JPH08230399A - 彫像及びその製造方法 - Google Patents

彫像及びその製造方法

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JPH08230399A
JPH08230399A JP7304585A JP30458595A JPH08230399A JP H08230399 A JPH08230399 A JP H08230399A JP 7304585 A JP7304585 A JP 7304585A JP 30458595 A JP30458595 A JP 30458595A JP H08230399 A JPH08230399 A JP H08230399A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B44CPRODUCING DECORATIVE EFFECTS; MOSAICS; TARSIA WORK; PAPERHANGING
    • B44C3/00Processes, not specifically provided for elsewhere, for producing ornamental structures
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源の存在下で、彫像を見るときは、前記真
の対象体を表わす幻覚的虚像による三次元立体像を認識
させ照明下で観視者が彫像を見ながら移動するときは立
体像の選択した特徴個所が移動につれて動くように見え
る彫像とその製造方法を得る。 【解決手段】 真の対象体のネガティブ像を形成し、そ
の空所より光を当てて外側より観察する如くし、前記ネ
ガティブの彫像の輪郭の形態は、真の対象体の寸法的プ
ロポーションを選択的に変化させたプロポーショとし、
その比を0.6〜1.8:1、最適には1.3:1とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般的に彫像に関
し、とくに人物等の対象体のネガティブ、すなわち凹凸
が反対となっている輪郭を有する彫像で、この彫像を照
明する光源の照射下で移動している観視者より見ると、
彫像の表情の選択した部分の特徴が観視者の移動方向に
移動する如く見える三次元の幻覚による虚像を生ずる彫
像とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】彫刻は、人物等の対象体の空間的な関係
を形造る芸術である。従来の彫刻は、硬質の材料、例え
ば石、金属、粘土、プラスチック又は木等を切断、切削
等の工程を経て作られる。従来の彫刻の創作品は芸術作
品として扱われている。このような彫刻は多くの角度よ
り眺められる。観視者は作品の回りを回って観察するこ
とができ、異なる角度より見るときは異なる印象をも
つ。しかし乍ら、観視者が芸術作品の周りを動き乍らこ
れを観察しても作品は常に静止した状態である。作品と
観察者との相対位置よりは何等異常な印象を生じない。
作品は動かないままである。作品の表情輪郭を転写した
コピー品も、オリジナルの三次元の特徴を表わし、かつ
寸法の相対プロポーション(比例)も原のものと同じで
ある。
【0003】創作性と、新規性の探究のため、彫刻体に
関する継続的研究がなされてきている。このような新形
態の探究の過程には、新規なもの、創造性のあるもの、
興奮させられるものが含まれている。新規な可能性のあ
る形態としては、光学的幻覚を生じさせるものがあり、
多くの芸術家が興味をいだている。仲々面白い光学的錯
覚を生じさせるものの1つとして、三次元像を形成する
もの、あるいは光学的その他の方法で平面表示を形成し
てこれより三次元像の錯覚を生じさせるものがある。従
来の平面的ディスプレイより三次元像の感覚を生じさせ
るものでは、観視者は特殊な眼鏡又は眼のカバーを用い
る必要がある。また立体像装置の提案もなされている。
コンピュータ・プログラムによって大小種々のモニタ上
に三次元像を映写するものも出現している。同様に光学
的手法で、像が動くような幻覚を生ずるものもある。劇
場のスクリーンに映像を投射したり、フィルムによる特
殊アニメーション技術により投影して移動感を出させる
ものもある。しかしこの問題について簡単な解決手段は
未だなされていない。
【0004】芸術分野では、長いこと彫刻についても新
しい特殊なものが研究されており、特殊形態の複数のコ
ピーを作る改良した商業ベースに乗るものも探究されて
きている。
【0005】一般に芸術品の彫刻のコピーを作るには、
型取り技術が用いられ、オリジナルの彫刻より型(モー
ルド)を作り、この型を用いて複製品を作る。多くの場
合、製造した型は1つの作品を作るために1回のみしか
用いられない。この技術は高価であり、商業的用途は限
られる。多くの複製品の得られるような再使用可能な型
(モールド)が得られると好都合であり、これによって
比較的に量産可能な商業ベースの多数の複製品を得るこ
とが望まれる。
【0006】多くの従来技術による型取り方法は、手間
と可成りの熟練を要する。既知の方法は、彫刻によって
作られた正確なモデルより、石膏材料の型を作る工程を
有している。原の彫刻モデルが、アンダカット部分や、
複雑な細部の突起部をもった外形輪郭であるため、従来
技術では、実際の人物の顔等のプロポーションに正確に
比例する彫刻モデルとは少し隔離した間隔を有している
型を作って、石膏、粘土等で型抜きして作成することを
提案している。ゼラチンのような粘性材料を中間の空間
に注入し、硬化させる。ゼラチン材料が硬化してから、
型を半分に切断するか、数個片に分けて分断して、彫刻
モデルを取出す。彫刻モデルより全部の硬化したゼチラ
ン材料を取外すには可成り多数の個片に分断するを要す
る。この工程は、各部分が繊細でこわれ易いため、長時
間を必要とする。
【0007】各部片を取外した後、これらを再集合させ
て、雌型(ネガティブ)を作り、その内側表面をオリジ
ナルの彫刻モデルの輪郭に対応するものとする。石膏と
水の混合物を準備し、裏打ちした型に流し込み、余分の
部分を取除いてから、ゼラチン状雌型を取除く。かくし
て内側の石膏の成形品が残る。この全工程では、単に1
個のモールド(型)が作られ、かつモールドは終わり迄
に破壊して、1つのオリジナルの複製品コピーしか得ら
れない。
【0008】エルボゲン(Elbogen)米国特許第1902
627号では粘土製の彫像モデル上にラテックスを被着
させることを提案している。粘土像上にラテックス液
を、浸漬又はスプレーで反復して被着する。多数回被着
した後、被膜を乾燥させて、粘土のモデルより引きはが
す。その形状保存のため、ラテックスの型の上に石膏を
着ける。この発明者エルボゲンは、粘土モデル上に充分
な厚さとなる迄ラテックス液を被着させた後、その上全
体に石膏を塗着し、部分乾燥させる。下側のラテックス
被膜より水を抜き、更にその上にラテックスをスプレー
被着する。ラテックスと石膏の反復被着は、多層の各層
毎にその使用量を変えて硬化させる。この多層のラテッ
クスと石膏の層を、これらの量を変化させて被着するの
は余分の手数と時間とを要する。さらに気泡抜き、及び
表面の円滑さを得るため多くの時間と手間を要する欠点
がある。
【0009】エルボゲン(Elbogen)米国特許第1902
627号は、鋳型モールドを形成したラテックス・石膏
の複合体を用いて、粘土モデルのポジティブ(雄型)又
はネガティブ(雌型)の鋳型を作り、これを反復使用し
て粘土モデルのポジティブ又はネガティブの輪郭を有す
る型造品を作ることは提案しておらず、所要の輪郭を有
するモールドを作ってから雌型による複数のコピーを作
りうる第2モールドを作ることも提案していない。
【0010】ジョンソン(Johnson) 他の米国特許第43
97701号は顔面のマスクの製造方法を開示してい
る。この方法では、実際の顔の形と異なる形の輪郭をも
った顔の形のモールドを作る。このモールド材料に条片
状ガーゼに石膏を含浸させたものを被着し、この形状で
乾燥させてから型を取除く。ガーゼ層が未乾燥の間にマ
スク製品の外側表面に所望の輪郭の概要を形成する。こ
のマスク製品は、ジョンソン他の技術思想は、従前のも
のと同じであり、鋳造モールドとしては不充分である。
ジョンソン他の特許にも、マスク製品を反復して用いる
マスタ・モールドとして用いて鋳造する考えはない。
【0011】本発明は真の対称体を表わす彫像であっ
て、外部に向って開いている凹所を有する本体と、前記
凹所は前記対象体を表わすネガティブの彫像の輪郭を形
どった内側表面を有し、前記ネガティブの彫像の輪郭の
形態は、真の対象体の寸法的プロポーションを選択的に
変化させたプロポーションを有しており、このネガティ
ブ彫像輪郭の形態は、選択した個所が、対応する真の対
象体の選択的特徴のプロポーション比とは異なるプロポ
ーション比を有しており、光源の存在下で、観視者がこ
の彫像を見るときは、前記真の対象体を表わす幻覚的虚
像による三次元立体像を認識させ、照明下で観視者が彫
像を見ながら移動するときは立体像の選択した特徴個所
が移動につれて動くように見えることを特徴とする。
【0012】本発明は、光源の存在下で、移動している
観察者が眺めるとき、真の対象体の選択部分の特徴が観
察者の動きに従って動く幻覚的虚像による三次元像を生
ぜしめる彫像の製造方法であって、実際の対象体の各特
徴部分のプロポーション比を選択的に大きく変化させた
特徴部分を有する彫像のオリジナルを作成する工程と、
前記彫像オリジナルにゼラチン材料を塗布し、これを固
化させてからその固化被膜上に少なくとも1層のプラス
ター含浸材料を被着させ、次いでこの合成層を硬化させ
て、型抜きすることにより、彫像オリジナルのネガティ
ブの輪郭を有している第1モールドを作成する工程と、
前記第1モールドにゼラチン材料を塗布し、この被膜で
乾燥固化してから、これにプラスター含浸材料の少なく
とも1層を塗布し、固化させてから型抜きし、第1モー
ルドに対しポジティブの輪郭を有するポジティブ輪郭モ
ールドを作成する工程と、前記ポジティブ輪郭モールド
を用い、オリジナル彫像のネガティブの輪郭を有する剛
体の鋳造品を形成し、ポジティブ・モールドの輪郭は、
ネガティブ鋳造品の凹所にネガティブと輪郭として形成
される如くし、次いで前記ポジティブ輪郭モールドを取
除くことによって剛体のネガティブ鋳造品を得る工程
と、を具えてなることを特徴とする。
【0013】実施例 本発明の実施例を図面を参照して説明する。図面の簡単
な説明は後述するが、その詳細を重複して述べると次の
ごとくである。図1は、本発明の彫像の正面図、図2
は、図1の2−2線上でとった拡大断面図で、図1の矢
印方向より見た図、図3は、本発明による彫像を左側の
眼の位置より見た斜視図、図4は、本発明による彫像を
右側の眼の位置より見た斜視図、図5においてAは、本
発明の彫像を作成すべき、実体の人間像又は対象物の実
際のプロポーション(寸法のつり合比)を変化させるプ
ロポーション比の変化を測定によって得た経験的な顔の
深度を示す図、同図Bは本発明による彫像の変化させた
プロポーション比と比較するため、実際の対象とする人
物又は対象物のプロフィルを1:1で測定して示す図、
図6は、プロポーション比と、彫像の顔の完全度の関係
を表わす図であり、プロポーション比は彫像の長さと幅
との比である。図7は、本発明による彫像を光源で照ら
して見た場合、虚像による感覚的な顔を現出させる基と
なる水と、プラスターとの重量比を、鋳造用プラスター
の粘性に対しプロットした図である。図8は、本発明の
彫像の形成方法により作られたマスタ・モールドの半部
を示す斜視図、図9は、本発明により形成したマスタ・
モールドの全体の斜視図であり、完成したマスタ・モー
ルドを開いて示すもので、本発明による彫像品を完成さ
せるための空所に至るベースの孔を形成させる部分を含
んでいる。図10は、光源のないときの本発明の彫像を
その左端隅部より見た斜視図、図11は、光源のないと
きの本発明の彫像をその右端隅部より見た斜視図であ
る。
【0014】図1及び図2において、符号10で示す本
発明によるモールド体の彫像は、ベース12を有し、さ
らにフレーム部14と、正面が外側に開いている凹所1
6とを有している。この凹所16には、生体等の、原対
象物のプロポーション比を変化させた顔の特徴を表わす
凹入平坦部18等があり、これには頭20の正面図、頭
髪22、前額部24、眉毛26、眼の形28、鼻30、
くちびる34,36を含む口の形状部32、顎38、頸
部40、シャツのカラー42が含まれている。これは、
作曲家、ウルフガング・アマデュウス・モーツアルト(W
olfgang Amadeus Mozart) の像の例である。
【0015】対象体の寸法を正確に模した真正寸法の彫
像は、公知の型取り技術によって複製することができ
る。対象物のネガティブ(雌型)を表わす型は、空洞モ
ールドを形成することにより得ることができる。このモ
ールドを用いることによって、対象体のすべての特徴を
表わす1:1のプロポーション比の対象体のポジティブ
の鋳型品を作ることができる。しかしながら、本発明の
彫像は、作意的に対象体の正確なレプリカとは異なるも
のとする。
【0016】本明細書に云う「プロポーション比」と
は、彫像を作る対象物又は原型の選択した特徴のプロポ
ーションに関する選択個所の寸法を意味する。このプロ
ポーション比は、長さ対幅の比、高さ対幅の比、高さ対
奥行きの比、奥行き対幅の比を含む。彫像モデルの選択
した各特徴を、実際の生体の対象体又は対象物の真の特
徴と比較して変えるために異なるプロポーション比を用
いる。例えば、彫像モデルのある特徴を、実際の生体の
対象体の真の特徴寸法よりも、大きく、狭く、長く、短
く、広くまたは比較して寸法を変えた彫像モデル(模
型)を作成する。これらの差異を比較のため、「プロポ
ーション比」と定義する。この差異は、本発明によりネ
ガティブを表わす彫像を光源の存在下、すなわち照明下
で観察するときに生起される幻覚の鍵となる。
【0017】本発明による彫像は、光源の下で観察者が
これを見るとき、幻の、すなわち虚像による錯覚の視覚
効果を生起させる。この虚像による三次元の視覚効果
は、彫像を右(真右)より見たとき、右側又は左側より
見たとき、あるいは上側又は下側より見たときに生起さ
れる。さらにこの虚像による三次元視覚現象は、対象体
の顔の特徴、例えば、髪の線、前額、眼、鼻、唇(上唇
又は下唇)、顎等の選択部分が、観視者の移動方向に動
くような感覚を与える。個々の顔の特徴部分のうちの選
択されたものが、実際の対象体のプロポーション比と比
較したとき、実際と異なるプロポーション比で作られて
いるものを、光源の存在下でこれを見ると、対象体が堅
固(ソリッド)なものに見える虚像による三次元錯覚効
果が得られることが判った。この変化させたプロポーシ
ョンで作成した対象体に対し、観察者が相対的に移動す
るときで、さらに光源が存在していると、対象体又は主
体の特徴部分が、観察者の移動方向に動くように見え
る。例えば、眼は、観察者の移動を追って動くように見
える。対象体に対し、観察者がこれを見下すと、真の対
象体又は主体の特徴が、観察者を見上げるように見え
る。対象体又は主体の特徴を観察者が見上げるような位
置において眺めると、対象体又は主体の特徴は、観察者
を見下げるように見える。観察者が彫像に対し、右又は
左に移動すると、対象体が観察者の移動を追うように、
右又は左に向かって回転するように見える。
【0018】実際の対象体と、プロポーションを変化さ
せた対象体とのプロポーション比の差が小さい場合で
も、動きは直ちに観察される。しかしながら、動いてい
るという虚像による幻覚を起こさせるに好適なプロポー
ション比の範囲が存する。実験によると、プロポーショ
ン比が、1.3:1の近傍において、実対象体、すなわ
ち目標物に何等の他の変形を加えなくても幻覚は「完
全」であることが判った。しかし周囲光が比較的に暗い
場合には、その視覚像は極めて変わって見えることは歪
めない。周囲光の下でも視覚効果は明らかに判るが、明
るい光源、例えばハロゲン・ランプ光源で照明した場
合、その視覚効果は最良となる。彫像のベース12に
は、図2に示すように、ベース12の前面近くに、空所
44が設けてあり、この空所44は底面46と、ベース
12の上面48に設けた開口に至る切開口を有し、50
で示す凹所16に設けた切欠部の内側に連通している。
彫像の凹所16を画成する内壁頂部58と、内壁の底面
60の間、及び内側側壁54,56(図1−図3)の間
に顔の特徴のネガティブを形成する。
【0019】開口端を有し、ほぼ円形の断面の貫通孔6
2を、ベース12に形成する。この貫通孔62は、フレ
ーム部14の外側表面64の後壁より、空所44に至
り、ここで開口している。電気ソケット68に装着した
ランプ66を、貫通孔62内に挿入して配置して空所4
4内に迄到達させ、ソケット68より延長されている電
気リード線70は、ベース12の貫通孔62を介して外
部の電気接続端子又は端子函(図示せず)に接続する。
【0020】上述のハロゲン電球の他にも、充分明るい
輝度とするを可とする高出力ランプを用いることもでき
る。ランプ66は、凹所16の内側を照明する光源とし
て使用され、三次元幻覚像を観視させる作用をし、かつ
観視者が動くときに生ずる彫像の移動する如き錯覚を与
える作用をする。空所44の高低を設けた、内側正面壁
74の内側に高反射率の被覆72を設け、光源66より
の光を空所16の内側に向け直接指向させることが好都
合である。図示を省略した小形の鏡を用いても良い。さ
らに、空所44の内側正面74は、凹面状に彎曲させ、
反射被覆72又は鏡を設けた場合には、鏡により反射さ
れた光を空所に向けて指向させるのか好適である。
【0021】図2には、対象体の側面図が示されてい
る。沢山の細長い隆起部22が頭髪を代表している。こ
れらは凹部16の内側壁54、56、と内上壁58にあ
る。眉と額の部分26は隆起して、内壁60から突出し
ている。眼28は壁60から更に外へ突出して、その内
部には小さくて浅い窪み78があり、瞳28を表わす。
三角状を呈して一定の深さがある凹形部分は鼻30を代
表している。その両側は目の部分である。凹形部分80
の真中の部分は最深部の82である。一対の隆起部84
は彫像の鼻孔86を代表している。二つの隆起部88、
90は上下唇34、36を代表している。細長い凹陥部
92を窪んだ所80と分離して、隆起部94と96はそ
れぞれ上下唇34と36を代表している。細長い凹陥部
98はそれを分けている。内壁60にできた二つの曲線
的な表面100、102は顎を代表している。細長くて
不規則的な水平な隆起部104と垂直な隆起部106、
108はえり42と首44を代表している。内側壁5
4、56にできた外へ突出した曲線部110はえり48
の延長である。
【0022】前述の説明はモーツアルト(Mozart) の彫
像の具体例である。その他の人物の顔、胸、体などはみ
んなこの凹形像によって製作できる。それぞれは異なっ
た外部構造と特徴を持っている。その寸法比例は実在の
対象体の相応部分の寸法と違っている。
【0023】図2の符号112が示している点状部分は
頬などの形状の特徴とその他の外見特徴を代表してい
る。
【0024】次いで図3と図4について述べる。図3に
示してある彫像10は観察者が左側から観察した結果で
ある。光源66を借りて観察者が得る幻の三次元の視錯
覚効果は図の中に示してある。観察者が右側に回った
ら、幻の物体全体は右に回っているよう見える。その目
や鼻は動く観察者114につれて動き回る。図4の中
で、図3の観察者114が左から図3の示す物体の右側
に動き回ったら、観察者の角度から見れば、物体も右の
ほうへ動いている如くになり、観察者につれて右に回
る。物体の頭部20は中が詰まっていて立体的で、凹陥
的には見えず、三次元の状態をしている。もちろん、こ
れは幻覚である。観察者114が右から左へ動いたら、
物体の目などもそれにつれて動いていく。そして、観察
者の移動と一致している。このような動態は幻覚である
が、その効果は未知であった。出願人の知る限りでは、
このような構想は未だ存していない。
【0025】本例の具体的な実物のモデルとは、ウルフ
ガング モーツアルトの半身彫像であるがその実際の顔
の特徴である長さと幅、高さと深さ、深さと幅の比例は
(図5Bの参照符号の10で示しているように)1:1
である、頭部全体の比例も1:1である。
【0026】しかし、本発明によって製作された、プロ
ポーションを変化処理された例では、その形は原物を代
表するが、手作業の修正によってプロポーションを変え
て彫刻されたものである。その長さと幅、高さと深さ、
高さと幅、幅と深さの比は原物のそれらの比は1:1に
対し、1.3:1である。(図5A符号10が示してい
るように)。本発明によって製作された彫像は、その顔
部特徴であるいくつかの寸法比例を変えることによって
様々な視覚効果が起きる。これが本発明の効果である。
【0027】図5Bと図5Aは実物の側面と変化処理さ
れた粘土型の側面をそれぞれ代表している。これらの図
は経験を根拠にした好適寸法を提示している。こうし
て、実物(図5B)と、比例や鋳型に従って製作され
た、変化処理された粘土型(図5A)とが比較できる。
経験を根拠にした寸法は相互に平行している線にそって
得たものである。これらの線はそれぞれ実物模型と変化
処理された粘土凹形模型の内側から矢印の指示方向へ延
びている。相互比較の寸法は表1に示しているようであ
る。
【0028】 表1:実物側面と変化処理された鋳型側面の比較 顔部特徴 実物線 mm 変化処理された線 mm 髪型輪郭 A1 34 A1′ 34 目 A2 41.5 A2′ 38 鼻柱 A3 46 A3′ 47 鼻の先 A4 50 A4′ 49 鼻と上唇の間隔 A5 47 A5′ 47 下唇と顎の間隔 A6 46 A6′ 47 顎全体 A7 46 A7′ 46 顎 A8 36 A8′ 41 首 A9 33 A9′ 31 頭部全体 A10 103 A10 ′ 134
【0029】さらに、具体的な説明をするために、原物
及び比例によって修正された彫塑模型の深さと頭の高さ
との関係を比較する。原物またはオリジナルの顔の各部
とを比例によって修正された彫塑品の間の空間部分につ
いて、実験的に測ってみた。その結果は表2に示す。
【0030】 表2:顔部の各部分の間の垂直レベル間隔の比較。 顔部特徴 実物線 mm 変化処理された線 mm 頭頂から髪まで B1 20 B′1 26 髪から目まで B2 19 B′2 24 目から鼻柱まで B3 9 B′3 11.5 鼻柱から鼻先まで B4 9 B′4 11.5 鼻先から上唇まで B5 4 B′5 6 下唇から下顎まで B6 12 B′6 14 下顎上部から中部まで B7 8 B′7 12 下顎中部から下部まで B8 14 B′8 19 下顎中部から首まで B9 8 B′9 10
【0031】一般的に、変化処理する粘土模型の顔全体
の幅と深さの比例は実物の1.3倍であるほうがいい。
髪型輪郭、鼻、顎、唇と目などの構成は尺度の上で実物
の相応部分の1.3倍に直線的に増えなくてはならない
というわけではない。経験では、非直線的に寸法が増加
する場合、鑑賞者が原物と同様な理想的な視錯覚効果を
得ることもできる。
【0032】それぞれの顔の特徴の深度は凹形内壁16が
凹形(ネガティブ輪郭)の特点を持っていることを具現
している。しかし、図3から図5までの彫像10のいく
つかの図は、こういう事実を反映していない。けれど
も、図5Aと図5Bに、変化処理された物体の輪郭が凹
形特徴を呈するのが見える。鼻先30のような特徴は粘
土模型の上には外へ突出しているが、凹形図18の中
に、これらの特徴は一番深く凹入している。変化処理さ
れた彫塑品では凹陥である部分は、凹形図18の中では
突出の最も明らかな部分になるのが普通である。図10
と図11の位置から彫塑品10を見れば、凹形図18の
本当の凹陥構造がはっきりと見られる。これは図1から
図4までの位置で見るよりももっとはっきりである。
【0033】出来上がった彫像の顔面の深度と垂直間隔
が光のもとでの視覚へ影響し、幻の感覚を生ずる。以下
これについて述べる。原物と対照して与える変化処理は
場所によって異なるが、その効果は顕著である。線A1
と線A2の間にある側面は前額、線A2と線A3の間に
ある側面は鼻を代表している。実在のモデルと対照し
て、線A3、A4,A5及び唇を表す側面図のA5とA
6の間の部分はそれぞれ外へ曲がったり、内へ曲がって
から外へ曲がったり、直接に外へ曲がったりしている。
実物の顎と比べたら、変化処理された顎は外へ曲がって
いる。線A1′が表している髪型輪郭は外へ曲がってか
ら内へ曲がっているが、実物の髪型は直接に外へ曲がっ
ている。変化処理された模型の鼻、唇、顎などの主要部
分には充分な彎曲度を与える。これにより鑑賞者に充分
な視錯覚効果が与えられる。模型のその他の部分はスム
ースな彎曲度である。
【0034】次に本発明の彫像の製造方法ついて述べ
る。直接なあるいは間接な光源下で、本発明によって製
作された彫像は人に幻の三次元の視覚効果を与える。図
1と図2が示してあるのはこのような彫像である。主要
部分は中空の凹形鋳型であって、その内壁には凹形図案
の頭像がある。特に物体の顔部特徴は、原物あるいは実
物のモデルの相応部分の寸法比例と異なった場合もあ
る。
【0035】通常、彫塑をする人は、流し込み型造法に
よって対象物の鋳型を製作する。先ずは、前述の物の顔
部の凹形鋳型または真実の三次元の彫刻を製作する、こ
の鋳型は実在の人間の顔と全く同様な正面凸形の複製品
の主鋳型の製作に用いられる。その寸法比例は原物の
1:1である。本発明によって製作された彫塑品は前述
の複製品と同じではない。その全体や部分的な寸法比例
は原物の1:1というわけではない。前述のように、直
接なまたは間接な光源下では、この比例変化は鑑賞者に
幻の三次元の視錯覚効果を与える。
【0036】前述の三次元の視錯覚効果に達するため
に、彫塑者は先に粘土の上に実在の人間の顔を彫刻しな
くてはならない。粘土鋳型を作る時、彫塑品全体及びあ
る部分の寸法比例と原物の相応のそれとはなんらかの差
異をもつようにしなければならない。それから、凹形鋳
型を製作するよう、出来上がった彫塑品の表面は滑らか
でなければならない。寸法比例のわずかな変化、特にそ
れが1:1を越えたら、すぐに視覚効果が現れる。しか
し、寸法比例が1.3:1であったら、原物の複製品も
幻の完璧な図像があらわれる。経験では、図6が示して
ある図形は彫塑模型と実物の長さと幅の比例関係によっ
て製作された顔部像の完璧な程度を代表している。完璧
な動態的な視錯覚効果に達するために、原物の図像に変
形を生じさせないように、出来上がった彫塑の模型の顔
部の寸法比例は、実在のモデルのその寸法比例の0.8
〜1.6の間を保つようにすべきである。彫塑品の鼻は
実在モデルの寸法の0.8〜1.6倍にしてほしい。そ
の目の深さも実在モデルの深さの0.8〜1.6倍にし
てほしい。各部分の寸法比例が1.3:1であったら、
その効果が最良である。
【0037】もし、一つまたはいくつかの、変化処理さ
れて所要の視覚効果を具現できる粘土彫塑品ができあが
ったら、粘土彫塑品の凹形図案の製作によって一番目の
鋳型ができる(以下は母鋳型と称する)。前述の凹形図
案の造形材料はアルギン酸塩と水の混合物を使うほうが
いい(水温は15.5℃(60°F)にしている)。
【0038】現在ではいろいろなメーカーの塩材料が使
える。アルギン酸塩は膠を含んだ塩類である。それは海
藻の自然成分になるものであるが、海藻は溶解できない
膠的な塩である。アルギン酸塩の化学成分のため、温湯
と混ぜると、すぐに凝固していく。人の手の温度でさえ
もその凝固過程を加速できる。室内温度もその凝固時間
に影響できる。アルギン酸塩と混ぜるとき、水温が約1
5℃(60°F)の水を使うほうがいい。こうしたら、
この混合物は使用者に母鋳型を製作できる十分な時間を
持たせる。それから、この混合物の凝固速度がたいへん
速いので、一回しか使用できない。前述のアルギン酸塩
と水の混合物は4分間以内で凝固できる。
【0039】凹形鋳型である「主鋳型」が彫塑模型の表
面から脱出できるように、所要のアルギン酸塩と水の混
合物ができ、この混合物を彫塑模型に塗る前に、彫塑模
型の表面、特に眉、睫、前額などの部分に、ワセリンの
ような材料を塗るべきである。
【0040】アルギン酸塩と水の混合物ができたら、す
ぐに彫塑模型の表面にそれを塗る。一様である塗層に
し、その厚さは約3〜5センチにするほうがいい。塗層
の内層や鋳型の表面に気泡を残さないように気をつける
を要する。軽く叩く方法でその混合物を彫塑模型の表面
に塗ったら、その混合物は彫塑模型の表面から離れさせ
る。手でその混合物を塗るとき、塗り付ける方法で動作
を大きくする。こうしたら、彫塑模型の全体に厚い塗層
ができる。
【0041】使われるアルギン酸塩と水の混合物は4分
間以内に凝固できる。塗層が凝固していても湿ってい
る。それで、湿った塗層に綿花をかぶせる。綿花を塗層
の表面から取り外したら、その表面には薄い綿花の柔ら
かい毛が残っている。
【0042】出来上がった塗層の表面に湿った石膏の包
帯を幾重か包んで、修正のために石膏の模型を作る。3
〜4重のそのような包帯が必要である。10分間ぐらい
してから、包帯は凝固し、硬化し始める。それは「母鋳
型」である凹形模型を作るためである。このように出来
た「マスク」のような母鋳型は、軽く動かしても彫塑模
型から容易に取り外すことができる。取り外している中
で、包帯の分離現象があったら、分離の周辺部分に粘着
剤をぬったらその完全を保持できるようになる。このよ
うに出来た「母鋳型」は正面凸形のアルギン酸塩鋳型の
製作に使われる。
【0043】続いては、正面凸形の「主鋳型」を作るこ
とになる。その段取りは「母鋳型」を作る時のそれと同
じである(図8と図9に示す)。この場合に使われてい
るのは凹形の「母鋳型」であって、彫塑出来た鋳型の使
用ではない。「主鋳型」の製作の中で、「母鋳型」の周
辺にはなにかの支えが必要である。しかし、「母鋳型」
を混入材料が入れてある箱に置いておくほうがいい。こ
うしたら、「母鋳型」の最も突出している部分である鼻
先30、即ち母鋳型の最深部は「主鋳型」の製作中で歪
まないでいる。湿った髪やタオルで凹形アルギン酸塩の
鋳型の表面に包んでおいて、湿潤の保持をする。そうし
ないと、その鋳型は縮んだり変形したりすることがあ
る。保護措置を取るのは、正面凸形のアルギン酸塩の
「主鋳型」を再製作するためである。このようにできた
「主鋳型」は変化処理された彫塑模型の完全な複製品に
なる。
【0044】それから、「主鋳型」である正面凸形のア
ルギン酸塩の鋳型をよくチェックしてほしい。気泡や破
損部分を発見したら、修繕を加えてほしい。それから、
石膏でできた立体効果がある凹形の模型ができ上がるよ
うに、熟石膏の混合部をアルギン酸塩鋳型に塗る。これ
こそ本発明によって製作された彫塑品である。破損層や
気泡を発見したら、温かい水とアルギン酸塩でできた混
合物をそこに塗ったら、修復できるし、凝固を速めるこ
ともできる。この混合物は凝固しやすい、破損や気泡が
ある所に前述の混合物を少し塗っていい。「主鋳型」が
いったんでき上がったら、三次元の立体石膏模型の製作
に入る。本発明によって彫塑品の生産もできる。この彫
塑品は前述の奇異な現象もあらわれることができる。使
われている「主鋳型」の背面に石膏を充填する、それ
に、アルギン酸塩の正面凸形の「主鋳型」を固める。こ
うしたら、その鋳型の背面が厚くなって滑らかな表面に
なる。その鋳型は頼りになるものがあって立てられる。
【0045】図8と図9の示しているように、正面凸形
の「主鋳型」を製作する時の段取りは「母鋳型」を製作
する時のとは同じである。使うのは凹形のアルギン酸塩
「主鋳型」であって彫刻できた模型ではない。前述のよ
うに使用している時、その湿度を保持するため、「主鋳
型」に湿った紙やタオルを包んでほしい。
【0046】図9に示しているように、「主鋳型」は一
対の頂点がつないでいる鋳物で構成できる。図8の示し
ているように、「正面図」116は「正面図」の覆面マ
スク52からなっている。116部分の上部18は12
2部分の縁の120とつないでいて、空の部分124に
なって石膏を収容する。そうするのは、台12及び穴4
4と通り道62の製作のためである。マスク部分122
は120に沿って結合して、石膏鋳型の模型を製作す
る。これこそ本発明によって作った初歩の彫塑品であ
る。122部分と116部分にボタンスイッチをそれぞ
れ取り付けて、128と130になって、「主鋳型」の
二つの部分の閉合を確保する。図9の示しているようで
ある。環状部分132と134が結合して通り道62に
なっている。
【0047】前述のように、本発明によって製作された
彫像10は「主鋳型」を利用してできた石膏鋳物であ
る。この鋳物の製作に使われる石膏材料は米国石膏会社
(U.S.Gysum Company )が生産する高い品位の石膏
を使うほうがいい。その登録商標は“ULTRACAL
30”である。石膏と水の比例は2:1であるのが多
い。きれいな容器を使って石膏と水を室内温度の25℃
(77°F)のもとで混ぜる。水の重量や体積は石膏の
0.5〜0.7倍とする。このように作った模型はいち
ばんいい。図7が示している粘着度及び所要石膏と水の
比例は、最も理想な鋳物の製作に使われる。図1と図2
が示しているよう、前述の理想的な模型の鋳物を作る
時、使われている混合物の比例は石膏二杯に水一杯であ
る。使われる石膏の量は、制作物の大きさと数量によっ
て決まる。混合物は絶えずかき回す必要がある。粘性を
生じて気泡や塊状物がなければよい。石膏は短時間で凝
固できる。硬化が早すぎないように、かき回した混合物
はできるだけ早いうちに使用する。
【0048】本発明による彫像製造工程を説明する。塊
状材料を使って「主鋳型」を小さな振動器とつないでい
る平らな台に固定しているとか、微振動をしている平ら
な台に固定する。「主鋳型」から湿った新聞紙やタオル
や過剰な水分を取り除いて行く。先ずは、小さな歯磨き
で凹形の図案の表面にできた石膏を塗ることである。一
回目に塗った石膏はあらゆる部分を覆わなければならな
い。正面凸形の表面のいかなる微小な部分にでも石膏を
ぬることである。石膏を塗ることにきれいなブラシで水
を浸けて洗うことである、こうしたら、接触面にできた
硬化した石膏気泡が消えてしまう。
【0049】気泡が生ずるのを防ぐため、特にアルギン
酸塩層と石膏混合物の交わっている部分に気泡ができる
のを防ぐため、「主鋳型」に石膏混合物を少し入れ、こ
れに振動を加える。振動器は低速的に運転していて、
「主鋳型」を軽く振動する。主鋳型の表面が1.5セン
チの厚さの石膏に覆われるまで石膏混合物を入れ続け、
それから、残った石膏混合物を主鋳型の中に十分に注入
し、注ぎ終わったら、石膏の表面に水を浸けて、滑らか
な正面にする。それから、石膏を30分ぐらい凝固さ
せ、冷却させる。
【0050】それから、石膏鋳物を「主鋳型」と分離さ
せる。約30分してから、髯剃りや楊枝のようなもので
アルギン酸塩の残留物や石膏気泡などを取り除いて、石
膏鋳物を暗くして光がないところに置いておく。この過
程は7日間必要である。髯剃りや濾紙でそれを直したら
滑らかで綺麗な表面が現れる。それからの整備は、繊細
な顔部特徴に適当な色彩を塗ることも含んでいるし、そ
の表面に上薬をつけることやライナーをつけることも含
んでいる。
【0051】図9が示している「主鋳型」を使用すると
き、その作法も同じである。図9の「主鋳型」を使用す
る前に、それをフルに注ぎ入れる必要がある。116の
部分は閉合して、固定してください。閉合したら、その
内部には石膏混合物を注ぐことができる。
【0052】凹形輪郭がある凹形面16は、彫刻の変化
処理された模型の上にできた一番目の模型の「母鋳型」
である。一定な彎曲度がある母鋳型には最初の反面な凹
形印図がある。一番目の鋳型も二番目の鋳型(主鋳型)
も一定な彎曲度がある。主鋳型はやはり凹形面があっ
て、その上には正面の凸形印図がある。従って、鋳物を
製作するときに、二番目の鋳型凹的な部分にも、でき上
がった鋳型にも凹形印図がある。
【0053】本発明によって製作された、凹形輪郭を持
った彫像にはたくさんの異なった構造がある。たとえ
ば、動物の顔や体、一つの抽象的な構図、または、細微
な特徴の特殊な造形などである。それらのプロポーショ
ン比は彫像の他の部分のそれと一致ではない。プロポー
ション比の異なった程度は、光源を頼りにして物体が人
への幻の動態と幻の三次元の視錯覚の程度を決める。
【0054】光源はどこに置いてもかまわないが、凹凸
を設けた凹面12への照射効果が最良である。光源を空
所44の前ほどの底部に置くほほがいい。光線を凹面1
2に当てる。こうしたら、変形した顔が高さ(Y)の方
向に実在の顔より長いので、照射した結果、現れた図像
は正確的に真実な図像を反映している。動いている中
で、図像は動態的に鑑賞者につれて動くように見える。
【0055】良い映像効果は光源が顔のほとんどをより
明るく照らすことによるものであると経験によって判明
している。所要の視錯覚効果によって、顔の比例変化も
ことなっている。重要なのは、彫塑品表面の遮断図は凹
形でなければならない。こうしたら、凹形の印図の形象
を最終的に具現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の彫像の正面図である。
【図2】図1のの2−2線上でとった拡大断面図であ
る。
【図3】本発明による彫像を左側の眼の位置より見た斜
視図である。
【図4】本発明による彫像を右側の眼の位置より見た斜
視図である。
【図5】A,Bは、本発明の彫像を作成すべき、プロポ
ーション比の変化を対比して示す図である。
【図6】プロポーション比と、彫像の顔の完全度の関係
を表わす図である。
【図7】本発明による彫像の製造用の水と、プラスター
との重量比を、鋳造用プラスターの粘性に対しプロット
した図である。
【図8】本発明の彫像の形成方法により作られたマスタ
・モールドの半部を示す斜視図である。
【図9】本発明により形成したマスタ・モールドの全体
の斜視図である。
【図10】光源のないときの本発明の彫像をその左端隅
部より見た斜視図である。
【図11】光源のないときの本発明の彫像をその右端隅
部より見た斜視図である。
【符号の説明】
10 彫像 12 ベース 14 フレーム部 16 凹所 18 凹入平坦部 20 頭 22 頭髪 24 前額部 26 眉毛 28 眼の形 30 鼻 34,36 くちびる 38 顎 40 頸部 42 シャツのカラー 44 空所 46 ベースの12の上面 58 内壁頂部 60 内壁の底面 54,56 内側側壁 62 貫通孔 64 外側表面 66 光源 74 内側正面壁 72 反射被覆 78 浅い窪み 80 凹形部分 86 鼻孔 88,90 隆起部 92 凹陥部

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真の対称体を表わす彫像であって、 外部に向って開いている凹所16を有する本体10と、 前記凹所16は前記対象体を表わすネガティブの彫像の
    輪郭18を形どった内側表面を有し、 前記ネガティブの彫像の輪郭18の形態は、真の対象体
    の寸法的プロポーションを選択的に変化させたプロポー
    ションを有しており、 このネガティブ彫像輪郭の形態は、選択した個所が、対
    応する真の対象体の選択的特徴のプロポーション比とは
    異なるプロポーション比を有しており、 光源の存在下で、観視者がこの彫像を見るときは、前記
    真の対象体を表わす幻覚的虚像による三次元立体像を認
    識させ、照明下で観視者が彫像を見ながら移動するとき
    は立体像の選択した特徴個所が観視者の移動につれて動
    くように見えることを特徴とする彫像。
  2. 【請求項2】 前記本体10は、ベース12と、上向き
    に立上ったフレーム14とを有しており、前記彫刻を設
    けた凹所16は、内側の後壁60と側壁54,56とを
    有してなり、前記ネガティブ彫像輪郭は、内側壁60
    と、側壁54,56に設けられたことを特徴とする請求
    項1記載の彫像。
  3. 【請求項3】 前記本体10は、内側後壁60と側壁5
    4,56を有する彫刻付凹所16を有しており、さらに
    ほぼ平坦な台面48と、ベース12とを有し、前記ベー
    ス12は台面48に隣接して上側が開いている空所44
    を有しており、前記台面は該空所44に迄延びており、
    さらにベース12は空所44内に反射面72を有し、ま
    た空所44内に配置した光源66を有し、これによって
    前記ネガティブ彫刻18を照明する如くした請求項1記
    載の彫像。
  4. 【請求項4】 前記ベース12は、これを貫通して空所
    44に開口している貫通孔62を有し、さらに電球6
    6、この電球用のソケット68より延びていて貫通孔6
    2を貫通してその外側のコンセントに至る導線70を有
    する光源を具えてなる請求項3記載の彫像。
  5. 【請求項5】 前記ネガティブの彫像の輪郭18は、顔
    の各特徴(22,24,26,28,30,32,3
    4,36,38,40)のそれぞれのうちの選択したも
    のが、横幅対高さ、横幅対深さ、長さ対横幅、高さ対深
    さの何れかのプロポーション比が、真の対象体のこれら
    部分のプロポーション比を1:1とするとき、約0.6
    〜1.8の範囲で変化させていることを特徴とする請求
    項1記載の彫像。
  6. 【請求項6】 前記選択個所の顔の特徴のプロポーショ
    ン比が1.3:1である請求項5記載の彫像。
  7. 【請求項7】 前記選択個所の顔の特徴のプロポーショ
    ン比が、真の対象体の顔の特徴のプロポーション比に比
    較して誇張されているものである請求項5記載の彫像。
  8. 【請求項8】 前記ネガティブの彫像の輪郭18が、真
    の対象体に対し変形されたものであるが、照明下で、観
    察者がこれを見るとき真の対象体と同じく見える如くし
    た請求項1記載の彫像。
  9. 【請求項9】 前記のネガティブの輪郭の選択された顔
    の特徴は、突起部、凹入部、浅い又は深いチャネル、彎
    曲した部分、粗面等で表わされ、これらは外側に突起し
    たり、内側に凹入している真の顔の特徴の形の深さの位
    置を反転させて形成したものであり、すなわちこれらは
    顔の外側に突起している部分は、深く刻み込んだネガテ
    ィブ形状であり、このネガティブ形状は、対象体の外側
    に突起している部分に比例して深く凹入させており、し
    かも真の対象体の当該部分のプロポーションを1:1と
    するとき、そのプロポーション比を約0.6〜1.8の
    範囲で変形して形成したものである請求項1記載の彫
    像。
  10. 【請求項10】 真の対象体のプロポーション比を1:
    1とするとき彫像の選択部分のプロポーション比を1.
    3:1とする請求項9記載の彫像。
  11. 【請求項11】 光源の存在下で、移動している観察者
    が眺めるとき、真の対象体の選択部分の特徴が観察者の
    動きに従って動く幻覚的虚像による三次元像を生ぜしめ
    る彫像の製造方法において、 実際の対象体の各特徴部分のプロポーション比を選択的
    に大きく変化させた特徴部分を有する彫像のオリジナル
    を作成する工程と、 前記彫像オリジナルにゼラチン材料を塗布し、これを固
    化させてからその固化被膜上に少なくとも1層のプラス
    ター(石膏)含浸材料を被着させ、次いでこの合成層を
    硬化させて、型抜きすることにより、彫像オリジナルの
    ネガティブの輪郭を有している第1モールドを作成する
    工程と、 前記第1モールドにゼラチン材料を塗布し、この被膜が
    乾燥固化してから、これにプラスター含浸材料の少なく
    とも1層を塗布し、固化させてから型抜きし、第1モー
    ルドに対しポジティブの輪郭を有するポジティブ輪郭モ
    ールドを作成する工程と、 前記ポジティブ輪郭モールドを用い、オリジナル彫像の
    ネガティブの輪郭を有する剛体の鋳造品を形成し、ポジ
    ティブ・モールドの輪郭は、ネガティブ鋳造品の凹所に
    ネガティブ輪郭として形成される如くし、 次いで前記ポジティブ輪郭モールドを取除くことによっ
    て剛体のネガティブ鋳造品を得る工程と、を具えてなる
    彫像の製造方法。
  12. 【請求項12】 水温を約15.5℃(60°F)にし
    た冷水と、アルギン酸塩との混合物を用いる請求項11
    記載の彫像の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記の硬化する被膜を、初め綿で包
    み、次いで、綿を取除き、石膏塗布時に前記硬化表面に
    綿毛が残るようにしてから石膏含浸材料を被着する請求
    項11記載の彫像の製造方法。
  14. 【請求項14】 オリジナル彫像にゼラチン材料を被着
    する前に離型剤を塗布する請求項11記載の彫像の製造
    方法。
  15. 【請求項15】 型取り材料を充填中、ポジィティブの
    モールドに弱振動を加える請求項11記載の彫像の製造
    方法。
  16. 【請求項16】 光源の存在下で、移動している観察者
    が眺めるとき、真の対象体の選択部分の特徴が観察者の
    動きに従って動く幻覚的虚像による三次元像を生ぜしめ
    る彫像の製造方法において、 a.真の対象体の対応特徴のプロポーション比を1:1
    とするとき、少なくとも1つの選択個所のプロポーショ
    ン比がこれと異なるようにした特徴を有する対象体の正
    確なモデルを作成する工程、 b.前記正確なモデル上に溶かしたゼラチン被膜を被覆
    して、前記の特徴を含む輪郭を写し、これを硬化させる
    工程、 c.前記の硬化するゼラチン被膜上に繊維材料を配置し
    た後、これを取除き、繊維材料の薄層を残置せしめる工
    程、 d.少なくとも1層の溶解石膏含有物の層を、前記繊維
    材料の薄層を有する硬化ゼラチン材料上に被着し、これ
    を硬化させて、正確なモデルのネガティブの輪郭を有す
    る第1マスク・モールドを形成し、そのモールドの凹所
    は前記の正確なモデルの輪郭に見合った彎曲形状を有す
    る如くする工程、 e.前記正確なモデルを作るための第1マスク・モデル
    を用いて、b.ないしd.の工程を反復し、前記正確な
    モデルと同じポジティブな輪郭を有する第2マスク・モ
    デルを作成し、この第2マスク・モデルは第1マスク・
    モデルと同じ曲線輪郭を有する如くする工程、 f.前記第2マスク・モデルを用いて、前記彫像と同じ
    形の彎曲外形を有する鋳造・モールド(型成物)を作成
    し、第2マスク・モールドは、前記正確なマスク・モデ
    ルのネガティブの輪郭を有する如くする工程、 g.前記型より、出来上った型抜き品を取出し、その型
    表面に仕上げを行って彫像を完成させる工程、とを具え
    てなる前記彫像の製造方法。
  17. 【請求項17】 真の対象体の各特徴のプロポーション
    比を1:1とするとき、少なくとも1つの選択個所の特
    徴のプロポーション比をこれに対し0.6〜1.8とな
    るようにする請求項16記載の製造方法。
  18. 【請求項18】 真の対象体の各特徴のプロポーション
    比を1:1とするとき、少なくとも1つの選択個所の特
    徴のプロポーション比をこれに対し約0.6:1〜1.
    8:1となるようにする請求項16記載の製造方法。
  19. 【請求項19】 水温を約15.5℃(60°F)にし
    た冷水と、アルギン酸塩との混合物を用いる請求項16
    記載の彫像の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記繊維材料を綿のパッドとし、これ
    を取除いたとき、綿くずの薄層が被膜表面に残るように
    した請求項16記載の彫像の製造方法。
  21. 【請求項21】 ゼラチン被覆を被着する前に、正確な
    モデルの表面に離型剤を被着する工程を含む請求項16
    記載の彫像の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記被膜上の綿くずの薄層上に、複数
    層の石膏含有シートを付着する工程を含んでなる請求項
    20記載の彫像の製造方法。
  23. 【請求項23】 ベース形成部、空所形成部、該空所よ
    り鋳型の空所内に至る貫通孔形成部を構成するように型
    造モールドを作る工程を有してなる請求項16記載の彫
    像の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記型造型の空所形成部に光反射被膜
    を設ける工程を有する請求項23記載の彫像の製造方
    法。
  25. 【請求項25】 真の対象体のプロポーション比1:1
    に比し、選択個所の特徴部分のプロポーション比を約
    0.6〜1.8間に変化させた正確なモデルを作成する
    工程を有する請求項16記載の彫像の製造方法。
JP7304585A 1994-11-22 1995-11-22 彫像及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3044187B2 (ja)

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