JPH08225791A - 炭素系部材および磁気記録媒体並びにそれらの製造方法 - Google Patents
炭素系部材および磁気記録媒体並びにそれらの製造方法Info
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- JPH08225791A JPH08225791A JP7031249A JP3124995A JPH08225791A JP H08225791 A JPH08225791 A JP H08225791A JP 7031249 A JP7031249 A JP 7031249A JP 3124995 A JP3124995 A JP 3124995A JP H08225791 A JPH08225791 A JP H08225791A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、炭素系部材上に潤滑性もしくは撥
水性、あるいは潤滑性と撥水性の両方を有する潤滑剤を
良好な配向性で強固に付着させ、良好な潤滑性・撥水性
・耐食性を示す炭素系部材を提供することを目的とす
る。特に、ビデオテープレコーダー使用時の繰り返し使
用においても、低く安定な摩擦係数を示す滑り性の良
い、耐候保存性に優れた磁気記録媒体を提供することを
目的とする。 【構成】 非磁性基板1上に強磁性金属薄膜2、炭素膜
3をこの順に形成し、真空中にて炭素膜3表面に紫外線
を照射した後、大気中もしくは大気に曝すことなく引き
続いて真空中にて潤滑剤層4を形成した磁気記録媒体。
水性、あるいは潤滑性と撥水性の両方を有する潤滑剤を
良好な配向性で強固に付着させ、良好な潤滑性・撥水性
・耐食性を示す炭素系部材を提供することを目的とす
る。特に、ビデオテープレコーダー使用時の繰り返し使
用においても、低く安定な摩擦係数を示す滑り性の良
い、耐候保存性に優れた磁気記録媒体を提供することを
目的とする。 【構成】 非磁性基板1上に強磁性金属薄膜2、炭素膜
3をこの順に形成し、真空中にて炭素膜3表面に紫外線
を照射した後、大気中もしくは大気に曝すことなく引き
続いて真空中にて潤滑剤層4を形成した磁気記録媒体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潤滑剤を塗布した炭素
系部材およびその製造方法に関し、特に前記炭素系部材
を保護膜またはバックコート層として設けた磁気記録媒
体およびその製造方法に関する。
系部材およびその製造方法に関し、特に前記炭素系部材
を保護膜またはバックコート層として設けた磁気記録媒
体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、炭素系部材上に潤滑性もしくは撥
水性、あるいは潤滑性と撥水性の両方を有する潤滑剤を
塗布し、炭素系部材の潤滑性・撥水性・耐食性を向上さ
せようとする試みが数多くなされている。具体的には磁
気記録媒体の保護膜、テープレコーダーの樹脂ローラー
・樹脂ポスト、インクジェットプリンターのノズル面、
スーツ、シャツ、ネクタイ、カーペット、傘、レインコ
ート、塗料等が挙げられる。
水性、あるいは潤滑性と撥水性の両方を有する潤滑剤を
塗布し、炭素系部材の潤滑性・撥水性・耐食性を向上さ
せようとする試みが数多くなされている。具体的には磁
気記録媒体の保護膜、テープレコーダーの樹脂ローラー
・樹脂ポスト、インクジェットプリンターのノズル面、
スーツ、シャツ、ネクタイ、カーペット、傘、レインコ
ート、塗料等が挙げられる。
【0003】例えば磁気記録の分野において、記録再生
装置の小型化・高性能化に伴い、高密度記録に適した連
続薄膜型磁気記録媒体の開発が盛んに行われている。し
かし、連続薄膜型磁気記録媒体では磁性層表面が極めて
平滑であるために、磁気ヘッドとの摩擦係数が大きくな
りやすい。その結果、記録・再生過程における磁性層の
摩耗・損傷が生じやすくなる。また、特に高湿度環境下
にて、磁性層表面における酸化・腐食が進行し、その結
果、磁気特性が劣化するという課題を有していた。従っ
て走行耐久性の向上、すなわち媒体と磁気ヘッドの接触
摺動による媒体の損傷防止と、耐候保存性の向上、すな
わち高湿度環境下における磁性薄膜の腐食防止のため
に、磁気媒体表面に保護膜および潤滑剤層が設けられて
いる。そして、優れた走行耐久性および耐候保存性を得
るために、潤滑剤層を保護膜上に均一かつ強固に付着さ
せる工夫が多くなされている。
装置の小型化・高性能化に伴い、高密度記録に適した連
続薄膜型磁気記録媒体の開発が盛んに行われている。し
かし、連続薄膜型磁気記録媒体では磁性層表面が極めて
平滑であるために、磁気ヘッドとの摩擦係数が大きくな
りやすい。その結果、記録・再生過程における磁性層の
摩耗・損傷が生じやすくなる。また、特に高湿度環境下
にて、磁性層表面における酸化・腐食が進行し、その結
果、磁気特性が劣化するという課題を有していた。従っ
て走行耐久性の向上、すなわち媒体と磁気ヘッドの接触
摺動による媒体の損傷防止と、耐候保存性の向上、すな
わち高湿度環境下における磁性薄膜の腐食防止のため
に、磁気媒体表面に保護膜および潤滑剤層が設けられて
いる。そして、優れた走行耐久性および耐候保存性を得
るために、潤滑剤層を保護膜上に均一かつ強固に付着さ
せる工夫が多くなされている。
【0004】例えば、有機高分子化合物からなる保護膜
中にAl、Cr、Co等の金属を含有させる方法(特開
昭62−31022号公報)、Sn、Ti、Al等を含
有する有機金属プラズマ重合膜を保護膜とする方法(特
開昭63−7514号公報)、保護膜上にカップリング
剤を設ける方法(特開昭62−248124号公報、特
開昭63−52319号公報)、保護膜上にイオン注
入、紫外線照射等の表面処理を行った後カップリング剤
を設ける方法(特開平1−128222号公報、特開平
2−27522号公報)、炭素質保護膜に紫外線を照射
する方法(特開昭61−22435号公報、特開昭63
−308727号公報、特開平4−212715号公
報)等が知られている。また、炭素質保護膜に紫外線を
照射する方法として、オゾン雰囲気中にて保護膜に紫外
線を照射する方法(特開平1−70921号公報、特開
平2−37523号公報、特開平4−6624号公報)
等が知られている。
中にAl、Cr、Co等の金属を含有させる方法(特開
昭62−31022号公報)、Sn、Ti、Al等を含
有する有機金属プラズマ重合膜を保護膜とする方法(特
開昭63−7514号公報)、保護膜上にカップリング
剤を設ける方法(特開昭62−248124号公報、特
開昭63−52319号公報)、保護膜上にイオン注
入、紫外線照射等の表面処理を行った後カップリング剤
を設ける方法(特開平1−128222号公報、特開平
2−27522号公報)、炭素質保護膜に紫外線を照射
する方法(特開昭61−22435号公報、特開昭63
−308727号公報、特開平4−212715号公
報)等が知られている。また、炭素質保護膜に紫外線を
照射する方法として、オゾン雰囲気中にて保護膜に紫外
線を照射する方法(特開平1−70921号公報、特開
平2−37523号公報、特開平4−6624号公報)
等が知られている。
【0005】保護膜上の潤滑剤層はパーフルオロポリエ
ーテル、含フッ素カルボン酸、含フッ素リン酸等が用い
られる。
ーテル、含フッ素カルボン酸、含フッ素リン酸等が用い
られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
構成では、磁気記録媒体と磁気ヘッドの接触摺動時の走
行耐久性、高湿度環境下や腐食性ガス環境下における耐
候保存性は向上するが、未だ充分なものとは言えない状
況である。例えば、保護膜上にカップリング剤を設けた
後に潤滑剤を塗布する方法では、炭素保護膜とカップリ
ング剤との濡れ性が悪く、均一にカップリング剤を塗布
することが困難であり、その結果、全面にわたっての均
一な滑り性が得られなかったりする。また、保護膜中に
金属原子を含有させる方法や、大気中もしくはオゾン雰
囲気中にて保護膜に紫外線を照射する方法では、潤滑剤
の配向性・付着強度の向上が不十分で、長期間における
繰り返し使用時の、滑り性・耐候保存性の安定性の面で
問題点が残る。
構成では、磁気記録媒体と磁気ヘッドの接触摺動時の走
行耐久性、高湿度環境下や腐食性ガス環境下における耐
候保存性は向上するが、未だ充分なものとは言えない状
況である。例えば、保護膜上にカップリング剤を設けた
後に潤滑剤を塗布する方法では、炭素保護膜とカップリ
ング剤との濡れ性が悪く、均一にカップリング剤を塗布
することが困難であり、その結果、全面にわたっての均
一な滑り性が得られなかったりする。また、保護膜中に
金属原子を含有させる方法や、大気中もしくはオゾン雰
囲気中にて保護膜に紫外線を照射する方法では、潤滑剤
の配向性・付着強度の向上が不十分で、長期間における
繰り返し使用時の、滑り性・耐候保存性の安定性の面で
問題点が残る。
【0007】本発明の目的は、炭素系部材上に潤滑性も
しくは撥水性、あるいは潤滑性と撥水性の両方を有する
潤滑剤を良好な配向性で強固に付着させ、良好な潤滑性
・撥水性・耐食性を示す炭素系部材を提供することであ
る。特に、ビデオテープレコーダー使用時の繰り返し使
用においても、低く安定な摩擦係数を示す滑り性の良
い、耐候保存性に優れた磁気記録媒体を提供することで
ある。
しくは撥水性、あるいは潤滑性と撥水性の両方を有する
潤滑剤を良好な配向性で強固に付着させ、良好な潤滑性
・撥水性・耐食性を示す炭素系部材を提供することであ
る。特に、ビデオテープレコーダー使用時の繰り返し使
用においても、低く安定な摩擦係数を示す滑り性の良
い、耐候保存性に優れた磁気記録媒体を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は炭素系部材の表面を真空中にて紫外線照
射した後に、潤滑剤を塗布する炭素系部材およびその製
造方法に関するものである。
めに、本発明は炭素系部材の表面を真空中にて紫外線照
射した後に、潤滑剤を塗布する炭素系部材およびその製
造方法に関するものである。
【0009】また、本発明は炭素系部材の表面を真空中
にて紫外線照射した後に、大気に曝すことなく、引き続
いて真空中にて潤滑剤を塗布する炭素系部材およびその
製造方法に関するものである。
にて紫外線照射した後に、大気に曝すことなく、引き続
いて真空中にて潤滑剤を塗布する炭素系部材およびその
製造方法に関するものである。
【0010】また、本発明は上記炭素系部材を保護膜ま
たはバックコート層として用いた磁気記録媒体およびそ
の製造方法に関するものである。
たはバックコート層として用いた磁気記録媒体およびそ
の製造方法に関するものである。
【0011】本発明における炭素系部材として、グラフ
ァイト、ダイヤモンド、非晶質カーボン、カーボンブラ
ック、ダイヤモンド状カーボン等の炭素材料、水素含有
非晶質カーボン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
イソプレン、ポリイソブチレン、ポリスチレン、ポリブ
タジエン、メチルペンテン樹脂等の炭化水素系材料、B
4C、WC、W2C、SiC、TiC、HfC、ZrC、
NbC、VC、Fe3C、Cr3C2、TaC、MoC、
Mo2C、Cr4C等の金属炭化物、ポリ酢酸ビニル、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルホルマール、ポリビニ
ルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリフッ化ビニ
ル、ポリアクリロニトリル、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸メチル、ポリ
アクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタ
クリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリアクリ
ルアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリ四フッ化エチレン、ポリ塩化三フッ化エチレ
ン、塩素化ポリエチレン、スチレン・ブタジエン共重合
物、スチレン・アクリロニトリル共重合物、スチレン・
ブタジエン・アクリロニトリル三元重合物、エチレン・
酢酸ビニル共重合物、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合物、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合
物、塩化ビニル・ビニルイソブチルエーテル共重合物、
塩化ビニリデン・アクリロニトリル共重合物、四フッ化
エチレン・六フッ化プロピレン共重合物、メタクリル酸
メチル・スチレン共重合物、塩酸ゴム、エチレン・プロ
ピレン共重合物、エチレン・プロピレンターポリマー、
ポリクロロプレン、ブチルゴム、スチレン・ブタジエン
共重合物、アクリロニトリル・ブタジエン共重合物、ク
ロルヒドリンゴム、クロルスルホン化ポリエチレン、ジ
メチルポリシロキサン、多硫化物系合成ゴム、ポリオキ
シメチレン、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオ
キシド、ポリ[3,3−ビス(クロルメチル)オキサシ
クロブタン]、ポリエチレンイミン、ナイロン6、ナイ
ロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン4−6、ナイ
ロン11、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート、ポリフェニレンテレフタラミド、ポリ−
p−エチレンオキシベンゾエート、ポリエステル、ポリ
イミド、ポリエステルイミド、ポリカーボネート、エポ
キシ樹脂、可とう性エポキシ樹脂、エポキシノボラック
樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、トル
エンスルホンアミド・ホルムアルデヒド樹脂、アリル樹
脂(ジアリルフタレートプレポリマー)、アルキド樹
脂、ポリテルペン樹脂、アイオノマー樹脂、石油樹脂、
セルロース、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、セ
ルロースアセテートブチレート、ニトロセルロース、メ
チルセルロース、エチルセルロース、シアノエチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム塩等
の高分子化合物が挙げられる。
ァイト、ダイヤモンド、非晶質カーボン、カーボンブラ
ック、ダイヤモンド状カーボン等の炭素材料、水素含有
非晶質カーボン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
イソプレン、ポリイソブチレン、ポリスチレン、ポリブ
タジエン、メチルペンテン樹脂等の炭化水素系材料、B
4C、WC、W2C、SiC、TiC、HfC、ZrC、
NbC、VC、Fe3C、Cr3C2、TaC、MoC、
Mo2C、Cr4C等の金属炭化物、ポリ酢酸ビニル、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルホルマール、ポリビニ
ルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリフッ化ビニ
ル、ポリアクリロニトリル、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸メチル、ポリ
アクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタ
クリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリアクリ
ルアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリ四フッ化エチレン、ポリ塩化三フッ化エチレ
ン、塩素化ポリエチレン、スチレン・ブタジエン共重合
物、スチレン・アクリロニトリル共重合物、スチレン・
ブタジエン・アクリロニトリル三元重合物、エチレン・
酢酸ビニル共重合物、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合物、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合
物、塩化ビニル・ビニルイソブチルエーテル共重合物、
塩化ビニリデン・アクリロニトリル共重合物、四フッ化
エチレン・六フッ化プロピレン共重合物、メタクリル酸
メチル・スチレン共重合物、塩酸ゴム、エチレン・プロ
ピレン共重合物、エチレン・プロピレンターポリマー、
ポリクロロプレン、ブチルゴム、スチレン・ブタジエン
共重合物、アクリロニトリル・ブタジエン共重合物、ク
ロルヒドリンゴム、クロルスルホン化ポリエチレン、ジ
メチルポリシロキサン、多硫化物系合成ゴム、ポリオキ
シメチレン、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオ
キシド、ポリ[3,3−ビス(クロルメチル)オキサシ
クロブタン]、ポリエチレンイミン、ナイロン6、ナイ
ロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン4−6、ナイ
ロン11、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート、ポリフェニレンテレフタラミド、ポリ−
p−エチレンオキシベンゾエート、ポリエステル、ポリ
イミド、ポリエステルイミド、ポリカーボネート、エポ
キシ樹脂、可とう性エポキシ樹脂、エポキシノボラック
樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、トル
エンスルホンアミド・ホルムアルデヒド樹脂、アリル樹
脂(ジアリルフタレートプレポリマー)、アルキド樹
脂、ポリテルペン樹脂、アイオノマー樹脂、石油樹脂、
セルロース、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、セ
ルロースアセテートブチレート、ニトロセルロース、メ
チルセルロース、エチルセルロース、シアノエチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム塩等
の高分子化合物が挙げられる。
【0012】紫外線照射に用いる紫外線の波長は50n
m〜350nmであり、望ましくは100nm〜260
nmである。
m〜350nmであり、望ましくは100nm〜260
nmである。
【0013】紫外線照射時の真空度は1×10-1Tor
r〜1×10-6Torrであり、1×10-1Torrよ
りも悪い真空度で紫外線照射を行うと、潤滑性・撥水性
・耐食性向上効果が薄れてしまう。望ましい真空度の範
囲は1×10-3Torr〜1×10-6Torrである。
r〜1×10-6Torrであり、1×10-1Torrよ
りも悪い真空度で紫外線照射を行うと、潤滑性・撥水性
・耐食性向上効果が薄れてしまう。望ましい真空度の範
囲は1×10-3Torr〜1×10-6Torrである。
【0014】紫外線照射後に塗布する潤滑剤として (1)潤滑性を有する潤滑剤 (2)撥水性を有する潤滑剤 (3)潤滑性および撥水性の両方の特性を有する潤滑剤 のいずれかを用いることができるが、−COOH、−O
H、−SH、−NH2 、=NH、−CONH2 、−CO
NHR、−CONR2 、−COOR、=PR、=PR
O、=PRS、−OPO(OH)2 、−OPO(OR)
2 、−SO3 M(ただし、Rは炭素数1〜22の炭化水
素基、Mは水素、アルカリ金属またはアルカリ土類金
属)から選ばれた少なくとも一つの極性基を有する含フ
ッ素系潤滑剤層であることが望ましい。例としてはC5
F11(CH2)10COOHやC5F11(CH2)11OH、
C12H23CH(SH)COOCH2CH2C8F17、C5F
11(CH2)11NH2、C7F15CH2NHC14H29、C5
F11(CH2)10CONH2、C5F1 1(CH2)10CON
HC8H17、C5F11(CH2)10CON(C8H17)2、
C5F 11(CH2)10COOC8H17、(C8F17C2H4)
2PC18H37、C8H17(C8F 17C2H4)2PO、C8H
17(C8F17C2H4)2PS、(C8F17C2H4O)P
(OH)2、(C8F17C2H4)PO(OC8H17)2、C
5F11(CH2)10SO3Na等があげられる。例えば、
含フッ素カルボン酸を単独使用、あるいは含フッ素カル
ボン酸エステルと混合して使用してもよい。この潤滑剤
層は湿式塗布法、有機蒸着法等により形成される。
H、−SH、−NH2 、=NH、−CONH2 、−CO
NHR、−CONR2 、−COOR、=PR、=PR
O、=PRS、−OPO(OH)2 、−OPO(OR)
2 、−SO3 M(ただし、Rは炭素数1〜22の炭化水
素基、Mは水素、アルカリ金属またはアルカリ土類金
属)から選ばれた少なくとも一つの極性基を有する含フ
ッ素系潤滑剤層であることが望ましい。例としてはC5
F11(CH2)10COOHやC5F11(CH2)11OH、
C12H23CH(SH)COOCH2CH2C8F17、C5F
11(CH2)11NH2、C7F15CH2NHC14H29、C5
F11(CH2)10CONH2、C5F1 1(CH2)10CON
HC8H17、C5F11(CH2)10CON(C8H17)2、
C5F 11(CH2)10COOC8H17、(C8F17C2H4)
2PC18H37、C8H17(C8F 17C2H4)2PO、C8H
17(C8F17C2H4)2PS、(C8F17C2H4O)P
(OH)2、(C8F17C2H4)PO(OC8H17)2、C
5F11(CH2)10SO3Na等があげられる。例えば、
含フッ素カルボン酸を単独使用、あるいは含フッ素カル
ボン酸エステルと混合して使用してもよい。この潤滑剤
層は湿式塗布法、有機蒸着法等により形成される。
【0015】炭素系部材上における潤滑剤の付着性およ
び配向性という観点から、真空中にて紫外線照射した
後、潤滑剤を塗布する前の炭素系部材表面のカーボンセ
ンターラジカル、パーオキサイドラジカル、アルキルラ
ジカル、ペルオキシラジカル、アルコキシラジカル等の
フリーラジカルの分布密度は3000個/μm2から3
0000個/μm2の範囲内にあることが望ましい。
び配向性という観点から、真空中にて紫外線照射した
後、潤滑剤を塗布する前の炭素系部材表面のカーボンセ
ンターラジカル、パーオキサイドラジカル、アルキルラ
ジカル、ペルオキシラジカル、アルコキシラジカル等の
フリーラジカルの分布密度は3000個/μm2から3
0000個/μm2の範囲内にあることが望ましい。
【0016】
【作用】本発明は炭素系部材の表面を、真空中にて紫外
線照射することによって炭素部材表面上に分布するカー
ボンセンターラジカル、パーオキサイドラジカル、アル
キルラジカル、ペルオキシラジカル、アルコキシラジカ
ル等のフリーラジカルの分布密度を上げ、潤滑性もしく
は撥水性、あるいは潤滑性と撥水性の両方を有する潤滑
剤を塗布することによって、上記フリーラジカルと潤滑
剤の極性基が結合し、その結果炭素系部材と潤滑剤との
付着性・配向性が大幅に向上し、良好な潤滑性・撥水性
・耐食性を示す炭素系部材を提供することができる。ま
た、真空中にて紫外線照射した後に大気に曝すことな
く、引き続いて真空中にて潤滑剤を塗布することによっ
て、潤滑剤の極性基以外の汚染物質と上記フリーラジカ
ルとの反応を大幅に抑制できるので、炭素系部材と潤滑
剤との付着性・配向性をさらに向上することが可能とな
る。
線照射することによって炭素部材表面上に分布するカー
ボンセンターラジカル、パーオキサイドラジカル、アル
キルラジカル、ペルオキシラジカル、アルコキシラジカ
ル等のフリーラジカルの分布密度を上げ、潤滑性もしく
は撥水性、あるいは潤滑性と撥水性の両方を有する潤滑
剤を塗布することによって、上記フリーラジカルと潤滑
剤の極性基が結合し、その結果炭素系部材と潤滑剤との
付着性・配向性が大幅に向上し、良好な潤滑性・撥水性
・耐食性を示す炭素系部材を提供することができる。ま
た、真空中にて紫外線照射した後に大気に曝すことな
く、引き続いて真空中にて潤滑剤を塗布することによっ
て、潤滑剤の極性基以外の汚染物質と上記フリーラジカ
ルとの反応を大幅に抑制できるので、炭素系部材と潤滑
剤との付着性・配向性をさらに向上することが可能とな
る。
【0017】炭素系部材表面のカーボンセンターラジカ
ル、パーオキサイドラジカル、アルキルラジカル、ペル
オキシラジカル、アルコキシラジカル等のフリーラジカ
ルの分布密度が小さいと、潤滑剤の極性基と強固に結合
している部分が少なくなり、充分な潤滑剤付着力が得ら
れず、長期間に亘る使用において、潤滑性・撥水性・耐
食性が劣化してくる。一方、紫外線の照射時間を長くす
るとフリーラジカルの分布密度が大きくなるが、同時に
炭素部材へのダメージも生じ、炭素部材自身の耐摩耗性
・硬度等の特性が低下するといった不都合が生じる。ま
た、フリーラジカルの分布密度が大きいと、潤滑剤の極
性基以外の汚染物質と上記フリーラジカルとの反応が促
進され、潤滑剤の極性基と強固に結合している部分が少
なくなり、上記同様充分な潤滑剤付着力が得られないこ
とが生ずる。従って、炭素系部材表面のカーボンセンタ
ーラジカル、パーオキサイドラジカル、アルキルラジカ
ル、ペルオキシラジカル、アルコキシラジカル等のフリ
ーラジカルの分布密度は3000個/μm2から300
00個/μm2の範囲内にあることが望ましい。
ル、パーオキサイドラジカル、アルキルラジカル、ペル
オキシラジカル、アルコキシラジカル等のフリーラジカ
ルの分布密度が小さいと、潤滑剤の極性基と強固に結合
している部分が少なくなり、充分な潤滑剤付着力が得ら
れず、長期間に亘る使用において、潤滑性・撥水性・耐
食性が劣化してくる。一方、紫外線の照射時間を長くす
るとフリーラジカルの分布密度が大きくなるが、同時に
炭素部材へのダメージも生じ、炭素部材自身の耐摩耗性
・硬度等の特性が低下するといった不都合が生じる。ま
た、フリーラジカルの分布密度が大きいと、潤滑剤の極
性基以外の汚染物質と上記フリーラジカルとの反応が促
進され、潤滑剤の極性基と強固に結合している部分が少
なくなり、上記同様充分な潤滑剤付着力が得られないこ
とが生ずる。従って、炭素系部材表面のカーボンセンタ
ーラジカル、パーオキサイドラジカル、アルキルラジカ
ル、ペルオキシラジカル、アルコキシラジカル等のフリ
ーラジカルの分布密度は3000個/μm2から300
00個/μm2の範囲内にあることが望ましい。
【0018】
【実施例】図1は本発明の金属薄膜型磁気記録テープの
拡大断面図である。1は非磁性基板、2は強磁性金属薄
膜、3は炭素膜である。4は含フッ素カルボン酸を主と
する潤滑剤層である。5はバックコート層で、材料とし
てはポリウレタン、ニトロセルロース、ポリエステルと
カーボン、炭酸カルシウム等を含んでいる。厚みは50
0nmである。以下、製造条件も含めてさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
拡大断面図である。1は非磁性基板、2は強磁性金属薄
膜、3は炭素膜である。4は含フッ素カルボン酸を主と
する潤滑剤層である。5はバックコート層で、材料とし
てはポリウレタン、ニトロセルロース、ポリエステルと
カーボン、炭酸カルシウム等を含んでいる。厚みは50
0nmである。以下、製造条件も含めてさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0019】(実施例1)非磁性基板1は500mm幅
のポリエチレンテレフタレート表面に、STM分析で高
さが30nm、直径が200nmの突起が1mm2 あた
り105 個から109 個形成されたものである。この非
磁性基板1上へ、斜方真空蒸着法により酸素を導入しな
がら、Co(80)−Ni(20)からなる強磁性金属
薄膜2を180nmの厚みで形成する。その後、バック
コート層5を乾燥後の厚みが500nmになるように塗
布する。このバックコート層5は、リバースロールコー
タによってポリウレタン・ニトロセルロース・カーボン
ブラックから構成された固形分30%のメチルエチルケ
トン/トルエン/シクロヘキサノン溶液を用いて形成さ
れる。次に強磁性金属薄膜2上に、ビッカース硬度25
00kg/mm2 の炭素膜3をプラズマCVD法により
15nmの厚みで形成した。成膜はアルゴンとヘキサン
を1:4のガス圧力比で混合し、全ガス圧を0.3To
rrに保って、直流1000Vを印加して行った。この
炭素膜3表面を真空度1×10-5Torrの真空雰囲気
中にて、2分間の紫外線照射処理を行った。本実施例で
は紫外線照射光源としてオーク製作所製U字管ランプ
(VUV−233/B、ランプ電力230W)を用い
た。このランプによって照射される紫外線は主として1
85nmと254nmの波長の紫外線である。最後に、
炭素膜3上に湿式塗布法(リバースロールコータ)によ
り4nm厚の潤滑剤層4を大気中にて形成した。潤滑剤
塗布溶液として、含フッ素カルボン酸C5 F11(CH
2 )10COOHのイソプロピルアルコール2000pp
m溶液を用いた。
のポリエチレンテレフタレート表面に、STM分析で高
さが30nm、直径が200nmの突起が1mm2 あた
り105 個から109 個形成されたものである。この非
磁性基板1上へ、斜方真空蒸着法により酸素を導入しな
がら、Co(80)−Ni(20)からなる強磁性金属
薄膜2を180nmの厚みで形成する。その後、バック
コート層5を乾燥後の厚みが500nmになるように塗
布する。このバックコート層5は、リバースロールコー
タによってポリウレタン・ニトロセルロース・カーボン
ブラックから構成された固形分30%のメチルエチルケ
トン/トルエン/シクロヘキサノン溶液を用いて形成さ
れる。次に強磁性金属薄膜2上に、ビッカース硬度25
00kg/mm2 の炭素膜3をプラズマCVD法により
15nmの厚みで形成した。成膜はアルゴンとヘキサン
を1:4のガス圧力比で混合し、全ガス圧を0.3To
rrに保って、直流1000Vを印加して行った。この
炭素膜3表面を真空度1×10-5Torrの真空雰囲気
中にて、2分間の紫外線照射処理を行った。本実施例で
は紫外線照射光源としてオーク製作所製U字管ランプ
(VUV−233/B、ランプ電力230W)を用い
た。このランプによって照射される紫外線は主として1
85nmと254nmの波長の紫外線である。最後に、
炭素膜3上に湿式塗布法(リバースロールコータ)によ
り4nm厚の潤滑剤層4を大気中にて形成した。潤滑剤
塗布溶液として、含フッ素カルボン酸C5 F11(CH
2 )10COOHのイソプロピルアルコール2000pp
m溶液を用いた。
【0020】以上のようにして、8mm幅テープ試料
(54m長)を得た。 (実施例2)(実施例1)において潤滑剤層4の形成方
法として湿式塗布法のかわりに、炭素膜3表面を紫外線
照射処理を行った後、引き続いて真空中において含フッ
素カルボン酸C5F11(CH2 )10COOHを抵抗加熱
する真空蒸着法によって4nm厚の潤滑剤層4を形成し
た以外は、(実施例1)と同じ構成の8mm幅テープ試
料を作製した。
(54m長)を得た。 (実施例2)(実施例1)において潤滑剤層4の形成方
法として湿式塗布法のかわりに、炭素膜3表面を紫外線
照射処理を行った後、引き続いて真空中において含フッ
素カルボン酸C5F11(CH2 )10COOHを抵抗加熱
する真空蒸着法によって4nm厚の潤滑剤層4を形成し
た以外は、(実施例1)と同じ構成の8mm幅テープ試
料を作製した。
【0021】(比較例1)(実施例1)において炭素膜
3表面の真空中紫外線照射処理を省いた以外は、(実施
例1)と同じ構成の8mm幅テープ試料を作製した。
3表面の真空中紫外線照射処理を省いた以外は、(実施
例1)と同じ構成の8mm幅テープ試料を作製した。
【0022】(比較例2)(実施例1)において炭素膜
3表面の真空中紫外線照射処理を大気中における紫外線
照射処理とした以外は、(実施例1)と同じ構成の8m
m幅テープ試料を作製した。
3表面の真空中紫外線照射処理を大気中における紫外線
照射処理とした以外は、(実施例1)と同じ構成の8m
m幅テープ試料を作製した。
【0023】(比較例3)(実施例1)において炭素膜
3表面の紫外線照射時の真空度を1×10-5Torrか
ら真空度5Torrと変更した以外は、(実施例1)と
同じ構成の8mm幅テープ試料を作製した。
3表面の紫外線照射時の真空度を1×10-5Torrか
ら真空度5Torrと変更した以外は、(実施例1)と
同じ構成の8mm幅テープ試料を作製した。
【0024】(比較例4)(実施例1)において炭素膜
3表面の紫外線照射時の紫外線波長を主として185n
mと254nmの波長から主として365nmの波長と
変更した以外は、(実施例1)と同じ構成の8mm幅テ
ープ試料を作製した。
3表面の紫外線照射時の紫外線波長を主として185n
mと254nmの波長から主として365nmの波長と
変更した以外は、(実施例1)と同じ構成の8mm幅テ
ープ試料を作製した。
【0025】(比較例5)(実施例1)において炭素膜
3表面の紫外線照射時間を2分間から10分間と変更し
た以外は、(実施例1)と同じ構成の8mm幅テープ試
料を作製した。
3表面の紫外線照射時間を2分間から10分間と変更し
た以外は、(実施例1)と同じ構成の8mm幅テープ試
料を作製した。
【0026】以上の各実施例および比較例で得られた各
8mm幅テープ試料について、以下に示す分析・評価を
おこなった。 (1)潤滑剤と保護膜の付着強度測定(保護膜表面のフ
ッ素濃度分析) 各試料をイソプロピルアルコール(IPA)溶液中で1
分間超音波洗浄する前後での、保護膜表面のフッ素濃度
比をX線光電子分光法(パーキンエルマーPHI社製、
5400MC)により分析し、潤滑剤と保護膜の付着強
度を測定した。 (2)接触角測定 各試料をイソプロピルアルコール(IPA)溶液中で1
分間超音波洗浄する前後での、保護膜表面での接触角を
測定した。接触角測定は、保護膜表面に0.1マイクロ
リットルの蒸留水を滴下し、60秒経過後の接触角を測
定した。 (3)摩擦係数変化(以下μk変化と略す) 常温常湿環境下での往復摺動による摩擦係数上昇を測定
・評価した。測定条件は次の通りである。
8mm幅テープ試料について、以下に示す分析・評価を
おこなった。 (1)潤滑剤と保護膜の付着強度測定(保護膜表面のフ
ッ素濃度分析) 各試料をイソプロピルアルコール(IPA)溶液中で1
分間超音波洗浄する前後での、保護膜表面のフッ素濃度
比をX線光電子分光法(パーキンエルマーPHI社製、
5400MC)により分析し、潤滑剤と保護膜の付着強
度を測定した。 (2)接触角測定 各試料をイソプロピルアルコール(IPA)溶液中で1
分間超音波洗浄する前後での、保護膜表面での接触角を
測定した。接触角測定は、保護膜表面に0.1マイクロ
リットルの蒸留水を滴下し、60秒経過後の接触角を測
定した。 (3)摩擦係数変化(以下μk変化と略す) 常温常湿環境下での往復摺動による摩擦係数上昇を測定
・評価した。測定条件は次の通りである。
【0027】直径4mm、表面粗さ0.2Sのステンレ
ス(材質:MH15)円柱に磁性面が接するようにして
180゜の抱き角で巻きつける。次に、試料の一方の端
に10gの荷重を印加し、14mm/秒の速度で試料を
1000往復走行させる。このときの試料のもう一方の
端の張力を歪ゲージにて測定し、次式から摩擦係数μk
を求め、摩擦係数μkの上昇率(1000回の往復運動
完了時のμkの増加/初期のμk)を計算した。
ス(材質:MH15)円柱に磁性面が接するようにして
180゜の抱き角で巻きつける。次に、試料の一方の端
に10gの荷重を印加し、14mm/秒の速度で試料を
1000往復走行させる。このときの試料のもう一方の
端の張力を歪ゲージにて測定し、次式から摩擦係数μk
を求め、摩擦係数μkの上昇率(1000回の往復運動
完了時のμkの増加/初期のμk)を計算した。
【0028】 μk=1/π・ln(歪ゲージ張力/10g) (4)フリーラジカル濃度測定 炭素膜表面上に紫外線照射処理を行った後、約24時間
経過後の潤滑剤未塗布炭素膜表面上のカーボンセンター
ラジカル、パーオキサイドラジカル、アルキルラジカ
ル、ペルオキシラジカル、アルコキシラジカル等のフリ
ーラジカルの分布密度を、電子スピン共鳴法(日本電子
社製、JES−RE3X)により測定した。
経過後の潤滑剤未塗布炭素膜表面上のカーボンセンター
ラジカル、パーオキサイドラジカル、アルキルラジカ
ル、ペルオキシラジカル、アルコキシラジカル等のフリ
ーラジカルの分布密度を、電子スピン共鳴法(日本電子
社製、JES−RE3X)により測定した。
【0029】得られた評価結果を作製条件と共に、(表
1)に示す。
1)に示す。
【0030】
【表1】
【0031】(表1)から明らかなように、非磁性基板
上に強磁性金属薄膜と炭素保護膜をこの順に形成し、炭
素保護膜表面を真空中にて紫外線照射し、その後潤滑剤
を塗布することによって潤滑剤の配向性が向上し、撥水
性が上昇することが初期の接触角が大きくなることより
わかる。また、IPA洗浄を行った後においても炭素保
護膜上のフッ素濃度比および水の接触角が依然として大
きい状態のままで、炭素保護膜と潤滑剤との付着強度が
上昇していることがわかる。さらに、長期間の繰り返し
摺動においても安定した摩擦係数を示す磁気記録媒体を
得ることができる。紫外線照射時の真空度が不十分な場
合(比較例2、3)は、炭素保護膜と潤滑剤との付着強
度および潤滑剤の配向性が不十分で、良好な接着性およ
び撥水性を示さない。また、繰り返し摺動による摩擦係
数の上昇が認められる。紫外線波長が350nm以上で
ある場合(比較例4)では炭素保護膜上のフリーラジカ
ル濃度が小さく、炭素保護膜と潤滑剤との付着強度およ
び潤滑剤の配向性は改善されているものの十分ではな
い。また真空中での紫外線照射時間が長すぎる(比較例
5)と、炭素保護膜にダメージが生じ、繰り返し摺動に
よる摩擦係数の上昇が認められる。同時にラジカル濃度
が大きくなり、潤滑剤の極性基以外の汚染物質とフリー
ラジカルとの反応が促進され、充分な潤滑剤付着力が得
られない。
上に強磁性金属薄膜と炭素保護膜をこの順に形成し、炭
素保護膜表面を真空中にて紫外線照射し、その後潤滑剤
を塗布することによって潤滑剤の配向性が向上し、撥水
性が上昇することが初期の接触角が大きくなることより
わかる。また、IPA洗浄を行った後においても炭素保
護膜上のフッ素濃度比および水の接触角が依然として大
きい状態のままで、炭素保護膜と潤滑剤との付着強度が
上昇していることがわかる。さらに、長期間の繰り返し
摺動においても安定した摩擦係数を示す磁気記録媒体を
得ることができる。紫外線照射時の真空度が不十分な場
合(比較例2、3)は、炭素保護膜と潤滑剤との付着強
度および潤滑剤の配向性が不十分で、良好な接着性およ
び撥水性を示さない。また、繰り返し摺動による摩擦係
数の上昇が認められる。紫外線波長が350nm以上で
ある場合(比較例4)では炭素保護膜上のフリーラジカ
ル濃度が小さく、炭素保護膜と潤滑剤との付着強度およ
び潤滑剤の配向性は改善されているものの十分ではな
い。また真空中での紫外線照射時間が長すぎる(比較例
5)と、炭素保護膜にダメージが生じ、繰り返し摺動に
よる摩擦係数の上昇が認められる。同時にラジカル濃度
が大きくなり、潤滑剤の極性基以外の汚染物質とフリー
ラジカルとの反応が促進され、充分な潤滑剤付着力が得
られない。
【0032】以上のように本実施例によれば、非磁性基
板上に少なくとも金属薄膜磁性層と炭素保護膜を設け、
真空中にて炭素保護膜に紫外線を照射した後、大気中も
しくは引き続いて真空中にて潤滑剤を塗布することによ
り、潤滑剤を良好な配向性で強固に炭素保護膜上に付着
させ、良好な潤滑性・撥水性を示す磁気記録媒体を得る
ことができる。特に、ビデオテープレコーダー使用時の
繰り返し使用においても、低く安定な摩擦係数を示す滑
り性の優れた磁気記録媒体を得ることができる。
板上に少なくとも金属薄膜磁性層と炭素保護膜を設け、
真空中にて炭素保護膜に紫外線を照射した後、大気中も
しくは引き続いて真空中にて潤滑剤を塗布することによ
り、潤滑剤を良好な配向性で強固に炭素保護膜上に付着
させ、良好な潤滑性・撥水性を示す磁気記録媒体を得る
ことができる。特に、ビデオテープレコーダー使用時の
繰り返し使用においても、低く安定な摩擦係数を示す滑
り性の優れた磁気記録媒体を得ることができる。
【0033】上記実施例では、炭素膜を形成する際に直
流電流のみ用いたが、直流電流と交流電流を重畳させた
場合でも全く同様の作用効果を有するものである。
流電流のみ用いたが、直流電流と交流電流を重畳させた
場合でも全く同様の作用効果を有するものである。
【0034】炭素膜全体の厚みは10nmから20nm
が耐久信頼性と信号出力とのバランス上最適である。ま
た、ビッカース硬度は少なくとも2000kg/mm2
以上であることが望ましく、さらに望ましくは2500
kg/mm2 以上と高くすると優れた走行耐久性能を得
ることができる。ただし、炭素膜中に含まれる水素濃度
は、50原子%以下が炭素膜硬度および炭素膜と潤滑剤
の付着力向上の観点から望ましい。
が耐久信頼性と信号出力とのバランス上最適である。ま
た、ビッカース硬度は少なくとも2000kg/mm2
以上であることが望ましく、さらに望ましくは2500
kg/mm2 以上と高くすると優れた走行耐久性能を得
ることができる。ただし、炭素膜中に含まれる水素濃度
は、50原子%以下が炭素膜硬度および炭素膜と潤滑剤
の付着力向上の観点から望ましい。
【0035】なお非磁性基板としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、芳香族ポリ
アミド、芳香族ポリイミド等のフィルムやアルミ基板、
ガラス基板等が使用可能である。磁性層が成膜される基
板表面は10nmから30nmの突起形成処理が施され
ているものが信頼性とRF出力を両立する観点から最適
である。
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、芳香族ポリ
アミド、芳香族ポリイミド等のフィルムやアルミ基板、
ガラス基板等が使用可能である。磁性層が成膜される基
板表面は10nmから30nmの突起形成処理が施され
ているものが信頼性とRF出力を両立する観点から最適
である。
【0036】強磁性金属薄膜としては、真空成膜法など
で成膜されたCo−Ni−O、Co−O、Co−Cr等
が使用可能である。その厚みは50nmから300nm
が一般的である。
で成膜されたCo−Ni−O、Co−O、Co−Cr等
が使用可能である。その厚みは50nmから300nm
が一般的である。
【0037】これらの強磁性金属薄膜、炭素膜、潤滑剤
は真空中において、連続成膜が可能である。
は真空中において、連続成膜が可能である。
【0038】なお、上記実施例では、8mmVTR用薄
膜テープのみについて説明したが、本発明はこれに限定
されるものではない。他の強磁性金属薄膜型磁気テー
プ、磁気ディスク等についても適用できる。
膜テープのみについて説明したが、本発明はこれに限定
されるものではない。他の強磁性金属薄膜型磁気テー
プ、磁気ディスク等についても適用できる。
【0039】(実施例3)以下本発明の第二の実施例に
ついて説明する。なお、本実施例の構成は、(実施例
1)に示した図1と同じ構成であるので、詳細な説明は
省略する。
ついて説明する。なお、本実施例の構成は、(実施例
1)に示した図1と同じ構成であるので、詳細な説明は
省略する。
【0040】非磁性基板1上への強磁性金属薄膜2、バ
ックコート層5、炭素膜3の製造方法は(実施例1)に
示した方法と同じである。(実施例1)と異なる点は、
(実施例1)では炭素膜3に紫外線を照射したのに対
し、本実施例ではバックコート層5に紫外線を照射する
点である。すなわち本実施例ではバックコート層5表面
を真空度1×10-5Torrの真空雰囲気中にて、2分
間の紫外線照射処理を行った。本実施例では(実施例
1)同様、紫外線照射光源としてオーク製作所製U字管
ランプ(VUV−233/B、ランプ電力230W)を
用いた。このランプによって照射される紫外線は主とし
て185nmと254nmの波長の紫外線である。最後
に、バックコート層5上に湿式塗布法(リバースロール
コータ)により4nm厚の潤滑剤層4を大気中にて形成
した。潤滑剤塗布溶液として、含フッ素カルボン酸C5
F11(CH2 )10COOHのイソプロピルアルコール2
000ppm溶液を用いた。
ックコート層5、炭素膜3の製造方法は(実施例1)に
示した方法と同じである。(実施例1)と異なる点は、
(実施例1)では炭素膜3に紫外線を照射したのに対
し、本実施例ではバックコート層5に紫外線を照射する
点である。すなわち本実施例ではバックコート層5表面
を真空度1×10-5Torrの真空雰囲気中にて、2分
間の紫外線照射処理を行った。本実施例では(実施例
1)同様、紫外線照射光源としてオーク製作所製U字管
ランプ(VUV−233/B、ランプ電力230W)を
用いた。このランプによって照射される紫外線は主とし
て185nmと254nmの波長の紫外線である。最後
に、バックコート層5上に湿式塗布法(リバースロール
コータ)により4nm厚の潤滑剤層4を大気中にて形成
した。潤滑剤塗布溶液として、含フッ素カルボン酸C5
F11(CH2 )10COOHのイソプロピルアルコール2
000ppm溶液を用いた。
【0041】以上のようにして、8mm幅テープ試料
(54m長)を得た。 (実施例4)(実施例3)において潤滑剤層4の形成方
法として湿式塗布法のかわりに、バックコート層5表面
を紫外線照射処理を行った後、引き続いて真空中におい
て含フッ素カルボン酸C5 F11(CH2 )10COOHを
抵抗加熱する真空蒸着法によって4nm厚の潤滑剤層4
を形成した以外は(実施例3)と同じ構成の8mm幅テ
ープ試料を作製した。
(54m長)を得た。 (実施例4)(実施例3)において潤滑剤層4の形成方
法として湿式塗布法のかわりに、バックコート層5表面
を紫外線照射処理を行った後、引き続いて真空中におい
て含フッ素カルボン酸C5 F11(CH2 )10COOHを
抵抗加熱する真空蒸着法によって4nm厚の潤滑剤層4
を形成した以外は(実施例3)と同じ構成の8mm幅テ
ープ試料を作製した。
【0042】(比較例6)(実施例3)においてバック
コート層5表面の真空中紫外線照射処理を省いた以外は
(実施例3)と同じ手順、構成の8mm幅テープ試料を
作製した。
コート層5表面の真空中紫外線照射処理を省いた以外は
(実施例3)と同じ手順、構成の8mm幅テープ試料を
作製した。
【0043】(比較例7)(実施例3)においてバック
コート層5表面の真空中紫外線照射処理を大気中におけ
る紫外線照射処理とした以外は、(実施例3)と同じ構
成の8mm幅テープ試料を作製した。
コート層5表面の真空中紫外線照射処理を大気中におけ
る紫外線照射処理とした以外は、(実施例3)と同じ構
成の8mm幅テープ試料を作製した。
【0044】(比較例8)(実施例3)においてバック
コート層5表面の紫外線照射時の真空度を1×10-5T
orrから真空度5Torrと変更した以外は、(実施
例3)と同じ構成の8mm幅テープ試料を作製した。
コート層5表面の紫外線照射時の真空度を1×10-5T
orrから真空度5Torrと変更した以外は、(実施
例3)と同じ構成の8mm幅テープ試料を作製した。
【0045】(比較例9)(実施例3)においてバック
コート層5表面の紫外線照射時の紫外線波長を主として
185nmと254nmの波長から主として365nm
の波長と変更した以外は、(実施例3)と同じ構成の8
mm幅テープ試料を作製した。
コート層5表面の紫外線照射時の紫外線波長を主として
185nmと254nmの波長から主として365nm
の波長と変更した以外は、(実施例3)と同じ構成の8
mm幅テープ試料を作製した。
【0046】(比較例10)(実施例3)においてバッ
クコート層5表面の紫外線照射時間を2分間から10分
間と変更した以外は、(実施例1)と同じ構成の8mm
幅テープ試料を作製した。
クコート層5表面の紫外線照射時間を2分間から10分
間と変更した以外は、(実施例1)と同じ構成の8mm
幅テープ試料を作製した。
【0047】以上の各実施例・比較例で得られた8mm
テープ試料について、(実施例1)から(実施例2)で
行なった潤滑剤と保護膜の付着強度測定(保護膜表面の
フッ素濃度分析)とμk変化測定、フリーラジカル濃度
測定をおこなった。ただし、μk変化の測定は、ステン
レス(材質:MH15)円柱にバックコート層5が接す
るようにして行った。
テープ試料について、(実施例1)から(実施例2)で
行なった潤滑剤と保護膜の付着強度測定(保護膜表面の
フッ素濃度分析)とμk変化測定、フリーラジカル濃度
測定をおこなった。ただし、μk変化の測定は、ステン
レス(材質:MH15)円柱にバックコート層5が接す
るようにして行った。
【0048】得られた評価結果を作製条件と共に、(表
2)に示す。
2)に示す。
【0049】
【表2】
【0050】(表2)から明らかなように、非磁性基板
の片側の面に少なくとも磁性層を設け、もう片側の面に
バックコート層を設け、真空中にてバックコート層に紫
外線を照射した後、大気中もしくは引き続いて真空中に
て潤滑剤を塗布することにより、バックコート層と潤滑
剤との付着強度が向上し、長期間の繰り返し摺動におい
ても安定した摩擦係数を示す磁気記録媒体を得ることが
できる。紫外線照射時の真空度が不十分な場合(比較例
7、8)や紫外線波長が350nm以上である場合(比
較例9)では、バックコート層と潤滑剤との付着強度が
不十分で、良好な接着性を示さない。また、繰り返し摺
動による摩擦係数の上昇が認められる。また真空中での
紫外線照射時間が長すぎる(比較例10)と、バックコ
ート層にダメージが生じ、繰り返し摺動による摩擦係数
の上昇が認められる。同時にラジカル濃度が大きくな
り、潤滑剤の極性基以外の汚染物質とフリーラジカルと
の反応が促進され、充分な潤滑剤付着力が得られない。
の片側の面に少なくとも磁性層を設け、もう片側の面に
バックコート層を設け、真空中にてバックコート層に紫
外線を照射した後、大気中もしくは引き続いて真空中に
て潤滑剤を塗布することにより、バックコート層と潤滑
剤との付着強度が向上し、長期間の繰り返し摺動におい
ても安定した摩擦係数を示す磁気記録媒体を得ることが
できる。紫外線照射時の真空度が不十分な場合(比較例
7、8)や紫外線波長が350nm以上である場合(比
較例9)では、バックコート層と潤滑剤との付着強度が
不十分で、良好な接着性を示さない。また、繰り返し摺
動による摩擦係数の上昇が認められる。また真空中での
紫外線照射時間が長すぎる(比較例10)と、バックコ
ート層にダメージが生じ、繰り返し摺動による摩擦係数
の上昇が認められる。同時にラジカル濃度が大きくな
り、潤滑剤の極性基以外の汚染物質とフリーラジカルと
の反応が促進され、充分な潤滑剤付着力が得られない。
【0051】以上のように本実施例によれば、非磁性基
板の片側の面に少なくとも磁性層を設け、もう片側の面
にバックコート層を設け、真空中にてバックコート層に
紫外線を照射した後、大気中もしくは引き続いて真空中
にて潤滑剤を塗布することにより、潤滑剤を良好な配向
性で強固にバックコート層上に付着させ、良好な潤滑性
を示す磁気記録媒体を得ることができる。特に、ビデオ
テープレコーダー使用時の繰り返し使用においても、低
く安定な摩擦係数を示す滑り性の優れた磁気記録媒体を
得ることができる。
板の片側の面に少なくとも磁性層を設け、もう片側の面
にバックコート層を設け、真空中にてバックコート層に
紫外線を照射した後、大気中もしくは引き続いて真空中
にて潤滑剤を塗布することにより、潤滑剤を良好な配向
性で強固にバックコート層上に付着させ、良好な潤滑性
を示す磁気記録媒体を得ることができる。特に、ビデオ
テープレコーダー使用時の繰り返し使用においても、低
く安定な摩擦係数を示す滑り性の優れた磁気記録媒体を
得ることができる。
【0052】なお、上記実施例では、8mmVTR用薄
膜テープのみについて説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、他の強磁性金属薄膜型磁気テー
プ、塗布型磁気テープ等についても適用できる。
膜テープのみについて説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、他の強磁性金属薄膜型磁気テー
プ、塗布型磁気テープ等についても適用できる。
【0053】(実施例5)以下本発明の第三の実施例に
ついて説明する。本実施例の炭素系部材はインクジェッ
トプリンターのノズル面に用いられるポリイミドであ
る。
ついて説明する。本実施例の炭素系部材はインクジェッ
トプリンターのノズル面に用いられるポリイミドであ
る。
【0054】真空度1×10-4Torrの真空雰囲気中
にて、20mm×50mmのポリイミドフィルム(商品
名UBE UPILEX)表面に紫外線を5分間照射し
た。本実施例では紫外線照射光源としてオーク製作所製
U字管ランプ(VUV−233/B、ランプ電力230
W)を用いた。このランプによって照射される紫外線は
主として185nmと254nmの波長の紫外線であ
る。紫外線照射処理後、ポリイミドフィルム上にディッ
ピング法により約15nm厚の潤滑剤層4を大気中にて
形成した。潤滑剤塗布溶液として、含フッ素カルボン酸
C5 F11(CH2)10COOHのイソプロピルアルコー
ル4000ppm溶液を用いた。
にて、20mm×50mmのポリイミドフィルム(商品
名UBE UPILEX)表面に紫外線を5分間照射し
た。本実施例では紫外線照射光源としてオーク製作所製
U字管ランプ(VUV−233/B、ランプ電力230
W)を用いた。このランプによって照射される紫外線は
主として185nmと254nmの波長の紫外線であ
る。紫外線照射処理後、ポリイミドフィルム上にディッ
ピング法により約15nm厚の潤滑剤層4を大気中にて
形成した。潤滑剤塗布溶液として、含フッ素カルボン酸
C5 F11(CH2)10COOHのイソプロピルアルコー
ル4000ppm溶液を用いた。
【0055】以上のようにして、紫外線照射ポリイミド
フィルムを得た。 (実施例6)(実施例5)において潤滑剤層4の形成方
法として湿式塗布法のかわりに、ポリイミドフィルム表
面に紫外線照射処理を行った後、引き続いて真空中にお
いて含フッ素カルボン酸C5F11(CH2 )10COOH
を抵抗加熱する真空蒸着法によって約15nm厚の潤滑
剤層4を形成した以外は、(実施例5)と同じ構成のポ
リイミドフィルムを作製した。
フィルムを得た。 (実施例6)(実施例5)において潤滑剤層4の形成方
法として湿式塗布法のかわりに、ポリイミドフィルム表
面に紫外線照射処理を行った後、引き続いて真空中にお
いて含フッ素カルボン酸C5F11(CH2 )10COOH
を抵抗加熱する真空蒸着法によって約15nm厚の潤滑
剤層4を形成した以外は、(実施例5)と同じ構成のポ
リイミドフィルムを作製した。
【0056】(比較例11)(実施例5)においてポリ
イミドフィルム表面の真空中紫外線照射処理を省いた以
外は、(実施例5)と同じ構成のポリイミドフィルムを
作製した。
イミドフィルム表面の真空中紫外線照射処理を省いた以
外は、(実施例5)と同じ構成のポリイミドフィルムを
作製した。
【0057】(比較例12)(実施例5)においてポリ
イミドフィルム表面の真空中紫外線照射処理を大気中に
おける紫外線照射処理とした以外は、(実施例5)と同
じ構成のポリイミドフィルムを作製した。
イミドフィルム表面の真空中紫外線照射処理を大気中に
おける紫外線照射処理とした以外は、(実施例5)と同
じ構成のポリイミドフィルムを作製した。
【0058】(比較例13)(実施例5)においてポリ
イミドフィルム表面の紫外線照射時の真空度を1×10
-4Torrから真空度5Torrと変更した以外は、
(実施例5)と同じ構成のポリイミドフィルムを作製し
た。
イミドフィルム表面の紫外線照射時の真空度を1×10
-4Torrから真空度5Torrと変更した以外は、
(実施例5)と同じ構成のポリイミドフィルムを作製し
た。
【0059】(比較例14)(実施例5)においてポリ
イミドフィルム表面の紫外線照射時の紫外線波長を主と
して185nmと254nmの波長から主として365
nmの波長と変更した以外は、(実施例5)と同じ構成
のポリイミドフィルムを作製した。
イミドフィルム表面の紫外線照射時の紫外線波長を主と
して185nmと254nmの波長から主として365
nmの波長と変更した以外は、(実施例5)と同じ構成
のポリイミドフィルムを作製した。
【0060】以上の各実施例・比較例で得られた紫外線
照射ポリイミドフィルムについて、(実施例1)から
(実施例2)で行なった潤滑剤と保護膜の付着強度測定
(保護膜表面のフッ素濃度分析)、接触角測定とフリー
ラジカル濃度測定をおこなった。
照射ポリイミドフィルムについて、(実施例1)から
(実施例2)で行なった潤滑剤と保護膜の付着強度測定
(保護膜表面のフッ素濃度分析)、接触角測定とフリー
ラジカル濃度測定をおこなった。
【0061】得られた評価結果を作製条件と共に、(表
3)に示す。
3)に示す。
【0062】
【表3】
【0063】(表3)から明らかなように本実施例によ
れば、真空中にてポリイミドフィルム表面に紫外線を照
射した後に、大気中もしくは引き続いて真空中にて潤滑
剤を塗布することにより、潤滑剤が配向性良く、かつ強
固にポリイミドフィルム表面に付着するので、非常に良
好な撥水性を得ることができる。特に撥水性の向上によ
り、インクジェットプリンターヘッドのインク噴射穴で
のインクの切れが良くなり、その結果インク詰まりが低
減され、印字不良が大幅に改善される。一方、紫外線照
射時の真空度が不十分な場合(比較例12、13)や紫
外線波長が350nm以上である場合(比較例14)で
は、炭素保護膜と潤滑剤との付着強度が不十分で、良好
な接着性を示さない。
れば、真空中にてポリイミドフィルム表面に紫外線を照
射した後に、大気中もしくは引き続いて真空中にて潤滑
剤を塗布することにより、潤滑剤が配向性良く、かつ強
固にポリイミドフィルム表面に付着するので、非常に良
好な撥水性を得ることができる。特に撥水性の向上によ
り、インクジェットプリンターヘッドのインク噴射穴で
のインクの切れが良くなり、その結果インク詰まりが低
減され、印字不良が大幅に改善される。一方、紫外線照
射時の真空度が不十分な場合(比較例12、13)や紫
外線波長が350nm以上である場合(比較例14)で
は、炭素保護膜と潤滑剤との付着強度が不十分で、良好
な接着性を示さない。
【0064】(実施例7)以下本発明の第四の実施例に
ついて説明する。本実施例の炭素系部材は傘、レインコ
ート、カーペット等に用いられるポリエステルである。
ついて説明する。本実施例の炭素系部材は傘、レインコ
ート、カーペット等に用いられるポリエステルである。
【0065】真空度1×10-4Torrの真空雰囲気中
にて、500mm幅のポリエステル(ポリエチレンテレ
フタレート)フィルム表面に紫外線を10分間照射し
た。本実施例では紫外線照射光源としてオーク製作所製
U字管ランプ(VUV−233/B、ランプ電力230
W)を用いた。このランプによって照射される紫外線は
主として185nmと254nmの波長の紫外線であ
る。紫外線照射処理後、ポリエステルフィルム上にディ
ッピング法により約15nm厚の潤滑剤層4を大気中に
て形成した。潤滑剤塗布溶液として、含フッ素カルボン
酸C5 F11(CH2)10COOHのイソプロピルアルコ
ール4000ppm溶液を用いた。
にて、500mm幅のポリエステル(ポリエチレンテレ
フタレート)フィルム表面に紫外線を10分間照射し
た。本実施例では紫外線照射光源としてオーク製作所製
U字管ランプ(VUV−233/B、ランプ電力230
W)を用いた。このランプによって照射される紫外線は
主として185nmと254nmの波長の紫外線であ
る。紫外線照射処理後、ポリエステルフィルム上にディ
ッピング法により約15nm厚の潤滑剤層4を大気中に
て形成した。潤滑剤塗布溶液として、含フッ素カルボン
酸C5 F11(CH2)10COOHのイソプロピルアルコ
ール4000ppm溶液を用いた。
【0066】以上のようにして、紫外線照射ポリエステ
ルフィルムを得た。 (実施例8)(実施例7)において潤滑剤層4の形成方
法として湿式塗布法のかわりに、ポリエステルフィルム
表面に紫外線照射処理を行った後、引き続いて真空中に
おいて含フッ素カルボン酸C5F11(CH2 )10COO
Hを抵抗加熱する真空蒸着法によって約15nm厚の潤
滑剤層4を形成した以外は、(実施例7)と同じ構成の
ポリエステルフィルムを作製した。
ルフィルムを得た。 (実施例8)(実施例7)において潤滑剤層4の形成方
法として湿式塗布法のかわりに、ポリエステルフィルム
表面に紫外線照射処理を行った後、引き続いて真空中に
おいて含フッ素カルボン酸C5F11(CH2 )10COO
Hを抵抗加熱する真空蒸着法によって約15nm厚の潤
滑剤層4を形成した以外は、(実施例7)と同じ構成の
ポリエステルフィルムを作製した。
【0067】(比較例15)(実施例7)においてポリ
エステルフィルム表面の真空中紫外線照射処理を省いた
以外は、(実施例7)と同じ構成のポリエステルフィル
ムを作製した。
エステルフィルム表面の真空中紫外線照射処理を省いた
以外は、(実施例7)と同じ構成のポリエステルフィル
ムを作製した。
【0068】(比較例16)(実施例7)においてポリ
エステルフィルム表面の真空中紫外線照射処理を大気中
における紫外線照射処理とした以外は、(実施例7)と
同じ構成のポリエステルフィルムを作製した。
エステルフィルム表面の真空中紫外線照射処理を大気中
における紫外線照射処理とした以外は、(実施例7)と
同じ構成のポリエステルフィルムを作製した。
【0069】(比較例17)(実施例7)においてポリ
エステルフィルム表面の紫外線照射時の真空度を1×1
0-4Torrから真空度5Torrと変更した以外は、
(実施例7)と同じ構成のポリエステルフィルムを作製
した。
エステルフィルム表面の紫外線照射時の真空度を1×1
0-4Torrから真空度5Torrと変更した以外は、
(実施例7)と同じ構成のポリエステルフィルムを作製
した。
【0070】(比較例18)(実施例7)においてポリ
エステルフィルム表面の紫外線照射時の紫外線波長を主
として185nmと254nmの波長から主として36
5nmの波長と変更した以外は、(実施例7)と同じ構
成のポリエステルフィルムを作製した。
エステルフィルム表面の紫外線照射時の紫外線波長を主
として185nmと254nmの波長から主として36
5nmの波長と変更した以外は、(実施例7)と同じ構
成のポリエステルフィルムを作製した。
【0071】以上の各実施例・比較例で得られた紫外線
照射ポリエステルフィルムについて、(実施例1)から
(実施例2)で行なった潤滑剤と保護膜の付着強度測定
(保護膜表面のフッ素濃度分析)、接触角測定とフリー
ラジカル濃度測定をおこなった。
照射ポリエステルフィルムについて、(実施例1)から
(実施例2)で行なった潤滑剤と保護膜の付着強度測定
(保護膜表面のフッ素濃度分析)、接触角測定とフリー
ラジカル濃度測定をおこなった。
【0072】得られた評価結果を作製条件と共に、(表
4)に示す。
4)に示す。
【0073】
【表4】
【0074】以上のように本実施例によれば、真空中に
てポリエステルフィルム表面に紫外線を照射した後に潤
滑剤を塗布することにより、非常に良好な撥水性が得ら
れることがわかる。また、潤滑剤とポリエステルフィル
ムとの付着力も良好である。
てポリエステルフィルム表面に紫外線を照射した後に潤
滑剤を塗布することにより、非常に良好な撥水性が得ら
れることがわかる。また、潤滑剤とポリエステルフィル
ムとの付着力も良好である。
【0075】(実施例9)以下本発明の第五の実施例に
ついて説明する。本実施例の炭素系部材はビデオテープ
レコーダーの走行系の樹脂ポストとして用いられるポリ
オキシメチレンである。
ついて説明する。本実施例の炭素系部材はビデオテープ
レコーダーの走行系の樹脂ポストとして用いられるポリ
オキシメチレンである。
【0076】真空度1×10-5Torrの真空雰囲気中
にて、20mm×50mmのポリオキシメチレン(商品
名ジュラコン)フィルムおよびポリオキシメチレン製ガ
イドポスト(直径4mm)の表面に紫外線を5分間照射
した。本実施例では紫外線照射光源としてオーク製作所
製U字管ランプ(VUV−233/B、ランプ電力23
0W)を用いた。このランプによって照射される紫外線
は主として185nmと254nmの波長の紫外線であ
る。紫外線照射処理後、ポリオキシメチレンフィルムお
よびポリオキシメチレン製ガイドポスト上にディッピン
グ法により約5nm厚の潤滑剤層4を大気中にて形成し
た。潤滑剤塗布溶液として、含フッ素カルボン酸C5 F
11(CH2 )10COOHのイソプロピルアルコール20
00ppm溶液を用いた。
にて、20mm×50mmのポリオキシメチレン(商品
名ジュラコン)フィルムおよびポリオキシメチレン製ガ
イドポスト(直径4mm)の表面に紫外線を5分間照射
した。本実施例では紫外線照射光源としてオーク製作所
製U字管ランプ(VUV−233/B、ランプ電力23
0W)を用いた。このランプによって照射される紫外線
は主として185nmと254nmの波長の紫外線であ
る。紫外線照射処理後、ポリオキシメチレンフィルムお
よびポリオキシメチレン製ガイドポスト上にディッピン
グ法により約5nm厚の潤滑剤層4を大気中にて形成し
た。潤滑剤塗布溶液として、含フッ素カルボン酸C5 F
11(CH2 )10COOHのイソプロピルアルコール20
00ppm溶液を用いた。
【0077】以上のようにして、紫外線照射ポリオキシ
メチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガイドポ
ストを得た。
メチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガイドポ
ストを得た。
【0078】(実施例10)(実施例9)において潤滑
剤層4の形成方法として湿式塗布法のかわりに、ポリオ
キシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガイ
ドポスト表面に紫外線照射処理を行った後、引き続いて
真空中において含フッ素カルボン酸C5F11(CH2 )
10COOHを抵抗加熱する真空蒸着法によって約5nm
厚の潤滑剤層4を形成した以外は、(実施例9)と同じ
構成のポリオキシメチレンフィルムおよびポリオキシメ
チレン製ガイドポストを作製した。
剤層4の形成方法として湿式塗布法のかわりに、ポリオ
キシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガイ
ドポスト表面に紫外線照射処理を行った後、引き続いて
真空中において含フッ素カルボン酸C5F11(CH2 )
10COOHを抵抗加熱する真空蒸着法によって約5nm
厚の潤滑剤層4を形成した以外は、(実施例9)と同じ
構成のポリオキシメチレンフィルムおよびポリオキシメ
チレン製ガイドポストを作製した。
【0079】(比較例19)(実施例9)においてポリ
オキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガ
イドポスト表面の真空中紫外線照射処理および潤滑剤塗
布処理を省いた以外は、(実施例9)と同じ構成のポリ
オキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガ
イドポストを作製した。
オキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガ
イドポスト表面の真空中紫外線照射処理および潤滑剤塗
布処理を省いた以外は、(実施例9)と同じ構成のポリ
オキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガ
イドポストを作製した。
【0080】(比較例20)(実施例9)においてポリ
オキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガ
イドポスト表面の真空中紫外線照射処理を省いた以外
は、(実施例9)と同じ構成のポリオキシメチレンフィ
ルムおよびポリオキシメチレン製ガイドポストを作製し
た。
オキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガ
イドポスト表面の真空中紫外線照射処理を省いた以外
は、(実施例9)と同じ構成のポリオキシメチレンフィ
ルムおよびポリオキシメチレン製ガイドポストを作製し
た。
【0081】(比較例21)(実施例9)においてポリ
オキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガ
イドポスト表面の真空中紫外線照射処理を大気中におけ
る紫外線照射処理とした以外は、(実施例9)と同じ構
成のポリオキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチ
レン製ガイドポストを作製した。
オキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガ
イドポスト表面の真空中紫外線照射処理を大気中におけ
る紫外線照射処理とした以外は、(実施例9)と同じ構
成のポリオキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチ
レン製ガイドポストを作製した。
【0082】(比較例22)(実施例9)においてポリ
オキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガ
イドポスト表面の紫外線照射時の真空度を1×10-5T
orrから真空度5Torrと変更した以外は、(実施
例9)と同じ構成のポリオキシメチレンフィルムおよび
ポリオキシメチレン製ガイドポストを作製した。
オキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガ
イドポスト表面の紫外線照射時の真空度を1×10-5T
orrから真空度5Torrと変更した以外は、(実施
例9)と同じ構成のポリオキシメチレンフィルムおよび
ポリオキシメチレン製ガイドポストを作製した。
【0083】(比較例23)(実施例9)においてポリ
オキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガ
イドポスト表面の紫外線照射時の紫外線波長を主として
185nmと254nmの波長から主として365nm
の波長と変更した以外は、(実施例9)と同じ構成のポ
リオキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製
ガイドポストを作製した。
オキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製ガ
イドポスト表面の紫外線照射時の紫外線波長を主として
185nmと254nmの波長から主として365nm
の波長と変更した以外は、(実施例9)と同じ構成のポ
リオキシメチレンフィルムおよびポリオキシメチレン製
ガイドポストを作製した。
【0084】以上の各実施例・比較例で得られた紫外線
照射ポリオキシメチレンフィルムを用いて、(実施例
1)から(実施例2)で行なった潤滑剤と保護膜の付着
強度測定(保護膜表面のフッ素濃度分析)とフリーラジ
カル濃度測定をおこなった。また以上の各実施例・比較
例で得られた紫外線照射ポリオキシメチレン製ポストと
(比較例1)の磁気テープを用いて、常温常湿環境下で
の往復摺動によるポリオキシメチレン製ポストと磁気テ
ープのバックコート面との摩擦係数変化(μk変化)を
測定した。
照射ポリオキシメチレンフィルムを用いて、(実施例
1)から(実施例2)で行なった潤滑剤と保護膜の付着
強度測定(保護膜表面のフッ素濃度分析)とフリーラジ
カル濃度測定をおこなった。また以上の各実施例・比較
例で得られた紫外線照射ポリオキシメチレン製ポストと
(比較例1)の磁気テープを用いて、常温常湿環境下で
の往復摺動によるポリオキシメチレン製ポストと磁気テ
ープのバックコート面との摩擦係数変化(μk変化)を
測定した。
【0085】得られた評価結果を作製条件と共に、(表
5)に示す。
5)に示す。
【0086】
【表5】
【0087】以上のように本実施例によれば、真空中に
てポリオキシメチレン樹脂表面に紫外線を照射した後に
潤滑剤を塗布することにより、非常に良好な撥水性が得
られることがわかる。また、潤滑剤とポリオキシメチレ
ンとの付着力も良好である。
てポリオキシメチレン樹脂表面に紫外線を照射した後に
潤滑剤を塗布することにより、非常に良好な撥水性が得
られることがわかる。また、潤滑剤とポリオキシメチレ
ンとの付着力も良好である。
【0088】なお、上記の実施例では、ポリイミド、ポ
リエステル、ポリオキシメチレンについて説明したが、
本発明はこれらに限定されるものではなく、他の炭素系
部材についても適用できる。
リエステル、ポリオキシメチレンについて説明したが、
本発明はこれらに限定されるものではなく、他の炭素系
部材についても適用できる。
【0089】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、炭素系部
材の表面を真空中にて紫外線照射した後に、炭素系部材
上に潤滑性もしくは撥水性、あるいは潤滑性と撥水性の
両方を有する潤滑剤を塗布することによって、潤滑剤を
良好な配向性で強固に炭素系部材上に付着させ、良好な
潤滑性・撥水性・耐食性を示す炭素系部材を得ることが
でき、その実用上の価値は大なるものがある。
材の表面を真空中にて紫外線照射した後に、炭素系部材
上に潤滑性もしくは撥水性、あるいは潤滑性と撥水性の
両方を有する潤滑剤を塗布することによって、潤滑剤を
良好な配向性で強固に炭素系部材上に付着させ、良好な
潤滑性・撥水性・耐食性を示す炭素系部材を得ることが
でき、その実用上の価値は大なるものがある。
【0090】さらに、炭素系部材の表面を真空中にて紫
外線照射した後に、大気に曝すことなく、引き続いて真
空中にて潤滑剤を塗布することによって、潤滑剤と炭素
系部材の付着性・配向性が向上し、炭素系部材の潤滑性
・撥水性・耐食性を大幅に向上することが可能となる。
外線照射した後に、大気に曝すことなく、引き続いて真
空中にて潤滑剤を塗布することによって、潤滑剤と炭素
系部材の付着性・配向性が向上し、炭素系部材の潤滑性
・撥水性・耐食性を大幅に向上することが可能となる。
【図1】本発明の実施例である金属薄膜型磁気記録テー
プの拡大断面図
プの拡大断面図
【符号の説明】 1 非磁性基板 2 強磁性金属薄膜 3 炭素膜 4 潤滑剤層 5 バックコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C10N 30:00 40:18 70:00 (72)発明者 高橋 喜代司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小田桐 優 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 桑原 賢次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 村居 幹夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】炭素または有機高分子化合物を含む炭素系
部材の表面を真空中にて紫外線照射した後に潤滑剤を塗
布する、炭素系部材の製造方法。 - 【請求項2】炭素または有機高分子化合物を含む炭素系
部材の表面を真空中にて紫外線照射した後、大気に曝す
ことなく引き続いて真空中にて潤滑剤を塗布する、炭素
系部材の製造方法。 - 【請求項3】紫外線の波長が350nm以下であること
を特徴とする請求項1または2記載の炭素系部材の製造
方法。 - 【請求項4】炭素系部材上の潤滑剤層が、−COOH、
−OH、−SH、−NH2 、=NH、−CONH2 、−
CONHR、−CONR2 、−COOR、=PR、=P
RO、=PRS、−OPO(OH)2 、−OPO(O
R)2 、−SO3M(ただし、Rは炭素数1〜22の炭
化水素基、Mは水素、アルカリ金属またはアルカリ土類
金属)から選ばれた少なくとも一つの極性基を有する含
フッ素系潤滑剤層であることを特徴とする請求項1また
は2記載の炭素系部材の製造方法。 - 【請求項5】非磁性基板上に少なくとも金属薄膜磁性層
と、請求項1または2記載の方法により潤滑剤を塗布し
た炭素系部材を保護膜として設けた磁気記録媒体の製造
方法。 - 【請求項6】非磁性基板の片側の面に少なくとも磁性層
を設け、もう片側の面に請求項1または2記載の方法に
より潤滑剤を塗布した炭素系部材をバックコート層とし
て設けた磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項7】紫外線の波長が350nm以下であること
を特徴とする請求項5または6記載の磁気記録媒体の製
造方法。 - 【請求項8】潤滑剤層が、−COOH、−OH、−S
H、−NH2 、=NH、−CONH2 、−CONHR、
−CONR2 、−COOR、=PR、=PRO、=PR
S、−OPO(OH)2 、−OPO(OR)2 、−SO
3 M(ただし、Rは炭素数1〜22の炭化水素基、Mは
水素、アルカリ金属またはアルカリ土類金属)から選ば
れた少なくとも一つの極性基を有する含フッ素系潤滑剤
層であることを特徴とする請求項5または6記載の磁気
記録媒体の製造方法。 - 【請求項9】炭素または有機高分子化合物を含む炭素系
部材の表面を、真空中にて紫外線照射した後に潤滑剤を
塗布する炭素系部材において、潤滑剤を塗布する前の炭
素系部材表面のフリーラジカルの分布密度が3000個
/μm2から30000個/μm2の範囲内にあることを
特徴とする炭素系部材。 - 【請求項10】炭素系部材上の潤滑剤層が、−COO
H、−OH、−SH、−NH2 、=NH、−CONH
2 、−CONHR、−CONR2 、−COOR、=P
R、=PRO、=PRS、−OPO(OH)2 、−OP
O(OR)2 、−SO 3 M(ただし、Rは炭素数1〜2
2の炭化水素基、Mは水素、アルカリ金属またはアルカ
リ土類金属)から選ばれた少なくとも一つの極性基を有
する含フッ素系潤滑剤層であることを特徴とする請求項
9記載の炭素系部材。 - 【請求項11】非磁性基板上に少なくとも金属薄膜磁性
層と、請求項9記載の炭素系部材を保護膜として設けた
磁気記録媒体。 - 【請求項12】非磁性基板の片側の面に少なくとも磁性
層を設け、もう片側の面に請求項9記載の炭素系部材を
バックコート層として設けた磁気記録媒体。 - 【請求項13】潤滑剤層が、−COOH、−OH、−S
H、−NH2 、=NH、−CONH2 、−CONHR、
−CONR2 、−COOR、=PR、=PRO、=PR
S、−OPO(OH)2 、−OPO(OR)2 、−SO
3 M(ただし、Rは炭素数1〜22の炭化水素基、Mは
水素、アルカリ金属またはアルカリ土類金属)から選ば
れた少なくとも一つの極性基を有する含フッ素系潤滑剤
層であることを特徴とする請求項11または12記載の
磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7031249A JPH08225791A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | 炭素系部材および磁気記録媒体並びにそれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7031249A JPH08225791A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | 炭素系部材および磁気記録媒体並びにそれらの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08225791A true JPH08225791A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=12326102
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7031249A Pending JPH08225791A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | 炭素系部材および磁気記録媒体並びにそれらの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08225791A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6949301B2 (en) | 2000-09-28 | 2005-09-27 | Hitachi Global Storage Technologies Japan, Ltd. | Magnetic recording medium, the manufacturing method and magnetic recording apparatus using the same |
-
1995
- 1995-02-20 JP JP7031249A patent/JPH08225791A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6949301B2 (en) | 2000-09-28 | 2005-09-27 | Hitachi Global Storage Technologies Japan, Ltd. | Magnetic recording medium, the manufacturing method and magnetic recording apparatus using the same |
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