JPH08217941A - 摺動部材 - Google Patents
摺動部材Info
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- JPH08217941A JPH08217941A JP2514595A JP2514595A JPH08217941A JP H08217941 A JPH08217941 A JP H08217941A JP 2514595 A JP2514595 A JP 2514595A JP 2514595 A JP2514595 A JP 2514595A JP H08217941 A JPH08217941 A JP H08217941A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹
脂を主成分とする摺動部材の摺動特性を改良する。 【構成】 ポリテトラフルオロエチレン樹脂に、フィラ
ー材として薄片状二酸化チタン粒子を配合する。粒子サ
イズは、平均の大きさ(粒子の面方向の最大差しわたし
径(長さ)と最短差しわたし径(幅)の和を2で除した
値)が1〜100μmで、厚さが0.01〜2μm、ア
スペクト比(長さ/厚さ)が30以上のものが好適であ
る。配合量は約2〜40重量%が適当である。
脂を主成分とする摺動部材の摺動特性を改良する。 【構成】 ポリテトラフルオロエチレン樹脂に、フィラ
ー材として薄片状二酸化チタン粒子を配合する。粒子サ
イズは、平均の大きさ(粒子の面方向の最大差しわたし
径(長さ)と最短差しわたし径(幅)の和を2で除した
値)が1〜100μmで、厚さが0.01〜2μm、ア
スペクト比(長さ/厚さ)が30以上のものが好適であ
る。配合量は約2〜40重量%が適当である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリテトラフルオロエ
チレン樹脂組成物からなる摺動部材の改良に関する。
チレン樹脂組成物からなる摺動部材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリテトラフルオロエチレン樹脂(四ふ
っ化エチレン樹脂、以下「PTFE樹脂」) は、耐熱
性,耐候性,耐寒性,耐薬品性等と共に、摺動特性に優
れたエンジニアリングプラスチックであり、各種の摺動
部品材料(例えば、ドライベアリング,ブッシュ,ボー
ルシート,ピストンリング,スライデイングパッド,リ
ングシール,リップシール等)として広く使用されてい
る。また、その摺動特性の改善のために、PTFE樹脂
に、フィラーとして、アスベスト繊維,ガラス繊維,炭
素繊維,金属繊維・粉末,有機耐熱繊維,チタン酸カリ
ウム繊維等を配合した樹脂組成物に関する提案が数多く
なされている(特開昭55-18430号, 特開昭55-50052号,
特開昭58-167696 号, 特開昭59-54644号, 特開昭60-250
054 号, 特開昭60-23625号,特開昭62-146944 号等) 。
っ化エチレン樹脂、以下「PTFE樹脂」) は、耐熱
性,耐候性,耐寒性,耐薬品性等と共に、摺動特性に優
れたエンジニアリングプラスチックであり、各種の摺動
部品材料(例えば、ドライベアリング,ブッシュ,ボー
ルシート,ピストンリング,スライデイングパッド,リ
ングシール,リップシール等)として広く使用されてい
る。また、その摺動特性の改善のために、PTFE樹脂
に、フィラーとして、アスベスト繊維,ガラス繊維,炭
素繊維,金属繊維・粉末,有機耐熱繊維,チタン酸カリ
ウム繊維等を配合した樹脂組成物に関する提案が数多く
なされている(特開昭55-18430号, 特開昭55-50052号,
特開昭58-167696 号, 特開昭59-54644号, 特開昭60-250
054 号, 特開昭60-23625号,特開昭62-146944 号等) 。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PTFE樹脂のフィラ
ーには上記のように各種の材種が使用されているが、ア
スベスト繊維は、発がん性等の健康上の問題からその使
用が抑制されつつあり、ガラス繊維は極めて硬質のた
め、その摺動部材は、相手材を損傷し易いことが、実用
上の妨げとなっている。炭素繊維や金属の繊維・粉末を
配合した摺動部材では、絶縁性を要求される用途への適
用に制限がある。有機耐熱繊維の場合は、チョップドス
トランドとして供給されるので、これを樹脂に均一に配
合するには、押出機や射出成形機等による混練工程を採
用せざるを得ない。チタン酸カリウム繊維を使用した摺
動部材では、繊維中のカリウムイオンの侵出による樹脂
の変質を生じる問題がある。また、近時は摺動部材料の
用途・使用態様の拡大・多様化、およびドライベアリン
グ等に見られる摺動条件の苛酷化(高速度・高面圧化
等)が進んでいる。本発明は、従来のフィラー材を用い
た摺動部材に付随する上記の制約や欠点を解消し、かつ
近時の過酷化する使用環境に耐え得る改良された摺動部
材を提供しようとするものである。
ーには上記のように各種の材種が使用されているが、ア
スベスト繊維は、発がん性等の健康上の問題からその使
用が抑制されつつあり、ガラス繊維は極めて硬質のた
め、その摺動部材は、相手材を損傷し易いことが、実用
上の妨げとなっている。炭素繊維や金属の繊維・粉末を
配合した摺動部材では、絶縁性を要求される用途への適
用に制限がある。有機耐熱繊維の場合は、チョップドス
トランドとして供給されるので、これを樹脂に均一に配
合するには、押出機や射出成形機等による混練工程を採
用せざるを得ない。チタン酸カリウム繊維を使用した摺
動部材では、繊維中のカリウムイオンの侵出による樹脂
の変質を生じる問題がある。また、近時は摺動部材料の
用途・使用態様の拡大・多様化、およびドライベアリン
グ等に見られる摺動条件の苛酷化(高速度・高面圧化
等)が進んでいる。本発明は、従来のフィラー材を用い
た摺動部材に付随する上記の制約や欠点を解消し、かつ
近時の過酷化する使用環境に耐え得る改良された摺動部
材を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の摺動部材は、ポ
リテトラフルオロエチレン樹脂にフィラーが配合された
樹脂組成物を成形してなる摺動部材において、フィラー
として、薄片状二酸化チタン粒子が配合されていること
を特徴としている。
リテトラフルオロエチレン樹脂にフィラーが配合された
樹脂組成物を成形してなる摺動部材において、フィラー
として、薄片状二酸化チタン粒子が配合されていること
を特徴としている。
【0005】
【作用】PTFE樹脂中に配合される薄片状二酸化チタ
ン粒子(TiO2 )は、樹脂中への分散性が極めて良好
であると共に、その薄片状形状効果として、樹脂中で多
層配向し、摺動部材の摩耗抵抗性を大きく高め、かつ強
度,剛性等の改善に奏効する。更に、樹脂中の薄片状二
酸化チタン粒子は、摺動面の昇・降温に伴う内部応力を
吸収緩和し、摺動部材の表面の剥離・亀裂の損傷を抑制
防止する。PTFE樹脂の特性である低摩擦係数等は薄
片状二酸化チタン粒子の配合で損なわれることなく、良
好な摺動特性が維持される。更に、薄片状二酸化チタン
粒子は、アスベスト繊維に指摘されているような健康上
の有害性はなく、ガラス繊維のように相手材を著しく傷
つけることもない。また、導電性の炭素繊維や金属繊維
・粉末等を使用する場合に比べて、絶縁用途への適用範
囲が拡大される。粒子形態を有しているので、樹脂組成
物の調製は、有機繊維(チョップドストランド)と異な
って、押出機等による混練工程の他に、ミキサー等で粉
末混合物として調製する工程を採用することもできる。
むろん、チタン酸カリウム繊維の場合と異なり、カリウ
ムに起因する樹脂の変質の懸念も解消される。
ン粒子(TiO2 )は、樹脂中への分散性が極めて良好
であると共に、その薄片状形状効果として、樹脂中で多
層配向し、摺動部材の摩耗抵抗性を大きく高め、かつ強
度,剛性等の改善に奏効する。更に、樹脂中の薄片状二
酸化チタン粒子は、摺動面の昇・降温に伴う内部応力を
吸収緩和し、摺動部材の表面の剥離・亀裂の損傷を抑制
防止する。PTFE樹脂の特性である低摩擦係数等は薄
片状二酸化チタン粒子の配合で損なわれることなく、良
好な摺動特性が維持される。更に、薄片状二酸化チタン
粒子は、アスベスト繊維に指摘されているような健康上
の有害性はなく、ガラス繊維のように相手材を著しく傷
つけることもない。また、導電性の炭素繊維や金属繊維
・粉末等を使用する場合に比べて、絶縁用途への適用範
囲が拡大される。粒子形態を有しているので、樹脂組成
物の調製は、有機繊維(チョップドストランド)と異な
って、押出機等による混練工程の他に、ミキサー等で粉
末混合物として調製する工程を採用することもできる。
むろん、チタン酸カリウム繊維の場合と異なり、カリウ
ムに起因する樹脂の変質の懸念も解消される。
【0006】本発明の摺動部材を構成する樹脂組成物中
の薄片状二酸化チタン粒子は、そのサイズが、大き過ぎ
ると、樹脂中の均一分散性が低下し、他方微細過ぎる粒
子では、薄片の形態的特徴に基づく補強効果(摩耗抵抗
性や強度,剛性等の向上効果)が弱められる。また、そ
の肉厚については、薄過ぎると、樹脂への混合工程で薄
片形状が破損し易く、逆に厚過ぎる場合は、摺動部材表
面の平滑性が損なわる。これらの点から、薄片状二酸化
チタン粒子は、その平均の大きさが、1〜100μm
で、厚さが0.01〜2μm、アスペクト比が30以上
のものが好適である〔ここに、「平均の大きさ」とは、
薄片状粒子の面方向の最大差しわたし径(長さ)と最短
差しわたし径(幅)の和を2で除した値、アスペクト比
は「長さ/厚さ」の比を意味している〕。
の薄片状二酸化チタン粒子は、そのサイズが、大き過ぎ
ると、樹脂中の均一分散性が低下し、他方微細過ぎる粒
子では、薄片の形態的特徴に基づく補強効果(摩耗抵抗
性や強度,剛性等の向上効果)が弱められる。また、そ
の肉厚については、薄過ぎると、樹脂への混合工程で薄
片形状が破損し易く、逆に厚過ぎる場合は、摺動部材表
面の平滑性が損なわる。これらの点から、薄片状二酸化
チタン粒子は、その平均の大きさが、1〜100μm
で、厚さが0.01〜2μm、アスペクト比が30以上
のものが好適である〔ここに、「平均の大きさ」とは、
薄片状粒子の面方向の最大差しわたし径(長さ)と最短
差しわたし径(幅)の和を2で除した値、アスペクト比
は「長さ/厚さ」の比を意味している〕。
【0007】PTFE樹脂中の薄片状二酸化チタン粒子
の配合割合は、その配合効果を十分に発現させるため
に、約2重量%以上とするのがよい。しかし、過剰量の
配合は、均一な混合・分散を困難とするほか、PTFE
樹脂の結合強度の低下をきたし、また摺動部材の製造工
程における、亀裂・割れ等の発生傾向を助長する。この
ため、約40重量%を上限とするのが適当である。
の配合割合は、その配合効果を十分に発現させるため
に、約2重量%以上とするのがよい。しかし、過剰量の
配合は、均一な混合・分散を困難とするほか、PTFE
樹脂の結合強度の低下をきたし、また摺動部材の製造工
程における、亀裂・割れ等の発生傾向を助長する。この
ため、約40重量%を上限とするのが適当である。
【0008】なお、二酸化チタンには、周知のようにル
チル型とアナターゼ型とがあり、温度約900℃を越え
る温度域ではアナターゼ型からルチル型の相変化を生起
し、高温安定性の点ではルチル型が有利であるが、アナ
ターゼ型も、約900℃までは安定であるので、PTF
E樹脂の補強材としての機能は十分に確保される。従っ
て、本発明に使用される薄片状二酸化チタン粒子は、ア
ナターゼ型またはルチル型、あるいは両者の混相体のい
ずれであってもよい。
チル型とアナターゼ型とがあり、温度約900℃を越え
る温度域ではアナターゼ型からルチル型の相変化を生起
し、高温安定性の点ではルチル型が有利であるが、アナ
ターゼ型も、約900℃までは安定であるので、PTF
E樹脂の補強材としての機能は十分に確保される。従っ
て、本発明に使用される薄片状二酸化チタン粒子は、ア
ナターゼ型またはルチル型、あるいは両者の混相体のい
ずれであってもよい。
【0009】本発明の摺動部材の成形原料である樹脂組
成物は、フィラー材として薄片状二酸化チタン粒子が使
用される点を除いて従来のものと異ならない。薄片状二
酸化チタン粒子は、樹脂への配合に先立って、分散性や
樹脂との結着性の改善のために、シラン系カップリング
剤(アミノシラン,ビニルシラン,エポキシシラン,メ
タアクリロキシラン,メルカプトキシラン等)、または
チタネート系カップリング剤(イソプロピルトリイソス
テアロイルチタネート,ジ(ジオクチルパイロホスフェ
ート)エチレンチタネート等)によるカップリング処理
が必要に応じて施される。また、薄片状二酸化チタン粒
子と共に、必要に応じ適宜の添加剤(例えば、黒鉛,酸
化鉛等の固体潤滑剤)が適量(例えば、2〜10重量
%)配合される。樹脂組成物の調製は、例えば二軸押出
機にPTFE樹脂を投入し、溶融した樹脂中に薄片状二
酸化チタン(および必要に応じて配合される潤滑剤等の
添加剤)を加えて混練し、押出し,水冷,カッティング
によりベレットとして製造する方法、あるいはPTFE
樹脂の粉末に、薄片状二酸化チタン、その他の添加剤を
加え、ミキサー等で均一な粉末混合物として調製する方
法等を適用することができる。
成物は、フィラー材として薄片状二酸化チタン粒子が使
用される点を除いて従来のものと異ならない。薄片状二
酸化チタン粒子は、樹脂への配合に先立って、分散性や
樹脂との結着性の改善のために、シラン系カップリング
剤(アミノシラン,ビニルシラン,エポキシシラン,メ
タアクリロキシラン,メルカプトキシラン等)、または
チタネート系カップリング剤(イソプロピルトリイソス
テアロイルチタネート,ジ(ジオクチルパイロホスフェ
ート)エチレンチタネート等)によるカップリング処理
が必要に応じて施される。また、薄片状二酸化チタン粒
子と共に、必要に応じ適宜の添加剤(例えば、黒鉛,酸
化鉛等の固体潤滑剤)が適量(例えば、2〜10重量
%)配合される。樹脂組成物の調製は、例えば二軸押出
機にPTFE樹脂を投入し、溶融した樹脂中に薄片状二
酸化チタン(および必要に応じて配合される潤滑剤等の
添加剤)を加えて混練し、押出し,水冷,カッティング
によりベレットとして製造する方法、あるいはPTFE
樹脂の粉末に、薄片状二酸化チタン、その他の添加剤を
加え、ミキサー等で均一な粉末混合物として調製する方
法等を適用することができる。
【0010】樹脂組成物を原料とする摺動部材の製造も
常法に従って、射出成形,押出成形等により行うことが
でき、また粉末混合物として調製された樹脂組成物の場
合は、金型等を使用して加圧成形し、ついで加熱下に焼
結する工程を採用することもできる。後者の場合におい
ては、金型に充填した樹脂組成物を、室温下に適当な加
圧力、例えば10〜30MPa(約100〜300Kg/c
m 2 )で圧縮成形したのち、その成形体を型から取り出
し、焼結炉中で温度約350〜400℃に適当時間(例
えば1〜4Hr)保持する熱処理を経て、焼成品として
摺動部材が得られる。その焼成品に、金型等による圧縮
成形加工(例えば、約20〜50MPa,2〜10分
間)を施す場合は、高緻密化の効果として、耐摩耗性、
強度・剛性をより高いものとすることができる。
常法に従って、射出成形,押出成形等により行うことが
でき、また粉末混合物として調製された樹脂組成物の場
合は、金型等を使用して加圧成形し、ついで加熱下に焼
結する工程を採用することもできる。後者の場合におい
ては、金型に充填した樹脂組成物を、室温下に適当な加
圧力、例えば10〜30MPa(約100〜300Kg/c
m 2 )で圧縮成形したのち、その成形体を型から取り出
し、焼結炉中で温度約350〜400℃に適当時間(例
えば1〜4Hr)保持する熱処理を経て、焼成品として
摺動部材が得られる。その焼成品に、金型等による圧縮
成形加工(例えば、約20〜50MPa,2〜10分
間)を施す場合は、高緻密化の効果として、耐摩耗性、
強度・剛性をより高いものとすることができる。
【0011】
〔1〕樹脂組成物の調製および摺動部材の製造 PTFE樹脂の粉末に、フィラーを配合しミキサーで均
一に混合して樹脂組成物を調製する。これを金型に充填
し、室温下、加圧力24.5MPa(250Kg/cm2 )で圧縮成
形した後、焼成炉中に装入する。温度380℃で焼成処
理を達成(保持時間90min )した後、炉中から取り出
し、直ちに金型に入れ、24.5MPa(250Kgf/cm 2)の加
圧を加え、冷却する。これに機械加工を加えて試験片を
得る。表1に供試材の成分構成を示す。No. 1および2
は、薄片形状の二酸化チタン粒子をフィラーとして配合
した発明例であり、No. 3は針状の二酸化チタン粒子を
配合した比較例、No. 4はフィラー無配合の例である。 PTFE樹脂:ダイキン工業(株)製「ポリフロンTFE
モールデイングパウダーM-15」。 薄片状二酸化チタン粒子:平均の大きさ25μm〔長さ
(平均)40μm, 幅(平均)10 μm〕、厚さ( 平均)0.5
μm, アスペクト比:80。 針状二酸化チタン粒子:直径0.2〜0.5μm、長さ
10〜20μm。
一に混合して樹脂組成物を調製する。これを金型に充填
し、室温下、加圧力24.5MPa(250Kg/cm2 )で圧縮成
形した後、焼成炉中に装入する。温度380℃で焼成処
理を達成(保持時間90min )した後、炉中から取り出
し、直ちに金型に入れ、24.5MPa(250Kgf/cm 2)の加
圧を加え、冷却する。これに機械加工を加えて試験片を
得る。表1に供試材の成分構成を示す。No. 1および2
は、薄片形状の二酸化チタン粒子をフィラーとして配合
した発明例であり、No. 3は針状の二酸化チタン粒子を
配合した比較例、No. 4はフィラー無配合の例である。 PTFE樹脂:ダイキン工業(株)製「ポリフロンTFE
モールデイングパウダーM-15」。 薄片状二酸化チタン粒子:平均の大きさ25μm〔長さ
(平均)40μm, 幅(平均)10 μm〕、厚さ( 平均)0.5
μm, アスペクト比:80。 針状二酸化チタン粒子:直径0.2〜0.5μm、長さ
10〜20μm。
【0012】
【表1】
【0013】〔2〕摺動特性試験 ピン・オン・ディスク摩擦摩耗試験により、摩擦係数μ
および比摩耗率(mm3/N・m )を測定。 試験片サイズ:φ8 mm×20mm 相手材:S45C炭素鋼(表面粗さ1.6S) 摩擦速度:0.5 m/秒 摩擦距離:4000m 摺動面圧:1〜5MPa
および比摩耗率(mm3/N・m )を測定。 試験片サイズ:φ8 mm×20mm 相手材:S45C炭素鋼(表面粗さ1.6S) 摩擦速度:0.5 m/秒 摩擦距離:4000m 摺動面圧:1〜5MPa
【0014】摩擦摩耗試験結果を、図1および図2(図
1:比摩耗率、図2:摩擦係数)に示す。各図中の符号
は供試材Noを示している。図1(図中,左上の枠内は比
較材 No.4)に示したように、PTFE樹脂に薄片状二
酸化チタン粒子を配合した発明例 No.1および No.2
は、PTFE樹脂単体材である No.4に比べて、著しく
摩耗抵抗性が高く、その耐摩耗性は面圧が高くなっても
安定に保持されている。針状の二酸化チタン粒子を添加
した供試材 No.3も、PTFE樹脂単体材 No.4に比べ
て高い耐摩耗性を有してはいるが、面圧の増加と共にそ
の摩耗抵抗性は急激に低下し安定性に欠けている。ま
た、図2に示したように、発明例 No.1および2は、P
TFE樹脂単体材である No.4と同等の低摩擦係数を有
し、しかもその低摩擦係数は低面圧から高面圧の範囲に
亘つて安定である。
1:比摩耗率、図2:摩擦係数)に示す。各図中の符号
は供試材Noを示している。図1(図中,左上の枠内は比
較材 No.4)に示したように、PTFE樹脂に薄片状二
酸化チタン粒子を配合した発明例 No.1および No.2
は、PTFE樹脂単体材である No.4に比べて、著しく
摩耗抵抗性が高く、その耐摩耗性は面圧が高くなっても
安定に保持されている。針状の二酸化チタン粒子を添加
した供試材 No.3も、PTFE樹脂単体材 No.4に比べ
て高い耐摩耗性を有してはいるが、面圧の増加と共にそ
の摩耗抵抗性は急激に低下し安定性に欠けている。ま
た、図2に示したように、発明例 No.1および2は、P
TFE樹脂単体材である No.4と同等の低摩擦係数を有
し、しかもその低摩擦係数は低面圧から高面圧の範囲に
亘つて安定である。
【0015】
【発明の効果】本発明の摺動部材は、PTFE樹脂が有
する低摩擦係数等と、薄片状二酸化チタン粒子の配合効
果による高度の摩耗抵抗性とを有しているので、摺動条
件の過酷化に対する部材の耐久性の改善に有効であり、
ドライベアリング等における高速・高面圧の使用環境に
おいてもスムースな回転運動が得られる等の効果が得ら
れる。
する低摩擦係数等と、薄片状二酸化チタン粒子の配合効
果による高度の摩耗抵抗性とを有しているので、摺動条
件の過酷化に対する部材の耐久性の改善に有効であり、
ドライベアリング等における高速・高面圧の使用環境に
おいてもスムースな回転運動が得られる等の効果が得ら
れる。
【図1】比摩耗率−面圧の測定結果を示すグラフであ
る。
る。
【図2】摩擦係数−面圧の測定結果を示すグラフであ
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリテトラフルオロエチレン樹脂にフィ
ラーが配合された樹脂組成物を成形してなる摺動部材に
おいて、 フィラーとして、薄片状二酸化チタン粒子が配合されて
いることを特徴とする耐摩耗性にすぐれた摺動部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2514595A JPH08217941A (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | 摺動部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2514595A JPH08217941A (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | 摺動部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08217941A true JPH08217941A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12157831
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2514595A Pending JPH08217941A (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | 摺動部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08217941A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001508526A (ja) * | 1996-11-06 | 2001-06-26 | ダナ・コーポレイション | 軸受の成形方法 |
| JP2002047447A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-12 | Oiles Ind Co Ltd | 潤滑被覆用組成物および該組成物を被覆してなる摺動部材 |
| WO2010023911A1 (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-04 | オイレス工業株式会社 | 複層摺動部材及びそれを用いた自動車のラックピニオン式舵取装置におけるラックガイド |
| US8097569B2 (en) | 2003-04-14 | 2012-01-17 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Coating composition for use in sliding parts |
| JP2014095089A (ja) * | 2014-01-29 | 2014-05-22 | Oiles Ind Co Ltd | 複層摺動部材及びそれを用いた自動車のラックピニオン式舵取装置におけるラックガイド |
| JP2014516096A (ja) * | 2011-05-13 | 2014-07-07 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 低摩耗フルオロポリマー複合材料 |
| JP2017532496A (ja) * | 2014-11-21 | 2017-11-02 | ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | ポンプ、特に高圧燃料ポンプ |
| JP2019203050A (ja) * | 2018-05-22 | 2019-11-28 | デンカ株式会社 | 断熱材料 |
-
1995
- 1995-02-14 JP JP2514595A patent/JPH08217941A/ja active Pending
Cited By (12)
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