JPH08232503A - 制振装置 - Google Patents
制振装置Info
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- JPH08232503A JPH08232503A JP3859895A JP3859895A JPH08232503A JP H08232503 A JPH08232503 A JP H08232503A JP 3859895 A JP3859895 A JP 3859895A JP 3859895 A JP3859895 A JP 3859895A JP H08232503 A JPH08232503 A JP H08232503A
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Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 制振対象の水平方向の揺れに対しても上下方
向の揺れに対しても制振力を発揮し得る新規な制振装置
を提供する。 【構成】 重力振子3は、支持フレーム2に吊り下げら
れた振子軸10と、振子軸10に軸方向に移動可能に設
けられた重り11と、重り11を振子軸10の下端部に
弾性的に支持するばね14と、重り11に減衰力を与え
るダンパー15とを備える。制振対象6が水平方向に振
動すると、重力振子3が水平方向に逆位相で振動し、そ
の慣性反力が制振対象6に水平方向の制振力として作用
する。また制振対象6が上下方向に振動すると、重力振
子3の重り11が振子軸10に沿って逆位相で振動し、
その慣性反力が制振対象6に上下方向の制振力として作
用する。そしてダンパー15による制振力が重り11に
作用することで、励振が防止されるとともに、制振対象
6の上下方向の振動の減衰が速められる。
向の揺れに対しても制振力を発揮し得る新規な制振装置
を提供する。 【構成】 重力振子3は、支持フレーム2に吊り下げら
れた振子軸10と、振子軸10に軸方向に移動可能に設
けられた重り11と、重り11を振子軸10の下端部に
弾性的に支持するばね14と、重り11に減衰力を与え
るダンパー15とを備える。制振対象6が水平方向に振
動すると、重力振子3が水平方向に逆位相で振動し、そ
の慣性反力が制振対象6に水平方向の制振力として作用
する。また制振対象6が上下方向に振動すると、重力振
子3の重り11が振子軸10に沿って逆位相で振動し、
その慣性反力が制振対象6に上下方向の制振力として作
用する。そしてダンパー15による制振力が重り11に
作用することで、励振が防止されるとともに、制振対象
6の上下方向の振動の減衰が速められる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物などの振動を抑
制するための制振装置に関するものである。
制するための制振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在の高層ビルや高層タワーの多くは、
地震や強風の際にある程度積極的に揺れることで地震や
風のエネルギーを吸収し、ビルを破壊から守るという考
えに基づいて柔軟な構造に設計されている。一方、こう
した耐震構造の考え方に加えて、地震などの揺れに反応
して積極的に揺れを抑制(制振)しようとする考え方も
近年定着してきた。これは制振対象物である建築物の最
上層に振子式の重りを設け、その重りの慣性反力を利用
して建物の揺れを抑制しようとするものであり、近年我
が国で建てられた300m級の超高層ビルにも重りの慣
性反力を利用した制振装置が設置され、その制振効果が
認められている。
地震や強風の際にある程度積極的に揺れることで地震や
風のエネルギーを吸収し、ビルを破壊から守るという考
えに基づいて柔軟な構造に設計されている。一方、こう
した耐震構造の考え方に加えて、地震などの揺れに反応
して積極的に揺れを抑制(制振)しようとする考え方も
近年定着してきた。これは制振対象物である建築物の最
上層に振子式の重りを設け、その重りの慣性反力を利用
して建物の揺れを抑制しようとするものであり、近年我
が国で建てられた300m級の超高層ビルにも重りの慣
性反力を利用した制振装置が設置され、その制振効果が
認められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した従来の
制振装置は、建築物などの制振対象物の水平方向の揺れ
を想定して設計されるものであり、万一直下型地震など
により上下方向の揺れが発生した場合には全く無力であ
る。
制振装置は、建築物などの制振対象物の水平方向の揺れ
を想定して設計されるものであり、万一直下型地震など
により上下方向の揺れが発生した場合には全く無力であ
る。
【0004】本発明は、上記事情の下に創案されたもの
であり、その目的は、制振対象物の水平方向の揺れに対
しても上下方向の揺れに対しても制振力を発揮し得る新
規な制振装置を提供することにある。
であり、その目的は、制振対象物の水平方向の揺れに対
しても上下方向の揺れに対しても制振力を発揮し得る新
規な制振装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の第一の制振装置は、制振対象物に固設された
支持フレームと、当該支持フレームに吊り下げられた重
力振子とを有し、制振対象物の水平方向の振動を当該重
力振子の振動によって相殺するように構成された制振装
置において、上記重力振子は、上記支持フレームに吊り
下げられた振子軸と、当該振子軸に軸方向に移動可能に
設けられた重りと、当該重りを当該振子軸の下端部に弾
性的に支持する弾性支持体と、当該重りに減衰力を与え
るダンパーとを備えてなることを特徴とするものである
(請求項1)。
に本発明の第一の制振装置は、制振対象物に固設された
支持フレームと、当該支持フレームに吊り下げられた重
力振子とを有し、制振対象物の水平方向の振動を当該重
力振子の振動によって相殺するように構成された制振装
置において、上記重力振子は、上記支持フレームに吊り
下げられた振子軸と、当該振子軸に軸方向に移動可能に
設けられた重りと、当該重りを当該振子軸の下端部に弾
性的に支持する弾性支持体と、当該重りに減衰力を与え
るダンパーとを備えてなることを特徴とするものである
(請求項1)。
【0006】また本発明の第二の制振装置は、制振対象
物に固定された支持台と、当該支持台上に転動体を介し
て振動自在に支持された重力振子とを有し、制振対象物
の水平方向の振動を当該重力振子の振動によって相殺す
るように構成された制振装置において、前記重力振子
は、前記支持台上に転動体を介して振動自在に載置され
た振動架台と、当該振動架台上に上下方向に移動可能に
設けられた重りと、当該重りを弾性的に支持する弾性支
持体と、当該重りに減衰力を与えるダンパーとを備えて
なることを特徴とするものである(請求項2)。
物に固定された支持台と、当該支持台上に転動体を介し
て振動自在に支持された重力振子とを有し、制振対象物
の水平方向の振動を当該重力振子の振動によって相殺す
るように構成された制振装置において、前記重力振子
は、前記支持台上に転動体を介して振動自在に載置され
た振動架台と、当該振動架台上に上下方向に移動可能に
設けられた重りと、当該重りを弾性的に支持する弾性支
持体と、当該重りに減衰力を与えるダンパーとを備えて
なることを特徴とするものである(請求項2)。
【0007】本発明の第二の制振装置において、前記支
持台の上面が断面円弧状の凹面に形成されており、その
上に前記振動架台が前記転動体を介して載置されている
ことが望ましい。その場合前記重りは、断面が円弧状に
形成された支持台上面の曲率半径方向に移動可能に設け
られていることが望ましい。
持台の上面が断面円弧状の凹面に形成されており、その
上に前記振動架台が前記転動体を介して載置されている
ことが望ましい。その場合前記重りは、断面が円弧状に
形成された支持台上面の曲率半径方向に移動可能に設け
られていることが望ましい。
【0008】前記第一および第二の制振装置において、
前記ダンパーは、印加される電圧によってその粘性が変
化する電気粘性(ER:Electro- Rheolo
gicai)流体をシリンダー内に封入してなるピスト
ン式ダンパーであることが望ましい。
前記ダンパーは、印加される電圧によってその粘性が変
化する電気粘性(ER:Electro- Rheolo
gicai)流体をシリンダー内に封入してなるピスト
ン式ダンパーであることが望ましい。
【0009】
【作用】第一の制振装置では、制振対象物が水平方向に
振動すると、それに応じて重力振子全体が水平方向に逆
位相で振動し、その慣性反力が建築物に水平方向の制振
力として作用する。また制振対象物が上下方向に振動す
ると、それに応じて重力振子の重りが振子軸に沿って逆
位相で振動し、その慣性反力が制振対象物に上下方向の
制振力として作用する。そしてダンパーによる制振力が
重りに作用することで、励振が防止されるとともに、制
振対象物の上下方向の振動の減衰が速められる。
振動すると、それに応じて重力振子全体が水平方向に逆
位相で振動し、その慣性反力が建築物に水平方向の制振
力として作用する。また制振対象物が上下方向に振動す
ると、それに応じて重力振子の重りが振子軸に沿って逆
位相で振動し、その慣性反力が制振対象物に上下方向の
制振力として作用する。そしてダンパーによる制振力が
重りに作用することで、励振が防止されるとともに、制
振対象物の上下方向の振動の減衰が速められる。
【0010】また、第二の制振装置では、制振対象物が
水平方向に振動すると、それに応じて重力振子全体が水
平方向に逆位相で振動し、その慣性反力が制振対象物に
水平方向の制振力として作用する。また制振対象物が上
下方向に振動すると、重力振子の重りが振動架台上で上
下に振動し、その慣性反力が制振対象物に上下方向の制
振力として作用する。この場合もダンパーによる制振力
が重りに作用することで、励振が防止されるとともに、
制振対象物の上下方向の振動の減衰が速められる。
水平方向に振動すると、それに応じて重力振子全体が水
平方向に逆位相で振動し、その慣性反力が制振対象物に
水平方向の制振力として作用する。また制振対象物が上
下方向に振動すると、重力振子の重りが振動架台上で上
下に振動し、その慣性反力が制振対象物に上下方向の制
振力として作用する。この場合もダンパーによる制振力
が重りに作用することで、励振が防止されるとともに、
制振対象物の上下方向の振動の減衰が速められる。
【0011】この第二の制振装置において、支持台の上
面が断面円弧状の凹面に形成されていれば、重力振子が
支持台の上面に沿って円弧を描いて揺動し、重力振子自
身の重量が復元力として働く。
面が断面円弧状の凹面に形成されていれば、重力振子が
支持台の上面に沿って円弧を描いて揺動し、重力振子自
身の重量が復元力として働く。
【0012】上記第一、第二の制振装置において、電気
粘性流体をシリンダー内に封入してなるピストン式ダン
パーを用いれば、印加する電圧を調節することによって
ダンパーの抵抗力を加減できるので、重りに与える減衰
力を適切に調整できる。ER流体は、電場を加えること
によって見かけ上の粘度が変化するコロイド溶液であ
り、大きな負荷電圧を必要とするが、電流が微弱なた
め、消費電力は電磁式アクチュエータ等に比べて非常に
少ないという利点がある。
粘性流体をシリンダー内に封入してなるピストン式ダン
パーを用いれば、印加する電圧を調節することによって
ダンパーの抵抗力を加減できるので、重りに与える減衰
力を適切に調整できる。ER流体は、電場を加えること
によって見かけ上の粘度が変化するコロイド溶液であ
り、大きな負荷電圧を必要とするが、電流が微弱なた
め、消費電力は電磁式アクチュエータ等に比べて非常に
少ないという利点がある。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0014】[第一の実施例]本発明の第一の実施例に
係る制振装置1は、図1および図2に示すように、支持
フレーム2、重力振子3、コイルばね4A、4B、ダン
パー5A、5B等からなる。この制振装置1は制振対象
物である建築物6の最上層の床面等に設置される。
係る制振装置1は、図1および図2に示すように、支持
フレーム2、重力振子3、コイルばね4A、4B、ダン
パー5A、5B等からなる。この制振装置1は制振対象
物である建築物6の最上層の床面等に設置される。
【0015】前記支持フレーム2は、4つの梁7aによ
り四角形に形成された枠体7を所定の長さの複数の柱8
によって支持してなる。そして、支持フレーム2の枠体
7の相対向する一組の梁7a、7a間には、重力振子3
を吊り下げるための一対の支持部材9A、9Bが互いに
平行に掛け渡して設けられている。
り四角形に形成された枠体7を所定の長さの複数の柱8
によって支持してなる。そして、支持フレーム2の枠体
7の相対向する一組の梁7a、7a間には、重力振子3
を吊り下げるための一対の支持部材9A、9Bが互いに
平行に掛け渡して設けられている。
【0016】前記重力振子3は、支持フレーム2に吊り
下げられた振子軸10と、振子軸10の下端部に設けら
れた重り11とからなる。振子軸10は、断面が矩形状
の中空の鋼材からなり、その上端部が上記一対の支持部
材9、9に取り付けられた吊り部材12に連結されてい
る。振子軸10の下端には、重り11を支持するための
円形の支持板13が固定されている。吊り部材12は、
支持部材9、9の中間部に掛け渡して設けられた支持板
46と、支持板46の下面に鉛直下方に突出させて一体
的に設けられた支持ピン47とからなり、支持ピン47
の先端部には球状支持部47aが形成されている。そし
て重力振子3は、振子軸10の上端部を支持ピン47の
球状支持部47aに係合させることにより前後左右に揺
動自在に支持されている。
下げられた振子軸10と、振子軸10の下端部に設けら
れた重り11とからなる。振子軸10は、断面が矩形状
の中空の鋼材からなり、その上端部が上記一対の支持部
材9、9に取り付けられた吊り部材12に連結されてい
る。振子軸10の下端には、重り11を支持するための
円形の支持板13が固定されている。吊り部材12は、
支持部材9、9の中間部に掛け渡して設けられた支持板
46と、支持板46の下面に鉛直下方に突出させて一体
的に設けられた支持ピン47とからなり、支持ピン47
の先端部には球状支持部47aが形成されている。そし
て重力振子3は、振子軸10の上端部を支持ピン47の
球状支持部47aに係合させることにより前後左右に揺
動自在に支持されている。
【0017】重り11は、振子軸10よりも数倍重い円
盤状の部材である。重り11の中央部には、振子軸10
を通すための矩形状の貫通孔11aが形成されている。
そして重り11は、振子軸10に遊嵌された状態で、複
数のコイルばね14、14、・・により支持板13上に
弾性支持されている。また、重り11と支持板13との
間にはピストン式の複数のダンパー15、15、・・が
設けられている。
盤状の部材である。重り11の中央部には、振子軸10
を通すための矩形状の貫通孔11aが形成されている。
そして重り11は、振子軸10に遊嵌された状態で、複
数のコイルばね14、14、・・により支持板13上に
弾性支持されている。また、重り11と支持板13との
間にはピストン式の複数のダンパー15、15、・・が
設けられている。
【0018】この重り11を支持している各ダンパー1
5は、ER流体21をシリンダー16内に封入してなる
ピストン式ダンパーで、支持板13に固定されたシリン
ダ16と、シリンダ16内を上下2室に分割して摺動す
るピストンヘッド17と、重り11に固定され、ピスト
ンヘッド17とともに摺動するピストンロッド18とか
らなる。ピストンヘッド17には、図3に示すように、
絞り通路17aが往復移動方向に貫通して形成されてお
り、絞り通路17aには、通電材(電極)19a、19
bが相互に所定の隙間を開けた形で固着され、各通電材
19a、19bに電圧印加装置20が接続されている。
そして、電圧印加装置20によって各通電材19a、1
9bに印加する電圧を変化させて、絞り通路17aを通
過するER流体21の粘性を変化させることにより、各
ダンパー15の抵抗力を加減できるようになっている。
5は、ER流体21をシリンダー16内に封入してなる
ピストン式ダンパーで、支持板13に固定されたシリン
ダ16と、シリンダ16内を上下2室に分割して摺動す
るピストンヘッド17と、重り11に固定され、ピスト
ンヘッド17とともに摺動するピストンロッド18とか
らなる。ピストンヘッド17には、図3に示すように、
絞り通路17aが往復移動方向に貫通して形成されてお
り、絞り通路17aには、通電材(電極)19a、19
bが相互に所定の隙間を開けた形で固着され、各通電材
19a、19bに電圧印加装置20が接続されている。
そして、電圧印加装置20によって各通電材19a、1
9bに印加する電圧を変化させて、絞り通路17aを通
過するER流体21の粘性を変化させることにより、各
ダンパー15の抵抗力を加減できるようになっている。
【0019】前記コイルばね4Aは、前記重力振子3の
左右方向の揺動面内にほぼ水平に配置され、その一端が
振子軸10の中間部に、他端が支持フレーム2にそれぞ
れ連結されている。また前記コイルばね4Bは、前記重
力振子3の前後方向の揺動面内にほぼ水平に配置され、
その一端が振子軸10の中間部に、他端が支持フレーム
2にそれぞれ連結されている。これらコイルばね4A、
4Bの振子軸10に対する取り付け位置並びにばね定数
は、重力振子3の固有周期を建築物6の水平方向の固有
周期とほぼ一致させるように設定されている。
左右方向の揺動面内にほぼ水平に配置され、その一端が
振子軸10の中間部に、他端が支持フレーム2にそれぞ
れ連結されている。また前記コイルばね4Bは、前記重
力振子3の前後方向の揺動面内にほぼ水平に配置され、
その一端が振子軸10の中間部に、他端が支持フレーム
2にそれぞれ連結されている。これらコイルばね4A、
4Bの振子軸10に対する取り付け位置並びにばね定数
は、重力振子3の固有周期を建築物6の水平方向の固有
周期とほぼ一致させるように設定されている。
【0020】前記ダンパー5Aは、振子軸10に関して
上記コイルばね4Aと対称位置にほぼ水平に配置されて
いる。また前記ダンパー5Bは、振子軸10に関して上
記コイルばね4Bと対称位置にほぼ水平に配置されてい
る。これらのダンパー5A、5Bも上記ダンパー15と
同様ER流体21をシリンダー22内に封入してなるピ
ストン式ダンパーで、支持フレーム2に連結されたシリ
ンダ22と、シリンダ22内を左右(前後)2室に分割
して摺動するピストンヘッド23と、振子軸10の中間
部に連結され、ピストンヘッド23とともに摺動するピ
ストンロッド24とを備える。これらのダンパー5A、
5Bのピストンヘッド23には、図4に示すように、複
数の絞り通路24aが往復移動方向に貫通して形成され
ており、絞り通路24aには、通電材(電極)25a、
25bが相互に所定の隙間を開けた形で固着され、各通
電材25a、25bに前記電圧印加装置20が接続され
ている。そして、電圧印加装置20によって各通電材2
5a、25bに印加する電圧を変化させて、絞り通路2
3a内のER流体21の粘性を変化させてダンパー5
A、5Bの抵抗力を加減できるようになっている。
上記コイルばね4Aと対称位置にほぼ水平に配置されて
いる。また前記ダンパー5Bは、振子軸10に関して上
記コイルばね4Bと対称位置にほぼ水平に配置されてい
る。これらのダンパー5A、5Bも上記ダンパー15と
同様ER流体21をシリンダー22内に封入してなるピ
ストン式ダンパーで、支持フレーム2に連結されたシリ
ンダ22と、シリンダ22内を左右(前後)2室に分割
して摺動するピストンヘッド23と、振子軸10の中間
部に連結され、ピストンヘッド23とともに摺動するピ
ストンロッド24とを備える。これらのダンパー5A、
5Bのピストンヘッド23には、図4に示すように、複
数の絞り通路24aが往復移動方向に貫通して形成され
ており、絞り通路24aには、通電材(電極)25a、
25bが相互に所定の隙間を開けた形で固着され、各通
電材25a、25bに前記電圧印加装置20が接続され
ている。そして、電圧印加装置20によって各通電材2
5a、25bに印加する電圧を変化させて、絞り通路2
3a内のER流体21の粘性を変化させてダンパー5
A、5Bの抵抗力を加減できるようになっている。
【0021】以上のように構成された第一実施例の制振
装置1によれば、建築物6が地震、強風等によって水平
方向に振動(横揺れ)すると、重力振子3が建築物6の
振動と逆位相で揺動する。そして重力振子3が揺動する
と、その慣性反力がコイルばね4A、4B、ダンパー5
A、5Bおよび支持フレーム2を介して建築物6に水平
方向に作用し、建築物6の横揺れが抑制される。その
際、支持フレーム2と振子軸10とを連結するダンパー
5A、5Bの抵抗力が重力振子3に作用するため、重力
振子3の励振が防止されるとともに振動エネルギーが速
やかに吸収されて、建築物6の水平方向の振動が急速に
減衰する。
装置1によれば、建築物6が地震、強風等によって水平
方向に振動(横揺れ)すると、重力振子3が建築物6の
振動と逆位相で揺動する。そして重力振子3が揺動する
と、その慣性反力がコイルばね4A、4B、ダンパー5
A、5Bおよび支持フレーム2を介して建築物6に水平
方向に作用し、建築物6の横揺れが抑制される。その
際、支持フレーム2と振子軸10とを連結するダンパー
5A、5Bの抵抗力が重力振子3に作用するため、重力
振子3の励振が防止されるとともに振動エネルギーが速
やかに吸収されて、建築物6の水平方向の振動が急速に
減衰する。
【0022】また建築物6が上下方向に振動(縦揺れ)
すると、重力振子3の重り11が振子軸10に沿って逆
位相で振動する。そして、重力振子3の重り11が振動
すると、その慣性反力が建築物6に上下方向に作用し、
建築物6の縦揺れが抑制される。その際、重り11と支
持板13との間に設けた各ダンパー15の抵抗力が重り
11に作用するため、重り11の励振が防止されるとと
もに振動エネルギーを速やかに吸収されて、建築物6の
上下方向の振動が急速に減衰する。重り11の振動方向
が振子軸10の軸方向に規制されているので、重り11
が振動することによって重力振子3の振動が乱されるこ
とはない。
すると、重力振子3の重り11が振子軸10に沿って逆
位相で振動する。そして、重力振子3の重り11が振動
すると、その慣性反力が建築物6に上下方向に作用し、
建築物6の縦揺れが抑制される。その際、重り11と支
持板13との間に設けた各ダンパー15の抵抗力が重り
11に作用するため、重り11の励振が防止されるとと
もに振動エネルギーを速やかに吸収されて、建築物6の
上下方向の振動が急速に減衰する。重り11の振動方向
が振子軸10の軸方向に規制されているので、重り11
が振動することによって重力振子3の振動が乱されるこ
とはない。
【0023】このように、第一実施例の制振装置1によ
れば、建築物6の水平方向の振動を相殺(抑制)するた
めの重力振子3の重り11を振子軸10方向にも振動で
きるように構成したことにより、建築物6の水平方向の
揺れに対しても上下方向の揺れに対しても有効に制振機
能を発揮することができる。
れば、建築物6の水平方向の振動を相殺(抑制)するた
めの重力振子3の重り11を振子軸10方向にも振動で
きるように構成したことにより、建築物6の水平方向の
揺れに対しても上下方向の揺れに対しても有効に制振機
能を発揮することができる。
【0024】この構成によれば、建築物6の上下方向の
揺れを制振するするために別途専用の重りを付加する必
要がないので、装置重量並びに大きさを従来の装置とほ
ぼ同じにできる。さらに、重り11が振子軸10に対し
て振動できるようにするために重力振子3に付加された
支持板13、コイルばね14、14、・・、ダンパー1
5、15、等の重量を考慮すれば、その分だけ重り11
の重量を減らすことができるので、水平方向の制振機能
しか持たない従来の装置と全く同じかそれ以下装置重量
で、水平方向の揺れに対しても上下方向の揺れに対して
も制振機能を持つ制振装置を実現することができる。
揺れを制振するするために別途専用の重りを付加する必
要がないので、装置重量並びに大きさを従来の装置とほ
ぼ同じにできる。さらに、重り11が振子軸10に対し
て振動できるようにするために重力振子3に付加された
支持板13、コイルばね14、14、・・、ダンパー1
5、15、等の重量を考慮すれば、その分だけ重り11
の重量を減らすことができるので、水平方向の制振機能
しか持たない従来の装置と全く同じかそれ以下装置重量
で、水平方向の揺れに対しても上下方向の揺れに対して
も制振機能を持つ制振装置を実現することができる。
【0025】また、この第一の実施例の制振装置1で
は、重力振子3の振子軸10に連結されたダンパー5
A,5B並びに重り11に連結された各ダンパー15、
15による減衰力は、ER流体21の粘度を加減するこ
とにより、最適な値に容易に調整できる。即ち、各ダン
パー5A、5B、15、15の通電材25a,25b,
19a,19bに印加する電圧を電圧印加装置20によ
り適宜加減することにより、ER流体21の粘度を瞬時
に変化させることができる。
は、重力振子3の振子軸10に連結されたダンパー5
A,5B並びに重り11に連結された各ダンパー15、
15による減衰力は、ER流体21の粘度を加減するこ
とにより、最適な値に容易に調整できる。即ち、各ダン
パー5A、5B、15、15の通電材25a,25b,
19a,19bに印加する電圧を電圧印加装置20によ
り適宜加減することにより、ER流体21の粘度を瞬時
に変化させることができる。
【0026】したがって、建築物6の振動状態(水平方
向および上下方向の加速度あるいは速度)および重力振
子3および重り11の振動状態(加速度あるいは速度)
を検知できる各センサと、各センサからの情報に基づい
て電圧印加装置20による印加電圧を制御するコントロ
ーラとを備えれば、建築物6と重力振子3および重り1
1の振動状態に応じて、各ダンパー5A、5B、15、
15の減衰力を最適な値に瞬時に自動調整でき、極めて
応答性の良い制振装置を実現できる。
向および上下方向の加速度あるいは速度)および重力振
子3および重り11の振動状態(加速度あるいは速度)
を検知できる各センサと、各センサからの情報に基づい
て電圧印加装置20による印加電圧を制御するコントロ
ーラとを備えれば、建築物6と重力振子3および重り1
1の振動状態に応じて、各ダンパー5A、5B、15、
15の減衰力を最適な値に瞬時に自動調整でき、極めて
応答性の良い制振装置を実現できる。
【0027】なお、この第1の実施例では、重力振子3
を前後左右に揺動可能に支持することにより、一つの制
振装置1で前後左右の揺れを同時に抑えることができる
構造について示したが、重力振子3が水平方向に関して
一方向にしか揺動できない構造とした場合には、重力振
子3の揺動方向を互いに直交させるようにして制振装置
を少なくとも2台設置することにより上記と同等あるい
はそれ以上の制振効果を得ることができる。
を前後左右に揺動可能に支持することにより、一つの制
振装置1で前後左右の揺れを同時に抑えることができる
構造について示したが、重力振子3が水平方向に関して
一方向にしか揺動できない構造とした場合には、重力振
子3の揺動方向を互いに直交させるようにして制振装置
を少なくとも2台設置することにより上記と同等あるい
はそれ以上の制振効果を得ることができる。
【0028】[第二の実施例]本発明の第二の実施例に
係る制振装置26は、図5に示すように、フレーム2
7、支持台28、重力振子29、コイルばね30、ダン
パー31、トルク発生装置32、等からなり、この制振
装置26も制振対象物である建築物6の最上層の床面等
に設置される。
係る制振装置26は、図5に示すように、フレーム2
7、支持台28、重力振子29、コイルばね30、ダン
パー31、トルク発生装置32、等からなり、この制振
装置26も制振対象物である建築物6の最上層の床面等
に設置される。
【0029】前記フレーム27は、4つの梁34aによ
り四角形に形成された枠体34を所定の長さの複数の柱
35によって支持してなり、支持台28および重力振子
29を包囲する形で建築物6に固定されている。
り四角形に形成された枠体34を所定の長さの複数の柱
35によって支持してなり、支持台28および重力振子
29を包囲する形で建築物6に固定されている。
【0030】前記支持台28は、一対の支持板33、3
3を互いに離間(図5においては紙面に対して前後に離
間)させて平行に建築物6に立設してなる。支持板3
3、33の上端縁部は円弧状(凹型)に切り取られてお
り、重力振子29を円弧を描くようにして揺動させるた
めの案内面33a,33aをなしている。
3を互いに離間(図5においては紙面に対して前後に離
間)させて平行に建築物6に立設してなる。支持板3
3、33の上端縁部は円弧状(凹型)に切り取られてお
り、重力振子29を円弧を描くようにして揺動させるた
めの案内面33a,33aをなしている。
【0031】前記重力振子29は、支持台28上に載置
された振動架台36と、振動架台36上に設けられた重
り37とからなる。
された振動架台36と、振動架台36上に設けられた重
り37とからなる。
【0032】振動架台36の下面は支持板33、33の
案内面33a,33aと等しい曲率で円弧状(凸型)に
形成されている。そして振動架台36の下面には、複数
のローラー(カムフォロア等)38、38、・・が、支
持板33、33の案内面33a,33aに対応して円弧
状に等間隔に配置された形で、回転自在に装着されてい
る。そして、振動架台36は、ローラー38、38、・
・が支持板33、33の案内面33a,33aに当接し
て案内面33a,33a上を転動する形で、支持板3
3、33上に載置されている。
案内面33a,33aと等しい曲率で円弧状(凸型)に
形成されている。そして振動架台36の下面には、複数
のローラー(カムフォロア等)38、38、・・が、支
持板33、33の案内面33a,33aに対応して円弧
状に等間隔に配置された形で、回転自在に装着されてい
る。そして、振動架台36は、ローラー38、38、・
・が支持板33、33の案内面33a,33aに当接し
て案内面33a,33a上を転動する形で、支持板3
3、33上に載置されている。
【0033】重り37は、複数のコイルばね39、3
9、・・を介して振動架台36上に弾性的に支持されて
いる。また重り37と振動架台36との間には、重り3
7の移動を案内面33a,33aの曲率半径方向のみに
規制するための複数のガイド機構(ずれ止め)40、4
0、・・と、ピストン式のダンパー41とが設けられて
いる。各ガイド機構40は、径の相異なる2つの管40
a、40bを互いに摺設して軸方向にスライド可能に内
外に配置し、一方の管40aを重り37に、他方の40
bを振動架台36にそれぞれ固定してなる。
9、・・を介して振動架台36上に弾性的に支持されて
いる。また重り37と振動架台36との間には、重り3
7の移動を案内面33a,33aの曲率半径方向のみに
規制するための複数のガイド機構(ずれ止め)40、4
0、・・と、ピストン式のダンパー41とが設けられて
いる。各ガイド機構40は、径の相異なる2つの管40
a、40bを互いに摺設して軸方向にスライド可能に内
外に配置し、一方の管40aを重り37に、他方の40
bを振動架台36にそれぞれ固定してなる。
【0034】重り37を支持している各ダンパー41
は、ER流体21をシリンダー42内に封入してなるピ
ストン式ダンパーで、重り37の下部に一部埋設されて
固定されたシリンダ42と、シリンダ42内を上下2室
に分割して摺動するピストンヘッド43と、振動架台3
6に固定され、ピストンヘッド43とともに摺動するピ
ストンロッド44とからなる。ピストンヘッド43に
は、図3のピストンヘッド17の絞り通路17aと同様
の絞り通路43aが往復移動方向に貫通して数カ所に形
成されている。また各絞り通路43aには図3の通電材
(電極)19a、19bと同様の通電材が相互に所定の
隙間を開けた形で固着され、各通電材に前記電圧印加装
置20が接続されている。そして、電圧印加装置20に
よって各通電材に印加する電圧を変化させて、各絞り通
路43aを通過するER流体21の粘性を変化させるこ
とにより、ダンパー41の抵抗力を加減できるようにな
っている。
は、ER流体21をシリンダー42内に封入してなるピ
ストン式ダンパーで、重り37の下部に一部埋設されて
固定されたシリンダ42と、シリンダ42内を上下2室
に分割して摺動するピストンヘッド43と、振動架台3
6に固定され、ピストンヘッド43とともに摺動するピ
ストンロッド44とからなる。ピストンヘッド43に
は、図3のピストンヘッド17の絞り通路17aと同様
の絞り通路43aが往復移動方向に貫通して数カ所に形
成されている。また各絞り通路43aには図3の通電材
(電極)19a、19bと同様の通電材が相互に所定の
隙間を開けた形で固着され、各通電材に前記電圧印加装
置20が接続されている。そして、電圧印加装置20に
よって各通電材に印加する電圧を変化させて、各絞り通
路43aを通過するER流体21の粘性を変化させるこ
とにより、ダンパー41の抵抗力を加減できるようにな
っている。
【0035】前記コイルばね30は、前記重力振子29
の揺動面内にほぼ水平に配置され、その一端が重り37
の上端部に、他端がフレーム27にそれぞれ連結されて
いる。
の揺動面内にほぼ水平に配置され、その一端が重り37
の上端部に、他端がフレーム27にそれぞれ連結されて
いる。
【0036】前記ダンパー31は、重り37の中心軸に
関して上記コイルばね4と対称位置にほぼ水平に配置さ
れている。このダンパー31もER流体21をシリンダ
ー46内に封入してなるピストン式ダンパーであり、図
4に示したダンパー5と同様に構成されている。
関して上記コイルばね4と対称位置にほぼ水平に配置さ
れている。このダンパー31もER流体21をシリンダ
ー46内に封入してなるピストン式ダンパーであり、図
4に示したダンパー5と同様に構成されている。
【0037】前記トルク発生装置32は、支持台28を
構成する両支持板33、33に掛け渡して互いに平行に
設けられた左右一対の回転軸48、48の両端にプーリ
49、49、49、49を固着し、左右のプーリ49、
49に弾性素材によって無端環状に形成されたベルト5
0を装着してなる。ベルト50は、接続部材51を介し
て振動架台36の下部中央部に連結されている。一方、
振動架台36の下部には、複数のローラー52、52、
・・が、支持板33、33のガイド面33a,33aに
沿って円弧状に配置された形で、各々回転自在に装着さ
れている。そして、ベルト50の上側の部分は、振動架
台36と共に円弧を描いて移動し得る形で、ローラー5
2、52、・・により下方に押圧されている。
構成する両支持板33、33に掛け渡して互いに平行に
設けられた左右一対の回転軸48、48の両端にプーリ
49、49、49、49を固着し、左右のプーリ49、
49に弾性素材によって無端環状に形成されたベルト5
0を装着してなる。ベルト50は、接続部材51を介し
て振動架台36の下部中央部に連結されている。一方、
振動架台36の下部には、複数のローラー52、52、
・・が、支持板33、33のガイド面33a,33aに
沿って円弧状に配置された形で、各々回転自在に装着さ
れている。そして、ベルト50の上側の部分は、振動架
台36と共に円弧を描いて移動し得る形で、ローラー5
2、52、・・により下方に押圧されている。
【0038】このトルク発生装置32は、図示しない駆
動手段により回転軸48,48に動力を与えてプーリ4
9、49を正逆回転させることによりベルト50を往復
走行させ、ベルト50に連結された振動架台36に対し
て揺動方向に任意の力を作用させるようになっている。
前記駆動手段は、建築物6の振動を検出するセンサを備
えており、建築物6の振動に応じて重力振子29に最適
なトルクを発生させるべくトルク発生装置32を駆動さ
せる。
動手段により回転軸48,48に動力を与えてプーリ4
9、49を正逆回転させることによりベルト50を往復
走行させ、ベルト50に連結された振動架台36に対し
て揺動方向に任意の力を作用させるようになっている。
前記駆動手段は、建築物6の振動を検出するセンサを備
えており、建築物6の振動に応じて重力振子29に最適
なトルクを発生させるべくトルク発生装置32を駆動さ
せる。
【0039】以上のように構成された第二の実施例の制
振装置26によれば、建築物6が地震、強風等によって
水平方向に振動すると、重力振子29が建築物6の振動
と逆位相で円弧を描いて揺動する。そして重力振子29
が揺動すると、その慣性反力がコイルばね30、ダンパ
ー31、およびフレーム27を介して建築物6に水平方
向に作用し、建築物6の横揺れが抑制される。その際、
フレーム27と重り37とを連結するダンパー31の抵
抗力が重力振子29に作用するため、重力振子29の振
動エネルギーが速やかに吸収されて、建築物6の水平方
向の振動が急速に減衰する。また、トルク発生手段32
により重力振子29のトルクが適切に調節されるので、
建築物6の水平方向の振動を極めて好適に抑制すること
ができる。
振装置26によれば、建築物6が地震、強風等によって
水平方向に振動すると、重力振子29が建築物6の振動
と逆位相で円弧を描いて揺動する。そして重力振子29
が揺動すると、その慣性反力がコイルばね30、ダンパ
ー31、およびフレーム27を介して建築物6に水平方
向に作用し、建築物6の横揺れが抑制される。その際、
フレーム27と重り37とを連結するダンパー31の抵
抗力が重力振子29に作用するため、重力振子29の振
動エネルギーが速やかに吸収されて、建築物6の水平方
向の振動が急速に減衰する。また、トルク発生手段32
により重力振子29のトルクが適切に調節されるので、
建築物6の水平方向の振動を極めて好適に抑制すること
ができる。
【0040】また建築物6が上下方向に振動すると、重
力振子29の重り37が振動架台36上で上下(案内面
33a,33aの曲率半径方向)に振動し、その慣性反
力がコイルばね30、ダンパー31、およびフレーム2
7を介して建築物6に上下方向に作用し、建築物6の縦
揺れが抑制される。その際、重り37と振動架台36と
の間に設けたダンパー41の抵抗力が重り37に作用す
るため、重り37の励振が防止されるとともに振動エネ
ルギーが速やかに吸収されて、建築物6の上下方向の振
動が急速に減衰する。重り37の振動方向が案内面33
a,33aの曲率半径方向、すなわち振動架台36の描
く円弧の曲率半径方向に規制されているので、重り37
が振動することによって重力振子29の振動が乱される
ことはない。
力振子29の重り37が振動架台36上で上下(案内面
33a,33aの曲率半径方向)に振動し、その慣性反
力がコイルばね30、ダンパー31、およびフレーム2
7を介して建築物6に上下方向に作用し、建築物6の縦
揺れが抑制される。その際、重り37と振動架台36と
の間に設けたダンパー41の抵抗力が重り37に作用す
るため、重り37の励振が防止されるとともに振動エネ
ルギーが速やかに吸収されて、建築物6の上下方向の振
動が急速に減衰する。重り37の振動方向が案内面33
a,33aの曲率半径方向、すなわち振動架台36の描
く円弧の曲率半径方向に規制されているので、重り37
が振動することによって重力振子29の振動が乱される
ことはない。
【0041】このように、第二の実施例の制振装置26
によれば、建築物6の水平方向の振動を相殺(抑制)す
るための重力振子29の重り37を上下方向にも振動で
きるように構成したことにより、建築物6の水平方向の
揺れに対しても上下方向の揺れに対しても有効に制振機
能を発揮することができる。
によれば、建築物6の水平方向の振動を相殺(抑制)す
るための重力振子29の重り37を上下方向にも振動で
きるように構成したことにより、建築物6の水平方向の
揺れに対しても上下方向の揺れに対しても有効に制振機
能を発揮することができる。
【0042】この構成によれば、建築物6の上下方向の
揺れを制振するするために別途専用の重りを付加する必
要がないので、装置重量並びに大きさを従来の装置とほ
ぼ同じにできる。さらに、重り37が振動架台36で振
動できるようにするために重力振子29に設けられたコ
イルばね39、39、・・、ガイド機構40、40、・
・、ダンパー41等の重量を考慮すれば、その分だけ重
り37の重量を減らすことができるので、水平方向の制
振機能しか持たない従来の装置と全く同じかそれ以下装
置重量で、水平方向の揺れに対しても上下方向の揺れに
対しても制振機能を持つ制振装置を実現することができ
る。
揺れを制振するするために別途専用の重りを付加する必
要がないので、装置重量並びに大きさを従来の装置とほ
ぼ同じにできる。さらに、重り37が振動架台36で振
動できるようにするために重力振子29に設けられたコ
イルばね39、39、・・、ガイド機構40、40、・
・、ダンパー41等の重量を考慮すれば、その分だけ重
り37の重量を減らすことができるので、水平方向の制
振機能しか持たない従来の装置と全く同じかそれ以下装
置重量で、水平方向の揺れに対しても上下方向の揺れに
対しても制振機能を持つ制振装置を実現することができ
る。
【0043】また、この第二の実施例の制振装置26に
おいても、重力振子29とフレーム27との間のダンパ
ー31並びに重り37と振動架台36との間のダンパー
41にER流体ダンパーを用いているので、各ダンパー
31、41の通電部材間に印加する電圧を電圧印加装置
20により適宜加減することにより、減衰力を瞬時に変
化させることができる。
おいても、重力振子29とフレーム27との間のダンパ
ー31並びに重り37と振動架台36との間のダンパー
41にER流体ダンパーを用いているので、各ダンパー
31、41の通電部材間に印加する電圧を電圧印加装置
20により適宜加減することにより、減衰力を瞬時に変
化させることができる。
【0044】したがって、建築物6の振動状態(水平方
向および上下方向の加速度あるいは速度)および重力振
子29および重り37の振動状態(加速度あるいは速
度)を検知できる各センサと、各センサからの情報に基
づいて電圧印加装置20による印加電圧を制御するコン
トローラとを備えれば、建築物6と重力振子29および
重り37の振動状態に応じて、各ダンパー31、41の
減衰力を最適な値に瞬時に自動調整でき、極めて応答性
の良い制振装置を実現できる。
向および上下方向の加速度あるいは速度)および重力振
子29および重り37の振動状態(加速度あるいは速
度)を検知できる各センサと、各センサからの情報に基
づいて電圧印加装置20による印加電圧を制御するコン
トローラとを備えれば、建築物6と重力振子29および
重り37の振動状態に応じて、各ダンパー31、41の
減衰力を最適な値に瞬時に自動調整でき、極めて応答性
の良い制振装置を実現できる。
【0045】ただし、この第二の実施例の制振装置26
は、重力振子29が水平方向に関して一方向(左右)に
しか揺動できない構造のため、建築物6の前後左右の揺
れを同時に抑えるには、重力振子29の揺動方向を互い
に直交させるようにして制振装置1を少なくとも2台設
置する必要がある。
は、重力振子29が水平方向に関して一方向(左右)に
しか揺動できない構造のため、建築物6の前後左右の揺
れを同時に抑えるには、重力振子29の揺動方向を互い
に直交させるようにして制振装置1を少なくとも2台設
置する必要がある。
【0046】そこで、上記振動架台36の上に、これと
揺動方向を直交させて振動架台をさらに設けるなどして
重り37が前後左右に揺動できるように構成すれば、建
築物の前後左右の揺れを1台の制振装置で抑えることが
できる。その場合、重り37の前後にも、上記と同様に
コイルばね30およびダンパー31が設けられる。
揺動方向を直交させて振動架台をさらに設けるなどして
重り37が前後左右に揺動できるように構成すれば、建
築物の前後左右の揺れを1台の制振装置で抑えることが
できる。その場合、重り37の前後にも、上記と同様に
コイルばね30およびダンパー31が設けられる。
【0047】なお、本発明は以上の実施例の構成に限定
されるものではない。
されるものではない。
【0048】例えば、上記実施例では重り11、37を
弾性的に支持するためにコイルばね14、39を使用し
ているが、これと同等の振動特性および耐久性を持つも
のであれば、その他のばねや防振ゴムなども使用でき
る。
弾性的に支持するためにコイルばね14、39を使用し
ているが、これと同等の振動特性および耐久性を持つも
のであれば、その他のばねや防振ゴムなども使用でき
る。
【0049】また、上記ダンパー5A、5B、15、3
1、41についても、必ずしもER流体ダンパーを使用
する必要はなく、重量振子3、29および重り11、3
7に対して適度な減衰力を与えることができるものであ
れば、その他の一般的な流体ダンパーやショックアブソ
ーバー等も使用できる。
1、41についても、必ずしもER流体ダンパーを使用
する必要はなく、重量振子3、29および重り11、3
7に対して適度な減衰力を与えることができるものであ
れば、その他の一般的な流体ダンパーやショックアブソ
ーバー等も使用できる。
【0050】また、上記実施例では本発明の制振装置を
建築物の振動を抑制するための制振装置に適用した場合
を例にとり説明したが、建築物に限らず、重機械やその
他ありとあらゆる構造物の制振装置として広く適用でき
る。
建築物の振動を抑制するための制振装置に適用した場合
を例にとり説明したが、建築物に限らず、重機械やその
他ありとあらゆる構造物の制振装置として広く適用でき
る。
【0051】
【発明の効果】以上要するに、本発明の電子機器によれ
ば、以下のような優れた効果を発揮できる。
ば、以下のような優れた効果を発揮できる。
【0052】(1) 請求項1記載の制振装置によれ
ば、制振対象物が水平方向に振動すると、それに応じて
重力振子全体が水平方向に逆位相で振動し、その慣性反
力が建築物に水平方向の制振力として作用する。また制
振対象物が上下方向に振動すると、それに応じて重力振
子の重りが振子軸に沿って逆位相で振動し、その慣性反
力が制振対象物に上下方向の制振力として作用する。そ
してダンパーによる制振力が重りに作用することで、励
振が防止されるとともに、制振対象物の上下方向の振動
の減衰が速められる。したがって制振対象物の水平方向
の揺れに対しても上下方向の揺れに対しても有効に制振
機能を発揮することができる。
ば、制振対象物が水平方向に振動すると、それに応じて
重力振子全体が水平方向に逆位相で振動し、その慣性反
力が建築物に水平方向の制振力として作用する。また制
振対象物が上下方向に振動すると、それに応じて重力振
子の重りが振子軸に沿って逆位相で振動し、その慣性反
力が制振対象物に上下方向の制振力として作用する。そ
してダンパーによる制振力が重りに作用することで、励
振が防止されるとともに、制振対象物の上下方向の振動
の減衰が速められる。したがって制振対象物の水平方向
の揺れに対しても上下方向の揺れに対しても有効に制振
機能を発揮することができる。
【0053】(2) 請求項2記載の制振装置によれ
ば、制振対象物が水平方向に振動すると、それに応じて
重力振子全体が水平方向に逆位相で振動し、その慣性反
力が制振対象物に水平方向の制振力として作用する。ま
た制振対象物が上下方向に振動すると、重力振子の重り
が振動架台上で上下に振動し、その慣性反力が制振対象
物に上下方向の制振力として作用する。この場合もダン
パーによる制振力が重りに作用することで、励振が防止
されるとともに、制振対象物の上下方向の振動の減衰が
速められる。したがって水平方向の揺れに対しても上下
方向の揺れに対しても有効に制振機能を発揮することが
できる。
ば、制振対象物が水平方向に振動すると、それに応じて
重力振子全体が水平方向に逆位相で振動し、その慣性反
力が制振対象物に水平方向の制振力として作用する。ま
た制振対象物が上下方向に振動すると、重力振子の重り
が振動架台上で上下に振動し、その慣性反力が制振対象
物に上下方向の制振力として作用する。この場合もダン
パーによる制振力が重りに作用することで、励振が防止
されるとともに、制振対象物の上下方向の振動の減衰が
速められる。したがって水平方向の揺れに対しても上下
方向の揺れに対しても有効に制振機能を発揮することが
できる。
【0054】(3) 請求項3記載の制振装置によれ
ば、ダンパー流体に印加する電圧を調節することにより
重りに与える減衰力を適切に調整できるので、(1)、
(2)の場合よりもより有効に制振機能を発揮すること
ができる。
ば、ダンパー流体に印加する電圧を調節することにより
重りに与える減衰力を適切に調整できるので、(1)、
(2)の場合よりもより有効に制振機能を発揮すること
ができる。
【図1】本発明の制振装置の第一の実施例を示す部分破
断正面図である。
断正面図である。
【図2】図1に示す制振装置の平面図である。
【図3】図1に示す制振装置に設けられたダンパーの破
断側面図である。
断側面図である。
【図4】図1に示す制振装置に設けられた別のダンパー
の破断側面図である。
の破断側面図である。
【図5】本発明の制振装置の第二の実施例を示す部分破
断正面図である。
断正面図である。
1 制振装置 2 支持フレーム 3 重力振子 4 コイルばね 5 ダンパー 6 建築物(制振対象物) 10 振子軸 11 重り 12 吊り部材 13 支持板 14 コイルばね(弾性支持体) 15 ダンパー(電気粘性流体ダンパー) 21 電気粘性流体(流体) 26 制振装置 28 支持台 29 重力振子 36 振動架台 37 重り 38 ローラー(転動体) 39 弾性支持体 41 ダンパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 芳 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 藤岡 敏雄 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】制振対象物に固定された支持フレームと、
当該支持フレームに吊り下げられた重力振子とを有し、
制振対象物の水平方向の振動を当該重力振子の振動によ
って相殺するように構成された制振装置において、 前記重力振子は、前記支持フレームに吊り下げられた振
子軸と、当該振子軸に軸方向に移動可能に設けられた重
りと、当該重りを当該振子軸の下端部に弾性的に支持す
る弾性支持体と、当該重りに減衰力を与えるダンパーと
を備えてなることを特徴とする制振装置。 - 【請求項2】制振対象物に固定された支持台と、当該支
持台上に転動体を介して振動自在に支持された重力振子
とを有し、制振対象物の水平方向の振動を当該重力振子
の振動によって相殺するように構成された制振装置にお
いて、 前記重力振子は、前記支持台上に転動体を介して振動自
在に支持された振動架台と、当該振動架台上に上下方向
に移動自在に設けられた重りと、当該重りを弾性的に支
持する弾性支持体と、当該重りに減衰力を与えるダンパ
ーとを備えてなることを特徴とする制振装置。 - 【請求項3】前記ダンパーは、印加される電圧によって
その粘性が変化する流体をシリンダー内に封入してなる
ピストン式ダンパーであることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の制振装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3859895A JPH08232503A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3859895A JPH08232503A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 制振装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08232503A true JPH08232503A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12529723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3859895A Pending JPH08232503A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 制振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08232503A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10246394A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-14 | Toshiba Eng & Constr Co Ltd | 免震床への機器据付方法 |
| JP2016003682A (ja) * | 2014-06-16 | 2016-01-12 | 株式会社大林組 | 制振構造 |
| JP2016003683A (ja) * | 2014-06-16 | 2016-01-12 | 株式会社大林組 | 制振構造 |
-
1995
- 1995-02-27 JP JP3859895A patent/JPH08232503A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10246394A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-14 | Toshiba Eng & Constr Co Ltd | 免震床への機器据付方法 |
| JP2016003682A (ja) * | 2014-06-16 | 2016-01-12 | 株式会社大林組 | 制振構造 |
| JP2016003683A (ja) * | 2014-06-16 | 2016-01-12 | 株式会社大林組 | 制振構造 |
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