JPH08217820A - ポリマーの可塑剤もしくは柔軟剤および熱可塑性ポリマー組成物 - Google Patents
ポリマーの可塑剤もしくは柔軟剤および熱可塑性ポリマー組成物Info
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- JPH08217820A JPH08217820A JP5195995A JP5195995A JPH08217820A JP H08217820 A JPH08217820 A JP H08217820A JP 5195995 A JP5195995 A JP 5195995A JP 5195995 A JP5195995 A JP 5195995A JP H08217820 A JPH08217820 A JP H08217820A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリマーの成形加工性や靱性を向上するため
の可塑剤もしくは柔軟剤、および親水性または極性ポリ
マーと前記可塑剤もしくは柔軟剤を混合してなる熱可塑
性ポリマー組成物を提供する。 【構成】 一般式(1)で表されるラクトン変性ポリビ
ニルアルコールからなるポリマーの可塑剤もしくは柔軟
剤、前記ラクトン変性ポリビニルアルコール5〜80重
量%および親水性または極性ポリマー20〜95重量%
を混合してなることを特徴とする熱可塑性ポリマー組成
物。 【化1】
の可塑剤もしくは柔軟剤、および親水性または極性ポリ
マーと前記可塑剤もしくは柔軟剤を混合してなる熱可塑
性ポリマー組成物を提供する。 【構成】 一般式(1)で表されるラクトン変性ポリビ
ニルアルコールからなるポリマーの可塑剤もしくは柔軟
剤、前記ラクトン変性ポリビニルアルコール5〜80重
量%および親水性または極性ポリマー20〜95重量%
を混合してなることを特徴とする熱可塑性ポリマー組成
物。 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性で柔軟性の乏
しいポリマーに対し添加される可塑剤もしくは柔軟剤お
よび熱可塑性ポリマー組成物に関し、より詳細には、シ
ート、トレイ等の成形物、粘着剤、接着剤、セラミック
スバインダー、帯電防止剤、防曇剤等の樹脂添加剤、極
性ポリマーの可塑剤、柔軟剤、表面保護フィルム、包装
用フィルム、増粘剤、潤滑油、吸水性ポリマー材料、硬
化物材料、保護コロイド、エマルジョン化剤、水徐溶性
水洗トイレ用洗浄剤、生分解性用途および医療用途等広
範囲に利用でき、ポリマーの成形加工性や靱性を向上す
るためのラクトン変性ポリビニルアルコールからなる可
塑剤もしくは柔軟剤、および親水性または極性ポリマー
と前記ラクトン変性ポリビニルアルコールを混合してな
る熱可塑性ポリマー組成物に関する。
しいポリマーに対し添加される可塑剤もしくは柔軟剤お
よび熱可塑性ポリマー組成物に関し、より詳細には、シ
ート、トレイ等の成形物、粘着剤、接着剤、セラミック
スバインダー、帯電防止剤、防曇剤等の樹脂添加剤、極
性ポリマーの可塑剤、柔軟剤、表面保護フィルム、包装
用フィルム、増粘剤、潤滑油、吸水性ポリマー材料、硬
化物材料、保護コロイド、エマルジョン化剤、水徐溶性
水洗トイレ用洗浄剤、生分解性用途および医療用途等広
範囲に利用でき、ポリマーの成形加工性や靱性を向上す
るためのラクトン変性ポリビニルアルコールからなる可
塑剤もしくは柔軟剤、および親水性または極性ポリマー
と前記ラクトン変性ポリビニルアルコールを混合してな
る熱可塑性ポリマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリビニルアルコール系樹脂のフィルム
は、保香性、透明性、耐油性、酸素遮断性、保温性に優
れており、また水溶性のため通常の疎水性重合体のフィ
ルムには適さない用途にも用いることができる。しかし
ながら、ポリビニルアルコールは硬く、可塑剤を用いな
くては成形できず、可塑剤を用いる場合には、成形時の
発煙やブリード現象を伴う問題点があった。このため、
ポリビニルアルコールを柔軟にする目的でオキシアルキ
レン基をポリビニルアルコールに導入する方法が提案さ
れている。例えばUSP1,971,662号、USP
2,844,570号、USP2,990,398号に
はポリビニルアルコールにエチレンオキサイドを付加反
応させる記載がある。また、USP3,033,841
号では、ポリエチレングリコールに酢酸ビニルをグラフ
ト重合し、その後ケン化することでポリエチレングリコ
ールで変性したポリビニルアルコールを得ている。ま
た、USP4,618,648号、USP4,369,
281号には、ポリアルキレングリコール共存下に酢酸
ビニルをグラフト重合させた重合物をケン化する記載が
ある。さらに、USP4,618,648号、USP
4,675,360号には、ビニルアルコールとポリ
(アルキレンオキシ)アクリレートとの共重合体が示さ
れており、この共重合体は射出成形、押出成形が可能
で、得られた成形物は水溶性と柔軟性を有することが記
載されている。
は、保香性、透明性、耐油性、酸素遮断性、保温性に優
れており、また水溶性のため通常の疎水性重合体のフィ
ルムには適さない用途にも用いることができる。しかし
ながら、ポリビニルアルコールは硬く、可塑剤を用いな
くては成形できず、可塑剤を用いる場合には、成形時の
発煙やブリード現象を伴う問題点があった。このため、
ポリビニルアルコールを柔軟にする目的でオキシアルキ
レン基をポリビニルアルコールに導入する方法が提案さ
れている。例えばUSP1,971,662号、USP
2,844,570号、USP2,990,398号に
はポリビニルアルコールにエチレンオキサイドを付加反
応させる記載がある。また、USP3,033,841
号では、ポリエチレングリコールに酢酸ビニルをグラフ
ト重合し、その後ケン化することでポリエチレングリコ
ールで変性したポリビニルアルコールを得ている。ま
た、USP4,618,648号、USP4,369,
281号には、ポリアルキレングリコール共存下に酢酸
ビニルをグラフト重合させた重合物をケン化する記載が
ある。さらに、USP4,618,648号、USP
4,675,360号には、ビニルアルコールとポリ
(アルキレンオキシ)アクリレートとの共重合体が示さ
れており、この共重合体は射出成形、押出成形が可能
で、得られた成形物は水溶性と柔軟性を有することが記
載されている。
【0001】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコールは、ポ
リビニルアルコールと比較すると柔軟ではあるが、低温
時には柔軟ではなく、室温においても、使用用途によっ
ては、柔軟性が満足できない場合も多かった。そのた
め、更に成形加工性を高める目的で上記のようなオキシ
アルキレン基を有したポリビニルアルコールに可塑剤を
添加することが行われている。例えば、特開平3−20
3932号公報ではポリエチレングリコールやポリプロ
ピレングリコールが、特開平6−271736号公報で
はナイロン11やナイロン12およびポリエステルエラ
ストマーが可塑剤として使用されている。しかしながら
前者では成形加工時の発煙やブリードアウト等の欠点が
解消されず、また後者では、可塑剤が高価であるばかり
か、成形物の透明性や剛性が著しく低下する欠点があ
る。
のオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコールは、ポ
リビニルアルコールと比較すると柔軟ではあるが、低温
時には柔軟ではなく、室温においても、使用用途によっ
ては、柔軟性が満足できない場合も多かった。そのた
め、更に成形加工性を高める目的で上記のようなオキシ
アルキレン基を有したポリビニルアルコールに可塑剤を
添加することが行われている。例えば、特開平3−20
3932号公報ではポリエチレングリコールやポリプロ
ピレングリコールが、特開平6−271736号公報で
はナイロン11やナイロン12およびポリエステルエラ
ストマーが可塑剤として使用されている。しかしながら
前者では成形加工時の発煙やブリードアウト等の欠点が
解消されず、また後者では、可塑剤が高価であるばかり
か、成形物の透明性や剛性が著しく低下する欠点があ
る。
【0002】さらに、ポリビニルアルコールをアセター
ル化したポリビニルアセタール系樹脂は、その透明性や
剛性等の長所からガラスの中間膜等に用いられている。
これらもポリビニルアセタール樹脂と同様に成形加工が
困難であり、通常エステル系の可塑剤を多量混合して使
用されている。従って、上記ポリビニルアセタール系樹
脂も、ポリビニルアルコールと同様に成形加工時の発煙
やブリードアウト等の欠点を生ずることがある。このた
め、ポリビニルアセタール系樹脂へも使用し得る優れた
可塑剤が望まれる。
ル化したポリビニルアセタール系樹脂は、その透明性や
剛性等の長所からガラスの中間膜等に用いられている。
これらもポリビニルアセタール樹脂と同様に成形加工が
困難であり、通常エステル系の可塑剤を多量混合して使
用されている。従って、上記ポリビニルアセタール系樹
脂も、ポリビニルアルコールと同様に成形加工時の発煙
やブリードアウト等の欠点を生ずることがある。このた
め、ポリビニルアセタール系樹脂へも使用し得る優れた
可塑剤が望まれる。
【0003】加えて、上記ポリビニルアルコールやポリ
ビニルアセタール樹脂以外のポリマーにおいても、その
成形加工性や柔軟性を向上させるための可塑剤もしくは
柔軟剤であって、成形加工時の発煙やブリードアウト等
が無く、高分子量でポリマーとの相溶性に優れ、しかも
安価である新規の可塑剤もしくは柔軟剤が求められてい
る。
ビニルアセタール樹脂以外のポリマーにおいても、その
成形加工性や柔軟性を向上させるための可塑剤もしくは
柔軟剤であって、成形加工時の発煙やブリードアウト等
が無く、高分子量でポリマーとの相溶性に優れ、しかも
安価である新規の可塑剤もしくは柔軟剤が求められてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ポリビニル
アルコールに特定量のラクトンを付加することにより、
得られるラクトン変性ポリビニルアルコールが種々の親
水性または極性ポリマーに対して優れた相溶性を有し、
成形加工時の発煙やブリードアウトが発生しないという
優れた可塑剤もしくは柔軟剤となりうることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。
アルコールに特定量のラクトンを付加することにより、
得られるラクトン変性ポリビニルアルコールが種々の親
水性または極性ポリマーに対して優れた相溶性を有し、
成形加工時の発煙やブリードアウトが発生しないという
優れた可塑剤もしくは柔軟剤となりうることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。
【0003】すなわち本発明の第1は、一般式(1)で
表されるラクトン変性ポリビニルアルコールからなるポ
リマーの可塑剤もしくは柔軟剤を提供するものである。
さらに本発明の第2は、上記一般式(1)で表されるラ
クトン変性ポリビニルアルコール5〜80重量%および
親水性または極性ポリマー20〜95重量%を混合して
なることを特徴とする熱可塑性ポリマー組成物を提供す
るものである。以下、本発明を詳しく説明する。
表されるラクトン変性ポリビニルアルコールからなるポ
リマーの可塑剤もしくは柔軟剤を提供するものである。
さらに本発明の第2は、上記一般式(1)で表されるラ
クトン変性ポリビニルアルコール5〜80重量%および
親水性または極性ポリマー20〜95重量%を混合して
なることを特徴とする熱可塑性ポリマー組成物を提供す
るものである。以下、本発明を詳しく説明する。
【0004】
【化2】
【0005】本発明において、一般式(1)のXの範囲
は5≦X≦90であるが、好ましくは10≦X≦85、
更に好ましくは15≦X≦80である。Xが5モル%未
満の場合には、ラクトン変性ポリビニルアルコールの親
水性が大幅に低減し、逆に90モル%を上回る場合に
は、原料のポリビニルアルコール自体の機能とほとんど
変わらなくなり、親水性または極性ポリマーとの相溶性
と可塑化効果が低減するため好ましくない。
は5≦X≦90であるが、好ましくは10≦X≦85、
更に好ましくは15≦X≦80である。Xが5モル%未
満の場合には、ラクトン変性ポリビニルアルコールの親
水性が大幅に低減し、逆に90モル%を上回る場合に
は、原料のポリビニルアルコール自体の機能とほとんど
変わらなくなり、親水性または極性ポリマーとの相溶性
と可塑化効果が低減するため好ましくない。
【0006】Yの範囲は0≦Y≦30であるが、好まし
くは0≦Y≦20、更に好ましくは0≦Y≦15であ
る。Yが30モル%を上回る場合には、親水性を保持す
るためにはラクトン付加量を低減しなければならなく、
ラクトン変性ポリビニルアルコールの柔軟性、および可
塑化効果が低減するため好ましくない。逆に親水性(親
水性ポリマーまたは極性ポリマーとの相溶性)、柔軟性
および可塑化効果の機能のバランスを制御するため、Y
を0≦Y≦30の範囲内の最適なモル%に調整すること
が好ましく実施できる。
くは0≦Y≦20、更に好ましくは0≦Y≦15であ
る。Yが30モル%を上回る場合には、親水性を保持す
るためにはラクトン付加量を低減しなければならなく、
ラクトン変性ポリビニルアルコールの柔軟性、および可
塑化効果が低減するため好ましくない。逆に親水性(親
水性ポリマーまたは極性ポリマーとの相溶性)、柔軟性
および可塑化効果の機能のバランスを制御するため、Y
を0≦Y≦30の範囲内の最適なモル%に調整すること
が好ましく実施できる。
【0007】Zの範囲は10≦Z≦95であるが、好ま
しくは15≦Z≦90、更に好ましくは20≦Z≦85
である。Zが10モル%未満の場合は、原料のポリビニ
ルアルコール自体の機能とほとんど変わりなく、逆に9
5重量%を上回る場合には、ラクトン変性ポリビニルア
ルコールの親水性が大幅に低減するため好ましくない。
しくは15≦Z≦90、更に好ましくは20≦Z≦85
である。Zが10モル%未満の場合は、原料のポリビニ
ルアルコール自体の機能とほとんど変わりなく、逆に9
5重量%を上回る場合には、ラクトン変性ポリビニルア
ルコールの親水性が大幅に低減するため好ましくない。
【0008】R1は炭素数2〜10のアルキレン基であ
るが、具体的にはペンチレン基、メチル基が置換したペ
ンチレン基、ブチレン基、エチレン基等が好ましく、特
に工業的に最も有益なラクトン単量体であるε−カプロ
ラクトンのR1はペンチレン基に対応する。
るが、具体的にはペンチレン基、メチル基が置換したペ
ンチレン基、ブチレン基、エチレン基等が好ましく、特
に工業的に最も有益なラクトン単量体であるε−カプロ
ラクトンのR1はペンチレン基に対応する。
【0009】R2は基本的には、水素原子またはアセチ
ル基である。上記の水素原子とアセチル基とのモル組成
は特に限定されず、本発明のラクトン変性ポリビニルア
ルコールの製造方法、製造条件等を調整することにより
設定することができる。
ル基である。上記の水素原子とアセチル基とのモル組成
は特に限定されず、本発明のラクトン変性ポリビニルア
ルコールの製造方法、製造条件等を調整することにより
設定することができる。
【0010】nはラクトンの平均付加個数で、1≦n≦
10であり、好ましくは1.2≦n≦7、更に好ましく
は1.5≦n≦5の範囲である。nが1未満である場合
は、ラクトン変性ポリビニルアルコールの機能が原料の
ポリビニルアルコール自体のそれと変わらなくなり、n
が10を上回る場合にはラクトン変性ポリビニルアルコ
ールの親水性がほとんど失われ、親水性ポリマーとの相
溶性が大幅に低減するため好ましくない。
10であり、好ましくは1.2≦n≦7、更に好ましく
は1.5≦n≦5の範囲である。nが1未満である場合
は、ラクトン変性ポリビニルアルコールの機能が原料の
ポリビニルアルコール自体のそれと変わらなくなり、n
が10を上回る場合にはラクトン変性ポリビニルアルコ
ールの親水性がほとんど失われ、親水性ポリマーとの相
溶性が大幅に低減するため好ましくない。
【0011】本発明の可塑剤もしくは柔軟剤に用いるラ
クトン変性ポリビニルアルコールの溶媒への溶解性はラ
クトン変性量によって大幅に変化し、ラクトン変性量が
少ない場合には水溶性であり、ラクトン変性量が増加す
るのに伴い難水溶性から不水溶性となり、クロロホル
ム、THF等の有機溶媒に溶解するようになる。
クトン変性ポリビニルアルコールの溶媒への溶解性はラ
クトン変性量によって大幅に変化し、ラクトン変性量が
少ない場合には水溶性であり、ラクトン変性量が増加す
るのに伴い難水溶性から不水溶性となり、クロロホル
ム、THF等の有機溶媒に溶解するようになる。
【0012】本発明のラクトン変性ポリビニルアルコー
ルの主鎖部分のオキシエチレン単位の重合度としては1
00〜10,000、好ましくは200〜2,000、
更に好ましくは300〜1,000の範囲である。上記
重合度が100を下回る場合および10,000を上回
る場合には、原料のポリビニルアルコールの製造が困難
であり、実質上ラクトンにより変性することができな
い。
ルの主鎖部分のオキシエチレン単位の重合度としては1
00〜10,000、好ましくは200〜2,000、
更に好ましくは300〜1,000の範囲である。上記
重合度が100を下回る場合および10,000を上回
る場合には、原料のポリビニルアルコールの製造が困難
であり、実質上ラクトンにより変性することができな
い。
【0013】本発明で用いるラクトン変性ポリビニルア
ルコールの溶融粘度は、成形加工性を示す値として使用
できる。通常メルトフローテスターにより測定するが、
荷重10kg/cm2で、直径1mm、長さ1cmのオ
リフィスを使用して測定した粘度が、最低では140℃
で10poise、最高では260℃で30,000p
oise程度である。当然用途によって最適な粘度は異
なるが、160〜240℃で測定した荷重10kg/c
m2の溶融粘度が10〜10,000poiseの範囲
のものが、成形加工性が良好で取り扱い易い。
ルコールの溶融粘度は、成形加工性を示す値として使用
できる。通常メルトフローテスターにより測定するが、
荷重10kg/cm2で、直径1mm、長さ1cmのオ
リフィスを使用して測定した粘度が、最低では140℃
で10poise、最高では260℃で30,000p
oise程度である。当然用途によって最適な粘度は異
なるが、160〜240℃で測定した荷重10kg/c
m2の溶融粘度が10〜10,000poiseの範囲
のものが、成形加工性が良好で取り扱い易い。
【0014】本発明の可塑剤もしくは柔軟剤であるラク
トン変性ポリビニルアルコールの製造方法を詳細に説明
する。本発明において使用されるポリビニルアルコール
は、通常ポリ酢酸ビニルを完全もしくは部分ケン化する
ことにより得られる。
トン変性ポリビニルアルコールの製造方法を詳細に説明
する。本発明において使用されるポリビニルアルコール
は、通常ポリ酢酸ビニルを完全もしくは部分ケン化する
ことにより得られる。
【0015】上記ポリビニルアルコールのオキシエチレ
ン単位の重合度としては、100〜10,000の範
囲、好ましくは200〜2,000の範囲、更に好まし
くは300〜1,000の範囲である。重合度が100
未満および10,000以上のものは製造困難であり好
ましくない。重合度は、本発明で用いるラクトン変性ポ
リビニルアルコールの溶融粘度が適切になるように選択
し、ポリビニルアルコールの重合度が200〜2,00
0のものが取り扱い易い。
ン単位の重合度としては、100〜10,000の範
囲、好ましくは200〜2,000の範囲、更に好まし
くは300〜1,000の範囲である。重合度が100
未満および10,000以上のものは製造困難であり好
ましくない。重合度は、本発明で用いるラクトン変性ポ
リビニルアルコールの溶融粘度が適切になるように選択
し、ポリビニルアルコールの重合度が200〜2,00
0のものが取り扱い易い。
【0016】また、上記ポリビニルアルコールのケン化
度としては、通常70モル%以上であり、好ましくは8
0モル%以上、更に好ましくは85モル%以上である。
ケン化度が70モル%未満の場合は、ラクトン変性ポリ
ビニルアルコールの親水性を保持するためには、ラクト
ンの付加量を低減しなければならず、柔軟性および可塑
化効果が低減するため好ましくない。逆に親水性、柔軟
性および可塑化効果の機能のバランスを制御するため、
70モル%以上の最適なモル%に調整することが好まし
い。
度としては、通常70モル%以上であり、好ましくは8
0モル%以上、更に好ましくは85モル%以上である。
ケン化度が70モル%未満の場合は、ラクトン変性ポリ
ビニルアルコールの親水性を保持するためには、ラクト
ンの付加量を低減しなければならず、柔軟性および可塑
化効果が低減するため好ましくない。逆に親水性、柔軟
性および可塑化効果の機能のバランスを制御するため、
70モル%以上の最適なモル%に調整することが好まし
い。
【0017】本発明において使用されるラクトン単量体
を具体的に例示すると、ε−カプロラクトン、4−メチ
ルカプロラクトン等のメチル化カプロラクトン、δ−バ
レロラクトン、β−プロピオラクトン等が挙げられ、中
でも工業的に最も有益なε−カプロラクトンが好ましく
用いられる。
を具体的に例示すると、ε−カプロラクトン、4−メチ
ルカプロラクトン等のメチル化カプロラクトン、δ−バ
レロラクトン、β−プロピオラクトン等が挙げられ、中
でも工業的に最も有益なε−カプロラクトンが好ましく
用いられる。
【0018】本発明において使用される重合触媒とは、
ラクトン単量体の開環付加重合触媒である。具体的に
は、無機塩基、無機酸、有機アルカリ金属、スズ化合
物、チタン化合物、アルミニウム化合物、亜鉛化合物、
モリブデン化合物およびジルコニウム化合物等が例示で
きる。中でも、取り扱い易さ、低毒性、反応性、無着色
性、熱安定性等のバランスから、スズ化合物、チタン化
合物およびアルミニウム化合物が好ましく用いられる。
具体的には、塩化第1スズ、オクチル酸第1スズ、モノ
ブチルスズオキシド、モノブチルスズトリス(2−エチ
ルヘキサネート)等のモノブチルスズ化合物、ジブチル
スズオキシド等のジブチルスズ化合物、テトラブチルチ
タネート、テトラ−iso−プロピルチタネート、アル
キル−ジ(フェノキシ)−アルミニウム等が挙げられ
る。これらは各単独であるいは混合して使用することが
できる。
ラクトン単量体の開環付加重合触媒である。具体的に
は、無機塩基、無機酸、有機アルカリ金属、スズ化合
物、チタン化合物、アルミニウム化合物、亜鉛化合物、
モリブデン化合物およびジルコニウム化合物等が例示で
きる。中でも、取り扱い易さ、低毒性、反応性、無着色
性、熱安定性等のバランスから、スズ化合物、チタン化
合物およびアルミニウム化合物が好ましく用いられる。
具体的には、塩化第1スズ、オクチル酸第1スズ、モノ
ブチルスズオキシド、モノブチルスズトリス(2−エチ
ルヘキサネート)等のモノブチルスズ化合物、ジブチル
スズオキシド等のジブチルスズ化合物、テトラブチルチ
タネート、テトラ−iso−プロピルチタネート、アル
キル−ジ(フェノキシ)−アルミニウム等が挙げられ
る。これらは各単独であるいは混合して使用することが
できる。
【0019】本発明で使用するラクトン変性ポリビニル
アルコールの製造方法は、ポリビニルアルコール5〜9
0重量部、ラクトン単量体10〜95重量部(両者の合
計は100重量部)および重合触媒0.001〜0.1
重量部を50〜250℃の温度で溶融混練して得ること
ができる。ポリビニルアルコールが5重量部未満で、ラ
クトン単量体が95重量部を上回る場合は、得られるラ
クトン変性ポリビニルアルコールの親水性が大幅に低減
するため好ましくない。逆に、ポリビニルアルコールが
90重量部を上回り、ラクトン単量体が10重量部未満
の場合は、原料のポリビニルアルコールの機能と変わら
なくなるため好ましくない。本発明におけるラクトン変
性ポリビニルアルコールの原料であるポリビニルアルコ
ールとラクトン単量体の混合割合は、得られるラクトン
変性ポリビニルアルコールを混合するポリマーに対する
相溶性、柔軟性および可塑化効果の機能バランスによっ
て、最適の混合割合にて実施することが好ましい。
アルコールの製造方法は、ポリビニルアルコール5〜9
0重量部、ラクトン単量体10〜95重量部(両者の合
計は100重量部)および重合触媒0.001〜0.1
重量部を50〜250℃の温度で溶融混練して得ること
ができる。ポリビニルアルコールが5重量部未満で、ラ
クトン単量体が95重量部を上回る場合は、得られるラ
クトン変性ポリビニルアルコールの親水性が大幅に低減
するため好ましくない。逆に、ポリビニルアルコールが
90重量部を上回り、ラクトン単量体が10重量部未満
の場合は、原料のポリビニルアルコールの機能と変わら
なくなるため好ましくない。本発明におけるラクトン変
性ポリビニルアルコールの原料であるポリビニルアルコ
ールとラクトン単量体の混合割合は、得られるラクトン
変性ポリビニルアルコールを混合するポリマーに対する
相溶性、柔軟性および可塑化効果の機能バランスによっ
て、最適の混合割合にて実施することが好ましい。
【0020】重合触媒の添加量は、両原料の合計100
重量部に対して通常0.001〜0.1重量部の範囲、
好ましくは0.002〜0.05重量部、特には0.0
05〜0.01重量部の範囲である。上記触媒量が0.
001重量部を下回る場合には、ラクトン単量体の付加
重合速度が遅く、逆に0.1重量部を上回る場合には、
得られるラクトン変性ポリビニルアルコールに着色が生
じたり、熱安定性が低下することがあるため好ましくな
い。
重量部に対して通常0.001〜0.1重量部の範囲、
好ましくは0.002〜0.05重量部、特には0.0
05〜0.01重量部の範囲である。上記触媒量が0.
001重量部を下回る場合には、ラクトン単量体の付加
重合速度が遅く、逆に0.1重量部を上回る場合には、
得られるラクトン変性ポリビニルアルコールに着色が生
じたり、熱安定性が低下することがあるため好ましくな
い。
【0021】重合温度としては、通常50〜250℃の
範囲であるが、好ましくは100〜220℃の範囲、更
に好ましくは160〜200℃の範囲である。50℃を
下回る場合には、ラクトン単量体の付加重合速度が遅
く、逆に250℃を上回る場合には、ポリビニルアルコ
ールの熱分解反応が発生し、着色したり分解物が生成す
るため好ましくない。
範囲であるが、好ましくは100〜220℃の範囲、更
に好ましくは160〜200℃の範囲である。50℃を
下回る場合には、ラクトン単量体の付加重合速度が遅
く、逆に250℃を上回る場合には、ポリビニルアルコ
ールの熱分解反応が発生し、着色したり分解物が生成す
るため好ましくない。
【0022】本発明で用いるラクトン変性ポリビニルア
ルコールの製造方法における溶融混練を実施する製造装
置については、公知の溶融混練機を問題なく使用でき
る。具体的には、攪拌羽根式バッチ型混練機、ニーダー
型混練機、押出機等のスクリュー型混練機、スタティッ
クミキサー型混練機およびこれらの装置を連続的に連結
して使用することが挙げられる。また、上記の製造方法
において、原料や重合触媒および添加剤の添加順序、添
加方法は、まったく制限を受けない。
ルコールの製造方法における溶融混練を実施する製造装
置については、公知の溶融混練機を問題なく使用でき
る。具体的には、攪拌羽根式バッチ型混練機、ニーダー
型混練機、押出機等のスクリュー型混練機、スタティッ
クミキサー型混練機およびこれらの装置を連続的に連結
して使用することが挙げられる。また、上記の製造方法
において、原料や重合触媒および添加剤の添加順序、添
加方法は、まったく制限を受けない。
【0023】更には、原料に含有される水分量は1.0
重量%以下、好ましくは0.5重量%以下、更に好まし
くは0.1重量%以下にすることが望ましい。原料に含
有される水分量が1.0重量%を上回ると、水分からの
ラクトン単量体の付加重合が起こり、ポリラクトンオリ
ゴマーが生成することがあり好ましくない。
重量%以下、好ましくは0.5重量%以下、更に好まし
くは0.1重量%以下にすることが望ましい。原料に含
有される水分量が1.0重量%を上回ると、水分からの
ラクトン単量体の付加重合が起こり、ポリラクトンオリ
ゴマーが生成することがあり好ましくない。
【0024】本発明における親水性または極性ポリマー
とはいずれも熱可塑性であり、ラクトン変性ポリビニル
アルコールと相溶性の良好なポリマーを示す。例えば、
一般的な親水性ポリマーは、ラクトン変性量の少ないラ
クトン変性ポリビニルアルコールと良好な相溶性を有す
る。
とはいずれも熱可塑性であり、ラクトン変性ポリビニル
アルコールと相溶性の良好なポリマーを示す。例えば、
一般的な親水性ポリマーは、ラクトン変性量の少ないラ
クトン変性ポリビニルアルコールと良好な相溶性を有す
る。
【0025】上記の親水性ポリマーとしては、完全ケン
化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコ
ール、完全もしくは部分的にケン化されたエチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリビニルエーテル、アセタール化
度の低いポリビニルアセタール、ポリグリセリン、ポリ
エピクロルヒドリン、デンプンおよびセルロース等の多
糖、ポリペプチド、ポリアミノ酸が例示できる。
化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコ
ール、完全もしくは部分的にケン化されたエチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリビニルエーテル、アセタール化
度の低いポリビニルアセタール、ポリグリセリン、ポリ
エピクロルヒドリン、デンプンおよびセルロース等の多
糖、ポリペプチド、ポリアミノ酸が例示できる。
【0026】また上記のラクトン変性量の少ないラクト
ン変性ポリビニルアルコールとしては、ラクトン変性ポ
リビニルアルコール全体に占めるポリビニルアルコール
成分の重量割合が40重量%以上、好ましくは50重量
%、更に好ましくは60重量%以上のものである(90
重量%以下)。前記親水性ポリマーの中でも完全もしく
は部分ケン化ポリビニルアルコールについては、可塑化
する重要性が高い上に、ラクトン変性量の少ないラクト
ン変性ポリビニルアルコールと非常に良好な相溶性を有
するため、適用上の価値が高い。
ン変性ポリビニルアルコールとしては、ラクトン変性ポ
リビニルアルコール全体に占めるポリビニルアルコール
成分の重量割合が40重量%以上、好ましくは50重量
%、更に好ましくは60重量%以上のものである(90
重量%以下)。前記親水性ポリマーの中でも完全もしく
は部分ケン化ポリビニルアルコールについては、可塑化
する重要性が高い上に、ラクトン変性量の少ないラクト
ン変性ポリビニルアルコールと非常に良好な相溶性を有
するため、適用上の価値が高い。
【0027】本発明における極性ポリマーは、ラクトン
変性量の多いラクトン変性ポリビニルアルコールと良好
な相溶性を有する。このような極性ポリマーとしては、
ポリビニルアセタール、ポリオキシメチレン、ポリオキ
シメチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリ(スチ
レン−アクリロニトリル)共重合体、ポリイミド、ポリ
スルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテ
ルケトン等が例示できる。
変性量の多いラクトン変性ポリビニルアルコールと良好
な相溶性を有する。このような極性ポリマーとしては、
ポリビニルアセタール、ポリオキシメチレン、ポリオキ
シメチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリ(スチ
レン−アクリロニトリル)共重合体、ポリイミド、ポリ
スルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテ
ルケトン等が例示できる。
【0028】また、上記のラクトン変性量の多いラクト
ン変性ポリビニルアルコールとしては、ラクトン変性ポ
リビニルアルコール全体に占めるポリビニルアルコール
成分の重量割合が50重量%以下、好ましくは40重量
%、更に好ましくは30重量%以下のものである(5重
量%以上)。前記極性ポリマーの中でも、ポリビニルア
セタール、ポリオキシメチレンおよびポリオキシメチレ
ン共重合体については、可塑化する重要性が高い上に、
ラクトン変性量の多いラクトン変性ポリビニルアルコー
ルと非常に良好な相溶性を有するため適用上の価値が高
い。
ン変性ポリビニルアルコールとしては、ラクトン変性ポ
リビニルアルコール全体に占めるポリビニルアルコール
成分の重量割合が50重量%以下、好ましくは40重量
%、更に好ましくは30重量%以下のものである(5重
量%以上)。前記極性ポリマーの中でも、ポリビニルア
セタール、ポリオキシメチレンおよびポリオキシメチレ
ン共重合体については、可塑化する重要性が高い上に、
ラクトン変性量の多いラクトン変性ポリビニルアルコー
ルと非常に良好な相溶性を有するため適用上の価値が高
い。
【0029】本発明の第2に係る熱可塑性樹脂組成物と
しては、一般式(1)で表されるラクトン変性ポリビニ
ルアルコール5〜80重量%および親水性または極性ポ
リマー20〜95重量%の混合物であるが、好ましくは
全体に占める前者の割合が10〜70重量%、更に好ま
しくは15〜75重量%の範囲である。全体に占める前
者の割合が5重量%未満の場合は、可塑化効果や柔軟性
の度合いが満足できなく、逆に80重量%を上回る場合
には、柔軟になりすぎて親水性または極性ポリマー本来
の剛性が失われるため好ましくない。
しては、一般式(1)で表されるラクトン変性ポリビニ
ルアルコール5〜80重量%および親水性または極性ポ
リマー20〜95重量%の混合物であるが、好ましくは
全体に占める前者の割合が10〜70重量%、更に好ま
しくは15〜75重量%の範囲である。全体に占める前
者の割合が5重量%未満の場合は、可塑化効果や柔軟性
の度合いが満足できなく、逆に80重量%を上回る場合
には、柔軟になりすぎて親水性または極性ポリマー本来
の剛性が失われるため好ましくない。
【0030】本発明の第2において、ラクトン変性ポリ
ビニルアルコールと親水性または極性ポリマーを混合す
る方法については特に制限を受けないが、公知の溶融混
練機を用いて混合する方法が好ましい。上記の混練機と
しては攪拌羽根式バッチ型混練機、ニーダー型混練機、
押出機等のスクリュー型混練機、スタティックミキサー
型混練機およびこれらの装置を連続的に連結して使用す
ることが挙げられる。混練温度としては通常100〜2
80℃、好ましくは140〜240℃、更に好ましくは
160〜200℃の範囲である。100℃を下回る場合
には、前者を均一に混合することが困難となり、280
℃を上回る場合には、ポリビニルアルコールの熱分解反
応が発生し、着色したり分解物が生成するため好ましく
ない。
ビニルアルコールと親水性または極性ポリマーを混合す
る方法については特に制限を受けないが、公知の溶融混
練機を用いて混合する方法が好ましい。上記の混練機と
しては攪拌羽根式バッチ型混練機、ニーダー型混練機、
押出機等のスクリュー型混練機、スタティックミキサー
型混練機およびこれらの装置を連続的に連結して使用す
ることが挙げられる。混練温度としては通常100〜2
80℃、好ましくは140〜240℃、更に好ましくは
160〜200℃の範囲である。100℃を下回る場合
には、前者を均一に混合することが困難となり、280
℃を上回る場合には、ポリビニルアルコールの熱分解反
応が発生し、着色したり分解物が生成するため好ましく
ない。
【0031】また一般式(1)で表されるラクトン変性
ポリビニルアルコールと親水性または極性ポリマーを混
合する方法においては、重合触媒と共にラクトン変性ポ
リビニルアルコールを構成するポリビニルアルコールお
よびラクトン単量体を直接親水性または極性ポリマーと
溶融混練し、ラクトン変性ポリビニルアルコールのラク
トン重付加を進行しながら結果的に親水性または極性ポ
リマーとの混合を同時に実施する方法も好ましく採用で
きる。
ポリビニルアルコールと親水性または極性ポリマーを混
合する方法においては、重合触媒と共にラクトン変性ポ
リビニルアルコールを構成するポリビニルアルコールお
よびラクトン単量体を直接親水性または極性ポリマーと
溶融混練し、ラクトン変性ポリビニルアルコールのラク
トン重付加を進行しながら結果的に親水性または極性ポ
リマーとの混合を同時に実施する方法も好ましく採用で
きる。
【0032】更には、本発明の第1に係るポリマーの可
塑剤もしくは柔軟剤であるラクトン変性ポリビニルアル
コールに対して、あるいは本発明の第2に係る熱可塑性
樹脂組成物に対し、酸化防止剤、熱安定剤、ラクトン変
性ポリビニルアルコール以外の可塑剤等の公知の添加
剤、他の熱可塑性樹脂、無機充填剤の混合使用について
は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限はない。
塑剤もしくは柔軟剤であるラクトン変性ポリビニルアル
コールに対して、あるいは本発明の第2に係る熱可塑性
樹脂組成物に対し、酸化防止剤、熱安定剤、ラクトン変
性ポリビニルアルコール以外の可塑剤等の公知の添加
剤、他の熱可塑性樹脂、無機充填剤の混合使用について
は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限はない。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0034】(溶融粘度の測定)本実施例における溶融
粘度の測定は、キャピラリー式レオメーターを使用し、
オリフィス1mm×1cm、温度240℃、荷重100
kg/cm2の条件下で測定した。
粘度の測定は、キャピラリー式レオメーターを使用し、
オリフィス1mm×1cm、温度240℃、荷重100
kg/cm2の条件下で測定した。
【0035】(製造例1)1リットルのガラスフラスコ
に、クラレ株式会社製ポリビニルアルコールPVA−1
17(ケン化度98.0±0.5、重合度1,700)
300g、ε−カプロラクトン700gおよび重合触媒
の塩化第1スズ0.02gを添加し、温度を180℃に
昇温し、5時間溶融混練を行った。このものの一般式
(1)におけるX、Y、Zおよびnの値は、それぞれ5
5、0、45および2.0であった。得られたポリマー
を、ラクトン変性ポリビニルアルコール(1)とする。
に、クラレ株式会社製ポリビニルアルコールPVA−1
17(ケン化度98.0±0.5、重合度1,700)
300g、ε−カプロラクトン700gおよび重合触媒
の塩化第1スズ0.02gを添加し、温度を180℃に
昇温し、5時間溶融混練を行った。このものの一般式
(1)におけるX、Y、Zおよびnの値は、それぞれ5
5、0、45および2.0であった。得られたポリマー
を、ラクトン変性ポリビニルアルコール(1)とする。
【0036】(製造例2)1リットルのガラスフラスコ
に、クラレ株式会社製ポリビニルアルコールPVA−2
03(ケン化度88.0±1.0、重合度300)40
0g、ε−カプロラクトン400gおよび重合触媒の塩
化第1スズ0.02gを添加し、温度を180℃に昇温
し、5時間溶融混練を行った。このものの一般式(1)
におけるX、Y、Zおよびnの値は、それぞれ66、1
2、22および1.8であった。得られたポリマーを、
ラクトン変性ポリビニルアルコール(2)とする。
に、クラレ株式会社製ポリビニルアルコールPVA−2
03(ケン化度88.0±1.0、重合度300)40
0g、ε−カプロラクトン400gおよび重合触媒の塩
化第1スズ0.02gを添加し、温度を180℃に昇温
し、5時間溶融混練を行った。このものの一般式(1)
におけるX、Y、Zおよびnの値は、それぞれ66、1
2、22および1.8であった。得られたポリマーを、
ラクトン変性ポリビニルアルコール(2)とする。
【0037】(製造例3)1リットルのガラスフラスコ
に、クラレ株式会社製ポリビニルアルコールPVA−4
03(ケン化度81.5±1.5、重合度300)10
0g、ε−カプロラクトン900gおよび重合触媒のモ
ノブチルスズトリス(2−エチルヘキサネート)0.0
5gを添加し、温度を160℃に昇温し、3時間溶融混
練を行った。このものの一般式(1)におけるX、Y、
Zおよびnの値は、それぞれ14、20、66および
6.2であった。得られたポリマーを、ラクトン変性ポ
リビニルアルコール(3)とする。
に、クラレ株式会社製ポリビニルアルコールPVA−4
03(ケン化度81.5±1.5、重合度300)10
0g、ε−カプロラクトン900gおよび重合触媒のモ
ノブチルスズトリス(2−エチルヘキサネート)0.0
5gを添加し、温度を160℃に昇温し、3時間溶融混
練を行った。このものの一般式(1)におけるX、Y、
Zおよびnの値は、それぞれ14、20、66および
6.2であった。得られたポリマーを、ラクトン変性ポ
リビニルアルコール(3)とする。
【0038】(実施例1〜3)表−1に記載した割合
で、積水化学(株)製ポリビニルアセタール「エスレッ
クBX−3Z」および製造例1で得られたラクトン変性
ポリビニルアルコール(1)を、東洋精機(株)製ラボ
プラストミルミキサーを用いて180℃で5分間溶融混
練を行った。得られた樹脂組成物はすべて透明であっ
た。またこれらの樹脂組成物について、キャピラリー式
レオメーターを用いて溶融粘度を測定し、その結果を表
−1に示す。
で、積水化学(株)製ポリビニルアセタール「エスレッ
クBX−3Z」および製造例1で得られたラクトン変性
ポリビニルアルコール(1)を、東洋精機(株)製ラボ
プラストミルミキサーを用いて180℃で5分間溶融混
練を行った。得られた樹脂組成物はすべて透明であっ
た。またこれらの樹脂組成物について、キャピラリー式
レオメーターを用いて溶融粘度を測定し、その結果を表
−1に示す。
【0039】(実施例4、5)表−2に記載の割合で、
ポリプラスチックス(株)製ポリオキシメチレン共重合
体ジュラコンM90−01および製造例1で得られたラ
クトン変性ポリビニルアルコール(1)を、東洋精機
(株)製ラボプラストミルミキサーを用い、180℃で
5分間溶融混練を行った。得られた樹脂組成物の溶融粘
度を実施例1と同様に測定し、その結果を表−2に示
す。
ポリプラスチックス(株)製ポリオキシメチレン共重合
体ジュラコンM90−01および製造例1で得られたラ
クトン変性ポリビニルアルコール(1)を、東洋精機
(株)製ラボプラストミルミキサーを用い、180℃で
5分間溶融混練を行った。得られた樹脂組成物の溶融粘
度を実施例1と同様に測定し、その結果を表−2に示
す。
【0040】(実施例6、7)表−3に記載の割合で、
クラレ株式会社製ポリビニルアルコールPVA−117
および製造例2で得られたラクトン変性ポリビニルアル
コール(2)を、東洋精機(株)製ラボプラストミルミ
キサーを用い、180℃で5分間溶融混練を行った。こ
れらの樹脂組成物はすべて透明であった。また、得られ
た樹脂組成物の溶融粘度を測定し、その結果を表−3に
併せて記載した。
クラレ株式会社製ポリビニルアルコールPVA−117
および製造例2で得られたラクトン変性ポリビニルアル
コール(2)を、東洋精機(株)製ラボプラストミルミ
キサーを用い、180℃で5分間溶融混練を行った。こ
れらの樹脂組成物はすべて透明であった。また、得られ
た樹脂組成物の溶融粘度を測定し、その結果を表−3に
併せて記載した。
【0041】(実施例8)東洋精機(株)製ラボプラス
トミルミキサーの中に、積水化学(株)製ポリビニルア
セタール「エスレックBX−3Z」を30g、クラレ株
式会社製ポリビニルアルコール「PVA−103」を2
g、およびカプロラクトンモノマー18gを仕込み、1
80℃に加熱して重合触媒のモノブチルスズトリス(2
−エチルヘキサネート)0.02gを添加し、180℃
で10分間溶融混練を行い透明の樹脂組成物を得た。こ
の樹脂組成物の溶融粘度を、キャピラリー式レオメータ
ーを用いて測定した。結果を表−4に示す。
トミルミキサーの中に、積水化学(株)製ポリビニルア
セタール「エスレックBX−3Z」を30g、クラレ株
式会社製ポリビニルアルコール「PVA−103」を2
g、およびカプロラクトンモノマー18gを仕込み、1
80℃に加熱して重合触媒のモノブチルスズトリス(2
−エチルヘキサネート)0.02gを添加し、180℃
で10分間溶融混練を行い透明の樹脂組成物を得た。こ
の樹脂組成物の溶融粘度を、キャピラリー式レオメータ
ーを用いて測定した。結果を表−4に示す。
【0042】(実施例9〜11)表−4に記載の配合割
合で、積水化学(株)製ポリビニルアセタール「エスレ
ックBX−3Z」および製造例3で得られたラクトン変
性ポリビニルアルコール(3)を、東洋精機株式会社製
ラボプラストミルミキサーを用いて、180℃で5分間
溶融混練を行った。得られた樹脂組成物は全て透明であ
った。また、これらの樹脂組成物の溶融粘度をキャピラ
リー式レオメーターを用いて測定した。結果を表−4に
示す。
合で、積水化学(株)製ポリビニルアセタール「エスレ
ックBX−3Z」および製造例3で得られたラクトン変
性ポリビニルアルコール(3)を、東洋精機株式会社製
ラボプラストミルミキサーを用いて、180℃で5分間
溶融混練を行った。得られた樹脂組成物は全て透明であ
った。また、これらの樹脂組成物の溶融粘度をキャピラ
リー式レオメーターを用いて測定した。結果を表−4に
示す。
【0043】(比較例1〜3)比較のため実施例1〜3
で使用したポリビニルアセタール、ポリオキシメチレン
共重合体およびポリビニルアルコールの溶融粘度を、キ
ャピラリー式レオメーターを用い測定した。結果を表−
1〜3に併せて記載した。
で使用したポリビニルアセタール、ポリオキシメチレン
共重合体およびポリビニルアルコールの溶融粘度を、キ
ャピラリー式レオメーターを用い測定した。結果を表−
1〜3に併せて記載した。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【発明の効果】本発明の一般式(1)で示されるラクト
ン変性ポリビニルアルコールからなる可塑剤によれば、
ポリビニルアセタール等の親水性ポリマー、ポリオキシ
メチレン共重合体等の極性ポリマーへの添加によってこ
れら樹脂組成物の成形加工性を増すことができる。その
際、各樹脂と本発明による可塑剤もしくは柔軟剤との相
溶性も極めて優れている。
ン変性ポリビニルアルコールからなる可塑剤によれば、
ポリビニルアセタール等の親水性ポリマー、ポリオキシ
メチレン共重合体等の極性ポリマーへの添加によってこ
れら樹脂組成物の成形加工性を増すことができる。その
際、各樹脂と本発明による可塑剤もしくは柔軟剤との相
溶性も極めて優れている。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(1)で表されるラクトン変性ポ
リビニルアルコールからなるポリマーの可塑剤もしくは
柔軟剤。 【化1】 - 【請求項2】 一般式(1)で表されるラクトン変性ポ
リビニルアルコール5〜80重量%および親水性または
極性ポリマー20〜95重量%を混合してなることを特
徴とする熱可塑性ポリマー組成物。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5195995A JPH08217820A (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | ポリマーの可塑剤もしくは柔軟剤および熱可塑性ポリマー組成物 |
| US08/476,676 US5612412A (en) | 1994-09-30 | 1995-06-07 | Lactone-modified polyvinyl alcohol, a process for the preparation thereof |
| EP95402196A EP0704470A3 (en) | 1994-09-30 | 1995-09-29 | Lactone-modified polyvinyl alcohol, process for its preparation; Resin composition; Permanent anti-electrostatic resin composition, lactone-modified hydroxyl resin and process for its production |
| US08/774,675 US5712334A (en) | 1994-09-30 | 1996-12-26 | Lacton-modified polyvinyl alcohol and permanently anti-static resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5195995A JPH08217820A (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | ポリマーの可塑剤もしくは柔軟剤および熱可塑性ポリマー組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08217820A true JPH08217820A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12901411
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5195995A Pending JPH08217820A (ja) | 1994-09-30 | 1995-02-16 | ポリマーの可塑剤もしくは柔軟剤および熱可塑性ポリマー組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08217820A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005040282A1 (ja) * | 2003-10-29 | 2005-05-06 | Kyowa Hakko Chemical Co., Ltd. | 樹脂組成物 |
| JP2013205569A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Fujifilm Corp | 平版印刷版原版及び平版印刷版の製版方法 |
| JP2023130569A (ja) * | 2022-03-08 | 2023-09-21 | 三菱ケミカル株式会社 | 生分解性樹脂組成物及びこれを用いたフィルム |
-
1995
- 1995-02-16 JP JP5195995A patent/JPH08217820A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005040282A1 (ja) * | 2003-10-29 | 2005-05-06 | Kyowa Hakko Chemical Co., Ltd. | 樹脂組成物 |
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