JPH0821900A - X線強度補正フィルタ、x線露光装置及びx線露光方法 - Google Patents
X線強度補正フィルタ、x線露光装置及びx線露光方法Info
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- JPH0821900A JPH0821900A JP6154720A JP15472094A JPH0821900A JP H0821900 A JPH0821900 A JP H0821900A JP 6154720 A JP6154720 A JP 6154720A JP 15472094 A JP15472094 A JP 15472094A JP H0821900 A JPH0821900 A JP H0821900A
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- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/708—Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シンクロトロン放射光をX線源とするX線露
光装置において、露光フィールドにおける露光X線強度
分布を均一に補正するための強度補正フィルタをビーム
ラインに備えることにより、転写パターンの精度を向上
させることを目的とする。 【構成】 本発明は、X線が通過する気体中で強度減衰
を生じる現象を利用するもので、X線光源から光学系を
介して露光面へとX線伝播経路上、露光面直前位置に、
X線の入射及び出射面が薄膜隔壁で構成される容器を配
設し、その容器内に所定の気体を封入し、この封入気体
の薄膜隔壁外部雰囲気との差圧を制御し、容器の薄膜隔
壁に所望のたわみ変形を与えることにより、封入気体中
のX線直進距離を制御し、これにより封入気体中でのX
線の減衰を制御することで、露光X線の強度分布を均一
に補正する。さらに、露光面での強度分布情報を差圧制
御系にフィードバックすることでさらに補正の精度は向
上する。
光装置において、露光フィールドにおける露光X線強度
分布を均一に補正するための強度補正フィルタをビーム
ラインに備えることにより、転写パターンの精度を向上
させることを目的とする。 【構成】 本発明は、X線が通過する気体中で強度減衰
を生じる現象を利用するもので、X線光源から光学系を
介して露光面へとX線伝播経路上、露光面直前位置に、
X線の入射及び出射面が薄膜隔壁で構成される容器を配
設し、その容器内に所定の気体を封入し、この封入気体
の薄膜隔壁外部雰囲気との差圧を制御し、容器の薄膜隔
壁に所望のたわみ変形を与えることにより、封入気体中
のX線直進距離を制御し、これにより封入気体中でのX
線の減衰を制御することで、露光X線の強度分布を均一
に補正する。さらに、露光面での強度分布情報を差圧制
御系にフィードバックすることでさらに補正の精度は向
上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造装置および
その半導体装置を用いた半導体製造方法に関するもの
で、シンクロトロン放射光源をX線光源として利用し、
微細な半導体回路パターンが形成されたX線マスク上の
パターンを、ウエハ面上に塗布された感光性レジストに
高精度に転写するために、ウエハ面上での露光X線強度
分布を均一にするためのX線強度補正フィルタ、このX
線強度補正フィルタを備えたX線露光装置及びその装置
を用いたX線露光方法に関するものである。
その半導体装置を用いた半導体製造方法に関するもの
で、シンクロトロン放射光源をX線光源として利用し、
微細な半導体回路パターンが形成されたX線マスク上の
パターンを、ウエハ面上に塗布された感光性レジストに
高精度に転写するために、ウエハ面上での露光X線強度
分布を均一にするためのX線強度補正フィルタ、このX
線強度補正フィルタを備えたX線露光装置及びその装置
を用いたX線露光方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体記憶素子の一つであるダ
イナミック・ランダム・アクセス・メモリー(DRA
M)を例にとると、メモリー記憶容量の高密度、高集積
化が進み、今世紀中には256メガビットDRAMの量産
が実施される見通しであり、これに対応して回路設計寸
法0.25μm以下といった超微細回路パターンを高精度に
転写することが要請される。このため、露光装置用の光
源として、従来使用されている水銀ランプから、より波
長の短いKrF、ArFエキシマレーザ光、さらに短波
長のX線を使用することが検討されている。特に256メ
ガビットDRAM以降の超高集積度半導体(ULSI)
に対しては、X線を用いたパターン転写技術(X線リソ
グラフィー技術)の実現が期待されており、精度、スル
ープットなどのULSI量産技術としての要求性能に対
し鋭意開発が進められている。
イナミック・ランダム・アクセス・メモリー(DRA
M)を例にとると、メモリー記憶容量の高密度、高集積
化が進み、今世紀中には256メガビットDRAMの量産
が実施される見通しであり、これに対応して回路設計寸
法0.25μm以下といった超微細回路パターンを高精度に
転写することが要請される。このため、露光装置用の光
源として、従来使用されている水銀ランプから、より波
長の短いKrF、ArFエキシマレーザ光、さらに短波
長のX線を使用することが検討されている。特に256メ
ガビットDRAM以降の超高集積度半導体(ULSI)
に対しては、X線を用いたパターン転写技術(X線リソ
グラフィー技術)の実現が期待されており、精度、スル
ープットなどのULSI量産技術としての要求性能に対
し鋭意開発が進められている。
【0003】一方、X線リソグラフィーは露光光源とし
て、近年、シンクロトロンからの放射光(SR光)が使
用できるようになったことから、従来のX線管、プラズ
マX線源における問題点であるX線光源サイズ、強度、
解像性等が大幅に改善される見通しが得られている。第
19図に従来のSR光を使用したX線露光装置の構成を示
す。図において、1はSR光源としての電子蓄積リン
グ、2はSR光源1で電子ビームが偏向磁石(図示せ
ず)の磁界により曲げられたことにより軌道の接線方向
に発生する電磁波(X線を含む)の中から露光に適した
波長範囲の光を光学系(X線反射ミラー)6によって成
形し、真空隔壁である例えばベリリウム(Be)薄膜窓7か
ら露光装置に導き出すためのビームラインを構成するビ
ームダクトで内部は10-10〜10-9Torr程度の超高真空に
なっている。3はビームダクト2からの光(X線)によ
ってX線マスク4上に形成されたULSI回路パターン
をウエハ5面上に塗布された感光性レジストに転写する
ためのステッパーである。第20図に第19図でのステッパ
ー3におけるX線マスク4上の回路パターンがSR光
(X線;以下X線と称す)によってウエハ5上に転写さ
れる原理説明図を示す。図において、21はウエハ5上に
塗布された感光性レジスト、22はX線マスク上の回路パ
ターンに対応したX線吸収体である。SR光によるX線
露光装置では、第20図に示すようにX線マスクとウエハ
とは微小ギャップ(20〜40μm)を介して対向してお
り、X線によってX線マスク4上に形成されている回路
パターンのいわば影絵として該パターンがウエハ5面上
に寸法比1:1で転写されるものである。そのため、X
線マスク4上の回路パターンとして使用されるX線吸収
体22はX線波長に対して充分大きな吸収係数を有し、遮
光効果の大きな材料、例えば金(Au)、タンタル(Ta)、タ
ングステン(W)等から成る材料でありこれらをSiCやSi
N等の薄膜基板(メンブレン)上に形成したものであ
る。一方、ウエハ面上には使用X線波長に対して所望の
感度と解像度を有する感光性レジスト21が塗布されてお
り、X線マスク4上の回路パターンに対応して遮光、透
過されたX線強度パターンとしての該回路パターンの影
絵がこのウエハ5面上のレジスト21を感光、転写され
る。この転写された感光性レジスト21を現像することに
よってX線マスク4上回路パターンがウエハ面上のレジ
ストパターンとして得られることになる。この露光、転
写、現像というリソグラフィー工程が、例えば、現状の
DRAM製造プロセスにおいては成膜→リソグラフィー
→加工の一連のプロセスとして20〜30回繰り返され、D
RAM積層構造が形成される。そのため、ステッパーに
おける各プロセス層での露光、転写において、X線マス
クとウエハ間のギャップ長の設定、X線マスクとウエハ
間の各チップ対応の露光領域(フィールド)における位
置合わせ、1枚のウエハ上に複数のフィールドを露光、
転写するためのフィールドから次のフィールドへのステ
ップ移動、X線マスク、ウエハのステッパーの着脱、等
々を高精度に、且つ高速、自動に実施することが要求さ
れる。
て、近年、シンクロトロンからの放射光(SR光)が使
用できるようになったことから、従来のX線管、プラズ
マX線源における問題点であるX線光源サイズ、強度、
解像性等が大幅に改善される見通しが得られている。第
19図に従来のSR光を使用したX線露光装置の構成を示
す。図において、1はSR光源としての電子蓄積リン
グ、2はSR光源1で電子ビームが偏向磁石(図示せ
ず)の磁界により曲げられたことにより軌道の接線方向
に発生する電磁波(X線を含む)の中から露光に適した
波長範囲の光を光学系(X線反射ミラー)6によって成
形し、真空隔壁である例えばベリリウム(Be)薄膜窓7か
ら露光装置に導き出すためのビームラインを構成するビ
ームダクトで内部は10-10〜10-9Torr程度の超高真空に
なっている。3はビームダクト2からの光(X線)によ
ってX線マスク4上に形成されたULSI回路パターン
をウエハ5面上に塗布された感光性レジストに転写する
ためのステッパーである。第20図に第19図でのステッパ
ー3におけるX線マスク4上の回路パターンがSR光
(X線;以下X線と称す)によってウエハ5上に転写さ
れる原理説明図を示す。図において、21はウエハ5上に
塗布された感光性レジスト、22はX線マスク上の回路パ
ターンに対応したX線吸収体である。SR光によるX線
露光装置では、第20図に示すようにX線マスクとウエハ
とは微小ギャップ(20〜40μm)を介して対向してお
り、X線によってX線マスク4上に形成されている回路
パターンのいわば影絵として該パターンがウエハ5面上
に寸法比1:1で転写されるものである。そのため、X
線マスク4上の回路パターンとして使用されるX線吸収
体22はX線波長に対して充分大きな吸収係数を有し、遮
光効果の大きな材料、例えば金(Au)、タンタル(Ta)、タ
ングステン(W)等から成る材料でありこれらをSiCやSi
N等の薄膜基板(メンブレン)上に形成したものであ
る。一方、ウエハ面上には使用X線波長に対して所望の
感度と解像度を有する感光性レジスト21が塗布されてお
り、X線マスク4上の回路パターンに対応して遮光、透
過されたX線強度パターンとしての該回路パターンの影
絵がこのウエハ5面上のレジスト21を感光、転写され
る。この転写された感光性レジスト21を現像することに
よってX線マスク4上回路パターンがウエハ面上のレジ
ストパターンとして得られることになる。この露光、転
写、現像というリソグラフィー工程が、例えば、現状の
DRAM製造プロセスにおいては成膜→リソグラフィー
→加工の一連のプロセスとして20〜30回繰り返され、D
RAM積層構造が形成される。そのため、ステッパーに
おける各プロセス層での露光、転写において、X線マス
クとウエハ間のギャップ長の設定、X線マスクとウエハ
間の各チップ対応の露光領域(フィールド)における位
置合わせ、1枚のウエハ上に複数のフィールドを露光、
転写するためのフィールドから次のフィールドへのステ
ップ移動、X線マスク、ウエハのステッパーの着脱、等
々を高精度に、且つ高速、自動に実施することが要求さ
れる。
【0004】同時に、SR光源、ビームラインに対して
は、安定で、再現性、強度均一性に優れたX線をステッ
パーに供給することが要求される。ビームラインは、前
述したようにSRリングから発生するSR光から露光に
適した波長域(代表的には0.5nm〜1.5nm)の光を超高真
空雰囲気であるSRリングから大気、もしくは、ヘリウ
ム(He)から成る露光雰囲気中のステッパーへ導き出す
ためのものである。ビームラインでのX線強度の減衰を
抑止するため、ビームラインを構成するビームダクト内
ははSRリングと同様10-10〜10-9Torr程度の超高真空
雰囲気となっている。ビームダクトの超高真空雰囲気と
ステッパーの露光雰囲気とを真空的に隔絶するために、
X線の減衰が比較的小さく機械的強度に優れた薄膜状の
Beがその窓材として用いられている。所望の波長域の選
択には、X線反射ミラーの反射特性と真空隔壁7である
Be薄膜窓の透過特性とを利用している。第21図にX線ミ
ラーの反射特性(図中(a))とBe窓の透過特性(図中
(b))を示した。図において、(a)は反射面がPtのX線反
射ミラーを用いた時のX線の波長と反射率の関係を示し
たもので、波長によって反射率が異なり、又X線の入射
角度は大きい方が反射率が高いことがわかる。図中(b)
はBe薄膜窓のX線波長と透過率の関係を示したもので、
波長が短い程透過率が大きく、又、Be薄膜窓の厚さが薄
い程透過率が高いことがわかる。X線反射ミラーは図21
で示されたような波長選択性を利用し、低波長域通過フ
ィルタとして用いられ、さらに露光工程のスループット
向上のためにX線を集光し、ステッパーへの供給X線強
度を増大する機能も併せもつ。第19図は、このX線を集
光させる機能を2枚のX線反射ミラーで実現したビーム
ラインの概要を示ししている。ところで、この集光X線
反射ミラーが収差を有する場合、Be薄膜窓が厚さ不均一
性を有する場合、さらに、X線反射ミラーの反射特性、
Be薄膜窓の吸収特性に経時的変化が生じるような場合な
ど、露光装置へ供給されている露光SR光強度に空間的
強度分布の不均一性が生じる可能性がある。そのため、
この露光SR光強度分布の不均一性を何らかの手段で補
正しなければ、いわゆるリソグラフィー工程でのプロセ
ス裕度を低下させてしまい、結果としてX線リソグラフ
ィーに要求されている解像性、寸法精度などを満足させ
ることができなくなってしまうという問題があった。
は、安定で、再現性、強度均一性に優れたX線をステッ
パーに供給することが要求される。ビームラインは、前
述したようにSRリングから発生するSR光から露光に
適した波長域(代表的には0.5nm〜1.5nm)の光を超高真
空雰囲気であるSRリングから大気、もしくは、ヘリウ
ム(He)から成る露光雰囲気中のステッパーへ導き出す
ためのものである。ビームラインでのX線強度の減衰を
抑止するため、ビームラインを構成するビームダクト内
ははSRリングと同様10-10〜10-9Torr程度の超高真空
雰囲気となっている。ビームダクトの超高真空雰囲気と
ステッパーの露光雰囲気とを真空的に隔絶するために、
X線の減衰が比較的小さく機械的強度に優れた薄膜状の
Beがその窓材として用いられている。所望の波長域の選
択には、X線反射ミラーの反射特性と真空隔壁7である
Be薄膜窓の透過特性とを利用している。第21図にX線ミ
ラーの反射特性(図中(a))とBe窓の透過特性(図中
(b))を示した。図において、(a)は反射面がPtのX線反
射ミラーを用いた時のX線の波長と反射率の関係を示し
たもので、波長によって反射率が異なり、又X線の入射
角度は大きい方が反射率が高いことがわかる。図中(b)
はBe薄膜窓のX線波長と透過率の関係を示したもので、
波長が短い程透過率が大きく、又、Be薄膜窓の厚さが薄
い程透過率が高いことがわかる。X線反射ミラーは図21
で示されたような波長選択性を利用し、低波長域通過フ
ィルタとして用いられ、さらに露光工程のスループット
向上のためにX線を集光し、ステッパーへの供給X線強
度を増大する機能も併せもつ。第19図は、このX線を集
光させる機能を2枚のX線反射ミラーで実現したビーム
ラインの概要を示ししている。ところで、この集光X線
反射ミラーが収差を有する場合、Be薄膜窓が厚さ不均一
性を有する場合、さらに、X線反射ミラーの反射特性、
Be薄膜窓の吸収特性に経時的変化が生じるような場合な
ど、露光装置へ供給されている露光SR光強度に空間的
強度分布の不均一性が生じる可能性がある。そのため、
この露光SR光強度分布の不均一性を何らかの手段で補
正しなければ、いわゆるリソグラフィー工程でのプロセ
ス裕度を低下させてしまい、結果としてX線リソグラフ
ィーに要求されている解像性、寸法精度などを満足させ
ることができなくなってしまうという問題があった。
【0005】図24はSRリングからのX線の露光フィー
ルド垂直方向での拡幅方法の概要について説明した図で
ある。図に示すように、水平面内には広がった光である
が、鉛直(垂直)面内では極めて狭い光である。このた
め、SR光を利用したX線リソグラフィーにおいては、
露光フィールドを一括露光するために、何らかの方法で
この垂直面内で狭いX線を露光フィールド内垂直方向に
拡幅する必要がある。図24において、ビームライン内X
線反射ミラーを垂直方向で揺動させる方法、ビームライ
ンからのSR光は位置を固定しておきステッパー内にお
いてX線マスク/ウエハを一体走査する方法、SRリン
グ内電子軌道をリング内で揺動させる方法などによっ
て、露光フィールドへ垂直方向で拡幅されたSR光を供
給しようとしている。さらに、図には示さなかったがビ
ームライン内X線反射ミラーの反射面を垂直方向で凸と
することでステッパーへの露光SR光を拡幅する方法も
ある。各々どの垂直方向でのSR光拡幅方法を選択する
かによって、補正すべき露光SR光強度分布の不均一性
の捉え方が異なる。ステッパー内にてマスク/ウエハを
一体走査する方法に対しては、露光フィールド内水平方
向でのSR光強度分布を考えればよい。しかし、それ以
外の方法の場合は、露光フィールド面内でのSR光の2
次元強度分布を考える必要がある。
ルド垂直方向での拡幅方法の概要について説明した図で
ある。図に示すように、水平面内には広がった光である
が、鉛直(垂直)面内では極めて狭い光である。このた
め、SR光を利用したX線リソグラフィーにおいては、
露光フィールドを一括露光するために、何らかの方法で
この垂直面内で狭いX線を露光フィールド内垂直方向に
拡幅する必要がある。図24において、ビームライン内X
線反射ミラーを垂直方向で揺動させる方法、ビームライ
ンからのSR光は位置を固定しておきステッパー内にお
いてX線マスク/ウエハを一体走査する方法、SRリン
グ内電子軌道をリング内で揺動させる方法などによっ
て、露光フィールドへ垂直方向で拡幅されたSR光を供
給しようとしている。さらに、図には示さなかったがビ
ームライン内X線反射ミラーの反射面を垂直方向で凸と
することでステッパーへの露光SR光を拡幅する方法も
ある。各々どの垂直方向でのSR光拡幅方法を選択する
かによって、補正すべき露光SR光強度分布の不均一性
の捉え方が異なる。ステッパー内にてマスク/ウエハを
一体走査する方法に対しては、露光フィールド内水平方
向でのSR光強度分布を考えればよい。しかし、それ以
外の方法の場合は、露光フィールド面内でのSR光の2
次元強度分布を考える必要がある。
【0006】従来、露光フィ−ルド面における露光SR
光強度分布の不均一性を補正するために補正フィルタが
用いられていた。第22図に、例えば雑誌 Journal of Va
cuumScience Technology B 9(6),Nov/Dec 1991 pp.3214
-pp.3217 に示すような従来の補正フィルタを示す。図
において、41はSi基板、42はメンブレンとしてのSiCも
しくはSiN薄膜、43はTaもしくはWなどから成るX線吸
収体であり、その厚さをSR光が通過できる程度の薄さ
で、かつ、その厚さが露光X線強度分布の不均一性を補
正できるようにその面内で変化させたもので、構造は基
本的にはX線マスクと同様のものである。従来の補正フ
ィルタの製造プロセスを第23図に示す。図において、51
は吸収体43上に塗布されたネガ型(現像後、露光強度に
比例した残膜)の感光性レジストである。図において、
(a)は、図のように積層化されたX線マスクを、予めS
R光源、ビーム特性を評価する際に、X線ミラー、Be薄
膜窓を介して通過してきたSR光によって、(b)に示す
ように露光する。このときの強度分布が(b)上であり、
中心付近の強度が小さい分布を呈している。露光後、こ
のレジストを現像することによって(c)のような形状と
する。次に、この残存レジスト膜を介してエッチング加
工することによって、最終的に(d)に示すようなSR光
強度分布を反映した吸収体膜厚分布を有する補正フィル
タが形成される。すなわち端部のX線吸収体43が厚いた
め、端部ではこのX線マスクを通過させると強度が低下
し、最終的にこの面内で均一な分布を得ることができ
る。
光強度分布の不均一性を補正するために補正フィルタが
用いられていた。第22図に、例えば雑誌 Journal of Va
cuumScience Technology B 9(6),Nov/Dec 1991 pp.3214
-pp.3217 に示すような従来の補正フィルタを示す。図
において、41はSi基板、42はメンブレンとしてのSiCも
しくはSiN薄膜、43はTaもしくはWなどから成るX線吸
収体であり、その厚さをSR光が通過できる程度の薄さ
で、かつ、その厚さが露光X線強度分布の不均一性を補
正できるようにその面内で変化させたもので、構造は基
本的にはX線マスクと同様のものである。従来の補正フ
ィルタの製造プロセスを第23図に示す。図において、51
は吸収体43上に塗布されたネガ型(現像後、露光強度に
比例した残膜)の感光性レジストである。図において、
(a)は、図のように積層化されたX線マスクを、予めS
R光源、ビーム特性を評価する際に、X線ミラー、Be薄
膜窓を介して通過してきたSR光によって、(b)に示す
ように露光する。このときの強度分布が(b)上であり、
中心付近の強度が小さい分布を呈している。露光後、こ
のレジストを現像することによって(c)のような形状と
する。次に、この残存レジスト膜を介してエッチング加
工することによって、最終的に(d)に示すようなSR光
強度分布を反映した吸収体膜厚分布を有する補正フィル
タが形成される。すなわち端部のX線吸収体43が厚いた
め、端部ではこのX線マスクを通過させると強度が低下
し、最終的にこの面内で均一な分布を得ることができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のよう
に従来の補正フィルタの構造はX線マスクと同様である
ため、その製作プロセスが煩雑で、且つ特に露光後の現
像時におけるレジスト残膜の制御、さらに、そのレジス
ト残膜分布に従った吸収体の厚さ分布の加工など決して
容易ではない。また、従来の補正フィルタは事前にX線
強度の分布が明らかな場合にそれを補正するように作製
するものであって、前述したようなX線ミラー反射特
性、Be薄膜窓吸収特性などのX線光学系特性の経時変化
により露光SR光強度分布に不均一性が生じる場合に
は、対処することができないという欠点があった。
に従来の補正フィルタの構造はX線マスクと同様である
ため、その製作プロセスが煩雑で、且つ特に露光後の現
像時におけるレジスト残膜の制御、さらに、そのレジス
ト残膜分布に従った吸収体の厚さ分布の加工など決して
容易ではない。また、従来の補正フィルタは事前にX線
強度の分布が明らかな場合にそれを補正するように作製
するものであって、前述したようなX線ミラー反射特
性、Be薄膜窓吸収特性などのX線光学系特性の経時変化
により露光SR光強度分布に不均一性が生じる場合に
は、対処することができないという欠点があった。
【0008】また、このような補正フィルタを用いなく
てよいよう、はじめから露光X線強度分布の均一性に優
れたX線ミラーを設計、ビームラインに組み込んでおけ
ば良いのであるが、広い露光フィールドを対象とした高
精度なX線ミラーを実現するためには、例えば、X線ミ
ラー形状が非常に特殊な非球面形状となり、ミラー加工
精度に難点がある。さらに、高精度のX線ミラーが実現
できても補正フィルタの場合と同様、X線ミラー反射特
性、Be薄膜窓吸収特性などのX線光学系特性に経時変化
が生じたことによる露光X線強度分布不均一性には対応
できないという欠点があった。
てよいよう、はじめから露光X線強度分布の均一性に優
れたX線ミラーを設計、ビームラインに組み込んでおけ
ば良いのであるが、広い露光フィールドを対象とした高
精度なX線ミラーを実現するためには、例えば、X線ミ
ラー形状が非常に特殊な非球面形状となり、ミラー加工
精度に難点がある。さらに、高精度のX線ミラーが実現
できても補正フィルタの場合と同様、X線ミラー反射特
性、Be薄膜窓吸収特性などのX線光学系特性に経時変化
が生じたことによる露光X線強度分布不均一性には対応
できないという欠点があった。
【0009】本発明は、係る問題を解決するためになさ
れたもので、従来方式、装置では解決が困難であった経
時変化も含めた露光X線強度分布の不均一性を、簡便で
且つ容易にさらに高精度に補正するためのX線強度補正
フィルタ、このフィルタを搭載したX線露光装置、及び
そのX線露光装置を用いたX線露光方法を提供すること
を目的とする。
れたもので、従来方式、装置では解決が困難であった経
時変化も含めた露光X線強度分布の不均一性を、簡便で
且つ容易にさらに高精度に補正するためのX線強度補正
フィルタ、このフィルタを搭載したX線露光装置、及び
そのX線露光装置を用いたX線露光方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
X線強度補正フィルタは、特定雰囲気を形成する容器に
2枚の対向する可撓性隔壁を備えたものである。
X線強度補正フィルタは、特定雰囲気を形成する容器に
2枚の対向する可撓性隔壁を備えたものである。
【0011】請求項2の発明に係わるX線強度補正フィ
ルタは、請求項1において、対向する可撓性隔壁をX線
が透過する薄膜で形成したことを規定したものである。
ルタは、請求項1において、対向する可撓性隔壁をX線
が透過する薄膜で形成したことを規定したものである。
【0012】請求項3の発明に係わるX線強度補正フィ
ルタは、請求項2において、強度補正フィルタを複数連
接したことを規定したものである。
ルタは、請求項2において、強度補正フィルタを複数連
接したことを規定したものである。
【0013】請求項4の発明に係わるX線強度補正フィ
ルタは、請求項3において、前記複数の強度補正フィル
タを直列に接続し、該複数のフィルタのそれぞれ対向し
て接続する面の隔壁を共有したことを規定するものであ
る。
ルタは、請求項3において、前記複数の強度補正フィル
タを直列に接続し、該複数のフィルタのそれぞれ対向し
て接続する面の隔壁を共有したことを規定するものであ
る。
【0014】請求項5の発明に係わるX線強度補正フィ
ルタは、請求項1乃至請求項3において、前記強度補正
フィルタに前記X線が該強度補正フィルタを通過する距
離を制御する手段を備えたことを規定するものである。
ルタは、請求項1乃至請求項3において、前記強度補正
フィルタに前記X線が該強度補正フィルタを通過する距
離を制御する手段を備えたことを規定するものである。
【0015】請求項6の発明に係わるX線強度補正フィ
ルタは、請求項5において、前記X線がX線強度補正フ
ィルタを通過する距離を制御する手段が該フィルタに配
設された、第1又は第2の可撓性隔壁のたわみ量を制御
する手段であることを規定するものである。
ルタは、請求項5において、前記X線がX線強度補正フ
ィルタを通過する距離を制御する手段が該フィルタに配
設された、第1又は第2の可撓性隔壁のたわみ量を制御
する手段であることを規定するものである。
【0016】請求項7の発明に係わるX線強度補正フィ
ルタは、請求項6において、前記薄膜隔壁のたわみ量を
制御する手段が前記強度補正フィルタの内部に封入する
物質の圧力制御であることを規定するものである。
ルタは、請求項6において、前記薄膜隔壁のたわみ量を
制御する手段が前記強度補正フィルタの内部に封入する
物質の圧力制御であることを規定するものである。
【0017】請求項8の発明に係わるX線強度補正フィ
ルタは、請求項7において、前記強度補正フィルタの内
部の気体の種類を制御する手段を備えたことを規定する
ものである。
ルタは、請求項7において、前記強度補正フィルタの内
部の気体の種類を制御する手段を備えたことを規定する
ものである。
【0018】請求項9の発明に係わるX線強度補正フィ
ルタは、請求項6において、前記第1又は第2の可撓性
隔壁の張力を制御する手段を備えたことを規定したもの
である。
ルタは、請求項6において、前記第1又は第2の可撓性
隔壁の張力を制御する手段を備えたことを規定したもの
である。
【0019】請求項10の発明に係わるX線露光装置
は、シンクロトロン放射光源より放射されたX線を導く
ための超高真空雰囲気を形成するためのビームダクト及
び端部にX線を透過する真空隔壁を備えたビームライン
と、該ビームラインを通過したX線を用いてX線マスク
上の回路パターンをウエハ面に露光し転写するX線露光
部とを備えたX線露光装置において、ビームラインに請
求項1乃至請求項9のX線強度補正フィルタを備えたも
のである。
は、シンクロトロン放射光源より放射されたX線を導く
ための超高真空雰囲気を形成するためのビームダクト及
び端部にX線を透過する真空隔壁を備えたビームライン
と、該ビームラインを通過したX線を用いてX線マスク
上の回路パターンをウエハ面に露光し転写するX線露光
部とを備えたX線露光装置において、ビームラインに請
求項1乃至請求項9のX線強度補正フィルタを備えたも
のである。
【0020】請求項11の発明に係わるX線露光装置
は、請求項10において、強度補正フィルタを駆動する
機構を備えたことを規定したものである。
は、請求項10において、強度補正フィルタを駆動する
機構を備えたことを規定したものである。
【0021】請求項12の発明に係わるX線露光装置
は、請求項10において、X線強度補正フィルタの容器
壁がビームダクトの一部であることを規定したものであ
る。
は、請求項10において、X線強度補正フィルタの容器
壁がビームダクトの一部であることを規定したものであ
る。
【0022】請求項13の発明に係わるX線露光装置
は、請求項10又は請求項12において、前記X線強度
補正フィルタの第1又は第2の隔壁のたわみ量を制御す
る手段として、前記第1又は第2の隔壁に隣接して所定
の雰囲気を形成する空間を備えたことを規定するもので
ある。
は、請求項10又は請求項12において、前記X線強度
補正フィルタの第1又は第2の隔壁のたわみ量を制御す
る手段として、前記第1又は第2の隔壁に隣接して所定
の雰囲気を形成する空間を備えたことを規定するもので
ある。
【0023】請求項14の発明に係わるX線露光装置
は、請求項13において、前記隣接して形成された所定
の雰囲気を形成する空間の前記第1又は第2の隔壁に対
向する隔壁をそれぞれ対向する第1又は第2の隔壁と共
有することを規定するものである。
は、請求項13において、前記隣接して形成された所定
の雰囲気を形成する空間の前記第1又は第2の隔壁に対
向する隔壁をそれぞれ対向する第1又は第2の隔壁と共
有することを規定するものである。
【0024】請求項15の発明に係わるX線露光装置
は、請求項10又は請求項14において、前記強度補正
フィルタの内部又は前記第1の隔壁に隣接して形成され
た空間の内部の気体がX線露光部の気体の線吸収係数と
同一であることを規定するものである。
は、請求項10又は請求項14において、前記強度補正
フィルタの内部又は前記第1の隔壁に隣接して形成され
た空間の内部の気体がX線露光部の気体の線吸収係数と
同一であることを規定するものである。
【0025】請求項16の発明に係わるX線露光装置
は、請求項15において、前記強度補正フィルタ又は前
記第1の隔壁に隣接して形成された空間とX線露光部と
を直接連結する手段を備えたことを規定するものであ
る。
は、請求項15において、前記強度補正フィルタ又は前
記第1の隔壁に隣接して形成された空間とX線露光部と
を直接連結する手段を備えたことを規定するものであ
る。
【0026】請求項17の発明に係わるX線露光装置
は、請求項14において、前記第1の隔壁に隣接して所
定の雰囲気を形成する空間の雰囲気がビームダクトの圧
力より高いことを規定するものである。
は、請求項14において、前記第1の隔壁に隣接して所
定の雰囲気を形成する空間の雰囲気がビームダクトの圧
力より高いことを規定するものである。
【0027】請求項18の発明に係わるX線露光装置
は、請求項14において、前記第1の隔壁に隣接して所
定の雰囲気を形成する空間と前記第2の隔壁に隣接して
所定の雰囲気を形成する空間の雰囲気が同一であること
を規定するものである。
は、請求項14において、前記第1の隔壁に隣接して所
定の雰囲気を形成する空間と前記第2の隔壁に隣接して
所定の雰囲気を形成する空間の雰囲気が同一であること
を規定するものである。
【0028】請求項19の発明に係わるX線露光装置
は、請求項18において、前記第1の隔壁に隣接して所
定の雰囲気を形成する空間と前記第2の隔壁に隣接して
所定の雰囲気を形成する空間の雰囲気がビームダクトの
圧力より高いことを規定するものである。
は、請求項18において、前記第1の隔壁に隣接して所
定の雰囲気を形成する空間と前記第2の隔壁に隣接して
所定の雰囲気を形成する空間の雰囲気がビームダクトの
圧力より高いことを規定するものである。
【0029】請求項20の発明に係わるX線露光装置
は、請求項10、12又は19において、前記第1の隔
壁あるいは第1の隔壁に隣接して形成された空間のX線
入射側の隔壁のいずれかが前記真空隔壁であることを規
定したものである。
は、請求項10、12又は19において、前記第1の隔
壁あるいは第1の隔壁に隣接して形成された空間のX線
入射側の隔壁のいずれかが前記真空隔壁であることを規
定したものである。
【0030】請求項21の発明に係わるX線露光装置
は、請求項10乃至請求項12において、前記X線露光
部において、さらに露光面でのX線強度分布計測手段を
備えたことを規定するものである。
は、請求項10乃至請求項12において、前記X線露光
部において、さらに露光面でのX線強度分布計測手段を
備えたことを規定するものである。
【0031】請求項22の発明に係わるX線露光装置
は、請求項21において、前記X線強度分布計測手段が
半導体光検出器であることを規定するものである。
は、請求項21において、前記X線強度分布計測手段が
半導体光検出器であることを規定するものである。
【0032】請求項23の発明に係わるX線露光装置
は、請求項22において、前記半導体光検出器を複数個
2次元状に配置したことを規定するものである。
は、請求項22において、前記半導体光検出器を複数個
2次元状に配置したことを規定するものである。
【0033】請求項24の発明に係わるX線露光装置
は、請求項22において、前記半導体光検出器を走査す
る手段を備えたことを規定するものである。
は、請求項22において、前記半導体光検出器を走査す
る手段を備えたことを規定するものである。
【0034】請求項25の発明に係わるX線露光装置
は、請求項22乃至請求項24において、前記半導体光
検出器がフォトダイオードであることを規定するもので
ある。
は、請求項22乃至請求項24において、前記半導体光
検出器がフォトダイオードであることを規定するもので
ある。
【0035】請求項26の発明に係わるX線露光装置
は、請求項22において、前記半導体光検出器の前面に
X線の強度制御のためのフィルタを備えたことを規定す
るものである。
は、請求項22において、前記半導体光検出器の前面に
X線の強度制御のためのフィルタを備えたことを規定す
るものである。
【0036】請求項27の発明に係わるX線露光装置
は、請求項22において、前記半導体光検出器に冷却手
段を備えたことを規定するものである。
は、請求項22において、前記半導体光検出器に冷却手
段を備えたことを規定するものである。
【0037】請求項28の発明に係わるX線露光装置
は、請求項21において、前記X線強度分布計測手段が
X線フィルムであることを規定するものである。
は、請求項21において、前記X線強度分布計測手段が
X線フィルムであることを規定するものである。
【0038】請求項29の発明に係わるX線露光装置
は、請求項28において、前記X線の照射されたX線フ
ィルムのX線強度分布の検知手段が可視光レーザである
ことを規定するものである。
は、請求項28において、前記X線の照射されたX線フ
ィルムのX線強度分布の検知手段が可視光レーザである
ことを規定するものである。
【0039】請求項30の発明に係わるX線露光装置
は、請求項21において、前記X線強度分布計測手段が
感光性レジストであることを規定するものである。
は、請求項21において、前記X線強度分布計測手段が
感光性レジストであることを規定するものである。
【0040】請求項31の発明に係わるX線露光方法
は、シンクロトロン放射光源により放射されたX線を導
くための超高真空雰囲気を形成するビームダクト、X線
の入射側と出射側にそれぞれ可撓性の隔壁を有しビーム
ダクトを通過したX線の強度を低下させるための特定の
雰囲気を形成した容器から構成されたX線強度補正フィ
ルタ、このフィルタを通過したX線の露光面での強度を
測定する手段とを備えたX線露光装置を用いてX線マス
ク上の回路パターンをウエハ面に露光し転写するX線露
光方法において、露光面のX線強度を計測するステップ
と、該X線強度計測の情報をもとに上記X線強度補正フ
ィルタを制御してX線の強度分布を均一にするステップ
と、該均一な強度分布を有するX線を用いてX線露光を
行うステップとを含むものである。
は、シンクロトロン放射光源により放射されたX線を導
くための超高真空雰囲気を形成するビームダクト、X線
の入射側と出射側にそれぞれ可撓性の隔壁を有しビーム
ダクトを通過したX線の強度を低下させるための特定の
雰囲気を形成した容器から構成されたX線強度補正フィ
ルタ、このフィルタを通過したX線の露光面での強度を
測定する手段とを備えたX線露光装置を用いてX線マス
ク上の回路パターンをウエハ面に露光し転写するX線露
光方法において、露光面のX線強度を計測するステップ
と、該X線強度計測の情報をもとに上記X線強度補正フ
ィルタを制御してX線の強度分布を均一にするステップ
と、該均一な強度分布を有するX線を用いてX線露光を
行うステップとを含むものである。
【0041】請求項32の発明に係わるX線露光方法
は、請求項31において、前記露光面のX線強度を計測
するステップで、均一である場合、前記X線の強度を低
下させる手段をX線ビームを遮らないように退避させる
ステップを備えたことを規定するものである。
は、請求項31において、前記露光面のX線強度を計測
するステップで、均一である場合、前記X線の強度を低
下させる手段をX線ビームを遮らないように退避させる
ステップを備えたことを規定するものである。
【0042】請求項33の発明に係わるX線露光方法
は、請求項31、32において、露光面のX線強度を計
測するステップの前に、予め前記X線強度補正フィルタ
の隔壁の張力を制御するステップを備えたことを規定す
るものである。
は、請求項31、32において、露光面のX線強度を計
測するステップの前に、予め前記X線強度補正フィルタ
の隔壁の張力を制御するステップを備えたことを規定す
るものである。
【0043】
【作用】この発明の請求項1に係わるX線強度補正フィ
ルタは、特定の雰囲気を形成する容器のX線が通過する
面に可撓性隔壁を備えたので、隔壁の変形が容易とな
る。
ルタは、特定の雰囲気を形成する容器のX線が通過する
面に可撓性隔壁を備えたので、隔壁の変形が容易とな
る。
【0044】この発明の請求項2に係わるX線強度補正
フィルタは、請求項1の可撓性隔壁をX線の透過する薄
膜で形成したので、X線が隔壁を透過する際の強度損失
を低減できる。
フィルタは、請求項1の可撓性隔壁をX線の透過する薄
膜で形成したので、X線が隔壁を透過する際の強度損失
を低減できる。
【0045】この発明の請求項3に係わるX線強度補正
フィルタは、請求項2のX線強度補正フィルタを2つ以
上配設したので、1つのフィルタで補正できないものも
2つ以上のフィルタを組み合わせることで強度分布の補
正が容易となる。
フィルタは、請求項2のX線強度補正フィルタを2つ以
上配設したので、1つのフィルタで補正できないものも
2つ以上のフィルタを組み合わせることで強度分布の補
正が容易となる。
【0046】この発明の請求項4に係わるX線強度補正
フィルタは、請求項3のX線強度補正フィルタを複数個
直列に接続し、それぞれの接続面で対向する隔壁を共有
化したので、複数のフィルタをコンパクトに形成可能と
なる。
フィルタは、請求項3のX線強度補正フィルタを複数個
直列に接続し、それぞれの接続面で対向する隔壁を共有
化したので、複数のフィルタをコンパクトに形成可能と
なる。
【0047】この発明の請求項5、6に係わるX線強度
補正フィルタは、請求項1乃至請求項4のX線強度補正
フィルタのX線入射側と出射側にそれぞれ隔壁を備え、
隔壁の凹凸のたわみ量によりX線のフィルタ内の通過距
離を変化させたので、これによりX線の減衰量を制御で
き、X線強度分布補正が可能となる。
補正フィルタは、請求項1乃至請求項4のX線強度補正
フィルタのX線入射側と出射側にそれぞれ隔壁を備え、
隔壁の凹凸のたわみ量によりX線のフィルタ内の通過距
離を変化させたので、これによりX線の減衰量を制御で
き、X線強度分布補正が可能となる。
【0048】この発明の請求項7に係わるX線強度補正
フィルタは、請求項6のX線強度補正フィルタにおい
て、フィルタ内部の圧力制御により隔壁のたわみ量を制
御したので、圧力とたわみ量の関係および、たわみ量と
X線のフィルタ内の通過距離の関係から簡便な手段でX
線の減衰量を制御でき、X線強度分布補正が可能とな
る。
フィルタは、請求項6のX線強度補正フィルタにおい
て、フィルタ内部の圧力制御により隔壁のたわみ量を制
御したので、圧力とたわみ量の関係および、たわみ量と
X線のフィルタ内の通過距離の関係から簡便な手段でX
線の減衰量を制御でき、X線強度分布補正が可能とな
る。
【0049】この発明の請求項8に係わるX線強度補正
フィルタは、請求項7のX線強度補正フィルタ内部の物
質の種類を制御したので、X線の減衰係数は物質の種類
に依存するため請求項7と併せて所望のX線強度分布補
正が可能となる。
フィルタは、請求項7のX線強度補正フィルタ内部の物
質の種類を制御したので、X線の減衰係数は物質の種類
に依存するため請求項7と併せて所望のX線強度分布補
正が可能となる。
【0050】この発明の請求項9に係わるX線強度補正
フィルタは、請求項6において、第1および第2の隔壁
の張力を制御する手段を備えたので、初期のたわみ量を
ゼロに設定することができ、X線強度の分布に応じてX
線のフィルタ通過距離を制御するための隔壁のたわみ量
の制御が容易になる。
フィルタは、請求項6において、第1および第2の隔壁
の張力を制御する手段を備えたので、初期のたわみ量を
ゼロに設定することができ、X線強度の分布に応じてX
線のフィルタ通過距離を制御するための隔壁のたわみ量
の制御が容易になる。
【0051】この発明の請求項10に係わるX線露光装
置は、SR光源を利用したX線露光装置において、ビー
ムラインにX線強度を低下させるための特定の雰囲気を
形成する請求項1乃至請求項9記載のX線強度補正フィ
ルタを配設したので、露光中あるいは露光前に雰囲気を
制御することで、X線強度の低下の度合をかえることが
でき、X線強度分布補正が可能となる。
置は、SR光源を利用したX線露光装置において、ビー
ムラインにX線強度を低下させるための特定の雰囲気を
形成する請求項1乃至請求項9記載のX線強度補正フィ
ルタを配設したので、露光中あるいは露光前に雰囲気を
制御することで、X線強度の低下の度合をかえることが
でき、X線強度分布補正が可能となる。
【0052】この発明の請求項11に係わるX線露光装
置は、請求項10において、X線強度補正フィルタに駆
動機構を備えたので、強度が均一で補正が不要な場合に
は、ビームがフィルタを通過しないようにX線の光路か
ら退避できる。
置は、請求項10において、X線強度補正フィルタに駆
動機構を備えたので、強度が均一で補正が不要な場合に
は、ビームがフィルタを通過しないようにX線の光路か
ら退避できる。
【0053】この発明の請求項12に係わるX線露光装
置は、請求項10において、X線強度補正フィルタがビ
ームダクトと一体化しているので、装置構成が簡便にな
る。
置は、請求項10において、X線強度補正フィルタがビ
ームダクトと一体化しているので、装置構成が簡便にな
る。
【0054】この発明の請求項13、14に係わるX線
露光装置は、請求項10又は請求項12において、フィ
ルタに隣接して所定の雰囲気を形成する空間を形成し、
それぞれの空間の隔壁とそれぞれ対向する第1あるいは
第2の隔壁を共有にしたので、隣接したフィルタの隔壁
のたわみ量が制御しやすくなる。
露光装置は、請求項10又は請求項12において、フィ
ルタに隣接して所定の雰囲気を形成する空間を形成し、
それぞれの空間の隔壁とそれぞれ対向する第1あるいは
第2の隔壁を共有にしたので、隣接したフィルタの隔壁
のたわみ量が制御しやすくなる。
【0055】この発明の請求項15に係わるX線露光装
置は、請求項10又は請求項14において、フィルタ内
部又は第1の隔壁に隣接して形成された空間の内部の気
体とX線露光部の気体と同一の線吸収係数であるので、
フィルタが1つの場合、フィルタのX線入射側の隔壁の
たわみ量だけ考慮すればよく、簡便にX線強度分布補正
が可能となる。また、請求項3又は請求項4のようにフ
ィルタが複数個接続されている場合、X線露光部の気体
同一の線吸収係数の気体を含むフィルタの圧力を適切に
設定することで、他のフィルタのたわみ量が制御しやす
くなる。
置は、請求項10又は請求項14において、フィルタ内
部又は第1の隔壁に隣接して形成された空間の内部の気
体とX線露光部の気体と同一の線吸収係数であるので、
フィルタが1つの場合、フィルタのX線入射側の隔壁の
たわみ量だけ考慮すればよく、簡便にX線強度分布補正
が可能となる。また、請求項3又は請求項4のようにフ
ィルタが複数個接続されている場合、X線露光部の気体
同一の線吸収係数の気体を含むフィルタの圧力を適切に
設定することで、他のフィルタのたわみ量が制御しやす
くなる。
【0056】この発明の請求項16に係わるX線露光装
置は、請求項15において、フィルタ又は第1の隔壁に
隣接して形成された空間とX線露光部とを直接連結する
手段を備えたので、簡便な方法で両者を同一の線吸収係
数とすることができ、上記のように簡便にX線強度分布
補正が可能となる。
置は、請求項15において、フィルタ又は第1の隔壁に
隣接して形成された空間とX線露光部とを直接連結する
手段を備えたので、簡便な方法で両者を同一の線吸収係
数とすることができ、上記のように簡便にX線強度分布
補正が可能となる。
【0057】この発明の請求項17に係わるX線露光装
置は、請求項14において、フィルタの第1の隔壁に隣
接して形成した所定の雰囲気を形成する空間内部の圧力
がビームダクトより高いので、ビームダクトとフィルタ
との圧力差で、第1の隔壁が反るそのたわみ量を緩和す
ることができる。
置は、請求項14において、フィルタの第1の隔壁に隣
接して形成した所定の雰囲気を形成する空間内部の圧力
がビームダクトより高いので、ビームダクトとフィルタ
との圧力差で、第1の隔壁が反るそのたわみ量を緩和す
ることができる。
【0058】この発明の請求項18に係わるX線露光装
置は、請求項14において、フィルタの第1および第2
の隔壁に隣接して所定の雰囲気を形成する空間が同一の
雰囲気であるので、空間に隣接したフィルタの隔壁のた
わみ量が制御しやすくなる。
置は、請求項14において、フィルタの第1および第2
の隔壁に隣接して所定の雰囲気を形成する空間が同一の
雰囲気であるので、空間に隣接したフィルタの隔壁のた
わみ量が制御しやすくなる。
【0059】この発明の請求項19に係わるX線露光装
置は、請求項18において、フィルタの第1および第2
の隔壁に隣接して所定の雰囲気を形成する空間が同一の
雰囲気で且つビームダクトの圧力より高いので、特に第
1の隔壁の差圧による反りが抑制され、たわみ量が制御
しやすくなる。
置は、請求項18において、フィルタの第1および第2
の隔壁に隣接して所定の雰囲気を形成する空間が同一の
雰囲気で且つビームダクトの圧力より高いので、特に第
1の隔壁の差圧による反りが抑制され、たわみ量が制御
しやすくなる。
【0060】この発明の請求項20に係わるX線露光装
置は、請求項10、12、19において、第1の隔壁あ
るいは第1の隔壁に隣接して形成された空間のX線入射
側の隔壁のいずれかを真空隔壁としたので、装置構成が
簡便になる。
置は、請求項10、12、19において、第1の隔壁あ
るいは第1の隔壁に隣接して形成された空間のX線入射
側の隔壁のいずれかを真空隔壁としたので、装置構成が
簡便になる。
【0061】この発明の請求項21に係わるX線露光装
置は、請求項10乃至請求項12において、さらに露光
面でのX線強度分布計測手段を備えたので、この計測結
果をもとにX線強度補正フィルタを制御することができ
る。
置は、請求項10乃至請求項12において、さらに露光
面でのX線強度分布計測手段を備えたので、この計測結
果をもとにX線強度補正フィルタを制御することができ
る。
【0062】この発明の請求項22に係わるX線露光装
置は、請求項21のX線強度分布計測手段として半導体
光検出器を用いたので、簡便な装置構成で、X線強度分
布が計測可能となる。
置は、請求項21のX線強度分布計測手段として半導体
光検出器を用いたので、簡便な装置構成で、X線強度分
布が計測可能となる。
【0063】この発明の請求項23に係わるX線露光装
置は、請求項22の半導体光検出器を2次元状に配設し
たので、露光面でのX線強度分布の情報を迅速に得るこ
とができる。
置は、請求項22の半導体光検出器を2次元状に配設し
たので、露光面でのX線強度分布の情報を迅速に得るこ
とができる。
【0064】この発明の請求項24に係わるX線露光装
置は、請求項22の半導体光検出器を走査したので、露
光面でのX線強度分布の2次元情報を1個の検出器で入
手可能となる。
置は、請求項22の半導体光検出器を走査したので、露
光面でのX線強度分布の2次元情報を1個の検出器で入
手可能となる。
【0065】この発明の請求項25に係わるX線露光装
置は、請求項22乃至請求項24の半導体光検出器がフ
ォトダイオードであるので、装置構成が簡便で、高精度
のX線強度分布情報を得ることができる。
置は、請求項22乃至請求項24の半導体光検出器がフ
ォトダイオードであるので、装置構成が簡便で、高精度
のX線強度分布情報を得ることができる。
【0066】この発明の請求項26に係わるX線露光装
置は、請求項22の半導体光検出器の前面にフィルタを
備えたので、半導体光検出器に検出限界以上の強度のX
線が入射するのを遮り、計測精度が向上する。
置は、請求項22の半導体光検出器の前面にフィルタを
備えたので、半導体光検出器に検出限界以上の強度のX
線が入射するのを遮り、計測精度が向上する。
【0067】この発明の請求項27に係わるX線露光装
置は、請求項22の半導体光検出器に冷却手段を備えた
ので、検出器の昇温による感度低下を抑制することがで
き、安定した感度で計測可能となる。
置は、請求項22の半導体光検出器に冷却手段を備えた
ので、検出器の昇温による感度低下を抑制することがで
き、安定した感度で計測可能となる。
【0068】この発明の請求項28に係わるX線露光装
置は、請求項21のX線強度分布計測手段としてX線フ
ィルムを用いたので、簡便な方法で露光面のX線強度分
布の情報を一度に得ることができる。
置は、請求項21のX線強度分布計測手段としてX線フ
ィルムを用いたので、簡便な方法で露光面のX線強度分
布の情報を一度に得ることができる。
【0069】この発明の請求項29に係わるX線露光装
置は、請求項28のX線フィルム上のX線強度分布をフ
ィルムの黒化度として可視光レーザで読み取るので、計
測精度が向上する。
置は、請求項28のX線フィルム上のX線強度分布をフ
ィルムの黒化度として可視光レーザで読み取るので、計
測精度が向上する。
【0070】この発明の請求項30に係わるX線露光装
置は、請求項21のX線強度分布計測手段として感光性
レジストを用いたので、簡便な方法で露光面のX線強度
分布の情報を一度に得ることができる。
置は、請求項21のX線強度分布計測手段として感光性
レジストを用いたので、簡便な方法で露光面のX線強度
分布の情報を一度に得ることができる。
【0071】この発明の請求項31に係わるX線露光方
法は、露光面でのX線強度を計測し、その計測結果をも
とにX線強度補正フィルタを制御して、X線の強度分布
を均一にし露光する工程を用いたので、均一な分布を有
するX線ビームを用いて露光を行うことができる。
法は、露光面でのX線強度を計測し、その計測結果をも
とにX線強度補正フィルタを制御して、X線の強度分布
を均一にし露光する工程を用いたので、均一な分布を有
するX線ビームを用いて露光を行うことができる。
【0072】この発明の請求項32に係わるX線露光方
法は、請求項31において、露光面でのX線強度の計測
の結果、所定の均一性が得られている場合、X線強度補
正フィルタをX線ビームを遮らないように退避させるス
テップを備えたので、所定の均一性が得られている場
合、フィルタを通過することにより生じるX線の強度損
失がなくなる。
法は、請求項31において、露光面でのX線強度の計測
の結果、所定の均一性が得られている場合、X線強度補
正フィルタをX線ビームを遮らないように退避させるス
テップを備えたので、所定の均一性が得られている場
合、フィルタを通過することにより生じるX線の強度損
失がなくなる。
【0073】この発明の請求項33に係わるX線露光方
法は、請求項31又は32において、予めフィルタの隔
壁の張力を制御するステップを備えたので、フィルタの
隔壁のたわみ量の制御性が向上する。
法は、請求項31又は32において、予めフィルタの隔
壁の張力を制御するステップを備えたので、フィルタの
隔壁のたわみ量の制御性が向上する。
【0074】
実施例1.以下、この発明の一実施例について、図を用
いて説明する。図1は、X線露光装置の全体構成図を示
したものである。図において、10はビームダクト2の端
部に設けられた圧力調整器84を備えたX線強度補正フィ
ルタである。X線強度補正フィルタ10はその容器壁をビ
ームダクト2と共有し、一体化した構造を形成してい
る。まず、露光フィールド内水平方向のみのX線強度分
布の不均一性を補正する場合について説明する。図2
は、SR光源からのSR光がX線反射ミラー6、Be窓7
などの光学系を介して露光部に到達したときの分布の一
例を示す。図において、実線は露光部に到達したX線強
度(SR光強度)である。このX線強度分布の不均一性
を補正するためには、図中点線で示したようなX線透過
率特性を有する強度補正フィルタを通過させれば、図中
一点鎖線で示したような均一な露光X線強度分布とな
る。本発明では、X線がある物質中を直進する際に次式
で与えられる強度減衰を受けることを利用するものであ
る。 I=I0exp(−μx) ここで、Iは物質通過後のX線強度、I0は物質通過前
のX線強度、μは線吸収係数と呼ばれる気体中での単位
距離当たりのX線強度減衰係数で、物質の種類、光の波
長などで決まる値である。また、xは気体中でのX線通
過距離である。図2の実線で示したX線強度分布を補正
するための強度補正フィルタとしては、例えば、図3中
の一点鎖線に示すようなX線直進距離の分布を有する物
質に満たされた空間を構成し、この中をX線が通過すれ
ば補正できることがわかる。
いて説明する。図1は、X線露光装置の全体構成図を示
したものである。図において、10はビームダクト2の端
部に設けられた圧力調整器84を備えたX線強度補正フィ
ルタである。X線強度補正フィルタ10はその容器壁をビ
ームダクト2と共有し、一体化した構造を形成してい
る。まず、露光フィールド内水平方向のみのX線強度分
布の不均一性を補正する場合について説明する。図2
は、SR光源からのSR光がX線反射ミラー6、Be窓7
などの光学系を介して露光部に到達したときの分布の一
例を示す。図において、実線は露光部に到達したX線強
度(SR光強度)である。このX線強度分布の不均一性
を補正するためには、図中点線で示したようなX線透過
率特性を有する強度補正フィルタを通過させれば、図中
一点鎖線で示したような均一な露光X線強度分布とな
る。本発明では、X線がある物質中を直進する際に次式
で与えられる強度減衰を受けることを利用するものであ
る。 I=I0exp(−μx) ここで、Iは物質通過後のX線強度、I0は物質通過前
のX線強度、μは線吸収係数と呼ばれる気体中での単位
距離当たりのX線強度減衰係数で、物質の種類、光の波
長などで決まる値である。また、xは気体中でのX線通
過距離である。図2の実線で示したX線強度分布を補正
するための強度補正フィルタとしては、例えば、図3中
の一点鎖線に示すようなX線直進距離の分布を有する物
質に満たされた空間を構成し、この中をX線が通過すれ
ば補正できることがわかる。
【0075】図3は、本発明による補正方法の原理を説
明するための図である。ここでは簡便のため、X線が通
過する物質として気体を用いた。図において81は、例え
ば、N2、Heなどの封入気体、82は封入気体81を封入す
るための封入容器の一部を構成する、例えば、ステンレ
スなどの封入気体圧力の変化によって容易に変形し得な
い材料から成る容器壁、83は可撓性の隔壁でここでは封
入気体81の圧力変化によりたわみ変位を受け弾性変形し
うる材料から成る薄膜から構成された隔壁、84は封入気
体81の圧力を制御することによって薄膜隔壁83に、例え
ば、図に示した点線a、1点鎖線bのような所望の変位を
与えるための圧力調整器である。X線は図中矢印で示し
たように薄膜隔壁83に直交する方向から封入気体に入射
するように構成、設置されている。
明するための図である。ここでは簡便のため、X線が通
過する物質として気体を用いた。図において81は、例え
ば、N2、Heなどの封入気体、82は封入気体81を封入す
るための封入容器の一部を構成する、例えば、ステンレ
スなどの封入気体圧力の変化によって容易に変形し得な
い材料から成る容器壁、83は可撓性の隔壁でここでは封
入気体81の圧力変化によりたわみ変位を受け弾性変形し
うる材料から成る薄膜から構成された隔壁、84は封入気
体81の圧力を制御することによって薄膜隔壁83に、例え
ば、図に示した点線a、1点鎖線bのような所望の変位を
与えるための圧力調整器である。X線は図中矢印で示し
たように薄膜隔壁83に直交する方向から封入気体に入射
するように構成、設置されている。
【0076】次に露光フィールド面内での露光X線の2
次元強度分布を補正する場合について記述する。基本的
には上述の1次元強度分布補正の場合と全く同様の原理
である。図3に示した圧力調整器84によって封入気体圧
力を変化させたとき、薄膜隔壁は全表面に一様な圧力を
受け、X線光軸方向にたわみ、変形する。このときの薄
膜表面が受ける圧力によるたわみ量は以下のように与え
られる。なお、ここでは薄膜隔壁が円板である場合につ
いて考える。薄膜隔壁の周囲が容器壁に固定されている
場合、薄膜隔壁外周でのたわみ量はゼロであると同時に
薄膜隔壁の向きが一定に保持され、傾斜角もゼロとな
る。最大たわみ量は円板上薄膜隔壁の中心で生じ、その
たわみ量は次式で与えられる。 δ=3(1−ν2)pR4/16Et3 ここで、δは最大たわみ量(cm)、νは薄膜壁材のポアソ
ン比、pは薄膜隔壁表面にかかる圧力(kgf/cm2)、Rは
薄膜隔壁の外半径(cm)、Eは薄膜隔壁材のヤング率(kgf
/cm2)、tは薄膜隔壁の厚さ(cm)である。このときの薄
膜隔壁の変形の様子を図4に示す。図に示したように封
入気体と外部との平衡圧力からの差圧として封入気体の
圧力を制御することによって、薄膜隔壁の変形、すなわ
ち、封入気体中のX線直進距離を制御することができ
る。差圧が負の場合は薄膜隔壁は内側にたわみ、差圧が
正の場合は外側にたわむ。本発明の原理によるX線強度
補正フィルタの作用を図5に示す。図中(a)のような均
一な強度分布のX線も、(b)のフィルタを通過すること
により、中央部より端部でのX線通過距離が長いため、
吸収により端部の強度が低下し、(c)のような中央部の
強度が大きい分布を呈するX線を成形できる。
次元強度分布を補正する場合について記述する。基本的
には上述の1次元強度分布補正の場合と全く同様の原理
である。図3に示した圧力調整器84によって封入気体圧
力を変化させたとき、薄膜隔壁は全表面に一様な圧力を
受け、X線光軸方向にたわみ、変形する。このときの薄
膜表面が受ける圧力によるたわみ量は以下のように与え
られる。なお、ここでは薄膜隔壁が円板である場合につ
いて考える。薄膜隔壁の周囲が容器壁に固定されている
場合、薄膜隔壁外周でのたわみ量はゼロであると同時に
薄膜隔壁の向きが一定に保持され、傾斜角もゼロとな
る。最大たわみ量は円板上薄膜隔壁の中心で生じ、その
たわみ量は次式で与えられる。 δ=3(1−ν2)pR4/16Et3 ここで、δは最大たわみ量(cm)、νは薄膜壁材のポアソ
ン比、pは薄膜隔壁表面にかかる圧力(kgf/cm2)、Rは
薄膜隔壁の外半径(cm)、Eは薄膜隔壁材のヤング率(kgf
/cm2)、tは薄膜隔壁の厚さ(cm)である。このときの薄
膜隔壁の変形の様子を図4に示す。図に示したように封
入気体と外部との平衡圧力からの差圧として封入気体の
圧力を制御することによって、薄膜隔壁の変形、すなわ
ち、封入気体中のX線直進距離を制御することができ
る。差圧が負の場合は薄膜隔壁は内側にたわみ、差圧が
正の場合は外側にたわむ。本発明の原理によるX線強度
補正フィルタの作用を図5に示す。図中(a)のような均
一な強度分布のX線も、(b)のフィルタを通過すること
により、中央部より端部でのX線通過距離が長いため、
吸収により端部の強度が低下し、(c)のような中央部の
強度が大きい分布を呈するX線を成形できる。
【0077】ここで、たわみ量と圧力について計算例を
示す。図4において外部雰囲気気体、換言すれば、露光
雰囲気気体が圧力100Torrの減圧Heの場合で、封入気体8
1を同じく外部雰囲気圧力100Torrと平衡圧力の空気、薄
膜隔壁83を厚さ20μm、最外半径2.5cmのBeを用い、図2
に示す露光X線強度分布の不均一性が10%であったとす
る。このとき、強度補正フィルタとしての図5での封入
気体である空気層を透過するX線は円形Be薄膜の中心部
でその最外周縁部に比し10%強度が減衰すれば良い。す
なわち、X線直進方向に対して片側のBe薄膜壁での変形
によってその中心部でX線強度5%分が減衰するたわみ
変形を与えればよいことになる。このとき簡略化のため
仮にX線を1nm単一波長とすると、上記の強度減衰の式
によって、Be薄膜壁中心部での最大たわみとして約0.02
cmを生じさせる必要がある。上記たわみ量の式にBeの力
学定数を代入してやると簡単な計算で、所望の最大たわ
み量0.02cmを得るために必要な圧力として約6.93×
10-5kgf/cm2が得られる。すなわち封入気体圧力を図
4における圧力調整器84によって初期平衡圧力100Torr
に対して約0.06Torr加圧すれば良い。本発明の基本原理
は大要以上のようで、この原理に基づいてX線強度補正
フィルタを形成する。
示す。図4において外部雰囲気気体、換言すれば、露光
雰囲気気体が圧力100Torrの減圧Heの場合で、封入気体8
1を同じく外部雰囲気圧力100Torrと平衡圧力の空気、薄
膜隔壁83を厚さ20μm、最外半径2.5cmのBeを用い、図2
に示す露光X線強度分布の不均一性が10%であったとす
る。このとき、強度補正フィルタとしての図5での封入
気体である空気層を透過するX線は円形Be薄膜の中心部
でその最外周縁部に比し10%強度が減衰すれば良い。す
なわち、X線直進方向に対して片側のBe薄膜壁での変形
によってその中心部でX線強度5%分が減衰するたわみ
変形を与えればよいことになる。このとき簡略化のため
仮にX線を1nm単一波長とすると、上記の強度減衰の式
によって、Be薄膜壁中心部での最大たわみとして約0.02
cmを生じさせる必要がある。上記たわみ量の式にBeの力
学定数を代入してやると簡単な計算で、所望の最大たわ
み量0.02cmを得るために必要な圧力として約6.93×
10-5kgf/cm2が得られる。すなわち封入気体圧力を図
4における圧力調整器84によって初期平衡圧力100Torr
に対して約0.06Torr加圧すれば良い。本発明の基本原理
は大要以上のようで、この原理に基づいてX線強度補正
フィルタを形成する。
【0078】なお、ここでは薄膜隔壁が円形の場合につ
いて記述したが、薄膜隔壁が方形形状の場合について
も、同様に封入気体圧力を制御することによって薄膜隔
壁を変形させ、X線のフィルタ内直進距離を制御できる
ことは言を待たない。
いて記述したが、薄膜隔壁が方形形状の場合について
も、同様に封入気体圧力を制御することによって薄膜隔
壁を変形させ、X線のフィルタ内直進距離を制御できる
ことは言を待たない。
【0079】露光フィールド面内でのX線の2次元強度
分布補正を考える必要があるが、分布形状はX線が光源
から出射された形状及びX線反射ミラーにより垂直方向
に拡幅されること等を考慮すると、上記のような点対称
あるいは線対称となりそれ以外の複雑な分布はほとんど
無視できる。そのため、本発明の強度補正フィルタでほ
ぼ対応できる。
分布補正を考える必要があるが、分布形状はX線が光源
から出射された形状及びX線反射ミラーにより垂直方向
に拡幅されること等を考慮すると、上記のような点対称
あるいは線対称となりそれ以外の複雑な分布はほとんど
無視できる。そのため、本発明の強度補正フィルタでほ
ぼ対応できる。
【0080】実施例2.以下、この発明の別の実施例に
ついて、図を用いて説明する。図6は、露光部でのX線
強度分布の情報をもとに本発明の強度補正フィルタを制
御する装置構成を示したものである。図において、露光
X線強度分布の経時変化を測定可能な強度測定器161を
露光雰囲気でのX線束中へ任意に挿入できるようにし
た。測定された強度分布から強度補正フィルタによる強
度分布を補正するに必要な薄膜隔壁の変形量を得るため
の差圧を算出する。そして、圧力調整器がその差圧を封
入気体へ出力すべく圧力調整器を制御するために補正制
御器162を設けている。
ついて、図を用いて説明する。図6は、露光部でのX線
強度分布の情報をもとに本発明の強度補正フィルタを制
御する装置構成を示したものである。図において、露光
X線強度分布の経時変化を測定可能な強度測定器161を
露光雰囲気でのX線束中へ任意に挿入できるようにし
た。測定された強度分布から強度補正フィルタによる強
度分布を補正するに必要な薄膜隔壁の変形量を得るため
の差圧を算出する。そして、圧力調整器がその差圧を封
入気体へ出力すべく圧力調整器を制御するために補正制
御器162を設けている。
【0081】本実施例の特徴は、露光X線強度分布の補
正が自動に、且つ露光の途中でモニタすることで、イン
プロセスでなされるということである。例えば、一定周
期毎に強度測定器161により露光X線強度分布の均一性
を確認しつつ露光、転写が可能になるばかりでなく、強
度分布に補正すべき不均一性が生じると自動的に不均一
性が補正され、常に適正な露光X線強度分布の条件下で
露光、転写の実施を保証することができる。強度測定器
161としては、例えば、フォトダイオードのような高精
度な半導体光検出器が使用に適している。
正が自動に、且つ露光の途中でモニタすることで、イン
プロセスでなされるということである。例えば、一定周
期毎に強度測定器161により露光X線強度分布の均一性
を確認しつつ露光、転写が可能になるばかりでなく、強
度分布に補正すべき不均一性が生じると自動的に不均一
性が補正され、常に適正な露光X線強度分布の条件下で
露光、転写の実施を保証することができる。強度測定器
161としては、例えば、フォトダイオードのような高精
度な半導体光検出器が使用に適している。
【0082】図7に、強度測定器としてフォトダイオー
ドを搭載した装置構成の例を示す。図において、171は
X線強度を測定できるフォトダイオードからなる検出
部、172は検出部171を保持するための保持部、173は検
出部171と保持部172とを直線状に走査させる走査部、17
4は走査部173を一定速度又は一定ピッチ毎に走査させる
ための走査機構部、175は一定速度又は一定ピッチ毎に
走査しつつX線強度に比例した電気信号(電流又は電圧
信号)を出力する検出部171からの信号を読み取る処理
回路である。検出部171にて測定しようとする露光X線
強度が検出部での検出可能強度を越えているような場合
には、検出部の前面に強度を低下せしめるための、例え
ば、Al、Niなど薄膜からなるフィルタ(図中176)
を設ければよい。さらに、検出部にX線が入射、吸収さ
れることによって発生する熱による検出部温度上昇によ
る感度変化及び、出力特性劣化が生じる場合には、検出
部を冷却し、温度を一定に保持するための検出部に例え
ば冷却水循環部等(図示せず)を配設し冷却機能を付加
すればよい。
ドを搭載した装置構成の例を示す。図において、171は
X線強度を測定できるフォトダイオードからなる検出
部、172は検出部171を保持するための保持部、173は検
出部171と保持部172とを直線状に走査させる走査部、17
4は走査部173を一定速度又は一定ピッチ毎に走査させる
ための走査機構部、175は一定速度又は一定ピッチ毎に
走査しつつX線強度に比例した電気信号(電流又は電圧
信号)を出力する検出部171からの信号を読み取る処理
回路である。検出部171にて測定しようとする露光X線
強度が検出部での検出可能強度を越えているような場合
には、検出部の前面に強度を低下せしめるための、例え
ば、Al、Niなど薄膜からなるフィルタ(図中176)
を設ければよい。さらに、検出部にX線が入射、吸収さ
れることによって発生する熱による検出部温度上昇によ
る感度変化及び、出力特性劣化が生じる場合には、検出
部を冷却し、温度を一定に保持するための検出部に例え
ば冷却水循環部等(図示せず)を配設し冷却機能を付加
すればよい。
【0083】なお、図における強度測定器は露光雰囲気
中で水平、もしくは、垂直方向1方向のみを検出部が走
査するものとしているが、X線強度分布を2次元的に測
定する場合には、2組の強度測定器によって各々水平、
垂直2方向を走査、強度測定するように構成してもよい
し、もしくは、1つの強度測定器によって検出部を水
平、垂直2方向を、例えばラスター的に走査し、強度測
定するように構成してもよい。
中で水平、もしくは、垂直方向1方向のみを検出部が走
査するものとしているが、X線強度分布を2次元的に測
定する場合には、2組の強度測定器によって各々水平、
垂直2方向を走査、強度測定するように構成してもよい
し、もしくは、1つの強度測定器によって検出部を水
平、垂直2方向を、例えばラスター的に走査し、強度測
定するように構成してもよい。
【0084】実施例3.以下、この発明の別の実施例に
ついて説明する。実施例2においては、検出器としてフ
ォトダイオードのような半導体光検出器を用い、これを
2次元を網羅するように走査したが、検出器を複数配設
することにより例えば2次元アレイを形成すれば、一度
に2次元情報を得ることができる。
ついて説明する。実施例2においては、検出器としてフ
ォトダイオードのような半導体光検出器を用い、これを
2次元を網羅するように走査したが、検出器を複数配設
することにより例えば2次元アレイを形成すれば、一度
に2次元情報を得ることができる。
【0085】なお、本実施例においても、冷却機構やフ
ィルタを用いれば計測精度が向上することはいうまでも
ない。また、本実施例では、検出器をアレイ状に配設し
たが、1次元状に配置し、これを走査してもよい。さら
に、実施例2、3では半導体光検出器の例としてフォト
ダイオードを用いた例で示したが、測定点での点分解能
の優れた検出器であれば他の検出器を用いてもよい。
ィルタを用いれば計測精度が向上することはいうまでも
ない。また、本実施例では、検出器をアレイ状に配設し
たが、1次元状に配置し、これを走査してもよい。さら
に、実施例2、3では半導体光検出器の例としてフォト
ダイオードを用いた例で示したが、測定点での点分解能
の優れた検出器であれば他の検出器を用いてもよい。
【0086】実施例4.以下、この発明の別の実施例に
ついて説明する。実施例2、3ではX線強度測定用の検
出器として半導体光検出器であるフォトダイオードを用
いた例について示したが、照射X線強度に対応して可視
光の透過率が変化するX線フィルムを用いてもよい。X
線フィルムを用いる場合、一端フィルムの黒化度を測定
する工程を要するため、半導体光検出器を用いる場合と
比べてオンライン性が劣るが、2次元でのX線強度分布
の情報を容易に且つ安価で得ることができる。
ついて説明する。実施例2、3ではX線強度測定用の検
出器として半導体光検出器であるフォトダイオードを用
いた例について示したが、照射X線強度に対応して可視
光の透過率が変化するX線フィルムを用いてもよい。X
線フィルムを用いる場合、一端フィルムの黒化度を測定
する工程を要するため、半導体光検出器を用いる場合と
比べてオンライン性が劣るが、2次元でのX線強度分布
の情報を容易に且つ安価で得ることができる。
【0087】次に計測の手順について説明する。X線マ
スクを用いた露光前に、露光面の前面に、あるいは露光
面に代替してX線フィルムを配置する。一定時間露光
後、X線フィルムをX線の光路より取り出しX線により
感光されたフィルムの黒化度を測定する。このとき、X
線フィルムとして照射X線強度に対応して可視光の透過
率が変化するものを用いることにより、このフィルムの
黒化度を例えばHe-Neレーザのような可視光レーザを用
い、その透過率からX線の強度分布を精度良く測定する
ことができる。さらに、可視光レーザのフィルム透過率
のデータ、即ちX線強度分布のデータによりビームライ
ンに配設した強度補正フィルタを制御することで、X線
強度分布を高精度に補正できる。
スクを用いた露光前に、露光面の前面に、あるいは露光
面に代替してX線フィルムを配置する。一定時間露光
後、X線フィルムをX線の光路より取り出しX線により
感光されたフィルムの黒化度を測定する。このとき、X
線フィルムとして照射X線強度に対応して可視光の透過
率が変化するものを用いることにより、このフィルムの
黒化度を例えばHe-Neレーザのような可視光レーザを用
い、その透過率からX線の強度分布を精度良く測定する
ことができる。さらに、可視光レーザのフィルム透過率
のデータ、即ちX線強度分布のデータによりビームライ
ンに配設した強度補正フィルタを制御することで、X線
強度分布を高精度に補正できる。
【0088】実施例5.以下、この発明の別の実施例に
ついて説明する。実施例2、3ではX線強度測定用の検
出器としてフォトダイオードを用い、実施例4ではX線
フィルムを用いた例について示したが、照射X線強度に
対応して現像後の残膜率が変化する感光性レジストを用
いてもよい。例えば、一般的な露光用レジストであるP
MMA系のレジストを用いる。計測の手順はX線フィル
ムを用いる場合とほぼ同じである。レジストを用いる場
合は、露光後一端取り出して現像し露光による残膜率の
度合を測定しなくてはならないため、X線フィルムを用
いる場合よりもオンライン性に劣るが、予めレジストの
感度特性が既知であるので校正が不要で且つ経時変化を
追うことができる。さらに、2次元でのX線強度分布の
情報を得ることができる。
ついて説明する。実施例2、3ではX線強度測定用の検
出器としてフォトダイオードを用い、実施例4ではX線
フィルムを用いた例について示したが、照射X線強度に
対応して現像後の残膜率が変化する感光性レジストを用
いてもよい。例えば、一般的な露光用レジストであるP
MMA系のレジストを用いる。計測の手順はX線フィル
ムを用いる場合とほぼ同じである。レジストを用いる場
合は、露光後一端取り出して現像し露光による残膜率の
度合を測定しなくてはならないため、X線フィルムを用
いる場合よりもオンライン性に劣るが、予めレジストの
感度特性が既知であるので校正が不要で且つ経時変化を
追うことができる。さらに、2次元でのX線強度分布の
情報を得ることができる。
【0089】実施例6.以下、この発明の別の実施例に
ついて図を用いて説明する。図8はビームダクトの先端
に強度補正フィルタを備えた例である。図において、ビ
ームダクト2内はX線の減衰を抑止するため10-10〜10
-9Torr程度の超高真空に保たれている。図示していない
がSRリングからのSR光(X線)はビームダクト内X
線ミラーを通過して図中矢印方向から薄膜隔壁83を介し
て強度補正フィルタ封入気体81内へ入射し、対向する薄
膜隔壁を介して露光雰囲気気体111中へ出射される。強
度補正フィルタの入射側の薄膜隔壁は真空隔壁7で構成
されている。なお、(a)は強度補正フィルタの構成を示
し、(b)は強度補正フィルタを構成する2つの薄膜隔壁
がたわむ様子を示したものである。本例では強度補正フ
ィルタ内の気体81と露光雰囲気111とが線吸収係数の同
一である場合について説明する。図8中(b)において、
X線は強度補正フィルタのたわみがない場合(図中点
線)、補正フィルタをdx通過した後、露光雰囲気をdy
通過して露光面であるウエハ5に到達する。補正フィル
タ内の圧力がある値に設定された時、図中(b)のように
薄膜隔壁がたわむ(図中実線)と、任意の点を通過する
X線は補正フィルタをx通過した後、露光雰囲気をyだ
け通過する。ここで、強度補正フィルタ内の気体81と露
光雰囲気111とが線吸収係数の同一であるため、X線は
露光雰囲気側の薄膜隔壁83のたわみとは関係なく、超高
真空側の薄膜隔壁のたわみ量だけ減衰する。即ち、図中
δ2に依存せず、δ1の関数となる。従って、強度分布を
補正するには任意の点におけるδ1を考慮すればよいこ
とになる。
ついて図を用いて説明する。図8はビームダクトの先端
に強度補正フィルタを備えた例である。図において、ビ
ームダクト2内はX線の減衰を抑止するため10-10〜10
-9Torr程度の超高真空に保たれている。図示していない
がSRリングからのSR光(X線)はビームダクト内X
線ミラーを通過して図中矢印方向から薄膜隔壁83を介し
て強度補正フィルタ封入気体81内へ入射し、対向する薄
膜隔壁を介して露光雰囲気気体111中へ出射される。強
度補正フィルタの入射側の薄膜隔壁は真空隔壁7で構成
されている。なお、(a)は強度補正フィルタの構成を示
し、(b)は強度補正フィルタを構成する2つの薄膜隔壁
がたわむ様子を示したものである。本例では強度補正フ
ィルタ内の気体81と露光雰囲気111とが線吸収係数の同
一である場合について説明する。図8中(b)において、
X線は強度補正フィルタのたわみがない場合(図中点
線)、補正フィルタをdx通過した後、露光雰囲気をdy
通過して露光面であるウエハ5に到達する。補正フィル
タ内の圧力がある値に設定された時、図中(b)のように
薄膜隔壁がたわむ(図中実線)と、任意の点を通過する
X線は補正フィルタをx通過した後、露光雰囲気をyだ
け通過する。ここで、強度補正フィルタ内の気体81と露
光雰囲気111とが線吸収係数の同一であるため、X線は
露光雰囲気側の薄膜隔壁83のたわみとは関係なく、超高
真空側の薄膜隔壁のたわみ量だけ減衰する。即ち、図中
δ2に依存せず、δ1の関数となる。従って、強度分布を
補正するには任意の点におけるδ1を考慮すればよいこ
とになる。
【0090】以下、強度補正の手順について説明する。
まず、強度補正フィルタ内に露光雰囲気と線吸収係数が
同一の気体を封入し、薄膜隔壁に所定の張力をあたえ
る。露光面に配置した、例えば実施例2〜5のようなX
線強度検出器を用い、X線強度分布を測定し、その情報
をもとに強度補正フィルタの圧力又は薄膜隔壁の張力を
制御して、X線強度分布が均一になるようにする。次
に、所望のパターンを形成するX線マスク及びウエハを
配設して転写パターンを得る。
まず、強度補正フィルタ内に露光雰囲気と線吸収係数が
同一の気体を封入し、薄膜隔壁に所定の張力をあたえ
る。露光面に配置した、例えば実施例2〜5のようなX
線強度検出器を用い、X線強度分布を測定し、その情報
をもとに強度補正フィルタの圧力又は薄膜隔壁の張力を
制御して、X線強度分布が均一になるようにする。次
に、所望のパターンを形成するX線マスク及びウエハを
配設して転写パターンを得る。
【0091】強度補正フィルタ内に露光雰囲気と線吸収
係数が同一の気体を封入する手段として、同一気体を同
一圧力で封入するために、図9に示すような両者を直接
連結する管を配置すれば簡便な装置構成となる。図にお
いて、121は連通管で、途中にバルブ85を備えており、
圧力調整器84を使用して圧力調整が行われる場合、バル
ブ85を閉じる。なお、本実施例は図8のδ1だけで制御
するため、X線の強度分布が小さい時に有効である。
係数が同一の気体を封入する手段として、同一気体を同
一圧力で封入するために、図9に示すような両者を直接
連結する管を配置すれば簡便な装置構成となる。図にお
いて、121は連通管で、途中にバルブ85を備えており、
圧力調整器84を使用して圧力調整が行われる場合、バル
ブ85を閉じる。なお、本実施例は図8のδ1だけで制御
するため、X線の強度分布が小さい時に有効である。
【0092】実施例7.以下、この発明の別の実施例に
ついて図を用いて説明する。図10はビームダクトの先端
に強度補正フィルタを備えた例である。図において、実
施例6と異なり、さらに超高真空側(X線入射側)に薄
膜隔壁を有する空間112を形成し、そのX線入射側の隔
壁をBeの真空隔壁7とし、空間112のX線出射側の隔壁
は強度フィルタの薄膜隔壁83と共有にした。ここでは、
前記空間112の封入気体を露光雰囲気111の気体の線膨張
係数と同一で且つ同圧にしている。なお、強度補正フィ
ルタ内に封入する気体のX線の線吸収係数は露光雰囲気
の線吸収係数よりも十分大きい。このような構成にする
ことにより、強度補正フィルタの2つの薄膜隔壁は外側
が同圧のため、対称なたわみを呈し、強度補正が容易に
なる。また、強度補正フィルタ内の気体の線吸収係数が
十分大きいため、X線が露光雰囲気111および空間112を
通過する際の減衰を無視することができ、さらに強度補
正が容易になる本実施例においても、実施例6のように
露光面にX線強度分布検出器を配設し、その情報をもと
に強度補正フィルタを制御すれば、X線強度の均一性が
向上することは言うまでもない。
ついて図を用いて説明する。図10はビームダクトの先端
に強度補正フィルタを備えた例である。図において、実
施例6と異なり、さらに超高真空側(X線入射側)に薄
膜隔壁を有する空間112を形成し、そのX線入射側の隔
壁をBeの真空隔壁7とし、空間112のX線出射側の隔壁
は強度フィルタの薄膜隔壁83と共有にした。ここでは、
前記空間112の封入気体を露光雰囲気111の気体の線膨張
係数と同一で且つ同圧にしている。なお、強度補正フィ
ルタ内に封入する気体のX線の線吸収係数は露光雰囲気
の線吸収係数よりも十分大きい。このような構成にする
ことにより、強度補正フィルタの2つの薄膜隔壁は外側
が同圧のため、対称なたわみを呈し、強度補正が容易に
なる。また、強度補正フィルタ内の気体の線吸収係数が
十分大きいため、X線が露光雰囲気111および空間112を
通過する際の減衰を無視することができ、さらに強度補
正が容易になる本実施例においても、実施例6のように
露光面にX線強度分布検出器を配設し、その情報をもと
に強度補正フィルタを制御すれば、X線強度の均一性が
向上することは言うまでもない。
【0093】また、空間112と露光雰囲気を同一の気体
にすれば、同一線吸収係数となる。図11は空間112と露
光雰囲気111が同一気体で且つ圧力が同一となることを
保証するための連通管121を設けたものである。このよ
うにすれば、上記実施例を簡便に実現できる。また、物
質の種類によりX線の線吸収係数が異なることから、強
度補正フィルタ内の気体の種類の選択と可撓性隔壁の機
械的強度を維持できるたわみ量の範囲から、補正フィル
タの適用限界及び精度を制御できることはいうまでもな
い。
にすれば、同一線吸収係数となる。図11は空間112と露
光雰囲気111が同一気体で且つ圧力が同一となることを
保証するための連通管121を設けたものである。このよ
うにすれば、上記実施例を簡便に実現できる。また、物
質の種類によりX線の線吸収係数が異なることから、強
度補正フィルタ内の気体の種類の選択と可撓性隔壁の機
械的強度を維持できるたわみ量の範囲から、補正フィル
タの適用限界及び精度を制御できることはいうまでもな
い。
【0094】実施例8.以下、この発明の別の実施例に
ついて説明する。実施例7の図10において、真空度10
-10〜10-9Torrの超高真空雰囲気であるビームダクト2
に対して閉空間112は10-6〜10-5TorrとSR光が減衰し
ない程度の低真空度となっている。このように強度補正
フィルタに対し圧力的なバッファ層を介することによ
り、X線入射側の薄膜隔壁83の反り量が緩和され、反り
量の制御による強度補正が簡便になる。なお、この場合
も、空間112でのX線の減衰は無視でき、強度補正フィ
ルタ内の気体の線吸収係数のみを考慮すれば良い。
ついて説明する。実施例7の図10において、真空度10
-10〜10-9Torrの超高真空雰囲気であるビームダクト2
に対して閉空間112は10-6〜10-5TorrとSR光が減衰し
ない程度の低真空度となっている。このように強度補正
フィルタに対し圧力的なバッファ層を介することによ
り、X線入射側の薄膜隔壁83の反り量が緩和され、反り
量の制御による強度補正が簡便になる。なお、この場合
も、空間112でのX線の減衰は無視でき、強度補正フィ
ルタ内の気体の線吸収係数のみを考慮すれば良い。
【0095】また、本実施例において、実施例6のよう
に強度補正フィルタ内を露光雰囲気と同一にすれば、強
度補正フィルタのX線入射側の薄膜隔壁のたわみ量のみ
を制御すればよい。この場合も、X線入射側に低真空の
閉空間が配設されているので、初期に大きな応力が発生
せず、たわみ量の制御が容易になる。
に強度補正フィルタ内を露光雰囲気と同一にすれば、強
度補正フィルタのX線入射側の薄膜隔壁のたわみ量のみ
を制御すればよい。この場合も、X線入射側に低真空の
閉空間が配設されているので、初期に大きな応力が発生
せず、たわみ量の制御が容易になる。
【0096】実施例9.以下、この発明の別の実施例に
ついて説明する。図12はビームダクト2の端部に強度補
正フィルタを備えた例である。図において、強度補正フ
ィルタの両側に隣接して空間112、113を備えており、両
空間の雰囲気を同一にして、強度補正フィルタのX線入
射、出射両側の薄膜隔壁の初期たわみ量を同じにし、強
度補正のために与える差圧計算の簡略化を図ったもので
ある。ここで、両空間内のX線に対する線吸収係数は強
度補正フィルタに対し無視できるものとする。なお、83
cは空間113と露光雰囲気とを真空的に遮断するための第
2薄膜窓である。
ついて説明する。図12はビームダクト2の端部に強度補
正フィルタを備えた例である。図において、強度補正フ
ィルタの両側に隣接して空間112、113を備えており、両
空間の雰囲気を同一にして、強度補正フィルタのX線入
射、出射両側の薄膜隔壁の初期たわみ量を同じにし、強
度補正のために与える差圧計算の簡略化を図ったもので
ある。ここで、両空間内のX線に対する線吸収係数は強
度補正フィルタに対し無視できるものとする。なお、83
cは空間113と露光雰囲気とを真空的に遮断するための第
2薄膜窓である。
【0097】また、ここで強度補正フィルタにおける封
入気体圧力は露光雰囲気内圧力と同一とすることで、第
2薄膜窓83cと強度補正フィルタのX線入射側薄膜隔壁8
3a及び出射側薄膜隔壁83bのたわみ量は同じになる。こ
のことから、X線強度補正のための薄膜隔壁たわみ量制
御はX線入射、出射両側薄膜隔壁83a、83bのたわみ量が
対称であることから差圧計算が簡略化できる。
入気体圧力は露光雰囲気内圧力と同一とすることで、第
2薄膜窓83cと強度補正フィルタのX線入射側薄膜隔壁8
3a及び出射側薄膜隔壁83bのたわみ量は同じになる。こ
のことから、X線強度補正のための薄膜隔壁たわみ量制
御はX線入射、出射両側薄膜隔壁83a、83bのたわみ量が
対称であることから差圧計算が簡略化できる。
【0098】さらに、両空間112、113を実施例8で説明
したような低真空にしておくと、X線が減衰せずに上記
で説明したような対称のたわみ形状を呈することができ
る。
したような低真空にしておくと、X線が減衰せずに上記
で説明したような対称のたわみ形状を呈することができ
る。
【0099】実施例10.以下、この発明の別の実施例
について図を用いて説明する。以上の実施例では、露光
X線強度分布は、例えば、図2に示すようなX線強度分
布中心にて上に凸、もしくは、下に凸の形状を有した場
合に対応したものについて説明した。本実施例では例え
ば、図13のような分布を呈する場合についてその補正方
法について説明する。図13はX線強度分布の一例を示し
たもので、強度分布の中心にて下に凸、2周辺部にて上
に凸なる分布を呈している。これは下に凸の強度分布と
上に凸の強度分布に分解できる。即ち、2つの強度補正
フィルタを組み合わせることにより強度補正が可能とな
ることを意味する。図14は図13の強度分布を補正するた
めの強度補正フィルタの構成例である。図において、19
1は封入気体1、192は封入気体2、193は封入気体1、
2を封入するための容器の一部を構成し、かつ、封入気
体圧力変化によっても変形しない剛性の高い材料から成
る容器壁、194は薄膜隔壁1、195は薄膜隔壁2、196は
薄膜隔壁3、197は封入気体1の圧力を調整し所望の圧
力とするための圧力調整器1、198は同じく封入気体2
の圧力を調整し所望の圧力とするための圧力調整器2で
ある。薄膜隔壁1と容器壁との固定は図に示すように、
薄膜隔壁2、3と容器壁との固定に比し、固定長を長く
構成している。薄膜隔壁1と容器壁との固定部端部間の
全部、あるいは、一部の薄膜開口部が露光フィールドへ
X線が供給される範囲であり、同時にX線強度分布の不
均一性を補正すべき範囲ということになる。圧力調整器
1により封入気体1と外部雰囲気との差圧を、圧力調整
器2により封入気体1と封入気体2との差圧、さらに、
封入気体2と外部雰囲気との差圧を制御する。図では封
入気体1、2共に初期状態では外部雰囲気と同一圧力と
されている。
について図を用いて説明する。以上の実施例では、露光
X線強度分布は、例えば、図2に示すようなX線強度分
布中心にて上に凸、もしくは、下に凸の形状を有した場
合に対応したものについて説明した。本実施例では例え
ば、図13のような分布を呈する場合についてその補正方
法について説明する。図13はX線強度分布の一例を示し
たもので、強度分布の中心にて下に凸、2周辺部にて上
に凸なる分布を呈している。これは下に凸の強度分布と
上に凸の強度分布に分解できる。即ち、2つの強度補正
フィルタを組み合わせることにより強度補正が可能とな
ることを意味する。図14は図13の強度分布を補正するた
めの強度補正フィルタの構成例である。図において、19
1は封入気体1、192は封入気体2、193は封入気体1、
2を封入するための容器の一部を構成し、かつ、封入気
体圧力変化によっても変形しない剛性の高い材料から成
る容器壁、194は薄膜隔壁1、195は薄膜隔壁2、196は
薄膜隔壁3、197は封入気体1の圧力を調整し所望の圧
力とするための圧力調整器1、198は同じく封入気体2
の圧力を調整し所望の圧力とするための圧力調整器2で
ある。薄膜隔壁1と容器壁との固定は図に示すように、
薄膜隔壁2、3と容器壁との固定に比し、固定長を長く
構成している。薄膜隔壁1と容器壁との固定部端部間の
全部、あるいは、一部の薄膜開口部が露光フィールドへ
X線が供給される範囲であり、同時にX線強度分布の不
均一性を補正すべき範囲ということになる。圧力調整器
1により封入気体1と外部雰囲気との差圧を、圧力調整
器2により封入気体1と封入気体2との差圧、さらに、
封入気体2と外部雰囲気との差圧を制御する。図では封
入気体1、2共に初期状態では外部雰囲気と同一圧力と
されている。
【0100】図15に、図13に示すようなX線強度分布の
不均一性を補正するために必要な封入気体1、2でのX
線直進距離の変化を示した。例えば、封入気体1、2が
同一気体である場合には図14に示した薄膜隔壁2の変形
はX線直進距離に何等変化を及ぼさないので、図15に示
すようなX線直進距離の変化を得るためには、薄膜隔壁
1、3でのたわみ変形によるX線直進距離変化のみを考
えればよい。図15において、(a)はビームダクト内で強
度補正フィルタがない場合のX線強度分布で、中央で強
度が低く端部で強度が高い。この強度を均一に補正する
には強度補正フィルタ内のX線通過距離が(b)のようで
あればよい。すなわち強度が大きいところでは距離を長
く、強度が小さいところでは距離を短くすればよい。す
なわち、 I=I0exp(−μx) で与えられる強度変化にもとづいて強度補正するため
に、図15に示した所望のX線直進距離変化をたわみの式
によって得る必要がある。このためには、圧力調整器
1、2により各々封入気体1と外部雰囲気、封入気体2
と外部雰囲気との差圧を制御し、薄膜隔壁1を内側に、
薄膜隔壁3を外側にたわみ変形させる。図16に薄膜隔壁
1、3のたわみ変形の形状を示す。図において、一点鎖
線は薄膜隔壁の圧力平衡位置(あるいはたわみゼロの位
置)を、211は薄膜壁1のたわみ変形、212は薄膜壁3の
たわみ変形、213は薄膜壁1、3のたわみ変形の和を示
す。封入気体が同一であるので、この213の変形の和が
すなわち、封入気体1、2(強度補正フィルタ2個分)
を通過する距離に相当する。これによって、図13に示す
ような露光X線強度分布を均一に補正できる。
不均一性を補正するために必要な封入気体1、2でのX
線直進距離の変化を示した。例えば、封入気体1、2が
同一気体である場合には図14に示した薄膜隔壁2の変形
はX線直進距離に何等変化を及ぼさないので、図15に示
すようなX線直進距離の変化を得るためには、薄膜隔壁
1、3でのたわみ変形によるX線直進距離変化のみを考
えればよい。図15において、(a)はビームダクト内で強
度補正フィルタがない場合のX線強度分布で、中央で強
度が低く端部で強度が高い。この強度を均一に補正する
には強度補正フィルタ内のX線通過距離が(b)のようで
あればよい。すなわち強度が大きいところでは距離を長
く、強度が小さいところでは距離を短くすればよい。す
なわち、 I=I0exp(−μx) で与えられる強度変化にもとづいて強度補正するため
に、図15に示した所望のX線直進距離変化をたわみの式
によって得る必要がある。このためには、圧力調整器
1、2により各々封入気体1と外部雰囲気、封入気体2
と外部雰囲気との差圧を制御し、薄膜隔壁1を内側に、
薄膜隔壁3を外側にたわみ変形させる。図16に薄膜隔壁
1、3のたわみ変形の形状を示す。図において、一点鎖
線は薄膜隔壁の圧力平衡位置(あるいはたわみゼロの位
置)を、211は薄膜壁1のたわみ変形、212は薄膜壁3の
たわみ変形、213は薄膜壁1、3のたわみ変形の和を示
す。封入気体が同一であるので、この213の変形の和が
すなわち、封入気体1、2(強度補正フィルタ2個分)
を通過する距離に相当する。これによって、図13に示す
ような露光X線強度分布を均一に補正できる。
【0101】なお、本実施例では封入気体1、2が同一
気体としたが、封入気体1、2でのX線直進距離の変化
による強度減衰を最適化するように各々X線に対する線
吸収係数の異なる気体を選定すればよい。また、本実施
例において、露光部にX線強度分布測定器を配設し、そ
の情報をもとに強度補正フィルタ内に封入する気体と圧
力によるたわみ量を制御すれば強度補正の精度が向上す
ることはいうまでもない。
気体としたが、封入気体1、2でのX線直進距離の変化
による強度減衰を最適化するように各々X線に対する線
吸収係数の異なる気体を選定すればよい。また、本実施
例において、露光部にX線強度分布測定器を配設し、そ
の情報をもとに強度補正フィルタ内に封入する気体と圧
力によるたわみ量を制御すれば強度補正の精度が向上す
ることはいうまでもない。
【0102】実施例11.以下、この発明の一実施例に
ついて図を用いて説明する。以上の実施例では強度補正
フィルタはビームダクトの一部に強度補正フィルタの一
部を共有化した構造であったが、図17に示すようにビー
ムダクトから独立した構造であってもよい。図17はビー
ムダクトの内部に、強度補正フィルタを配置した例を示
す。図において、220は強度補正フィルタ10を図中a方
向に駆動させる駆動制御器である。
ついて図を用いて説明する。以上の実施例では強度補正
フィルタはビームダクトの一部に強度補正フィルタの一
部を共有化した構造であったが、図17に示すようにビー
ムダクトから独立した構造であってもよい。図17はビー
ムダクトの内部に、強度補正フィルタを配置した例を示
す。図において、220は強度補正フィルタ10を図中a方
向に駆動させる駆動制御器である。
【0103】次に、動作について説明する。露光部に配
置したX線強度測定器161により予め得た強度分布の情
報にもとづいて、強度補正制御器162により圧力調整器8
4を調整し強度分布が補正されるように薄膜隔壁83のた
わみ量を設定する。強度補正フィルタ10が設定される
と、露光部にX線マスク4およびウエハ5が配置され、
強度分布の均一なX線により露光し所望の転写パターン
を得る。ここで、X線強度測定器161の計測結果によ
り、補正の必要がないと判断された場合には、駆動制御
器220により、強度補正フィルタ10はX線の光路を妨げ
ない位置に退避させる。これにより、強度補正が不要の
場合には、強度補正フィルタ10を通過させないためX線
強度の減衰が阻止できる。
置したX線強度測定器161により予め得た強度分布の情
報にもとづいて、強度補正制御器162により圧力調整器8
4を調整し強度分布が補正されるように薄膜隔壁83のた
わみ量を設定する。強度補正フィルタ10が設定される
と、露光部にX線マスク4およびウエハ5が配置され、
強度分布の均一なX線により露光し所望の転写パターン
を得る。ここで、X線強度測定器161の計測結果によ
り、補正の必要がないと判断された場合には、駆動制御
器220により、強度補正フィルタ10はX線の光路を妨げ
ない位置に退避させる。これにより、強度補正が不要の
場合には、強度補正フィルタ10を通過させないためX線
強度の減衰が阻止できる。
【0104】なお、本実施例ではビームダクト内部に配
置した例で示したが、図18で示すようにビームダクト外
部の露光部に配置しても同様の効果が得られることは言
うまでもない。
置した例で示したが、図18で示すようにビームダクト外
部の露光部に配置しても同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【0105】また、これまでの実施例では、X線フィル
タの内部には気体が封入されている例について示した
が、図18で示すようにビームダクト外部の露光部に配置
すればX線強度補正フィルタの内部の物質を気体に限定
するものではない。所望の線吸収係数が得られれば、液
体であってもよい。
タの内部には気体が封入されている例について示した
が、図18で示すようにビームダクト外部の露光部に配置
すればX線強度補正フィルタの内部の物質を気体に限定
するものではない。所望の線吸収係数が得られれば、液
体であってもよい。
【0106】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、特定の雰囲気を形成する容器に2枚の対向する可撓
性隔壁を用いたので、簡便な装置構成でX線強度の補正
が可能となる。
ば、特定の雰囲気を形成する容器に2枚の対向する可撓
性隔壁を用いたので、簡便な装置構成でX線強度の補正
が可能となる。
【0107】請求項2の発明によれば、請求項1のX線
強度補正フィルタの可撓性隔壁として薄膜を用いたの
で、隔壁でのX線強度の損失が低減されスループットの
高い転写工程が実現できる。
強度補正フィルタの可撓性隔壁として薄膜を用いたの
で、隔壁でのX線強度の損失が低減されスループットの
高い転写工程が実現できる。
【0108】請求項3の発明によれば、請求項2のX線
強度補正フィルタを複数連接したので、複雑な分布に対
しても強度補正が可能となり、パターン転写精度が向上
する。
強度補正フィルタを複数連接したので、複雑な分布に対
しても強度補正が可能となり、パターン転写精度が向上
する。
【0109】請求項4の発明によれば、複数の強度補正
フィルタの接続面の対向する隔壁を共有化したので、装
置構成が簡便で且つX線強度補正の制御性が向上する。
フィルタの接続面の対向する隔壁を共有化したので、装
置構成が簡便で且つX線強度補正の制御性が向上する。
【0110】請求項5〜8の発明によれば、請求項1〜
4において、X線強度補正フィルタの隔壁のたわみ量で
フィルタ内部のX線通過距離を制御し、強度補正を行っ
たので、簡便な計算で、精度良く強度補正が可能とな
る。
4において、X線強度補正フィルタの隔壁のたわみ量で
フィルタ内部のX線通過距離を制御し、強度補正を行っ
たので、簡便な計算で、精度良く強度補正が可能とな
る。
【0111】請求項9の発明によれば、X線強度補正フ
ィルタの隔壁のたわみ量を隔壁の張力により制御したの
で、圧力制御と併せて、制御性および補正の精度も向上
する。
ィルタの隔壁のたわみ量を隔壁の張力により制御したの
で、圧力制御と併せて、制御性および補正の精度も向上
する。
【0112】請求項10の発明によれば、SR光源を利
用したX線露光装置において、ビームラインにX線強度
補正フィルタを配設したので、露光中にインプロセスで
強度補正が高精度にでき、パターン転写精度が向上す
る。
用したX線露光装置において、ビームラインにX線強度
補正フィルタを配設したので、露光中にインプロセスで
強度補正が高精度にでき、パターン転写精度が向上す
る。
【0113】請求項11の発明によれば、請求項10に
おいて、X線強度補正フィルタに駆動機構を備えたの
で、強度分布が均一でX線強度補正フィルタを使用しな
い場合に、X線の光路から退避でき、強度補正の自由度
が向上する。
おいて、X線強度補正フィルタに駆動機構を備えたの
で、強度分布が均一でX線強度補正フィルタを使用しな
い場合に、X線の光路から退避でき、強度補正の自由度
が向上する。
【0114】請求項12の発明によれば、請求項10に
おいて、X線強度補正フィルタとビームダクトを一体化
したので、フィルタ部がコンパクトになり装置構成が簡
便となる。
おいて、X線強度補正フィルタとビームダクトを一体化
したので、フィルタ部がコンパクトになり装置構成が簡
便となる。
【0115】請求項13〜19の発明によれば、X線強
度補正フィルタの隔壁に隣接して所望の雰囲気を形成す
る空間を形成したので、フィルタの隔壁のたわみ量を容
易に制御でき、たわみ量の計算が簡便になり補正の制御
性が向上する。
度補正フィルタの隔壁に隣接して所望の雰囲気を形成す
る空間を形成したので、フィルタの隔壁のたわみ量を容
易に制御でき、たわみ量の計算が簡便になり補正の制御
性が向上する。
【0116】請求項20の発明によれば、ダクト内に配
置するX線強度補正フィルタの隔壁あるいはそれに隣接
した空間の隔壁のいずれかを真空隔壁としたので、装置
構成が簡便となる。
置するX線強度補正フィルタの隔壁あるいはそれに隣接
した空間の隔壁のいずれかを真空隔壁としたので、装置
構成が簡便となる。
【0117】請求項21の発明によれば、露光部にさら
にX線強度分布計測手段を備えたので、この情報をもと
にさらに高精度にX線強度補正フィルタを補正すること
ができ、最終的にパターン転写精度が向上する。
にX線強度分布計測手段を備えたので、この情報をもと
にさらに高精度にX線強度補正フィルタを補正すること
ができ、最終的にパターン転写精度が向上する。
【0118】請求項22〜27の発明によれば、X線強
度分布計測手段としてフォトダイオードのような半導体
光検出器を設け、これに測定精度が低下しないようにフ
ィルタや冷却手段を備えたので、高精度にX線強度分布
の2次元情報を得ることができ、この情報をオンライン
でX線強度補正フィルタにフィードバックすることで、
補正の精度が向上する。
度分布計測手段としてフォトダイオードのような半導体
光検出器を設け、これに測定精度が低下しないようにフ
ィルタや冷却手段を備えたので、高精度にX線強度分布
の2次元情報を得ることができ、この情報をオンライン
でX線強度補正フィルタにフィードバックすることで、
補正の精度が向上する。
【0119】請求項28、29の発明によれば、X線強
度分布計測手段としてX線フィルムを使用し、フィルム
上のX線強度分布情報を可視光レーザで読み取るので、
X線強度分布の2次元情報を1度に且つ精度良く得るこ
とができ、この情報をオンラインでX線強度補正フィル
タにフィードバックすることで、補正の精度が向上す
る。
度分布計測手段としてX線フィルムを使用し、フィルム
上のX線強度分布情報を可視光レーザで読み取るので、
X線強度分布の2次元情報を1度に且つ精度良く得るこ
とができ、この情報をオンラインでX線強度補正フィル
タにフィードバックすることで、補正の精度が向上す
る。
【0120】請求項30の発明によれば、X線強度分布
計測手段として感光性レジストを用いたので、X線強度
分布の2次元情報を1度に且つ安価でえることができ、
さらに、経時変化を追跡することもできる。また、この
情報をオンラインでX線強度補正フィルタにフィードバ
ックすることで、補正の精度が向上する。
計測手段として感光性レジストを用いたので、X線強度
分布の2次元情報を1度に且つ安価でえることができ、
さらに、経時変化を追跡することもできる。また、この
情報をオンラインでX線強度補正フィルタにフィードバ
ックすることで、補正の精度が向上する。
【0121】請求項31の発明によれば、露光面でのX
線強度分布を計測し、その情報をもとにビームラインに
配置した強度補正フィルタを制御し、均一な露光X線に
よりパターンを転写したので、パターン転写精度が向上
する。
線強度分布を計測し、その情報をもとにビームラインに
配置した強度補正フィルタを制御し、均一な露光X線に
よりパターンを転写したので、パターン転写精度が向上
する。
【0122】請求項32の発明によれば、露光面でのX
線強度分布を計測し、均一なX線が得られることが確認
されるとX線強度補正フィルタをX線の光路から退避さ
せて露光したので、X線強度の損失がなくスループット
の高い転写工程が実現できる。
線強度分布を計測し、均一なX線が得られることが確認
されるとX線強度補正フィルタをX線の光路から退避さ
せて露光したので、X線強度の損失がなくスループット
の高い転写工程が実現できる。
【0123】請求項33の発明によれば、予めX線強度
補正フィルタの隔壁の張力を制御したので、隔壁のたわ
み量が制御しやすく、又隔壁に機械強度以上の力がかか
るのを抑制することができ、安定した制御性が期待でき
る。
補正フィルタの隔壁の張力を制御したので、隔壁のたわ
み量が制御しやすく、又隔壁に機械強度以上の力がかか
るのを抑制することができ、安定した制御性が期待でき
る。
【図1】 本発明の実施例1によるSR光を利用したX
線露光装置の全体構成図である。
線露光装置の全体構成図である。
【図2】 本発明の実施例1による補正方法の原理説明
図である。
図である。
【図3】 本発明の実施例1によるX線強度補正フィル
タの構成図である。
タの構成図である。
【図4】 本発明の実施例1によるX線強度補正フィル
タの原理を示したもので、薄膜隔壁表面にかかる圧力と
たわみ変形との関係図である。
タの原理を示したもので、薄膜隔壁表面にかかる圧力と
たわみ変形との関係図である。
【図5】 本発明の実施例1によるX線強度補正フィル
タを用いた補正方法の原理説明図である。
タを用いた補正方法の原理説明図である。
【図6】 本発明の実施例2によるX線強度測定器を搭
載したX線露光装置の一部構成図である。
載したX線露光装置の一部構成図である。
【図7】 本発明の実施例2によるX線強度測定器を搭
載した他のX線露光装置の一部構成図である。
載した他のX線露光装置の一部構成図である。
【図8】 本発明の実施例6によるX線強度補正フィル
タの原理構成図である。
タの原理構成図である。
【図9】 本発明の実施例6によるX線強度補正フィル
タの構成図である。
タの構成図である。
【図10】 本発明の実施例7によるX線強度補正フィ
ルタの構成図である。
ルタの構成図である。
【図11】 本発明の実施例7によるX線強度補正フィ
ルタの構成図である。
ルタの構成図である。
【図12】 本発明の実施例8によるX線強度補正フィ
ルタの構成図である。
ルタの構成図である。
【図13】 本発明の実施例10を説明するためのX線強
度分布の一例である。
度分布の一例である。
【図14】 本発明の実施例10による複数のX線強度補
正フィルタを組み合わせた原理構成図である。
正フィルタを組み合わせた原理構成図である。
【図15】 本発明の実施例10による補正方法の原理説
明図である。
明図である。
【図16】 本発明の実施例10による薄膜隔壁のたわみ
変形の説明図である。
変形の説明図である。
【図17】 本発明の実施例11によるX線強度補正フィ
ルタの構成図である。
ルタの構成図である。
【図18】 本発明の実施例11によるX線強度補正フィ
ルタの他の配置図である。
ルタの他の配置図である。
【図19】 従来のSR光を利用したX線露光装置の全
体構成図である。
体構成図である。
【図20】 X線露光装置における転写の原理説明図で
ある。
ある。
【図21】 X線ミラー反射特性(a)とBe薄膜窓透過特
性(b)を説明した図である。
性(b)を説明した図である。
【図22】 従来例のX線強度補正フィルタの構成図で
ある。
ある。
【図23】 従来例のX線強度補正フィルタの製造工程
図である。
図である。
【図24】 SR光の露光フィールド垂直方向での拡幅
方法概要説明図である。
方法概要説明図である。
1 電子蓄積リング(SR光源)、 2 ビームダク
ト、 3 ステッパー、4 X線マスク、 5 ウエ
ハ、 6 X線光学系(X線反射ミラー)、7 Be薄
膜窓、 10 強度補正フィルタ、 21 感光性レジ
スト、22 X線吸収体、 41 Si基板、 42
メンブレン薄膜、43 X線吸収体、 51 ネガ型
感光性レジスト、 81 封入気体、82 容器壁、
83 薄膜隔壁、 84 圧力調整器、 85 バル
ブ、111 露光雰囲気、 112 空間、 121
連通管、161 強度測定器、 162 補正制御器、
171 検出部、172 保持部、 173 走査
部、 174 走査機構部、175 処理回路、 17
6 フィルタ、 191 封入気体1、192 封入気
体2、 193 容器壁、 194 薄膜隔壁1、19
5 薄膜隔壁2、 196.薄膜隔壁3、 197 圧
力調整器1、198 圧力調整器2、 211 薄膜隔
壁1のたわみ変形、212 薄膜隔壁3のたわみ変形、
213 薄膜隔壁1、3のたわみ変形の和、 220
駆動制御器。
ト、 3 ステッパー、4 X線マスク、 5 ウエ
ハ、 6 X線光学系(X線反射ミラー)、7 Be薄
膜窓、 10 強度補正フィルタ、 21 感光性レジ
スト、22 X線吸収体、 41 Si基板、 42
メンブレン薄膜、43 X線吸収体、 51 ネガ型
感光性レジスト、 81 封入気体、82 容器壁、
83 薄膜隔壁、 84 圧力調整器、 85 バル
ブ、111 露光雰囲気、 112 空間、 121
連通管、161 強度測定器、 162 補正制御器、
171 検出部、172 保持部、 173 走査
部、 174 走査機構部、175 処理回路、 17
6 フィルタ、 191 封入気体1、192 封入気
体2、 193 容器壁、 194 薄膜隔壁1、19
5 薄膜隔壁2、 196.薄膜隔壁3、 197 圧
力調整器1、198 圧力調整器2、 211 薄膜隔
壁1のたわみ変形、212 薄膜隔壁3のたわみ変形、
213 薄膜隔壁1、3のたわみ変形の和、 220
駆動制御器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027 H05H 13/04 U
Claims (33)
- 【請求項1】 特定雰囲気を形成する容器にX線が透過
する2枚の対向する可撓性隔壁を備えたことを特徴とす
るX線強度補正フィルタ。 - 【請求項2】 可撓性の隔壁がX線の透過する薄膜から
形成されたことを特徴とする請求項1記載のX線強度補
正フィルタ。 - 【請求項3】 請求項2のX線強度補正フィルタを複数
連接したことを特徴とするX線強度補正フィルタ。 - 【請求項4】 直列に連接したX線強度補正フィルタの
対向する隔壁を共有したことを特徴とする請求項3記載
のX線強度補正フィルタ。 - 【請求項5】 前記X線が容器内を通過する距離を制御
する手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項
3のいずれか1項に記載のX線強度補正フィルタ。 - 【請求項6】 前記対向する2枚の可撓性隔壁のたわみ
量を制御する手段を備えたことを特徴とする請求項5記
載のX線強度補正フィルタ。 - 【請求項7】 前記対向する2枚の可撓性隔壁のたわみ
量を制御する手段が容器内部の圧力制御であることを特
徴とする請求項6記載のX線強度補正フィルタ。 - 【請求項8】 前記特定雰囲気を形成する容器の内部の
物質の種類を制御することを特徴とする請求項7記載の
X線強度補正フィルタ。 - 【請求項9】 前記対向する2枚の可撓性隔壁のたわみ
量を制御する手段として隔壁の張力を制御することを特
徴とする請求項6記載のX線強度補正フィルタ。 - 【請求項10】 シンクロトロン放射光源より放射され
たX線を導くための超高真空雰囲気を形成するビームダ
クト及び前記X線を透過する真空隔壁を備えたビームラ
インと、該ビームラインを通過したX線を用いてX線マ
スク上の回路パターンをウエハ面に露光し転写するX線
露光部とを備えたX線露光装置において、前記ビームラ
インに請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のX
線強度補正フィルタを備えたことを特徴とするX線露光
装置。 - 【請求項11】 前記ビームラインに備えたX線強度補
正フィルタを駆動する機構を備えたことを特徴とする請
求項10記載のX線露光装置。 - 【請求項12】 前記ビームラインに備えたX線強度補
正フィルタの容器壁が前記ビームダクトの容器壁の一部
であることを特徴とする請求項10記載のX線露光装
置。 - 【請求項13】 前記X線強度補正フィルタのX線入射
側の第1の隔壁またはX線出射側の第2の隔壁のたわみ
量を制御する手段として前記第1又は第2の隔壁に隣接
して所定の雰囲気を形成する空間を備えたことを特徴と
する請求項10又は請求項12記載のX線露光装置。 - 【請求項14】 前記隣接して形成された所定の雰囲気
を形成する空間の前記第1又は第2の隔壁に対向する隔
壁をそれぞれ第1又は第2の隔壁と共有することを特徴
とする請求項13記載のX線露光装置。 - 【請求項15】 前記強度補正フィルタの内部又は前記
第1の隔壁に隣接して所定の雰囲気を形成する空間の内
部の気体がX線露光部の気体の線吸収係数と同一である
ことを特徴とする請求項10又は請求項14記載のX線
露光装置。 - 【請求項16】 前記強度補正フィルタ又は前記第1の
隔壁に隣接して所定の雰囲気を形成する空間とX線露光
部とを直接連結する手段を備えたことを特徴とする請求
項15記載のX線露光装置。 - 【請求項17】 前記第1の隔壁に隣接して所定の雰囲
気を形成する空間の雰囲気がビームダクトの圧力より高
いことを特徴とする請求項14記載のX線露光装置。 - 【請求項18】 前記第1の隔壁に隣接して所定の雰囲
気を形成する空間と前記第2の隔壁に隣接して所定の雰
囲気を形成する空間の雰囲気が同一であることを特徴と
する請求項14記載のX線露光装置。 - 【請求項19】 前記第1の隔壁に隣接して所定の雰囲
気を形成する空間と前記第2の隔壁に隣接して所定の雰
囲気を形成する空間の雰囲気がビームダクトの圧力より
高いことを特徴とする請求項18記載のX線露光装置。 - 【請求項20】 前記第1の隔壁又は第1の隔壁に隣接
して形成された空間のX線入射側の隔壁のいずれか1つ
が前記真空隔壁であることを特徴とする請求項10、請
求項12又は請求項19記載のX線露光装置。 - 【請求項21】 前記X線露光部において、さらに露光
面でのX線強度分布計測手段を備えたことを特徴とする
請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載のX線
露光装置。 - 【請求項22】 前記X線強度分布計測手段が半導体光
検出器であることを特徴とする請求項21記載のX線露
光装置。 - 【請求項23】 前記半導体光検出器を複数個2次元状
に配置したことを特徴とする請求項22記載のX線露光
装置。 - 【請求項24】 前記半導体光検出器を走査する手段を
備えたことを特徴とする請求項22記載のX線露光装
置。 - 【請求項25】 前記半導体光検出器がフォトダイオー
ドであることを特徴とする請求項22乃至請求項24の
いずれか1項に記載のX線露光装置。 - 【請求項26】 前記半導体光検出器の前面にX線の強
度制御のためのフィルタを備えたことを特徴とする請求
項22記載のX線露光装置。 - 【請求項27】 前記半導体光検出器に冷却手段を備え
たことを特徴とする請求項22記載のX線露光装置。 - 【請求項28】 前記X線強度分布計測手段がX線フィ
ルムであることを特徴とする請求項21記載のX線露光
装置。 - 【請求項29】 前記X線の照射されたX線フィルムの
X線強度分布の検知手段が可視光レーザであることを特
徴とする請求項28記載のX線露光装置。 - 【請求項30】 前記X線強度分布計測手段が感光性レ
ジストであることを特徴とする請求項21記載のX線露
光装置。 - 【請求項31】 シンクロトロン放射光源により放射さ
れたX線を導くための超高真空雰囲気を形成するビーム
ダクト、X線の入射側と出射側にそれぞれ可撓性隔壁を
有し前記ビームダクトを通過したX線の強度を低下させ
るための特定雰囲気を形成した容器から構成されたX線
強度補正フィルタ、このX線強度補正フィルタを通過し
たX線の露光面での強度を測定する手段とを備えたX線
露光装置を用いてX線マスク上の回路パターンをウエハ
面に露光し転写するX線露光方法において、露光面のX
線強度を計測するステップと、該X線強度計測の情報を
もとに上記X線強度補正フィルタを制御してX線の強度
分布を均一にするステップと、該均一な強度分布を有す
るX線を用いてX線露光を行うステップとを含むことを
特徴とするX線露光方法。 - 【請求項32】 前記露光面のX線強度を計測するステ
ップで、所定の均一性が得られた場合、前記強度補正フ
ィルタをX線ビームを遮らないように退避させるステッ
プを備えたことを特徴とする請求項31記載のX線露光
方法。 - 【請求項33】 露光面のX線強度を計測するステップ
の前に、予め強度補正フィルタの薄膜隔壁の張力を制御
するステップを備えたことを特徴とする請求項31又は
請求項32記載のX線露光方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6154720A JPH0821900A (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | X線強度補正フィルタ、x線露光装置及びx線露光方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6154720A JPH0821900A (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | X線強度補正フィルタ、x線露光装置及びx線露光方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0821900A true JPH0821900A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15590494
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6154720A Pending JPH0821900A (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | X線強度補正フィルタ、x線露光装置及びx線露光方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0821900A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008102055A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd | 放射線ビームの確認に用いる放射線感応シート |
| JP2015523611A (ja) * | 2012-08-03 | 2015-08-13 | エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. | リソグラフィ装置および方法 |
| CN107192723A (zh) * | 2016-03-14 | 2017-09-22 | 三菱电机株式会社 | 使用x射线的被检查对象物的判定装置以及判定方法 |
-
1994
- 1994-07-06 JP JP6154720A patent/JPH0821900A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008102055A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd | 放射線ビームの確認に用いる放射線感応シート |
| JP2015523611A (ja) * | 2012-08-03 | 2015-08-13 | エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. | リソグラフィ装置および方法 |
| JP2018060234A (ja) * | 2012-08-03 | 2018-04-12 | エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. | リソグラフィ装置および方法 |
| CN107192723A (zh) * | 2016-03-14 | 2017-09-22 | 三菱电机株式会社 | 使用x射线的被检查对象物的判定装置以及判定方法 |
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