JPH08218128A - 銅製錬方法 - Google Patents

銅製錬方法

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JPH08218128A
JPH08218128A JP2550495A JP2550495A JPH08218128A JP H08218128 A JPH08218128 A JP H08218128A JP 2550495 A JP2550495 A JP 2550495A JP 2550495 A JP2550495 A JP 2550495A JP H08218128 A JPH08218128 A JP H08218128A
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JP
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copper
ore
oxygen
sulfide ore
smelting
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JP2550495A
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Masatoshi Tomita
昌利 冨田
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Nikko Kinzoku KK
Original Assignee
Nikko Kinzoku KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 銅製錬操業法において、自溶炉あるいは吹き
込み式熔錬炉において効果な純酸素を使用することな
く、原料鉱石の処理料を増加させる。 【構成】 自溶炉あるいは吹き込み式熔錬炉には銅、
鉄、硫黄を主成分とする銅硫化鉱を空気又は酸素富化空
気と同時に自溶炉に吹込み高温にて酸化燃焼反応により
熔錬され、銅を主成分とするマットと鉄を主成分とする
スラグの融体が得られる。これらの炉に、銅硫化鉱の酸
化焙焼鉱及び/又は銅硫化鉱を銅硫化鉱に追加して吹き
込む。 【効果】 高価な純酸素を使用することなく、自溶炉あ
るいは吹き込み式熔錬法の銅硫化鉱の処理量を増加さ
せ、銅生産性が増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅製錬方法に関するも
のであり、さらに詳しく述べるならば、銅硫化鉱を空気
又は酸素富化空気と同時に自溶炉に吹込み酸化熔錬を行
う銅製錬方法、あるいは溶融マット及びスラグにランス
から酸素富化空気と同時に銅硫化鉱を吹込む吹込み式製
錬(injection smelting,MI法とも言われる)による
銅製錬方法に関するものである。
【0002】我国における銅製錬は、反射炉−転炉によ
る製錬も一部では行われているが、大半は上述の方法の
何れかにより行われている(資源と素材、1993.1
2、「非鉄製錬号」、第937〜976頁参照)。
【0003】ところで、自溶炉製錬は、銅硫化鉱に必要
により少量の溶剤(珪酸鉱、石灰石など)、粉コーク
ス、煙灰及び工程間の繰り返し原料などの1種または2
種以上を混合したのち、これを乾燥し、乾燥物を予熱空
気又は酸素富化空気と同時に、自溶炉内に吹込み、鉄及
び硫黄の酸化燃焼にて反応を進め、高温で60%程度の
銅含有品位のマットと鉄及び珪酸を主成分とするスラグ
の両融体を製造する方法である。
【0004】旧来、自溶炉による銅製錬法では、酸化燃
焼には空気を用いていたので、生産量を増加させるため
には吹込む空気量を増やすことが必要であった。しかし
ながら、空気量の増加は製錬炉に付帯するガス処理設備
の増強が必要で、実質的には不可能であったことから、
燃焼用の酸素として空気から分離された酸素濃度80%
以上の高純度酸素が使用され、これを添加した酸素富化
空気により製錬炉の生産量の増大が図られてきた(前掲
「非鉄製錬号」参照)。
【0005】自溶炉製錬法では銅硫化鉱等の原料を空気
あるいは酸素富加空気と同時に炉上部に吹込み、長さが
約5mの高さの空間を落下する間に、酸素との反応、装
入物の溶融による融体と固体間の反応および融体もしく
は固体同士の反応により原料中の鉄や硫黄が酸化され
る。このような酸化反応は吹込み式製錬炉でも起こって
いる。すなわち、この製錬法ではマットあるいはスラグ
等の融体に銅硫化鉱等の原料を酸素富化空気と共に吹き
込むが、反応の基本は鉄および硫黄の酸化にあり、反応
生成物も自溶炉と同様なマットおよびスラグが得られ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】酸素富化空気を得るた
めに必要な空気からの酸素の分離にはかなりの電力消費
を伴う。具体的に出願人の製錬所の操業例を示すと、自
溶炉の生産能力を75t/hから90t/h(すなわち
1.2倍)に高めると酸素プラントのコストは1.47
倍となり(前掲非鉄製錬号、973頁表6)、この傾向
は生産量の増大とともにますます著しくなっている。こ
こに省エネルギーの面からの問題がある。さらには自溶
炉の生産量をどんどん増やしていくと、吹き込む酸素濃
度が高くなり、ついには酸素のみで操業することとな
る。
【0007】本来、自溶炉による銅製錬では、銅鉱中の
鉄及び硫黄の酸化燃焼により高温反応が進行し、特別に
燃料を必要としない省エネルギー型の製錬法であった
が、生産量の増大とともに電力コストが上昇し省エネル
ギ型製錬法とは必ずしも言えなくなりつつある。ここ
に、このような電力消費型の酸素を反応に全く用いない
かあるいは用いるとしても電力消費の面から不利でない
程度に抑えることができる新規な銅製錬法を提供する必
要性がある。
【0008】以上、自溶炉について説明したが、吹込み
式製錬炉でも生産量を増大しようとすると、現在の酸素
富化率(40〜50%)よりさらに酸素を多く使用する
ことが必要となり、同様の問題に直面することが考えら
れる。本発明は、このような点を解決しつつ生産性を高
めることができる銅製錬方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するため、鋭意研究した結果、自溶炉などの製錬炉へ
の銅硫化鉱の一部を酸化焙焼し、この焙焼鉱又は焙焼鉱
から硫酸水溶液で銅を浸出して残った残滓を銅硫化鉱と
混合して自溶炉などの製錬炉で熔錬することにより、自
溶炉などの製錬炉に酸化燃焼のための酸素を吹き込まな
くても、炉の銅生産能力を高めることができることを見
出し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明第一は、銅硫化鉱と空気
又は酸素富化空気とを同時に自溶炉に吹込み酸化熔錬す
る銅製錬方法において、銅硫化鉱の酸化焙焼鉱をさらに
自溶炉に吹込むことを特徴とする銅製錬方法であり、本
発明の第二は、銅硫化鉱と空気又は酸素富化空気とを同
時に自溶炉に吹込み酸化熔錬する銅製錬方法において、
銅硫化鉱の酸化焙焼鉱を硫酸水溶液で浸出し、残った残
滓をさらに自溶炉に吹込むことを特徴とする銅製錬方法
であり、本発明の第三は、銅硫化鉱と空気又は酸素富化
空気とを同時に自溶炉に吹込み酸化熔錬する銅製錬方法
において、銅硫化鉱の酸化焙焼鉱を硫酸水溶液で浸出
し、残った残滓および銅硫化鉱の酸化焙焼鉱をさらに自
溶炉に吹込むことを特徴とする銅製錬方法である。
【0011】まず、本発明の第一〜第三に共通する銅硫
化鉱の酸化焙焼について説明する。従来銅硫化鉱の酸化
焙焼は酸化焙焼鉱から湿式法で銅を回収するための予備
処理法として試行されたことがあったが、湿式処理残滓
中に銅分および金、銀などの有価物が多く残るためにこ
の酸化焙焼・湿式法は工業的には成立しなかった。又、
銅硫化鉱の酸化焙焼鉱を電気炉で還元製錬する方法も外
国では行われているが、多量の電気エネルギを消費する
ためにやはり主流の製錬法となっていない。これに対し
て本発明は、銅硫化鉱の酸化焙焼を酸化熔錬の予備処理
法として位置付けることにより、従来とは基本的に異な
る酸化焙焼鉱の活用を図るものである。
【0012】本発明における銅硫化鉱の酸化焙焼は、マ
ット形成のために必要なSを未酸化にして残す必要はな
く、鉱中のSを全部もしくはほとんど全部酸化してSO
2 とするいわゆる完全焙焼法であるが、鉱中のSは必ず
しもSO2 にならず、硫酸塩の形で焙焼鉱中に残存して
いても問題ない。しかしながら、硫酸塩の形で酸化を止
めると、往々にして鉱中のSが元の硫化物の形で残る割
合が高くなり、酸化焙焼の効率が悪化する。具体的に
は、自溶炉などの製錬炉への装入物である銅品位22〜
49%、鉄品位13〜32%、硫黄品位16〜39%の
成分の銅硫化鉱を好ましくは500℃以上1000℃以
下、より好ましくは600℃以上800℃以下の温度で
酸化焙焼すると、銅品位23〜51%、鉄品位14〜3
9%、硫黄品位6%以下の酸化鉱が得られる。最適酸化
焙焼温度は銅硫化鉱の成分により異なるが、500℃以
下では酸化が不十分であり、1000℃以上では銅硫化
鉱が軟化溶解し、かえって酸化が不十分となる。このよ
うにして得られた酸化焙焼鉱は酸素品位として12〜2
3%の酸素を有する。酸化焙焼鉱中の硫黄は好ましくは
0.1〜6%以下であり、より好ましくは4%以下であ
る。
【0013】本発明の第一においては、酸化焙焼鉱を、
自溶炉に鉱石バーナーなどの公知の装入手段により装入
することにより、焙焼鉱中の酸素の一部を硫化鉱中の鉄
及び硫黄の酸化反応に使う。残部の酸素はスラグ生成成
分となる。
【0014】本発明の第二においては酸化焙焼鉱を硫酸
浸出した後の残滓を自溶炉に鉱石バーナー等により装入
することにより、残滓中の酸素の一部が硫化鉱中の鉄及
び硫黄の酸化反応に使われる。具体的には上記成分の焙
焼鉱を硫酸30〜200g/Lを含む水溶液で浸出する
と、焙焼鉱中の銅の50〜85%が浸出され、銅品位1
0〜22%、鉄品位22〜47%および酸素品位10〜
22%の浸出残滓が得られる。この浸出残滓を酸化反応
により利用する。
【0015】浸出残滓には銅のほかに金、銀が含有され
ており、これらの貴金属は残滓の熔錬処理により95%
以上の高収率で回収される。さらには、湿式処理された
この残滓には銅などの金属類が多量含有されており、残
滓を廃棄処分すると、環境の汚染につながる。製錬炉で
は1200℃以上の高温度で処理されるため、残滓は
鉄、珪酸を主成分とする安定したカラミに変換されセメ
ント原料などに有効活用される。
【0016】酸化焙焼鉱を浸出することによって、銅濃
度が30〜100g/Lの酸性溶液が得られるが、この
溶液からは、公知の方法、例えば、溶媒抽出法によって
銅分を抽出し、さらに硫酸液で逆抽出して正常な銅硫酸
溶液を得、この溶液から電解採取法により、純度99.
99%の銅地金が回収できる。以上説明した本発明の第
二は、銅品位が40〜45%と高い硫化鉱を製錬するの
に適している。
【0017】本発明の第三は、同第一の酸化焙焼鉱と同
第二の浸出残滓を共用する方法であり、銅品位が高い鉱
と銅品位が低い鉱を一つの製錬所で処理するのに適す
る。
【0018】本発明の第一〜第三においては、銅鉱全体
に対して酸化焙焼鉱及び/又は浸出残滓(以下「酸化焙
焼鉱など」という)の割合が5〜50重量%であること
が好ましい。この割合が5%未満であると酸化焙焼鉱な
どから供給される酸素量が不足して、生産能率の低下も
しくは電力コストの上昇を招き、一方上記の割合が50
%を超えるとマットを形成するためのS量が不足して銅
などの有価金属の回収歩留りが低下する。酸化焙焼鉱な
どの割合は10〜30重量%であるとより好ましい成果
が得られる。
【0019】本発明の第一〜第三の実施態様によると、
酸化熔錬を空気で行うことができる。この方法を実施す
ると、酸素製造設備がないシンプルな設備の製錬所とな
り、設備費、保守費、運転費などが削減される。一方、
酸化焙焼鉱中の酸素の一部を鉄、硫黄の酸化反応に使う
ことにより生産量増大が図られる。なお、この方法では
全銅鉱中の酸化焙焼鉱などの割合は10〜30重量%で
あることが好ましい。
【0020】本発明の第一〜第三の別の実施態様による
と、酸化熔錬を好ましくは21〜30%酸素富化空気で
行うことができる。この方法は酸素製造設備がある現在
の製錬所での実施形態となり、該設備の能力増強を行わ
ずにあるいは能力増強と共に、酸化焙焼鉱による酸化反
応を行うことにより、生産量増大を図ることができる。
【0021】本発明においては、銅硫化鉱と酸化焙焼鉱
及び/又は浸出残滓を予め均一に混合し自溶炉に吹込む
ことにより、これらの酸化物と硫化銅との固体−固体反
応もしくは融体−融体反応を促進させることができる。
【0022】以上本発明の構成を詳しく説明したが、自
溶炉における溶剤、粉コークス、補助燃料、煙灰、工程
間繰返しの利用方法・条件等は公知であり、本発明にお
いても原料品位などに応じてこれらの技術を適宜採用で
きることは言うまでもない。
【0023】上記した本発明が特徴とする銅硫化鉱の焙
焼鉱の追加吹込みは吹込み式製錬法にも適用することが
でき、この場合、銅硫化鉱とその酸化焙焼鉱及び/又は
該焙焼鉱の浸出残滓をさらに吹込むことが可能である。
また、段落番号0012〜0018、0021で説明し
た具体的構成を適宜採用することができる。
【0024】
【作用】本発明においては、銅硫化鉱の酸化焙焼鉱及び
/又はその硫酸浸出残滓中に酸化物の形態で含有される
酸素を銅硫化鉱の鉄及び硫黄の酸化反応に使用すること
により製錬炉の生産能力を増大させる。ここで酸化焙焼
鉱中の酸化銅はそのままスラグに移行せずに従来の製錬
法と比べ遜色ない歩留りでマットに回収される。以下、
実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
【0025】
【実施例】
実施例1 銅を30%、硫黄を30%、鉄を25%含む銅硫化鉱を
流動焙焼炉にて700℃で酸化焙焼し、得られた銅品位
35%、鉄品位29%、酸素品位16%の焙焼鉱190
kgを銅硫化鉱1340kgと混合し、1時間当り9
1.8トンの混合物と少量の溶剤を温度が870℃の空
気を毎分770Nm3 と毎分30m3 の酸素(酸素濃度
95%)と同時に自溶炉に装入したところ、図1の表1
に示すような銅品位約60%、鉄品位15%、硫黄品位
23%のマットと鉄品位38%、珪酸品位32%のスラ
グが得られた。銅量で27.8トンものマットを得るこ
とができ、後述の比較例1と対比して約1.3倍の増処
理が可能であった。なお、実施例1の工程図を図3に示
す。
【0026】実施例2 銅品位43%、鉄品位17%、硫黄品位30%の銅硫化
鉱を730℃で酸化焙焼し、焙焼鉱を硫酸を含む水溶液
(硫酸濃度120g/L)で浸出したところ焙焼鉱中の
銅分の80%が浸出され、銅品位19%、鉄品位37
%、酸素品位17%の残滓が得られた。この残滓を31
0kgを銅硫化鉱1340kgに混合し1時間当り99
トンの混合物と少量の溶剤を温度が950℃の空気を毎
分770Nm3 と毎分30m3 の酸素(酸素濃度95
%)と同時に自溶炉に装入したところ、図1(表1)に
示すような銅品位約60%、鉄品位15%、硫黄品位2
3%のマットと鉄品位38%、珪酸品位32%のスラグ
が得られた。なお、浸出溶液中の銅は70g/Lであ
り、溶媒抽出および電解採取法により純度99.99%
の銅地金が容易に回収できた。銅量で27.2トンのマ
ットと銅地金14トンを得た。これにより後述の比較例
1と対比して約1.9倍の増加処理を可能とした。な
お、実施例2の工程図を図4に示す。
【0027】比較例1 銅を30%、硫黄を30%、鉄を25%含む銅硫化鉱1
時間当り72トンと少量の溶剤を、温度が約820℃の
空気を毎分770Nm3 と毎分30m3 の酸素(酸素濃
度95%)と一緒に自溶炉に装入したところ、図2(表
2)に示すような銅品位60%、鉄品位15%、硫黄品
位23%のマットと鉄品位38%、珪酸品位32%のス
ラグが得られた。銅量で21.4トンのマットしか生産
できず、増処理は不可能であった。
【0028】比較例2 比較例1の自溶炉で増産するため、銅を30%、硫黄を
30%、鉄を25%含む銅硫化鉱を1時間当たり80.
4トンと少量の溶剤を、温度が約800℃の空気を毎分
740Nm3 と毎分60m3 の酸素(酸素濃度95%)
と一緒に自溶炉に装入したところ、図2(表2)に示す
ような銅品位60%、鉄品位15%、硫黄品位23%の
マットと鉄品位38%、珪酸品位32%のスラグが得ら
れた。本例では増処理を試みるため酸素量を比較例1の
2倍の60m3 としたが、銅量で23.8トンのマット
しか得られず、好ましい操業ではなかった。
【0029】
【発明の効果】従来は自溶炉などの製錬炉での銅の増産
には高価な酸素が必要であったが、上述のように本発明
によると、高価な酸素を使用しなくとも、事前に銅硫化
鉱の一部を酸化焙焼し、ここで得られた銅や鉄と反応し
ている酸素を有効に自溶炉などの製錬炉にて利用するこ
とが可能となった。また硫化銅鉱の焙焼は自燃焙焼とな
るので焙焼工程が追加されることによる燃料コストの増
加はほとんど問題にならない程度である。さらに、酸化
焙焼後の浸出残滓が有効に自溶炉などの製錬炉にて利用
することができるようになったので、例えば、銅含有品
位の高い銅原料については自溶炉などの製錬炉で処理す
るよりも低コストで銅地金が直接回収することが可能と
なる経済効果も得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る製錬法の物量バランスを
示す図表(表1)である。
【図2】比較例に係る製錬法の物量バランスを示す図表
である。
【図3】本発明の実施例1の工程図である。
【図4】本発明の実施例2の工程図である。
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明における銅硫化鉱の酸化焙焼は、マ
ット形成のために必要なSを未酸化にして残す必要はな
く、鉱中のSを全部もしくはほとんど全部酸化してSO
2 とするいわゆる完全焙焼法であるが、鉱中のSは必ず
しもSO2 にならず、硫酸塩の形で焙焼鉱中に残存して
いても問題ない。しかしながら、硫酸塩の形で酸化を止
めると、往々にして鉱中のSが元の硫化物の形で残る割
合が高くなり、酸化焙焼の効率が悪化する。具体的に
は、自溶炉などの製錬炉への装入物である銅品位22〜
49%、鉄品位13〜32%、硫黄品位16〜39%の
成分の銅硫化鉱を好ましくは500℃以上1000℃以
下、より好ましくは600℃以上800℃以下の温度で
酸化焙焼すると、銅品位23〜51%、鉄品位14〜3
9%、硫黄品位6%以下の酸化鉱が得られる。最適酸化
焙焼温度は銅硫化鉱の成分により異なるが、500℃以
下では酸化が不十分であり、1000℃以上では銅硫化
鉱が軟化溶解し、かえって酸化が不十分となる。このよ
うにして得られた酸化焙焼鉱は酸素品位として12〜2
3%の酸素を有する。酸化焙焼鉱中の硫黄は好ましくは
0.1〜6%以下であり、より好ましくは4%以下であ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【実施例】 実施例1 銅を30%、硫黄を30%、鉄を25%含む銅硫化鉱を
流動焙焼炉にて700℃で酸化焙焼し、得られた銅品位
35%、鉄品位29%、酸素品位16%の焙焼鉱190
kgを銅硫化鉱1340kgと混合し、1時間当り9
1.8トンの混合物と少量の溶剤を温度が870℃の空
気を毎分770Nm3 と毎分30m3 の酸素(酸素濃度
95%)と同時に自溶炉に装入したところ、図1の表1
に示すような銅品位約60%、鉄品位15%、硫黄品位
23%のマットと鉄品位38%、珪酸品位32%のスラ
グが得られた。銅量で27.8トンものマットを得るこ
とができ、後述の比較例1と対比して約1.3倍の増処
理が可能であった。なお、実施例1の工程図を図3に示
す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】実施例2 銅品位43%、鉄品位17%、硫黄品位30%の銅硫化
鉱を730℃で酸化焙焼し、焙焼鉱を硫酸を含む水溶液
(硫酸濃度120g/L)で浸出したところ焙焼鉱中の
銅分の80%が浸出され、銅品位19%、鉄品位37
%、酸素品位17%の残滓が得られた。この残滓を31
0kgを銅硫化鉱1340kgに混合し1時間当り99
トンの混合物と少量の溶剤を温度が950℃の空気を毎
分770Nm3 と毎分30m3 の酸素(酸素濃度95
%)と同時に自溶炉に装入したところ、図1(表1)に
示すような銅品位約60%、鉄品位15%、硫黄品位2
3%のマットと鉄品位38%、珪酸品位32%のスラグ
が得られた。なお、浸出溶液中の銅は70g/Lであ
り、溶媒抽出および電解採取法により純度99.99%
の銅地金が容易に回収できた。銅量で27.2トンのマ
ットと銅地金14トンを得た。これにより後述の比較例
1と対比して約1.9倍の増加処理を可能とした。な
お、実施例2の工程図を図4に示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】比較例1 銅を30%、硫黄を30%、鉄を25%含む銅硫化鉱1
時間当り72トンと少量の溶剤を、温度が約820℃の
空気を毎分770Nm3 と毎分30m3 の酸素(酸素濃
度95%)と一緒に自溶炉に装入したところ、図2(表
2)に示すような銅品位60%、鉄品位15%、硫黄品
位23%のマットと鉄品位38%、珪酸品位32%のス
ラグが得られた。銅量で21.4トンのマットしか生産
できず、増処理は不可能であった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】比較例2 比較例1の自溶炉で増産するため、銅を30%、硫黄を
30%、鉄を25%含む銅硫化鉱を1時間当たり80.
4トンと少量の溶剤を、温度が約800℃の空気を毎分
740Nm3 と毎分60m3 の酸素(酸素濃度95%)
と一緒に自溶炉に装入したところ、図2(表2)に示す
ような銅品位60%、鉄品位15%、硫黄品位23%の
マットと鉄品位38%、珪酸品位32%のスラグが得ら
れた。本例では増処理を試みるため酸素量を比較例1の
2倍の60m3 としたが、銅量で23.8トンのマット
しか得られず、好ましい操業ではなかった。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅硫化鉱を空気又は酸素富化空気と同時
    に自溶炉に吹込み酸化熔錬する銅製錬方法において、銅
    硫化鉱の酸化焙焼鉱をさらに自溶炉に吹込むことを特徴
    とする銅製錬方法。
  2. 【請求項2】 銅硫化鉱を空気又は酸素富化空気と同時
    に自溶炉に吹込み酸化熔錬する銅製錬方法において、銅
    硫化鉱の酸化焙焼鉱を硫酸水溶液で浸出し、残った残滓
    をさらに自溶炉に吹込むことを特徴とする銅製錬方法。
  3. 【請求項3】 銅硫化鉱を空気又は酸素富化空気と同時
    に自溶炉に吹込み酸化熔錬する銅製錬方法において、銅
    硫化鉱の酸化焙焼鉱を硫酸水溶液で浸出し残った残滓及
    び銅硫化鉱の酸化焙焼鉱をさらに自溶炉に吹き込むこと
    を特徴とする銅製錬方法。
  4. 【請求項4】 銅鉱全体に対して前記酸化焙焼鉱及び/
    又は前記浸出残滓が5〜50重量%であることを特徴と
    する請求項1から3までの何れか1項記載の銅製錬方
    法。
  5. 【請求項5】 酸化熔錬を空気で行う請求項1から4ま
    での何れか1項記載の銅製錬方法。
  6. 【請求項6】 酸化熔錬を酸素富化空気で行う請求項1
    から4までの何れか1項記載の銅製錬方法。
  7. 【請求項7】 銅硫化鉱の酸化焙焼を500〜1000
    ℃で行うことを特徴とする請求項1から6までの何れか
    1項記載の銅製錬方法。
  8. 【請求項8】 銅硫化鉱と前記酸化焙焼鉱及び/又は前
    記浸出残滓を予め均一に混合し自溶炉に吹込むことを特
    徴とする請求項1から7までの何れか1項記載の銅製錬
    方法。
  9. 【請求項9】 溶融マット及びスラグに酸素富化空気と
    同時に銅硫化鉱を吹込む銅製錬方法において、銅硫化鉱
    の酸化焙焼鉱をさらに吹込むことを特徴とする銅製錬方
    法。
  10. 【請求項10】 溶融マット及びスラグに酸素富化空気
    と同時に銅硫化鉱を吹込む銅製錬方法において、銅硫化
    鉱の酸化焙焼鉱を硫酸溶液で浸出し、残った残滓をさら
    に吹込むことを特徴とする銅製錬方法。
  11. 【請求項11】 溶融マット及びスラグに酸素富化空気
    と同時に銅硫化鉱を吹込む銅製錬方法において、銅硫化
    鉱の酸化焙焼鉱を硫酸で浸出し残った残滓及び銅硫化鉱
    の酸化焙焼鉱をさらに吹込むことを特徴とする銅製錬方
    法。
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