JPH0822801B2 - 臓器保存用溶液 - Google Patents
臓器保存用溶液Info
- Publication number
- JPH0822801B2 JPH0822801B2 JP2266565A JP26656590A JPH0822801B2 JP H0822801 B2 JPH0822801 B2 JP H0822801B2 JP 2266565 A JP2266565 A JP 2266565A JP 26656590 A JP26656590 A JP 26656590A JP H0822801 B2 JPH0822801 B2 JP H0822801B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solution
- hydroxyethyl starch
- daltons
- molecular weight
- substantially free
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
である。移植用死体腎臓の保存は病院で通常実施されて
いるが、進歩は試行錯誤による実験に限られていた。こ
の研究は臨床的見地からは一部成功していたけれども、
これら成功のかげにある真実の原子はよく理解されてい
ない。
疾患に対する確立した臨床療法となってきたので、腎臓
保存は研究室での研究段階から確立された臨床方法へと
進歩してきた。現在、腎臓保存に最も一般的に用いられ
ている二つの方法は単純低温(hypothermic)貯蔵法と
連続潅流(perfusion)である。臨床的な腎臓保存の最
も一般的方法である単純低温貯蔵では、死体贈与者から
臓器を取り出し急速冷却する。この方法は中心部温度を
できるかぎり迅速に下げるため通常外部冷却と短時間潅
流の組み合わせで行われる。次いで腎臓が貯蔵され、簡
単なプラスチック容器中のフラッシング・アウト(flus
h−out)溶液中に浸漬され、容器を氷中に浸漬し0〜4
℃の温度に保持される。この方法の利点はその単純性、
低コスト、及び内蔵移植の容易性にある。最適保存を行
うためのフラッシング・アウト溶液の組成について広範
囲に及ぶ研究が行われてきた。
た腎臓保存の第二の方法は連続脈動潅流法である。連続
潅流法の基本的な構成要素は(1)脈動流、(2)低温
化)、(3)膜酸素化及び(4)アルブミン及び脂質の
両方を含有する潅流液(perfusate)である。多少の変
形はあるけれども、現在用いられているすべての腎臓保
存ユニットはこれらの基本的原理に共有している。臨床
移植における連続潅流法にはいくつかの利点がある。潅
流の第一の利点は死体からの移植を部分的に選択操作す
るのに十分な時間が得られることである。第二は移植前
の生活能力試験を可能にすることである。もし保存時間
を現在の混合リンパ球培養試験に必要とされる5〜7日
にまで延長できるならば、死体からの腎臓移植の結果に
対して重要な改善がなされることが期待できる。
冷却貯蔵又は電解質−タンパク質溶液により脈動潅流に
よって人間の腎臓を2〜3日間成功裡に保存できるよう
になって贈与者及び受納者の組織対比試験、移植センタ
ー間の腎臓分配、受納者の注意深い予備手術準備のため
に十分な時間が得られるようになり、予備的な贈与者の
培養の時間が得られる結果となり、移植前の贈与腎臓の
血管の補修時間が得られるようになった。低温沈殿した
プラズマによる低温脈動潅流を用いて72時間保存した腎
臓は人間の腎臓保存の重要な進歩であることを証明し、
保存の好ましい方法であった。氷冷した細胞内電解質フ
ラッシング液処理後の単純冷温却貯蔵による腎臓器官の
保存法は人間の腎臓保存に61時間まで満足に用いられて
いた。
作るため臨床上の臓器保存に広く用いられている。血清
アルブミンの形としては低温沈殿したプラズマ、プラズ
マタンパク質画分、人間の血清アルブミン及びシリカゲ
ル処理プラズマが含まれる。しかしながら、これらの潅
流液は天然由来物質から調製されるので、変動は避けら
れない。もし合成コロイドを含有する潅流液が入手でき
れば特に有利であろう。
おける有効性について実験的に試験されてきた。これら
のコロイドにはデキストラン、ポリビニルピロリドン、
プルロニック類、ヒドロキシエチル澱粉(HES)、フィ
コール(Ficoll)、アラビアゴム、ポリエチレングリコ
ールが含まれる。これらのうち血清アルブミンほど有効
なものはなかった。しかしながら、HESは24時間の保
存、ある場合には72時間の保存に有効であった。これら
のコロイド物質はすべて含塩水を基調とする潅流液中で
試験された。最近、コロイド浸透支持用人間の血清アル
ブミン(HSA)の塩素の代わりにグルコン酸アニオンを
含有する潅流液で犬の腎臓を72時間うまく保存できるこ
とが観察された。
臓が冷温貯蔵により30時間(1)及び連続潅流により72
時間もの間(2)安全に保存できたことが示された。こ
れら2つの研究は死体腎臓の臨床的移植を緊急操作から
半選択操作へと変えた。多くの研究者が他の冷温貯蔵溶
液について試験し(3)、何人かが48又は72時間の保存
に成功したと主張した(3−5)。しかしながらコリン
ス(Collins)溶液又は変性ユーロコリンス(Eurocolli
ns)溶液(5)が腎臓を冷温貯蔵により保存している大
部分の移植センターで好まれている。
rine)が紹介されて他の臓器、特に肝臓、すい臓、心
臓、肺臓、及び心肺臓の移植に関する関心が復活した。
しかし、腎臓に対して成功した保存法はこれら他の臓器
に対しては成功しなことが証明された。従って、心臓、
肝臓及びすい臓の臨床的保存は最低限にしか維持され
ず、6〜10時間以上にならなかった。これらの臓器の移
植は腎臓の場合よりも数倍複雑であり、手術は常に贈与
者の病院で手術室が利用できる夜間に行われている。心
臓及び肝臓の保存期間が短いことはまた贈与者用及び受
納者用の二つの外科チームを必要としている。これら臓
器の保存期間を30時間まで延長することはこれら臓器の
移植に対し腎臓移植の場合と同様な衝撃、すなわち、臓
器入手可能性の増大、臓器廃棄の減少、臓器配分の増大
及びコストの低下をもたらすであろう。
及び臓器取り出し後の冷温貯蔵の両方に用い得る保存用
溶液が望ましい。
な合成HESを含有する潅流液もしくは貯蔵用溶液及びそ
れを用いる臓器保存方法が開示される。適切な組成物が
提供される。開示されるのはすい臓の72時間保存、腎臓
の48時間保存及び肝臓の少なくとも24時間保存に提供さ
れた貯蔵用溶液及び潅流液である。
流液は過去17年間実験的及び臨床的両方の腎臓保存用と
して標準であった。不幸にして、この型の潅流液では僅
か3日の保存期間しか得られなかった。これら両方の方
法では腎臓の生活活性を3日間までは保存するけれど
も、より長い保存時間を定常的に得るのは困難である。
さらにこれらの方法は生存能力を3日間までは保持する
けれども、腎臓の移植後の血清クレアチニンのレベルが
上昇し、この高いレベルを正常に戻すのに必要な時間が
長くなることによって示されるように腎臓が損傷され
る。初期の潅流液は容易に静脈注入用として入手できる
電解質から選ばれ、基本的に細胞外組成物のものであっ
た。
いなかった。臨床的な効果が証明された方法は短時間貯
蔵(3日間)に限られ、生存能力は大いに低下してい
る。本発明は低体温保存臓器に最も適した潅流液及び貯
蔵液の生化学的組成及び大いに改善された長期保存が得
られる新規な合成コロイド浸透剤について記載する。
月から数年間)保存が得られる唯一の手段である。単純
冷温貯蔵は臓器が生活活性を失う特性の時間制限を有し
ている。低体温法は細胞内酵素が臓器の生活活性に必要
とされる主要な細胞成分を分解する速度で低下させる。
低体温法は代謝を停止させるのではなく、単に反応速度
及び細胞の死亡を遅くする。
1963;2:651−655は冷温血液を用いる虚血腎臓の単純冷
却は12時間機能が保持されることを示した。コリンズ
(ランセット1969;2:1219−1222)は適切な溢流溶液の
使用が腎臓の貯蔵時間を関数3に(30時間まで)増加さ
せたことを示した。この溶液がすい臓、肝臓及び心臓な
ど他の臓器保存に有効でなかったのは臓器の特有の差に
よると考えられる。
は1)低温化により生起される細胞膨潤を極小化し、
2)細胞内酸性分解を防止し、3)フラッシュ・アウト
期間中の細胞外空間の膨張を防止し、4)特に再潅流中
の酸素を含有しないラジカルによる害を防止し、5)再
潅流中の高エネルギーリン酸塩化化合物再生用基質を含
む組成を有していなければならない。低温化により生起
される細胞膨潤は水分の蓄積による。この膨潤傾向は細
胞に対し不浸透性である基質(不浸透剤)を110〜140ミ
リモル(mmol)(110〜140ミリオスモル(mOsm)/kgの
浸透圧)添加することにより打ち消すことができる。こ
の不浸透剤の濃度はコリンの冷温貯蔵溶液中のグルコー
ス濃度(120ミリモル)及び他の冷温貯蔵溶液中の不浸
透剤の濃度に等しい。したがって、好結果の冷温貯蔵溶
液の鍵となる成分は有効な不浸透剤の適切な濃度であ
る。
点は細胞内酸性分解の防止である。虚血は低温でも解糖
及びグリコーゲン分解(パスツール効果)を刺激し、ま
た乳酸の生成及び水素イオン濃度を増大させる。組織の
酸性分解は細胞にとって決定的であり、リソソマールの
不安定化を生起し、リソソマール酵素を活性化し、ミト
コンドリアの性質を変えることになる。それ故、細胞内
酸性分解の防止は良好な保存の必要条件である。ある研
究では、冷温貯蔵溶液の効果的な緩衝又はアルカリ性pH
を有するフラッシュ・アウト溶液の使用が肝臓(リー、
ティーエスら、トランスプラント・プロス1984、16:134
−137)及びすい臓(アブストラクト、アメリカン・ソ
サイエティ・オブ・トランスプラント・サージョンズ、
第13年会、5月28−29日、1987)の貯蔵を改善すること
を示している。
贈与者臓器のその場のフラッシング中及び臓器を取り出
した後に生じる膨潤を防止しなければならない。このよ
うな膨潤は毛細管系統を圧迫し、組織内へのフラッシュ
・アウト溶液の分配を悪くすることになる。大部分の冷
温貯蔵溶液はコロイド浸透性体(アルブミン及び他のコ
ロイド)を作用させる基質を含有していない。それ故、
フラッシュ・アウト溶液の成分は迅速に細胞外空間に拡
散し、組織の水腫を生じさせる。したがって、その場合
の理想的なフラッシュ・アウト溶液はコロイド浸透圧を
つくる基質を含有すべきであり、そのフラッシュ・アウ
ト溶液の主要成分を細胞外空間を膨張させることなく自
由に交換できるものである。
点は再潅流中の酸素を含有しないラジカルによる害であ
るが、これらの剤の正確な役割はまた不明である。内生
的サキンチンオキシダーゼはスーペルオキシドアニオン
を捕捉するスーペルオキシドディスムターゼの高い内生
的活性に比較して低い活性を有しているから、酸素を含
まないラジカルは人間の肝臓及び腎臓にはあまり重要で
はないと考えられている。これに対し、酸素を含まない
ラジカルにより生起される害はそのような損害にたいし
て敏感な肺臓及び腸にとっては極度に重要である。
アデノシントリフォスフェート(ATP)は低温貯蔵中に
急速に分解し、この分解の結果プラズマ膜を自由に浸透
できる最終生成物(アデノシン、イノシン及びハイポキ
サンチン)が形成される。臓器の再潅流にはATPを必要
とするナトリウムポンプ活性の急速な再生が必要であ
る。それ故、ATP前駆物質が得られることが効果的臓器
保存にとって重要であろう。
り、これらの相違点がこれらの臓器がいかによく保存さ
れるかに影響する。細胞膨潤の抑制には有効な不浸透剤
が必要である。コリンス溶液の主要な不浸透剤であるグ
ルコースは肝臓又はすい臓の有効でなく、容易に細胞中
に入る。サウザードら、クリオバイオロジイ1986;23:47
7−482。もう一つの通常用いられる不浸透剤であるマニ
トールは肝臓ではグルコースと同様に浸透する。このよ
うに、グルコース又はマニトールに依存する冷温貯蔵溶
液が肝臓及びすい臓に有効でない理由の一つはこれら溶
液が有効な不浸透剤を含んでいないことである。
透剤としてラクトビオン酸アニオンとラフィノースを含
有し、約320ミリオンスモル(mOsm)/lの溶液オスモル
濃度(solutionosmolality)、120mMのK+及び30mMのNa+
を有している。好ましいコロイドは約150,000から約35
0,000ドルトン(dalton)の平均重量分子量及び約0.4か
ら約0.7の置換度を有する変性ヒドロキシエチル澱粉で
ある。より好ましいコロイドは約200,000から約300,000
ドルトンの平均重量分子量を有するヒドロキシエチル澱
粉である。好ましいコロイドは実質的に約50,000ドルト
ン未満の分子量を有するヒドロキシエチル澱粉を含有し
ないものである。本発明の1実施態様によれば、ヒドロ
キシエチル澱粉は蒸留脱イオン水による透析又は処理に
よりヒドロキシエチル澱粉製品の有効性に対して逆効果
を有する予め未知の数種の不純物が除去される。透析処
理により除去される物質は非常に少量ヒドロキシエチル
澱粉であり、残留アセトン及び塩化ナトリウムとともに
ヒドロキシエチル化の副製品であるエチレングリコール
及びエチレンクロロヒドリンを含んでいる。エチレング
リコール及びエチレンクロロヒドリンは毒性であること
が知られている。したがってそれらの除去は少量存在し
ていても望ましいことである。
は次のものが含まれるが、これに特定されるものではな
い。
を、使用する前に無菌状態で添加する。
/lであり、ナトリウムのレベルは約20mEQ/lから30mEQ/l
である。
%)、使用直前に最終溶液の組成として添加するように
凍結乾燥添加物などの分離添加物として包装してもよ
い。
に好適な溶液となるであろう: ヒドロキシエチル澱粉 2〜12% ラクトビオン 1〜 7% ラフィノース 0.5〜 3% アデノシン 0.1〜0.3% アロプリノール 0.01〜0.3% グルタチオン 0.0〜0.3% カリウム 約120〜150mEQ/l ナトリウム 約 20〜 30mEQ/l 注入用水 0.5 保存溶液用の好ましいコロイドは、約200,000から約3
50,000ドルトンの重量平均分子量、約0.4から約0.7の置
換度を有し、エチレングリコール、エチレンクロロヒド
リン、アセトン及び塩化ナトリウムを含む汚染物を実質
的に含有せず、約50,000ドルトン未満のヒドロキシエチ
ル澱粉を実質的に含有しないヒドロキシエチル澱粉であ
る。
用としてそれらを単純低温フラッシング及び貯蔵するの
に使用することができる。ヒドロキシエチル澱粉は約15
0,000から約350,000ドルトンの分子量を有し、エチレン
グリコール、エチレンクロロドリン、塩化ナトリウム及
びアセトン、約50,000ドルトン未満の分子量を有するヒ
ドロキシエチル澱粉を実質的に含有しない。
チル澱粉、約1〜7%のラクトビオン酸及び約0.5〜3
%のラフィノースを含有する。
に溶解し10%w/w溶液をつくった。このHES溶液を50,000
ドルトンの分子量を分離する透析バッグ(34mm×18イン
チ)中に入れ、蒸留脱イオン水10−15lの容器中に入れ7
2時間攪拌した。水は毎日とり替え、HESを集めて使用す
るまで−20℃で凍結した。
で行ない、ハロタン(halothane)で続けた。中心線切
開によりすい臓の左切片(尾部)を前述のように取り出
した。ひ臓をつけた移植部分(グラフト)をフラッシュ
アウト直後(コントロール)、冷蔵48時間後及び冷蔵72
時間後にそれぞれ長骨管(iliac vessel)に移植した。
すい管は開けたままにし、すい液を自由に腹腔へ滴下さ
せた。抗凝血剤は使用しなかった。すい臓の右切片は移
植の時に除去した。
は0.5gのマンドール(Mandol)I.V.を与えた。犬にはビ
オカーセ(Viokase)含有の標準ドッグフードを給餌し
た。これら動物は3群(グループ)に分けた。グループ
1:臓器摘出、洗浄直後にはグラフトを移植、グループ2
(48時間冷却貯蔵)、グループ3(72時間冷却貯蔵。血
液のグルコース濃度を移植後1週間は毎日、その後は2
週に1回測定した。静脈内グルコース許容濃度試験(IV
GTT)を移植後24時間、2週間及び4週間に行った。4
週間後にグラフトを除去し、その2−3日後にIVGTTを
行った。IVGTTにはグルコース(0.5g/体重1kg)を注射
し、その後1分、5分、10分、20分、30分、60分、90分
に血液グルコースを測定した。5−60分測定から得られ
た血液グルコース濃度からK値を算出した(9)。グル
コース値が2日間をこえ150mg%よりも大きく、K値が
1.0よりも低い場合を糖尿病の兆候と考えた。
臓は約250−300mlのフラッシュ・アウト溶液を高さ60cm
からフラッシングした。グラフトは二重プラスチック容
器中で保存溶液に浸して入れ、容器を氷水浴中に置い
た。
得られた値は平均値±SEMである。
した。保存移植体には潅流後5−10分に程度の差はある
が小葉内水腫(intralobularedema)が生じた。全ての
場合ひ臓はよく潅流した。第2表に示すように、5匹の
犬が死亡した。そのうち3匹はコントロール群、2匹は
グループ3(72時間保存)であった。死因は移植とは無
関係で、全ての犬はグラフトが機能したまま死亡した。
すい臓機能検査の際、全てのグラフトは(コントロール
でさえも)ひ臓の場合同様種々の程度の線維症を示し
た。動脈及び静脈の血栓症はどのグラフトも明らかでな
かった。
第2表に示した。検討した各グループの平均値(+SE
M)も第2表に示した。移植後最初の1週間中の平均血
液グルコース値はグループ3が最も高く(124±6mg
%)、この値はグループ1(94±7mg%)及びグループ
2(107±7mg%)と比較した場合有意差(p<0.05)が
あった。日数1の平均K値もグループ3(185±0.15
%)がグループ1(2.44±0.14%)及びグループ2(2.
53±0.22%)と比較した場合有意に(p<0.05)低かっ
た。グループ3において、日数14で試験したK値(1.7
±0.1%)及び日数28のK値(1.61±0.19%)は日数1
のK値と同等にとどまっていた(P=NS)。グループ1
及びグループ2においてK値は低下し、移植後2週間で
3グループ間の有意差はなくなった。第4週までは、グ
ループ3のK値はグループ2のそれよりも良かったが、
コントロールグループと比較すれば若干低かった(グル
ープ1内の個数が少ないため統計的有意は示されかなっ
た)。
度が200mg%より大)となり、移植された臓器がグルコ
ース恒常性に大きく関与していたことを示した。グルー
プ3の4匹は長期間生存が観察された。1匹の犬は移植
後7週間に肺炎で死亡したが、正常血糖のままであっ
た。2匹の犬は3月後及び4月後に犠牲にし、1匹の犬
は6月間そのままにした。全ての犬に糖尿の徴候はな
く、正常血糖であった。
を24時間又はそれ以上に増加させることは肝臓移植に重
大な衝撃を与えるであろう。分離し潅流した兎の肝臓
を、冷温貯蔵に続くコリンス溶液、ケンブリッジ血清タ
ンパク質画分(PPE)、マーシャル溶液及び本発明の溶
液(保存溶液)それぞれの中での保存特性の評価に使用
した。冷温貯蔵した肝臓の正常温度潅流中での胆汁生産
は生活能力の有用なパラメータであり、コントロールと
24時間冷温貯蔵した兎の肝臓の胆汁生産速度(ml/100gm
/hr±SD)を表に示す。
(2−4℃)、正常温度潅流での胆汁生産の点で優れて
いた。
れ故、保存溶液を犬の正常肝臓移植モデルに使用した。
この溶液を用いる潅流に続いて3匹の犬の肝臓を続けて
24−26時間貯蔵した。移植はカフ(cuff)及び縫合技術
の組み合わせで行った。すべての肝臓は満足すべき外観
を呈しており、3匹の犬は敏捷に起きており、処置終了
の4時間内に立ち上がった。血小板数は手術後6時間正
常であった。6時間及びそれに続く7日間のビリルビン
及び酵素値を表に記録してあり、正常肝臓機能の急速な
回復を示している。1匹の犬は手術後5日に腫重積症に
より死亡した。
腎臓保存に対する潜在的有用性を検討し、再潅流後の腎
臓機能に対するその効果を、1)分離し潅流した犬の腎
臓モデル(IPK)中で、2)犬のオート移植(autotrans
plat)モデル中で検討した。
又は説明した冷温貯蔵溶液(CS)中でそれぞれ48時間冷
温貯蔵した。腎臓機能はIPKモデルの再潅流中にクレブ
ス−ヘンセレイト(Krebs−Henseleit)溶液を含有した
酸素化変性アルブミンを用いる37℃で90分より長い時間
測定した。10分ごとに尿サンプルを集め分析した。GFR
(クレアチニ除去)、尿/プラズマタンパク質(U/P)
及び画分ナトリウム再吸収(%Na)を算出した。結果は
平均値としてかっこ内の標準偏差とともに第3表に示
す。
低下(コントロール腎臓に比較して)した。FC−貯蔵腎
臓に比較してCS−貯蔵腎臓はIPK中にGFR及びナトリウム
再吸収性を有意に改善した。この機能改善はCS中で保存
された腎臓は冷温イシュミック損傷をEC中で貯蔵された
腎臓よりも迅速に回復させることができることを示唆し
ている。
移植した。3匹の動物は技術的な複雑さ(動脈血塞、腫
重積症)によって犠牲になった。生き残った5匹の移植
後血清クレアチニン(平均値±SD)を第4表に示す。
機能がよく保存されることを示している。それ故、この
溶液は腎臓、すい臓及び肝臓を保存することができ、単
純冷温貯蔵又は連続潅流に使用することができる。
用のうすい黄色で透明な無菌の非パイロージェン性溶液
である。溶液は約320mOsmの浸透圧モル濃度計算値、約2
0mEq/lのナトリウム濃度、約120mEq/lのカリウム濃度及
び室温で約7.4のpHを有している。溶液は腎臓、肝臓及
びすい臓を含む臓器をドナーから取り出した時にそれら
を貯蔵、移送及び最終的には受容者(レシピエント)に
移植するために調整するフラッシング及び低温貯蔵用に
意図されいる。溶液を氷中で約2〜6℃(35.6〜42.8°
F)に予備冷却した後、この冷却溶液を分離させる臓器
をドナーから取り出す直前又はドナーから取り出した直
後にフラッシングするのに使用される。溶液は単純低温
貯蔵中及び移送中臓器血管系中に残される。
潅流用に意図されていない。推薦される温度における溶
液の使用は臓器を有効に冷却し、その代謝必要物を低減
するものである。臓器に連結する前に、溶液容器は溶液
を変動なく流すことができ、フラッシング中少なくとも
30ml/分の流速が得られるよう十分な高さに懸垂すべき
である。フラッシングは臓器が均一に薄い色になり、流
出液が透明になるまで続けるべきである。
菌的に密封する。臓器貯蔵容器は断熱良好な移送用容器
内に保持すべきである。臓器貯蔵容器の周囲に氷を使用
するが、氷が直接臓器に接触できるような容器内には使
用すべきでない。
ことができるが、冷凍温度2〜8℃(35.6〜46.6F)に
貯蔵すべきである。
供するものであり、合成コロイドとして天然由来の物質
から調製された潅水から生じる変動を最小限にするもの
である。
説明したが、通常の技術を有する当業者にとって本発明
の精神及び範囲から逸脱することなしに改変をなし得る
ものであることを理解されるべきである。
Claims (7)
- 【請求項1】生体又は死体のドナーから取り出した後、
受容者に内移植する前の臓器の単純低温保存及び貯蔵用
溶液であって、 ヒドロキシエチル澱粉 50g/l ラクトビオン酸 35.83g/l 一塩基性リン酸カリウム 3.4g/l 硫酸マグネシウム・7水和物 1.23g/l ラフィノース・5水和物 17.83g/l アデノシン 1.34g/l アロプリノール 0.136g/l グルタチオン 0.922g/l 水酸化カリウム q.s.(十分) 水酸化ナトリウム pH7.4に調整 注入用水 q.s. を含んでなり、 前記ヒドロキシエチル澱粉は約150,000から約350,000ド
ルトンの重量平均分子量、約0.4から約0.7の置換度を有
し、インシュリン、バクトリム及びテクサメタゾンを含
有せず、エチレングリコール、エチレンクロロヒドリ
ン、アセトン及び塩化ナトリウムを含む汚染物を実質的
に含有しない 溶液。 - 【請求項2】ヒドロキシエチル澱粉が50,000ドルトン未
満の分子量を有するヒドロキシエチル澱粉を実質的に含
有しない請求項1記載の溶液。 - 【請求項3】生体又は死体のドナーから取り出した後、
受容者に内移植する前の臓器の単純低温保存及び貯蔵用
溶液であって、 ヒドロキシエチル澱粉 45.0〜57.5 g/l ラクトビオン酸 32.25〜41.20 g/l リン酸イオン 2.16〜 2.76 g/l 硫酸イオン 0.43〜 0.55 g/l マグネシウムイオン 0.11〜 0.13 g/l ラフィノース・5水和物 16.05〜20.50 g/l アデノシン 1.21〜 1.54 g/l アロプリノール 0.12〜 0.16 g/l グルタチオン 0.83〜 1.06 g/l 注入用水 q.s. pH 6.8〜8.0 を含んでなり、 前記ヒドロキシエチル澱粉は約150,000から約350,000ド
ルトンの重量平均分子量、約0.4から約0.7の置換度を有
し、エチレングリコール、エチレンクロロヒドリン、ア
セトン及び塩化ナトリウムを含む汚染物を実質的に含有
しない 溶液。 - 【請求項4】ヒドロキシエチル澱粉が約50,000ドルトン
未満の分子量を有するヒドロキシエチル澱粉を実質的に
含有しない請求項3記載の溶液。 - 【請求項5】生体又は死体のドナーから取り出した後、
受容者に内移植する前の臓器の単純低温保存及び貯蔵用
溶液であって、 ヒドロキシエチル澱粉 2 〜 12 % ラクトビオン酸 1 〜 7 % ラフィノース 0.5〜 3 % アデノシン 0.1〜0.3 % アロプリノール 0.01〜0.3 % グルタチオン 0.0〜0.3 % カリウム 120〜150 mEQ/l ナトリウム 20〜 30 mEQ/l 注入用水 q.s を含んでなり、 前記ヒドロキシエチル澱粉は約150,000から約350,000ド
ルトンの重量平均分子量、約0.4から約0.7の置換度を有
し、インシュリン、バクトリム及びテクサメタゾンを含
有せず、エチレングリコール、エチレンクロロヒドリ
ン、アセトン及び塩化ナトリウムを含む汚染物を実質的
に含有しない 溶液。 - 【請求項6】グルタチオンが分離した添加物として包装
され、溶液へ使用直前に添加される請求項5記載の溶
液。 - 【請求項7】ヒドロキシエチル澱粉が約50,000ドルトン
未満の分子量を有するヒドロキシエチル澱粉を実質的に
含有しない請求項5記載の溶液。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US41801489A | 1989-10-06 | 1989-10-06 | |
| US418.014 | 1989-10-06 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03188001A JPH03188001A (ja) | 1991-08-16 |
| JPH0822801B2 true JPH0822801B2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=23656314
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2266565A Expired - Lifetime JPH0822801B2 (ja) | 1989-10-06 | 1990-10-05 | 臓器保存用溶液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0822801B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU664074B2 (en) * | 1992-06-26 | 1995-11-02 | Torii Pharmaceutical Co., Ltd. | Organ preserving fluid |
| JP2001026536A (ja) * | 1999-05-10 | 2001-01-30 | Nikken Kasei Kk | ラジカルスカベンジャー |
| JP4979938B2 (ja) | 2005-12-26 | 2012-07-18 | Ntn株式会社 | 等速自在継手及びその内方部材 |
| GB0612877D0 (en) * | 2006-06-29 | 2006-08-09 | Univ Edinburgh | Organ preservation solution |
| JP5355876B2 (ja) | 2007-10-24 | 2013-11-27 | Ntn株式会社 | 等速自在継手 |
| CN106857501B (zh) * | 2017-02-22 | 2021-09-24 | 单纯 | 用于保存大鼠肝匀浆s9的储存液及其制备方法 |
| CN109221084A (zh) * | 2018-09-20 | 2019-01-18 | 中国人民解放军第二军医大学第二附属医院 | 一种胰腺专用保存液及其制备方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4879283A (en) * | 1985-10-03 | 1989-11-07 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Solution for the preservation of organs |
-
1990
- 1990-10-05 JP JP2266565A patent/JPH0822801B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03188001A (ja) | 1991-08-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR950015064B1 (ko) | 기관 보존 및 저장에 적당한 조성물 | |
| US4798824A (en) | Perfusate for the preservation of organs | |
| US5613944A (en) | Plasma-like substance | |
| US5145771A (en) | Rinse solution for organs and tissues | |
| JPH09500380A (ja) | 組織保存及び無血手術のための溶液、ならびにそれを用いた方法 | |
| EP1997373B1 (en) | Flush preservation solution | |
| JP2003520859A (ja) | 器官および組織保存および低体温血液置換のためのシステム | |
| US5407428A (en) | Solutions for use as plasma expanders and substitutes | |
| JPH0656601A (ja) | 移植臓器用の電解質溶液 | |
| US6627393B2 (en) | Solutions for use as plasma expanders and substitutes | |
| WO2002049653A1 (en) | Compositions for preservation of organs and blood | |
| Sumimoto et al. | A comparison of histidine-lactobionate and UW solution in 48-hour dog liver preservation | |
| JPH0822801B2 (ja) | 臓器保存用溶液 | |
| EP0551359B1 (en) | Chemical compositions | |
| KR100304594B1 (ko) | 이식용 장기 및 혈액세포 보존제의 조성물 | |
| Takeuchi et al. | Prolonged preservation of the blood-perfused canine heart with glycolysis-promoting solution | |
| CA1282342C (en) | Perfusate for the preservation of organs | |
| AHLBERG et al. | 72-HOUR PRESERVA TION OF THE CANINE P ANCREAS1, 2 | |
| WO2000030442A1 (en) | Organ preservation solution containing pyruvate | |
| Southard | New Solution for Organ Preservation |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080306 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090306 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100306 Year of fee payment: 14 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110306 Year of fee payment: 15 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110306 Year of fee payment: 15 |