JPH08224825A - ガスバリアフィルム - Google Patents

ガスバリアフィルム

Info

Publication number
JPH08224825A
JPH08224825A JP7032500A JP3250095A JPH08224825A JP H08224825 A JPH08224825 A JP H08224825A JP 7032500 A JP7032500 A JP 7032500A JP 3250095 A JP3250095 A JP 3250095A JP H08224825 A JPH08224825 A JP H08224825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas barrier
film
thin film
maximum peak
barrier film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7032500A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3654370B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Otani
寿幸 大谷
Seiichiro Yokoyama
誠一郎 横山
Hiromi Goto
ひろみ 後藤
Yozo Yamada
陽三 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP03250095A priority Critical patent/JP3654370B2/ja
Publication of JPH08224825A publication Critical patent/JPH08224825A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3654370B2 publication Critical patent/JP3654370B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ガスバリア性、防湿性、光透過性に優れたプラ
スチックフィルムを提供する。 【構成】 基材(フィルム)上に酸化珪素を主たる成分
とする薄膜を形成したフィルムであり、該薄膜の赤外吸
収スペクトルのうち、1040cm-1〜1080cm-1
の最大ピーク強度P1と、940cm-1〜850cm-1
の最大ピーク強度P2の比P2/P1が0.2以下であ
るガスバリアフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスバリア性、防湿性
に優れたフィルム、特に高温度、高湿度の環境において
もガスバリア性、防湿性がほとんど低下しないフィルム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスバリア性に優れたフィルムとして
は、基材の上にアルミニウムを積層したもの、塩化ビニ
リデンやエチレンビニルアルコール共重合体やポリビニ
ルアルコールをコーティングしたものが知られている。
また無機薄膜を利用したものとしては、一酸化硅素、酸
化アルミニウム薄膜を積層したものが知られてる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のガス
バリアフィルムは、次のような課題を有している。アル
ミニウム積層体は、ガスバリア性の点では優れている
が、不透明なため光学用途には使うことができず、ま
た、マイクロ波を透過しないため電子レンジでの使用が
できず、包装用フィルムとしても満足なものでない。塩
化ビニリデンやエチレンービニルアルコール共重合体を
コーティングしたものは、酸素、水蒸気などのバリア性
が十分でなく、特に高温高湿下では酸素、水蒸気などの
バリア性が著しく低下してしまう。従って、塩化ビニリ
デンやエチレンービニルアルコール共重合体をコーティ
ングしたものを液晶表示パネル用基板として用いた場
合、表示部への黒点発生、消費電力の増加などを生じて
しまい、液晶表示パネルの寿命が短い物となってしま
う。包装材料に用いた場合、塩化ビニリデンやエチレン
ービニルアルコール共重合体をコーティングしたもの
は、内容物の長期の保存安定性に欠ける。
【0004】高温高湿下においても酸素及び水蒸気バリ
ア性が低下しないものとして、特公昭51−48511
号のSiOx(X=1.3〜1.8)系のものが挙げら
れるが、これは褐色を有しており、透明ガスバリアフィ
ルムとしては十分なものではない。また特開昭62−1
01428に見られる酸化アルミニウムを主体とするも
のもあるが、酸素及び水蒸気バリア性が不十分であり、
また耐屈曲性も十分ではない。以上のように、高温高湿
下においても酸素及び水蒸気バリア性が十分あり、無色
透明性、耐屈曲性に優れたフィルムは無いのが現状であ
る。
【0005】本発明は、このような背景のもと、無色透
明性、耐屈曲性に優れた、高いガスバリア性、防湿性を
付与する技術を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のガスバリアフィ
ルムは基材の少なくとも片面に、酸化珪素薄膜を形成し
たものであり、該薄膜の赤外吸収スペクトルのうち、1
040cm-1〜1080cm-1の最大ピーク強度P1 と
940cm-1〜850cm-1の最大ピーク強度P2 の比
P2 /P1 が以下の範囲を満足することを特徴とするガ
スバリアフィルムである。 0≦P2 /P1 ≦0.2 但し、P1 :薄膜の赤外吸収スペクトルの1040cm
-1〜1080cm-1の最大ピーク強度 P2 :薄膜の赤外吸収スペクトルの940cm-1〜85
0cm-1の最大ピーク強度
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
酸化珪素薄膜における酸化珪素とはSi,SiO,Si
2 等から成り立っており、これらの比率も作成条件で
異なる。また、この成分中に、特性が損なわれない範囲
で微量(全成分に対して高々5%まで)の他成分を含ん
でも良い。該薄膜の厚さとしては、特にこれを限定する
ものではないが、ガスバリア性、防湿性の点から50〜
8000Å好ましく、さらに好ましくは70〜5000
Åである。
【0008】かかる酸化珪素薄膜の作製には、真空蒸着
法、スッパター法、イオンプレーティング法などのPV
D法(物理蒸着法)、或いはCVD法(化学蒸着法)等
が適宜用いられる。例えば真空蒸着法においては、蒸着
材料としてSiO2 単独やSiとSiO2の混合物、あ
るいはSiとSiOの混合物、あるいはSiOとSiO
2 の混合物等が用いられ、また、加熱方式としては、抵
抗加熱、高周波誘導加熱、電子ビーム加熱等を用いるこ
とができる。また、反応性ガスとして、酸素、窒素、水
蒸気等を導入したり、オゾン添加、イオンアシスト等の
手段を用いた反応性蒸着を用いても良い。また、基板に
バイアス等を加えたり、基板温度を上昇、あるいは、冷
却したり等、本発明の目的を損なわない限りにおいて、
作成条件を変更しても良い。また、真空槽中の残留ガス
成分の内、水蒸気量を減少させるために、クライオパネ
ル等を設けるたり、真空槽壁を温水で加熱したり、あら
かじめ蒸着材料を加熱し含有水分量を少なくすることも
ある。。またスパッター法においても、ターゲット材料
としてSiO2 単体やSiとSiO2 の混合物、あるい
はSiとSiOの混合物、あるいはSiOとSiO2
混合物等が用いられ、また、スパッター方式としては、
直流放電、交流放電、高周波放電、イオンビーム法など
を用いることができる。また真空蒸着法と同様に、反応
性ガスとして、酸素、窒素、水蒸気等を導入したり、オ
ゾン添加、イオンアシスト等の手段を用いた反応性スパ
ッタ−法を用いても良い。また、基板にバイアス等を加
えたり、基板温度を上昇、あるいは、冷却したり等、本
発明の目的を損なわない限りにおいて、作成条件を変更
しても良い。また、真空槽中の残留ガス成分の内、水蒸
気量を減少させるために、クライオパネル等を設けるこ
ともある。CVD法等の他の作成法でも同様である。
【0009】本発明における赤外吸収スペクトルとは、
400〜4000cm-1の赤外線に対する吸光度をい
い、赤外分光光度計によって測定することができる。測
定方法には、透過法、反射法、全反射法(ATR法)、
光音響分光法(PAS法)等があり、特に限定されない
が好ましくは反射法、ATR法である。また、薄膜が形
成されているフィルムと、薄膜が形成されていない基材
のみのものとの差スペクトルをとることによって、薄膜
層のみの赤外吸収スペクトルを得ることが可能となる。
赤外吸収スペクトルから、原子間の化学的結合状態を知
ることができ、ここでは、硅素、酸素などの結合状態を
観察できる。1040cm-1〜1080cm-1に存在す
る最大強度ピークはSi−O−Siの非対称伸縮運動に
よる吸収である。それに対し、940cm-1〜850c
-1に存在する最大強度ピークは、Si−O−H結合に
よる吸収ピークである。このSi−O−H結合が存在す
るということは、SiO2 網目構造が完全ではなく、水
素で終端している構造的な欠陥を有していることにな
る。
【0010】このようにして得られた該薄膜の赤外吸収
スペクトルのうち、1040cm-1〜1080cm-1
間に存在する最大ピーク強度P1 と940cm-1〜85
0cm-1の間に存在する最大ピーク強度P2 との比P2
/P1 が、0.2よりも大きい領域のときには、薄膜中
にSi−O−Hによる構造欠陥が大きく、十分なガスバ
リア性、防湿性が得られない。以上の理由により、ガス
バリアフィルムとして好ましい酸化硅素薄膜は、赤外吸
収スペクトルのうち1040cm-1〜1080cm-1
間に存在する最大ピーク強度P1 と940cm-1〜85
0cm-1の間に存在する最大ピーク強度P2 の比P2 /
P1 は、0.2以下が好ましく、より好ましくは0.1
5以下である。
【0011】本発明でいう基材とは、有機高分子を溶融
押出しまたは溶液押出しをして、必要に応じ、長手方
向、および、または、幅方向に延伸、冷却、熱固定を施
したフィルムであり、有機高分子としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタート、ポリ
エチレン−2,6−ナフタレート、ナイロン6、ナイロ
ン4、ナイロン66、ナイロン12、ポリ塩化ビニー
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニールアルコール、全
芳香族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポ
リエーテルイミド、ポリスルフォン、ポリフェニレンス
ルフィド、ポリフェニレンオキサイド、全芳香族ポリエ
ステル、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポ
リアリレート、ポリメタクリレート、ポリベンザソール
など、およびこれらの架橋体があげられる。また、これ
らの(有機重合体)有機高分子は他の有機重合体を少量
共重合をしたり、ブレンドしたりしてもよい。
【0012】さらにこの有機高分子には、公知の添加
剤、例えば、紫外線吸収剤、帯電防止剤、可塑剤、滑
剤、着色剤などが添加されていてもよく、その透明度は
特に限定するものではないが、ガスバリア性フィルムと
して使用する場合には、80%以上の透過率をもつもの
が好ましい。また液晶表示パネル用電極基板等の光学用
途に用いる場合には、本発明の基材は光学的に等方であ
る方が好ましく、レタデーション値では100nm以下
が好ましく、さらに好ましくは70nm以下、特に好ま
しくは50nm以下である。さらに本発明の基材は、本
発明の目的を損なわない限りにおいて、薄膜層を積層す
るに先行して、該フィルムをコロナ放電処理、グロー放
電処理、その他の表面粗面化処理を施してもよく、ま
た、公知のアンカーコート処理などが施されていてもよ
い。本発明の基材は、その厚さとして5〜700μmの
範囲が好ましく、さらに好ましくは8〜500μmの範
囲である。本発明品は、そのままで使用されてもよい
が、他の有機高分子のフィルム、または薄層をラミネー
トまたはコーティングして使用してもよい。
【0013】本発明のガスバリアフィルムは高温高湿下
においてもガスバリア性、防湿性が低下することがない
ので、長期の環境安定性を必要とするもの、具体的には
液晶表示パネル用の電極基板などの光学用途や、包装材
料等に適したものである。このうち電極基板として用い
るには、このガスバリアフィルム上にITO等の透明電
極を設ける。この透明電極の作製には真空蒸着法、スパ
ッター法、イオンプレーティング法などのPVD法(物
理蒸着法)、或いはCVD法(化学蒸着法)等が適宜用
いられる。また包装材料として用いる場合には、薄膜面
側に未延伸ポリプロピレン、2軸延伸ポリプロピレン、
ポリエチレン等のヒートシール層を接着剤を介してラミ
ネートして用いることもできる。また本発明のガスバリ
アフィルムは公知の接着剤層を介して積層することもで
きる。
【0014】以下に本発明を実施例をあげて詳細に説明
する。 実施例1 基材として厚さ100μm、レタデーション値20nm
のポリカーボネートフィルムを用い、この上に水系ウレ
タン系のアンカーコーティング剤をコーティングし厚さ
3μmのアンカーコーティング層を形成した。さらにこ
の上に電子ビーム蒸着法により酸化珪素薄膜を厚さ50
0Å形成する。このとき蒸着源として3〜5mm程度の
大きさの粒子状のSiO2 (純度99.9%)を用い、
加熱源として一台の電子銃を用いた。その時の電子銃の
エミッション電流は2.0Aとし、フィルム送り速度は
10m/min.、酸素ガスの供給量は130scc
m、チルロール冷却温度は−10℃と一定にした。また
蒸着中の真空槽残留ガスの内、水蒸気量を減らすため、
クライオパネルを用いた。
【0015】このようにして得られた膜の赤外吸収スペ
クトルを赤外分光光度計で測定した。このとき更に、こ
のガスバリアフィルムの酸素バリア性、防湿性を測定し
た。次に測定方法を示す。 ・酸素透過量の測定方法 作成したガスバリアフィルムの酸素透過量を酸素透過量
測定装置(モダン コントロールズ社製 OX−TRA
N100)を用いて測定した。 ・水蒸気透過量の測定方法 作成したガスバリアフィルムの水蒸気透過量を水蒸気透
過度テスタ−(リッシ−社製 L80−4000型)を
用いて測定した。 ・赤外吸収スペクトルの測定方法 赤外分光光度計(バイオラッド社製 FTS−80)を
用いて、ATR法により400〜4000cm-1の赤外
吸収スペクトルを測定した。また、できるだけ表層部の
測定を行うために、試料への赤外光の侵入長が比較的短
いゲルマニウムを高屈折材料として用いた。この時入射
角は45°とした。このようにして測定した酸素透過量
は0.13cc/m2 ・atm・day、水蒸気透過量
0.5g/m2 ・atm・dayと非常に優秀であっ
た。このスペクトルを図1に示す。また赤外吸収スペク
トルのうち、1040cm-1〜1080cm-1の間に存
在する最大ピーク強度P1 と940cm-1〜850cm
-1の間に存在する最大ピーク強度P2 の比P2 /P1 は
0.082であった。
【0016】次にこのガスバリアフィルム上に酸化イン
ジウム90重量%と酸化スズ10重量%とからなる厚さ
500Åの透明電極層をスパッタリング法で作成した。
以上のようにして得た基板を用いて常法により液晶表示
パネルを作成したが、ガスバリア性、防湿性、耐熱性の
いずれも優れたものであり、長期間の使用後においても
液晶部に黒色の泡が発生することもなかった。
【0017】比較例1 実施例1と同じようにポリカーボネートフィルムの上に
水系アンカーコート層を形成した。さらにこの上に厚さ
15μmのエチレンービニルアルコール共重合体層を設
け、実施例1を繰り返し、液晶表示パネルを作成した
が、ガスバリア性、防湿性、耐熱性が十分ではなく、長
期間の使用に耐えなかった。
【0018】実施例2 基材として厚さ50μm、レタデーション値20nmの
ポリアミドイミドフィルムを用いた。この上に、SiO
2 ターゲット(純度99.99%)を用い、高周波スパ
ッタリング法で酸化珪素薄膜を形成した。フィルム送り
速度は、1m/min.とし、400Å厚の薄膜を作成
した。アルゴン及び酸素ガスの供給により、スパッタリ
ング時圧力を5mTorrとした。スパッタリング電力
は2kWとした。このようにして得られた薄膜の赤外吸
収スペクトル(図2)を測定したところ、1040cm
-1〜1080cm-1の間に存在する最大ピーク強度P1
と940cm-1〜850cm-1の間に存在する最大ピー
ク強度P2 の比P2 /P1は0.172であった。さら
に酸素透過量、水蒸気透過量を測定したところ0.10
cc/m2 ・atm・day、0.3g/m2 ・atm
・dayであり非常に優秀なガスバリア性、防湿性を示
した。さらに実施例1と同様に透明電極を設け、液晶表
示パネルを作成したが、ガスバリア性、防湿性、耐熱性
のいずれも優れたものであり、長期間の使用後において
も液晶部に黒色の泡が発生することもなかった。
【0019】比較例2 実施例2と同様のポリアミドイミドフィルム上にスパッ
タ時圧力を60mTorrとした以外は同様に酸化珪素
薄膜を形成し、得られたサンプルに対し、薄膜の赤外吸
収スペクトル(図2)を測定したところ、1040cm
-1〜1080cm-1の間に存在する最大ピーク強度P1
と940cm-1〜850cm-1の間に存在する最大ピー
ク強度P2 の比P2 /P1 は0.292であった。さら
に酸素透過量、水蒸気透過量を測定したところ0.83
cc/m2 ・atm・day、1.0g/m2 ・atm
・dayであり、充分なガスバリア性、防湿性をしめさ
なかった。また、このフィルムを用い液晶表示パネルを
作成したが、ガスバリア性、防湿性、耐熱性が十分では
なく、長期間の使用に耐えなかった。
【0020】実施例3 基材として厚さ150μm、レタデーション値10nm
のポリアリレートフィルムを用いた。この上に、Siタ
ーゲット(純度99.99%)を用い、直流放電式反応
性スパッタ法で、酸化珪素薄膜を形成した。フィルム送
り速度は、5m/min.とし、800Å厚の薄膜を作
成した。アルゴン及び酸素ガスを供給し、酸素雰囲気ス
パッタリング時圧力を10mTorrに固定した。スパ
ッタ電力は2.5kWとした。このようにして得られた
薄膜の赤外吸収スペクトル(図3)を測定したところ、
1040cm-1〜1080cm-1の間に存在する最大ピ
ーク強度P1 と940cm-1〜850cm-1の間に存在
する最大ピーク強度P2 の比P2 /P1 は0.099で
あった。さらに酸素透過量、水蒸気透過量を測定したと
ころ0.09cc/m2 ・atm・day、0.2g/
2 ・atm・dayであり非常に優秀なガスバリア
性、防湿性を示した。さらに実施例1と同様に透明電極
を設け、液晶表示パネルを作成したが、ガスバリア性、
防湿性、耐熱性のいずれも優れたものであり、長期間の
使用後においても液晶部に黒色の泡が発生することもな
かった。
【0021】比較例3 実施例3と同様のポリアリレートフィルム上に酸素雰囲
気スパッタリング時圧力を100mTorrとした以外
は同様にして酸化硅素薄膜を形成し、得られたサンプル
に対し、薄膜の赤外吸収スペクトル(図3)を測定した
ところ、1040cm-1〜1080cm-1の間に存在す
る最大ピーク強度P1 と940cm-1〜850cm-1
間に存在する最大ピーク強度P2 の比P2 /P1 は0.
354であった。また酸素透過量、水蒸気透過量を測定
したところ0.75cc/m2 ・atm・day、1.
5g/m2 ・atm・dayであり、充分なガスバリア
性、防湿性をしめさなかった。また、このフィルムを用
い液晶表示パネルを作成したが、ガスバリア性、防湿
性、耐熱性が十分ではなく、長期間の使用に耐えなかっ
た。
【0022】実施例4 基材として厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート
フィルム(東洋紡績(株):E5100)を用いた。こ
の上に電子ビーム蒸着法により酸化珪素薄膜を厚さ50
0Å形成する。このとき蒸着源として3〜5mm程度の
大きさの粒子状のSiO2 (純度99.95%)を用
い、加熱源として一台の電子銃を用いた。その時の電子
銃のエミッション電流は3.3Aとし、フィルム送り速
度は180m/min.、酸素ガスの供給量は250s
ccm、チルロール冷却温度は−20℃と一定にした。
また蒸着中の真空槽残留ガスの内、水蒸気量を減らすた
め、真空槽壁面に温水を循環させ、吸着水を減少させ
た。また、蒸着前に蒸着源材料を予備的に加熱して、材
料に残存している水分も極力少なくした。このようにし
て得られた薄膜の赤外吸収スペクトルを測定したとこ
ろ、1040cm-1〜1080cm-1の間に存在する最
大ピーク強度P1 と940cm-1〜850cm-1の間に
存在する最大ピーク強度P2 の比P2 /P1 は0.13
2であった。さらに酸素透過量、水蒸気透過量を測定し
たところ0.3cc/m2 ・atm・day、1.5g
/m2 ・atm・dayであり非常に優秀なガスバリア
性、防湿性を示した。さらにこの上に、厚さ60μmの
未延伸ポリプロピレンを二液硬化型ポリウレタン系接着
剤(厚さ2μm)を用いてドライラミネートし、本発明
応用の包装用プラスチックフィルムを得た。この包装用
フィルムに対して、ボイル処理(90℃熱水中 30
分)を施した、酸素透過量、水蒸気透過量を測定したと
ころ0.4cc/m2 ・atm・day、1.0g/m
2 ・atm・dayであり、包装用フィルムとして非常
に優秀なガスバリア性、防湿性を示した。
【0023】比較例4 実施例4と同様のポリエチレンテレフタレートフィルム
上に温水による真空壁加熱と蒸着材料の予備加熱を行わ
なかった以外は同様にして酸化硅素薄膜を形成し、得ら
れたサンプルに対し、薄膜の赤外吸収スペクトルを測定
したところ、1040cm-1〜1080cm-1の間に存
在する最大ピーク強度P1 と940cm -1〜850cm
-1の間に存在する最大ピーク強度P2 の比P2 /P1 は
0.418であった。また酸素透過量、水蒸気透過量を
測定したところ47.1cc/m 2 ・atm・day、
32.9g/m2 ・atm・dayであり、充分なガス
バリア性、防湿性をしめさなかった。また、このフィル
ムを用い実施例4と同様の包装用プラスチックフィルム
を作成したが、ガスバリア性、防湿性、耐ボイル性が十
分ではなかった。
【0024】
【発明の効果】基材上に酸化硅素系薄膜が形成されたガ
スバリアフィルムにおいて、該薄膜の赤外吸収スペクト
ルのうち、1040cm-1〜1080cm-1の間に存在
する最大ピーク強度P1 と940cm-1〜850cm-1
の間に存在する最大ピーク強度P2 の比P2 /P1 が
0.2以下の範囲を満足することにより、ガスバリア
性、防湿性に優れ、特にを特徴とするガスバリアフィル
ム。光等方性に優れた基材の少なくとも片面に、酸化硅
素を主たる成分とする薄膜が形成されたガスバリアフィ
ルムにおいて、該薄膜の赤外吸収スペクトルのうち、1
040cm-1〜1080cm-1の間に存在する最大ピー
ク強度P1 と940cm-1〜850cm-1の間に存在す
る最大ピーク強度P2 の比P2 /P1 が0.2以下の範
囲内とすることによりガスバリア性、防湿性に極めて優
れたプラスチックフィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例1で得られた薄膜の赤外
吸収スペクトルの一例である。
【図2】本発明における実施例2および比較例2で得ら
れた薄膜の赤外吸収スペクトルの一例である。
【図3】本発明における実施例3および比較例3で得ら
れた薄膜の赤外吸収スペクトルの一例である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3/36 KAH C08K 3/36 KAH C08L 101/00 C08L 101/00 (72)発明者 山田 陽三 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の少なくとも片面に、酸化硅素を主た
    る成分とする薄膜が形成されたガスバリアフィルムにお
    いて、該薄膜の赤外吸収スペクトルのうち、1040c
    -1〜1080cm-1の間に存在する最大ピーク強度P
    1 と940cm-1〜850cm-1の間に存在する最大ピ
    ーク強度P2 の比P2 /P1 が下記式の範囲を満足する
    ことを特徴とするガスバリアフィルム。 0≦P2 /P1 ≦0.2 但し、P1 :薄膜の赤外吸収スペクトルの1040cm
    -1〜1080cm-1の最大ピーク強度 P2 :薄膜の赤外吸収スペクトルの940cm-1〜85
    0cm-1の最大ピーク強度
  2. 【請求項2】基材のレタデーション値が100nm以下
    の光等方シートである請求項1記載のガスバリアフィル
    ム。
  3. 【請求項3】液晶表示パネル用基板に用いることを特徴
    とする請求項1または、請求項2記載のガスバリアフィ
    ルム。
  4. 【請求項4】請求項1記載の薄膜上に、ヒートシール層
    が設けられている請求項1記載のガスバリアフィルム。
  5. 【請求項5】包装用あるいはガス遮断用フィルムに用い
    ることを特徴とする請求項1、または請求項4記載のガ
    スバリアフィルム。
JP03250095A 1994-12-21 1995-02-21 ガスバリアフィルム Expired - Lifetime JP3654370B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03250095A JP3654370B2 (ja) 1994-12-21 1995-02-21 ガスバリアフィルム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31842094 1994-12-21
JP6-318420 1994-12-21
JP03250095A JP3654370B2 (ja) 1994-12-21 1995-02-21 ガスバリアフィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08224825A true JPH08224825A (ja) 1996-09-03
JP3654370B2 JP3654370B2 (ja) 2005-06-02

Family

ID=26371086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03250095A Expired - Lifetime JP3654370B2 (ja) 1994-12-21 1995-02-21 ガスバリアフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3654370B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011083879A1 (en) 2010-01-07 2011-07-14 Dow Corning Toray Co., Ltd. Cured organopolysiloxane resin film having gas barrier properties and method of producing the same
JP2011194667A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Fujifilm Corp ガスバリアフィルム
KR20190077311A (ko) 2016-10-28 2019-07-03 린텍 가부시키가이샤 적층 필름, 전자 디바이스용 부재, 및 전자 디바이스
WO2024075635A1 (ja) * 2022-10-03 2024-04-11 東洋紡株式会社 ガスバリア性積層フィルム及びその製造方法
WO2025084406A1 (ja) * 2023-10-19 2025-04-24 Toppanホールディングス株式会社 ガスバリアフィルムおよび製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011083879A1 (en) 2010-01-07 2011-07-14 Dow Corning Toray Co., Ltd. Cured organopolysiloxane resin film having gas barrier properties and method of producing the same
JP2011194667A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Fujifilm Corp ガスバリアフィルム
KR20190077311A (ko) 2016-10-28 2019-07-03 린텍 가부시키가이샤 적층 필름, 전자 디바이스용 부재, 및 전자 디바이스
WO2024075635A1 (ja) * 2022-10-03 2024-04-11 東洋紡株式会社 ガスバリア性積層フィルム及びその製造方法
WO2025084406A1 (ja) * 2023-10-19 2025-04-24 Toppanホールディングス株式会社 ガスバリアフィルムおよび製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3654370B2 (ja) 2005-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI388614B (zh) 適合用於光電及電子裝置之複合膜
US4386130A (en) Laminated film
US7300703B2 (en) Heat-stabilised poly(ethylene naphthalate) film for flexible electronic and opto-electronic devices
US6333084B1 (en) Double-sided reflector films
JPH0414440A (ja) 積層フィルム
JPH1110725A (ja) 透明蒸着用ポリエステルフィルム
JP2003340971A (ja) ガスバリア性プラスチックフィルム
JPH08224825A (ja) ガスバリアフィルム
JP3070404B2 (ja) 透明で印刷層を有するガスバリア性積層フィルム
JP4260907B2 (ja) フィルム積層体
JP3767002B2 (ja) ガスバリアフィルムおよびその製造方法
JP3219570B2 (ja) ガスバリア性フィルム
JP2003305801A (ja) バリアフィルムとこれを用いた積層材、包装用容器、画像表示媒体およびバリアフィルムの製造方法
JP4765216B2 (ja) 透明ガスバリア積層フイルム
JP2915028B2 (ja) ガスバリヤー性プラスチックフィルム
JP3267741B2 (ja) ガスバリアフィルム
JP3438555B2 (ja) 高透明酸化珪素蒸着フィルム
JP3228375B2 (ja) 積層ポリスチレン系フィルム
JP2889576B2 (ja) 透明性を有する複合フイルムよりなる包装材
WO2024075635A1 (ja) ガスバリア性積層フィルム及びその製造方法
JPH03275347A (ja) 透明ガスバリア性フイルム
JPH06106671A (ja) ガスバリアフィルム
JPH06114997A (ja) 透明ガスバリアフィルム
JPH0353059A (ja) 透明ガスバリアフイルム
JPH06115020A (ja) 透明ガスバリアフィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040305

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050223

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080311

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term