JPH08227174A - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JPH08227174A
JPH08227174A JP5675495A JP5675495A JPH08227174A JP H08227174 A JPH08227174 A JP H08227174A JP 5675495 A JP5675495 A JP 5675495A JP 5675495 A JP5675495 A JP 5675495A JP H08227174 A JPH08227174 A JP H08227174A
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JP
Japan
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toner
styrene
charge control
control agent
molecular weight
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Application number
JP5675495A
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English (en)
Inventor
Tomomi Oshiba
知美 大柴
Hiroshi Yamazaki
弘 山崎
Yuji Marukawa
雄二 丸川
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定した帯電性を示し、文字ちり、かぶりな
どのない良好な画像を与える、結着樹脂にスチレン系成
分を50%以上含有するスチレン−アクリル共重合体を用
いた電子写真用トナーを提供すること。 【構成】 結着樹脂、着色剤及び荷電制御剤を含有する
トナーにおいて、結着樹脂が、ゲルパーミュエイション
クロマトグラフィー(GPC)によって測定した分子量
分布において、分子量が1×103〜5×105である領域に
少なくとも1つのピークを有し、かつ、スチレン系成分
を50%以上含有するスチレン−アクリル共重合体であ
り、荷電制御剤が100〜200℃の融点を有する化合物であ
るトナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法、静電印刷法等において形成される静電潜像を現像す
る際に用いられるトナーに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来、複写機の画像形成法に
用いられている電子写真法は、一般的には、光導電性材
料よりなる感光層を有してなる感光体に一様な静電荷を
付与した後、像露光により当該感光体の表面に原稿に対
応した静電潜像を形成し、この静電潜像を現像剤により
現像してトナー像を形成し、さらにこのトナー像を紙等
の記録材料に転写した後、定着することにより行なわれ
る。
【0003】上記静電潜像を現像する現像剤には、現像
性、定着性の面から多くの機能を有することが要求され
ており、これら機能には、例えば、トナーの静電的、熱
的、強度的な物性、化学的特性、あるいは流動、ブロッ
キング、粒度分布等に関わる粉体特性などが問題とされ
る。これらを受けて、トナー粒子の材質、形状、形成方
法が検討され、更に、特性補完のための種々の添加剤が
検討されている。
【0004】また、電子写真法に用いられる感光体とし
ては、セレン、酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機感光
体及び有機感光体等が知られているが、近年、製造コス
トが廉く、高感度であり、耐久性、耐熱性、人体への毒
性がない等の利点を有し、成膜性が良好である有機半導
体よりなる有機感光体が用いられてきている。
【0005】有機感光体を用いた場合、一般に負の静電
潜像が使用されている。
【0006】トナーの構成成分である結着樹脂は、トナ
ーの大部分を占めることから、トナー特性に大きな影響
を与えるものであり、多くの検討がなされている。現
在、結着樹脂として、ポリエステル樹脂、スチレン−ア
クリル共重合体を用いることが主流となっている。コス
トの面でスチレン−アクリル樹脂が有利であるが、スチ
レン−アクリル共重合体は、一般的なキャリアとの摩擦
帯電において、スチレン成分が負に、アクリル成分が正
に帯電することが知られている。
【0007】従って、トナーの帯電性を制御する場合、
各成分の組成の影響が多くみられ、いわゆる正帯電性ト
ナーを得ようとする場合、スチレン成分の存在が、帯電
性に不利な方向に働いてしまう。
【0008】また、帯電性を制御するために、荷電制御
剤を使用する方法が知られている。これら荷電制御剤は
トナー内部に添加せしめ、トナーの帯電性を制御する材
料として使用される。
【0009】また、トナー表面に含有荷電制御剤粒子を
露呈させ、帯電性を制御する試みもなされている(特開
昭62−206541号公報、同63−301964号公報、同64−6876
4号公報、同63−244056号公報、同63−318570号公報、
同63−131148号公報、同62−246043号公報、同63−2075
号公報)。これらトナー表面に含有荷電制御剤粒子を露
呈させ、帯電性を制御する試みは、荷電制御剤がトナー
表面に存在し、露呈しているために摩擦帯電性が確実に
制御されるが、一方、荷電制御剤が表面にのみに存在す
るため、安定性が不足することとなる。
【0010】帯電性の制御及び安定性の両者を共に満足
させるために、特開平4−21862号公報には、荷電制御
剤をトナーの表面と内部に存在させ、表面と内部に存在
する荷電制御剤の量を制御することが提案している。
【0011】しかしながら、上記技術では、スチレン−
アクリル共重合体のように正帯電性の成分と負帯電性の
成分が共存する場合、トナー表面と内部に荷電制御剤を
存在させ、その存在量を規定しただけでは安定した正帯
電性トナーを得ることは困難であった。特に、スチレン
成分が50%を越えるスチレン−アクリル樹脂を使用した
場合には、安定した正帯電性トナーを得ることは困難で
あり、複写画像に、文字ちり、かぶり等が発生し問題が
あった。
【0012】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、安定した帯電
性を示し、文字ちり、かぶりなどのない良好な画像を与
える、結着樹脂にスチレン系成分を50%以上含有するス
チレン−アクリル共重合体を用いた電子写真用トナーを
提供することにある。
【0013】
【発明の構成】上記本発明の目的は、 (1)少なくとも、結着樹脂、着色剤、荷電制御剤を含
有するトナーにおいて、結着樹脂が、ゲルパーミュエイ
ションクロマトグラフィー(GPC)によって測定した
分子量分布において、分子量が1×103〜5×105である
領域に少なくとも1つのピークを有し、かつ、スチレン
系成分を50%以上含有するスチレン−アクリル共重合体
であり、荷電制御剤が100〜200℃の融点を有する化合物
であることを特徴とするトナー。 (2)荷電制御剤の融点が120〜200℃の範囲にあること
を特徴とする上記(1)記載のトナー。 (3)荷電制御剤が4級アンモニウム塩構造を有する化
合物であることを特徴とする上記(1)または(2)記
載のトナー。 (4)4級アンモニウム塩構造を有する化合物が、下記
一般式で示される化合物であることを特徴とする上記
(3)記載のトナー。
【0014】
【化2】 [式中、R1〜R4は置換もしくは未置換の炭素数1〜18
のアルキル基または置換もしくは未置換のベンジル基を
表し、A-は陰イオンを表す。ただしR1〜R4の少なく
とも1つは炭素数8〜18のアルキル基である。]により
達成される。
【0015】荷電制御剤が100〜200℃の融点を有する化
合物を用いることにより、スチレン系成分を50%以上含
有するスチレン−アクリル共重合体を結着樹脂として用
いたトナーにおいて、安定した正帯電性が得られる理由
については、現在のところ明らかではないが、発明者等
は以下のように推察している。
【0016】荷電制御剤は表面に存在することによって
摩擦帯電の機能を発揮するものであり、樹脂中に分散さ
せたのみでは荷電制御剤の効果を十分に発揮させること
ができない。結着樹脂にスチレン系成分が多く存在する
樹脂を用いたトナーの場合、先に述べたように、摩擦帯
電性は負帯電性に偏っており、これを正帯電性トナーに
するには、トナーの表面を正に帯電させる荷電制御剤で
被覆することが必要となるが、荷電制御剤を表面に存在
させた場合、帯電安定性が不足することとなる。
【0017】通常、混練し、粉砕して粉体を形成する場
合、粉砕工程では、粒子同志が衝突したり、衝突板に衝
突したりなどして粉砕がなされるが、この場合、微視的
ではあるが熱が発生する。荷電制御剤として100〜200℃
の融点を有する化合物を用いた場合、粉砕時に、この微
視的に発生する熱により、この低融点の荷電制御剤がト
ナー粒子表面に配向し、負帯電性の表面を有するスチレ
ン系成分が多く存在する樹脂においても、正帯電性が得
られ、しかも、この正帯電性が安定して得られる。
【0018】以下、本発明を詳細に説明する。
【0019】本発明に用いられるスチレン−アクリル共
重合体は、スチレン系成分の含有量が50%以上のスチレ
ン−アクリル共重合体である。ここでいうスチレン系成
分の含有量とは、共重合体合成時の全モノマーに対する
スチレン系成分のモノマーの仕込量の比(重量%)をい
う。
【0020】本発明においては、スチレン系成分の含有
量が50%以上のスチレン−アクリル共重合体であること
が必要であり、スチレン系成分の含有量が50%未満であ
る場合には、特に顕著な効果を奏し得ない。この理由と
しては、スチレン系成分の含有量が低いために、負帯電
性が低く、結果として、本発明の荷電制御剤を使用する
までもないからである。
【0021】スチレン−アクリル共重合体は、スチレン
系成分として、スチレン、o−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−クロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、
p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−
ジメチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、p−n−
ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n
−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−
ドデシルスチレン等のスチレンあるいはスチレン誘導体
を使用し、アクリル成分として、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸イソプロピル、メタクリル酸イソブチル、メタク
リル酸t−ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、
メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸フェニル、メタク
リル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルア
ミノエチル等のメタクリル酸エステル誘導体、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、ア
クリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アク
リル酸ラウリル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ジメ
チルアミノエチル、アクリル酸ジエチルアミノエチル等
のアクリル酸エステル誘導体等のアクリル系単量体を使
用し、常法に従って共重合することによって得ることが
できる。これら単量体は、単独であるいは組み合わせて
使用することができる。また、これらスチレン−アクリ
ル共重合体には、他の共重合成分を共重合することがで
きる。
【0022】スチレン−アクリル共重合体おけるスチレ
ン系成分としては、スチレンが最も好ましい。また、ス
チレン系成分が60%以上ある場合、本発明の効果が顕
著に顯れるので特に好ましい。
【0023】本発明のスチレン−アクリル共重合体は、
少なくともゲルパーミュエイションクロマトグラフィー
(GPC)によって測定した分子量分布において、分子
量が1×103〜5×105である領域に少なくとも1つのピ
ークを有する分子量分布を有するものである。上記分子
量分布を有せしめることにより、低分子量成分が含有さ
れることとなり、該低分子量成分によって、荷電制御剤
の溶解性が高められ、粉砕時に、荷電制御剤がトナー表
面に配向し易くなり、本発明の効果がより発揮されるた
めである。なお、分子量分布におけるピークは、分子量
が2×103〜3×104である領域にあることが特に好まし
い。
【0024】GPCによる分子量の測定は、温度40℃に
おいて、テトラヒドロフランを毎分1.2ミリリットルの
流速で流し、濃度0.2g/20ミリリットルのテトラヒド
ロフラン試料溶液を試料重量として3mg注入し測定を行
う。試料の分子量測定にあたっては、当該試料の有する
分子量が数種の単分散ポリスチレンにより作製された検
量線の分子量の対数とカウント数が直線となる範囲内に
包含される測定条件を選択する。ピーク分子量は、得ら
れるGPCクロマトグラムのカウント数から前記検量線
を用いて算出される。
【0025】樹脂の分子量分布は、分子量が1×103
5×105である領域に少なくとも1つのピークを有する
ものであれば、他は特に限定されないが、高分子量成分
を含有させることも好ましい。この場合、樹脂全体とし
て重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比
(Mw/Mn)が4〜60程度のものがよく、特に好まし
くはこの比が8〜50程度のものである。
【0026】樹脂の合成方法は特に限定されない。いわ
ゆる懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合法、乳化重合法
のいずれを使用してもよい。これらは組み合わせて使用
してもよい。
【0027】本発明の荷電制御剤は、融点が100〜200℃
であればいずれの荷電制御剤も用いることができるが、
融点が120〜200℃の範囲にあるものが好ましい。また、
荷電制御剤は、4級アンモニウム塩構造を有する化合物
が好ましく、さらに好ましくは、下記一般式で示される
化合物である。
【0028】
【化3】 [式中、R1〜R4は置換もしくは未置換の炭素数1〜18
のアルキル基または置換もしくは未置換のベンジル基を
表し、A-は陰イオンを表す。ただしR1〜R4の少なく
とも1つは炭素数8〜18のアルキル基である。] 本発明に用いられる荷電制御剤の具体例としては、以下
のようなものが挙げられる。
【0029】
【化4】
【0030】
【化5】 本発明のトナーに使用される着色剤は特に限定されず、
従来公知の種々の材料を使用することができる。本発明
のトナーに使用される着色剤としては、例えば、カーボ
ンブラック、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコ
イルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、
デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブ
ルークロライド、フタロシアニンブルー、マラカイトグ
リーンオクサレート、ローズベンガル等が挙げられる。
【0031】本発明のトナーには、離型剤等種々の添加
剤を添加することができる。本発明のトナーに使用され
る離型剤としては、低分子量ポリプロピレン、低分子量
ポリエチレン、低分子量エチレン−プロピレン共重合体
等のポリオレフィン類、マイクロクリスタリンワック
ス、カルナウバワックス、サゾールワックス、パラフィ
ンワックス等のワックス類等を挙げることができる。低
分子量ポリプロピレン等としては、数平均分子量1500〜
10000の範囲の分子量を有するものが好ましい。数平均
分子量は、高温ゲルパーミエションクロマトグラフィー
にて測定され、ポリスチレン換算で求めた値である。こ
れら離型剤はトナー中に1〜5重量%添加することが好
ましい。
【0032】本発明のトナーは、トナー構成成分を混合
し、溶融混練し、粉砕し、分級することにより製造する
ことが好ましい。この粉砕工程においてトナー表面に荷
電制御剤を配向させることができる。
【0033】粉砕する方法には、ジェット気流を利用し
たジェット粉砕方法と回転体を利用した機械的粉砕方法
とがあるが、本発明のトナーを製造するにあたっては、
機械的粉砕法がより適している。これは、ジェット粉砕
法では、粒子同志の衝突により粉砕が行われ、機械的粉
砕法では粒子と回転体の衝突により粉砕が行われるた
め、トナー粒子に加わるエネルギーは、一般に機械的粉
砕法の方が大きく、従って機械的粉砕法を用いた方が粉
砕時の発熱が大きくなり、荷電制御剤が溶融しやすくな
るためである。
【0034】また、本発明のトナーには、流動性付与等
の観点から、無機微粒子を着色粒子に添加してもよい。
無機微粒子としてはシリカ、チタニア、アルミナ等の無
機酸化物粒子が好ましく、さらに、これら無機微粒子は
シランカップリング剤やチタンカップリング剤等によっ
て疎水化処理されていてもよい。
【0035】本発明のトナーは、二成分現像剤、磁性一
成分現像剤のいずれとしても用いることができる。
【0036】二成分現像剤として用いる場合には、キャ
リアとしては、鉄、フェライト等の磁性材料粒子のみで
構成される非被覆キャリア、磁性材料粒子表面を樹脂等
によって被覆した樹脂被覆キャリアあるいは、樹脂と磁
性粉とを混合して得られる樹脂分散型キャリアのいずれ
を使用してもよい。このキャリアの平均粒径は体積平均
粒径で30〜150μmが好ましい。
【0037】磁性一成分現像剤として用いる場合には、
着色剤として数平均一次粒子径が0.1〜2.0μmのマグネ
タイト等の強磁性体を含有させて構成することが好まし
い。この場合は、磁性体はトナー中に20〜60重量%添加
される。
【0038】さらに、本発明ではキャリアを用いずに非
磁性トナーのみで構成される非磁性一成分トナーとして
用いることもできる。
【0039】本発明のトナーを定着するのに好適な定着
方法としては、熱ロール定着方式や、固定設置された加
熱体に、加圧部材により、該加熱体に対向して設けら
れ、該加熱体に接触して移動しているフィルム材を介し
て圧着させて加熱定着するフィルム定着方式等を挙げる
ことができる。
【0040】前者の熱ロール定着方式とは、表面にポリ
テトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルコキシビニルエーテル共重合体等の離型
性が優れた材料で被覆した鉄やアルミニウム等で構成さ
れる金属シリンダー内部に熱源を設けた上ローラーとシ
リコーンゴム等で形成された下ローラーとの間にトナー
画像が上ローラーに接するようにを通し、トナー画像を
加熱定着する方式である。
【0041】上ローラーの熱源としては線状のヒーター
が用いられ、上ローラーの表面温度を約120〜200℃程度
に加熱する。定着に当たって、上ローラーと下ローラー
間に圧力を加え、下ローラーを変形させ、いわゆるニッ
プを形成する。形成されるニップ幅は1mm〜10mmが好ま
しく、より好ましくは1.5mm〜7mmである。ニップ幅が
狭い場合には熱を均一にトナーに付与することができ
ず、定着ムラが発生し易くなり、また、ニップ幅が広い
場合には樹脂の溶融が促進され、定着オフセットが過多
となる問題を発生する。定着には、転写材を40mm/sec.
〜400mm/sec.の速度で移動させることが好ましい。
【0042】上記定着装置には、トナーが付着しないよ
うにする機構や付着したトナーをクリーニングするの機
構を付与することができる。これらの機構としては、ポ
リジメチルシロキサン、ポリフェニルメチルシロキサ
ン、フッ素系シリコーンオイル等のシリコーンオイルを
上ローラーに供給する、ポリジメチルシロキサン、ポリ
フェニルメチルシロキサン、フッ素系シリコーンオイル
等のシリコーンオイルを含浸したパッド、ローラー、ウ
ェッブ等で上ローラーをクリーニングする機構が挙げら
れる。
【0043】図1及び図2は、後者のフィルム定着方式
を説明するものであって、図1はエンドレス定着フィル
ムを用いたフィルム定着方式の説明図、図2は、有端の
定着フィルムを用いたフィルム定着方式の説明図であ
る。
【0044】図1及び図2において、はライン状加熱
体、21は駆動ローラー、22は従動ローラー、23は
加圧ローラー、24はエンドレス定着フィルム、25は
アルミナ基板、26は電気抵抗体、27は温度センサ
ー、31は従動ローラー、32は駆動ローラー、34は
有端の定着フィルムである。
【0045】図1において、エンドレス定着フィルム2
4は、駆動ローラー21、従動ローラー22により矢印
28の方向に駆動される。定着に用いられるライン状加
熱体は、アルミナ基板25及び電気抵抗体26より構
成されており、該ライン状加熱体には、電気抵抗体2
6による加熱温度を検知するために電気抵抗体26に接
して温度センサー27が設けられている。該ライン状加
熱体は、電気抵抗体26がエンドレス定着フィルム2
4に接するように配置されている。また、ライン状加熱
の下部には、エンドレス定着フィルム24に接して
加圧ローラー23が設置されており、矢印で示される方
向に回転している。
【0046】現像された支持体は、矢印29の方向に送
られ支持体上のトナー画像は、エンドレス定着フィルム
24を介してライン状加熱体によって加熱され定着さ
れる。
【0047】図2は、図1におけるエンドレス定着フィ
ルム24に代え、有端の定着フィルムを用いたフィルム
定着方式を示すものであって、従動ローラー31に巻か
れている有端の定着フィルム34は、駆動ローラー32
に巻き取られ、矢印38の方向に駆動される。定着に用
いられるライン状加熱体及び加圧ローラー23は、図
1と同様に構成されており、現像された支持体は、矢印
29の方向に送られ支持体上のトナー画像は、有端の定
着フィルム24を介してライン状加熱体によって加熱
され定着される。
【0048】上記のライン状加熱体としては、低熱容
量のライン状加熱体が用いられる。低熱容量のライン状
加熱体は、厚さ0.2mm〜5.0mm、好ましくは0.5mm〜3.5m
m、幅10mm〜15mm、長手方向の長さ240mm〜400mmのアル
ミナ基板に電気抵抗材料を1.0mm〜2.5mm幅に塗布し、電
気抵抗体を形成したもので、電気抵抗体の両端より通電
することにより加熱される。加熱電源には100V、周期2
5msec.のパルスが用いられ、パルス幅を変化させること
でエネルギー放出量を変化させ、加熱温度を制御する。
【0049】ライン状加熱体において、温度センサーで
検出された電気抵抗体の表面温度がT1の場合、電気抵
抗体上を移動する定着フィルム材の表面温度T2はT1
りも低い温度となる。電気抵抗体の表面温度T1として
は、120℃〜220℃が好ましく、電気抵抗体に接する定着
フィルム材の表面温度T2はT1の温度より0.5℃〜10℃
低いことが好ましい。また、定着フィルム材が定着され
たトナー表面より離れる位置における定着フィルム材表
面温度T3はT2とほぼ同等であることが好ましい。
【0050】定着フィルム材としては、厚みが10μm〜3
5μmの耐熱フィルム、例えば、ポリエステル、ポリパー
フルオロアルコキシビニルエーテル、ポリイミド、ポリ
エーテルイミドよりなるフィルムに、テフロン等のフッ
素樹脂に導電材を添加した離型材層を5μm〜15μm被覆
させたフィルムが用いられる。定着フィルムの総厚み
は、一般的には10μm〜100μmである。定着フィルム
は、駆動ローラーにより駆動され、テンションがかけら
れてシワ・ヨレがなく搬送される。
【0051】加圧ローラーとしては、シリコーンゴム等
の離型性の高いゴム弾性層を有するローラーが用いられ
る。トナー画像を有する転写材は、トナー画像の側がエ
ンドレスフィルムに接するように通され、加圧ローラー
により加圧され、加熱体によりエンドレス定着フィルム
を介して加熱定着される。加圧ローラーによる加圧は、
一般的には、総圧2kg〜30kgである。転写材は40mm/se
c.〜400mm/sec.の速度で移動させることが好ましい。
【0052】また、上記エンドレス定着フィルムに代え
て、内部に駆動ローラー等の支持ローラーを有さない単
なる円筒状とした定着フィルムを用いてもよい。
【0053】上記定着装置には、トナーが定着フィルム
に付着しないようにする機構や付着したトナーをクリー
ニングする機構を付与することができる。これらの機構
としては、ポリジメチルシロキサン、ポリフェニルメチ
ルシロキサン、フッ素系シリコーンオイル等のシリコー
ンオイルを定着フィルムに供給する、ポリジメチルシロ
キサン、ポリフェニルメチルシロキサン、フッ素系シリ
コーンオイル等のシリコーンオイルを含浸または付着し
たパッド、ローラー、ウェッブ等で定着フィルムをクリ
ーニングする機構が挙げられる。
【0054】図1に記載のクリーナー18は、上記定着
フィルムに付着したトナーをクリーニング機構であっ
て、矢印で示される方向に回転しており、エンドレス定
着フィルム24に付着したトナーを除去する。また、ク
リーナー18は、矢印で示される方向とは反対の方向に
回転するものであってもよい。
【0055】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。 実施例 《樹脂1〜6及び比較用樹脂1〜2の製造》 −樹脂1の製造− スチレン(St)70部、ブチルアクリレート(BA)30
部、ベンゾイルパーオキサイド0.4部を、懸濁重合法に
て75℃で6時間反応させた。次いで、得られた重合体に
スチレン(St)100部、ベンゾイルパーオキサイド0.4
部とを加え、キシレン溶媒中、窒素気流下80℃にて6時
間反応させ、次いで、脱溶媒を行い、樹脂1を得た。 −樹脂2の製造− スチレン(St)75部、2−エチルヘキシルアクリレー
ト(2EHA)25部を窒素置換した容器中で、塊状重合
法にて130℃で5時間反応させた。次いで、得られた重
合体にスチレン(St)55部、ブチルメタアクリレート
(BMA)45部、ベンゾイルパーオキサイド0.4部とを
加え、キシレン溶媒中、窒素気流下80℃にて7時間反応
させ、次いで、脱溶媒を行い樹脂2を得た。 −樹脂3の製造− スチレン(St)70部、ブチルアクリレート(BA)30
部、ベンゾイルパーオキサイド0.3部を、懸濁重合法に
て80℃で6時間反応させた。次いで、得られた重合体に
スチレン(St)100部、ベンゾイルパーオキサイド0.4
部とを加え、キシレン溶媒中、窒素気流下80℃にて6時
間反応させ、次いで、脱溶媒を行い、樹脂3を得た。 −樹脂4の製造− スチレン(St)72部、2−エチルヘキシルアクリレー
ト(2EHA)28部を窒素置換した容器中で、塊状重合
法にて130℃で5時間反応させた。次いで、得られた重
合体にスチレン(St)68部、ブチルメタアクリレート
(BMA)32部、ベンゾイルパーオキサイド0.4部とを
加え、キシレン溶媒中、窒素気流下80℃にて7時間反応
させ、次いで、脱溶媒を行い樹脂4を得た。 −樹脂5の製造− スチレン(St)60部、メチルメタアクリレート(MM
A)40部、ブチルアクリレート(BA)50部、ベンゾイ
ルパーオキサイド0.3部を、懸濁重合法にて75℃で6時
間反応させた。次いで、得られた重合体にスチレン(S
t)50部、ベンゾイルパーオキサイド0.4部とを加え、
キシレン溶媒中、窒素気流下75℃にて8時間反応させ、
次いで、脱溶媒を行い、樹脂5を得た。 −樹脂6の製造− スチレン(St)85部、2−エチルヘキシルアクリレー
ト(2EHA)30部を窒素置換した容器中で、塊状重合
法にて135℃で5時間反応させ、次いで、得られた重合
体にスチレン(St)75部、メチルメタアクリレート
(MMA)10部、ベンゾイルパーオキサイド0.4部とを
加え、キシレン溶媒中、窒素気流下85℃にて5時間反応
させ、次いで、脱溶媒を行い樹脂6を得た。 −比較用樹脂1の製造− スチレン(St)20部、2−エチルヘキシルアクリレー
ト(2EHA)25部を窒素置換した容器中で、塊状重合
法にて130℃で5時間反応させた。次いで、得られた重
合体にスチレン(St)110部、ブチルメタアクリレー
ト(BMA)45部、ベンゾイルパーオキサイド0.7部と
を加え、キシレン溶媒中、窒素気流下80℃にて7時間反
応させ、次いで、脱溶媒を行い比較用樹脂1を得た。 −比較用樹脂2の製造− スチレン(St)90部、ブチルアクリレート(BA)30
部、ベンゾイルパーオキサイド0.2部を、懸濁重合法に
て75℃で12時間反応させた。次いで、得られた重合体に
スチレン(St)80部、ベンゾイルパーオキサイド0.4
部とを加え、キシレン溶媒中、窒素気流下80℃にて7時
間反応させ、次いで、脱溶媒を行い、比較用樹脂2を得
た。
【0056】上記により製造された樹脂1〜6及び比較
用樹脂1〜2の一覧を下記表1に示す。
【0057】
【表1】 また、上記樹脂1〜6及び比較用樹脂1〜3についての
分子量分布を下記に示す条件にて測定し、ピーク分子量
を求め、また、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量
(Mn)を計算した。 装置:東ソーHLC−8020 カラム:GMHXL 2本、G2000HXL 1本 検出器:RI 溶出液流速:1.2ミリリットル/分 試料濃度:0.2g/20ミリリットル 試料量:試料重量として3mg 検量線:標準ポリスチレンにて作製 樹脂1〜6及び比較用樹脂1〜3のピーク分子量及び重
量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)は表2の
通りである。
【0058】
【表2】 《トナー作成》 〈二成分トナー〉表3に示す樹脂100部、低分子量ポリ
プロピレン(離型剤)3部、カーボンブラック8部及び
表3に示す荷電制御剤を加え、予備混合した後に、溶
融、混練を行ない、気流式粉砕機によって粉砕し、分級
して体積平均粒径8.5μmの着色粒子を得た。次いで、着
色粒子100部に対して疎水性シリカ0.9重量部を外添混合
し、二成分トナーであるトナー1〜6及び比較用トナー
1〜3を得た。
【0059】
【表3】 なお、荷電制御剤における例示化合物1、例示化合物
3、例示化合物4、例示化合物5、例示化合物7、例示
化合物9は先に示した例示化合物1、例示化合物3、例
示化合物4、例示化合物5、例示化合物7、例示化合物
9であり、比較化合物は下記に示すものである。
【0060】
【化6】 〈磁性一成分トナー〉表4に示す樹脂100部、低分子量
ポリプロピレン(離型剤)3部、磁性粉(数平均一次粒
子径=0.2μm)を55部及び表4に示す荷電制御剤を加
え、予備混合した後に、溶融、混練を行ない、気流式粉
砕機によって粉砕し、分級して体積平均粒径8.4μmの磁
性着色粒子を得た。次いで、着色粒子100部に対して疎
水性シリカ0.9重量部を外添混合し、磁性一成分トナー
である磁性トナー1〜6及び比較用磁性トナー1〜3を
得た。
【0061】
【表4】 なお、荷電制御剤における例示化合物1、例示化合物
2、例示化合物4、例示化合物5、例示化合物7、例示
化合物9は先に示した例示化合物1、例示化合物3、例
示化合物4、例示化合物5、例示化合物7、例示化合物
9であり、比較化合物は先に示したものである。 《評価》上記トナー1〜6、比較用トナー1〜3、磁性
トナー1〜6及び比較用磁性トナー1〜3について、下
記により、初期及び実写時の帯電量、及び画像を評価し
た。
【0062】トナー1〜6及び比較用トナー1〜3につ
いては、シリコーン樹脂で被覆したフェライトキャリア
(体積平均粒径=65μm)を混合し、トナー濃度が6%
の現像剤を調製し、二成分現像剤とし、コニカ製複写機
U−Bix3035の定着装置を改造した装置を用いて評価
した。
【0063】磁性トナー1〜6及び比較用磁性トナー1
〜3については、トナーのみで磁性一成分現像剤とし、
コニカ製レーザービームプリンターLP−3015改造機に
て評価した。
【0064】用いられた定着の条件は下記の通りであ
る。。 ・熱ロールを用いた定着 定着装置は、表面をテトラフルオロエチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体で被覆した直径30
mmφの円筒状の鉄材の中央部にヒーターを内蔵した上ロ
ーラーと、表面をテトラフルオロエチレン−パーフルオ
ロアルキルエーテル共重合体で被覆した直径30mmφのシ
リコーンゴムで構成された下ローラーを有している。ま
た、上ローラーの表面温度は110〜230℃に設定できるよ
うになっている。
【0065】定着は、線圧0.8kg/cm、ニップの幅4.3mm
とし、印字の線速を250mm/secに設定して行なった。 ・エンドレスシートを用いた定着 定着装置は、図1に示されるものであり、クリーナー1
8にはシリコーンオイルを含侵したローラーを用いた。
また、定着の条件は下記のとおりである。
【0066】 加熱体温度(T1) 110〜230℃ フィルム材速度 250mm/sec 加熱体、加圧ロール間総圧 10kg 加圧ローラー、フィルム材間ニップ 3mm また、エンドレスシート材としては、表面に、導電性物
質を分散したポリテトラフルオロエチレンを被覆した厚
みが15μmのポリイミドフィルムを用いた。
【0067】上記評価機を使用し、5%の画素率で常温
低湿環境(20℃/10%RH)にて10万枚の印字を行い、
1万枚毎に現像剤の帯電量を測定し、さらに画像欠陥の
有無(かぶりの有無及びオフセットの有無)について、
下記評価基準で評価した。帯電量はブローオフ法(TB
−200:東芝製)を用いて測定した。結果を表5〜8に
示す。
【0068】[評価基準] ○:かぶり/オフセットが発生していない △:僅かにかぶり/オフセットがが発生している ×:かぶり/オフセットが発生している (二成分トナー)
【0069】
【表5】
【0070】
【表6】 (磁性トナー)
【0071】
【表7】
【0072】
【表8】
【0073】
【発明の効果】本発明は、安定した帯電性を示し、文字
ちり、かぶりのない良好な画像を与える電子写真用トナ
ーを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンドレス定着フィルムを用いたフィルム定着
方式の説明図である。
【図2】有端の定着フィルムを用いたフィルム定着方式
の説明図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、着色剤及び荷電制御剤を含有
    するトナーにおいて、結着樹脂が、ゲルパーミュエイシ
    ョンクロマトグラフィー(GPC)によって測定した分
    子量分布において、分子量が1×103〜5×105である領
    域に少なくとも1つのピークを有し、かつ、スチレン系
    成分を50%以上含有するスチレン−アクリル共重合体で
    あり、荷電制御剤が100〜200℃の融点を有する化合物で
    あることを特徴とするトナー。
  2. 【請求項2】 荷電制御剤の融点が120〜200℃の範囲に
    あることを特徴とする請求項1記載のトナー。
  3. 【請求項3】 荷電制御剤が4級アンモニウム塩構造を
    有する化合物であることを特徴とする請求項1または2
    記載のトナー。
  4. 【請求項4】 4級アンモニウム塩構造を有する化合物
    が、下記一般式で示される化合物であることを特徴とす
    る請求項3記載のトナー。 【化1】 [式中、R1〜R4は置換もしくは未置換の炭素数1〜18
    のアルキル基または置換もしくは未置換のベンジル基を
    表し、A-は陰イオンを表す。ただしR1〜R4の少なく
    とも1つは炭素数8〜18のアルキル基である。]
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010197472A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Ricoh Co Ltd 電子写真用トナーとこれを用いた画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法
WO2019026736A1 (ja) * 2017-07-31 2019-02-07 日本ゼオン株式会社 静電荷像現像用トナー

Cited By (3)

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JP2010197472A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Ricoh Co Ltd 電子写真用トナーとこれを用いた画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法
WO2019026736A1 (ja) * 2017-07-31 2019-02-07 日本ゼオン株式会社 静電荷像現像用トナー
JPWO2019026736A1 (ja) * 2017-07-31 2020-07-16 日本ゼオン株式会社 静電荷像現像用トナー

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