JPH08224078A - 化学的及び微生物学的試験用用具 - Google Patents

化学的及び微生物学的試験用用具

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JPH08224078A
JPH08224078A JP15323995A JP15323995A JPH08224078A JP H08224078 A JPH08224078 A JP H08224078A JP 15323995 A JP15323995 A JP 15323995A JP 15323995 A JP15323995 A JP 15323995A JP H08224078 A JPH08224078 A JP H08224078A
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JP15323995A
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Yoshiharu Inoue
美晴 井上
Yuichi Kinoshita
雄一 木下
Mutsumi Shibuya
睦 澁谷
Kiyoshi Oguchi
清 小口
Yasushi Yamada
泰 山田
Chizuko Oshina
千鶴子 大科
Masayasu Hayashi
正保 林
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Showa Yakuhin Kako Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Showa Yakuhin Kako Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的少量の試料を用い、特に多数の反応、
培養等を必要とする化学的試験または微生物学的試験に
使用することができる安価な試験用具であって、試料を
それぞれの反応系に分注する必要がなく、試料を周囲環
境に飛散させることがない試験用具を提供すること。 【構成】 一時的に液体試料を貯留するための試料容器
と、該容器内の底面上に設けられた複数の試料保持部分
と、前記容器に液体試料が貯留されたときに、前記試料
保持部分に保持されるべき部分以外の過剰の試料を吸収
するために液体試料に接触するように設けられた液体吸
収体からなる化学的及び微生物学的試験用用具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化学的試験または微生
物学的試験に好適に使用し得る試験用具に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】化学的試料を何等かの試薬と反応させる
工程を含む化学的試験、あるいは試料中で微生物を培養
する工程を含む微生物学的試験で、特に多数の試料の処
理、多数の試薬との反応あるいは多数の系における培養
等を必要とする試験においては、反応あるいは培養容器
として複数のウェルを設けたプラスチック製マイクロプ
レートが通常使用されている。例えば、ELISA等の
免疫学的試験においては多数の小ウェルを設けたプラス
チックプレートを使用するのが一般的である。また、微
量液体希釈法による抗菌薬感受性の測定、即ち抗菌薬の
最小発育阻止濃度(MIC)の測定についても、以前よ
り広く用いられてきた寒天平板希釈法、寒天拡散法によ
る一濃度ディスク法をさらに省力化、自動化したものと
して1989年に日本化学療法学会によって設定された
微量液体希釈法によるMIC測定の標準法は、免疫学的
試験において使用されるものと同様のU字型ウェルを有
するマイクロプレートの使用を指定している。このよう
なマイクロプレートを使用する試験においては、プレー
ト状の各ウェルのそれぞれにおいて個別の反応、微生物
の培養等を行うものである。例えばマイクロプレートを
使用する微量液体希釈法によるMIC測定においては複
数のウェルに種々の濃度の抗菌薬を入れ、それぞれのウ
ェルでの対象菌の生育を観察し最小発育阻止濃度を判定
する。このような試験に使用するものとして、予め所定
量の抗菌薬をマイクロプレートの各ウェルに分注し、乾
燥したもの及びそのまま凍結保存したものが商品化され
ているが、マイクロプレート自体のコストが高いため安
価な商品を供給できず、ユーザーにおいて低価格化の強
い要望がある。またこのようなマイクロプレートにおい
ては試験時に液体試料等を各ウェルに所定量分注しなけ
ればならず、試験の実施に手間がかかるので、容易に所
定量の液体試料等を試験実施容器に取り分けられる用具
があれば好ましい。
【0003】このような要求に対して本発明者等は既に
基体上に試料保持部分を有する化学的試験または微生物
学的試験用具を提案している(WO 94/04703)。この用具
は基体上に設けられた試料保持部分により液体試料を吸
収すること等により所定量の試料を試料保持部分に保持
するものであり、上記の要求に答えるものである。しか
し、この試験用具に試料を保持させるためには、用具に
過剰の試料を滴下した後に用具を傾斜させる等すること
により余分の試料を除去するか、用具自体を容器に入れ
た液体試料中に浸漬し、その後用具を引き上げて所定量
を試料を保持部分に保持させることを意図するものであ
った。従って、上記の用具を使用して試験を行う場合、
液体試料の周囲環境へのある程度の飛散は避けられな
い。しかし、試験される液体試料が病原体を含む場合
等、周囲に飛散することをできるだけ避けなければなら
ない場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、比較的少量の試料を用い、特に多数の反応、培養等
を必要とする化学的試験または微生物学的試験に使用す
ることができる安価な試験用具であって、試料をそれぞ
れの反応系に分注する必要がなく、しかも試料を周囲環
境に飛散させることのない試験用具を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記本発
明者等の出願(WO 94/04703)に開示された試験用具にお
いてさらに改良を加え、試料保持部分上に一旦過剰の液
体試料を貯留し、液体試料の過剰な部分を液体吸収体に
より吸収することにより試料保持部分に所定量の試料を
残すようにした試験用具により上記の課題を解決した。
従って本発明は、一時的に液体試料を貯留するための試
料容器と、該容器内の底面上に設けられた複数の試料保
持部分と、前記容器に液体試料が貯留されたときに、前
記試料保持部分に保持されるべき部分以外の過剰の試料
を吸収できるように液体試料に接触するように設けられ
た液体吸収体からなる化学的及び微生物学的試験用用具
を提供するものである。本発明の一つの態様において
は、試料保持部分が、前記容器の底面上の親水性部分と
して設けられている。本発明の別の態様においては、試
料保持部分が、前記容器の底面の凹部として設けられて
いる。本発明の一つの態様においては、液体吸収体が液
体試料を貯留するための試料容器の内部側面の一部また
は全部を構成するように設けられている。この態様にお
いては、本発明の試験用具は、試料保持部分が設けられ
た基体と、該基体上に配置される液体吸収体とからな
り、液体試料を貯留するための試料容器の内部底面が前
記基体の試料保持部分が設けられた面により規定され、
前記容器の内部側面が前記液体吸収体により規定されて
いるものとすることができる。
【0006】本発明の一つの態様においては、液体吸収
体が液体試料を貯留するための試料容器の内部底面の試
料保持部分以外の部分の一部または全部を構成するよう
に設けられている。また本発明の一つの態様において
は、試料保持部分の辺縁部が前記容器の底面の試料保持
部分以外の部分よりも高くなるように設けられているも
のとすることができる。さらにこの態様においては、液
体吸収体が、前記容器の底面の試料保持部分以外の部分
の最も低い部分を構成するように設けられているものと
することができる。本発明の一つの態様においては、液
体試料を貯留するための試料容器の蓋体をさらに含み、
蓋体を容器に装着したときに液体吸収体が試料保持部分
に保持されるべき部分以外の過剰の試料を吸収するよう
に、蓋体の内側表面に液体吸収体を設けることができ
る。
【0007】本発明の一つの態様においては、試料容器
の下側に配置され、液体吸収体を支持することができる
底部材を更に有し、底部材が試料容器と協働して、液体
吸収体の収容領域を形成し、試料容器が、試料保持部分
よりも下方に位置する周辺部分と、該周辺部分に設けら
れた貫通孔とを備え、貫通孔が、試料容器と底部材との
間に配置された前記収容領域と流体連通することができ
る。本発明の一つの態様においては、試料保持部分の外
周縁が周辺部分よりも上方に位置し、周辺部分を外縁か
ら孔に向かって下方に延びるロート状壁体によって形成
することができる。本発明の一つの態様においては、底
部材が上方に延びる複数の筒状起立壁を備え、起立壁の
頂面が、試料保持部分の下面と実質的に相補する形態を
有することができる。
【0008】本発明の一つの態様においては、底部材が
頂部開口形容器の形態に形成され、底部材の底壁には、
上方に延びる複数の筒状起立壁が形成され、起立壁の頂
面が試料保持部分を形成し、液体吸収体には、起立壁が
貫通可能な複数の貫通孔が形成され、容器の底面には、
前記起立壁の頂部と係合可能な複数の開口部を形成させ
ることができる。本発明の一つの態様においては、液体
吸収体を支持する上方突出部が、前記底部材の底壁に配
置され、突出部を貫通孔の下方に位置決めさせることが
できる。本発明の一つの態様においては、起立壁が円筒
状に形成され、起立壁の頂部外周には、底面の開口部の
内周縁と係合する段部が形成され、起立壁の頂端と底面
とを実質的に同一平面に位置させることができる。本発
明の一つの態様においては、試料保持部分が化学的試験
または微生物学的試験用の試薬を含むものとすることが
できる。
【0009】本発明の試験用具は、一時的に液体試料を
貯留するための試料容器を有し、液体試料を該容器に注
入し貯留することができる。そして該容器の内部底面に
は複数の試料保持部分が設けられている。さらに本発明
の試験用具は、前記試料容器に液体試料を注入したとき
に、前記容器の液体試料が貯留される部分の内表面の少
なくとも一部を構成するように、あるいはその他の方法
で液体試料に接触するように設けられた液体吸収体を有
する。この液体吸収体は、前記容器に貯留された液体試
料を徐々に吸収する。このようにして過剰の液体試料が
徐々に除去されると、以下に説明するような方法により
所定量の液体試料が残存するようにされた試料保持部分
にのみ液体試料が残存し、前記容器の試料保持部分以外
の内部底面には実質的に液体試料が残存しなくなり、各
試料保持部分に所定量の液体試料を含む反応系等を形成
することができる。従って、本発明の試験用具を使用す
れば、各反応系に試料を分注する必要がなく、また試料
を用具上に散布したり用具を液体試料中に浸漬する必要
がないので試料の周囲への飛散を防止し得る。
【0010】以下、本発明の具体的態様に基づいて本発
明をさらに説明する。図1は本発明の第1の態様による
試験用具の斜視図であり、図2は図1の試験用具の上面
平面図であり、図3は図2の試験用具のAA’における
断面図である。図1〜3に示した本発明の試験用具は、
試料容器の底面を構成する基体1と、該基体の上に載置
され、試料容器の側面を構成する液体吸収体2とを含
む。即ち、この態様においては基体1と液体吸収体2に
より試料容器が構成されている。そして基体1によって
形成された試料容器の底面には複数の試料保持部分3が
設けられている。図1に示した試験用具においては、試
料保持部分が、前記容器の底面上の親水性の部分として
設けられ、前記容器の底面の試料保持部分以外の部分は
疎水性(撥水性)である。前記基体と液体吸収体によっ
て画成された試料容器に液体試料を注入し、試料容器を
液体試料で満たす。すると液体吸収体が液体試料を吸収
し始め、最終的には親水性の試料保持部分にのみ試料が
含まれて残留するか、あるいは親水性の試料保持部分上
にのみ液体試料がその表面張力により盛り上がった形態
の液滴として残留し、撥水性の試料保持部分以外の部分
には液体試料が残留しない状態となって、各試料保持部
分に反応系が形成される。
【0011】このような本発明の試験用具の基体は、任
意の材料で形成し得るが、強度、加工性、価格等の観点
から、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共
重合体、ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリ塩化ビ
ニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、
ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウ
レタン、ポリイミド、トリアセチルセルロース等のポリ
マー、アルミニウム、ステンレス等の金属のシート、フ
ィルム、前記ポリマーを表面にラミネートした紙等の材
料から選択することができる。基体の大きさ、厚さ、形
状は特に限定されるものではなく、設けられる試料保持
部分の大きさ、数、形状等、使用される試験の手順に応
じて、さらには基体上に設けられる液体吸収体の大きさ
に応じて、また選択した材料について適当な取り扱い性
が得られるように選択することができる。通常は矩形平
板状の基体とすることが好ましく、例えば一辺が2〜10
cmの矩形、長さが5〜15cm、厚さが 0.1〜2mm程度のも
のが一般的である。また、試料保持部分及び基体の材料
は、細菌の増殖、発色反応の進行等の試験結果を表示す
る変化を好適に検出することができるように適当に色、
透明度等を選択することができ、例えば、透明、黒色等
の基体を使用できる。
【0012】上記基体を比較的疎水性の材料から選択す
ると、親水性の試料保持部分をその上に設けるだけで、
その他の部分を特に撥水処理しなくても試料保持部分の
親水性とその他の部分の撥水性とのコントラストを確保
することができるので好ましい。基体が比較的親水性で
ある場合は、試料保持部分以外の部分を撥水処理すれば
よい。親水性の試料保持部分は、親水性あるいは吸水性
を有する物質を前記基体上に貼付したり塗布すること等
により行うことができる。本発明の試験用具において
は、反応系、培養系等は主として試料保持部分内部に吸
収されて保持されてもよく、また試料保持部分上に液滴
の状態で保持されてもよい。尚、本発明にいう「試料保
持部分」は、単に被検試料のみを保持するための部分と
いうような限定された意味で使用されるものではなく、
所望の化学的試験あるいは微生物学的試験において使用
される任意の反応系、培養系等を保持するための部分を
示すものである。また、試料保持部分は単に親水性また
は吸水性の部分であって、何等試薬を含有しないもので
あってもよいが、上記のような方法により簡単に液体試
料の所定量を分配することができる本発明の試験用具の
利点を充分に生かすためには、試料保持部分が当初から
試験に必要な試薬を含有するものとすることが好まし
い。例えば、前記のような微量液体希釈法による抗菌薬
感受性の測定に使用する用具である場合は、試料保持部
分に対象となる所定量の抗菌薬を含有させておくことに
より、試験時にその試料保持部分に適当な培地中に規定
量の細菌を懸濁させた菌液を加えるだけで抗菌薬感受性
の測定を行うことができる。但し、このような態様にお
いては、液体試料を試料容器に注いだときに直ちに試料
が溶出するのではなく、実質的に余分な試料が除去され
て各試料保持部分に所定量の試料が保持された後に溶出
するように試薬が保持されていなければならない。
【0013】また、例えば抗菌薬感受性の測定用の用具
の場合、一つの検査用具において、同一量の培地を含有
でき、抗菌薬の含有量が段階的に変化する試料保持部分
を複数個設けておけば、上記のようにして同一の菌試料
の一定量を当該用具のそれぞれの試料保持部分に保持さ
せ、生育状態を観察することによって容易に抗菌薬感受
性の測定を行うことができる。抗菌薬の含有量は、例え
ば各試料保持部分毎に2倍ずつ変化するようにしておけ
ば上記試験の目的に好適である。上記のような試料保持
部分は前記の本発明者等の出願(WO 94/04703)に開示さ
れた試験用具の試料保持部分と同様に形成することがで
きる。尚、このWO 94/04703 の開示の全ては引用により
本明細書の一部とする。試料保持部分を形成する材料と
しては、例えば、フィルターペーパー、パルプディスク
のような吸水性及び保水性を有する繊維物、各種重合体
等からなるスポンジ状の多孔体、澱粉、寒天、プルラン
等の多糖類、カゼイン、ゼラチン等のタンパク質、結晶
セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導
体、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピ
ロリドン等の各種ポリマー、これ等に必要に応じて他の
モノマーを共重合させたコポリマー、ポリエチレングリ
コール及びポリプロピレングリコールから主としてなる
第一工業製薬株式会社からパオゲンの商品名で販売され
ている製品、あるいはこれ等を部分架橋したもの、アラ
ビアゴム等の天然糊料等並びにこれらの混合物を使用す
ることができる。
【0014】上記材料中、ポリビニルピロリドン、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、
パオゲン等は、試料液体を吸収させたときに試料を増粘
させる効果が高く、その結果使用時に試料保持部分に保
持された試料が増粘され、より強固に試料が保持され、
取扱時に離脱しにくくなるので好ましい。また、上記の
ように試料をより強固に保持するという目的のために
は、試料保持部分の材料として吸水性ゲルを使用するこ
とがさらに好ましい。好ましく使用できる吸水性ゲルと
しては、ポリビニルアルコール/ポリアクリレート系ゲ
ル、架橋ポリアクリレート系ゲル、架橋ポリビニルアル
コール系ゲル、架橋ポリエチレンオキサイド系ゲル、架
橋ポリジエチルアクリルアミドゲル及び架橋ポリイソプ
ロピルアクリルアミドゲル等の架橋ポリアクリルアミド
系ゲル、架橋ポリビニルピロリドン系ゲル、架橋パオゲ
ンゲル等がある。これらの吸水性ゲルは単独で、または
混合して使用することができる。このような吸水性ゲル
を試料保持部分を形成する材料として使用する場合は、
通常適当なバインダーと混合して使用される。
【0015】適当なバインダーとして使用できる材料と
しては、例えばダイヤナールBR−レジンの商標で三菱
レイヨン株式会社から販売されているアクリル系樹脂、
ポリビニルブチラール、ポリエステル系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、スチレ
ン−ブタジエンラテックス樹脂等の疎水性樹脂(水に不
溶)、及びポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピル
セルロース等の水溶性であると同時に有機溶媒に可溶
(両溶性)の樹脂等が挙げられる。これらのバインダー
も単独で、または混合して使用することができる。試料
保持部分の大きさ、形状、基体上での配置等は特に制限
されるものではなく、所望の試験に必要な反応系、培養
系等を所望量保持し得るものとして、選択された試料保
持部分の材料、本発明の用具の製造方法等に応じて任意
に選択することができる。フィルターペーパーのような
繊維物、スポンジ状の多孔体等を使用すれば比較的多量
の試料を保持できる試料保持部分とすることができる。
この場合試料保持部分は直径3〜20mm程度の円形あるい
は一辺が3〜20mm程度の矩形で、厚さが0.5〜3mm程度
のものとするのが一般的である。この場合、1個の試料
保持部分に含有させる試料の量は一般的には 0.005〜0.
1 ml程度である。
【0016】ポリマー、吸水性ゲル等の材料を使用すれ
ば印刷技術等により試料保持部分を容易に効率よく形成
でき、また微小な試料保持部分を形成することも容易で
ある。例えば面積が5mm2 程度、隣接する試料保持部分
の間隔が 0.5mm程度まで微細な試料保持部分を形成でき
る。また乾燥膜厚で0.01〜 500μm 程度の試料保持部分
を一回の印刷で形成することができる。このような試料
保持部分に含有させる試料の量は一般的には 0.005〜0.
1 ml程度である。また、試料保持部分の材料として上記
に挙げたようなポリマー、吸水性ゲルを使用する場合
は、該ポリマー、吸水性ゲル、及び必要により適当なバ
インダーを適当な溶媒中に溶解または分散して基体上に
所望の形状で塗布したり、ディスペンサーで滴下して、
乾燥させることにより本発明の用具を製造することもで
きる。さらに好ましくは、本発明の試験用具は上記に挙
げたような試料保持部分用の材料の適当な溶媒中の溶液
等をインクとして使用し、試料保持部分をスクリーン印
刷、グラビア印刷等の印刷技術により基体上に設け、乾
燥することによって製造することができる。本発明の試
験用具の製造に使用する印刷技術は、通常の印刷物の印
刷に使用される技術を使用でき、特にスクリーン印刷及
びグラビア印刷法が好ましい。
【0017】このように試料保持部分を印刷により設け
る場合には液体吸収体を基体上に設置するまえに試料保
持部分を形成することが好ましい。また、シート状の材
料上に試料保持部分を形成し、該シート状の材料を試料
容器の内部底部に貼り付けてもよい。このようなシート
状の材料は前記基体に使用されるものとして挙げた材料
等から選択し得る。印刷により試料保持部分を形成する
場合、試料保持部分の配置、形状、厚さ等は印刷版の形
状により調整でき、一回の印刷により厚さの異なる試料
保持部分を形成することもできる。また一回の印刷によ
り所望の厚さの試料保持部分を形成できない場合は複数
回同一箇所に印刷を行うことにより試料保持部分の厚さ
を増加させることもできる。また、印刷技術を用いた本
発明用具の別の製造方法として、各試料保持部分の間の
隔壁となる部分を予め基体上に印刷により設けておき、
その隔壁によって規定される基体上の部分に試料保持部
分を形成する材料を充填し、本発明の試験用具を製造す
ることもできる。この場合は、前記隔壁は疎水性(撥水
性)である必要がある。
【0018】例えば、適当な材料からなる基体上に、後
に試料保持部分を形成するための独立した部分を規定す
る、例えば格子パターン等を上記のような印刷技術によ
り形成し、該パターンにより形成された独立した各部分
に、試料保持部分を形成する材料、例えば上記のような
ポリマー材料の適当な溶媒中の溶液を注入し、乾燥する
ことにより本発明の試験用具を製造できる。上述の通り
印刷技術による試料保持部分の形成は大量生産による用
具自体の低廉化に好ましい他、微細な試料保持部分の形
成、試験における使用時に正確に所望の量の試薬を含有
する試料保持部分の形成等に適しており、特に試験の自
動化に合わせた多量の試料保持部分を有する用具の製造
に適している。また、前記のように、試験に使用される
試薬を予め試料保持部分に含有させるためには、試料保
持部分にフィルターペーパーのような繊維物、スポンジ
状の多孔体等を使用した場合は試薬の溶液を試料保持部
分に含浸させて乾燥させることにより、またポリマー等
を使用した場合には基体に塗布するポリマー等の溶液ま
たは分散液に試薬を加えておくことにより、容易に試料
保持部分に試薬を含有させることができる。
【0019】後者の場合、例えば、上記したポリマー、
吸水性ゲル等を溶解、分散した溶媒中に試薬を混合し、
得られた混合液をインクとし、各種の印刷法によりこれ
を基体上に塗布、乾燥することにより多数の試料保持部
分を容易に効率よく形成することができる。印刷により
試料保持部分を形成する場合、それぞれ異なった試薬と
試料保持部分材料を含むインクを使用して、複数回の印
刷を行うことにより複数種の試薬を含む多層の試料保持
部分を形成することができる。試薬と試料保持部分材料
を含む同一のインクを使用して複数回の印刷を行い、そ
れぞれの試料保持部分を形成するための印刷回数を変化
させる(即ち、同一個所に行う印刷回数を変化させる)
ことにより試薬の含有量の異なる試料保持部分を形成す
ることもできる。また、本発明の試験用用具の試料保持
部分を、試料を吸収するための部分と、上記のような試
薬を予め含有しておくための部分(試薬を含有する部
分)からなるものとし、使用時にこれらの2つの部分に
試料を加えるとそれらが1つの試料保持部分として機能
するようにしてもよい。この場合、例えば、吸水性ゲル
とバインダーと溶媒または分散媒とを含むインクを使用
して印刷により基体上に試料を吸収するための部分を形
成し、試薬とバインダーと溶媒または分散媒とを含むイ
ンクを使用して、先に設けられた試料を吸収するための
部分の上にほぼ同様な形状で試薬を含有する部分を印刷
により形成し2つの部分を積層して試料保持部分とする
ことができる。これらの試料を吸収するための部分と試
薬を含有する部分は基体上に逆の順で積層してもよい。
【0020】あるいは本発明の試験用具の試料保持部分
は、例えば、図4及び図5にその断面図と平面図を示し
たように、基体1上にそれぞれ独立した部分として形成
される、試薬を含有する部分12と、それを包囲するよ
うに形成された試料を吸収するための部分11からなる
ものとすることができる。このような形態とする場合
は、試料を添加したときに試料を吸収するための部分が
膨潤して試薬を含有する部分を覆い、2つの部分が一体
化し、試薬が全体にいきわたるようにすることができる
ように、試料を吸収する部分の材料は水分を吸収して充
分に膨張する材料から選択される必要がある。このよう
な材料の好ましい例としては、上述の各種の吸水性ゲル
が挙げられる。吸水性ゲルを使用して図4及び図5のよ
うな形態の試料保持部分を形成した場合、これに試料を
加えると図6にその断面図を示したように試料を吸収す
るための部分の吸水性ゲルが膨張して1個の試料保持部
分として機能する。上記のような形態に試料保持部分を
形成する場合は、試料を加えたときに試料を吸収するた
めの部分と試薬を含有する部分が一体となればよく、当
初は2つの部分が接触していてもよいし、ある程度離間
していてもよい。
【0021】さらに、図4に示したような形態に試料保
持部分を形成する場合は、試薬の脱落を防止するため
に、図7に示すように試薬を含有する部分の上に上記に
挙げたようなポリマー等からなる保護層15を設けても
よい。上記のようにして試料を吸収するための部分と試
薬を含有する部分とを別々に形成する場合において、試
料を吸収するための部分を一定量の吸水性ゲルとバイン
ダーから形成し、試薬を含有する部分を試薬とバインダ
ーを含むインクを使用して印刷により形成し、例えばグ
ラビア印刷の場合では版の版深と線数を変えて転移量を
変化させること等により前記の試薬を含有するインクの
量を変化させるかまたはその試薬の濃度を変化させて印
刷を行えば、例えば前記した抗菌薬感受性試験用用具に
必要とされるような、異なる量の試薬を含有し、しかも
保持する試料の量が一定である試料保持部分を容易に形
成できる。本発明の試験用具に使用される液体吸収体
は、水性液体に接触した場合に比較的速やかに該液体を
吸収するが、通常の速度で液体試料を前記試料容器に注
いだときに一旦は液体試料により該容器の試料保持部分
を設けた内部底面が試料で覆われる程度に試料を貯留で
きるような速度で液体試料を吸収する材料から選択され
る。即ち、液体吸収体の吸収速度が過度に大きいと、試
料は試料容器の底面全体に行き渡る前に液体吸収体に吸
収されてしまい、試料が保持部分に接触せず、上記のよ
うな方法により試料を試料保持部分に残留させ得ない場
合があり得るので、試料に接触する試料容器内面の大き
な部分を液体吸収体により構成する場合は、そのような
過度に吸収速度の大きい材料は使用し得ない。ただし、
このような吸収速度の大きい材料であっても、液体試料
との接触面積を小さくすることによって全体的な吸収速
度を小さくすることができる。例えば、試料容器の試料
が接触する面の全体を前記基体に使用するような材料で
構成し、その試料と接触する面の任意の箇所に小孔を設
け、その孔に液体吸収体が露出するように設けることが
できる。
【0022】本発明の液体吸収体として使用できる材料
としては、(1) フィルターペーパー、吸水紙、不織布、
アセテートフィラメント等の高分子繊維、綿のような吸
水性及び保水性を有する繊維物、例えば商品名ベルオア
シス(鐘紡(株)製)、(2) 各種重合体等からなるスポン
ジ状の多孔体、(3) ポリビニルアルコール/ポリアクリ
レート系ゲル、架橋ポリアクリレート系ゲル、架橋ポリ
ビニルアルコール系ゲル、架橋ポリエチレンオキサイド
系ゲル、架橋ポリジエチルアクリルアミドゲル及び架橋
ポリイソプロピルアクリルアミドゲル等の架橋ポリアク
リルアミド系ゲル、架橋ポリビニルピロリドン系ゲル、
架橋パオゲン(商標)ゲル等の材料からなる吸水性ゲル
(これらの吸水性ゲルは単独で、または混合して使用す
ることができる)、(4) 不織布、紙等の間に上記吸水性
ゲルをはさみ込んだ吸水シート、例えば商品名アクアキ
ーパー(住友精化(株)製)、ドリップシート(大日本印
刷(株)製)等の商品名で市販されている吸水シート、
(5) 上記(1) 、(2) 及び(4)の材料に上記吸水性ゲルを
共存させた吸水シート、例えば紙に吸水性ゲルの粉末を
まぶしたようなもの、(6) 上記吸水性ゲルを、バインダ
ー、例えばダイヤナールBR−レジンの商標で三菱レイ
ヨン株式会社から販売されているアクリル系樹脂、ポリ
ビニルブチラール、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、スチレン−
ブタジエンラテックス樹脂等の疎水性樹脂(水に不
溶)、及びポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピル
セルロース等の水溶性であると同時に有機溶媒に可溶
(両溶性)の樹脂等(これらのバインダーは単独で、ま
たは混合して使用することができる)とともに、基材、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合
体、ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポ
リアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレ
タン、ポリイミド、トリアセチルセルロース等のポリマ
ーからなるシート、紙、不織布等にコーティングするこ
とにより作成された吸水シート、(7) 例えばアクアコー
ク(住友精化(株)製)の商品名で市販されているような
ポリエチレングリコールの一部を架橋させることにより
有機溶剤に可溶で水に対して膨潤する材料や、ポリアク
リルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレン
オキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン等の各種水溶性ポリマ
ー等を上記のような基材にコーティングしたものに、電
離放射線を照射し、架橋させて水不溶性にすることによ
り作製した吸水シート、(8) 上記(1) 〜(7) の材料の任
意の組合せからなる材料等を挙げることができる。特に
上記(6) 及び(7) の材料を使用すれば、液体吸収体を上
記試料保持部分と同様に印刷により任意のパターンで基
体上に設けることができる。
【0023】これらの材料からなる液体吸収体は、前記
試料容器に貯留される液体の量について、試料保持部分
に保持される量を除く過剰な部分を充分に吸収できるだ
けの量で設けられる。前記図1〜3に示した本発明の第
1の態様による具体例においては、本発明の試験用具
は、試料保持部分が設けられた基体と、該基体上に配置
される液体吸収体とからなり、液体試料を貯留するため
の試料容器の内部底面が前記基体の試料保持部分が設け
られた面により規定され、前記容器の内部側面が前記液
体吸収体により規定されている。このような形態の本発
明の試験用具は、前記基体上に試料容器が形成されるよ
うに液体吸収体を配置固定することにより容易に製造で
き、製造上有利である。この場合、図1〜3に示したよ
うに、液体吸収体の外表面、即ち液体試料に直接接触し
ない部分は、液体吸収体に吸収された試料の飛散を防止
し、試験用具の取扱いを容易にするために、別の水不浸
透性材料4で覆われていてもよい。このような液体吸収
体被覆のための水不浸透性材料は、前記基体に使用でき
るものとして挙げた材料を使用し得る。これらの基体と
液体吸収体被覆部分は、射出成形できる材料により一体
成形してもよい。
【0024】図8は本発明の第2の態様による本発明の
試験用具の斜視図であり、図9は図8の試験用具の上面
平面図であり、図10は図9の試験用具のBB’における
断面図である。図8〜10に示す本発明の第2の態様にお
いては、試料保持部分3が、前記容器の底面の凹部とし
て設けられている。その他の構成は図1に示したものと
同様なものでよい。この態様においては、一旦試料容器
に貯留された液体試料が上記第1の態様と同様に液体吸
収体により吸収されて除去されると、試料は試料保持部
分の凹部に溜まり、さらにその表面張力により盛り上が
った形態で残留するものであり、従って試料保持部分の
凹部内面は特に親水性である必要はない。但し、余分な
液体試料が充分に除去されるように、試料保持部分以外
の試料容器底面は疎水性(撥水性)である必要がある。
この態様における試料保持部分の凹部の形態は特に制限
されるものではなく、通常のマイクロプレートに設けら
れるような曲面からなる凹部であってもよく、円筒形、
円錐形等の形態の凹部であってもよい。
【0025】この態様における試料保持部分の大きさ
は、液体吸収体により余分な試料を吸収して除去したと
きに、一定量の試料が該部分に残留するような大きさで
ある必要がある。上記のような条件を満たす限りその具
体的な大きさは特に制限されるものではないが、直径3
〜10mm、深さ0.5 〜5mmで、0.01〜0.2 ml程度の試料を
保持できるものが好ましい。図11は本発明の第3の態様
による本発明の試験用具の斜視図であり、図12は図11の
試験用具の上面平面図であり、図13は図12の試験用具の
CC’における断面図、図14は図12の試験用具のDD’
における断面図である。図11〜図14に示した本発明の第
3の態様においては、試料保持部分3の辺縁部が前記容
器の底面の試料保持部分以外の部分よりも高くなるよう
に設けられている。即ち、試料容器の底面の試料保持部
分以外の部分が、試料保持部分の外縁より低くなってい
るものである。このような形態とすることにより、一旦
試料容器に貯留された液体試料が液体吸収体により吸収
されてその液面が下がり、試料保持部分の外縁部分より
も低くなると余分な試料は試料保持部分以外の容器底面
に流れて除去されるので、より確実に試料保持部分に所
定量の試料を残すことができる。
【0026】従って、試料容器底面の試料保持部分以外
の部分全てが厳密に試料保持部分の辺縁部分よりも低く
なっている必要はなく、試料保持部分から離間した部
分、あるいは試料保持部分を連結する実質的に幅を有し
ていない直線的な部分等が試料保持部分の辺縁部分と同
じ高さにあるか、より高い位置にあっても、上記のよう
な機能が達成できればよい。図11〜図14に示した具体例
においては、試料保持部分を連結する実質的に幅を有し
ていない直線的な部分5が試料保持部分の辺縁部分と同
じ高さにある。この態様における試料保持部分は上記の
第1の態様におけるもののような親水性部分あるいは第
2の態様におけるもののような凹部のいずれであっても
よいが、図11〜図14に示した具体例のように、その外縁
が試料容器の底面の最も高い部分に相当するような凹部
の形態とすることが好ましい。さらに、試料容器底面の
試料保持部分以外の部分の形態は特に制限されるもので
はないが、図11〜14に示した具体例のように、各試料保
持部分の間の部分の中央において最も低くなっているよ
うな形態とすることが好ましい。そしてそのもっとも低
くなった部分6において液体吸収体2が試料容器に貯留
される液体試料に接触するような形態とすることが好ま
しい。図11〜図14に示した具体例においては、液体吸収
体は試料容器の下部に設けられており、一方、試料容器
底面の各試料保持部分の間の部分の中央の最も低くなっ
ている部分に孔が設けられ、この部分において液体吸収
体が試料容器内面に露出し、液体試料が試料容器に貯留
されたときに液体試料に接触するようになっている。
【0027】このような形態とすることにより、余分な
液体試料は全て各試料保持部分の間の部分の中央の最も
低い部分に流れ、そこで液体吸収体により吸収されるの
で、余分な液体試料を効率的に確実に除去することがで
きる。また、試料保持部分が凹部として形成されている
場合には、試料保持部分及び試料保持容器を上記のプラ
スチックシート等の材料により一体に成形することがで
きるので好ましい。図15は、上記第3態様の変形例を
示す断面図であり、図15には、図12のCC′線にお
ける試験用具の縦断面が図示されている。図15におい
て、試験用具を構成する試料容器は、図11乃至図12
に図示された形態を有する基体1と、基体1の下側に配
置された吸収体収容具21とを備える。基体1は、図1
1乃至図12に示す如く、複数の試料保持部分3と、各
試料保持部分3を相互連結するように配置された直線的
部分5と、直線的部分5によって囲まれた領域に配置さ
れた低位部分6とを備える。また、吸収体収容具21
は、平坦な底壁を形成する板体22と、板体22から上
方に延びる円筒状起立壁23と、起立壁23の頂部を閉
塞する凹状頂壁24とを備える。
【0028】板体22の外周輪郭は、基体1の外周輪郭
と実質的に一致しており、板体22及び基体1は、低位
部分6に形成された孔(図12参照)を除き、実質的に
閉塞した吸収体収容空間を形成する。起立壁23は、試
料保持部分3の直下に配置されており、起立壁23の横
断面輪郭は、試料保持部分3の外周輪郭と実質的に一致
し、凹状頂壁24の上面と試料保持部分3の下面とは、
形態的に互いに相補する。実質的に低位部分6の下面に
達する高さ(厚さ)を有する液体吸収体2が、起立壁2
3の周囲に配置され、従って、液体吸収体2は、低位部
分6の直下に位置し、液体吸収体2の上面は、各低位部
分6の孔と近接する。この態様において基体1と吸収体
収容具21を透明部材で形成しておくと、試験後の試料
保持部分3における発色度合いをA方向から光を透過す
ることによって自動的に簡易に測定できるので好まし
い。図16は、本発明の試験用具の第3態様の更なる変
形例を示す試験用具の分解斜視図であり、図17は、図
16に示す試験用具の断面図である。
【0029】図16に示す試験用具は、試料容器の底面
を構成する基体1と、基体1の下側に配置される液体吸
収体2と、液体吸収体2を収容可能な吸収体収容具21
とを備える。基体1の中央領域には、下方に屈曲した連
続壁9によって凹部が形成され、該凹部の底面には、複
数の円形開口部8が所定の間隔を隔てて配置されてい
る。開口部8の直径方向に延びる直線的部分5が、各開
口部8の周縁を相互連結するように配置され、各直線的
部分5は、開口部8の周縁が位置する平面ないし高さに
おいて各開口部8の間に延在する。基体1の底面は、開
口部8の周縁及び直線的部分5によって囲まれた領域に
おいて、斜め下方に延び、ロート形状の低位部分6を形
成している。最も下方に位置する低位部分6の中心部に
は、基体1の上方域及び下方域を流体連通させることが
できる孔又は開口が形成される。
【0030】液体吸収体2は、吸収体収容具21に収納
可能な外形輪郭を有するとともに、基体1の円形開口部
8と同数の貫通孔31を中央領域に備える。各貫通孔3
1は、円形開口部8よりも僅かに大きい直径を有する円
形の横断面形状を有するとともに、円形開口部8と実質
的に同じ間隔を隔てて液体吸収体2に穿設される。全体
的に頂部開口形容器の形態に形成された吸収体収容具2
1は、底壁22、外周壁25及び外周縁26を備える。
基体1の外周縁と整合可能な線形段部29が、外周縁2
6の各縁部に形成される。また、底壁22の中央部に
は、円形開口部8又は貫通孔31と同数の円筒状起立壁
23が形成される。起立壁23の外径は、貫通孔31の
内径と実質的に一致する。起立壁23の頂部は、下方に
窪んだ凹状頂壁24によって閉塞されており、頂壁24
の上面は、凹状の試料保持部分3を形成する。周方向の
段部27が起立壁23の頂部外周に形成され、段部27
の縮径部分(上側部分)の外径は、基体1の開口部8の
内径と実質的に一致する。使用において、液体吸収体2
は、図17に示す如く吸収体収容具21内に収納され、
吸収体収容具21の各円筒状起立壁23は、液体吸収体
2の各円形貫通孔31を貫通する。また、基体1は、吸
収体収容具21の蓋の如く吸収体収容具21上に載せら
れ、基体1の外周縁が吸収体収容具21の外周縁26上
に載置される。基体1の各円形開口部8は、吸収体収容
具21の各起立壁23の頂部と整合する。図17に示す
如く、起立壁23の段部27は、基体1の開口部8と係
合し、起立壁23の頂部外周縁は、基体1の上面、即
ち、試料容器の底面と同一の平面に位置決めされる。
【0031】また、液体吸収体2の高さ(厚さ)は、液
体吸収体2の上面がロート状低位部分6の最下部に形成
された孔と近接するように設定される。図16及び図1
7に示す態様では、複数の突起28が各起立壁23に隣
接して配置されている。各突起28は、液体吸収体2が
確実に低位部分6の孔に近接するように、各低位部分6
の孔の直下に位置決めされる。この変形例でも基体1と
吸収体収容具21を透明部材で形成しておくと、試験後
の試料保持部分3における発色度合いをA方向から光を
透過することによって自動的に簡易に測定できる利点を
有し、かつ図15に示した変形例における凹状頂壁24
と試料保持部分3との間隙に水蒸気が付着してA方向か
らの透過度に与える影響を有効に除去することができ
る。
【0032】また、本発明の試験用具の第4の態様にお
いては、前記試料容器の蓋体を設け、これに液体吸収体
を装着し、液体試料を試料容器に注ぎ、その後該蓋体を
試料容器に装着したときに液体吸収体が液体試料に接触
し、試料保持部分に保持される部分以外の過剰の試料を
吸収するようにすることができる。この態様において
は、上記のような機能が満たされる限り、前記蓋体及び
液体吸収体の形態は特に制限されるものではないが、試
料保持部分に所定量の試料が保持されるように、液体吸
収体が試料保持部分の直上以外の部分で試料に接触する
ような形態であることが好ましい。図18及び図19に、こ
のような態様の本発明の試験用具に使用される液体吸収
体の例を示す。
【0033】図18の液体吸収体は、試料容器よりもやや
小さく、試料容器内に挿入できるような矩形の外形を有
し、試料容器の底面の試料保持部分が設けられた部分に
対応する部分が外形よりも小さい矩形の空洞になってお
り、蓋体に装着され、さらにその蓋体が試料容器に装着
されると試料容器底部の試料保持部分が設けられた部分
の外周において液体吸収体の底面が試料容器底部にほぼ
接触するような形状を有する。図19の液体吸収体は、外
形及び全体の大きさは図15のものと同様であるが、試料
容器の底面の個々の試料保持部分が設けられた部分に対
応する部分が個々に空洞になっており、蓋体に装着さ
れ、さらにその蓋体が試料容器に装着されると試料容器
底部の試料保持部分が設けられた部分の外周と、各試料
保持部分の間の部分において液体吸収体が試料容器底部
にほぼ接触するような形状を有する。図19の液体吸収体
を装着した蓋体7の底面図を図17に、さらに図20の蓋体
を試料容器に装着した場合の、図20のEE’に対応する
位置における断面図を図21に示す。この第4の態様の本
発明の試験用具においては、試料容器には液体吸収体は
含まれておらず、前記第1〜第3の態様のように試料容
器内壁の一部が液体吸収体により構成されることはな
い。その他の試料保持部分等の構成は、上記第1〜第3
の態様について説明したものと同様のものを採用するこ
とができる。
【0034】上記の本発明の試験用具を使用する場合、
用具の試料保持部分に所望の反応溶液、培養液等を加え
て反応、培養等を行い、さらに必要に応じて反応、培養
等の後に必要な試薬を加え、試験の原理に応じて発色、
発光、蛍光の発生、濁度の変化等により試験結果を検出
する。例えば抗菌薬の最小発育阻止濃度の測定の場合、
培地中の細菌の増殖を目視により検出する方法、培地の
濁度を 500〜700 nmの吸光度により検出する方法、培地
中に蛍光基質を入れておき、細菌の増殖に伴い培地中に
蓄積する細菌酵素により蛍光物質を発生させて蛍光強度
の測定によりその量を測定して細菌の増殖と相関させる
方法等がある。反応液、培養液等の試料保持部分への添
加は、反応液等をピペット等により試料容器に適当量
(少なくとも試料保持部分の全体が試料に浸る程度)注
入するだけで行うことができる。それにより上述のよう
にして所定量の試料を試料保持部分に保持させることが
できる。上記第4の態様の試験用具において各試料保持
部分に試料を保持させるためには、試料容器に少なくと
も底面の試料保持部分が浸る程度に試料を注ぎ、その後
蓋体を装着し、過剰な試料が液体吸収体に吸収されて試
料保持部分に所定量の試料が残された後、蓋体を外せば
よい。
【0035】試験結果は、最も簡易には肉眼により検出
するが、より正確な結果を必要とする場合、あるいは特
に試料保持部分を微細なものとしたような場合で肉眼で
は結果を検出できないような場合には、上記のような濁
度、発色、発光、蛍光の発生等を従来より使用されてい
る検出装置により検出して所望の試験結果を得ることが
できる。上記抗菌薬の最小発育阻止濃度の測定における
吸光度、蛍光強度等の測定も市販の吸光度計、蛍光光度
計等により行うことができる。本発明の試験用具は、自
動化されたこれらの公知の計測機器に適合するように製
造することができる。本発明の試験用具は、従来プラス
チック製のマイクロプレートを用いて行われていた、例
えば抗原、抗体、酵素等の生物学的物質、例えば呈色化
合物等の非生物学的物質を試料または試薬として使用す
る各種の化学的試験、微生物の培養を含む微生物学的試
験に使用することができ、マイクロピペット等による分
注なしに極めて容易に多数の反応系を迅速に形成でき
る。しかも、試料が試験時の周囲環境に飛散することを
有効に防止することができる。以下本発明を実施例によ
りさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。実施例中の%は全て重量%である。
【0036】
【実施例】
実施例1:本発明の第1の態様による試験用具 以下のようにして図1〜図3に示した本発明の第1の態
様による試験用具を作製した。裏面が粘着加工された縦
6cm、横10cm、厚さ100 μm のポリエチレンテレフタレ
ートシート上に、水溶性樹脂ポリアクリルアミド10%水
溶液(和光純薬(株)製)をインクとし、直径5mmの丸
ベタパターンを縦6個、横10個、乾燥後の膜厚が25μm
となるように、スクリーン印刷法により印刷し、乾燥
後、電子線照射装置(キュアトロン:日新ハイボルテー
ジ(株)製)を用いて、加速電圧180 kV、10 Mrad の
電子線(EB)を照射して吸水性ゲル層を形成した。つ
いでこの円形パターン上に、抗菌薬を6種類、9階調塗
布し、また残りの1列を抗菌薬を塗布しない対照とし
た。抗菌薬の種類は表1の通りであり、いずれも抗菌薬
を含有するヒドロキシプロピルセルロース(HPC)L
タイプ(日本曹達(株)製)の1%イソプロピルアルコ
ール溶液をインクとし、0.01 ml ずつディスペンサーを
用いて塗布、乾燥した。溶液の抗菌薬含有量は、PVP
の塗工量が同じで抗菌薬の含有量が各パターン内でそれ
ぞれ160, 80, 40, 20, 10, 5, 2.5 及び1.25ngとなるよ
うに変化させた。さらにその上にHPC Lタイプの5
%イソプロピルアルコール溶液を0.01 ml ずつ、ディス
ペンサーにより滴下し、乾燥して保護層とした。また、
対照用として抗菌薬を含有しないHPC溶液を塗布した
パターンも作製した。
【0037】縦8cm、横12cmの基体と高さ0.8cm 、幅1
cmの液体吸収体被覆部分4を一体に射出成形したポリス
チレン容器を作製し、被覆部分と基体の間の空間に液体
吸収体としてアセテートフィラメント繊維(全体で3
g)を充填し、さらに容器の底部内壁に上記薬剤塗布シ
ートを貼り付けて試験用具を作成した。被検菌としてSt
aphylococcus aureus ATCC 25923を使用し、寒天培地上
で一夜培養した被検菌体を滅菌生理食塩水で約108CFU/m
l に懸濁し、これをミューラ・ヒントンブロス(組成:
肉抽出液 300g 、カザミノ酸17.5g 、デンプン1.5g、精
製水1000ml)を用いて1000倍に希釈し(約105 CFU/m
l)、得られた被検菌体接種済みブロス20mlを、前記容
器に一度に注ぎ入れた。容器内は一旦ブロスで満たされ
るが、徐々に液体吸収体に吸収され始め、薬剤が塗布さ
れた円形パターン上にのみ一定量のブロスが残留し、約
30秒後には余剰のブロスは完全に除かれた。蒸発防止の
ため、容器の上部に100 μm のポリエチレンテレフタレ
ートシートを貼り付け、35℃で16〜18時間培養した。培
養後、菌の成育が肉眼で認められない試料保持部分中の
最小薬剤濃度をもってMIC値とした。本実験例ではM
IC値は表1に示した通りに判定された。
【0038】
【表1】 表1 ─────────────────────────── 薬剤名 MIC値(μg/ml) ─────────────────────────── ピペラシリン (PIPC) 0.5 オキサリシン (MPIPC) 0.25 セファゾリン (CEZ) 0.5 セフメタゾール (CMZ) 1.0 ミノサイクリン (MINO) 0.25 オフロキサシン (OFLX) 0.5 ─────────────────────────── 実施例2:本発明の第1の態様による試験用具 縦8cm、横12cm、厚さ0.1 cmのアクリルシート上に、実
施例1と同様にして吸水性ゲル層を形成した。さらに実
施例1と同様にして円形パターン上にディスペンサーを
用いて薬剤を塗布し、保護層も設けた。
【0039】上記の薬剤を塗布した基体の辺縁部分上
に、幅1cm、厚さ0.8cm の実施例1のものと同じ液体吸
収体を貼り付け、さらに上記と同じアクリルシートで液
体吸収体の外側面と上面を覆うように液体吸収体被覆部
分4を設けた。上記のようにして作製した本発明の試験
用具を用いて実施例1と同様に抗菌薬感受性試験を行っ
たところ、実施例1と同様の結果が得られた。 実施例3:本発明の第1の態様による試験用具 縦8cm、横12cm、高さ0.8 cmの、厚さ0.1 mmの基体1と
厚さ0.1 mm、基体の外縁部分からの幅が1cmの液体吸収
体被覆部分が一体となったポリスチレン容器を射出成形
により作製した。その容器内部底面上に、実施例1と同
様にして吸水性ゲル層を形成した。さらに実施例1と同
様にして円形パターン上にディスペンサーを用いて薬剤
を塗布し、保護層も設けた。上記の容器の基体と液体吸
収体被覆部分との間の空間に実施例1のものと同じ液体
吸収体を充填した。上記のようにして作製した本発明の
試験用具を用いて実施例1と同様に抗菌薬感受性試験を
行ったところ、実施例1と同様の結果が得られた。
【0040】 実施例4:本発明の第2の態様による試験用具 以下のようにして図8〜10に示したような本発明の試
験用具を作製した。縦8cm、横12cm、厚さ5mmで、試料
保持部分として直径5mm、深さ2.5mm の凹部を縦6列、
横10列に60個有する基体部分と、高さ1cm、幅1cm、厚
さ0.1 mmの基体の辺縁部分に設けられた液体吸収体被覆
部分とが一体となったポリスチレン容器を射出成形によ
り作製した。試料保持部分の凹部に実施例1と同様にし
てディスペンサーを用いて薬剤を塗布した。上記の容器
の基体と液体吸収体被覆部分との間の空間に実施例1の
ものと同じ液体吸収体を充填した。上記のようにして作
製した本発明の試験用具を用いて実施例1と同様に抗菌
薬感受性試験を行ったところ、実施例1と同様の結果が
得られた。 実施例5:本発明の第3の態様による試験用具 以下のようにして図11〜図14に示したような本発明の試
験用具を作製した。外形が縦8cm、横12cm、厚さ1cmの
容器で、試料保持部分として直径5mm、深さ2.5mm の凹
部を底面に縦6列、横12列に72個有し、試料保持部分以
外の底面は試料保持部分の辺縁部よりも低くなった、図
11〜図14にその形態を示したような試料容器をポリスチ
レンにより射出成形で作製した。
【0041】試料保持部分の辺縁部は容器の辺縁部壁の
頂上から約5mm低くなっており、また各4つの試料保持
部分の間及び外周部の2個の試料保持部分の間の最も低
くなった部分は試料保持部分の辺縁部からさらに1.5 mm
低くなっており、この部分のそれぞれに1個、計91個の
直径1mmの開孔部を設けた。試料保持部分の凹部に実施
例1と同様にしてディスペンサーを用いて薬剤を塗布
し、保護層を設けた。上記の容器の底部の下に縦6cm、
横10cm、厚さ1mmの液体吸収体(ドリップシート:大日
本印刷(株)製)を上記の開孔部の全てが該液体吸収体
により塞がれるように設け、さらに容器の下部の形状に
合わせて射出成形によりポリスチレンで作製した底部を
はめた。上記のようにして作製した本発明の試験用具を
用いて実施例1と同様に抗菌薬感受性試験を行ったとこ
ろ、実施例1と同様の結果が得られた。 実施例6:本発明の第4の態様による試験用具 以下のようにして図20及び図21に示したような本発明の
試験用具を作成した。外形が縦8cm、横12cm、高さ1cm
の容器で、試料保持部分として直径5mm、深さ2.5mm の
凹部を底面に縦6列、横10列に60個有する容器と、この
容器に密閉性をもって装着できる蓋体をそれぞれポリス
チレンにより射出成形で作製した。
【0042】前記容器の試料保持部分の凹部には実施例
1と同様にしてディスペンサーを用いて薬剤を塗布し、
保護層を設けた。前記蓋体には、図19に示したような形
態の、試料保持部分の存在する部分以外の部分の直上に
存在するような格子状の形態の濾紙で形成した液体吸収
体を貼り付けた。蓋体を容器に装着すると、液体吸収体
の底面が、試料容器内部底面の試料保持部分以外の部分
に略接触する。凹部を有する容器に実施例1と同様の被
検菌体接種済のブロス80mlを一度に注ぎ入れて容器内を
ブロスで満たした後、上記の蓋体を装着すると、ブロス
が液体吸収体に吸収され始め、約30秒後には試料保持部
分の凹部に保持されるブロス以外の過剰なブロスは液体
吸収体に完全に吸収された。その後蓋体をはずして実施
例1と同様に菌体の増殖を観察することにより抗菌薬感
受性を求めたところ、実施例1と同様の結果が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の態様による本発明の試験用具の概略斜視
図である。
【図2】図1の試験用具の上面平面図である。
【図3】図2の試験用具のAA’における断面図であ
る。
【図4】本発明の試験用具の試料保持部分を試料を吸収
するための部分と試薬を含有する部分からなるものとし
た場合の試料保持部分の概略断面図である。
【図5】図4に示した試料保持部分の概略平面図であ
る。
【図6】図4に示した形態の試料保持部分に試料を加え
たときのその形態を示す概略断面図である。
【図7】図4に示した形態の試料保持部分の一変形例を
示す概略断面図である。
【図8】第2の態様による本発明の試験用具の概略斜視
図である。
【図9】図8の試験用具の上面平面図である。
【図10】図9の試験用具のBB’における断面図であ
る。
【図11】第3の態様による本発明の試験用具の概略斜
視図である。
【図12】図11の試験用具の上面平面図である。
【図13】図11の試験用具のCC’における断面図であ
る。
【図14】図11の試験用具のDD’における断面図であ
る。
【図15】図11の試験用具のCC’における第3の態様
の変形例の断面図である。
【図16】第3の態様の更なる変形例に係る本発明の試
験用具の分解斜視図である。
【図17】図16の試験用具の縦断面図である。
【図18】第4の態様による本発明の試験用具に使用さ
れる液体吸収体の一例を示す斜視図である。
【図19】第4の態様による本発明の試験用具に使用さ
れる液体吸収体の一例を示す斜視図である。
【図20】図19の液体吸収体を装着した、第4の態様に
よる本発明の試験用具の蓋体の底面図である。
【図21】図20の蓋体を試料容器に装着した、第4の態
様による本発明の試験用具の、図20のEE’に対応する
位置における断面図である。
フロントページの続き (72)発明者 澁谷 睦 東京都中央区京橋2丁目17番11号 昭和薬 品化工株式会社内 (72)発明者 小口 清 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 山田 泰 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 大科 千鶴子 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 林 正保 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一時的に液体試料を貯留するための試料
    容器と、該容器内の底面上に設けられた複数の試料保持
    部分と、前記容器に液体試料が貯留されたときに、前記
    試料保持部分に保持されるべき部分以外の過剰の試料を
    吸収するために液体試料に接触するように設けられた液
    体吸収体からなる化学的及び微生物学的試験用用具。
  2. 【請求項2】 試料保持部分が、前記容器の底面上の親
    水性部分として設けられている請求項1記載の用具。
  3. 【請求項3】 試料保持部分が、前記容器の底面の凹部
    として設けられている請求項1記載の用具。
  4. 【請求項4】 液体吸収体が液体試料を貯留するための
    試料容器の内部側面の一部または全部を構成するように
    設けられている請求項1記載の用具。
  5. 【請求項5】 試料保持部分が設けられた基体と、該基
    体上に配置される液体吸収体とからなり、液体試料を貯
    留するための試料容器の内部底面が前記基体の試料保持
    部分が設けられた面により規定され、前記容器の内部側
    面が前記液体吸収体により規定されている請求項4記載
    の用具。
  6. 【請求項6】 液体吸収体が液体試料を貯留するための
    試料容器の内部底面の試料保持部分以外の部分の一部ま
    たは全部を構成するように設けられている請求項1記載
    の用具。
  7. 【請求項7】 試料保持部分の辺縁部が前記容器の底面
    の試料保持部分以外の部分よりも高くなるように設けら
    れている請求項1記載の用具。
  8. 【請求項8】 液体吸収体が、前記容器の底面の試料保
    持部分以外の部分の最も低い部分を構成するように設け
    られている請求項7記載の用具。
  9. 【請求項9】 液体試料を貯留するための試料容器の蓋
    体をさらに含み、該蓋体を前記容器に装着したときに液
    体吸収体が試料保持部分に保持されるべき部分以外の過
    剰の試料を吸収するように、前記蓋体の内側表面に液体
    吸収体が設けられている請求項1に記載の用具。
  10. 【請求項10】 試料保持部分が化学的試験または微生
    物学的試験用の試薬を含む請求項1記載の用具。
  11. 【請求項11】 少なくとも一時的に液体試料を貯留す
    る試料容器と、該容器内の疎水性底面上に間隔を隔てて
    配置された複数の親水性の試料保持部分であって、化学
    的試験または微生物学的試験用の試薬を含む試料保持部
    分と、前記容器に液体試料が貯留されたときに、前記試
    料保持部分の周辺の液体試料を吸収するために試料容器
    の内部側面の一部または全部を構成するように設けられ
    た液体吸収体とからなる化学的及び微生物学的試験用用
    具。
  12. 【請求項12】 少なくとも一時的に液体試料を貯留す
    る試料容器と、該容器内の疎水性底面に間隔を隔てて配
    置された複数の凹状試料保持部分であって、化学的試験
    または微生物学的試験用の試薬を含む試料保持部分と、
    前記容器に液体試料が貯留されたときに、前記試料保持
    部分の周辺の液体試料を吸収するために試料容器の内部
    側面の一部または全部を構成するように設けられた液体
    吸収体とからなる化学的及び微生物学的試験用用具。
  13. 【請求項13】 少なくとも一時的に液体試料を貯留す
    る試料容器と、該容器内の疎水性底面に間隔を隔てて配
    置された複数の試料保持部分と、前記容器に液体試料が
    貯留されたときに、前記試料保持部分の周辺の液体試料
    を吸収するために液体試料に接触するように設けられた
    液体吸収体と、前記試料容器の下側に配置され、前記液
    体吸収体を支持することができる底部材とを有し、該底
    部材は、前記試料容器と協働して、前記液体吸収体の収
    容領域を形成し、前記試料容器は、前記試料保持部分よ
    りも下方に位置する周辺部分と、該周辺部分に設けられ
    た貫通孔とを備え、該貫通孔は、前記試料容器と前記底
    部材との間に配置された前記収容領域と流体連通するこ
    とを特徴とする化学的及び微生物学的試験用用具。
  14. 【請求項14】 前記試料保持部分の外周縁が、前記周
    辺部分よりも上方に位置し、該周辺部分が、前記外縁か
    ら前記孔に向かって下方に延びるロート状壁体によって
    形成されている請求項13に記載の用具。
  15. 【請求項15】 前記底部材が、上方に延びる複数の筒
    状起立壁を備え、該起立壁の頂面が、前記試料保持部分
    の下面と実質的に相補する形態を有する請求項14に記
    載の用具。
  16. 【請求項16】 前記底部材が、頂部開口形容器の形態
    に形成され、該底部材の底壁には、上方に延びる複数の
    筒状起立壁が形成され、該起立壁の頂面は、前記試料保
    持部分を形成し、前記液体吸収体には、前記起立壁が貫
    通可能な複数の貫通孔が形成され、前記容器の底面に
    は、前記起立壁の頂部と係合可能な複数の開口部が形成
    されている請求項13に記載の用具。
  17. 【請求項17】 前記液体吸収体を支持する上方突出部
    が、前記底部材の底壁に配置され、該突出部が前記貫通
    孔の下方に位置決めされる請求項13に記載の用具。
  18. 【請求項18】 前記起立壁が、円筒状に形成され、該
    起立壁の頂部外周には、前記底面の開口部の内周縁と係
    合する段部が形成され、前記起立壁の頂端と前記底面と
    が、実質的に同一平面に位置する請求項16に記載の用
    具。
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