JPH08217604A - 農薬活性成分の固着性組成物 - Google Patents

農薬活性成分の固着性組成物

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JPH08217604A
JPH08217604A JP7053476A JP5347695A JPH08217604A JP H08217604 A JPH08217604 A JP H08217604A JP 7053476 A JP7053476 A JP 7053476A JP 5347695 A JP5347695 A JP 5347695A JP H08217604 A JPH08217604 A JP H08217604A
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JP
Japan
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polyvinyl alcohol
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composition
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agrochemical active
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JP7053476A
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English (en)
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Muneo Yamada
宗夫 山田
Hideo Kobayashi
秀雄 小林
Mutsuo Oi
睦夫 尾井
Yukio Tokuda
行雄 得田
Naotake Takamura
尚武 高村
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AGUROSU KK
Original Assignee
AGUROSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 固着性成分としてポリビニルアルコールを水
溶液として含有する農薬活性成分の固着性組成物、及び
ポリビニルアルコールを殺菌剤あるいは殺虫剤成分製剤
中に粉体として含有する固着性組成物。 【効果】 固着性組成物としてのポリビニルアルコール
を含有する水溶液組成物を農薬活性成分を含有する薬液
と混用散布するか、ポリビニルアルコール粉末を農薬活
性成分製剤中含有する組成物を用時水で希釈分散して散
布することにより農薬活性成分の植物体表面への固着性
が良好となり、風雨等による活性成分の剥離脱落あるい
は流亡による防除効果の持続性が損なわれることがな
く、効力が持続し植物保護に極めて有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリビニルアルコールを
固着性成分として含有する農薬活性成分の固着性組成物
に関する。更に詳しく言えば、固着作用を有するポリビ
ニルアルコールを使用時に散布しやすい散布液に容易に
誘導することができ、植物体に散布された農薬活性成分
の植物体表面への固着性が良好で農薬活性の効力が持続
し、植物保護に有効な固着性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】植物体上に生息する有害生
物を駆除することを目的とする、使用時水で希釈して散
布する農薬製剤として、乳剤、水和剤あるいはフロアブ
ル剤等があるが、これらの農薬製剤を水で希釈してその
まま散布すると降雨等により活性成分が流亡したり、あ
るいは風により剥離脱落して防除効果の持続性がしばし
ば損なわれる。
【0003】そこで、農薬活性成分の植物体への付着性
あるいは固着性を向上させる目的で、使用時水希釈液に
加用する展着剤がある。展着剤としては、散布液の表面
張力を下げ、濡れにくい虫体や作物に対する付着あるい
は拡展性を向上させ防虫効果を高める性質を有する、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、リグニンスルホン酸塩、ナフチルメタンス
ルホン酸塩等が汎用されているが、これらは水に非常に
なじみやすい性質を有するため降雨等による流亡を抑え
ることはできない。 また、固着効果を示す展着剤とし
て、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、パラフィン、
ポリ酢酸ビニル等を主成分とするものがあるが、使用濃
度を高くしないと効果がでない、乾いた皮膜が水に溶け
ないため植物体上にいつまでも残留する、あるいは有機
溶剤を使用しているため取扱上の制約がある等種々の問
題がある。さらに、これらの展着剤はいずれも製剤中へ
の溶解性が悪かったり、あるいは配合量を多く必要とす
るため、農薬製剤中に組込んで製剤化できないという問
題もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、使用時に
散布しやすい形態の薬液へ容易に誘導することができ、
植物体に散布された農薬活性成分の植物体表面への固着
性及び拡展性が良好で効力が持続し、植物保護に有効な
固着性組成物について種々検討した結果、水溶性のポリ
ビニルアルコールを一般展着剤と同様に使用時農薬の水
希釈散布液に混用するか、あるいは粉状の水溶性ポリビ
ニルアルコールを使用時水で希釈して使用する水和剤、
水溶剤等の微粉末農業製剤中に配合することにより、降
雨等による活性成分の流亡、あるいは風による剥離脱落
による防除効果の持続性が損なわれず残効性が付与され
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は(1)固着性成分とし
てポリビニルアルコールを含有することを特徴とする農
薬活性成分の固着性組成物、(2)ポリビニルアルコー
ルが、部分けん化型水溶性ポリビニルアルコールである
前記1に記載の農薬活性成分の固着性組成物、(3)ポ
リビニルアルコールを水溶液として含有する前記1また
は2に記載の農薬活性成分の固着性組成物、(4)ポリ
ビニルアルコールを農薬活性成分製剤中に粉体として含
有する前記1または2に記載の農薬活性成分の固着性組
成物、
【0006】(5)農薬活性成分が殺菌剤または殺虫剤
である前記1または2に記載の農薬活性成分の固着性組
成物、(6)固着性成分のポリビニルアルコールを殺菌
剤製剤中に粉体として含有することを特徴とする固着性
殺菌剤組成物、及び(7)固着性成分のポリビニルアル
コールを殺虫剤製剤中に粉体として含有することを特徴
とする固着性殺虫剤組成物を提供するものである。
【0007】なお、本発明組成物の固着性成分であるポ
リビニルアルコールを農薬組成物中に配合したものとし
て、フロアブル製剤等の水性懸濁製剤の分散剤としての
使用例があるが、分散剤と植物体への固着剤とでは使用
目的(用途)が全く異なっている。分散剤としてのポリ
ビニルアルコールの配合量は通常1〜3%であり、散布
液調製時の希釈率は通常1000倍あるいはそれ以上とする
ことが多く、この程度の濃度のポリビニルアルコールで
は固着性向上の効果は得られない。従って、ポリビニル
アルコールの分散剤としての使用例からポリビニルアル
コールを固着性成分として用いる本発明に到達すること
は困難である。以下、本発明による農薬活性成分の固着
性組成物を詳しく説明する。
【0008】
【固着性成分としてのポリビニルアルコール】本発明に
おいて、固着性成分として用いるポリビニルアルコール
は水溶性のものであって、散布した薬液が植物体上で乾
燥した後、効力が十分持続するだけの期間農薬活性成分
を植物体等へ固着させる性質を有し、農薬活性成分の風
雨による剥離離脱または流亡を防止する。散布用薬液は
一般に水で希釈するタイプのものが好ましいから、ポリ
ビニルアルコールとしては、特に冷水易溶性のものが適
している。
【0009】ポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニル
をけん化(加水分解)して得られるが、完全にけん化し
たもの(完全けん化型ポリビニルアルコール)は水に難
溶性であるため本発明組成物の固着性成分としては不適
当である。これに対して、部分的にけん化したもの(部
分けん化型ポリビニルアルコール)は水に可溶性であ
り、本発明組成物の固着性成分として好適である。すな
わち、本発明ではポリ酢酸ビニルを部分的にけん化して
水溶性とした部分けん化型ポリビニルアルコールが好ま
しく使用される。原料のポリ酢酸ビニルは、分子量があ
まり大きいとけん化ポリビニルアルコールが難水溶性と
なるので重合度として1000以下のものが好ましい。ま
た、けん化度はポリビニルアルコールが水溶性を示す範
囲であり、重合度が1000以下のポリ酢酸ビニルの場合に
は96モル%以下、好ましくは71〜89%である。
【0010】
【固着性組成物の剤形】固着性成分としてポリビニルア
ルコールを含有する本発明に係る農薬活性成分の固着性
組成物の剤形としては、 (1)ポリビニルアルコールを水
溶液として含有する組成物、及び (2)ポリビニルアルコ
ールを農薬活性成分製剤中に粉体として含有する組成物
がある。
【0011】(1)ポリビニルアルコール含有水溶液組成
物 そのままあるいは更に水で適当な濃度に希釈して通常の
展着剤と同様に各種農薬活性成分含有散布液に混合して
使用する剤形である。更に詳しく説明すれば、ポリビニ
ルアルコール含有水溶液は水溶性の部分けん化型ポリビ
ニルアルコールを水中に撹拌しながら投入することによ
り容易に調製することができる。この際、水温を常温以
上沸点以下、好ましくは50〜80℃に加温することで
ポリビニルアルコールの溶解を促進できる。ポリビニル
アルコール濃度は、散布用薬液中での濃度が100pp
m以上であることが好ましく、従って使用時の希釈倍率
によって異なるが、例えば、1000倍希釈以上で使用する
場合、10重量%以上で濃度は高いほどよい。しかし、
余り濃度が高過ぎると粘度が上昇し取扱にくくなるの
で、30重量%以下の濃度が好ましい。
【0012】ポリビニルアルコール含有水溶液を調製す
るに際しては必要に応じて、界面活性剤、防腐防黴剤等
(後記参照)を適宜加えることができる。本発明のポリ
ビニルアルコール含有水溶液組成物を散布用薬液として
使用する場合は、乳剤、水和剤、フロアブル剤などを水
で所定濃度に希釈した液に、本発明のポリビニルアルコ
ール含有水溶液を、そのままあるいは適当な濃度に希釈
して添加混合して散布液とすればよい。
【0013】(2)ポリビニルアルコール粉末を農薬活性
成分製剤中含有する組成物 通常の水和剤と同様に使用時水で希釈分散して使用する
剤形である。このような組成物は、水溶性ポリビニルア
ルコールの微粉末と農薬活性成分を必須成分とし、通常
は鉱物質微粉末を担体とし、必要により更に他の添加剤
を使用し、常法に従って均一に混合することにより調製
することが出来る。
【0014】鉱物質微粉末担体としては、一般農業水和
剤、粉剤等に汎用されている合成含水ケイ酸(ホワイト
カーボン)、珪藻土、炭酸カルシウム、カオリンクレ
ー、タルク等の微粉末、あるいは木粉等の植物質微粉末
がある。ポリビニルアルコール微粉末の粒度は、散布液
調製のし易さ(溶解速度等)の点から10〜100μm
が好ましい。
【0015】上記ポリビニルアルコール粉末を含有する
本発明の組成物を薬液として散布する場合には、通常の
水和物と同様に水で希釈する。ポリビニルアルコールの
添加量は、上記 (1)の水溶液として用いる場合と同様、
散布液中の濃度を100ppm以上とすることが好まし
い。従って、希釈率によって異なるが1000倍希釈以上で
使用する場合10重量%以上添加することが好ましい。
上限は特にないが製剤加工性あるいは製剤の物性面から
50重量%以下が好ましい。
【0016】なお、水で希釈して使用する剤形によって
は、例えば乳剤、フロアブル剤等の場合には、溶解性、
溶液の粘度特性等からポリビニルアルコールを製剤中に
高濃度に配合することはできない。すなわち、フロアブ
ル剤には従来技術の項で述べたように分散剤として用い
ている場合があるが、その添加量は通常1〜3%程度に
過ぎず農薬活性成分の固着効果は得られないし、また、
有機溶剤を併用する乳剤の場合にはポリビニルアルコー
ルは有機溶剤に不溶性であるため配合することができな
い。従って、乳剤及びフロアブル剤の場合には、上記
(1)で述べたポリビニルアルコール含有水溶液組成物を
散布液に添加混合して使用する剤形が好ましい。本発明
のポリビニルアルコール粉末を含有する固着性組成物に
添加使用される他の成分としては、界面活性剤、防腐防
黴剤、着色剤などがある。
【0017】界面活性剤としては、例えば、オレイン酸
ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ジアルキルスル
ホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルア
リルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレンアル
キルジフェニルエーテルサルフェート、アルキルジフェ
ニルエーテルジスルホネート、ポリオキシエチレン−ポ
リオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸ナトリウム、ソルビタン脂肪酸
ナトリウム、グリセリン脂肪酸エステル、しょ糖脂肪酸
エステル、リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン
酸塩、その他、シリコン系界面活性剤、フッ素系界面活
性剤、アセチレングリコール系界面活性剤等、一般農業
製剤に汎用されているものが挙げられる。
【0018】防腐防黴剤としては、1,2−ベンズイソ
チアゾリン−3−オン、2−ヒドロキシエチルアミンメ
チルアルコール、パラオキシ安息香酸エステル類、安息
香酸ナトリウム、パラホルムアルデヒド、ホルマリン等
が挙げられる。
【0019】
【農薬活性成分】本発明の固着性組成物と使用時に併用
される(すなわち、散布液にボリビニルアルコール含有
水溶液組成物と混用される)農薬活性成分、及び本発明
の固着性組成物中に配合される(すなわち、製剤中にボ
リビニルアルコール粉末を配合して使用される)農薬活
性成分は、農園芸の分野で通常使用されている殺菌剤及
び殺虫剤である。この様な殺菌剤及び殺虫剤の具体的例
としては以下のものが挙げられる。
【0020】
【殺菌剤】
( 1)8−ヒドロキシキノリン銅(有機銅)、( 2)N−ト
リクロルメチルチオテトラヒドロフタルイミド(キャプ
タン剤)、( 3)プロピレンビスジチオカルバミン酸亜鉛
(プロピネブ剤)、( 4)テトラクロルイソフタロニトリ
ル(TNP剤)、( 5)亜鉛イオン配位マンガニーズエチ
レンビスジチオカーバメイト(マンゼブ剤)、( 6)8−
クロロ−N−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−
2−ピリジル)−α,α,α−トリフルオロ−2,6−
ジニトロ−p−トルイジン(フルアジナム剤)、( 7)塩
基性塩化銅、水酸化第二銅、銅アンモニウム錯塩、塩基
性硫酸銅、無水硫酸銅(銅剤)、( 8)ジンクエチレンビ
スジチオカーバメイト(ジネブ剤)、( 9)ポリオキシン
複合体(ポリオキシン剤)、(10)N−(ジクロルフルオ
ルメチルチオ)−N,N−ジメチル−N′−フェニルフ
ルファミド(スルフェン酸系剤)、
【0021】(11)1,1′−イミニオジ(オクタメチレ
ン)ジグアニジウム−トリアセタート(イミノクタジン
酢酸塩剤)、(12)硫黄(硫黄剤)、(13)多硫化カルシウ
ム(石灰硫黄合剤)、(14)2,3−ジシアノ−1,4−
ジチアアンスラキノン(ジチアノン剤)、(15)3,3−
エチレンビス(テトラヒドロ−4,6−ジメチル−2H
−1,3,5−チアジアジン−2−チオン(チアジアジ
ン剤)、(16)ビスジメチルジチオカルバモイルジンクエ
チレンビスジチオカーバメイト(ポリカーバメイト
剤)、(17)6−メチルキノキサリン−2,3−ジチオカ
ーボネイト(キノキサリン剤)、(18)N−(3,5−ジ
クロルフェニル)−1,2−ジメチルシクロプロパン−
1,2−ジカルボキシミド(プロシミドン剤)、(19)3
−(3,5−ジクロルフェニル)−5−メチル−5−ビ
ニル−2,4−オキサゾリジンジオン(ビンクロゾリン
剤)、
【0022】(20)3−(3,5−ジクロルフェニル)−
N−イソプロピル−2,4−ジオキソイミダゾリジン−
1−カルボキサミド(イプロジオン剤)、(21)メチル−
1−(ブチルカルバモイル)−2−ベンゾイミダゾール
カーバメイト(ベノミル剤)、(22)1,2−ビス(3−
メトキシカルボニル−2−チオウレイド)ベンゼン(チ
オファネートメチル剤)、(23)1−(4−クロロフェノ
キシ)−3,3−ジメチル−1−(1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)−2−ブタノン(トリアジメホン
剤)、(24)all-rac-1−(ビフェニル−4−イルオキ
シ)−3,3−ジメチル−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(ビテルタ
ノール剤)、(25)(E)−4−クロロ−α,α,α−ト
リフルオロ−N−(1−イミダゾール−1−イル−2−
プロポキシエチリデン)o−トルイジン(トリフルミゾ
ール剤)、(26)アルミニウム−トリス(エチルホスホナ
ート)(ホセチル剤)、(27)(RS)−2−(2,4−
ジクロロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ヘキサン−1−オール(ヘキサコナ
ゾール剤)、(28)カスガマイシン−塩酸塩(カスガマイ
シン剤)、(29)イソプロピル−3,4−ジエトキシカル
バニラート(ジエトフェンカルブ剤)、
【0023】(30)1,4−ビス−(2,2,2−トリク
ロロ−1−ホルムアミドエチル)ピペラジン(トリホリ
ン剤)、(31)2−メトキシ−N−(2−オキソ−1,3
−オキサゾリジン−3−イル)アセト−2′,6′−キ
シリジド(オキサジキシル剤)、(32)メチル−N−(2
−メトキシアセチル)−N−(2,6−キシリル)−D
L−アラニナート(メタラキシル剤)、(33)5−エチル
−5,8−ジヒドロ−8−オキソ(1,3)ジオキソロ
(4,5−g)キノリン−7−カルボン酸(オキソリニ
ック酸剤)、(34)ストレプトマイシン硫酸塩、ストレプ
トマイシン塩酸塩(ストレプトマイシン剤)、(35)3′
−イソプロポキシ−2−メチルベンズアニリド(メプロ
ニル剤)、(36)バリダマイシンA(バリダシン剤)、(3
7)2,4−ジクロロ−α−(ピリミジン−5−イル)ベ
ンズヒドリル=アルコール(フェナリモル剤)、(38)
2′,4′−ジクロロ−2−(3−ピリジン)アセトフ
ェノン−(EZ)−o−メチルオキシム(ピリフェノッ
クス剤)、(39)2,4−ジクロロ−6−(o−クロロア
ニリノ)−1,3,5−トリアジン(トリアジン剤)、
【0024】
【殺虫剤】
1)ピレスロイド剤 (1) (RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(RS)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブ
タノアート(フェンバレレート剤)、(2) 3−フェノキ
シベンジル(1RS,3RS)−(1RS,3SR)−
3−(2,2−ジクロロロビニル)−2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボキシラート(ペルメトリン剤)、
(3) (RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(1RS,3RS)−(1RS,3SR)−3−(2,
2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパ
ンカルボキシラート(ジペルメトリン剤)、(4) (R
S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−2,2,
3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート
(フェンプロパトリン剤)、(5) (RS)−α−シアノ
−3−フェノキシベンジル(S)−2−(4−ジフルオ
ロメトキシフェニル)−3−メチルブチラート(フルシ
トリネート剤)、(6) (RS)−α−シアノ−3−フェ
ノキシベンジル−N−(2−クロロ−α,α,α−トリ
フルオロ−p−トリル)−D−バリナート(フルバリネ
ート剤)、
【0025】(7) 2−(4−エトキシフェニル)−2−
メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル(エ
トフェンプロックス剤)、(8) 2−メチルビフェニル−
3−イルメチル(Z)−(1RS,3RS)−3−(2
−クロロ−3,3,3−トリルフルオロプロペニル)−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(ビ
フェントリン剤)、(9) (RS)−α−シアノ−4−フ
ルオロ−3−フェノキシベンジル(1RS,3RS)−
(1RS,3SR)−3−(2,2−ジクロロビニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート
(シフルトリン剤)、(10)(S)−α−シアノ−3−フ
ェノキシベンジル(1R,3S)−2,2−ジメチル−
3−(1,2,2,2−テトラブロモエチル)シクロプ
ロパンカルボキシラート(トラロメトリン剤)、(11)
(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)
−(1RS,3RS)−3−(2−クロロ−3,3,3
−トリルフルオロプロペニル)−2,2−ジメチルシク
ロプロパンカルボキシラート(シハロトリン剤)、(12)
(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R,
3R)−3−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシラート(デルタメトリ
ン剤)等。
【0026】2)有機塩素剤 (1) 1,1−ビス(クロロフェニル)−2,2,2−ト
リクロロエタノール(ジコホル剤)、(2) 2,4,5,
4′−テトラクロロジフェニルスルホン(テトラジホン
剤)等。
【0027】3)有機リン剤 (1) O,O−ジメチル−O−(3−メチル−4−ニトロ
フェニル)チオホスフェート(MEP剤)、(2) ジメチ
ルジカルベトキシエチルジチオホスフェート(マラソン
剤)、(3) O,O−ジメチル−S−(N−メチルカルバ
モイルメチル)ジチオホスフェート(ジメトエート
剤)、(4) O,O−ジメチル−O−p−シアノフェニル
チオホスフェート(CYAP剤)、(5) O,O−ジメチ
ル−O−〔3−メチル−4−(メチルチオ)フェニル〕
チオホスフェート(6) ジメチル−2,2,2−トリクロ
ロ−1−ヒドロキシエチルホスホネート(MPP剤)、
(7) ジメチル−2,2−ジクロロビニルホスフェート
(DDVP剤)、(8) ジメチル−1,2−ジブロモ−
2,2−ジクロロエチルホスフェート(BRP剤)、
(9) O,O−ジエチル−S−2−(エチルチオ)エチル
ホスホロジチオエート(エチルチオメトン剤)、(10)
O,O−ジメチル−S−〔5−メトキシ−1,3,4−
チアジゾル−2−(3H)オニル−(3)−メチル〕ジ
チオホスフェート(DMTP剤)、
【0028】(11)O,O−ジメチル−O−3,5,6−
トリクロロ−2−ピリジルホスホロチオエート(クロル
ピリホスメチル剤)、(12)(RS)−〔O−1−(4−
クロロフェニル)ピラゾール−4−イル−O−エチル−
S−プロピルホスホロチオアート〕(ピラクロホス
剤)、(13)ジメチルエチルスルフィニルイソプロピルチ
オホスフェート(ESP剤)、(14)O−エチル−O−4
−メチルチオフェニル−S−プロピルホスホロジチオア
ート(スルプロホス剤)、(15)ジメチルジチオホスホリ
ルフェニル酢酸エチル(PAP剤)、(16)(2−イソプ
ロピル−4−メチルピリミジル)−6−ジエチルチオホ
スフェート(ダイアジノン剤)、(17)O,O−ジエチル
−O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロ
チオエート(クロルピリホス剤)、(18)ジメチル−メチ
ルカルバモイルエチルチオエチル−ホスホロチオレート
(バミドチオン剤)、(19)O,O−ジプロピル−O−4
−メチルチオフェニルホスフェート(プロパホス剤)、
(20)O,S−ジメチル−N−アセチルホスホロアミドチ
オエート(アセフェート剤)、(21)O−4−ブロモ−2
−クロロフェニル−O−エチル−S−プロピルホスホロ
チオアート(プロフェノホス剤)、(22)2−クロロ−1
−(2,4−ジクロロフェニル)ビニルジエチルホスフ
ェート(CVP剤)等。
【0029】4)カーバメート剤 (1) 2−sec −ブチルフェニル−N−メチルカーバメー
ト剤(BPMC剤)、(2) 1−ナフチル−N−メチルカ
ーバメート(NAC剤)、(3) S−メチル−N−(メチ
ルカルバモイルオキシ)チオアセトイミデート(メソミ
ル剤)、(4) 3,7,9,13−テトラメチル−5,1
1−ジオキサ−2,8,14−トリチア−4,7,9,
12−テトラアザペンタデカ−3,12−ジエン−6,
10−ジオン(チオジカルブ剤)、(5) 3,5−キシリ
ル−N−メチルカーバメート(XMC剤)、(6) エチル
(Z)−N−ベンジル−N−{〔メチル(1−メチルチ
オエチリデンアミノオキシカルボニル)アミノ〕チオ}
−β−アラニナート(アラニカルブ剤)、(7) 2−ジメ
チルアミノ−5,6−ジメチルピリミジン−4−イルジ
メチルカーバメート(ピリミカーブ剤)、(8) N−(4
−t−ブチルベンジル)−4−クロロ−3−エチル−1
−メチルピラゾール−5−カルボキサミド(テブフェン
ピラド剤)等。
【0030】5)ネライストキシン剤(1) 1,3−ビス
(カルバモイルチオ)−2−(N,N−ジメチルアミ
ノ)プロパン塩酸塩(カルタップ剤)、(2) O,O−ジ
エチル−O−(5−フェニル−3−イソキサゾリル)ホ
スホロチオエート(イソキサチオン剤)等。
【0031】6)キチン合成阻害剤 (1) 1−〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−
トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェニル〕
−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)尿素(クロル
フルアズロン剤)、(2) 1−(3,5−ジクロロ−2,
4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロ
ベンゾイル)尿素(テフルベンズロン剤)、(3) 1−
〔4−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−
トリルオキシ)−2−フルオロフェニル〕−3−(2,
6−ジフルオロベンゾイル)尿素(フルフェノックスロ
ン剤)、(4) 1−(4−クロロフェニル)−3−(2,
6−ジフルオロベンゾイル)尿素(ジフルベンズロン
剤)等。
【0032】7)その他 (1) ポリナクチン複合体(ポリナクチン複合体)、(2)
t−ブチル(E)−α−(1,3−ジメチル−5−フェ
ノキシピラゾール−4−イルメチレンアミノオキシ)−
p−トルアート(フェンピロキシメート剤)、(3) 3−
メチル−1,5−ビス(2,4−キシリル)−1,3,
5−トリアザペンタ−1,4−ジエン(アミトラズ
剤)、(4) 2−t−ブチル−5−(4−t−ブチルベン
ジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オン
(ピリダベン剤)、(5) バチルス・チューリンゲンシス
菌の産生する結晶毒素、バチルス・チューリンゲンシス
菌の生芽胞および産生する結晶毒素(BT剤)、(6)
M.A3 :(10E,14E,16E,22Z)−(1
R,4S,5′,6R,6′R,8R,13R,20
R,21R,24S)−21,24−ジヒドロキシ−
5′,6′,11,13,22−ペンタメチル−3,
7,19−トリオキサテトラシクロ〔15.6.1.1
4,5 .020,24 〕ペンタコサ−10,14,16,22
−テトラエン−6−スピロ−2′−テトラヒドロピラン
−2−オン(7) M.A4 :(10E,14E,16E,
22Z)−(1R,4S,5′,6R,6′R,8R,
13R,20R,21R,24S)−6′−エチル−2
1,24−ジヒドロキシ−5′,11,13,22−テ
トラメチル−3,7,19−トリオキサテトラシクロ
〔15.6.1.14,5 .020,24 〕ペンタコサ−1
0,14,16,22−テトラエン−6−スピロ−2′
−テトラヒドロピラン−2−オン(ミルベメクチン
剤)、(8) 2−t−ブチルイミノ−3−イソプロピル−
5−フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−
1,3,5−チアジアジン−4−オン(ブプロフェジン
剤)、(9) 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−
N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンアミン(イミ
ダクロプリド剤)、(10)ヘキサキス(β,β−ジメチル
フェネチル)ジスタンノキサン(酸化フェンブタスズ
剤)等。
【0033】
【実施例】以下に実施例、比較例及び試験例を挙げて説
明するが、本発明は以下の例に限定されるものではな
い。なお、以下の例において%は特に記載がない限り重
量%を表わす。
【0034】実施例1:固着性水溶液組成物の調製 水90gを約60℃に加温し撹拌しながら、ポリビニル
アルコール(けん化度86.5〜89.0モル%,重合度50
0;ゴーセノールGL−05(日本合成化学工業株式会
社製))10gを徐々に加えて混合溶解し、ポリビニル
アルコール 10.0重量%を含有する固着性水溶液組成物
を得た。
【0035】実施例2:固着性殺菌剤組成物の調製 N−(3,5−ジクロフェニル)−1,2−ジメチルシ
クロプロパン−1,2−ジカルボキシミド(プロシミド
ン)50重量部、リグニンスルホン酸ナトリウム3重量
部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム2重量部、
ホワイトカーボン25重量部及びポリビニルアルコール
(けん化度86.5〜89.0モル%,重合度300;ゴーセノ
ールGL−03(日本合成化学工業株式会社製))20
重量部を、電気ミキサーで十分に混合した後遠心粉砕器
(日本精機株式会社製)で粉砕し、さらに電気ミキサー
で均一に混合して、ポリビニルアルコール20重量%を
含むN−(3,5−ジクロロフェニル)−1,2−ジメ
チルシクロプロパン−1,2−ジカルボキシミド(プロ
シミドン)50%含有固着性殺菌剤組成物を得た。
【0036】実施例3:固着性殺菌剤組成物の調製 8−ヒドロキシキノリン銅50重量部、リグニンスルホ
ン酸ナトリウム3重量部、アルキルベンゼンスルホン酸
ナトリウム2重量部、ホワイトカーボン37.5重量部及び
ポリビニルアルコール(ゴーセノールGL−05)7.5
重量部を、電気ミキサーで十分に混合した後遠心粉砕器
(日本精機株式会社製)で粉砕し、さらに電気ミキサー
で均一に混合して、ポリビニルアルコール7.5 重量%を
含む8−ヒドロキシキノリン銅50%含有固着性殺菌剤
組成物を得た。
【0037】実施例4:固着性殺虫剤組成物の調製 O,O−ジメチル−O−(3−メチル−4−ニトロフェ
ニル)チオホスフェート(MEP剤)40重量部、ポリ
オキシエチレンアルキルアリルエーテルサルフェート2
重量部、リグニンスルホン酸ナトリウム3重量部、ホワ
イトカーボン30重量部、けい藻土10重量部及びポリ
ビニルアルコール(けん化度86.5〜89.0モル%,重合度
500;ゴーセノールGL−05S(ゴーセノールGL
−05の微粉砕品:日本合成化学工業株式会社製))1
5重量部を、電気ミキサーで十分に混合してポリビニル
アルコール15重量%を含むO,O−ジメチル−O−
(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオホスフェート
(MEP剤)40%含有固着性殺虫剤組成物を得た。
【0038】比較例1 ポリビニルアルコールを使用せず、かつホワイトカーボ
ンを45重量部としたこと以外は実施例2と同様にして
プロシミドン50%含有水和剤を得た。
【0039】比較例2 ポリビニルアルコールを使用せず、かつホワイトカーボ
ンを45重量部としたこと以外は実施例3と同様にして
8−ヒドロキシキノリン銅50%含有水和剤を得た。
【0040】試験例1:モモ果実表面の薬剤残留効果の
評価 プロシミドン50%水和剤(株式会社アグロス製)1000
倍希釈液に対して、実施例1で調製したポリビニルアル
コール10%含有固着性組成物組成物をポリビニルアル
コール濃度が100ppmになるように混用して散布液
(供試薬剤1)を調製し、6月21日、4年生のモモ
(品種:アカツキ)に1樹当たり10リットル、動力噴
霧機で十分散布した(試験区)。また、対照としてポリ
ビニルアルコール10%含有固着性組成物を添加しない
プロシミドン50%水和剤1000倍希釈液を同様に散
布した(対照区)。散布直後及び10日おきにモモ果実
を採取し、果実表面のプロシミドン付着量を調査した。
結果を表1に示す。
【0041】
【表1】 果実表面の残留量 ppm(残留率%) 果実採取日 試験区 対照区 6月21日(散布直後) 22.6(100.0 ) 24.6(100.0 ) 7月01日(散布10日後) 21.4( 94.7 ) 18.8( 76.4 ) 7月11日(散布20日後) 20.0( 88.5 ) 7.7( 31.3 ) 7月21日(散布30日後) 5.9( 26.1 ) 4.9( 19.9 )
【0042】表1から、ポリビニルアルコールを固着性
組成物として含有するプロシミドン水和剤に混用するこ
とにより、果実表面に有効成分が長時間にわたって残留
することが認められる。また、散布20日後と散布30
日後とのデータから明らかなように、有効期限(日数)
を経過すると残留量の差は殆どなく、作物に薬剤が残留
する懸念もないことがわかる。
【0043】試験例2 殺菌剤として35%キノンドー(8−ヒドロキシキノリ
ン銅)含有フロアブル剤(35QCuF)(アグロカネ
ショウ株式会社製)の600倍希釈液に、実施例1で調
製したポリビニルアルコール 10.0 重量%含有固着性水
溶液組成物の5000倍希釈濃度になる量を混合してなる散
布液(供試薬剤2)、35%キノンドー含有フロアブル
剤(35QCuF)(アグロカネショウ株式会社製)の
600倍希釈液(供試薬剤3)、及び40%キノンドー
含有水和剤(40QCuW)(アグロカネショウ株式会
社製)の600倍希釈液(供試薬剤4)を用い、ブドウ
(品種:巨峰13年生)の生育期枝膨病に対する効果を
調査した。6月11日に前年の罹病枝を供試樹上に吊り
下げ、6月11日、17日、21日及び7月1日の4
回、動力噴霧器を用いて、葉から薬液が滴り落ちる程度
に十分量(500リットル/10アール)を散布した。
7月26日に各樹の罹病枝吊り下げ部の新梢について発
病程度を調査し、発病度を算出した。結果を無散布区の
対照の結果と共に表2に示す。
【0044】
【表2】 供試薬剤 希釈倍率 発病度 2:実施例1+35QCuF*1 5000+600 0.0 3:35QCuF*1 600 21.3 4:40QCuW*2 600 28.1 対照(無散布区) − 51.4 *1(35QCuF):35%キノンドー含有フロアブル剤 *2(40QCuW):40%キノンドー含有水和剤
【0045】表2の発病度は次式により算出した。
【数1】 発病度=(Σ(発病程度別枝数×指数)/(調査枝×5))×100 指 数 評 価 基 準 0 発病なし 1 枝の1/4以下に病斑がみられる 2 枝の1/4〜1/2に病斑がみられる 3 枝の1/2以上に病斑がみられる
【0046】表2から、固着性組成物としてのポリビニ
ルアルコールの大きな効果が認められる。
【0047】試験例3 比較例1で調製したプロシミドン50%含有水和剤(P
D50W)の1000倍希釈液に、実施例1で調製したポリ
ビニルアルコール 10.0 重量%含有固着性水溶液組成物
の1000倍希釈濃度になる量を混合してなる散布液(供試
薬剤5)、及び比較例1で調製したプロシミドン50%
含有水和剤(PD50W)の1000倍希釈液(供試薬剤
6)を用いて、自然発生するモモ灰星病に対する効果を
調査した。モモ(品種:アカツキ4年生)に、上記散布
液を6月22日、7月8日、24日の3回動力噴霧機を
用いて、葉から薬が滴り落ちる程度に十分量(10リッ
トル/1樹)を散布した。8月5日に各区より100果
の果実を収穫し、段ボールに詰め、室温で保持し、7日
後に果実発病の有無を調査し、発病果率(%)を算出し
た。結果を無散布区の対照の結果と共に表3に示す。
【0048】
【表3】 供試薬剤 希釈倍率 発病果率( %) 5:実施例1+PD50W* 1000+1000 0 6:PD50W* 1000 10 対照(無散布区) −− 39 *(PD50W):プロシミドン50%含有水和剤(株式会社アグロス社 販売品)
【0049】表3から固着性組成物としてのポリビニル
アルコールの大きな添加効果が認められる
【0050】試験例4 実施例3の8−ヒドロキシキノリン銅50%含有固着性
殺菌剤組成物の750倍希釈液(供試薬剤7)及び比較
例2の8−ヒドロキシキノリン銅50%水和剤の750
倍希釈液(供試薬剤8)を用いて、リンゴ斑点落葉病防
除効果を調査した。リンゴ(品種:ふじ3年生/わい性
樹)に、上記散布用薬液を、動力噴霧機で6月5日、2
2日、7月3日に、1樹当り5リットル散布した。7月
17日に1区20新梢の全葉の発病葉数を調査し、発病
葉率(%)を算出した。結果を無散布区の対照の結果と
共に表4に示す。
【0051】
【表4】 供試薬剤 希釈倍率 発病葉率( %) 7:実施例3 750 1.3 8:比較例2 750 10.7 対照(無散布) − 27.3
【0052】表4から、固着性組成物としてのポリビニ
ルアルコールの添加効果が大きいことが分かる。
【0053】試験例5:殺菌剤の耐雨性試験 市販のプロシミドン水和剤(PDW)(株式会社アグロ
ス社製)、ベノミル水和剤(BMW)(日本農薬株式会
社製)及びTPN水和剤(TPNW)(武田薬品株式会
社製)の1000倍及び2000倍希釈液に、実施例1で調製し
たポリビニルアルコール 10.0 重量%含有固着性水溶液
組成物が1000倍希釈になるように加えるか、あるいは加
えないで表5に示す供試薬剤9〜20を調製し、耐雨性
試験を行なった。供試植物としては直径9cmのポット
植えキュウリ(2葉期)を使用し、薬剤散布はスプレー
ガンを用い十分量散布(200ml/m2 )した。供試
植物は1区4ポットとした。薬液が乾燥後、人工降雨装
置で1時間当り60mmの雨を30分間降雨させ、雨滴
が乾燥後、キュウリ灰色かび病菌の菌叢ディスクを接種
し、3日間25℃多湿条件下で保持し、防除価を求め
た。結果を、実施例1のポリビニルアルコール 10.0 重
量%含有固着性水溶液組成物のみを散布した対照の結果
と共に表5に示す。
【0054】
【表5】 防除価 供試薬剤 希釈倍率 無降雨 降雨 9:PDW*1 1000 100 90 10:PDW 2000 99 70 11:PDW+実施例1 1000 +1000 100 98 12:PDW+実施例1 2000 +1000 98 90 13:BMW*2 1000 96 88 14:BMW 2000 95 62 15:BMW+実施例1 1000 +1000 97 93 16:BMW+実施例1 2000 +1000 95 85 17:TPNW*3 1000 95 53 18:TPNW 2000 87 24 19:TPNW+実施例1 1000 +1000 96 85 20:TPNW+実施例1 2000 +1000 84 71 対照(実施例1) 1000 0 0 *1(PDW):市販のプロシミドン水和剤(株式会社アグロス社製) *2(BMW):市販のベノミル水和剤(日本農薬株式会社製) *3(TPNW):市販のTPN水和剤(武田薬品株式会社製)
【0055】表5の防除価は病斑の直径を測定し以下の
式により求めた。 防除価(%)=(無処理区の平均病斑直径−処理区の平
均病斑直径)/(無処理区の平均病斑直径)×100 表5からポリビニルアルコールを添加混用したものは耐
雨性が向上していることが分かる。
【0056】試験例6:殺ダニ剤の耐雨性試験 市販の酸化フェンブタスズ水和物(SSW)(株式会社
アグロス社製)、フェンプロバトリン乳剤(FPE)
(株式会社アグロス社製)、ピリダベンフロアブル(P
BF)(日産化学株式会社製)希釈液に、実施例1で調
製したポリビニルアルコール 10.0 重量%含有固着性水
溶液組成物が2000倍希釈になるように加えるか、あるい
は加えないで表6に示す供試薬剤21〜26を調製し、
耐雨性試験を行なった。供試植物としては直径9cmの
ポット植えインゲンマメ(初成葉期)を使用し、薬剤散
布はスプレーガンを用い十分量散布(200ml/
m2 )した。供試植物は1区5ポットとした。薬液が乾
燥後、人工降雨装置で1時間当たり40mmの雨を30
分間降雨させ、雨滴が乾燥後、初成葉を1処理区当たり
5枚切り取り直径9cmのカップの中に入れた。そして
葉上にハダニの脱走防止用にタングルで直径5cmの円
を作り、その中にナミハダニの雌成虫を放飼(20頭/
1カップ)して2日後に調査を行ない、死虫率を求め
た。結果を、実施例1で調製したポリビニルアルコール
10.0 重量%含有固着性水溶液組成物のみを散布したも
の(対照1)と無散布のもの(対照2)の結果とともに
表6に示す。
【0057】
【表6】 死虫率( %) 供試薬剤 希釈倍率 無降雨 降雨 21:SSW*1 2000 100 52 22:SSW+実施例1 2000 +2000 100 87 23:FPE*2 2000 100 47 24:FPE+実施例1 2000 +2000 100 85 25:PBF*3 4000 100 56 26:PBF+実施例1 4000 +2000 100 90 対照1(実施例1) 2000 1 1 対照2(無散布) 1 2 *1(SSW):市販の酸化フェンブタスズ水和物(株式会社アグロス社製) *2(FPE):市販のフェンプロバトリン乳剤(株式会社アグロス社製) *3(PBF):市販のピリダベンフロアブル(日産化学株式会社製)
【0058】表6から、ポリビニルアルコールを添加混
用したものは殺ダニ剤の耐雨性が向上していることがわ
かる。
【0059】試験例7:殺虫剤の耐雨性試験 市販のペルメトリン乳剤(PNE)(株式会社アグロス
社製)、MEP乳剤(MEP)(株式会社アグロス社
製)、メソミル水和剤(MLW)(株式会社アグロス社
製)希釈液に、実施例1で調製したポリビニルアルコー
ル 10.0 重量%含有固着性水溶液組成物が2000倍希釈に
なるように加えるか、あるいは加えないで表7に示す供
試薬剤27〜32を調製し、耐雨性試験を行なった。供
試植物としては直径9cmのポット植えインゲンマメ
(初成葉期)を使用し、薬剤散布はスプレーガンを用い
十分量散布(200ml/m2 )した。供試植物は1区
4ポットとした。薬液が乾燥後、人工降雨装置で1時間
当たり40mmの雨を30分間降雨させ、雨滴が乾燥
後、直径5cmのリーフカッターで初成葉を1処理区当
たり4枚切り抜き直径6cmのカップの中に入れ、その
後ハスモンヨトウの3齢幼虫をその上に放飼(5頭/1
カップ)して1日後に調査を行ない、死虫率を求めた。
結果を、実施例1で調製したポリビニルアルコール 10.
0 重量%含有固着性水溶液組成物のみを散布したもの
(対照1)と無散布のもの(対照2)の結果とともに表
7に示す。
【0060】
【表7】 死虫率( %) 供試薬剤 希釈倍率 無降雨 降雨 27:PNE*1 4000 100 60 28:PNE+実施例1 4000 +2000 100 85 29:MEP*2 1000 100 40 30:MEP+実施例1 1000 +2000 100 70 31:MLW*3 1000 100 55 32:MLW+実施例1 1000 +2000 100 80 対照1(実施例1) 2000 0 0 対照2(無散布) 0 0 *1(PNE):市販のペルメトリン乳剤(株式会社アグロス社製) *2(MEP):市販のMEP乳剤(株式会社アグロス社製) *3(MLW):市販のメソミル水和剤(株式会社アグロス社製)
【0061】表7から、ポリビニルアルコールを添加混
用したものは殺虫剤の耐雨性が向上していることがわか
る。
【0062】
【発明の効果】本発明は、固着性成分としてポリビニル
アルコールを含有する農薬活性成分の固着性組成物を提
供したものである。固着性組成物としてのポリビニルア
ルコールを含有する水溶液組成物を農薬活性成分を含有
する薬液と混用散布するか、ポリビニルアルコール粉末
を農薬活性成分製剤中含有する組成物を用時水で希釈分
散して散布液として使用することにより植物体に散布さ
れた農薬活性成分の植物体表面への固着性が良好とな
り、風雨等による活性成分の剥離脱落あるいは流亡によ
る防除効果の持続性が損なわれることがなく、効力が持
続し植物保護に極めて有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 47/38 A01N 47/38 A 57/14 57/14 E (72)発明者 尾井 睦夫 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 株式会 社アグロス内 (72)発明者 得田 行雄 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 株式会 社アグロス内 (72)発明者 高村 尚武 福島県福島市本内字東井戸神3−1

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固着性成分としてポリビニルアルコール
    を含有することを特徴とする農薬活性成分の固着性組成
    物。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアルコールが、部分けん化型
    水溶性ポリビニルアルコールである請求項1に記載の農
    薬活性成分の固着性組成物。
  3. 【請求項3】 ポリビニルアルコールを水溶液として含
    有する請求項1または2に記載の農薬活性成分の固着性
    組成物。
  4. 【請求項4】 ポリビニルアルコールを農薬活性成分製
    剤中に粉体として含有する請求項1または2に記載の農
    薬活性成分の固着性組成物。
  5. 【請求項5】 農薬活性成分が殺菌剤または殺虫剤であ
    る請求項1または2に記載の農薬活性成分の固着性組成
    物。
  6. 【請求項6】 固着性成分のポリビニルアルコールを殺
    菌剤製剤中に粉体として含有することを特徴とする固着
    性殺菌剤組成物。
  7. 【請求項7】 固着性成分のポリビニルアルコールを殺
    虫剤製剤中に粉体として含有することを特徴とする固着
    性殺虫剤組成物。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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