JPH08227795A - 高圧放電ランプの始動および駆動方法並びに始動および駆動回路装置 - Google Patents

高圧放電ランプの始動および駆動方法並びに始動および駆動回路装置

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JPH08227795A
JPH08227795A JP7315287A JP31528795A JPH08227795A JP H08227795 A JPH08227795 A JP H08227795A JP 7315287 A JP7315287 A JP 7315287A JP 31528795 A JP31528795 A JP 31528795A JP H08227795 A JPH08227795 A JP H08227795A
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starting
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lamp
frequency
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JP7315287A
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Dietrich Fromm
フロム ディートリッヒ
Joachim Arlt
アールト ヨアヒム
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Osram GmbH
Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーク形成のための移行時間が短い、放電ラ
ンプの始動および駆動方法を提供する。 【解決手段】 始動電圧UHFを始動時点tで、封入
物のイオン化および電極の予熱のためにスイッチオンす
るステップと、作動電圧Uを予熱時間Δtの後、す
なわち時点t=t+Δtでスイッチオンするステ
ップと、始動電圧UHFを時点t≧tでスイッチオ
フし、これによりランプを引き続き作動電圧Uによっ
てのみ駆動するステップとからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の上位概
念による高圧放電ランプの始動および駆動方法ならびに
請求項1の方法を実施するための回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧放電ランプとは、放電容器内に配置
された少なくとも2つの主電極を有し、その主電極間で
動作時には大電流のアーク放電が形成されるランプと理
解されたい。このようなランプは例えば、金属ハロゲン
ランプ、ナトリウム蒸気ランプ、または希ガスアークラ
ンプである。点燈過程中にまず電気絶縁性の(点燈)ガ
スが電極間でイオン化され、ランプ電流が急速に増大す
る。引き続く立上がりフェーズでまず冷たい電極と放電
容器が動作温度まで加熱される。引き続く定常動作時に
は、熱い電極が熱電子放出によりアーク放電を維持する
のに必要な自由電子を送出する。
【0003】ランプ封入物を点燈するために、通常のよ
うに高電圧パルスがランプ電極に印加される(例えばド
イツ連邦共和国特許出願公開第4227427号公
報)。電極間に生じた電界は、イオン化環境ビーム(例
えば宇宙線)並びに電界放出により形成された自由1次
電子を加速する。これは、電極表面からの電荷担体衝撃
を用いて新たな2次電子をトリガし、電荷担体なだれを
始動させるためである。
【0004】しばしば、点燈を放射性物質を添加するこ
とにより支援することが必要である。この物質から送出
されたイオン化ビームはとりわけ1次電子の密度を高
め、電極間の電荷担体なだれの形成を容易にする。この
目的のため、ランプ封入物に例えばβ−線源、クリプト
ン85を添加することができる。別の手段では、トリウ
ム(α−線源)を備えた電子をドーピングする。これに
より、電子親和力が低下する。一般的には放射性添加物
を省略する努力が行われている。
【0005】始動フェーズ中に、電子は電荷担体衝撃に
より、ますます加熱される。温度の上昇とともに熱電子
放出は自由電子を形成するための効率的な機構として重
要になる。したがって電極間のランプ封入物のイオン化
は、十分に大きな導電能力の下では、アーク放電が形成
されるまで増大する。封入物のイオン化とアーク放電の
形成までの時間は移行時間とも称される。アーク放電は
はじめのグロー放電から“移行”してきたものである。
【0006】移行フェーズは通常、立上がりフェーズに
続くものであり、その間にランプはその定常温度にまで
加熱される。この立上がりフェーズが終了して初めて、
ランプ電極の作動電圧がアーク燃焼電圧の定常値に調整
される。
【0007】米国特許第4331905号明細書には、
ガス放電ランプの始動および駆動用の回路装置が記載さ
れている。この回路装置は、ランプ駆動のための前置装
置のほかに付加的に高周波回路を有する。この高周波回
路は熱いランプの冷点燈(コールドスタート)ないし再
点燈(ホットスタート)に必要な高い点燈電圧を形成す
る。この回路装置の機能によれば、始動フェーズ中に
は、前置装置の作動電圧も高周波点燈電圧もランプ電極
に印加される。ランプ封入物のイオン化がうまく行われ
た後、高周波点燈電圧が遮断される。
【0008】この解決手段の欠点は、特に点燈フェーズ
中、しかし移行フェーズ中にも、場合により点燈電界強
度がパルス状に高くなるため、電極表面にまず初めに電
界放出により局所的な過熱並びにスパッタプロセスが発
生することである。その際、特に電極がまだ冷えている
間は、電極表面に衝突する電荷担体によって粒子がこの
表面から放出される。そのため、各始動過程ごとに電極
物質がスパッタされ、この電極物質が部分的に放電容器
の内壁に沈着する。このことは容器をますます黒化さ
せ、そのためランプの光効率が低下する。さらに点燈電
圧は実質的に補助グロー放電の点燈にのみ用いられる。
補助グロー放電の出力変換率は比較的小さい。アーク放
電を形成するため、すなわち電極をグロー温度にもたら
し本来の主放電を形成するために必要な加熱電力は移行
フェーズ中に初めて作動電圧によって形成される。この
ため移行フェーズは比較的長時間かかり、そのため同じ
ように電極物質のスパッタが引き起こされ、その結果放
電容器が黒化する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
の欠点を回避し、アーク形成のための移行時間が短い、
放電ランプの始動および駆動方法を提供することであ
る。本発明の別の側面は、できるだけ小さな点燈電圧で
放電の信頼度の高い点燈を保証し、しかもその際に放射
性添加物をランプに使用しないようにする。
【0010】本発明のさらに別の課題は、前記方法を実
施することのできる回路装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によ
り、始動電圧UHFを始動時点tで、封入物のイオン
化および電極の予熱のためにスイッチオンするステップ
と、作動電圧Uを予熱時間Δtの後、すなわち時点
=t+Δtでスイッチオンするステップと、始
動電圧UHFを時点t≧tでスイッチオフし、これ
によりランプを引き続き作動電圧Uによってのみ駆動
するステップとからなる請求項1に記載の基本構成によ
って解決される。
【0012】本発明の別の有利な構成は従属請求項に記
載されている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の基本思想では、高周波交
流電圧(以下始動電圧と称する)がランプ電極に印加さ
れ、このランプ電極は点燈フェーズ中に実質的に電極間
の空間でのみ自由電子をガス粒子の衝突イオン化によっ
て形成するように選定される。従来の点燈技術との相違
は、未だ冷たい電極の表面において2次電子放出が最初
は何の役目も果たさないことである。別の重要な構成
は、始動電圧によって形成された高周波電界を用いて、
十分に大きな高周波電力が電極の急速な加熱のために形
成されることである。ランプの作動電圧は電極への予熱
フェーズの後に初めてスイッチオンされる。次に電極が
グロー温度にまで加熱され、これにより熱電子放出によ
り十分な自由電子を大電流のアーク放電に対して送出す
ることができる。
【0014】これにより従来の方法と比較して、移行時
間が格段に短縮される。このことは始動フェーズ中、す
なわち点燈フェーズ、加熱フェーズ並びに移行フェーズ
中に電極表面に発生するスパッタプロセスの減少につな
がる。これにより得られる重大な利点は、バルブの黒化
が減少し、ひいてはランプのメンテナンスが改善され寿
命が延長されることである。
【0015】この利点は、本発明の点燈方法から得られ
る別の手段によってさらに助長される。驚くべきことに
は、冷間封入圧力をこれまでの点燈技術よりも格段に高
めることができ、これにより点燈フェーズ中の電極物質
のスパッタがさらに低減される。70Wの金属ハロゲン
ランプでは、例えば、典型的には150hPaのアルゴ
ン部分圧を300hPa以上に高めることができ、その
際に点燈時間および移行時間は短いままである。ナトリ
ウム蒸気ランプでは、キセノン部分圧の上昇ににはメン
テナンスの改善のほかにさらに歓迎すべき意味がある。
すなわちここでは、1hPaの圧力上昇で約2lmの光
束の増大が得られる。70Wナトリウム蒸気ランプで
は、例えば500hPaまでのキセノン部分圧において
点燈およびアーク移行が実現された。これまでの典型的
な250hPaのキセノン部分圧では、このことは光束
の約500lmの増大に相応する。
【0016】さら点燈時間および移行時間の比較的長い
ランプ、例えば非トリウム電極を有し、クリプトン添加
物を有しないランプや、従来の点燈技術では点燈するこ
とができなかった一部のランプでも、本発明により短時
間で点燈し、引き続き安定して燃焼させることができ
る。
【0017】作動電圧については、駆動すべきランプの
必要に応じて直流電圧または交流電圧が用いられる。交
流電圧駆動の実質的意味は、電源周波数(50Hz)並
びに電子前置装置では通常の数10Hzの周波数であ
る。電極における作動電圧の振幅は、移行フェーズ後に
は放電アークの燃焼電圧に相応する。典型的な(実効)
値は10Vから100Vの領域のオーダーである。した
がって本発明の方法を低電圧電源、例えば自動車搭載電
源に使用する場合、通常はDC−DCコンバータを用い
て昇圧しなければならない。
【0018】始動電圧に対して周波数を次のように選択
すれば有利であることが示された。すなわち、始動電圧
の周波数fと電極間隔dの積が条件f・d≧50kHz
・cmの条件を満たすように選択するのである。現在の
時点では、電子の振動振幅、とりわけ重イオンの振動振
幅は十分に小さいことが前提とされており、点燈フェー
ズ中に多数の電荷担体に対して、電極表面への発振ドリ
フトによる損失並びに電荷担体衝撃と結びついた不所望
の電極作用による損失を小さく保持することができるこ
とが前提である。
【0019】一方一般的には、結合損失および電力損失
は周波数の上昇と共に増大する。この付加的な側面の下
では、発振器−増幅器方式による従来の高周波励振技術
により、約100kHzから200kHzの領域の周波
数を使用できることが示されている。さらに不必要に長
い配線を回避するためには、高周波指導電力を形成する
機器をできるだけランプの近傍に配置するのが有利であ
る。適切な励振方式により、例えば自由発振方式に従っ
て比較的に周波数が高く、損失の比較的に小さい高周波
電力を放電に入力結合することができる。
【0020】ランプの点燈は大きな高周波電界強度E
HF=UHF/dに達したときに行われる。この電界強
度は電極間の始動電圧UHFとその間隔dとの商に近似
する。高周波電界強度に対する適切なピーク値は、約1
kV/cmと6kV/cmとの間の領域にあり、有利には
2.5kV/cmと4.5kV/cmの間の領域である。市
販されているランプの点燈ガスの封入圧力が種々異なる
場合でも最適の結果を得るために、封入圧pを高周波電
界強度と関連して、すなわちEHF/pを考慮すると有
利である。冷えたランプの高周波点燈が前記の電界強度
と周波数で問題なしに可能である。数10kPaまでの
オーダーのアークランプの通常の不活性ガス封入圧に対
しては、圧力に関連したピーク電界強度E HF/pが
約0.1V/cm・Paから0.5V/cm・Paの領域で
ある。熱いランプでは圧力が高いため(典型的には10
0kPa以上)、また例えば場合によりハロゲン化物の
電子親和性の封入物成分がないため、点燈電圧は典型的
には10kV以上が必要である。この理由から、熱点燈
に先だってそれ自体公知の方法ステップが行われる。こ
の方法ステップでは、イオン化に適した1つまたは複数
の高電圧パルスが放電容器の電極に印加される。場合に
より電圧値が非常に高いため、通常はそのために高電圧
点燈装置が必要である。
【0021】本発明の具体的な実施例では、始動電圧の
HFのピーク値は約1.5kVと3.5kVとの間の
領域、有利には約2kVと3kVとの領域である。
【0022】移行時間の持続時間は実質的に電極の熱電
子放出の効率に依存する。この持続時間はしたがって、
電極に対する予熱電力、すなわち高周波始動電力、並び
に予熱フェーズの持続時間により有利に制御することが
できる。電極をグロー温度に十分に迅速に加熱するため
には、平均高周波始動電力は作動電力の0.2から0.7
倍、有利には0.3から0.6倍である。
【0023】上に説明した始動電圧の周波数および振幅
に対するパラメータ領域、並びに高周波始動電力に対す
るパラメータ領域を守れば、本発明の基本構成を以下の
方法ステップで表すことができる。
【0024】1.高周波始動電圧を始動時点tでスイ
ッチオンする。
【0025】2.作動電圧を時点t=t+Δt
スイッチオンする。そして、 3.始動電圧を時点t=t+Δt=t+Δt
+Δtで遮断する。
【0026】予熱時間Δtは、平均高周波始動電力の
大きさに応じて約3秒までであり、典型的には0.1s
から0.5sの間の領域である。その後、電極はすでに
白熱している。理論的説明を行うことなしに、現在のと
ころ、電子衝突のほかに渦電流と皮相効果も関与してい
ることが前提とされる。電極は、従来技術とは異なり、
作動電圧のスイッチオン時にすでにグロー温度に達して
いるから、アーク放電が急速に形成される。これに対
し、始動電圧と作動電圧を同時にスイッチオンする(Δ
=0)と、移行時間が格段に延長される。オーバー
ラップ時間Δtの後、アーク放電は作動電圧のみによ
って給電される。オーバーラップ時間Δtは典型的に
は0.1sから0.5sの領域にある。
【0027】ここで、高周波始動電圧は基本的にランプ
の定常動作中も電極に印加することができることを述べ
ておく。しかし現在のところそのことになんら利点が認
められないので、この変形実施例は不要と思われる。
【0028】本発明の方法の実施の際には、オーバーラ
ップ時間の長さをそれぞれのランプの移行時間に適合さ
せることができる。この場合、オーバーラップ時間Δt
の終了は、ランプ電極においてアイドル給電電圧から
アーク放電の作動電圧に電圧跳躍することから導き出さ
れる。ランプが故障しているか、欠陥を有している場合
には、始動電圧が市販の放電ランプの通常の移行時間経
過の数秒後に、例えば5s後に遮断される。
【0029】本発明の簡単な実施例では、オーバーラッ
プ時間が固定的に設定される。加熱時間の長さは典型的
には約0.5sであり、高周波加熱電力は典型的には作
動電力の約半分である。加熱時間と高周波加熱電力とは
ここでは、アーク移行が作動電圧のスイッチオンの際に
非常に急速に行われ、典型的には約0.1sから0.2s
内で行われるように選定される。オーバーラップ時間は
移行時間よりもわずかに長く、例えば0.3sである。
このオーバーラップ時間によって、始動電圧が遮断され
る前にアークが確実に形成されることが保証される。
【0030】基本的にはオーバーラップ時間を省略する
こともできる(Δt=0)。すなわち、始動電圧と作
動電圧とを同期してスイッチオン・オフすることができ
る。しかしこの変形実施例の実現の際には、制御コスト
が比較的に高くなることを覚悟しなければならない。ア
ーク移行中に放電が長時間にわたって(ミリ秒以上のオ
ーダー)消失し、これによる電極の冷却を可能な限り回
避するため、始動電圧は、作動電圧がランプ電極に印加
されてから初めて遮断されることが保証されなければな
らない。しかし実際上の最も簡単な解決手段は、始動電
圧に予熱後、作動電圧を重ねてスイッチオンし、オーバ
ーラップ時間後に初めて始動電圧を遮断することであ
る。
【0031】本発明の方法を実現するための基本的回路
装置は、第1のスイッチと接続された駆動装置と、第2
のスイッチと接続された高周波点燈装置とを有し、さら
に両方のスイッチを制御するタイマを有する。作動電圧
を送出する駆動装置の出力側も高周波始動電圧を送出す
る高周波点燈装置の出力側もタイマの時間プログラムに
従って同時にまたは異なる時点でランプ電極と接続され
る。阻止素子、例えばチョークは高周波を駆動装置の出
力側から減結合する。
【0032】実施例では高周波点燈装置は、高周波を形
成するための高周波電力発振器と、これに後置接続され
た共振回路、例えばコンデンサとコイルの直列回路から
なる。共振回路は高周波の振幅を所要の高電圧まで昇圧
する。
【0033】この重畳技術の利点は、既存の前置装置に
ある従来の点燈装置を、スイッチおよびタイマを含めた
高周波重畳点燈装置によって問題なしに安価に交換する
ことができることである。
【0034】
【実施例】本発明を以下、図面に基づき詳細に説明す
る。
【0035】図1は、本発明の方法の基本フローチャー
トである。始動時点tで始動電圧UHFが放電ランプ
の電極に印加される。これにより、点燈フェーズおよび
予熱フェーズZHが開始し、その間に高周波電界が電極
間の放電を確立し、電極がグロー温度に加熱される。予
熱ΔtHの後、すなわち時点t=t+Δtで、作
動電圧UBがスイッチオンされる。これによりアーク放
電が、今や熱電子放出が可能になった電極間で形成さ
れ、移行フェーズUが終了する。オーバーラップ時間Δ
の後、すなわち時点t=t+Δt=t+Δ
+Δtで始動電圧UHFが遮断される。これをも
って始動フェーズは終了し、ランプは場合により立上が
りフェーズの後、定常動作Sへ移行する。
【0036】図2は、非トリウム電極と約130hPa
の封入圧(アルゴン)を有する2つの70Wメタルハラ
イド放電ランプの例において、2つの従来の点燈方式を
適用した場合の始動フェーズの持続時間a,bと本発明
の方法を適用した場合の持続時間cとを概略的に(縮尺
通りでない)比較して示すものである。この目的のため
に、作動電圧のスイッチオンないしアークの完全形成、
すなわち移行フェーズの終了に対するそれぞれの時点t
,tが時間軸tにプロットされている。マークされ
た時点はそれぞれの電極電圧の時間的経過のオシログラ
フ記録から取り出されたものである。ここで時点t
してアーク燃焼電圧へのそれぞれの電圧跳躍が選択され
ている。
【0037】例aは、従来の点燈回路を含めた誘導性前
置装置を使用した場合の結果を示す。時点tで電源電
圧Uと、アーク移行まで持続した高周波パルスのシー
ケンスUがランプ電極に印加される。約2.7秒後
(時間マークtにより象徴的に示されている)に、ラ
ンプ1のアークが完全に形成される。これに対しランプ
2では点燈することができない。
【0038】例bでは、時点t1で電源電圧UBと同時
に(Δt=0)高周波始動電圧UHFがランプ電極に
印加される。移行フェーズ終了までの持続時間t−t
はランプ1に対しては約0.9sであり、ランプ2に
対しては約1.3sである。この時間の間、両方のラン
プは明らかなちらつき現象を示した。
【0039】例cでは、高周波電圧UHFが時点t
で、すなわち電源電圧Uのスイッチオンの前にラ
ンプ電極に印加される。このようにして電極は、Δt
=t−tの持続時間の間、点燈フェーズおよび予熱
フェーズで予熱される。これにより移行フェーズの持続
時間t−tが両方のランプに対して約0.1s短縮
される。さらにアークは直ちに電極先端に発生し、これ
にりちらつき現象は観察されない。適用された方法パラ
メータは以下の表にまとめて示されている。
【0040】この比較は本発明の有利な作用を網羅して
いる。
【0041】 始動電圧: 振幅Us HF(ピーク) 2.5kV 周波数 150kHz 高周波電力 35W 作動電圧: 振幅Ueff (実効値) 90V (定常ランプ燃焼 周波数 50Hz 電圧) 駆動電力 70W 持続時間: 予熱時間Δt 1s オーバーラップ時間Δt 0.3s 表:図2cの本発明の方法による70Wメタルハライド
放電ランプの始動および駆動に対する方法パラメータ 図3は、図1の方法を実施するための基本回路装置のブ
ロック回路図を示す。この回路装置は実質的に、作動電
圧を送出する駆動装置V、高周波始動電圧を形成するた
めの高周波点燈装置Z、およびタイマTによって制御さ
れ、高周波点燈装置ないし駆動装置と接続されたスイッ
チS1ないしS2からなる。駆動装置Vも高周波点燈装
置Zも放電ランプELと接続されている。高周波阻止素
子SGは駆動装置Vと放電ランプELとの間、および駆
動装置Vと高周波点燈装置Zとの間で、オーバーラップ
フェーズ中に始動電圧が駆動装置Vに入り込むのを阻止
する。
【0042】図4は、図3の回路装置の拡張されたブロ
ック回路図を示す。この回路装置は230Vおよび50
Hzの電源電圧により駆動される従来の誘導性前置装
置、高周波電力発振器HF、およびそれ自体公知のタイ
マ回路Tにより制御される2つのスイッチS1,S2か
らなる。高周波電力発振器は、それ自体公知の回路方式
に従って高周波電圧を形成し、後置接続された直列共振
回路と共に高周波重畳点燈装置を形成する。この直列共
振回路はコイルLとコンデンサC3からなる。タイマ回
路はここではRC素子により定められたスイッチング遅
延を有するコンパレータによって実現される。
【0043】前置装置Vは、ランプ電流を制限するため
の直列前置チョークDr1と、入力側1、2に並列に接
続された補償コンデンサC1からなる。補償コンデンサ
は電力係数を改善するためのものである。前置装置Vの
2つの入力端子1、2は電源電圧と接続されている。タ
イマ回路Tは駆動装置Vの出力側3、4から給電され
る。このためにタイマ回路Tが一方ではダイオードDを
介して前置チョークDr1と接続され、他方では補償コ
ンデンサC1の基準点と接続されている。高周波電力発
振器HFの入力側5、6も同じように給電される。この
ために、高周波電力発振器HFの第1の入力端子5がダ
イオードDとタイマ回路Tとの間の接続点と接続されて
いる。高周波電力発振器HFの第2の入力端子5は第1
のスイッチS1、例えば半導体スイッチを介して補償コ
ンデンサC1の基準点と接続されている。スイッチS1
は点燈フェーズ、予熱フェーズ並びにオーバーラップフ
ェーズの持続時間の間、高周波電力発振器HFをスイッ
チオンする。前置チョークとDr1とダイオードDとの
間の接続点は第2のスイッチ、たとえば機械式スイッチ
とチョークDr2およびコイルLを介して放電ランプE
Lの第1の電極と接続されている。放電ランプELの第
2の電極は補償コンデンサC1の基準点と接続されてい
る。したがって予熱時間の終了後、スイッチS2は駆動
装置Vを放電ランプELと接続する。コンデンサC3は
高周波電力発振器の第1の出力端子8を放電ランプEL
の第1の電極と接続する。コンデンサC3はコイルLと
ともに直列共振回路を形成する。この直列共振回路は共
振の増大によってランプ封入物を点燈するの必要な高周
波始動電圧の振幅をランプELの電極において形成す
る。チョークDr2は、高周波電力発振器HFの出力側
と駆動装置Vの前置チョークDr1との間で高周波ブロ
ッカとして作用する。チョークDr2とコイルLとの接
続点は結合コンデンサC2を介して高周波電力発振器の
第2の出力端子7と接続されている。この結合コンデン
サは、一方では高周波電流を直列共振回路に結合し、他
方では電源電圧を高周波部から電位的に分離する。
【0044】この構成の利点は、従来の点燈装置を、所
属のスイッチS1,S2およびタイマTを含めた高周波
点燈装置によって問題なしに交換できることである。
【0045】図5は、測定された光束(Y1−軸)を点
燈の累積数(X−軸)の関数として、高周波点燈装置
(曲線1)ないし従来の点燈装置(曲線2)を有するラ
ンプについて比較して示す。ここで累積数は、ランプを
動作中に1時間ごとにスイッチオンないしスイッチオフ
して得られた数字である。すなわちここでは、スイッチ
ングの数(X−軸の値)が時間当たりの動作持続時間に
相応する。したがってY1−座標はランプの光束を、そ
れぞれの光束測定の時点までに実行された点燈の数につ
いてキロルーメン(klm)で表す。測定は、非トリウ
ム電極を有するがKr85添加物のない70Wメタルハ
ライド放電ランプにおいて実行された。その際に高周波
点燈装置の場合については表に示された方法パラメータ
が調整された。実行された点燈の数と光束との関係にお
いて、本発明の駆動形式(曲線1)では従来の駆動形式
(曲線2)の場合よりも光束減少の程度が小さいことが
明らかである。曲線3からは特に本発明の利点が明瞭で
ある。この曲線3は、光束における効率を、本発明によ
り駆動されたランプを従来の形式で駆動されたランプを
基準にしてパーセントで示したものである。この効率は
測定の枠内では点燈数と共に増大し、1000回の点燈
ですでに10%に達している。
【図面の簡単な説明】
【図1】放電ランプの始動および駆動方法を示す基本フ
ローチャートである。
【図2】2つの放電ランプの始動フェーズを、2つの従
来の点燈方法aとb並びに本発明の方法cを適用した場
合について示す概略図である。
【図3】タイマにより制御される駆動装置および高周波
点燈装置を有する基本回路装置のブロック回路図であ
る。
【図4】図3の回路装置のブロック回路図であり、ここ
では高周波電力発振器と共振発振回路を有する高周波点
燈装置が示されている。
【図5】測定された光束を点燈数の関数として、高周波
点燈装置を有するランプ(曲線1)、従来の点燈装置を
有するランプ(曲線2)について示し、さらに従来の駆
動方式によるランプに対する相応の発光効率をパーセン
トで示す(曲線3)線図である。
【符号の説明】
ZH 予熱フェーズ U 移行フェーズ S 定常動作 V 駆動装置 Z 高周波点燈装置

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン化可能な封入物を含む放電容器を
    有する高圧放電ランプの始動および駆動方法であって、 前記放電容器には少なくとも2つの電極が収容されてお
    り、 当該電極には外部から気密に導かれた電流導体を介して
    高周波始動電圧UHFおよび作動電圧Uが供給される
    方法において、 始動電圧UHFを始動時点tで、封入物のイオン化お
    よび電極の予熱のためにスイッチオンするステップと、 作動電圧Uを予熱時間Δtの後、すなわち時点t
    =t+Δtでスイッチオンするステップと、 始動電圧UHFを時点t≧tでスイッチオフし、こ
    れによりランプを引き続き作動電圧Uによってのみ駆
    動するステップとからなることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 始動電圧UHFの周波数fと電極の間隔
    dとの積は、f・d≧50kHz・cmの条件を満たす
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 始動電圧UHFの周波数fは約100k
    Hzから200kHzの間の領域にある請求項1記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 予熱時間Δtに対して、0<Δt
    3sの条件が満たされる請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 予熱時間Δtは有利には0.1s≦Δ
    ≦1.5sの条件を満たす請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 t>tの場合、オーバーラップ時間
    Δt=t−tに対して、Δt≦5sの条件が満
    たされる請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 オーバーラップ時間は有利には0.1s
    ≦Δt≦0.5sの条件を満たす請求項6記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 始動電圧US HFと電極間隔dとの商US
    HF/dは、1kV/cm< US HF/d<6kV/cmの
    条件を満たす請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記商US HF/dは、2.5kV/cm<
    S HF/d<4.5kV/cmの条件を満たす請求項8記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 放電容器の封入圧pは、商ES HF/P
    =US HF/(d・P)に関して、0.1V/cm・Pa<
    S HF/P<0.5V/cm・Paの条件を満たす請求
    項8または9記載の方法。
  11. 【請求項11】 始動電圧US HFのピーク値は、約1.
    5kVと3.5kVの間の領域にある請求項1記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 前記始動電圧US HFの値は有利に
    は、2kVと3kVの間の領域にある請求項11記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 高周波始動電力の平均は、作動電力の
    約0.2倍から0.7倍である請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記講習は斯道電力の平均は有利に
    は、作動電力の0.3倍から0.6倍である請求項13記
    載の方法。
  15. 【請求項15】 請求項1から14までのいずれか1項
    記載の方法を実施するための回路装置において、 高周波点燈装置と、駆動装置(V)とが設けられてお
    り、 前記高周波点燈装置は第1のスイッチ(S1)と接続さ
    れており、かつ高周波始動電圧ないし始動電力を送出
    し、 前記駆動装置は第2のスイッチ(S2)と接続されてお
    り、かつ作動電圧ないし作動電力を送出し、 駆動装置(V)および高周波点燈装置(Z)の出力側は
    ランプ(EL)の電極と接続されており、 さらに前記2つのスイッチ(S1,S2)を制御するタ
    イマ(T)が設けられていることを特徴とする回路装
    置。
  16. 【請求項16】 駆動装置(V)の出力側は高周波点燈
    装置(Z)の出力側と、直列に接続された阻止素子(S
    G)を介して接続されており、 該阻止素子は2つの出力側は高周波的に減結合する請求
    項15記載の回路装置。
  17. 【請求項17】 高周波点燈装置(Z)は、高周波電力
    発振器(HF)および後置接続されたLC直列共振回路
    (L,C3)からなり、 共振回路インダクタンス(L)が、ランプの電流供給部
    の一方に直列に接続されている請求項16記載の回路装
    置。
  18. 【請求項18】 阻止素子は、共振回路インダクタンス
    (L)と接続された高周波阻止チョーク(Dr2)によ
    り実現されている請求項17記載の回路装置。
  19. 【請求項19】 高周波阻止チョーク(Dr2)と共振
    回路インダクタンス(L)との接続点は結合コンデンサ
    (C2)を介して高周波電力発振器(HF)の出力側
    (7)と接続されている請求項18記載の回路装置。
  20. 【請求項20】 第1のスイッチ(S1)は、駆動装置
    (V)の第1の出力端子(4)と、高周波点燈装置
    (Z)の第1の入力端子(6)との間に接続されてお
    り、 第2のスイッチ(S2)ha、駆動装置(V)の第2の
    出力端子(3)と、高周波阻止チョーク(Dr)との間
    に接続されている請求項18記載の回路装置。
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