JPH08219193A - ドラムブレーキ - Google Patents
ドラムブレーキInfo
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- JPH08219193A JPH08219193A JP7024066A JP2406695A JPH08219193A JP H08219193 A JPH08219193 A JP H08219193A JP 7024066 A JP7024066 A JP 7024066A JP 2406695 A JP2406695 A JP 2406695A JP H08219193 A JPH08219193 A JP H08219193A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ブレーキドラム及びブレーキシュー間の摩擦係
数の変化に対する制動力の変化を小さくできるようにし
たドラムブレーキを提供する。 【構成】ドラムブレーキのホイールシリンダ8のシリン
ダ部8A内は、リーディング側ブレーキシュー5に対応
する流体室11Aと、トレーリング側ブレーキシュー6
に対応する流体室11Bという二つの流体室11A,1
1Bを形成し、これら流体室11A,11Bに個別に流
体圧給排用の配管12A,12Bの一端側を接続し、そ
の配管12A,12Bの他端側を、内部でプランジャ1
3が進退する流体圧分割用の流体室14に接続する。そ
して、プランジャ13の一端面側にマスタシリンダ側の
流体圧P0 を受ける第1圧力面15Aを形成し、プラン
ジャ13の他端面側に流体室11Aの内圧P1 を受ける
第2圧力面15Bと流体室11Bの内圧P2 を受ける第
3圧力面15Cとを形成する。
数の変化に対する制動力の変化を小さくできるようにし
たドラムブレーキを提供する。 【構成】ドラムブレーキのホイールシリンダ8のシリン
ダ部8A内は、リーディング側ブレーキシュー5に対応
する流体室11Aと、トレーリング側ブレーキシュー6
に対応する流体室11Bという二つの流体室11A,1
1Bを形成し、これら流体室11A,11Bに個別に流
体圧給排用の配管12A,12Bの一端側を接続し、そ
の配管12A,12Bの他端側を、内部でプランジャ1
3が進退する流体圧分割用の流体室14に接続する。そ
して、プランジャ13の一端面側にマスタシリンダ側の
流体圧P0 を受ける第1圧力面15Aを形成し、プラン
ジャ13の他端面側に流体室11Aの内圧P1 を受ける
第2圧力面15Bと流体室11Bの内圧P2 を受ける第
3圧力面15Cとを形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の車輪等の回
転側部材と一体に回転するブレーキドラムの内周面に、
自動車の車体等に固定されるバッキングプレート等の固
定側部材に支持されたブレーキシューを押し付けること
により制動力を発生するドラムブレーキに関し、特に、
ブレーキドラム及びブレーキシュー間の摩擦係数の変化
に対する制動力の変化を小さくできるようにしたドラム
ブレーキと、回転側部材がロック状態となった場合でも
それを解除できる又は解除し易い状態にできるようにし
たドラムブレーキとに関する。
転側部材と一体に回転するブレーキドラムの内周面に、
自動車の車体等に固定されるバッキングプレート等の固
定側部材に支持されたブレーキシューを押し付けること
により制動力を発生するドラムブレーキに関し、特に、
ブレーキドラム及びブレーキシュー間の摩擦係数の変化
に対する制動力の変化を小さくできるようにしたドラム
ブレーキと、回転側部材がロック状態となった場合でも
それを解除できる又は解除し易い状態にできるようにし
たドラムブレーキとに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドラムブレーキとしては、例えば
実開昭60−167238号公報に開示されたものがあ
る。この従来のドラムブレーキは、一対のブレーキシュ
ーの対向する一端側を互いに離隔する方向に押圧する一
対のピストンを有するドラムブレーキのうち、特にリー
ディング・トレーリング式のドラムブレーキにおいて、
一対のピストンのうちトレーリング側ブレーキシューを
押圧するピストンの受圧面積を、他方のピストンの受圧
面積よりも大きくしたことを特徴としている。そして、
かかる構成であれば、トレーリング側ブレーキシューと
ブレーキドラムとの間に生ずる摩擦力が従来のドラムブ
レーキの場合に比べて大きくなるから、両ブレーキシュ
ーに発生する摩擦力の差が小さくなり、もってブレーキ
シューの磨耗量がバランスするとともに、ブレーキの作
動特性が安定する、というものであった。
実開昭60−167238号公報に開示されたものがあ
る。この従来のドラムブレーキは、一対のブレーキシュ
ーの対向する一端側を互いに離隔する方向に押圧する一
対のピストンを有するドラムブレーキのうち、特にリー
ディング・トレーリング式のドラムブレーキにおいて、
一対のピストンのうちトレーリング側ブレーキシューを
押圧するピストンの受圧面積を、他方のピストンの受圧
面積よりも大きくしたことを特徴としている。そして、
かかる構成であれば、トレーリング側ブレーキシューと
ブレーキドラムとの間に生ずる摩擦力が従来のドラムブ
レーキの場合に比べて大きくなるから、両ブレーキシュ
ーに発生する摩擦力の差が小さくなり、もってブレーキ
シューの磨耗量がバランスするとともに、ブレーキの作
動特性が安定する、というものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のドラムブレーキにあっては、ブレーキシ
ューとブレーキドラムとの間の摩擦係数の変化に対する
制動力の変化が大きいという特性を有しているため、制
動フィーリングを損ない易いという問題点があった。こ
のため、例えばブレーキドラムの回転速度に対する摩擦
係数の関係が通常負の勾配(つまり、回転速度が低いほ
ど摩擦係数は大きくなる特性)を有していることから、
制動時にブレーキドラムの回転速度が徐々に低下すると
摩擦係数が大きくなり、特に停止寸前等に、ブレーキペ
ダルの踏力が一定であっても制動力が急激に大きくなっ
て減速度が急上昇してしまう、というような現象を招い
てしまうのである。
たような従来のドラムブレーキにあっては、ブレーキシ
ューとブレーキドラムとの間の摩擦係数の変化に対する
制動力の変化が大きいという特性を有しているため、制
動フィーリングを損ない易いという問題点があった。こ
のため、例えばブレーキドラムの回転速度に対する摩擦
係数の関係が通常負の勾配(つまり、回転速度が低いほ
ど摩擦係数は大きくなる特性)を有していることから、
制動時にブレーキドラムの回転速度が徐々に低下すると
摩擦係数が大きくなり、特に停止寸前等に、ブレーキペ
ダルの踏力が一定であっても制動力が急激に大きくなっ
て減速度が急上昇してしまう、というような現象を招い
てしまうのである。
【0004】また、従来のドラムブレーキは、ブレーキ
ドラム側のロック状態を自動的に解消できる又は解消し
易い状態にできるような構成を有していなかったため、
例えばABS(アンチスキッド・ブレーキ・システム)
を搭載する等して対処していたが、これではコストの大
幅な増大を招いてしまう。本発明は、このような従来の
技術が有する未解決の課題に着目してなされたものであ
って、ブレーキドラム及びブレーキシュー間の摩擦係数
の変化に対する制動力の変化を小さくできるようにした
ドラムブレーキを提供することを目的としているととも
に、回転側部材がロック状態となった場合でもそれを解
除できる又は解除し易い状態にできるようにしたドラム
ブレーキを提供することを目的としている。
ドラム側のロック状態を自動的に解消できる又は解消し
易い状態にできるような構成を有していなかったため、
例えばABS(アンチスキッド・ブレーキ・システム)
を搭載する等して対処していたが、これではコストの大
幅な増大を招いてしまう。本発明は、このような従来の
技術が有する未解決の課題に着目してなされたものであ
って、ブレーキドラム及びブレーキシュー間の摩擦係数
の変化に対する制動力の変化を小さくできるようにした
ドラムブレーキを提供することを目的としているととも
に、回転側部材がロック状態となった場合でもそれを解
除できる又は解除し易い状態にできるようにしたドラム
ブレーキを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、回転側部材と一体に回転す
るブレーキドラムの内周面に沿うように固定側部材に支
持された一対のブレーキシューと、これら一対のブレー
キシューの互いに対向する端部にこれら一対のブレーキ
シューを前記内周面に向けて押圧する力を付与可能なホ
イールシリンダと、を備えたドラムブレーキにおいて、
前記ホイールシリンダ内部に、前記一対のブレーキシュ
ーのそれぞれに対応して二つの流体室を形成した。
に、請求項1に係る発明は、回転側部材と一体に回転す
るブレーキドラムの内周面に沿うように固定側部材に支
持された一対のブレーキシューと、これら一対のブレー
キシューの互いに対向する端部にこれら一対のブレーキ
シューを前記内周面に向けて押圧する力を付与可能なホ
イールシリンダと、を備えたドラムブレーキにおいて、
前記ホイールシリンダ内部に、前記一対のブレーキシュ
ーのそれぞれに対応して二つの流体室を形成した。
【0006】また、請求項2に係る発明は、上記請求項
1に係る発明であるドラムブレーキにおいて、前記二つ
の流体室に個別に流体圧を供給する流体圧供給手段を設
けたものである。そして、請求項3に係る発明は、上記
請求項2に係る発明であるドラムブレーキにおいて、前
記流体圧供給手段は、圧力源側から供給される流体圧を
二系統に分割して前記二つの流体室に個別に供給する流
体圧分割手段を有する。
1に係る発明であるドラムブレーキにおいて、前記二つ
の流体室に個別に流体圧を供給する流体圧供給手段を設
けたものである。そして、請求項3に係る発明は、上記
請求項2に係る発明であるドラムブレーキにおいて、前
記流体圧供給手段は、圧力源側から供給される流体圧を
二系統に分割して前記二つの流体室に個別に供給する流
体圧分割手段を有する。
【0007】さらに、請求項4に係る発明は、上記請求
項3に係る発明であるドラムブレーキにおいて、前記流
体圧分割手段は、一端面側には前記圧力源側の流体圧を
受ける第1圧力面が形成され且つ他端面側には一方の前
記流体室側の流体圧を受ける第2圧力面と他方の前記流
体室側の流体圧を受ける第3圧力面とが形成されたプラ
ンジャを有するものである。
項3に係る発明であるドラムブレーキにおいて、前記流
体圧分割手段は、一端面側には前記圧力源側の流体圧を
受ける第1圧力面が形成され且つ他端面側には一方の前
記流体室側の流体圧を受ける第2圧力面と他方の前記流
体室側の流体圧を受ける第3圧力面とが形成されたプラ
ンジャを有するものである。
【0008】また、請求項5に係る発明は、上記請求項
3又は4に係る発明であるドラムブレーキにおいて、前
記一対のブレーキシューとしてリーディング側ブレーキ
シュー及びトレーリング側ブレーキシューを有し、前記
流体圧供給手段は、前記二系統のうち前記リーディング
側ブレーキシューに対応する系統の内圧が所定圧以上の
場合に開いてその内圧を逃がすバルブを有するものであ
る。
3又は4に係る発明であるドラムブレーキにおいて、前
記一対のブレーキシューとしてリーディング側ブレーキ
シュー及びトレーリング側ブレーキシューを有し、前記
流体圧供給手段は、前記二系統のうち前記リーディング
側ブレーキシューに対応する系統の内圧が所定圧以上の
場合に開いてその内圧を逃がすバルブを有するものであ
る。
【0009】そして、請求項6に係る発明は、上記請求
項5に係る発明であるドラムブレーキにおいて、前記リ
ーディング側ブレーキシューに対応する系統と前記圧力
源側との間を連通する連通路を形成し、その連通路に前
記バルブを設けた。さらに、請求項7に係る発明は、上
記請求項5に係る発明であるドラムブレーキにおいて、
前記リーディング側ブレーキシューに対応する系統と前
記トレーリング側ブレーキシューに対応する系統との間
を連通する連通路を形成し、その連通路に前記バルブを
設けた。
項5に係る発明であるドラムブレーキにおいて、前記リ
ーディング側ブレーキシューに対応する系統と前記圧力
源側との間を連通する連通路を形成し、その連通路に前
記バルブを設けた。さらに、請求項7に係る発明は、上
記請求項5に係る発明であるドラムブレーキにおいて、
前記リーディング側ブレーキシューに対応する系統と前
記トレーリング側ブレーキシューに対応する系統との間
を連通する連通路を形成し、その連通路に前記バルブを
設けた。
【0010】一方、請求項8に係る発明は、回転側部材
と一体に回転するブレーキドラムの内周面に沿うように
固定側部材に支持された一対のブレーキシューと、これ
ら一対のブレーキシューの互いに対向する端部にこれら
一対のブレーキシューを前記内周面に向けて押圧する力
を付与可能なホイールシリンダと、を備えたドラムブレ
ーキにおいて、前記ホイールシリンダ内部に、前記一対
のブレーキシューのそれぞれに対応して二つの流体室を
形成するとともに、前記二つの流体室のうちの一方に流
体圧を供給する流体圧供給手段と、前記二つの流体室間
で流体圧を伝達する流体圧伝達手段と、を設けた。
と一体に回転するブレーキドラムの内周面に沿うように
固定側部材に支持された一対のブレーキシューと、これ
ら一対のブレーキシューの互いに対向する端部にこれら
一対のブレーキシューを前記内周面に向けて押圧する力
を付与可能なホイールシリンダと、を備えたドラムブレ
ーキにおいて、前記ホイールシリンダ内部に、前記一対
のブレーキシューのそれぞれに対応して二つの流体室を
形成するとともに、前記二つの流体室のうちの一方に流
体圧を供給する流体圧供給手段と、前記二つの流体室間
で流体圧を伝達する流体圧伝達手段と、を設けた。
【0011】そして、請求項9に係る発明は、上記請求
項8に係る発明であるドラムブレーキにおいて、前記一
対のブレーキシューとしてリーディング側ブレーキシュ
ー及びトレーリング側ブレーキシューを有し、前記二つ
の流体室間を連通する連通路を形成するとともに、リー
ディング側ブレーキシューに対応する流体室の内圧が所
定圧以上の場合に開くバルブを前記連通路に設けた。
項8に係る発明であるドラムブレーキにおいて、前記一
対のブレーキシューとしてリーディング側ブレーキシュ
ー及びトレーリング側ブレーキシューを有し、前記二つ
の流体室間を連通する連通路を形成するとともに、リー
ディング側ブレーキシューに対応する流体室の内圧が所
定圧以上の場合に開くバルブを前記連通路に設けた。
【0012】
【作用】請求項1に係る発明にあっては、ホイールシリ
ンダが各ブレーキシューに対応して二つの流体室を有す
るため、一対のブレーキシュー同士で流体室が共通だっ
た従来のドラムブレーキとは異なり、一方の流体室の内
圧変化が他方の流体室の内圧に直接影響を与えることが
ない。
ンダが各ブレーキシューに対応して二つの流体室を有す
るため、一対のブレーキシュー同士で流体室が共通だっ
た従来のドラムブレーキとは異なり、一方の流体室の内
圧変化が他方の流体室の内圧に直接影響を与えることが
ない。
【0013】そして、制動中には、ホイールシリンダか
ら付与される力の方向とブレーキドラムの回転方向とが
一致するブレーキシュー(リーディング側ブレーキシュ
ー)は、ブレーキドラムの回転によってホイールシリン
ダから離れる方向に変位しようとするから、そのブレー
キシューに対応する流体室の内圧は減圧方向に変化しよ
うとする一方、ホイールシリンダから付与される力の方
向とブレーキシューの回転方向とが逆であるブレーキシ
ュー(トレーリング側ブレーキシュー)は、ブレーキド
ラムの回転によってホイールシリンダに近づく方向に変
位しようとするから、そのブレーキシューに対応する流
体室の内圧は増圧方向に変化しようとするが、流体室が
ブレーキシュー毎に分離されているから、それら減圧変
化及び増圧変化が相殺し合って両ブレーキシューの変位
を助長することはない。
ら付与される力の方向とブレーキドラムの回転方向とが
一致するブレーキシュー(リーディング側ブレーキシュ
ー)は、ブレーキドラムの回転によってホイールシリン
ダから離れる方向に変位しようとするから、そのブレー
キシューに対応する流体室の内圧は減圧方向に変化しよ
うとする一方、ホイールシリンダから付与される力の方
向とブレーキシューの回転方向とが逆であるブレーキシ
ュー(トレーリング側ブレーキシュー)は、ブレーキド
ラムの回転によってホイールシリンダに近づく方向に変
位しようとするから、そのブレーキシューに対応する流
体室の内圧は増圧方向に変化しようとするが、流体室が
ブレーキシュー毎に分離されているから、それら減圧変
化及び増圧変化が相殺し合って両ブレーキシューの変位
を助長することはない。
【0014】請求項2に係る発明にあっては、二つの流
体室には流体圧供給手段から個別に流体圧が供給される
ため、流体圧の供給系統においても二つの流体室の内圧
の増減が相殺し合うようなことはない。請求項3に係る
発明にあっては、圧力源側(例えば車両であればマスタ
シリンダの出力側)から供給される流体圧が、流体圧供
給手段の流体圧分割手段によって分割されて二つの流体
室に個別に供給されるから、流体圧分割手段よりも上流
側(圧力源側)の構成が従来と同様に一系統であって
も、二つの流体室の内圧の増減が相殺し合うようなこと
はない。
体室には流体圧供給手段から個別に流体圧が供給される
ため、流体圧の供給系統においても二つの流体室の内圧
の増減が相殺し合うようなことはない。請求項3に係る
発明にあっては、圧力源側(例えば車両であればマスタ
シリンダの出力側)から供給される流体圧が、流体圧供
給手段の流体圧分割手段によって分割されて二つの流体
室に個別に供給されるから、流体圧分割手段よりも上流
側(圧力源側)の構成が従来と同様に一系統であって
も、二つの流体室の内圧の増減が相殺し合うようなこと
はない。
【0015】請求項4に係る発明にあっては、プランジ
ャの一端側の第1圧力面が受けた流体圧は、プランジャ
の他端側の第2圧力面を通じて一方の流体室に伝達され
るとともに、プランジャの他端側の第3圧力面を通じて
他方の流体室に伝達される。そして、それら第2圧力面
及び第3圧力面は、プランジャの同じ端部側に形成され
ているため、上述したリーディング側ブレーキシューの
変位による減圧変化とトレーリング側ブレーキシューの
変位による増圧変化とがプランジャの同じ端部側に作用
することになるから、流体圧分割手段において二つの流
体室の内圧の増減が相殺し合うようなことはない。むし
ろ、上記減圧変化と増圧変化とが互いに牽制し合うよう
になるから、それら減圧変化や増圧変化が抑制される。
ャの一端側の第1圧力面が受けた流体圧は、プランジャ
の他端側の第2圧力面を通じて一方の流体室に伝達され
るとともに、プランジャの他端側の第3圧力面を通じて
他方の流体室に伝達される。そして、それら第2圧力面
及び第3圧力面は、プランジャの同じ端部側に形成され
ているため、上述したリーディング側ブレーキシューの
変位による減圧変化とトレーリング側ブレーキシューの
変位による増圧変化とがプランジャの同じ端部側に作用
することになるから、流体圧分割手段において二つの流
体室の内圧の増減が相殺し合うようなことはない。むし
ろ、上記減圧変化と増圧変化とが互いに牽制し合うよう
になるから、それら減圧変化や増圧変化が抑制される。
【0016】請求項5に係る発明にあっては、リーディ
ング側ブレーキシューに対応する流体室の内圧は、通常
の制動中であると、ブレーキシューがホイールシリンダ
から離れようとするから減圧方向に変化しようとするの
に対し、ブレーキドラムがロック状態になると、瞬間的
にブレーキシューがホイールシリンダ側に近づこうとす
るから急激に上昇するが、その内圧が所定圧以上となる
とバルブが開いて内圧が逃げる。つまり、ロック状態に
なると、瞬間的にリーディング側ブレーキシューをブレ
ーキドラムに押し付ける力が弱くなるから、ブレーキシ
ュー及びブレーキドラム間の摩擦力が低減方向に変化
し、ロック状態が解消される又はロック状態が解消し易
い状態となる。
ング側ブレーキシューに対応する流体室の内圧は、通常
の制動中であると、ブレーキシューがホイールシリンダ
から離れようとするから減圧方向に変化しようとするの
に対し、ブレーキドラムがロック状態になると、瞬間的
にブレーキシューがホイールシリンダ側に近づこうとす
るから急激に上昇するが、その内圧が所定圧以上となる
とバルブが開いて内圧が逃げる。つまり、ロック状態に
なると、瞬間的にリーディング側ブレーキシューをブレ
ーキドラムに押し付ける力が弱くなるから、ブレーキシ
ュー及びブレーキドラム間の摩擦力が低減方向に変化
し、ロック状態が解消される又はロック状態が解消し易
い状態となる。
【0017】この場合、請求項6に係る発明であれば、
リーディング側ブレーキシューに対応する流体室の内圧
がロック時に急激に上昇すると、その流体室の内圧と圧
力源側の圧力との差圧が前者側大の方向に大きくなるか
ら、その流体室の内圧が素早く逃げ、リーディング側ブ
レーキシューをブレーキドラムに押し付ける力が素早く
弱くなる。
リーディング側ブレーキシューに対応する流体室の内圧
がロック時に急激に上昇すると、その流体室の内圧と圧
力源側の圧力との差圧が前者側大の方向に大きくなるか
ら、その流体室の内圧が素早く逃げ、リーディング側ブ
レーキシューをブレーキドラムに押し付ける力が素早く
弱くなる。
【0018】同様に、請求項7に係る発明であれば、ロ
ック状態となると、リーディング側ブレーキシューに対
応する流体室の内圧は急激に上昇するのに対し、トレー
リング側ブレーキシューに対応する流体室の内圧は、そ
のブレーキシューがホイールシリンダから離れようとす
るため急激に減少するから、両流体室間の内圧の差が瞬
間的に大きくなり、リーディング側ブレーキシューに対
応する流体室の内圧が素早く逃げるようになる。
ック状態となると、リーディング側ブレーキシューに対
応する流体室の内圧は急激に上昇するのに対し、トレー
リング側ブレーキシューに対応する流体室の内圧は、そ
のブレーキシューがホイールシリンダから離れようとす
るため急激に減少するから、両流体室間の内圧の差が瞬
間的に大きくなり、リーディング側ブレーキシューに対
応する流体室の内圧が素早く逃げるようになる。
【0019】請求項8に係る発明にあっては、ホイール
シリンダの流体室が二つに分割されており、一方の流体
室に流体圧供給手段から流体圧が供給されるから、その
一方の流体室に対応するブレーキシューは、流体圧供給
手段から供給される圧力による力によってブレーキドラ
ム側に押圧される。その一方で、他方の流体室にも流体
圧伝達手段を介して流体圧が供給されるから、その他方
の流体室に対応するブレーキシューもブレーキドラム側
に押圧される。
シリンダの流体室が二つに分割されており、一方の流体
室に流体圧供給手段から流体圧が供給されるから、その
一方の流体室に対応するブレーキシューは、流体圧供給
手段から供給される圧力による力によってブレーキドラ
ム側に押圧される。その一方で、他方の流体室にも流体
圧伝達手段を介して流体圧が供給されるから、その他方
の流体室に対応するブレーキシューもブレーキドラム側
に押圧される。
【0020】そして、請求項9に係る発明にあっては、
ロック状態となると、リーディング側ブレーキシューに
対応する流体室の内圧は急激に上昇するのに対し、トレ
ーリング側ブレーキシューに対応する流体室の内圧は、
そのブレーキシューがホイールシリンダから離れようと
するため急激に減少するから、両流体室間の内圧の差が
瞬間的に且つ極めて大きくなり、リーディング側ブレー
キシューに対応する流体室の内圧が極めて素早く逃げ
る。つまり、ロック状態となると、瞬間的にリーディン
グ側ブレーキシューをブレーキドラムに押し付ける力が
弱くなるから、ブレーキシュー及びブレーキドラム間の
摩擦力が低減方向に変化し、ロック状態が解消される又
はロック状態が解消し易い状態となる。
ロック状態となると、リーディング側ブレーキシューに
対応する流体室の内圧は急激に上昇するのに対し、トレ
ーリング側ブレーキシューに対応する流体室の内圧は、
そのブレーキシューがホイールシリンダから離れようと
するため急激に減少するから、両流体室間の内圧の差が
瞬間的に且つ極めて大きくなり、リーディング側ブレー
キシューに対応する流体室の内圧が極めて素早く逃げ
る。つまり、ロック状態となると、瞬間的にリーディン
グ側ブレーキシューをブレーキドラムに押し付ける力が
弱くなるから、ブレーキシュー及びブレーキドラム間の
摩擦力が低減方向に変化し、ロック状態が解消される又
はロック状態が解消し易い状態となる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1及び図2は本発明の第1実施例の構成を示
す図であって、図1はリーディング・トレーリング式の
ドラムブレーキ1の全体構成を示す正面図、図2は要部
の概略図である。
明する。図1及び図2は本発明の第1実施例の構成を示
す図であって、図1はリーディング・トレーリング式の
ドラムブレーキ1の全体構成を示す正面図、図2は要部
の概略図である。
【0022】先ず、構成を説明すると、このドラムブレ
ーキ1は、車両に適用されるものであって、回転側部材
としての車輪と一体に回転するブレーキドラム2の内周
面2aに、メンバ等の車体側に支持された後述するブレ
ーキシューのライニングを押し付けることにより発生す
る摩擦力を利用して制動を行う装置である。具体的に
は、ドラムブレーキ1は、車体側に固定された固定側部
材としてのバックプレート3を有し、このバックプレー
ト3の内周面2aよりも内側に位置する部分に制動トル
クを受けるアンカ4が固定されていて、このアンカ4に
は、一対のブレーキシューとしてのリーディング側ブレ
ーキシュー5及びトレーリング側ブレーキシュー6の対
向する一端側が揺動自在に当接している。なお、リーデ
ィング側ブレーキシュー5及びトレーリング側ブレーキ
シュー6のアンカ4側の端部は、スプリング7によって
常時近づく方向に付勢されるようになっている。
ーキ1は、車両に適用されるものであって、回転側部材
としての車輪と一体に回転するブレーキドラム2の内周
面2aに、メンバ等の車体側に支持された後述するブレ
ーキシューのライニングを押し付けることにより発生す
る摩擦力を利用して制動を行う装置である。具体的に
は、ドラムブレーキ1は、車体側に固定された固定側部
材としてのバックプレート3を有し、このバックプレー
ト3の内周面2aよりも内側に位置する部分に制動トル
クを受けるアンカ4が固定されていて、このアンカ4に
は、一対のブレーキシューとしてのリーディング側ブレ
ーキシュー5及びトレーリング側ブレーキシュー6の対
向する一端側が揺動自在に当接している。なお、リーデ
ィング側ブレーキシュー5及びトレーリング側ブレーキ
シュー6のアンカ4側の端部は、スプリング7によって
常時近づく方向に付勢されるようになっている。
【0023】そして、リーディング側ブレーキシュー5
及びトレーリング側ブレーキシュー6のそれぞれは、ブ
レーキドラム2の内周面2aに沿うように配設されてい
て、非制動時には、それらの外面側に固定されたライニ
ング5a,6aが内周面2aと所定距離隔てて対向する
ようになっている。なお、リーディング側ブレーキシュ
ー5及びトレーリング側ブレーキシュー6のそれぞれ
は、ホールドダウンスプリング5b,6bによってバッ
クプレート3に向けて常時付勢されるようになってい
る。
及びトレーリング側ブレーキシュー6のそれぞれは、ブ
レーキドラム2の内周面2aに沿うように配設されてい
て、非制動時には、それらの外面側に固定されたライニ
ング5a,6aが内周面2aと所定距離隔てて対向する
ようになっている。なお、リーディング側ブレーキシュ
ー5及びトレーリング側ブレーキシュー6のそれぞれ
は、ホールドダウンスプリング5b,6bによってバッ
クプレート3に向けて常時付勢されるようになってい
る。
【0024】また、リーディング側ブレーキシュー5及
びトレーリング側ブレーキシュー6のアンカ4側とは逆
側の対向する他方の端部間には、ホイールシリンダ8,
リターンスプリング9及びオートアジャスタ機構10が
略平行に配設されている。ホイールシリンダ8は、流体
圧(例えば、油圧)が供給されるシリンダ部8Aと、そ
のシリンダ部8Aの両端に設けられた二つのピストン8
B,8Cとを有していて、シリンダ部8Aはバックプレ
ート3に固定されており、ピストン8B,8Cが、リー
ディング側ブレーキシュー5及びトレーリング側ブレー
キシュー6の端部を左右に開いて内周面2aに向けて押
圧するようになっている。
びトレーリング側ブレーキシュー6のアンカ4側とは逆
側の対向する他方の端部間には、ホイールシリンダ8,
リターンスプリング9及びオートアジャスタ機構10が
略平行に配設されている。ホイールシリンダ8は、流体
圧(例えば、油圧)が供給されるシリンダ部8Aと、そ
のシリンダ部8Aの両端に設けられた二つのピストン8
B,8Cとを有していて、シリンダ部8Aはバックプレ
ート3に固定されており、ピストン8B,8Cが、リー
ディング側ブレーキシュー5及びトレーリング側ブレー
キシュー6の端部を左右に開いて内周面2aに向けて押
圧するようになっている。
【0025】これに対し、リターンスプリング9は、リ
ーディング側ブレーキシュー5及びトレーリング側ブレ
ーキシュー6のホイールシリンダ8側の端部を常時近づ
く方向に付勢するようになっている。そして、オートア
ジャスタ機構10は、リーディング側ブレーキシュー
5,トレーリング側ブレーキシュー6のライニング5
a,6aと、ブレーキドラム2の内周面2aとの間の空
隙を自動調整するための装置であって、その具体的な構
成としては、例えば本出願人が先に提案した特開平3−
117734号公報に開示されるような構成が適用可能
である。
ーディング側ブレーキシュー5及びトレーリング側ブレ
ーキシュー6のホイールシリンダ8側の端部を常時近づ
く方向に付勢するようになっている。そして、オートア
ジャスタ機構10は、リーディング側ブレーキシュー
5,トレーリング側ブレーキシュー6のライニング5
a,6aと、ブレーキドラム2の内周面2aとの間の空
隙を自動調整するための装置であって、その具体的な構
成としては、例えば本出願人が先に提案した特開平3−
117734号公報に開示されるような構成が適用可能
である。
【0026】ここで、ホイールシリンダ8のシリンダ部
8A内には、リーディング側ブレーキシュー5に対応す
る流体室11Aと、トレーリング側ブレーキシュー6に
対応する流体室11Bという二つの流体室11A,11
Bが形成されていて、流体室11Aの内圧P1 に応じて
ピストン8Aが進退し、流体室11Bの内圧P2 に応じ
てピストン8Bが進退するようになっている。
8A内には、リーディング側ブレーキシュー5に対応す
る流体室11Aと、トレーリング側ブレーキシュー6に
対応する流体室11Bという二つの流体室11A,11
Bが形成されていて、流体室11Aの内圧P1 に応じて
ピストン8Aが進退し、流体室11Bの内圧P2 に応じ
てピストン8Bが進退するようになっている。
【0027】これら流体室11A,11Bには個別に流
体圧給排用の配管12A,12Bの一端側が接続されて
いて、その配管12A,12Bの他端側は、内部でプラ
ンジャ13が進退する流体圧分割用の流体室14に接続
されている。具体的には、流体室14は、同軸に連続す
る円筒形の大径部14Aと小径部14Bとを有してい
て、プランジャ13は、その大径部14A内で進退する
大径ピストン部13Aと、小径部14B内で進退する小
径ピストン部13Bとを一体として構成されている。そ
して、大径ピストン部13Aの小径ピストン13Bが形
成された側とは逆側の端面が第1圧力面15Aであり、
小径ピストン13Bの端面が第2圧力面15Bであり、
大径ピストン13Aの小径ピストン13Bが形成された
側のリング状の端面が第3圧力面15Cであって、第1
圧力面15Aと大径部14Aとで画成された部分に、圧
力源としてのマスタシリンダ(図示せず)側から流体圧
P0 が供給され、第2圧力面15Bと小径部14Bとで
画成される部分に配管12Aの他端側が接続され、第3
圧力面15Cと大径部14Aとで画成される部分に配管
12Bの他端側が接続されている。
体圧給排用の配管12A,12Bの一端側が接続されて
いて、その配管12A,12Bの他端側は、内部でプラ
ンジャ13が進退する流体圧分割用の流体室14に接続
されている。具体的には、流体室14は、同軸に連続す
る円筒形の大径部14Aと小径部14Bとを有してい
て、プランジャ13は、その大径部14A内で進退する
大径ピストン部13Aと、小径部14B内で進退する小
径ピストン部13Bとを一体として構成されている。そ
して、大径ピストン部13Aの小径ピストン13Bが形
成された側とは逆側の端面が第1圧力面15Aであり、
小径ピストン13Bの端面が第2圧力面15Bであり、
大径ピストン13Aの小径ピストン13Bが形成された
側のリング状の端面が第3圧力面15Cであって、第1
圧力面15Aと大径部14Aとで画成された部分に、圧
力源としてのマスタシリンダ(図示せず)側から流体圧
P0 が供給され、第2圧力面15Bと小径部14Bとで
画成される部分に配管12Aの他端側が接続され、第3
圧力面15Cと大径部14Aとで画成される部分に配管
12Bの他端側が接続されている。
【0028】つまり、プランジャ13の一端面側にマス
タシリンダ側の流体圧P0 を受ける第1圧力面15Aが
形成され、プランジャ13の他端面側に流体室11Aの
内圧P1 を受ける第2圧力面15Bと流体室11Bの内
圧P2 を受ける第3圧力面15Cとが形成されていて、
そのようなプランジャ13によって、マスタシリンダ側
から一系統で供給される流体圧P0 が二系統に分割され
て流体室11A,11Bに供給されるようになってい
る。なお、図2からも明らかであるが、第1圧力面15
Aの面積は、第2圧力面15Bの面積及び第3圧力面1
5Cの面積よりも大きい。
タシリンダ側の流体圧P0 を受ける第1圧力面15Aが
形成され、プランジャ13の他端面側に流体室11Aの
内圧P1 を受ける第2圧力面15Bと流体室11Bの内
圧P2 を受ける第3圧力面15Cとが形成されていて、
そのようなプランジャ13によって、マスタシリンダ側
から一系統で供給される流体圧P0 が二系統に分割され
て流体室11A,11Bに供給されるようになってい
る。なお、図2からも明らかであるが、第1圧力面15
Aの面積は、第2圧力面15Bの面積及び第3圧力面1
5Cの面積よりも大きい。
【0029】次に、本実施例の動作を説明する。例えば
制動時に運転者がブレーキペダルを踏み込むと、マスタ
シリンダ等によって増圧分配された流体圧P0 が各車輪
毎に設けられたホイールシリンダ8側に供給されるが、
本実施例ではホイールシリンダ8の前段側にプランジャ
13が内在する流体室14が設けられているため、マス
タシリンダ側の流体圧P0 は第1圧力面15Aが受ける
ことになる。
制動時に運転者がブレーキペダルを踏み込むと、マスタ
シリンダ等によって増圧分配された流体圧P0 が各車輪
毎に設けられたホイールシリンダ8側に供給されるが、
本実施例ではホイールシリンダ8の前段側にプランジャ
13が内在する流体室14が設けられているため、マス
タシリンダ側の流体圧P0 は第1圧力面15Aが受ける
ことになる。
【0030】すると、その流体圧P0 の大きさに応じて
プランジャ13は図2左方に移動するから、第2圧力面
15B及び配管12Aを通じて流体室11Aに流体圧P
0 が伝達されてその内圧P1 が上昇するとともに、第3
圧力面15C及び配管12Bを通じて流体室11Bに流
体圧P0 が伝達されてその内圧P2 が上昇するので、ピ
ストン8B及び8Cがそれぞれ外側に移動し、これによ
ってリーディング側ブレーキシュー5及びトレーリング
側ブレーキシュー6の上端側が左右に開いて両者のライ
ニング5a,6aがブレーキドラム2の内周面2aに押
し付けられ、それらライニング5a,6aと内周面2a
との間に摩擦力が発生し、制動が行われる。なお、ブレ
ーキドラム2からリーディング側ブレーキシュー5及び
トレーリング側ブレーキシュー6に入力される制動トル
クは、アンカ4を介して車体側に支持される。
プランジャ13は図2左方に移動するから、第2圧力面
15B及び配管12Aを通じて流体室11Aに流体圧P
0 が伝達されてその内圧P1 が上昇するとともに、第3
圧力面15C及び配管12Bを通じて流体室11Bに流
体圧P0 が伝達されてその内圧P2 が上昇するので、ピ
ストン8B及び8Cがそれぞれ外側に移動し、これによ
ってリーディング側ブレーキシュー5及びトレーリング
側ブレーキシュー6の上端側が左右に開いて両者のライ
ニング5a,6aがブレーキドラム2の内周面2aに押
し付けられ、それらライニング5a,6aと内周面2a
との間に摩擦力が発生し、制動が行われる。なお、ブレ
ーキドラム2からリーディング側ブレーキシュー5及び
トレーリング側ブレーキシュー6に入力される制動トル
クは、アンカ4を介して車体側に支持される。
【0031】この状態から運転者によるブレーキペダル
の踏み込みが解除されると、第1圧力面15Aが受ける
流体圧P0 が低下するから、プランジャ13が図2右方
に移動し、流体室11Aの内圧P1 及び流体室11Bの
内圧P2 が低下してピストン8B及び8Cがそれぞれ内
側に移動し、これによってリーディング側ブレーキシュ
ー5及びトレーリング側ブレーキシュー6の上端がリタ
ーンスプリング9の付勢力によってホイールシリンダ8
に近づく方向に変位し、ライニング5a,6aの内周面
2aへの押し付けが解除され、摩擦力が消滅して制動が
終了する。
の踏み込みが解除されると、第1圧力面15Aが受ける
流体圧P0 が低下するから、プランジャ13が図2右方
に移動し、流体室11Aの内圧P1 及び流体室11Bの
内圧P2 が低下してピストン8B及び8Cがそれぞれ内
側に移動し、これによってリーディング側ブレーキシュ
ー5及びトレーリング側ブレーキシュー6の上端がリタ
ーンスプリング9の付勢力によってホイールシリンダ8
に近づく方向に変位し、ライニング5a,6aの内周面
2aへの押し付けが解除され、摩擦力が消滅して制動が
終了する。
【0032】なお、ライニング5a,6aの表面が内周
面2aとの摺接により磨耗しても、そのライニング5
a,6aと内周面2aとの間の非制動時の空隙は、オー
トアジャスタ機構10によって自動調整される。このよ
うに、ホイールシリンダ8内に二つの流体室11A,1
1Bを設けた本実施例の構成であっても、そのような流
体室が一つであった従来のドラムブレーキと同様に制動
が行われる。
面2aとの摺接により磨耗しても、そのライニング5
a,6aと内周面2aとの間の非制動時の空隙は、オー
トアジャスタ機構10によって自動調整される。このよ
うに、ホイールシリンダ8内に二つの流体室11A,1
1Bを設けた本実施例の構成であっても、そのような流
体室が一つであった従来のドラムブレーキと同様に制動
が行われる。
【0033】ここで、本実施例の構成による制動時にお
ける動作を詳述するが、説明を判り易くするために、図
1,図2とともに図3のようなモデルを考える。ただ
し、図3中、P1 ,P2 はホイールシリンダ8の両流体
室11A,11Bの内圧であって、リーディング側ブレ
ーキシュー5及びトレーリング側ブレーキシュー6に伝
えられる力であり、N1 ,N2 はブレーキドラム2から
リーディング側ブレーキシュー5,トレーリング側ブレ
ーキシュー6に加わる面圧をベクトル的に積算した力で
あり、F1 ,F2 はリーディング側ブレーキシュー5,
トレーリング側ブレーキシュー6がブレーキドラム2か
ら受ける摩擦力(制動力)であり、a1 ,a2 ,h1 ,
h2 ,rは各部の寸法である。なお、リーディング側ブ
レーキシュー5,トレーリング側ブレーキシュー6のラ
イニング5a,6aとブレーキドラム2の内周面2aと
の間の摩擦係数をμとする。
ける動作を詳述するが、説明を判り易くするために、図
1,図2とともに図3のようなモデルを考える。ただ
し、図3中、P1 ,P2 はホイールシリンダ8の両流体
室11A,11Bの内圧であって、リーディング側ブレ
ーキシュー5及びトレーリング側ブレーキシュー6に伝
えられる力であり、N1 ,N2 はブレーキドラム2から
リーディング側ブレーキシュー5,トレーリング側ブレ
ーキシュー6に加わる面圧をベクトル的に積算した力で
あり、F1 ,F2 はリーディング側ブレーキシュー5,
トレーリング側ブレーキシュー6がブレーキドラム2か
ら受ける摩擦力(制動力)であり、a1 ,a2 ,h1 ,
h2 ,rは各部の寸法である。なお、リーディング側ブ
レーキシュー5,トレーリング側ブレーキシュー6のラ
イニング5a,6aとブレーキドラム2の内周面2aと
の間の摩擦係数をμとする。
【0034】アンカ4におけるリーディング側ブレーキ
シュー5,トレーリング側ブレーキシュー6の揺動点回
りのモーメントの釣り合いは、 P1 h1 +F1 r−N1 a1 =0 ……(1) P2 h2 +F2 r−N2 a2 =0 ……(2) となる。そして、内圧P1 ,P2 に対する制動力F1 ,
F2 の変換ゲインをそれぞれC1 ,C2 とすれば、これ
らは、 C1 =F1 /P1 =(h1 /r)μ/{(a1 /r)−μ} ……(3) C2 =F2 /P2 =(h2 /r)μ/{(a2 /r)+μ} ……(4) となる。リーディング側ブレーキシュー5に対応する変
換ゲインC1 を表す上記(2)式と、トレーリング側ブ
レーキシュー6に対応する変換ゲインC2 を表す上記
(3)式の形が違う(即ち、(2)式の分母では摩擦係
数μの符号が負であるのに対し、(3)式の分母では摩
擦係数μの符号が正である)理由は、リーディング側ブ
レーキシュー5について見れば、車両前進時のブレーキ
ドラム2の回転方向と力P1 の作用する方向とが同じで
あるため、摩擦係数μが大きければ、力P1 の大きさが
同じであっても大きな制動力F1 が得られるのに対し、
トレーリング側ブレーキシュー6について見れば、車両
前進時のブレーキドラム2の回転方向と力P2 の作用す
る方向とが逆であるため、摩擦係数μが大きければ、力
P2 の大きさが同じであっても制動力F2 が小さくなる
からである。
シュー5,トレーリング側ブレーキシュー6の揺動点回
りのモーメントの釣り合いは、 P1 h1 +F1 r−N1 a1 =0 ……(1) P2 h2 +F2 r−N2 a2 =0 ……(2) となる。そして、内圧P1 ,P2 に対する制動力F1 ,
F2 の変換ゲインをそれぞれC1 ,C2 とすれば、これ
らは、 C1 =F1 /P1 =(h1 /r)μ/{(a1 /r)−μ} ……(3) C2 =F2 /P2 =(h2 /r)μ/{(a2 /r)+μ} ……(4) となる。リーディング側ブレーキシュー5に対応する変
換ゲインC1 を表す上記(2)式と、トレーリング側ブ
レーキシュー6に対応する変換ゲインC2 を表す上記
(3)式の形が違う(即ち、(2)式の分母では摩擦係
数μの符号が負であるのに対し、(3)式の分母では摩
擦係数μの符号が正である)理由は、リーディング側ブ
レーキシュー5について見れば、車両前進時のブレーキ
ドラム2の回転方向と力P1 の作用する方向とが同じで
あるため、摩擦係数μが大きければ、力P1 の大きさが
同じであっても大きな制動力F1 が得られるのに対し、
トレーリング側ブレーキシュー6について見れば、車両
前進時のブレーキドラム2の回転方向と力P2 の作用す
る方向とが逆であるため、摩擦係数μが大きければ、力
P2 の大きさが同じであっても制動力F2 が小さくなる
からである。
【0035】そして、力P1 ,P2 の着力点の変位
x1 ,x2 は、力P1 ,P2 及び制動力F1 ,F2 によ
って決まる。従って、リーディング側ブレーキシュー5
及びトレーリング側ブレーキシュー6のホイールシリン
ダ8側の取付点の等価剛性Z1 ,Z2 は、 Z1 =k/(1+αC1 ) ……(5) Z2 =k/(1+αC2 ) ……(6) となる。ただし、kは非回転時の駆動点(リーディング
側ブレーキシュー5,トレーリング側ブレーキシュー6
のホイールシリンダ8側の取付点)のばね定数、αはジ
オメトリで決まる1以下の定数であり、非駆動時にはC
1 ,C2 =0であるから、等価剛性Z1 ,Z2 は静ばね
定数kに等しくなる。
x1 ,x2 は、力P1 ,P2 及び制動力F1 ,F2 によ
って決まる。従って、リーディング側ブレーキシュー5
及びトレーリング側ブレーキシュー6のホイールシリン
ダ8側の取付点の等価剛性Z1 ,Z2 は、 Z1 =k/(1+αC1 ) ……(5) Z2 =k/(1+αC2 ) ……(6) となる。ただし、kは非回転時の駆動点(リーディング
側ブレーキシュー5,トレーリング側ブレーキシュー6
のホイールシリンダ8側の取付点)のばね定数、αはジ
オメトリで決まる1以下の定数であり、非駆動時にはC
1 ,C2 =0であるから、等価剛性Z1 ,Z2 は静ばね
定数kに等しくなる。
【0036】本実施例のように、ホイールシリンダ8内
に互いに独立した二つの流体室11A,11Bが形成さ
れていて、それら流体室11A,11Bにプランジャ1
3を介して個別に流体圧を供給するような構成である
と、力P1 ,P2 は、それら力P1 ,P2 と圧力源側の
流体圧P0 とのバランスで決まるプランジャ13の位置
で決定されることになる。そこで、力P1 ,P2 は、 P1 =Z1 x1 ……(7) P2 =Z2 x2 ……(8) となり、また、変位x1 ,x2 は、 x1 =(P1 +αF1 )/k ……(9) x2 =(P2 −αF2 )/k ……(10) となり、上記各式を整理すると、 F1 =kC1 x1 /(1+αC1 ) ……(11) F2 =kC2 x2 /(1−αC2 ) ……(12) となる。ここで、 x1 =x2 =2P0 /(Z1 +Z2 ) P1 =P2 =P0 とすると、結局、 C1 ' =F1 /P0 =2C1 (1−αC2 )/{1+α(C1 −C2 )−α2 C1 C2 } ……(13) C2 ' =F2 /P0 =2C2 (1+αC1 )/{1+α(C1 −C2 )−α2 C1 C2 } ……(14) となる。ここで、C1 ' ,C2 ' は、上記(13),(1
4)式からも明らかなように、本実施例のように、ホイ
ールシリンダ8内にリーディング側ブレーキシュー5及
びトレーリング側ブレーキシュー6にそれぞれ対応して
二つの流体室11A及び11Bを形成した場合におけ
る、内圧P1 ,P2 に対する制動力F1 ,F2の変換ゲ
インである。
に互いに独立した二つの流体室11A,11Bが形成さ
れていて、それら流体室11A,11Bにプランジャ1
3を介して個別に流体圧を供給するような構成である
と、力P1 ,P2 は、それら力P1 ,P2 と圧力源側の
流体圧P0 とのバランスで決まるプランジャ13の位置
で決定されることになる。そこで、力P1 ,P2 は、 P1 =Z1 x1 ……(7) P2 =Z2 x2 ……(8) となり、また、変位x1 ,x2 は、 x1 =(P1 +αF1 )/k ……(9) x2 =(P2 −αF2 )/k ……(10) となり、上記各式を整理すると、 F1 =kC1 x1 /(1+αC1 ) ……(11) F2 =kC2 x2 /(1−αC2 ) ……(12) となる。ここで、 x1 =x2 =2P0 /(Z1 +Z2 ) P1 =P2 =P0 とすると、結局、 C1 ' =F1 /P0 =2C1 (1−αC2 )/{1+α(C1 −C2 )−α2 C1 C2 } ……(13) C2 ' =F2 /P0 =2C2 (1+αC1 )/{1+α(C1 −C2 )−α2 C1 C2 } ……(14) となる。ここで、C1 ' ,C2 ' は、上記(13),(1
4)式からも明らかなように、本実施例のように、ホイ
ールシリンダ8内にリーディング側ブレーキシュー5及
びトレーリング側ブレーキシュー6にそれぞれ対応して
二つの流体室11A及び11Bを形成した場合におけ
る、内圧P1 ,P2 に対する制動力F1 ,F2の変換ゲ
インである。
【0037】これら変換ゲインC1 ' ,C2 ' と摩擦係
数μとの関係は図4に示すようになり、また、その変換
ゲインC1 ' ,C2 ' を摩擦係数μで微分すると図5に
示すようになる。なお、図4には、ホイールシリンダ8
内に両ブレーキシューに対して共通の流体室を形成した
場合の変換ゲインC1 ,C2 と摩擦係数μとの関係をも
示すとともに、図5には、その変換ゲインC1 ,C2 を
摩擦係数μで微分した結果も示している。
数μとの関係は図4に示すようになり、また、その変換
ゲインC1 ' ,C2 ' を摩擦係数μで微分すると図5に
示すようになる。なお、図4には、ホイールシリンダ8
内に両ブレーキシューに対して共通の流体室を形成した
場合の変換ゲインC1 ,C2 と摩擦係数μとの関係をも
示すとともに、図5には、その変換ゲインC1 ,C2 を
摩擦係数μで微分した結果も示している。
【0038】これによれば、本実施例の構成とすること
により、摩擦係数μの変化に対する変換ゲインC1 ' の
変化が変換ゲインC1 に比べて極めて小さくなり、リー
ディング側ブレーキシュー5に対応する変換ゲイン
C1 ' とトレーリング側ブレーキシュー6に対応する変
換ゲインC2 ' との差が、変換ゲインC1 ,C2 の差に
比べて極めて小さくなっていることが判る。
により、摩擦係数μの変化に対する変換ゲインC1 ' の
変化が変換ゲインC1 に比べて極めて小さくなり、リー
ディング側ブレーキシュー5に対応する変換ゲイン
C1 ' とトレーリング側ブレーキシュー6に対応する変
換ゲインC2 ' との差が、変換ゲインC1 ,C2 の差に
比べて極めて小さくなっていることが判る。
【0039】つまり、本実施例にあっては、ホイールシ
リンダ8内に一対のブレーキシューに個別に対応して独
立した二つの流体室11A,11Bを形成し、その流体
室11A,11Bの内圧P1 ,P2 を、リーディング側
ブレーキシュー5,トレーリング側ブレーキシュー6を
移動させる力としているため、一方の流体室の内圧が変
化しても他方の流体室の内圧に直接影響を与えることが
ない。従って、制動中に、制動力F1 が増大する傾向に
あるリーディング側ブレーキシュー5に対応する流体室
11Aの内圧P1 が減圧方向に変化しようとする一方、
制動力F2 が減少する傾向にあるトレーリング側ブレー
キシュー6に対応する流体室11Bの内圧P2 が増圧方
向に変化しようとしても、それら減圧変化及び増圧変化
が相殺し合って両ブレーキシュー5,6の変位を助長す
るようなことはなく、その結果、摩擦係数μが大きくな
ってもトレーリング側ブレーキシュー5による制動力F
1が過大になるようなことはないのである。
リンダ8内に一対のブレーキシューに個別に対応して独
立した二つの流体室11A,11Bを形成し、その流体
室11A,11Bの内圧P1 ,P2 を、リーディング側
ブレーキシュー5,トレーリング側ブレーキシュー6を
移動させる力としているため、一方の流体室の内圧が変
化しても他方の流体室の内圧に直接影響を与えることが
ない。従って、制動中に、制動力F1 が増大する傾向に
あるリーディング側ブレーキシュー5に対応する流体室
11Aの内圧P1 が減圧方向に変化しようとする一方、
制動力F2 が減少する傾向にあるトレーリング側ブレー
キシュー6に対応する流体室11Bの内圧P2 が増圧方
向に変化しようとしても、それら減圧変化及び増圧変化
が相殺し合って両ブレーキシュー5,6の変位を助長す
るようなことはなく、その結果、摩擦係数μが大きくな
ってもトレーリング側ブレーキシュー5による制動力F
1が過大になるようなことはないのである。
【0040】このことは、摩擦係数μが変化しても、ブ
レーキペダルの踏み力が同じであれば略同じ制動力が得
られることを意味するものであり、従来のドラムブレー
キに比べて極めて安定した特性を実現できるものであ
る。特に、ブレーキドラム2とブレーキシュー5,6と
の間の相対速度に対する摩擦係数μの関係は例えば図6
に示すように負の勾配を有しているのが一般的であるこ
とから、制動時にブレーキドラム2の回転速度が徐々に
低下すると摩擦係数μが大きくなるが、本実施例の構成
であれば、摩擦係数μが大きくなっても制動力(特に、
リーディング側ブレーキシュー5で発生する制動力)が
極端に増大することはないから、停止寸前等にブレーキ
ペダルの踏力が一定であっても制動力が急激に大きくな
って減速度が急上昇してしまう、というような現象を招
くことがないのである。
レーキペダルの踏み力が同じであれば略同じ制動力が得
られることを意味するものであり、従来のドラムブレー
キに比べて極めて安定した特性を実現できるものであ
る。特に、ブレーキドラム2とブレーキシュー5,6と
の間の相対速度に対する摩擦係数μの関係は例えば図6
に示すように負の勾配を有しているのが一般的であるこ
とから、制動時にブレーキドラム2の回転速度が徐々に
低下すると摩擦係数μが大きくなるが、本実施例の構成
であれば、摩擦係数μが大きくなっても制動力(特に、
リーディング側ブレーキシュー5で発生する制動力)が
極端に増大することはないから、停止寸前等にブレーキ
ペダルの踏力が一定であっても制動力が急激に大きくな
って減速度が急上昇してしまう、というような現象を招
くことがないのである。
【0041】そして、本実施例にあっては、二つの流体
室11A,11Bにはプランジャ13,流体室14及び
配管12A,12Bを介して個別に流体圧を供給するよ
うにしているため、流体室11A,11B以外の流体圧
系においてそれら流体室11A,11Bの内圧P1 ,P
2 の増減が相殺し合うようなことはない。従って、上述
のような摩擦係数μの変化に対する制動力の安定性向上
という有利な点が確実に得られるのである。
室11A,11Bにはプランジャ13,流体室14及び
配管12A,12Bを介して個別に流体圧を供給するよ
うにしているため、流体室11A,11B以外の流体圧
系においてそれら流体室11A,11Bの内圧P1 ,P
2 の増減が相殺し合うようなことはない。従って、上述
のような摩擦係数μの変化に対する制動力の安定性向上
という有利な点が確実に得られるのである。
【0042】さらに、本実施例では、マスタシリンダ側
から供給される流体圧P0 が、プランジャ13及び流体
室14によって分割して二つの流体室11A,11Bに
個別に供給するようにしているから、その流体室14よ
りもマスタシリンダ側の構成は従来の構成と同一の構成
を採用しても、上述のような摩擦係数μの変化に対する
制動力の安定性向上という有利な点を確実に得ることが
できる。そして、このことは、本実施例の構成を車両に
適用する場合には、既存の構成に対して、ホイールシリ
ンダ8と流体室14との間の構成を変更すればよいこと
になるから、コスト的にも非常に有利である。
から供給される流体圧P0 が、プランジャ13及び流体
室14によって分割して二つの流体室11A,11Bに
個別に供給するようにしているから、その流体室14よ
りもマスタシリンダ側の構成は従来の構成と同一の構成
を採用しても、上述のような摩擦係数μの変化に対する
制動力の安定性向上という有利な点を確実に得ることが
できる。そして、このことは、本実施例の構成を車両に
適用する場合には、既存の構成に対して、ホイールシリ
ンダ8と流体室14との間の構成を変更すればよいこと
になるから、コスト的にも非常に有利である。
【0043】またさらに、本実施例のようなプランジャ
13を採用すると、制動中における流体室11Aの内圧
P1 の減圧方向への変化と、同じく制動中における流体
室11Bの内圧P2 の増圧方向への変化とが、プランジ
ャ13の同じ端部側に作用することになるから、むし
ろ、上記減圧変化と増圧変化とが互いに牽制し合うよう
になって、それら減圧変化や増圧変化を抑制することが
できるという有利な作用効果も得られる。
13を採用すると、制動中における流体室11Aの内圧
P1 の減圧方向への変化と、同じく制動中における流体
室11Bの内圧P2 の増圧方向への変化とが、プランジ
ャ13の同じ端部側に作用することになるから、むし
ろ、上記減圧変化と増圧変化とが互いに牽制し合うよう
になって、それら減圧変化や増圧変化を抑制することが
できるという有利な作用効果も得られる。
【0044】ここで、本実施例にあっては、配管12
A,12B,プランジャ13,流体室14及び図示しな
いマスタシリンダ等によって流体圧供給手段が構成さ
れ、それらのうち、配管12A,12B,プランジャ1
3及び流体室14によって流体圧分割手段が構成され
る。図7は本発明の第2実施例を示す図であって、上記
第1実施例の図2と同様の要部の概略図である。なお、
上記第1実施例と同様の構成には同じ符号を付しその重
複する説明は省略するとともに、ドラムブレーキ全体の
構成は上記第1実施例と同一であるため、その図示及び
説明は省略する。
A,12B,プランジャ13,流体室14及び図示しな
いマスタシリンダ等によって流体圧供給手段が構成さ
れ、それらのうち、配管12A,12B,プランジャ1
3及び流体室14によって流体圧分割手段が構成され
る。図7は本発明の第2実施例を示す図であって、上記
第1実施例の図2と同様の要部の概略図である。なお、
上記第1実施例と同様の構成には同じ符号を付しその重
複する説明は省略するとともに、ドラムブレーキ全体の
構成は上記第1実施例と同一であるため、その図示及び
説明は省略する。
【0045】即ち、本実施例にあっては、プランジャ1
3内に、第1圧力面15A及び第2圧力面15B間を連
通する比較的大径の連通路20と比較的小径のオリフィ
ス21とを形成し、連通路20内には、第2圧力面15
B側の圧力が、第1圧力面15A側の圧力よりも所定圧
以上高くなると開状態となるチェックバルブ22を設け
ている。また、第2圧力面15Bとこれに対向する流体
室14内端面との間には、プランジャ13を中立位置に
向けて付勢するスプリング23を介在させている。その
他の構成は上記第1実施例と同様である。
3内に、第1圧力面15A及び第2圧力面15B間を連
通する比較的大径の連通路20と比較的小径のオリフィ
ス21とを形成し、連通路20内には、第2圧力面15
B側の圧力が、第1圧力面15A側の圧力よりも所定圧
以上高くなると開状態となるチェックバルブ22を設け
ている。また、第2圧力面15Bとこれに対向する流体
室14内端面との間には、プランジャ13を中立位置に
向けて付勢するスプリング23を介在させている。その
他の構成は上記第1実施例と同様である。
【0046】このような構成であると、チェックバルブ
22は通常の制動動作中であれば閉状態を維持するか
ら、摩擦係数μが大きくなってもトレーリング側ブレー
キシュー5による制動力が過大になることがない等の作
用効果は、上記第1実施例と同様である。また、オリフ
ィス21及びスプリング23を設けているため、制動時
にプランジャ13が移動しても、スプリング23の付勢
力によってプランジャ13は徐々に中立位置に復帰する
という作用も得られる。
22は通常の制動動作中であれば閉状態を維持するか
ら、摩擦係数μが大きくなってもトレーリング側ブレー
キシュー5による制動力が過大になることがない等の作
用効果は、上記第1実施例と同様である。また、オリフ
ィス21及びスプリング23を設けているため、制動時
にプランジャ13が移動しても、スプリング23の付勢
力によってプランジャ13は徐々に中立位置に復帰する
という作用も得られる。
【0047】そして、本実施例にあっては、連通路20
及びチェックバルブ22を設けているため、車輪がロッ
ク状態になったときでもそれを解除できる又は解除し易
い状態にできるという作用も得られる。つまり、流体室
11A,11Bの内圧P1 ,P2 は、上記(11),(1
2)式より、 P1 =kx/(1+αC1 ) ……(15) P2 =kx/(1−αC2 ) ……(16) となり、α,C1 ,C2 は何れも正であるから、通常の
制動動作中には、P1 <P2 (又はP1 ≪P2 )となる
が、ロック時には、内圧P1 は急激に増大する一方で、
内圧P2 は急激に減少する。従って、ロック発生前後に
おける内圧P1 ,P2 の変化は、それぞれ図8(a),
(b)に示すようになる。
及びチェックバルブ22を設けているため、車輪がロッ
ク状態になったときでもそれを解除できる又は解除し易
い状態にできるという作用も得られる。つまり、流体室
11A,11Bの内圧P1 ,P2 は、上記(11),(1
2)式より、 P1 =kx/(1+αC1 ) ……(15) P2 =kx/(1−αC2 ) ……(16) となり、α,C1 ,C2 は何れも正であるから、通常の
制動動作中には、P1 <P2 (又はP1 ≪P2 )となる
が、ロック時には、内圧P1 は急激に増大する一方で、
内圧P2 は急激に減少する。従って、ロック発生前後に
おける内圧P1 ,P2 の変化は、それぞれ図8(a),
(b)に示すようになる。
【0048】つまり、ロック時には、大きな静摩擦力を
有するリーディング側ブレーキシュー5に対応する流体
室11Aの内圧P1 が急激に増圧するのに対し、流体室
11Bの内圧P2 は急激に減圧するため、その増圧及び
減圧がプランジャ13の同じ端部側に作用して相殺し合
う結果、プランジャ13の位置はほとんど移動しないの
であるが、内圧P1 が急激に増圧すればP1 ≫P0 とな
ってチェックバルブ22が開状態となるから、流体室1
1A内の流体が第1圧力面15A側に移動するようにな
る。この結果、内圧P1 が圧力源側に逃げることになる
から、その内圧P1 が瞬間的に低下し、ピストン8Bが
リーディング側ブレーキシュー5に付与していた力が低
下し、リーディング側ブレーキシュー5及び内周面2a
間の静摩擦力が低下し、ロック状態を解除できる又はロ
ック状態を解除し易い状態にすることができ、より安全
性に優れたドラムブレーキ1となる。この場合、マスタ
シリンダ側からの供給圧力の上昇により完全にはロック
状態を解除できなくても、解除される圧力により近いレ
ベルまで内圧P1 が緩和されるから、その後に例えばブ
レーキペダルの踏み力が低下すればより早い段階でロッ
ク解除が達成されるようになる。
有するリーディング側ブレーキシュー5に対応する流体
室11Aの内圧P1 が急激に増圧するのに対し、流体室
11Bの内圧P2 は急激に減圧するため、その増圧及び
減圧がプランジャ13の同じ端部側に作用して相殺し合
う結果、プランジャ13の位置はほとんど移動しないの
であるが、内圧P1 が急激に増圧すればP1 ≫P0 とな
ってチェックバルブ22が開状態となるから、流体室1
1A内の流体が第1圧力面15A側に移動するようにな
る。この結果、内圧P1 が圧力源側に逃げることになる
から、その内圧P1 が瞬間的に低下し、ピストン8Bが
リーディング側ブレーキシュー5に付与していた力が低
下し、リーディング側ブレーキシュー5及び内周面2a
間の静摩擦力が低下し、ロック状態を解除できる又はロ
ック状態を解除し易い状態にすることができ、より安全
性に優れたドラムブレーキ1となる。この場合、マスタ
シリンダ側からの供給圧力の上昇により完全にはロック
状態を解除できなくても、解除される圧力により近いレ
ベルまで内圧P1 が緩和されるから、その後に例えばブ
レーキペダルの踏み力が低下すればより早い段階でロッ
ク解除が達成されるようになる。
【0049】特に、本実施例では、第1圧力面15A及
び第2圧力面15B間にチェックバルブ22を有する連
通路20を形成しているため、内圧P1 を特に素早く逃
がすことができるという利点がある。その理由は、第1
圧力面15A,第2圧力面15B及び第3圧力面15C
の面積比を調整すれば、容易にP1 ,P2 >P0 という
関係を実現することができるからである。その他の理由
としては、第1圧力面15A及び流体室14によって画
成される空間の容積は、第2圧力面15Bや第3圧力面
15Cによって画成される空間の容積に比べて大きくす
るのが容易であるので、ロック時に流体室11A内の流
体を第1圧力面15A側に十分移動させることができる
からである。
び第2圧力面15B間にチェックバルブ22を有する連
通路20を形成しているため、内圧P1 を特に素早く逃
がすことができるという利点がある。その理由は、第1
圧力面15A,第2圧力面15B及び第3圧力面15C
の面積比を調整すれば、容易にP1 ,P2 >P0 という
関係を実現することができるからである。その他の理由
としては、第1圧力面15A及び流体室14によって画
成される空間の容積は、第2圧力面15Bや第3圧力面
15Cによって画成される空間の容積に比べて大きくす
るのが容易であるので、ロック時に流体室11A内の流
体を第1圧力面15A側に十分移動させることができる
からである。
【0050】なお、本実施例では第1圧力面15A及び
第2圧力面15B間にチェックバルブ22を有する連通
路20を形成しているが、これに限らず、連通路20及
びチェックバルブ22は第2圧力面15B及び第3圧力
面15C間に設けてもよく、その場合でも、ロック時に
は図8(a),(b)に示すように内圧P1 ,P2 が変
化するから、ロック時には、大きな静摩擦力を有するリ
ーディング側ブレーキシュー5に対応する流体室11A
の内圧P1 が第3圧力面15B側に移動するようにな
り、この結果、内圧P1 が低下してピストン8Bがリー
ディング側ブレーキシュー5に付与していた力が低下
し、リーディング側ブレーキシュー5及び内周面2a間
の静摩擦力が低下し、ロック状態を解除できる又はロッ
ク状態を解除し易い状態にすることができる。ただし、
上述したような理由から、本実施例のように第1圧力面
15A及び第2圧力面15B間にチェックバルブ22を
有する連通路20を形成することが望ましい。
第2圧力面15B間にチェックバルブ22を有する連通
路20を形成しているが、これに限らず、連通路20及
びチェックバルブ22は第2圧力面15B及び第3圧力
面15C間に設けてもよく、その場合でも、ロック時に
は図8(a),(b)に示すように内圧P1 ,P2 が変
化するから、ロック時には、大きな静摩擦力を有するリ
ーディング側ブレーキシュー5に対応する流体室11A
の内圧P1 が第3圧力面15B側に移動するようにな
り、この結果、内圧P1 が低下してピストン8Bがリー
ディング側ブレーキシュー5に付与していた力が低下
し、リーディング側ブレーキシュー5及び内周面2a間
の静摩擦力が低下し、ロック状態を解除できる又はロッ
ク状態を解除し易い状態にすることができる。ただし、
上述したような理由から、本実施例のように第1圧力面
15A及び第2圧力面15B間にチェックバルブ22を
有する連通路20を形成することが望ましい。
【0051】図9は本発明の第3実施例を示す図であっ
て、ホイールシリンダ8の概略構成図である。なお、上
記第1,第2実施例と同様の構成には同じ符号を付しそ
の重複する説明は省略するとともに、ドラムブレーキ全
体の構成は上記第1実施例と同一であるため、その図示
及び説明は省略する。即ち、本実施例にあっては、ホイ
ールシリンダ8内にスリーブ25が圧入によって固定さ
れるとともに、そのスリーブ25の内側に、上記第2実
施例と同様の構造のプランジャ13が進退自在に挿入さ
れていて、これにより、シリンダ部8A内部が二つの流
体室11A,11Bに分割されている。
て、ホイールシリンダ8の概略構成図である。なお、上
記第1,第2実施例と同様の構成には同じ符号を付しそ
の重複する説明は省略するとともに、ドラムブレーキ全
体の構成は上記第1実施例と同一であるため、その図示
及び説明は省略する。即ち、本実施例にあっては、ホイ
ールシリンダ8内にスリーブ25が圧入によって固定さ
れるとともに、そのスリーブ25の内側に、上記第2実
施例と同様の構造のプランジャ13が進退自在に挿入さ
れていて、これにより、シリンダ部8A内部が二つの流
体室11A,11Bに分割されている。
【0052】また、スリーブ25には、プランジャ13
の大径ピストン部13A及び小径ピストン部13Bに対
応して大径部25A及び小径部25Bが形成されてい
て、大径ピストン部13A及び大径部25Aの対向する
端面間に形成されるリング状の空間27は、シリンダ部
8A外周部に形成された通路26を介して大気圧に通じ
ている。なお、図示はしないが、スリーブ25及びプラ
ンジャ13間は、そのプランジャ13の進退に対して抗
力とならない程度の低剛性のばねを介して結合されてい
て、これによりプランジャ13がスリーブ25から脱落
することを防止している。
の大径ピストン部13A及び小径ピストン部13Bに対
応して大径部25A及び小径部25Bが形成されてい
て、大径ピストン部13A及び大径部25Aの対向する
端面間に形成されるリング状の空間27は、シリンダ部
8A外周部に形成された通路26を介して大気圧に通じ
ている。なお、図示はしないが、スリーブ25及びプラ
ンジャ13間は、そのプランジャ13の進退に対して抗
力とならない程度の低剛性のばねを介して結合されてい
て、これによりプランジャ13がスリーブ25から脱落
することを防止している。
【0053】そして、プランジャ13の第1圧力面15
Aが面する流体室11B側に、配管12Cを介してマス
タシリンダ側から流体圧が供給されるようになってい
る。その他の構成は、上記第1実施例と同様である。こ
のような構成において、例えば制動時に運転者がブレー
キペダルを踏み込むと、マスタシリンダ等によって増圧
分配された流体圧がホイールシリンダ8側に供給される
が、その流体圧は流体室11Bに供給されて内圧P2 が
上昇する。すると、ピストン8Cが図9右方に移動する
からトレーリング側ブレーキシュー6が内周面2aに向
けて押圧されるが、内圧P2 はプランジャ13の第1圧
力面15Aにも作用するから、プランジャ13は図2左
方に移動し、これによって流体室11Aの内圧P1 も上
昇する。よって、ピストン8B及び8Cがそれぞれ外側
に移動し、これによってリーディング側ブレーキシュー
5及びトレーリング側ブレーキシュー6の上端側が左右
に開いて両者のライニング5a,6aがブレーキドラム
2の内周面2aに押し付けられ、それらライニング5
a,6aと内周面2aとの間に摩擦力が発生し、制動が
行われる。
Aが面する流体室11B側に、配管12Cを介してマス
タシリンダ側から流体圧が供給されるようになってい
る。その他の構成は、上記第1実施例と同様である。こ
のような構成において、例えば制動時に運転者がブレー
キペダルを踏み込むと、マスタシリンダ等によって増圧
分配された流体圧がホイールシリンダ8側に供給される
が、その流体圧は流体室11Bに供給されて内圧P2 が
上昇する。すると、ピストン8Cが図9右方に移動する
からトレーリング側ブレーキシュー6が内周面2aに向
けて押圧されるが、内圧P2 はプランジャ13の第1圧
力面15Aにも作用するから、プランジャ13は図2左
方に移動し、これによって流体室11Aの内圧P1 も上
昇する。よって、ピストン8B及び8Cがそれぞれ外側
に移動し、これによってリーディング側ブレーキシュー
5及びトレーリング側ブレーキシュー6の上端側が左右
に開いて両者のライニング5a,6aがブレーキドラム
2の内周面2aに押し付けられ、それらライニング5
a,6aと内周面2aとの間に摩擦力が発生し、制動が
行われる。
【0054】この状態から運転者によるブレーキペダル
の踏み込みが解除されると、第1圧力面15Aが受ける
内圧P2 が低下するから、ピストン8Cが第2図左方に
移動するとともに、プランジャ13が図2右方に移動し
て流体室11Aの内圧P1 も低下するので、ピストン8
B及び8Cがそれぞれ内側に移動し、これによってリー
ディング側ブレーキシュー5及びトレーリング側ブレー
キシュー6の上端がリターンスプリング9の付勢力によ
ってホイールシリンダ8に近づく方向に変位し、ライニ
ング5a,6aの内周面2aへの押し付けが解除され、
摩擦力が消滅して制動が終了する。
の踏み込みが解除されると、第1圧力面15Aが受ける
内圧P2 が低下するから、ピストン8Cが第2図左方に
移動するとともに、プランジャ13が図2右方に移動し
て流体室11Aの内圧P1 も低下するので、ピストン8
B及び8Cがそれぞれ内側に移動し、これによってリー
ディング側ブレーキシュー5及びトレーリング側ブレー
キシュー6の上端がリターンスプリング9の付勢力によ
ってホイールシリンダ8に近づく方向に変位し、ライニ
ング5a,6aの内周面2aへの押し付けが解除され、
摩擦力が消滅して制動が終了する。
【0055】このように、ホイールシリンダ8内に二つ
の流体室11A,11Bを設けるとともに、その流体室
11B側にマスタシリンダ側の流体圧を供給する本実施
例の構成であっても、従来のドラムブレーキと同様の制
動が行われる。そして、本実施例の構成にあっても、ロ
ック時には、大きな静摩擦力を有するリーディング側ブ
レーキシュー5に対応する流体室11Aの内圧P1 が急
激に増圧するのに対し、流体室11Bの内圧P2 は急激
に減圧するため、P1 ≫P2 となってチェックバルブ2
2が開状態となるから、流体室11A内の流体が流体室
11B側に移動し、プランジャ13はその流体の動きと
は逆にチェックバルブ22が閉状態となるまで流体室1
1A側に移動する。この結果、内圧P1 が瞬間的に低下
し、ピストン8Bがリーディング側ブレーキシュー5に
付与していた力が低下し、リーディング側ブレーキシュ
ー5及び内周面2a間の静摩擦力が低下しするから、上
記第2実施例と同様に、ロック状態を解除できる又はロ
ック状態を解除し易い状態にすることができる。この場
合、ロック状態を完全に解除できなくても、内圧P1 ,
P2 が十分に緩和されるから、その後に例えばブレーキ
ペダルの踏み力が低下すればより早い段階でロック解除
が達成されるようになる。
の流体室11A,11Bを設けるとともに、その流体室
11B側にマスタシリンダ側の流体圧を供給する本実施
例の構成であっても、従来のドラムブレーキと同様の制
動が行われる。そして、本実施例の構成にあっても、ロ
ック時には、大きな静摩擦力を有するリーディング側ブ
レーキシュー5に対応する流体室11Aの内圧P1 が急
激に増圧するのに対し、流体室11Bの内圧P2 は急激
に減圧するため、P1 ≫P2 となってチェックバルブ2
2が開状態となるから、流体室11A内の流体が流体室
11B側に移動し、プランジャ13はその流体の動きと
は逆にチェックバルブ22が閉状態となるまで流体室1
1A側に移動する。この結果、内圧P1 が瞬間的に低下
し、ピストン8Bがリーディング側ブレーキシュー5に
付与していた力が低下し、リーディング側ブレーキシュ
ー5及び内周面2a間の静摩擦力が低下しするから、上
記第2実施例と同様に、ロック状態を解除できる又はロ
ック状態を解除し易い状態にすることができる。この場
合、ロック状態を完全に解除できなくても、内圧P1 ,
P2 が十分に緩和されるから、その後に例えばブレーキ
ペダルの踏み力が低下すればより早い段階でロック解除
が達成されるようになる。
【0056】ただし、本実施例の場合、ロック時に上述
のように流体室11Aから流体室11Bに流体が移動す
ると、流体室11Bの内圧P2 は上昇してロック状態を
維持する方向に作用することになるが、プランジャ13
の第1圧力面15A及び第2圧力面15Bの面積が異な
るため、内圧P2 の上昇によりプランジャ13が流体室
11A側に移動すると流体室11A,11B全体の容積
が大きくなるから、全体としては圧力上昇が緩和され
る、つまり、内圧P1 ,P2 の平均圧力は低下し、より
確実な静摩擦力緩和が可能となっているのである。
のように流体室11Aから流体室11Bに流体が移動す
ると、流体室11Bの内圧P2 は上昇してロック状態を
維持する方向に作用することになるが、プランジャ13
の第1圧力面15A及び第2圧力面15Bの面積が異な
るため、内圧P2 の上昇によりプランジャ13が流体室
11A側に移動すると流体室11A,11B全体の容積
が大きくなるから、全体としては圧力上昇が緩和され
る、つまり、内圧P1 ,P2 の平均圧力は低下し、より
確実な静摩擦力緩和が可能となっているのである。
【0057】なお、本実施例にあっては、流体室11A
及び11B間がオリフィス21を介して連通しているた
め、緩やかなブレーキ操作による圧力変動に対しては、
そのオリフィス21を通じて内圧P1 ,P2 が同等とな
り、上述したような制動動作を得ることもできる。これ
に対し、急激なブレーキ操作の場合はオリフィス21が
スティック状態となってその効果は小さくなるが、この
場合は、プランジャ13の第1圧力面15A及び第2圧
力面15Bの面積比により内圧P1 側がより高くなる傾
向となり、自己サーボ効果の大きいリーディング側ブレ
ーキシュー5によってより大きな制動力が発生するとい
う特性となる。ただし、リーディング側ブレーキシュー
5による制動力が大きくなると、それだけロック状態を
生じ易くなるとも考えられるが、本実施例によれば上述
のように内圧P1 が急激に増大してもこれを瞬間的に低
下させることができるから、特に問題はない。
及び11B間がオリフィス21を介して連通しているた
め、緩やかなブレーキ操作による圧力変動に対しては、
そのオリフィス21を通じて内圧P1 ,P2 が同等とな
り、上述したような制動動作を得ることもできる。これ
に対し、急激なブレーキ操作の場合はオリフィス21が
スティック状態となってその効果は小さくなるが、この
場合は、プランジャ13の第1圧力面15A及び第2圧
力面15Bの面積比により内圧P1 側がより高くなる傾
向となり、自己サーボ効果の大きいリーディング側ブレ
ーキシュー5によってより大きな制動力が発生するとい
う特性となる。ただし、リーディング側ブレーキシュー
5による制動力が大きくなると、それだけロック状態を
生じ易くなるとも考えられるが、本実施例によれば上述
のように内圧P1 が急激に増大してもこれを瞬間的に低
下させることができるから、特に問題はない。
【0058】また、本実施例では、プランジャ13の進
退に伴って容積の変化する空間27を、通路26を介し
て大気圧に通じさせているため、負圧発生等によりプラ
ンジャ13が誤動作する可能性もない。ここで、本実施
例では、配管12C及び図示しないマスタシリンダ等に
よって流体圧供給手段が構成され、プランジャ13及び
オリフィス21によって流体圧伝達手段が構成される。
退に伴って容積の変化する空間27を、通路26を介し
て大気圧に通じさせているため、負圧発生等によりプラ
ンジャ13が誤動作する可能性もない。ここで、本実施
例では、配管12C及び図示しないマスタシリンダ等に
よって流体圧供給手段が構成され、プランジャ13及び
オリフィス21によって流体圧伝達手段が構成される。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、ホイールシリンダが各ブレーキシューに対
応して二つの流体室を有するため、それら流体室の減圧
変化及び増圧変化が相殺し合って両ブレーキシューの変
位を助長しないから、ブレーキシュー及びブレーキドラ
ム間の摩擦係数が大きくなってもトレーリング側ブレー
キシューによる制動力が過大になるようなことはなく、
安定した制動特性を実現できるという効果がある。
明によれば、ホイールシリンダが各ブレーキシューに対
応して二つの流体室を有するため、それら流体室の減圧
変化及び増圧変化が相殺し合って両ブレーキシューの変
位を助長しないから、ブレーキシュー及びブレーキドラ
ム間の摩擦係数が大きくなってもトレーリング側ブレー
キシューによる制動力が過大になるようなことはなく、
安定した制動特性を実現できるという効果がある。
【0060】この場合、請求項2に係る発明によれば、
流体圧の供給系統においても二つの流体室の内圧の増減
が相殺し合うようなことはないから、上記請求項1に係
る発明の効果が確実に得られる。また、請求項3に係る
発明によれば、流体圧供給手段の流体圧分割手段によっ
て分割されて二つの流体室に個別に供給されるから、流
体圧分割手段よりも上流側(圧力源側)の構成が従来と
同様に一系統であっても、二つの流体室の内圧の増減が
相殺し合うようなことはなく、従って、流体圧分割手段
よりも圧力源側の構成は従来と同様の構成が採用でき、
コストの大幅な増大を招かないという利点がある。
流体圧の供給系統においても二つの流体室の内圧の増減
が相殺し合うようなことはないから、上記請求項1に係
る発明の効果が確実に得られる。また、請求項3に係る
発明によれば、流体圧供給手段の流体圧分割手段によっ
て分割されて二つの流体室に個別に供給されるから、流
体圧分割手段よりも上流側(圧力源側)の構成が従来と
同様に一系統であっても、二つの流体室の内圧の増減が
相殺し合うようなことはなく、従って、流体圧分割手段
よりも圧力源側の構成は従来と同様の構成が採用でき、
コストの大幅な増大を招かないという利点がある。
【0061】そして、請求項4に係る発明によれば、二
つの流体室における減圧変化と増圧変化とが互いに牽制
し合うようになるから、それら減圧変化や増圧変化が抑
制され、上記請求項1に係る発明の効果がより確実に得
られる。さらに、請求項5に係る発明によれば、ロック
状態になっても、自動的にロック状態が解消される又は
ロック状態が解消し易い状態となるから、より安全性に
優れたドラムブレーキとなる。
つの流体室における減圧変化と増圧変化とが互いに牽制
し合うようになるから、それら減圧変化や増圧変化が抑
制され、上記請求項1に係る発明の効果がより確実に得
られる。さらに、請求項5に係る発明によれば、ロック
状態になっても、自動的にロック状態が解消される又は
ロック状態が解消し易い状態となるから、より安全性に
優れたドラムブレーキとなる。
【0062】特に、請求項6に係る発明によれば、リー
ディング側ブレーキシューをブレーキドラムに押し付け
る力が素早く弱くなるから、より短時間のうちにロック
状態を解消できる又はロック状態を解消し易い状態にで
きるという効果がある。同様に、請求項7に係る発明に
よれば、リーディング側ブレーキシューに対応する流体
室の内圧を素早く逃がすことができるから、短時間のう
ちにロック状態を解消できる又はロック状態を解消し易
い状態にできるという効果がある。
ディング側ブレーキシューをブレーキドラムに押し付け
る力が素早く弱くなるから、より短時間のうちにロック
状態を解消できる又はロック状態を解消し易い状態にで
きるという効果がある。同様に、請求項7に係る発明に
よれば、リーディング側ブレーキシューに対応する流体
室の内圧を素早く逃がすことができるから、短時間のう
ちにロック状態を解消できる又はロック状態を解消し易
い状態にできるという効果がある。
【0063】一方、請求項8に係る発明によれば、ホイ
ールシリンダが二つの流体室を有しているが、流体圧供
給手段及び流体圧伝達手段を備えるため、制動時には一
対のブレーキシューをブレーキドラムの内周面に押圧す
ることができ、従来と同様に一対のブレーキシューによ
る制動力を得ることができる。そして、請求項9に係る
発明によれば、ロック状態となると、瞬間的にリーディ
ング側ブレーキシューをブレーキドラムに押し付ける力
が弱くなり、ブレーキシュー及びブレーキドラム間の摩
擦力が低減方向に変化し、ロック状態が解消される又は
ロック状態が解消し易い状態となるから、より安全性に
優れたドラムブレーキとなる。
ールシリンダが二つの流体室を有しているが、流体圧供
給手段及び流体圧伝達手段を備えるため、制動時には一
対のブレーキシューをブレーキドラムの内周面に押圧す
ることができ、従来と同様に一対のブレーキシューによ
る制動力を得ることができる。そして、請求項9に係る
発明によれば、ロック状態となると、瞬間的にリーディ
ング側ブレーキシューをブレーキドラムに押し付ける力
が弱くなり、ブレーキシュー及びブレーキドラム間の摩
擦力が低減方向に変化し、ロック状態が解消される又は
ロック状態が解消し易い状態となるから、より安全性に
優れたドラムブレーキとなる。
【図1】本発明の第1実施例の全体構成を示すドラムブ
レーキの正面図である。
レーキの正面図である。
【図2】第1実施例のホイールシリンダの構成を示す概
略図である。
略図である。
【図3】第1実施例の作用を説明するためのモデルであ
る。
る。
【図4】変換ゲインCi ,Ci ' と摩擦係数μとの関係
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図5】変換ゲインCi ,Ci ' を摩擦係数μで微分し
た値と摩擦係数μとの関係を示すグラフである。
た値と摩擦係数μとの関係を示すグラフである。
【図6】摩擦係数μと、ブレーキドラム及びブレーキシ
ュー間の相対速度との関係を示すグラフである。
ュー間の相対速度との関係を示すグラフである。
【図7】第2実施例のホイールシリンダの構成を示す概
略図である。
略図である。
【図8】ロック時における流体室の内圧変化を示す波形
図である。
図である。
【図9】第3実施例のホイールシリンダの構成を示す概
略図である。
略図である。
1 ドラムブレーキ 2 ブレーキドラム 2a 内周面 3 バックプレート(固定側部材) 4 アンカ 5 リーディング側ブレーキシュー 5a ライニング 6 トレーリング側ブレーキシュー 6a ライニング 8 ホイールシリンダ 8A シリンダ部 8B,8C ピストン 11A,11B 流体室 12A〜12C 配管 13 プランジャ(流体圧分割手段、流体圧
伝達手段) 14 流体室 15A 第1圧力面 15B 第2圧力面 15C 第3圧力面 20 連通路 21 オリフィス(流体圧伝達手段) 22 チェックバルブ 25 スリーブ P1 ,P2 内圧
伝達手段) 14 流体室 15A 第1圧力面 15B 第2圧力面 15C 第3圧力面 20 連通路 21 オリフィス(流体圧伝達手段) 22 チェックバルブ 25 スリーブ P1 ,P2 内圧
Claims (9)
- 【請求項1】 回転側部材と一体に回転するブレーキド
ラムの内周面に沿うように固定側部材に支持された一対
のブレーキシューと、これら一対のブレーキシューの互
いに対向する端部にこれら一対のブレーキシューを前記
内周面に向けて押圧する力を付与可能なホイールシリン
ダと、を備えたドラムブレーキにおいて、前記ホイール
シリンダ内部に、前記一対のブレーキシューのそれぞれ
に対応して二つの流体室を形成したことを特徴とするド
ラムブレーキ。 - 【請求項2】 前記二つの流体室に個別に流体圧を供給
する流体圧供給手段を設けた請求項1記載のドラムブレ
ーキ。 - 【請求項3】 前記流体圧供給手段は、圧力源側から供
給される流体圧を二系統に分割して前記二つの流体室に
個別に供給する流体圧分割手段を有する請求項2記載の
ドラムブレーキ。 - 【請求項4】 前記流体圧分割手段は、一端面側には前
記圧力源側の流体圧を受ける第1圧力面が形成され且つ
他端面側には一方の前記流体室側の流体圧を受ける第2
圧力面と他方の前記流体室側の流体圧を受ける第3圧力
面とが形成されたプランジャを有する請求項3記載のド
ラムブレーキ。 - 【請求項5】 前記一対のブレーキシューとしてリーデ
ィング側ブレーキシュー及びトレーリング側ブレーキシ
ューを有し、前記流体圧供給手段は、前記二系統のうち
前記リーディング側ブレーキシューに対応する系統の内
圧が所定圧以上の場合に開いてその内圧を逃がすバルブ
を有する請求項3又は請求項4記載のドラムブレーキ。 - 【請求項6】 前記リーディング側ブレーキシューに対
応する系統と前記圧力源側との間を連通する連通路を形
成し、その連通路に前記バルブを設けた請求項5記載の
ドラムブレーキ。 - 【請求項7】 前記リーディング側ブレーキシューに対
応する系統と前記トレーリング側ブレーキシューに対応
する系統との間を連通する連通路を形成し、その連通路
に前記バルブを設けた請求項5記載のドラムブレーキ。 - 【請求項8】 回転側部材と一体に回転するブレーキド
ラムの内周面に沿うように固定側部材に支持された一対
のブレーキシューと、これら一対のブレーキシューの互
いに対向する端部にこれら一対のブレーキシューを前記
内周面に向けて押圧する力を付与可能なホイールシリン
ダと、を備えたドラムブレーキにおいて、前記ホイール
シリンダ内部に、前記一対のブレーキシューのそれぞれ
に対応して二つの流体室を形成するとともに、前記二つ
の流体室のうちの一方に流体圧を供給する流体圧供給手
段と、前記二つの流体室間で流体圧を伝達する流体圧伝
達手段と、を設けたことを特徴とするドラムブレーキ。 - 【請求項9】 前記一対のブレーキシューとしてリーデ
ィング側ブレーキシュー及びトレーリング側ブレーキシ
ューを有し、前記二つの流体室間を連通する連通路を形
成するとともに、リーディング側ブレーキシューに対応
する流体室の内圧が所定圧以上の場合に開くバルブを前
記連通路に設けた請求項8記載のドラムブレーキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7024066A JPH08219193A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | ドラムブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7024066A JPH08219193A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | ドラムブレーキ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08219193A true JPH08219193A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12128077
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7024066A Pending JPH08219193A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | ドラムブレーキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08219193A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010242841A (ja) * | 2009-04-03 | 2010-10-28 | Toyota Motor Corp | ブレーキ装置 |
-
1995
- 1995-02-13 JP JP7024066A patent/JPH08219193A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010242841A (ja) * | 2009-04-03 | 2010-10-28 | Toyota Motor Corp | ブレーキ装置 |
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