JPH08239474A - ポリフェニレンスルフィドの製造方法 - Google Patents
ポリフェニレンスルフィドの製造方法Info
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- JPH08239474A JPH08239474A JP7041754A JP4175495A JPH08239474A JP H08239474 A JPH08239474 A JP H08239474A JP 7041754 A JP7041754 A JP 7041754A JP 4175495 A JP4175495 A JP 4175495A JP H08239474 A JPH08239474 A JP H08239474A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 反応前に比べて溶融粘度が著しく増大し、か
つ溶融時においても粘度安定性に優れたポリフェニレン
スルフィドの製造方法を提供する。 【構成】 一般式[−φ−S−](但し、−φ−はp−
フェニレン基を示す。)で示される繰り返し単位を主な
構成成分とし、316℃での溶融粘度が10ポイズ以上
である末端に共有結合性塩素を含むポリフェニレンスル
フィド(a)と、このポリマーに含まれる共有結合性塩
素1当量に対し0.05〜1.0モル最適には0.2〜0.
5モルのアルカリ金属硫化物(b)を有機アミド系溶媒
中、210〜270℃の範囲で反応させ、元のポリマー
に比べ溶融粘度の大きいポリマーを得る。
つ溶融時においても粘度安定性に優れたポリフェニレン
スルフィドの製造方法を提供する。 【構成】 一般式[−φ−S−](但し、−φ−はp−
フェニレン基を示す。)で示される繰り返し単位を主な
構成成分とし、316℃での溶融粘度が10ポイズ以上
である末端に共有結合性塩素を含むポリフェニレンスル
フィド(a)と、このポリマーに含まれる共有結合性塩
素1当量に対し0.05〜1.0モル最適には0.2〜0.
5モルのアルカリ金属硫化物(b)を有機アミド系溶媒
中、210〜270℃の範囲で反応させ、元のポリマー
に比べ溶融粘度の大きいポリマーを得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高分子量でかつ溶融粘
度安定性に優れたポリフェニレンスルフィド(以下、P
PSと略すことがある)の製造方法に関するものであ
る。
度安定性に優れたポリフェニレンスルフィド(以下、P
PSと略すことがある)の製造方法に関するものであ
る。
【0002】PPSは、その優れた耐熱性、耐薬品性等
により電気・電子部品、自動車機器部材等として注目を
浴びている。また、射出成形、押出成形等により各種成
形部品、フィルム、シート、繊維等に成形可能であり、
特に耐熱性、耐薬品性の要求される分野に幅広く用いら
れている。
により電気・電子部品、自動車機器部材等として注目を
浴びている。また、射出成形、押出成形等により各種成
形部品、フィルム、シート、繊維等に成形可能であり、
特に耐熱性、耐薬品性の要求される分野に幅広く用いら
れている。
【0003】
【従来の技術】PPSの製造方法としては、N−メチル
ピロリドン等の非プロトン性極性溶媒中でジハロ芳香族
化合物と硫化ナトリウム等のアルカリ金属硫化物とを反
応させる方法が従来、工業的に広く用いられており、例
えば特公昭45−3368号公報に開示されている。し
かし、この方法で製造されたPPSは分子量及び溶融粘
度が低くて、フィルム、シート、繊維等には用いること
ができなかった。そのため、従来、熱架橋処理によって
高分子量化する手法が採用されていたが、この架橋され
たPPSは機械的に脆弱なためフィルム、シート、繊維
等へと加工することが困難であった。
ピロリドン等の非プロトン性極性溶媒中でジハロ芳香族
化合物と硫化ナトリウム等のアルカリ金属硫化物とを反
応させる方法が従来、工業的に広く用いられており、例
えば特公昭45−3368号公報に開示されている。し
かし、この方法で製造されたPPSは分子量及び溶融粘
度が低くて、フィルム、シート、繊維等には用いること
ができなかった。そのため、従来、熱架橋処理によって
高分子量化する手法が採用されていたが、この架橋され
たPPSは機械的に脆弱なためフィルム、シート、繊維
等へと加工することが困難であった。
【0004】熱架橋によらない高分子量PPSが近年製
造されるようになり、種々の改善された方法が提案され
ている。例えば、特公昭52−12240号公報記載の
ものでは、反応系に重合助剤としてアルカリ金属カルボ
ン酸塩を用いている。この方法によれば重合助剤の添加
量はアルカリ金属硫化物に対して等モル程度必要とされ
ており、さらにより高重合度のPPSを得るためには重
合助剤の中でも酢酸リチウムや安息香酸ナトリウムを多
量に使用することが必要である。また、この方法では、
重合反応後のPPS回収時に重合助剤を分離、回収する
ために複雑な付帯設備及び多大の費用がかかり、経済的
見地からも著しく不利である。
造されるようになり、種々の改善された方法が提案され
ている。例えば、特公昭52−12240号公報記載の
ものでは、反応系に重合助剤としてアルカリ金属カルボ
ン酸塩を用いている。この方法によれば重合助剤の添加
量はアルカリ金属硫化物に対して等モル程度必要とされ
ており、さらにより高重合度のPPSを得るためには重
合助剤の中でも酢酸リチウムや安息香酸ナトリウムを多
量に使用することが必要である。また、この方法では、
重合反応後のPPS回収時に重合助剤を分離、回収する
ために複雑な付帯設備及び多大の費用がかかり、経済的
見地からも著しく不利である。
【0005】特開昭63−39926号公報記載の方法
は、反応を2段階で行い、第2段階で積極的に多量の水
を添加することによって高分子量PPSを得る方法であ
る。この方法では反応途中に水を追加しなければなら
ず、そのために第1段階終了時、一旦温度を下げて常圧
とした後に水を加えるか、高温加圧下にある反応缶に水
を圧入する必要があり、実際には操作が煩雑となり不利
である。また、第2段階で多量の水を存在させることか
ら圧力が約20kg/cm2G以上にもなり、比較的高
価な高耐圧の設備が必要であり好ましくない。
は、反応を2段階で行い、第2段階で積極的に多量の水
を添加することによって高分子量PPSを得る方法であ
る。この方法では反応途中に水を追加しなければなら
ず、そのために第1段階終了時、一旦温度を下げて常圧
とした後に水を加えるか、高温加圧下にある反応缶に水
を圧入する必要があり、実際には操作が煩雑となり不利
である。また、第2段階で多量の水を存在させることか
ら圧力が約20kg/cm2G以上にもなり、比較的高
価な高耐圧の設備が必要であり好ましくない。
【0006】従来、重合のみによって高分子量PPSを
得る方法には種々の困難な点があり、より簡便で経済的
に有利な製法は未だ見いだされていないと言える。一
方、PPSの高分子量化を目的とした方法ではないが、
ポリマー末端基の反応性を向上させる手法として、比較
的簡便な方法が提案されている。
得る方法には種々の困難な点があり、より簡便で経済的
に有利な製法は未だ見いだされていないと言える。一
方、PPSの高分子量化を目的とした方法ではないが、
ポリマー末端基の反応性を向上させる手法として、比較
的簡便な方法が提案されている。
【0007】特開平2−140233号公報は、重合後
期または重合体を単離した後、極性非プロトン性溶媒中
にアルカリ金属硫化物および(または)アルカリ金属水
硫化物を比較的多量添加し、PPSと反応させることに
よってポリマー末端にチオラート基もしくはチオール基
を有する反応性に富んだPPSを得る方法である。この
方法は実施例によると、PPSの溶融粘度は見かけ上約
2倍程度増大しているものの、ポリマー鎖長の増大、即
ち高分子量化は殆ど達成できていないものであった。ま
た、200℃以上では殆ど粘度上昇がなく、さらに22
0℃では逆に著しく粘度及び分子量の低下を引き起こし
ており、溶融粘度向上及び高分子量化の面からは好適な
方法とは言えない。さらにこの方法で得られたポリマー
は溶融時の粘度安定性が悪く、また発生ガスが多いとい
う欠点を有し成形上不利である。
期または重合体を単離した後、極性非プロトン性溶媒中
にアルカリ金属硫化物および(または)アルカリ金属水
硫化物を比較的多量添加し、PPSと反応させることに
よってポリマー末端にチオラート基もしくはチオール基
を有する反応性に富んだPPSを得る方法である。この
方法は実施例によると、PPSの溶融粘度は見かけ上約
2倍程度増大しているものの、ポリマー鎖長の増大、即
ち高分子量化は殆ど達成できていないものであった。ま
た、200℃以上では殆ど粘度上昇がなく、さらに22
0℃では逆に著しく粘度及び分子量の低下を引き起こし
ており、溶融粘度向上及び高分子量化の面からは好適な
方法とは言えない。さらにこの方法で得られたポリマー
は溶融時の粘度安定性が悪く、また発生ガスが多いとい
う欠点を有し成形上不利である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記の点
に鑑み、高分子量でかつ溶融粘度安定性に優れたPPS
を比較的簡便な方法で得るべく、PPSのポリマー末端
塩素の量に対し、厳密に限定された量のアルカリ金属硫
化物を添加し重合することによって、容易に高分子量化
が可能であることを見い出し、本発明に到達した。
に鑑み、高分子量でかつ溶融粘度安定性に優れたPPS
を比較的簡便な方法で得るべく、PPSのポリマー末端
塩素の量に対し、厳密に限定された量のアルカリ金属硫
化物を添加し重合することによって、容易に高分子量化
が可能であることを見い出し、本発明に到達した。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は[−
φ−S−](但し、−φ−はp−フェニレン基を示
す。)で示される繰り返し単位を主な構成成分とし、3
16℃での溶融粘度が10ポイズ以上であるポリフェニ
レンスルフィド(a)と、このポリマーに含まれる共有
結合性塩素1当量に対し0.05〜1.0モル、好ましく
は0.1〜0.7モル、さらに好ましくは0.2〜0.5モ
ルのアルカリ金属硫化物(b)を有機アミド系溶媒中で
反応させ、元のポリマーに比べ溶融粘度及び分子量の大
きいポリマーを得ることを特徴とするポリフェニレンス
ルフィドの製造方法であり、以下にその詳細について説
明する。
φ−S−](但し、−φ−はp−フェニレン基を示
す。)で示される繰り返し単位を主な構成成分とし、3
16℃での溶融粘度が10ポイズ以上であるポリフェニ
レンスルフィド(a)と、このポリマーに含まれる共有
結合性塩素1当量に対し0.05〜1.0モル、好ましく
は0.1〜0.7モル、さらに好ましくは0.2〜0.5モ
ルのアルカリ金属硫化物(b)を有機アミド系溶媒中で
反応させ、元のポリマーに比べ溶融粘度及び分子量の大
きいポリマーを得ることを特徴とするポリフェニレンス
ルフィドの製造方法であり、以下にその詳細について説
明する。
【0010】本発明の重要な要件は、直鎖状にPPSの
重合度を増すためにクロルフェニル基をポリマー末端に
有するPPSを用い、その共有結合性塩素1当量に対し
0.05〜1.0モル、好ましくは0.1〜0.7モル、さ
らに好ましくは0.2〜0.5モルのアルカリ金属硫化物
と反応させることである。この硫化物の量が上記範囲よ
り少なすぎたり、逆に多すぎると、重合度が伸びなかっ
たり、またポリマーの分解が起こり重合度が低下し、本
発明の目的が達成できない。
重合度を増すためにクロルフェニル基をポリマー末端に
有するPPSを用い、その共有結合性塩素1当量に対し
0.05〜1.0モル、好ましくは0.1〜0.7モル、さ
らに好ましくは0.2〜0.5モルのアルカリ金属硫化物
と反応させることである。この硫化物の量が上記範囲よ
り少なすぎたり、逆に多すぎると、重合度が伸びなかっ
たり、またポリマーの分解が起こり重合度が低下し、本
発明の目的が達成できない。
【0011】本発明において使用するPPSとしては特
に制限はなく、公知の方法例えば特公昭45−3368
号公報に開示されている方法で製造されたPPSや、特
公昭52−12240号公報に開示されている方法で製
造された高重合度PPS等を挙げることができるが、一
般式[−φ−S−](但し、−φ−は前記に同じ。)を
主な構成単位とし、末端に共有結合性塩素を含み、31
6℃での溶融粘度が10ポイズ以上でなければならな
い。ここで主な構成単位とは、少なくとも70モル%以
上、好ましくは90モル%以上が前記一般式[−φ−S
−]であることを示すものであり、残りの構成単位とし
ては[−φ−S−]と共重合可能な単位、例えば、
に制限はなく、公知の方法例えば特公昭45−3368
号公報に開示されている方法で製造されたPPSや、特
公昭52−12240号公報に開示されている方法で製
造された高重合度PPS等を挙げることができるが、一
般式[−φ−S−](但し、−φ−は前記に同じ。)を
主な構成単位とし、末端に共有結合性塩素を含み、31
6℃での溶融粘度が10ポイズ以上でなければならな
い。ここで主な構成単位とは、少なくとも70モル%以
上、好ましくは90モル%以上が前記一般式[−φ−S
−]であることを示すものであり、残りの構成単位とし
ては[−φ−S−]と共重合可能な単位、例えば、
【0012】
【化1】
【0013】
【化2】
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】などが挙げられる。また他の共重合可能な
単位としては、芳香核にアミノ基、チオ−ル基、ヒドロ
キシル基、カルボキシル基などの活性水素を持つ官能基
を有するものが挙げられる。
単位としては、芳香核にアミノ基、チオ−ル基、ヒドロ
キシル基、カルボキシル基などの活性水素を持つ官能基
を有するものが挙げられる。
【0020】本発明において用いられるアルカリ金属硫
化物としては、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カ
リウム、硫化ルビジウム等及びそれらの混合物が挙げら
れる。これらは水和物、無水物、あるいは水溶液の形で
使用されてもさしつかえない。これらアルカリ金属硫化
物は、アルカリ金属水硫化物とアルカリ金属塩基、また
は硫化水素とアルカリ金属塩基とを反応させることによ
って得られるが、反応系内で調製されても、また予め調
製されたものを用いてもさしつかえない。上記アルカリ
金属硫化物の中でも硫化ナトリウムが特に好ましい。
化物としては、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カ
リウム、硫化ルビジウム等及びそれらの混合物が挙げら
れる。これらは水和物、無水物、あるいは水溶液の形で
使用されてもさしつかえない。これらアルカリ金属硫化
物は、アルカリ金属水硫化物とアルカリ金属塩基、また
は硫化水素とアルカリ金属塩基とを反応させることによ
って得られるが、反応系内で調製されても、また予め調
製されたものを用いてもさしつかえない。上記アルカリ
金属硫化物の中でも硫化ナトリウムが特に好ましい。
【0021】このアルカリ金属硫化物の添加量は、使用
するPPSに含まれる共有結合性塩素1当量に対して
0.05〜1.0モルが適当であり、好ましくは0.1〜
0.7モル、さらに好ましくは0.2〜0.5モルであ
る。0.05モル未満ではポリマー末端のクロルフェニ
ル基とアルカリ金属硫化物との反応が十分に進まず、溶
融粘度の上昇は殆ど起こらない。一方、1.0モルを越
えると反応開始後ポリマー末端のクロルフェニル基とア
ルカリ金属硫化物との反応が進み、一旦粘度上昇が見ら
れるが、過剰のアルカリ金属硫化物によって重合後期に
ポリマーの切断が起こるためか、粘度の低いポリマーし
か得られず溶融粘度の上昇が達成できない。
するPPSに含まれる共有結合性塩素1当量に対して
0.05〜1.0モルが適当であり、好ましくは0.1〜
0.7モル、さらに好ましくは0.2〜0.5モルであ
る。0.05モル未満ではポリマー末端のクロルフェニ
ル基とアルカリ金属硫化物との反応が十分に進まず、溶
融粘度の上昇は殆ど起こらない。一方、1.0モルを越
えると反応開始後ポリマー末端のクロルフェニル基とア
ルカリ金属硫化物との反応が進み、一旦粘度上昇が見ら
れるが、過剰のアルカリ金属硫化物によって重合後期に
ポリマーの切断が起こるためか、粘度の低いポリマーし
か得られず溶融粘度の上昇が達成できない。
【0022】本発明で使用する有機アミド系溶媒として
は、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、N−メチルカプロラクタム、N,N’−ジメチ
ルプロピレン尿素、テトラメチル尿素、1,3−ジメチ
ルイミダゾリジノン、ヘキサメチル燐酸トリアミド等及
びこれらの混合物が挙げられる。これらのうちではN−
メチルピロリドン及びN−メチルカプロラクタムが化学
的に安定で、高分子量のポリマーが得やすいという観点
から特に好ましい。
は、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、N−メチルカプロラクタム、N,N’−ジメチ
ルプロピレン尿素、テトラメチル尿素、1,3−ジメチ
ルイミダゾリジノン、ヘキサメチル燐酸トリアミド等及
びこれらの混合物が挙げられる。これらのうちではN−
メチルピロリドン及びN−メチルカプロラクタムが化学
的に安定で、高分子量のポリマーが得やすいという観点
から特に好ましい。
【0023】有機アミド系溶媒の使用量は、PPSに対
し1.0〜8.0重量比、好ましくは2.0〜6.0重量比
の範囲が適当である。本発明の方法における好適な操作
を例示すると、不活性ガス雰囲気にしたオートクレーブ
の中に有機アミド系溶媒とPPS及び適当量のアルカリ
金属硫化物を仕込み、系を密閉した後、攪拌しながら昇
温し210〜270℃、好ましくは220〜250℃で
0.5〜10時間反応させる。反応温度が210℃より
低いと重合速度が著しく遅くなり、一方、270℃を越
えるとポリマーの分解が急速に進み、重合度の低下を招
きやすい。
し1.0〜8.0重量比、好ましくは2.0〜6.0重量比
の範囲が適当である。本発明の方法における好適な操作
を例示すると、不活性ガス雰囲気にしたオートクレーブ
の中に有機アミド系溶媒とPPS及び適当量のアルカリ
金属硫化物を仕込み、系を密閉した後、攪拌しながら昇
温し210〜270℃、好ましくは220〜250℃で
0.5〜10時間反応させる。反応温度が210℃より
低いと重合速度が著しく遅くなり、一方、270℃を越
えるとポリマーの分解が急速に進み、重合度の低下を招
きやすい。
【0024】このようにして得られた反応混合物からの
PPSの回収は、常圧下または減圧下で加熱して溶媒だ
けを留去し、ついで残固形物を水、アセトン、メチルエ
チルケトンあるいはアルコール類などの溶媒で1回また
は2回以上洗浄し、中和、水洗、濾別および乾燥する方
法や、反応終了後の反応混合物に水、アセトン、メチル
エチルケトン、アルコール類、エーテル類を加え、ポリ
マー及び無機塩などの固体状生成物を沈降させ、それを
濾別、洗浄および乾燥する方法等が挙げられる。
PPSの回収は、常圧下または減圧下で加熱して溶媒だ
けを留去し、ついで残固形物を水、アセトン、メチルエ
チルケトンあるいはアルコール類などの溶媒で1回また
は2回以上洗浄し、中和、水洗、濾別および乾燥する方
法や、反応終了後の反応混合物に水、アセトン、メチル
エチルケトン、アルコール類、エーテル類を加え、ポリ
マー及び無機塩などの固体状生成物を沈降させ、それを
濾別、洗浄および乾燥する方法等が挙げられる。
【0025】以上のようにして得られたPPSは反応前
に比べて溶融粘度及び分子量が著しく増大したPPSで
あり、溶融時においても粘度安定性に優れたポリマーで
ある。
に比べて溶融粘度及び分子量が著しく増大したPPSで
あり、溶融時においても粘度安定性に優れたポリマーで
ある。
【0026】本発明の方法によって得られるPPSは、
必要に応じて、空気中または若干の酸化性雰囲気下で1
50℃以上の熱処理を施すことによってさらに溶融粘度
を高くすることもできる。射出成形、押出成形および回
転成形などによって種々の成形物に加工することができ
る。
必要に応じて、空気中または若干の酸化性雰囲気下で1
50℃以上の熱処理を施すことによってさらに溶融粘度
を高くすることもできる。射出成形、押出成形および回
転成形などによって種々の成形物に加工することができ
る。
【0027】本発明によるポリマーは、熱可塑性ポリマ
ーの範疇に入るものであるから熱可塑性樹脂の適用可能
な各種の改質が可能である。例えば、カーボン黒、炭酸
カルシウム粉末、シリカ粉末、酸化チタン粉末などの粉
末状充填剤、または炭素繊維、ガラス繊維、アスベス
ト、ポリアラミド繊維などの繊維状充填剤を充填して使
用することができる。また、ポリマーアロイとしてポリ
カーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリアミド、
ポリアセタール、ポリスルフォン、ポリエ−テルスルフ
ォン、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンテレ
フタレ−ト、液晶ポリエステル、ポリイミド、ポリスチ
レン、ABS、各種エラストマ−などの合成樹脂の一種
以上を混合して使用することもできる。
ーの範疇に入るものであるから熱可塑性樹脂の適用可能
な各種の改質が可能である。例えば、カーボン黒、炭酸
カルシウム粉末、シリカ粉末、酸化チタン粉末などの粉
末状充填剤、または炭素繊維、ガラス繊維、アスベス
ト、ポリアラミド繊維などの繊維状充填剤を充填して使
用することができる。また、ポリマーアロイとしてポリ
カーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリアミド、
ポリアセタール、ポリスルフォン、ポリエ−テルスルフ
ォン、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンテレ
フタレ−ト、液晶ポリエステル、ポリイミド、ポリスチ
レン、ABS、各種エラストマ−などの合成樹脂の一種
以上を混合して使用することもできる。
【0028】また、芳香族ヒドロキシ誘導体等の可塑剤
や離型剤、シラン系 チタネート系のカップリング剤、
滑剤、結晶核剤、防錆剤、難燃剤等を必要に応じて添加
してもよい。
や離型剤、シラン系 チタネート系のカップリング剤、
滑剤、結晶核剤、防錆剤、難燃剤等を必要に応じて添加
してもよい。
【0029】本発明の方法で得られたPPSは、単独ま
たは前述の充填剤や添加剤と配合されて射出成形や押出
成形により、各種成形品、フィルム、シート、パイプ、
繊維等に加工できる。
たは前述の充填剤や添加剤と配合されて射出成形や押出
成形により、各種成形品、フィルム、シート、パイプ、
繊維等に加工できる。
【0030】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものでは
ない。
るが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものでは
ない。
【0031】〈物性評価〉 (1)PPSの共有結合性塩素の含量 全塩素含量からイオン性塩素含量を差し引いた値で算出
した。全塩素含量は、約20mgの試料を酸素フラスコ
燃焼法により灰化した後、炭酸ナトリウム吸収液に吸収
させ、この液に含まれる塩素イオンをイオンクロマト分
析によって測定した。また、イオン性塩素含量は、約2
gの試料をビフェニル30mlに加熱溶解させた後冷却
し、これに希硫酸を加えた溶液を硝酸銀溶液で電位差滴
定し、イオン性塩素のみを定量した。
した。全塩素含量は、約20mgの試料を酸素フラスコ
燃焼法により灰化した後、炭酸ナトリウム吸収液に吸収
させ、この液に含まれる塩素イオンをイオンクロマト分
析によって測定した。また、イオン性塩素含量は、約2
gの試料をビフェニル30mlに加熱溶解させた後冷却
し、これに希硫酸を加えた溶液を硝酸銀溶液で電位差滴
定し、イオン性塩素のみを定量した。
【0032】(2)PPSの溶融粘度 島津製高化式フローテスターを用いて316℃、5分予
備加熱、10kg荷重、ノズル孔径0.5mm、長さ1.
0mmの条件で測定した。
備加熱、10kg荷重、ノズル孔径0.5mm、長さ1.
0mmの条件で測定した。
【0033】(3)溶融粘度安定性 316℃で20分予備加熱すること以外は上記の溶融粘
度と同様にして測定し、予備加熱5分に対する20分で
の溶融粘度の比で表した。
度と同様にして測定し、予備加熱5分に対する20分で
の溶融粘度の比で表した。
【0034】(4)PPSの発生ガス量 乾燥試料0.1gをバイアル瓶に入れ密閉した状態で3
30℃で10分加熱した後、密閉状態で冷却し、これに
アセトン1mlを加えた液の上澄み液5μlをキャピラ
リカラム型ガスクロマト分析計に注入し、発生ガス成分
の全てのピークの面積値の和をガス発生量として表し
た。
30℃で10分加熱した後、密閉状態で冷却し、これに
アセトン1mlを加えた液の上澄み液5μlをキャピラ
リカラム型ガスクロマト分析計に注入し、発生ガス成分
の全てのピークの面積値の和をガス発生量として表し
た。
【0035】(5)分子量 1−クロロナフタレンを移動層としたゲルパーミュエー
ションクロマトグラフィー(センシュー科学製SSC−
7000)を用い、210℃で測定した保持時間を標準
ポリスチレンを用い分子量換算し、さらにユニバーサル
キャリブレーション法で補正したピークトップ分子量で
ある。
ションクロマトグラフィー(センシュー科学製SSC−
7000)を用い、210℃で測定した保持時間を標準
ポリスチレンを用い分子量換算し、さらにユニバーサル
キャリブレーション法で補正したピークトップ分子量で
ある。
【0036】[参考例1]本発明の実施例及び比較例で
使用したPPSの製造方法を示す。20リットル容量の
チタン製オートクレーブに、硫化ナトリウム2.7水塩
(Na2S60.8重量%)2568g(20.0モル)
と、N−メチルピロリドン(NMP)5832gを仕込
み、窒素気流下攪拌しながら202℃まで昇温して水5
18gを含む留出液を留去した。反応系を180℃まで
冷却し、p−ジクロロベンゼン2940g(20.0モ
ル)とNMP2808gを仕込み、系を密閉した。これ
を30分かけて220℃まで昇温し、220℃で3時間
重合し、さらに250℃で2時間重合した。重合後、系
を室温まで冷却し取り出したスラリーに水10.8リッ
トルを加え、常法によりろ過、固液分離し、さらにこの
ケーキを10.8リットルの水で2回、次いで4リット
ルのアセトンで洗浄、ろ過した後90℃で5時間真空乾
燥した。
使用したPPSの製造方法を示す。20リットル容量の
チタン製オートクレーブに、硫化ナトリウム2.7水塩
(Na2S60.8重量%)2568g(20.0モル)
と、N−メチルピロリドン(NMP)5832gを仕込
み、窒素気流下攪拌しながら202℃まで昇温して水5
18gを含む留出液を留去した。反応系を180℃まで
冷却し、p−ジクロロベンゼン2940g(20.0モ
ル)とNMP2808gを仕込み、系を密閉した。これ
を30分かけて220℃まで昇温し、220℃で3時間
重合し、さらに250℃で2時間重合した。重合後、系
を室温まで冷却し取り出したスラリーに水10.8リッ
トルを加え、常法によりろ過、固液分離し、さらにこの
ケーキを10.8リットルの水で2回、次いで4リット
ルのアセトンで洗浄、ろ過した後90℃で5時間真空乾
燥した。
【0037】得られたPPSの溶融粘度は210ポイズ
で、分子量は17800であった。また溶融粘度安定性
は1.00で溶融時の粘度変化は見られなかった。この
ポリマーの共有結合性塩素含量は0.09ミリ当量/g
で、発生ガス量は4.8×10 6ピーク面積であった。
で、分子量は17800であった。また溶融粘度安定性
は1.00で溶融時の粘度変化は見られなかった。この
ポリマーの共有結合性塩素含量は0.09ミリ当量/g
で、発生ガス量は4.8×10 6ピーク面積であった。
【0038】[実施例1]1リットル容量のチタン製オ
ートクレーブに、参考例1で製造した溶融粘度210ポ
イズ、共有結合性塩素0.09ミリ当量/gのPPS1
29.6g(1.2ユニットモル)とN−メチルピロリド
ン(NMP)389g、及び硫化ナトリウム(Na2S
2.7H2O)0.52g(4.1ミリモル)を仕込み、系
内を窒素雰囲気下にした後密閉し、攪拌しながら30分
かけて230℃まで昇温し、この温度で3時間反応を行
った。反応終了後、オートクレーブを室温まで冷却し、
内容物を3リットルの水に投入し、そのスラリーを濾別
した。さらにこのケーキを3リットルの水で2回、2リ
ットルのアセトンで1回洗浄した後、真空乾燥機で90
℃で5時間減圧乾燥した。
ートクレーブに、参考例1で製造した溶融粘度210ポ
イズ、共有結合性塩素0.09ミリ当量/gのPPS1
29.6g(1.2ユニットモル)とN−メチルピロリド
ン(NMP)389g、及び硫化ナトリウム(Na2S
2.7H2O)0.52g(4.1ミリモル)を仕込み、系
内を窒素雰囲気下にした後密閉し、攪拌しながら30分
かけて230℃まで昇温し、この温度で3時間反応を行
った。反応終了後、オートクレーブを室温まで冷却し、
内容物を3リットルの水に投入し、そのスラリーを濾別
した。さらにこのケーキを3リットルの水で2回、2リ
ットルのアセトンで1回洗浄した後、真空乾燥機で90
℃で5時間減圧乾燥した。
【0039】生成ポリマーの収量は128.3g(回収
収率99.0%)で、その溶融粘度は750ポイズで、
元のPPSに比べ3.5倍に増粘した。分子量は264
00であり、元のPPSに比べ著しく高分子量化したも
のであった。また、このポリマーは溶融粘度安定性が
0.99で、溶融時の粘度変化が殆ど見られず粘度安定
性に優れており、さらに発生ガス量が3.5×106ピー
ク面積で、溶融時の発生ガスが極めて少ない高純度のポ
リマーであった。
収率99.0%)で、その溶融粘度は750ポイズで、
元のPPSに比べ3.5倍に増粘した。分子量は264
00であり、元のPPSに比べ著しく高分子量化したも
のであった。また、このポリマーは溶融粘度安定性が
0.99で、溶融時の粘度変化が殆ど見られず粘度安定
性に優れており、さらに発生ガス量が3.5×106ピー
ク面積で、溶融時の発生ガスが極めて少ない高純度のポ
リマーであった。
【0040】[実施例2]反応温度220℃で3時間保
持した以外は、実施例1と同様にして反応及び処理を行
った結果、得られたPPSの溶融粘度は530ポイズ
で、分子量は24000であり、元のPPSに比べ高分
子量化したものであった。また、溶融粘度安定性が1.
00、発生ガス量が2.5×106ピーク面積で粘度安定
性が良好で、かつ発生ガスの少ないポリマーであった。
持した以外は、実施例1と同様にして反応及び処理を行
った結果、得られたPPSの溶融粘度は530ポイズ
で、分子量は24000であり、元のPPSに比べ高分
子量化したものであった。また、溶融粘度安定性が1.
00、発生ガス量が2.5×106ピーク面積で粘度安定
性が良好で、かつ発生ガスの少ないポリマーであった。
【0041】[比較例1]1リットル容量のチタン製オ
ートクレーブに、参考例1で製造した溶融粘度210ポ
イズ、共有結合性塩素0.09ミリ当量/gのPPS1
29.6g(1.2ユニットモル)とN−メチルピロリド
ン(NMP)389g、及び硫化ナトリウム(Na2S
2.7H2O)3.04g(24.0ミリモル)を仕込み、
系内を窒素雰囲気下にした後密閉し、攪拌しながら30
分かけて180℃まで昇温し、この温度で3時間反応を
行った。反応終了後、オートクレーブを室温まで冷却
し、内容物を2リットルの水に投入しそのスラリーを濾
別した。さらにこのケーキを0.1N希塩酸1リット
ル、次いで2リットルの純水で2回、2リットルのアセ
トンで1回洗浄した後、真空乾燥機で30℃で8時間減
圧乾燥した。
ートクレーブに、参考例1で製造した溶融粘度210ポ
イズ、共有結合性塩素0.09ミリ当量/gのPPS1
29.6g(1.2ユニットモル)とN−メチルピロリド
ン(NMP)389g、及び硫化ナトリウム(Na2S
2.7H2O)3.04g(24.0ミリモル)を仕込み、
系内を窒素雰囲気下にした後密閉し、攪拌しながら30
分かけて180℃まで昇温し、この温度で3時間反応を
行った。反応終了後、オートクレーブを室温まで冷却
し、内容物を2リットルの水に投入しそのスラリーを濾
別した。さらにこのケーキを0.1N希塩酸1リット
ル、次いで2リットルの純水で2回、2リットルのアセ
トンで1回洗浄した後、真空乾燥機で30℃で8時間減
圧乾燥した。
【0042】生成ポリマーの収量は127.1g(回収
収率98.1%)で、その溶融粘度は480ポイズであ
った。このポリマーは元のPPSに比べ見かけ上約2.
3倍増粘していたが、分子量は16800であり、元の
PPSに比べ逆に若干低下したものであった。即ち、本
比較例の方法によって分子量的に増大したPPSを得る
ことはできなかった。また、溶融粘度安定性が0.70
で極めて悪く、さらに発生ガス量が14.0×106ピー
ク面積で極めて多いものであった。
収率98.1%)で、その溶融粘度は480ポイズであ
った。このポリマーは元のPPSに比べ見かけ上約2.
3倍増粘していたが、分子量は16800であり、元の
PPSに比べ逆に若干低下したものであった。即ち、本
比較例の方法によって分子量的に増大したPPSを得る
ことはできなかった。また、溶融粘度安定性が0.70
で極めて悪く、さらに発生ガス量が14.0×106ピー
ク面積で極めて多いものであった。
【0043】[比較例2]アルカリ金属硫化物としてN
a2S 2.7H2Oを36.0ミリモル仕込み、反応温度
220℃で3時間保持した以外は、実施例1と同様にし
て反応及び処理を行った結果、得られたPPSの溶融粘
度は26ポイズで、分子量は10600であり、明らか
に分子量の低下が起こっていた。また、溶融粘度安定性
が0.55、発生ガス量が18.5×106ピーク面積で
粘度安定性が悪く、かつ発生ガスが極めて多いものであ
った。
a2S 2.7H2Oを36.0ミリモル仕込み、反応温度
220℃で3時間保持した以外は、実施例1と同様にし
て反応及び処理を行った結果、得られたPPSの溶融粘
度は26ポイズで、分子量は10600であり、明らか
に分子量の低下が起こっていた。また、溶融粘度安定性
が0.55、発生ガス量が18.5×106ピーク面積で
粘度安定性が悪く、かつ発生ガスが極めて多いものであ
った。
【0044】[比較例3]アルカリ金属硫化物としてN
a2S 2.7H2Oを0.2ミリモル仕込むこと以外は、
実施例1と同様にして反応及び処理を行った。結果を第
1表に示す。硫化ナトリウムの添加量が少なすぎ、殆ど
溶融粘度上昇が見られなかった。
a2S 2.7H2Oを0.2ミリモル仕込むこと以外は、
実施例1と同様にして反応及び処理を行った。結果を第
1表に示す。硫化ナトリウムの添加量が少なすぎ、殆ど
溶融粘度上昇が見られなかった。
【0045】[比較例4]アルカリ金属硫化物としてN
a2S 2.7H2Oを15.0ミリモル仕込むこと以外
は、実施例1と同様にして反応及び処理を行った。結果
を第1表に示す。硫化ナトリウムの添加量が塩素含量に
対して多すぎると、溶融粘度の著しい低下が見られた。
また溶融粘度安定性が極めて悪く、かつ発生ガス量が著
しく多く、成形上好ましくないポリマーであった。
a2S 2.7H2Oを15.0ミリモル仕込むこと以外
は、実施例1と同様にして反応及び処理を行った。結果
を第1表に示す。硫化ナトリウムの添加量が塩素含量に
対して多すぎると、溶融粘度の著しい低下が見られた。
また溶融粘度安定性が極めて悪く、かつ発生ガス量が著
しく多く、成形上好ましくないポリマーであった。
【0046】[実施例3〜7]実施例1と同様の方法
で、第2表に示されるPPS、アルカリ金属硫化物及び
N−メチルピロリドンを所定量仕込み、所定温度・時間
にて反応及び処理を行った。その結果を第2表に示す。
で、第2表に示されるPPS、アルカリ金属硫化物及び
N−メチルピロリドンを所定量仕込み、所定温度・時間
にて反応及び処理を行った。その結果を第2表に示す。
【0047】[実施例8〜10]実施例1と同様の方法
で、第3表に示されるPPS、アルカリ金属硫化物及び
N−メチルピロリドンを所定量仕込み、所定温度・時間
にて反応及び処理を行った。その結果を第3表に示す。
で、第3表に示されるPPS、アルカリ金属硫化物及び
N−メチルピロリドンを所定量仕込み、所定温度・時間
にて反応及び処理を行った。その結果を第3表に示す。
【0048】[実施例11]p−ジクロロベンゼンを3
410g(23.2モル)仕込むこと以外は、参考例1
と同様にして重合及び後処理を行った。得られたPPS
を用い、実施例1と同様の方法で、第3表に示されるP
PS、アルカリ金属硫化物及びN−メチルピロリドンを
所定量仕込み、所定温度・時間にて反応及び処理を行っ
た。その結果を第3表に示す。
410g(23.2モル)仕込むこと以外は、参考例1
と同様にして重合及び後処理を行った。得られたPPS
を用い、実施例1と同様の方法で、第3表に示されるP
PS、アルカリ金属硫化物及びN−メチルピロリドンを
所定量仕込み、所定温度・時間にて反応及び処理を行っ
た。その結果を第3表に示す。
【0049】[実施例12]酢酸リチウム1320gを
硫化ナトリウムと同時に仕込み、220℃で6時間重合
させること以外は、参考例1と同様にして重合を行っ
た。重合後、冷却して取り出したスラリーを濾過し、さ
らに固形分をNMP4リットル及びイソプロピルアルコ
ール4リットルで洗浄したこと以外は、参考例1と同様
の後処理を行った。得られたPPSを用い、実施例1と
同様の方法で、第3表に示されるPPS、アルカリ金属
硫化物及びN−メチルピロリドンを所定量仕込み、所定
温度・時間にて反応及び処理を行った。その結果を第3
表に示す。
硫化ナトリウムと同時に仕込み、220℃で6時間重合
させること以外は、参考例1と同様にして重合を行っ
た。重合後、冷却して取り出したスラリーを濾過し、さ
らに固形分をNMP4リットル及びイソプロピルアルコ
ール4リットルで洗浄したこと以外は、参考例1と同様
の後処理を行った。得られたPPSを用い、実施例1と
同様の方法で、第3表に示されるPPS、アルカリ金属
硫化物及びN−メチルピロリドンを所定量仕込み、所定
温度・時間にて反応及び処理を行った。その結果を第3
表に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【発明の効果】本発明の方法により、反応前に比べて溶
融粘度が著しく増大し、かつ溶融時においても粘度安定
性に優れたPPSが簡便な手法で得ることができる。こ
の方法によって得られる高分子量のPPSは、単独また
は各種充填剤等と配合されて射出成形や押出成形によ
り、各種成形品、フィルム、シート、パイプ、繊維等に
加工することが可能である。
融粘度が著しく増大し、かつ溶融時においても粘度安定
性に優れたPPSが簡便な手法で得ることができる。こ
の方法によって得られる高分子量のPPSは、単独また
は各種充填剤等と配合されて射出成形や押出成形によ
り、各種成形品、フィルム、シート、パイプ、繊維等に
加工することが可能である。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式[−φ−S−](但し、−φ−は
p−フェニレン基を示す。)で示される繰り返し単位を
主な構成成分とし、316℃での溶融粘度が10ポイズ
以上である末端に共有結合性塩素を含むポリフェニレン
スルフィド(a)と、このポリマーに含まれる共有結合
性塩素1当量に対し0.05〜1.0モルのアルカリ金属
硫化物(b)を有機アミド系溶媒中で反応させ、元のポ
リマーに比べ溶融粘度の大きいポリマーを得ることを特
徴とするポリフェニレンスルフィドの製造方法。 - 【請求項2】 ポリフェニレンスルフィドに含まれる共
有結合性塩素1当量に対し0.1〜0.7モルのアルカリ
金属硫化物を有機アミド溶媒中で反応させる請求項1記
載の方法。 - 【請求項3】 ポリフェニレンスルフィドに含まれる共
有結合性塩素1当量に対し0.2〜0.5モルのアルカリ
金属硫化物を有機アミド溶媒中で反応させる請求項1記
載の方法。 - 【請求項4】 有機アミド系溶媒中、210〜270℃
の範囲で反応させる請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7041754A JPH08239474A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | ポリフェニレンスルフィドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7041754A JPH08239474A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | ポリフェニレンスルフィドの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08239474A true JPH08239474A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=12617217
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7041754A Pending JPH08239474A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | ポリフェニレンスルフィドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08239474A (ja) |
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010501661A (ja) * | 2006-08-24 | 2010-01-21 | エスケー ケミカルズ カンパニー リミテッド | ポリ(アリーレンスルフィド)の製造方法 |
| US9388283B2 (en) | 2013-09-25 | 2016-07-12 | Ticona Llc | Method of polyarylene sulfide crystallization |
| US9403948B2 (en) | 2013-09-25 | 2016-08-02 | Ticona Llc | Salt byproduct separation during formation of polyarylene sulfide |
| US9562139B2 (en) | 2013-09-25 | 2017-02-07 | Ticona Llc | Process for forming low halogen content polyarylene sulfides |
| US9587074B2 (en) | 2013-09-25 | 2017-03-07 | Ticona Llc | Multi-stage process for forming polyarylene sulfides |
| US9604156B2 (en) | 2013-09-25 | 2017-03-28 | Ticona Llc | Method and system for separation of a polymer from multiple compounds |
| US9617387B2 (en) | 2013-09-25 | 2017-04-11 | Ticona Llc | Scrubbing process for polyarylene sulfide formation |
| US9809681B2 (en) | 2015-02-19 | 2017-11-07 | Ticona Llc | Method for forming a low viscosity polyarylene sulfide |
| US9815942B2 (en) | 2015-03-25 | 2017-11-14 | Ticona Llc | Technique for forming a high melt viscosity polyarylene sulfide |
| US9988494B2 (en) | 2015-02-19 | 2018-06-05 | Ticona Llc | Method for forming a high molecular weight polyarylene sulfide |
| US10106654B2 (en) | 2015-02-19 | 2018-10-23 | Ticona Llc | Method of polyarylene sulfide precipitation |
| US11319441B2 (en) | 2019-12-20 | 2022-05-03 | Ticona Llc | Method for forming a polyarylene sulfide |
| US11407861B2 (en) | 2019-06-28 | 2022-08-09 | Ticona Llc | Method for forming a polyarylene sulfide |
| US12018129B2 (en) | 2021-09-08 | 2024-06-25 | Ticona Llc | Extraction technique for recovering an organic solvent from a polyarylene sulfide waste sludge |
| US12024596B2 (en) | 2021-09-08 | 2024-07-02 | Ticona Llc | Anti-solvent technique for recovering an organic solvent from a polyarylene sulfide waste sludge |
-
1995
- 1995-03-01 JP JP7041754A patent/JPH08239474A/ja active Pending
Cited By (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010501661A (ja) * | 2006-08-24 | 2010-01-21 | エスケー ケミカルズ カンパニー リミテッド | ポリ(アリーレンスルフィド)の製造方法 |
| US9868824B2 (en) | 2013-09-25 | 2018-01-16 | Ticona Llc | Method of polyarylene sulfide crystallization |
| US9388283B2 (en) | 2013-09-25 | 2016-07-12 | Ticona Llc | Method of polyarylene sulfide crystallization |
| US9403948B2 (en) | 2013-09-25 | 2016-08-02 | Ticona Llc | Salt byproduct separation during formation of polyarylene sulfide |
| US9562139B2 (en) | 2013-09-25 | 2017-02-07 | Ticona Llc | Process for forming low halogen content polyarylene sulfides |
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| US9938379B2 (en) | 2013-09-25 | 2018-04-10 | Ticona Llc | Salt byproduct separation during formation of polyarylene sulfide |
| US10106654B2 (en) | 2015-02-19 | 2018-10-23 | Ticona Llc | Method of polyarylene sulfide precipitation |
| US9988494B2 (en) | 2015-02-19 | 2018-06-05 | Ticona Llc | Method for forming a high molecular weight polyarylene sulfide |
| US9809681B2 (en) | 2015-02-19 | 2017-11-07 | Ticona Llc | Method for forming a low viscosity polyarylene sulfide |
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| US9815942B2 (en) | 2015-03-25 | 2017-11-14 | Ticona Llc | Technique for forming a high melt viscosity polyarylene sulfide |
| US11407861B2 (en) | 2019-06-28 | 2022-08-09 | Ticona Llc | Method for forming a polyarylene sulfide |
| US11319441B2 (en) | 2019-12-20 | 2022-05-03 | Ticona Llc | Method for forming a polyarylene sulfide |
| US12018129B2 (en) | 2021-09-08 | 2024-06-25 | Ticona Llc | Extraction technique for recovering an organic solvent from a polyarylene sulfide waste sludge |
| US12024596B2 (en) | 2021-09-08 | 2024-07-02 | Ticona Llc | Anti-solvent technique for recovering an organic solvent from a polyarylene sulfide waste sludge |
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