JPH08230504A - 車両用駆動力調整装置 - Google Patents
車両用駆動力調整装置Info
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- JPH08230504A JPH08230504A JP3884495A JP3884495A JPH08230504A JP H08230504 A JPH08230504 A JP H08230504A JP 3884495 A JP3884495 A JP 3884495A JP 3884495 A JP3884495 A JP 3884495A JP H08230504 A JPH08230504 A JP H08230504A
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- Japan
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- gear ratio
- vehicle
- pulley
- speed
- yaw rate
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- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両の旋回特性をより改善できると共に制御
の安定性を確保できる車両用駆動力調整装置を提供する
ことにある。 【構成】 無段変速機13を備え、これは第1プーリ1
5と第2プーリ20とに無端ベルト22が掛け渡され、
両プーリ15,20の可動シーブ23,24には無端ベ
ルト22の巻き掛け半径を変化させて変速比γを可変と
する変速手段Aが装着され、特に、CVTECU32か
らなる変速手段Aは、変速比演算手段A1として、一対
の回転センサ27,28の検出信号により、実際の変速
比ρr(=VRR/VRL)を演算し、変速比決定手段A2
として車両の車体速度V、操蛇角δf、ヨーレートγr
に基づいて、変速比ρrからの変速比増減量Δρを決定
し、変速操作手段A3として変速比増減量Δρを基に可
動シーブ23,24を摺動させ、移動トルクΔTの付加
によりヨーモーメントMを車両に加える。
の安定性を確保できる車両用駆動力調整装置を提供する
ことにある。 【構成】 無段変速機13を備え、これは第1プーリ1
5と第2プーリ20とに無端ベルト22が掛け渡され、
両プーリ15,20の可動シーブ23,24には無端ベ
ルト22の巻き掛け半径を変化させて変速比γを可変と
する変速手段Aが装着され、特に、CVTECU32か
らなる変速手段Aは、変速比演算手段A1として、一対
の回転センサ27,28の検出信号により、実際の変速
比ρr(=VRR/VRL)を演算し、変速比決定手段A2
として車両の車体速度V、操蛇角δf、ヨーレートγr
に基づいて、変速比ρrからの変速比増減量Δρを決定
し、変速操作手段A3として変速比増減量Δρを基に可
動シーブ23,24を摺動させ、移動トルクΔTの付加
によりヨーモーメントMを車両に加える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用駆動力調整装置
に関し、特に、車両の左右輪間での駆動力差を制御して
重心回りのヨーモーメントを操作できる車両用駆動力調
整装置に関する。
に関し、特に、車両の左右輪間での駆動力差を制御して
重心回りのヨーモーメントを操作できる車両用駆動力調
整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の運動性能の向上を目的として、駆
動系要素の改良が進められている。駆動系では時々刻々
と変化する運転者の意志や走行状態に応じて、各車輪の
駆動力を適正に配分するメカニズムが必要であり、その
制御装置も提案されている。この種の装置によれば、4
輪のタイヤのスリップ率、横すべり角を適正化して、タ
イヤグリップ力をバランス良く有効に利用することがで
き、車両運動性能の向上が可能なる。特に、左右輪のト
ルク差を積極的に操作可能な左右トルク配分機構を備え
た駆動系が知られており、その一例を図26乃至図28
に示した。
動系要素の改良が進められている。駆動系では時々刻々
と変化する運転者の意志や走行状態に応じて、各車輪の
駆動力を適正に配分するメカニズムが必要であり、その
制御装置も提案されている。この種の装置によれば、4
輪のタイヤのスリップ率、横すべり角を適正化して、タ
イヤグリップ力をバランス良く有効に利用することがで
き、車両運動性能の向上が可能なる。特に、左右輪のト
ルク差を積極的に操作可能な左右トルク配分機構を備え
た駆動系が知られており、その一例を図26乃至図28
に示した。
【0003】図26に示す左右トルク配分機構は、エン
ジンからの入力トルクTiがデフで分割され、その分割
トルクが左右駆動輪Whにそれぞれ伝達されると共に、
左右車軸SL,SRはコントローラCUによりすべり率を
制御されるスリップクラッチCsを介して互いに連結さ
れる。この場合、左右輪SL,SRの内、回転数の速い車
輪より遅い車輪にトルクが迂回されるように伝達され、
車輪のスリップが規制される。このような制御式のLS
D(リミッテド・スリップ・ディファレンシャル)を備
えた駆動系の一例が特開平2−415555号公報に開
示される。
ジンからの入力トルクTiがデフで分割され、その分割
トルクが左右駆動輪Whにそれぞれ伝達されると共に、
左右車軸SL,SRはコントローラCUによりすべり率を
制御されるスリップクラッチCsを介して互いに連結さ
れる。この場合、左右輪SL,SRの内、回転数の速い車
輪より遅い車輪にトルクが迂回されるように伝達され、
車輪のスリップが規制される。このような制御式のLS
D(リミッテド・スリップ・ディファレンシャル)を備
えた駆動系の一例が特開平2−415555号公報に開
示される。
【0004】図27に示す左右トルク配分機構は、エン
ジンからの入力トルクTiがデフで分割され、その分割
トルクが左右駆動輪Whにそれぞれ伝達されると共に、
左右車軸SL,SRはコントローラCUにより制動力を制
御されるトルク調整用のブレーキBdをそれぞれ備え
る。この場合、左右輪の内、走行条件に関わらず任意の
トルク差を左右輪に発生できる。ただし、制動力による
減速度を伴うので、減速時や限界走行での制御が現実的
といえる。
ジンからの入力トルクTiがデフで分割され、その分割
トルクが左右駆動輪Whにそれぞれ伝達されると共に、
左右車軸SL,SRはコントローラCUにより制動力を制
御されるトルク調整用のブレーキBdをそれぞれ備え
る。この場合、左右輪の内、走行条件に関わらず任意の
トルク差を左右輪に発生できる。ただし、制動力による
減速度を伴うので、減速時や限界走行での制御が現実的
といえる。
【0005】図28に示す左右トルク配分機構は、エン
ジンからの入力トルクTiで中央車軸Scが駆動され、
中央車軸Scの両端部にはコントローラCUによりスリ
ップ率を制御されるスリップクラッチCsを介して端部
車軸SL,SRがそれぞれ連結される。この場合、走行条
件に関わらず、任意のトルク差を発生できる。ただし、
加減速度に影響を与えない条件では、発生可能なトルク
差は入力トルクにより制限される。このように左右輪を
独立駆動する駆動系の一例が特開平3−254703号
公報に開示される。
ジンからの入力トルクTiで中央車軸Scが駆動され、
中央車軸Scの両端部にはコントローラCUによりスリ
ップ率を制御されるスリップクラッチCsを介して端部
車軸SL,SRがそれぞれ連結される。この場合、走行条
件に関わらず、任意のトルク差を発生できる。ただし、
加減速度に影響を与えない条件では、発生可能なトルク
差は入力トルクにより制限される。このように左右輪を
独立駆動する駆動系の一例が特開平3−254703号
公報に開示される。
【0006】ところで、図29に示すように、任意に制
御可能な車両の旋回時におけるヨーモーメントMは
(1)式で表される。
御可能な車両の旋回時におけるヨーモーメントMは
(1)式で表される。
【0007】ここで、車輪幅をtr、左右輪(駆動輪)
の分割トルクをT、左右トルク差をΔT、タイヤ半径を
rとした。 M=1/2×tr×ΔT/r・・・・・・・(1) 次に、旋回半径Rの定常円旋回を行う2輪モデルを図3
0乃至図31に示した。このモデルは、重心点横方向変
位とヨー角度変化が可能な2自由度モデルであり、制約
条件として、進行方向速度は一定、タイヤ特性は線形範
囲(図33に示す横すべり角β−旋回力CF特性中にお
いて旋回係数Cf1を保持するe1域)にあるとし、駆
動/制動力の影響、荷重移動は考慮しないものとして考
える。
の分割トルクをT、左右トルク差をΔT、タイヤ半径を
rとした。 M=1/2×tr×ΔT/r・・・・・・・(1) 次に、旋回半径Rの定常円旋回を行う2輪モデルを図3
0乃至図31に示した。このモデルは、重心点横方向変
位とヨー角度変化が可能な2自由度モデルであり、制約
条件として、進行方向速度は一定、タイヤ特性は線形範
囲(図33に示す横すべり角β−旋回力CF特性中にお
いて旋回係数Cf1を保持するe1域)にあるとし、駆
動/制動力の影響、荷重移動は考慮しないものとして考
える。
【0008】ここで、左右輪トルク差による(1)式に
示すようなヨーモーメントMを任意に制御できると仮定
する。更に、定常円旋回時に重心点に作用する力の釣合
い式を(2)式に、モーメントの釣合い式を(3)式に
示す。ここで、Cfが前輪の旋回係数、Crが後輪の旋回
係数、車両のβが横すべり角、βfが前輪の横すべり
角、βrが後輪の横すべり角、γがヨーレイト、mが車
両の質量、Lがホイールベースをそれぞれ示す。
示すようなヨーモーメントMを任意に制御できると仮定
する。更に、定常円旋回時に重心点に作用する力の釣合
い式を(2)式に、モーメントの釣合い式を(3)式に
示す。ここで、Cfが前輪の旋回係数、Crが後輪の旋回
係数、車両のβが横すべり角、βfが前輪の横すべり
角、βrが後輪の横すべり角、γがヨーレイト、mが車
両の質量、Lがホイールベースをそれぞれ示す。
【0009】 mV(γ+dβ/dt)=Cf×βf+Cr×βr ・・・・・・・(2) L×dγ/dt=Cf×βf×Lf−Cr×βr×Lr+M・・・・・・(3) 車速Vで定常円旋回するとき、前輪舵角δfは旋回半径
Rと前後輪の横すべり角βf、βrから(4)式で示され
る。 δf=βf−βr+L/R ・・・・・・・(4) ここで、(2)乃至(4)式を(5)式に示すスタビリ
ティファクタKを導入して整理すると、(6)式とな
る。
Rと前後輪の横すべり角βf、βrから(4)式で示され
る。 δf=βf−βr+L/R ・・・・・・・(4) ここで、(2)乃至(4)式を(5)式に示すスタビリ
ティファクタKを導入して整理すると、(6)式とな
る。
【0010】ここで、スタビリティファクタKはステア
リング特性の評価に用いられており、車両の懸架装置の
構成やタイヤの特性あるいは路面状況等によって決まる
値である。 K=−(Cf×Lf−Cr×Lr)/(Cf×Cr×L)×(m/L) ・・・・・・・(5) δf=M・(Cf+Cr)/(Cf・Cr・L)+(1+KV2)・L/R ・・・・・・・(6) ここで、定常円旋回時に幾何学的に求められる極低速走
行状態での前輪舵角をδf0(=L/R)とし、これに対
する加速時における前輪舵角δfの割合である操舵角比
δf/δf0は(7)式で表される。
リング特性の評価に用いられており、車両の懸架装置の
構成やタイヤの特性あるいは路面状況等によって決まる
値である。 K=−(Cf×Lf−Cr×Lr)/(Cf×Cr×L)×(m/L) ・・・・・・・(5) δf=M・(Cf+Cr)/(Cf・Cr・L)+(1+KV2)・L/R ・・・・・・・(6) ここで、定常円旋回時に幾何学的に求められる極低速走
行状態での前輪舵角をδf0(=L/R)とし、これに対
する加速時における前輪舵角δfの割合である操舵角比
δf/δf0は(7)式で表される。
【0011】 δf/δf0=(1+KV2)+M(Cf+Cr)R/Cf・Cr・(Lf+Lr)2 ・・・・・・・(7) この操舵角比δf/δf0と車速の二乗値(V2)の関連は
例えば、図32に示す線図として表現でき、これは旋回
特性の評価指標となる。ここで、同線図の傾斜率がスタ
ビリティファクタKとして表され、ハッチング域Eが制
御可能域と成り、車両の定常円旋回時のステアリング特
性をヨーモーメント制御によって、任意に設定可能なこ
とがわかる。上述のような点を考慮すると、次のステッ
プとして、車両の旋回時の運動性能をより向上させるこ
とが望まれ、この場合、車両の旋回時における重心G回
りのヨーモーメントを制御する機能が要求される。
例えば、図32に示す線図として表現でき、これは旋回
特性の評価指標となる。ここで、同線図の傾斜率がスタ
ビリティファクタKとして表され、ハッチング域Eが制
御可能域と成り、車両の定常円旋回時のステアリング特
性をヨーモーメント制御によって、任意に設定可能なこ
とがわかる。上述のような点を考慮すると、次のステッ
プとして、車両の旋回時の運動性能をより向上させるこ
とが望まれ、この場合、車両の旋回時における重心G回
りのヨーモーメントを制御する機能が要求される。
【0012】しかし、従来の図26に示される左右トル
ク配分機構では、旋回内輪のトルクを増やすことはでき
るが外輪のトルクを増やすことはできず、ヨーモーメン
トを制御することはできず、クラッチを滑り結合で使う
ため、エネルギ損失があり、問題となっている。図27
に示す左右トルク配分機構は、ブレーキを使うので、エ
ネルギ損失が大きく、ヨーモーメントを制御することも
できず、問題となっている。図28に示す左右トルク配
分機構もクラッチを滑り結合で使う頻度が高いので、エ
ネルギ損失が大きく、ヨーモーメントを制御することも
できず、問題となっている。
ク配分機構では、旋回内輪のトルクを増やすことはでき
るが外輪のトルクを増やすことはできず、ヨーモーメン
トを制御することはできず、クラッチを滑り結合で使う
ため、エネルギ損失があり、問題となっている。図27
に示す左右トルク配分機構は、ブレーキを使うので、エ
ネルギ損失が大きく、ヨーモーメントを制御することも
できず、問題となっている。図28に示す左右トルク配
分機構もクラッチを滑り結合で使う頻度が高いので、エ
ネルギ損失が大きく、ヨーモーメントを制御することも
できず、問題となっている。
【0013】なお、本出願人による左右トルク配分機構
が特願平4−64233号の明細書及び図面に開示され
る。この場合、コントローラによりスリップクラッチ
(湿式多板クラッチ)のスリップ率を制御して、車両の
旋回時には、旋回内側のスリップクラッチのスリップ率
を大きくし、旋回外側のスリップクラッチのスリップ率
を小さく(直結)して、旋回外側の駆動輪にエンジンか
らの入力トルクを大きく伝え、車体の旋回しようとする
方向へのヨーモーメントを大きく与えて、旋回を円滑に
行えるようにしている。この場合、走行条件に関わらず
任意のトルク差を発生できる。しかし、加減速度に影響
を与えない条件では、発生可能なトルク差は入力トルク
により制限される。しかも、エンジンの入力トルクは全
て左右スリップクラッチを介して車輪に伝達され、スリ
ップクラッチ等の耐久性に問題が生じ易い。
が特願平4−64233号の明細書及び図面に開示され
る。この場合、コントローラによりスリップクラッチ
(湿式多板クラッチ)のスリップ率を制御して、車両の
旋回時には、旋回内側のスリップクラッチのスリップ率
を大きくし、旋回外側のスリップクラッチのスリップ率
を小さく(直結)して、旋回外側の駆動輪にエンジンか
らの入力トルクを大きく伝え、車体の旋回しようとする
方向へのヨーモーメントを大きく与えて、旋回を円滑に
行えるようにしている。この場合、走行条件に関わらず
任意のトルク差を発生できる。しかし、加減速度に影響
を与えない条件では、発生可能なトルク差は入力トルク
により制限される。しかも、エンジンの入力トルクは全
て左右スリップクラッチを介して車輪に伝達され、スリ
ップクラッチ等の耐久性に問題が生じ易い。
【0014】そこで、ヨーモーメントの制御によって旋
回特性を改善でき、特に移動トルクを一方車輪より他方
車輪に伝達する際におけるエネルギロスが少なく、耐久
性のある機構が望まれる。この内、移動トルクを一方車
輪より他方車輪に伝達する際におけるエネルギロスが少
なく、耐久性のある機構としては、その一例が本出願人
による特願平1−324257号の明細書及び図面に開
示される。
回特性を改善でき、特に移動トルクを一方車輪より他方
車輪に伝達する際におけるエネルギロスが少なく、耐久
性のある機構が望まれる。この内、移動トルクを一方車
輪より他方車輪に伝達する際におけるエネルギロスが少
なく、耐久性のある機構としては、その一例が本出願人
による特願平1−324257号の明細書及び図面に開
示される。
【0015】ここでは、デフを挾んで左右車軸を配備す
ると共にデフを迂回する位置に無段変速機を配し、この
無段変速機により左右車軸を連結した左右トルク配分機
構が開示される。ここでは、右車軸の第1プーリと左車
軸の第2プーリを無端ベルトで連結し、両プーリの可動
シーブを変速手段で摺動させて無端ベルトの巻き掛け半
径を変化させ、左右車軸間での変速比を可変とする構成
が開示される。この場合、ディファレンシャルによって
入力トルクを2分割し、左右車輪に分割トルクを伝達し
た上で、必要に応じて無段変速機の変速比を増減制御
し、左右車軸のトルク差のみを移動トルクとして左右反
対側の車軸に伝達でき、無段変速機のエネルギロスが少
なく、耐久性のある左右トルク配分機構が得られる。
ると共にデフを迂回する位置に無段変速機を配し、この
無段変速機により左右車軸を連結した左右トルク配分機
構が開示される。ここでは、右車軸の第1プーリと左車
軸の第2プーリを無端ベルトで連結し、両プーリの可動
シーブを変速手段で摺動させて無端ベルトの巻き掛け半
径を変化させ、左右車軸間での変速比を可変とする構成
が開示される。この場合、ディファレンシャルによって
入力トルクを2分割し、左右車輪に分割トルクを伝達し
た上で、必要に応じて無段変速機の変速比を増減制御
し、左右車軸のトルク差のみを移動トルクとして左右反
対側の車軸に伝達でき、無段変速機のエネルギロスが少
なく、耐久性のある左右トルク配分機構が得られる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の無段変速機を用いた左右トルク配分機構には、車体
の旋回特性、特に、車両のヨーレートに応じて無段変速
機の変速比をどのように制御するかが全く開示されてな
く、この技術では車両の旋回特性をより向上させること
ができず問題となっている。更に、無段変速機の変速比
を目標とするヨーレート相当の変速比として単にフィー
ドバック制御した場合、車両の旋回による無段変速機の
実変速比が考慮されず(直進状態が基準となってしま
う)、結果として、制御が不安定となり易く、問題とな
っている。
来の無段変速機を用いた左右トルク配分機構には、車体
の旋回特性、特に、車両のヨーレートに応じて無段変速
機の変速比をどのように制御するかが全く開示されてな
く、この技術では車両の旋回特性をより向上させること
ができず問題となっている。更に、無段変速機の変速比
を目標とするヨーレート相当の変速比として単にフィー
ドバック制御した場合、車両の旋回による無段変速機の
実変速比が考慮されず(直進状態が基準となってしま
う)、結果として、制御が不安定となり易く、問題とな
っている。
【0017】本発明の目的は、車両のヨーレートに応じ
た旋回特性をより改善できると共に制御の安定性を確保
できる車両用駆動力調整装置を提供することにある。
た旋回特性をより改善できると共に制御の安定性を確保
できる車両用駆動力調整装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、第1回転軸と第2回転軸との
間に介装され、上記第1回転軸に連結され可動シーブを
有する第1プーリと、上記第2回転軸に連結され可動シ
ーブを有する第2プーリと、上記第1プーリと上記第2
プーリとを連結する無端ベルトと、上記第1プーリと上
記第2プーリとの少なくとも何れか一方の上記可動シー
ブを摺動させる上記無端ベルトの巻き掛け半径を変化さ
せて上記第1回転軸と上記第2回転軸との変速比を可変
とする変速手段とからなる無段変速機を備えた車両用駆
動力調整装置において、上記変速手段が、上記第1回転
軸側の回転速度を検出する第1回転速度検出手段と、上
記第2回転軸側の回転速度を検出する第2回転速度検出
手段と、上記第1回転速度検出手段により検出された上
記第1回転軸側の回転速度と上記第2回転速度検出手段
により検出された上記第2回転軸側の回転速度との回転
速度差に対応した上記無段変速機の変速比を演算する変
速比演算手段と、車両の走行状態に基づいて、上記変速
比演算手段により演算された上記変速比からの変速比増
減量を決定する変速比決定手段と、同変速比決定手段に
より決定された上記変速比からの変速比増減量を基に上
記可動シーブを摺動させる変速操作手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
めに、請求項1の発明は、第1回転軸と第2回転軸との
間に介装され、上記第1回転軸に連結され可動シーブを
有する第1プーリと、上記第2回転軸に連結され可動シ
ーブを有する第2プーリと、上記第1プーリと上記第2
プーリとを連結する無端ベルトと、上記第1プーリと上
記第2プーリとの少なくとも何れか一方の上記可動シー
ブを摺動させる上記無端ベルトの巻き掛け半径を変化さ
せて上記第1回転軸と上記第2回転軸との変速比を可変
とする変速手段とからなる無段変速機を備えた車両用駆
動力調整装置において、上記変速手段が、上記第1回転
軸側の回転速度を検出する第1回転速度検出手段と、上
記第2回転軸側の回転速度を検出する第2回転速度検出
手段と、上記第1回転速度検出手段により検出された上
記第1回転軸側の回転速度と上記第2回転速度検出手段
により検出された上記第2回転軸側の回転速度との回転
速度差に対応した上記無段変速機の変速比を演算する変
速比演算手段と、車両の走行状態に基づいて、上記変速
比演算手段により演算された上記変速比からの変速比増
減量を決定する変速比決定手段と、同変速比決定手段に
より決定された上記変速比からの変速比増減量を基に上
記可動シーブを摺動させる変速操作手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0019】請求項2の発明は、請求項1記載の車両用
駆動力調整装置において、車両のヨーレートを検出する
ヨーレート検出手段と、車両の操舵角を検出する操舵角
検出手段と、車両の車体速度を検出する車体速度検出手
段とを備え、上記変速比決定手段が、上記ヨーレート検
出手段により検出された実ヨーレートを、上記操舵角検
出手段により検出された操舵角と上記車体速度検出手段
により検出された車体速度とから求めた理論ヨーレート
に近づけるべくフィードバック制御を行うことによって
上記変速比演算手段により演算された上記変速比からの
上記変速比増減量を決定することを特徴とする。
駆動力調整装置において、車両のヨーレートを検出する
ヨーレート検出手段と、車両の操舵角を検出する操舵角
検出手段と、車両の車体速度を検出する車体速度検出手
段とを備え、上記変速比決定手段が、上記ヨーレート検
出手段により検出された実ヨーレートを、上記操舵角検
出手段により検出された操舵角と上記車体速度検出手段
により検出された車体速度とから求めた理論ヨーレート
に近づけるべくフィードバック制御を行うことによって
上記変速比演算手段により演算された上記変速比からの
上記変速比増減量を決定することを特徴とする。
【0020】
【作用】請求項1の発明では、無段変速機を備えた車両
用駆動力調整装置が変速手段と変速操作手段を備え、特
に、変速手段は変速比演算手段と変速比決定手段と変速
操作手段とを備える。ここで、変速比演算手段が第1回
転速度検出手段により検出された第1回転軸側の回転速
度と第2回転速度検出手段により検出された第2回転軸
側の回転速度との回転速度差に対応した無段変速機の変
速比を演算し、変速比決定手段が変速比演算手段により
演算された変速比からの変速比増減量を車両の走行状態
に基づいて決定し、変速操作手段が変速比決定手段によ
り決定された変速比増減量を基に第1プーリの可動シー
ブ及び第2プーリの可動シーブを摺動させるので、その
走行状態に基づく変速比増減量に応じたトルク移動を左
右輪間で行って車両を旋回させる。
用駆動力調整装置が変速手段と変速操作手段を備え、特
に、変速手段は変速比演算手段と変速比決定手段と変速
操作手段とを備える。ここで、変速比演算手段が第1回
転速度検出手段により検出された第1回転軸側の回転速
度と第2回転速度検出手段により検出された第2回転軸
側の回転速度との回転速度差に対応した無段変速機の変
速比を演算し、変速比決定手段が変速比演算手段により
演算された変速比からの変速比増減量を車両の走行状態
に基づいて決定し、変速操作手段が変速比決定手段によ
り決定された変速比増減量を基に第1プーリの可動シー
ブ及び第2プーリの可動シーブを摺動させるので、その
走行状態に基づく変速比増減量に応じたトルク移動を左
右輪間で行って車両を旋回させる。
【0021】請求項2の発明では、請求項1記載の車両
用駆動力調整装置において、特に、ヨーレート検出手段
と、操舵角検出手段と、車体速度検出手段とを備え、更
に、変速比決定手段が、ヨーレート検出手段により検出
された実ヨーレートを、操舵角検出手段により検出され
た操舵角と車体速度検出手段により検出された車体速度
とから求めた理論ヨーレートに近づけるべく、フィード
バック制御を行うので、ヨーレートのフィードバック制
御で得た変速比増加量で第1、第2プーリの各可動シー
ブを摺動させ、その変速比増減量に応じたトルク移動を
左右輪間で行って車両を旋回させる。
用駆動力調整装置において、特に、ヨーレート検出手段
と、操舵角検出手段と、車体速度検出手段とを備え、更
に、変速比決定手段が、ヨーレート検出手段により検出
された実ヨーレートを、操舵角検出手段により検出され
た操舵角と車体速度検出手段により検出された車体速度
とから求めた理論ヨーレートに近づけるべく、フィード
バック制御を行うので、ヨーレートのフィードバック制
御で得た変速比増加量で第1、第2プーリの各可動シー
ブを摺動させ、その変速比増減量に応じたトルク移動を
左右輪間で行って車両を旋回させる。
【0022】
【実施例】図1、図2に示す車両用駆動力調整装置は乗
用車の動力伝達系及びステアリング系にわたって装着さ
れる。ここで、車体1の中央にはセンタデフ2が配置さ
れ、同センタデフ2は図示しないエンジン側により回転
され、前後ペラシャフト3,4に回転力を分割して伝達
する。前ペラシャフト3はフロントデフ5を介して前左
右輪6,7に入力トルクを伝え、後ペラシャフト4はリ
アデフ8を介し左右車軸9,10及び後左右輪11,1
2に入力トルクを伝える。更に、後輪側の左右車軸9,
10は無段変速機13によってリアデフ8を迂回して連
結される。
用車の動力伝達系及びステアリング系にわたって装着さ
れる。ここで、車体1の中央にはセンタデフ2が配置さ
れ、同センタデフ2は図示しないエンジン側により回転
され、前後ペラシャフト3,4に回転力を分割して伝達
する。前ペラシャフト3はフロントデフ5を介して前左
右輪6,7に入力トルクを伝え、後ペラシャフト4はリ
アデフ8を介し左右車軸9,10及び後左右輪11,1
2に入力トルクを伝える。更に、後輪側の左右車軸9,
10は無段変速機13によってリアデフ8を迂回して連
結される。
【0023】左車軸9はその中間部に第1ギア14を一
体的に取付けられ、右車軸10は無段変速機13の第1
プーリ15の固定シーブ16(図5参照)が一体的に取
り付けられる。左右車軸9,10には並列して迂回軸1
7が対設される。迂回軸17の一端には第2ギア18が
取り付けられ、迂回軸17の他端には無段変速機13の
第2プーリ20の固定シーブ21(図5参照)が一体的
に取り付けられる。第2ギア18はアイドルギア19を
介し第1ギア14に噛み合い、第2プーリ20は無端ベ
ルト22を介し第1プーリ15に連結される。ここで第
1ギア14と第2ギア18は同一形状を成し、等速で同
一方向に回転する。なお、左右車軸9,10は図示しな
いアクスルハウジングに枢支され、同アクスルハウジン
グの図示しない膨出部が迂回軸17、アイドルギア1
9、無段変速機13等をも枢支する。
体的に取付けられ、右車軸10は無段変速機13の第1
プーリ15の固定シーブ16(図5参照)が一体的に取
り付けられる。左右車軸9,10には並列して迂回軸1
7が対設される。迂回軸17の一端には第2ギア18が
取り付けられ、迂回軸17の他端には無段変速機13の
第2プーリ20の固定シーブ21(図5参照)が一体的
に取り付けられる。第2ギア18はアイドルギア19を
介し第1ギア14に噛み合い、第2プーリ20は無端ベ
ルト22を介し第1プーリ15に連結される。ここで第
1ギア14と第2ギア18は同一形状を成し、等速で同
一方向に回転する。なお、左右車軸9,10は図示しな
いアクスルハウジングに枢支され、同アクスルハウジン
グの図示しない膨出部が迂回軸17、アイドルギア1
9、無段変速機13等をも枢支する。
【0024】図1、図5に示すように、無段変速機13
は第1プーリ15と第2プーリ20を備え、この第1プ
ーリ15と第2プーリ20とにスチール製の無端ベルト
22が掛け渡される。両プーリ15,20は共に2分割
に構成され、可動シーブ23,24は固定シーブ16,
21側に相対回転不可に相対間隔を接離可能に嵌挿され
る。この可動シーブ23,24と固定シーブ16,21
との間には両プーリの相対間隔を接離操作する油圧アク
チュエータとしての第1シリンダ25と第2シリンダ2
6とが形成される。
は第1プーリ15と第2プーリ20を備え、この第1プ
ーリ15と第2プーリ20とにスチール製の無端ベルト
22が掛け渡される。両プーリ15,20は共に2分割
に構成され、可動シーブ23,24は固定シーブ16,
21側に相対回転不可に相対間隔を接離可能に嵌挿され
る。この可動シーブ23,24と固定シーブ16,21
との間には両プーリの相対間隔を接離操作する油圧アク
チュエータとしての第1シリンダ25と第2シリンダ2
6とが形成される。
【0025】なお、第1プーリ15(後右輪12)と第
2プーリ20(後左輪11)の両回転速度VRR、VRLを
検出する第1、第2回転速度検出手段としての一対の回
転センサ27,28が実変速比γr(=VRR/VRL)の
検出手段として装着されている。この場合、第1プーリ
15の固定シーブ16に対し可動シーブ23を近付けて
第1プーリの巻き付け径を大きくし、第2プーリ20の
固定シーブ21より可動シーブ24を遠ざけて巻き付け
径を小さくし、これによって実変速比ρr(=VRR/V
RL)を大きくし、後左輪を後右輪より高回転させ、後右
輪より後左輪にトルク伝達をし、逆に操作して低変速比
を達成して、後右輪を後左輪より高回転させ、後左輪よ
り後右輪にトルク伝達をしている。ここで無段変速機1
3を制御する油圧回路29について図6に沿って説明す
る。
2プーリ20(後左輪11)の両回転速度VRR、VRLを
検出する第1、第2回転速度検出手段としての一対の回
転センサ27,28が実変速比γr(=VRR/VRL)の
検出手段として装着されている。この場合、第1プーリ
15の固定シーブ16に対し可動シーブ23を近付けて
第1プーリの巻き付け径を大きくし、第2プーリ20の
固定シーブ21より可動シーブ24を遠ざけて巻き付け
径を小さくし、これによって実変速比ρr(=VRR/V
RL)を大きくし、後左輪を後右輪より高回転させ、後右
輪より後左輪にトルク伝達をし、逆に操作して低変速比
を達成して、後右輪を後左輪より高回転させ、後左輪よ
り後右輪にトルク伝達をしている。ここで無段変速機1
3を制御する油圧回路29について図6に沿って説明す
る。
【0026】オイルポンプ30は図示しないエンジン側
により駆動され、このオイルポンプ30から吐出された
油圧はレギュレータバルブ31により適切な圧、いわゆ
るライン圧に調圧される。このレギュレータバルブ31
はCVTECU32において車両の運転状態に応じて設
定されたデューティ率で駆動される電磁制御弁33によ
りデューティ制御される。レギュレータバルブ31によ
り調圧されたライン圧は第1、第2プーリ15の各シリ
ンダ25,26と接続される第1、第2変速比制御弁3
4,35に供給される。各変速比制御弁34,35は第
1、第2電磁制御弁36,37からのパイロット圧を受
けて調圧作動する。第1、第2電磁制御弁36,37に
はCVTECU32より所定のデューティ率の出力が入
力される。
により駆動され、このオイルポンプ30から吐出された
油圧はレギュレータバルブ31により適切な圧、いわゆ
るライン圧に調圧される。このレギュレータバルブ31
はCVTECU32において車両の運転状態に応じて設
定されたデューティ率で駆動される電磁制御弁33によ
りデューティ制御される。レギュレータバルブ31によ
り調圧されたライン圧は第1、第2プーリ15の各シリ
ンダ25,26と接続される第1、第2変速比制御弁3
4,35に供給される。各変速比制御弁34,35は第
1、第2電磁制御弁36,37からのパイロット圧を受
けて調圧作動する。第1、第2電磁制御弁36,37に
はCVTECU32より所定のデューティ率の出力が入
力される。
【0027】ここでCVTECU32は第1、第2プー
リ15,20の変速比ρrが車両の運転状態に応じて設
定された値となるようにデューティ率を設定し、この出
力で第1、第2電磁制御弁36,37を介し第1、第2
変速比制御弁34,35を駆動し、所望の油圧を第1、
第2プーリの各シリンダ25,26内へ供給する。
リ15,20の変速比ρrが車両の運転状態に応じて設
定された値となるようにデューティ率を設定し、この出
力で第1、第2電磁制御弁36,37を介し第1、第2
変速比制御弁34,35を駆動し、所望の油圧を第1、
第2プーリの各シリンダ25,26内へ供給する。
【0028】また、ライン圧はモジュレータバルブ38
で調圧され、その油圧は第1、第2電磁制御弁36,3
7等へ供給される。
で調圧され、その油圧は第1、第2電磁制御弁36,3
7等へ供給される。
【0029】CVTECU32は図示しないエンジンコ
ントローラに接続され、相互に信号の授受を行ってい
る。しかも、このCVTECU32はその図示しない入
力ポートに第1プーリ15(後右輪12)と第2プーリ
20(後左輪11)の両回転速度VRR、VRLや、ステア
リングハンドル39のハンドル角に応じた操舵角δf情
報が操蛇角検出手段としての操蛇角センサ40より入力
され、車体重心位置Gのヨーレート検出手段であるヨー
レートセンサ41よりヨーレートγr(rad/s)情
報が入力され、従動輪である前左右輪の回転速度VfR、
VfLが一対の回転センサ42,43より入力され、図示
しない出力ポートに油圧回路29の電磁制御弁33及び
第1、第2電磁制御弁36,37に制御信号が出力され
るように構成されている。
ントローラに接続され、相互に信号の授受を行ってい
る。しかも、このCVTECU32はその図示しない入
力ポートに第1プーリ15(後右輪12)と第2プーリ
20(後左輪11)の両回転速度VRR、VRLや、ステア
リングハンドル39のハンドル角に応じた操舵角δf情
報が操蛇角検出手段としての操蛇角センサ40より入力
され、車体重心位置Gのヨーレート検出手段であるヨー
レートセンサ41よりヨーレートγr(rad/s)情
報が入力され、従動輪である前左右輪の回転速度VfR、
VfLが一対の回転センサ42,43より入力され、図示
しない出力ポートに油圧回路29の電磁制御弁33及び
第1、第2電磁制御弁36,37に制御信号が出力され
るように構成されている。
【0030】CVTECU32はマイクロコンピュータ
によりその主要部が構成され、内蔵する記憶回路には図
4の旋回モーメント設定マップm1及びシーブ押圧力F
A、FB設定マップm2や、図12のフローチャートの制
御プログラムが記憶処理されている。ここで、図1の車
両用駆動力調整装置の構成を機能別に示すブロック図を
図3に示した。
によりその主要部が構成され、内蔵する記憶回路には図
4の旋回モーメント設定マップm1及びシーブ押圧力F
A、FB設定マップm2や、図12のフローチャートの制
御プログラムが記憶処理されている。ここで、図1の車
両用駆動力調整装置の構成を機能別に示すブロック図を
図3に示した。
【0031】この車両用駆動力調整装置は、第1プーリ
15と、第2プーリ20と、無端ベルト22と、右車軸
10及び迂回軸17(左車軸9と同一回転する)との変
速比ρr(=VRR/VRL)を可変とする変速手段Aとか
らなる無段変速機13を備え、特に、変速手段Aが、右
車軸10の回転速度VRRを検出する第1回転速度検出手
段としの回転センサ27と、左車軸9側の回転速度VRL
を検出する第2回転速度検出手段としての回転センサ2
8と、回転速度VRRと回転速度VRLとの回転速度差に対
応した無段変速機13の変速比ρrを演算する変速比演
算手段A1と、車両の走行状態に基づいて、変速比ρr
からの、即ち、変速比ρrを補正する変速比増減量±Δ
ρを決定する変速比決定手段A2と、変速比決定手段A
2により決定された目標変速比ρo(=ρr+Δρ)に
基づき可動シーブ23,24を摺動させる変速操作手段
A3とを備える。
15と、第2プーリ20と、無端ベルト22と、右車軸
10及び迂回軸17(左車軸9と同一回転する)との変
速比ρr(=VRR/VRL)を可変とする変速手段Aとか
らなる無段変速機13を備え、特に、変速手段Aが、右
車軸10の回転速度VRRを検出する第1回転速度検出手
段としの回転センサ27と、左車軸9側の回転速度VRL
を検出する第2回転速度検出手段としての回転センサ2
8と、回転速度VRRと回転速度VRLとの回転速度差に対
応した無段変速機13の変速比ρrを演算する変速比演
算手段A1と、車両の走行状態に基づいて、変速比ρr
からの、即ち、変速比ρrを補正する変速比増減量±Δ
ρを決定する変速比決定手段A2と、変速比決定手段A
2により決定された目標変速比ρo(=ρr+Δρ)に
基づき可動シーブ23,24を摺動させる変速操作手段
A3とを備える。
【0032】更に、この車両用駆動力調整装置は、車両
のヨーレートγrを検出するヨーレートセンサ41と、
車両の操舵角を検出する操蛇角センサ40と、前左右輪
の回転速度VfR、VfLの平均値を車両の車体速度V(=
VfR/VfL)として検出する車体速度検出手段としての
一対の回転センサ42,43とを備える。しかも、特
に、変速比決定手段A2が、操舵角δfと車体速度Vと
から理論ヨーレートγoを演算処理し(A21)、実ヨ
ーレートγrを理論ヨーレートγoに近づけるべくフィ
ードバック制御処理し(A22)、このフィードバック
制御で変速比増減量Δρを設定(A23)する。なお、
変速手段Aは、この変速比増減量Δρと変速比演算手段
A1により演算された変速比ρrとから、目標変速比ρ
o(=ρr+Δρ)を決定(A24)する。
のヨーレートγrを検出するヨーレートセンサ41と、
車両の操舵角を検出する操蛇角センサ40と、前左右輪
の回転速度VfR、VfLの平均値を車両の車体速度V(=
VfR/VfL)として検出する車体速度検出手段としての
一対の回転センサ42,43とを備える。しかも、特
に、変速比決定手段A2が、操舵角δfと車体速度Vと
から理論ヨーレートγoを演算処理し(A21)、実ヨ
ーレートγrを理論ヨーレートγoに近づけるべくフィ
ードバック制御処理し(A22)、このフィードバック
制御で変速比増減量Δρを設定(A23)する。なお、
変速手段Aは、この変速比増減量Δρと変速比演算手段
A1により演算された変速比ρrとから、目標変速比ρ
o(=ρr+Δρ)を決定(A24)する。
【0033】このような車両用駆動力調整装置のCVT
ECU32が行う制御機能を図4のブロック図と共に説
明する。CVTECU32は一対の回転センサ42,4
3より前左右輪の回転速度VfR、VfL取り込み、その平
均値を車両の車体速度V(=VfR/VfL)として演算す
る。操蛇角センサ40からは現在の操蛇角δfが取り込
まれており、これと車体速度Vとを変数とし、ホイール
ベースLとスタビリティファクタKを定数として理論ヨ
ーレートγoが(8)式で算出される。
ECU32が行う制御機能を図4のブロック図と共に説
明する。CVTECU32は一対の回転センサ42,4
3より前左右輪の回転速度VfR、VfL取り込み、その平
均値を車両の車体速度V(=VfR/VfL)として演算す
る。操蛇角センサ40からは現在の操蛇角δfが取り込
まれており、これと車体速度Vとを変数とし、ホイール
ベースLとスタビリティファクタKを定数として理論ヨ
ーレートγoが(8)式で算出される。
【0034】 γo=V×δf/L×(1+K・V2)・・・・・・(8) ヨーレートセンサ41からは現在のヨーレートγrが取
り込まれており、これと理論ヨーレートγoとの偏差Δ
γが求められる。ここでは、実際のヨーレートγrを理
論ヨーレートγoに近づけるべくフィードバック制御を
行うべく、フィードバック補正係数YFBを算出する。こ
の場合、偏差Δγに応じた比例項YP(Δγ)、偏差Δ
γおよび時間積分に応じた積分項ΣYI(Δγ)が適宜
演算され、これら値はフィードバック域で加算されてフ
ィードバック補正係数YFBとして図11に示すPI制御
に供される。なお、図10にはこの時の操舵角δfの経
時変化特性を概略的に示した。
り込まれており、これと理論ヨーレートγoとの偏差Δ
γが求められる。ここでは、実際のヨーレートγrを理
論ヨーレートγoに近づけるべくフィードバック制御を
行うべく、フィードバック補正係数YFBを算出する。こ
の場合、偏差Δγに応じた比例項YP(Δγ)、偏差Δ
γおよび時間積分に応じた積分項ΣYI(Δγ)が適宜
演算され、これら値はフィードバック域で加算されてフ
ィードバック補正係数YFBとして図11に示すPI制御
に供される。なお、図10にはこの時の操舵角δfの経
時変化特性を概略的に示した。
【0035】理論ヨーレートγoはフィードバック補正
係数YFBの比率だけ修正され、即ち、(1+YFB)を乗
算し、設定ヨーレートγc(=(1+YFB)×γo)を
算出している。設定ヨーレートγcはモーメント変換係
数mα(Kg・m・s/rad)の乗算によりヨーモー
メントMとして演算される。このモーメント変換係数m
αは、左旋回のヨーモーメントが(+)に右旋回のヨー
モーメントが(−)になるように設定され、この値は各
車両毎に予め実測等によって設定される。図4には変速
比設定マップm1が示される。
係数YFBの比率だけ修正され、即ち、(1+YFB)を乗
算し、設定ヨーレートγc(=(1+YFB)×γo)を
算出している。設定ヨーレートγcはモーメント変換係
数mα(Kg・m・s/rad)の乗算によりヨーモー
メントMとして演算される。このモーメント変換係数m
αは、左旋回のヨーモーメントが(+)に右旋回のヨー
モーメントが(−)になるように設定され、この値は各
車両毎に予め実測等によって設定される。図4には変速
比設定マップm1が示される。
【0036】この変速比設定マップm1は、無段変速機
13の変速比を1.0(ヨーモーメントゼロ)より増減
変化させて、ヨーモーメントMを車体に積極的に生じさ
せるべく設定される。ここで、車体に左旋回用のモーメ
ント(+Mと設定)を与える時に変速比増減量Δρが
(>1)として設定され、右旋回用のモーメント(−M
と設定)を与える時に変速比増減量Δρが(<1)とし
て設定される。この変速比設定マップm1は車両のスリ
ップ率と駆動トルクが比例する領域(駆動トルクが過度
に大きくない領域)にある点と、左右輪のスリップ率の
差は無段変速機13の変速比ρrに対応する点と、車両
のヨーモーメントMは左右輪の駆動トルク差に対応する
点とに基づき、各車両特性を考慮して設定される。
13の変速比を1.0(ヨーモーメントゼロ)より増減
変化させて、ヨーモーメントMを車体に積極的に生じさ
せるべく設定される。ここで、車体に左旋回用のモーメ
ント(+Mと設定)を与える時に変速比増減量Δρが
(>1)として設定され、右旋回用のモーメント(−M
と設定)を与える時に変速比増減量Δρが(<1)とし
て設定される。この変速比設定マップm1は車両のスリ
ップ率と駆動トルクが比例する領域(駆動トルクが過度
に大きくない領域)にある点と、左右輪のスリップ率の
差は無段変速機13の変速比ρrに対応する点と、車両
のヨーモーメントMは左右輪の駆動トルク差に対応する
点とに基づき、各車両特性を考慮して設定される。
【0037】一方、一対の回転センサ27,28の検出
信号により、第1プーリ15(右車軸10と同一回転)
と第2プーリ20(左車軸10及び迂回軸17と同一回
転)との実際の変速比ρr(=VRR/VRL)が演算され
ている。この変速比ρrと変速比設定マップm1により
求めた変速比増減量Δρは加算されて目標変速比ρoが
演算される。更に、図4にはシーブ押圧力設定マップm
2が示される。このシーブ押圧力設定マップm2は無段
変速機13の変速比を1.0(第1プーリ15と第2プ
ーリ20に対する巻き掛け径を同一とした時)より増減
変化させるのに要する固定シーブ16,21に対する可
動シーブ23,24のシーブ押圧力FA、FBを設定す
る。
信号により、第1プーリ15(右車軸10と同一回転)
と第2プーリ20(左車軸10及び迂回軸17と同一回
転)との実際の変速比ρr(=VRR/VRL)が演算され
ている。この変速比ρrと変速比設定マップm1により
求めた変速比増減量Δρは加算されて目標変速比ρoが
演算される。更に、図4にはシーブ押圧力設定マップm
2が示される。このシーブ押圧力設定マップm2は無段
変速機13の変速比を1.0(第1プーリ15と第2プ
ーリ20に対する巻き掛け径を同一とした時)より増減
変化させるのに要する固定シーブ16,21に対する可
動シーブ23,24のシーブ押圧力FA、FBを設定す
る。
【0038】ここでは、目標変速比ρoが1.0で第1
第2プーリ15,20の各シーブ押圧力FA、FBを最小
値F0に設定する。この場合、第1第2プーリ15,2
0は無端ベルト22をスリップのない状態で巻き掛けす
るが、トルク伝達は成さない状態を保持できるよう、最
小値F0が設定される。一方、目標変速比ρoが1.0
を上回る左旋回の場合、第1プーリ15の巻き掛け径が
増加し、第2プーリ20の巻き掛け径が減少する必要が
あり、ここでは第1プーリ15の押圧力FAが増加設定
され、第2プーリ20の押圧力FBが最小値F0に保持
される。逆に、目標変速比ρoが1.0を下回る右旋回
の場合、第1プーリ15の巻き掛け径が減少し、第2プ
ーリ20の巻き掛け径が増加する必要があり、ここでは
第1プーリ15の押圧力FAが最小値F0に保持され、
第2プーリ20の押圧力FBが増加設定される。
第2プーリ15,20の各シーブ押圧力FA、FBを最小
値F0に設定する。この場合、第1第2プーリ15,2
0は無端ベルト22をスリップのない状態で巻き掛けす
るが、トルク伝達は成さない状態を保持できるよう、最
小値F0が設定される。一方、目標変速比ρoが1.0
を上回る左旋回の場合、第1プーリ15の巻き掛け径が
増加し、第2プーリ20の巻き掛け径が減少する必要が
あり、ここでは第1プーリ15の押圧力FAが増加設定
され、第2プーリ20の押圧力FBが最小値F0に保持
される。逆に、目標変速比ρoが1.0を下回る右旋回
の場合、第1プーリ15の巻き掛け径が減少し、第2プ
ーリ20の巻き掛け径が増加する必要があり、ここでは
第1プーリ15の押圧力FAが最小値F0に保持され、
第2プーリ20の押圧力FBが増加設定される。
【0039】このようなシーブ押圧力設定マップm2に
よって設定されたシーブ押圧力FA、FBは、同押圧力を
発生させるに要する油圧を両プーリの第1シリンダ25
と第2シリンダ26に供給することによって達成され
る。ここでは、CVTECU32の変速操作手段A3を
成すデューティー駆動部321が第1シリンダ25と第
2シリンダ26の油圧PA、PBを達成できる各デューテ
ィー比DU1、DU2を演算し、同出力で第1、第2電
磁制御弁36,37を介して第1、第2変速比制御弁3
4,35を駆動し、第1シリンダ25と第2シリンダ2
6に油圧PA、PBを供給し、第1プーリ15及び第2プ
ーリ20の巻き掛け径を増減させ、目標変速比ρoを達
成している。次に、図1の車両用駆動力調整装置の作動
を説明する。
よって設定されたシーブ押圧力FA、FBは、同押圧力を
発生させるに要する油圧を両プーリの第1シリンダ25
と第2シリンダ26に供給することによって達成され
る。ここでは、CVTECU32の変速操作手段A3を
成すデューティー駆動部321が第1シリンダ25と第
2シリンダ26の油圧PA、PBを達成できる各デューテ
ィー比DU1、DU2を演算し、同出力で第1、第2電
磁制御弁36,37を介して第1、第2変速比制御弁3
4,35を駆動し、第1シリンダ25と第2シリンダ2
6に油圧PA、PBを供給し、第1プーリ15及び第2プ
ーリ20の巻き掛け径を増減させ、目標変速比ρoを達
成している。次に、図1の車両用駆動力調整装置の作動
を説明する。
【0040】前後左右の車輪6,7,11,12はエン
ジンよりの出力回転をセンタデフ2、前後ペラシャフト
3,4、前後デフ5,8等を介して伝達されて駆動され
るが、後左右輪11,12に入力される駆動力は、無段
変速機13の変速比ρr相当の移動トルクΔTによって
調整される。CVTECU32は操蛇角センサ40、ヨ
ーレートセンサ41、車速検出用の一対の回転センサ4
2,43、実変速比ρr検出用の一対の回転センサ2
7,28等の各出力値を車両の走行状態に応じて順次取
り込み、同値に基づき油圧回路29内の第1、第2電磁
制御弁36,37を介し無段変速機13の変速比を調整
し、後左右輪11,12への移動トルクΔTが調整され
る。
ジンよりの出力回転をセンタデフ2、前後ペラシャフト
3,4、前後デフ5,8等を介して伝達されて駆動され
るが、後左右輪11,12に入力される駆動力は、無段
変速機13の変速比ρr相当の移動トルクΔTによって
調整される。CVTECU32は操蛇角センサ40、ヨ
ーレートセンサ41、車速検出用の一対の回転センサ4
2,43、実変速比ρr検出用の一対の回転センサ2
7,28等の各出力値を車両の走行状態に応じて順次取
り込み、同値に基づき油圧回路29内の第1、第2電磁
制御弁36,37を介し無段変速機13の変速比を調整
し、後左右輪11,12への移動トルクΔTが調整され
る。
【0041】CVTECU32では、図12に示すよう
な制御プログラムに沿って実ヨーレートγrと目標ヨー
レートγoとからフィードバックを行い、偏差ΔγをP
I制御によって排除するようにしている。以下、図12
に示す制御プログラムに沿って作動を説明する。
な制御プログラムに沿って実ヨーレートγrと目標ヨー
レートγoとからフィードバックを行い、偏差ΔγをP
I制御によって排除するようにしている。以下、図12
に示す制御プログラムに沿って作動を説明する。
【0042】まず、図示しないメインスイッチのオンに
よって制御がスタートすると、各センサより操蛇角
δf、ヨーレートγr、前左右輪速度VfR、VfL、第1
プーリ15と第2プーリ20との速度である後左右輪速
度VRR、VRLが取り込まれる(ステップs1)。ステッ
プs2,s3では前左右輪速度VfR、VfLの平均値を車
両の車体速度V(=VfR/VfL)として演算し、後左右
輪速度の平均値を無段変速機13の実際の変速比ρr
(=VRR/VRL)として演算する。ステップs4では車
体速度V(=VfR/VfL)と、現在の操蛇角δfを変数
とし、ホイールベースLとスタビリティファクタKを定
数として(8)式より理論ヨーレートγoが算出され
る。
よって制御がスタートすると、各センサより操蛇角
δf、ヨーレートγr、前左右輪速度VfR、VfL、第1
プーリ15と第2プーリ20との速度である後左右輪速
度VRR、VRLが取り込まれる(ステップs1)。ステッ
プs2,s3では前左右輪速度VfR、VfLの平均値を車
両の車体速度V(=VfR/VfL)として演算し、後左右
輪速度の平均値を無段変速機13の実際の変速比ρr
(=VRR/VRL)として演算する。ステップs4では車
体速度V(=VfR/VfL)と、現在の操蛇角δfを変数
とし、ホイールベースLとスタビリティファクタKを定
数として(8)式より理論ヨーレートγoが算出され
る。
【0043】 γo=V×δf/L×(1+K・V2)・・・・・・(8) ステップs5では現在のヨーレートγrと理論ヨーレー
トγoとの偏差Δγが求められ、次いで、偏差Δγに応
じた比例項YP(Δγ)、偏差Δγおよび時間積分に応
じた積分項ΣYI(Δγ)が求められ、フィードバック
補正係数YFBる。ここでは、実際のヨーレートγrを理
論ヨーレートγoに近づけるべくフィードバック制御を
行うべく、フィードバック補正係数YFBを算出する。こ
の場合、偏差Δγに応じた比例項YP(Δγ)、偏差Δ
γおよび時間積分に応じた積分項ΣYI(Δγ)が適宜
演算され、これら値は加算されてフィードバック補正係
数YFBが演算され、更に、理論ヨーレートγoはフィー
ドバック補正係数YFBの比率だけ修正すべく(1+
YFB)が乗算され、設定ヨーレートγc(=(1+
YFB)×γo)を演算する。
トγoとの偏差Δγが求められ、次いで、偏差Δγに応
じた比例項YP(Δγ)、偏差Δγおよび時間積分に応
じた積分項ΣYI(Δγ)が求められ、フィードバック
補正係数YFBる。ここでは、実際のヨーレートγrを理
論ヨーレートγoに近づけるべくフィードバック制御を
行うべく、フィードバック補正係数YFBを算出する。こ
の場合、偏差Δγに応じた比例項YP(Δγ)、偏差Δ
γおよび時間積分に応じた積分項ΣYI(Δγ)が適宜
演算され、これら値は加算されてフィードバック補正係
数YFBが演算され、更に、理論ヨーレートγoはフィー
ドバック補正係数YFBの比率だけ修正すべく(1+
YFB)が乗算され、設定ヨーレートγc(=(1+
YFB)×γo)を演算する。
【0044】ここでは、図10の操蛇角δf変位に沿っ
て、図11に示すPI制御を行うこととなり、即ち、実
際のヨーレートγrを理論ヨーレートγoに修正するに
際し、偏差Δγをフィードバック補正係数YFBで修正し
て修正目標を設定ヨーレートγcに設定して制御するの
で、応答性の良い制御を実行できる。理論ヨーレートγ
oはフィードバック補正係数YFBの比率だけ修正され、
即ち、(1+YFB)を乗算し、設定ヨーレートγc(=
(1+YFB)×γo)を算出している。ステップs6,
s7に進むと、設定ヨーレートγcに予め設定されてい
るモーメント変換係数mαを乗算してヨーモーメントM
を演算する。次いで、変速比設定マップm1に沿って、
ヨーモーメントM相当の変速比増減量Δρが演算され
る。
て、図11に示すPI制御を行うこととなり、即ち、実
際のヨーレートγrを理論ヨーレートγoに修正するに
際し、偏差Δγをフィードバック補正係数YFBで修正し
て修正目標を設定ヨーレートγcに設定して制御するの
で、応答性の良い制御を実行できる。理論ヨーレートγ
oはフィードバック補正係数YFBの比率だけ修正され、
即ち、(1+YFB)を乗算し、設定ヨーレートγc(=
(1+YFB)×γo)を算出している。ステップs6,
s7に進むと、設定ヨーレートγcに予め設定されてい
るモーメント変換係数mαを乗算してヨーモーメントM
を演算する。次いで、変速比設定マップm1に沿って、
ヨーモーメントM相当の変速比増減量Δρが演算され
る。
【0045】ここで左ヨーモーメント(+Mと設定)で
は変速比増減量Δρが(>1)に、右ヨーモーメント
(−Mと設定)では変速比増減量Δρが(<1)に設定
される。ステップs8、s9、s10に進むと、実際の
変速比ρr(=VRR/VRL)と変速比増減量Δρが加算
されて目標変速比ρoが演算される。次いで、シーブ押
圧力設定マップm2に沿って、目標変速比ρo相当のシ
ーブ押圧力FA、FBが設定される。更に、このシーブ押
圧力FA、FBは同押圧力相当の油圧PA、PBを達成でき
る各デューティー比DUA、DUBに変換される。ステッ
プs11では、デューティー比DUA、DUBで第1、第
2電磁制御弁36,37を駆動し、1制御周期が終了す
る。
は変速比増減量Δρが(>1)に、右ヨーモーメント
(−Mと設定)では変速比増減量Δρが(<1)に設定
される。ステップs8、s9、s10に進むと、実際の
変速比ρr(=VRR/VRL)と変速比増減量Δρが加算
されて目標変速比ρoが演算される。次いで、シーブ押
圧力設定マップm2に沿って、目標変速比ρo相当のシ
ーブ押圧力FA、FBが設定される。更に、このシーブ押
圧力FA、FBは同押圧力相当の油圧PA、PBを達成でき
る各デューティー比DUA、DUBに変換される。ステッ
プs11では、デューティー比DUA、DUBで第1、第
2電磁制御弁36,37を駆動し、1制御周期が終了す
る。
【0046】ここで、直進時であると、図7に示すよう
に、目標変速比ρoが1.0に設定され、第1第2プー
リ15,20の各シーブ押圧力FA、FBが最小値F0に
設定され、第1第2プーリ15,20は無端ベルト22
をスリップのない状態で巻き掛けし、移動トルクの伝達
は成されず、後左右輪11,12は入力トルクTINに対
し、後デフ8で分割された分割トルク1/2×TINのみ
を受けてそれぞれ回転駆動する。一方、左旋回である
と、図8に示すように、目標変速比ρoが1.0を上回
り、第1プーリ15の押圧力FAが増加設定され、第2
プーリ20の押圧力FBが最小値F0に保持され、第1
プーリ15の巻き掛け径が増加し、第2プーリ20の巻
き掛け径が減少し、回転の速いスリップ率の高い後左車
輪11に後右車輪12側より移動トルクΔTが伝達さ
れ、後左車輪11のトルクがTL=1/2×TIN+Δ
T、後右車輪12のトルクがTR=1/2×TIN−ρ×
ΔTとなり、左旋回が応答性良くなされる。
に、目標変速比ρoが1.0に設定され、第1第2プー
リ15,20の各シーブ押圧力FA、FBが最小値F0に
設定され、第1第2プーリ15,20は無端ベルト22
をスリップのない状態で巻き掛けし、移動トルクの伝達
は成されず、後左右輪11,12は入力トルクTINに対
し、後デフ8で分割された分割トルク1/2×TINのみ
を受けてそれぞれ回転駆動する。一方、左旋回である
と、図8に示すように、目標変速比ρoが1.0を上回
り、第1プーリ15の押圧力FAが増加設定され、第2
プーリ20の押圧力FBが最小値F0に保持され、第1
プーリ15の巻き掛け径が増加し、第2プーリ20の巻
き掛け径が減少し、回転の速いスリップ率の高い後左車
輪11に後右車輪12側より移動トルクΔTが伝達さ
れ、後左車輪11のトルクがTL=1/2×TIN+Δ
T、後右車輪12のトルクがTR=1/2×TIN−ρ×
ΔTとなり、左旋回が応答性良くなされる。
【0047】他方、右旋回であると、図9に示すよう
に、目標変速比ρoが1.0を下回り、第1プーリ15
の押圧力FAが最小値F0に保持され、第2プーリ20
の押圧力FBが増加設定され、第1プーリ15の巻き掛
け径が減少し、第2プーリ20の巻き掛け径が増加し、
回転の速いスリップ率の高い後右車輪12に後左車輪1
1側より移動トルクΔTが伝達され、後左車輪11のト
ルクがTL=1/2×TIN−ΔT、後右車輪12のトル
クがTR=1/2×TIN+ρ×ΔTとなり、右旋回が応
答性良くなされる。
に、目標変速比ρoが1.0を下回り、第1プーリ15
の押圧力FAが最小値F0に保持され、第2プーリ20
の押圧力FBが増加設定され、第1プーリ15の巻き掛
け径が減少し、第2プーリ20の巻き掛け径が増加し、
回転の速いスリップ率の高い後右車輪12に後左車輪1
1側より移動トルクΔTが伝達され、後左車輪11のト
ルクがTL=1/2×TIN−ΔT、後右車輪12のトル
クがTR=1/2×TIN+ρ×ΔTとなり、右旋回が応
答性良くなされる。
【0048】このように、図1の車両用駆動力調整装置
は,変速比演算手段A1と変速比決定手段A2と変速操
作手段A3とからなる変速手段Aを備える(図3参
照)。
は,変速比演算手段A1と変速比決定手段A2と変速操
作手段A3とからなる変速手段Aを備える(図3参
照)。
【0049】ここで、変速比演算手段A1が第1プーリ
15(右車軸10と同一回転)と第2プーリ20の回転
速度VRR、VRLとの回転速度差に対応した変速比ρr
(=VRR/VRL)を演算し、変速比決定手段A2が変速
比ρrからの変速比増減量Δρを車両の走行状態に基づ
いて決定し、即ち、ヨーレートセンサ41により検出さ
れた実ヨーレートγrを操舵各センサ40により検出さ
れた操舵角δfと車体速度V(=VfR/VfL)とから求
めた理論ヨーレートγoに近づけるべく、フィードバッ
ク制御を行うので、フィードバック制御を行って得られ
た変速比増加量Δρを基に第1、第2プーリの可動シー
ブ23,24を摺動させるので、その変速比増減量Δρ
に応じた移動トルクΔTの調整が左右輪間で成され、そ
の移動トルクに応じて車両を応答性良く旋回させ、旋回
特性を向上させる。
15(右車軸10と同一回転)と第2プーリ20の回転
速度VRR、VRLとの回転速度差に対応した変速比ρr
(=VRR/VRL)を演算し、変速比決定手段A2が変速
比ρrからの変速比増減量Δρを車両の走行状態に基づ
いて決定し、即ち、ヨーレートセンサ41により検出さ
れた実ヨーレートγrを操舵各センサ40により検出さ
れた操舵角δfと車体速度V(=VfR/VfL)とから求
めた理論ヨーレートγoに近づけるべく、フィードバッ
ク制御を行うので、フィードバック制御を行って得られ
た変速比増加量Δρを基に第1、第2プーリの可動シー
ブ23,24を摺動させるので、その変速比増減量Δρ
に応じた移動トルクΔTの調整が左右輪間で成され、そ
の移動トルクに応じて車両を応答性良く旋回させ、旋回
特性を向上させる。
【0050】更に、無段変速機13によって移動トルク
ΔTが左右輪の一方より他方に移動されるので、エネル
ギロスが少なく、しかも、現在の変速比ρrとその変速
比を補正する変速比増減量Δρとで目標変速比ρoを設
定するので、車両の現在の旋回状態を基準にした変速比
制御、即ち、旋回制御ができ、この旋回制御を精度及び
応答性良い行え、結果として、制御が安定化する。次
に、図1の車両用駆動力調整装置を備えた車両の旋回作
動特性を順次説明する。
ΔTが左右輪の一方より他方に移動されるので、エネル
ギロスが少なく、しかも、現在の変速比ρrとその変速
比を補正する変速比増減量Δρとで目標変速比ρoを設
定するので、車両の現在の旋回状態を基準にした変速比
制御、即ち、旋回制御ができ、この旋回制御を精度及び
応答性良い行え、結果として、制御が安定化する。次
に、図1の車両用駆動力調整装置を備えた車両の旋回作
動特性を順次説明する。
【0051】図13乃至図24には左右後輪間での移動
トルクの調整が成されない従来車両の特性を破線bで、
本発明の車両用駆動力調整装置を備えた車両の特性を実
線aでそれぞれ示した。図13には(7)式で表される
操舵比δf/δfoと横加速度との関係が示され、図14
にはその時車両に作用したヨーモーメントMが示され
る。ここでは、旋回半径が50m、前後加速度が0.1
m/s2に設定された。この場合、旋回時において、操
蛇角の切り込み量が線形特性域に保持されているのは、
従来車両においては横加速度が4m/s2までであった
のに対し、本発明の適用車両では、線形特性域が横加速
度6m/s2まで拡大しており、ヨーモーメントMの付
加によって旋回特性が向上していることが明らかであ
る。
トルクの調整が成されない従来車両の特性を破線bで、
本発明の車両用駆動力調整装置を備えた車両の特性を実
線aでそれぞれ示した。図13には(7)式で表される
操舵比δf/δfoと横加速度との関係が示され、図14
にはその時車両に作用したヨーモーメントMが示され
る。ここでは、旋回半径が50m、前後加速度が0.1
m/s2に設定された。この場合、旋回時において、操
蛇角の切り込み量が線形特性域に保持されているのは、
従来車両においては横加速度が4m/s2までであった
のに対し、本発明の適用車両では、線形特性域が横加速
度6m/s2まで拡大しており、ヨーモーメントMの付
加によって旋回特性が向上していることが明らかであ
る。
【0052】図15には操蛇角固定で、旋回半径が30
m、前後加速度が2.5m/s2に設定された場合の旋
回軌道を示し、図16、図17には、その時車両に作用
したヨーモーメントM、ヨーレートγrが示される。こ
の場合、従来車両より本発明の適用車両の方が基準旋回
軌道Brに近く、ヨーレートγrの変動に伴うヨーモー
メントMの付加によって旋回特性が向上していることが
明らかである。図18には操蛇角固定で、旋回半径が5
0m、前後加速度が−2.5m/s2に設定されたエン
ジンブレーキ走行の場合の旋回軌道を示し、図19、図
20には、その時車両に作用したヨーモーメント−M
(右旋回用)、ヨーレートγrが示される。この場合、
従来車両より本発明の適用車両の方が基準旋回軌道Br
に近く、ヨーレートγrの変動に伴う負のヨーモーメン
ト−M(右旋回用)の付加によって旋回精度が向上して
いる。
m、前後加速度が2.5m/s2に設定された場合の旋
回軌道を示し、図16、図17には、その時車両に作用
したヨーモーメントM、ヨーレートγrが示される。こ
の場合、従来車両より本発明の適用車両の方が基準旋回
軌道Brに近く、ヨーレートγrの変動に伴うヨーモー
メントMの付加によって旋回特性が向上していることが
明らかである。図18には操蛇角固定で、旋回半径が5
0m、前後加速度が−2.5m/s2に設定されたエン
ジンブレーキ走行の場合の旋回軌道を示し、図19、図
20には、その時車両に作用したヨーモーメント−M
(右旋回用)、ヨーレートγrが示される。この場合、
従来車両より本発明の適用車両の方が基準旋回軌道Br
に近く、ヨーレートγrの変動に伴う負のヨーモーメン
ト−M(右旋回用)の付加によって旋回精度が向上して
いる。
【0053】図21には時速30Km/sで車線変更
(レーンチェンジ)した際の走行軌道が示され、図22
にはその時の、操蛇角δfが、図23にはヨーモーメン
トMが示される。この場合、従来車両より本発明の適用
車両の方がヨーモーメントの付加により操蛇角δfの直
進位置(δf=0)への収束が早くなっており、操縦安
定性が向上していることが明らかと成っている。図24
には、レーンチェンジ時における操蛇角(rad)とヨ
ーレート(rad/s)の非線形の挙動が示される。こ
こで、従来車両より本発明の適用車両の方が理想線BL
に沿った広がり幅が狭く、この点でも直進走行への収束
が早く、操縦安定性が向上していることが明らかと成っ
ている。
(レーンチェンジ)した際の走行軌道が示され、図22
にはその時の、操蛇角δfが、図23にはヨーモーメン
トMが示される。この場合、従来車両より本発明の適用
車両の方がヨーモーメントの付加により操蛇角δfの直
進位置(δf=0)への収束が早くなっており、操縦安
定性が向上していることが明らかと成っている。図24
には、レーンチェンジ時における操蛇角(rad)とヨ
ーレート(rad/s)の非線形の挙動が示される。こ
こで、従来車両より本発明の適用車両の方が理想線BL
に沿った広がり幅が狭く、この点でも直進走行への収束
が早く、操縦安定性が向上していることが明らかと成っ
ている。
【0054】上述のところにおいて、無段変速機13は
可動シーブ23,24を駆動する油圧アクチュエータと
して第1シリンダ25と第2シリンダ26を用いたが、
これに代えて、図25に示すような無段変速機13aを
用いても良い。ここでの無段変速機13aは、可動シー
ブ23,24のアクチュエータとして電磁ソレノイド4
4,45を採用し、電磁ソレノイド44,45の電磁力
をシーブ押圧力FA、FBとして用いる。ここでも可動シ
ーブ23,24は固定シーブ16,21側に相対回転不
可に相対間隔を接離可能に対設される。なお、電磁ソレ
ノイド44,45は図示しない駆動回路を介しCVTE
CU32に接続され、シーブ押圧力FA、FB相当の出力
電流IA、IBの供給を受けて、第1プーリ15と第2プ
ーリ20との巻き掛け径を調整され、変速比ρrが調整
される。この無段変速機13aも図5の無段変速機13
と同様に本発明の車両用駆動力調整装置に採用され、同
様の作用効果を示す。
可動シーブ23,24を駆動する油圧アクチュエータと
して第1シリンダ25と第2シリンダ26を用いたが、
これに代えて、図25に示すような無段変速機13aを
用いても良い。ここでの無段変速機13aは、可動シー
ブ23,24のアクチュエータとして電磁ソレノイド4
4,45を採用し、電磁ソレノイド44,45の電磁力
をシーブ押圧力FA、FBとして用いる。ここでも可動シ
ーブ23,24は固定シーブ16,21側に相対回転不
可に相対間隔を接離可能に対設される。なお、電磁ソレ
ノイド44,45は図示しない駆動回路を介しCVTE
CU32に接続され、シーブ押圧力FA、FB相当の出力
電流IA、IBの供給を受けて、第1プーリ15と第2プ
ーリ20との巻き掛け径を調整され、変速比ρrが調整
される。この無段変速機13aも図5の無段変速機13
と同様に本発明の車両用駆動力調整装置に採用され、同
様の作用効果を示す。
【0055】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、無段
変速機を備えた車両用駆動力調整装置が変速手段と変速
操作手段を備え、特に、変速手段は変速比演算手段と変
速比決定手段と変速操作手段とを備える。
変速機を備えた車両用駆動力調整装置が変速手段と変速
操作手段を備え、特に、変速手段は変速比演算手段と変
速比決定手段と変速操作手段とを備える。
【0056】ここで、変速比演算手段が第1回転速度検
出手段により検出された第1回転軸側の回転速度と第2
回転速度検出手段により検出された第2回転軸側の回転
速度との回転速度差に対応した無段変速機の変速比を演
算し、変速比決定手段が変速比演算手段により演算され
た変速比からの変速比増減量を車両の走行状態に基づい
て決定し、変速操作手段が変速比決定手段により決定さ
れた変速比増減量を基に第1プーリの可動シーブ及び第
2プーリの可動シーブを摺動させるので、その変速比増
減量に応じた移動トルクが左右輪間で増減調整され、そ
のトルク移動に応じて車両にヨーモーメントを付加して
応答性良く旋回させ、旋回特性を向上させる。更に、無
段変速機によって移動トルクが左右輪の一方より他方に
移動されるので、エネルギロスが少なく、しかも、現在
の変速比とその変速比を補正する変速比増減量とで目標
変速比を設定するので、車両の現在の旋回状態を基準に
した旋回制御ができ、この旋回制御を精度及び応答性良
い行え、結果として、旋回制御が安定化する。
出手段により検出された第1回転軸側の回転速度と第2
回転速度検出手段により検出された第2回転軸側の回転
速度との回転速度差に対応した無段変速機の変速比を演
算し、変速比決定手段が変速比演算手段により演算され
た変速比からの変速比増減量を車両の走行状態に基づい
て決定し、変速操作手段が変速比決定手段により決定さ
れた変速比増減量を基に第1プーリの可動シーブ及び第
2プーリの可動シーブを摺動させるので、その変速比増
減量に応じた移動トルクが左右輪間で増減調整され、そ
のトルク移動に応じて車両にヨーモーメントを付加して
応答性良く旋回させ、旋回特性を向上させる。更に、無
段変速機によって移動トルクが左右輪の一方より他方に
移動されるので、エネルギロスが少なく、しかも、現在
の変速比とその変速比を補正する変速比増減量とで目標
変速比を設定するので、車両の現在の旋回状態を基準に
した旋回制御ができ、この旋回制御を精度及び応答性良
い行え、結果として、旋回制御が安定化する。
【0057】請求項2の発明では、請求項1記載の車両
用駆動力調整装置において、特に、ヨーレート検出手段
と、操舵角検出手段と、車体速度検出手段とを備え、更
に、変速比決定手段が、ヨーレート検出手段により検出
された実ヨーレートを、操舵角検出手段により検出され
た操舵角と車体速度検出手段により検出された車体速度
とから求めた理論ヨーレートに近づけるべく、フィード
バック制御を行う。このため、実ヨーレートを理論ヨー
レートに近づけるべく、フィードバック制御を行い、そ
のヨーレートの偏差に基づき変速比増減量が決定され、
その変速比増減量に応じた移動トルクの調整が左右輪間
で成されるので、車両のヨーレートに応じて移動トルク
を調整し、車両を応答性良く旋回させ、旋回特性を向上
させることができる。
用駆動力調整装置において、特に、ヨーレート検出手段
と、操舵角検出手段と、車体速度検出手段とを備え、更
に、変速比決定手段が、ヨーレート検出手段により検出
された実ヨーレートを、操舵角検出手段により検出され
た操舵角と車体速度検出手段により検出された車体速度
とから求めた理論ヨーレートに近づけるべく、フィード
バック制御を行う。このため、実ヨーレートを理論ヨー
レートに近づけるべく、フィードバック制御を行い、そ
のヨーレートの偏差に基づき変速比増減量が決定され、
その変速比増減量に応じた移動トルクの調整が左右輪間
で成されるので、車両のヨーレートに応じて移動トルク
を調整し、車両を応答性良く旋回させ、旋回特性を向上
させることができる。
【図1】本発明の一実施例としての車両用駆動力調整装
置を装備した車両の概略構成図である。
置を装備した車両の概略構成図である。
【図2】図1の車両の概略側面図である。
【図3】図1の車両用駆動力調整装置の構成手段のブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】図1の車両用駆動力調整装置のCVTECUが
行う制御の機能ブロック図である。
行う制御の機能ブロック図である。
【図5】図1の車両用駆動力調整装置で用いる無段変速
機の断面図である。
機の断面図である。
【図6】図5の無段変速機に接続された油圧回路のブロ
ック面である。
ック面である。
【図7】図1の車両用駆動力調整装置の直進時における
トルク移動を説明する図である。
トルク移動を説明する図である。
【図8】図1の車両用駆動力調整装置の左旋回時におけ
るトルク移動を説明する図である。
るトルク移動を説明する図である。
【図9】図1の車両用駆動力調整装置の右旋回時におけ
るトルク移動を説明する図である。
るトルク移動を説明する図である。
【図10】図1の車両用駆動力調整装置の操蛇角の経時
変化特性線図である。
変化特性線図である。
【図11】図1の車両用駆動力調整装置のヨーレートフ
ィードバック係数の経時変化特性線図である。
ィードバック係数の経時変化特性線図である。
【図12】図1の車両用駆動力調整装置の行う制御プロ
グラムのフローチャートである。
グラムのフローチャートである。
【図13】図1の車両用駆動力調整装置を装備した車両
と非装備車両の舵角比−横加速度特性を比較した線図で
ある。
と非装備車両の舵角比−横加速度特性を比較した線図で
ある。
【図14】図13の装備車両と非装備車両のヨーモーメ
ント−横加速度特性を比較した線図である。
ント−横加速度特性を比較した線図である。
【図15】図1の車両用駆動力調整装置を装備した車両
と非装備車両の操蛇角一定での旋回軌道の特性を比較し
た線図である。
と非装備車両の操蛇角一定での旋回軌道の特性を比較し
た線図である。
【図16】図15の装備車両と非装備車両のヨーモーメ
ント−時間特性を比較した線図である。
ント−時間特性を比較した線図である。
【図17】図15の装備車両と非装備車両のヨーレート
−時間特性を比較した線図である。
−時間特性を比較した線図である。
【図18】図1の車両用駆動力調整装置を装備した車両
と非装備車両の操蛇角一定で、エンジンブレーキ時の旋
回軌道の特性を比較した線図である。
と非装備車両の操蛇角一定で、エンジンブレーキ時の旋
回軌道の特性を比較した線図である。
【図19】図18の装備車両と非装備車両のヨーモーメ
ント−時間特性を比較した線図である。
ント−時間特性を比較した線図である。
【図20】図18の装備車両と非装備車両のヨーレート
−時間特性を比較した線図である。
−時間特性を比較した線図である。
【図21】図1の車両用駆動力調整装置を装備した車両
のレーンチェンジ時の走行軌道を示す図である。
のレーンチェンジ時の走行軌道を示す図である。
【図22】図21の装備車両と非装備車両のレーンチェ
ンジ時における操蛇角の経時変化特性を比較した図であ
る。
ンジ時における操蛇角の経時変化特性を比較した図であ
る。
【図23】図21の装備車両のレーンチェンジ時におけ
るヨーモーメントの経時変化特性を示す図である。
るヨーモーメントの経時変化特性を示す図である。
【図24】図21の装備車両のレーンチェンジ時におけ
るヨーモーメント−操蛇角の特性線図である。
るヨーモーメント−操蛇角の特性線図である。
【図25】図1の車両用駆動力調整装置で用いることの
できる他の実施例としての無段変速機の断面図である。
できる他の実施例としての無段変速機の断面図である。
【図26】従来の車両用駆動力調整装置の概略構成図で
ある。
ある。
【図27】従来の他の車両用駆動力調整装置の概略構成
図である。
図である。
【図28】従来の他の車両用駆動力調整装置の概略構成
図である。
図である。
【図29】車両の動力伝達系及び車両の旋回時の4車輪
の挙動を概略的に示した斜視図である。
の挙動を概略的に示した斜視図である。
【図30】車両の旋回時の2車輪に加わる力を説明する
図である。
図である。
【図31】車両の旋回時の2車輪の挙動を概略的に示し
た平面図である。
た平面図である。
【図32】車両の操蛇角比−車速の二乗値の関係を示し
た線図である。
た線図である。
【図33】車両の旋回力−横すべり角の関係を示した線
図である。 11 後左輪 12 後右輪 15 第1プーリ 16 固定シーブ 20 第2プーリ 21 固定シーブ 22 無端ベルト 23 可動シーブ 24 可動シーブ 25 第1シリンダ 26 第2シリンダ 27 回転センサ 28 回転センサ 32 CVTECU 40 操蛇角センサ 42 回転センサ 43 回転センサ γr ヨーレート γr 実変速比 γo 理論ヨーレート Δρ 変速比増減量 ρo 目標変速比 ρr 実際の変速比 δf 操蛇角 VRR 後右輪速度 VRL 後左輪速度 VfR 回転速度 VfL 回転速度 V 車体速度 A 変速手段 A1 変速比演算手段 A2 変速比決定手段 A3 変速操作手段 ΔT 移動トルク M ヨーモーメント L ホイールベース K スタビリティファクタ
図である。 11 後左輪 12 後右輪 15 第1プーリ 16 固定シーブ 20 第2プーリ 21 固定シーブ 22 無端ベルト 23 可動シーブ 24 可動シーブ 25 第1シリンダ 26 第2シリンダ 27 回転センサ 28 回転センサ 32 CVTECU 40 操蛇角センサ 42 回転センサ 43 回転センサ γr ヨーレート γr 実変速比 γo 理論ヨーレート Δρ 変速比増減量 ρo 目標変速比 ρr 実際の変速比 δf 操蛇角 VRR 後右輪速度 VRL 後左輪速度 VfR 回転速度 VfL 回転速度 V 車体速度 A 変速手段 A1 変速比演算手段 A2 変速比決定手段 A3 変速操作手段 ΔT 移動トルク M ヨーモーメント L ホイールベース K スタビリティファクタ
Claims (2)
- 【請求項1】第1回転軸と第2回転軸との間に介装さ
れ、上記第1回転軸に連結され可動シーブを有する第1
プーリと、上記第2回転軸に連結され可動シーブを有す
る第2プーリと、上記第1プーリと上記第2プーリとを
連結する無端ベルトと、上記第1プーリと上記第2プー
リとの少なくとも何れか一方の上記可動シーブを摺動さ
せる上記無端ベルトの巻き掛け半径を変化させて上記第
1回転軸と上記第2回転軸との変速比を可変とする変速
手段とからなる無段変速機を備えた車両用駆動力調整装
置において、 上記変速手段が、 上記第1回転軸側の回転速度を検出する第1回転速度検
出手段と、 上記第2回転軸側の回転速度を検出する第2回転速度検
出手段と、 上記第1回転速度検出手段により検出された上記第1回
転軸側の回転速度と上記第2回転速度検出手段により検
出された上記第2回転軸側の回転速度との回転速度差に
対応した上記無段変速機の変速比を演算する変速比演算
手段と、 車両の走行状態に基づいて、上記変速比演算手段により
演算された上記変速比からの変速比増減量を決定する変
速比決定手段と、 同変速比決定手段により決定された上記変速比からの変
速比増減量を基に上記可動シーブを摺動させる変速操作
手段と、を備えたことを特徴とする車両用駆動力調整装
置。 - 【請求項2】請求項1記載の車両用駆動力調整装置にお
いて、車両のヨーレートを検出するヨーレート検出手段
と、 車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、 車両の車体速度を検出する車体速度検出手段とを備え、 上記変速比決定手段が、上記ヨーレート検出手段により
検出された実ヨーレートを、上記操舵角検出手段により
検出された操舵角と上記車体速度検出手段により検出さ
れた車体速度とから求めた理論ヨーレートに近づけるべ
くフィードバック制御を行うことによって上記変速比演
算手段により演算された上記変速比からの上記変速比増
減量を決定することを特徴とする車両用駆動力調整装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3884495A JPH08230504A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 車両用駆動力調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3884495A JPH08230504A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 車両用駆動力調整装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08230504A true JPH08230504A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12536514
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3884495A Pending JPH08230504A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 車両用駆動力調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08230504A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007131108A (ja) * | 2005-11-09 | 2007-05-31 | Toyota Motor Corp | 駆動装置 |
| JP4832439B2 (ja) * | 2004-09-10 | 2011-12-07 | ルノー・エス・アー・エス | 方向転換状態に適応化された、自動車の動力装置の変速機の設定点の作成方法および関連する装置 |
| JP2022189780A (ja) * | 2021-06-10 | 2022-12-22 | フェラーリ エッセ.ピー.アー. | 同じ車軸の車輪に作用する独立したエンジンを有する道路車両の制御方法及び関連する道路車両 |
-
1995
- 1995-02-27 JP JP3884495A patent/JPH08230504A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4832439B2 (ja) * | 2004-09-10 | 2011-12-07 | ルノー・エス・アー・エス | 方向転換状態に適応化された、自動車の動力装置の変速機の設定点の作成方法および関連する装置 |
| JP2007131108A (ja) * | 2005-11-09 | 2007-05-31 | Toyota Motor Corp | 駆動装置 |
| JP2022189780A (ja) * | 2021-06-10 | 2022-12-22 | フェラーリ エッセ.ピー.アー. | 同じ車軸の車輪に作用する独立したエンジンを有する道路車両の制御方法及び関連する道路車両 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000606 |