JPH08226122A - 杭体への袋体の取付け構造及び固定具 - Google Patents

杭体への袋体の取付け構造及び固定具

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JPH08226122A
JPH08226122A JP5795995A JP5795995A JPH08226122A JP H08226122 A JPH08226122 A JP H08226122A JP 5795995 A JP5795995 A JP 5795995A JP 5795995 A JP5795995 A JP 5795995A JP H08226122 A JPH08226122 A JP H08226122A
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Hidekazu Shigematsu
秀和 重松
Izumi Taniguchi
泉 谷口
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 杭体1の先端部に、両端部に小径部17が形
成され中央部に大径部18を有する袋体2を嵌合し、そ
の袋体2の小径部17に、鋼棒7を円形に曲げて両端部
をオーバーラップさせた二本のリング6,6を間隔をお
いて平行に固定し、両端にフランジ9,9を取り付ける
と共に、中央部にはフランジ9,9に対向した受けフラ
ンジ10,10を取り付けた固定具5を嵌合し、フラン
ジ9,9と受けフランジ10,10とを締付けて、袋体
2を杭体1に固定する。 【効果】 固定具5が強力で、袋体2に作用する硬化材
料4の圧力で固定具5が捲れたり破断したりすることが
ない。また袋体2が内圧で伸長したときに固定具5によ
る締付け部が移動し、袋体2が内圧により固定具5の径
を拡大せしめる力を軽減することができ、内圧をさらに
高めることが可能となり、杭の固定強度を高めることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木又は建築工事にお
ける、杭の先端部に袋体を取付けるための固定具及び、
その取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、土木又は建築工事において、
杭の支持力を増強する目的で、杭の先端部に布製の袋体
を取付け、その杭を地中に埋め込んだ後、前記袋体内に
高圧のコンクリートなどの硬化材料を圧入し、当該硬化
材料で袋体を膨ませて地盤に圧接固定する方法が知られ
ており、例えば特公平4−40491号公報に記載され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この方法は、杭を硬化
材料で膨まされた袋体を介して地盤に強固に固定する必
要があるため、硬化材料は袋体内に高圧で圧入され、袋
体はその高い圧力に耐えるものであることが必要であ
る。
【0004】そしてその袋体の両端部は、強固に杭に固
定されていなければならず、袋体内に高い圧力が作用し
た場合においても、その固定部が破壊されたり、内部の
硬化材料が漏出することがあってはならない。
【0005】従来の杭においては、杭体より十分に大径
の袋体の両端を絞り、金属バンドなどによって締付けて
杭体に固定していたが、径の大きな袋体を使用する場合
においては、袋体内に高圧が作用すると袋体が膨脹し、
かかる金属バンドは容易に破断し、高圧の硬化材料を圧
入することができなかったのである。
【0006】図8は杭体1に袋体2の端末部を、金属バ
ンド3で締付けて固定した状態を示す図面である。袋体
2内に圧入された硬化材料4の圧力が低い場合には、図
8に実線で示すように袋体2は金属バンド3により適切
に締付けられて固定されているが、径の大きな袋体2を
使用し、しかも硬化材料4の圧力が高くなると、袋体2
が内圧によって伸長し、鎖線で示すように袋体2の端部
が金属バンド3の外側に被さるようになり、金属バンド
3の縁を捲り上げるように作用する。
【0007】そのため金属バンド3は、それ自体は金属
バンド3内の圧力に耐え得るような強度を有していて
も、その一方の縁から捲り上げられるため、容易に破断
してしまうのである。また捲り上げられた金属バンド3
の縁により、袋体2が傷付けられる恐れもある。
【0008】このように径の大きな袋体を使用する場合
には、硬化材料を高圧で注入することができないので、
地盤に対して強固に押付けることができず、杭の地盤へ
の固定強度を高めることが困難であった。
【0009】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、固定具が破断することなく袋体2内に高圧の硬
化材料を圧入することができ、杭を地盤に対して強固に
固定せしめることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決する手段】而して本発明の固定具は、鋼棒
を円形に曲げ加工し、両端部を軸方向にオーバーラップ
させてなる二本のリングを、間隔をおいて互いに平行に
固定し、鋼棒の両端に両リングの外側に跨がってフラン
ジを取り付けると共に、鋼棒の中央部には両リングの外
側に跨がって、前記フランジに対向した受けフランジを
取り付け、前記フランジと受けフランジとを相互に接近
する方向に締付ける締付け手段を設けたことを特徴とす
るものである。
【0011】また袋体の杭体への取付け構造の発明は、
杭体の先端部に、両端が杭体の外径にほゞ等しいか又は
それよりやゝ大きい小径部が形成され、中央部に杭体の
外径より十分に大きい大径部を有する袋体を嵌合し、そ
の袋体の両端の小径部を、前述の固定具で締付けて杭体
に固定したことを特徴とするものである。
【0012】図1及び図2は本発明の固定具5を示すも
のであって、この固定具5は一対のリング6,6よりな
っている。
【0013】各リング6,6はそれぞれ鋼棒7,7を円
形に湾曲させたものであって、その両端部はそれぞれ円
形の略半周に亙って、円形の軸方向にオーバーラップせ
しめられており、その両リング6,6は互いに平行に配
置され、ステー8を介して連結されている。
【0014】鋼棒7,7の両端には、それぞれ両リング
6,6に跨ってフランジ9,9が固定されており、鋼棒
7,7の中央部における前記フランジ9,9に対向する
位置のには、それぞれリング6,6に跨って受けフラン
ジ10,10が固定されている。そしてフランジ9,9
及び受けフランジ10,10は、リング6,6の外側に
突出せしめられている。
【0015】フランジ9,9及び受けフランジ10,1
0にはそれぞれボルト穴11,12が穿設されており、
当該ボルト穴11,12にボルト13を通してナット1
4で締めることにより、フランジ9,9と受けフランジ
10,10とが互いに接近し、リング6,6の径が縮小
する。
【0016】次に図3は、本発明における杭体1への袋
体2の取付け構造の一実施例を示すものである。本発明
においては、袋体2はたて糸15とよこ糸16とよりな
る筒状の織布であって、長さ方向に径が変化している。
【0017】すなわち、袋体2の両端部は杭体1の外径
にほゞ等しいか又はそれよりやゝ大きい径を有する小径
部17を形成し、袋体2の中央部は杭体1の外径より十
分に大きい大径部18が形成されている。
【0018】そしてこの袋体2は杭体1の先端部に被せ
られている。そしてその袋体2の両端部の小径部17の
外側に固定具5が嵌合され、前記ボルト13とナット1
4とを締付けることにより径が縮小され、袋体2は小径
部17において杭体1の表面に強固に締付け固定されて
いる。
【0019】
【作用】図4は、本発明により袋体2を取付けた杭21
を地盤に埋設する状態を示すものであって、図4(a)
は地盤19に杭埋設孔20を穿設した状態を示し、図4
(b)は、その杭埋設孔20に杭21を挿入した状態を
示す。杭21における袋体2は萎んだ状態であり、杭2
1を小径の杭埋設孔20に、容易に挿入することができ
る。
【0020】次いで杭体1に挿通された注入管22から
袋体2内にコンクリートなどの硬化材料4を圧入し、図
4(c)に示されるように、当該硬化材料4の圧力によ
って袋体2を膨ませて杭埋設孔20を拡開し、地盤19
に強く圧接して杭21を地盤19に強固に固定する。
【0021】図5は袋体2と杭体1との取付け部を示す
ものであって、袋体2の小径部17が固定具5によって
杭体1に締付けて固定されている。ここで袋体2内に硬
化材料4が圧入されると、その硬化材料4の圧力によっ
て、前述のように袋体2が伸長する。
【0022】このとき本発明においては、固定具5のリ
ング6,6が鋼棒よりなり強度が大きいと共に、袋体2
の両端部が小径部17であり、その小径部17において
固定具5で締付けられているため、袋体2がその内圧に
より固定具5の径を拡大せしめる作用は小さく、袋体2
の伸長により主として固定具5を軸方向に押す力のみが
作用する。
【0023】そして固定具5は二本のリング6,6によ
って袋体2を締付けており、その接触面積が小さいた
め、袋体2内の硬化材料4の漏出を有効に抑止しつつ、
固定具5は袋体2の表面を滑ることができる。
【0024】そのため袋体2が内圧で伸長すると、図5
に鎖線で示すように固定具5が滑って端末方向に移動す
ることにより、袋体2の伸長を許容し、袋体2が内圧に
より固定具の径を拡大せしめる力を軽減することができ
る。
【0025】またこの例においては、袋体2が両端部に
小径部17を有するものとして述べているが、杭体1の
外径より十分に大きい一定径の袋体2を使用する場合に
あっても、本発明の固定具5を使用することにより、袋
体2の内圧による伸長に伴って固定部分が移動する作用
を生じ、固定具5を過度に拡張して破断せしめることが
なく、また袋体2が損傷することもない。
【0026】
【実施例】図6は本発明の実施例を示すものであって、
袋体2の小径部17が外方に折返されて二重になってお
り、その折返し縁23の内側には、柔軟な紐、ロープ、
ワイヤーなどの、環状の紐状物24が介装されている。
そして折返し部25の外側から、固定具5によって締付
けられている。
【0027】この実施例においては、袋体2に内圧が作
用して伸長して、固定具5が軸方向に押されたとき、当
該固定具5が紐状物24が介装されて環状に膨んだ折返
し縁23を押圧し、袋体2の端末部が杭体1の表面を滑
って移動し、袋体2が伸長することができる。
【0028】また図6に示すように、杭体1の端末外面
に環状のリブ26を突設しておくことにより、袋体2が
過度に伸長して、杭体1の端末から外れるのを防止する
ことができる。
【0029】また図7は本発明の他の実施例を示すもの
であって、杭体1の外面に環状のリブ26が突設されて
おり、当該リブ26がリング6,6の間に位置するよう
に固定具5が配置されている。
【0030】この実施例においては、リブ26がリング
6,6の間にある範囲内で固定具5の移動が許容され、
袋体2が伸長することができると共に、内側のリング6
とリブ26とにより、固定具5の過度の移動が防止され
る。
【0031】またこの構造を図4における袋体2の上端
部の固定具5に適用した場合には、上述のように袋体2
の伸長が許容され且つ固定具5の過度の移動が防止され
ると共に、杭埋設孔20への杭21の埋設に不都合が生
じて杭21を抜く必要が生じたときには、杭21を抜く
ことにより袋体2が杭体1に対して先端方向に移動する
のに伴って固定具5も図7における左方に移動し、外側
のリング6がリブ26に引掛かることによってそれ以上
の移動が抑止され、袋体2が過度に先端方向に寄って障
害となることなく、杭21を引抜くことができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、固定具5が二本のリン
グ6,6よりなり、それが平行に連結されているので、
強度が大きく、袋体2が膨むことにより一方から捲れ上
ったり、破断したりすることがない。
【0033】またリング6,6は、それぞれ線状に袋体
2を締付けるので、硬化材料4を袋体2内に封入し、そ
の漏出を阻止すると共に、接触面積が小さいために摩擦
抵抗が小さく、固定具5と袋体2の間又は袋体2と杭体
1との間で滑りが生じ、袋体2が内圧により伸長するの
に伴って固定具5が移動し、袋体2が内圧により固定具
5の径を拡大せしめる力を軽減することができる。
【0034】さらに本発明の固定具5は、リング6,6
の両端部がオーバーラップしており、その端末において
フランジ9,9と受けフランジ10,10とを締付け手
段により締付けることにより、径を縮小するようにして
いるので、袋体2を全周に亙って均等に締付けることが
できる。
【0035】また一方のフランジ9と受けフランジ10
とを締付け手段で締付ければ、リング6,6の剛性によ
り他方のフランジ9とフランジ10との間隔も縮小し、
短いボルト13などの締付け手段により、容易に締付け
ることができる。
【0036】また本発明の方法によれば、袋体2の両端
部に杭体1の外径にほゞ一致する小径部17が形成され
ているので、固定具5により締付けても皺などが生じる
ことがなく、また小径部17においては内圧による膨脹
が小さいので、固定具5を拡げる力が生じない。
【0037】従って本発明によれば、袋体2に高圧の硬
化材料4を圧入しても、固定具5が破断することがな
く、また硬化材料4の圧力により袋体2が伸長したとき
に固定具5がそれに伴って移動し得るので、袋体2の両
端が固定されることにより均一に固定できる。
【0038】また請求項5によれば、杭21の埋設に不
都合が生じて杭21を杭埋設孔20から引抜く必要が生
じたときにも、袋体2が杭21の先端に寄ることがな
く、容易に引抜くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の固定具5の斜視図
【図2】 本発明の固定具5の横断面図
【図3】 本発明により袋体2を杭体1に取付けた状態
を示す側面図
【図4】 地盤19に杭21を埋設する状態を示す工程
【図5】 本発明により袋体2を杭体1に取付けた状態
の主要部の中央縦断面図
【図6】 本発明により袋体2を杭体1に取付けた状態
の実施例を示す主要部の中央縦断面図
【図7】 本発明により袋体2を杭体1に取付けた状態
の他の実施例を示す主要部の中央縦断面図
【図8】 従来の袋体2の杭体1への取付け構造を示
す、主要部の中央縦断面図
【符号の説明】
1 杭体 2 袋体 4 硬化材料 5 固定具 6 リング 7 鋼棒 9 フランジ 10 受けフランジ 13 ボルト(締付け手段) 14 ナット(締付け手段) 17 小径部 18 大径部 21 杭 23 折返し縁 24 紐状物 25 折返し部 26 リブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼棒(7)を円形に曲げ加工し、両端部
    を軸方向にオーバーラップさせてなる二本のリング
    (6,6)を、間隔をおいて互いに平行に固定し、鋼棒
    (7)の両端に両リング(6,6)の外側に跨がってフ
    ランジ(9,9)を取り付けると共に、鋼棒(7)の中
    央部には両リング(6,6)の外側に跨がって、前記フ
    ランジ(9,9)に対向した受けフランジ(10,1
    0)を取り付け、前記フランジ(9,9)と受けフラン
    ジ(10,10)とを相互に接近する方向に締付ける締
    付け手段(13,14)を設けたことを特徴とする、杭
    体への袋体の固定具
  2. 【請求項2】 杭体(1)の先端部に、両端部に杭体
    (1)の外径にほゞ等しいか又はそれよりやゝ大きい小
    径部(17)が形成され、中央部に杭体(1)の外径よ
    り十分に大きい大径部(18)を有する袋体(2)を嵌
    合し、その袋体(2)の小径部(17)を、請求項1に
    記載の固定具(5)で締付けて杭体(1)に固定したこ
    とを特徴とする、杭体への袋体の取付け構造
  3. 【請求項3】 前記袋体(2)の両端部を外側に折返
    し、当該折返し縁(23)の内側に環状の紐状物(2
    4)を介装し、折返し部(25)の外側から前記固定具
    (5)で締付けたことを特徴とする、請求項2に記載の
    杭体への袋体の取付け構造
  4. 【請求項4】 前記杭体(1)の端末外周に、環状のリ
    ブ(26)を突設したことを特徴とする、請求項2又は
    3に記載の杭体への袋体の取付け構造
  5. 【請求項5】 前記杭体(1)の外周に環状のリブ(2
    6)を突設し、当該リブ(26)が二本のリング(6,
    6)の間に位置するように固定具(5)を配置したこと
    を特徴とする、請求項2又は3に記載の杭体への袋体の
    取付け構造
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011021407A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Sansui Engineering Kk ロックボルトに装着するパッカー端末の緊締用キャップ及びそのキャップを用いたロックボルトに装着する筒型シームレスパイレンパッカー端末の緊締工法
JP2021532296A (ja) * 2018-12-25 2021-11-25 北京科瑞恒基建筑科技発展有限公司 杭底グラウチングチャンバー及び使用方法、並びに場所打ち杭体及びその施工方法

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