JPH08231477A - 光学活性β−アミノエステル類の製造方法 - Google Patents

光学活性β−アミノエステル類の製造方法

Info

Publication number
JPH08231477A
JPH08231477A JP7038929A JP3892995A JPH08231477A JP H08231477 A JPH08231477 A JP H08231477A JP 7038929 A JP7038929 A JP 7038929A JP 3892995 A JP3892995 A JP 3892995A JP H08231477 A JPH08231477 A JP H08231477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
group
formula
substituted
optically active
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7038929A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Sato
耕司 佐藤
Toshiaki Tojo
俊明 東條
Tsutomu Ehata
勉 江幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP7038929A priority Critical patent/JPH08231477A/ja
Publication of JPH08231477A publication Critical patent/JPH08231477A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 R1R2C=CHCOOR3(R1及びR2はアルキル基等を示
すが、R1及びR2が同一ではなく、R3はアルキル基等を示
す)の化合物とHNR4R5(R4及びR5はアルキル基等を示
す)の化合物とを三置換希土類金属類の存在下に反応さ
せる一般式3の光学活性なβ−アミノエステル化合物の
製造方法。 (R1、R2、R3、R4、及びR5は上記の定義のとおりであ
り、*はS−配置若しくはR−配置の不斉炭素原子を示
す) 【効果】 高い不斉収率で容易に入手可能な原料から簡
便に光学活性アミノエステルを製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬や農薬の合成中間
体として有用な光学活性なβ−アミノエステル類の合成
法に関するものである。より具体的には、触媒の存在下
に原料であるα,β−不飽和エステル化合物とアミン化
合物とを反応させ、新たな不斉中心を誘導することによ
り光学活性なβ−アミノエステル類を製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】β−アミノエステルは、生理活性を有す
る天然有機化合物の部分構造として知られており、特
に、アミノ基が置換している不斉炭素に由来する光学活
性体は重要である。また、β−アミノエステル化合物
は、例えばACE阻害作用を有する医薬品であるKRI 13
14の合成前駆体や、抗菌作用を有するβ−ラクタム類の
合成中間体としても使用されている(J. Am. Chem. So
c., 114, 5427, 1992)。
【0003】光学活性なβ−アミノエステル類の製造方
法としては、大別して、以下の4つの手法:(a) 天然物
から容易に入手可能な光学活性α−アミノエステル類の
炭素側鎖を伸長してβ−アミノエステル類にする方法;
(b) 天然のβ−アミノ酸である光学活性アスパラギン酸
誘導体から変換する方法;(c) β−アミノグルタル酸誘
導体を酵素で分割して目的物に変換する方法;及び、
(d) α,β不飽和エステル類にアミン類を反応させる方
法が知られている。
【0004】しかしながら、第1の方法は原料に用いる
アミノ酸の種類が限られており、目的の置換基を持つ光
学活性β−アミノエステル類を製造するには多工程を必
要とするという問題があり、場合によっては目的化合物
の製造が困難となる場合があった。また、第2および第
3の方法は、特定の化合物であるアスパラギン酸誘導体
やβ−アミノグルタル酸誘導体から目的の置換基を持つ
光学活性β−アミノエステル類への変換に多工程を必要
とし、製造が不可能になることがあった。さらに、第4
の方法は、種々の光学活性β−アミノエステル類の製造
をデザインできる方法ではあるが、一般に反応性が低い
ので過酷な反応条件を必要とすること、収率が低く反応
に長時間を要すること、並びに、得られたβ−アミノエ
ステル類の光学純度が低いこと等の問題点があった。
【0005】第4の方法については、例えば、高圧下に
反応を行なう方法 (d'Angelo, et al., J. Am. Chem. S
oc., 108, 8112, 1986) 、シリル化したアミンとリチウ
ムアミドを用いる方法(Yamamoto, et al., Tetrahedro
n, 46, 4563, 1988) 、及びリチウムアミドを用いる方
法 (Davies, et al., Synlett, 1944, 117) 等の改良方
法が提案されている。しかしながら、これらの方法は、
高圧反応の設備やリチウムアミドを取り扱う等の特殊な
設備が必要なため、工業的な製法としては困難を伴うも
のであった。また、イッテリビウムを用いた光学活性β
−アミノエステル類の合成法も提案されているが(Chemi
stry Letters, 1994, 827)、反応に使用する基質がエス
テルのγ位に不斉を有する場合を除いてその不斉収率は
低く実用的とは言えない。
【0006】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、効率的にβ
−アミノエステル化合物を製造する方法を提供すること
にある。より具体的には、本発明は、α,β不飽和エス
テル類にアミン類を反応させる方法(上記第4の方法)
により効率的にβ−アミノエステル化合物を製造する方
法を提供することを目的としている。特に本発明の目的
は、上記の方法において、アミノ基の置換する炭素原子
に不斉中心を誘導して、光学活性なβ−アミノエステル
化合物を製造する方法を提供することにある。別の観点
からは、本発明の目的は、高い不斉収率で光学活性なβ
−アミノエステル化合物を製造する方法、及び高い光学
純度を有する光学活性なβ−アミノエステル化合物を製
造する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決すべく鋭意努力した結果、α,β不飽和エステル
類に対してアミン類を反応させてβ−アミノエステル化
合物を製造するにあたり、三置換希土類金属類の存在下
に反応を行うと、極めて効率的に反応を行うことがで
き、加えて、高い光学純度を有する光学活性なβ−アミ
ノエステル化合物を製造することができることを見い出
した。本発明は上記の知見を基にして完成されたもので
ある。
【0008】すなわち本発明は、下記の式(1):
【化7】 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子、アルキル
基、または置換若しくは無置換のアリール基を示すが、
R1及びR2が同一となることはなく、R3はアルキル基また
は置換若しくは無置換のアリール基を示す)で示される
α,β−不飽和カルボン酸エステル化合物と下記の式
(2):
【化8】 (式中、R4及びR5はそれぞれ独立に水素原子、置換若し
くは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラル
キル基、又はアルキル基を示す)で示されるアミン化合
物(ただし、R1, R2, 及びR3からなる群から選ばれる少
なくとも1個の置換基及び/又はR4及びR5からなる群か
ら選ばれる少なくとも1個の置換基は1個あるいは2個
以上の不斉炭素を有する光学活性な置換基である)と
を、三置換希土類金属類の存在下に反応させることを特
徴とする下記の式(3):
【化9】 (式中R1、R2、R3、R4、及びR5は上記の定義のとおりで
あり、*はS-配置又はR-配置の不斉炭素原子を示す) で
示される光学活性なβ−アミノエステル化合物、より好
ましくは光学異性体的に純粋なβ−アミノエステル化合
物の製造方法を提供するものである。
【0009】本発明の好ましい態様によれば、式(1) の
化合物としてアキラルな化合物を用い、式(2) の化合物
として光学活性アミン化合物を用いる上記方法;式(1)
の化合物として光学活性な化合物を用い、式(2) の化合
物としてアキラルなアミン化合物を用いる上記方法;式
(1) の化合物として光学活性な化合物を用い、式(2)の
化合物として光学活性アミン化合物を用いる上記方法が
提供される。
【0010】また、上記発明のさらに別の好ましい態様
によれば、式(1) の化合物が下記の式(4E):
【化10】 または下記の式(4Z):
【化11】 〔上記の各式中、R1およびR3は上記のとおりであり、R6
は置換若しくは無置換のアリール基またはアルキル基を
示し、R7は置換シリル基又はフェニル基若しくはアルコ
キシル基で置換されたメチル基を示す)で示される化合
物であり、式(3)の化合物が下記の式(5):
【化12】 (式中、R1、R3、R4、R5、R6、及びR7は前記と同じであ
り、*はS-配置又はR-配置の不斉炭素原子を示す)で示
される化合物である上記方法;三置換希土類金属類とし
てスカンジウムトリフラート、イットリウムトリフラー
ト、ランタナムトリフラート、サマリウムトリフラー
ト、及びユーロピウムトリフラートからなる群から選ば
れる金属を用いる上記方法;及び、触媒量の三置換希土
類金属類を用いる上記方法が提供される。
【0011】本発明の方法は、上記の式(1) の化合物と
式(2) の化合物とを三置換希土類金属類の存在下に反応
させることを特徴としている。式(1) 及び(3) の化合物
において、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子、アルキ
ル基、または置換若しくは無置換のアリール基を示す。
本明細書においてアルキル基とは直鎖、分枝、または環
状のアルキル基のいずれでもよく、例えば、炭素数1か
ら6の低級アルキル基の他、環状アルキル基としては架
橋されたものあるいは光学活性なものであってもよく、
さらに置換基を有していてもよい。好ましくは炭素数1
から6のアルキル基を用いることができ、例えば、メチ
ル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブ
チル基、sec-ブチル基、tert- ブチル基、n-ペンチル
基、イソペンチル基、n-ヘキシル基、イソヘキシル基な
どが好ましいアルキル基である。また環状アルキル基と
しては、メンチル基、ボルニル基、8-フェニルメンチル
基、8-ナフチルメンチル基などが好ましい。
【0012】置換若しくは無置換のアリール基として
は、例えば、置換若しくは無置換のフェニル基やナフチ
ル基、好ましくは無置換のフェニル基を用いることがで
きる。置換アリール基としては、ハロゲン置換アリール
基やアルコキシ置換アリール基、例えば、クロロフェニ
ル基、フルオロフェニル基、メトキシフェニル基などを
挙げることができる。
【0013】式(1) 及び(3) の化合物において、R3はア
ルキル基または置換若しくは無置換のアリール基を示
し、アルキル基またはアリール基としては、例えば、上
記に例示したものを用いることができる。なお、R3が水
素原子である化合物(α,β−不飽和カルボン酸)を用
いても反応を行うことができる。式(2) 及び式(3) の化
合物において、R4及びR5はそれぞれ独立に水素原子、置
換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換の
アラルキル基、又はアルキル基を示し、アリール基、ア
ルキル基としては上記に例示したものを用いることがで
き、アラルキル基としては、例えば、ベンジル基、フェ
ネチル基、又はナフチルエチル基などを用いることがで
き、これらは置換若しくは無置換のいずれでもよい。例
えば、置換ベンジル基としては、メトキシベンジル基、
クロロベンジル基などを用いることができる。
【0014】本発明の方法は、化合物(1) のβ−炭素原
子上にアミン化合物(2) が立体選択的に付加し、この炭
素原子上に不斉を誘導することを特徴としているので、
上記式(1) の化合物、及び本発明の方法において製造さ
れる式(3) の化合物において、R1及びR2が同時に同一の
置換基を示すことはない。すなわち、本発明の方法によ
り得られる化合物(3) において、*の付されたR1及びR2
が置換する炭素原子は常に不斉炭素であり、S-配置また
はR-配置のいずれかの炭素原子である。また、本発明の
方法に用いられる化合物(1) 及び/又は化合物(2) は少
なくとも1個の不斉炭素を有する光学活性体、好ましく
は光学異性体的に純粋な化合物である。より具体的にい
えば、化合物(1) 及び(2) において、R1, R2, 及びR3
らなる群から選ばれる少なくとも1個の置換基及び/又
はR4及びR5からなる群から選ばれる少なくとも1個の置
換基は1個あるいは2個以上の不斉炭素を有する光学活
性な置換基である。
【0015】従って、化合物(3) には*を付した炭素原
子以外に少なくとも1個の不斉炭素が存在しており、完
全な不斉誘導が達成されなかった場合には、S-配置また
はR-配置のいずれかの炭素原子を有する化合物(3) が過
剰になったジアステレオマー混合物である化合物(3) が
生成されるが、このようなジアステレオメリック・エク
セス(d,e,)の形態の化合物(3) を与える場合も本発明の
範囲に包含される。なお、本発明の方法はR1及びR2が同
一の置換基であっても効率よく進行することはいうまで
もない。
【0016】例えば、式(1) の化合物として、エチルク
ロトネート、メチルシンナメート、(-)-メンチルクロト
ネート、(+)-メンチルクロトネート、(-)-ボルニルシン
ナメート、(+)-ボルニルシンナメート、(-)-8-フェニル
メンチルクロトネート、(+)-8-フェニルメンチルクロト
ネート、 (E)-メチル-(4S)-t-ブチルジメチルシリロキシ
-2- ペンテノエート、 (E)-メチル-(4R)-t-ブチルジメチ
ルシリロキシ-2- ペンテノエート、(Z)-メチル-(4S)-t-
ブチルジメチルシリロキシ-2- ペンテノエート、又は
(Z)-メチル-(4R)-t-ブチルジメチルシリロキシ-2- ペン
テノエート等を用いることができる。また、式(2) のア
ミン化合物としては、アンモニアの他、メチルアミン、
エチルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン等、
ナフチルエチルアミン、(-)-フェネチルアミン、(-)-1-
(1- ナフチル) エチルアミン等、そしてD-またはL-アラ
ニン等のアミノ酸等を用いることができる。
【0017】本発明の好ましい態様によれば、式(1) の
化合物としてエチルクロトネート、エチルシンナメート
等のアキラルなエステル類を用い、アミン類として(-)-
フェネチルアミン、(-)-1-(1-ナフチル) エチルアミン
等の光学活性アミンを用いる方法;式(1) の化合物とし
て(-)-メンチルクロトネート、(-)-8-フェニルメンチル
クロトネート等の光学活性なエステル類を用い、アミン
としてベンジルアミン等のアキラルなアミンを用いる方
法;及び式(1) 化合物として光学活性なエステル類を用
い、アミン類として光学活性アミンを用いる方法が提供
される。
【0018】本発明の方法の別の好ましい態様によれ
ば、式(1) の化合物として、上記式(4E)または(4Z)で示
される化合物を用いる方法が提供される。上記の各式
中、R1およびR3は上記のとおりであり、R6は置換若しく
は無置換のアリール基またはアルキル基を示し、R7は置
換シリル基、又はフェニル基若しくはアルコキシル基、
例えば炭素数1から6のアルコキシル基で置換されたメ
チル基を示す。R6が示すアルキル基としては、上記に例
示したものを用いることができる。アリール基として
は、フェニル基、ナフチル基などを用いることができ、
置換アリール基としては、クロロフェニル基、メトキシ
フェニル基などを用いることができる。R7としてはトリ
メチルシリル基、イソプロピルジメチルシリル基、トリ
ベンジルシリル基、t-ブチルジメチルシリル、又はt-ブ
チルジフェニルシリル基などの置換シリル基、メトキシ
メチル、ベンジル、トリチル等の置換メチル基を用いる
ことができる。
【0019】上記の好ましい態様では、式(1) の化合物
として、例えば、(E)-メチル-(4S)-t-ブチルジメチルシ
リロキシ-2- ペンテノエート、(Z)-メチル-(4S)-t-ブチ
ルジメチルシリロキシ-2- ペンテノエート、(E)-(-)-メ
ンチル-(4S)-t-ブチルジメチルシリロキシ-2- ペンテノ
エート等を用い、式(2) のアミン化合物としてベンジル
アミン等のアキラルなアミン、 又は(-)-フェネチルアミ
ン、(-)-1-(1-ナフチル) エチルアミン等の光学活性ア
ミン等を用いることができる。
【0020】本発明の方法に用いる三置換希土類金属類
は特に限定されないが、例えば、スカンジウムトリフラ
ート、イットリウムトリフラート、ランタナムトリフラ
ート、サマリウムトリフラート、ユーロピウムトリフラ
ート等を好適に用いることができる。本発明の方法を行
う場合、反応系に反応試剤を加える順番は特に限定され
ず、アミン類、エステル類、及び三置換希土類金属類を
任意の順番で加えることができる。一例を挙げれば、上
記の三置換希土類金属類に無溶媒で式(1) の化合物及び
アミン化合物(2) を加えることにより本発明の方法を行
うことができる。溶媒を使用する場合、溶媒の種類は反
応において不活性であれば特に限定されないが、例え
ば、テトラヒドロフランやエチルエーテル等のエーテル
類;ジクロロメタンやクロロホルム等のハロゲン化炭化
水素類;N,N-ジメチルホルムアミドやジメチルアセトア
ミド等のアミド類;ヘキサンなどの脂肪族炭化水素類;
ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;メタノール
やエタノール等のアルコール類;又はアセトニトリルや
ジメチルスルホキシド等を用いることができる。
【0021】式(1) の化合物と式(2) のアミン化合物の
割合は特に限定されないが、例えば、式(1) の化合物1
当量に対して式(2) のアミン化合物 1.5当量程度を用い
ることが好適である。生成物の精製を考慮すると、一方
を大過剰使用することは好ましくない。三置換希土類金
属類の添加量は触媒量でよいが、触媒量の数倍量、好ま
しくは3倍以下の量となるように添加することができ
る。このような触媒量は、用いる原料化合物の種類や反
応の条件などにより当業者が適宜決定できる。反応は通
常−78℃から90℃の範囲で行ない、通常数分から数日の
間で終了する。
【0022】以下、本発明を実施例によりさらに具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されること
はない。以下の実施例において、ジアステレオマーの極
性が高いものをP体、極性の低いものをL体と定義す
る。
【0023】
【実施例】
[実施例1]光学活性イソプロピル3-N-[(1S)-1-ナフチルエチル]ア
ミノブチレート 窒素気流下、スカンジウムトリフラート(49.2mg、0.1mmo
l)およびイソプロピルクロトネート(128.2mg、 1.0mmol)
を室温で30分間撹拌した。次いで、(1S)-N-1- ナフチル
エチルアミン(240.1μl, 1.5mmol) を加え、そのままの
温度で20時間撹拌した。この反応混合物に塩化メチレン
を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄し、有
機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後、得ら
れた粗体をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:n-ヘキサン=1:2)に付し、標題化合
物をジアステレオマーとして、L体(42.6mg)およびP体
(116.2mg) を得た(53%, 46%de)。
【0024】L体;1 H-NMR(CDCl3) δ:1.11(3H, d, J = 6.6 Hz), 1.23(6
H, d, J = 6.1 Hz),1.47(3H, d, J = 6.1 Hz), 1.64(1
H, bs), 2.40(2H, d, J = 6.1 Hz),3.10(2H, m), 4.75
(1H, q, J = 6.6 Hz), 5.00(1H, m, J = 6.1 Hz),7.43
- 8.24(7H, m). P体;1 H-NMR(CDCl3) δ:1.07(3H, d, J = 6.5 Hz), 1.19(6
H, d, J = 6.1 Hz),1.46(3H, d, J = 6.1 Hz), 1.84(1
H, bs),2.30(1H, dd, J = 5.1, 15.2 Hz), 2.41(1H, d
d, J = 7.6, 15.2 Hz),3.03(2H, m), 4.81(1H, q, J =
6.5 Hz), 5.01(1H, m, J = 6.1 Hz),7.43 - 8.20(7H,
m).
【0025】[実施例2]光学活性(-)-8-フェニルメンチル3-N-ベンジルアミノブ
チレート 窒素気流下、スカンジウムトリフラート(49.2mg, 0.1mm
ol) および(-)-8-フェニルメンチルクロトネート(300.5
mg, 1.0mmol)を室温で30分間撹拌した。次いで、ベンジ
ルアミン(160.7mg, 1.5mmol)を加え、そのままの温度で
72時間撹拌した。この反応混合物に塩化メチレンを加
え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄し、有機層
を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後、得られた
粗体をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:n-ヘキサン=1:2)に付し、(-)-8-フ
ェニルメンチルクロトネートを113.0mg 回収し、標題化
合物をジアステレオマーとして、L体(156.1mg) および
P体(49.3mg)を得た(81%, 52%de)。
【0026】L体;1 H-NMR(CDCl3) δ:0.85 - 2.04(23H, m), 2.87(1H,
m), 3.70(2H, dd, J = 12.8, 29.3 Hz),4.79(1H, dt, J
= 4.4, 10.7 Hz), 7.10 - 7.32(10H, m). P体;1 H-NMR(CDCl3) δ:0.84 - 2.05(23H, m), 2.90(1H,
m), 3.69(2H, dd, J = 13.3, 23.1 Hz),4.81(1H, dt, J
= 4.4, 10.7 Hz), 7.10 - 7.32(10H, m).
【0027】[実施例3]光学活性(-)-8-フェニルメンチル3-N-[(S)-α -メチルベ
ンジル]アミノブチレート 窒素気流下、スカンジウムトリフラート(49.2mg、0.1mmo
l)および(-)-8-フェニルメンチルクロトネート(300.5m
g, 1.0mmol)を室温で30分間撹拌した。次いで、(S)-α-
メチルベンジルアミン(181.8mg,1.5mmol) を加え、そ
のままの温度で72時間撹拌した。この反応混合物に塩化
メチレンを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗
浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去
後、得られた粗体をフラッシュシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:n-ヘキサン=1:2)に付
し、(-)-8-フェニルメンチルクロトネートを177.2mg 回
収し、標題化合物をジアステレオマー混合物として、11
5.7mg を得た (67%)。この化合物のジアステレオ選択性
は 1H-NMR を測定することにより決定した(73%de)。
【0028】1H-NMR(CDCl3) δ:0.81 - 2.02(26H, m),
2.63(1H, m; major), 2.78(1H, m; minor),3.77(1H,
q, J = 6.6Hz; minor), 3.84(1H, q, J = 6.6 Hz),4.76
(1H, m), 7.09 - 7.33(10H, m).
【0029】[実施例4]光学活性(-)-8-フェニルメンチル3-N-[(R)-α -メチルベ
ンジル]アミノブチレート 窒素気流下、スカンジウムトリフラート(49.2mg,0.1mmo
l)および(-)-8-フェニルメンチルクロトネート(300.5m
g, 1.0mmol)を室温で30分間撹拌した。次いで、(R)-α-
メチルベンジルアミン(181.8mg,1.5mmol) を加え、そ
のままの温度で72時間撹拌した。この反応混合物に塩化
メチレンを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗
浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去
後、得られた粗体をフラッシュシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:n-ヘキサン=1:2)に付
し、標題化合物をジアステレオマーとして、L体(266.1
mg)およびP体(82.2mg)を得た(83%、53%de) 。
【0030】L体;1 H-NMR(CDCl3) δ:0.86 - 2.06(26H, m), 2.73(1H, d
t, J = 6.3, 12.3 Hz),3.72(2H, q, J = 6.6 Hz), 4.81
(1H, dt, J = 4.3, 10.6 Hz),7.11 - 7.33(10H, m). P体;1 H-NMR(CDCl3) δ:0.84 - 2.01(26H, m), 2.67(1H,
m), 3.82(2H, q, J = 6.6 Hz),4.77(1H, dt, J =4.3, 1
0.9 Hz), 7.10 - 7.36(10H, m).
【0031】[実施例5]光学活性メチル-(4S)-4-t-ブチルジメチルシリロキシ-N
- ベンジルアミノペンテレート 窒素気流下、スカンジウムトリフラート(49.2mg,0.1mmo
l)および(E)-メチル-(4S)-t-ブチルジメチルシリロキシ
-2- ペンテノエート (244.4mg,1.0mmol)を室温で30分間
撹拌した。次いで、ベンジルアミン(160.7mg,1.5mmol)
を加え、そのままの温度で72時間撹拌した。この反応
混合物に塩化メチレンを加え、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液にて洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒留去後、得られた粗体をフラッシュシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n-ヘキサン=
1:2)に付し、標題化合物をジアステレオマー混合物
として、210.9mg を得た(60%) 。この化合物のジアステ
レオ選択性は1H-NMRを測定することによって決定した(1
4%de) 。
【0032】1H-NMR(CDCl3) δ;0.02, 0.04(6H, each
s; major), 0.05, 0.06(6H, each s; minor),0.87(9H,
s), 1.14, 1.16(3H, d, J = 6.4 Hz; minor),1.15, 1.1
7(3H, d, J = 5.9 Hz; major),1.70(1H,brs),2.38 - 2.
61(2H, m), 2.93 - 3.05(1H, m), 3.67(3H, s),3.77 -
3.87(2H, m), 3.89 - 3.96(1H, m; major),3.97 - 4.05
(1H, m; minor), 7.22 - 7.33(5H, m).
【0033】[実施例6]光学活性メチル-(4S)-4-t-ブチルジメチルシリロキシ-N
- ベンジルアミノペンテレート 窒素気流下、スカンジウムトリフラート(49.2mg,0.1mmo
l)および(Z)-メチル-(4S)-t-ブチルジメチルシリロキシ
-2- ペンテノエート (244.4mg,1.0mmol)を室温で30分間
撹拌した。次いで、ベンジルアミン(160.7mg,1.5mmol)
を加え、そのままの温度で72時間撹拌した。この反応混
合物に塩化メチレンを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液にて洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒留去後、得られた粗体をフラッシュシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n-ヘキサン=
1:2)に付し、標題化合物をジアステレオマー混合物
として、168.8mg を得た(48%) 。この化合物のジアステ
レオ選択性は1H-NMRを測定することによって決定した(4
9%de) 。
【0034】1H-NMR(CDCl3) δ;0.02, 0.04(6H, each
s; major), 0.05, 0.06(6H, each s; minor),0.87(9H,
s),1.14, 1.16(3H, d, J = 6.4Hz; minor),1.15, 1.17
(3H, d, J = 5.9Hz; major), 1.70(1H, brs),2.38 - 2.
61(2H, m), 2.93 - 3.05(1H, m), 3.67(3H, s),3.77 -
3.87(2H, m), 3.89 - 3.96(1H, m; major),3.97 - 4.05
(1H, m; minor), 7.22 - 7.33(5H, m).
【発明の効果】本発明の方法によれば、α, β−不飽和
エステル化合物とアミン化合物とを用いて効率的に光学
活性β−アミノエステルを製造することができる。本発
明の方法は不斉収率が高く、容易に入手可能な原料から
簡便に光学活性β−アミノエステルを製造できるので有
用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 229/22 9450−4H C07C 229/22 229/36 9450−4H 229/36 C07F 7/10 C07F 7/10 A // B01J 31/02 103 B01J 31/02 103X C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07M 7:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の式(1): 【化1】 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子、アルキル
    基、又は置換若しくは無置換のアリール基を示すが、R1
    及びR2が同一となることはなく、R3はアルキル基または
    置換若しくは無置換のアリール基を示す)で示される化
    合物と下記の式(2): 【化2】 (式中、R4及びR5はそれぞれ独立に水素原子、置換若し
    くは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラル
    キル基、又はアルキル基を示す)で示される化合物(た
    だし、R1, R2, 及びR3からなる群から選ばれる少なくと
    も1個の置換基及び/又はR4及びR5からなる群から選ば
    れる少なくとも1個の置換基は1個あるいは2個以上の
    不斉炭素を有する光学活性な置換基である)とを、三置
    換希土類金属類の存在下に反応させることを特徴とする
    下記の式(3) : 【化3】 (式中R1、R2、R3、R4、及びR5は上記の定義のとおりで
    あり、*はS-配置若しくはR-配置の不斉炭素原子を示
    す) で示される光学活性なβ−アミノエステル化合物の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 光学異性体的に純粋なβ−アミノエステ
    ル化合物を製造する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 式(1) の化合物としてアキラルな化合物
    を用い、式(2) の化合物として光学活性な化合物を用い
    る請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 式(1) の化合物として光学活性な化合物
    を用い、式(2) の化合物としてアキラルな化合物を用い
    る請求項1または2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 式(1) の化合物として光学活性な化合物
    を用い、式(2) の化合物として光学活性な化合物を用い
    る請求項1または2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 式(1) の化合物が下記の式(4E): 【化4】 または下記の式(4Z): 【化5】 (上記の各式中、R1およびR3は上記のとおりであり、R6
    は置換若しくは無置換のアリール基またはアルキル基を
    示し、R7は置換シリル基又はフェニル基若しくはアルコ
    キシル基で置換されたメチル基を示す)で示される化合
    物であり、式(3)の化合物が下記の式(5): 【化6】 (式中、R1、R3、R4、R5、R6、及びR7は前記と同じであ
    り、*はS-配置又はR-配置の不斉炭素原子を示す)で示
    される化合物である請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 三置換希土類金属類としてスカンジウム
    トリフラート、イットリウムトリフラート、ランタナム
    トリフラート、サマリウムトリフラート、及びユーロピ
    ウムトリフラートからなる群から選ばれる金属を用いる
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 触媒量の三置換希土類金属類を用いる請
    求項7に記載の方法。
JP7038929A 1995-02-28 1995-02-28 光学活性β−アミノエステル類の製造方法 Pending JPH08231477A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7038929A JPH08231477A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 光学活性β−アミノエステル類の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7038929A JPH08231477A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 光学活性β−アミノエステル類の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08231477A true JPH08231477A (ja) 1996-09-10

Family

ID=12538926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7038929A Pending JPH08231477A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 光学活性β−アミノエステル類の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08231477A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149213A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Tosoh Corp パラジウム担持セピオライト触媒およびβ−アミノ酸類の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149213A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Tosoh Corp パラジウム担持セピオライト触媒およびβ−アミノ酸類の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5548129B2 (ja) 不斉有機触媒
JP3773534B2 (ja) 2−シアン−3,3−ジアリールアクリル酸エステルの製造方法
JPWO1995001323A1 (ja) 光学活性アミノアルコール誘導体及びその製法
JPH08231477A (ja) 光学活性β−アミノエステル類の製造方法
US6639094B2 (en) Process for producing α-aminoketone derivatives
JPS6025952A (ja) 光学活性2,2−ジメチルシクロプロパン−1−カルボン酸誘導体の製造法
KR100915551B1 (ko) 3-히드록시 피롤리딘 및 이의 유도체의 효율적 제조방법
JPH06184069A (ja) α−ヒドロキシ−β−アミノカルボン酸の製造方法
US6538160B2 (en) Process for producing α-aminohalomethyl ketone derivatives
Reyes-Rangel et al. Enantioselective synthesis of beta-amino acids using hexahydrobenzoxazolidinones as chiral auxiliaries
JPS62138197A (ja) 2−アミノブタノ−ルの光学異性体の酵素による分離方法
KR100197459B1 (ko) (4,5)-트란스-옥사졸리딘의 제조방법
JP2652027B2 (ja) (r)−2−ヒドロキシフェニル酪酸及びエステル類の調製及び単離法
US5834618A (en) Process for the preparation of 3-amino-2-hydroxy-4-phenylbutyronitrile derivatives
JP3766463B2 (ja) 2−(2−フルオロ−4−ビフェニル)プロピオン酸の鏡像異性体の製造方法
Balamurugan et al. An efficient synthetic approach towards trans-β2, 3-amino acids and demonstration of their utility in the design of therapeutically important β2, 3-peptides and α, β2, 3-peptide aldehydes
JP3855323B2 (ja) 3−アミノ−2−オキソ−1−ハロゲノプロパン誘導体の製造方法
Sewald et al. Asymmetric synthesis of β‐amino acids and α‐deuterated β‐amino acids via conjugate addition of homochiral amidocuprates
EP1078919B1 (en) Synthesis of alpha-amino-alpha',alpha'-dihaloketones and process for the preparation of beta)-amino acid derivatives by the use of the same
Badorrey et al. Efficient resolution of rac-2-cyano-2-methyl-3-phenylpropanoic acid. An appropriate starting material for the enantioconvergent synthesis of (S)-α-methylphenylalanine on a large laboratory scale
US5559268A (en) Process for the efficient preparation of N-substituted dehydroamino acid esters
JP3808931B2 (ja) 光学活性な4,5−ジフェニル−1,3−ジアルキル−2−ハロゲノイミダゾリニウム・ハロゲニド
JPH0791223B2 (ja) 光学活性6―t―ブトキシ―3,5―ジヒドロキシヘキサン酸エステルの製造法
KR100445781B1 (ko) (s)-1-아세틸-2-피롤리딘카복스아미드의 제조방법
JP3605855B2 (ja) α−デヒドロアミノ酸エステルの製造法