JPH08222930A - ガラスアンテナ - Google Patents

ガラスアンテナ

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Publication number
JPH08222930A
JPH08222930A JP2955395A JP2955395A JPH08222930A JP H08222930 A JPH08222930 A JP H08222930A JP 2955395 A JP2955395 A JP 2955395A JP 2955395 A JP2955395 A JP 2955395A JP H08222930 A JPH08222930 A JP H08222930A
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JP
Japan
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antenna
glass
antenna element
defogger
conductors
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JP2955395A
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English (en)
Inventor
Tatsuaki Taniguchi
龍昭 谷口
Kazuo Shigeta
一生 重田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デフォッガが設けられ限られたスペースしか
確保できないガラスにおいて、幅広い周波数帯域に亘っ
て高い受信感度を確保できるガラスアンテナを提案する 【構成】 ガラス上にデフォッガ(130,140)と
アンテナ素子(100,120,170,180)とが
延設されたガラスアンテナであって、アンテナ素子10
0とアンテナ素子120とは容量結合し、アンテナ素子
170,180はアンテナ素子100と容量結合しない
程度に離間している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両等のウィンドガ
ラスに設置されるガラスアンテナに関し、詳しくは、デ
フォッガ内に設けられた互いに容量結合する2つのアン
テナ導体素子を有するガラスアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用アンテナとして、そのボ
ディにポール(ロッド)を絶縁状態で突設してこれに給
電するようにしたポールアンテナが広く知られている
が、このポールアンテナは、ポールの折れ曲がりや破損
を招き易く、しかも走行時に風切り音が発生するという
問題があることから、これに代わるアンテナとしてガラ
スアンテナが実用化されている。
【0003】このガラスアンテナは、例えば実開昭63
−92409号公報等に開示されるように、車両のウィ
ンドガラスに設けられるデフォッガの側部に近接してア
ンテナ線を配置し、それに給電するようにしたものであ
る。しかし、この従来のガラスアンテナでは、アンテナ
線をデフォッガに対し近接配置してアンテナの受信性能
をチューニングしており、そのアンテナの性能を向上さ
せるための方法が定性的でなく、チューニングが不明確
で予測し難いとともに、アンテナ自体の構成が複雑にな
るという問題がある。
【0004】一方、これとは別に、特開昭62−131
606号公報に開示されるように、ガラス面に透明導電
膜を設けるとともに、この導電膜上側のガラス面に、給
電点を有するアンテナ体を配置し、このアンテナ体と透
明導電膜とを容量結合させてアンテナとするようにした
ものが提案されている。また、米国特許第5,029,
308号では、デフォッガ熱線が張られた領域内におい
てデフォッガ領域の略中央で上下方向に延びた第1のア
ンテナ導体を設け、この第1のアンテナ導体と交差する
熱線を電気的に接続する。さらに、デフォッガの最上位
(若しくは最下位)の熱線に接続させるようにして、デ
フォッガの上部(若しくは下部)において第2のアンテ
ナ導体を設ける。即ち、前記第1のアンテナ導体と第2
のアンテナ導体とが1つのアンテナとして機能するよう
にしているのである。しかしながら、第1,第2のアン
テナ導体を接続すると、デフォッガに流れる直流電流が
第1のアンテナ導体に分流してしまい、上記接続点近傍
において曇り除去の効果が落ちてしまう。そこで、この
米国特許では、第1のアンテナ導体と第2のアンテナ導
体との間にコンデンサを設け、デフォッガに流れる電流
が第1のアンテナ導体に分流しないようにしている。
尚、このコンデンサの容量は、第1のアンテナ導体と第
2のアンテナ導体とが1つのアンテナとして機能するよ
うに、受信周波数帯域において、低いインピーダンスを
有するものが選択されている。
【0005】また、さらに、特開昭55−60304号
は、デフォッガ領域内に上下方向に第1のアンテナ導体
を、デフォッガ領域外に第2のアンテナ導体を設ける。
そして、第1の導体に接続し且つこの第1の導体に直交
(即ち、デフォッガ熱線に平行するように)するように
して設けた第1の導線と、この第1の導線に平行させ前
記第2のアンテナ導体に接続された第2の導線とをガラ
ス面上に設け、これらの第1,第2の導線同士を近接さ
せて容量結合させるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記提案の従来例(実
開昭63−92409号や特開昭62−131606
号)では、アンテナ体を透明導電膜と容量結合させてい
るものの、ガラスの透明性を確保すべく、この導電膜の
透明度を確保しようとして薄膜のものを利用すると、そ
の電気抵抗値が極めて高くならざるを得ず、受信電流が
流れ難くなり、実用上は良好なアンテナ性能を期待でき
ない虞れがある。
【0007】また、米国特許第5,029,308号で
は、設けられたコンデンサが受信電波の周波数帯域にお
いて低インピーダンスとなるように選ばれているため
に、デフォッガ熱線がアンテナとして機能してしまい、
アンテナ性能が劣化してしまうという欠点がある。
【0008】また、特開昭55−60304号において
も、上記米国特許第5,029,308号と同じよう
に、デフォッガ領域外に設けられたアンテナ形状に配慮
がないために、換言すれば、デフォッガ熱線がアンテナ
として機能させないようにすることを考慮していないた
めにアンテナ性能が劣化していた。このように、上述の
従来のガラスアンテナでは、デフォッガの影響を解消す
るという概念に基づいた設計がなされていないのが通常
である。
【0009】そこで受信感度を確保するために、特開昭
55−60304号は、車幅方向にアンテナ線の長さを
拡張している。しかしながら、車幅方向にアンテナの長
さを長くすると言っても、このアンテナはデフォッガの
設けられていない領域に配置されることになるために、
その領域を占有することになる。そして、その限られた
領域に配置するが故に、アンテナを1種類しか設定でき
ず、そのために広い周波数帯域に亘って高い受信感度を
確保できるというものではない。
【0010】また、従来のガラスアンテナでは、車体構
造の要請から、ガラスアンテナの給電点をアンテナパタ
ーンの端部に設けることができない場合が多く、それ故
に、例えば特開平2−42802号のように、アンテナ
端部から給電位置までガラス面上にフィーダ線を設ける
ことにより給電点を確保し、受信感度をそのフィーダ線
の幅を調節することで上げようとしている。このために
場合によってはフィーダ線の幅を大きく取らなければな
らず、そのフィーダ線によって後方視認性が阻害された
り、美観が阻害されたりする。
【0011】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、デフォッガが設けられ
限られたスペースしか確保できないガラスにおいて、幅
広い周波数帯域に亘って高い受信感度を確保できるガラ
スアンテナを提案するものである。本発明の他の目的
は、給電点の位置をどこに設けようとも、その位置に影
響を受けることなく、受信電波をロス少なく伝達するこ
とのできるガラスアンテナを提案するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、請求項1に係る本発明の、車幅方向に複数の熱線が
デフォッガとして延設されたデフォッガ領域と熱線が延
設されていない空白領域とを有するガラス上に設けら
れ、前記デフォッガ領域においてデフォッガの熱線と電
気的に直結しながら前記ガラス上で上下方向に延設され
た第1のアンテナ素子を有するガラスアンテナであっ
て、前記空白領域に延設され、前記第1のアンテナ素子
と容量結合する第2のアンテナと、前記空白領域に延設
され、前記第1のアンテナ素子との容量結合が無視でき
る程度に少ない第3のアンテナ素子とを具備することを
特徴とする。
【0013】容量結合をしているアンテナ素子を例えば
高い周波数の電波受信用に、容量結合していないアンテ
ナ素子を低い周波数の電波受信用に用いれば、広い周波
数の範囲で高い受信感度を確保できる。本発明の好適な
一態様に拠れば、前記第3のアンテナ素子は前記第1の
アンテナ素子との結合容量が無視できる程度に離間して
いる位置に設けられている。位置を離すだけで容量結合
の影響を解消することができ、構成が簡略化される。
【0014】本発明の好適な一態様に拠れば、前記空白
領域はこのガラスアンテナの上部に設定される。本発明
の好適な一態様に拠れば、前記第2のアンテナ素子と第
3のアンテナ素子とはガラスアンテナの上部に設けられ
ている。空白領域を有効に利用できる。本発明の好適な
一態様に拠れば、前記第3のアンテナ素子は略L字形状
若しくは逆L字形状である。単純な構造で有効長を確保
できる。
【0015】本発明の好適な一態様に拠れば、前記第3
のアンテナ素子と前記デフォッガの熱線の最近のものと
の距離が30mm以上離間している。本発明の好適な一態
様に拠れば、前記第2のアンテナ素子は2つのアンテナ
導体を有し、そのいずれか一方のアンテナ導体はFM電
波受信に設定され、前記第3のアンテナ素子はTV電波
受信用に設定されている。
【0016】本発明の好適な一態様に拠れば、前記第2
のアンテナ素子は前記第1のアンテナ素子と容量結合す
る2つのアンテナ導体を有し、これら2つのアンテナ導
体と前記第3のアンテナ素子とで空間ダイバシテイアン
テナシステムを構成する。本発明の好適な一態様に拠れ
ば、前記2つのアンテナ導体と前記第3のアンテナ素子
のうち、相対的に高い周波数に設定された2つのアンテ
ナの離間距離は、相対的に低い周波数に設定された2つ
のアンテナの離間距離よりも短く設定されている。
【0017】本発明の好適な一態様に拠れば、前記第3
のアンテナ素子は2つのアンテナ導体を有し、これら2
つのアンテナ導体と前記第2のアンテナ素子とで空間ダ
イバシテイアンテナシステムを構成する。本発明の好適
な一態様に拠れば、前記2つのアンテナ導体と前記第3
のアンテナ素子はこのガラスアンテナの車幅方向に分散
している。
【0018】本発明の好適な一態様に拠れば、前記2つ
のアンテナ導体と前記第2のアンテナ素子のうち、相対
的に高い周波数に設定された2つのアンテナの離間距離
は、相対的に低い周波数に設定された2つのアンテナの
離間距離よりも短く設定されている。上記本発明の他の
目的は、ウインドパネル上にアンテナパターンを配置し
たガラスアンテナにおいて、前記アンテナパターンの端
部と給電位置とを結ぶフィーダ線をこのパネル上に延設
すると共に、前記フィーダ線の長さlを、ガラス短縮率
をα、受信周波数の波長をλとすると、 l≒α・λ/2 に設定したガラスアンテナによって達成できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 〈実施例のアンテナシステム〉図1は、この発明が適用
された自動車用のガラスアンテナを図示し、車内から見
た様子を示している。このガラスアンテナには、ガラス
300上において、領域130には車幅方向に互いに略
平行に延びた延びた複数のデフォッガ熱線131t,1
31,…,131bが設けられ、領域130の下側の領
域140には車幅方向に互いに略平行に延びた複数のデ
フォッガ熱線141t,141,…,141m,141
bが設けられている。
【0020】領域130内において、デフォッガ熱線1
31t,131,…,131bの車幅方向略中央でこれ
ら熱線と交差し且つ電気的に接続されているアンテナ導
体素子100が設けられ、領域140内において、デフ
ォッガ熱線141t,141,…,141m(後述する
理由で141bとは交差しない)の車幅方向略中央でこ
れら熱線と交差し且つ電気的に接続されているアンテナ
導体素子150が設けられている。ガラスウインド30
0の上部にはデフォッガ熱線が設けられていない領域が
あり、この領域に4つのアンテナ(図1において左から
順に110,170,180,120)が配置されてい
る。アンテナ110,120は目の字形状をしており、
アンテナ170はL字形状、アンテナ180は逆L字形
状である。
【0021】L字形状アンテナ170が受信した信号は
フィーダ線171を介して給電点173に伝達され、不
図示のチューナ等に入力される。逆L字形状アンテナ1
80が受信した信号はフィーダ線183を介して給電点
184に伝達され、不図示のチューナ等に入力される。
モノポール型のアンテナ導体素子100は熱線131b
に電気的に接続しており、またモノポール型のアンテナ
導体素子150は熱線141tに電気的に接続してい
る。従って、アンテナ導体素子100とアンテナ導体素
子150とは、熱線131b,141tを介して容量結
合する。かくして、アンテナ導体素子100とアンテナ
導体素子150とは「第1のアンテナ」を構成する。目
の字形状アンテナ110と最上位デフォッガ熱線131
tとの距離は短いd1であり、従って、アンテナ110
はデフォッガ熱線131tを介してアンテナ導体素子1
00と容量結合する。目の字形状アンテナ120と最上
位デフォッガ熱線131tとの距離は短いd2であり、
従って、アンテナ120もデフォッガ熱線131tを介
してアンテナ導体素子100と容量結合する。従って、
アンテナ110と120は、その各々が「第2のアンテ
ナ」を構成する。
【0022】L字形状アンテナ170と最上位デフォッ
ガ熱線131tとの距離は長いd3であり、従って、ア
ンテナ170はデフォッガ熱線131tを介してアンテ
ナ導体素子100と容量結合することはない。同じく、
逆L字形状アンテナ180と最上位デフォッガ熱線13
1tとの距離は長いd4であり、従って、アンテナ18
0はデフォッガ熱線131tを介してアンテナ導体素子
100と容量結合することはない。かくして、アンテナ
170,180は共に、夫々「第3のアンテナ」として
機能する。
【0023】図1に示したアンテナシステムの特徴は、 :第1のアンテナ(アンテナ導体素子100とアンテ
ナ導体素子150)と第2のアンテナ(アンテナ12
0)とが容量結合し、第3のアンテナ(アンテナ170
またはアンテナ180)が第1のアンテナとの容量結合
を無視できるような距離に配置されたことにより、幅広
い周波数帯域で高い受信感度を確保できること、 :フィーダ線172及び183の長さを適当に設定す
ることにより、給電点の位置やフィーダ線の線幅に制約
を受けることなくフィーダ線によるロスを低減できるこ
とである。
【0024】〈容量結合の設定〉図1のアンテナシステ
ムにおいて、第1のアンテナ(100,150)が第2
のアンテナ(110,120)と容量結合し、この結合
容量を適当に設定することにより、第1のアンテナ(1
00,150)が第2のアンテナ(110,120)と
が、高感度のモノポール型アンテナとして機能する理由
を、図2〜図9を用いて説明する。
【0025】この容量決定の手法は、本発明の出願人が
特願平6−271005号などで明らかにしたものであ
る。図2〜図11は、容量結合の原理説明を間略化する
ためのものである。図2は本明細書に於いてガラスアン
テナが適用される車両の後部を示し、1は車両のボディ
であって、このボディ1の後部にはリヤウィンド2が開
口され、このリヤウィンド2にはリヤウィンドガラス3
(以下、単にウィンドガラスという)が略気密状に嵌装
されている。
【0026】図3に示すように、自動車のリヤウインド
ガラス3にはデフォッガ5の熱線が、ウィンドガラス3
の上端部(ウィンド2周囲上側のボディ1)から所定の
大きさの空白部4だけ隔てられ、さらに左右方向におけ
る中央部がウィンドガラス3の左右中央部と略一致する
ように配置されて取り付けられている。このデフォッガ
5は、上下段部5a,5bを有するコ字状のもので、車
幅方向に左右に延びる複数本のヒータ線6,6,…(熱
線)を上下2段に分け、上段側ヒータ線6,6,…及び
下段側ヒータ線6,6,…の各一側(右側)の端部同士
をそれぞれ独立バスバー7,8で接続し、全体のヒータ
線6,6,…の他側(左側)の端部同士を共通バスバー
9で接続したものである。
【0027】尚、図示しないが、上側独立バスバー7は
ボディ1にアースされてデフォッガ5のアース側とされ
ている。また、下側独立バスバー8は図外のスイッチを
介して車載バッテリーの+電源に接続されており、スイ
ッチをON操作することで、バッテリーからデフォッガ
5の各ヒータ線6に給電して発熱させ、その発熱により
ウィンドガラス3面の曇りを除去するようになってい
る。
【0028】デフォッガは、ガラスアンテナの性能に大
きな影響を与える。特に、デフォッガに流れる直流電流
はノイズ成分が多くこのノイズがアンテナに載らないこ
とが好ましい。さらに、デフォッガの熱線がアンテナ導
体素子として機能してしまい、目標の性能のガラスアン
テナを設計することはなかなか難しかった。容量結合型
アンテナは、従来のガラスアンテナよりも飛躍的に性能
を高めるために、本発明の発明者達が、デフォッガから
のノイズ成分をカットし、さらに、デフォッガ熱線がア
ンテナ素子として機能しないようにされたもので、特願
平6−205767号として提案されたものである。こ
の特願平6−205767号に提案されたガラスアンテ
ナの設計方法およびその設計方法によって構成されたガ
ラスアンテナの構造を先に説明することにより、デフォ
ッガの熱線がアンテナの動作に影響を与えないようにす
ることができる理由について説明する。
【0029】図4は、デフォッガの熱線が配された領域
において熱線6に交差して導体41が配線されていると
ころを示す。最上位の熱線6に平行して導体42が配さ
れ、この導体42に直交して導体40が配されている。
導体40の給電点からの長さをL、デフォッガの熱線
(最上位の熱線6a)の長さを2Yとする。導体40と
熱線6との関係を見るために、図5のような等価回路図
を考える。図5でコンデンサ43は導体42と熱線6a
とによる結合容量である。コンデンサ43によるガラス
面上でのアンテナ短縮率をαで表す。今、結合容量C=
11pF(84MHz)、L=12cm、Y=28cmとする
と、コンデンサ43による短縮効果により、図5のアン
テナは図6に示したアンテナと等価となる。この例で
は、コンデンサ43以降のアンテナ導体の長さが28cm
から22cmに短縮したので、コンデンサ短縮率αは、 α=22/28 となる。短縮率αと結合容量との関係を実験的に求めれ
ば、図7及び図8のようになる。図7,図8のグラフに
よれば、結合容量Cが増えれば短縮率αは増加する。し
かし、短縮率αは、結合容量Cが40pFを超えると、
Cが増えても1を超えない。このことは、結合容量を4
0pFを超えて増やすことは意味がないことを物語って
いる。
【0030】長さ2Yの熱線6がアンテナに大きく影響
しなくなるためには、その熱線のインピーダンスが極め
て大きくなればよい。発明者達による実験の結果、熱線
6のインピーダンスが極めて大きくなるためには、 β・λ/4=L+α・Y …(1) の関係を満足するように、導体(アンテナの一部)の長
さLと、熱線(最上位の熱線)の長さYと、容量結合に
よる短縮率αとの関係を設定すれば良いことを見いだし
た。ここで、λは受信しようとする電波の波長であり、
βはガラスによるアンテナ短縮率であり、自動車用のガ
ラスであれば、通常、β=0.6程度であることが知ら
れている。
【0031】(1)式を変形すると、 α=(β・λ/4 −L)・1/Y …(2) となる。(2)式を使って、車両が異なる場合について
考察する。車両によって、Lが長くなる場合は、(2)
式からαは小さくなることが分かるから、デフォッガの
影響を少なくするためには、図7のグラフに従って結合
容量Cを低くする。一方、Yの長さが短いような車両で
は、(2)式からαが大きくなることが分かるから、容
量Cを大きく設定する。
【0032】このような手法により決定された、デフォ
ッガがアンテナ特性にほとんど影響しなくなるような設
定は、FM周波数域の波長であれば、 70cm≦λ/4≦100cm であり、車載状態ではガラス短縮率(β=0.6)を掛
けて、 42cm≦β・λ/4≦60cm、 即ち、 42cm≦L+α・Y≦60cm となる。
【0033】尚、上記式(1)の関係はデフォッガのバ
スバー端部が車体ボデイに短絡されている理想状態を想
定した場合に成り立つもので、実際の車両においては、
バスバーとボデイ間とはある程度の容量結合によって接
続されている構成と見做されえることから、FMラジオ
用としての、上記のL+α・Yの取るべき好ましい範囲
としては、 20cm≦L+α・Y≦70cm …(3) であることが実験的に得られた。また、FMラジオの周
波数帯域が88MHz〜108MHzの北米に於て使用するに
特に相応しいアンテナについては、 40cm≦L+α・Y≦50cm となり、一方、日本におけるFM電波の周波数帯域76
MHz〜90MHzについては、 50cm≦L+α・Y≦60cm に設定されるガラスアンテナが特に好ましい性能を示
す。
【0034】また、実際にはFMラジオ用電波等広がり
を有する周波数帯域の電波を受信するので、全域に亘っ
て受信性能を確保するためには、L+α・Yは受信しよ
うとする周波数帯域の略中央部分の周波数にあわせた長
さとするのが良いことは勿論である。図3のアンテナに
於て、第1の導体40部分をループ45に変更した場合
のアンテナを図9,図10に示す。ループ導体の特徴
は、車幅方向に幅Wを有することであり、このようなル
ープ導体を用いると、結合容量の設定がWを変えること
により簡単に行なうことができる。図11に、ループ導
体45の幅Wを色々と変えたときに、そして、ループ導
体45とデフォッガ熱線6との距離dを色々と変えたと
きに、結合容量がどのように変わるかを示す。
【0035】図9のような形状のガラスアンテナはアン
テナ性能として十分なモノが得られるもので、従来のリ
アポールアンテナ(90cmのロッドアンテナ)に比して
保守性の面や風切り音等の面で圧倒的に優れているの
で、実用的な価値は特に大きい。
【0036】次に、図10のように、ループ導体45
(W=20cm)をデフォッガの下部に配し、デフォッガ
の中央位置に於てこのアンテナ45に給電した例でも、
高性能が得られる。なお、発明者達の知見(例えば、特
願平6−205767号)によると、モノポール型アン
テナをガラスアンテナとして車両に搭載した場合、モノ
ポール型アンテナの長さをLxとすると、 20cm≦Lx≦70cm …(4) の範囲で高性能のアンテナが得られる。また、上記のア
ンテナシステムは、前述したように(1)式を満足する
ように設定すれば、TVのVHF帯にも適用が可能であ
る。
【0037】TVのVHF帯域の波長(92MHz〜22
2MHz)に於ては、デフォッガがアンテナ特性に殆ど影
響しなくなる設定は、 34cm≦λ/4≦82cm であり、車載状態ではガラス短縮率(β=0.6)を掛
けて、 20cm≦β・λ/4≦50cm 即ち、 20cm≦L+α・Y≦50cm …(5) となる。
【0038】前述のように、(1)式はデフォッガのバ
スバーの端部が車体ボデイに短絡されている理想状態を
考えた場合に成り立ち、実際の車載状態に於いてはバス
バーとボデイとの間はある程度の容量結合によって接続
されていると見做すことができるから、上記TVのVH
F帯域用としてのL+α・Yの取り得る好ましい範囲と
してはFM周波数用のアンテナと同様に理想状態よりも
若干の広がりを有することとなり、10cm以上60cm以
下である。さらに、実用上VHF帯全域に亘って受信性
能を確保するためには、L+α・YはVHF帯の略中央
部分の周波数にマッチした長さとするのが良いことは勿
論である。
【0039】〈受信周波数の広帯域化〉以上が、本発明
の発明者達が、先行出願において明らかにした容量結合
型アンテナの動作原理である。図1に示した実施例のア
ンテナシステムは、この容量結合型アンテナの原理を更
に発展したもので、容量結合する2つのアンテナシステ
ム(アンテナ導体素子100と、アンテナ110並びに
アンテナ120)の組み合わせに、更に、容量結合しな
い2つのアンテナシステム(L字型アンテナ170と逆
L字型アンテナ180)とを組み合わせることにより、
上述の,の効果を狙ったものである。本発明の出願
人による上記先行出願におけるアンテナシステムは、モ
ノポール型アンテナを形成することを狙ったもので、こ
のようなモノポール型アンテナアンテナでは車幅方向の
スペースの問題は起こりにくい。換言すれば、スペース
の限られたウインドガラス上において広帯域のアンテナ
システムを実現するという本発明の課題は、上記先行出
願における理論解析があって初めて完成したものであ
る。
【0040】そこで、図1のアンテナシステムの説明に
戻り、このアンテナシステムを詳細に説明する。デフォ
ッガへの電流は端子134から流れ、ライン135を介
して熱線131t,131,…,131bを通り、さら
に端子133,144を介して、熱線141t,14
1,…,141m,141bを流れ、ライン146を介
して端子145にリターンする。
【0041】アンテナ110はFM用のメインアンテナ
として機能し、アンテナ120はTV用の低周波帯域を
カバーするアンテナとして機能する。即ち、アンテナ1
10が受信したFM電波信号はライン113を介して同
軸ケーブル114から不図示のチューナ等に出力され
る。また、アンテナ110が受信したAM電波の信号は
ライン112を介して端子134から不図示のチューナ
等に出力される。アンテナ120が受信したTV用の低
周波帯域の電波信号は同軸ケーブル123を介して不図
示のチューナ等に出力される。
【0042】アンテナ導体素子150は、デフォッガ電
流が流れる領域140に設けられている。前述したよう
に、アンテナ導体素子100はアンテナ導体素子150
と容量結合するから、前記(1)式の関係を基に、受信
しようとする電波の波長(中心)λとガラスに配される
デフォッガの長さYとから、デフォッガの影響を受けに
くい最適なアンテナ110(あるいはアンテナ120)
の高さLと結合容量C(短縮率αに関連する)の組み合
わせを決定する。アンテナの幅Wや熱線131tとの距
離dは、この結合容量Cの値に基づいて決定される。ア
ンテナ110の高さをL1、アンテナ120の高さを
2、アンテナ110と熱線との距離をd1、アンテナ1
20と熱線との距離をd2、導体100の長さをX1、導
体150の長さをX2とし、デフォッガ130とデフォ
ッガ140との間の距離をd5とすると、アンテナ11
0に対して、 20cm≦L1+α1・(X1+α2・X2)≦70cm …(6) アンテナ120に対して、 20cm≦L2+α1’・(X1+α2・X2)≦70cm …(7) が成り立つと、好ましいアンテナ長として、性能の良い
ガラスアンテナが提供される。但し、α1はアンテナ1
10のデフォッガ130による短縮率であり、α1’は
アンテナ120のデフォッガ130による短縮率であ
り、α2は、導体150の、デフォッガ130と140
との容量結合による短縮率である。
【0043】L字形アンテナ170の車幅方向に延びた
導体172は最上位の熱線131tに対して距離d3を
有して設定される。アンテナ170の縦方向に延びた導
体171の長さをL1Yとし、車幅方向に延びた導体17
2の長さをL1Xとすると、このL1XとL1Yは、アンテナ
170が全体として(長さL1X+L1Yのアンテナとし
て)機能するように、即ち、アンテナ170の受信電波
の波長をλ1とすると、 L1X+L1Y=α・λ1/4(α:ガラス短縮率) …(8) を満足するように適当に設定される。同じように、逆L
字形アンテナ180の車幅方向に延びた導体182は最
上位の熱線131tに対して距離d4を有して設定され
る。アンテナ180の縦方向に延びた導体181の長さ
をL2Yとし、車幅方向に延びた導体182の長さをL2X
とすると、このL2XとL2Yは、アンテナ180が全体と
して(長さL2X+L2Yのアンテナとして)機能するよう
に、即ち、アンテナ180による受信電波の波長をλ2
とすると、 L2X+L2Y=α・λ2/4(α:ガラス短縮率) …(9) を満足するように適当に設定される。ここで、 L1X+L1Y>L2X+L2Y …(10) である、即ち、アンテナ170の素子長はアンテナ18
0よりも長い。これは、アンテナ170がTV波長帯の
中間周波数帯を受信するように、アンテナ180がTV
波長帯の高周波数帯を受信するように設定されるためで
ある。かくして、アンテナ120,170,180はT
V電波の広い(Lチャネル電波とMチャネル電波とHチ
ャネル電波)周波数帯域に亘って高い受信性能が確保さ
れ、図12に示すように周波数ダイバシテイシステムを
形成することができる。
【0044】ここで、アンテナ170,180の車幅方
向の導体172,182と熱線131tとの距離d3
4について言及する。車幅方向に延びた導体182は
最上位の熱線131tに対して距離d4を有して設定さ
れる。前述したように、アンテナ170は、L1XとL1Y
をアンテナ170が全体として低周波帯域のTV電波を
受信するように設定し、アンテナ180は、L2XとL2Y
をアンテナ180が全体として高周波帯域のTV電波を
受信するように設定したものである。従って、アンテナ
170やアンテナ180は熱線131tを介してアンテ
ナ導体素子100と容量結合すると、アンテナ実効長が
却って長くなって高い周波数帯域を受信できなくなる。
従って、距離d3,d4は、アンテナ導体素子180との
容量結合が無視できる程度の距離に設定することが望ま
しい。図1の例では、L1X=150mm、L2Y=102m
m、導体172と182との車幅方向の離間距離を50m
m、またアンテナ170,180の線幅を1mmとする
と、 d3=d4=40mm …(11) に設定すると容量結合を無視することができた。勿論、
距離d3,d4の長さは、ウインドの高さ方向の余裕によ
って40mm以上、あるいは以下(例えば30mm)とする
ことができる。
【0045】〈空間ダイバシテイ〉アンテナ120,ア
ンテナ170,180は前述したように周波数ダイバシ
テイシステムを形成するが、これらアンテナの車幅方向
の位置を適当に設定すると、空間ダイバシテイシステム
としても機能する。図1の実施例では、低,中,高の3
つの周波数帯域を設定している。そして、TV電波の中
間周波数帯はアンテナ170により受信される。そこ
で、良好な空間ダイバシテイを達成するには、3つの周
波数帯域の中間であるTVM電波を受信するアンテナ1
70からの距離に基づいて他のアンテナ(アンテナ12
0とアンテナ180)の位置を設定する。2つのアンテ
ナにより良好な空間ダイバシテイを達成するには、より
高い周波数の電波においてはその2つのアンテナの離間
距離を短く、より低い周波数の電波においてはその2つ
のアンテナの離間距離を長く設定することが好ましい。
従って、図1の実施例の如く、低,中,高の3つの周波
数帯域でダイバシテイシステムを構成しようとする場合
には、相対的に低い周波数帯域についてダイバシテイシ
ステムを構成するアンテナ120とアンテナ180の離
間距離は、相対的に高い周波数についてダイバシテイシ
ステムを構成するアンテナ170とアンテナ180との
離間距離を短くする。即ち、 アンテナ120(低)→アンテナ170(中)→アンテ
ナ180(高) ならば、 (アンテナ120−アンテナ170間の距離) >(アンテナ170−アンテナ180間の距離) …(12) であるように設定する。
【0046】もし、5つのアンテナA,B,C,D,E
があって、受信周波数帯域が低いほうから順に、 A<B<C<D<E …(13) ならば、アンテナの位置は順に、 A C E D B となる。最も低い周波数帯電波を受信するアンテナAと
Bで空間ダイバシテイを形成するためには、A−B間を
最も長くする必要があので、この2つのアンテナをウイ
ンドガラスの車幅方向についての最外側に配置する必要
があるからである。次に低い周波数帯電波を受信するア
ンテナB,Cについては、B−C間距離をA−B間距離
も短くする必要がある、即ち、アンテナCをアンテナ
A,B間におく必要があるが、B−C間距離を長く取る
ためにアンテナCの位置をアンテナB側ではなくA側に
取る必要がある。同じように、次に低い周波数帯電波を
受信するアンテナC,Dについては、アンテナDをアン
テナB−C間におく必要があるが、C−D間距離を長く
取るためにアンテナDの位置をアンテナC側ではなくB
側に取る必要がある。また、アンテナEはアンテナC−
D間の間におく。
【0047】このような空間ダイバシテイシステムを実
現できるのも、図1の実施例に示すように、デフォッガ
が延設されていない限られたガラス面状の空き領域にお
いて、周波数ダイバシテイアンテナシステムを構成すべ
く、受信周波数帯に応じて、容量結合するアンテナと容
量結合させない複数のアンテナとをガラス面上において
散在させたからである。即ち、この複数のアンテナの空
間的配置を適切に設定することにより空間ダイバシテイ
が達成できる。
【0048】〈給電点位置の制約からの開放〉TV電波
の中間周波数帯はアンテナ170により受信され、高周
波数帯はアンテナ180により受信される。受信された
信号はフィーダ線172,183を介して夫々端子17
3,184に現われる。即ち、アンテナ170,アンテ
ナ180の給電点は夫々173,184に設定されてい
る。フィーダ線を高周波信号が流れる場合、その信号の
フィーダ線による信号ロスはそのフィーダ線の線幅によ
って変わり、その周波数に応じて線幅を変える必要があ
る。当然のことながら、ガラスアンテナにおいてはフィ
ーダ線の線幅に制限があるから線幅の変更で調整ができ
ないときは、従来では、給電点の位置を移動させてい
た。
【0049】図1の実施例では、実用上十分な電流量を
確保でき、しかもガラス上に配設しても問題とならない
太さのフィーダ線として3mmの線幅のものをフィーダ線
172,183に採用した。そのうえで、発明者達は、
L字形アンテナの全長Lに対してフィーダ線の全長lを
l≒2Lに設定するとフィーダ線の線幅に拠らずに伝達
ロスを最小化できることを見いだした。図1のシステム
では、フィーダ線172の長さをl1、フィーダ線18
3の長さをl2とすると、 l1=2×(L1X+L1Y) …(15) l2=2×(L2X+L2Y) …(16) を満足すればよい。(8),(9)式から明らかなよう
に、 2l1=α×λ1 …(17) 2l2=α×λ2 …(18) が成り立つ。このようにすることにより、フィーダ線の
線幅と給電点の位置に制約を受けずにアンテナ位置を決
定することができる。
【0050】〈実施例の効果〉以上説明した図1の実施
例によると、 :アンテナ導体素子100とアンテナ120とが容量
結合したことにより、この容量結合がデフォッガの影響
を最小化させ、しかも、このアンテナ導体素子100の
存在がアンテナ120の最適受信周波数帯域を低くする
効果を発揮させている。また、アンテナ170とアンテ
ナ180とは、アンテナ導体素子100との容量結合が
無視できるような距離に設定されているので、アンテナ
導体素子100はアンテナ170とアンテナ180の最
適受信周波数帯域を低める効果を発揮することはないの
で、アンテナ170とアンテナ180の本来に設定され
ている高めの受信周波数帯域が、アンテナ170とアン
テナ180の最適受信周波数帯域となる。即ち、容量結
合するアンテナ導体素子100とアンテナ120のアン
テナシステムが低帯域を受け持ち、アンテナ170また
はアンテナ180が高帯域を受け持つという周波数ダイ
バシテイアンテナシステムが達成する。
【0051】更に、容量結合しない2つのアンテナ17
0,180の夫々の長さを式(8),(9)に示すよう
に変えることにより、前者を中間周波数帯域用に、後者
を高周波数帯域用に設定することができるので、アンテ
ナ導体素子100とアンテナ120とのアンテナシステ
ム、アンテナ170、アンテナ180が、夫々、低周波
数帯、中間周波数帯、高周波数帯という3領域の周波数
ダイバシテイシステムを実現できる。 :フィーダ線172及び183の長さを、式(1
5),(16)あるいは式(17),(18)のように
設定することにより、給電点の位置やフィーダ線の線幅
に制約を受けることなくフィーダ線によるロスを低減で
き、従って受信感度の向上がはかれる。 :周波数ダイバシテイを実現するために設定されたア
ンテナ(アンテナ120,アンテナ170,アンテナ1
80)の位置を決定するに際し、相対的に低い周波数帯
域をカバーするアンテナのグループ(アンテナ170と
アンテナ120)ほど、そのアンテナグループの離間距
離を、相対的に高い周波数帯域をカバーするアンテナグ
ループ(アンテナ170とアンテナ180)のそのグル
ープのアンテナ間の離間距離よりも大きくすることによ
り、理想的な空間ダイバシテイアンテナシステムを実現
することができる。
【0052】〈さらなる変形〉本発明はその主旨を逸脱
しない範囲でさらに変形することができる。上述の種々
の実施例のガラスアンテナは、想定される使用状態とし
て、FMラジオおよびTVのVHF帯に適用されるもの
としているが、これらの周波数帯を用いる他の通信装置
(例えば、キーレスエントリーシステム)にも適用可能
であることは勿論である。
【0053】また、上述の種々の実施例においては、ア
ンテナ導体素子間の容量結合を、互いに離間させてガラ
ス面上に配置することにより得ているが、アンテナ導体
素子間にチップコンデンサを設けて容量結合を得る構成
としてもよい。さらにこのチップコンデンサを容量を変
化できる可変コンデンサとすれば、アンテナ導体素子間
の結合容量の調整がガラスを車体に取り付けた後でも可
能になり、受信周波数に対するマッチング、また車体個
体差から必要となる最適アンテナ長の微調整が、車体が
生産ラインからラインオフした後でも可能となり、その
効果は絶大である。
【0054】また、デフォッガの設定領域は上部に限ら
れず、下部に設定しても同じ効果を得ることができる。
また、アンテナ素子の数は4つに限定されない。更に、
L字形アンテナの形状は図1の形状に限定されない。例
えば、図13または図14のようであってもよい。要
は、アンテナ導体素子100と容量結合をせずに、且
つ、受信周波数を受信できる有効長を有していればよ
い。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガラスアン
テナによれば、デフォッガが設けられ限られたスペース
しか確保できないガラスにおいて、幅広い周波数帯域に
亘って高い受信感度を確保できる。また、給電点の位置
をどこに設けようとも、その位置に影響を受けることな
く、受信電波をロス少なく伝達することのできるガラス
アンテナを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例のガラスアンテナの構成
を示す図。
【図2】実施例が適用される車両のリヤウィンドをウィ
ンドガラス面と直交する方向から見た平面図である。
【図3】デフォッガの影響が極小化される原理を説明す
るためのアンテナの構成を原理的に示す図。
【図4】デフォッガの影響が極小化される原理を説明す
るためのアンテナの構成をモデル化した図。
【図5】デフォッガの影響が極小化される原理を説明す
るためのアンテナの構成をモデル化した図。
【図6】デフォッガの影響が極小化される原理を説明す
るためのアンテナの構成をモデル化した図。
【図7】短縮率αと結合容量Cとの関係を示す図。
【図8】短縮率αと結合容量Cとの関係を例示した図。
【図9】図3〜図7に示された原理により構成したガラ
スアンテナを示す図。
【図10】図3〜図7に示された原理により構成したガ
ラスアンテナの他の例の構成を示す図。
【図11】実施例における、結合容量Cと間隔dとの関
係を説明する図。
【図12】図1のアンテナシステムの周波数分担を示す
図。。
【図13】本発明の変形例の構成を示す図。
【図14】本発明の変形例の構成を示す図。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向に複数の熱線がデフォッガとし
    て延設されたデフォッガ領域と熱線が延設されていない
    空白領域とを有するガラス上に設けられ、前記デフォッ
    ガ領域においてデフォッガの熱線と電気的に直結しなが
    ら前記ガラス上で上下方向に延設された第1のアンテナ
    素子を有するガラスアンテナであって、 前記空白領域に延設され、前記第1のアンテナ素子と容
    量結合する第2のアンテナと、 前記空白領域に延設され、前記第1のアンテナ素子との
    容量結合が無視できる程度に少ない第3のアンテナ素子
    とを具備するガラスアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記第3のアンテナ素子は前記第1のア
    ンテナ素子との結合容量が無視できる程度に離間してい
    る位置に設けられていることを特徴とする請求の範囲1
    に記載のガラスアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記空白領域はこのガラスアンテナの上
    部に設定されることを特徴とする請求の範囲1に記載の
    ガラスアンテナ。
  4. 【請求項4】 前記第2のアンテナ素子と第3のアンテ
    ナ素子とはガラスアンテナの上部に設けられていること
    を特徴とする請求の範囲3に記載のガラスアンテナ。
  5. 【請求項5】 前記第3のアンテナ素子は略L字形状若
    しくは逆L字形状であることを特徴とする請求の範囲1
    乃至4のいずれかに記載のガラスアンテナ。
  6. 【請求項6】 前記第3のアンテナ素子と前記デフォッ
    ガの熱線の最近のものとの距離が30mm以上離間してい
    ることを特徴とする請求の範囲1乃至5のいずれかに記
    載のガラスアンテナ。
  7. 【請求項7】 前記第2のアンテナ素子は2つのアンテ
    ナ導体を有し、そのいずれか一方のアンテナ導体はFM
    電波受信に設定され、前記第3のアンテナ素子はTV電
    波受信用に設定されていることを特徴とする請求の範囲
    1乃至6のいずれかに記載のガラスアンテナ。
  8. 【請求項8】 前記第2のアンテナ素子は前記第1のア
    ンテナ素子と容量結合する2つのアンテナ導体を有し、
    これら2つのアンテナ導体と前記第3のアンテナ素子と
    で空間ダイバシテイアンテナシステムを構成することを
    特徴とする請求の範囲1乃至8のいずれかに記載のガラ
    スアンテナ。
  9. 【請求項9】 前記2つのアンテナ導体と前記第3のア
    ンテナ素子はこのガラスアンテナの車幅方向に分散して
    いることを特徴とする請求の範囲8に記載のガラスアン
    テナ。
  10. 【請求項10】 前記2つのアンテナ導体と前記第3の
    アンテナ素子のうち、相対的に高い周波数に設定された
    2つのアンテナの離間距離は、相対的に低い周波数に設
    定された2つのアンテナの離間距離よりも短く設定され
    ていることを特徴とする請求の範囲9に記載のガラスア
    ンテナ。
  11. 【請求項11】 前記第3のアンテナ素子は2つのアン
    テナ導体を有し、これら2つのアンテナ導体と前記第2
    のアンテナ素子とで空間ダイバシテイアンテナシステム
    を構成することを特徴とする請求の範囲1乃至9のいず
    れかに記載のガラスアンテナ。
  12. 【請求項12】 前記2つのアンテナ導体と前記第3の
    アンテナ素子はこのガラスアンテナの車幅方向に分散し
    ていることを特徴とする請求の範囲8に記載のガラスア
    ンテナ。
  13. 【請求項13】 前記2つのアンテナ導体と前記第2の
    アンテナ素子のうち、相対的に高い周波数に設定された
    2つのアンテナの離間距離は、相対的に低い周波数に設
    定された2つのアンテナの離間距離よりも短く設定され
    ていることを特徴とする請求の範囲9に記載のガラスア
    ンテナ。
  14. 【請求項14】 前記第3のアンテナ素子の全長Lは、
    ガラス短縮率をα、受信周波数の波長をλとすると、 L≒α・λ/4 に設定されていることを特徴とする請求の範囲5に記載
    のガラスアンテナ。
  15. 【請求項15】 前記第3のアンテナ素子の端部と給電
    位置とを結ぶフィーダ線をこのガラスアンテナ上に延設
    すると共に、 前記フィーダ線の長さlを、ガラス短縮率をα、受信周
    波数の波長をλとすると、 l≒α・λ/2 に設定したことを特徴とする請求の範囲1乃至14のい
    ずれかに記載のガラスアンテナ。
  16. 【請求項16】 ウインドパネル上にアンテナパター
    ンを配置したガラスアンテナにおいて、 前記アンテナパターンの端部と給電位置とを結ぶフィー
    ダ線をこのパネル上に延設すると共に、 前記フィーダ線の長さlを、ガラス短縮率をα、受信周
    波数の波長をλとすると、 l≒α・λ/2 に設定したガラスアンテナ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006001486A1 (ja) * 2004-06-29 2006-01-05 Nippon Sheet Glass Company, Limited 車両用リアガラスに形成されるデフォッガの熱線パターン構造および車両用リアガラス
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