JPH08217989A - 撥水撥油性粉体及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

撥水撥油性粉体及びこれを含有する化粧料

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JPH08217989A
JPH08217989A JP5178195A JP5178195A JPH08217989A JP H08217989 A JPH08217989 A JP H08217989A JP 5178195 A JP5178195 A JP 5178195A JP 5178195 A JP5178195 A JP 5178195A JP H08217989 A JPH08217989 A JP H08217989A
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JP5178195A
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Takehito Tabata
勇仁 田端
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NIKKO KEMIKARUZU KK
NIPPON SAAFUAKUTANTO KOGYO KK
Nikko Chemicals Co Ltd
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NIKKO KEMIKARUZU KK
NIPPON SAAFUAKUTANTO KOGYO KK
Nikko Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】パ−フルオロアルキル基又は/及びパ−フルオ
ロポリエ−テル基を有する化合物の少なくとも1種以
上、及び、反応性有機ケイ素化合物の少なくとも1種以
上、を含む処理剤で、粉体表面を処理して得られる撥水
撥油性粉体。 【効果】本発明の表面処理粉体は、撥水・撥油性に優
れ、且つ肌への感触、特に平滑性に優れている。更に、
簡便な方法により製造でき、再現性も良く製造効率が高
い。また、高価なフッ素化合物の使用量を従来より節減
できるので、低価格の製品を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧用粉体に関する。特
には、撥水・撥油性に優れ、且つ化粧崩れが無く、肌上
での伸びが良く、使用感触の良い化粧用粉体及びこれを
含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体を含有する化粧料としては、ファン
デ−ション、白粉、ボディパウダ−、ベビ−パウダ−、
アイシャドウ、アイブロ−等が市販されている。これら
化粧用粉体を含有する化粧料においては、肌上での伸び
の良さ、平滑感等の使用感触の良さ、汗、皮脂等による
化粧崩れの少なさなどが化粧性能として要求される。
【0003】そこで、近年、汗・涙・雨などによる化粧
くずれや皮脂・化粧料の油分などによる化粧くずれの防
止を目的として、フッ素化合物で粉体を処理して、撥水
・撥油性を付与することが提案されている。
【0004】例えば特開昭55−167209号公報、
米国特許3632744号などである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら撥水・
撥油性粉体は使用時の平滑感が無く、フッ素化合物で処
理する前に比べ感触が極端に悪くなるという欠点を有し
ている。更には、この様なフッ素処理粉体は、表面張力
が極めて低いために、皮膚への密着性が低く、化粧持ち
が悪いのも大きな欠点である。
【0006】上記課題を解決するため、近年ではフッ素
化合物に界面活性剤を併用して表面処理を施した粉体が
提案されている。フッ素化合物に併用される界面活性剤
としては、例えば、特開平5−285369号公報では
N−モノ長鎖アシル塩基性アミノ酸が、特開平5−28
5370号公報では水素添加レシチン又はその塩が、特
開平5−285372号公報ではモノアルキル又はアル
ケニルリン酸亜鉛アルカリ金属塩が、それぞれ提案され
ている。
【0007】これらの技術によって、上記課題に関して
はかなり改善された。即ち、撥水・撥油性及び平滑性を
兼ね備えた粉体は得られるようになった。しかし、いず
れの方法も処理方法が難しく、再現性の低いものであ
る。具体的には、要求される効果を得るためには、各成
分毎に複数回の表面処理を必要とし、そうしなければ均
質に表面処理することはできず、製造効率の悪いもので
あった。
【0008】一方で、表面処理に用いられるフッ素化合
物は非常に高価格であるため、できるだけ低価格で表面
処理ができ且つ撥水撥油性に優れた粉体を得ることが望
まれている。
【0009】そこで上述の事情を鑑み、本発明は、簡便
な処理方法によって再現性高く得られ、使用感触特に平
滑性に優れた撥水撥油性粉体を低価格で提供することを
目的とする。更には、この粉体を配合してなる、耐水
性、耐皮脂性及び耐油性が良好で、皮脂等による化粧崩
れの防止効果(化粧持ち)に優れ、かつ肌上での伸びが
良く、使用感触、特に平滑性の優れる化粧料を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的に
従い鋭意研究を重ねた結果、粉体を特定の処理剤によっ
て表面処理することにより、当該目的が達成できること
を見出し、本発明を完成させた。
【0011】即ち、本発明はパ−フルオロアルキル基又
は/及びパ−フルオロポリエ−テル基を有する化合物の
少なくとも1種以上(以下、「A剤」という)、及び、
反応性有機ケイ素化合物の少なくとも1種以上(以下、
「B剤」という)、を含む処理剤で、粉体表面を処理す
ることにより得られる撥水撥油性粉体に関する。
【0012】A剤が有機ケイ素化合物或いはリン酸エス
テル塩である場合には、基材粉体表面との結合が強固で
あり、表面処理粉体の撥水撥油性は極めて長期に亘って
持続する。また、パーフルオロポリエーテル基を有する
化合物を選択した場合には、皮膚への密着性が向上し、
更に平滑性、延展性にも極めて優れる粉体が得られる。
【0013】更に、炭素数が12以上の炭化水素鎖を有
する界面活性剤の少なくとも一種以上(以下、「C剤」
という)が含まれる処理剤で表面処理された粉体は、よ
り再現性高く均質な処理ができるようになり、製造効率
が向上する。また、平滑性等の皮膚への感触性もより改
善されたものが得られる。
【0014】また、本発明は前記の撥水撥油性粉体を含
む化粧料にも関する。
【0015】
【作用】本発明の撥水撥油性粉体の特徴は、処理剤がA
剤とB剤の双方を含むことにある。A剤単独の処理で
は、上述のように、撥水・撥油性は得られるものの、付
着性、密着性等の化粧料としての使用感には劣ったもの
となる。本発明は、B剤を併用することにより前記欠点
を解消し、撥水性、撥油性に加え、平滑性を有する粉体
の提供を実現した。
【0016】従来、フッ素化合物処理粉体(A剤)に、
反応性有機ケイ素化合物(B剤)を油相成分として配合
する化粧料は存在したが、フッ素化合物と反応性有機化
合物との混合物で基材粉体が表面処理された粉体に関し
ては、本発明にて初めて開示するものである。
【0017】更に、本発明に係る表面処理粉体において
は、その製造に際し、A剤とB剤の混合物を処理剤とす
ることで、高価なフッ素化合物即ちA剤の使用量を節約
することができるので、撥水撥油性粉体を低価格で提供
することができる。しかも、撥水・撥油性に関しては、
従来と同等以上の効果が得られる。例えば、従来では最
低限の撥水・撥油性を得るためには、A剤は基材粉体の
重量に対し5重量%程度の使用が必要とされていた。し
かし、本発明ではその半分程度の使用量でほぼ同等の撥
水・撥油性を有し、更に平滑性等の皮膚への感触も改善
された表面処理粉体が得られる。
【0018】上記効果は、処理剤にA剤とB剤とが含ま
れるときに初めて獲得される。即ち、A剤とC剤のみの
組合せなどの、他の組成の処理剤では、A剤の使用量を
節減すると、それに伴い特に撥油性が低下してしまう。
【0019】B剤は、感触改良剤及び撥水性を補うもの
として作用するものであり、撥油性への寄与はほとんど
ないと考えられる。それにも関わらず、上述の如くA剤
の使用量を低減化しても撥油性が損なわれないことは、
本発明によって初めて開示されるものである。
【0020】A剤とB剤からなる処理剤に、更にC剤を
添加すると、均質な表面処理に対する再現性がより高く
なり、製造コストを益々低減化させることができる。こ
れは、粉体の表面処理工程において処理剤を混合した際
に、C剤の界面活性作用により、A剤とB剤の分散性が
向上するためと推定される。
【0021】また、本発明に係る撥水・撥油性粉体は、
基材粉体に対して、A剤及びB剤、必要に応じて更には
C剤を均一に混合した処理剤を用い、ただ1回の表面処
理工程で製造され、得られる粉体は上述の効果を十分に
奏する。従って、製造方法が簡便であり、しかも再現性
良く均一な表面処理が可能である。このことも、当該粉
体の低価格での提供に寄与する。
【0022】
【好適な実施態様】本発明に適用される基材粉体には、
一般に化粧用粉体として使用されるもの全てが適用で
き、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウ
ム、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、モンモリ
ロナイト、ラポナイト、スメクタイト、酸化チタン、酸
化鉄、酸化クロム、水酸化クロム、窒化ホウ素、硫酸バ
リウム、酸化カルシウム等の無機粉体、ポリアミド、ポ
リエチレン、ポリウレタン、ポリスチレン、デンプン、
米粉、シルクパウダー、各種染料、有機顔料等の有機粉
体、及びこれら粉体の複合粉体等が挙げられる。しか
し、本発明に適用される基材粉体はこれらに限定される
ものではない。また、2種以上の粉体を用いても構わな
い。同様に、基材粉体の形状、粒径に関しても、特に限
定されない。
【0023】上記の基材粉体をA剤及びB剤を含む処理
剤にて表面処理すると、平滑性に優れる撥水撥油性粉体
を製造することができる。
【0024】本発明に係る処理剤において、A剤は、基
材粉体の重量に対して0.1〜10重量%使用されるの
が好ましい。0.1重量%未満では、撥水・撥油性が十
分に表われない。10重量%を超えて処理しても、特段
の効果の増強は望めず、A剤は高価であることから却っ
て経済的に非効率である。より好ましくは、A剤が基材
粉体の重量に対して0.5〜5重量%配合されている場
合である。A剤の使用量がこのように少量であっても、
B剤を併用することにより、本発明の表面処理粉体は十
分な撥水・撥油性を有している。
【0025】一方、同処理剤のもう一つの構成成分であ
るB剤は、基材粉体の重量に対して0.1〜10重量%
使用されるのが好ましい。0.1重量%未満では、平滑
性等が十分に得られない。一方、10重量%を超えて処
理すると、却って感触が悪化する。より好ましくは、基
材粉体の重量に対して1〜5重量%のB剤を含む処理剤
で表面処理された場合である。
【0026】本発明にて、A剤として適用されるパ−フ
ルオロアルキル基又は/及びパ−フルオロポリエ−テル
基を有する化合物とは、パーフルオロアルキル基又はパ
ーフルオロポリエーテル基を持ち、撥水性及び撥油性を
表わす化合物をいう。好ましいパーフルオロアルキル基
は、式、Cn2n+1−(式中、nは3〜10、特に好ま
しくは8を表わす)で表わされる直鎖のパーフルオロア
ルキル基である。具体的には、例えばパーフルオロアル
キルリン酸エステル塩類、パーフルオロアルキルシラン
類、パーフルオロアルキルシラザン類、パーフルオロア
ルキル基含有直鎖状オルガノシロキサン、パーフルオロ
アルキル基含有環状オルガノシロキサン、パーフルオロ
アルキル基含有ポリプロピレンオキシド類などが挙げら
れる。
【0027】また、パーフルオロポリエーテル基は、分
子量が500〜10,000程度の範囲内にあるものが好まし
く、パーフルオロポリエーテルそのもの、或いはパーフ
ルオロポリエーテル基の末端がカルボキシル基、水酸
基、リン酸基、シラン基、イソシアネート基などで、修
飾された化合物などが挙げられる。具体的には、末端に
次のような修飾をした誘導体などである。
【0028】
【化1】
【0029】上記で例示したA剤として好適な化合物の
中、シラン類、シラザン類、シロキサン類などの有機ケ
イ素化合物或いはリン酸基を有する化合物は、基材粉体
との結合力が強固であるので、効果の持続性の点で好ま
しい。また、A剤に、パーフルオロポリエーテル基を有
する化合物を適用した場合には、皮膚への密着性に優れ
た表面処理粉体が得られるので好ましい。
【0030】本発明にて、B剤はA剤の撥水性を補うと
ともに、感触改良剤として作用する。即ち、B剤として
適用される反応性有機ケイ素化合物とは、基材粉体表面
と何らかの反応をして、粉体表面を撥水化する作用のあ
る有機ケイ素化合物をいう。例えば、ジメチコン誘導
体、シランカップリング剤、アルコキシシラン、シラザ
ン等が該当する。
【0031】ジメチコン誘導体には、ハイドロジェンシ
リコーン、ジメチコンコポリオールなどが挙げられ、具
体的にはジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロ
キサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオ
キシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル
(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチル
シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサ
ン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシ
エチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレ
ン)シロキサン共重合体などである。
【0032】アルコキシシランには多くの化合物がある
が、本発明において効果が高く好ましいものには、メチ
ルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、
フェニルトリエトキシシランなどが挙げられる。同様
に、シランカップリング剤で特に効果の高いものには、
アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシランなどがあり、シラザン化合物では、特にヘキサ
メチルシラザン、ジメチルトリメチルシリルアミンなど
が挙げられる。
【0033】本発明に係る表面処理剤に、更にC剤を成
分として含ませると、各粉体の表面処理状態の均質性、
再現性が向上し、製造効率が高くなるので好ましい。ま
た、こうして得られる表面処理粉体は、平滑性、延展性
に極めて優れる。
【0034】本発明でC剤として用いられる炭化水素鎖
を有する界面活性剤とは、基材粉体表面に吸着して潤滑
性を与える作用を有する親油性界面活性剤であって、炭
素数が12以上好ましくは14以上で、好ましくは直鎖
で、より好ましくは飽和のアルキル鎖を持つものをい
う。例えばN−長鎖アシルアミノ酸塩、レシチン類、高
級脂肪酸塩、高級アルコールリン酸エステル塩、長鎖ア
シルペプチド、ジアルキルチタネートなどが挙げられ
る。
【0035】N−長鎖アシルアミノ酸塩には、アミノ酸
部分が、例えばオルニチン、リジン、アルギニン、ヒス
チジン、タウリン、アラニン、グリシン、サルコシン等
からなる化合物が挙げられるが、アミノ酸部分はこれら
に限定されるものではない。
【0036】レシチン類には、大豆レシチン、卵黄レシ
チンなど、動物由来及び植物由来のどちらでも構わな
い。また、精製レシチン類、精製水添レシチン類、フォ
スファチジルコリン、フォスファチジルエタノ−ルアミ
ン等のリン脂質純度を高めたもの、及び、これらの水素
添加レシチン、リゾレシチン類、精製リゾレシチン類、
水素添加リゾレシチン類、水酸化レシチンなどの改質し
たものが挙げられる。
【0037】長鎖アシルぺプチドには、ぺプチド鎖の分
子量が約400〜100,000程度のものであり、動植物由来タ
ンパクの加水分解物が好ましい。ジアルキルチタネート
には、例えばイソプロピルトリイソステアロイルチタネ
ートなどが挙げられる。
【0038】C剤は、基材粉体の重量に対して0.1〜
5重量%使用されるのが好ましい。0.1重量%未満で
は、その効果が不明瞭であり、逆に5重量%を超えて処
理すると、撥水・撥油性を阻害する。
【0039】本発明の表面処理粉体は、A剤及びB剤、
更には必要に応じてC剤を含む処理剤にて、従来行われ
ている一般的な表面処理方法で基材粉体を表面処理する
ことにより製造される。
【0040】更に説明を加えると、表面処理方法は乾式
法と湿式法の二種に大別される。乾式法では、ヘンシェ
ル、ボールミル等の攪拌機の中で、本発明の表面処理剤
と粉体とを一定時間混合することにより処理される。湿
式法では、水等の溶剤に粉体を分散させ、攪拌しながら
本発明の表面処理剤を加え、その後に溶剤を蒸発させる
ことにより、処理される。
【0041】従来では、複数の成分からなる処理剤にて
基材粉体を表面処理する場合には、各成分毎に表面処理
を行わなければ十分な効果が得られなかった。しかも、
均質に表面処理された粉体は得難く再現性の悪いもので
あった。しかし、本発明に係る処理剤を使用すると、前
記の如く一般的な表面処理を1回施すだけで、均質な表
面処理が可能であり、撥水撥油性に加え、平滑性をも兼
ね備えた粉体を製造することができる。従って、本発明
により製造効率は大幅に向上させることができる。特
に、C剤を含む処理剤を用いた場合には、処理の均質性
は著しく向上する。
【0042】本発明の処理剤には、上述のA剤、B剤、
C剤の他に、必要に応じて水、アルコール、ブタン、ペ
ンタン等の溶剤類を含有させることができる。
【0043】以上説明した本発明の処理粉体は、撥水・
撥油性に優れ、且つ肌への塗布時の感触即ち平滑性にも
優れるため、化粧用粉体に好適である。
【0044】それでは次に、上述の本発明の表面処理粉
体を配合してなる、本発明の化粧料について詳述する。
本発明の化粧料は、一般に従来の化粧用粉体を含有する
化粧料をすべて包含する。それら化粧料としては、例え
ば、ファンデーション、白粉、ほほべになどのフェイシ
ャル化粧料、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、
まゆずみなどのアイ化粧料、口紅などといったメークア
ップ化粧料及び日焼け止め化粧品、乳液、ローションな
どの基礎化粧料等が挙げられる。
【0045】本発明の化粧料における上記表面処理粉体
の配合量は、化粧料の形態に応じて変動するが、通常、
1〜99重量%、好ましくは20〜99重量%の範囲で
ある。1重量%未満では本発明に係る表面処理粉体によ
る耐水性、耐皮脂性及び耐油性が十分に表われない。一
方、化粧料として顔料や香料等の他の成分を配合させる
ことを考え合わせると、99重量%程度が上限であるだ
ろう。
【0046】個々の化粧料の形態に関しては、例えば固
形粉体化粧料には、30〜99重量%、クリーム状化粧
料には20〜70重量%、乳液状化粧料には20〜60
重量%、ローション類には20〜30重量%配合される
のが好ましい。
【0047】本発明の化粧料の上記粉体以外の成分とし
ては、目的とする化粧料の種類に応じて、通常の化粧料
に配合される成分から適宜選択して使用することができ
る。これらの成分としては、例えば、ワセリン、各種ワ
ックス、ロウ類、高級脂肪酸、高級アルコール、動植物
油、エステル、炭化水素、シリコーン、フッ素油、各種
ポリマー、界面活性剤、無機・有機顔料、色剤、エタノ
ール、各種添加剤などであり、また、必要に応じて防腐
剤、酸化防止剤、香料なども配合できる。
【0048】本発明の化粧料は、通常の方法に従って製
造することができる。
【0049】本発明の化粧料は、耐水性、耐皮脂性、耐
油性に優れ、汗及び皮脂又は化粧料中に配合された油分
等による化粧崩れを防止し、且つ肌上への化粧料の塗布
時の感触に優れ、良好な使用感を与える。
【0050】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に詳説する。
しかし、これらはあくまでも本発明の実施態様に過ぎ
ず、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0051】<実施例1>セリサイト100gに下記組
成の表面処理剤を加えヘンシェルミキサ−にて、10分
間混合して表面処理粉末を得た。
【0052】(表面処理剤の組成)ハ゜ -フルオロホ゜リエ-テルフォスフェ-ト(アウシ゛モント社製)(A剤):3g メチルトリメトキシシラン(B剤) :3g
【0053】<実施例2>セリサイト100gを水に分
散させ、これを強力に攪拌、混合しながら、下記組成の
表面処理剤を加え、20分間混合後、濾別した。これを
乾燥、粉砕して表面処理粉体を得た。
【0054】 (表面処理剤の組成) ハ゜ーフルオロホ゜リエ-テルフォスフェ-トアンモニュウム(アウシ゛モント社製)(A剤):3g シ゛メチルシロキサン・メチル(ホ゜リオキシエチレン)リン酸シロキサン共重合体アンモニュウム (PCIフェニックス社製)(B剤):2g
【0055】<比較例>実施例1及び実施例2のB剤を
含まない組成(A剤のみ)の表面処理剤を用いる以外は
各実施例と同様の処理を行ったものを、それぞれ比較例
1及び比較例2とした。
【0056】<実施例3>硫酸バリウムを基材粉体と
し、下記組成の表面処理剤を用い、実施例1と同様の方
法により表面処理粉体を得た。
【0057】 (表面処理剤の組成) ハ゜ーフルオロホ゜リエ-テルフォスフェ-トアンモニュウム(アウシ゛モント社製)(A剤) :3g ハイドロジェンポリシロキサン(信越化学社製)(B剤):2g ソジュ−ムステアロイルアラニネ−ト(C剤) :1g
【0058】<実施例4>酸化チタンを基材粉体とし、
下記組成の表面処理剤を用い、実施例1と同様の方法に
より表面処理粉体を得た。
【0059】(表面処理剤の組成)ハ゜ -フルオロアルキルフォスフェ-トアンモニュウム(A剤) :3g ポリジメチルシロキサン(350 cS)(B剤):2g
【0060】<評価試験1−平滑性>パネラー10名に
て、実施例1と比較例1、実施例2と比較例2の各処理
粉体を皮膚に塗布し、両者の感触を比較した。その結
果、すべてのパネラーが、実施例1及び実施例2の方
が、それぞれの比較例に比して平滑性に優れていると評
価した。
【0061】<評価試験2−撥水・撥油性>各実施例及
び比較例について、一定容器に入れ、一定加重で押し固
めた表面に、油、水の滴をのせてその接触角を測定し
た。この結果は表1に示す通りであった。尚、未処理の
セリサイトについても、同様の試験を行ったところ、水
及び油の両方に「濡れ」を示した。
【0062】
【表1】
【0063】本発明の表面処理粉体は、いずれも水及び
油に対する接触角が130°以上を表わし、撥水性及び
撥油性に優れることがわかった。
【0064】<評価試験3−密着性>実施例2の表面処
理粉体、及び、処理剤にパーフルオロポリエーテルフォ
スフェートアンモニュウム 5gを用いる以外は実施例
2と同様の方法で表面処理した粉体(「比較例3」とす
る)を試料とし、次に示す保型性を以て密着性の試験と
した。 (方法)直径10cmの円管に粉体を入れ、これを一定
荷重にて押し固め、この圧縮強度を測定した。
【0065】(結果) 実施例2:800 g/cm2 比較例3:500 g/cm2
【0066】結果は上記の通りであり、実施例2の方が
耐圧力に優れており、保型性即ち粉体同士の密着性が良
好であることが示された。
【0067】<評価試験4>セリサイト100gを表2
に示す組成の処理剤にて、実施例1と同様の方法で処理
し、表面処理粉体を得た。得られた表面処理粉体につい
て、撥油性試験及び10名のパネラーにより肌への塗布
時の感触について評価した。撥油性試験は、評価試験2
と同様の要領で流動パラフィンに対する接触角を測定し
て、その角度により、下記の5段階に分けて評価した。
【0068】5:130°以上 4:100°以上130°未満 3: 60°以上100°未満 2: 5°以上 60°未満 1: 5°未満
【0069】肌への感触の試験は、ごく一般的なある特
定の市販品を標準にして、パネラーに試料について標準
品と比較した場合の感触を、○:良い、△:同定度、
×:悪い、の3段階にて判定してもらい、最終的に70
%以上の人の合意を基準に次のような5段階で評価し
た。但し、○と×が共存する場合には互いに相殺し、残
りの判定結果から同様に評価した。結果は表2に示す通
りであった。
【0070】5:70%以上の○ 4:中間値(50%以上70%未満の○) 3:70%以上の△ 2:中間値(50%以上70%未満の△) 1:70%以上の×
【0071】
【表2】
【0072】本発明の表面処理粉体は、撥油性、感触の
両方において優れた結果が得られた。この結果より、表
面処理がA剤とB剤との組合せによって行われる場合に
のみ、上記の二つの効果が得られることが立証された。
更にC剤を組合せた場合には、皮膚への感触をより向上
させることができる。また、高価なA剤の使用量が少量
であっても、十分な撥油性が得られることは注目に値す
る。
【0073】<評価試験5>表3の処方にて、それぞれ
の成分を混合して粉体化粧料を作成した。それぞれにつ
いて、10名のパネラーにより化粧持ち及び使用感につ
いて、ごく一般的なある特定の市販品を標準として比較
し、○:良い、△:標準並み、×:悪い、と3段階にて
判定を行い、最も多い判定をその試料の化粧持ち及び使
用感の評価とした。
【0074】
【表3】
【0075】結果は表3に示す通りであった。本発明の
化粧料は、化粧持ち及び使用感について比較品より優れ
た評価を得た。特に使用感については際だって優れてい
た。
【0076】
【発明の効果】本発明の表面処理粉体は、撥水・撥油性
に優れ、且つ肌への感触、特に平滑性に優れている。更
に、簡便な方法により製造でき、再現性も良く製造効率
が高い。また、高価なフッ素化合物(A剤)の使用量を
従来より節減できるので、低価格の製品を提供すること
ができる。
【0077】パーフルオロアルキル基及び/又はパーフ
ルオルポリエーテル基を有する化合物(A剤)として、
リン酸エステル塩及び有機ケイ素化合物から選択された
場合には、特に効果の持続性に優れる表面処理粉体が得
られる。また、A剤がパーフルオロポリエーテル基を有
する化合物から選択されると、皮膚への密着性が向上し
た表面処理粉体が得られる。
【0078】表面処理剤に更にC剤を配合させた場合に
は、より再現性が増して、均質な表面処理粉体が得ら
れ、皮膚への感触も大いに向上する。従って、簡便な方
法により均質な処理ができるので、より製品を低価格で
提供することができる。
【0079】本発明の化粧料は、耐水性、耐皮脂性及び
耐油性が良好で、皮脂等による化粧崩れの防止効果(化
粧持ち)に優れ、かつ肌上での伸びが良く、使用感触、
特に平滑性に優れる。更には、原料粉体が低価格で入手
できるので、製品も低価格で提供できる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パ−フルオロアルキル基又は/及びパ−フ
    ルオロポリエ−テル基を有する化合物の少なくとも1種
    以上(以下、「A剤」という)、及び、 反応性有機ケイ素化合物の少なくとも1種以上(以下、
    「B剤」という)、 を含む処理剤で、粉体表面を処理することにより得られ
    ることを特徴とする撥水撥油性粉体。
  2. 【請求項2】前記A剤が、パ−フルオロアルキル基又は
    /及びパ−フルオロポリエ−テル基を有する有機ケイ素
    化合物、及び、パ−フルオロアルキル基又は/及びパ−
    フルオロポリエ−テル基を有するリン酸エステル塩から
    なる群から少なくとも1種以上選択されることを特徴と
    する請求項1記載の撥水撥油性粉体。
  3. 【請求項3】前記A剤には、パーフルオロポリエーテル
    基を有する化合物が少なくとも1種以上含まれることを
    特徴とする請求項1記載の撥水撥油性粉体。
  4. 【請求項4】前記B剤が、ジメチコン誘導体、アルコキ
    シシラン、シラザンからなる群から少なくとも1種以上
    選択されることを特徴とする請求項1から3のいずれか
    一に記載の撥水撥油性粉体。
  5. 【請求項5】基材粉体100重量部に対して、0.1〜
    1重量部のA剤及び0.1〜10重量部のB剤を含む処
    理剤により表面処理されることを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれか一に記載の撥水撥油性粉体。
  6. 【請求項6】前記処理剤に、更に、炭素数が12以上の
    炭化水素鎖を有する界面活性剤の少なくとも一種以上
    (以下、「C剤」という)が含まれることを特徴とする
    請求項1から5のいずれか一に記載の撥水撥油性粉体。
  7. 【請求項7】前記C剤が、N−長鎖アシルアミノ酸塩、
    レシチン類、高級脂肪酸塩、高級アルコールリン酸エス
    テル塩、長鎖アシルペプチド、ジアルキルチタネートか
    らなる群から少なくとも1種以上選択されることを特徴
    とする請求項6記載の撥水撥油性粉体。
  8. 【請求項8】基材粉体100重量部に対して0.1〜5
    重量部のC剤を含む処理剤で表面処理されることを特徴
    とする請求項6又は7記載の撥水撥油性粉体。
  9. 【請求項9】請求項1から8の一に記載の撥水撥油性粉
    体が含まれることを特徴とする化粧料。
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