JPH08219181A - 粘性流体継手 - Google Patents

粘性流体継手

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JPH08219181A
JPH08219181A JP2210495A JP2210495A JPH08219181A JP H08219181 A JPH08219181 A JP H08219181A JP 2210495 A JP2210495 A JP 2210495A JP 2210495 A JP2210495 A JP 2210495A JP H08219181 A JPH08219181 A JP H08219181A
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JP
Japan
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viscous fluid
driving force
rotating member
valve
chamber
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Withdrawn
Application number
JP2210495A
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Inventor
Hiroshi Takeda
寛 武田
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動力伝達時の衝撃の不具合をなくし、消費
電力が少なく、広範囲な車両走行条件に対応した最適制
御が可能な、自動車エンジンの補機の駆動に好適に用い
られる粘性流体継手を提供する。 【構成】 粘性流体Lを貯留するリザーバ室11、及び
内部に駆動力伝達部16が設けられており、リザーバ室
から粘性流体が供給される駆動力伝達室17を有する第
1回転部材10と、第1回転部材の回転中心と同軸に配
設される回転軸22、及び回転軸22に同軸固定され、
駆動力伝達室17内に回転自在に配設される駆動力伝達
円盤21を有する第2回転部材20と、リザーバ室から
駆動力伝達室への粘性流体の流れを制御する弁装置30
とを備えた粘性流体継手。弁装置30は、第1回転部材
10のリザーバ室11内に配設されている弁部材31
と、第1回転部材10および第2回転部材20の回転中
心の軸線上に配設された弁部材31を開閉駆動する弁駆
動手段32とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車エンジン用の補
機にエンジンの駆動力を伝達する補機駆動部に用いて好
適な粘性流体継手に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンには、各種補機(クー
ラーコンプレッサ,冷却ファン等)が取り付けられてお
り、これら補機は、エンジンの駆動力を利用することに
より作動する。そしてこれらの補機には、エンジンの駆
動力の伝達をオン,オフ制御するクラッチ継手が配設さ
れており、このクラッチ継手を介してエンジンの駆動力
が補機に伝達される。
【0003】例えば、クーラーコンプレッサの場合、ク
ラッチ継手としては、一般にマグネットクラッチが用い
られている。このマグネットクラッチは、エンジンのク
ランクシャフトプーリーに掛け渡されたVベルトを介し
て回転しているロータと、クーラーコンプレッサの駆動
軸に接続されているアマチュア板とを磁力によりつない
だり離したりするものである。つまり、このマグネット
クラッチをつなぐことにより、クーラーコンプレッサの
駆動軸にエンジンの駆動力が伝達され、クーラーコンプ
レッサが作動する仕組みになっている。
【0004】一方、ラジエータの冷却ファンは、エンジ
ンの冷却水の温度が上昇した場合に、ラジエータに風を
送り、ラジエータのコア部の通風を良くしてラジエータ
の熱交換を促進するためのものである。冷却ファンは、
ファンクラッチに取り付けられており、エンジンの駆動
力が該ファンクラッチにより伝達され、冷却ファンが回
転駆動される。前記ファンクラッチとしては、高速走行
時などで冷却ファンが不要なときに、馬力損失と回転音
の低下を図るために、冷却ファンの回転を適切にする粘
性流体式のファンクラッチが用いられている。粘性流体
式のファンクラッチは、ファンベルトが掛回されるプー
リーと冷却ファンとの間に組み込まれ、ラジエータの通
過風温に応じて変形するバイメタルにより内部の粘性流
体(シリコンオイル)の流れをコントロールし、プーリ
ーと冷却ファンの回転数に差をもたせ、不要なときに冷
却ファンの回転数を下げる仕組みになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クーラーの
スイッチを入れると、マグネットクラッチによりクーラ
ーコンプレッサには、エンジンの駆動力が伝達され、コ
ンプレッサが作動を開始し、冷媒の圧縮を行う。このと
き、クーラーコンプレッサには、マグネットクラッチに
よりエンジンの駆動力が瞬時に伝達されるので、クーラ
ーコンプレッサには大きな衝撃が加わるとともに、ロー
タ駆動用のVベルトにも瞬間的に過大負荷が加わる。こ
のため、クーラーコンプレッサにおいては、衝撃の不具
合により故障が発生し易くなり、Vベルトにおいては、
滑り,摩耗,切れ等が生じ易く、寿命が短くなる。ま
た、圧縮抵抗の高いクーラーコンプレッサにエンジンの
駆動力を瞬時に伝達すると、エンジン側にとっても大き
な負荷となるので、エンジン回転数の低下,エンジン回
転の変動が生じる。特に、車両の加速時や低速走行時に
クーラーのスイッチを入れると、加速が鈍くなる、ある
いは、コンプレッサがエンジンに直結されることによ
り、一時的にコンプレッサの回転数とエンジンの回転数
の差が大きくなり、エンジン回転にむらが生じて、滑ら
かな走行ができなくなることがある。更に、マグネット
クラッチは、エンジンの強大な駆動力を補機(クーラー
コンプレッサ)に伝達するものであり、それに見合った
強力な磁力が必要となる。したがって、クーラー使用時
には、電磁コイルに電流を多く流さなければならなくな
り、消費電力が増大するという問題がある。
【0006】一方、冷却ファンに用いられている粘性流
体式のファンクラッチは、駆動力の伝達を担う粘性流体
の制御を、バイメタルにより行っている。つまり、バイ
メタルの変形によりファンクラッチ内の弁を開閉し、駆
動力伝達部に流れる粘性流体の量を制御して冷却ファン
の回転数の制御を行っている。しかしながら、実際には
自動車の走行条件により冷却水の温度とラジエータ通過
風温の関係は一律ではなく、必要なときに冷却ファンが
作動しなかったり、その逆の場合もある。つまり、バイ
メタルは、ラジエータの通過風温にのみ応じて変形する
ため、広範囲な車両走行条件に対応した最適な制御を行
うことは困難となっている。
【0007】そこで、本発明は、自動車エンジンの補機
における上記した問題を解決し、駆動力伝達時の衝撃の
不具合をなくし、消費電力が少なく、広範囲な車両走行
条件に対応した最適制御が可能な、自動車エンジンの補
機の駆動に好適に用いられる粘性流体継手を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、粘性流体を貯留するリザーバ室、及び
内部に駆動力伝達部が設けられており、前記リザーバ室
から粘性流体が供給される駆動力伝達室を有する第1回
転部材と、前記第1回転部材の回転中心と同軸に配設さ
れる回転軸、及び前記回転軸に同軸固定され、前記駆動
力伝達室内に回転自在に配設される駆動力伝達円盤を有
する第2回転部材と、前記リザーバ室から前記駆動力伝
達室への粘性流体の流れを制御する弁装置とを備えた粘
性流体継手において、前記弁装置は、前記第1回転部材
のリザーバ室内に配設されている弁部材と、前記第1回
転部材および第2回転部材の回転中心の軸線上に配設さ
れた前記弁部材を開閉駆動する弁駆動手段とを備えてい
ることを特徴とする粘性流体継手が提供される。
【0009】また、前記弁駆動手段が、一端が前記弁部
材に連結され、他端が第1回転部材の回転中心より外方
へ突出させられている弁棒と、前記弁棒の他端に設けら
れた磁性体製の吸引片と、前記吸引片に対向し、離間さ
せて別体に配設されている電磁石とを備えている構成に
することが好ましい。更に、前記第1回転部材の周縁
に、エンジンの駆動力を伝達するVベルトが掛回される
V溝が形成され、前記回転軸がクーラーコンプレッサの
駆動軸に接続されている構成にすることが好ましい。
【0010】更にまた、前記第1回転部材の周縁に冷却
ファンが配設され、前記回転軸にクランクシャフトプー
リが同軸固定されている構成にすることが好ましい。こ
のとき、前記冷却ファンの対向面にラジエータが配置さ
れ、該ラジエータに、前記電磁石が配設されている構成
にすることがより好ましい。
【0011】
【作用】本発明による粘性流体継手は、粘性流体を介し
てエンジンの駆動力が補機に伝達されるので、オン,オ
フの切りかわり時にクラッチにより伝達される駆動力の
変化が小さく、それにともなう補機の回転変化が緩やか
になる。また、弁駆動手段として、回転軸と同軸位置に
配設された電磁石を用いているので、補機の駆動を電気
的に制御することができる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の第1の実施例を図1に基づい
て説明する。本発明による粘性流体継手1は、クーラー
コンプレッサに適用することができる。粘性流体継手1
は、駆動側の構成要素であり、Vベルト80を介してエ
ンジンの駆動力が伝達される第1回転部材10と、被駆
動側の構成要素であり、クーラーコンプレッサ90の駆
動軸に連結される第2回転部材20と、第1回転部材1
0のリザーバ室11内の粘性流体Lの流れを制御する弁
装置30とを備えている。
【0013】尚、粘性流体継手1のリザーバ室11に
は、所定量の粘性流体(例えば、シリコンオイル)Lが
注入されている。第1回転部材10は、周縁部にV溝部
12と中心部に円筒状のハブ13とを有し、全体として
円盤状のクラッチケーシング10Aと、全体として円盤
状であり、中心部に粘性流体Lを貯留するためのリザー
バ室11を有しており、クラッチケーシング10Aにお
けるクーラーコンプレッサと反対側の端面に固着される
クラッチカバー10Bとを備えている。
【0014】尚、本実施例の粘性流体継手1において、
クーラーコンプレッサ側(矢印A方向)を裏面側、クー
ラーコンプレッサの反対側(矢印B方向)を前面側とす
る。クラッチケーシング10Aは、V溝部12の前面側
の盤面に、周縁に沿って一段高くなっているリング状部
14と、V溝部12とハブ13との間の前面側の盤面1
6aに同心円状に所定間隔で複数形成されたリング部1
6bを有する駆動力伝達部16とを備えている。
【0015】ここで、リング状部14には、一端が、後
述する駆動力伝達室17に臨み、他端が端面14aに開
口する駆動力伝達室側循環通路19aが形成されてい
る。また、ハブ13の内周面13aには、後述する回転
軸22を回転自在に軸支するボールベアリング40が嵌
合されるように配設されている。クラッチカバー10B
は、中心部において前面側に膨出するカップ状の膨出部
11aと、膨出部11aの開口端11bの周縁から半径
方向外方に向かって張り出されたフランジ部18とを備
えている。
【0016】ここで、フランジ部18には、一端が端面
18aにおいて、駆動力伝達室側循環通路19aに対向
する位置に開口してこれに連通し、他端が後述するリザ
ーバ室11に臨む、リザーバ室側循環通路19bが形成
されている。また、膨出部11aの開口端11bの内周
縁に沿って膨出部11aと後述する駆動力伝達室17と
を仕切る平板15が固着され、膨出部11aの内壁と平
板15とによってリザーバ室11が区画される。ここ
で、平板15は、中心穴15bを有するドーナツ状の板
であり、膨出部11aに固着されている周縁部の近傍に
流通孔15aが穿設されている。
【0017】以上のようなクラッチケーシング10Aと
クラッチカバー10Bとは、リング状部14の端面14
aとフランジ部18の端面18aとを突き合わせ、液密
に固着されている。このように、クラッチケーシング1
0Aとクラッチカバー10Bとが突き合わされることに
より、駆動力伝達室17が形成される。また、駆動力伝
達室側循環通路19aとリザーバ室側循環通路19bと
が連通されるので、駆動力伝達室17とリザーバ室11
とを結ぶ循環通路19が形成される。循環通路19にお
いては、図示しない前記クラッチカバー10Bに設けら
れた粘性流体堰止め用突起に粘性流体Lがぶつかって生
じる圧力によって、粘性流体Lが、常に駆動力伝達室1
7からリザーバ室11方向にのみ流れるようにしてあ
る。
【0018】尚、第1回転部材は、通常、回転駆動され
ているので、粘性流体Lは、遠心力でリザーバ室11の
半径方向の内壁に押し付けられている。よって、回転時
に粘性流体Lが平板15を乗り越え、駆動力伝達室17
側へ漏れ出さないように、平板15の周縁から中心穴1
5bの縁までの距離は、内壁に押し付けられた粘性流体
Lの液面の高さhよりも長く設定する。また、粘性流体
Lの量も、回転時において平板15の中心穴15bを越
えないように所定量に調整することが好ましい。
【0019】第2回転部材20は、駆動力伝達円盤21
と、駆動力伝達円盤21を取り付ける回転軸22とを備
えている。ここで、駆動力伝達円盤21には、クラッチ
ケーシング10Aの駆動力伝達部16との対向面に、リ
ング部16bと交互に咬み合うように、同心円状に複数
形成されたリング部23aを有する駆動力伝達部23が
形成されている。つまり、クラッチケーシング10Aの
各リング部16bの間に所定間隔をおいて駆動力伝達円
盤21のリング部23aが入り込むように配設されてい
る。また、駆動力伝達円盤21には、表面と裏面にくま
なく粘性流体Lがいきわたるように、駆動力伝達円盤2
1の中心と駆動力伝達部23との間の位置に貫通孔21
aが穿設されている。
【0020】次に、回転軸22は、クーラーコンプレッ
サ90の駆動軸(図示せず)との接続部22aと、接続
部22aの先端に形成されている小径部22bと、小径
部22bの先端に形成されたネジ部22cとを有してい
る。この回転軸22においては、接続部22aがクーラ
ーコンプレッサの駆動軸と一体形成してもよい。回転軸
22は、前述のボールベアリング40に小径部22bが
嵌合され、回転自在に軸支されている。このとき、回転
軸22は、該ボールベアリング40を介してクラッチケ
ーシング10Aを相対的に回転自在に支持することにも
なる。更に、ネジ部22cには、駆動力伝達円盤21
が、その中心貫通孔21bを通すようにして外嵌されて
いる。そして、これら、駆動力伝達円盤21と回転軸2
2とが、ナット24により締結されている。このとき、
ネジ部22cの先端は平板15の中心穴15bからリザ
ーバ室11側に突出している。
【0021】以上のような構造から、第1回転部材10
と第2回転部材20とは、互いに相対回転可能となって
いる。弁装置30は、リザーバ室11内に配設されてい
る可撓性の弁部材31と、第1回転部材10および第2
回転部材20の回転軸の軸線上に配設され、弁部材31
を開閉駆動する弁駆動機構(弁駆動手段)32とを備え
ている。
【0022】弁部材31には、例えば、板ばねが用いら
れ、一端をリザーバ室11の内壁の一部に固設され、他
端が流通孔15aをふさぐようにして配設されている。
そして、弁部材31は、そのほぼ中央の所定位置におい
て、後述する弁棒32aと連結されている。弁駆動機構
32は、クラッチカバー10Bの中心に穿設された挿通
孔11cに挿通され、一端がリザーバ室内にて弁部材3
1に連結され、他端がクラッチカバー10Bの前面側外
方に突出している弁棒32aと、クラッチカバー10B
の前面側外方に突出した弁棒32aの先端に固設された
磁性体製の円盤から成る吸引片32bと、吸引片32b
に対向した位置に配設されている電磁石32cとを備え
ている。
【0023】ここで、弁棒32aには、リザーバ室11
側において、ばね33が外嵌され、弁部材31は、ばね
33により流通孔15aを常に閉じる方向に付勢されて
いる。また、吸引片32bは、上述のように磁性体製の
円盤を弁棒32aの先端に固設したもので構わないが、
この他に、弁棒32aの先端部を磁化した物や、弁棒3
2aの先端部を、例えば、円盤状に加工し、弁棒32a
と吸引片32bを一体の部材とし、前記先端部を磁化し
たものを用いても構わない。
【0024】電磁石32cは、クーラーコンプレッサの
本体91から延びるアーム34の先端に取り付けられて
いる。また、電磁石32cは、ハーネス35を介して図
示しない制御回路に接続されている。このとき、電磁石
32cと吸引片32bとの間の距離は、電磁石32cの
磁力が吸引片32bに及ぶとともに、弁部材31の開閉
を阻害しない適宜距離に設定してある。
【0025】尚、粘性流体継手1の各部材の接続部およ
び挿通孔には図示しないシーリングが施されている。粘
性流体継手1においては、まず、Vベルト80を介して
第1回転部材10にエンジンの駆動力が伝えられ、第1
回転部材10が回転駆動される。ここで、弁部材31に
より流通孔15aがふさがれ、粘性流体Lが、駆動力伝
達室17に供給されない場合には、第2回転部材20
は、クーラーコンプレッサの圧縮抵抗により停止した状
態にあり、第1回転部材10のみが回転する。
【0026】次に、クーラーのスイッチを入れると、制
御回路(図示せず)からの信号により電磁石32cが作
動し、吸引片32bが電磁石32c側に引き付けられ、
吸引片32bに連結された弁部材31が仮想線で示した
位置まで駆動されて、流通孔15aが開く。すると、粘
性流体Lが、流通孔15aより流れ出し、駆動力伝達室
17にくまなくいきわたる。このとき、粘性流体Lは、
循環通路19を介してリザーバ室11と駆動力伝達室1
7との間を循環する。駆動力伝達室17において粘性流
体Lは、クラッチケーシング10Aの駆動力伝達部16
と、駆動力伝達円盤21の駆動力伝達部23との間に入
り込む。そして、粘性流体Lの粘性抵抗により、第1回
転部材10と第2回転部材20との間で駆動力が伝達さ
れる。よって、エンジンの駆動力が回転軸22を介して
クーラーコンプレッサに伝達され、クーラーコンプレッ
サの駆動軸が回転させられることによりクーラーが作動
する。
【0027】ついで、クーラーのスイッチを切ると、電
磁石32cへの電流が絶たれ、磁力の供給が停止し、吸
引片32bは、ばね33の付勢力により元の位置へ戻
る。それにともなって、弁部材31も元の位置へもど
り、流通孔15aがふさがれ、駆動力伝達室17への粘
性流体Lの供給が停止される。すると、粘性流体Lは、
循環通路19を通ってリザーバ室11に戻り、駆動力伝
達室17内の粘性流体Lの量が減る。したがって、クラ
ッチケーシング10Aにおける駆動力伝達部16および
駆動力伝達円盤21における駆動力伝達部23の粘性抵
抗は低くなる。よって、エンジンの駆動力はクーラーコ
ンプレッサに伝達されなくなり、クーラーコンプレッサ
は停止する。
【0028】以上のように、本発明による粘性流体継手
は、駆動力の伝達を粘性流体の粘性抵抗により行ってい
るので、補機へのエンジン駆動力の伝達や切り離しは緩
やかに行われる。このため、クーラーコンプレッサ等の
補機やVベルトに衝撃が加わることが抑えられととも
に、エンジンにも急激に負荷がかかることが抑えられ
る。
【0029】次に、本発明の第2の実施例を図2,3に
基づいて説明する。第2の実施例における粘性流体継手
2は、冷却ファンの駆動に適用することができる。粘性
流体継手2は、被駆動側の構成要素であり、冷却ファン
3が取り付けられる第1回転部材210と、駆動側の構
成要素でありエンジンのクランクシャフトプーリ4に同
軸固定される第2回転部材220と、第1回転部材21
0のリザーバ室内の粘性流体Lの流れを制御する弁装置
とを備えている。つまり、粘性流体継手2は、第1の実
施例における粘性流体継手1の駆動側と被駆動側とを逆
転させたものであり、第1回転部材210の周縁に冷却
ファン3を装着したこと,第2回転部材220の回転軸
222にクランクシャフトプーリ4を同軸固定したこと
および弁駆動機構232の電磁石232cをラジエータ
70に配設したことを除いては、第1の実施例の粘性流
体継手1と実質的に同じ構造をしている。したがって、
第1及び第2の回転部材210,220の内部構成は、
第1の実施例から容易に推測できるので、それらの説明
は省略する。
【0030】粘性流体継手2は、図2に示すように、ラ
ジエータ70の後方に配設されており、ラジエータ70
には、補強用のクロスステー71と、ファン風量を増加
させるためにラジエータ70と冷却ファン3との間をダ
クト化するファンシュラウド72とが取り付けられてい
る。この実施例では、電磁石232cは、粘性流体継手
2の吸引片232bの正面に位置するように、ラジエー
タ70のクロスステー71(既存の構造部材)の中心部
に配設されている(図3参照)。また、電磁石232c
は、ハーネス235を介して図示しない制御回路に接続
されている。
【0031】粘性流体継手2は、クランクシャフトプー
リ4を介して回転している第2回転部材220の回転
(エンジン駆動力)を、冷却ファン3が配設された第1
回転部材210に伝えたり、切り離したりして、冷却フ
ァン3による風量を変化させ、ラジエータの熱交換を補
助する能力を制御するものである。つまり、粘性流体の
量を弁装置で電気的にコントロールすることにより、エ
ンジン駆動力の伝達量を変化させ、冷却ファン3の回転
数を制御するように構成されている。
【0032】より具体的には、弁部材により流通孔がふ
さがれており、駆動力伝達室へ粘性流体Lが供給されな
い場合には、駆動力伝達室内に少量残っている粘性流体
の粘性抵抗により、第2回転部材210の回転にともな
って第1回転部材210も回転する。しかしながら、第
1回転部材210へのエンジンの駆動力の伝達量は少な
く、第1回転部材210の回転数と第2回転部材220
の回転数との間には大きな差がある。つまり、この場
合、冷却ファン3は、低い回転数で駆動されており、ラ
ジエータ70の熱交換を補助する能力は低い状態にあ
る。
【0033】ついで、制御回路により、電磁石232c
を作動させると、弁部材が駆動され、粘性流体Lが、駆
動力伝達室に供給される。すると、粘性流体Lの粘性抵
抗により、第1回転部材210と第2回転部材220と
が接続され、第1回転部材210へのエンジン駆動力の
伝達量が増大される。このため、第1回転部材210
が、第2回転部材220の回転数に近い回転数で回転す
る。それにともなって冷却ファン3による風量が増加す
るので、ラジエータ70のコア部の通風が良くなり熱交
換が促進される。
【0034】次に、電磁石232cへの電流を絶ち、磁
力の供給を停止すると、流通孔がふさがれ、駆動力伝達
室への粘性流体Lの供給が停止される。すると、駆動力
伝達室17内の粘性流体Lの量が減るので、粘性抵抗は
低くなり、第1回転部材210へのエンジン駆動力の伝
達量は低くなる。よって、冷却ファン3は、回転数が下
がり、熱交換を補助する能力は低下する。
【0035】以上のように、本発明による粘性流体継手
は、制御回路により電磁石をオン,オフ制御し、電気的
に駆動力の伝達,切り離しが行える。特に、エンジン冷
却水温,エンジン回転数,アクセル開度,車速,加速,
減速等の状態をモニターし、制御回路にフィードバック
することにより、補機の駆動状態を細かく制御すること
ができる。例えば、危険を回避するための急加速時な
ど、エンジンの駆動力が急に必要な場合、一時的にクー
ラーコンプレッサや冷却ファンへの駆動力の伝達を停止
することにより、エンジンの全駆動力を加速に振り分け
るというような制御が行える。
【0036】
【発明の効果】請求項1の粘性流体継手は、エンジンの
駆動力の伝達を粘性流体の粘性抵抗により駆動力の伝達
を行っているので、補機へのエンジン駆動力の伝達や切
り離しが緩やかに行われ、補機のオン,オフ時に生じて
いた衝撃の不具合は解消される。
【0037】請求項2の粘性流体継手は、電磁石により
弁部材を駆動して粘性流体を制御し、この粘性流体の粘
性抵抗によりエンジンの駆動力の伝達を行っているの
で、補機のオン,オフ時に生じていた衝撃の不具合を解
消できるとともに、補機の駆動を電気的に制御すること
が可能となっている。つまり、この粘性流体継手は、補
機やエンジンに加わる衝撃が抑えられるとともに、補機
の駆動を自動車の広範囲な走行条件に対応させることが
でき、適切な補機の駆動を行うことができる。
【0038】請求項3の粘性流体継手は、クーラーコン
プレッサの駆動に用いることができるので、クーラーコ
ンプレッサやVベルトに対して衝撃が加わることが抑え
られる。また、この粘性流体継手は、従来のマグネット
クラッチに比べ、大型の電磁石を必要とせず構造を簡素
化できる。更に、この粘性流体継手を作動させる弁駆動
機構の電磁石は、従来のマグネットクラッチの電磁石に
比べ、少ない電力での駆動が可能であり、消費電力の低
減にも寄与している。よって、オルタネータの低容量化
が可能となる。
【0039】請求項4の粘性流体継手は、冷却ファンの
駆動に用いることができるので、従来のバイメタルを用
いていた冷却ファンクラッチに比べ、電気的な細かい制
御を行うことができる。請求項5の粘性流体継手は、弁
駆動機構を既存の構造部材、つまり、ラジエータのクロ
スステーに取り付けているので、新たに、弁駆動機構の
取り付け治具等を設置する必要がない。このため、部品
点数を低減することができ、車両の軽量化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の粘性流体継手の構
成を示す断面図である。
【図2】本発明に係る第2の実施例の粘性流体継手を冷
却ファンの駆動に用いた場合の概略構成側面図である。
【図3】電磁石の設置位置を示す、図2のラジエータ7
0を冷却ファン側から見た正面図である。
【符号の説明】
1 粘性流体継手(第1の実施例の) 2 粘性流体継手(第2の実施例の) 3 冷却ファン 10 第1回転部材 11 リザーバ室 15a 流通孔 16 駆動力伝達部 17 駆動力伝達室 20 第2回転部材 21 駆動力伝達円盤 22 回転軸 30 弁装置 31 弁部材 32 弁駆動機構(弁駆動手段) 70 ラジエータ 210 第1回転部材 220 第2回転部材 222 回転軸 232c 電磁石 L 粘性流体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘性流体を貯留するリザーバ室、及び内
    部に駆動力伝達部が設けられており、前記リザーバ室か
    ら粘性流体が供給される駆動力伝達室を有する第1回転
    部材と、前記第1回転部材の回転中心と同軸に配設され
    る回転軸、及び前記回転軸に同軸固定され、前記駆動力
    伝達室内に回転自在に配設される駆動力伝達円盤を有す
    る第2回転部材と、前記リザーバ室から前記駆動力伝達
    室への粘性流体の流れを制御する弁装置とを備えた粘性
    流体継手において、前記弁装置は、前記第1回転部材の
    リザーバ室内に配設されている弁部材と、前記第1回転
    部材および第2回転部材の回転中心の軸線上に配設され
    た前記弁部材を開閉駆動する弁駆動手段とを備えている
    ことを特徴とする粘性流体継手。
  2. 【請求項2】 前記弁駆動手段が、一端が前記弁部材に
    連結され、他端が第1回転部材の回転中心より外方へ突
    出させられている弁棒と、前記弁棒の他端に設けられた
    磁性体製の吸引片と、前記吸引片に対向し、離間させて
    別体に配設されている電磁石とを備えている請求項1記
    載の粘性流体継手。
  3. 【請求項3】 前記第1回転部材の周縁に、エンジンの
    駆動力を伝達するVベルトが掛回されるV溝が形成さ
    れ、前記回転軸がクーラーコンプレッサの駆動軸に接続
    されている請求項1または2記載の粘性流体継手。
  4. 【請求項4】 前記第1回転部材の周縁に冷却ファンが
    配設され、前記回転軸にクランクシャフトプーリが同軸
    固定されている請求項1または2記載の粘性流体継手。
  5. 【請求項5】 前記冷却ファンの対向面にラジエータが
    配置され、該ラジエータに、前記電磁石が配設されてい
    る請求項4記載の粘性流体継手。
JP2210495A 1995-02-09 1995-02-09 粘性流体継手 Withdrawn JPH08219181A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160056139A (ko) * 2014-11-11 2016-05-19 현대자동차주식회사 유체식 팬 클러치 일체형 텐션 풀리 구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160056139A (ko) * 2014-11-11 2016-05-19 현대자동차주식회사 유체식 팬 클러치 일체형 텐션 풀리 구조

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