JPH08221064A - ディジタルエフェクタのパッチ切換え装置 - Google Patents

ディジタルエフェクタのパッチ切換え装置

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JPH08221064A
JPH08221064A JP7021829A JP2182995A JPH08221064A JP H08221064 A JPH08221064 A JP H08221064A JP 7021829 A JP7021829 A JP 7021829A JP 2182995 A JP2182995 A JP 2182995A JP H08221064 A JPH08221064 A JP H08221064A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はディジタルエフェクタにおいて原音信
号にかけるエフェクトの切換えを行うパッチ切換え装置
に関し、パッチ切換えをできるだけ速やかに行えるよう
にすることを目的とする。 【構成】所定の候補パッチ選択規則に従って候補パッチ
を選択する候補パッチ選択手段と、候補パッチ選択手段
で選択された候補パッチの演算プログラムを作成して予
め記憶しておく演算プログラム作成記憶手段と、ユーザ
により新たに選択されたパッチが候補パッチであるか否
かを判断する判断手段とを備え、その判断の結果、ユー
ザにより新たに選択されたパッチが候補パッチであると
きに、当該候補パッチの演算プログラムを演算プログラ
ム作成記憶手段から読み出してディジタル信号処理回路
に転送するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入力された原音信号に各
種のエフェクトをかけて音色加工し出力するディジタル
エフェクタに係り、さらに詳細には、原音信号にかける
エフェクトの切換えを行うパッチ切換え装置に関するも
のである。
【0002】ディジタルエフェクタでは、パッチ切換え
装置によりパッチ切換えを行ったときには、切換え先の
パッチのエフェクトによる音色加工が速やかに実行され
ることが必要とされる。
【0003】
【従来の技術】ディジタルエフェクタは、入力された原
音信号に対して例えばディレイ、リバーブ、コーラス、
フランジャなどの各種のエフェクトをかけて音色加工を
行う装置である。このディジタルエフェクタの一般的な
構成は例えば図2に示されるようなものである。図2に
おいて、6はアナログ原音信号をディジタル原音信号に
変換するA/D変換器、7はA/D変換器6からのディ
ジタル原音信号に対して所定の音色加工を行うDSP
(ディジタル・シグナル・プロセッサ)回路、8は音色
加工後のディジタル楽音信号をアナログ信号に変換する
D/A変換器である。また、1はCPU(中央処理装
置)、2はROM(リード・オンリ・メモリ)、3はR
AM(ランダム・アクセス・メモリ)、4は各種の操作
子、5はLCD(液晶)表示部、10はMIDIインタ
フェース回路である。これらの回路とDSP回路7はバ
ス9を介して互いに接続されており、それによりDSP
回路7による音色加工の制御を実現している。
【0004】MIDIインタフェース2回路10は外部
の機器からMIDI信号を受信しCPU1に受け渡すも
ので、CPU1は受け取ったMIDI信号に応じた処
理、例えばMIDI信号としてプログラム・チェンジ・
メッセージを受け取った場合には指示された番号のパッ
チに切り換える処理を行う。
【0005】DSP回路7には処理対象の音信号の通過
レベルを制御する乗算器や処理対象の音信号を一時的に
記憶し遅延させる手段を構成するための遅延要RAMな
どが備えられている。
【0006】このDSP回路7は演算プログラムを記憶
するプログラムRAMを備えており、このプログラムR
AMに記憶された各エフェクトに対応した演算プログラ
ムに従って、入力された原音信号を音色加工するもので
あるが、この演算プログラムは原音信号に対してかける
エフェクトがユーザにより新たに変更される都度、CP
U1の制御によりセットされる。この演算プログラム
は、各種のエフェクトにそれぞれ対応したアルゴリズム
(制御プログラム)に、ユーザが設定した所要のパラメ
ータに対応する、DSP回路7における演算に使用する
係数データを組み入れたものである。なお後述するよう
に、この演算プログラムは係数データのみの場合もあ
る。また上記アルゴリズムはディレイ、リバーブ、ディ
レイ+リバーブなどの各エフェクトあるいは複数のエフ
ェクトの組合せ対応にROM2に格納されており、この
アルゴリズムに対する係数データの組み込みは、ROM
2から所要のアルゴリズムをRAM3の所定領域に読み
出してきて、そこにユーザが操作した操作子4から得た
パラメータ設定量に対応する係数データを組み入れ、係
数データが組み入れられた演算プログラムをDSP回路
7の内部RAMに転送することにより行う。
【0007】ここで、ディジタルエフェクタでかけるエ
フェクトの態様は、アルゴリズムおよびパラメータ設定
量に対応する係数データにより決められる。アルゴリズ
ムは例えばディレイ、リバーブ、ディレイ+リバーブな
どのエフェクトの種類あるいはエフェクトの組合せの種
類にそれぞれ対応したDSP回路7の制御プログラムで
ある。このアルゴリズムは製品の工場出荷時にメーカに
よって各種の種類が予め用意され、ROM2に格納され
ている。係数データはDSP回路7に含まれる乗算回路
で使用する乗算係数や、遅延手段の遅延時間を制御する
ものであって、ユーザが操作子4を操作して設定するパ
ラメータ設定値に基づいて決められるものである。
【0008】パラメータはユーザが操作子4を操作して
設定する音色加工の態様を決めるためのものであって、
例えばアルゴリズムとしてディレイを選択した場合、デ
ィレイタイム、フィードバック量などがパラメータとな
る。前述の係数データは、例えばディレイタイムの設定
値に応じてディレイを構成する遅延手段の遅延時間が決
められ、フィードバック量設定値に応じてディレイを構
成する遅延手段の出力側から入力側へのフィードバック
レベルが決められる。
【0009】また、同時にかけるエフェクトの種類が複
数あるアルゴリズムの場合には、それらのエフェクトを
かけるか否かを個々に指示する各エフェクトのオン/オ
フ情報も設定され、各エフェクトのオン/オフ情報に基
づいて演算プログラムに対応する係数データが組み込ま
れる。エフェクトの態様はユーザにより設定されるこれ
らのアルゴリズム、パラメータおよびオン/オフ情報に
基づいて決定されるものであるが、これらの設定をそれ
を使用する都度変更してエフェクトの態様を変更するの
は手間が大変であるので、これらの設定を一括してパッ
チとしてプリセットしておくようになっている。パッチ
を定義するアルゴリズムとパラメータとオン/オフ情報
はその組合せにパッチ番号(またはパッチネーム)が付
与されてパッチデータとして管理される。このパッチデ
ータはRAM3のパッチデータ領域にパッチ番号対応に
記憶されて管理される。
【0010】ユーザはディジタルエフェクタでかけるエ
フェクトを切り換える場合(以下、パッチ切換えと称す
る)、操作子4を操作して指定したパッチ番号により切
換え先のパッチを指定する。これにより、CPU1は以
下の手順でパッチの切換えを行う。
【0011】(1)RAM3のパッチデータ領域に記憶
された切換え先パッチ番号のパッチデータに基づいて、
ROM2から切換え先パッチのアルゴリズムを読み出し
て、RAM3上にDSP回路7のプログラムRAMで使
用するデータ配列と同じデータ配列で用意した記憶領域
(以下、DSPイメージ領域と称する)に移し、このア
ルゴリズムに切換え先パッチのパラメータおよび各エフ
ェクトのオン/オフ情報に基づいて係数データを求めて
これを組み込む。このDSPイメージ領域のデータはD
SP回路7を制御するデータと同じデータであるので、
以下、DSPイメージ(または単にイメージ)と称す
る。このようにDSPイメージはRAM3上においてD
SP回路7のプログラムRAMと同じデータ配列で作成
される。
【0012】(2)DSP回路7の出力をミュートす
る。これはDSP回路7のデータを新たなものに書き換
えている間はどのような内部演算がされているのか確定
できないので、出力をミュートすることでDSP回路7
から異音が出力されないようにするためである。この手
法としては、D/A変換器8の出力信号をミュートして
もよいし、D/A変換器8に送る信号をDSP回路7側
でミュートするものなどであってもよい。
【0013】(3)上記により作成したRAM3のDS
Pイメージ領域のDSPイメージをDSP回路7に転送
してそのDSPプログラムRAMに書き込む。これによ
りDSP回路7は演算プログラムが切換え先パッチのも
のに交換されて、入力された原音信号に対して新たに切
り換えたパッチに対応したエフェクトをかけるように動
作する。
【0014】(4)DSP回路7の出力のミュートを解
除する。これによりパッチ切換えが終了し、ディジタル
エフェクタは切換え先パッチのエフェクトを入力された
原音信号にかける。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上の操作において、
手順(2)以降のDSPイメージのDSP回路7への転
送等の処理はDMA(直接メモリアクセス)などを使用
することにより高速に行える。しかしながら、手順
(1)の処理にはかなりの時間を要する。これは以下の
理由による。
【0016】一つのパラメータが影響を及ぼす係数デ
ータが多数ある場合がある。例えば、リバーブは複数の
コム(櫛形)フィルタなどの組合せによって構成される
ので、残響音の長さを示すパラメータであるリバーブタ
イムに対応してこれら複数のコムフィルタなどの遅延時
間やフィードバック量を制御する係数データが影響を受
ける。
【0017】パラメータはユーザが感覚的に理解しや
すい1〜100などの数値とされているが、係数データ
はDSP回路7に直接与えるものであるので、両者の間
は非線形の関係となっている場合がある。例えば音量レ
ベルを示すパラメータと対応する係数データはいわゆる
Aカーブと称する関係にある。このため、パラメータに
基づいて演算あるいはテーブル参照などの処理を経て係
数データに変換することが必要になる場合がある。
【0018】よって、ユーザがパッチ切換えを指示して
も、ディジタルエフェクタはその切換え先パッチのエフ
ェクトに瞬時に移行することができず、現状では数秒程
度の切換え遅延を生じる。このため、ユーザが種々のエ
フェクトを次々に選択して演奏するような場合、その切
換え先のパッチに移行するまでの切換え遅延の間もどか
しさを感じることになり、使い勝手がよくない。
【0019】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、パッチ切換えをできるだけ速やかに行えるよ
うにすることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段および作用】上述の課題を
解決するために、本発明においては、入力された原音信
号にユーザが選択したパッチに対応するエフェクトをデ
ィジタル信号処理回路によりかけて出力するディジタル
エフェクタのパッチ切換え装置であって、所定の候補パ
ッチ選択規則に従って候補パッチを選択する候補パッチ
選択手段と、候補パッチ選択手段で選択された候補パッ
チの演算プログラム(アルゴリズムに係数データを組み
入れたもの、あるいは係数データ自身など)を作成して
予め記憶しておく演算プログラム作成記憶手段と、ユー
ザにより新たに選択されたパッチが演算プログラム作成
記憶手段に記憶された演算プログラムの候補パッチであ
るか否かを判断する判断手段とを備え、判断手段による
判断の結果、ユーザにより新たに選択されたパッチが演
算プログラム作成記憶手段に記憶された演算プログラム
の候補パッチであるときに、当該候補パッチの演算プロ
グラムを演算プログラム作成記憶手段から読み出してデ
ィジタル信号処理回路に転送するように構成されたディ
ジタルエフェクタのパッチ切換え装置が提供される。
【0021】本発明のディジタルエフェクタのパッチ切
換え装置は、図1に示すように、ユーザが新たにパッチ
を選択すると、そのパッチに対応した演算プログラムが
演算プログラム作成記憶手段に既に存在するか否かを判
定する。存在する場合には、その演算プログラム作成記
憶手段の演算プログラムをディジタル信号処理回路に転
送する。よって迅速にその演算プログラムをディジタル
信号処理回路に送ることができる。一方、存在しない場
合には、そのユーザにより選択されたパッチの演算プロ
グラムを作成してディジタル信号処理回路に転送する。
【0022】上述のパッチ切換え装置において、候補パ
ッチ選択手段の候補パッチ選択規則は、ユーザ操作によ
るパッチ選択状態の変化に応じて選択する候補パッチが
変わる内容となっており、パッチ選択状態の変化に応じ
て候補パッチ選択規則に従って選択された候補パッチに
基づいて演算プログラム作成記憶手段の記憶内容が更新
されるように構成することができる。
【0023】演算プログラム作成記憶手段の記憶内容
は、ユーザが新たに選択したパッチの演算プログラムが
ディジタル信号処理回路に転送された後に、そのパッチ
選択状態の変化に応じて、必要であれば更新される。
【0024】候補パッチ選択規則としては、後者のパッ
チ切換え装置においては、ユーザ操作によるパッチ選択
は所定順序で並べられたパッチをその順序で順次に選択
するように構成し、候補パッチ選択規則を現に選択され
ているパッチの前後の順序のパッチを候補パッチとして
選択するように構成できる。
【0025】同じく後者のパッチ切換え装置において
は、候補パッチ選択規則を現に選択されているパッチの
前に選択されたパッチを候補パッチとして選択するよう
に構成できる。
【0026】同じく後者のパッチ切換え装置において
は、候補パッチ選択規則をユーザによるパッチ選択で過
去における選択回数が多かったパッチを候補パッチとし
て選択するように構成できる。
【0027】また上記の前者のパッチ切換え装置では、
候補パッチ選択規則をユーザによって優先権が与えられ
たパッチを候補パッチとして選択するよう構成すること
ができる。
【0028】また、上述の各パッチ切換え装置では、ユ
ーザによる新たに選択され得る複数の各パッチにそれぞ
れ対応してパッチデータを記憶しておき、演算プログラ
ムをパッチデータに基づいて作成するように構成するこ
とができる。
【0029】また、上述の各パッチ切換え装置では、演
算プログラム作成記憶手段において予め記憶されている
演算プログラムに対応する候補パッチの数はユーザによ
り選択可能なパッチの数よりも少ないように構成すると
よい。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例とし
てのディジタルエフェクタのパッチ切換え装置を説明す
る。このディジタルエフェクタの全体構成は前述した図
2のものと同様であり、CPU1、ROM2、RAM
3、操作子4、LCD表示部5、A/D変換器6、DS
P回路7、D/A変換器8、バス9、MIDIインタフ
ェース回路10等を含み構成される。
【0031】図3にはディジタルエフェクタの前面パネ
ルの一例が示される。前面パネルには操作子4とLCD
表示部5が取り付けられており、操作子4としては、各
種選択用のエンコーダ41、42、各種スイッチ群4
3、各種調整ボリュームツマミ44、45、電源スイッ
チ46等がある。
【0032】この前面パネルでの操作を説明すると、L
CD表示部5はパッチ番号(あるいはパッチネーム)、
アルゴリズムネーム、パラメータネームおよびパラメー
タ値を表示する部分であり、このLCD表示部5には普
段はパッチ番号およびそのパッチで使用されるアルゴリ
ズムネームが表示されている。パラメータエンコーダ4
1はパラメータの選択のためのものであり、右に回す
と、LCD表示部5にパッチ番号・アルゴリズムネーム
表示に代えてその回転角度に応じて各種のパラメータが
次々に切り換えられて表示され、一方、左に回していく
とパラメータ表示を逆の順次で辿って元のパッチ番号・
アルゴリズムネーム表示に戻る。
【0033】ナンバー/バリューエンコーダ42はパッ
チ番号の選択とパラメータ値の選択を行うためのエンコ
ーダであり、パラメータエンコーダ41の操作によりL
CD表示部5にパッチ番号が表示されているときに、ナ
ンバー/バリューエンコーダ42を回転させると、その
回転角度に応じてパッチ番号・アルゴリズムネームの表
示が連続番号で次々に変えられ、これにより所望のパッ
チ番号を選択することができる。また、パラメータエン
コーダ41の操作によりLCD表示部5に所望のパラメ
ータが表示されているときに、ナンバー/バリューエン
コーダ42を回転させると、その回転角度に応じて当該
パラメータについての設定値が変えられ、それにより所
要のパラメータ値を選択することができる。
【0034】このパラメータエンコーダ41およびナン
バー/バリューエンコーダ42はプッシュスイッチ付き
となっており、プッシュしながら回すことによりパラメ
ータあるいはパッチ番号・アルゴリズム名、パラメータ
値を所定の規則に従って選択できるようになっている。
例えば、各エフェクトのパラメータを設定する場合、パ
ラメータエンコーダ41をプッシュせずに回した場合に
は、パラメータが一つずつ順次に切り換わり、プッシュ
しながら回した場合には次のエフェクトのパラメータに
切り換わり、ナンバー/バリューエンコーダ42をプッ
シュせずに回した場合にはパッチ番号・アルゴリズム
名、パラメータ値が一つずつ順次に変更され、プッシュ
しながら回した場合には10ずつ変更される。
【0035】なお、選択されたパッチによりエフェクト
がディジタルエフェクタに設定された後でも、上述のエ
ンコーダ41、42でパラメータ値を調整することによ
って、その現に選択されているパッチによるエフェクト
の態様を変更することが可能であるが、パラメータ変更
後のパッチの状態をパッチデータとして保存しておく場
合には、後述のWRITEスイッチを操作して記憶指示
を行う。この操作がない場合には、パラメータ変更後の
パッチは次にパッチ切換えを行った際に廃棄される。
【0036】また、ディジタルエフェクタによる音色加
工が複数種類のエフェクトを同時にかけるものである場
合、その複数のエフェクトのそれぞれに対するオン/オ
フの設定は、パラメータエンコーダ41を回して各エフ
ェクト毎のオン/オフの設定項目をLCD表示部5に順
次に表示させ、各エフェクトのオン/オフ設定項目に対
してナンバー/バリューエンコーダ42を操作してオン
/オフを指示することにより行うようになっている。
【0037】各種スイッチ群43には、エンコーダ4
1、42で設定したパッチを記憶させるためのWRIT
Eスイッチ、操作を取り止めてパラメータ設定の各モー
ドから抜け出し、LCD表示部5にパッチ番号およびア
ルゴリズムネームが表示される状態に戻すためのEXI
Tスイッチ、例えば複数エフェクト同時付加のパッチな
どに対してエフェクト全体のオン/オフ(すなわち原音
か全エフェクト付加音か)を一括的に選択するためのE
FFECTスイッチ、エフェクトの一種としてのプリア
ンプのパラメータ値を設定するためのPREAMPスイ
ッチ、TUNERスイッチ、METERスイッチなどが
ある。
【0038】TUNERスイッチは入力された原音信号
の周波数を検出しチューニングが正確か否かを確認する
チューナーモードに移行するためのスイッチ、METE
RスイッチはDSP内部の各要所の楽音信号レベルを表
示し、DSP内部でクリップが起きていないかを確認す
るメータモードに移行するためのスイッチである。
【0039】なお、EFFECTスイッチによりエフェ
クト全体をオフに設定した場合には、LCD表示部5の
表示が点滅されるようになっており、それにより現在の
出力音が原音であることが分かるようになっている。
【0040】各種調整ボリュームツマミ44はPREA
MPスイッチでのプリアンプ機能に対しての各種の調整
用のものであり、現在選択されているパッチで使用して
いるプリアンプのパラメータのうち変更頻度が高い6種
類のパラメータの値をパラメータエンコーダ41および
ナンバー/バリューエンコーダ42の操作なしに即座に
設定するためのものである。これらのボリューム44は
その操作後、一定時間にわたりLCD表示部5に操作後
の設定値が表示されるようになっている。
【0041】45は入力レベルを調整する入力ボリュー
ムと出力レベルを調整するための出力ボリュームであ
り、電子楽器等からの入力端子INPUTとヘッドホン
等への出力端子PHONESを有する。電源スイッチ4
6はディジタルエフェクタの電源をオン/オフするため
のスイッチである。
【0042】この実施例装置では、RAM3にはDSP
イメージ領域として、パッチ選択されて現にDSP回路
7に転送する(又は転送した)イメージ(以下、現イメ
ージと称する)を格納する領域の他に、所定の候補パッ
チ選択規則に従って選ばれた1または複数の候補パッチ
のイメージ(以下、補助イメージと称する)を格納する
領域を設ける。
【0043】現イメージは従来技術の項で述べたと同様
にして作成されてDSP回路7に転送されるデータであ
る。なお、この現イメージについては、前述したように
操作子4の操作に応じて現在選択しているパッチのパラ
メータ値を変更した場合には、それに対応して現イメー
ジの内容を書き換え、書き換えた後の現イメージの内容
をDSP回路7に転送するようにしている。
【0044】一方、補助イメージはパッチ切換えにあた
り次に選択される確率の高いパッチのイメージであり、
この実施例装置では、ユーザがディジタルエフェクタに
対してパッチ切換えを行う前に、所定規則に従って候補
パッチを選択してその候補パッチの補助イメージを予め
作成してDSPイメージ領域に格納しておく。
【0045】この所定規則はパッチ切換えにあたりユー
ザにより次に選択される確率の高いパッチを候補パッチ
として選択する規則であり、例えば以下のようなものが
考えられる。
【0046】 現パッチのパッチ番号Nと隣り合うパ
ッチ番号N−1、N+1のパッチ。これは、パッチ切換
えにあたってはユーザが操作子によりパッチ番号を順番
に選択していくような場合が多いためである。
【0047】 パッチ切換え前のパッチ(すなわちパ
ッチ切換え前における現パッチ)。これはユーザがパッ
チ切換え後に切換え前のエフェクトとの比較のために元
のパッチを再度選択するような場合が多いためである。
【0048】 過去(例えば電源スイッチオン以後)
において選択された回数の多いパッチ。すなわち、過去
において多く選択されたパッチは将来においても選択さ
れる確率が高いからである。
【0049】 ユーザにより、選択する確率が高いと
して優先権を付与されたパッチ。すなわち、ユーザ自身
が選択する確率が高いと判断したパッチは当然ながら選
択される可能性が高い。
【0050】以上のようにして、所定の候補パッチ選択
規則に従って選択した候補パッチの補助イメージをRA
M3のDSPイメージ領域に格納しておく。この状態で
ユーザがパッチ切換えを行った場合、次のような手順で
処理を行う。
【0051】まず、ユーザにより選択された切換え先パ
ッチのイメージがRAM3上に補助イメージとして記憶
されているか否かを判定し、その結果に応じて次のよう
に処理手順を変える。
【0052】(A)切換え先パッチのイメージがDSP
イメージ領域に補助イメージとしてあった場合 (1)DSP回路7の出力をミュートする。 (2)RAM3上の切換え先パッチの補助イメージをD
SP回路7に転送する。 (3)DSP回路7の出力のミュートを解除する(パッ
チ切換え終了) (4)切換え後の現パッチ等に対して所定規則に従って
新たな候補パッチを選択し、その候補パッチに対応する
補助イメージがDSPイメージ領域になければ、その補
助イメージを新たに作成してDSPイメージ領域に予め
記憶しておく。
【0053】(B)切換え先パッチのイメージがDSP
イメージ領域に補助イメージとしてなかった場合 (1)切換え先パッチのイメージをRAM3のDSPイ
メージ領域で作成する。 (2)DSP回路7の出力をミュートする。 (3)RAM3上の切換え先パッチのイメージをDSP
回路7に転送する。 (3)DSP回路7の出力のミュートを解除する(パッ
チ切換え終了) (4)切換え後の現パッチ等に対して所定規則に従って
新たな候補パッチを選択し、その候補パッチに対応する
補助イメージがDSPイメージ領域になければ、その補
助イメージを新たに作成してDSPイメージ領域に予め
記憶しておく。
【0054】以上のようにして頻繁に選ばれるパッチの
イメージを候補パッチの補助イメージとして予めRAM
3に書き込んでおけば、そのパッチが選ばれたときには
当該パッチのイメージの作成を待たずに直ちにその補助
イメージをDSP回路7に転送することができるので、
パッチ切換えを切換え遅延なしで高速に行える場合が多
くなる。
【0055】次に前述の候補パッチ選択規則のとに
ついてフローチャートを用いて一層具体的な処理手順を
説明する。
【0056】まず、現パッチに隣接するパッチ番号を候
補パッチとして選択する候補パッチ選択規則につい
て、図4と図5を参照して説明する。ここで、図4はR
AM3でのDSPイメージ領域の格納データの配置状態
を示し、図5はパッチ切換え時の処理手順を示す。
【0057】図4に示すように、RAM3上のDSPイ
メージ領域には3つのイメージを格納するための領域を
用意し、そのうちの一つは現在選択されているパッチ番
号Nのイメージを現イメージとしてを格納し、他の一つ
は現在選択されているパッチ番号Nの一つ手前のパッチ
番号(N−1)のイメージを補助イメージとして格納
し、残りの一つは現在選択されているパッチ番号Nの一
つ先のパッチ番号(N+1)のイメージを補助イメージ
として格納しておく。DSPイメージ領域へのこれらの
イメージの配置の仕方はパッチ番号順に並べるようにし
ておく。図4は現在のパッチ番号がNのときのイメージ
配置の様子を示すものである。
【0058】図5に示すように、ユーザによりパッチ切
換えが行われたら、それが現在選択されているパッチ番
号Nに隣り合ったパッチ番号(すなわち、N−1または
N+1)へのパッチ切換えであるか否かを判定する(ス
テップS1)。この判定の結果、隣り合ったパッチ番号
(例としてN+1とする)への切換えであった場合に
は、DSP回路7の出力をミュートし(ステップS
2)、RAM3上にある該当するパッチ番号の補助イメ
ージをDSP回路7に転送し(ステップS3)、その後
にDSP回路7のミュートを解除する(ステップS
4)。
【0059】この結果、現在選択されているパッチ番号
が(N+1)に変更になるので、RAM3上のイメージ
配置を、中央のDSPイメージ領域に新たな現イメージ
が配置されるように書換えを行う(ステップS5)。現
パッチ番号の変更の結果、候補パッチ選択規則に従え
ば、この新たな現パッチ番号(N+1)に隣り合う一方
のパッチ番号はN、他方は(N+2)となるが、パッチ
番号Nのイメージは既にRAM3上に用意されているの
で、これを新たな現パッチ番号(N+1)に隣接するパ
ッチ番号の補助イメージとして記憶し、さらに新たな現
パッチ番号(N+1)のイメージも既にRAM23上に
用意されているので、これを新たな現パッチ番号のイメ
ージとして記憶する。一方、パッチ番号(N+2)のイ
メージはそれまでRAM3上にはなかったものなので、
そのパッチデータに基づいて新たにそのアルゴリズムと
パラメータ値を読み出してきてRAM3上の空いた側の
DSPイメージ領域で補助イメージを作成し記憶させる
(ステップS6)。
【0060】ユーザによるパッチ切換えの切換え先パッ
チが現パッチに隣り合うパッチでなかった場合には(ス
テップS1)、従来と同様にしてその切換え先パッチの
イメージを、現イメージを記憶しているDSPイメージ
領域上で新たに作成するよう書換えを行う(ステップS
7)。書換えが終わったら、DSP回路7の出力をミュ
ートし(ステップS8)、当該イメージをDSP回路7
へ転送して(ステップS9)、その後にDSP回路7の
ミュートを解除する(ステップS10)。そして、隣接
するパッチ番号を候補パッチとして選択するという候補
パッチ選択規則に従ってその現パッチ番号に隣接する
パッチ番号を選択し、そのパッチ番号に対応したイメー
ジをRAM3上の補助イメージ用のDSPイメージ領域
で作成し、補助イメージとして記憶させる(ステップS
11)。
【0061】なお、この実施例では、ユーザによるパッ
チ切換えの切換え先パッチが現パッチに隣り合うパッチ
でなかった場合に、新たな現パッチに隣接するパッチの
イメージをRAM3上に作成しているが(ステップS1
1)、ユーザによるパッチ切換えの切換え先パッチが現
パッチに隣り合うパッチでなかった場合であっても、切
換え先パッチが現パッチの隣りの隣りである場合には、
新たな現パッチに隣接する2つのパッチのうち片方は既
にRAM3上に用意されているので、これを新たに作成
する代わりに、RAM3上で記憶位置を移動するように
してもよい。このようにした場合には、ステップS11
の処理にかかる時間が短くなる。
【0062】次に、予め用意しておくパッチとして過去
における選択回数が最も多いパッチ番号を候補パッチと
して選択する候補パッチ選択規則について、図6と図
7を参照して説明する。ここで、図6はRAM3でのD
SPイメージ領域の格納データの配置状態を示し、図7
はパッチ切換え時の処理手順を示す。
【0063】図6に示すように、RAM3上のDSPイ
メージ領域には2つのイメージを格納するための領域を
用意し、そのうちの一つは現在選択されているパッチ番
号のイメージ(現イメージ)を格納し、他の一つは過去
における選択回数の最も多いパッチ番号のイメージ(補
助イメージ)を格納しておく。
【0064】また、各パッチ番号にそれぞれ対応してパ
ッチの選択回数をカウントするカウンタCNTをRAM
3上に設け、各パッチの選択回数をパッチ番号毎に管理
する。この場合、RAM3のDSPイメージ領域に現に
補助イメージとして記憶されている候補パッチのパッチ
番号をcと表し、その選択回数をCNT(c)と表し、
新たに選択されたパッチのパッチ番号をnと表し、その
選択回数をCNT(n)と表して、候補パッチ選択規則
の管理を行うものとする。
【0065】図7に示すように、ユーザによりパッチ切
換えが行われたら、その切換え先のパッチ番号のイメー
ジがRAM3のDSPイメージ領域にあるか否かを判定
する(ステップS21)。この判定は例えば切換え先の
パッチ番号nの値と補助イメージのパッチ番号cの値が
同じかどうかで行える。この判定の結果、切換え先のパ
ッチ番号のイメージが補助イメージとしてDSPイメー
ジ領域に存在していた場合には、DSP回路7の出力を
ミュートし(ステップS22)、RAM3上にある該当
するパッチ番号のキャシュイメージをDSP回路7に転
送し(ステップS23)、その後にDSP回路7のミュ
ートを解除する(ステップS24)。
【0066】次いで、この選択されたパッチ(すなわ
ち、今までにおいて最も選択回数が多いパッチ)の選択
回数CNT(c)を一つインクリメントする。すなわち CNT(c)=CNT(c)+1 として保存する(ステップS25)。そして、現在選択
されている現イメージがこの選択回数の最も多いイメー
ジとなるようイメージを書き換える(ステップS2
6)。
【0067】イメージの書換えは、具体的には補助イメ
ージの内容を現イメージにコピーする。このように、新
たに選択されたパッチのイメージは既に補助イメージと
して記憶されているが、補助イメージの内容を現イメー
ジにコピーする必要があるのは、次の理由による。前述
したように操作子4によるパラメータ値の変更操作に応
じて現イメージの内容を書き換える必要があり、この
時、補助イメージの内容を書き換えてしまうと、補助イ
メージに対応するパッチ番号が選択された場合に不都合
がおきる。このような不都合を避けるために、補助イメ
ージの内容を現イメージにコピーし、操作子4によるパ
ラメータ値の変更操作に対しては補助イメージではなく
現イメージの内容を書き換えるようにする。パラメータ
値の変更操作を行わないようにする場合には、この処理
は不要となる。
【0068】ユーザによるパッチ切換えの切換え先パッ
チ番号のイメージが補助イメージとしてDSPイメージ
領域に存在していなかった場合には(ステップS2
1)、従来と同様にしてその切換え先パッチのイメージ
を、現イメージを記憶しているDSPイメージ領域上で
新たに作成するよう書換えを行う(ステップS27)。
書換えが終わったら、DSP回路7の出力をミュートし
(ステップS28)、当該イメージをDSP回路7へ転
送して(ステップS29)、その後にDSP回路7のミ
ュートを解除する(ステップS30)。
【0069】次いで、このユーザにより新たに選択され
たパッチの選択回数CNT(n)を一つインクリメント
する。すなわち CNT(n)=CNT(n)+1 として保存する(ステップS31)。
【0070】そして、このユーザにより新たに選択され
たパッチの選択回数CNT(n)と、現にRAM3のD
SPイメージ領域に記憶されている補助イメージのパッ
チの選択回数CNT(c)とを比較する。比較の仕方
は、 CMP=CNT(n)−CNT(c) の演算により行う(ステップS32)。
【0071】比較の結果、CMP≧0であれば、この新
たに選択されたパッチの選択回数CNT(n)が現にR
AM3のDSPイメージ領域に記憶されている補助イメ
ージのパッチの選択回数CNT(c)と同等またはそれ
より多くなった(すなわち選択回数が最も多くなった)
ものであるから、この場合にはRAM3のDSPイメー
ジ領域に現に記憶されている補助イメージを新たに選択
されたパッチの補助イメージに書き換える(ステップS
34)。これとともに、補助イメージのパッチのパッチ
番号cを新たに選択されたパッチのパッチ番号nに書き
換える。なお、このステップS34では、補助イメージ
を新たに作成してもよいが、ステップS27において同
じイメージが既に現イメージとして作成されているの
で、これをコピーするようにしてもよい。
【0072】また、上記比較の結果、CMP<0であれ
ば、現にRAM3のDSPイメージ領域に記憶されてい
る補助イメージのパッチが依然として選択回数が最も多
いものであるから、そのまま書換えを行わずにパッチ切
換え処理を終了する。
【0073】本発明の実施にあたっては種々の変形形態
が可能である。例えば本発明で使用する候補パッチ選択
規則として、上述の候補パッチ選択規則の例では現在
選択されているパッチ番号の一つ両隣りの番号を選択し
たが、さらに2つ隣り、3つ隣りと両隣りのパッチ番号
の幅を増やしてもよい。
【0074】また、この候補パッチ選択規則の実施例
では、パッチ番号が一つ異なるパッチを候補パッチとし
て選択するというように1次元的にのみ候補パッチを選
択するようにしたが、2以上の次元で候補パッチを選択
するようにしてもよい。例えば、ナンバー/バリューエ
ンコーダ42を押しながら回したときにパッチ番号が1
0ずつ変化するのに対応して、パッチ番号が10異なる
パッチを候補パッチとして選択するようにしてもよい。
例えば現パッチ番号が22の場合にバッチ番号12と3
2を選択する。あるいは、ナンバー/バリューエンコー
ダ42を押しながら回したときにパッチ番号の1の桁が
切捨てあるいは切上げされるようにする場合には、パッ
チ番号の1の桁が切捨てあるいは切上げされたパッチ番
号のパッチを候補パッチとして選択する。例えば、現パ
ッチ番号が22の場合、パッチ番号20と30を選択す
る。
【0075】同様に、候補パッチ選択規則では最も選
択回数の多いパッチを一つだけ選択したが、これに2番
目に多いもの、3番目に多いものと選択するパッチ番号
を増やしてもよい。候補パッチ選択規則、などにつ
いても同様にできる。また、候補パッチ選択規則は実施
例に挙げたものに限られるものではなく、これらの選択
規則、、、の組合せなど、ユーザにより次に選
択される確率が高いパッチを候補パッチとして選択する
規則であればその他の種々の候補パッチ選択規則が採用
可能である。
【0076】例えば、上述の実施例では、候補パッチ選
択規則は固定であったが、候補パッチ選択規則を複数用
意しておき、いずれの候補パッチ選択規則を用いるかを
ユーザが任意に選べるようにしてもよい。あるいは、R
AM3に各候補パッチ選択規則毎に補助イメージを記憶
する領域を確保し、複数の候補パッチ選択規則を併用で
きるようにしてもよい。例えば、候補パッチ選択規則
ととを併用し、現在選択されているパッチ番号の両隣
りの番号のパッチのDSPイメージを記憶しておくとと
もに、一つ前に選択されたパッチのDSPイメージも記
憶しておくようにする。
【0077】また、上述の実施例では、RAM3にDS
Pイメージ領域上に現イメージを記憶する領域と補助イ
メージを記憶する領域とを固定的に設け、現イメージが
記憶される領域にはいつも現イメージが記憶され、補助
イメージが記憶される領域にはいつも補助イメージが記
憶されるようにし、パッチ切換え処理においてこれらの
領域間でイメージのコピーを行うようにしたが、領域を
固定的にせず、いずれの領域がいずれのイメージを記憶
しているのかを示す情報を記憶するようにし、パッチ切
換え処理においてこれらの領域間でイメージのコピーを
行う代わりに、いずれの領域がいずれのイメージを記憶
しているかを示す情報を書き換えるようにしてもよい。
イメージのコピーをするよりもこのような情報の書換え
をする方が処理が簡単になる。要するに、いずれの領域
に記憶されているデータがいずれのイメージに対応する
ものであるかが管理できれば、どのような方法を用いて
もよい。
【0078】また、ユーザがパッチ切換えを短時間のう
ちに次々と連続的に行ったような場合には、一つのパッ
チ切換え処理(補助イメージの作成・記憶を含む)が終
了しないうちに次のパッチ切換え指示がなされることが
ある。上述の実施例では、このようなパッチ切換え処理
(図5、図7)中にユーザによる新たなパッチ切換え指
示がなされた場合の処理に関しては考慮していないが、
この場合に対して例えば次のような対処方法をとること
ができる。
【0079】(1)パッチ切換え処理(図5、図7の処
理)中は新たなパッチ切換え指示を受け付けないように
する。すなわち、パッチ切換え処理中になされたパッチ
切換え指示を無効にする。
【0080】(2)パッチ切換え処理(図5、図7の処
理)中にも新たなパッチ切換え指示を受け付けるように
し、指示内容を一時記憶しておき、実行中のパッチ切換
え処理が全て終了してから、記憶していた指示内容に基
づき新たに指示されたパッチに対応するパッチ切換え処
理を行う。
【0081】(3)パッチ切換え処理(図5、図7の処
理)中にも新たなパッチ切換え指示を受け付けるように
し、実行中のパッチ切換え処理を中止し(以後、実行再
開しない)、新たに指示されたパッチに対応するパッチ
切換え処理を行うようにする。なお、この場合、パッチ
切換え処理を複数のブロックに分割し、各ブロックの処
理が終了する度に、新たなパッチ切換え指示があるか否
かを判断できるようにするとよい。
【0082】また上記同様の場合において、上述の実施
例では、パッチ切換え処理(図5、図7)中にユーザに
よるパラメータ値変更が指示された場合の処理に関して
は考慮していないが、この場合に対して例えば次に挙げ
るような対処方法をとることができる。
【0083】(1)パッチ切換え処理(図5、図7の処
理)中はパラメータ値変更指示を受け付けないようにす
る。すなわち、パッチ切換え処理中になされたパラメー
タ値変更指示を無効にする。
【0084】(2)パッチ切換え処理(図5、図7の処
理)中にもパラメータ値変更指示を受け付けるように
し、指示内容を一時記憶しておき、実行中のパッチ切換
え処理が全て終了してから、記憶していた指示内容に基
づきパラメータ値変更処理を行う。
【0085】(3)パッチ切換え処理(図5、図7の処
理)中にもパラメータ値変更指示を受け付けるように
し、指示内容を一時記憶しておき、現イメージの書換え
処理を終了した後に、記憶していた指示内容に基づきパ
ラメータ値変更処理を行う。補助イメージの作成処理は
パラメータ値変更処理が終了してから行う。すなわちパ
ラメータ値変更処理を補助イメージの作成処理よりも優
先する。なお、補助イメージの作成処理中にパラメータ
値変更指示を受け付けた場合には、補助イメージの作成
処理を一時中断し、パラメータ値変更処理を行い、パラ
メータ値変更処理が終了してから中断した補助イメージ
作成処理を再開するようにするとよい。このために、補
助イメージ作成処理を複数のブロックに分割し、各ブロ
ックの処理が終了する度に、パラメータ値変更指示があ
るか否かを判断できるようにするとよい。
【0086】また上述の実施例では、パッチ切換え処理
において切換え先のパッチに対応するイメージが補助イ
メージとして存在していない場合に、切換え先のパッチ
に対応するイメージを作成してから出力をミュートして
いる。しかし、ミュートを行うにあたってDSP回路7
の出力レベルを急激に減衰させると、クリックノイズな
どの異音が生じることがあるため、ミュートにはある程
度時間をかけ、DSP回路7の出力レベルを徐々に減衰
させることがある。このような場合には、切換え先のパ
ッチに対応するイメージの作成に先立ってDSP回路7
に対してミュートの指示を行い、出力レベルの減少中に
切換え先のパッチに対応するイメージを作成するように
してもよい。
【0087】また、上述の実施例では、外部から入力さ
れた原音信号にエフェクトを付加するディジタルエフェ
クタに本発明を適用するようにしたが、本発明はこれに
限られず、電子楽器に内蔵されてその電子楽器の楽音生
成部で生成された楽音信号にエフェクトを付加するディ
ジタルエフェクタにも適用可能である。この場合、エフ
ェクトの設定のみをパッチとして記憶させるものにも適
用できるし、楽音生成部の音色などの設定をエフェクト
の設定と組にしてパッチとして記憶させるものにも、本
発明を適用できる。
【0088】また、上述の実施例では、各パッチ毎にア
ルゴリズムが設定されるようにしたが、アルゴリズムは
全てのパッチに共通に一つだけとした場合、すなわちパ
ッチを切り換えても同じアルゴリズムが使用され、演算
プログラムのうち制御プログラムは変化せず係数データ
のみが変化する場合にも本発明を適用できる。この場合
には、パッチを切り換えても同じ制御プログラムが使用
されることになるので、パッチ切換えに対応してDSP
回路7に係数データのみ転送すればよく、制御プログラ
ムを転送する必要はない。したがって、本発明における
DSP回路7に転送する「演算プログラム」には、アル
ゴリズムに係数データを組み入れたものの他、係数デー
タのみからなるものも含まれるものである。
【0089】また上述の実施例では、複数のエフェクト
があるアルゴリズムにおいて、各エフェクトのオン/オ
フ情報もパッチデータに含めて管理するようにしたが、
パッチデータは、要はDSP回路7の音色加工の態様を
決定するパラメータを少なくとも含むデータであれば足
りるので、上記各エフェクトのオン/オフ情報を含まな
いものであっても勿論よい。
【0090】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、ユーザがパッチ切換えを行った場合に、その切換え
先パッチの演算プログラムが既にRAM上に用意されて
いる確率が高く、用意されていた場合にはそのパッチ切
換えにあたっての切換え遅延を短縮して高速のパッチ切
換えを実現でき、ディジタルエフェクタの使い勝手を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタルエフェクタのパッチ切換え
装置の動作説明図である。
【図2】実施例装置のハードウェア構成の例を示すブロ
ック図である。
【図3】実施例装置の表面パネルの部品配置を示す図で
ある。
【図4】候補パッチ選択規則に対応したRAM上のD
SPイメージ領域のデータ配置状態を説明する図であ
る。
【図5】候補パッチ選択規則によるパッチ切換え処理
の手順を示すフローチャートである。
【図6】候補パッチ選択規則に対応したRAM上のD
SPイメージ領域のデータ配置状態を説明する図であ
る。
【図7】候補パッチ選択規則によるパッチ切換え処理
の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU(中央処理装置) 2 ROM(リード・オンリ・メモリ) 3 RAM(ランダム・アクセス・メモリ) 4 操作子 5 LCD(液晶)表示部 6 A/D変換器 7 DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ) 8 D/A変換器 9 バス 41 パラメータエンコーダ 42 ナンバー/バリューエンコーダ 43 各種スイッチ群 44 各種ボリュームツマミ 45 入出力ボリュームツマミ 46 電源スイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された原音信号にユーザが選択したパ
    ッチに対応するエフェクトをディジタル信号処理回路に
    よりかけて出力するディジタルエフェクタのパッチ切換
    え装置であって、 所定の候補パッチ選択規則に従って候補パッチを選択す
    る候補パッチ選択手段と、 該候補パッチ選択手段で選択された候補パッチの演算プ
    ログラムを作成して予め記憶しておく演算プログラム作
    成記憶手段と、 ユーザにより新たに選択されたパッチが該演算プログラ
    ム作成記憶手段に記憶された演算プログラムの候補パッ
    チであるか否かを判断する判断手段とを備え、 該判断手段による判断の結果、ユーザにより新たに選択
    されたパッチが該演算プログラム作成記憶手段に記憶さ
    れた演算プログラムの候補パッチであるときに、当該候
    補パッチの演算プログラムを該演算プログラム作成記憶
    手段から読み出して該ディジタル信号処理回路に転送す
    るように構成されたディジタルエフェクタのパッチ切換
    え装置。
  2. 【請求項2】該候補パッチ選択手段の候補パッチ選択規
    則は、ユーザ操作によるパッチ選択状態の変化に応じて
    選択する候補パッチが変わる内容となっており、パッチ
    選択状態の変化に応じて該候補パッチ選択規則に従って
    選択された候補パッチに基づいて該演算プログラム作成
    記憶手段の記憶内容が更新されるように構成された請求
    項1記載のディジタルエフェクタのパッチ切換え装置。
  3. 【請求項3】ユーザ操作によるパッチ選択は所定順序で
    並べられたパッチをその順序で順次に選択するように構
    成され、該候補パッチ選択規則は現に選択されているパ
    ッチの前後の順序のパッチを候補パッチとして選択する
    ものである請求項2記載のディジタルエフェクタのパッ
    チ切換え装置。
  4. 【請求項4】該候補パッチ選択規則は現に選択されてい
    るパッチの前に選択されたパッチを候補パッチとして選
    択するものである請求項2記載のディジタルエフェクタ
    のパッチ切換え装置。
  5. 【請求項5】該候補パッチ選択規則はユーザによるパッ
    チ選択で過去における選択回数が多かったパッチを候補
    パッチとして選択するものである請求項2記載のディジ
    タルエフェクタのパッチ切換え装置。
  6. 【請求項6】該候補パッチ選択規則はユーザによって優
    先権が与えられたパッチを候補パッチとして選択するも
    のである請求項1記載のディジタルエフェクタのパッチ
    切換え装置。
  7. 【請求項7】ユーザによる新たに選択され得る複数の各
    パッチにそれぞれ対応してパッチデータを記憶してお
    き、該演算プログラムを該パッチデータに基づいて作成
    するように構成した請求項1〜6のいずれかに記載のデ
    ィジタルエフェクタのパッチ切換え装置。
  8. 【請求項8】演算プログラム作成記憶手段において予め
    記憶されている演算プログラムに対応する候補パッチの
    数はユーザにより選択可能なパッチの数よりも少ないよ
    うに構成した請求項1〜7のいずれかに記載のディジタ
    ルエフェクタのパッチ切換え装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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