JPH08227525A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPH08227525A
JPH08227525A JP34784295A JP34784295A JPH08227525A JP H08227525 A JPH08227525 A JP H08227525A JP 34784295 A JP34784295 A JP 34784295A JP 34784295 A JP34784295 A JP 34784295A JP H08227525 A JPH08227525 A JP H08227525A
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正人 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保磁力やS/N比等の記録媒体の特性向上を
図ることのできる磁気記録媒体の製造方法を提供する。 【構成】 インライン型スパッタ装置を用いて基板上に
少なくとも、一以上の下地層2、CoPtを主成分とす
る磁性膜3、非磁性膜4およびCoPtを主成分とする
磁性膜5からなる磁性層を順次形成する磁気記録媒体の
製造方法であって、磁性層と接する下地膜2cおよび/
または非磁性膜4を低スパッタ電力で成膜する。また、
その際、各膜の組成やスパッタ条件を制御して、各膜の
結晶格子間隔差を所定の範囲とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスクや磁気テ
ープなどの磁気記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録技術は歴史が古く成熟した技術
に立脚しているといえるが、近年の情報化社会の進展に
伴い、現在高密度化が加速され性能が急速に向上しつつ
あり、その重要性はますます高まっている。特に、コン
ピュータの周辺記憶装置に用いられる磁気ディスク(ハ
ードディスクやフロッピーディスクなど)の分野におい
ては、記録密度の向上のため記録層の薄膜化が進んでお
り、磁気薄膜を用いた薄膜媒体の時代を迎えつつある。
そして、記録密度の向上とともにデータの信頼性と量産
性の確保(コストダウン)が重要な課題となっている。
【0003】このような薄膜記録層としては、高い保磁
力を有するCoPt系合金を磁性層として採用し、さら
に、このCoPt系磁性層をCrからなる非磁性層で分
割してCoPt磁性膜/Cr非磁性膜/CoPt磁性膜
の構成として再生時のノイズを低減した薄膜記録層が知
られている。また、かかる薄膜記録層の下にCrからな
る下地層を設けるとCoPt磁性膜の結晶構造を良好に
することができることも知られている(特開平2ー21
0614号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たCr下地層 /CoPt磁性膜/Cr非磁性膜/Co
Pt磁性膜の構成を有する磁気記録媒体をインライン型
スパッタ装置を用いて製造した場合、保磁力、再生出力
(残留磁化膜厚積)、S/N比などの記録媒体としての
特性が十分ではないという問題がある。
【0005】本発明は上記問題点にかんがみてなされた
ものであり、保磁力、再生出力、S/N比などの記録媒
体の特性向上を図ることのできる磁気記録媒体の製造方
法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明者らは鋭意研究を行った結果、インライン型ス
パッタ装置を用いてCr非磁性層を成膜する際に、ター
ゲットに近接するシールド板や基板ホルダ(パレット)
に付着したH2O、O2、N2などがCr非磁性層に混入
し、非磁性層の膜質が悪化し、この結果非磁性層上に形
成されるCoPt磁性層の膜質が悪化して、保磁力やS
/N比等の低下をもたらすことを見出した。そして、さ
らに研究を重ねた結果、インライン型スパッタ装置にお
いて低電力でスパッタを行うと非磁性層への不純物の混
入が少なく、非磁性層の膜質が良好となり、この結果非
磁性層上に形成されるCoPt磁性層の膜質も良好とな
ることを見出した。そして、インライン型スパッタ装置
において低電力でスパッタを行う際の最適の非磁性層材
料について検討を重ねた結果、非磁性層としてCr合金
を用いると、このCr合金は比較的薄い膜厚で、高い記
録密度を実現する上で必要とされる保磁力を達成できる
ため、低スパッタ電力で成膜を行っても磁気特性を損ね
ることなく、保磁力やS/N比等の特性に優れた磁気記
録媒体を製造できることを見出した。別言すると、Co
Pt磁性膜/非磁性膜/CoPt磁性膜からなる磁性層
を有する磁気記録媒体の製造方法において、非磁性膜と
してCr合金を用いるとともに、このCr合金非磁性膜
を前後の磁性膜とともにインライン型スパッタ装置を用
いて連続して形成すると、Cr合金非磁性膜の膜質が良
好になり、保磁力等の特性に優れた磁気記録媒体を製造
できること、すなわち、Cr合金非磁性膜とインライン
型スパッタとの組合せによって保磁力やS/N比等の特
性に優れた磁気記録媒体を製造できることを見出した。
また、これらのことが、Cr下地層とこの下地層に接す
るCoPt磁性層との関係においても同様にいえること
を見出し本第一発明を完成するに至った。
【0007】一方、本願出願人は、下地膜、非磁性膜お
よび磁性膜の各組成、基板温度及び各Arガス圧等を調
節することによって、磁性膜のhcp(002)面の結
晶格子間隔から、該磁性膜直下の非磁性膜または磁性膜
直下の下地膜のbcc(110)面の結晶格子間隔を引
いた差(d(002)−d(110))のうちの少なく
とも一方を、0.002〜0.032オングストローム
の範囲とし、これによって磁気特性(保磁力、残留磁化
膜厚積、S/N比、重ね書き特性など)を向上させた磁
気記録媒体の製造方法について先に出願を行っているが
(特願平7−161942号)、この特願平7−161
942号記載の方法において磁性膜直下の非磁性膜およ
び/または磁性膜直下の下地膜を低電力でスパッタを行
うことによって、別言すると、特願平7−161942
号の方法と上述した第一発明とを組み合わせることによ
って、結晶格子間隔差の面内バラツキの低減が図られ、
磁気特性がさらに向上することを見出し本第二発明を完
成するに至った。
【0008】すなわち、本第一発明の磁気記録媒体の製
造方法は、基板を搬送しつつ複数配列されたスパッタタ
ーゲットの配列順に順次成膜を行うインライン型スパッ
タ装置を用いて基板上に少なくとも、一以上の下地層
と、CoPtを主成分とする合金からなる磁性膜、Cr
を主成分とする合金からなる非磁性膜およびCoPtを
主成分とする合金からなる磁性膜とからなる磁性層とを
順次形成する磁気記録媒体の製造方法であって、磁性層
と接する下地層および/または非磁性膜を100〜10
00Wの範囲の低スパッタ電力で成膜するする構成とし
てある。
【0009】また、本第一発明の磁気記録媒体の製造方
法は、上記磁気記録媒体の製造方法において、磁性層と
接する下地層および/または非磁性膜を、好ましくは3
00〜700Wの範囲の低スパッタ電力で成膜する構
成、あるいは、磁性層と接する下地層および/または非
磁性膜を、好ましくは、150〜1500オングストロ
ーム/min、より好ましくは、450〜1000オン
グストローム/minのスパッタ速度で成膜する構成、
あるいは、Crを主成分とする合金からなる非磁性膜
が、CrとMoを主成分とする合金、CrとVを主成分
とする合金、CrとTaを主成分とする合金のうちから
選ばれるいずれか一の合金からなる構成、あるいは、C
oPtを主成分とする磁性膜が、CoPtCr、CoP
tTa、CoPtCrTa、CoPtCrB、CoPt
CrNiのうちから選ばれるいずれか一の合金からなる
構成、あるいは、磁性層上にCr保護層またはCr合金
保護層をインライン型スパッタ装置を用いて磁性層形成
後に連続して形成する構成としてある。
【0010】さらに、本第一発明の磁気記録媒体の製造
方法は、CoPtを主成分とする合金からなる磁性膜、
非磁性膜およびCoPtを主成分とする合金からなる磁
性膜を順次積層してなる磁性層を有する磁気記録媒体の
製造方法において、非磁性膜としてCrを主成分とする
合金からなる非磁性膜を用いるとともに、この非磁性膜
を前後の磁性膜とともにインライン型スパッタ装置を用
いて連続して形成する構成としてある。
【0011】また、本第二発明の磁気記録媒体の製造方
法は、上記第一発明の磁気記録媒体の製造方法におい
て、 磁性膜のhcp(002)面の結晶格子間隔か
ら、該磁性膜直下の非磁性膜または磁性膜直下の下地膜
のbcc(110)面の結晶格子間隔を引いた差(d
(002)−d(110))のうちの少なくとも一方
が、0.002〜0.032オングストロームの範囲と
なるように、下地膜、非磁性膜および磁性膜の各組成、
基板温度および各Arガス圧を調節して磁気記録媒体を
製造する構成としてある。
【0012】まず、本第一発明を詳細に説明する。
【0013】本第一発明においては、インライン型スパ
ッタ装置を用いて磁気記録媒体を製造する。図1に磁気
ディスク用インライン型スパッタ装置の一例(平面図)
を示す。図1に示すインライン型スパッタ装置10は、
パレットの導入を行う仕込室(ロードロック室)11、
基板上に多層膜を順次成膜するスパッタ室(真空チャン
バー)12およびパレットの取り出しを行う取出室(ロ
ードロック室)13を、仕切板14および22を介して
インライン式に結合したもので、スパッタ室12を大気
に曝すことなく連続運転できるロードロック式となって
いる。スパッタ室12には後述する磁気記録媒体を製造
すべく、所定の順番で所定の材質のターゲット15a〜
gが配置されている。各ターゲット15a〜gの間には
隣接して発生するプラズマ間の影響を避けるためシール
ド板16a〜gが設けられている。スパッタ方式として
は、例えば、DCマグネトロンスパッタ方式を採用し、
電磁石方式のマグネトロンカソード(平板型)を採用し
て磁場の調整により最適なスパッタ条件が得られるよう
になっている。また、スパッタ室12の両側壁に対向し
て配置されたターゲット15a〜g間に、図2に示すよ
うに、基板17を垂直に保持する垂直自立式のパレット
18を通過させ、基板の両面に同時に成膜できるように
なっている。
【0014】ヒータ19および20は、成膜時の基板温
度を制御するため設けられている。スパッタ中の基板温
度は保磁力に影響を与えるので、スパッタ中の基板温度
が200℃ 以上となるようヒータ19および20を制
御することが好ましい。なお、スパッタ法によるCo合
金系の磁性膜の特性は、Arガス圧や基板温度などの影
響で著しく異なるので、これらの因子の制御が重要であ
る。スパッタ中のArガス圧は膜材料によって好ましい
範囲が異なるので一概にはいえないが、概ね1×10-3
〜1×10-2Torrの範囲とされる。
【0015】なお、本発明で用いるインライン型スパッ
タ装置は、図1に示したものに限定されず、シールド板
やパレットなどのターゲットに近接する不純物発生要因
のあるすべてのインライン型スパッタ装置(例えば、他
の形式の磁気ディスク用インライン型スパッタ装置や磁
気テープ用インライン型スパッタ装置など)について本
発明が適用されることは明らかである。
【0016】本発明においては、上述したインライン型
スパッタ装置を用いて基板上に少なくとも、一以上の下
地層、CoPtを主成分とする磁性膜、Crを主成分と
する非磁性膜およびCoPtを主成分とする磁性膜から
なる磁性層を順次形成して磁気記録媒体を製造する。こ
こで、基板としては、例えば、ガラス基板、結晶化ガラ
ス基板、表面強化ガラス基板、アルミニウム基板、アル
ミニウム合金基板、セラミック基板、プラスチック基
板、Si基板、Ti基板、カーボン基板などが用いられ
る。
【0017】本発明においては、上記基板上にインライ
ン型スパッタ装置を用いて下地層を一層以上設ける。こ
の場合、磁性層と接する下地層(下地層の一番上の層)
を低スパッタ電力(低パワー)で成膜する必要がある。
これは、図3(b)に示すように、磁性層と接する下地
層を低スパッタ電力で成膜すると、高スパッタ電力で成
膜した場合(図3(a))に比べ、スパッタによってタ
ーゲット15から飛び出す各種の粒子の方向が広がらず
真直ぐ基板に到達する確率が高くなるとともに、ターゲ
ットから飛び出す粒子の数も減少するため、ターゲット
15に近接するシールド板16やパレット18などに付
着したH2O、O2、N2などの不純物が、ターゲットか
ら飛び出た粒子によって弾き飛ばされ、下地層へ不純物
として混入することが少なく良好な膜質の下地膜が得ら
れるからである。この結果、下地層の上に形成される磁
性膜の結晶成長が良好となり、保磁力を含めた種々の磁
気特性が向上する。
【0018】ここで、磁性層と接する下地層を成膜する
際のスパッタ電力は、100Wを下回ると磁性層の結晶
成長が悪くなり、1000wを越えると不純物ガスの混
入による磁気特性の劣化が生じるので、100〜100
0Wの範囲とすることが好ましく、このような効果をさ
らに顕著に得るためには、300〜700Wの範囲とす
ることがさらに好ましい。なお、同様の理由から、スパ
ッタ電力密度は、0.9〜10W/cm2の範囲とする
ことが好ましい。
【0019】また、低スパッタ電力で成膜するとスパッ
タ速度(成膜速度)もこれに比例して減少することか
ら、スパッタ速度も下地膜の膜質向上に寄与していると
考えることができる。したがって、スパッタ電力範囲と
同様の理由で、磁性層と接する下地層を成膜する際のス
パッタ速度は、好ましくは、150〜1500オングス
トローム/min、より好ましくは、450〜1000
オングストローム/minの範囲とすることが好まし
い。
【0020】磁性層と接する下地層はCrを主成分とす
る合金とすることが好ましい。これは、Crを主成分と
する合金は比較的薄い膜厚で、高い記録密度を実現する
上で必要とされる保磁力を達成できるため、低スパッタ
電力で成膜を行っても磁気特性を損ねることがないため
である。
【0021】磁性層と接する下地層であるCrを主成分
とする合金からなる層の膜厚は、磁気記録媒体の各種磁
気特性を考慮すると、10〜100オングストローム程
度が適当である。Crを主成分とする合金としては、C
rMo、CrV、CrTaなどの合金、あるいはこれら
の合金に、Zr、W、B、Nb、Ta、Fe、Ni、R
e、Ce、Zn、P、Si、Ga、Hf、Al、Ti、
Mo、Smのうちから選ばれる一種または二種以上を含
む合金等が挙げられる。これらの合金のうち、CrM
o、CrV、CrMoZr、CrTaなどの合金は磁気
特性向上が特に顕著であるため好ましい。Crを主成分
とする合金における他の元素の含有量は、磁性層の格子
間隔との整合性を考慮すると、10at%程度が適当で
ある。
【0022】なお、下地層は複数層とすることができ、
例えば、磁性層と接するCrを主成分とする合金層の下
にCr層やTi層、Ta層、Zr層などを設けても良
い。また、ガラス基板を用いる場合には、ガラス基板上
にAl層、Cr層、Crを主成分とする合金層からなる
三層構造の下地層を形成してもよい。
【0023】本発明においては、上記下地層上にインラ
イン型スパッタ装置を用いて、CoPtを主成分とする
磁性膜、Crを主成分とする非磁性膜およびCoPtを
主成分とする磁性膜からなる磁性層を形成する。
【0024】この場合、Crを主成分とする非磁性膜を
低スパッタ電力で成膜する必要がある。この理由は、上
述した磁性層と接する下地層と磁性層(磁性膜)との関
係と同様に、非磁性膜を低スパッタ電力で成膜すると、
非磁性膜への不純物の混入が少なく良好な膜質の非磁性
膜が得られ、この結果、非磁性膜の上に形成される磁性
膜の結晶成長が良好となり、保磁力を含めた種々の磁気
特性が向上するからである。
【0025】ここで、非磁性膜を成膜する際のスパッタ
電力は、100Wを下回ると非磁性膜の結晶成長が悪く
なり、1000wを越えると不純物ガスの混入による磁
気特性の劣化が生じるので、100〜1000Wの範囲
とすることが好ましく、このような効果をさらに顕著に
得るためには、300〜700Wの範囲とすることがさ
らに好ましい。なお、同様の理由から、スパッタ電力密
度は、0.9〜10W/cm2の範囲とすることが好ま
しい。
【0026】また、低スパッタ電力で成膜するとスパッ
タ速度(成膜速度)もこれに比例して減少することか
ら、スパッタ速度も非磁性膜の膜質向上に寄与している
と考えることができる。したがって、スパッタ電力範囲
と同様の理由で、非磁性膜を成膜する際のスパッタ速度
は、好ましくは、150〜1500オングストローム/
min、より好ましくは、450〜1000オングスト
ローム/minの範囲とすることが好ましい。
【0027】非磁性膜は、Crを主成分とする合金とす
ることが好ましい。この理由は、Crを主成分とする合
金は比較的薄い膜厚で、高い記録密度を実現する上で必
要とされる保磁力を達成できるため、低スパッタ電力で
成膜を行っても磁気特性を損ねることがないためであ
る。
【0028】Crを主成分とする合金からなる非磁性膜
の膜厚は、磁気記録媒体の各種磁気特性を考慮すると、
20〜150オングストローム程度が適当である。
【0029】Crを主成分とする合金としては、CrM
o、CrV、CrTaなどの合金、あるいはこれらの合
金に、Zr、W、B、Nb、Ta、Fe、Ni、Re、
Ce、Zn、P、Si、Ga、Hf、Al、Ti、M
o、Smのうちから選ばれる一種または二種以上をさら
に含む合金等が挙げられる。これらの合金のうち、Cr
Mo、CrV、CrMoZr、CrTaなどの合金は磁
気特性向上が特に顕著であるため好ましい。Crを主成
分とする合金における他の元素の含有量は、磁性層の格
子間隔との整合性を考慮して定めることが好ましい。
【0030】CoPtを主成分とする磁性膜は、十分な
保磁力を得るという観点から、CoとPtの合計が70
at%以上含まれることが好ましい。また、CoとPt
の比率に特に制限はないが、保磁力の向上、ノイズの低
減、およびコストの低減という観点からPt/Co(a
t%)の値が、0.06以上0.2以下の範囲であるこ
とが好ましい。CoおよびPt以外の成分は特に制限さ
れないが、例えば、Cr、Ta、B、O、N、Nb、M
n、Zn、W、Pb、Re、V、Zrのうちから選ばれ
る一種または二種以上を適宜使用することができる。よ
り具体的な磁性膜の材料としては、CoPtCr合金、
CoPtTa合金、CoPtCrB合金、CoPtCr
Ta、CoPtCrNi合金等を挙げることができる。
非磁性膜で分割される各磁性膜の材質および膜厚は同一
としても良く、異なっていても良い。また、磁性層は非
磁性膜と磁性膜を交互に積層した多層構造(例えば五
層)としても良い。
【0031】上述した磁性層の上には、保護層および潤
滑層を形成する。保護層は、磁性層を磁気ヘッドの接触
摺動による破壊から保護する目的で磁性層上に設けられ
る。保護層としては、例えば、Cr膜、Cr合金膜、炭
素膜、ジルコニア膜、シリカ膜等が挙げられる。これら
の保護膜は、磁性層等とともにインライン型スパッタで
連続して形成できる。また、これらの保護膜は、単層と
してもよく、あるいは、同一または異種の膜からなる多
層構成としてもよい。上記保護層上にはさらに他の保護
層を形成できる。例えば、上記保護層上にテトラアルコ
キシランをアルコール系の溶媒で希釈して塗布し、さら
に焼成して酸化ケイ素(SiO2膜を形成できる。な
お、保護層を多層とした場合、Cr膜等は耐衝撃性と化
学的保護の役割を果たし、SiO2膜は、耐磨耗性と耐
食性の役割を果たす。
【0032】潤滑層は、磁気ヘッドと媒体表面との摩擦
抵抗を低減する目的で保護層上に設けられる。潤滑層
は、一般に、液体潤滑剤であるパーフロロポリエーテル
(PFPE)をフレオン系などの溶媒で希釈し、媒体表
面にディッピング法、スピンコート法、スプレイ法によ
って塗布し、必要に応じ加熱処理を行って形成する。
【0033】次に、本第二発明を詳細に説明する。
【0034】第二発明は、上述した第一発明の磁気記録
媒体の製造方法と、磁性膜のhcp(002)面の結晶
格子間隔から、該磁性膜直下の非磁性膜または磁性膜直
下の下地膜のbcc(110)面の結晶格子間隔を引い
た差(d(002)−d(110))のうちの少なくと
も一方が、0.002〜0.032オングストロームの
範囲となるように、下地膜、非磁性膜および磁性膜の各
組成、基板温度および各Arガス圧を調節して磁気記録
媒体を製造する方法とを組み合わせることによって、結
晶格子間隔差の面内バラツキの低減を図り、磁気特性を
さらに向上させることを特徴とする。
【0035】各結晶格子間隔差を上記所定範囲とするに
は、各膜の組成、基板温度及びArガス圧等を調節すれ
ばよい。これは、これらの条件が各膜の結晶格子間隔に
特に大きな影響を及ぼすためである。
【0036】具体的には、例えば、下地膜、非磁性膜お
よび磁性膜を、基板加熱温度範囲を250〜425℃と
し、Arガス圧力範囲を0.5〜10mTorrとし
て、スパッタリング法で形成すればよい。
【0037】基板加熱温度範囲は、好ましくは300〜
400℃である。また、Arガス圧力範囲は、好ましく
は1〜8mTorrである。
【0038】磁性膜のhcp(002)面の結晶格子間
隔から、この磁性膜直下の非磁性膜のbcc(110)
面の結晶格子間隔を引いた差(d(002)−d(11
0))が、0.002〜0.032オングストロームの
範囲となるようにすることで、保磁力および重ね書き特
性を低下させることなくさらに媒体ノイズを低減でき
る。
【0039】なお、磁性層中に非磁性膜が複数ある場合
にあっては、各磁性膜/非磁性膜のそれぞれについて結
晶格子間隔差を所定の範囲とすることが好ましい。
【0040】また、磁性膜のhcp(002)面の結晶
格子間隔から、この磁性膜直下の下地膜のbcc(11
0)面の結晶格子間隔を引いた差(d(002)−d
(110))が、0.002〜0.032オングストロ
ームの範囲となるようにすることで、保磁力および角型
比を向上させることができると同時に、媒体ノイズも低
減できる。
【0041】各結晶格子間隔差が、それぞれ上記所定範
囲を超えると保磁力およびS/N比が低下する。さらに
高いS/N比を得るためには、各結晶格子間隔差をそれ
ぞれ0.014〜0.030オングストロームの範囲と
することが好ましい。
【0042】なお、磁性膜とこの磁性膜直下の非磁性膜
との結晶格子間隔差、または磁性膜とこの磁性膜直下の
下地膜との結晶格子間隔差は、いずれもゼロにすること
が望ましいわけではない。種々の実験の結果、若干の差
をもたせた方がノイズ低減の観点からは好ましい。すな
わち、磁性膜のC軸配向をある範囲に制御してやること
によって媒体ノイズは低減することになる。
【0043】第二発明においては、磁性膜直下の非磁性
膜および/または磁性膜直下の下地膜を、上述した第一
発明を用いて低電力で成膜することによって、第一発明
および第二発明による磁気特性向上に加え、結晶格子間
隔差の面内バラツキの低減が図られ、結晶格子間隔差の
面内分布が均一化し、磁気特性がより一層向上する。
【0044】第二発明のその他の条件等に関しては、上
述した第一発明と同様である。
【0045】
【実施例】以下、実施例にもとづき本発明をさらに具体
的に説明する。
【0046】実施例1 本実施例においては、図4に示すような、ガラス基板1
上に下地層2、第一磁性膜3、非磁性膜4、第二磁性膜
5、保護層6、潤滑層7を順次積層してなる磁気ディス
クを製造するものとする。なお、図4に示す磁気ディス
クは、高い保磁力を呈するCoPt系の磁性層を非磁性
層で分割することにより、ノイズの低減を図ったもので
あり、MRヘッド(磁気抵抗型ヘッド)に好適に使用す
ることができる。
【0047】まず、イオン交換によって化学強化したア
ルミノシリケイトガラスからなる2.5インチ径のガラ
ス基板の両面を精密研磨によって表面粗さ(Ra)が5
0オングストローム程度の鏡面とする。
【0048】上記ガラス基板を基板ホルダ(パレット)
に装着し、図1に示すインライン型スパッタ装置10の
仕込室11にパレット18を導入した後、仕込室内11
を大気状態からスパッタ室(真空チャンバー)12の真
空度と同等になるまで真空排気する。その後、仕切板1
4を開放してパレット18を第一真空チャンバー12a
内に導入する。この第一真空チャンバー12a内では、
パレット18に装着したガラス基板をランプヒータ19
によって300℃、1分間の加熱条件で加熱した後、パ
レット18を50cm/minの搬送速度で移動させ、
対向して配置された放電状態にあるターゲット15a、
15b間を通過させる。ターゲットはパレットの搬送方
向に対しAl、Crの順で配置されており、この配置さ
れたターゲットの順番通りにガラス基板の両面にAl下
地膜2a(膜厚50オングストローム)、Cr下地膜2
b(膜厚1000オングストローム)の順で積層され
る。次に、パレット18をポート21を介して第二真空
チャンバー12bに移動し、この第二真空チャンバー1
2b内に配置されたヒータ20で基板を再び加熱する。
加熱条件は350℃、1分間とする。その後、CrMo
ターゲット15c、CoPtCrターゲット15d、C
rMoターゲット15e、CoPtCrターゲット15
f、Crターゲット15gの順で配置され、放電状態に
あるターゲット15c〜15g間を、50cm/min
の搬送速度でパレット18を通過させる。そして、この
配置されたターゲットの順番通りにCrMo下地膜2c
(膜厚100オングストローム)、CoPtCr第一磁
性膜3(膜厚120オングストローム)、CrMo非磁
性膜4(膜厚50オングストローム)、CoPtCr第
二磁性膜5(膜厚120オングストローム)、Cr第一
保護層6a(膜厚50オングストローム)の順で各膜が
積層される。
【0049】なお、CrMoターゲット15cの組成比
はCr98at%、Mo2at%とし、CrMoターゲ
ット15eの組成比はCr95at%、Mo5at%と
した。また、CrMoターゲット15cおよび15eに
おいてはいずれも500Wの投入電力でスパッタを行な
った。CoPtCrターゲット15dおよび15fの組
成比はいずれもCo78at%、Pt11at%、Cr
11at%とした。さらに、真空チャンバー内の到達圧
力(真空度)は5×10-6torrとし、Arガスを導
入して5×10-3torrでスパッタを行った。
【0050】上記スパッタによる成膜終了後、Cr第一
保護層6aに対してIPA(イソプロピルアルコール)
洗浄による親水化処理を施した後、基板を、シリカ微粒
子(粒経100オングストローム)を分散した有機ケイ
素化合物溶液(水とIPAとテトラエトキシシランとの
混合液)に浸し、焼成することによってSiO2からな
る第二保護層6bを形成した。最後に、この第二保護層
6b上をパーフロロポリエーテルからなる潤滑剤でディ
ップ処理して潤滑層7を形成した。このようにして得た
磁気ディスクの保磁力、残留磁化膜厚積、S/N比につ
いての評価を行った。この結果を表1に示す。
【0051】比較例1 CrMoターゲット15cおよび15eの双方に投入す
るスパッタ電力を、2000Wとしたこと以外は、実施
例1と同様にして磁気ディスクを製造し同様の評価を行
った。この結果を表1に示す。
【0052】比較例2 CrMoターゲット15cおよび15eの代わりに、C
rターゲットをそれぞれ用いたこと以外は、比較例1と
同様にして磁気ディスクを製造し同様の評価を行った。
この結果を表1に示す。
【0053】実施例2〜4 CrMoターゲット15cおよび15eの双方に投入す
るスパッタ電力を、それぞれ200W(実施例2)、8
00W(実施例3)、1000W(実施例4)としたこ
と以外は、実施例1と同様にして磁気ディスクを製造し
同様の評価を行った。この結果を表1に示す。
【0054】比較例3〜4 CrMoターゲット15cおよび15eの双方に投入す
るスパッタ電力を、それぞれ50W(比較例3)、15
00W(比較例4)としたこと以外は、実施例1と同様
にして磁気ディスクを製造し同様の評価を行った。この
結果を表1に示す。
【0055】実施例5〜7 CrMoターゲット15eの代わりに、それぞれ、Cr
MoZrターゲット(Cr90at%、Mo8at%、
Zr2at%)(実施例5)、CrVターゲット(組成
比:Cr95at%、V5at%)(実施例6)、Cr
Taターゲット(組成比:Cr95at%、Ta5at
%)(実施例7)を用いたこと以外は、実施例1と同様
にして磁気ディスクを製造し同様の評価を行った。この
結果を表1に示す。
【0056】実施例8〜11 CrMoターゲット15eの組成比を、それぞれ、Cr
95at%、Mo5at%(実施例8)、Cr90at
%、Mo10at%(実施例9)、Cr80at%、M
o20at%(実施例10)、Cr60at%、Mo4
0at%(実施例11)としたこと以外は、実施例1と
同様にして磁気ディスクを製造し同様の評価を行った。
この結果を表1に示す。
【0057】実施例12〜18 CoPtCrターゲット15dおよびCoPtCrター
ゲット15fの代わりに、表1の備考に示す材料および
組成のターゲットを用いたこと以外は、実施例1と同様
にしてそれぞれ磁気ディスクを製造し同様の評価を行っ
た。この結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】表1から明らかなように、比較例1で製造
した磁気ディスクは、非磁性膜等を高スパッタ電力で成
膜しているので、S/N比の値が極端に低く媒体ノイズ
が大きいことがわかる。また、比較例2で製造した磁気
ディスクは、非磁性膜等としてCrを高スパッタ電力で
成膜しているので、保磁力の値が極端に低いことがわか
る。さらに、実施例1〜18によれば、スパッタ電力、
非磁性膜の材料および組成、磁性膜の材料および組成を
変化させることで、保磁力、残留磁化膜厚積、S/N比
の値をより好ましい値に調整できることがわかる。
【0060】実施例19〜21および比較例5〜6 CrMoターゲット15cおよび15eの双方に投入す
るスパッタ電力を調節してスパッタ電力密度を表2に示
すように変化させたこと以外は、実施例1と同様にして
磁気ディスクを製造し同様の評価を行った。この結果を
表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】実施例22〜24および比較例7〜8 CrMoターゲット15cおよび15eの双方に投入す
るスパッタ電力を調節してスパッタ速度を表3に示すよ
うに変化させたこと以外は、実施例1と同様にして磁気
ディスクを製造し同様の評価を行った。この結果を表3
に示す。
【0063】
【表3】
【0064】表2および表3から明らかなように、実施
例19〜24および比較例5〜8によれば、スパッタ電
力密度や、スパッタ速度を変化させることで、保磁力、
残留磁化膜厚積、S/N比の値をより好ましい値に調整
できることがわかる。
【0065】結晶格子間隔差 実施例1〜24における磁性膜直下の非磁性膜および磁
性膜直下の下地膜の各結晶格子間隔差を表4に示す。
【0066】
【表4】
【0067】このように各結晶格子間隔差をそれぞれ
0.002〜0.032オングストロームの範囲とし、
低スパッタ電力で成膜することで、高スパッタ電力で成
膜した場合に比べ、結晶格子間隔差の面内バラツキの低
減が図られ(例えば、実施例1では結晶格子間隔差は
0.029〜0.031オングストロームの範囲であ
り、比較例4では結晶格子間隔差は0.028〜0.0
36オングストロームの範囲である)、結晶格子間隔差
の面内分布が均一化し、膜質や膜構造のムラがなくな
り、各種磁気特性がより一層向上することが確認され
た。
【0068】以上好ましい実施例をあげて本発明を説明
したが、本発明は必ずしも上記実施例に限定されるもの
ではない。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本第一発明の磁気記
録媒体の製造方法によれば、磁性層と接する下地層や非
磁性膜中の不純物を低減でき、保磁力、再生出力、S/
N比などの記録媒体の特性向上を図ることができる。
【0070】また、本第二発明の磁気記録媒体の製造方
法によれば、上記第一発明において、下地膜、非磁性膜
および磁性膜の各組成、基板温度及び各Arガス圧等を
調節し、結晶格子間隔差を所定の範囲とすることによっ
て、結晶格子間隔差の面内バラツキの低減が図られ、磁
気特性がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁気記録媒体の製造方法に用いる磁
気ディスク用インライン型スパッタ装置の一例を示す平
面図である。
【図2】 パレットにガラス基板を装着した状態を示す
正面図である。
【図3】 ターゲット付近の状態を説明する図である。
(a)は高スパッタ電力時の状態を示し、(b)は低ス
パッタ電力時の状態を示す。
【図4】 本発明で製造する磁気記録媒体の一例を示す
概略断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 下地層 3 第一磁性膜 4 非磁性膜 5 第二磁性膜 6 保護層 7 潤滑層 10 インライン型スパッタ装置 15 ターゲット 16 シールド板 17 基板 18 パレット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/66 G11B 5/66 5/84 7303−5D 5/84 Z (72)発明者 河合 久雄 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内 (72)発明者 小林 正人 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内 (72)発明者 野澤 順 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を搬送しつつ複数配列されたスパッ
    タターゲットの配列順に順次成膜を行うインライン型ス
    パッタ装置を用いて、基板上に少なくとも、一以上の下
    地層と、CoPtを主成分とする合金からなる磁性膜、
    Crを主成分とする合金からなる非磁性膜およびCoP
    tを主成分とする合金からなる磁性膜とからなる磁性層
    とを順次形成する磁気記録媒体の製造方法であって、 磁性層と接する下地層および/または非磁性膜を100
    〜1000Wの範囲の低スパッタ電力で成膜することを
    特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 磁性層と接する下地層および/または非
    磁性膜を、300〜700Wの範囲の低スパッタ電力で
    成膜することを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒
    体の製造方法。
  3. 【請求項3】 磁性層と接する下地層および/または非
    磁性膜を、150〜1500オングストローム/min
    のスパッタ速度で成膜することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 磁性層と接する下地層および/または非
    磁性膜を、450〜1000オングストローム/min
    のスパッタ速度で成膜することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 Crを主成分とする合金からなる非磁性
    膜が、CrとMoを主成分とする合金、CrとVを主成
    分とする合金、CrとTaを主成分とする合金のうちか
    ら選ばれるいずれか一の合金からなることを特徴とする
    請求項1〜4のいづれか一項に記載の磁気記録媒体の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 CoPtを主成分とする磁性膜が、Co
    PtCr、CoPtTa、CoPtCrTa、CoPt
    CrB、CoPtCrNiのうちから選ばれるいずれか
    一の合金からなることを特徴とする請求項1〜5のいづ
    れか一項に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】 磁性層上にCr保護層またはCr合金保
    護層を、インライン型スパッタ装置を用いて磁性層形成
    後に連続して形成することを特徴とする請求項1〜6の
    いづれか一項に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  8. 【請求項8】 CoPtを主成分とする合金からなる磁
    性膜、非磁性膜およびCoPtを主成分とする合金から
    なる磁性膜を順次積層してなる磁性層を有する磁気記録
    媒体の製造方法において、非磁性膜としてCrを主成分
    とする合金からなる非磁性膜を用いるとともに、この非
    磁性膜を前後の磁性膜とともにインライン型スパッタ装
    置を用いて連続して形成することを特徴とする磁気記録
    媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいづれか一項に記載の磁気
    記録媒体の製造方法において、 磁性膜のhcp(002)面の結晶格子間隔から、該磁
    性膜直下の非磁性膜または磁性膜直下の下地膜のbcc
    (110)面の結晶格子間隔を引いた差(d(002)
    −d(110))のうちの少なくとも一方が、0.00
    2〜0.032オングストロームの範囲となるように、
    下地膜、非磁性膜および磁性膜の各組成、基板温度およ
    び各Arガス圧を調節して磁気記録媒体を製造すること
    を特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
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