JPH08229070A - 体液吸収性物品 - Google Patents
体液吸収性物品Info
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- JPH08229070A JPH08229070A JP7341716A JP34171695A JPH08229070A JP H08229070 A JPH08229070 A JP H08229070A JP 7341716 A JP7341716 A JP 7341716A JP 34171695 A JP34171695 A JP 34171695A JP H08229070 A JPH08229070 A JP H08229070A
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Abstract
となく高吸収性ポリマーを吸収性シート中に確実に固定
させ、液体を繰り返し吸収する場合においても高吸収性
ポリマーがゲルブロッキングを起こさず、高吸収性ポリ
マー本来の吸収特性が発現し得、極めて薄く、装着感に
優れ、液吸収後でも違和感の生じない体液吸収性物品の
提供。 【構成】 少なくとも体液保持性の吸収層及び体液不透
過性の防漏層を具備する本発明の体液吸収性物品は、上
記吸収層が、少なくとも親水性繊維及び熱溶融性接着繊
維または紙力補強剤並びに高吸収性ポリマーを含む吸収
性シートであって;上記高吸収性ポリマーは、上記吸収
性シートが体液を吸収する吸収表面には存在せず、該吸
収性シートの内部に分散配置されており、且つ該吸収性
シートを構成する親水性繊維に接着し固定化されてお
り;上記高吸収性ポリマーの散布坪量は5〜300g/
m2 であり;上記吸収性シートは、厚み0.3〜1.5
mmである吸収性シートから構成されることを特徴とす
る。
Description
ハイジーンパッド、紙おむつ、メディカル用パッド及び
母乳パッド等の体液吸収性物品に関するものであり、更
に詳しくは、高吸収性ポリマーの脱落がなく且つ吸収性
能が高い吸収性シートを含んで成る体液吸収性物品に関
するものである。
生理用ナプキンや紙おむつ等の体液吸収性物品における
吸収体は、主にフラッフパルプ、吸収紙及び高吸収性ポ
リマーから構成されている。特に、高吸収性ポリマー
は、吸収容量が大きいこと及び一旦吸収した体液をゲル
状に固めて外へ漏らさないという特性を持つことから、
現在では、殆どの体液吸収性物品において用いられてい
る。
特性を持っている反面、その形状が粉末状である為、
脱落(高吸収性ポリマーが体液吸収性物品から漏れてく
る)しやすいという技術的課題がある。また、高吸収
性ポリマーが本来持つ吸収能力を更に高めたいという課
題がある。特に、高吸収性ポリマーの脱落は、吸収性を
含めた製品性能上の致命的な問題となるので、その脱落
防止(固定化)を目的とした種々の技術が提案されてい
る。
明細書は、図10に示すように、高吸収性ポリマー16
をティッシュ30上に散布して、この上に別のティッシ
ュ31を積層した後、ローラーによる圧着で高吸収性ポ
リマーをティッシュ内にプレスすることを開示してい
る。しかしながら、この方法では、高吸収性ポリマー
は、ティッシュ層の間に層状に固定されるのみであり、
多量の高吸収性ポリマーを固定することはできない。従
って、かかる吸収性シートを例えば体液吸収性物品の吸
収体に用いたような場合には、着用者の運動等によって
高吸収性16ポリマーがティッシュ30、31から分離
して、ティッシュ30、31間に空間が生じ、液体が滞
留してしまう場合がある。
は、2つの紙層の間に高吸収性ポリマーを散布した後、
エンボス加工又はキルト化して、高吸収性ポリマーを所
定の位置に保持することを開示している。しかしなが
ら、この方法も、上記ローラーによる圧着法と同様の欠
点を有している。
開昭54−123293号公報及び特開昭54−141
099号公報には、ティッシュにスチームを吹きかけた
り水を散布して、ティッシュを湿潤化した後に、高吸収
性ポリマーを散布して、高吸収性ポリマーに粘着性を付
与することによって、ティッシュ間に高吸収性ポリマー
を固定することが開示されている。また、図7に示すよ
うに、生理用ナプキン100において、フラッフパルプ
2aに水を散布した後、この上に高吸収性ポリマー2e
を散布し、この上に吸収紙2bを重ね合わせ、更にこれ
らを吸収紙2cで被覆して一体化した吸収体も用いられ
ている。これらの方法によれば、高吸収性ポリマーをあ
る程度固定できるものの、脱落を完全に防止することは
できず、しかも固定量は依然として不十分である。ま
た、体液を吸収すると、高吸収性ポリマーは層状に膨潤
し、場合によってはゲルブロッキング等による吸収阻害
を生じることもある。
は、抄紙工程内において、乾燥前の紙上に高吸収性ポリ
マーを散布した後、乾燥することにより、高吸収性ポリ
マーを含有した吸収紙を製造する方法が記載されてい
る。この方法によれば、ある程度の量の高吸収性ポリマ
ーを紙中に固定できるが、その固定量は高々10g/m
2 程度であり、決して十分な量とはいえない。また、得
られた吸収性シートにおいては、液を吸収する表面にも
高吸収性ポリマーが存在しているので、そのような高吸
収性ポリマーは摩擦をはじめとする動的な作用によって
容易に脱落してしまうという欠点を有している。
接着剤を塗布し、該接着剤によって高吸収性ポリマーを
固定する方法も知られている。この方法によれば、高吸
収性ポリマーを確実に固定することができる。しかしな
がら、ホットメルト接着剤によって高吸収性ポリマーの
表面の大部分が被覆されてしまうので、高吸収性ポリマ
ーの膨潤阻害及び体液の吸収阻害が生じてしまう。
マーの固定化の別法として、ホットメルト接着剤をスパ
イラル状に塗布する方法がある。この方法によれば、上
記膨潤阻害及び吸収阻害は少なく、しかも、効率良く高
吸収性ポリマーを固定することができる。しかしなが
ら、ホットメルト接着剤をスパイラル状に塗布すること
によって製造工程及び設備が複雑となってしまう。更
に、多量の高吸収性ポリマーを層状に固定するので、体
液を吸収したときに高吸収性ポリマーのゲルブロッキン
グが起こり、液体の膨潤阻害が生じる。
用した吸収性シートも知られている。かかる吸収性シー
トにおいては、ケミカルバインダーや高配合の合成パル
プ及び低融点合成繊維等を使用してシート強度を大きく
しようとすると、吸収性シートが疎水化し吸収速度が低
下する。シート強度が低いと、液体を吸収した場合、高
吸収性ポリマーが膨潤し、吸収性シートを破って外側に
はみ出すという欠点がある。また、吸収性シートの表面
強度を大きくするため、クレープ紙を積層する場合もあ
るが、この場合、コストが高くなるという問題がある。
しかも、いずれの場合にも高吸収性ポリマーの木材パル
プへの固着は不十分であり、高吸収性ポリマーが脱落し
やすいという問題は改善されない。さらに、吸収性シー
トを強圧縮すると、その液吸収速度が低下することは避
けられないという問題もある。
織布上に高吸収性ポリマーを直接重合せしめて、不織布
上に固定化させて吸収性シートを得る方法も知られてい
る。しかしながら、不織布として親水性繊維から成る不
織布を用いた場合には、重合の結果得られる高吸収性ポ
リマーが粒子状とはならず不織布全体に略均一に固定化
されてしまうので、液体の吸収量が低下してしまうとい
う欠点がある。一方、不織布として疎水性繊維から成る
不織布を用いた場合には、上記親水性繊維から成る不織
布の場合とは異なり、重合の結果得られる高吸収性ポリ
マーは粒子状となるが、吸収性シート全体として疎水性
であるために、液体の吸収速度が遅いという欠点を有す
る。しかも、これらの方法では、未反応のモノマーの残
存が避けられないので、該モノマーの人体への安全性の
面から吸収性シートの用途が限定されてしまう。
細書及び同第5,021,050号明細書等には、高吸
収性ポリマーを散布した繊維ウエブに、繊維層を重ね合
わせて製造された、厚み方向中央部に高吸収性ポリマー
が繊維に分散、接着されている吸収体が開示されてい
る。これらの吸収体は製造時に圧縮され薄型化されては
いるが、シート化されておらず、多種の用途に使用する
にはまだ厚みが厚い。また、密度も低いため、表面の吸
収性も弱い。更には、液体を吸収して湿潤した場合、吸
収空間を得るため合成繊維の弾性を利用して元の厚さに
回復しようとしているため、体液吸収性物品の薄型化に
は不十分である。
いられる吸収性シートとして、高吸収性ポリマー本来の
吸収特性を損なうことなく高吸収性ポリマーが確実に固
定された紙状形態の、薄い吸収性シートを具備する体液
吸収性物品を提供することにある。
収する場合においても高吸収性ポリマーがゲルブロッキ
ングを起こさず、高吸収性ポリマー本来の吸収特性が発
現し得る体液吸収性物品を提供することにある。
く、装着感に優れ、液吸収後でも違和感の生じない体液
吸収性物品を提供することにある。
を重ねた結果、体液吸収性物品における吸収性シートを
構成する繊維が湿潤した状態で、該繊維間に形成される
空間に高吸収性ポリマーを埋没させることにより、高吸
収性ポリマーのゲルブロッキングを効果的に防止し得、
また、高吸収性ポリマーを大量に固定化させることもで
きることを知見した。
であり、少なくとも体液保持性の吸収層及び体液不透過
性の防漏層を具備する体液吸収性物品において、上記吸
収層が、少なくとも親水性繊維及び熱溶融性接着繊維ま
たは紙力補強剤並びに高吸収性ポリマーを含む吸収性シ
ートであって;上記高吸収性ポリマーは、上記吸収性シ
ートが体液を吸収する吸収表面には存在せず、該吸収性
シートの内部に分散配置されており、且つ該吸収性シー
トを構成する親水性繊維に接着し固定化されており;上
記高吸収性ポリマーの散布坪量は5〜300g/m2 で
あり;上記吸収性シートは、厚み0.3〜1.5mmで
ある吸収性シートから構成されることを特徴とする体液
吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成した
ものである。
吸収層及び体液不透過性の防漏層を具備する体液吸収性
物品において、上記吸収層が、嵩高性の親水性繊維及び
熱溶融性接着繊維または紙力補強剤から形成された繊維
構造体と高吸収性ポリマー粒子とから構成される吸収性
シートであって、上記高吸収性ポリマー粒子は上記吸収
性シートが体液を吸収する吸収表面には存在せず、上記
繊維構造体中に分散固定されており、上記吸収性シート
の厚みが0.3〜1.5mmであり、上記高吸収性ポリ
マーの散布坪量が20〜70g/m2 である吸収性シー
トから構成され、上記吸収性物品は使用時に体液の吸収
膨潤による違和感がないことを特徴とする体液吸収性物
品を提供するものである。
高吸収性ポリマーを散布する前の湿潤状態において、構
成繊維が、互いに全く拘束されていないか、又は機械的
絡み合い及び摩擦力等によりごく僅かに拘束されて、極
めて高い自由度を有する状態にあり、且つその乾燥後に
おいては、構成繊維が、互いに強く拘束されてシート状
の形態となる繊維の集合体を意味し、また、「繊維集合
体」とは、繊維を主体として形成され、シート状の形態
となる繊維の集合体であり、通常の紙、不織布及び織布
等のほかに、上記繊維ウエブも包含し、また、「繊維構
造体」とは、上記繊維ウエブと上記繊維集合体とを主体
として一体的に構成された繊維のシート状物を意味す
る。
好ましい実施形態を図面を参照しつつ説明する。なお、
以下の説明においては、体液吸収性物品として生理用ナ
プキンを例にとるが、本発明は、ハイジーンパッド、紙
おむつ、メディカル用パッド及び母乳パッド等の他の体
液吸収性物品にも同様に適用することができる。また、
本発明の要件を逸脱しない範囲内であれば、体液吸収性
物品の構成素材及び製造方法等は、従来技術の範囲内で
自由に改変可能である。
体液吸収性物品の好ましい実施形態について説明する。
ここで、図1は、本発明の体液吸収性物品の第1の好ま
しい実施形態としての生理用ナプキンの幅方向の断面を
示す模式図である。また、図2〜図6は、本発明の体液
吸収性物品の他の好ましい実施形態としての生理用ナプ
キンの幅方向の断面を示す模式図(図1相当図)であ
る。
の好ましい実施形態としての生理用ナプキン100は、
体液吸収可能な表面層1、体液不透過性の防漏層3並び
に該表面層及び該防漏層の間に介在する体液保持性の吸
収層2を具備して成る。
は、実質的に縦長に形成されており、上記生理用ナプキ
ンの着用時には、上記表面層1が肌に接する側に位置
し、上記防漏層3が下着に接する側に位置する。
シート10、フラッフパルプ2a、該吸収性シート10
及び該フラッフパルプ2aを被覆する吸収紙2bを具備
する。上記防漏層3は、上記吸収層2の側面部及び底面
部を被覆している。そして、上記吸収層2と上記防漏層
3との組合せ体のすべての面を上記表面層1が被覆して
いる。
吸収層2へ透過させることができるものであれば制限は
ないが、特に肌着に近い感触を有するものが好ましい。
そのような表面層の例としては、例えば、熱可塑性樹脂
の織布、不織布及び多孔性フィルム等が挙げられる。特
に、低密度ポリエチレン等のポリオレフィンから成る開
孔フィルムを好ましく用いることができる。
性のものであれば特に制限はないが、透湿性を有し且つ
肌着に近い感触を有するものが好ましい。透湿性を有す
る体液不透過性の防漏層は、例えば、熱可塑性樹脂に無
機化合物又は有機化合物のフィラーを添加したものを、
Tダイやサーキュラーダイから溶融押出してフィルムを
形成し、次いで、かかるフィルムを一軸又は二軸延伸し
て得ることができる。
側には、その長手方向に2本の粘着部4、4が筋状に形
成されており、該粘着部4、4は、使用前には剥離紙5
によって保護されている。また、図1において、符号6
は、上記各部材間を接合するための接合部である。な
お、その他、特に詳述しない点については、従来の生理
用ナプキンと同様に構成されている。
物品の特徴部分について説明する。上記第1の実施形態
の体液吸収性物品としての生理用ナプキン100は、体
液保持性の吸収層2を具備する。該吸収層2は、少なく
とも親水性繊維及び熱溶融性接着繊維または紙力補強剤
並びに高吸収性ポリマーを含む吸収性シートであって;
上記高吸収性ポリマーは、上記吸収性シートが体液を吸
収する吸収表面には存在せず、該吸収性シートの内部に
分散配置されており、且つ該吸収性シートを構成する親
水性繊維に接着し固定化されており;上記高吸収性ポリ
マーの散布坪量は5〜300g/m2 であり;上記吸収
性シートは、厚み0.3〜1.5mmである吸収性シー
トから構成されている。
て、高吸収性ポリマーの脱落及びゲルブロッキングがな
い体液吸収性物品を得ることができる。しかも、かかる
吸収性シートは、その単一の構造中に、体液の吸収・透
過及び拡散並びに体液の保持機能を有しているので、従
来の体液吸収性物品のように、上記各機能を有する部材
を組み合わせる必要がないので、極めて薄型の体液吸収
性物品を得ることができる。かかる体液吸収性物品の厚
さは、上記吸収性シートの厚さ(0.3〜1.5mm)
に表面層、防漏層等の厚さ(0.2〜1.0mm)を加
えてものであり、極めて薄いものである。なお、かかる
吸収性シートの詳細については後述する。
の好ましい実施形態によれば、体液は、上記表面層1を
通して生理用ナプキン100に吸収される。その後、上
記フラッフパルプ2a中を透過して、上記吸収性シート
10中に分散されている高吸収性ポリマーに吸収・保持
される。この場合、上記吸収性シート10を、上記吸収
表面を有する繊維集合体が上記表面層1の側に位置する
ように配置することが好ましい。上記吸収性シート10
をこのように配置することで、上記フラッフパルプ2a
が吸収した体液をよりスムーズに上記吸収性シート10
に導くという好ましい効果が得られる。
は、高吸収性ポリマー本来の吸収特性が損なわれること
なく該高吸収性ポリマーが確実に固定されているので、
該吸収性シート10を具備して成る生理用ナプキン10
0は、体液の保持容量が大きい。しかも、図1に示す生
理用ナプキン100は、上記吸収性シート10に加えて
フラッフパルプ2aも具備するので、体液の保持容量は
一層大きくなる。従って、本実施形態の体液吸収性物品
は、長時間装着する夜用の生理用ナプキンとして好適で
ある。
6の好ましい実施形態を図2〜図6に示す。なお、第2
〜第6の実施形態において上記第1の実施形態と同じ点
については、特に詳述しないが、上記第1の実施形態に
おいて詳述した説明が適宜適用される。また、図2〜図
6において図1と同じ部材については同じ符号を付し
た。
の好ましい実施形態としての生理用ナプキン100にお
いては、吸収層は、上記吸収性シート10のみから成っ
ており、該吸収性シート10の側面部及び底面部が上記
防漏層3によって被覆されている。そして、上記吸収性
シート10と上記防漏層3との組合せ体のすべての面を
上記表面層1が被覆している。なお、本実施形態におい
ても、上記第1の実施形態と同様に、上記吸収性シート
10を、上記吸収表面を有する繊維集合体が上記表面層
1の側に位置するように配置することが好ましい。
成する部材の数が少なく、しかもそれぞれの部材は薄い
ので、極めて薄い生理用ナプキンとすることができる。
更に、上記吸収性シート10には、高吸収性ポリマー本
来の吸収特性が損なわれることなく該高吸収性ポリマー
が確実に固定されているので、薄いにもかかわらず、体
液の保持容量は大きい。その結果、快適な装着感を有す
ると共に、体液の保持容量の大きな生理用ナプキンが得
られる。
の好ましい実施形態としての生理用ナプキン100にお
いては、吸収層は、上記吸収性シート10のみから成っ
ており、該吸収性シート10は、C字状に折り曲げられ
ている。そして、上記吸収性シート10は、その側面部
及び底面部が上記防漏層3によって被覆されている。更
に、上記吸収性シート10と上記防漏層3との組合せ体
のすべての面を上記表面層1が被覆している。なお、本
実施形態においては、上記吸収性シート10を、上記吸
収表面を有する繊維集合体が上記表面層1の側に位置す
るように折り曲げて配置することが好ましい。
性シート10がC字状に折り曲げられている分だけ、図
2に示す生理用ナプキンよりも厚くなるが、それでも、
吸収層2にフラッフパルプを用いた図1に示す生理用ナ
プキンよりも薄くすることができる。しかも、上記吸収
性シート10がC字状に折り曲げられているので、体液
の保持容量は大きい。その結果、快適な装着感を有する
と共に、体液の保持容量の大きな生理用ナプキンが得ら
れる。
の好ましい実施形態としての生理用ナプキン100にお
いては、吸収層は、上記吸収性シート10、10、・・
が複数枚重ねられて成る(図4においては3枚重ね)。
そして、重ねられた上記吸収性シート10、10、・・
は、その側面部及び底面部が上記防漏層3によって被覆
されている。更に、上記吸収性シート10、10、・・
と上記防漏層3との組合せ体のすべての面を上記表面層
1が被覆している。なお、本実施形態においても、上記
第1の実施形態と同様に、上記吸収性シート10を、上
記吸収表面を有する繊維集合体が上記表面層1の側に位
置するように配置することが好ましい。
性シート10が複数枚重ねられている分だけ、図2に示
す生理用ナプキンよりも厚くなるが、それでも、吸収層
2にフラッフパルプを用いた図1に示す生理用ナプキン
よりも薄くすることができる。しかも、上記吸収性シー
ト10が複数枚重ねられているので、体液の保持容量は
大きい。その結果、快適な装着感を有すると共に、体液
の保持容量の大きな生理用ナプキンが得られる。
の好ましい実施形態としての生理用ナプキン100にお
いては、上記吸収性シート10が、体液吸収可能な表面
層と体液保持性の吸収層との機能を兼用している。即
ち、本実施形態の生理用ナプキン100は、体液吸収可
能な表面層と体液保持性の吸収層が一体化されて成る吸
収性シート10を具備して成り、上記吸収性シート10
の側面部及び底面部を上記防漏層3によって被覆して成
るものである。なお、本実施形態においては、上記吸収
性シート10を、上記吸収表面を有する繊維集合体が肌
に接する側に位置するように配置することが特に好まし
い。
の数が少なくなり、しかも、厚さを一層薄くすることが
できる。その結果、快適な装着感を有すると共に、簡便
なプロセスで且つ低コストで製造できる生理用ナプキン
が得られる。
の好ましい実施形態としての生理用ナプキン100にお
いては、上記吸収性シートが、体液吸収可能な表面層、
体液保持性の吸収層及び体液不透過性の防漏層の3つの
機能を兼用している。即ち、本実施形態の生理用ナプキ
ン100は、体液吸収可能な表面層、体液保持性の吸収
層及び体液不透過性の防漏層が一体化されて成る。更に
詳細には、上記吸収性シート10及び該吸収性シートの
体液を吸収する面とは反対の面に接合・一体化した体液
不透過性のシート3’を具備して成る。なお、本実施形
態においては、上記吸収性シート10を、上記吸収表面
を有する繊維集合体が体液を吸収する側に位置するよう
に配置させ且つ該吸収表面とは反対の面に上記体液不透
過性のシート3’を接合させることが特に好ましい。
の数が少なくなり、しかも、厚さを更に一層薄くするこ
とができる。その結果、一層快適な装着感を有すると共
に、一層簡便なプロセスで且つ低コストで製造できる生
理用ナプキンが得られる。なお、本実施形態の体液吸収
性物品は、図6に示すような生理用ナプキンに加えて、
母乳パッドやハイジーンパッドのような体液を吸収する
量の少ない体液吸収性物品としても好適である。
る上記吸収性シートについて図面を参照しつつ詳説す
る。ここで、図8は、上記吸収性シートの断面を示す模
式図であり、図9は好ましい吸収性シートの断面を示す
模式図である。
に少なくとも親水性繊維及び熱溶融性接着繊維または紙
力補強剤、並びに高吸収性ポリマー16を含んでいる。
また、上記吸収性シート10は、体液を吸収する吸収表
面12を有し、該吸収表面12には上記高吸収ポリマー
16は存在せず、上記高吸収性ポリマー16は、上記吸
収性シート10の内部に分散配置されている。また、上
記高吸収性ポリマー16は、上記吸収性シート10を構
成する上記親水性繊維に接着している。
は、図9に示すように、繊維集合体15及び繊維ウエブ
18から構成されている。該繊維集合体15は、吸収表
面12を有すると共に、該吸収表面12側には上記高吸
収性ポリマー16を含まない。一方、上記繊維ウエブ1
8は、少なくとも親水性繊維から構成されている。ま
た、図9に示すように、上記繊維集合体15と上記繊維
ウエブ18とは一体化している。更に、上記高吸収性ポ
リマー16は、主に上記繊維ウエブ18の内部に配置さ
れている。
しい実施形態は、繊維集合体15及び繊維ウエブ18を
含み且つ高吸収性ポリマー16がその内部に含まれた一
体構造を有していることが特徴の一つである。更に詳し
くは、上記吸収性シート10は、上記繊維集合体15を
構成する繊維と上記繊維ウエブ18を構成する繊維との
間での機械的絡み合い、水素結合(及び紙力補強剤)並
びに熱融着等により、上記繊維集合体15と上記繊維ウ
エブ18とが一体化している。かかる構造を有すること
により、上記高吸収性ポリマー16が上記吸収性シート
の内部に確実に固定され、その脱落を防止することがで
きる。しかも、上記吸収表面12から吸収された体液の
透過性が一層向上し、スムーズに上記高吸収性ポリマー
16に到達する。また、体液を吸収した上記高吸収性ポ
リマー16のゲルブロッキングも抑えられる。従って、
上記吸収性シート10は、2枚の吸収紙の間に高吸収性
ポリマーを層状に挟持した従来の吸収性シート(図1
0)とは全く異なった構造を有する(つまり、従来の吸
収性シートは2プライであるが、上記吸収性シート10
は1枚のシートである)。かかる一体化は、後述するよ
うに、湿式抄紙による重ね合わせによって達成されるこ
とが好ましい。
ては、吸収表面12とは反対の面側に、サイズ処理した
吸収紙や、撥水性の不織布、例えば、ポリエチレンやポ
リプロピレン等を原料とするメルトブローンを貼り合わ
せることも好ましい。かかる吸収性シートは、上述した
本発明の体液吸収性物品の第6の実施形態(図6)のよ
うな生理用ナプキンを作製する場合に特に好ましい。
マー16の散布前には湿潤した状態にあり、上記繊維ウ
エブ18を構成する繊維が互いに極めて高い自由度を有
していることが重要である。かかる状態の繊維ウエブ1
8上に上記高吸収性ポリマー16を散布することによ
り、上記高吸収性ポリマー16は上記繊維ウエブ18中
に、即ち、その表面から内部にかけて三次元的に分散固
定される。また、上記繊維ウエブ18は、該繊維ウエブ
18と上記繊維集合体15とを一体化させた後に上記高
吸収性ポリマー16が上記吸収性シート10の表面に析
出しない程度の強度を有していることも重要である。こ
の目的のために、上記繊維ウエブ18はJIS−P−8
113により測定した湿潤強度が50g以上であること
が好ましく、100g以上であることが更に好ましい。
上記繊維ウエブ18に湿潤強度を付与するためには、後
述するように、熱溶融性接着繊維、或いは紙力補強剤を
配合する。また、更に水素結合を形成するような木材パ
ルプ又は非木材パルプを配合することも好ましい。
くは10g/m2 〜200g/m2であり、更に好まし
くは10g/m2 〜100g/m2 であり、一層好まし
くは20g/m2 〜80g/m2 である。上記坪量が1
0g/m2 に満たないと、上記高吸収性ポリマー16の
膨潤時に該高吸収性ポリマー16が上記繊維ウエブ18
を突出して脱落してしまうおそれがある。一方、上記坪
量が200g/m2 を超えると上記繊維ウエブの密度が
上がり過ぎ、上記吸収性シート10が固くなりすぎ、上
記高吸収性ポリマー16を三次元的に固定できなくなっ
たり、体液の透過性が悪くなったり、更には装着感が悪
くなる場合があるので、上記範囲内とすることが好まし
い。
含む。かかる親水性繊維としては、親水性表面を有する
繊維であって、その湿潤状態において、繊維どうしが互
いに極めて高い自由度を有する繊維ウエブを形成できる
ものであれば、特に制限なく用いることができる。その
ような親水性繊維の例には、針葉樹クラフトパルプや広
葉樹クラフトパルプのような木材パルプ、木綿パルプ及
びワラパルプ等の天然セルロース繊維、レーヨン及びキ
ュプラ等の再生セルロース繊維、ポリビニルアルコール
繊維及びポリアクリロニトリル繊維等の親水性合成繊
維、並びにポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維及び
ポリエステル繊維等の合成繊維を界面活性剤により親水
化処理したものなどが挙げられるが、それらに限定され
るものではない。これらの親水性繊維は1種又は2種以
上を用いることができる。
重量部に基づき好ましくは30重量部以上含まれ、更に
好ましくは50重量部以上含まれる。
セルロース繊維である。セルロース繊維は、安定な親水
性表面を持ち、特に湿潤後も親水性を維持するので好ま
しい。特に、天然セルロース繊維及び再生セルロース繊
維のような嵩高性のセルロース繊維が好ましい。コスト
の点からは、木材パルプを用いることが好ましく、特に
針葉樹クラフトパルプが好ましい。かかる嵩高性のセル
ロース繊維を用いることによって、高吸収性ポリマーの
分散性及び固定化の程度が一層向上するのみならず、湿
式抄紙の際に繊維ウエブの排水性を一層容易にコントロ
ールすることができる。更に、嵩高性のセルロース繊維
は、嵩高で空隙率の高い繊維ウエブを形成できるので、
高吸収性ポリマーが繊維ウエブ中に三次元的に埋没・分
散、固定されやすくなり且つ高吸収性ポリマーのゲルブ
ロッキングの発生も抑えることができる。なお、上記嵩
高性のセルロース繊維の平均繊維長に特に制限はない
が、一般的な範囲として、1〜20mmであることが好
ましい。また、PET、PE、PP等の合成繊維を親水
化処理して得られた繊維も嵩高性の親水性繊維として本
発明において好ましく用いられる。なお、本明細書にお
いて「嵩高性の繊維」とは、繊維形状が、捻れ構造、ク
リンプ構造、屈曲及び/又は分岐構造等の立体構造をと
るか、又は繊維断面が極太(例えば繊維粗度が0.3m
g/m以上)である繊維をいう。
ウエブ100重量部に基づき、好ましくは30重量部以
上含まれ、更に好ましくは50〜99重量部含まれる。
のの例として、繊維粗度が0.3mg/m以上のセルロ
ース繊維が挙げられる。繊維粗度が0.3mg/m以上
のセルロース繊維は、嵩高な状態でセルロース繊維が集
積するので、上記繊維ウエブ内に嵩高なネットワーク構
造が形成され易いので好ましい。また、体液の移動抵抗
が小さく、体液の通過速度が大きくなるので好ましい。
パルプのように、繊維の太さが不均一な繊維において、
繊維の太さを表す尺度として用いられるものであり、例
えば、繊維粗度計(FS−200、KAJANNI ELECTRONIC
S LTD.社製)を用いて測定することができる。
は、繊維粗度が0.3mg/m以上であることが好まし
く、より好ましい繊維粗度は0.3〜2mg/mであ
り、更に好ましい繊維粗度は0.32〜1mg/mであ
る。
ス繊維の例としては、針葉樹クラフトパルプ(Federal
Paper Board Co. 製の「ALBACEL 」(商品名)、及びPT
Inti Indorayon Utama 製の「INDORAYON 」(商品
名))等が挙げられる。
のの他の例として、繊維断面の真円度が0.5〜1、特
に好ましくは0.55〜1であるセルロース繊維が挙げ
られる。繊維断面の真円度が0.5〜1であるセルロー
ス繊維は、体液の移動抵抗が小さく、体液の透過速度が
大きくなるので好ましい。なお、繊維断面の真円度の測
定方法は後述する。
ルプを使用することが好ましいが、一般に木材パルプの
断面は、脱リグニン化処理により偏平であり、その殆ど
の真円度は0.5未満である。このような木材パルプの
真円度を0.5以上にするためには、例えば、かかる木
材パルプをマーセル化処理して木材パルプの断面を膨潤
させればよい。
としては、木材パルプをマーセル化処理して得られる真
円度が0.5〜1であるマーセル化パルプも好ましい。
本発明において用いることのできる市販のマーセル化パ
ルプの例としては、ITT Rayonier Inc. 製の「FILTRANI
ER」(商品名)や同社製の「POROSANIER」(商品名)等
が挙げられる。
且つ繊維断面の真円度が0.5〜1であるセルロース繊
維を用いると、嵩高なネットワーク構造が一層形成され
易くなり、体液の通過速度も一層大きくなるので好まし
い。
のの別の例として、セルロース繊維の分子内及び/又は
分子間を架橋させた架橋セルロース繊維がある。かかる
架橋セルロース繊維は湿潤状態でも嵩高構造を維持し得
るので好ましい。
特に制限はないが、例えば、架橋剤を用いた架橋方法が
挙げられる。かかる架橋剤の例としては、ジメチロール
エチレン尿素及びジメチロールジヒドロキシエチレン尿
素等のN−メチロール系化合物;クエン酸、トリカルバ
リル酸及びブタンテトラカルボン酸等のポリカルボン
酸;ジメチルヒドロキシエチレン尿素等のポリオール;
ポリグリシジルエーテル系化合物の架橋剤などが挙げら
れる。特に、架橋時に人体に有害なホルマリン等を発生
しないポリカルボン酸やポリグリシジルエーテル系化合
物の架橋剤が好ましい。
維100重量部に対して、0.2〜20重量部とするの
が好ましい。使用量が0.2重量部未満であると、上記
セルロース繊維の架橋密度が低い為、湿潤時に弾性率が
大きく低下してしまう場合があり、使用量が20重量部
を超えると上記セルロース繊維が剛直になり過ぎ、応力
がかかった時に上記セルロース繊維が脆くなってしまう
場合があるので、上記範囲とするのが好ましい。
架橋するためには、例えば、上記架橋剤の水溶液に必要
に応じて触媒を添加したものに、上記セルロース繊維を
含浸させ、架橋剤水溶液が設計付着量となる様に上記セ
ルロース繊維を脱水し、次いで架橋温度に加熱するか、
又は、スプレー等により架橋剤水溶液を上記セルロース
繊維に設計付着量となる様に散布し、その後、架橋温度
に加熱し、架橋反応させる。
は、Weyerhaeuser Paper Co.製の「High Bulk Additiv
e」等が挙げられる。
て、繊維粗度が0.3mg/m以上であるパルプ等のセ
ルロース繊維の分子内及び/又は分子間を上述の方法で
架橋した嵩高性のセルロース繊維も好ましい。
るパルプの分子内及び/又は分子間を上述の方法で架橋
した嵩高性のセルロース繊維も好ましい。
るマーセル化パルプの分子内及び/又は分子間を上述の
方法で架橋した嵩高性のセルロース繊維も好ましい。
且つ繊維断面の真円度が0.5〜1であるパルプ(特
に、平均繊維長が2〜5mm)も好ましい。
は、繊維粗度が0.3mg/m以上であり且つ繊維断面
の真円度が0.5〜1であるパルプを上述の方法で架橋
したものである。
は、繊維粗度が0.3mg/m以上であるパルプをマー
セル化によって真円度を0.5〜1した後、上述の方法
で架橋したものである。
構造を安定に保つようにするためには、上記繊維ウエブ
に湿潤強度を付与することが必要であり、このために熱
溶融性接着繊維または紙力補強剤を配合する。
結合を強化させ吸収性シートの強力向上には、上記熱溶
融性接着繊維または上記紙力補強剤に代わり、通常のセ
ルロース繊維、即ち、木材パルプや非木材パルプ等を配
合するのも効果的である。しかし、十分に吸収性シート
の湿潤時の強度を得るには、熱溶融性接着繊維、或いは
紙力補強剤と併用して配合することが好ましい。
り溶融し相互に接着する繊維を用いることができ、具体
的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポ
リビニルアルコール等のポリオレフィン系繊維、ポリエ
ステル系繊維、ポリエチレン−ポリプロピレン複合繊
維、ポリエチレン−ポリエステル複合繊維、低融点ポリ
エステル−ポリエステル複合繊維、繊維表面が親水性で
あるポリビニルアルコール−ポリプロピレン複合繊維、
並びにポリビニルアルコール−ポリエステル複合繊維等
を挙げることができる。複合繊維を用いる場合には、芯
鞘型複合繊維及びサイド・バイ・サイド型複合繊維の何
れをも用いることができる。これらの熱溶融性接着繊維
は、各々単独で用いることもでき、又は2種以上を混合
して用いることもできる。本発明において好ましく用い
られる熱溶融性接着繊維としては、熱水で溶解するポリ
ビニルアルコール繊維、芯鞘型のポリエステル繊維等を
挙げることができる。
長が2〜60mmであることが好ましく、繊維径は0.
1〜3デニール(特に0.5〜3デニール)であること
が好ましい。
紙力補強剤としてのポリアミン・エピクロルヒドリン樹
脂、ジアルデヒドデンプン、カイメン、カルボキシメチ
ルセルロースなどを添加する。これらの紙力補強剤は、
上記繊維ウエブ100重量部に基づき0.01〜30重
量部、好ましくは0.01〜20重量部添加することが
できる。
繊維ウエブは、繊維ウエブ100重量部に基づき、上記
親水性繊維を30〜99重量部、上記熱溶融性接着繊維
を1〜50重量部含んで成ることが好ましい。更に好ま
しくは、繊維ウエブ100重量部に基づき、上記親水性
繊維を50〜97重量部、上記熱溶融性接着繊維を3〜
30重量部含んで成る。
ビニロン繊維(ポリビニルアルコール繊維)1〜10重
量部、更に好ましくは、2〜5重量部を含んで成る。上
記ビニロン繊維は、湿熱で溶解するビニロン繊維を用い
ることが好ましい。
しくは、芯鞘構造からなる熱溶融性接着繊維1〜30重
量部、更に好ましくは、5〜20重量部を含んで成る。
芯鞘構造からなる上記熱溶融性接着繊維の具体例として
は、融点が70℃〜150℃のポリエチレン−酢酸ビニ
ル樹脂、ポリエチレン樹脂、若しくは変性ポリエステル
樹脂又は湿熱溶解性のポリビニルアルコールを鞘部と
し、且つポリプロピレン樹脂又はポリエステル樹脂を芯
部とする芯鞘構造からなる合成繊維を挙げることができ
る。
繊維ウエブ100重量部に基づき、上記親水性繊維が3
0〜100重量部、その他の繊維が0〜50重量部、上
記紙力補強剤が0.01〜30重量部含まれることが好
ましい。更に好ましくは、上記繊維ウエブ100重量部
に基づき、上記親水性繊維が50〜100重量部、その
他の繊維が0〜20重量部、上記紙力補強剤が0.01
〜20重量部含まれる。
100重量部に基づき、上記嵩高性のセルロース繊維を
30〜99重量部、上記木材パルプ又は非木材パルプを
1〜70重量部、及び上記紙力補強剤を0.01〜30
重量部含んで成ることが好ましい。更に好ましくは、繊
維ウエブ100重量部に基づき、上記嵩高性のセルロー
ス繊維を50〜95重量部、上記木材パルプ又は非木材
パルプを5〜50重量部、及び上記紙力補強剤を0.0
1〜20重量部含んで成る。
れる上記高吸収性ポリマー16について説明する。図8
に示すように、上記高吸収性ポリマー16は、上記吸収
性シート10の内部に含まれており、該吸収性シート1
0を構成する繊維間に形成される空間に分散されてい
る。更に詳細には、図9に示すように、上記高吸収性ポ
リマー16は、主として上記繊維ウエブ18の内部に、
即ち、該繊維ウエブ18と上記繊維集合体15との界面
から該繊維ウエブ18の内部にかけて含まれており、該
繊維ウエブ18を構成する繊維間に形成される空間に分
散されていることが好ましい。その結果、上記高吸収性
ポリマー16は、上記吸収性シート中に確実に固定され
且つゲルブロッキングの発生が抑えられる。なお、ここ
で「高吸収性ポリマーが吸収性シートの内部に含まれて
いる」とは、上記高吸収性ポリマーが上記吸収性シート
の表面にまったく存在しないことを意味するものではな
く、後述する上記吸収性シートの好ましい製造方法にお
いて、不可避的に該吸収性シートの表面に存在する微量
の高吸収性ポリマーは許容するものであり、上記高吸収
性ポリマーのほとんどが上記吸収性シートの内部に存在
することをいう。
吸収性シート10を構成する親水性繊維、好ましくは上
記繊維ウエブ18を構成する親水性繊維に接着してい
る。従って、高吸収性ポリマー16の固定が一層強固な
ものとなり、そのゲルブロッキングが一層抑えられる。
ここで、上記高吸収性ポリマー16は、主に親水性繊維
に接着しているが、吸収性シートを構成する他の繊維、
例えば熱溶融性繊維に接着していても問題はない。ま
た、そのすべての粒子が繊維に接着している必要はな
い。上記高吸収性ポリマー16は、その全量に基づき、
50重量%以上が繊維に接着していることが好ましく、
特に、70重量%以上が繊維に接着していることが好ま
しい。なお、上記高吸収性ポリマー16を繊維に接着さ
せる方法については後述する。
のポリマーを一次粒子としてそれを凝集させて二次粒子
とした粒子凝集タイプの高吸収性ポリマーを使用した場
合には、一次粒子の全てが繊維に接着してなくてもよ
く、二次粒子の一部が繊維に接着していれば、その高吸
収性ポリマーは繊維に固定されることになる。
は、上記吸収性シート10中に層状に分散されているの
ではなく、図8に示すように、三次元状に分散されてい
る。従って、高吸収性ポリマーを多量に分散させること
ができる。即ち、高吸収性ポリマー16を層状(つま
り、二次元状)に分散させる従来の吸収性シートにおけ
る高吸収性ポリマーの散布坪量の上限が一般に約50〜
100g/m2 であるのに対して、上記吸収性シート1
0においては上記高吸収性ポリマー16を三次元状に分
散させることができるので、上記高吸収性ポリマー16
の散布坪量の上限を約200〜300g/m2 とするこ
とができ、該高吸収性ポリマー16の散布坪量を従来の
吸収性シートの約3倍に増量することができる。従っ
て、上記吸収性シート10は、従来の吸収性シートに比
して、体液の吸収量が飛躍的に増大する。更に、上記高
吸収性ポリマー16が三次元状に分散されているので、
該高吸収性ポリマー16本来の吸収性能が一層効果的に
発現される。即ち、従来の吸収性シートと同量の高吸収
性ポリマーを使用した場合でも、吸収性能を一層向上さ
せることができ、且つ吸収性シートを極薄化することが
できる。その上、散布坪量を増量できるので、大きな吸
収容量を必要とする紙おむつ等の吸収層としても好適に
使用することができる。
5〜300g/m2 であり、10〜250g/m2 であ
ることが好ましい。また、体液の吸収量が多くない用途
に使用するときは、吸収性シートを極薄にするために、
20〜70g/m2 とすることが好ましい。散布坪量が
5g/m2 に満たないと、吸水力が足りず、十分な機能
を発揮し得ない。一方、散布坪量が300g/m2 より
多いと、上記繊維ウエブと上記繊維集合体との接着力が
低下し、高吸収性ポリマーが脱落しやすくなるので、上
記範囲内とすることが好ましい。
の20倍以上の体液を吸収・保持でき且つゲル化し得る
ものが好ましい。形状は特に問わず、球状、塊状、ブド
ウ状、粉末状又は繊維状であり、好ましくは大きさが1
〜1000μm(より好ましくは10〜500μm)の
粒子状のものである。そのような高吸収性ポリマーの例
としては、デンプンや架橋カルボキシルメチル化セルロ
ース、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合
体又は共重合体等、ポリアクリル酸及びその塩並びにポ
リアクリル酸塩グラフト重合体を挙げることができる。
ポリアクリル酸塩としては、ナトリウム塩を好ましく用
いることができる。また、アクリル酸にマレイン酸、イ
タコン酸、アクリルアミド、2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイル
エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート又はスチレンスルホン酸等のコモノマーを高吸
収性ポリマーの性能を低下させない範囲で共重合せしめ
た共重合体も好ましく使用し得る。
表面12を有する上記繊維集合体15について説明す
る。ここで、上記「吸収表面」とは、上記吸収性シート
10が体液を吸収する際に主として、最初に体液を吸収
する面のことをいう。即ち、上記吸収性シート10の好
ましい実施形態においては、主として、上記繊維集合体
15側から体液を吸収させる。
記高吸収性ポリマーを含まない(上記高吸収性ポリマー
が存在しない)。ここで、「高吸収性ポリマーを含まな
い」とは、上記繊維集合体がその吸収表面側に上記高吸
収性ポリマーをまったく含まないことを意味するもので
はなく、後述する上記吸収性シートの好ましい製造方法
において不可避的に混入する微量の高吸収性ポリマーは
許容するものの実質的にその吸収表面側に高吸収性ポリ
マーを含まないことを意味する。
や物理的絡み合い及び熱接着等によって得られるもので
あり、例えば、紙や不織布などを用いることができる。
紙としては、湿式抄造により得られる紙やそれをクレー
プ加工したものなどを使用することができる。一方、不
織布としては、レーヨンやキュプラ等の合成セルロース
繊維や綿等の天然セルロース繊維を主体としたカード法
不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布のよ
うな各種不織布を用いることができる。
維を含む。かかる親水性繊維としては、上記繊維ウエブ
において用いられるものと同様のものを使用することが
できる。上記親水性繊維は、上記繊維集合体100重量
部に基づき好ましくは30重量部以上含まれ、より好ま
しくは、50〜99重量部含まれる。
様に、湿潤強度が付与されていることが好ましい。湿潤
強度を付与することにより、上記吸収性シートが湿潤し
た場合にも、その形態を安定に維持し得るからである。
上記繊維集合体の湿潤強度は、JIS−P−8113に
より測定した湿潤強度が50g以上であることが好まし
く、更には100g以上であることが好ましい。上記繊
維集合体に湿潤強度を付与するためには、上記繊維ウエ
ブの場合と同様に、上述した熱溶融性接着繊維、或いは
紙力補強剤を配合する。また、更に水素結合を形成する
ような木材パルプ又は非木材パルプを配合することも好
ましい。この場合、上記熱溶融性接着繊維は、上記繊維
集合体100重量部に基づき好ましくは1〜50重量部
含まれ、より好ましくは、3〜30重量部含まれる。ま
た、上記紙力補強剤は、上記繊維集合体100重量部に
基づき好ましくは0.01〜30重量部含まれ、より好
ましくは、0.02〜20重量部含まれる。
繊維ウエブを形成する繊維及び成分と同様の配合により
形成されている。
とも好ましく、特に乾式法不織布、例えばカード法不織
布から成ることが好ましい。特に、図5及び図6に示す
実施形態の体液吸収性物品においては、上記吸収性シー
トが体液透過性の表面層を兼用しているので、上記繊維
集合体として合成繊維の不織布を用いることによって、
サラット感が一層向上した体液吸収性物品を得ることが
できる。
0g/m2 であることが好ましく、10〜100g/m
2 であることが更に好ましい。上記坪量が10g/m2
に満たないと、上記高吸収性ポリマーの膨潤時に該高吸
収性ポリマーが上記繊維集合体を突出して脱落してしま
うおそれがある。一方、坪量が200g/m2 を超える
と上記繊維集合体の密度が上がり過ぎ、吸収性シートが
固くなりすぎる場合があるので、上記範囲内とすること
が好ましい。
する前に予め製造しておいてもよく、また、上記吸収性
シートを製造する際に、上記繊維ウエブと同時に製造し
てもよい。
合体の坪量が10〜200g/m2であり、上記高吸収
性ポリマーの散布坪量が5〜300g/m2 であり、上
記繊維ウエブの坪量が10〜200g/m2 であること
が好ましく、上記繊維集合体の坪量が10〜100g/
m2 であり、上記高吸収性ポリマーの散布坪量が5〜2
00g/m2 であり、上記繊維ウエブの坪量が10〜1
00g/m2 であることが更に好ましい。
は、21〜500g/m2 であることが好ましく、30
〜300g/m2 であることが更に好ましく、50〜2
00g/m2 であることが一層好ましい。
が0.1g/cm3 以上であることが好ましく、0.1
〜0.4g/cm3 であることが更に好ましく、0.1
〜0.2g/cm3 であることが一層好ましい。繊維密
度をかかる範囲にすることにより、上記高吸収性ポリマ
ーのゲルブロッキングが一層効果的に防止される。この
ような範囲の繊維密度は、嵩高性の親水性繊維(特に嵩
高性のセルロース繊維)を用いることによって、容易に
実現できる。
としては、嵩高性の親水性繊維及び熱溶融性接着繊維ま
たは紙力補強剤から形成された繊維構造体と高吸収性ポ
リマー粒子とから構成され、上記高吸収性ポリマー粒子
は上記吸収性シートが体液を吸収する吸収表面には存在
せず、上記繊維構造体中に分散固定されており、上記吸
収性シートの厚みが0.3〜1.5mmであり、上記高
吸収性ポリマーの散布坪量が20〜70g/m2 である
吸収性シートである。かかる吸収性シートは、その厚さ
が極めて薄い。また、多量の体液を吸収しないのであれ
ば、体液の吸収後も、厚さの増加はほとんどない。従っ
て、かかる吸収性シートを例えば生理用ナプキンの吸収
層等に用いた場合には、経血の吸収後でも、違和感のな
い装着感が得られる。
層として用いる場合には、該吸収性シートにおける高吸
収性ポリマーの散布坪量は好ましくは10〜100g/
m2、更に好ましくは20〜70g/m2 であり、繊維
集合体の坪量は好ましくは10〜80g/m2 、更に好
ましくは15〜50g/m2 であり、繊維ウエブの坪量
は好ましくは10〜80g/m2 、更に好ましくは15
〜50g/m2 であり、吸収性シートの厚みは好ましく
は0.3〜1.5mmである。一方、上記吸収性シート
を使い捨ておむつ等の多液保持用の吸収層として用いる
場合には、該吸収性シートにおける高吸収性ポリマーの
散布坪量は好ましくは50〜300g/m2 、更に好ま
しくは100〜250g/m2 であり、繊維集合体の坪
量は好ましくは20〜200g/m2 、更に好ましくは
20〜100g/m2 であり、繊維ウエブの坪量は好ま
しくは20〜200g/m2 、更に好ましくは20〜1
00g/m2 であり、吸収性シートの厚みは好ましくは
0.5〜1.5mmである。
マーが分散されて繊維に接着されていることにより、吸
収効率が良好であるため、薄型化することが可能となっ
た。特に嵩高性のセルロース繊維を使用した場合には、
高吸収性ポリマーの分散状態が更に向上されるため好ま
しい。即ち、上記吸収性シートは、2.5g/cm2 加
重下での厚みが0.3〜1.5mmであり、0.5〜
1.2mmであることが好ましい。このように、上記吸
収性シートは極薄である。しかも、体液の吸収後も厚み
の増加は小さい。この理由は、体液を吸収すると、高吸
収性ポリマーが大きくなり繊維間距離が押し広げられ、
その結果として、吸収性シートの厚みが増すのみであ
り、米国特許第4,605,402号や同第5,02
1,050号のように繊維の弾性および高吸収性ポリマ
ーの繊維開放による厚みの増加はないからである。
体15と上記繊維ウエブ18とが一体化された後の厚み
であり、この厚みは一体化される前に較べると薄い。か
かる一体化は、吸収性シートに配合された上記熱溶融性
接着繊維または上記紙力補強剤も寄与しているところが
大きい。また、上記吸収性シートにおいては、上述の通
り、高吸収性ポリマーが分散されて繊維に接着されてい
ることにより、吸収効率が良好であるため、薄型化する
ことが可能となった。特に嵩高性のセルロース繊維を使
用した場合には、高吸収性ポリマーの分散状態が更に向
上されるため好ましい。かかる高吸収性ポリマーは繊維
並びに上記繊維集合体15と上記繊維ウエブ18に密着
しているため、体液の高吸収性ポリマーへの伝達がスム
ーズとなる。また、上記繊維集合体15と上記繊維ウエ
ブ18は、熱溶融性接着繊維または紙力補強剤により接
合しているため、湿潤しても構造が安定に保たれ、高吸
収性ポリマーへの液伝達性及び高吸収性ポリマーの固定
性に優れている。また、上記吸収性シートの厚みは、上
述の通り、米国特許第4,605,402号や同第5,
021,050号等とは異なり、湿潤後増大しにくい。
特に嵩高性のセルロース繊維を親水性繊維として使用し
た場合、低密度になり繊維による空間が形成されるた
め、高吸収性ポリマーの分散性、液伝達性に優れ、特に
粘度が高い体液の吸収に優れる。また、繊維による空間
が確保されているため、厚みが大きく増大することなく
湿潤後の吸液性にも優れる。このように、上記吸収性シ
ートにおいては、高吸収性ポリマーの固定性及び吸収効
率を向上させたため、薄型化が可能となった。また、上
記繊維集合体15と上記繊維ウエブ18の一体化及びシ
ート化や、湿潤時の構造安定化に寄与する熱溶融性接着
繊維若しくは紙力補強剤の使用も、薄型化への要因の一
つである。
好ましい方法について図面を参照して説明する。ここで
図11は、上記吸収性シートを製造するために好ましく
用いられる装置を示す概略図である。この方法は、少な
くとも親水性繊維及び熱溶融性接着繊維または紙力補強
剤並びに高吸収性ポリマーを含む吸収性シートの製造方
法であって、少なくとも親水性繊維及び熱溶融性接着繊
維または紙力補強剤を含む水スラリーを湿式抄紙して抄
造された、湿潤した繊維ウエブ上に高吸収性ポリマーを
散布し、その上に親水性繊維及び熱溶融性接着繊維また
は紙力補強剤を含む繊維集合体を重ね合わせ、そしてこ
れらを乾燥し、一体化させる工程を含むことを特徴とす
る。かかる方法によれば、高吸収性ポリマーを、上記吸
収性シートが体液を吸収する吸収表面には存在させず、
且つ該吸収性シートの内部に分散配置させることを容易
に行うことができる。また、上記吸収性シートを構成す
る親水性繊維に、高吸収性ポリマーを、容易に接着・固
定化させることができる。更に、上記吸収性シートの厚
みを0.3〜1.5mmという極薄にすることが容易と
なる。
親水性繊維を含む上記繊維ウエブを形成する。上記繊維
ウエブを形成する方法に特に制限はなく、例えば、乾式
抄紙法などを用いることができるが、好ましくは、湿式
抄紙法を用いる。これは、後述するように、上記高吸収
性ポリマーを上記繊維ウエブに散布する際に、上記繊維
ウエブは湿潤し且つ繊維の自由度が極めて高い状態でな
ければならないので、湿式抄紙法により上記繊維ウエブ
を形成すれば、それは直ちに湿潤状態を実現することに
なるので、別工程をもって湿潤状態にする手間が省ける
からである。また、湿式抄紙法により得られる繊維ウエ
ブは、その乾燥前には繊維どうしが互いに十分には結合
していないので、その状態で上記高吸収性ポリマーを散
布すると、かかる高吸収性ポリマーが繊維間に形成され
る空間中に三次元的に埋没しやすく、多量の高吸収性ポ
リマーを散布することができるという利点も有する。
上記繊維ウエブを形成する繊維及び成分等、好ましく
は、上記親水性繊維、及び上記熱溶融性接着繊維又は紙
力補強剤等を所定の濃度になるように、水に分散せしめ
てスラリーを形成する。上記親水性繊維、及び上記熱溶
融性接着繊維又は紙力補強剤等のスラリー中における濃
度は、一般の湿式抄紙における濃度にすればよい。ま
た、上記親水性繊維、及び上記熱溶融性接着繊維又は紙
力補強剤等間の相対的な配合割合は、湿式抄紙して得ら
れる繊維ウエブ中におけるそれらの配合割合が上述した
範囲となるようにすればよい。
の湿潤状態において、上記高吸収性ポリマーを散布す
る。繊維ウエブの湿潤状態は、乾燥繊維ウエブ100重
量部に基づき水を20〜500重量部含む程度が好まし
く、更に好ましくは、50〜300重量部の水を含む。
水の量が20重量部に満たないと、散布された高吸収性
ポリマーが水を吸収して湿潤し、粘着性を得ることがで
きないので、高吸収性ポリマーの固定性が不十分とな
り、水の量が500重量部を超えると高吸収性ポリマー
が吸水過剰となり、後述する乾燥工程で乾燥不良となる
ことがあるので、上記範囲内とすることが好ましい。
リマーを散布する。これにより、上記高吸収性ポリマー
が水を吸収して粘着性を帯び、上記繊維ウエブを構成す
る繊維中に埋没し、その後の乾燥により繊維に接着・固
定化する。また、湿潤した状態の繊維ウエブは、それを
構成する繊維が未だ互いに結合しておらず自由度を有し
ているので、上記高吸収性ポリマーを三次元的に分散せ
しめることができる。従って、従来の吸収性シートに比
して、一層多量の高吸収性ポリマーを安定に固定するこ
とができる。上記高吸収性ポリマーを散布する場合、上
記高吸収性ポリマーは、湿潤した上記繊維ウエブの全面
に均一に散布しても良く、或いは必要に応じて湿潤した
上記繊維ウエブの長手方向に間隔をおいて筋状に部分散
布したり、湿潤した上記繊維ウエブの長手方向にショッ
ト状に間歇散布することもできる。
収性ポリマーを散布した面に、上記繊維集合体を重ね合
わせる。この時点では、上記繊維ウエブ中の繊維は未だ
自由度を有しているので、上記高吸収性ポリマーは、上
記繊維ウエブ中に一層埋没するのと共に、上記繊維ウエ
ブ中の繊維と上記繊維集合体中の繊維とが容易に絡み合
う。
体との重ね合わせ体を乾燥することによって、上記繊維
どうしが絡み合い、更には、水素結合や熱融着の作用も
加わり、上記繊維ウエブと上記繊維集合体とが一体化す
ると共に繊維に粘着した高吸収性ポリマーが乾燥・固着
して、上記吸収性シートが得られる。乾燥温度は、使用
する繊維等の種類にもよるが、100〜180℃の範囲
であることが好ましく、更に好ましい乾燥温度は105
〜150℃の範囲である。乾燥及び一体化により、上記
繊維ウエブ及び上記繊維集合体が一体化し、しかも、上
記繊維ウエブを構成する繊維どうしが互いに結合してシ
ート化される。なお、乾燥手段に特に制限はなく、例え
ばヤンキードライヤーやエアースルードライヤー等を用
いることができる。
式抄紙機を用いたインラインの単一工程により製造され
る。即ち、図11に示すように、湿式抄紙機のフォーミ
ングパート40で上記繊維ウエブ18を形成し、サクシ
ョン脱水工程42で該繊維ウエブ18を脱水し(乾燥繊
維ウエブ100重量部に基づき水を20〜500重量部
含む程度に脱水)、プレスパート44直前で該繊維ウエ
ブ18上に上記高吸収性ポリマー16を散布すると共に
その上に上記繊維集合体15を重ね合わせ、次いで、コ
ンベア45によってドライヤー46に導き、ドライヤー
46でこれらを乾燥し一体化する。かかる方法により、
上記吸収性シート10を、高速で且つ簡便に製造するこ
とができる。
することができ、そのような抄紙機には例えば、長網抄
紙機、丸網抄紙機などがある。なお、上記した以外の工
程については、通常の抄紙法における工程を適宜用いる
ことができる。
好ましい実施形態に基づいて説明したが、上記吸収性シ
ートの製造方法は、かかる方法に限定されないことはい
うまでもない。
脱落が少なく、高吸収性ポリマーの膨潤によるシートの
裂けを防ぐことができる。従って、上記吸収性シートを
単独で体液吸収性物品として使用することもできる。上
記吸収性シートには、製造時に、脱臭剤、殺菌剤等を配
合し、本発明の体液吸収性物品の他の機能を高めること
もできる。
詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定さ
れないことはいうまでもない。なお、以下の記載におい
て「部」は、特に説明しない限り「重量部」を示す。
2の化学パルプ〔針葉樹クラフトパルプ、Skeena Cellu
lose Co.製のSKEENA PRIME(商品名)〕を水中に分散混
合し、更に該パルプの乾燥重量100部に対し、紙力補
強剤〔ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂、商品名;カ
イメンWS−570、会社名;日本PMC(株)〕を樹
脂成分で1部を水中に分散混合し、この分散混合液を湿
式抄紙機のフォーミングパートで乾燥坪量が40g/m
2 になるように繊維ウエブを形成した。次いで、該繊維
ウエブをサクションボックスにより、乾燥繊維ウエブ1
00部に基づき水分率200部になるまで、繊維ウエブ
を脱水した。次いで、プレスパート直前で、脱水後の湿
潤した繊維ウエブ上に、高吸収性ポリマー〔花王(株)
のポリマーQ(商品名)〕を散布坪量50g/m2 でほ
ぼ均一に散布した。
マーを散布した面に、繊維集合体として、上記繊維ウエ
ブと同様の配合組成を有する、予め抄紙しておいた吸収
紙(坪量40g/m2 )を重ね合わせ、かかる繊維ウエ
ブと吸収紙との重ね合わせ体をドライヤーに導入し、1
30℃の温度にて乾燥、一体化することにより、内部に
高吸収性ポリマーが固定されている一枚の吸収性シート
を得た。この吸収性シートを吸収性シートAとする。
いて使用した化学パルプの繊維粗度及び繊維断面の真円
度は以下のように測定した。
0(KAJAANI ELECTRONICS LTD.製)を用いて測定した。
先ず、上記化学パルプの真の重量を求めるために、上記
化学パルプを真空乾燥機内で100℃で1時間乾燥さ
せ、上記化学パルプ中に存在している水分を除去する。
素早く上記化学パルプを±0.1mg精度において約1g
正確に計りとる。次に上記化学パルプに損傷を与えない
ように、上記化学パルプを繊維粗度計に付属のミキサー
で150mlの水中で完全に離解させ、これを5000ml
になるまで水で薄め、得られた希釈液から50mlを正確
に計りとり、これを繊維粗度測定溶液とし、上記繊維粗
度計の操作手順に従って繊維粗度を求めた。
プの断面を面積が変化しないように、断面方向に垂直に
スライスし、電子顕微鏡により断面写真をとり、該断面
写真を画像回析装置〔日本アビオニクス社製の「Avio E
XCEL」(商品名)〕により解析し、下記に示す式を用い
て上記化学パルプの繊維断面の真円度を求めた。尚、該
真円度は、任意の上記化学パルプの繊維断面を100点
測定し、その平均値とした。
のマーセル化パルプ〔ITT RAYONIER INC. 製の「POROSA
NIER-J」(商品名)〕95部、及び太さ1デニール、長
さ3mmのポリビニルアルコール繊維〔熱溶融性接着繊
維、三昌(株)製のフィブリボンド(商品名)、以下
「PVA繊維」という〕5部を水中に分散混合し所定の
濃度とした後、この分散混合液を湿式抄紙機のフォーミ
ングパートで乾燥坪量が40g/m2 になるように繊維
ウエブを形成した。次いで、該繊維ウエブをサクション
ボックスにより、乾燥繊維ウエブ100部に基づき水分
率150部になるまで、繊維ウエブを脱水した。次い
で、プレスパート直前で、脱水後の湿潤した繊維ウエブ
上に、高吸収性ポリマー〔花王(株)のポリマーQ(商
品名)〕を散布坪量50g/m2 でほぼ均一に散布し
た。
マーを散布した面に、繊維集合体として、上記繊維ウエ
ブと同様の配合組成を有する、予め抄紙しておいた吸収
紙(坪量40g/m2 )を重ね合わせ、かかる繊維ウエ
ブと吸収紙との重ね合わせ体をドライヤーに導入し、1
30℃の温度にて乾燥、一体化することにより、内部に
高吸収性ポリマーが固定されている一枚の吸収性シート
を得た。この吸収性シートを吸収性シートBとする。
の架橋処理パルプ〔Weyerhauser Paper 製の「High Bul
k Additive HBA−S」(商品名)〕70部、及び繊
維粗度0.18、繊維断面の真円度が0.32の針葉樹
クラフトパルプ〔Skeena Cellulose Co.製の「SKEENA P
RIME」(商品名)〕30部を水中に分散混合し、更に上
記混合したパルプの乾燥重量100部に対し、紙力補強
剤〔ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂、商品名;カイ
メンWS−570、会社名;日本PMC(株)〕を樹脂
成分で1部を水中に分散混合し、所定の濃度とした後、
この分散混合液を湿式抄紙機のフォーミングパートで乾
燥坪量が40g/m2 になるように繊維ウエブを形成し
た。次いで、該繊維ウエブをサクションボックスによ
り、乾燥繊維ウエブ100部に基づき水分率100部に
なるまで、繊維ウエブを脱水した。次いで、プレスパー
ト直前で、脱水後の湿潤した繊維ウエブ上に、高吸収性
ポリマー〔花王(株)のポリマーQ(商品名)〕を散布
坪量50g/m 2 でほぼ均一に散布した。
マーを散布した面に、繊維集合体として、上記繊維ウエ
ブと同様の配合組成を有する、予め抄紙しておいた吸収
紙(坪量40g/m2 )を重ね合わせ、かかる繊維ウエ
ブと吸収紙との重ね合わせ体をドライヤーに導入し、1
30℃の温度にて乾燥、一体化することにより、内部に
高吸収性ポリマーが固定されている一枚の吸収性シート
を得た。この吸収性シートを吸収性シートCとする。
の架橋処理パルプ〔Weyerhauser Paper 製の「High Bul
k Additive HBA−S」(商品名)〕95部、及び上
記PVA繊維5部を水中に分散混合し所定の濃度とした
後、この分散混合液を湿式抄紙機のフォーミングパート
で乾燥坪量が40g/m2 になるように繊維ウエブを形
成した。次いで、該繊維ウエブをサクションボックスに
より、乾燥繊維ウエブ100部に基づき水分率100部
になるまで、繊維ウエブを脱水した。次いで、プレスパ
ート直前で、脱水後の湿潤した繊維ウエブ上に、高吸収
性ポリマー〔花王(株)のポリマーQ(商品名)〕を散
布坪量50g/m2 でほぼ均一に散布した。
マーを散布した面に、繊維集合体として、上記繊維ウエ
ブと同様の配合組成を有する、予め抄紙しておいた吸収
紙(坪量40g/m2 )を重ね合わせ、かかる繊維ウエ
ブと吸収紙との重ね合わせ体をドライヤーに導入し、1
30℃の温度にて乾燥、一体化することにより、内部に
高吸収性ポリマーが固定されている一枚の吸収性シート
を得た。この吸収性シートを吸収性シートDとする。
の架橋処理パルプ〔Weyerhauser Paper 製の「High Bul
k Additive HBA−S」(商品名)〕90部、及び太
さ1.1デニール、長さ5mmの低融点ポリエステル接着
繊維〔帝人(株)製のTM−07N(商品名)〕を10
部を水中に分散混合し所定の濃度とした後、この分散混
合液を湿式抄紙機のフォーミングパートで乾燥坪量が4
0g/m 2 になるように繊維ウエブを形成した。次い
で、該繊維ウエブをサクションボックスにより、乾燥繊
維ウエブ100部に基づき水分率100部になるまで、
繊維ウエブを脱水した。次いで、プレスパート直前で、
脱水後の湿潤した繊維ウエブ上に、高吸収性ポリマー
〔花王(株)のポリマーQ(商品名)〕を散布坪量50
g/m2 でほぼ均一に散布した。
マーを散布した面に、表面を親水化処理を施した太さ
2.2デニール、長さ38mmのポリエチレン/ポリプロ
ピレン複合繊維〔チッソ(株)製〕を用い、カード機に
よって製造した乾式熱接着不織布(坪量40g/m2 )
を重ね合わせ、かかる繊維ウエブと不織布との重ね合わ
せ体をドライヤーに導入し、130℃の温度にて乾燥、
一体化することにより、内部に高吸収性ポリマーが固定
されている一枚の吸収性シートを得た。この吸収性シー
トを吸収性シートEとする。
真円度が0.32の化学パルプ〔Skeena Cellulose Co.
製のSKEENA PRIME(商品名)〕を坪量40g/m2 で予
め抄紙した吸収紙を用いて吸収性シートを製造した。即
ち、上記吸収紙の上に、上記吸収紙(乾燥)100部に
基づき200部になるまで水を散布する。次いで、湿潤
した上記吸収紙の上に高吸収性ポリマー〔花王(株)の
ポリマーQ(商品名)〕を散布坪量50g/m2 でほぼ
均一に散布した。
を散布した面に、上記吸収紙と同様の配合組成を有する
坪量40g/m2 の吸収紙を重ね合わせ、かかる2枚の
吸収紙の重ね合わせ体を圧着一体化した後、ドライヤー
で乾燥し、トータル坪量130g/m2 の吸収性シート
を得た。この吸収性シートにおける、高吸収性ポリマー
を散布した吸収紙は、湿潤した繊維ウエブの状態ではな
く、パルプ繊維が互いに強く抱束されたものであり、し
かも、2枚の吸収紙の間に高吸収性ポリマーが層状にサ
ンドイッチされたものである。この吸収性シートを吸収
性シートFとする。
100部に基づき10部になるまで水を散布する。次い
で、湿潤した上記吸収紙の上に高吸収性ポリマー〔花王
(株)のポリマーQ(商品名)〕を散布坪量50g/m
2 でほぼ均一に散布した。
を散布した面に、上記吸収紙と同様の配合組成を有する
坪量40g/m2 の吸収紙を重ね合わせ、かかる2枚の
吸収紙の重ね合わせ体を、縦及び横方向に5mmの区間で
仕切られた格子エンボスロールを通してエンボス圧着・
一体化した後、ドライヤーで乾燥し、トータル坪量13
0g/m2 の吸収性シートを得た。この吸収性シートに
おける、高吸収性ポリマーを散布した吸収紙は、湿潤し
た繊維ウエブの状態ではなく、パルプ繊維が互いに強く
抱束されたものであり、しかも、2枚の吸収紙の間に高
吸収性ポリマーがエンボスにより圧着されたものであ
る。この吸収性シートを吸収性シートGとする。
合成(株)のモビニール710(商品名)〕を坪量20
g/m2 で塗布し、次いで、その上に高吸収性ポリマー
〔花王(株)のポリマーQ(商品名)〕を散布坪量50
g/m2 でほぼ均一に散布した。
を散布した面に、上記吸収紙と同様の配合組成を有する
坪量40g/m2 の吸収紙を重ね合わせ、かかる2枚の
吸収紙の重ね合わせ体を圧着一体化した後、ドライヤー
で乾燥し、トータル坪量150g/m2 の吸収性シート
を得た。この吸収性シートにおける、高吸収性ポリマー
を散布した吸収紙は、湿潤した繊維ウエブの状態ではな
く、パルプ繊維が互いに強く抱束されたものであり、し
かも、2枚の吸収紙の間に高吸収性ポリマーが接着剤に
より層状に固定されたものである。この吸収性シートを
吸収性シートHとする。
トを製造した。即ち、ポリエチレンの合成パルプ25
部、及び化学パルプ75部からなるパルプシート〔針葉
樹パルプ、ハーキュリーズ(株)製〕をハンマーミルで
解繊し、坪量80g/m2 の乾式吸収性シートを形成す
る際に、高吸収性ポリマー〔日本触媒(株)製のアクア
リックCAW-4 (商品名)〕を50g/m2 になるように
原料中に混合し、その後熱風処理により、ポリエチレン
合成パルプを融着させ、一体化させた。この乾式吸収性
シートは、その表面にも高吸収性ポリマーが存在するも
のである。この吸収性シートを吸収性シートIとする。
プシート〔針葉樹パルプ、ハピックス(株)製〕の間
に、高吸収性ポリマー〔日本触媒(株)製のアクアリッ
クCAW-4 (商品名)〕を坪量50g/m2 になるように
散布し、次いでケミカルバインダーでパルプを固定させ
た吸収性シートを製造した。この吸収性シートを吸収性
シートJとする。
及び比較製造例1〜5における吸収性シートF〜Jの配
合組成及び製造方法をそれぞれ表1及び表2に示す。
る方法により種々の試験を行った。その結果を表3に示
す。
ートの上面に荷重面積10cm2 (半径17.8mmの
円板)で2.5g/cm2 の荷重をかけ、厚み計でその
厚みを測定した。計10点の平均値をとって、その厚み
とした。
00mmに切り出した吸収性シートの重量を測定した後、
これを長さ280mm×幅200mmのチャック付きのポリ
袋に入れ、この状態で50回手で振りながら振動を加え
る。試験終了後、吸収性シートの重量変化を測定すると
ともに、ポリ袋中に脱落した高吸収性ポリマーが肉眼で
よく観察できるよう、青色一号で染色した色水(0.3
g/水100ml)をポリ袋中に加え、高吸収性ポリマー
を膨潤させ、目視で脱落の程度を判定する。 ○・・・高吸収性ポリマーの脱落が殆ど認められない。 △・・・高吸収性ポリマーの脱落が多少認められる。 ×・・・高吸収性ポリマーの脱落がかなり認められる。 測定は10回の試験を行い、その平均値をもって脱落量
とした。
00mm×200mmに切り出した吸収性シートを手に持
ち、机上に、青色一号で染色した色水(0.3g/水1
00ml)10gを滴下し、手に持った吸収シートで色水
をふき取った。くり返し計3回のふき取りテストを実施
し(計30g吸収性シートに吸収させる)、吸収性シー
ト表面のシートの破れ、及び高吸収性ポリマーの脱落試
験を行った。 ○・・・吸収性シート表面は破れず、高吸収性ポリマー
の脱落もない。 △・・・吸収性シート表面は若干破れるが、高吸収性ポ
リマーの脱落はない。 ×・・・吸収性シート表面が破れ且つ高吸収性ポリマー
の脱落もみられる。
織布で作製した袋に入れ、袋ごとイオン交換水に10分
間浸漬した。袋をイオン交換水から取り出した後、空気
中に1時間吊るし、付着している水を落とした後、重量
を測定し、吸収性シート1g当たりの重量の増加分を飽
和吸収量(g/g)とした。
角の吸収性シート10の中央に、直径1cmの孔をあけた
10cm角の透明なアクリル板20及び重り22を乗せ、
吸収性シート10に5g/cm2 の荷重をかけた状態で、
上記孔を通して生理食塩水20mlを注入し、生理食塩水
の吸収に要する時間を吸収速度とした。なお、吸収速度
の測定は2回行ったが、2回目の注入(再吸収速度)は
1回目の測定から1分後に行った。
分経過した吸収性シート上に、図13に示すように、1
5cm角の濾紙24(東洋濾紙TYPE2)を10枚重ね、更
にその上に15cm角のアクリル板26と重り22を、5
0g/cm2 の荷重となる様に1分間かけ、その後濾紙2
4を取り出し、濾紙24に吸収された生理食塩水の重量
を液戻り量とした。
キンを製造した。即ち、吸収性シート10として、長さ
175mm、幅73mmの吸収性シートAを用い、その吸収
表面上に坪量300g/m2 で厚み4.5mmに調整した
長さ175mm、幅73mmのフラッフパルプ2aを積層し
た。この吸収性シートAとフラッフパルプとの組合せ体
の側面部及び上面部を、坪量18g/m2 、幅130m
m、長さ175mmの木材パルプからなる湿式吸収紙2b
で被覆し、吸収層2を作製した。
エチレンをラミネートした紙、長さ205mm、幅95
mm)を用い、かかる防水紙で、得られた吸収層2の側
面部及び底面部を被覆した。この吸収層2とポリラミ紙
との組合せ体のすべての面を、後述する体液吸収可能な
表面層1(長さ205mm、幅172mm)により被覆
し且つ固定剤6として用いたホットメルト粘着剤によっ
てこれらの部材を固定した。更に、上記表面層1の反対
面側に坪量30g/m2 、幅20mm、長さ115mm
のホットメルト粘着剤を粘着部4として2本塗工した。
このようにして、図1に示す構成の生理用ナプキン(本
発明品1)を得た。
ン開孔フィルムを用いた。この表面層1は、坪量30g
/m2 のポリエチレンフィルムに開孔を施したものであ
り、ひとつの開孔径が0.5mmで開孔面積率として20
%開孔しているものである。
トAの代わりに、吸収性シートDを用いる以外は、実施
例1と同様にして、図1に示す構成の生理用ナプキン
(本発明品2)を得た。
キンを製造した。即ち、吸収性シート10として、長さ
175mm、幅145mmの吸収性シートBを用い、その両
側縁部が吸収体のほぼ中央で相対するようにC字状に折
り曲げ圧縮し、幅73mmにした。この吸収性シートBを
吸収層として使用した。その後は、実施例1と同様にし
て、図3に示す構成の生理用ナプキン(本発明品3)を
得た。
シートBの代わりに、吸収性シートC、D及びEをそれ
ぞれ用いる以外は、実施例3と同様にして、図3に示す
構成の生理用ナプキン(それぞれ、本発明品4、5及び
6)を得た。
キンを製造した。即ち、坪量300g/m2 で厚み4.
5mmに調整した、長さ175mm、幅73mmにフラ
ッフパルプ2aの上に、少量の水を散布した後、高吸収
性ポリマー2e〔日本触媒(株)製のアクアリックCAW-
4 (商品名)〕を幅60mm、長さ175mmの面積に
約0.53gほぼ均一に散布して散布坪量を坪量50g
/m2 とした。この上に、坪量18g/m2 で長さ17
5mm、幅73mmの木材パルプからなる湿式吸収紙2
bを重ね、これらの組合せ体の全ての面を、坪量18g
/m2 で長さ175mm、幅130mmの木材パルプか
らなる湿式吸収紙2cで被覆して一体化した吸収層2を
作製した。その後は、実施例1と同様にして図7に示す
構成の生理用ナプキン100(比較品1)を作製した。
シートAの代わりに、吸収性シートF、G及びHをそれ
ぞれ用いる以外は、実施例1と同様にして、図1に示す
構成の生理用ナプキン(それぞれ、比較品2、3及び
4)を得た。
シートBの代わりに、吸収性シートF、I及びJをそれ
ぞれ用いる以外は、実施例3と同様にして、図3に示す
構成の生理用ナプキン(それぞれ、比較品5、6及び
7)を得た。
比較例1〜7における比較品1〜7について、ポリマー
固定化能及び吸収性能を評価するため、下記に示す方法
によってポリマー脱落試験、製品厚み、吸収時間、動的
液戻り量、漏れ試験を行った。それぞれの結果を表4に
示す。
〜6及び比較例1〜7の生理用ナプキンの重量を測定し
た後、これを長さ280mm×幅200mmのチャック付き
のポリ袋に入れ、この状態で50回手で振りながら振動
を加える。試験終了後、生理用ナプキンの重量変化を測
定するとともに、ポリ袋中に脱落した高吸収性ポリマー
が肉眼でよく観察できるよう、青色一号で染色した色水
(0.3g/水100ml)をポリ袋中に加え、高吸収性
ポリマーを膨潤させ、目視で脱落の程度を判定する。 ○・・・高吸収性ポリマーの脱落が殆ど認められない。 △・・・高吸収性ポリマーの脱落が多少認められる。 ×・・・高吸収性ポリマーの脱落がかなり認められる。 測定は10回行い、その平均値をもって脱落量とする。
生理用ナプキンを10枚重ね合わせ、その上方より重さ
500gのアクリル板を載せて10枚分の厚さを測定
し、1枚あたりの製品厚さを求めた。
g)、動的液戻り量の測定>図12に示す吸収速度の測
定装置を使用した。即ち、図12に示す吸収性シート1
0に代えて、実施例1〜6及び比較例1〜7で得られた
生理用ナプキンを水平に置き、直径1cmの注入口のつ
いたアクリル板20を載せ、この上に重り22を載せて
生理用ナプキンに5g/cm2 の荷重がかかるようした。
次いで、注入口から脱繊維馬血〔日本バイオテスト研究
所(株)製〕5gを注入し、脱繊維馬血が完全に吸収さ
れるまでの吸収時間(秒)を求める。脱繊維馬血が完全
に吸収されてから、20分間そのまま放置し、再び脱繊
維馬血5gを注入し、再吸収時間(10g)を求め、同
様に20分間放置した。その後、坪量30g/m2 で長
さ195mm、幅75mmの針葉樹パルプからなる吸収紙を
10枚、生理用ナプキンの上面(肌当接面側)に置き、
図15に示す可動式女性腰部モデル90に、図16に示
すように生理用ナプキン80を装着したショーツをはか
せた後、100秒/分(50m/分)の歩行速度で1分
間歩行させた。歩行終了後、生理用ナプキン80及び吸
収紙10枚を取り出し、吸収紙に吸収された脱繊維馬血
の重量を液戻り量(g)として求めた。各々5点につい
て測定し、それぞれの平均値を求め、吸収時間、再吸収
時間及び動的液戻り量とした。
6及び比較例1〜7で得られた生理用ナプキン80を、
図16に示す如く、可動式女性腰部モデル90に装着さ
せ、ショーツをはかせた後、100歩/分(50m/
分)の歩行速度で10分間歩行させた。次いで、歩行さ
せながら、チューブ91によって脱繊維馬血を生理用ナ
プキン80に5g注入した後、同じ速度で20分間歩行
させた時点(5g吸収)、及びその後更に脱繊維馬血5
gを注入した後同じ速度で20分間歩行させた時点(1
0g吸収)、それぞれの時点でサンプル数10枚中のう
ち、漏れが発生した枚数を数えた。
に、繊維ウエブと繊維集合体とが一体化し且つ高吸収性
ポリマーがその内部に含まれる吸収性シートを用いる本
発明の体液吸収性物品は、従来の吸収性シート(水散布
やエンボス一体化や接着剤による一体化で得られる吸収
性シート)を有する体液吸収性物品に比べ、高吸収性ポ
リマーの固定性に優れ、且つ極薄の2〜3mmの吸収性
シートを用いた場合でも、吸収速度や液戻り量等の吸収
特性に優れていることがわかる。
吸収性物品間での比較では(実施例1〜2と比較例1及
び2〜4との比較)、フラッフパルプを多量に用いてい
る為に、吸収性の向上の程度は小さいが、実施例1〜2
の体液吸収性物品では高吸収ポリマーの脱落が生じず、
高吸収性ポリマーの固定性が非常に優れていることがわ
かる。なお、実施例1と比較例2〜4とでは、吸収性シ
ートの構造は異なるが、同じパルプから製造したもので
あることに留意すべきである。
用例としては、上記吸収性シートを用いた、従来の体液
吸収性物品の厚さの約半分以下の厚さである2〜3mmの
体液吸収性物品が挙げられる。本発明の体液吸収性物品
の厚さを極めて薄くできることについては、実施例3〜
5と比較例5〜7の比較より明らかである。
らず、多量の高吸収性ポリマーを固定することのできる
体液吸収性物品を提供することができる。特に、嵩高性
のセルロース繊維から形成した吸収性シートを用いて、
本発明の体液吸収性物品を構成した場合、高吸収性ポリ
マーの固定性のみならず、体液の吸収速度が高くなり、
液戻り量が少なくなり、しかも漏れ発生数も少なく、極
薄で高吸収性能を有する体液吸収性物品を提供すること
ができる。また、上記吸収性シートは、繊維ウエブと繊
維集合体とが一体化し且つ高吸収性ポリマーがその内部
に保持された構造を有しているので、該吸収性シートを
具備する本発明の体液吸収性物品を着用して激しい運動
等をした場合であっても高吸収性ポリマーが吸収性シー
トから分離して吸収性能が低下することもない。更に、
上記吸収性シートは、その内部に予め高吸収性ポリマー
を含有しているが故に、本発明の体液吸収性物品を製造
する最終加工プロセスで高吸収性ポリマーを散布する設
備も不要となり、簡略な加工設備を提供する事が出来
る。しかも、上記吸収性シートのみで吸収層を構成する
場合には、1枚の吸収性シートのみをカットするだけで
良く、極めて簡略で高速生産できる加工設備となる。
ての生理用ナプキンの断面を示す概略図である。
ての生理用ナプキンの断面を示す概略図である。
ての生理用ナプキンの断面を示す概略図である。
ての生理用ナプキンの断面を示す概略図である。
ての生理用ナプキンの断面を示す概略図である。
ての生理用ナプキンの断面を示す概略図である。
る。
る。
る。
図である。
ある。
ンを装着した状態を表す模式図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくとも体液保持性の吸収層及び体液
不透過性の防漏層を具備する体液吸収性物品において、 上記吸収層が、少なくとも親水性繊維及び熱溶融性接着
繊維または紙力補強剤並びに高吸収性ポリマーを含む吸
収性シートであって;上記高吸収性ポリマーは、上記吸
収性シートが体液を吸収する吸収表面には存在せず、該
吸収性シートの内部に分散配置されており、且つ該吸収
性シートを構成する親水性繊維に接着し固定化されてお
り;上記高吸収性ポリマーの散布坪量は5〜300g/
m2 であり;上記吸収性シートは、厚み0.3〜1.5
mmである吸収性シートから構成されることを特徴とす
る体液吸収性物品。 - 【請求項2】 上記吸収性シートは繊維集合体及び繊維
ウエブから構成されていると共に、該繊維集合体と該繊
維ウエブとは一体化しており、 上記繊維集合体は、上記吸収表面を有すると共に該吸収
表面側には上記高吸収性ポリマーを含まず、 上記繊維ウエブは、少なくとも上記親水性繊維から形成
されており、 上記高吸収性ポリマーは、主に上記繊維ウエブ中に分散
配置されている、請求項1記載の体液吸収性物品。 - 【請求項3】 上記繊維集合体の坪量が10〜200g
/m2 であり、 上記繊維ウエブの坪量が10〜200g/m2 である、
請求項2記載の体液吸収性物品。 - 【請求項4】 上記親水性繊維が嵩高性のセルロース繊
維である、請求項1〜3の何れかに記載の体液吸収性物
品。 - 【請求項5】 上記嵩高性のセルロース繊維は、その繊
維粗度が0.3mg/m以上である、請求項4記載の体液
吸収性物品。 - 【請求項6】 上記嵩高性のセルロース繊維は、その繊
維断面の真円度が0.5〜1である、請求項4記載の体
液吸収性物品。 - 【請求項7】 上記嵩高性のセルロース繊維が架橋セル
ロース繊維である、請求項4記載の体液吸収性物品。 - 【請求項8】 少なくとも体液保持性の吸収層及び体液
不透過性の防漏層を具備する体液吸収性物品において、 上記吸収層が、嵩高性の親水性繊維及び熱溶融性接着繊
維または紙力補強剤から形成された繊維構造体と高吸収
性ポリマー粒子とから構成される吸収性シートであっ
て、 上記高吸収性ポリマー粒子は上記吸収性シートが体液を
吸収する吸収表面には存在せず、上記繊維構造体中に分
散固定されており、 上記吸収性シートの厚みが0.3〜1.5mmであり、
上記高吸収性ポリマーの散布坪量が20〜70g/m2
である吸収性シートから構成され、 上記吸収性物品は使用時に体液の吸収膨潤による違和感
がないことを特徴とする体液吸収性物品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7341716A JP2955222B2 (ja) | 1994-12-28 | 1995-12-27 | 体液吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6-328854 | 1994-12-28 | ||
| JP32885494 | 1994-12-28 | ||
| JP7341716A JP2955222B2 (ja) | 1994-12-28 | 1995-12-27 | 体液吸収性物品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08229070A true JPH08229070A (ja) | 1996-09-10 |
| JP2955222B2 JP2955222B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=26573005
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7341716A Expired - Lifetime JP2955222B2 (ja) | 1994-12-28 | 1995-12-27 | 体液吸収性物品 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2955222B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1995-12-27 JP JP7341716A patent/JP2955222B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP2955222B2 (ja) | 1999-10-04 |
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