JPH08226348A - シリンダライナとシリンダブロックの結合方法 - Google Patents
シリンダライナとシリンダブロックの結合方法Info
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- JPH08226348A JPH08226348A JP3087795A JP3087795A JPH08226348A JP H08226348 A JPH08226348 A JP H08226348A JP 3087795 A JP3087795 A JP 3087795A JP 3087795 A JP3087795 A JP 3087795A JP H08226348 A JPH08226348 A JP H08226348A
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Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 シリンダブロックの燃焼室孔内周にシリンダ
ライナを設けたディーゼルエンジンにおいて、シリンダ
ライナ内周上端の環状凸部をなくすことによって、薄型
のメタルガスケットを使用することができ、しかもシリ
ンダライナの交換にも最適するシリンダライナとシリン
ダブロックの結合方法を提供する。 【構成】 エンジンの新規作成時には、シリンダライナ
3のフランジ3aをシリンダブロック2の段差4で支持
した定位置に挿入した状態で、シリンダブロックの上面
とシリンダライナの上面とが同一面となる面削加工をシ
リンダブロックの上面とシリンダライナの上面に対して
同時に行い、シリンダライナの交換時には、シリンダラ
イナ3のフランジ3aよりも薄厚のフランジを有する交
換用シリンダライナのフランジとシリンダブロック2の
段差4との間に、シリンダブロック2の上面と交換用シ
リンダライナの上面とが同一面になる厚さのリング状ス
トッパを挟持するようにした。
ライナを設けたディーゼルエンジンにおいて、シリンダ
ライナ内周上端の環状凸部をなくすことによって、薄型
のメタルガスケットを使用することができ、しかもシリ
ンダライナの交換にも最適するシリンダライナとシリン
ダブロックの結合方法を提供する。 【構成】 エンジンの新規作成時には、シリンダライナ
3のフランジ3aをシリンダブロック2の段差4で支持
した定位置に挿入した状態で、シリンダブロックの上面
とシリンダライナの上面とが同一面となる面削加工をシ
リンダブロックの上面とシリンダライナの上面に対して
同時に行い、シリンダライナの交換時には、シリンダラ
イナ3のフランジ3aよりも薄厚のフランジを有する交
換用シリンダライナのフランジとシリンダブロック2の
段差4との間に、シリンダブロック2の上面と交換用シ
リンダライナの上面とが同一面になる厚さのリング状ス
トッパを挟持するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダブロックの燃
焼室孔内周にシリンダライナを設けたディーゼルエンジ
ンにおけるシリンダライナとシリンダブロックの結合方
法に関するものである。
焼室孔内周にシリンダライナを設けたディーゼルエンジ
ンにおけるシリンダライナとシリンダブロックの結合方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大型または中型のディーゼルエンジンに
おいては、シリンダブロックのシリンダ孔内周に鋳鉄製
のシリンダライナが挿入してあり、シリンダブロックを
交換することなく、シリンダライナを交換することによ
り、メンテナンス時間及びメンテナンス費用を節減し、
エンジン自体を長年の使用に耐えるようにしている。
おいては、シリンダブロックのシリンダ孔内周に鋳鉄製
のシリンダライナが挿入してあり、シリンダブロックを
交換することなく、シリンダライナを交換することによ
り、メンテナンス時間及びメンテナンス費用を節減し、
エンジン自体を長年の使用に耐えるようにしている。
【0003】このような従来のジィーゼルエンジンの燃
焼室孔周辺の断面図を図5至図7に示してある。
焼室孔周辺の断面図を図5至図7に示してある。
【0004】図5において、1はシリンダヘッド、2は
シリンダブロック、3はシリンダライナである。シリン
ダライナ3の上部外周には環状のフランジ3aが設けら
れ、このフランジ3aがシリンダブロック2の内周に設
けられた環状の段差4の上面に支持された状態で嵌合し
てある。
シリンダブロック、3はシリンダライナである。シリン
ダライナ3の上部外周には環状のフランジ3aが設けら
れ、このフランジ3aがシリンダブロック2の内周に設
けられた環状の段差4の上面に支持された状態で嵌合し
てある。
【0005】また、シリンダライナ3の上端内周には環
状凸部5が形成され、この環状凸部5の外側のシリンダ
ヘッド1とシリンダブロック2との接合面にガスケット
gが介挿してある。
状凸部5が形成され、この環状凸部5の外側のシリンダ
ヘッド1とシリンダブロック2との接合面にガスケット
gが介挿してある。
【0006】シリンダライナ3に上記の環状凸部5が設
けられた理由は、燃焼室孔10で発生した燃焼ガスの炎
が、従来から石綿又はカーボン系で形成されたガスケッ
トgに接触するのを防ぐためである。
けられた理由は、燃焼室孔10で発生した燃焼ガスの炎
が、従来から石綿又はカーボン系で形成されたガスケッ
トgに接触するのを防ぐためである。
【0007】しかしながら、燃焼爆発時におけるシリン
ダヘッド1とシリンダブロック2との隙間変化を吸収す
るために、ガスケットgの厚さを環状凸部5の高さより
も厚く形成する必要がある。このため、環状凸部5の上
面には隙間C1が生じ、この隙間C1から侵入する燃焼
ガスの炎を避けるために、ガスケットgの燃焼室孔10
の内周に金属製グロメット6を嵌合することによってガ
スケットgを保護することが行われている。
ダヘッド1とシリンダブロック2との隙間変化を吸収す
るために、ガスケットgの厚さを環状凸部5の高さより
も厚く形成する必要がある。このため、環状凸部5の上
面には隙間C1が生じ、この隙間C1から侵入する燃焼
ガスの炎を避けるために、ガスケットgの燃焼室孔10
の内周に金属製グロメット6を嵌合することによってガ
スケットgを保護することが行われている。
【0008】このようなガスケットgをシリンダヘッド
1とシリンダブロック2との間に介挿してボルト締結す
ると、シリンダライナ3に対してはグロメット6の荷重
が作用することとなる。
1とシリンダブロック2との間に介挿してボルト締結す
ると、シリンダライナ3に対してはグロメット6の荷重
が作用することとなる。
【0009】このような状況において、シリンダライナ
3の内周側にグロメット6の荷重が作用すると、シリン
ダライナ3が燃焼室孔10側に撓むため、これを防止す
るには、ガスケットgの内周をできるだけ外側に広げる
ことにより、図5乃至図7の黒塗りの矢印で示したよう
に、グロメット6の荷重がシリンダライナ3のフランジ
3aの直下またはその外周に掛かるようにする必要があ
る。
3の内周側にグロメット6の荷重が作用すると、シリン
ダライナ3が燃焼室孔10側に撓むため、これを防止す
るには、ガスケットgの内周をできるだけ外側に広げる
ことにより、図5乃至図7の黒塗りの矢印で示したよう
に、グロメット6の荷重がシリンダライナ3のフランジ
3aの直下またはその外周に掛かるようにする必要があ
る。
【0010】このような理由で、従来の大型または中型
のディーゼルエンジンにおいては、シリンダライナ3の
環状凸部5の外周に隙間C2が生じたのであり、上記し
た環状凸部5の上面に生じた隙間C1とあわせて燃焼室
孔10の周辺には燃焼ガスを不完全燃焼させる隙間(デ
ッドボリューム)C1、C2が生じ、これが公害物質で
あるハイドロカーボンの発生原因となっていたのであ
る。
のディーゼルエンジンにおいては、シリンダライナ3の
環状凸部5の外周に隙間C2が生じたのであり、上記し
た環状凸部5の上面に生じた隙間C1とあわせて燃焼室
孔10の周辺には燃焼ガスを不完全燃焼させる隙間(デ
ッドボリューム)C1、C2が生じ、これが公害物質で
あるハイドロカーボンの発生原因となっていたのであ
る。
【0011】このような事態に対処するため、従来にお
いては、図6に示すように、環状凸部5の外周の隙間C
2に軟質製のファイヤーリング7を充填したり、図7に
示すように、このファイヤーリング7をグロメット6の
内側に設けることによって、シリンダライナ3の内周側
に荷重をかけない状態で環状凸部5の外周の隙間C2を
補充するようにしていた。
いては、図6に示すように、環状凸部5の外周の隙間C
2に軟質製のファイヤーリング7を充填したり、図7に
示すように、このファイヤーリング7をグロメット6の
内側に設けることによって、シリンダライナ3の内周側
に荷重をかけない状態で環状凸部5の外周の隙間C2を
補充するようにしていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年におけ
るガスケットは金属板を使用したメタルガスケットが一
般的となっている。このメタルガスケットによれば、薄
型のガスケットが形成でき、上記のデッドボリュームの
発生も極力抑えることができ、さらにはガスケット性能
としてもはるかに優れたものが構成できるのであるが、
依然として石綿の代わりにカーボン系を使用した厚型の
ソフトガスケット、またはこのソフトガスケットと厚み
を同じくしたメタルガスケットが大型または中型のディ
ーゼルエンジンに使用されているのが現状である。
るガスケットは金属板を使用したメタルガスケットが一
般的となっている。このメタルガスケットによれば、薄
型のガスケットが形成でき、上記のデッドボリュームの
発生も極力抑えることができ、さらにはガスケット性能
としてもはるかに優れたものが構成できるのであるが、
依然として石綿の代わりにカーボン系を使用した厚型の
ソフトガスケット、またはこのソフトガスケットと厚み
を同じくしたメタルガスケットが大型または中型のディ
ーゼルエンジンに使用されているのが現状である。
【0013】このように大型または中型のディーゼルエ
ンジンに対して、薄型のメタルガスケットの使用を困難
としている原因は、従来のシリンダライナの内周上端に
環状凸部5が形成されているからであり、上記したよう
に、この環状凸部5の厚さを越える厚型のガスケットを
ソフトガスケットまたは積層メタルガスケットによって
得ていたからである。
ンジンに対して、薄型のメタルガスケットの使用を困難
としている原因は、従来のシリンダライナの内周上端に
環状凸部5が形成されているからであり、上記したよう
に、この環状凸部5の厚さを越える厚型のガスケットを
ソフトガスケットまたは積層メタルガスケットによって
得ていたからである。
【0014】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
ので、シリンダブロックの燃焼室孔内周にシリンダライ
ナを設けたディーゼルエンジンにおいて、シリンダライ
ナ内周上端の環状凸部をなくすことによって、薄型のメ
タルガスケットを使用することができ、しかもシリンダ
ライナの交換にも最適するシリンダライナとシリンダブ
ロックの結合方法を提供することを目的とする。
ので、シリンダブロックの燃焼室孔内周にシリンダライ
ナを設けたディーゼルエンジンにおいて、シリンダライ
ナ内周上端の環状凸部をなくすことによって、薄型のメ
タルガスケットを使用することができ、しかもシリンダ
ライナの交換にも最適するシリンダライナとシリンダブ
ロックの結合方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のシリンダライナとシリンダブロックの結
合方法は、エンジンを構成するシリンダブロックの燃焼
室孔内周に環状の段差を設け、シリンダライナのフラン
ジを前記段差の上面で支持するように前記シリンダブロ
ックの燃焼室孔内周に嵌合したシリンダライナとシリン
ダブロックの結合方法において、前記エンジンの新規作
成時には、前記シリンダライナのフランジを前記シリン
ダブロックの段差で支持した定位置に挿入した状態で、
前記シリンダブロックの上面と前記シリンダライナの上
面とが同一面となる面削加工を前記シリンダブロックの
上面と前記シリンダライナの上面に対して同時に行い、
前記シリンダライナの交換時には、前記シリンダライナ
のフランジよりも薄厚のフランジを有する交換用シリン
ダライナの前記フランジと前記シリンダブロックの段差
との間に、前記シリンダブロックの上面と前記交換用シ
リンダライナの上面とが同一面になる厚さのリング状ス
トッパを挟持するようにしたことを特徴としている。
めに、本発明のシリンダライナとシリンダブロックの結
合方法は、エンジンを構成するシリンダブロックの燃焼
室孔内周に環状の段差を設け、シリンダライナのフラン
ジを前記段差の上面で支持するように前記シリンダブロ
ックの燃焼室孔内周に嵌合したシリンダライナとシリン
ダブロックの結合方法において、前記エンジンの新規作
成時には、前記シリンダライナのフランジを前記シリン
ダブロックの段差で支持した定位置に挿入した状態で、
前記シリンダブロックの上面と前記シリンダライナの上
面とが同一面となる面削加工を前記シリンダブロックの
上面と前記シリンダライナの上面に対して同時に行い、
前記シリンダライナの交換時には、前記シリンダライナ
のフランジよりも薄厚のフランジを有する交換用シリン
ダライナの前記フランジと前記シリンダブロックの段差
との間に、前記シリンダブロックの上面と前記交換用シ
リンダライナの上面とが同一面になる厚さのリング状ス
トッパを挟持するようにしたことを特徴としている。
【0016】また、前記リング状ストッパは多種類の厚
さのものが予め形成されて成り、前記シリンダライナの
交換時に、前記シリンダブロックの上面と前記シリンダ
ライナの上面とが最も同一面に近似する厚さのリング状
ストッパを前記シリンダブロックの段差と前記フランジ
との間に挟持するのが好ましい。
さのものが予め形成されて成り、前記シリンダライナの
交換時に、前記シリンダブロックの上面と前記シリンダ
ライナの上面とが最も同一面に近似する厚さのリング状
ストッパを前記シリンダブロックの段差と前記フランジ
との間に挟持するのが好ましい。
【0017】
【作用】上記の構成により、エンジンの新規作成時に
は、シリンダライナのフランジをシリンダブロックの段
差で支持した定位置に挿入し、この状態で、シリンダブ
ロックの上面とシリンダライナの上面とが同一面となる
面削加工を行う。これにより、シリンダブロックの内周
上端に段差を生じることのない平坦なシリンダ上面が得
られる。
は、シリンダライナのフランジをシリンダブロックの段
差で支持した定位置に挿入し、この状態で、シリンダブ
ロックの上面とシリンダライナの上面とが同一面となる
面削加工を行う。これにより、シリンダブロックの内周
上端に段差を生じることのない平坦なシリンダ上面が得
られる。
【0018】このようなエンジン構造のシリンダヘッド
とシリンダブロックとの間には、近年開発されている薄
型のメタルガスケットが使用でき、このメタルガスケッ
トはシリンダライナのフランジ部に対する荷重対策にも
十分対応できるものである。また、シリンダライナの交
換時には、シリンダブロックの段差とフランジとの間
に、シリンダブロックの上面とシリンダライナの上面と
が同一面になる厚さのリング状ストッパを挟持する。
とシリンダブロックとの間には、近年開発されている薄
型のメタルガスケットが使用でき、このメタルガスケッ
トはシリンダライナのフランジ部に対する荷重対策にも
十分対応できるものである。また、シリンダライナの交
換時には、シリンダブロックの段差とフランジとの間
に、シリンダブロックの上面とシリンダライナの上面と
が同一面になる厚さのリング状ストッパを挟持する。
【0019】これにより、上記と同様に、シリンダライ
ナの交換時においても、シリンダブロックの上面とシリ
ンダライナの上面とが一致したエンジン構造が得られ、
上記同様に薄型のメタルガスケットの使用が可能とな
る。
ナの交換時においても、シリンダブロックの上面とシリ
ンダライナの上面とが一致したエンジン構造が得られ、
上記同様に薄型のメタルガスケットの使用が可能とな
る。
【0020】また、一種類の交換用シリンダライナと多
種類の厚さのリング状ストッパを予め形成しておいて、
シリンダライナの交換時に、シリンダブロックの上面と
シリンダライナの上面とが最も同一面に近似する厚さの
リング状ストッパをシリンダブロックの段差とフランジ
との間に挟持すると、シリンダブロックの上面とシリン
ダライナの上面とが略同一面となって、上記同様に薄型
のメタルガスケットの使用が可能となる。
種類の厚さのリング状ストッパを予め形成しておいて、
シリンダライナの交換時に、シリンダブロックの上面と
シリンダライナの上面とが最も同一面に近似する厚さの
リング状ストッパをシリンダブロックの段差とフランジ
との間に挟持すると、シリンダブロックの上面とシリン
ダライナの上面とが略同一面となって、上記同様に薄型
のメタルガスケットの使用が可能となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
説明する。
【0022】図1は本発明においてエンジンの新規作成
時のシリンダライナとシリンダブロックの結合方法を示
す断面図である。図2は本発明においてシリンダライナ
交換時のシリンダライナとシリンダブロックの結合方法
を示す断面図である。図3は図2のシリンダライナ交換
時における他の実施例を示す断面図である。図4は本発
明によて結合されたシリンダライナとシリンダブロック
の上面にメタルガスケットを装着した状況を示す断面図
である。
時のシリンダライナとシリンダブロックの結合方法を示
す断面図である。図2は本発明においてシリンダライナ
交換時のシリンダライナとシリンダブロックの結合方法
を示す断面図である。図3は図2のシリンダライナ交換
時における他の実施例を示す断面図である。図4は本発
明によて結合されたシリンダライナとシリンダブロック
の上面にメタルガスケットを装着した状況を示す断面図
である。
【0023】なお、以下の説明において、従来例を示す
図5乃至図7と同様の部分には同一の数字が用いてあ
る。また、図中の黒塗りの矢印は、図示した箇所での荷
重の大きさを、その黒塗りの大きさで示したものであ
る。
図5乃至図7と同様の部分には同一の数字が用いてあ
る。また、図中の黒塗りの矢印は、図示した箇所での荷
重の大きさを、その黒塗りの大きさで示したものであ
る。
【0024】図1において、エンジンを構成するシリン
ダブロック2の燃焼室孔10内周には環状の段差4が設
けられ、シリンダライナ3にはシリンダブロック2の段
差4の底面からシリンダブロック2の上面2bまでの距
離(以下、「段差4の高さH」と言う)と略同一のフラ
ンジ厚さT1をもつフランジ3aが形成されている。こ
のようなシリンダライナ3の成形時に、段差4の高さH
とフランジ3aの厚さT1とが全く一致するものが作成
できれば、シリンダライナ3の上面3bとシリンダブロ
ック2の上面2bとが同一面となるが、段差4の加工精
度等に問題があって現状の技術では困難である。
ダブロック2の燃焼室孔10内周には環状の段差4が設
けられ、シリンダライナ3にはシリンダブロック2の段
差4の底面からシリンダブロック2の上面2bまでの距
離(以下、「段差4の高さH」と言う)と略同一のフラ
ンジ厚さT1をもつフランジ3aが形成されている。こ
のようなシリンダライナ3の成形時に、段差4の高さH
とフランジ3aの厚さT1とが全く一致するものが作成
できれば、シリンダライナ3の上面3bとシリンダブロ
ック2の上面2bとが同一面となるが、段差4の加工精
度等に問題があって現状の技術では困難である。
【0025】従って、エンジンの新規作成時には、シリ
ンダライナ3のフランジ厚さT1を段差4の高さHと略
同一の面削代を有した厚さに形成しておき、シリンダラ
イナ3のフランジ3aをシリンダブロック2の段差4で
支持した定位置に挿入した後、シリンダブロック2の上
面2bとシリンダライナ3の上面3bとが同一面となる
面削加工を夫々の上面2b、3bに対して同時加工で行
うようにする。
ンダライナ3のフランジ厚さT1を段差4の高さHと略
同一の面削代を有した厚さに形成しておき、シリンダラ
イナ3のフランジ3aをシリンダブロック2の段差4で
支持した定位置に挿入した後、シリンダブロック2の上
面2bとシリンダライナ3の上面3bとが同一面となる
面削加工を夫々の上面2b、3bに対して同時加工で行
うようにする。
【0026】この加工の際には、シリンダライナ3をシ
リンダブロック2の燃焼室孔10内の定位置に対して適
当な方法で固定した状態にしてから面削加工を行うのが
好ましい。
リンダブロック2の燃焼室孔10内の定位置に対して適
当な方法で固定した状態にしてから面削加工を行うのが
好ましい。
【0027】さらに、シリンダライナ3の交換時には、
図2に示すように、シリンダブロック2の段差4と交換
用シリンダライナ3のフランジ3a’(フランジ厚さT
1’、T1’<T1)との間に、シリンダブロック2の
上面2bと交換用シリンダライナ3’の上面3b’とが
同一面になる厚さT2のリング状ストッパ8を挟持する
とよい。
図2に示すように、シリンダブロック2の段差4と交換
用シリンダライナ3のフランジ3a’(フランジ厚さT
1’、T1’<T1)との間に、シリンダブロック2の
上面2bと交換用シリンダライナ3’の上面3b’とが
同一面になる厚さT2のリング状ストッパ8を挟持する
とよい。
【0028】ところで、エンジンの使用後においては処
々に歪みが生じており、またシリンダブロック2の段差
4の加工精度にも誤差があるため、段差4の高さHはエ
ンジンごとに異なるのが現状である。これに対処して、
歪みの生じたエンジンごとにフランジ3aを所要厚さに
作成するのでは時間と経費がかかり、現実的には不可能
であるため、数種類のフランジ厚さを有した交換用シリ
ンダライナを作成して市場に供給しているのが現状であ
る。
々に歪みが生じており、またシリンダブロック2の段差
4の加工精度にも誤差があるため、段差4の高さHはエ
ンジンごとに異なるのが現状である。これに対処して、
歪みの生じたエンジンごとにフランジ3aを所要厚さに
作成するのでは時間と経費がかかり、現実的には不可能
であるため、数種類のフランジ厚さを有した交換用シリ
ンダライナを作成して市場に供給しているのが現状であ
る。
【0029】これに対処して、多種類の交換用シリンダ
ライナ3’と多種類のフランジ厚さT2のリング状スト
ッパ8を予め形成しておき、その中から、シリンダライ
ナの交換時に、シリンダブロック2の上面2bと交換用
シリンダライナ3’の上面3b’とが最も同一面に近似
する厚さT2のリング状ストッパ8を選択して、シリン
ダブロック2の段差4とフランジ3a’との間に挟持す
るとよい。
ライナ3’と多種類のフランジ厚さT2のリング状スト
ッパ8を予め形成しておき、その中から、シリンダライ
ナの交換時に、シリンダブロック2の上面2bと交換用
シリンダライナ3’の上面3b’とが最も同一面に近似
する厚さT2のリング状ストッパ8を選択して、シリン
ダブロック2の段差4とフランジ3a’との間に挟持す
るとよい。
【0030】このような方法によれば、一種類の交換用
シリンダライナ3’に対して、リング状ストッパ8を選
別するだけで、シリンダブロック2の上面2bとシリン
ダライナ3’の上面3b’とを同一面に近似した状態と
することができる。
シリンダライナ3’に対して、リング状ストッパ8を選
別するだけで、シリンダブロック2の上面2bとシリン
ダライナ3’の上面3b’とを同一面に近似した状態と
することができる。
【0031】またこのとき、図3に示すように、交換用
シリンダライナ3’のフランジ厚さT1’にリング状ス
トッパ8の厚さT2とを加えた厚さのほうが段差4の高
さHよりも大(誤差t)なるリング状ストッパ8を挟持
すれば、交換用シリンダライナ3’の挿着後に、このシ
リンダライナ3’の上面3b’をシリンダブロック2の
上面2bに合わせて面削加工することができ、シリンダ
ブロック2のほうは非加工で、両者の上面を一致させる
ことが可能となる。
シリンダライナ3’のフランジ厚さT1’にリング状ス
トッパ8の厚さT2とを加えた厚さのほうが段差4の高
さHよりも大(誤差t)なるリング状ストッパ8を挟持
すれば、交換用シリンダライナ3’の挿着後に、このシ
リンダライナ3’の上面3b’をシリンダブロック2の
上面2bに合わせて面削加工することができ、シリンダ
ブロック2のほうは非加工で、両者の上面を一致させる
ことが可能となる。
【0032】図4は、上記のような方法によってエンジ
ンの新規作成時に結合されたシリンダブロック2とシリ
ンダライナ3の両上面2b、3bにメタルガスケットG
を装着した状況を示すものである。
ンの新規作成時に結合されたシリンダブロック2とシリ
ンダライナ3の両上面2b、3bにメタルガスケットG
を装着した状況を示すものである。
【0033】この図のメタルガスケットGは、基板11
がシリンダブロック2の上面2bに位置する部分12
と、シリンダライナ3の上面3bに位置する部分13と
で分離されて成り、シリンダライナ3の上面3bに位置
する基板13においては、燃焼室10側の部分13aが
段差4の直上部分13bよりも薄く形成されている。
がシリンダブロック2の上面2bに位置する部分12
と、シリンダライナ3の上面3bに位置する部分13と
で分離されて成り、シリンダライナ3の上面3bに位置
する基板13においては、燃焼室10側の部分13aが
段差4の直上部分13bよりも薄く形成されている。
【0034】従って、シリンダヘッド1とシリンダブロ
ック2とをボルト締結したとき、より厚い段差4の直上
部分13bが大なる荷重(図中、黒塗りの矢印で示す)
を有するが、この荷重はすべて段差4で支持され、シリ
ンダライナ3の変形には影響しない。
ック2とをボルト締結したとき、より厚い段差4の直上
部分13bが大なる荷重(図中、黒塗りの矢印で示す)
を有するが、この荷重はすべて段差4で支持され、シリ
ンダライナ3の変形には影響しない。
【0035】さらに、このメタルガスケットGにおいて
は、シリンダライナ3の上面3bが従来のような環状凸
部を有しない平坦面とされているため、メタルガスケッ
トGの内周を燃焼室孔10の近傍まで形成することがで
きる。
は、シリンダライナ3の上面3bが従来のような環状凸
部を有しない平坦面とされているため、メタルガスケッ
トGの内周を燃焼室孔10の近傍まで形成することがで
きる。
【0036】このように、本発明によって従来の大型ま
たは中型のディーゼルエンジンのシリンダライナの内周
上端に設けられていた環状凸部を廃止し、シリンダライ
ナ3の上面3bとシリンダブロック2の上面2bとが同
一の平面になるように面削加工することによって、近年
普及している薄型のメタルガスケットが使用でき、上記
のように燃焼温度、荷重等には何も問題がないばかり
か、メタルガスケットGの内周を燃焼室孔10の近傍ま
で形成することができるため、燃焼ガスを不完全燃焼さ
せる隙間がなく、公害物質であるハイドロカーボンの発
生を極力防止することが可能となる。
たは中型のディーゼルエンジンのシリンダライナの内周
上端に設けられていた環状凸部を廃止し、シリンダライ
ナ3の上面3bとシリンダブロック2の上面2bとが同
一の平面になるように面削加工することによって、近年
普及している薄型のメタルガスケットが使用でき、上記
のように燃焼温度、荷重等には何も問題がないばかり
か、メタルガスケットGの内周を燃焼室孔10の近傍ま
で形成することができるため、燃焼ガスを不完全燃焼さ
せる隙間がなく、公害物質であるハイドロカーボンの発
生を極力防止することが可能となる。
【0037】なお、このメタルガスケットGの基板11
には補助板14が添付され、この補助板14が燃焼室孔
10を囲繞するように上記の薄厚の基板13a部分に湾
曲状に折り返されている。この折り返し部分14aは、
基板13aに接触しない空隙部分を有してシリンダライ
ナ3の上面3bに接触しているため、エンジンの燃焼熱
をシリンダライナ3側に逃がすことが可能となる。
には補助板14が添付され、この補助板14が燃焼室孔
10を囲繞するように上記の薄厚の基板13a部分に湾
曲状に折り返されている。この折り返し部分14aは、
基板13aに接触しない空隙部分を有してシリンダライ
ナ3の上面3bに接触しているため、エンジンの燃焼熱
をシリンダライナ3側に逃がすことが可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、エンジンの新規作
成時において、シリンダブロックの上面とシリンダライ
ナの上面とが一致しなくても、これらの上面同士を同時
に面削加工することによって同一面とすることができる
ため、薄型のメタルガスケットの内周を燃焼室孔に接す
る付近まで設けることができ、従来のジィーゼルエンジ
ンにおいて問題となっていたデッドボリュームが発生せ
ず、燃焼ガスは完全燃焼してハイドロカーボンの発生を
防止することが可能となる。
成時において、シリンダブロックの上面とシリンダライ
ナの上面とが一致しなくても、これらの上面同士を同時
に面削加工することによって同一面とすることができる
ため、薄型のメタルガスケットの内周を燃焼室孔に接す
る付近まで設けることができ、従来のジィーゼルエンジ
ンにおいて問題となっていたデッドボリュームが発生せ
ず、燃焼ガスは完全燃焼してハイドロカーボンの発生を
防止することが可能となる。
【0039】また、こうして得られた同一面はシリンダ
ヘッドとの接合面を形成するのであるから、ここに介挿
されてボルト締結されたガスケットのシール性能が向上
するものである。
ヘッドとの接合面を形成するのであるから、ここに介挿
されてボルト締結されたガスケットのシール性能が向上
するものである。
【0040】さらに、シリンダライナ交換時において
は、一種類のシリンダライナに対応してリング状ストッ
パを選定することにより、上記のようにシリンダブロッ
クの上面とシリンダライナの上面とを一致(または近似
した状態に)することが可能となる。
は、一種類のシリンダライナに対応してリング状ストッ
パを選定することにより、上記のようにシリンダブロッ
クの上面とシリンダライナの上面とを一致(または近似
した状態に)することが可能となる。
【0041】これは、市場サービスにおいては、サービ
スパーツがシリンダライナ一種ですみ、リング状ストッ
パを各種そろえておくことによって対応することができ
るため、サービスパーツのコストダウンをも可能にする
ものである。
スパーツがシリンダライナ一種ですみ、リング状ストッ
パを各種そろえておくことによって対応することができ
るため、サービスパーツのコストダウンをも可能にする
ものである。
【図1】図1は本発明においてエンジンの新規作成時の
シリンダライナとシリンダブロックの結合方法を示す断
面図である。
シリンダライナとシリンダブロックの結合方法を示す断
面図である。
【図2】図2は本発明においてシリンダライナ交換時の
シリンダライナとシリンダブロックの結合方法を示す断
面図である。
シリンダライナとシリンダブロックの結合方法を示す断
面図である。
【図3】図3は図2のシリンダライナ交換時における他
の実施例を示す断面図である。
の実施例を示す断面図である。
【図4】図4は本発明によて結合されたシリンダライナ
とシリンダブロックの上面にメタルガスケットを装着し
た状況を示す断面図である。
とシリンダブロックの上面にメタルガスケットを装着し
た状況を示す断面図である。
【図5】図5は従来のシリンダライナとシリンダブロッ
クとの結合構造に対してソフトガスケットを装着した状
況を示す断面図である。
クとの結合構造に対してソフトガスケットを装着した状
況を示す断面図である。
【図6】図6は図5の他の状況を示す断面図である。
【図7】図7は図5のさらに他の状況を示す断面図であ
る。
る。
1…シリンダヘッド 2…シリンダブロック 2b…シリンダブロックの上面 3…シリンダライナ 3a…シリンダライナのフランジ 3b…シリンダライナの上面 3’…交換用シリンダライナ 3a’…交換用シリンダライナのフランジ 3b’…交換用シリンダライナの上面 4…シリンダブロックの段差 8…リング状ストッパ H…段差の高さ T1、T1’…シリンダライナのフランジの厚さ T2…リング状ストッパの厚さ
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンを構成するシリンダブロック
(2)の燃焼室孔(10)内周に環状の段差(4)を設
け、シリンダライナ(3)のフランジ(3a)を前記段
差(4)の上面で支持するように前記シリンダブロック
(2)の燃焼室孔(10)内周に嵌合したシリンダライ
ナ(3)とシリンダブロック(2)の結合方法におい
て、前記エンジンの新規作成時には、前記シリンダライ
ナ(3)のフランジ(3a)を前記シリンダブロック
(2)の段差(4)で支持した定位置に挿入した状態
で、前記シリンダブロック(2)の上面と前記シリンダ
ライナ(3)の上面とが同一面となる面削加工を前記シ
リンダブロック(2)の上面と前記シリンダライナ
(3)の上面に対して同時に行い、前記シリンダライナ
(3)の交換時には、前記シリンダライナ(3)のフラ
ンジ(3a)よりも薄厚のフランジ(3a’)を有する
交換用シリンダライナ(3’)の前記フランジ(3
a’)と前記シリンダブロック(2)の段差(4)との
間に、前記シリンダブロック(2)の上面と前記交換用
シリンダライナ(3’)の上面とが同一面になる厚さの
リング状ストッパ(8)を挟持するようにしたことを特
徴とするシリンダライナとシリンダブロックの結合方
法。 - 【請求項2】 前記リング状ストッパ(8)は多種類の
厚さのものが予め形成されて成り、前記シリンダライナ
(3)の交換時に、前記シリンダブロック(2)の上面
と前記交換用シリンダライナ(3’)の上面とが最も同
一面に近似する厚さのリング状ストッパ(8)を前記シ
リンダブロック(2)の段差(4)と前記フランジ(3
a’)との間に挟持するようにしたことを特徴とする請
求項1記載のシリンダライナとシリンダブロックの結合
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3087795A JPH08226348A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | シリンダライナとシリンダブロックの結合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3087795A JPH08226348A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | シリンダライナとシリンダブロックの結合方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08226348A true JPH08226348A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=12315974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3087795A Pending JPH08226348A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | シリンダライナとシリンダブロックの結合方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08226348A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013530340A (ja) * | 2010-06-16 | 2013-07-25 | スカニア シーブイ アクチボラグ | 燃焼機関における装置 |
| US20160047331A1 (en) * | 2014-08-18 | 2016-02-18 | Caterpillar Inc. | Method of remanufacturing an engine block |
| CN110691672A (zh) * | 2017-06-02 | 2020-01-14 | 卡特彼勒公司 | 用于再制造发动机缸体的方法 |
| US10642569B2 (en) | 2016-07-26 | 2020-05-05 | Beijing Xiaomi Mobile Software Co., Ltd. | Methods and devices for identifying object in virtual reality communication, and virtual reality equipment |
-
1995
- 1995-02-20 JP JP3087795A patent/JPH08226348A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013530340A (ja) * | 2010-06-16 | 2013-07-25 | スカニア シーブイ アクチボラグ | 燃焼機関における装置 |
| US20160047331A1 (en) * | 2014-08-18 | 2016-02-18 | Caterpillar Inc. | Method of remanufacturing an engine block |
| CN105370425A (zh) * | 2014-08-18 | 2016-03-02 | 卡特彼勒公司 | 再制造发动机机体的方法 |
| US10642569B2 (en) | 2016-07-26 | 2020-05-05 | Beijing Xiaomi Mobile Software Co., Ltd. | Methods and devices for identifying object in virtual reality communication, and virtual reality equipment |
| CN110691672A (zh) * | 2017-06-02 | 2020-01-14 | 卡特彼勒公司 | 用于再制造发动机缸体的方法 |
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