JPH08236460A - 堆積膜形成方法および堆積膜形成装置 - Google Patents

堆積膜形成方法および堆積膜形成装置

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JPH08236460A
JPH08236460A JP6504095A JP6504095A JPH08236460A JP H08236460 A JPH08236460 A JP H08236460A JP 6504095 A JP6504095 A JP 6504095A JP 6504095 A JP6504095 A JP 6504095A JP H08236460 A JPH08236460 A JP H08236460A
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film
deposited film
mhz
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discharge
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JP6504095A
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Nobufumi Tsuchida
伸史 土田
Junichiro Hashizume
淳一郎 橋爪
Shigenori Ueda
重教 植田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、従来のプラズマプロセスでは達成で
きなかった堆積速度で比較的大面積の基体に均一にプラ
ズマ処理することができ、しかも20MHz乃至450
MHzの高周波による成膜においても異常放電を低減す
ることのできる生産性の高い安価な堆積膜形成方法およ
びその装置を提供することを目的とするものである。 【構成】本発明は、上記目的を達成するため、真空気密
に形成された反応容器の放電空間内に、原料ガス並びに
波形発生器を用いて発生させた高周波電力を導入し、印
加手段を介しプラズマを発生させて前記原料ガスを分解
し、前記放電空間内に配置された円筒状の被成膜基体上
に、堆積膜を形成するようにした堆積膜形成方法および
その装置において、前記波形発生器で放電周波数を周期
的に変化させて堆積膜を形成することを特徴とするもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体デバイスとして
の電子写真用感光体デバイス、画像入力用ラインセンサ
ー、撮像デバイス、光起カデバイス等に有用な結品質、
または非単結品質の機能性堆積膜を好適に形成し得るプ
ラズマCVD法、半導体デバイスや光学素子としての絶
縁膜、全属配線等を好適に形成し得るスパッタリング
法、或は半導体デバイス等のエッチング装置等のプラズ
マ堆積膜形成法による堆積膜形成方法およびその装置に
関する。更に詳しくは、特にプラズマを励起源として用
い基体の処理を行なうプラズマ堆積膜形成方法およびそ
の装置であって、特に2OMHz乃至45OMHzの高
周波を好適に使用可能なプラズマ堆積膜形成方法および
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体等で使用されているプラズマ処理
装置はそれぞれの用途に応じて様々な装置がある。例え
ば、成膜等ではプラズマCVD装置を用いた酸化膜、窒
化膜の形成やアモルファスシリコン系の半導体膜、また
スパッタリング装置を用いた金属配線膜、エッチンク装
置を用いた微細加工技術等様々にその特徴を活かす装置
が使用されている。更に、近年膜質及び処理能力向上に
対する要望も強くなっており様々な工夫も検討されてい
る。特に高周波電力を用いたブラズマプロセスは、放電
の安定性が高く酸化膜や窒化膜の絶緑性の材料形成にも
使用できる等様々な利点より使用されている。従来、プ
ラズマCVD等のプラズマプロセスに用いられている放
電用高周波電源の発振周波数は―般的に13.56MH
zが用いられる。
【0003】このような堆積膜形成に一般的に多く使わ
れているプラズマCVD装置の一例を第4図に示す。第
4図に示されるプラズマCVD装置は、円筒状の電子写
真感光体用基体上にアモルファスシリコン膜(以下a―
Si膜と記す)を形成する場合に好適な堆積膜形成装置
である。以下、この装置を用いたa―Si膜の成膜方法
を説明する。減圧可能な反応容器401内に絶縁材料4
10により電気的に絶縁されたカソード電極402及び
対向電極としての円筒状の被成膜基体403が配置され
ている。円筒状の被成膜基体403は、内部の加熱ヒー
ター404により、その内側より加熱される。カソード
電極402のまわりには、高周波電力が漏洩しないよう
に外部シールド405が配置されている。高周波電源4
06は整合回路407を介してカソード電極402に高
固波電力供給用配線411により接続されている。40
8は真空排気手段、409はガス供給手段である。反応
容器401内を真空排気手段408によって所望の真空
度(例えはlmTorr以下)まで排気した後、ガス供
給手段409によってシランガス、ジシランガス、メタ
ンガス、エタンガスなどの原料ガスをまたジボランガ
ス、ホスフィンガスなどのドーピングガスを導入し、数
10ミリトールから数トールの圧力に維持する。高周波
電源406より発生させた13.56MHzの高周波電
力を力ソード電極402に加えて、カソード電極402
と円筒状の被成膜基体403との間にブラズマを発生さ
せ原料ガスを分解することにより、加熱ヒーター404
により100℃乃至400℃程度に加熱された円筒状の
被成膜基体403上にa−Si膜を堆積する。必要に応
じて不図示の回転機構により円筒状の被成膜基体403
を回転させ、同方向の膜厚分布を改善しても良い。
【0004】この成膜方法で電子写真感光体の性能を満
足するa−Si膜を得るための堆積速度は例えば、1時
問当たり0.5乃至6μm程度であり、それ以上の堆積
速度で行なわれるように設定すると、感光体としての特
性を得ることができない場合がある。また、一般に電子
写真感光体としてa−Si膜を利用用する場合、帯電能
を得るために少なくとも20乃至3Oμmの膜厚が必要
であり、電子写真感光体を製造するためには長時間を要
していた。ところで、近年、平行平板型のプラズマCV
D装置を用い2OMHz以上の高周波電源を用いたプラ
ズマCVD法の報告(Plasma Chemistr
yand Plasma.Processlng,Vo
17,No3,(1987)p267−273)があ
り、放電周波数を13.56MHzより高くすること
で、堆積膜の性能を落とさずに堆積速度を向上させるこ
とができる可能性が示されており、注目されている。ま
た、この放電周波数を高くする報告はスパッタリンク等
でもなされ、近年広くその優位性が検討されている。そ
こで、堆積速度向上のために放電周波数を従来使われて
いた13.56MHzより高い周波数の高周波電力に変
え、成膜手順は従来と同様の方法で行なうと従来より速
い堆積速度で作製できることが確認できた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では以下のような問題がある。即ち、放電周波数を
13.56MHzより高くした場合膜厚分布が非常に大
きく発生する場合が生じる。周方向については、被成膜
基体を回転させながら成膜を行うと、周方向の膜厚分布
は当然ながら均一に堆積することができるが、成膜炉の
コスト低減、メンテナンスの煩雑さを少なくするために
被成膜基体の回転機構を省略した堆積膜形成装置を使
い、被成膜基体を静止状態で成膜を行うと、周方向につ
いても膜厚分布が非常に大きく発生していることが判明
した。つまり、被成膜基体を回転させているときには表
面に現れなかったが、実際には成膜炉内のプラズマ状態
は軸方向だけではなく周方向でもかなり遍在化してお
り、堆積速度が場所により大きく異なることが明確にな
った。更には堆積速度だけでなく、堆積膜の電子写真的
な特性も場所により異なっていることが分かった。この
特性のムラは堆積された膜厚のみで説明できないことか
ら、堆積膜の膜質そのものが周方向及び軸方向で異なっ
ていることが推測される。また、周方向の膜質の良好な
部分では被成膜基体を回転させて成膜を行った電子写真
感光体よりも特性に優れ、反対に周方向の膜質の劣って
いる部分では被成膜基体を回転させて成膜を行った電子
写真感光体の特性よりも劣っていることが判明した。即
ち、被成膜基体を回転させて成膜した電子写真感光体は
特性の劣った膜と優れた膜が積層状になり、平均的な特
性が現れていると考えられる。
【0006】以上より、放電周波数を13.56MHz
より高くして成膜を行うと膜厚分布が非常に大きく発生
し、電子写真感光体のような比較的大面積の被加工体に
おいては実用上問題となるような画像ムラが生じる場合
があった。そして、被成膜基体を回転させて成膜を行う
場合は、プラズマの遍在化のために特性の劣った膜と優
れた膜が積層状になり、トータルとしての膜特性を劣化
させるために本来あるべき良好な膜特性が得られないと
いう問題があった。そして更に、従来の堆積膜形成装置
ではわずかでも製造条件がずれると堆積膜形成中に異常
放電が起こりスパークする場合があった。電子写真感光
体作製中にこのような現象が生じた所では電位が乗らな
くなり、画像としてはその部分だけ白くなる、白抜けと
呼ばれる現象が起こる。作製した電子写真感光体に白抜
けが生じると電子写真感光体としては使用できなくなっ
て生産性を悪化させるばかりではなく、異常放電が起こ
りスパークした部分ではカソード電極の劣化を引き起こ
し、メンテナンスを頻繁に行わなけれはならなくなリコ
ストアップの原因となる。上記のような問題は、電子写
真感光体のみならず、画像入力用ラインセンサー、撮像
デバイス、光起力デバイス等に有用な結晶質、または非
単結晶質の機能性堆積膜を形成する場合に大きな問題と
なる。また、ドライエッチング、スパッタリング等の他
のプラズマプロセスにおいても、放電周波数が20MH
z乃至450MHzの高周波電力を用いた場合には同様
な問題が生じ、このままでは実用上大きな問題になって
くる。
【0007】そこで、本発明は、従来のプラズマプロセ
スでは達成できなかった堆積速度で比較的大面積の基体
に均一にプラズマ処理することができ、しかも20MH
z乃至450MHzの高周波による成膜においても異常
放電を低減することのできる生産性の高い安価な堆積膜
形成方法およびその装置を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の堆積膜形成方法
は、上記目的を達成するために、プラズマを発生させて
前記原料ガスを分解し、反応容器内に配置された円筒状
の被成膜基体上に、堆積膜を形成するようにした堆積膜
形成方法において、そのグロー放電が生起した後、波形
発生器で放電周波数を周期的に変化させて反応容器内の
被成膜基体全体に均一に充分高周波電力を供給して特性
の優れた堆積膜を形成するようにしたものである。すな
わち、本発明の堆積膜形成方法は、真空気密に形成され
た反応容器の放電空間内に、原料ガス並びに波形発生器
を含む出力部からの高周波電力を導入し、印加手段を介
しプラズマを発生させて前記原料ガスを分解し、前記放
電空間内に配置された円筒状の被成膜基体上に、堆積膜
を形成するようにした堆積膜形成方法において、前記波
形発生器で放電周波数を周期的に変化させて堆積膜を形
成することを特徴としている。そして、その前記反応容
器の放電空間内に導入される高周波電力は、その放電周
波数が20MHz乃至450MHzの範囲で選択でき、
また前記波形発生器で周期的に変化させる周波数につい
ても、その放電周波数が20MHz乃至450MHzの
範囲で変化させることができる。さらに、本発明におい
ては前記波形発生器で周期的に変化させる周波数は、そ
の変化幅が2MHz乃至100MHzで、0.lmse
c.乃至3600sec.の周期で変化させることが好
ましい。前記波形発生器で周期的に変化させる周波数
は、その変化させる際の変化パターンが正弦波、三角
波、鋸波及び方形波パターンの内の一つ、或いは二つ以
上の合成パターンとすることができ、また、前記波形発
生器で発生させる高周波電力の発振波形も、正弦波、三
角波、鋸波及び方形波の内の一つ、或は二つ以上の合成
波形を用いることができる。本発明においては、前記被
成膜基体上に、アモルファスシリコン膜、アモルファス
炭化珪素膜、アモルファス窒化珪素膜、又はアモルファ
ス酸化珪素膜の内のいずれかの堆積膜を成膜しても有効
であり、またそれを下部阻止層、光導電層、表面保護層
の少なくとも三層で構成し、或いは電荷輸送層、電荷発
生層、表面保護層の少なくとも三層で構成することがで
きる。さらにまた、本発明の堆積膜形成装置は、真空気
密に形成された反応容器の放電空間内に、原料ガス並び
に高周波電力を導入し、印加手段を介し反応容器内に設
置された円筒状の被成膜基体とそれを外包するように配
置されたカソード電極との間にプラズマを発生させて前
記原料ガスを分解し、前記被成膜基体上に堆積膜を形成
する堆積膜形成装置において、前記反応容器の放電空間
内に導入するための高周波電力を発生させると共に、前
記ラズマを発生後に放電周波数を周期的に変化させる波
形発生器を備えたことを特徴とするものである。そし
て、本発明においては前記反応容器の放電空間内に導入
する高周波電力は、前記波形発生器で発生させた高周波
信号を電力増幅器により所望の電力に増幅される構成を
採ることができ、前記カソード電極は、前記円筒状の被
成膜基体と概ね同軸上に配置されていることが好まし
く、前記カソード電極に高周波電力を供給する位置が、
該カソード電極の軸方向においてほぼ中央に位置するよ
うに構成することが好ましい。
【0009】
【作用】本発明は上記したようにプラズマを発生させて
前記原料ガスを分解し、反応容器内に配置された円筒状
の被成膜基体上に、堆積膜を形成するに際して、波形発
生器を用いて発生させた高周波信号を電力増幅器で放電
電力を20MHz乃至450MHzに増幅させてグロー
放電を生起させた後、この波形発生器で放電周波数を周
期的に変化させて反応容器内の周方向及び軸方向の複数
箇所でLC直列共振条件を満たし、トータルで被成膜基
体全体に均一に充分な高周波電力を供給するようにした
ものである。すなわち、本発明者らは、被成膜基体を静
止状態で20MHz乃至450MHzの高周波を用いて
成膜を行った場合の膜厚及び膜特性ムラ、更には異常放
電を解決するためにつぎのような観点から検討を行っ
た。先ず、膜厚ムラが高周渡電力を導入する位置とどの
ような位置関係で発生するのかを確認する実験を行っ
た。その結果、予想に反して高周波電力を導入する位置
と相関なく膜厚分布が発生することが判明した。その理
由については現在のところ、20MHz乃至450MH
zという、いわゆるVHF領域の高周波を用いる場合、
印加されるカソード電極のインダクタンス成分が無視出
来なくなるものと考えられる。しかし、単にインダクタ
ンスのみが問題となる場合には高周波を印加した側で堆
積速度が早くなり、印加位置より物理的な距離が遠くな
る反対側で堆積速度が遅くなるはずである。位置関係に
相関が出ないということは、この周波数領域ではカソー
ド電極のインダクタンスのみが問題となるだけではなく
カソード電極と被成膜基体の間のキャパシタンスも問題
となっている可能性がある。つまり、20MHz乃至4
50MHzという周波数領域では成膜炉自体がインダク
タンスとキャパシタンスの直列共振回路を形成してお
り、共振条件、 f=1/2π(L・C)1/2 を満たす位置で高周波パワーが高まり、即ち共振条件を
満たす位置で高周波パワーが局在化しており原料ガスの
分解速度が高まるものと推測される。ここでfは周波
数、Lはインダクタンス、Cはキャパシタンスである。
【0010】更に、成膜後の被成膜基体に堆積した膜の
電気特性を測定したところ、堆積速度の早い場所の膜の
方が遅い場所の膜よりも良好な特性を示すことが判明し
た。通常、堆積速度は遅いほど膜特性は良好となるが、
この場合には原料ガスに充分な高周波エネルギーを供給
することが膜特性の向上に寄与しているものと思われ
る。そして、堆積膜形成中に異常放電が生じる場合があ
ることの原因については、本発明者らは電子写真感光体
の製造過程に何か問題が生じているのではないかと考
え、放電状態に注目して検討を行った。その結果、異常
放電が起こった瞬間には反射波が大きく生じて整合状態
が不安定になることが明確になった。ここで整合状態と
は、負荷から反射する電力(反射波)を減らし移送され
る電力が最大になるようにインピーダンスを調整した状
態のことである。整合状態としては、負荷に投入された
電力(進行波)と負荷から反射する電力(反射波)で評
価でき、進行波に対して反射波が小さく安定しているほ
ど整合状態は良い。そこで、放電中におけるプラズマの
発光強度を測定したところ、プラズマの発光強度が場所
によって大きく異なっており、異常放電が生じる際には
プラズマの発光強度の変化が大きくプラズマ状態が不安
定になっていることが分かった。つまり、異常放電の際
に起こる反射波はプラズマの不安定さを示す一つの尺度
と考えられる。本発明者らはこの原因について被成膜基
体全体に充分高周波電力を供給できていないのでプラズ
マ状態が不安定な状態になり、わずかに製造条件がずれ
ただけでも異常放電が発生してしまうのではないかと考
えた。以上の結果より、20MHz乃至450MHzの
高周波を用いる成膜において、高周波パワーが局在化す
る位置を変化させれば、トータルで考えた場合、被成膜
基体全体に均一にパワーを入れることかできるようにな
って被成膜基体全体に充分な膜厚の均一性が得られ、且
つ、充分な電力を供給出来るため堆積膜の膜質をも向上
させ、更にはプラズマの発光強度もトータルで観た場
合、場所に関わらず均一になって放電状態が安定化し異
常放電が低減する可能性があるとの見解に至った。
【0011】そこで更に検討を行った結果、カソード電
極に印加する高周波電力の放電周波数を20MHz乃至
450MHzの範囲で周期的に変化させて共振条件、 f=1/2π(L・C)1/2 を満たす位置を変化させて、堆積室内の周方向及び軸方
向の複数箇所でLC直列共振条件を満たすように変化さ
せることで、トータルで被成膜基体全体に均一に充分高
周波電力を供給する試みを行ったところ膜厚及び膜特性
ムラが改善されることが分かった。更には放電周波数を
周期的に変化させることで被成膜基体全体に充分高周波
電力を供給できるので、プラズマの発光強度もトータル
で観る場所に関わらずほぼ均一になって放電状態が安定
になり、異常放電が低減でさることが分かった。以上の
ように本発明では波形発生器を用いて発生させた高周波
信号を電力増幅器て増幅させてグロー放電が生起した
後、波形発生器で放電周波数を周期的に変化させて堆積
室内の周方向及び軸方向の複数箇所でLC直列共振条件
を満たし、トータルで被成膜基体全体に均一に充分な高
周波電力を供給することにより、特性の優れた堆積膜が
形成できるものである。
【0012】以下図面を用いて本発明を詳細に説明す
る。図1は、本発明の方法を行うための装置の一例を模
式的に示したものであり、電子写真感光体のような円筒
状の基体の堆積膜の作製に好適なものである。図1にお
いて101は堆積膜を形成するための減圧可能な反応容
器であり、真空排気手段109により接続されている。
110はガス供給手段であり、原料ガスを反応容器10
1内に導入する。反応容器101内には絶縁材料111
により電気的に絶縁されたカソード電極102及び対向
電極としての円筒状の被成膜基体103が配置されてい
る。円筒状の被成膜基体103は、内部の加熱ヒーター
104により、その内側より加熱される。カソード電極
102のまわりには、高周波電力供給用配線112の高
周波電力が漏洩しないように、外部シールド105が配
置されている。20MHz乃至450MHzの高周波信
号を発生する波形発生器106は電力増幅器107及び
整合回路108を介して高周波電力供給用配線112に
よりカソード電極102に接続されている。カソード電
極102に高周波電力を導入する軸方向の位置に関して
は一般には、カソード電極102のほぼ中央に導入され
るが、必要に応じて軸方向の任意の位置に導入しても本
発明の効果は得られる。図2に本発明の堆積膜形成方法
における堆積膜形成時の放電周波数と時間の間係を示
す。従来は図5に示すように堆積膜形成時の放電周波数
は一定であったが、本発明においては第2図に示すよう
に放電周波数を周期的に変化させて堆積膜を形成する。
周波数を変化させる方法の一例としては図2に示すよう
に図2(a)正弦波、図2(b)三角波、図2(c)鋸
波及び図2(d)方形波により変化させる方法がある。
またこれらの波形を複数重量して更に複雑なパターンに
しても本発明の効果は同様に得られる。変化させる放電
周波数は20MHz乃至450MHzの任意の範囲で中
心放電周波数(Fm)から放電周波数の変化幅2MHz
乃至100MHzで且つ周期(T)は100msec.
乃至3600sec.で変化させることが好ましい。上
記の範囲外で放電周波数を変化させると膜厚分布が大き
くなったり、異常放電に対する本発明の効果が薄れる。
更に、周波数を変化させる手段としてはコンピューター
を接続して自動的に変化させることが製造時の煩雑さを
避けるために好適であるが、手動で変化させても本発明
の効果に全く影響はない。また、放電周波数の変化幅は
成膜の間にいかに変化しても本発明の効果は同様に得ら
れる。通常の高周波電力の発振波形は正弦波であるが、
本発明で用いる波形発生器106は、図3(a)正弦
波、図3(b)三角波、図3(C)鋸波及び図3(d)
方形波のようなパターンの高周波信号が発生できるもの
であれば何でも使用でき、本発明の効果を得ることがで
きる。特に、アモルファス窒化珪素膜の作製には図3
(b)三角波、アモルファス炭化珪素膜の作製には図3
(c)鋸波及びアモルファスシリコン膜の作製には図3
(d)方形波を用いるとより特性が向上する効果があ
る。電力増幅器107は10W乃至5000Wまで、装
置に適した電力に増幅することができればいかなるもの
でも好適に使用できる。更に、電力増幅器107の出力
変動率はいかなる値であっても本発明の効果を得ること
ができる。使用される整合回路108は波形発生器10
6及び電力増幅器107と負荷の整合を取ることができ
るものであれはいかなる構成のものでも好適に使用でき
る。また、整合を取る方法としては自動的に調整される
ものが製造時の煩雑さを避けるために好適であるが、手
動で調整されるものであっても本発明の効果に全く影響
はなく、且つコストが安い点で望ましい。高周波電力供
給用配線112は銅、アルミニウム、金、銀、白金、
鉛、ニッケル、コバルト、鉄、クロム、モリブデン、チ
タン、ステンレスが電気伝導が良好のため好適である。
カソード電極102は、銅、アルミニウム、金、銀、白
金、鉛、ニッケル、コバルト、鉄、クロム、モリブデ
ン、チタン、ステンレスなどが熱伝導が良く、電気伝導
も良いので好適である。これらの材料の中の2種以上の
複合材料も耐熱性が向上するので好適に用いられる。ま
た、加工の容易さから形状は円筒形状が好ましいが、必
要に応じて楕円形、多角形状を用いても良い。更に、力
ソード電極寸02は放電による温度上昇でカソード電極
102の材質が反応炉中に混入するのを防ぐために冷却
手段を設けることが望ましい。具体的な冷却手段として
は、水、空気、液体チッ素、ベルチェ素子などによる冷
却が必要に応じて用いられる。円筒状の被成膜基体10
3は、使用目的に応じた材質を有するものであれば良
い。材質においては銅、アルミニウム、金、銀、白金、
鉛、ニッケル、コバルト、鉄、クロム、モリブデン、チ
タン、ステンレスが電気伝導が良好のため好適である。
更に、これらの材料の中の2種以上の複合材料も耐熱性
が向上するために望ましい。更にはポリエステル、ポリ
エチレン、ポリカーボネート、セルロースアセテート、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ガラス、セラミックス、紙などの絶
縁材料に導電性材料を被覆したものはコストが低減でき
るため望ましい。外部シールド105は、使用目的に応
じた材質を有するものであれば良く、銅、アルミニウ
ム、金、銀、白金、鉛、ニッケル、コバルト、鉄、クロ
ム、モリブデン、チタン、ステンレスが電気伝導が良好
のため好適である。図1に示した装置において本発明の
堆積膜の形成方法の一例は次の手順のように行われる。
先ず、反応容器101内に表面を施盤を用いて鏡面加工
を施した円筒状の被成膜基体103を加熱ヒーター10
4を包含するように設置する。次に、不図示の原料ガス
導入バルブを閉とし、真空排気手段109によって所望
の真空度例えばlmTorr 以下)まで排気する。続
いて、不図示の原料ガス導入バルブを開とし加熱用の不
活性ガス、一例としてアルゴンをガス供給手段110に
より反応容器101内に導入し、反応容器101内が所
望の圧力になるように真空排気手段109の排気速度及
び加熱用ガスの流量を調整する。その後、円筒状の被成
膜基体103を内部の加熱ヒーター104により、その
内側から100℃乃至400℃程度の温度になるように
加熱する。円筒状の被成膜基体103が所望の温度に加
熱されたところで不図示の原料ガス導入バルブを閉じ、
反応容器101内へのガス流入を止める。堆積膜の形成
は、不図示の原料ガス導入バルブを開としてガス供給手
段110からシランガス、ジシランガス、メタンガス、
エタンガスなどの原料ガスをまたジボランガス、ホスフ
ィンガスなどのドーピングガスを不図示のミキシングパ
ネルにより混合した後に反応容器101内に所定量導入
し、反応容器101内を真空排気手段109の排気速度
を調節して所定内圧に維持する。反応容器101内のガ
スが所定内圧に満たされた時点において、波形発生器1
06より発振波形が正弦波、三角波、鋸波または方形波
で放電周波数が20MHz乃至450MHzの高周波信
号を電力増幅器107で増幅して力ソード電極102に
供給する。この時、あらかじめ整合回路108を調整
し、反射波が最小となるように調整した後に高周波電力
を供給していく。グロー放電が生起したら高周波電力を
電力増幅器107で所望の値に調整した後、波形発生器
106で放電周波数を20MHz乃至450MHzの任
意の範囲で周期的に変化させる。所望の膜厚を形成した
ところで電力増幅器107を切りグロー放電を止め、同
時に原料ガスの反応容器101内への流入を止める。続
いて反応容器101内のガスを真空排気手段109によ
って高真空に排気する。更に、種々の機能を有する堆積
膜を積層する場合は、上記と同様の繰作を繰り返せばよ
い。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例について説明するが、本
発明はそれらによって何等限定されるものではない。 [実施例1]図1に示す堆積膜形成装置において、アル
ミニウム製の円筒状の被成膜基体103に表1の条件で
アモルファス窒化珪素膜を形成した。更にアルミニウム
製の円筒状の被成膜基体103に溝を掘って13コーニ
ング社製7059ガラス基板をセットして表1と同条件
でガラス基盤上に堆積膜を形成した。本実施例では、波
形発生器106を用いて中心放電周波数300MHz、
放電周波数の変化幅20MHz、周期2sec.の条件
で図2(a)に示した正弦波により放電周波数を周期的
に変化させた。また、高周波電力の発振波形は波形発生
器106で図3(a)正弦波を発生させた。更にこの
時、アルミニウム製の円筒状の被成膜基体103は
(a)静止状態及び(b)回転状態にして行い、アルミ
ニウム製のカソード電極102及びアルミニウム製の円
筒状の被成膜基体103を概ね同軸上に配置し、高周波
電力を導入する箇所はアルミニウム製のカソード電極1
02の軸方向のほぼ中央とした。
【0014】
【表1】 [比較例1]図4に示す堆積膜形成装置において、アル
ミニウム製の円筒状の被成膜基体403に表1の条件で
アモルファス窒化珪素膜を形成した。更にアルミニウム
製の円筒状の被成膜基体403に溝を掘ってコーニング
社製7059ガラス基板をセットして表1と同条件でガ
ラス基盤上に堆積膜を形成した。但し、本比較例では、
放電周波数が13.56MHz及び300MHzの高周
波電源406を用いて放電周波数を13.56MHz及
び300MHzに固定し、放電周波数が13.56MH
zの場合は表1におぃて圧力を200mTorrにし
た。またこの時、アルミニウム製の円筒状の被成膜基体
403は(a)静止状態及び(b)回転状態にして行
い、アルミニウム製のカソード電極402及びアルミニ
ウム製の円筒状の被成膜基体403を概ね同軸上に配置
し、高周波電力を導入する箇所はアルミニウム製のカソ
ード電極402の軸方向のほぼ中央とした。実施例1、
比較例1で作製した試料は以下に示す方法で評価した。 (1)膜厚分布及び堆積速度円筒状の被成膜基体に堆積
した膜厚の軸方向及び周方向それぞれ20箇所を渦電流
式膜厚計(Kett科学研究所製)により測定して、最
大の膜厚と最小の膜厚の差を平均膜厚で割ることにより
膜厚分布の比を計算した。そして、比較例1で放電周波
数300MHz、円筒状の被成膜基体を(a)静止状態
にして作製した時の膜厚分布の比を1.0とする相対値
で評価を行った。つまり、数値が小さいほど膜厚ムラは
改善されていることを示す。更に、平均膜厚を成膜時間
で割ることにより堆積速度を求め、評価を行った。堆積
速度の評価基準は比較例1で放電周波数13.56MH
zにして作製したときの堆積速度を基準にし、次のよう
に評価した。 ◎比較例1で放電周波数13.56MHzの時より50
%以上速い ○比較例1で放電周波数13.56MHzの時より10
乃至50%速い □比較例1で放電周波数13.56MHzの時より同程
度乃至10%速い △比較例1で放電周波数13.56MHzの時と同程度
で従来レベル×比較例1で放電周波数13.56MHz
の時より同程度乃至20%以上遅い (2)異常放電 作製した試料100本の内、異常放電が生じて反射波の
変化が非常に大きかった(進行波の50%以上の変化)
試料の本数について以下の様に評価した。 ○殆ど無く実用上問題無し △少し起こり実用上多少問題あり ×頻繁に起こり実用上問題あり (3)硬度 表面性測定機(新東科学株式会社製)を用いてガラス基
板上に堆積した膜厚の最大位置及び最小位置の表面を荷
重509、直径0.1mmのダイヤモンド針で100m
m/minの速度で引っ掻いて傷をつけ、その時の傷の
深さをALPHA−STEP200(TENCOR I
NSTRUMENTS製)で測定した。そして、比較例
1で放電周波数13.56MHz、円筒状の被成膜基体
を(a)静止状態にして作製した時の膜厚最大位置での
傷の深さを1.0とする相対値で評価を行った。つま
り、数値が小さいほど膜の硬度は大きいことを示す。実
施例1及び比較例1の膜厚分布、堆積速度、異常放電及
び硬度の結果を表2に示す。従来の堆積膜形成装置を用
いて作製した比較例1で放電周波数13.56MHzの
(a)及び(b)はヽ実施例1より堆積速度及び硬度の
点で劣っている。また、比較例1で放電周波数300M
Hzの(a)及び(b)は実施例1より異常放電、更に
は膜厚分布が大きく、膜厚最小位置での硬度も劣ってい
る。一方、本発明の堆積膜形成装置を用いた場合円筒状
の被成膜基体の回転の有無に関わらず、膜厚分布が非常
に低減されており、且つ、異常放電も大きく低減され、
更に硬度も大きく向上した。以上の結果より本発明のプ
ラズマCVD堆積膜形成装置により、良好な堆積膜が得
られることが分かった。
【0015】
【表2】 [実施例2]図1に示す堆積膜形成装置において、アル
ミニウム製の円筒状の被成膜基体103を静止状態に
し、高周波電力の発振波形は波形発生器106で図3
(b)三角波、3図(c)鋸波及び図3(d)方形波と
変化させた以外は実施例1と同様な条件でアモルファス
窒化珪素膜を形成した。実施例2で作製した試料を実施
例1と同様に膜厚分布、堆積速度、異常放電及び硬度に
ついて評価を行った結果、実施例1と同様に良好な結果
が得られた。更にこの時、発振波形を図3(b)三角波
にした場合では膜厚最大位置及び膜厚最小位置での硬度
が0.13と最も良い結果が得られた。以上の結果より
高周波電力の発振波形を変化させても本発明のプラズマ
CVD堆積膜形成装置により、良好な堆積膜が得られる
ことが分かった。16[実施例3〕第1図に示す堆積膜
形成装置において、波形発生器106を用いて中心放電
周波数25OMHz、放電周波数の変化幅4OMHz、
周期8Osec.の条件で第2図(a)に示した正弦波
により放電周波致を周期的に変化させた以外は実施例1
と同様な条件でアルミニウム製の円筒状の被成膜基体1
03に表3に示された条件でアモルファス酸化珪素膜を
作製した。更にアルミニウム製の円筒状の被成膜基体1
03に溝を掘ってコーニング社製7059ガラス基板を
セットしてガラス基盤上に表3に示された条件でアモル
ファス酸化珪素膜を作製した。本実施例においては円筒
状の被成膜基体103は静止状態で行った。
【0016】
【表3】 [比較例2]図4に示す堆積膜形成装置において、放電
周波数が13.56MHzまたは250MHzの高周波
電源406を用いて放電周波数を13.56MHzまた
は25OMHzに固定した以外は比較例1と同様な条件
でアルミニウム製の円筒状の被成膜基体403にアモル
ファス酸化珪素膜を作製した。更にアルミニウム製の円
筒状の被成膜基体403に溝を掘ってコーニング社製7
059ガラス基板をセットしてガラス基盤上にアモルフ
ァス炭化珪素膜を作製した。本実施例においては円筒状
の被成膜基体403は静止状態で行い表3に示された条
件で成膜を行った。但し、放電周波数が13.56MH
zの場合は表3において圧力を400mTorrにし
た。
【0017】実施例3及び比較例2で作製した試料の結
果を実施例1と同様に、膜厚分布、堆積速度、異常放電
及び硬度について評価を行なった結果を表4に示す。但
し膜厚分布については比較例2で放電周波数が250M
Hzの場合の結果を1.0とする相対評価で行い、堆積
速度については比較例2で放電周波数が13.56MH
zの場合の結果を基準にし、更に、硬度についても比較
例2で放電周波数が13.56MHzの場合の結果を
1.0とする相対評価で行った。従来の堆積膜形成装置
を用いて作製した比較例2で放電周波数13.56MH
zの場合は、実施例3より堆積速度及び硬度の点で劣っ
ている。また、比較例2で放電周波数が250MHzの
場合は実施例3より膜厚分布が大きく、異常放電の点で
も劣っており、更に膜厚最小位置での硬度も劣ってい
る。一方、本発明の堆積膜形成装置を用いた場合、膜厚
分布が非常に低減されており、且つ、異常放電も大きく
低減され、更に硬度も大きく向上した。以上の結果より
本発明のプラズマCVD堆積膜形成装置により、良好な
堆積膜が得られることが分かった。
【0018】
【表4】 [実施例4]図1に示す堆積膜形成装置において、アル
ミニウム製の円筒状の被成膜基体103を静止状態に
し、高周波電力の発振波形は波形発生器106で図3
(b)三角波、図3(c)鋸波及び図3(d)方形波と
変化させた以外は実施例3と同様な条件でアモルファス
酸化珪素膜を形成した。実施例4で作製した試料を実施
例3と同様に膜厚分布、堆積速度、異常放電及び硬度に
ついて評価を行った結果、実施例3と同様に良好な結果
が得られた。更にこの時、発振波形を図3(b)三角波
にした場合では膜厚最大位置及び膜厚最小位置での硬度
が0.15と最も良い結果が得られた。以上の結果より
高周波電力の発振波形を変化させても本発明のプラズマ
CVD堆積膜形成装置により、良好な堆積膜が得られる
ことが分かった。
【0019】[実施例5]図1に示す堆積膜形成装置に
おいて、波形発生器106を用いて中心放電周波数20
0MHz、放電周波数の変化幅30MHz、周期60s
ec.の条件で図2(a)に示した正弦波により放電周
波数を周期的に変化させた以外は実施例1と同様な条件
でアルミニウム製の円筒状の被成膜基体103に表5に
示された条件でアモルファス炭化珪素膜を作製した。更
にアルミニウム製の円筒状の被成膜基体103に溝を掘
ってコーニング社製7059ガラス基板をセットしてガ
ラス基盤上に表5に示された条件でアモルファス炭化珪
素膜を作製した。本実施例においは円筒状の被成膜基体
103は静止状態で行った。
【0020】
【表5】 [比較例3]第4図に示す堆積膜形成装置において、放
電周波数が13.56MHzまたは200MHzの高周
波電源406を用いて放電周波数を13.56MHzま
たは200MHzに固定した以外は比較例1と同様な条
件でアルミニウム製の円筒状の被成膜基体403にアモ
ルファス炭化珪素膜を作製した。更にアルミニウム製の
円筒状の被成膜基体403に溝を掘ってコーニング社製
7059ガラス基板をセットしてガラス基盤上にアモル
ファス炭化珪素膜を作製した。本実施例においては円筒
状の被成膜基体403は静止状態で行い表5に示された
条件で成膜を行った。但し、放電周波数が13.56M
Hzの場合は表5において圧力を400mTorrにし
た。実施例5及び比較例3で作製した試料の結果を実施
例1と同様に、膜厚分布、堆積速度、異常放電及び硬度
について評価を行なった結果を表6に示す。但し、膜厚
分布については比較例3で放電周波数が200MHzの
場合の結果を1.0とする相対評価で行い、堆積速度に
ついては比較例2で放電周波数が13.56MHzの場
合の結果を基準にし、更に、硬度についても比較例3で
放電周波数が13.56MHzの場合の結果を1.0と
する相対評価で行った。従来の堆積膜形成装置を用いて
作製した比較例3で放電周波数13.56MHzの場合
は、実施例5より堆積速度及び硬度の点で劣っている。
また、比較例3で放電周波数が200MHzの場合は実
施例5より膜厚分布が大きく、異常放電の点でも劣って
おり、更に膜厚最小位置での硬度も劣っている。一方、
本発明の堆積膜形成装置を用いた場合、膜厚分布が非常
に低減されており、且つ、異常放電も大きく低減され、
更に硬度も大きく向上した。以上の結果より本発明のプ
ラズマCVD堆積膜形成装置により、良好な堆積膜が得
られることが分かった。
【0021】
【表6】 [実施例6]図1に示す堆積膜形成装置において、アル
ミニウム製の円筒状の被成膜基体103を静止状態に
し、高周波電力の発振波形は波形発生器106で図3
(b)三角波、図3(c)鋸波及び図3(d)方形波と
変化させた以外は実施例5と同様な条件でアモルファス
炭化珪素膜を形成した。実施例6で作製した試料を実施
例5と同様に膜厚分布、堆積速度、異常放電及び硬度に
ついて評価を行った結果、実施例5と同様に良好な結果
が得られた。更にこの時、発振波形を図3(c)鋸波に
した場合では膜厚最大位置及び膜厚最小位置での硬度が
0.12と最も良い結果が得られた。以上の結果より高
周波電力の発振波形を変化させても本発明のプラズマC
VD堆積膜形成装置により、良好な堆積膜が得られるこ
とが分かった。
【0022】[実施例7]図1に示す堆積膜形成装置に
おいて、波形発生器106を用いて中心放電周波数30
0MHz、放電周波数の変化幅70MHz、周期0.8
msec.の条件で図2(a)に示した正弦波により放
電周波数を周期的に変化させた以外は実施例1と同様な
条件でアルミニウム製の円筒状の被成膜基体103に表
7に示された条件で成膜を行った。更にアルミニウム製
の円筒状の被成膜基体103に溝を掘ってコーニング社
製7059ガラス基板をセットしてガラス基盤上に表7
に示された条件で成膜を行った。本実施例においては円
筒状の被成膜基体103は静止状態で行った。実施例7
で作製した試料を実施例5と同様に膜厚分布、堆積速
度、異常放電及び硬度について評価を行った結果、実施
例5と同様に良好な結果が得られた。以上の結果より本
発明のプラズマCVD堆積膜形成装置により、良好な堆
積膜が得られることが分かった。
【0023】
【表7】 [実施例8]図1に示す堆膜形成装置において、アルミ
ニウム製の円筒状の被成膜基体103を静止状態にし、
高周波電力の発振波形は波形発生器106で図3(b)
三角波、図3(c)鋸波及び図3(d)方形波と変化さ
せた以外は実施例7と同様な条件で成膜を行った。実施
例8で作製した試料を実施例5と同様に膜厚分布、堆積
速度、異常放電及び硬度について評価を行った結果、実
施例5と同様に良好な結果が得られた。更にこの時、発
振波形を図3(c)鋸波にした場合では膜厚最大位置及
び膜厚最小位置での硬度が0.13と最も良い結果が得
られた。以上の結果より高周波電力の発振波形を変化さ
せても本発明のプラズマCVD堆積膜形成装置により、
良好な堆積膜が得られることが分かった。
【0024】[実施例9]図1に示す堆積膜形成装置に
おいて、波形発生器106を用いて中心放電周波数15
0MHz、放電周波数の変化幅15MHz、周期120
sec.の条件で図2(a)に示した正弦波により放電
周波数を周期的に変化させた以外は実施例1と同様な条
件でアルミニウム製の円筒状の被成膜基体103に表8
に示された条件でアモルファスシリコン膜を作製した。
更にアルミニウム製の円筒状の被成膜基体103に溝を
掘ってコーニング社製7059ガラス基板をセットして
ガラス基盤上に表8に示された条件でアモルファスシリ
コン膜を作製した。本実施例においては円筒状の被成膜
基体103は静止状態で行った。
【0025】
【表8】 [比較例4]図4に示す堆積膜形成装置において、放電
周波数が13.56MHzまたは150MHzの高周波
電源406を用いて放電周波数を13.56MHzまた
は150MHzに固定した以外は比較例1と同様な条件
でアルミニウム製の円筒状の被成膜基体403に成膜し
た。更にアルミニウム製の円筒状の被成膜基体403に
溝を掘ってコーニング社製7059ガラス基板をセット
してガラス基盤上に堆積膜を形成した。本実施例におい
ては円筒状の被成膜基体403は静止状態で表8に示さ
れた条件で成膜を行った。但し、放電周波数が13.5
6MHzの場合は表8において圧力を400mTorr
にした。実施例9及び比較例4で作製した試料の結果を
実施例1と同様に、膜厚分布、堆積速度及び、異常放電
について評価を行ない、更に堆積膜を形成した7059
ガラス上にCrギャップ電極を真空蒸着し、微少電流計
(YHP社製4140B)で膜厚最大位置及び膜厚最小
位置での明導電率及び暗導電率を測定して明暗導電率比
(暗導電率に対する明導電率の比)を求めた結果を表9
に示す。この時明導電率の光源には、7mWのへリウム
ネオンレーザーを使用した。比較例4で放電周波数が1
3.56MHzの場合の明暗導電率比の結果を1.0と
する相対評価で行った。膜厚分布については比較例4で
放電周波数が150MHzの場合の結果を1.0とする
相対評価で行い、堆積速度については比較例4で放電周
波数が13.56MHzの場合の結果を基準にして評価
を行った。従来の堆積膜形成装置を用いて作製した比較
例4で放電周波数13.56MHzの場合は、実施例9
より堆積速度及び明暗導電率比の点で劣っている。ま
た、比較例4で放電周波数が150MHzの場合は実施
例9より膜厚分布が大きく、異常放電の点でも劣ってお
り、更に膜厚最小位置での明暗導電率比も劣っている。
一方、本発明の堆積膜形成装置を用いた場合、膜厚分布
が非常に低減されており、且つ、異常放電も大きく低減
され、更に明暗導電率比も大きく向上した。以上の結果
より本発明のプラズマCVD堆積膜形成装置により、良
好な堆積膜が得られることが分かった。
【0026】
【表9】 [実施例10]図1に示す堆積膜形成装置において、ア
ルミニウム製の円筒状の被成膜基体103を静止状態に
し、高周波電力の発振波形は波形発生器106で図3
(b)三角波、図3(c)鋸波及び図3(d)方形波と
変化させた以外は実施例9と同様な条件でアモルファス
シリコン膜を形成した。実施例10で作製した試料を実
施例9と同様に膜厚分布、堆積速度、異常放電及び硬度
について評価を行った結果、実施例9と同様に良好な結
果が得られた。更にこの時、発振波形を図3(d)方形
波にした場合では膜厚最大位置及び膜厚最小位置での明
暗導電率比が20と最も良い結果が得られた。以上の結
果より高周波電力の発振波形を変化させても本発明のプ
ラズマCVD堆積膜形成装置により、良好な堆積膜が得
られることが分かった。
【0027】[実施例11]図1に示す堆積膜形成装置
において、静止状態にしたアルミニウム製の円筒状の被
成膜基体103に表10の条件で下部阻止層、光導電
層、表面保護層の順に成膜を行い電子写真感光体を作製
した。本実施例では、波形発生器106を用いて中心放
電周波数250MHz、放電周波数の変化幅(1)2M
Hz、(2)50MHz及び(3)100MHz、周期
120sec.の条件で図2(a)に示した正弦波によ
り放電周波数を周期的に変化させた。また、高周波電力
の発振波形は波形発生器106で図3(a)正弦波を発
生させた。更にこの時、アルミニウム製のカソード電極
102及びアルミニウム製の円筒状の被成膜基体103
を概ね同軸上に配置し、高周波電力を導入する箇所はア
ルミニウム製のカソード電極102の軸方向のほぼ中央
とした。
【0028】
【表10】 [比較例5]図1に示す堆積膜形成装置において、波形
発生器106を用いて中心放電周波数250MHz、放
電周波数の変化幅(1)lMHz及び(2)110MH
Z、周期120sec.と変化させた以外は実施例11
と同様な条件でアルミニウム製の円筒状の被成膜基体1
03に成膜した。成膜条件として、表10の条件で下部
阻止層、光導電層、表面保護層の順に成膜を行い電子写
真感光体を作製した。実施例11及び比較例5で作製し
た電子写真感光体の結果を実施例9と同様に、膜厚分
布、堆積速度及び異常放電について評価を行い、更に作
製した電子写真感光体の電子写真特性を、以下に示す方
法で評価しその結果を表11に示す。
【0029】
【表11】 各々の電子写真感光体について電子写真装置(キヤノン
社製NP6060を実験用に改造したもの)にセットし
て、初期の帯電能、残留電位等の電子写真特性を次のよ
うに評価した。 帯電能………電子写真用光受容部材を実験装置に設置
し、帯電器に+6kVの高電圧を印加しコロナ帯電を行
ない、表面電位計により電子写真用光 受容部材の暗部
表面電位を測定する。測定された値を膜厚で割ることに
よりノーマライズし、膜厚の影響を除いた。又、膜厚の
最大位置/最小位置それぞれについて評価を行った。 残留電位………電子写真用光受容部材を、一定の暗部表
面電位に帯電させる。そして直ちに―定光量の比較的強
い光を照射する。光像はハロゲンランプ光源を用い、フ
ィルターを用いて550nm以下の波長域の光を除いた
光を照射した。この時表面電位計により電子写真用光受
容部材の明部表面電位を測定する。それぞれについて、 ◎非常に良好 ○良好△実用上問題無し ×実用上問題有り を用いて評価した。実施例11で放電周波数を2MHz
乃至100MHzの幅で変化させて作製した電子写真感
光体は、実施例9と同様に膜厚分布、堆積速度及び異常
放電について良好な結果が得られ、更に帯電能及び残留
電位についても良好な結果が得られた。しかしながら、
比較例5で振幅(1)lMHzの場合、実施例11に比
べて膜厚分布、異常放電及び膜厚最小位置での帯電能が
劣り、比較例5で振幅(2)110MHzの場合は異常
放電の効果が薄れることが明確になった。以上の結果よ
り放電周波数を2MHz乃至100MHzの幅で変化さ
せれば本発明のプラズマCVD堆積膜形成装置を用いる
ことにより、良好な堆積膜が得られることが分かった。
【0030】[実施例12]図1に示す堆積膜形成装置
において、静止状態にしたアルミニウム製の円筒状の被
成膜基体103に表10の条件で下部阻止層、光導電
層、表面保護層の順に成膜を行い電子写真感光体を作製
した。本実施例では、波形発生器106を用いて中心放
電周波数105MHz、放電周波数の変化幅25MH
z、周期(1)0.1msec.、(2)1000Se
c.及び(3)3600sec.の条件で第図2(a)
に示した正弦波により放電周波数を周期的に変化させ
た。また、高周波電力の発振波形は波形発生器106で
第3図(a)正弦波を発生させた。更にこの時、アルミ
ニウム製のカソード電極102及びアルミニウム製の円
筒状の被成膜基体103を概ね同軸上に配置し、高周波
電力を導入する箇所はアルミニウム製のカソード電極1
02の軸方向のほぼ中央とした。
【0031】[比較例6]図1に示す堆積膜形成装置に
おいて、波形発生器106を用いて中心放電周波数10
5MHz、放電周波数の変化幅25MHz、周期(1)
0.05msec.及び(2)3700sec.と変化
させた以外は実施例12と同様な条件でアルミニウム製
の円筒状の被成膜基体103に成膜した。成膜条件とし
て、表10の条件で下部阻止層、光導電層、表面保護層
の順に成膜を行い電子写真感光体を作製した。実施例1
2及び比較例6で作製した電子写真感光体の結果を実施
例11と同様に、膜厚分布、堆積速度、異常放電、帯電
能及び残留電位について評価を行った結果を表12に示
す。周期0.1msec.乃至3600sec.で変化
させた場合は、実施例11と同様に良好な結果が得られ
た。しかしながら、比較例6で周期(1)0.05ms
ec.の場合、異常放電に対する効果が薄れ、比較例6
で周期(2)3700sec.の場合、膜厚分布及び異
常放電に対する効果が薄れることが明確になった。以上
の結果より放電周波数を周期0.lmsec.乃至36
00sec.で変化させれば本発明のプラズマCVD堆
積膜形成装置を用いることにより、良好な堆積膜が得ら
れることが分かった。
【0032】
【表12】 [実施例13]図1に示す堆積膜形成装置において、静
止状態にしたアルミニウム製の円筒状の被成膜基体10
3に表13の条件で電荷輸送層、電荷発生層、表面保護
層の順に成膜を行い電子写真感光体を作製した。本実施
例では、波形発生器106を用いて中心放電周波数を
(1)30MHz、(2)100MHZ、(3)350
MHz及び(4)440MHz、放電周波数の変化幅1
0MHz、周期3000sec.と変化させた以外は実
施例12と同様な条件でアルミニウム製の円筒状の被成
膜基体103に成膜した。
【0033】
【表13】 [比較例7]図1に示す堆積膜形成装置において、波形
発生器106を用いて中心放電周波数を(1)15MH
z及び(2)450MHzと変化させた以外は実施例1
3と同様な条件でアルミニウム製の円筒状の被成膜基体
103に成膜した。成膜条件として、表13の条件で電
荷輸送層、電荷発生層、表面保護層の順に成膜を行い電
子写真感光体を作製した。実施例13及び比較例7で作
製した電子写真感光体の結果を実施例11と同様に、膜
厚分布、堆積速度、異常放電、帯電能及び残留電位につ
いて評価を行った結果を表14に示す。中心放電周波数
が30MHz乃至440MHz、即ち放電周波数が20
MHz乃至450MHzの場合は、実施例11と同様に
良好な結果が得られた。しかしながら、比較例7で中心
放電周波数が15MHz、即ち放電周波数が5MHz乃
至25MHzの場合は成膜時間の短縮が図れず、比較例
7で中心放電周波数が450MHz、即ち放電周波数が
440MHz乃至460MHzの場合は異常放電に対す
る効果が薄れることが明確になった。以上の結果より放
電周波数を20MHz乃至450MHzの任意の範囲で
変化させることで、本発明のプラズマCVD堆積膜形成
装置を用いることにより、良好な堆積膜が得られること
が分かった。
【0034】
【表14】 [実施例14]図1に示す堆積膜形成装置において、静
止状態にしたアルミニウム製の円筒状の被成膜基体10
3に表10の条件で下部阻止層、光導電層、表面保護層
の順に成膜を行い電子写真感光体を作製した。本実施例
では、波形発生器106を用いて中心放電周波数350
MHz、放電周波数の変化幅30MHz、周期2000
sec.の条件で図2(a)の正弦波、図2(b)の三
角波、図2(c)の鋸波及び図2(d)の方形波と変化
させて放電周波を周期的に変化させた。また、高周波電
力の発振波形は波形発生器106で図3(a)正弦波を
発生させた。更にこの時、アルミニウム製のカソード電
極102及びアルミニウム製の円筒状の被成膜基体10
3を概ね同軸上に配置し、高周波電力を導入する箇所は
アルミニウム製のカソード電極102の軸方向のほぼ中
央とした。実施例14で作製した電子写真感光体の結果
を実施例11と同様に、膜厚分布、堆積速度、異常放
電、帯電能及び残留電位について評価を行った結果、実
施例11と同様に良好な結果が得られた。以上の結果よ
り放電周波数を周期的に変化させる方法が何れの場合も
本発明のプラズマCVD堆積膜形成装置を用いることに
より、良好な堆積膜が得られることが分かった。更に得
られた電子写真感光体をキヤノン製複写機NP−665
0に設置し画像を出したところ、ハーフトーン画像にム
ラは無く、均一な画像が得られた。更に、写真原稿の複
写においても原稿に忠実で鮮明な画像を得ることができ
た。 [実施例15]図1に示す堆積膜形成装置において、静
止状態にしたアルミニウム製の円筒状の被成膜基体10
3に表13の条件で電荷輸送層、電荷発生層、表面保護
層の順に成膜を行い電子写真感光体を作製した。本実施
例では、波形発生器106を用いて中心放電周波数40
0MHz、放電周波数の変化幅20MHz、周期100
0sec.の条件で図2(b)の三角波により放電周波
数を周期的に変化させた。また、高波電力の発振波形は
波形発生器106で図3(a)正弦波、図3(b)三角
波、図3(c)鋸波及び図3(d)方形波と変化させ
た。更にこの時、アルミニウム製のカソード電極102
及びアルミニウム製の円筒状の被成膜基体103を概ね
同軸上に配置し、高周波電力を導入する箇所はアルミニ
ウム製のカソード電極102の軸方向のほぼ中央とし
た。実施例15で作製した電子写真感光体の結果を実施
例11と同様に、膜厚分布、堆積速度、異常放電、帯電
能及び残留電位について評価を行った結果、実施例11
と同様に良好な結果が得られた。以上の結果より高周波
電力の発振波形が何れの場合も本発明のプラズマCVD
堆積模形成装置を用いることにより、良好な堆積膜が得
られることが分かった。更に得られた電子写真感光体を
キヤノン製複写機NP−6650に設置し画像を出した
ところ、ハーフトーン画像にムラは無く、均一な画像が
得られた。更に、写真原稿の複写においても原稿に忠実
で鮮明な画像を得ることができた。 [実施例16]図1に示す堆積膜形成装置において、静
止状態にしたアルミニウム製の円筒状の被成膜基体10
3に表13の条件で電荷輸送層、電荷発生層、表面保護
層の順に成膜を行い電子写真感光体を作製した。本実施
例では、波形発生器106を用いて中心放電周波数40
0MHz、放電周波数の変化幅を電荷輸送層は最初は2
0MHzであったが途中から50MHzに、電荷発生
層、表面保護層はともに最初は40MHzであったが途
中から60MHzに変化させた。そして周期1500s
ec.の条件で図2(C)の鋸波により放電周波数を周
期的に変化させた。また、高周波電力の発振波形は波形
発生器106で図3(b)三角波を用いた。更にこの
時、アルミニウム製のカソード電極102及びアルミニ
ウム製の円筒状の被成膜基体103を概ね同軸上に配置
し、高周波電力を導入する箇所はアルミニウム製のカソ
ード電極102の軸方向のほぼ中央とした。実施例16
で作製した電子写真感光体の結果を実施例11と同様
に、膜厚分布、堆積速度、異常放電、帯電能及び残留電
位について評価を行った結果、実施例11と同様に良好
な結果が得られた。以上の結果より放電周波数の変化幅
を成膜の間にいかに変化させても本発明のプラズマCV
D堆積膜形成装置を用いることにより、良好な堆積膜が
得られることが分かった。更に得られた電子写真感光体
をキヤノン製複写機NP−6650に設置し画像を出し
たところ、ハーフトーン画像にムラは無く、 均一な画
像が得られた。更に、写真原稿の複写においても原稿に
忠実で鮮明な画像を得ることができた。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上のようにプラズマを発生
させて原料ガスを分解し反応容器内に配置された円筒状
の被成膜基体上に堆積膜を形成するに際して、波形発生
器により放電周波数を周期的に変化させて反応容器内の
被成膜基体全体に均一に充分な高周波電力を供給するこ
とによって、従来のプラズマプロセスでは達成できなか
った堆積速度で、比較的大面積の基体に均一にプラズマ
処理することができる。また、本発明によれば、20M
Hz乃至450MHzの高い放電周波による成膜におい
ても、異常放電を低減することができ、異常放電による
製品の歩留まりの低下を防止することができ生産効率の
向上と共にコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したプラズマCVD装置の一例を
示す模式図である。
【図2】本発明におけるプラズマCVD装置を用いた時
の放電周波数を周期的に連続変化させる方法をにおい
て、堆積膜形成時の時間と放電周波数の関係を表す図で
ある。
【図3】本発明におけるプラズマCVD装置を用いた時
の高周波電力の波形図で、堆積膜形成時の時間と高周波
電力の電圧の関係を表す図である。
【図4】従来のプラズマCVD装置の一例を示す模式図
である。
【図5】従来のプラズマCVD装置を用いた時の堆積膜
形成時の時間と放電周波数の関係を表す図である。
【符号の説明】
101 反応容器 102 カソード電極 103 円筒状の被成膜基体 104 加熱ヒーター 105 外部シールド 106 波形発生器 107 電力増幅器 108 整合回路 109 真空排気手段 110 ガス供給手段 111 絶縁材料 401 反応容器 402 カソード電極 403 円筒状の被成膜基体 404 加熱ヒーター 405 外部シールド 406 高周波電源 407 整合回路 408 真空排気手段 409 ガス供給手段 410 絶縁材料 411 高周波電力供給用配線

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空気密に形成された反応容器の放電空
    間内に、原料ガス並びに波形発生器を含む出力部からの
    高周波電力を導入し、印加手段を介しプラズマを発生さ
    せて前記原料ガスを分解し、前記放電空間内に配置され
    た円筒状の被成膜基体上に、堆積膜を形成するようにし
    た堆積膜形成方法において、前記波形発生器で放電周波
    数を周期的に変化させて堆積膜を形成することを特徴と
    する堆積膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記反応容器の放電空間内に導入される
    高周波電力は、その放電周波数が20MHz乃至450
    MHzであることを特徴とする請求項1に記載の堆積膜
    形成方法。
  3. 【請求項3】 前記波形発生器で周期的に変化させる周
    波数は、その放電周波数が20MHz乃至450MHz
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の堆積膜形成方法。
  4. 【請求項4】 前記波形発生器で周期的に変化させる周
    波数は、その変化幅が2MHz乃至100MHzである
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に
    記載の堆積膜形成方法。
  5. 【請求項5】 前記波形発生器で周期的に変化させる周
    波数は、0.1msec.乃至3600sec.の周期
    で変化させることを請求項1〜請求項4のいずれか1項
    に記載の堆積膜形成方法。
  6. 【請求項6】 前記波形発生器で周期的に変化させる周
    波数は、その変化させる際の変化パターンが正弦波、三
    角波、鋸波及び方形波パターンの内の一つ、或いは二つ
    以上の合成パターンであることを特徴とする請求項1〜
    請求項5のいずれか1項に記載の堆積膜形成方法。
  7. 【請求項7】 前記波形発生器で発生させる高周波電力
    の発振波形は、正弦波、三角波、鋸波及び方形波の内の
    一つ、或は二つ以上の合成波形であることを特徴とする
    請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の堆積膜形成
    方法。
  8. 【請求項8】 前記被成膜基体上に、アモルファスシリ
    コン膜、アモルファス炭化珪素膜、アモルファス窒化珪
    素膜、又はアモルファス酸化珪素膜の内のいずれかで構
    成された堆積膜を成膜することを特徴とする請求項1〜
    請求項7のいずれか1項に記載の堆積膜形成方法。
  9. 【請求項9】 前記被成膜基体上に、下部阻止層、光導
    電層、表面保護層の少なくとも三層で構成された光受容
    部材を形成することを特徴とする請求項1〜請求項8の
    いずれか1項に記載の堆積膜形成方法。
  10. 【請求項10】 前記被成膜基体上に、電荷輸送層、電
    荷発生層、表面保護層の少なくとも三層で構成された光
    受容部材を形成することを特徴とする請求項1〜請求項
    9のいずれか1項に記載の堆積膜形成方法。
  11. 【請求項11】 真空気密に形成された反応容器の放電
    空間内に、原料ガス並びに高周波電力を導入し、印加手
    段を介し反応容器内に設置された円筒状の被成膜基体と
    それを外包するように配置されたカソード電極との間に
    プラズマを発生させて前記原料ガスを分解し、前記被成
    膜基体上に堆積膜を形成する堆積膜形成装置において、
    前記反応容器の放電空間内に導入するための高周波電力
    を発生させると共に、放電周波数を周期的に変化させる
    波形発生器を備えたことを特徴とする堆積膜形成装置。
  12. 【請求項12】前記反応容器の放電空間内に導入する高
    周波電力を、前記波形発生器で発生させた高周波信号を
    電力増幅器により所望の電力に増幅するように構成した
    ことを特徴とする請求項11に記載の堆積膜形成装置。
  13. 【請求項13】 前記カソード電極は、前記円筒状の被
    成膜基体と概ね同軸上に配置されていることを特徴とす
    る請求項11または請求項12に記載の堆積膜形成装
    置。
  14. 【請求項14】 前記カソード電極に高周波電力を供給
    する位置が、該カソード電極の軸方向においてほぼ中央
    に位置していることを特徴とする請求項11〜請求項1
    3のいずれか1項に記載の堆積膜形成装置。
JP6504095A 1995-02-28 1995-02-28 堆積膜形成方法および堆積膜形成装置 Pending JPH08236460A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007284791A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Lg Chem Ltd プラズマ化学気相成長法に基づく多層薄膜構造の製造方法
JP2017501298A (ja) * 2013-10-07 2017-01-12 ユーロプラズマ エンヴェー 低圧プラズマプロセスに関して連続電力モードでプラズマを発生させる改良法

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