JPH08220122A - 回転速センサ - Google Patents

回転速センサ

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Publication number
JPH08220122A
JPH08220122A JP2694695A JP2694695A JPH08220122A JP H08220122 A JPH08220122 A JP H08220122A JP 2694695 A JP2694695 A JP 2694695A JP 2694695 A JP2694695 A JP 2694695A JP H08220122 A JPH08220122 A JP H08220122A
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JP
Japan
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ring member
pickup
sensor
outer ring
rotation speed
Prior art date
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Pending
Application number
JP2694695A
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English (en)
Inventor
Hisafumi Okayama
尚史 岡山
Nobuaki Mizuno
伸章 水野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08220122A publication Critical patent/JPH08220122A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はセンサロータとピックアップとの間
に形成されるセンサギャップを安定して管理できるよう
構成した回転速センサを提供することを目的とする。 【構成】 回転速センサ1は、回転軸2に嵌合固定され
た環状の内環部材3aを有するパルサリング3と、パル
サリング3の外周を覆うように取り付けられた環状の外
環部材4とが嵌合するように組み合わせた構成となって
いる。パルサリング3は、内環部材3の外周に複数の歯
3cを有し、回転軸2と一体に回転する。外環部材4に
は、ピックアップ8が内蔵されている。パルサリング3
と外環部材4との間は、シール部材17,18にシール
され、且つ高粘性を有するグリース16が充填されてい
る。外環部材4は、シール部材17,18の弾性及びグ
リース16の粘性によりパルサリング3に対して浮上し
た状態に支持される。パルサリング3は、回転軸2の回
転と共に外環部材4に対し相対回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転速センサに係り、特
にセンサロータとピックアップとの間に形成されるセン
サギャップを安定して管理できるよう構成した回転速セ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】車両等においては、車輪の回転検出を行
う回転速センサから出力された信号に基づいて制動時の
ブレーキ圧制御を行って車輪のロックを防止している。
この種の回転速センサとしては、回転軸に取付けられる
パルサリング(センサロータ)と、パルサリングに対向
して配置されるピックアップからなる非接触式のセンサ
が使用されている。そして、パルサリングの外周には所
定ピッチで突出する複数の歯が設けられており、回転速
センサは回転軸の回転に伴ってパルサリングの歯がピッ
クアップに対向する位置を通過する度にピックアップの
コイルからの出力値が大きくなるように構成されてい
る。
【0003】上記構成の場合、パルサリングが直接回転
軸に取付けられるのに対し、ピックアップは回転軸のベ
アリングを保持する保持部等に固定されたピックアップ
支持部材を介してパルサリングの外側に支持され、パル
サリングとピックアップとの間に介在する介在物(ベア
リング,保持部,ピックアップ支持部材等)が多い構成
となっている。
【0004】尚、パルサリングとピックアップとの間の
介在物が多い理由としては、ピックアップから引き出さ
れる出力コードの取り回しが支障のないようにする必要
があり、且つ回転軸の回転精度が安定しているベアリン
グの近傍に回転速センサを設けることが望ましいからで
ある。
【0005】また、ピックアップのコイルは、回転する
パルサリングの歯が通過する際の磁界変化を検出してお
り、回転軸の回転数に比例した周波数の信号を出力す
る。そのため、上記構成の回転速センサの検出精度を向
上させるには、ピックアップとパルサリングの外周との
間隙をできるだけ小さくして磁気抵抗を下げることによ
りピックアップの出力を上げることが重要である。
【0006】この種の従来の回転速センサの具体例とし
ては、例えば特開平3−170870号公報により開示
されたものがある。この公報の構成では、ピックアップ
を保持する保持部材が車輪用ベアリングユニットのグリ
スカバー等よりなるため、ピックアップとパルサリング
との間隙(センサギャップ)が車輪用ベアリングユニッ
トのグリスカバーの加工精度、及び組立精度により決ま
ることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
記載されたような構成の回転速センサでは、回転側のパ
ルサリングと固定側のピックアップとが夫々別部材に設
けられており、さらにはパルサリングとピックアップと
の間には、上記のようなグリスカバー等よりなるピック
アップ支持部材、ベアリングのボールや内外輪等の複数
の介在物が介在するため、各部材の加工誤差や組立誤差
が累積すると、ピックアップとパルサリングとの間隙
(センサギャップ)を所定の微小寸法に安定的に管理す
ることは難しいといった問題がある。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、センサロータを取り付けた回転軸にピックアップ
を取り付け、センサロータとピックアップとの間の介在
物を少なくすることによりセンサギャップを所定の微小
寸法に管理できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
回転体に取付けられるセンサロータと、該センサロータ
に対向して配置されるピックアップからなる回転速セン
サにおいて、前記ピックアップを前記センサロータに対
して相対回転可能となるように前記回転体のみに取り付
けたことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2の発明は、回転体に取付け
られるセンサロータと、該センサロータに対向して配置
されるピックアップからなる回転速センサにおいて、前
記センサロータを前記回転体に固定した内環部材に設
け、前記ピックアップを前記内環部材の外周に前記内環
部材に対して相対回転可能に嵌合させた外環部材に設け
たことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項3の発明は、前記請求項2記
載の回転速センサにおいて、前記内環部材と前記外環部
材とが共同して前記センサロータと前記ピックアップと
を囲繞し、前記内環部材と前記外環部材とにより形成さ
れた空間部に高粘性流体を封入したことを特徴とするも
のである。
【0012】
【作用】上記請求項1によれば、ピックアップをセンサ
ロータに対し相対回転可能となるように回転体のみに取
り付けたことにより、ピックアップとセンサロータとの
間に介在する介在物を削減してこれら介在物による加工
誤差や組立誤差による影響を排除することができる。こ
れにより、センサギャップが所定の微小寸法を保つよう
に管理することが可能になる。
【0013】また、請求項2によれば、回転体に固定し
た内環部材にセンサロータが設けられ、内環部材に対し
て相対回転可能に嵌合させた外環部材にピックアップが
設けられているので、ピックアップとセンサロータとの
間に介在する介在物が内環部材と外環部材のみとなり、
両部材の加工精度を高めることによりセンサギャップを
所定寸法に管理できる。
【0014】また、請求項3によれば、内環部材と外環
部材とが共同してセンサロータとピックアップとを囲繞
し、内環部材と外環部材とにより形成された空間部に高
粘性流体を封入することにより、内環部材の外周と外環
部材に内周との間が全周にわたり一定の間隙を保持する
ことが可能になる。そのため、回転体に径方向の加速度
が加えられた場合にセンサギャップが変化することを抑
制できる。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。図1及び図2は本発明の一実施例である回転速セ
ンサ1の取付状態を示す。図3は回転速センサ1の内部
構成を示す縦断面図である。
【0016】回転速センサ1は、自動車の車輪の回転速
度を検出するセンサとして車輪を回転させる回転軸(回
転体)2の外周にのみ嵌合した状態で取り付けられてい
る。回転速センサ1は、大略、回転軸2に嵌合固定され
た環状のパルサリング3と、パルサリング3の外周を覆
うように取り付けられた環状の外環部材4とを組み合わ
せた構成となっている。
【0017】センサロータとして回転軸2に取り付けら
れたパルサリング3は、回転軸2の外周に嵌合する内環
部材3aと、内環部材3aの外周から半径方向に突出す
る環状の垂立部3bと、垂立部3bの外側全周に所定ピ
ッチごとに突出するように形成された複数の歯3cとを
有する。また、パルサリング3は、回転軸2の回転検出
を行うための被検出部であり、例えば焼結金属などより
なる磁性材により形成されている。
【0018】外環部材4は、パルサリング3の外周を全
周にわたって覆うように取り付けられ、且つパルサリン
グ3に対し相対回転可能となるように設けられている。
5はワイヤハーネスで、周囲の他部材と干渉しないよう
に上方から下方に延在され、その下端5aが左側に曲げ
られて外環部材4の側面4aに側方から接続固定されて
いる。外環部材4はワイヤハーネス5以外の部材に連結
されておらず、ワイヤハーネス5は、外環部材4を保持
する保持部としても機能する。ワイヤハーネス5は、L
字状に形成されたステー金具6に沿う形状に曲げられた
状態でステー金具6に保持されている。そして、ワイヤ
ハーネス5の上端5bは、回転軸2の上方に導かれて右
方に曲げられている。
【0019】ステー金具6は、車両のボデー(図示せ
ず)に固定用ネジ7により固定されている。そのため、
ワイヤハーネス5は、殆ど自由度のない状態に保持され
て他部材と干渉しない位置に配設されている。また、ワ
イヤハーネス5の下端5aは、ステー金具6から引き出
された部分が僅かに変位できる適度な弾性を有する状態
で外環部材4を保持し、これにより、外環部材4の回転
方向の動きを規制している。
【0020】図3に示されるように、外環部材4の内部
には、ピックアップ8を収納するピックアップ収納部9
が設けられている。ピックアップ8は、コイル10と、
コイル10内を貫通する永久磁石11とからなる。ピッ
クアップ8とパルサリング3とは非接触で相対的回転可
能に取り付けられるため、ピックアップ8の永久磁石1
1とパルサリング3の歯3cとの間には、所定寸法のセ
ンサギャップ(間隙)14が形成される。
【0021】また、ピックアップ8は、ピックアップ収
納部9内において合成樹脂材12によりモールド成形さ
れ、コイル10及び永久磁石11はがたつきのない状態
に保持されている。また、ピックアップ8として、約3
0g程度に軽量化したものが使用されている。尚、回転
速センサ1にかかる加速度により上記センサギャップ1
4が変動することを軽減する為に、本実施例ではピック
アップ8を軽量化しているので、加速度による影響が低
減されている。
【0022】コイル10には、外環部材4の側面4aの
接続部4bに接続固定されてワイヤハーネス5からピッ
クアップ収納部9内に引き出された出力コード13が接
続されている。また、永久磁石11は、コイル10の内
周10aに挿通されたコア部11aと、コイル10の上
方に延在するN極11bと、コイル10の下方に延在す
るS極11cとよりなる。N極11b及びS極11cの
パルサリング3に対向する部分には、複数の突部11
d,11eが上記パルサリング3の歯3cと同一のピッ
チで形成されている。
【0023】この突部11d,11eはパルサリング3
の歯3cに対し微小なセンサギャップ14を介して対向
するように設けられている。本実施例では、コア部11
aを通過する磁束密度を高めるため、突部11d,11
eが夫々4個ずつ設けられているが、この突部11d,
11eの数は4個以上あるいは4個未満でも良い。
【0024】上記センサギャップ14は、各突部11
d,11eとパルサリング3の歯3cとの間の磁気抵抗
を下げるため微小寸法で且つ均一であることが望まし
い。そして、センサギャップ14を所定の微小寸法に安
定に管理することにより、ピックアップ8の検出精度を
高めることが可能になる。
【0025】また、パルサリング3と外環部材4との間
に形成された環状の空間15内には、外環部材4の外周
に設けられた注入口(図示せず)から高粘性を有するグ
リース16(図においてナシ地模様で示す)が充填され
る。尚、グリース16の封入は、外環部材4を組付ける
時に同時に封入することで注入口を省くこともできる。
【0026】そして、ピックアップ8の重量が30gと
した場合、車両最大加速度7.35m/s2 (0.75
G)のときピックアップ8に作用する荷重は、0.75
G×30g=220.5mNとなる。従って、グリース
16を充填する際は、この約220gの荷重が作用した
ときセンサギャップ14の変化が±0.2mm以内とな
るようにグリース16の粘性を選定しておく。
【0027】このグリース16は、パルサリング3と外
環部材4との間の全周にわたって充填されるため、外環
部材4に粘性による浮上力が発生してパルサリング3に
対して外環部材4を浮上した状態に支持することができ
る。そのため、外環部材4とパルサリング3との間隔が
全周で所定間隔を保つように外環部材4が支持される。
従って、回転軸2の径方向の加速度が加えられた場合に
グリース16の粘性によりセンサギャップ14の変動を
抑制することができる。
【0028】図4はパルサリング3及びピックアップ8
の構成を示す図3中IV−IV線に沿う断面図であり、図5
はパルサリング3及び外環部材4の構成を示す図3中V
−V線に沿う断面図である。パルサリング3は、垂立部
3bが内環部材3aの中間位置から半径方向に突出する
ように設けられ、断面が逆T字状となるように形成され
ている。そして、垂立部3bの両側に位置する内環部材
3aの周面3d,3eがグリース16の漏れを防止する
シール部材17,18が摺接するシート面となる。
【0029】また、外環部材4はステンレス板を環状に
加工した外環半体4aと外環半体4bとが互いに外周部
分4a1 ,4b1 を積重させた状態で一体的に結合され
ている。この、外環半体4a,4bの側面4a2 ,4b
2 の下端には、内環部材3aの周面3b,3cとの間を
シールするシール部材17,18が嵌合した状態で配設
されている。このシール部材17,18は、パルサリン
グ3の両側でグリース16の漏れを防止すると共に、外
環部材4に対してパルサリング3を相対回転可能な状
態、つまり外環部材4がパルサリング3に対して浮上し
た状態を保つことができる。
【0030】ここで、上記シール部材17,18の形状
について説明する。尚、シール部材17と18とは、断
面形状が左右対称であるので、以下、左側のシール部材
17の形状について説明し、右側のシール部材18の説
明は省略する。図6にシール部材17の取り付け状態を
拡大して示す。
【0031】シール部材17は、外環部材4を支持する
ため、偏心量や回転振れを考慮した高い弾性係数を得ら
れるリップ形状となるように一体成形されている。本実
施例のシール部材17は、図4及び図5に示されるよう
に、外環半体4aの側面4a2 の下端に嵌合する嵌合溝
17aと、嵌合溝17aを形成するとともに側面4a2
の両側に密接する第1,第2のリップ部17b,17c
と、パルサリング3の垂立部3bの側面に密接する第3
のリップ部17dと、内環部材3aの周面3dに密接す
る第4,第5のリップ部17e,17fと、第5のリッ
プ部17fより内側で周面3dに摺接する摺接部17g
とが一体に成形されている。
【0032】従って、パルサリング3と外環部材4との
間の空間15内に充填されたグリース16は、外環半体
4aの側面4a2 の内側に密接する第2のリップ部17
cとパルサリング3の垂立部3bの側面に密接する第3
のリップ部17dとにより外部に漏れることが防止され
る。
【0033】さらに、シール部材17は嵌合溝17aが
外環半体4aの側面4a2 下端に嵌合し、第1,第2の
リップ部17b,17cが挟持している。そのため、回
転軸2が回転する際は、外環半体4aに嵌合固定された
シール部材17に対し、パルサリング3が相対回転する
ことになる。その際、第4,第5のリップ部17e,1
7f及び摺接部17gは内環部材3aの周面3dに密接
したまま摺接することになり、周面3dにおける漏れも
防止できるように構成されている。
【0034】また、上記シール部材17の形状は、前述
したグリース16の粘性を選定する場合と同様にピック
アップ8の重量と車両最大加速度との関係からセンサギ
ャップ14の変化が±0.2mm以内となるように設計
されている。即ち、本実施例の場合、シール部材17の
第4,第5のリップ部17e,17fと共に摺接部17
gが内環部材3aの周面3dに摺接するため、シール部
材17による浮上力が発生して外環部材4と内環部材3
aの周面3bとの間隔が所定寸法に保たれると共に、セ
ンサギャップ14が±0.2mm以内に保たれる。
【0035】さらに、摺接部17gは、内環部材3aの
周面3dに摺接する下端側角部17hの断面形状が逆三
角形状とされており、内環部材3aの周面3dに摺接す
る部分の幅寸法が最小となるように形成されている。そ
のため、回転軸2の回転により下端側角部17hが内環
部材3aの周面3dに摺接すると、下端側角部17hが
徐々に摩耗していく。
【0036】その場合でも、下端側角部17hが逆三角
形に形成されているので、当初周面3dに対して下端側
角部17hが線接触であったものが、摩耗するのにした
がい、周面3dに摺接する部分が広がるようになり接触
面積が増大して摩耗の進行が抑制される。
【0037】そのため、外環部材4は、常に内環部材3
aの周面3d,3eから所定距離離間した位置に保持さ
れた状態を維持することができる。即ち、シール部材1
7の内環部材3aの周面3bに摺接する部分が摩耗して
も、センサギャップ14の間隔が所定寸法(本実施例の
場合、±0.2mm以内)に保たれる。
【0038】また、本実施例のシール部材17では、図
6に示されるように、摺接部17gの上部17iに対向
する第3のリップ部17dの下部にストッパ部17jが
形成されている。そして、上記摺接部17gの上部17
iと第3のリップ部17dの下部に設けられたストッパ
部17jとの間隙Sが小さく設定されている。
【0039】そのため、過大な力がシール部材17に作
用したときは、摺接部17gの上部17iが第3のリッ
プ部17dの付け根部分に突出するストッパ部17jに
当接してそれ以上の変形が阻止される。これにより、セ
ンサギャップ14の間隔が異常に小さくなることが防止
され、各突部11d,11eとパルサリング3の歯3c
との衝突が回避される。つまり、シール部材17は、収
縮長が長い程、弾性係数が大となるように構成されてい
るが、本実施例では摺接部17gの上部17iがストッ
パ部17jに当接するまでは弾性係数が小さく、摺接部
17gの上部17iがストッパ部17jに当接した後は
弾性係数が大となる。
【0040】このように本実施例においては、パルサリ
ング3と外環部材4との間に介在するグリース16の粘
性と、シール部材17,18の弾性によりセンサギャッ
プ14が所定寸法に保たれる。また、本実施例では、ピ
ックアップ8が外環部材4を介して回転軸2に支持され
ているため、従来必要とされていたピックアップ8を支
持するための支持部材等の介在物が不要となり、各介在
物の加工誤差や組立誤差によりセンサギャップ14の間
隔がバラツクこともないので、センサギャップ14を所
定寸法に安定に管理することができる。
【0041】そのため、センサギャップ14における磁
気抵抗をできるだけ下げることが可能になり、パルサリ
ング3の回転に伴う磁束密度を高めてコイル10から出
力される出力電流を増大させて回転検出精度が向上す
る。尚、ピックアップ8からの出力が従来と同程度で良
いなら、ピックアップ8を小型軽量化することができ
る。
【0042】また、外環部材4はグリース16の粘性及
び両側のシール部材17,18の弾性によりパルサリン
グ3に対して浮遊状態に取り付けられているので、自己
バランスによりシール部材17,18の偏摩耗を低減さ
せることができる。ここで、回転軸2が回転するときの
回転検出動作について説明する。
【0043】回転軸2が回転すると、パルサリング3が
一体に回転する。そのため、パルサリング3はピックア
ップ8に対して相対的に回転し、パルサリング3の各歯
3cが突部11d,11eに近接した位置を移動するこ
とになる。そして、歯3cが突部11d,11eに対向
したとき永久磁石11とパルサリング3とを介して形成
される磁気回路を通過する磁束密度が最大となる。これ
とは逆に歯3aが突部11d,11eに対してずれて各
突部11d,11e間の谷部に対向したとき上記磁気回
路を通過する磁束密度が最小となる。
【0044】ピックアップ8のコイル10には、この磁
束密度の変化に応じた大きさの電流が流れ、通過した歯
3cの数だけコイル10から信号が出力される。そのた
め、ピックアップ8により検出された回転検出信号は出
力コード13を介してABS演算回路19に出力され
る。ABS演算回路19では、ピックアップ8から出力
された信号の周波数又は周期より回転軸2の回転速度を
求め、これに基づいて制動力を制御する。
【0045】このようにして回転軸2の回転速度がピッ
クアップ8により検出されると共に、前述したようにセ
ンサギャップ14がグリース16の粘性とシール部材1
7,18の弾性により所定寸法に維持される。そのた
め、パルサリング3がピックアップ8に対して相対的に
回転すると、従来のものよりもセンサギャップ14の磁
気抵抗が低下してコイル10からの出力が向上する。そ
の結果、回転速センサ1による回転軸2の回転検出精度
が高められる。
【0046】以上のように、本実施例においては、回転
体に取付けられるセンサロータと、該センサロータに間
隙(センサギャップ)を置いて対向して配置されるピッ
クアップからなる回転速センサにおいて、前記ピックア
ップを前記センサロータに対して相対回転可能となるよ
うに前記回転体に支持させたことを特徴とするもので、
これにより、センサロータとピックアップとの間の間隙
を所定の微小寸法に保持することを可能にしている。
【0047】尚、本実施例においてはABSの車輪速セ
ンサとして用いられた回転速センサ1を一例として説明
したが、これに限らず、車輪速センサ以外の回転検出用
として使用される回転速センサにも広く適用できるのは
勿論である。また、上記実施例では、パルサリング3の
外周に複数の歯3cが設けられた構成としたが、これに
限らず、外周に歯が設けられていない構成のパルサリン
グ3を使用しても良い。その場合、例えばパルサリング
3の外周にマグネットを埋設した構成のもの等を回転体
に嵌合固定させる構成とし、ピックアップ8が回転軸2
の回転と共にパルサリング3の外周に埋設されたマグネ
ットの通過に伴う磁界変化を検出するようにして良い。
【0048】また、上記実施例では、シール部材17,
18を外環部材4に取り付けたが、これに限らず、シー
ル部材17,18を内環部材3aに取り付ける構成とし
ても良い。
【0049】
【発明の効果】上述の如く、上記請求項1によれば、ピ
ックアップをセンサロータに対し相対回転可能となるよ
うに回転体のみに取り付けたため、ピックアップとセン
サロータとの間に介在する介在物を削減して従来の問題
点である介在物による加工誤差や組立誤差により影響を
排除することができる。これにより、センサギャップが
所定の微小寸法を保つように管理することが可能にな
り、センサギャップにおける磁気抵抗を下げてピックア
ップの回転検出時の出力を高めることができる。その結
果、回転検出精度を向上させることができる。
【0050】また、請求項2によれば、回転体に固定し
た内環部材にセンサロータが設けられ、内環部材に対し
て相対回転可能に嵌合させた外環部材にピックアップが
設けられているため、ピックアップとセンサロータとの
間に介在する介在物が内環部材と外環部材のみとなり、
両部材の加工精度を高めることによりセンサギャップを
所定寸法に管理できる。
【0051】また、請求項3によれば、内環部材と外環
部材とが共同してセンサロータとピックアップとを囲繞
し、内環部材と外環部材とにより形成された空間部に高
粘性流体を封入したため、内環部材の外周と外環部材に
内周との間を全周にわたり一定の間隙に保つことができ
る。そのため、回転体に径方向の加速度が加えられた場
合にセンサギャップが変化することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である回転速センサの取付け
状態を示す斜視図である。
【図2】回転速センサの取付け状態を軸方向からみた図
である。
【図3】回転速センサの内部構成を示す縦断面図であ
る。
【図4】図3中IV−IV線に沿う縦断面図である。
【図5】図3中V−V線に沿う縦断面図である。
【図6】シール部材の構成を拡大して示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 回転速センサ 2 回転軸 3 パルサリング 3a 内環部材 4 外環部材 5 ワイヤハーネス 8 ピックアップ 10 コイル 11 永久磁石 12 合成樹脂材 14 センサギャップ 15 空間 16 グリース 17,18 シール部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体に取付けられるセンサロータと、
    該センサロータに対向して配置されるピックアップから
    なる回転速センサにおいて、 前記ピックアップを前記センサロータに対して相対回転
    可能となるように前記回転体のみに取り付けたことを特
    徴とする回転速センサ。
  2. 【請求項2】 回転体に取付けられるセンサロータと、
    該センサロータに対向して配置されるピックアップから
    なる回転速センサにおいて、 前記センサロータを前記回転体に固定した内環部材に設
    け、 前記ピックアップを前記内環部材の外周に前記内環部材
    に対して相対回転可能に嵌合させた外環部材に設けたこ
    とを特徴とする回転速センサ。
  3. 【請求項3】 前記請求項2記載の回転速センサにおい
    て、 前記内環部材と前記外環部材とが共同して前記センサロ
    ータと前記ピックアップとを囲繞し、前記内環部材と前
    記外環部材とにより形成された空間部に高粘性流体を封
    入したことを特徴とする回転速センサ。
JP2694695A 1995-02-15 1995-02-15 回転速センサ Pending JPH08220122A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009072566A1 (ja) * 2007-12-07 2009-06-11 Mitsubishi Electric Corporation 車速検知ユニット及び車輪装着ユニット

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