JPH08223577A - 動画像符号化方法及び装置、並びに動画像復号方法及び装置 - Google Patents

動画像符号化方法及び装置、並びに動画像復号方法及び装置

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JPH08223577A
JPH08223577A JP21066595A JP21066595A JPH08223577A JP H08223577 A JPH08223577 A JP H08223577A JP 21066595 A JP21066595 A JP 21066595A JP 21066595 A JP21066595 A JP 21066595A JP H08223577 A JPH08223577 A JP H08223577A
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distance
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化効率を向上させる。 【解決手段】 動画像信号を動き補償予測符号化する際
に、画像間距離算出回路10では、所定映像単位の画像
信号より時間的に先行する過去参照画像への距離と時間
的に後行する未来参照画像への距離とを算出し、予測モ
ード決定回路8では、当該算出した距離に応じて所定映
像単位の画像信号に適用する動き補償予測符号化を選択
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば動画像信号
を光磁気ディスクや磁気テープなどの記録媒体に記録し
再生してディスプレイなどに表示したり、テレビ会議シ
ステム、テレビ電話システムや放送用機器等のように動
画像信号を伝送路を介して送信側から受信側に伝送する
際に適用して好適な、動画像符号化方法及び装置、並び
に、動画像信号を動き補償予測符号化した信号から、動
画像信号を再生するための動画像復号方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、動画像をディジタル化して記録し
又は伝送する場合、データ量が膨大となるため、データ
を符号化(圧縮)することが行われている。その代表的
な符号化方式としては、動き補償予測符号化がある。
【0003】図10に動き補償予測符号化の原理を示
す。動き補償予測符号化は画像信号の時間軸方向の相関
を利用する方法である。すなわち、動き補償予測符号化
は、既に復号再生されている画像信号より現在の符号化
対象の動きベクトルを推定し、復号再生されている画像
信号を信号の動きに合わせて移動させ、この動き情報
(動きベクトル)とその時の予測残差を伝送することに
より、符号化に必要な情報量を圧縮する方法である。
【0004】この動き補償予測符号化の代表的なものと
しては、MPEG(Moving PictureExpert Group)があ
る。MPEGとは、ISO(国際標準化機構)とIEC
(国際電気標準会議)のJTC(Joint Technical Comm
ittee)1のSC(Sub Committee)29のWG(Worki
ng Group)11においてまとめられた動画像符号化方式
の通称である。
【0005】MPEGでは、1画像(フレーム又はフィ
ールド)を16ライン×16画素で構成されるマクロブ
ロックと呼ばれる小単位に分割し、このマクロブロック
単位で動き補償予測符号化を行う。動き補償予測符号化
には、大別してイントラ符号化及び非イントラ符号化の
2つの方法がある。イントラ符号化は自らのマクロブロ
ックの情報だけを使用する符号化方法であり、非イント
ラ符号化は自らのマクロブロックの情報と他の時刻に現
れる画像より得る情報との双方の情報を用いる符号化方
法である。
【0006】MPEGでは、各フレーム画像を、Iピク
チャ(Intra coded picture)、Pピクチャ(Predictiv
e coded picture)、Bピクチャ(Bidirectioally pred
ictive coded picture)の3種類のピクチャの何れかの
ピクチャとして符号化する。すなわち、例えば図11に
示すように、フレームF1からF17までの17フレー
ムの画像信号をグループオブピクチャ(Group Of Pictu
re:GOP)として処理の1単位とする。
【0007】図11に示すように、例えばGOPの先頭
のフレームF1の画像信号をIピクチャとして符号化
し、2番目のフレームF2をBピクチャとして符号化
し、3番目のフレームF3をPピクチャとして処理す
る。以下、4番目以降のフレームF4からフレームF1
7までをBピクチャ又はPピクチャとして交互に処理す
る。図11において、画像から画像への矢印は予測の方
向を示す(以下同じ)。
【0008】Iピクチャの画像信号としては、その1フ
レーム分の画像信号をそのまま符号化して伝送する。P
ピクチャの画像信号としては、基本的に図11の(A)
に示すように、それより時間的に過去にあるIピクチャ
又はPピクチャの画像信号からの差分を符号化して伝送
する。また、Bピクチャの画像信号としては、基本的に
図11の(B)に示すように、時間的に過去にあるフレ
ーム又は未来にあるフレームの何れかのフレームとの差
分を符号化して伝送するか又は時間的に過去及び未来に
ある双方のフレームとの差分を符号化して伝送する。
【0009】動画像信号を符号化する方法の原理を図1
2に示す。図12に示すように、最初のフレームF1は
Iピクチャとして処理されるためその全てのマクロブロ
ックはイントラ符号化されて伝送データF1Xとして伝
送路に伝送される。PピクチャのフレームF3は、時間
的に過去にあるフレームF1を参照画像としてこのフレ
ームF1からの予測残差(SP3)が演算され、動きベ
クトルx3と共に伝送データF3Xとして伝送される
(順方向予測符号化)。この場合、フレームF3の元の
データがそのまま伝送データF3Xとして伝送される
(SP1)(イントラ符号化)。これらの方法をマクロ
ブロック単位で切り替えることができる。
【0010】BピクチャのフレームF2は時間的に過去
にあるフレームF1と、時間的に未来にあるフレームF
3の何れかのフレーム又は双方のフレームからの予測残
差が演算され、これが伝送データF2Xとして伝送され
る。このBピクチャとしての処理は、マクロブロック単
位で、(1)イントラモード(intra coding)、(2)
順方向予測モード(forward predictive coding)、
(3)逆方向予測モード(backward predictive codin
g)及び(4)双方向予測モード(bidirectionally pre
dictive coding)の4種類がある。
【0011】イントラモードによる処理は、元のフレー
ムF2のデータをそのまま伝送データF2Xとして伝送
する処理であり(SP1)、Iピクチャにおける場合と
同様の処理である。順方向予測モードによる処理は、時
間的に過去の参照フレームF1との予測残差SP3と、
動きベクトルx1(フレームF1及びフレームF2間の
動きベクトル)を伝送するものである。逆方向予測モー
ドによる処理は、時間的に未来の参照フレームF3との
予測残差(SP2)を演算し、その差分(SP2)と動
きベクトルx2(フレームF3及びフレームF2間の動
きベクトル)を伝送する処理である。
【0012】双方向予測モードによる処理は、時間的に
過去の参照フレームF1と未来の参照フレームF3の双
方のフレームからの2つの予測画像の平均値との予測残
差SP4を求め、これを伝送データF2Xとして動きベ
クトルx1及びx2と共に伝送する処理である。Bピク
チャでは、上述の4種類の方法をマクロブロック単位で
切り替えることができる。このうち順方向予測モード、
逆方向予測モード及び双方向予測モードによる処理は非
イントラ符号化である。
【0013】動画像符号化装置は、Bピクチャのマクロ
ブロックを符号化する際に、これらの4つのモードのう
ち最も符号化効率の良い方法を選択すべきである。理想
的には、4種類の方法で符号化を試みた後、伝送データ
が最も少なくなる方法を選択することが望ましい。しか
しながら、この方法では、ハードウェア規模が大きくな
るという問題があった。
【0014】この問題を解決するものとして、マクロブ
ロックの順方向及び逆方向の動きベクトルを推定(moti
on estimation:ME)する処理において、順方向及び
逆方向方向それぞれの動きベクトル推定残差(MEerro
r)を求め、これらの値に基づいてマクロブロックの非
イントラ予測符号化を選択するものが提案されている。
【0015】動きベクトル推定残差は、動きベクトルよ
り得られる予測マクロブロックと符号化対象マクロブロ
ックとの各画素の絶対値の差分の和を計算して求める。
この動きベクトル推定残差を、順方向動きベクトル及び
逆方向動きベクトルの双方について計算する。このとき
の非イントラ符号化の選択方法を図13に基づいて説明
する。
【0016】図13において、順方向動きベクトルでの
推定残差をEf、逆方向動きベクトルでの推定残差をE
bとすると、次のように非イントラ符号化が選択され
る。すなわち(1)Eb>j×Efの場合には順方向予
測モードを選択する。(2)Eb<k×Efの場合には
逆方向予測モードを選択する。(3)k×Ef≦Eb≦
j×Efの場合には双方向予測モードを選択する。ここ
で、j,kは例えばj=2、k=1/2である。
【0017】この選択方法では、順方向動きベクトルの
推定残差Efが逆方向動きベクトルの推定残差Ebに比
べて比較的小さい場合(例えば1/2倍)には、順方向
予測モードを選択し、逆方向動きベクトルの推定残差E
bが順方向動きベクトルの推定残差Efに比べて比較的
小さい場合(例えば1/2倍)には、逆方向予測モード
を選択する。これらの場合以外には、双方向予測モード
を選択する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この非イン
トラ符号化の選択方法は、図11に示したようなIピク
チャ又はPピクチャの間にBピクチャが1枚存在する予
測構造の場合には良好な結果を得ることができる。とこ
ろが、例えば図14に示すように、Iピクチャ又はPピ
クチャの間にBピクチャが2枚以上存在する予測構造の
場合、この非イントラ符号化の選択方法を適用すると符
号化効率が良くないという問題がある。
【0019】すなわち、全ての非イントラ符号化を試み
て伝送データが最も少なくなる非イントラ符号化を選択
する方法と比較すると、上述の非イントラ符号化の選択
方法では、誤って双方向予測符号化モードを選択する場
合が多い。つまり、符号化効率が悪い場合でも双方向予
測符号化モードを選択してしまうという問題があった。
【0020】一方、動画像信号を動き補償予測符号化し
た符号化データを復号する場合には、伝送された符号化
データから動き補償のための情報と予測誤差とを復号
し、動き補償情報によって指示された参照画像を動きベ
クトルに基づいて移動し、それに予測誤差を加えること
で、画像を再生する。
【0021】すなわち、上記Iピクチャ又はPピクチャ
の間にBピクチャが2枚以上存在する予測構造の図14
を用いて、動き補償予測符号化された符号化データを復
号する方法を説明すると、先ず、フレームF1で示すI
ピクチャの符号化データが受信される。このIピクチャ
では、前述したように全てのマクロブロックがイントラ
符号化、すなわち自らの画像信号だけを用いて符号化さ
れているので、他の画像を参照することなく復号され
る。
【0022】次に、フレームF4で示すPピクチャの符
号化データが受信される。Pピクチャは、基本的には、
図14の(A)に示すように、過去にあるIピクチャ又
はPピクチャからの動き補償予測で符号化されているた
め、当該過去のIピクチャ又はPピクチャの符号化デー
タを復号して得られた復号画像を、参照画像として動き
補償されて復号される。このフレームF4の場合は、フ
レームF1の復号画像を参照画像として動き補償され、
復号される。
【0023】次に、フレームF2,フレームF3の順に
Bピクチャの符号化データが受信される。Bピクチャ
は、図14の(B)に示すように、時間的に過去及び未
来にあるフレームの画像を参照画像とした動き補償予測
で符号化されているため、これら過去及び未来のフレー
ムの符号化データを復号して得られた復号画像を、参照
画像として動き補償されて復号される。この場合は、フ
レームF1及びF4の双方を参照画像として動き補償さ
れ、復号される。なお、これらBピクチャは、動き補償
のための参照画像として使われることはない。
【0024】以下、フレームF5からフレームF16ま
で、それぞれピクチャタイプに応じて上述同様に復号さ
れる。
【0025】ところで、動き補償予測符号化された符号
化データの一部が、例えば伝送途中等に欠落してしまう
ようなことが起こり、例えばマクロブロックの動き補償
情報と予測残差が復号不可能になると、その部分の画像
が欠落することになり、視覚上で大きな画質劣化とな
る。この様な画質劣化を、目立たなくするために、復号
の際には、通常、エラー修整が行われる。
【0026】このエラー修整の従来の技術としては、例
えば、任意の画像において、その画像中のマクロブロッ
クが欠落した場合、図15に示すように動き補償の過去
参照画像での同じ位置にあるマクロブロックで置き換え
る方法がある。すなわち、この図15において、Pピク
チャP1とP4の間にBピクチャB2とB3があり、正常に
復号がなされたときには図15の(a)に示すような画
像が得られるとしたとき、例えば図15の(b)に示す
ように、BピクチャB2の図中斜線部分にエラーが発生
した場合には、当該BピクチャB2の図中斜線部分に対
応するPピクチャP1の図中斜線部分のマクロブロック
で置き換えるようにする。より具体的に言うと、エラー
修整するマクロブロック(すなわち上記BピクチャB2
の図中斜線部分)については、動きベクトルを零にリセ
ットし、予測残差を零とし、過去参照画像(すなわちP
ピクチャP1の図中斜線部分)から動き補償する。この
ようにして、画質劣化を目立たなくしていた。
【0027】しかし、この従来のエラー修整の技術よっ
て、Bピクチャのエラー修整をした場合、その動画像の
動きが不自然になる場合があった。例えば、Pピクチャ
1とP4が正しく復号された後、図15の(c)に示す
ようにBピクチャB3の図中斜線部分のマクロブロック
が復号不可能になったようなときには、上述したよう
に、過去参照画像であるPピクチャP1の図中斜線部分
のマクロブロックを使って、上記BピクチャB3の図中
斜線部分の失われたマクロブロックのエラー修整が行わ
れることになるが、この場合、動画像の流れとしては、
PピクチャP1,BピクチャB2,BピクチャB3,Pピ
クチャP4の順番に動いているのに、BピクチャB3の図
中斜線部分にPピクチャP1の図中斜線部分の画像が置
き替えられることになる。すなわち、当該図15の
(c)の例では、上記画像の置き替えを行うことで、動
画像の動きが逆行してしまうようになる。特に、動画像
の動きが、カメラの操作におけるいわゆるパン(pan)操
作が行われているときのように水平移動している場合、
上記逆行は、大変目立つものとなる。
【0028】そこで、本発明はこの様な実情に鑑みてな
されたものであり、Iピクチャ又はPピクチャの間にB
ピクチャが2枚以上存在する予測構造の場合であっても
符号化効率を上げることができる動画像符号化方法及び
装置と、動画像信号を動き補償予測符号化したデータか
ら、動画像信号を再生する際に、誤り修整された動画像
の動きを良好にできる動画像復号方法及び装置とを提供
することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の動画像符号化方
法及び装置においては、動画像信号の所定映像単位の画
像信号を所定の予測画像信号を用いて符号化する動画像
符号化方法において、所定映像単位の画像信号より時間
的に先行する過去参照画像への距離と時間的に後行する
未来参照画像への距離とを算出し、当該算出した距離に
応じて、所定映像単位の画像信号に適用する動き補償予
測符号化を選択することにより、上述の課題を解決す
る。
【0030】また、本発明の動画像復号方法及び装置
は、動画像信号の所定映像単位の画像信号を所定の予測
画像信号を用いて符号化した符号化信号から、動き補償
により所定単位の画像信号を復号して、動画像信号を生
成する際に、所定映像単位の画像信号より時間的に先行
する過去参照画像への距離と時間的に後行する未来参照
画像への距離とを算出し、この算出した距離に応じて、
所定映像単位の画像信号の誤り検出された所定映像単位
の画像信号に対する動き補償モードを選択することによ
り上述した課題を解決する。
【0031】すなわち、本発明によれば、所定映像単位
の画像信号より時間的に先行する過去参照画像への距離
と時間的に後行する未来参照画像への距離とを算出して
おり、これら距離は、所定映像単位の画像信号に対する
過去参照画像又は未来参照画像の相関度に対応する。こ
のため、例えば相関度の高い方(距離の短い方)を選択
すれば、選択の誤りを少なくすることができ、当該選択
の誤りが少なければ動画像の符号化効率を一段と向上さ
せることができると共に、誤り修整された動画像の動き
を良好にできることになる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照にしながら説明する。
【0033】先ず、本発明の動画像符号化方法の原理に
ついて説明する。
【0034】一般に動画像の場合、画像信号の時間軸方
向の相関は2枚の画像間隔が大きくなるほど小さくな
る。前述の図11に示したように、Iピクチャ又はPピ
クチャの間にBピクチャが1枚存在する予測構造の場
合、Bピクチャでの順方向予測の相関度と逆方向予測の
相関度は等しいと考えられる。したがって、一般的に順
方向動きベクトル推定残差Efと逆方向動きベクトル推
定残差Ebの統計的な性質は等しい。
【0035】一方、前記図14に示したように、Iピク
チャ又はPピクチャの間にBピクチャが2枚以上存在す
る予測構造の場合、それぞれのBピクチャにおいて過去
参照画像との相関度と未来参照画像との相関度は異な
る。すなわち、図1に示すように、時間的に過去にある
例えばPピクチャPnを参照画像としてBピクチャ
n+1、BピクチャBn+2、BピクチャBn+3の順方向動
きベクトル推定を行うと、各Bピクチャのベクトル推定
残差Ef1、Ef2、Ef3は、一般にEf1<Ef2<E
3の関係になる。
【0036】同様に、時間的に未来にあるPピクチャP
n+4を参照画像としてBピクチャBn +1、BピクチャB
n+2、BピクチャBn+3の逆方向動きベクトル推定を行っ
た場合の各Bピクチャの動きベクトル推定残差Eb1
Eb2、Eb3は、一般にEb3<Eb2<Eb1の関係に
なる。
【0037】このようにIピクチャ又はPピクチャの間
にBピクチャが2枚以上存在する予測構造の場合には、
それぞれのBピクチャにおいて過去参照画像との相関度
と未来参照画像との相関度が異なるため、順方向動きベ
クトル推定残差と逆方向動きベクトル推定残差の統計的
性質は異なる。すなわち、過去参照画像との相関度及び
未来参照画像との相関度は、各Bピクチャから過去参照
画像への距離と未来参照画像への距離に依存する。した
がって、本発明においては、過去参照画像への距離と未
来参照画像への距離に応じて、Bピクチャの予測符号化
を適応的に切り替えてBピクチャを符号化するようにし
ている。なお、上記距離は時間と言い換えることもでき
る。
【0038】次に、上述した本発明の動画像符号化方法
が適用される本発明の動画像符号化装置の構成例につい
て説明する。
【0039】本発明の動画像符号化装置の構成例を図2
に示す。
【0040】動画像符号化装置1では、Bピクチャを符
号化する際に、過去参照画像への距離と未来参照画像へ
の距離を算出し、当該算出して得た値を用いて順方向予
測モード、逆方向予測モード又は双方向予測モードのう
ち何れの予測モードを選択するかを決定する。なお、こ
の図2の構成例では、動画像符号化装置1は動き補償予
測とDCT(discrete cosine transform、離散コサイ
ン変換)とを組み合わせたハイブリッド符号化方法によ
り構成されている。
【0041】図2において、端子2より入力した入力動
画像データS1は、画像符号化タイプ指定回路3に送ら
れる。画像符号化タイプ指定回路3では、順次入力され
る動画像データS1の各フレームの画像をIピクチャ、
Pピクチャ又はBピクチャのうち何れのピクチャとして
処理するかを指定する。なお、ここでは前記図14に示
したように、フレームF1からF16までの16フレー
ムの画像データをグループオブピクチャ(GOP)とし
て処理の1単位とする。
【0042】すなわち画像符号化タイプ指定回路3で
は、図3の(A)に示すようなフレーム順序で供給され
る入力画像データS1に対して、図3の(B)に示すよ
うにGOPの先頭のフレームF1の画像をIピクチャI
1、2番目、3番目のフレームF2、F3をBピクチャ
2、B3、4番目のフレームF4をPピクチャP4とし
てそれぞれ指定する。以下、フレームF5からフレーム
F16は、順にBピクチャ、Bピクチャ、Pピクチャの
パターンの繰り返しで図3の(B)に示すように指定す
る。
【0043】このようにフレームF1からフレームF1
6までの各フレームのピクチャタイプすなわち画像符号
化タイプが指定されると、画像符号化順序並替え回路4
において、前記指定された画像符号化タイプに従って各
フレーム画像を符号化する順番に並べ替える。これは、
Bピクチャは逆方向予測を必要とするため、未来参照画
像としてのIピクチャ又はPピクチャが先に用意されて
いないと復号することができないからである。すなわち
Bピクチャを符号化する前にIピクチャ又はPピクチャ
を先に符号化しなければならないため、上記画像符号化
順序並替え回路4では、例えばフレームF1からフレー
ムF16までの各フレームの画像を並べ替える。この各
フレームの画像の並べ替えを行うことにより、画像符号
化タイプの順番は、図3の(C)に示すように並べ替え
られることになる。
【0044】上記画像符号化順序並替え回路4によって
フレーム単位で並べ替えられた画像データS2は、フレ
ーム毎にスキャンコンバータ5に送出される。スキャン
コンバータ5では、ラスタスキャン順で入力される画像
データをブロックフォーマットのデータに変換する。す
なわち、図4の(A)に示すように、ラスタスキャンで
入力される画像データS2は1ライン当たりHドットの
ラインがVライン集められたフレームフォーマットのデ
ータとされており、スキャンコンバータ5は、この1フ
レームの画像データを図4の(B)に示すように16ラ
インを単位としてN個のスライスに区分し、さらに各ス
ライスを図4の(C)に示すように、M個のマクロブロ
ックに分割する。各マクロブロックは、図4の(C)に
示すように16×16個の画素(ドット)に対応する輝
度成分により構成されており、この輝度成分は8×8ド
ットを単位とする小ブロックY[1]からY[4]に区
分される。この16×16ドットの輝度成分には、8×
8ドットのCb成分Cb[5]と、8×8ドットのCr
成分Cr[6]が対応付けされる。
【0045】さらに、画像符号化順序並替え回路4から
は、画像データS2の現在符号化されるフレームの動き
ベクトルを推定するため、現在の画像のデータと過去参
照画像及び/又は未来参照画像のデータS3とが動きベ
クトル推定回路6に送出される。また、動きベクトル推
定回路6には、上記画像符号化順序並替え回路4から画
像データS2の各フレームに同期した画像符号化タイプ
(情報S4)も供給され、従って動きベクトル推定回路
6では上記画像符号化タイプ情報S4に基づいて各フレ
ームの画像データをIピクチャ、Pピクチャ又はBピク
チャとして処理する。
【0046】すなわち、Iピクチャとして処理されるフ
レーム(例えばフレームF1)の画像データは、動きベ
クトル推定回路6よりフレームメモリ7の過去参照画像
記憶部7Aに転送されて記憶される。Bピクチャとして
処理されるフレーム(例えばフレームF2,F3)の画
像データは、現在画像記憶部7Bに転送されて記憶され
る。また、Pピクチャとして処理されるフレーム(例え
ばフレームF4)の画像データは、未来参照画像記憶部
7Cに転送されて記憶される。
【0047】ここで、次のタイミングにおいて、フレー
ムF5又はF6のBピクチャB5、B6又はフレームF7
のPピクチャP7として処理すべきフレームの画像デー
タが動きベクトル推定回路6に入力されたとき、これま
でに未来参照画像記憶部7Cに記憶されていた最初のP
ピクチャ(この場合フレームF4)の画像データは、過
去参照画像記憶部7Aに転送される。また、次のBピク
チャ(フレームF5又はF6)の画像データは現在画像
記憶部7Bに記憶(上書き)され、次のPピクチャ(フ
レームF7)の画像データは未来参照画像記憶部7Cに
記憶(上書き)される。このような動作が順次繰り返さ
れる。
【0048】動きベクトル推定回路6は、順方向予測に
おける動きベクトル情報S5とそのときの動きベクトル
推定残差(以下、順方向予測残差Efと呼ぶ)の信号を
出力する。Bピクチャの場合は、逆方向予測における動
きベクトル情報S6とそのときの動きベクトル推定残差
(以下、逆方向予測残差Ebと呼ぶ)の信号を出力す
る。
【0049】すなわち動きベクトル推定回路6は、順方
向予測残差Efとして、式(1)より、符号化対象のマ
クロブロックの信号Aijと順方向動きベクトルにより参
照されるマクロブロックの信号Fijとの差の絶対値の和
を求める。
【0050】Ef=Σ|Aij−Fij| (1) また動きベクトル推定回路6は、逆方向予測残差Ebと
して、式(2)より、符号化対象のマクロブロックの信
号Aijと逆方向動きベクトルにより参照されるマクロブ
ロックの信号Bijとの差の絶対値の和を求める。
【0051】Eb=Σ|Aij−Fij| (2) 動きベクトル推定回路6は、これら得られた順方向予測
残差Ef及び逆方向予測残差Ebを、動きベクトル情報
S5、S6と共に予測モード決定回路8に送出する。
【0052】また、画像符号化順序並替え回路4から
は、カウンタ9に対してフレーム同期信号S7も出力さ
れており、カウンタ9では当該フレーム同期信号S7に
基づいて出力フレーム数をカウントする。当該カウンタ
9のカウント値CNTは、カウンタ9に入力される画像
符号化タイプ情報S4がIピクチャ又はPピクチャを示
すとき「0」にリセットされる。すなわち、このカウン
タ9は、Iピクチャ又はPピクチャの間に入力されるB
ピクチャの数をカウントする。従って、この構成例の場
合、図3の(D)に示すように、カウンタ9からは、カ
ウント値CNTとして「0」、「1」又は「2」が出力
される。カウント値CNTは、動きベクトル推定の画像
間距離算出回路10に送出される。
【0053】画像間距離算出回路10では、図3の
(E)及び(F)に示すように、Bピクチャのカウント
値CNTに基づいて、当該Bピクチャから過去参照画像
への距離Dfと未来参照画像への距離Dbとを算出し、
これらの値を予測モード決定回路8に出力する。
【0054】予測モード決定回路8は、マクロブロック
の予測モードを選択する回路であり、イントラモード、
順方向予測モード、逆方向予測モード又は双方向予測モ
ードのうち何れの予測モードを選択するかを決定する。
すなわち、予測モード決定回路8には、前記画像符号化
順序並替え回路4からの画像符号化タイプ情報S4も供
給され、この画像符号化タイプ情報S4がIピクチャを
示す場合にはイントラモードを選択する。一方、当該予
測モード決定回路8は、画像符号化タイプ情報S4がP
ピクチャを示す場合にはイントラモード又は順方向予測
モードのうち何れの予測モードを選択するかを次のよう
にして決定する。
【0055】具体的に言うと、予測モード決定回路8
は、先ず、イントラ予測時の予測残差の絶対値の和E
intraとして、式(3)より、符号化対象マクロブロッ
クの信号Aijとマクロブロックの信号Aijの平均値Aav
との差の絶対値の和を求める。
【0056】Eintra=Σ|Aij−Aav| (3) 次に、予測モード決定回路8は、上記イントラ予測時の
予測残差の絶対値の和Eintraと、動きベクトル推定回
路6より入力される順方向予測残差Efとを比較し、E
intra<Efの場合にはイントラモードを選択し、これ
以外の場合には順方向予測モードを選択する。
【0057】また、画像符号化タイプ情報S4がBピク
チャを示す場合、予測モード決定回路8は、イントラモ
ード、順方向予測モード、逆方向予測モード又は双方向
予測モードのうち何れの予測モードを選択するかを次の
ようにして決定する。先ず、予測モード決定回路8は、
非イントラ予測モードである順方向予測モード、逆方向
予測モード又は双方向予測モードの中から1つの予測モ
ードを選択する。この制御は、画像間距離算出回路10
より得られた順方向予測画像への距離Dfの情報及び逆
方向予測画像への距離Dbの情報と、動きベクトル推定
残差Ef及びEbの情報とを用いて、例えば図5に示す
ように行われる。
【0058】すなわち、現在画像が順方向予測画像に近
い場合(Df=1、Db=2の場合)において、Eb>
v×Efのときは順方向予測モードを選択し、Eb<w
×Efのときは逆方向予測モードを選択する。v×Ef
≦Eb≦w×Efのときは双方向予測モードを選択す
る。ここで、係数v、wは、例えばv=4/3、w=1
/2である。この場合、従来に比べて順方向予測モード
が選択される領域が大きくなる。
【0059】次に、現在画像が逆方向予測画像に近い場
合(Df=2、Db=1の場合)において、Eb>x×
Efのときは順方向予測モードを選択し、Eb<y×E
fのときは逆方向予測モードを選択する。x×Ef≦E
b≦y×Efのときは双方向予測モードを選択する。こ
こで、係数x、yは、例えばx=2、y=3/4であ
る。この場合、従来に比べて逆方向予測モードが選択さ
れる領域が大きくなる。
【0060】このようにして選択された非イントラ予測
モードでの予測残差をEinterとする。この場合、選択
された非イントラ予測モードが双方向予測モードである
場合には、非イントラ予測モードでの予測残差Einter
としてEfとEbの平均値を用いる。従って、順方向予
測モードのときはEinter=Ef、逆方向予測モードの
ときはEinter=Eb、双方向予測モードのときはE
inter=(Ef+Eb)/2となる。
【0061】次に選択された非イントラ予測モードとイ
ントラモードのうちいずれのモードを選択するかを決定
する。イントラ予測時の予測残差の絶対値の和Eintra
として、式(3)より、符号化対象マクロブロックの信
号Aijとマクロブロックの信号Aijの平均値Aavとの差
の絶対値の和を求めて、選択された非イントラ予測モー
ドでの予測残差の絶対値の和Einterと比較する。比較
した結果、Eintra<Einterのときはイントラモードを
選択し、これ以外のときは非イントラ予測モードを選択
する。
【0062】このように動画像符号化装置1では、Bピ
クチャの順方向予測画像との相関度及び逆方向予測画像
との相関度がそれぞれ順方向予測画像及び逆方向予測画
像への距離に依存していることを考慮してBピクチャの
予測符号化を選択している。従って、順方向動きベクト
ル推定残差と逆方向動きベクトル推定残差の統計的性質
が異なる場合であってもこの統計的性質の違いに応じて
適応的に順方向予測符号化、逆方向予測符号化又は双方
向予測符号化を選択できるので動画像の符号化効率を格
段的に向上させることができる。
【0063】上記予測モード決定回路8にて上述のよう
に選択された予測モードの情報S8は、演算部11に送
出される。演算部11では、スキャンコンバータ5より
読み出されたマクロブロックのデータS9に対して、予
測モード決定回路8より送出された予測モード情報S8
に基づいてイントラ、順方向予測、逆方向予測又は双方
向予測の演算が行われる。
【0064】ここで、マクロブロックのデータS9とし
て、Iピクチャとして処理すべきフレームの画像データ
が演算部11に入力されたとき、演算部11のスイッチ
11Dが被切替端子a側に切り替わり、予測モードとし
てイントラ符号化が設定される。
【0065】これによりIピクチャの画像データがDC
T回路12に入力され、ここでDCT処理されてDCT
係数に変換される。このDCT係数は量子化回路13に
送出され、後段の送信バッファ14のデータ蓄積量(バ
ッファ蓄積量)に対応した量子化スケール(量子化ステ
ップ)で量子化された後、可変長符号化回路15に送出
される。
【0066】可変長符号化回路15は、量子化回路13
より入力される量子化スケールの情報に対応して、量子
化回路13より送出される画像データ(この場合Iピク
チャの量子化データ)を、例えばハフマン符号などの可
変長符号に変換して送信バッファ14に出力する。ま
た、可変長符号化回路15は、上記量子化スケールの情
報、予測モード決定回路8より入力される予測モード情
報S8及び動きベクトル推定回路6より入力される動き
ベクトル情報S5、S6も可変長符号化する。
【0067】送信バッファ14は、上記可変長符号化回
路15から入力されたデータを一時蓄積し、この蓄積量
に対応するデータを量子化制御信号として量子化回路1
3にフィードバックする。すなわち送信バッファ14
は、データ蓄積残量が許容上限値まで増量すると、量子
化制御信号によって上記量子化回路13の量子化スケー
ルを大きくして量子化データのデータ量を低下させる。
また、送信バッファ14は、データ蓄積残量が許容下限
値まで減少すると、量子化制御信号によって量子化回路
13の量子化スケールを小さくして量子化データのデー
タ量を増大させる。かくして送信バッファ14のオーバ
ーフロウ又はアンダーフロウが防止される。送信バッフ
ァ14に蓄積されたデータは所定のタイミングで読み出
されて出力端子21を介して伝送路に出力される。
【0068】一方、量子化回路13より出力されたIピ
クチャの画像データは、逆量子化回路16に入力され、
ここで量子化回路13より供給される量子化スケールの
情報を用いて逆量子化される。逆量子化回路16の出力
はIDCT(逆DCT)回路17に入力されて逆DCT
処理された後、演算器18を介してフレームメモリ19
の過去参照画像記憶部19Aに供給されて記憶される。
【0069】次に、スキャンコンバータ5よりPピクチ
ャとして処理すべきフレームの画像データが入力された
場合について説明する。上述のように、演算部11は、
予測モード情報S8がイントラモードを示すとき、スイ
ッチ11Dは被切替端子a側に切り替えられる。従っ
て、この画像データは、Iピクチャのデータと同様にD
CT回路12、量子化回路13、可変長符号化回路15
及び送信バッファ14を介して伝送路に伝送される。ま
た、量子化回路13を介したデータは、逆量子化回路1
6、IDCT回路17及び演算器18を介してフレーム
メモリ19の未来参照画像記憶部19Bに供給されて記
憶される。
【0070】一方、予測モード情報S8が順方向予測モ
ードを示す場合には、スイッチ11Dが被切替端子b側
に切り替えられると共に、フレームメモリ19の過去参
照画像記憶部19Aに記憶されている画像(この場合I
ピクチャの画像)データが読み出される。読み出された
画像データは、動き補償回路20において、動きベクト
ル推定回路6より入力される順方向動きベクトル情報S
5を用いて動き補償される。
【0071】すなわち、動き補償回路20は、予測モー
ド決定回路8より順方向予測モードの指定が指令された
とき、過去参照画像記憶部19Aの読み出しアドレス
を、動きベクトル指定回路6が今出力しているマクロブ
ロックの位置に対応する位置から動きベクトル情報S5
に対応する分だけずらしてデータを読み出し、予測画像
データを生成する。
【0072】動き補償回路20で動き補償された予測画
像データは、演算器11Aに送出される。演算器11A
は、スキャンコンバータ5より供給されたマクロブロッ
クのデータから、動き補償回路20より供給された参照
画像のマクロブロックに対応する予測画像データを減算
して、予測残差としての差分データを出力する。この差
分データは、DCT回路12、量子化回路13、可変長
符号化回路15及び送信バッファ14を介して伝送路に
伝送される。また、この差分データは逆量子化回路16
及びIDCT回路7により局所的に復号されて演算器1
8に送出される。
【0073】演算器18には、演算器11Aに供給され
る予測画像データと同一のデータが動き補償回路20よ
り入力される。演算器18では、IDCT回路17より
入力される差分データに、動き補償回路20より供給さ
れる予測画像データを加算する。これにより、局所的に
復号したPピクチャの画像データが得られる。このPピ
クチャの画像データは、フレームメモリ19の未来参照
画像記憶部19Bに供給されて記憶される。
【0074】次に、スキャンコンバータ5からBピクチ
ャとして処理すべきフレームの画像データが演算部11
に入力された場合について説明する。上述のように、予
測モード情報S8がイントラモード又は順方向予測モー
ドを示す場合、スイッチ11Dは被切替端子a又はb側
に切り替えられる。このときの処理は、Pピクチャにお
ける場合と同様の処理が行われてデータが伝送される。
これに対して、予測モード情報S8が逆方向予測モード
又は双方向予測モードを示す場合には、スイッチ11D
が被切替端子c又はd側に切り替えられる。
【0075】スイッチ11Dが被切替端子cに切り替え
られている逆方向予測モードのときは、未来参照画像記
憶部19Bに記憶されている画像(この場合Pピクチャ
の画像)データが読み出される。読み出された画像デー
タは、動き補償回路20において、動きベクトル推定回
路6より入力される逆方向動きベクトル情報S6を用い
て動き補償される。
【0076】すなわち、動き補償回路20は、予測モー
ド決定回路8より逆方向予測モードの設定が指令された
とき、未来参照画像記憶部19Bの読み出しアドレス
を、動きベクトル指定回路6が今出力しているマクロブ
ロックの位置に対応する位置から動きベクトル情報S6
に対応する分だけずらしてデータを読み出し、予測画像
データを生成する。
【0077】動き補償回路20で動き補償された予測画
像データは、演算器11Bに送出される。演算器11B
は、スキャンコンバータ5から入力されるマクロブロッ
クのデータから、動き補償回路20より供給された当該
マクロブロックに対応する予測画像データを減算して、
差分データを出力する。この差分データは、DCT回路
12、量子化回路13、可変長符号化回路15及び送信
バッファ14を介して伝送路に伝送される。また量子化
回路13から出力された差分データは、逆量子化回路1
6及びIDCT回路17により局所的に復号されて演算
器18に送出される。
【0078】演算器18には、演算器11Bに供給され
る予測画像データと同一のデータが動き補償回路20よ
り入力される。演算器18では、IDCT回路17より
入力される差分データに、動き補償回路20から入力さ
れる予測画像データを加算する。これにより、局所的に
復号したBピクチャの画像データが得られる。
【0079】次に、スイッチ11Dが被切替端子d側に
切り替えられている双方向予測モードのとき、過去参照
画像記憶部19Aに記憶されている画像(この場合Iピ
クチャの画像)データと、未来参照画像記憶部19Bに
記憶されている画像(この場合Pピクチャの画像)デー
タが読み出される。読み出された画像データは、動き補
償回路20において、動きベクトル推定回路6より入力
される動きベクトル情報S5、S6を用いて動き補償さ
れる。
【0080】すなわち、動き補償回路20は、予測モー
ド決定回路8より双方向予測モードの設定が指令された
とき、過去参照画像記憶部19Aと未来参照画像記憶部
19Bの読み出しアドレスを、動きベクトル指定回路6
が今出力しているマクロブロックの位置に対応する位置
から動きベクトル情報S5、S6に対応する分だけずら
してデータを読み出し、予測画像データを生成する。
【0081】動き補償回路20で動き補償された予測画
像データは演算器11Cに送出される。演算器11C
は、スキャンコンバータ5から入力されるマクロブロッ
クのデータから、動き補償回路20より供給された当該
マクロブロックに対応する予測画像データの平均値を減
算して、この差分データを出力する。この差分データ
は、DCT回路12、量子化回路13、可変長符号化回
路15及び送信バッファ14を介して伝送路に伝送され
る。また、量子化回路13を介した差分データは逆量子
化回路16及びIDCT回路17により局所的に復号さ
れて演算器18に送出される。
【0082】演算器18には、演算器11Cに送出され
る予測画像データと同一のデータが動き補償回路20よ
り入力される。演算器18では、IDCT回路17より
入力される差分データに、動き補償回路20より入力さ
れる予測画像データを加算する。これにより、局所的に
復号したBピクチャの画像データが得られる。なお、B
ピクチャは、他の画像の予測画像として使用されないた
め、フレームメモリ19には記憶されない。
【0083】ここでフレームメモリ19において、過去
参照画像記憶部19Aと未来参照画像記憶部19Bとを
必要に応じてバンク切り替えすることができる。従っ
て、所定の参照画像に対して、過去参照画像記憶部19
A又は未来参照画像記憶部19Bに記憶されている画像
データを、過去参照画像又は未来参照画像として切り替
えて出力することができる。
【0084】以上の構成において、動画像信号を所定の
予測画像信号を用いて動き補償予測符号化する際には、
所定映像単位の画像信号より時間的に先行する過去参照
画像への距離と時間的に後行する未来参照画像への距離
とを算出し、当該算出した距離に応じて、所定映像単位
の画像信号に適用する動き補償予測符号化を選択して現
在画像を符号化する。
【0085】以上の構成によれば、各Bピクチャについ
て過去参照画像への距離Df及び未来参照画像への距離
Dbを算出し、現在画像が過去参照画像に近い場合と未
来参照画像に近い場合とに場合分けし、それぞれの場合
において順方向予測残差Efと逆方向予測残差Ebとに
基づいてマクロブロックの予測符号化を選択したことに
より、符号化効率が悪い場合に双方向予測モードを選択
することが少なくなるので、動画像の符号化効率を格段
的に向上させることができる。
【0086】なお、上述した構成例においては、マクロ
ブロックとして輝度ブロックを用いた場合について説明
したが、本発明はこれに限らず、マクロブロックとして
色差ブロックを用いてもよい。色差ブロックの処理は、
輝度ブロックと同様に処理されて伝送される。ここで色
差ブロックを処理する場合の動きベクトルは、対応する
輝度ブロックの動きベクトルを垂直方向と水平方向にそ
れぞれ1/2にしたものを用いる。
【0087】また、上述の構成例においては、Df=
1、Db=2のとき順方向予測残差Efに乗じる係数
v,wをそれぞれv=4/3、w=1/2に設定し、D
f=2、Db=1のとき順方向予測残差に乗ずる係数
x、yをそれぞれx=2、y=3/4に設定した場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、これらの係数
v、w、x、yを他の値に設定してもよい。これによ
り、予測符号化の選択を一段と適応的に制御することが
できる。
【0088】次に、本発明の動画像復号方法におけるエ
ラー修整の原理について説明する。
【0089】前述したように、動画像の場合は、画像信
号の時間軸方向の相関は2枚の画像間の距離(時間)に
依存している。
【0090】従って、動画像信号を動き補償予測符号化
した符号化データを復号する場合にも、過去参照画像と
未来参照画像のそれぞれへの距離に応じて、Bピクチャ
のエラー修整の方法を切り替えることは有効である。つ
まり、相関が強いということは、画像信号の変化が少な
いということであるから、より相関の強い参照画像を使
ってエラー修整を行うことにより、エラー修整された動
画像の動きを、従来方法よりも良好にでき、画質の劣化
を目立たなくすることができる。すなわち、本発明の動
画像復号方法は、Bピクチャの画像のエラー修整を行う
時に、動き補償の過去参照画像への距離と未来参照画像
への距離を算出し、それらの値を用いて、エラー修整の
方法を適応的に変更するようにしている。
【0091】図6を用いて、本発明の動画像復号方法に
おけるエラー修整方法を、より具体的に説明する。例え
ば、任意の画像において、図6に示すように、Pピクチ
ャP1とP4の間にBピクチャB2とB3があり、正常に復
号がなされたときには図6の(a)に示すような画像が
得られるとする。ここで、本発明の動画像復号方法にお
けるエラー修整方法では、例えば図6の(b)に示すよ
うに、BピクチャB2の図中斜線部分にエラーが発生し
た場合には、当該BピクチャB2に対して距離が近いP
ピクチャP1を選択し、上記BピクチャB2の図中斜線部
分に対応するPピクチャP1の図中斜線部分のマクロブ
ロックで置き換えるようにする。一方、例えば、Pピク
チャP1とP4が正しく復号された後、図6の(c)に示
すようにBピクチャB3の図中斜線部分のマクロブロッ
クが復号不可能になったようなときには、当該Bピクチ
ャB3に対して距離が近いPピクチャP4を選択し、上記
BピクチャB3の図中斜線部分に対応するPピクチャP4
の図中斜線部分のマクロブロックで置き換えるようにす
る。なお、エラー修整するマクロブロック(すなわち上
記BピクチャB2やB3の図中斜線部分)については、動
きベクトルを零にリセットし、予測残差を零とし、その
後上述のように過去参照画像(すなわちPピクチャP1
やP4の図中斜線部分)から動き補償する。
【0092】このようなことを行うことで、Pピクチャ
1,BピクチャB2,BピクチャB3,PピクチャP4
順番に流れる画像においてエラー修整したとしても、前
述した従来のように動きが逆行することはない。したが
って、動画像の動きが、カメラの操作におけるいわゆる
パン(pan)操作が行われているときのように水平移動し
ている場合であっても、良好なエラー修整がなされた画
像を得ることが可能となる。
【0093】次に、本発明の動画像復号方法が適用され
る本発明の動画像復号装置の構成について図7を用いて
説明する。この図7の例でも、動き補償予測とDCT
(discrete cosine transform、離散コサイン変換)と
を組み合わせたハイブリッド符号化方法を用いて符号化
された符号化データを復号する構成を用いてる。
【0094】先ず、画像のエラー修整を行わないとき
(エラー修整が必要ないとき)の復号装置の動作につい
て説明する。
【0095】図7において、例えば図示しない受信回路
によって受信されたり、一旦記録媒体に記録された後に
再生装置によって再生された符号化データのビットスト
リームは、入力端子80を介して動画像復号装置の復号
回路に供給される。当該符号化データは、受信バッファ
81に一時記憶された後、可変長復号(VLD)回路8
2に供給される。
【0096】当該可変長復号回路82は、上記受信バッ
ファ81から供給されたデータを、前記動画像符号化時
の可変長符号化に対応する復号処理によって復号する。
この可変長復号回路82での復号処理によって得られた
現在の復号対象のマクロブロックの量子化データS10
1及び量子化スケール(量子化ステップ)の情報は、逆
量子化回路83へ入力される。また、可変長復号回路8
2の復号処理により得られた符号化時の順方向予測にお
ける動きベクトル情報S31と逆方向予測における動き
ベクトル情報S32は、動き補償回路87へ送られる。
さらに、可変長復号回路82により得られた符号化時の
予測モード情報すなわち動き補償方法に対応する動き補
償モード情報は、スイッチ220の被切替端子aに送ら
れる。当該スイッチ220は、可変長復号回路82から
出力される後述するエラーフラグS40を切替制御信号
として動作するものであり、画像のエラー修整を行わな
いとき(エラー修整が必要ないとき)には被切替端子a
側に切り替えられる。当該スイッチ220からの出力信
号S25(この場合は上記可変長復号回路82からの動
き補償モード情報S30)は、動き補償回路87へ送ら
れる。
【0097】また、上記逆量子化回路83は、可変長復
号回路82から供給された量子化データS101を、同
じく可変長復号回路82から供給された量子化スケール
に従って逆量子化し、IDCT回路(逆DCT回路)8
4へ入力する。この逆量子化回路83より出力されたデ
ータ(すなわちDCT係数)は、上記IDCT回路84
により、逆DCT処理された後、演算器85へ入力され
る。
【0098】ここで、例えば前述した図14に示すよう
に、フレームF1からF16までの16フレームの画像
データをグループオブピクチャ(GOP)とし、処理の
1単位して、動き補償予測符号化されたデータを復号す
る場合を説明する。
【0099】最初は、先頭のフレームF1すなわちIピ
クチャの符号化データが復号される。IDCT回路84
から供給されたマクロブロックのデータは、演算器85
では特に処理は行われず、フレームメモリ86の未来参
照画像記憶部86aへ記憶される。この未来参照画像記
憶部86aに記憶されたIピクチャ(フレームF1)の
データは、演算器85へこれから入力されるPピクチャ
(すなわちフレームF4)又はBピクチャ(すなわちフ
レームF2及びF3)のマクロブロックに対する動き補
償のための参照画像データとして使われる。
【0100】次に、Pピクチャ(フレームF4)又はI
ピクチャが入力された場合、フレームメモリ86におい
て必要に応じてバンク切り替えが行われ、過去参照画像
記憶部86b又は未来参照画像記憶部86aに記憶され
ている画像データが切り替えられて出力される。
【0101】すなわち、 Pピクチャ(フレームF4)
のマクロブロックデータが、IDCT回路84から供給
され、そのときの動き補償モード情報S30(スイッチ
220を介した信号S25)が順方向予測を示す場合に
は、フレームメモリ86の過去参照画像記憶部86bに
記憶されている復号画像データが読み出され、可変長復
号回路82より出力された順方向動きベクトル情報S3
1を用いた動き補償回路87での動き補償により得られ
た参照マクロブロックのデータが読み出される。
【0102】そして、演算器85においては、上記動き
補償回路87より出力された参照マクロブロックのデー
タとIDCT回路84より供給されたマクロブロックデ
ータ(差分のデータ)とが加算される。この加算された
データ、すなわち復号されたPピクチャのデータは、次
に入力されるBピクチャ(すなわちフレームF2及びF
3)又は次のPピクチャ(すなわちフレームF7)のマ
クロブロックの動き補償のための参照画像データとし
て、フレームメモリ86の未来参照画像記憶部86aに
記憶される。なお、Pピクチャのマクロブロックデータ
が、イントラ符号化によるものである場合、演算器85
では特に処理は行わず、そのまま未来参照画像記憶部8
6aに送られて記憶される。
【0103】Pピクチャ又はIピクチャが復号される
と、フレームメモリ86の過去参照画像記憶部86bに
記憶されている画像(フレームF1)データが読み出さ
れ、動き補償回路78と演算器85を介して出力端子8
8から出力される。なお、現在復号されたPピクチャ
(フレームF4)の画像は、未来に入力されるBピクチ
ャ(フレームF2及びF3)の次に表示されるべき画像
であるため、この時点では、出力端子88からは出力さ
れない。
【0104】次に、Bピクチャ(フレームF2又はF
3)のマクロブロックデータが、IDCT回路84から
出力された時には、そのときの動き補償モード情報S3
0に対応して、フレームメモリ86に記憶されている画
像データが読み出され、演算器85へ入力される。
【0105】ここで、上記動き補償モード情報S30
が、順方向予測モードを示している場合は、過去参照画
像記憶部86bに記憶されている復号画像データから順
方向動きベクトル情報S31に対応する参照マクロブロ
ックのデータが読み出される。一方、動き補償モード情
報S30が、逆方向予測モードを示している場合には、
未来参照画像記憶部86aに記憶されている復号画像デ
ータから逆方向動きベクトル情報S32に対応する参照
マクロブロックのデータが読み出される。さらに、動き
補償モード情報S30が、双方向予測モードを示してい
る場合には、過去参照画像記憶部86a及び未来参照画
像記憶部86bの双方から動きベクトル情報S31,S
32に対応する参照マクロブロックのデータが読み出さ
れる。読み出された2つの参照マクロブロックの加算平
均マクロブロックが動き補償回路87からの出力とな
る。なお、動き補償を必要としないイントラ符号化の場
合は、参照マクロブロックのデータは読み出されない。
【0106】このようにして、動き補償回路87で動き
補償が施されたデータは、演算器85において、IDC
T回路84の出力データと加算される。この加算出力
は、Bピクチャのデータであり、動き補償の参照画像と
して利用されることがないため、フレームメモリ86に
は記憶されない。現在復号されたBピクチャの画像デー
タは、出力端子88から出力される。
【0107】次に、画像のエラー修整が必要なときの本
発明の動画像復号装置における当該エラー修整の動作に
ついて説明する。
【0108】例えば、符号化データの一部が伝送路途中
に失われたために、可変長復号回路82での復号に異常
が発生すると、当該可変長復号回路82はエラーフラグ
S40に「1」を立てる。このとき、この可変長復号回
路82は、エラー処理のモードに入り、先ず、最後に復
号したマクロブロックのアドレスADR1の情報を記憶
する。そして、可変長復号回路82は、正常状態へ復帰
するために、入力ビットストリームの中から次の同期コ
ードの検索に入る。次の同期コードが発見されると、正
常状態へ復帰した時のマクロブロックのアドレスADR
2を復号する。そして、アドレスADR1とADR2か
らエラー処理の間に失われたマクロブロックを理解し、
それら画像のエラー修整に入る。
【0109】エラー修整のための参照画像の指定は、コ
ントローラ100が行う。すなわち、コントローラ10
0は、エラー修整の際の参照画像の指定のための予測モ
ード情報すなわち動き補償モード情報S20を決定して
出力する。このコントローラ100は、例えば図8に示
すように構成されるものであり、この図8の構成を用い
て当該コントローラ100での動き補償モード情報S2
0の決定方法について説明する。
【0110】図8において、コントローラ100の端子
201には画像符号化タイプ情報S10が入力され、端
子200には画像表示順序情報S11が入力されてい
る。これら画像符号化タイプ情報情報S10と画像表示
順序情報S11は、図7の端子80に供給された入力ビ
ットストリームのそれぞれのフレームに附属しているも
のであり、前記可変長復号回路82で復号されて供給さ
れるものである。例えば、前記図14に示したような予
測構造で符号化された動画像データが入力ビットストリ
ームである場合、それぞれの画像での上記画像符号化タ
イプ情報情報S10と画像表示順序情報S11は、図9
に示す値となっている。なお、この図9において、画像
符号化タイプとして示すI,P,Bの添え字は表示順を
示している。
【0111】コントローラ100の端子200から入力
された画像表示順序情報S11は、レジスタ205とレ
ジスタ211へ記憶される。上記レジスタ211の出力
値はスイッチ213を介してレジスタ204へ送られ、
当該レジスタ204の出力値S12は演算器207への
加算信号となされると共にスイッチ212を介してレジ
スタ206へ送られるようになされている。このレジス
タ206の出力値S14は減算信号となされて演算器2
08に送られる。また、レジスタ205の出力値S13
は上記演算器207へ減算信号として送られると共に演
算器208への加算信号となされる。
【0112】一方、コントローラ100の端子201を
介して入力された画像符号化タイプ情報S10は、判定
回路203に送られる。当該判定回路203は、上記画
像符号化タイプ情報S10がIピクチャ,Pピクチャ,
Bピクチャの何れのピクチャを示しているかの判定を行
い、当該判定結果を示すフラグS11を出力する。ここ
で上記画像符号化タイプ情報S10がIピクチャ又はP
ピクチャを示している時、判定回路203はフラグS1
1に「1」を立てて出力する。当該フラグS11は、切
り替え制御信号としてスイッチ213と212に送られ
るものであり、これらスイッチ213と212は上記フ
ラグS11に「1」が立ったときにONになるものであ
る。上記フラグS11に「1」が立つと、初めにレジス
タ204の出力値S12がスイッチ212を通ってレジ
スタ206に書き込まれ、次に、レジスタ211の値が
スイッチ213を通してレジスタ204に書き込まれ
る。
【0113】演算器207では、レジスタ204の出力
値S12とレジスタ205の出力値S13との差分が計
算され当該差分値S15が出力される。また、演算器2
08では、レジスタ205の出力値S13とレジスタ2
06の出力値S14との差分が計算されて当該差分値S
16が出力される。すなわち、上記演算器207からの
差分値S15は、現在の復号対象画像から動き補償の未
来参照画像までの画像間距離Dbであり、上記演算器2
09からの差分値S16は、現在の復号対象画像から動
き補償の過去参照画像までの画像間距離Dfである。例
えば、前記図14に示すような予測構造で符号化された
動画像データが入力ビットストリームである場合、それ
ぞれの画像での前記レジスタ204の出力値S12とレ
ジスタ205の出力値S13とレジスタ206の出力値
S14が、図9に示すような値を取っているとすると、
上記差分値S15にて示される距離Dbの値とS16に
て示される距離Dfの値は図9に示すようになる。
【0114】上述のように求められた差分値S15とS
16は、比較器209へ入力される。比較器209で
は、差分値S15とS16の大小関係を比較し、差分値
S15の方が小さい時にはフラグS17に「1」を立て
る。このフラグS17は、動き補償モード発生回路21
0へ入力される。
【0115】動き補償モード発生回路210では、上記
フラグS17と画像符号化タイプ情報S10とによっ
て、次のようにして動き補償モード情報S20を決定
(すなわち予測モードを決定)する。例えば、前記画像
符号化タイプ情報S10がPピクチャ又はIピクチャを
示しているときには、順方向予測モードを示す動き補償
モード情報S20にする。また、画像符号化タイプ情報
S10がBピクチャを示しており、フラグS17が
「0」となっているときには順方向予測モードを示す動
き補償モード情報S20とし、また、フラグS17に
「1」が立っているときには逆方向予測モードを示す動
き補償モード情報S20にする。
【0116】このようにして、図7のコントローラ10
0では動き補償モード情報S20を発生する。
【0117】図7に戻って、エラーフラグS40に
「1」が立っている時、スイッチ220の被切替端子b
側を通った上記コントローラ100からの動き補償モー
ド情報S20(S25)は、動き補償回路87へ供給さ
れる。また、エラーフラグS40に「1」が立っている
間、可変長復号回路82は、動きベクトル情報S31,
S32を零にし、量子化データS101を零とする。
【0118】その後の動作は、前述の復号回路の説明で
述べた通りである。
【0119】エラーにより失われたマクロブロックを全
てエラー修整し終ると、エラーフラグS40は、「0」
になされる。その後、通常のマクロブロックアドレスA
DR2から画像の復号を行う。
【0120】また、上述の説明では、輝度信号の処理に
ついて述べているが、色差信号の処理も同様に行われ
る。但し、この場合、動きベクトルは、輝度信号用のも
のを、垂直方向及び水平方向に1/2にしたものが用い
られる。
【0121】次に、本発明の動画像復号装置の別の構成
例について、説明する。基本的な回路構成は、図7と同
じであり、ここでは装置のコントロール方法だけが異
る。前述の例との違いは、可変長復号回路82の構成
と、エラーフラグS40の性質と、当該エラーフラグS
40により切替制御されるスイッチ220の切替方法で
ある。それらの違いについて、以下に説明する。
【0122】復号回路については、可変長復号回路82
以外は前述の例と同じである。可変長復号回路82は、
内部にメモリを持ち、復号した動きベクトル情報と動き
補償モード情報とを記憶する。例えば、一枚の画像につ
いての復号情報を記憶する。
【0123】以下、この例における画像のエラー修整方
法について説明する。
【0124】例えば、符号化データの一部が伝送路途中
で失われたために、可変長復号回路82での復号処理に
異常が発生すると、当該可変長復号回路82は、エラー
処理のモードに入り、先ず、最後に復号したマクロブロ
ックのアドレスADR1を記憶する。そして、可変長復
号回路82は、正常状態へ復帰するために、入力ビット
ストリームの中から次の同期コードの検索に入る。当該
次の同期コードが発見されると、正常状態へ復帰した時
のマクロブロックのアドレスADR2を復号する。そし
て、アドレスADR1とADR2からエラー処理の間に
失われたマクロブロックを理解し、それら画像のエラー
修整に入る。
【0125】エラー修整のための動き補償モードと動き
ベクトルは、エラー修整コントローラ100と、可変長
復号回路82で独立に指定され、エラーフラグS40の
制御で、スイッチ220にて動き補償モード情報S20
とS30の何れかが選択される。エラーフラグS40が
「0」の時は、可変長復号回路82からの動き補償モー
ド情報S30がスイッチ220を通って信号S25とし
て出力される。エラーフラグS40が「1」の時には、
コントローラ100からの動き補償モード情報S20が
スイッチ220を通って信号S25として出力される。
【0126】エラー修整コントローラ100の構成及び
動作については、前述同様であり、ここから動き補償モ
ード情報S20が出力される。
【0127】また、可変長復号回路82では、その内部
メモリに記憶されている順方向動きベクトル情報FMV
Xと逆方向動きベクトル情報BMVXと動き補償モード
情報MCXとを使って、エラー修整の動き補償モード情
報S30と動きベクトル情報S31,S32を発生す
る。例えば、現在エラー修整の対象にあるマクロブロッ
クのアドレスに隣接するマクロブロック(例えば、左隣
や上、最近に復号された値など)の順方向動きベクトル
情報FMVX,逆方向動きベクトル情報BMVXと動き
補償モード情報MCXを使う。
【0128】すなわち、現在のマクロブロックの動き補
償モード情報S30と動きベクトル情報S31,S3
2、及びエラーフラグS40は、以下のようにして決定
される。
【0129】例えば、画像符号化タイプ情報S10がI
ピクチャを示す場合、エラーフラグS40を「1」と
し、動き補償モード情報S30と動きベクトル情報S3
1を零にする。
【0130】また、画像符号化タイプ情報S10がPピ
クチャを示すとき、内部メモリに記憶されている隣接マ
クロブロックの順方向動きベクトル情報FMVX,逆方
向動きベクトル情報BMVXと動き補償モード情報MC
Xを、動きベクトル情報S31,S32と動き補償モー
ド情報S30とし、エラーフラグS40を「0」とす
る。
【0131】また、画像符号化タイプ情報S10がBピ
クチャを示し、内部メモリに記憶されている動き補償モ
ード情報MCXが、順方向予測モード又は逆方向予測モ
ードを示すとき、内部メモリに記憶されている隣接マク
ロブロックの順方向動きベクトル情報FMVX,逆方向
動きベクトル情報BMVXと動き補償モード情報MCX
を、動きベクトル情報S31,S32と動き補償モード
情報S30とし、エラーフラグS40を「0」とする。
【0132】さらに、画像符号化タイプ情報S10がB
ピクチャを示し、内部メモリに記憶されている動き補償
モード情報MCXが双方向予測モードを示すとき、エラ
ーフラグS40を「1」とし、同じく内部メモリに記憶
されている順方向動きベクトル情報FMVX,逆方向動
きベクトル情報BMVXとを、動きベクトル情報S31
とS32とする。すなわち、この場合の、動き補償モー
ドは、現在画像から動き補償参照画像までの距離が小さ
い方の画像からの片方向予測となり、その時の動きベク
トルには、隣接マクロブロックから推定した値を使う。
なお、この場合では、エラーフラグS40を「1」と
し、動き補償モード情報MCXの双方向予測モードを使
わない理由は、順方向動きベクトル情報FMVXと逆方
向動きベクトル情報BMVXの動きベクトルの値が、現
在マクロブロックの本当のベクトル値と大きく間違った
時、双方向予測モードにより作られた過去及び未来の参
照マクロブロックの加算平均マクロブロックの画質印象
が悪くなることがあるからである。最悪の場合、エラー
修整されたマクロブロック部分の色や明るさが変わる場
合がある。
【0133】このようにして決定された動き補償モード
情報S30と、それとは独立にコントローラ100で決
定された動き補償モード情報S20とが、スイッチ22
0に送られ、このスイッチ20がエラーフラグS40に
基づいて切替制御されることで、これら情報S30とS
20のうち何れかが選択される。エラーフラグS40が
「0」の時には、動き補償モード情報S30が信号S2
5としてスイッチ220から出力され、エラーフラグS
40が「1」の時には、動き補償モード情報S20が信
号S25としてスイッチ220から出力される。
【0134】なお、エラー修正の処理を行なっている
間、可変長復号回路82は、量子化データS101を零
とする。
【0135】その後の動作は、前述の復号回路の説明で
述べた通りである。エラーにより失われたマクロブロッ
クをすべてエラー修整し終ると、可変長復号回路82
は、通常の動作に戻りマクロブロックアドレスADR2
から画像の復号を行う。
【0136】上述したように、本発明の動画像復号装置
においては、Bピクチャを復号する時に、過去参照画像
への距離と未来参照画像への距離を算出し、画像のエラ
ー修整を適応的に変更する。具体的には、動き補償モー
ドを、現在画像から画像間距離の小さい方の参照画像か
らの予測とするようにしており、一般的に現在画像と相
関の強い方の参照画像を使って誤り修整をすることがで
きるので、誤り修整された動画像の動きを、従来方法よ
りも良好にできる。
【0137】さらに、本発明の動画像復号方法及び装置
によれば、エラー修整のために、現在復号するマクロブ
ロックに隣接するマクロブロックの動き補償モードと動
きベクトルを使い、現在マクロブロックの失われたそれ
らの値を推定することによって、より大きな効果が得ら
れる。本発明では、この時、推定された動き補償モード
が、双方向予測モードである場合は、現在画像から画像
間距離の小さい方の参照画像からの片方向予測に変更す
る。なお、双方向予測モードの場合の問題として、隣接
マクロブロックの動きベクトルから推定した値が、現在
マクロブロックの本当のベクトル値と大きく間違った
時、双方向予測モードにより作られた加算平均マクロブ
ロックの画質印象が悪くなる(最悪の場合、エラー修整
されたマクロブロック部分の色や明るさが変わる)場合
があるが、本発明ではこれを防止できる。さらに、本発
明でのエラー修整は、図14に示すような、Iピクチャ
又はPピクチャの間に2枚以上のBピクチャが存在する
予測構造の場合に最も有効である。この予測構造は、M
PEGでは最も一般的に使われる構造であるので、本発
明は、実用上、大きな効果がある。
【0138】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
動画像符号化方法及び装置においては、動画像新を動き
補償予測符号化する際に、所定の映像単位の画像信号よ
り時間的に先行する過去参照画像への距離と時間的に後
行する未来参照画像への距離とを算出し、当該算出した
距離に応じて、所定映像単位の画像信号に適用する動き
補償予測符号化を選択することにより、動画像の符号化
効率を一段と向上し得る動画像符号化方法及び動画像符
号化装置を実現することができる。
【0139】また、本発明の動画像復号方法及び装置に
おいては、動画像信号の所定映像単位の画像信号を所定
の予測画像信号を用いて符号化した符号化信号から、動
き補償により所定単位の画像信号を復号して、動画像信
号を生成する際に、所定映像単位の画像信号より時間的
に先行する過去参照画像への距離と時間的に後行する未
来参照画像への距離とを算出し、この算出した距離に応
じて、所定映像単位の画像信号の誤り検出された所定映
像単位の画像信号に対する動き補償モードを選択するこ
とにより、誤り修整された動画像の動きを良好にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】Iピクチャ又はPピクチャの間に複数のBピク
チャが存在する場合における各Bピクチャの動きベクト
ル推定残差の説明に用いる図である。
【図2】本発明の構成例による動画像符号化装置の構成
を示すブロック回路図である。
【図3】動画像符号化装置の各処理部における出力結果
を説明するための図である。
【図4】画像データの構造を説明するための図である。
【図5】非イントラ符号化の選択方法の説明に用いる図
である。
【図6】本発明の動画像復号方法におけるエラー修整の
方法について説明するための図である。
【図7】本発明の構成例による動画像復号装置の概略を
示すブロック回路図である。
【図8】エラー修整コントローラの構成を示すブロック
回路図である。
【図9】動画像復号装置の各処理部における出力結果を
説明するための図である。
【図10】動き予測の原理の説明に用いる図である。
【図11】Iピクチャ又はPピクチャの間にBピクチャ
が1枚存在するピクチャタイプの説明に使用する図であ
る。
【図12】動画像符号化方法の原理を説明するために用
いる図である。
【図13】従来の非イントラ符号化の選択方法の説明に
用いる図である。
【図14】Iピクチャ又はPピクチャの間にBピクチャ
が2枚存在するピクチャタイプの説明に用いる図であ
る。
【図15】従来の動画像復号時におけるエラー修整の方
法について説明するための図である。
【符号の説明】
1 動画像符号化装置 3 画像符号化タイプ指定回路 4 画像符号化順序並替え回路 5 スキャンコンバータ 6 動きベクトル推定回路 7,19,86 フレームメモリ 7A,19A,86b 過去参照画像記憶部 7B 現在画像記憶部 7C,19B,86a 未来参照画像記憶部 8 予測モード決定回路 9 カウンタ 10 画像間距離算出回路 11 演算部 11A,11B,11C,18,85 演算器 12 DCT回路 13 量子化回路 14 送信バッファ 15 可変長符号化回路 16,83 逆量子化回路 17,84 IDCT回路 20,87 動き補償回路 81 受信バッファ 82 可変長復号回路 100 エラー修整コントローラ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像信号の所定映像単位の画像信号を
    所定の予測画像信号を用いて符号化し、当該符号化され
    た信号に所定の演算を施し、当該演算により得られた信
    号を量子化し、量子化した信号を可変長符号化する動画
    像符号化方法において、 上記動画像信号を動き補償予測符号化する際に、上記所
    定映像単位の画像信号より時間的に先行する過去参照画
    像への距離と時間的に後行する未来参照画像への距離と
    を算出し、 当該算出した距離に応じて、上記所定映像単位の画像信
    号に適用する上記動き補償予測符号化を選択することを
    特徴とする動画像符号化方法。
  2. 【請求項2】 上記動き補償予測符号化を選択する際
    に、上記過去参照画像を予測画像として動きベクトルを
    推定して得られる順方向動きベクトル推定残差と、上記
    未来参照画像を予測画像として動きベクトルを推定して
    得られる逆方向動きベクトル推定残差とを用いることを
    特徴とする請求項1記載の動画像符号化方法。
  3. 【請求項3】 上記動き補償予測符号化のうち、上記過
    去参照画像を予測画像とする順方向予測符号化、上記未
    来参照画像を予測画像とする逆方向予測符号化又は上記
    過去参照画像及び未来参照画像の双方を予測画像とする
    双方向予測符号化の何れを選択するかを、上記算出した
    距離と上記順方向動きベクトル推定残差及び逆方向動き
    ベクトル推定残差とに基づいて制御することを特徴とす
    る請求項2記載の動画像符号化方法。
  4. 【請求項4】 動画像信号の所定映像単位の画像信号を
    所定の予測画像信号を用いて符号化し、当該符号化され
    た信号に所定の演算を施し、当該演算により得られた信
    号を量子化し、量子化した信号を可変長符号化する動画
    像符号化装置において、 上記動画像信号を動き補償予測符号化する際に、上記所
    定映像単位の画像信号より時間的に先行する過去参照画
    像への距離と時間的に後行する未来参照画像への距離と
    を算出する画像間距離算出手段と、 当該画像間距離算出手段によって算出した上記距離に応
    じて、上記所定映像単位の画像信号に適用する上記動き
    補償予測符号化を選択する予測符号化選択手段とを備え
    ることを特徴とする動画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 上記予測符号化選択手段は、上記過去参
    照画像を予測画像として動きベクトルを推定して得られ
    る順方向動きベクトル推定残差と、上記未来参照画像を
    予測画像として動きベクトルを推定して得られる逆方向
    動きベクトル推定残差とを用いて上記動き補償予測符号
    化を選択することを特徴とする請求項4記載の動画像符
    号化装置。
  6. 【請求項6】 上記予測符号化選択手段は、上記過去参
    照画像を予測画像とする順方向予測符号化、上記未来参
    照画像を予測画像とする逆方向予測符号化又は上記過去
    参照画像及び未来参照画像の双方を予測画像とする双方
    向予測符号化の何れを選択するかを、上記算出した距離
    と上記順方向動きベクトル推定残差及び逆方向動きベク
    トル推定残差とに基づいて制御することを特徴とする請
    求項5記載の動画像符号化装置。
  7. 【請求項7】 動画像信号の所定映像単位の画像信号を
    所定の予測画像信号を用いて動き補償予測符号化がなさ
    れた符号化信号から、動き補償により所定単位の画像信
    号を復号して、動画像信号を生成する動画像復号方法に
    おいて、 上記所定映像単位の画像信号の誤りを検出し、 上記所定映像単位の画像信号より時間的に先行する過去
    参照画像への距離と時間的に後行する未来参照画像への
    距離とを算出し、 当該算出した距離に応じて、上記誤り検出された所定映
    像単位の画像信号に対する動き補償モードを選択するこ
    とを特徴とする動画像復号方法。
  8. 【請求項8】 上記動き補償モードを、上記算出した距
    離の小さい方の参照画像からの予測とすることを特徴と
    する請求項7記載の動画像復号方法。
  9. 【請求項9】 上記誤り検出した所定映像単位の画像信
    号を復号する際には、隣接する所定映像単位の情報を用
    いることを特徴とする請求項7記載の動画像復号方法。
  10. 【請求項10】 上記誤り検出した所定映像単位の画像
    信号を復号する際には、当該誤り検出した所定映像単位
    の画像信号に対する動き補償モードを、隣接する所定映
    像単位の情報から推定し、当該推定した動き補償モード
    が双方向予測モードであるときには、上記計算した距離
    の小さい方の参照画像から片方向予測に動き補償モード
    を変更することを特徴とする請求項7記載の動画像復号
    方法。
  11. 【請求項11】 動画像信号の所定映像単位の画像信号
    を所定の予測画像信号を用いて動き補償予測符号化がな
    された符号化信号から、動き補償により所定単位の画像
    信号を復号して、動画像信号を生成する動画像復号装置
    において、 上記所定映像単位の画像信号の誤りを検出する誤り検出
    手段と、 上記所定映像単位の画像信号より時間的に先行する過去
    参照画像への距離と時間的に後行する未来参照画像への
    距離とを算出する画像間距離算出手段と、 当該画像間距離算出手段によって算出した上記距離に応
    じて、上記誤り検出手段によって誤り検出された所定映
    像単位の画像信号に対する動き補償モードを選択する動
    き補償モード選択手段とを備えることを特徴とする動画
    像復号装置。
  12. 【請求項12】 上記動き補償モード選択手段は、上記
    動き補償モードを、上記算出した距離の小さい方の参照
    画像からの予測とすることを特徴とする請求項11記載
    の動画像復号装置。
  13. 【請求項13】 上記誤り検出した所定映像単位の画像
    信号を復号する際には、隣接する所定映像単位の情報を
    用いることを特徴とする請求項11記載の動画像復号装
    置。
  14. 【請求項14】 上記誤り検出した所定映像単位の画像
    信号を復号する際に、上記動き補償モード選択手段
    は、、当該誤り検出した所定映像単位の画像信号に対す
    る動き補償モードを、隣接する所定映像単位の情報から
    推定し、当該推定した動き補償モードが双方向予測モー
    ドであるときには、上記計算した距離の小さい方の参照
    画像から片方向予測に動き補償モードを変更することを
    特徴とする請求項11記載の動画像復号装置。
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