JPH08232104A - 被服用温度調節装置 - Google Patents

被服用温度調節装置

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JPH08232104A
JPH08232104A JP7064734A JP6473495A JPH08232104A JP H08232104 A JPH08232104 A JP H08232104A JP 7064734 A JP7064734 A JP 7064734A JP 6473495 A JP6473495 A JP 6473495A JP H08232104 A JPH08232104 A JP H08232104A
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JP
Japan
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temperature
heat
body case
heat absorbing
main body
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JP7064734A
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English (en)
Inventor
Kenzo Sato
賢三 佐藤
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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  • Control Of Resistance Heating (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】快適な被服内環境を作り出すことのできる被服
用温度調節装置の提供を目的とする。 【構成】本体ケース(6)と、電源(1)と、この電源
(1)から供給された電流の方向および大きさを設定す
る電流調整手段(15)と、電流調整手段(15)から
の電流によって吸熱する面と発熱する面の両面を有する
吸熱・発熱素子(7)とを備えた被服用温度調節装置で
あって、本体ケース(6)内に仕切り板(8)を設け
て、二つの空間に区分けし、被服(4)内に通じた送気
孔(9)を設ける一方、外気に通じた排気孔(10)を
本体ケース(6)内に設ける。吸熱・発熱素子(7)の
各一方面を二つの空間にそれぞれ露出せしめる。吸熱・
発熱素子(7)の各面に対してそれぞれ送気する送風機
(12)を本体ケース(6)に設ける。本体ケース
(6)内に外気を取り込むための吸気孔(11)を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被服内の温度を調節す
る被服用温度調節装置に係り、詳しくは、ペルチェ素子
等の吸熱・発熱素子を用いた被服用温度調節装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、炎天下のなかで野球観戦を行
ったり、真冬の寒い中、野外で作業を行ったりするとき
は、快適な衣服内環境を作りだす衣服が必要である。
【0003】そこで、近年においては、ペルチェ素子等
の吸熱・発熱素子を用いて被服内を快適温度にする被服
用温度調節装置およびそれを用いた着衣が実開昭62−
106914号公報および実開昭64−6929号公報
等に提供されている。一般的に、吸熱・発熱素子はN形
半導体とP形半導体とを接合したものであって、これに
直流電流を流すと片面側が吸熱するとともに、これとは
反対側の面が発熱するというものであり、電流の向きを
換えると吸熱する面と発熱する面とが逆になるというも
のである。
【0004】上記実開昭62−106914における被
服用温度調節装置は、吸熱・発熱素子に与える電流の向
きの切り換えおよび吸熱・発熱素子に与える電流の大き
さの制御により、被服内の温度を調節するものである。
また、上記実開昭64−6929における冷,暖用着衣
は、吸熱・発熱素子に与える電流の向きを適宜切り換え
ることにより、被服内の温度を調節するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ペルチ
ェ素子等の吸熱・発熱素子は、一定の電流値において、
吸熱する面と発熱する面との温度差がほぼ一定であるこ
とが判明している。即ち、電流値が小さいときは吸熱す
る面の温度が低いところで、また、電流値が大きいとき
は吸熱する面の温度が高いところで、両面の温度差がほ
ぼ一定(平衡)となる。
【0006】また、吸熱・発熱素子は、与えられる電流
値が大きくなるにつれて吸熱量および発熱量が増大する
こととなるが、これと同時に発生するジュール熱の熱量
も増大することとなる。そして、この発生したジュール
熱は発熱量を増大させるとともに吸熱量を減少させる。
【0007】即ち、吸熱・発熱素子は一方の面の温度と
他方の面の温度との間に密接な関係を有するため、従来
のように吸熱・発熱素子に電流を供給し、吸熱および発
熱させるだけでは、充分な発熱作用及び吸熱作用を発揮
させることはできない。また、特に被服内を冷却するに
あたって、吸熱・発熱素子は、電流値を大きくするとジ
ュール熱が吸熱量を減少させるため、吸熱作用を発揮で
きない。従って、上記考案における被服用温度調節装置
および着衣は、暑い時に被服内の温度を充分に低下させ
たり、寒い時に被服内の温度を充分に上昇させたりする
ことができず、被服内を快適温度に調整することが困難
という問題を有するものである。
【0008】本発明は上記のような従来の装置の問題点
を解決するためになされたもので、被服内の温度を十分
に低下または上昇させることができ、快適な被服内環境
を作りだすことの出来る被服用温度調節装置の提供を目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1に記載した発明は、本体ケース
と、電源と、該電源から供給された電流の方向および大
きさを設定する電流調整手段と、該電流調整手段からの
電流によって吸熱する面および発熱する面の両面を有す
る吸熱・発熱素子とを備えた被服用温度調節装置であっ
て、前記本体ケース内に仕切り板を設けて、該本体ケー
ス内を二つの空間に区分けし、被服内に通じた送気孔を
一方側の前記本体ケース内に設ける一方、外気に通じた
排気孔を他方側の前記本体ケース内に設けるとともに、
前記吸熱・発熱素子の各一方面を前記二つの空間にそれ
ぞれ露出せしめた状態で該吸熱・発熱素子を前記仕切り
板に設け、前記吸熱・発熱素子の各面に対してそれぞれ
送気する送風機を前記本体ケースに設け、前記本体ケー
ス内に外気を取り込むための吸気孔を該本体ケースに設
けて構成したことを特徴とする。
【0010】又、請求項2に記載した発明は、上記請求
項1の発明に係る構成に加えて、被服内の温度を検知す
る温度センサーと、被服内の温度を設定し、前記設定し
た温度と前記温度センサーが検知した温度とを比較する
ことにより、前記吸熱・発熱素子に供給する電流の方向
および大きさを算出し、算出結果を前記電流調整手段に
向けて出力する温度調節手段とを設けたことを特徴とす
るものである。
【0011】又、請求項3に記載した発明は、上記請求
項1または2の発明における前記吸熱・発熱素子を、複
数の吸熱・発熱素子から構成するとともに、該複数の吸
熱・発熱素子を反対の作用面同士が合面するように集積
したことを特徴とするものである。
【0012】又、請求項4に記載した発明は、上記請求
項1、2または3の発明における前記本体ケース内の排
気孔側の空間において、前記吸熱・発熱素子と前記送風
機との間に、該送風機からの送気を遮蔽する遮蔽板を設
けたことを特徴とするものである。
【0013】又、請求項5に記載した発明は、上記請求
項1、2、3または4の発明において、前記本体ケース
の送気側および排気側のそれぞれに前記吸気孔および送
風機を設けるとともに、送気側の前記吸気孔に被服内か
らの空気を導く循環路を形成したことを特徴とするもの
である。
【0014】
【作用】請求項1の発明によれば、前記本体ケース内に
仕切り板を設けて二つの空間に区分し、前記吸熱・発熱
素子の各一方面を前記二つの空間にそれぞれ露出せしめ
た状態で該吸熱・発熱素子を前記仕切り板に設けている
が、ここでは、被服内を冷却する場合を例にとり、被服
内に連通している空間に露出している面を吸熱面とし、
排気孔に連通している空間に露出している面を発熱面と
する。そして、前記送風機により前記吸気孔から取り込
まれた外気は、吸熱面,発熱面のそれぞれに送気され
る。ここで、発熱面に送気された外気により発熱面の放
熱が促進され、発熱面の温度が低くなる。これにより、
送気されていない時に維持されていた平衡状態がくずれ
て新たな熱移動が起こり、吸熱面の温度がさらに低くな
る。
【0015】前記、吸熱・発熱素子に加える電圧を1.
0Vとし室温25.5℃の条件下で送風機により発熱面
に送気し、その送気の強さを変えたときの吸熱面の温度
を測定した結果を表1に示す。
【0016】
【表1】 表1に示すよう、吸熱・発熱素子の吸熱面での温度は、
発熱面に送気しない場合(風速が0m/sの時)は25
℃であったものが、風速1.0m/sで送気した場合、
22℃に低下していることがわかる。
【0017】このように、発熱面に送気すると、発熱面
での放熱が促進されることにより、吸熱面での吸熱作用
が促進され吸熱面の温度がより低下し、十分に冷却作用
を奏することができる。一方、吸熱面に送気された外気
は、前記吸熱・発熱素子の吸熱作用により冷却され、こ
の十分に冷却された空気を前記送気孔を通じて被服内に
送気することにより、被服内の広い範囲を均一に冷却す
ることができ、快適な被服内環境を作りだすことが出来
る。又、被服内を加熱する場合には、前述の作用、即
ち、吸熱および発熱作用が、逆に行われることになる。
【0018】請求項2の発明によれば、前記温度センサ
ーと温度調整手段を設けることにより、前記吸熱・発熱
素子へ供給する電流の調整を自動的に行うことが出来
る。
【0019】請求項3の発明によれば、前記吸熱・発熱
素子を、複数の吸熱・発熱素子から構成し、該複数の吸
熱・発熱素子を反対の作用面同士が合面するように集積
しているため、全記合面部において該一方面の吸熱・発
熱作用が、他一方面の放熱を促進する。これにより作用
面の吸熱・発熱作用を著しく促進し得ることができる。
【0020】請求項4の発明によれば、被服内を冷却す
る場合には、吸熱・発熱素子の発熱面を送風機の送気に
よって冷却することで吸熱面の吸熱作用を促進させるこ
とができるが、請求項1の発明とは逆に被服内を加熱す
る場合には、吸熱・発熱素子へ供給する電流の向きを反
対にして被服内に連通している空間に露出している面を
発熱面とし、排気孔に連通している空間に露出している
面を吸熱面とする。ところが、吸熱面に外気を送気する
ことは吸熱面を冷却することになり、発熱面の発熱作用
を減じてしまうことになる。そこで、被服内を加熱する
場合には、遮蔽板によって外気の送気を遮断する。これ
により吸熱面が冷却されるのを防止することができ、発
熱面の発熱が十分に行われる。一方、発熱面に送気され
た空気は、前記発熱面で加熱され送気孔を通じて被服内
に送気されることにより、被服内の広い範囲を均一に加
熱することができ、快適な被服内環境を作りだすことが
出来る。
【0021】請求項5の発明によれば、循環路を形成し
たことによって、吸熱・発熱素子で冷却または加熱され
た空気を、外へ逃がすこと無く熱エネルギーを有効に利
用することができる。また、熱効率を高めることができ
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づき説
明する。
【0023】(実施例1)図1および図2は、本発明の
一実施例たる被服用温度調節装置(第一の実施例)を被
服に装着した状態を示す概略説明図である。
【0024】図1および図2に示すように、この被服用
温度調節装置は、太陽電池からなる電源(1)と、温度
調節ユニット(2)と、この温度調節ユニット(2)を
装着するためのベルト(3)とからなっている。上述し
たように電源(1)は太陽電池からなり、この太陽電池
は、可撓性の合成フィルムに非晶質シリコンをコーティ
ングした非晶質シリコン太陽電池であり、被服(4)の
背中部、両肩部、胸部にマジックテープにより着脱自在
に取り付けられている。また、ベルト(3)は、端部に
連結具(3a)を備えており、温度調節ユニット(2)
を腰部の被服(4)に装着できるようになっている。そ
して、これらの被服用温度調節装置を装着する被服
(4)は、、温度調節ユニット(2)と当接する腰部に
被服(4)内に空気を取り入れる取り入れ口(5)を開
口している。
【0025】次いで温度調節ユニット(2)について詳
しく説明する。図3は、温度調節ユニット(2)の概略
説明図であり、図4は、温度調節ユニット(2)のブロ
ック図である。
【0026】温度調節ユニット(2)は、本体ケース
(6)と、吸熱・発熱素子(7)と、送風機(12)
と、バッテリー(13)と、電流の供給・停止を行う電
源スイッチ(14)と、該電源スイッチ(14)からの
電流を調整して前記吸熱・発熱素子(7)に電流を与え
る電流調整手段(15)と、該電流調整手段(15)を
制御して被服(4)内の温度を調節する温度調整手段
(16)とを、備えている。
【0027】図3に示すように、本体ケース(6)内に
は仕切り板(8)が設けられ、本体ケース(6)内を二
つの空間(A)(B)に区分けしている。そして、空間
(A)側の本体ケース(6)に、被服(4)の取り入れ
口(5)に通じた送気孔(9)を設けるとともに、空間
(B)側の本体ケースには、外気に通じた排気孔(1
0)を設けている。また、本体ケース(6)の下端に、
外気を取り込むための吸気孔(11)を設けている。
【0028】前記吸熱・発熱素子(7)は、その各一方
面が前記二つの空間(A)(B)に露出するように前記
仕切り板(8)に取り付けたものである。そして、空間
(A)に露出した面をa面(7a)、空間(B)に露出
した面をb面(7b)とする。この例において一方向の
電流を流したときにa面(7a)は吸熱作用を奏し、b
面(7b)は発熱作用を奏し、逆方向の電流を流したと
きa面(7a)は発熱作用を奏し、b面(7b)は吸熱
作用を奏する。
【0029】前記送風機(12)は吸気孔(11)より
外気を取り込み、前記吸熱・発熱素子(7)の各面に対
してそれぞれ送気するためのものであり、当該送風機
(12)を前記本体ケース(6)の仕切り板(8)と吸
気孔(11)との間に設けている。また、各面に対する
送気の効果を高めるために、補助の仕切り板(8a)
(8b)を設けている。
【0030】前記バッテリー(13)は太陽電池が作動
しないときに電源(1)の代用として使用されるもので
あって、充電用のバッテリーコネクター(13a)を備
えている。また、電源スイッチ(14)は接続コネクタ
ー(17)を介して電源(1)に接続されるようになっ
ている。
【0031】前記電流調整手段(15)は、前記温度調
整手段(16)からの指令に従って電流の方向を切り換
える切り換えスイッチ(18)と、同じように温度調整
手段(16)からの指令に従って設定した大きさの電流
を吸熱・発熱素子(7)に与える電流調整器(19)と
からなっている。
【0032】また、前記温度調整手段(16)は、被服
(4)内の温度を設定する温度設定スイッチ(21)
と、マイコン装置(20)と、被服(4)内の温度を検
知する温度センサー(22)を前記温度調整手段(1
6)に接続するセンサー端子(23)からなっている。
前記温度設定スイッチ(21)は被服(4)内の温度を
設定するにあたって、一定の温度を選択できるととも
に、人間が快適と感じる温度域に自動設定することがで
きるものであり、この設定した温度を上記マイコン装置
(20)に向けて出力するようになっている。また、こ
のマイコン装置(20)は、温度センサー(22)が検
知した温度と上記温度設定スイッチ(21)により設定
された温度とを比較し、この比較結果に基づいて吸熱・
発熱素子(7)に与える電流の向きおよび大きさを算出
し、この算出結果を出力するものである。尚、温度セン
サー(22)は被服(4)の適当な位置に組み込まれて
いて、センサー端子(23)によって着脱自在に接続さ
れるようになっている。
【0033】このような構成をなす被服用温度調節装置
は、例えば外気環境が暑いとき次のようにして被服
(4)内を快適温度にする。
【0034】まず、太陽電池の電源(1)を被服(4)
の背中部、両肩部、胸部にマジックテープにより装着す
る。そして、電源(1)に接続コネクター(17)を接
続するとともに温度センサー(22)とセンサー端子
(23)とを接続する。そして、被服(4)に開口され
た取り入れ口(5)と送気孔(6)とが接続するように
温度調節ユニット(2)をベルト(3)により被服
(4)に装着する。そして、人間が快適と感じる28〜
32℃に温度設定スイッチ(21)を設定し、電源スイ
ッチ(14)を供給を意味するスイッチにONする。
【0035】そうすると、図4に示すようにまず電源ス
イッチ(14)からの電流の供給により、送風機(1
2)と温度センサー(22)とが作動する。温度センサ
ー(22)は、上記快適温度を越える被服(4)内の温
度を検知し、検知信号をマイコン装置(20)に入力す
る。マイコン装置(20)は検知温度と温度設定スイッ
チ(21)で予め設定された温度とを比較して、被服
(4)内の温度が設定された温度よりも高いことを検知
する。そして、吸熱・発熱素子(7)のa面(7a)が
吸熱する面となる電流の向きを決定し、この電流の向き
を切り換えスイッチ(18)に向けて出力する。また、
マイコン装置(20)は、上記の温度比較により、被服
(4)内の温度と設定された温度との温度差を検知し、
この温度差をより効果的に解消するため、吸熱・発熱素
子(7)に与える電流の大きさを算出して、これを電流
調整器(19)に向けて出力する。
【0036】切り換えスイッチ(18)は、電源スイッ
チ(14)から供給されてくる電流の向きを、上述した
マイコン装置(20)からの指令に従って切り換えて、
この電流を電流調整器(19)に供給する。電流調整器
(19)は、マイコン装置(20)からの指令に従っ
て、吸熱・発熱素子(7)に与える電流の大きさを設定
し、設定した電流を吸熱・発熱素子(7)に供給する。
【0037】上記のようにして設定された電流が供給さ
れると、吸熱・発熱素子(7)はa面(7a)が吸熱す
る面となり、b面(7b)が発熱する面となる。ここ
で、前記送風機(12)によって吸気孔(11)から取
り込まれ空間(A)に送られた外気は吸熱・発熱素子
(7)のa面で冷却され、送気孔(9)から被服(4)
内へ送られる。また、空間(B)に送られた空気(外
気)は排気孔(10)から本体ケース(6)外へ排気さ
れるが、吸熱・発熱素子(7)のb面(7b)の表面を
通過する際、該b面(7b)を冷却し、該b面(7b)
の放熱を促進する。そして、このb面(7b)での放熱
の促進がa面(7b)の吸熱作用を促進する。
【0038】次に、このようにして前記吸熱・発熱素子
(7)のa面で冷却された空気は、送気孔(9)および
被服(4)の取り入れ口(5)を通して被服内(4)に
送られ、被服(4)内を迅速に冷却していく。
【0039】そして、このようにして被服(4)内が設
定温度にまで冷却した後も、温度センサー(22)およ
びマイコン装置(20)は継続して働き、被服(4)内
の温度を設定温度に保持するようになっている。
【0040】また、この被服用温度調節装置は外気環境
が寒いときにおいても上記と同様にして、吸熱・発熱素
子(7)のa面(7a)が発熱作用を奏するように切り
換えスイッチ(18)を切り換えて、被服(4)内を充
分に加熱し、被服(4)内温度を調節する。
【0041】また、この被服用温度調節装置は温度調整
手段(16)におけるマイコン装置(20)を備えてい
るため、被服(4)内の温度を設定した温度にすみやか
に調節するとともに、その温度を保持することができ
る。
【0042】更に、この被服用温度調節装置は、被服
(4)の背中部、両肩部に太陽電池を備えているため、
日照時であれば充分に太陽光線を受けることができる。
また、日陰や曇り日或いは室内の照明下等で使用する場
合においてはバッテリー(13)を備えているため、こ
れを予め日照時に、もしくはバッテリーコネクター(1
3a)を用いて充電しておくことにより、太陽電池の代
替としてバッテリー(13)を電源として使用し得る。
【0043】また、上記実施例では、温度調整手段(1
6)を設け、これにより電流調整手段(15)を制御す
るようにしたが、温度調整手段(16)を具備しないと
きには、人間の判断により手動で電流の向きを切りかえ
るように、切り換えスイッチ(14)を制御してもよ
い。また、発熱量あるいは、強、中、弱等の表示を有す
るつまみ等を設け、これを手動により設定するようにし
て、電流調整器(19)を制御してもよい。
【0044】また、上記の実施例においては送風機(1
2)を設けたが、空気の流動が不適切な場所においてこ
の被服用温度調整装置を使用するときには、ファンの換
わりに放熱板あるいは放熱作用を有するフィンを用いて
もよい。
【0045】更に、上記の実施例においては、図1及び
図2に示したように、非晶質シリコン太陽電池をマジッ
クテープにより被服(4)の背中部、両肩部,胸部に5
枚取り付けたが、、これらの太陽電池、またはこの取り
付け部およびこの枚数、係止手段については、特にこれ
に限定されない。そして、太陽電池は単結晶、多結晶等
のものを用いてもよく、係止手段はファスナー、ボタ
ン、ホック等を用いてもよい。
【0046】また、この被服用温度調節装置は、温度調
節ユニット(2)を腰部にベルト(3)により装着する
ようにしたが特に限定されず、被服(4)のどの部分に
装着されてよいものとする。
【0047】(実施例2)以下、本発明の第二の実施例
を添付図面に基づき説明する。図5は、第二の実施例の
被服用温度調節装置の温度調節ユニット(24)の概略
説明図である。
【0048】第二の実施例においては、第一の実施例に
おけるの吸熱・発熱素子(7)(以下、吸熱・発熱素子
Aと呼ぶ)に、吸熱・発熱素子(25)(以下、吸熱・
発熱素子Bと呼ぶ)を合面せしめて接合して構成してい
る。ここで、吸熱・発熱素子A(7)の外側面をa面
(7a)、合面している面をb面(7b)また吸熱・発
熱素子B(25)の合面している面をa’面(25
a)、外側面をb’面(25b)とし、本体ケース
(6)の空間(A)に吸熱・発熱素子A(7)のa面
(7a)が、空間Bに吸熱・発熱素子B(25)のb’
面(25b)がそれぞれ露出している。
【0049】ここで、実施例1と同様に、吸熱・発熱素
子A(7)のa面(7a)が吸熱面となるように電流の
方向を決め、被服(4)内の温度と設定された温度との
差に応じた電流の大きさを算出して、これを電流調整器
(19)に向けて出力する。
【0050】上記のようにして設定された電流が供給さ
れると吸熱・発熱素子A(7)のa面(7a)が吸熱す
る面となり、b面(7b)が発熱する面となる。また、
吸熱・発熱素子B(25)のa´面(25a)が吸熱す
る面となりb´面(10b)が発熱する面となる。ここ
で、排気側の空間(B)おいて、吸気孔(11)より取
り込まれた空気は、送風機(12)によって、吸熱・発
熱素子B(25)のb’面(25b)に送気される。
b’面(25b)に送気された空気は、b’面(25
b)の放熱を促進し、a´面(7a)の吸熱作用を促進
する。そして、b面(7b)とa´面(25a)とを合
面せしめているため、a´面(25a)の吸熱作用がb
面(7b)の放熱を行う。これにともなってa面(7
a)の吸熱作用が著しく促進される。そして、このa面
(7a)の吸熱作用が送気側の空間(A)に取り込まれ
た空気を冷却し、この空気を被服(4)内に送気するこ
とで被服(4)内の空気を設定された温度まで迅速に冷
却していく。
【0051】尚、上記実施例では、2組の吸熱・発熱素
子を使用する場合について説明したが、特に2組に限定
されず、吸熱・発熱素子が被服(4)と対向する面にお
ける吸熱及び発熱作用がより促進できるように、3組以
上の吸熱・発熱素子を設けるようにしてもよい。しかし
ながら、ある程度の枚数を重ね合わせた吸熱・発熱素子
の上に、更に吸熱・発熱素子を重ね合わせても、吸熱・
発熱素子が被服(4)と対向する面の吸熱及び発熱作用
がある一定の促進効果内であり、著しくこの効果を促進
できないのであれば、これ以上の吸熱・発熱素子を重ね
ても装置が煩雑になるだけであるので、このことを考慮
して吸熱・発熱素子の集積度を設定する必要がある。
【0052】(実施例3)以下、本発明の第三の実施例
を添付図面に基づき説明する。
【0053】図6は、第三の実施例の被服用温度調節装
置の温度調節ユニット(26)の概略説明図である。
【0054】第三の実施例においては、前記本体ケース
(6)内の排気孔側の空間(B)において、吸熱・発熱
素子(7)と送風機(12)との間に、該送風機(1
2)からの送気を遮蔽する遮蔽板(27)を開閉自在に
設けている。これは、外気環境が寒く被服(4)内を加
熱したい場合においては、吸熱・発熱素子(7)のa面
(7a)の加熱作用を促進することが必要で、このため
には該吸熱・発熱素子(7)のb面(7b)を送風機
(12)からの送気で冷却することは、逆効果になる。
そこで、前述のように遮蔽板(27)を設けておき、被
服(4)内を加熱したい時には、この遮蔽板(27)を
閉じることにより、前記b面(9b)が冷やされるのを
防止できる。また、被服(4)内を冷却したい場合に
は、遮蔽板を開の状態にしておく。さらに、遮蔽板(2
7)の開閉は、前記温度調節手段(16)と連動させて
自動的に動くようにしてもよい。
【0055】(実施例4)以下、本発明の第四の実施例
を添付図面に基づき説明する。
【0056】図7は、第四の実施例の被服用温度調節装
置の温度調節ユニット(28)の概略説明図である。
【0057】第四の実施例においては、前記送気側、排
気側それぞれの空間(A)(B)に対応させて吸気孔
(11a)、(11b)および送風機(12a)、(1
2b)をそれぞれを設けている。さらに、被服(4)に
空気の取りだし口(29)を設けて、該取りだし口(2
9)と、吸気孔(11a)を接続して、被服(4)内と
本体ケース(6)内の空間(A)を結ぶ循環路(30)
を形成した。これにより、吸熱・発熱素子(7)で冷却
・加熱された空気を被服(4)外へ逃がすことが無くな
り、熱エネルギーのロスをなくすことができる。
【0058】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、本発明の被服
用温度調節装置は、被服内を冷却する場合、吸熱・発熱
素子の発熱面を冷却する際に、本体ケース内を二つの空
間に区分けして、その一方の空間で吸気孔から取り込ん
だ外気を吸熱・発熱素子の発熱面に当てることによっ
て、発熱面での放熱が十分に行われ、これにより吸熱面
が十分に冷却される。さらに、その一方の空間で、吸気
孔より取り込んだ空気をこの吸熱・発熱素子で冷却し、
該冷却された空気を被服内に送ることによって被服内を
十分に冷却することができ、かつ広い範囲で均一に効率
的に冷却することができる。このようにして、被服内の
温度を十分に低下させることができ、快適な被服内環境
を作りだすことが実現できる。また、被服内を加熱する
場合には、電流の向きを冷却する場合とは逆にすること
により、被服内の温度を十分に上昇させることができ
る。
【0059】また、請求項2の発明によれば、温度調節
手段を設けたことにより、温度調節を自動的に行うこと
ができる。
【0060】また、請求項3の発明によれば、吸熱する
面と、発熱する面とが合面するように集積した複数の吸
熱・発熱素子を吸熱・発熱素子として用いることによ
り、送気側の吸熱・発熱作用を著しく促進させることが
できる。
【0061】また、請求項4の発明によれば、被服内を
加熱する場合には、吸気孔からの外気を遮断することに
より、送気によって吸熱面が冷却されることが防止でき
る。このことにより、発熱面の発熱作用が促進される。
【0062】また、請求項5の発明によれば、循環路を
形成したことにより、熱エネルギーを有効に利用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の被服用温度調節装置におけ
る、太陽電池と温度調節ユニットを被服に装着させた状
態を示す正面図である。
【図2】同実施例の被服用温度調節装置における、太陽
電池と温度調節ユニットを被服に装着させた状態を示す
背面図である。
【図3】同実施例の被服用温度調節装置における、温度
調節ユニットを示す概略説明図である。
【図4】同実施例の被服用温度調節装置における、温度
調節ユニットを示すブロック図である。
【図5】本発明の第二の実施例の被服用温度調節装置に
おける、温度調節ユニットを示す概略説明図である。
【図6】本発明の第三の実施例の被服用温度調節装置に
おける、温度調節ユニットを示す概略説明図である。
【図7】本発明の第四の実施例の被服用温度調節装置に
おける、温度調節ユニットを示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 電源 2 温度調節ユニット 3 ベルト 4 被服 5 取り入れ口 6 本体ケース 7 吸熱・発熱素子 7a a面 7b b面 8 仕切り板 9 送気孔 10 排気孔 11 吸気孔 12 送風機 13 バッテリー 14 電源スイッチ 15 電流調整手段 16 温度調整手段 17 接続コネクター 18 切り換えスイッチ 19 電流調整器 20 マイコン装置 21 温度設定スイッチ 22 温度センサー 23 センサー端子 24 第二の温度調節ユニット 25 吸熱・発熱素子 25a a’面 25b b’面 26 第三の温度調節ユニット 27 遮蔽板 28 第四の温度調節ユニット 29 取り出し口 30 循環路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケースと、電源と、該電源から供給
    された電流の方向および大きさを設定する電流調整手段
    と、該電流調整手段からの電流によって吸熱する面およ
    び発熱する面の両面を有する吸熱・発熱素子とを備えた
    被服用温度調節装置であって、 前記本体ケース内に仕切り板を設けて、該本体ケース内
    を二つの空間に区分けし、被服内に通じた送気孔を一方
    側の前記本体ケース内に設ける一方、外気に通じた排気
    孔を他方側の前記本体ケース内に設けるとともに、 前記吸熱・発熱素子の各一方面を前記二つの空間にそれ
    ぞれ露出せしめた状態で該吸熱・発熱素子を前記仕切り
    板に設け、 前記吸熱・発熱素子の各面に対してそれぞれ送気する送
    風機を前記本体ケースに設け、 前記本体ケース内に外気を取り込むための吸気孔を該本
    体ケースに設けて構成したことを特徴とする被服用温度
    調節装置。
  2. 【請求項2】 被服内の温度を検知する温度センサー
    と、被服内の温度を設定し、前記設定した温度と前記温
    度センサーが検知した温度とを比較することにより、前
    記吸熱・発熱素子に供給する電流の方向および大きさを
    算出し、算出結果を前記電流調整手段に向けて出力する
    温度調節手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載
    の被服用温度調節装置。
  3. 【請求項3】 前記吸熱・発熱素子を、複数の吸熱・発
    熱素子から構成し、該複数の吸熱・発熱素子を反対の作
    用面同士が合面するように集積したことを特徴とする請
    求項1または2記載の被服用温度調節装置。
  4. 【請求項4】 前記本体ケース内の排気孔側の空間にお
    いて、前記吸熱・発熱素子と前記送風機との間に、該送
    風機からの送気を遮蔽する遮蔽板を設けたことを特徴と
    する請求項1、2または3記載の被服用温度調節装置。
  5. 【請求項5】 前記本体ケースの送気側および排気側の
    それぞれに前記吸気孔および送風機を設けるとともに、
    送気側の前記吸気孔に被服内からの空気を導く循環路を
    形成したことを特徴とする請求項1、2、3または4記
    載の被服用温度調節装置。
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