JPH08233096A - ロックアップクラッチの制御方法 - Google Patents

ロックアップクラッチの制御方法

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JPH08233096A
JPH08233096A JP7166199A JP16619995A JPH08233096A JP H08233096 A JPH08233096 A JP H08233096A JP 7166199 A JP7166199 A JP 7166199A JP 16619995 A JP16619995 A JP 16619995A JP H08233096 A JPH08233096 A JP H08233096A
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JP
Japan
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amount
control
slip amount
slip
target
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JP7166199A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Tashiro
田代  勉
Tetsuji Ozaki
哲司 小崎
Masami Fujitsuna
藤綱  雅己
Hideki Shomura
秀樹 正村
Yoshifumi Kato
加藤  良文
Kazuyoshi Obayashi
和良 大林
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE19547501A priority patent/DE19547501A1/de
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16H—GEARING
    • F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14—Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143—Control of torque converter lock-up clutches using electric control means
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60—VEHICLES IN GENERAL
    • B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W50/00—Details of control systems for road vehicle drive control not related to the control of a particular sub-unit, e.g. process diagnostic or vehicle driver interfaces
    • B60W2050/0001—Details of the control system
    • B60W2050/0019—Control system elements or transfer functions
    • B60W2050/0028—Mathematical models, e.g. for simulation
    • B60W2050/0031—Mathematical model of the vehicle
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16H—GEARING
    • F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H2061/0075—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by a particular control method
    • F16H2061/0087—Adaptive control, e.g. the control parameters adapted by learning
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H61/143—Control of torque converter lock-up clutches using electric control means
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロックアップクラッチの制御に外乱補償制御
を使用することにより、安定な制御が行えるようにす
る。 【構成】 エンジンからの回転力が入力される入力軸と
駆動輪側に駆動力を出力する出力軸と、液圧に応じて作
動するロックアップクラッチを有し、ロックアップクラ
ッチの係合圧を液圧により制御する制御要素を備えたロ
ックアップクラッチの制御方法において、スリップ量が
目標スリップ量に追従するように制御量を演算する目標
追従部840と、制御系に加わる外乱を補償するように
制御量を演算する制御系安定化部841との演算結果に
応じて、クラッチの係合力を制御する。これにより、外
乱の影響を受けない安定した制御が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用のロックアップ
クラッチの制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用の自動変速装置(AT)の
液圧制御技術として、トルクコンバータの入出力軸間の
スリップ量を制御するロックアップクラッチの制御方法
がある。従来のロックアップクラッチの制御としては、
AT車の燃費とフィーリングの両立のため、スリップロ
ックアップ制御が実用化されている。
【0003】スリップロックアップ制御は、トルクコン
バータに並列に設置されたクラッチの入出力間のスリッ
プ量が目標スリップ量になるよう、液圧によりクラッチ
の締結力を制御する技術であり、従来技術として特公平
2−586がある。これはスリップ量の時間変化量と偏
差スリップ量に応じて、クラッチのスリップ量を目標ス
リップ量に近づけるようにクラッチの係合力をフィード
バック制御するという技術であり、クラッチフェーシン
グ材の特性悪化によってスリップ量に生じる約1Hz程
度のハンチング発生を防止できるという効果が示されて
いる。
【0004】ところで上記スリップ量のハンチングは、
クラッチフェーシング材の特性悪化により制御系が不安
定になることに起因する。上記従来技術では、スリップ
量の時間変化と偏差スリップ量に応じてクラッチの係合
力を設定してすることにより、スリップ量のハンチング
を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、制御系が不安
定になる要因は、クラッチフェーシング材の特性悪化以
外にも、オイルへのエア混入や液温変化に伴って液圧が
変動することや、メカに個体差があることがあり、これ
らが重なった場合には、上記従来のスリップロックアッ
プ制御方法においては、フィードバック制御系が不安定
になるのを補償しきれなくなり、スリップ量がハンチン
グするという問題があった。
【0006】本発明は、ロックアップクラッチの制御方
法において、上記要因を制御系に加わる外乱としてとら
え、その外乱の影響を補償する制御系安定化ループをフ
ィードバック制御系に追加することにより、スリップ量
のハンチング発生を防止することを目的とする。また、
本発明は、ロックアップクラッチの制御方法において、
上記要因を制御系に加わる外乱としてとらえ、その外乱
を制御量とスリップ量から推定し、この推定量に基づい
て制御量を補正することにより、スリップ量のハンチン
グ発生を防止することを目的とする。
【0007】さらに、本発明は、ロックアップクラッチ
の制御方法において、上記要因を制御系に加わる外乱と
してとらえ、前回までの外乱推定量を学習した補正値で
制御量を補正することにより、スリップ量のハンチング
発生を防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様にお
いては、トルクコンバータの入出力軸間のスリップ量を
所定の目標スリップ量となるように制御するロックアッ
プクラッチの制御方法を、前記スリップ量と前記目標ス
リップ量との偏差スリップ量を演算する工程と、前記ス
リップ量の時間変化量を演算する工程と、前記偏差スリ
ップ量から目標追従量を演算する工程と、前記スリップ
量と前記時間変化量とから、制御系に加わる外乱の影響
を補償する制御系安定化量を演算する工程と、前記目標
追従量と前記制御系安定化量とから液圧調圧装置への制
御量を得る工程とから構成する。
【0009】本発明の第2の態様においては、トルクコ
ンバータの入出力軸間のスリップ量を所定の目標スリッ
プ量となるように制御するロックアップクラッチの制御
方法を、液圧調圧装置への制御量を演算する工程と、該
制御量から前記スリップ量までの伝達関数モデルをも
ち、該伝達関数モデルからの誤差を、制御対象に加わる
外乱として前記制御量と前記スリップ量とから推定し、
該推定値に基づいて前記液圧調圧装置への制御量を補正
する工程とから構成する。
【0010】
【作用】本発明の第1の態様のロックアップクラッチの
制御方法によれば、スリップ量を目標スリップ量に近づ
けるように制御量を演算し、液圧の変動やメカの個体差
があってもその影響を補償するように制御系安定化量を
演算するので、ハンチングを生じさせることなく適切な
スリップ量に制御できる。
【0011】本発明の第2の態様のロックアップクラッ
チの制御方法においては、制御量からスリップ量までの
伝達関数モデルを持ち、伝達関数モデルに対する誤差を
制御対象に加わる外乱として制御量とスリップ量から推
定し、この推定値に基づいて制御量を補正することで、
制御対象に加わる外乱の影響をキャンセルすることがで
きるので、フィードバック制御系が外乱の影響で不安定
になることを防止し、適切なスリップ量に制御できる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。 (実施例1)本発明の第1の実施例について図を用いて
説明する。まず、図2によりトルクコンバータ51の構
造とその制御用油圧回路52について説明すると、トル
クコンバータ51は、エンジン出力軸53に結合された
ケース54内の一側部に固定されてエンジン出力軸53
と一体回転するポンプ55と、このポンプ55と対向す
るようにケース54内の他側部に回転自在に備えられて
ポンプ55の回転により作動油を介して回転駆動される
出力部材たるタービン56と、ポンプ55とタービン5
6との間に介設されてポンプ回転数に対するタービン回
転数の速度比が所定値以下の時にトルク増大作用を行う
ステータ57と、タービン56とケース54との間に介
設されたロックアップ(直結)クラッチ58とを有す
る。
【0013】そして、タービン56がタービンシャフト
59に連結されて、タービン56がケース54に締結さ
れた時に、このケース54を介して上記エンジン出力軸
53とタービンシャフト59とを直結するようになって
いる。また、このトルクコンバータ51には、図示しな
いオイルポンプから導かれたメインライン60により、
ロックアップバルブ61及びコンバータインライン62
を介して作動油が導入されるようになっており、この作
動油の圧力によって上記ロックアップクラッチ58が常
時締結方向に付勢されている。
【0014】これと共に、該クラッチ58とケース54
との間の空間63には、上記ロックアップバルブ61か
ら導かれたロックアップ解放ライン64が接続され、該
接続ライン64から上記空間63内に油圧(解放圧)が
導入された時にロックアップクラッチ58が解放される
ようになっている。また、このトルクコンバータ51に
は保圧弁65を介してオイルクーラー66に作動油を送
り出すコンバータアウトライン67が接続されている。
【0015】一方、上記ロックアップバルブ61は、ス
プール61aとこれを図面上、右方へ付勢するスプリン
グ61bとを有すると共に、上記ロックアップ解放ライ
ン64が接続されたポート61cの両側に、メインライ
ン60が接続された調圧ポート61dとドレンポート6
1eとが設けられている。また、該バルブ61の図面
上、右側の端部には上記スプール61aにパイロット圧
を作用させる制御ライン68が接続されていると共に、
この制御ライン68から分岐されたドレンライン69に
は公知の液圧調整器70、例えばデューティソレノイド
バルブが設置されている。この液圧調整器70は、入力
信号に応じたデューティ率でON,OFFを繰り返して
ドレンライン69を極く短い周期で開閉することによ
り、制御ライン68内のパイロット圧を上記デューティ
率に対応する値に調整する。
【0016】そして、そのパイロット圧が上記ロックア
ップバルブ61のスプール61aにスプリング61bの
付勢力と同方向にロックアップ解放ライン64内の解放
圧が作用するようになっており、これらの油圧ないし付
勢力の力関係によってスプール61aが移動して、上記
ロックアップ解放ライン64がメインライン60(調圧
ポート61d)またはドレンポート61eに連通される
ことにより、ロックアップ解放圧が上記パイロット圧、
即ち液圧調整器70のデューティ率に対応する値に制御
されるようになっている。
【0017】ここで、デューティ率が最大値の時に制御
ライン68からのドレン量が最大となって、パイロット
圧ないし解放圧が最少となることによりロックアップク
ラッチ58が完全に締結され、またデューティ率が最小
値の時に上記ドレン量が最小となって、パイロット圧な
いし解放圧が最大となることによりロックアップクラッ
チ58が完全に解放されるようになっている。そして、
最大値と最小値の中間のデューティ率ではロックアップ
クラッチ58がスリップ状態とされ、この状態で解放圧
がデューティ率に応じて調整されることにより、該ロッ
クアップクラッチ58のスリップ量が制御されるように
なっている。
【0018】すなわち、上記ロックアップクラッチ58
と制御油圧回路52によって、トルクコンバータ51の
入・出力部材間のスリップ量を調節するスリップ量調節
手段71が構成されている。ところで、図3に示すよう
に、上記スリップ量調節手段71はその作動が制御手段
72によって制御されるようになっている。この制御手
段72は例えば図4に示すようなマイクロコンピュータ
により構成される。マイクロコンピュータはCPU72
1、プログラム、設定値を記憶するROM722、演算
結果等を一時的に記憶するRAM723、外部との入出
力を行うI/O724、及びそれらを接続するバス72
5からなる。
【0019】この制御手段72には、図3に示すよう
に、車速センサ73、スロットル開度センサ74、エン
ジン回転数センサ77、タービン回転数センサ78等か
ら各種情報信号が入力されている。この制御手段72の
ROM722には、例えば図5に示すようなあらかじめ
スロットル開度Tvoと車速Noに応じてスリップロッ
クアップ制御を行うスリップロックアップ制御領域が記
憶されていて、上記の各種センサ73〜78から入力さ
れる情報信号に応じて、スリップ量調節手段71の作動
を制御するようになっている。
【0020】次に、制御手段72の構成を図1を用いて
説明する。目標スリップ量設定手段82の出力の目標ス
リップ量Tslpが偏差スリップ量演算手段83に入力
される。スリップ量演算手段80の出力のスリップ量N
slpが偏差スリップ量演算手段83とスリップ量時間
変化演算手段81と制御量算出手段84の制御系安定化
部841に入力される。
【0021】偏差スリップ量演算手段83の出力の偏差
スリップ量Dslpが制御量算出手段84の目標値追従
部840に入力される。目標値追従部840は、スリッ
プ量Nslpを目標スリップ量Tslpに近づけるため
の演算を行う。スリップ量時間変化演算手段81の出力
のスリップ量時間変化量Nslpdが制御量算出手段8
4の制御系安定化部841に入力される。制御系安定化
部841は、伝達関数の変化を補償する演算を行う。
【0022】目標値追従部840の出力Dt1と、制御
系安定化部841の出力Dt2が制御量算出部842に
入力される。制御量算出部842の出力の制御量Dty
が係合力調節手段85に入力される。次に、制御手段7
2の作動を図6に示すフローチャートにより説明する。 (ステップa00)エンジン回転数センサ77からエン
ジン回転数Neを求め、タービン回転数センサ78から
タービン回転数Ntを求める。
【0023】(ステップa10)スリップ量演算手段8
0において、エンジン回転数Neとタービン回転数Nt
により、スリップ量Nslp=Ne−Ntを算出する。 (ステップa20)スリップ量時間変化演算手段81に
おいて、現在のスリップ量であるNslp(n)と1回
前のスリップ量Nslp(n−1)から、スリップ量時
間変化量Nslpd(n)=Nslp(n)−Nslp
(n−1)を算出する。なお、本実施例では1回前のス
リップ量からNslpdを演算しているが、例えば現在
のスリップ量の2回以上前のスリップ量を用いてスリッ
プ量時間変化を計算してもよい。
【0024】(ステップa30)目標スリップ量設定手
段82において、スリップ量Nslpの目標である目標
スリップ量Tslpを設定する。 (ステップa40)偏差スリップ量演算手段83におい
て、偏差スリップ量Dslp=Tslp−Nslpを算
出する。 (ステップa50)目標追従部840において、偏差ス
リップ量Dslpと偏差スリップ量Dslpの積算値Σ
DslpとゲインKiとゲインKp2に関して出力Dt
l=Κi*ΣDslpを演算する。Ki及びKp2は、
スリップ量Nslpが制御開始後2秒以内に30〜80
rpmの領域になるよう設定される。
【0025】(ステップa60)制御系安定化部841
において、スリップ量Nslpとスリップ量時間変化N
slpdとゲインKp,Kdに関して、出力Dt2=K
p*Nslp+Kd*Nslpdを出力する。Kp、及
びKdはスリップ量が振動的にならないよう設定されて
いる。なお、スリップ量Nslpをそのままフィードバ
ックする代わりに、スリップ量Nslpに一定のオフセ
ットを設けた量をフィードバックしてもよい。
【0026】(ステップa70)制御量算出部842に
おいて、目標値追従部840の出力Dtlと制御系安定
化部841の出力Dt2に関して、制御量Dty=Dt
1+Dt2+Dfを出力する。ここで、Dfは制御量D
tyのオフセット量である。なお、本実施例では目標値
追従部840の出力Dt1と制御系安定化部841の出
力Dt2をそのまま用いているが、どちらかに重み付け
をして計算してもよい。
【0027】(ステップa80)係合力調節手段85に
おいて、制御量Dtyに基づいて液圧調整器70を駆動
する信号を出力する。 本実施例によれば、制御実施時において、スリップ量が
目標スリップ量に追従するように制御量を演算する目標
追従部840と、制御系に加わる外乱を補償するように
制御量を演算する制御系安定化部841の演算結果に応
じて、クラッチの係合力を制御することで、伝達関数の
変化を油圧の変動や、メカの個体差があっても制御系が
不安定になることを防止し、ハンチングを生じさせるこ
となく適切なスリップ量に制御できる。
【0028】(実施例2)上記実施例1は、図7に示す
ように制御手段72の構成に外乱推定手段90と制御量
補正手段91を加えることもできる。本実施例の説明に
おいては、前述の実施例1と同じ機能を有するものにつ
いては、図面中で同じ符号を用いることにより、重複す
る説明を省略する。以下の説明においては、実施例と異
なる点について説明をする。
【0029】図7が前述の図1と異なる点は、制御量算
出手段84と係合力調整手段85の間に制御量補正手段
91が挿入され、この制御量補正手段91に外乱推定手
段90の出力が入力される点である。なお、図7では、
制御量算出手段84の内容の図示は省略されているが、
図1に示すものと同様に構成されている。外乱推定手段
90は、逆モデル部901と、フィルタ部902と、比
較部903で構成される。
【0030】逆モデル部901は、制御量Dtyからス
リップ量Nslpまでの伝達関数を2次近似した伝達関
数モデルPnと、2次のフィルタQに関して、Q/Pn
で構成される伝達関数で構成される。逆モデル部901
は、スリップ量Nslpを入力として制御量推定値Dt
ynを比較部903に出力する。フィルタ部902はフ
ィルタQで構成され、制御量フィルタ値Dtyfを比較
部903に出力する。
【0031】比較部903は外乱推定量Dを制御量補正
手段91に出力する。制御量補正手段91は、制御量D
tyと外乱推定量Dから補正制御量DtyRを算出し、
係合力調節手段85に出力する。図7の回路の動作を図
8に示すフローチャートで説明する。なお、この処理は
図6に示すフローチャートのステップa70とa80の
間に挿入される。
【0032】(ステップa71)逆モデル部901にお
いて、スリップ量Nslpを上記伝達関数Q/Pnに通
した結果である制御量推定値Dtynを出力する。 (ステップa72)フィルタ部902において、補正制
御量DtyRをフィルタQに通した結果である制御量フ
ィルタ値Dtyfを出力する。 (ステップa73)比較部903において、外乱推定量
D=Dtyn−Dtyfを出力する。
【0033】(ステップa74)制御量補正手段91に
おいて、補正制御量DtyR=Dty−Dを出力する。
外乱推定量Dは制御対象に加わる外乱を推定して、その
影響をキャンセルするように制御量を補正しているので
フィードバック制御系が外乱の影響で不安定になること
を防止できる。
【0034】なお、本実施例では伝達関数モデルPn,
フィルタQをともに2次のモデルとしているが、これら
の次数は要求される外乱推定精度により変更して設計す
ることもできる。また、逆モデル部901とフィルタ部
902はともに同一のフィルタQを用いて構成されてい
るが、逆モデル部901とフィルタ部902で異なる特
性のフィルタを用いてもよい。
【0035】また、本実施例の図7の外乱推定手段90
に、図9に示すように外乱学習部904と学習補正部9
05を加えることもできる。外乱学習部904は、比較
部903から出力された外乱推定量Dで、前回スリップ
ロックアップ制御領域内に入っていた時に、一番最後に
外乱を推定した際の外乱推定量D(n−1)を記憶して
おき、これから外乱学習量Dlを演算し、学習補正部9
05に出力する。学習補正部905は、外乱推定量Dと
外乱学習量Dlから補正外乱推定量Dlrを演算し、こ
れを制御量補正手段91に出力する。
【0036】図9の回路の動作を図10に示すフローチ
ャートで説明する。なお、図10のフローチャートに示
す処理は図6に示すフローチャートのステップa70と
a80の間に挿入される。つまり、図8のフローチャー
トに代えて図10のフローチャートが挿入される。 (ステップa71)逆モデル部901において、スリッ
プ量Nslpを上記伝達関数Q/Pnに通した結果であ
る制御量推定値Dtynを出力する。
【0037】(ステップa72)フィルタ部902にお
いて、補正制御量DtyRをフィルタQに通した結果で
ある制御量フィルタ値Dtyfを出力する。 (ステップa720)外乱学習部904において、一回
前は図5のスリップロックアップ制御領域外で、今回は
スリップロックアップ制御領域に入ったか否かを判定す
る。該当する場合は、ステップa721を経由してステ
ップa722へ進み、該当しない場合は直接ステップa
722へ進む。
【0038】(ステップa721)前回外乱推定量Db
=D(n−1)を演算する。このD(n−1)は、前回
スリップロックアップ制御領域内に入っていた時に、一
番最後に外乱を推定した際の外乱推定量である。 (ステップa722)外乱学習量Dl=Kl*Dbを出
力する。ここで、Klは学習ゲインであり、1以下の正
の値に設定されている。
【0039】(ステップa730)学習補正部905に
おいて、補正外乱推定量Dlr=D+Dlを演算し、出
力する。この結果、補正外乱推定量Dは、前回に推定し
た外乱推定量D(n−1)に対応する値を学習できるの
で、前回スリップロックアップ制御領域内に入っていた
時から継続して作用している外乱、例えば個体差、経時
変化、油温等の長時間にわたって作用する外乱の影響で
フィードバック系が不安定になることを未然に防止でき
る。
【0040】また、学習補正することにより、外乱の影
響が現れる前にあらかじめ外乱をキャンセルできるの
で、外乱を推定するまでに要した時間を短縮でき、制御
の応答性を向上できる。なお、本実施例では、スロット
ル開度によらず学習しているが、スロットル開度の領域
をいくつかに分けて、その領域ごとに学習してもよい。
この場合は、ATのみならず、エンジン特性ばらつきに
係わる外乱も補正できる。
【0041】また、本実施例では、学習ゲインKlを一
定値にしたが、例えば、図11に示すように、学習回数
Clが増えると共に、曲線若しくは折れ線状に減少し、
一定値に収束する特性fklとしてもよい。この場合に
は、図12に示すフローチャートが図10のステップa
720とステップa721との間に挿入される。
【0042】(ステップa7201)学習カウンタCl
を加算する。Clは学習回数をカウントするカウンタで
ある。 (ステップa7202)学習ゲインKl=fkl(Cl)
を算出する。fklは、図12に示すような特性をもつ関
数である。この結果、学習回数が少ない時には高応答を
確保し、学習がおおよそ終了したときは、外乱推定誤差
による安定性劣化を防止できる。
【0043】さらに、本実施例の図6のステップa30
とa40の間に図13のステップa31に示す処理、す
なわち目標スリップ設定手段82の出力である目標スリ
ップ量Tslpに目標スリップ量Tslpを1次のロー
パスフィルタFに通した結果をTslpとする処理を加
えてもよい。この時ローパスフィルタの特性は、そのカ
ットオフ周波数が2〜10Hzになるように設定される。
【0044】この結果、目標スリップ量Tslpの急変
や不連続点が防止されるので、制御量Dtyが急変して
スリップ量がハンチングするのを防止できる。なお、こ
の図8のステップa31は、前述の実施例1に適用する
こともできる。また、1次のフィルタを用いる代わりに
2次のフィルタを用いてもよい。本実施例2によれば、
制御量からスリップ量までの伝達関数モデルを持ち、伝
達関数モデルに対する誤差を制御対象に加わる外乱とし
て制御量とスリップ量から推定し、この推定値に基づい
て制御量を補正することで、制御対象に加わる外乱の影
響をキャンセルすることができるので、フィードバック
制御系が外乱の影響で不安定になることを防止し、適切
なスリップ量に制御できる。
【0045】なお、本実施例2においては、制御量算出
手段84における制御系安定化部841を省略するこ
と、及び、これに伴って、スリップ量時間変化演算手段
81と制御量算出部842を省略することもできる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果が期待できる。請求項1記載の説明によれば、
スリップ量が目標スリップ量に追従するように制御量を
演算する目標追従部と、制御系に加わる外乱を補償する
ように制御量を演算する制御系安定化部の演算結果に応
じて、クラッチの係合力を制御することで、制御対象に
加わる外乱(油圧の変動や、メカの個体差等)があって
も制御系が不安定になることを防止し、ハンチングを生
じさせることなく適切なスリップ量に制御できる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、制御量から
スリップ量までの伝達関数モデルを制御量演算手段内部
に持ち、伝達関数モデルに対する誤差を制御対象に加わ
る外乱として制御量とスリップ量とから推定し、この推
定値に基づいて制御量を補正すれば、制御対象に加わる
外乱(油圧の変動やメカの個体差等)の影響をキャンセ
ルすることができるので、制御系が不安定になることを
防止し、ハンチングを生じさせることなく適切なスリッ
プ量に制御できる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、前記請求項
2記載の発明の効果に加えて、前回までの外乱推定量を
学習した補正値で制御量を補正することにより、個体
差、経時変化、油温等の長時間にわたって作用する外乱
の影響でフィードバック系が不安定になることを未然に
防止できるという効果を奏する。また、学習補正するこ
とにより、あらかじめ外乱をキャンセルできるので、外
乱を推定するまでに要した時間を短縮でき、制御の応答
性を向上できる。
【0049】請求項4記載の発明によれば、クラッチの
係合力の制御を、スリップ量が目標スリップ量に追従す
るように制御量を演算する目標追従部と、制御系に加わ
る外乱を補償するように制御量を演算する制御系安定化
部との演算結果に応じて行うことで、より大きな外乱に
対応することが可能となり、より大きな外乱が生じても
ハンチングを生じさせることなく、適切なスリップ量に
制御できる。すなわち、目標追従部と制御系安定化部と
からクラッチの係合力の制御量を求め、さらにこの制御
量からスリップ量までの伝達関数モデルを制御量演算手
段内部に持ち、伝達関数モデルに対する誤差を抑制対象
に加わる外乱として制御量とスリップ量とから推定し、
この推定値に基づいて制御量を補正するため、双方の効
果の相乗により、より大きな外乱に対応することができ
る。
【0050】請求項5記載の発明によれば、以下の
(1)〜(3)の効果が期待できる。 (1)スリップ量が目標スリップ量に追従するように制
御量を演算する目標追従部と、制御系に加わる外乱を補
償するように制御量を演算する制御系安定化部の演算結
果に応じて、クラッチの係合力を制御することで、油圧
の変動や、メカの個体差があっても制御系が不安定にな
ることを防止し、ハンチングを生じさせることなく適切
なスリップ量に制御できる。
【0051】(2)制御量からスリップ量までの伝達関
数モデルを制御量演算手段内部に持ち、伝達関数モデル
に対する誤差を制御対象に加わる外乱として制御量とス
リップ量から推定し、この推定値に基づいて制御量を補
正すれば、制御対象に加わる外乱の影響をキャンセルす
ることができるので、フィードバック制御系が外乱の影
響で不安定になることを防止し、適切なスリップ量に制
御できる。
【0052】(3)目標スリップ量の代わりに目標スリ
ップ量のフィルタ処理値を用いて上記偏差スリップ量を
計算することにより、目標スリップ量の急変や不連続点
をなくすことができるので、ハンチング発生の原因とな
る制御量の急変を防止することができ、ハンチングを生
じさせることなく適切なスリップ量に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のロックアップクラッチの制
御方法を実行するための制御手段の構成を示すブロック
図。
【図2】本発明が適用されるトルクコンバータの構造と
その制御用油圧回路を示す図。
【図3】本発明の実施例1のスリップ量調整手段と制御
手段との関係を示す概略図。
【図4】図2における制御手段を構成するマイクロコン
ピュータの内容を示す図。
【図5】図4のマイクロコンピュータに記憶されている
スリップロックアップ制御領域を示すグラフ。
【図6】図1の制御手段のアルゴリズムを説明するフロ
ーチャート。
【図7】本発明の実施例2のロックアップクラッチの制
御方法を実行するための制御手段の構成を示すブロック
図。
【図8】図7の制御手段のアルゴリズムを説明するフロ
ーチャート。
【図9】図7における外乱推定手段の変形例を示すブロ
ック図。
【図10】図9の制御手段のアルゴリズムを説明するフ
ローチャート。
【図11】図9における外乱学習部の学習ゲインの特性
を表すグラフ。
【図12】図10のフローチャートの変形例を示すフロ
ーチャート。
【図13】図6のフローチャートの変形例を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
51…トルクコンバータ 52…制御用油圧回路 53…エンジン出力軸 58…ロックアップクラッチ 59…タービンシャフト 71…スリップ量調節手段 72…制御手段 80…スリップ量演算手段 81…スリップ量時間変化演算手段 82…目標スリップ量設定手段 83…偏差スリップ量演算手段 84…制御量算出手段 840…目標値追従部 841…制御系安定化部 842…制御量算出部 85…係合力調節手段 90…外乱推定手段 91…制御量補正手段 901…逆モデル部 902…フィルタ部 903…比較部 904…外乱学習部 905学習補正部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正村 秀樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 加藤 良文 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 大林 和良 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクコンバータの入出力軸間のスリッ
    プ量を所定の目標スリップ量となるように制御するロッ
    クアップクラッチの制御方法において、 前記スリップ量と前記目標スリップ量との偏差スリップ
    量を演算する工程と、 前記スリップ量の時間変化量を演算する工程と、 前記偏差スリップ量から目標追従量を演算する工程と、 前記スリップ量と前記時間変化量とから、制御系に加わ
    る外乱の影響を補償する制御系安定化量を演算する工程
    と、 前記目標追従量と前記制御系安定化量とから液圧調圧装
    置への制御量を得る工程とを有することを特徴とするロ
    ックアップクラッチの制御方法。
  2. 【請求項2】 トルクコンバータの入出力軸間のスリッ
    プ量を所定の目標スリップ量となるように制御するロッ
    クアップクラッチの制御方法において、 液圧調圧装置への制御量を演算する工程と、 該制御量から前記スリップ量までの伝達関数モデルをも
    ち、該伝達関数モデルからの誤差を、制御対象に加わる
    外乱として前記制御量と前記スリップ量とから推定し、
    該推定値に基づいて前記液圧調圧装置への制御量を補正
    する工程とを有することを特徴とするロックアップクラ
    ッチの制御方法。
  3. 【請求項3】 前記外乱推定値の前回までの値を学習し
    て前記液圧調圧装置への制御量を補正する工程を有する
    ことを特徴とする請求項2記載のロックアップクラッチ
    の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記液圧調圧装置への制御量を演算する
    工程は、 前記スリップ量と前記目標スリップ量との偏差スリップ
    量を演算する工程と、 前記スリップ量の時間変化量を演算する工程と、 前記偏差スリップ量から目標追従量を演算する工程と、 前記スリップ量と前記時間変化量とから制御系に加わる
    外乱の影響を補償する制御系安定化量を演算する工程と
    からなり、 前記目標追従量と前記制御系安定化量とから前記液圧調
    圧装置への制御量を演算することを特徴とする請求項2
    記載のロックアップクラッチの制御方法。
  5. 【請求項5】 前記目標スリップ量の代わりに前記目標
    スリップ量のフィルタ処理値を用いることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載のロックアップクラッ
    チの制御方法。
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