JPH0823931A - 水産練り製品の製造方法 - Google Patents

水産練り製品の製造方法

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JPH0823931A
JPH0823931A JP6184091A JP18409194A JPH0823931A JP H0823931 A JPH0823931 A JP H0823931A JP 6184091 A JP6184091 A JP 6184091A JP 18409194 A JP18409194 A JP 18409194A JP H0823931 A JPH0823931 A JP H0823931A
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貴志 羽木
Tatsuo Oka
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保水性や弾力性の改善による品質の向上を目
的とする水産練り製品を提供する。 【構成】 1重量%の水溶液のpH11以上13未満で
ある乳清のミネラル濃縮物を添加して水産練り製品を製
造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はかまぼこ、ちくわなどの
水産練り製品の製造において、1重量%の水溶液のpH
が11以上13未満である乳清のミネラル濃縮物を用い
て、保水性や弾力性の改善による品質の向上を目的とす
る水産練り製品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水産練り製品の保水性や弾力性の
改善による品質の向上の目的で卵白や大豆蛋白などの加
熱凝固性蛋白質などが使用されている。しかしながら、
原料のスリ身の品質が低下したものを使用したり、加水
量の多い水産練り製品の保水性や弾力性の改善による品
質の向上が不十分であり、水練り製品の原料スリ身や加
水量に制限があるのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、品質が低下
したスリ身を使用しても、また加水量の多い水練り製品
であっても保水性や弾力性の改善による品質の向上がで
きる水産練り製品を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは乳清のミネ
ラル濃縮物に注目し、その水溶液のpHが11以上13
未満を示す場合において、魚肉蛋白質の凝固反応が改善
され、著しく水産練り製品の保水性,弾力性,ゲル強度
が向上することを見いだし本発明を完成した。乳清のミ
ネラル濃縮物を食品へ利用した技術として、カルシウム
強化塩として利用する技術や減塩を目的とした技術が開
示されている。しかしながらこの技術は、乳清のミネラ
ル濃縮物によるカルシウム強化を目的としたものであ
り、平成3年特許公報24191号に記されているよう
にその水溶液のpHは、6.0〜9.0とアルカリ度も
本発明と異なっており、本発明とは利用する対象も作用
機構も全く異なる。すなわち、本発明は1重量%の水溶
液のpHが11以上13未満である乳清のミネラル濃縮
物を添加することにより、魚肉蛋白質の凝固反応が改善
され、著しく保水性や弾力性,ゲル強度を向上改善し、
品質を向上させるものである。
【0005】以下本発明を詳述する。本発明に使用する
乳清のミネラル濃縮物は、1重量%の水溶液のpHが1
1以上13未満であれば、粉末でも分散液でも使用でき
る。例えば、チーズホエーより、イオン交換樹脂を用い
てミネラルを濃縮分離したのち、噴霧乾燥し製造された
1重量%の水溶液のpHが12.6である乳清のミネラ
ル濃縮物:「MCW」(協同乳業株式会社製品)を挙げ
ることができる。1重量%の水溶液のpHが11未満で
あると水産練り製品の保水性や弾力性を向上させる効果
は得られない。また、1重量%の水溶液のpHが13以
上であるとアルカリ度が強くなり、えぐ味が発生し著し
く水産練り製品の味を低下させる。その添加量は、通常
原料のスリ身に対して0.1%以上2%以下であり、
0.1%未満では、食感をを向上させる効果は不十分で
あり、2%を越えるとpHが高くなりすぎ、えぐ味が発
生し著しく水産練り製品の味を低下させる。本発明にお
いて、水産練り製品とは、かまぼこ、ちくわ、はんぺ
ん、さつま揚げ、つみれなど魚肉スリ身を原料としたも
のであれば全て利用することができる。本発明に使用す
る乳清のミネラル濃縮物の添加方法は、練り水に分散さ
せて使用することも、スリ身と直接混合して使用するこ
ともできる。さらに、乳清のミネラル濃縮物を凍結粉砕
して50ミクロン以下の粒度とした粉末に加工すること
により、練り水への分散性や粉体との混合適性を著しく
向上させることができる。本発明は、1重量%の水溶液
のpHが11以上13未満である乳清のミネラル濃縮物
を添加するものであるため、従来のミネラル強化に用い
られているその水溶液のpHが中性(6.0〜9.0)
である乳清のミネラル濃縮物を添加しても、本発明の目
的を満たすことはできない。以下実施例を挙げて本発明
を具体的に説明するが、これによって限定されるもので
はない。
【0006】
【実施例】
実施例1 原料のスケトウダラ2級すり身100部を−2℃まで解
凍し、サイレントカッタ−にて空ずり後、調味料7部、
食塩3部、水80部、本発明の乳清のミネラル濃縮物
(MCW:協同乳業(株)製、1%水溶液のpHが1
2.6)1部を添加して13分間混合し、折幅45mm
の塩化ビニリデンケ−シングに充填し、90℃30分間
加熱したものを冷却し、本発明のケーシングかまぼこを
得た。比較例1として、本発明の乳清のミネラル濃縮物
の代わりに従来のミネラル強化に用いられている中性の
乳清のミネラル濃縮物(アラミン:日本プロテイン
(株)、1%水溶液のpHが7.1)を添加し、同様に
調製した。 (評価方法)不動工業レオメ−タ−により球径6mmの
プランジャ−を用いて測定し、破断強度:W値(g)と
破断までの凹みの距離:L値(cm)で表わした。官能
検査は、厚さ2mmにスライスしたサンプルについて、
パネラ−10人で、かみくだき試験で固さと、折曲げ試
験を行った。結果を表1に示した。
【0007】
【表1】
【0008】実施例2 脱水したイトヨリの魚肉に対し、ソルビト−ル4部、砂
糖4部、リン酸塩0.25部を添加してすり身を調製し
た。得られたスリ身100部をサイレントカッタ−にて
空ずり後、調味料7部、食塩3部、水50部、本発明の
乳清のミネラル濃縮物(MCW:協同乳業(株)製、1
%水溶液のpHが12.6)1部を添加して13分間混
合し、折幅45mmの塩化ビニリデンケ−シングに充填
し、90℃30分間加熱したものを冷却し、本発明のケ
ーシングかまぼこを得た。比較例2として、本発明の乳
清のミネラル濃縮物を加えない以外は、同様にして調製
した。評価方法は、実施例1と同様に行った。それらの
結果を下記表2に示す。
【0009】
【表2】
【0010】本発明の実施態様ならびに目的生成物を挙
げれば以下のとおりである。 (1)特定のpH範囲を示す乳清のミネラル濃縮物を添
加することを特徴とする水産練り製品の製造方法。 (2)1重量%の水溶液のpHが11以上13未満であ
る乳清のミネラル濃縮物を添加することを特徴とする水
産練り製品の製造方法。 (3)乳清のミネラル濃縮物の粒度が50ミクロン以下
である(1)及び(2)記載の水産練り製品の製造方
法。 (4)乳清のミネラル濃縮物の粉砕法が凍結粉砕である
(3)記載の水産練り製品の製造方法。 (5)乳清のミネラル濃縮物がチーズホエー又は、カゼ
インホエー由来である(1)〜(4)記載の水産練り製
品の製造方法。 (6)乳清のミネラル濃縮物がイオン交換樹脂を用い調
製されたものである(1)〜(5)記載の水産練り製品
の製造方法。 (7)乳清のミネラル濃縮物の添加量が通常原料のスリ
身に対して0.1%以上2%以下である(1)〜(6)
記載の水産練り製品の製造方法。
【発明の効果】本発明は、品質が低下したスリ身を使用
しても、また加水量の多い水産練り製品であっても保水
性や弾力性の改善による品質の向上をはかることが可能
となる。以上のように、本発明は水産練り製品の改善に
効果が大であり、食品産業上におおいに貢献できるもの
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1重量%の水溶液のpHが11以上13
    未満である乳清のミネラル濃縮物を添加することを特徴
    とする水産練り製品の製造方法。
  2. 【請求項2】 凍結粉砕して50ミクロン以下の粒度と
    した1重量%の水溶液のpHが11以上13未満である
    乳清のミネラル濃縮物の粉末を添加することを特徴とす
    る請求項1記載の水産練り製品の製造方法。
  3. 【請求項3】 イオン交換樹脂を用いてチーズホエー又
    は、カゼインホエーより分離された、1重量%の水溶液
    のpHが11以上13未満である乳清のミネラル濃縮物
    を添加することを特徴とする請求項1記載の水産練り製
    品の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004091430A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Meiji Milk Prod Co Ltd 子宮平滑筋弛緩食品組成物
JP2011055776A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Adeka Corp 畜肉又は魚肉食品の食感改良剤
JP2011162554A (ja) * 2011-05-16 2011-08-25 Meiji Co Ltd 子宮内膜症の治療または予防剤

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JP2011055776A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Adeka Corp 畜肉又は魚肉食品の食感改良剤
JP2011162554A (ja) * 2011-05-16 2011-08-25 Meiji Co Ltd 子宮内膜症の治療または予防剤

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