JPH08218150A - 遊技用鋼球の製造方法及びステンレス鋼線材 - Google Patents

遊技用鋼球の製造方法及びステンレス鋼線材

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JPH08218150A
JPH08218150A JP4654095A JP4654095A JPH08218150A JP H08218150 A JPH08218150 A JP H08218150A JP 4654095 A JP4654095 A JP 4654095A JP 4654095 A JP4654095 A JP 4654095A JP H08218150 A JPH08218150 A JP H08218150A
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JP
Japan
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steel ball
stainless steel
wire
steel
wire rod
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JP4654095A
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Shuji Nakahara
修二 中原
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】遊技用鋼球として求められる諸特性を充足し、
且つ過帯電に基づく汚れの付着が少なく、また錆の発生
のない鋼球を安価に製造できる方法を提供する。 【構成】重量基準でC:0.1〜0.6%,Cr:8〜
20%,Si:≦0.6%,Mn:≦1.0%,残部実
質的にFeから成る化学組成のステンレス鋼を線径の寸
法公差±0.20mmで線材圧延加工した後、焼鈍及び
酸洗を施した後、直接冷間鍛造して球形に成形し、焼入
れ,焼戻しによって所定硬さに調整し、表面にクロムメ
ッキを施すことなく遊技用鋼球となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は遊技用鋼球、いわゆる
パチンコ球の製造方法及びその製造に用いるステンレス
鋼線材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技用鋼球は、JIS
G 3539(冷間圧造用炭素鋼線)のSWCH15A
相当材を母材として下記の工程、即ち、 線材圧延−伸線−冷間鍛造−バリ取り−研磨−刻印(社
名等の)−浸炭−硬質クロムメッキ の工程を経て製造していた。
【0003】ここで伸線は、線材をダイスに通して線径
を所定寸法に揃えるための工程であり、またバリ取工程
は、予め所定寸法に切断した線材を半球状の凹部を有す
る2つ割型を用いて鍛造したときに型の合せ目に生じる
バリを除く工程であり、また刻印は、鋼球表面に社名等
の刻印を施すための工程、硬質クロムメッキは鋼球に耐
食性を与えるための工程である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようにし
て製造した鋼球を用いた場合、 メンテナンス等の際に鋼球を研磨したりすると鋼球に
静電気の過帯電が生じ易く、その静電気の過帯電に基づ
いて鋼球に粉塵などの汚れが付着し易く、また人体が触
れたときに人体に対して放電を生じる 鋼球に付着した粉塵などの汚れによってパチンコ装置
が汚染されたり、粉塵等によってパチンコ装置の電子回
路の故障を起す 鋼球表面のクロムメッキの剥離,日中・夜間の温度差
による結露によって錆が発生する といった問題を生じていた。
【0005】この問題を解決するため、SWCH15A
に比べて低磁性,高耐食性のステンレス鋼を鋼球の材料
として適用することが考えられる。しかしながらステン
レス鋼はコストが高く、これをそのまま用いて鋼球製造
を行った場合には鋼球のコストアップを招く問題が生じ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
事情を背景として成されたものである。而して本願の発
明の要旨は、重量基準でC:0.1〜0.6%,Cr:
8〜20%,Si:≦0.6%,Mn:≦1.0%,残
部実質的にFeから成る化学組成のステンレス鋼を線径
の寸法公差±0.20mmで線材圧延加工した後、焼鈍
及び酸洗を施した後、直接冷間鍛造して球形に成形し、
焼入れ・焼戻しによって所定硬さに調整し、表面にクロ
ムメッキを施すことなく遊技用鋼球と成すことにある。
ここで本願発明においては、上記ステンレス鋼中にNi
を2.5%以下の範囲で含有させることができる。
【0007】
【作用及び発明の効果】上記遊技用鋼球として要求され
る特性としては、所定の反発性,冷間鍛造性,刻印性,
耐食性があり、更に一部用途については鋼球の検知に磁
気センサを使用する場合があることから、鋼球として磁
性を有することが必要とされる。
【0008】ここで従来のSWCH15Aと同等の反発
性を持たせるためには、焼入れ,焼戻し後の表面硬度を
Hv500〜750の範囲内にコントロールすることが
望ましく、また冷間鍛造性としては鋼球を良好に冷間鍛
造でき、その際に一次炭化物の割れに起因するボイドの
発生を抑えられることが必要である。更に耐食性につい
ては,クロムメッキを省略した場合においてもSUS4
03と同等以上の耐食性を有することが望まれる。
【0009】而して本発明に従ってステンレス鋼の化学
組成を上記特定組成と成し、そしてその特定組成のステ
ンレス鋼線材を用いて上掲の所定の工程を経て鋼球製造
した場合、上に述べた、鋼球として求められる諸特性を
十分に満足できる鋼球を製造でき、しかも製造コストを
安価に抑えることができる。
【0010】具体的には、例えばステンレス鋼線材を線
径の寸法公差±0.3mmで線材圧延した場合、これを
用いてそのまま冷間鍛造すると鍛造後の鋼球の形状が悪
く、このために冷間鍛造の前に伸線工程を導入して寸法
精度を高めておく必要がある。しかしながらこのような
伸線工程を導入すれば、工程数が増して鋼球の製造コス
トを高めてしまうことになる。
【0011】本発明ではこの伸線工程を省略すべく、圧
延加工の際の線径の寸法精度について研究した結果、線
径の寸法公差を±0.20mm以下とすれば、伸線工程
を導入しなくても圧延加工後の線材をそのまま用いて冷
間鍛造を行ったときにも良好な形状で鋼球成形できるこ
とを見出した。
【0012】即ち本発明は、線材圧延加工後に伸線工程
を経ることなく直接冷間鍛造を行うものであり、これに
よって鋼球の製造コストを安価となし得たものである。
【0013】次に本発明における鋼材の化学成分の限定
理由を詳述する。 C:0.1〜0.6% Cは反発性確保のために0.1%以上必要である。しか
し0.6%よりも多くなると冷間鍛造性を阻害するた
め、上限を0.6%とする必要がある。
【0014】Cr:8〜20% Crは耐食性を向上させる元素であり、本発明において
必須の成分である。しかしながら8%未満では効果がな
く、8%以上が必要である。但し20%よりも多く添加
した場合には材料原価が高価となり、経済的に使用でき
なくなるため、上限を20%とした。
【0015】Si:≦0.6% Siは脱酸剤として添加するものであるが、0.6%を
超えて添加すると冷間鍛造性を悪化するため、0.6%
以下に規制する必要がある。
【0016】Mn:≦1.0% Mnは原料から不純物として混入してくるが、1.0%
を超えると不純物であるSとMnSを作り、耐食性を悪
化させるため、1%以下に規制する必要がある。
【0017】Ni:≦2.5% Niは本発明において選択元素としてのものであり、必
要に応じて添加する。而してNiは添加によりCrの不
動態化皮膜を安定させ、耐食性を向上させるが、高価な
元素であるためにこれを添加する場合においても2.5
%以下とする。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を詳述する。表1に示
す化学組成の鋼材を線材圧延し(線径は7.5mm,公
差は±0.20mm)、しかる後焼鈍−酸洗処理後に伸
線加工を行うことなくそのまま所定寸法に切断してこれ
を鋼球に冷間鍛造した。その後型合せ面に生じたバリ取
りを行ったうえ研磨,刻印し、しかる後焼入れ,焼戻し
処理して再度研磨を行った。
【0019】尚、従来材(SWCH15A)については
線径8.0mm,公差±0.4mmで線材圧延した後、
伸線加工を行い、しかる後冷間鍛造,バリ取り,研磨,
刻印,浸炭,硬質クロムメッキを施した。
【0020】
【表1】
【0021】得られた鋼球について冷間鍛造性,刻印
性,反発性,センサ感知性,耐食性の各特性を調べたと
ころ、表2に示す結果が得られた。
【0022】
【表2】
【0023】ここで冷間鍛造性,刻印性の評価は金型寿
命によって行い、また反発性の評価は、鋼球をある高さ
から落したときの跳ね返り高さに基づいて行った。更に
センサ感知性の評価は、鋼球を磁気センサで検知したと
きのピークの高さに基づいて行い、また耐食性について
は鋼球を大気中に1週間放置したときの腐食の程度を肉
眼で観察することにより行った。
【0024】尚、表中の数値は従来材を1としたときの
相対的な数値で表したものであり、また従来材について
耐食性の評価の数値が記入してないのは、従来材の場
合、鋼球表面にクロムメッキを施していることから評価
を省略したものである。
【0025】表2の結果から、本発明に従って製造した
鋼球の場合、冷間鍛造性,刻印性,反発性,センサ感知
性,耐食性の何れの特性も十分であることが分る。
【0026】次に圧延線材の寸法公差の鋼球形状に与え
る影響を調べるべく、線材の公差を種々変えて鋼球の冷
間鍛造試験を行ったところ、表3に示す結果が得られ
た。
【0027】
【表3】
【0028】尚、表中の欠肉発生率とは、図1に示して
いるように鋼球10の所定個所に欠肉12が生じた率を
意味しており、またバリ過多異常発生率とは、型の合せ
面に生じたバリ14が過多となった率を意味している。
【0029】この結果から、圧延線材の寸法公差を±
0.20mm以下に抑えることによって、これをそのま
ま用いて冷間鍛造した場合にも良好な形状の鋼球が成形
できることが分かる。
【0030】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において、種々変更を加えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実験例において調べた欠肉及びバリ発
生の状況を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10 鋼球 12 欠肉 14 バリ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B21K 1/02 B21K 1/02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量基準で、 C :0.1〜0.6% Cr:8〜20% Si:≦0.6% Mn:≦1.0% 残部実質的にFeから成る化学組成のステンレス鋼を線
    径の寸法公差±0.20mmで線材圧延加工した後、焼
    鈍及び酸洗を施した後、直接冷間鍛造して球形に成形
    し、焼入れ・焼戻しによって所定硬さに調整し、表面に
    クロムメッキを施すことなく遊技用鋼球と成すことを特
    徴とする遊技用鋼球の製造方法。
  2. 【請求項2】重量基準で C :0.1〜0.6% Cr:8〜20% Si:≦0.6% Mn:≦1.0% 残部実質的にFeから成る化学組成を有し、且つ線径の
    寸法公差が±0.20mmに線材圧延加工されて成る遊
    技用鋼球用のステンレス鋼線材。
  3. 【請求項3】 請求項1において、重量基準で C :0.1〜0.6% Cr:8〜20% Si:≦0.6% Mn:≦1.0% Ni:≦2.5% 残部実質的にFeから成る化学組成のステンレス鋼を用
    いることを特徴とする遊技用鋼球の製造方法。
  4. 【請求項4】重量基準で C :0.1〜0.6% Cr:8〜20% Si:≦0.6% Mn:≦1.0% Ni:≦2.5% 残部実質的にFeから成る化学組成を有し、且つ線径の
    寸法公差が±0.20mmに線材圧延加工されて成る遊
    技用鋼球用のステンレス鋼線材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6745472B2 (en) * 2001-06-28 2004-06-08 Koyo Seiko Co., Ltd. Manufacturing method of steel ball for rolling bearing
US7146734B2 (en) * 2001-03-12 2006-12-12 Nsk Ltd. Rolling elements for rolling bearing, method of producing the same, and rolling bearing
CN111069383A (zh) * 2019-11-22 2020-04-28 中国航发哈尔滨轴承有限公司 航空轴承不锈钢材料钢球冷冲压技术改进
CN111299482A (zh) * 2020-04-02 2020-06-19 常熟市龙特耐磨球有限公司 一种钢球锻造生产方法和生产装置

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