JPH08240726A - 光伝送チューブの製造方法 - Google Patents

光伝送チューブの製造方法

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JPH08240726A
JPH08240726A JP7349133A JP34913395A JPH08240726A JP H08240726 A JPH08240726 A JP H08240726A JP 7349133 A JP7349133 A JP 7349133A JP 34913395 A JP34913395 A JP 34913395A JP H08240726 A JPH08240726 A JP H08240726A
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JP
Japan
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monomer
clad material
transmission tube
meth
acid ester
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Application number
JP7349133A
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English (en)
Inventor
Masato Sugimachi
正登 杉町
Hideo Sugiyama
秀夫 杉山
Atsushi Hotta
篤 堀田
Minoru Ishiharada
石原田  稔
Itsuo Tanuma
逸夫 田沼
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 両端が開口したした中空管状の透明クラ
ッド材(1)内にこのクラッド材(1)よりも高い屈折
率を有する透明重合体を形成可能なモノマー(2)を充
填し、上記クラッド材(1)の両端開口部よりこのモノ
マー(2)の両液面をそれぞれ上記クラッド材(1)の
軸方向に加圧(p)しながら該モノマー(2)を重合し
てコア材を形成することを特徴とする光伝送チューブの
製造方法。 【効果】 本発明の光伝送チューブの製造方法によれ
ば、コア材とクラッド材との界面に泡状空隙や剥離が生
じないため、内部欠陥のない光伝送性能が良好な光伝送
チューブを容易かつ確実に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッド材とコア
材との界面などに泡状空隙等の内部欠陥が生じず、この
ため光伝送性能に優れ、装飾用ディスプレー等の用途に
好適に使用される長尺光伝送チューブの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】最近、
中空管状の透明クラッド材とこのクラッド材よりも高い
屈折率を有する透明コア材よりなる光伝送チューブが装
飾用ディスプレーなどに使用されている。このような光
伝送チューブとしては、従来、中空管状クラッド材内に
液状のコア材を充填したものが多く用いられている。
【0003】しかしながら、このような液状コア材をク
ラッド材内に充填した光伝送チューブは取り扱い上不便
であるため、コア材が固体であるものが望まれる。
【0004】かかるコア材が固体の光伝送チューブとし
ては、コア材が透明プラスチックからなるものが好適で
ある。本発明者は、このような光伝送チューブを製造す
る方法としては、中空管状のクラッド材にコア材を形成
し得るモノマーを充填し、このモノマーを重合して、ク
ラッド材にコア材を一体化する方法が生産効率等の点で
最も有効であることを知見した。
【0005】しかし、装飾用ディスプレー等に用いる光
伝送チューブは、通常口径が3〜100mm程度である
が、その長さが1〜100mと長く、このように長いク
ラッド材内にモノマーを充填して重合させた場合、しば
しばクラッド材とコア材との界面などに泡状空隙が生
じ、クラッド材とコア材との密着が不十分でその界面に
剥離が起こる等の内部欠陥が見受けられた。あるいはコ
ア材の断面形状が真円にならず偏平した形状となる。
【0006】このような内部欠陥は、光伝送チューブの
光伝送特性を損なうので、かかる内部欠陥を生じさせな
い光伝送チューブの製造方法の確立が要請された。
【0007】本発明は上記要望に応えるためになされた
もので、上記のような内部欠陥がなく、光伝送特性に優
れた光伝送チューブを容易かつ確実に製造することがで
きる光伝送チューブの製造方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、両端が開口した中空管状の透明クラッド材内にこの
クラッド材よりも高い屈折率を有する透明重合体を形成
可能な液状モノマーを充填し、このモノマーを重合して
コア材を形成させるに際し、上記モノマーの両液面より
上方のクラッド材中空部にそれぞれ窒素ガス等の不活性
ガスを加圧状態に供給するなどの方法により、上記クラ
ッド材の両端開口部より上記モノマーの両液面をそれぞ
れ上記クラッド材の軸方向に加圧させながら重合するこ
とにより、泡状空隙等の内部欠陥のない長尺光伝送チュ
ーブを確実に製造し得ることを知見した。
【0009】即ち、中空管状の透明クラッド材内にモノ
マーの空隙が生じないように充填しても、このモノマー
を重合させると、得られた重合体とクラッド材との界面
に泡状空隙が生じたり、界面剥離が生じ、密着性不良と
なったりする原因はモノマーの重合収縮によるものと考
えられるが、上記のようにクラッド材の軸方向にモノマ
ー両液面をそれぞれ加圧することにより、かかる重合収
縮(モノマーの体積収縮)を補償し、泡状空隙が生じた
り界面で剥離が生じたりする問題点を解消し、内部欠陥
のない光伝送チューブを製造できることを見い出し、本
発明をなすに至ったものである。
【0010】なお、本出願人は、先に、一端開口部を封
止した中空管状の透明クラッド材内にこのクラッド材よ
りも高い屈折率を有する透明重合体を形成可能なモノマ
ーを充填し、このモノマーの液面を上記クラッド材の軸
方向に加圧しながら該モノマーを重合してコア材を形成
することを特徴とする光伝送チューブの製造方法を提案
した(特開平7−168028号公報)。この方法は、
確かに優れた方法であるが、モノマーが充填されるクラ
ッド材の長さがあまり長くなると、底部側(開口部封止
端側)において欠陥が生じる場合がある。本発明はこの
点を改良したものであり、モノマーの一方側のみでな
く、両側から加圧することでモノマー全域に対する加圧
力が一方側のみから加圧する場合に比べて均一化し、全
圧力が同じでも両側からの加圧はクラッド材の長さが長
くなってもコアに欠陥を生じさせ難いものである。
【0011】従って、本発明は、両端が開口した中空管
状の透明クラッド材内にこのクラッド材よりも高い屈折
率を有する透明重合体を形成可能なモノマーを充填し、
上記クラッド材の両端開口部よりこのモノマーの両液面
をそれぞれ上記クラッド材の軸方向に加圧しながら該モ
ノマーを重合してコア材を形成することを特徴とする光
伝送チューブの製造方法を提供する。
【0012】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の光伝送チューブの製造方法は、上述したよ
うに、両端が開口した中空管状の透明クラッド材内にこ
のクラッド材よりも高い屈折率を有する透明重合体を形
成可能なモノマーを充填し、このモノマーを重合してコ
ア材を形成し、クラッド材とコア材とを一体化した光伝
送チューブを得るものであるが、この場合、クラッド材
としては、プラスチックやエラストマーなどのように可
撓性を有し、チューブ状に成形可能で、屈折率の低い材
料を用いることが好ましい。
【0013】その具体的な例としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリアミド、ポリスチレン、ABS樹
脂、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、
ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコ
ール、ポリエチレン−ポリビニルアルコール共重合体、
フッ素樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、ポリイソプレン
ゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重
合体、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、クロロプレ
ンゴム、アクリルゴム、EPDM、アクリロニトリル−
ブタジエン共重合体、フッ素ゴム、シリコンゴムなどが
挙げられる。
【0014】これらの中でも屈折率が低いフッ素系ポリ
マーが特に好ましく、具体的にはポリジメチルシロキサ
ンポリマー、ポリメチルフェニルシロキサンポリマー、
フルオロシリコーンポリマー等のシリコーン系ポリマ
ー、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、四フッ
化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、
四フッ化エチレン−パーフロロアルコキシエチレン共重
合体(PFE)、ポリクロルトリフルオロエチレン(P
CTFE)、四フッ化エチレン−エチレン共重合体(E
TFE)、ポリビニリデンフルオライド、ポリビニルフ
ルオライド、フッ化ビニリデン−三フッ化塩化エチレン
共重合体、フッ化ビニリデン−六フッ化プロピレン共重
合体、フッ化ビニリデン−六フッ化プロピレン−四フッ
化エチレン三元共重合体、四フッ化エチレンプロピレン
ゴム、フッ素系熱可塑性エラストマーなどが挙げられ
る。
【0015】これらの材料は単独又は2種以上をブレン
ドして用いることもでき、単管又は多重管として用いる
こともできる。更に、コア材が接する内面のみをコーテ
ィング又は二重押し出しなどの方法により平滑処理など
の処理を行うこともできる。
【0016】この場合、クラッド材の外径は3〜110
mm、内径は2〜100mm程度、長さは1〜100m
程度が一般的である。
【0017】一方、上記クラッド材内に充填され、コア
材を形成するモノマーは、液状で、かつ上記クラッド材
よりも高屈折率を有する共重合体を形成し得るものであ
れば特に制限されないが、特にクラッド材との密着性、
透明性等の点から、(メタ)アクリル酸及び(メタ)ア
クリル酸エステルモノマーの1種又は2種以上を用いて
単独重合又は共重合させることが好ましい。なお、(メ
タ)アクリル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸
と炭素数1〜18、特に1〜13のアルコールとのエス
テルを用いることができる。具体的には、モノマーとし
て、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−メトキ
シエチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレン
グリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリ
シジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸等を
用いることができる。
【0018】この場合、より好ましくは、アクリル酸及
びメタクリル酸並びにこれらの低級アルコール(炭素数
1〜5、好ましくは1〜3、より好ましくは1、即ちメ
タノール)エステルから選ばれるモノマーと、下記一般
式(1)で示される高級アルキル(メタ)アクリレート
とを用い、これらの共重合体をコア材として用いるもの
で、本発明法はこれらのモノマー混合物を重合する場合
により有効に使用され、良質な重合体が得られると共
に、得られた共重合体は柔軟性、可撓性に優れたもので
ある。
【0019】
【化2】 (式中、Rは水素原子又はメチル基、Rは炭素数8
〜20のアルキル基を示す。)
【0020】ここで、式(1)中、R(高級アルキル
基)は炭素数8〜20、好ましくは10〜16、より好
ましくは12〜14のアルキル基であり、これら高級ア
ルキル基は、単独アルキル基であっても混合アルキル基
であってもよいが、最も好ましくは炭素数12と13と
の混合アルキル基である。この場合、炭素数12のアル
キル基のものと炭素数13のアルキル基のものとの割合
は、重量比として通常20:80〜80:20であり、
特に40:60〜60:40であることが好ましい。
【0021】本発明において、特に好ましい共重合体
は、メチル(メタ)アクリレートと式(1)においてR
が炭素数12と13との混合アルキル基であるモノマ
ーとの共重合体である。
【0022】上記アクリル酸、メタクリル酸及びこれら
の低級アルコールエステルから選ばれるモノマーと、上
記式(1)のモノマーとの共重合割合は適宜選定される
が、重量比として5:95〜75:25、特に30:7
0〜65:35であることが好ましい。
【0023】なお、このようにして得られる共重合体の
室温(30℃)における弾性率は5×10〜5×10
ダイン/cmであることが、本発明の目的を有効に
達成する点から好ましい。
【0024】また、アクリル酸及びメタクリル酸並びに
これらの低級アルコールエステルから選ばれるモノマー
と、下記一般式(1)で示されるモノマーとを共重合さ
せる場合、上記共重合体は、リン酸エステル、芳香族カ
ルボン酸エステル、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボン
酸エステル、グリコール類及びグリコール(メタ)アク
リレート類の1種又は2種以上を添加し、得られる共重
合体にこれらの化合物をブレンドして用いることが、上
記共重合体を高温高湿下に長期間放置した場合の白濁を
防止する点から好ましく、これによって安定性が顕著に
改善されて長期使用後においても透過率の低下を抑制す
ることができる。
【0025】ここで、リン酸エステルとしては、下記式
(2)で示すものが好ましく、例えばトリブチルホスフ
ェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリ
オクチルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニル
ホスフェートなとが挙げられる。
【0026】
【化3】 (式中、Rは互いに同一又は異種の炭素数1〜17、
より好ましくは3〜10の非置換又は置換一価炭化水素
基であり、好適には炭素数4〜8のアルキル基、ハロゲ
ン置換アルキル基、炭素数6〜18、特に6〜12のア
リール基、ハロゲン又は水酸基置換アリール基であ
る。)
【0027】また、芳香族カルボン酸エステルとして
は、特に下記式(3)のフタル酸エステルが好ましく、
例えばジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−
2−エチルヘキシルフタレートなどが挙げられる。
【0028】
【化4】 (式中、Rは炭素数1〜12、特に4〜8のアルキル
基を示す。)
【0029】脂肪族カルボン酸としては、炭素数2〜1
6、特に4〜10のモノカルボン酸が好ましく、酢酸、
プロピオン酸、n−酪酸、イソ酪酸、n−バレリアン
酸、トリメチル酢酸、カプロン酸、n−ヘプタン酸、カ
プリル酸、ペラルゴン酸などが挙げられる。
【0030】脂肪族カルボン酸エステルとしては、上記
モノカルボン酸と炭素数1〜16、特に4〜12の一価
アルコールとのエステルが用いられるほか、下記式
(4) ROCO−(CH−COOR …(4) (式中、Rは炭素数1〜10、特に4〜8のアルキル
基を示す。nは1〜10、特に2〜6である。)で示さ
れるジカルボン酸エステルが好適に用いられる。このジ
カルボン酸エステルとしては、ジブチルアジペート、ジ
−2−エチルヘキシルアジペート、ジブチルヒバケー
ト、ジ−2−エチルヘキシルセバケートなどが例示され
る。
【0031】グリコール類としてはエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、重合度2〜50、特に2〜
20のポリエチレングリコールやポリプロピレングリコ
ールなどが挙げられる。
【0032】グリコール(メタ)アクリレート類として
は、上記グリコール類とアクリル酸又はメタクリル酸と
のエステルで、この場合、グリコール類の一端のOH基
がアクリル酸又はメタクリル酸とエステル化したモノエ
ステルでもよく、両端のOH基がそれぞれアクリル酸又
はメタクリル酸とエステル化したジエステルでもよい。
具体的には、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートな
どを例示することができる。このポリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレートとしては下記式(5)のもの
が好ましく用いられる。
【0033】
【化5】 (式中、R6は水素原子又はメチル基であり、mは4〜
23、好ましくは4〜14の整数である。)
【0034】上記リン酸エステル、芳香族カルボン酸エ
ステル、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボン酸エステ
ル、グリコール類、グリコール(メタ)アクリレート類
はその1種を単独で用いても2種以上を併用してもよ
く、その配合量は上記共重合体100重量部に対し2〜
60重量部、特に5〜30重量部となる割合とすること
が好ましい。
【0035】上記モノマーを重合させる方法としては、
モノマーの種類に応じた公知の方法を採用し得、例えば
(メタ)アクリル酸や(メタ)アクリル酸エステルの場
合は、t−ブチルヒドロパーオキサイド、ジ−t−ブチ
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾ
イルパーオキサイド、ジミリスチルパーオキシジカーボ
ネート、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチル
パーオキシ(2−エチルヘキサノエート)、クミルパー
オキシオクトエートなどの有機過酸化物、アゾビスイソ
ブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンニトリルなど
のアゾ化合物等の重合開始剤を用い、50〜120℃で
1〜20時間重合する方法を採用することができる。
【0036】この場合、本発明においては、かかるモノ
マーの重合を図1に示すように上記クラッド材1内に充
填されたモノマー2の両液面をそれぞれクラッド材1の
軸方向に加圧Pしながら行うものである。なお、図中3
はクラッド材の一端開口部、4は他端開口部である。
【0037】ここで、モノマー液面に加える圧力は、2
〜10kg/cm2、特に3〜5kg/cm2の範囲が好
ましい。加える圧力が3kg/cm2より低いと圧力を
加えた効果が生じない場合があり、一方5kg/cm2
より圧力を高くするとクラッド材が圧力に耐えられない
場合がある。
【0038】モノマーを加圧する方法は、気体を介して
行うことができる。気体を介する方法としては、例えば
中空管状クラッド材内にモノマーを充填し、真空装置と
窒素ガス等の不活性ガス供給装置(ボンベ、ポンプ等)
とを切換可能に接続したホースの端部をクラッド材の他
端部に気密に接続し、クラッド材の空隙部に残存する空
気を脱気した後、圧力のかかった不活性ガスをクラッド
材の中空部に供給し、この状態でクラッド材を加温して
重合を行う方法を採用することができる。このように不
活性ガスを用いてモノマー液面上方のクラッド材中空部
を不活性ガスで置換し、重合を不活性ガス雰囲気下で行
うことにより、酸素の存在下で重合反応が抑制されるこ
とを防止するという効果が得られる。
【0039】なお、加圧の方法は上記の気体を用いる方
法に限定されず、また、モノマーに加える圧力は、重合
反応中一定である必要はなく、モノマーの種類に応じ重
合の初期には低く、重合が進行するに従い高くしたり、
あるいはこの反対のパターンで圧力を加えても良く、特
に初期に低く、重合が進行するに従って高くすること
が、本発明の目的をより確実に達成する点から推奨され
る。
【0040】なおまた、クラッド材にモノマーを充填す
る際にこのクラッド材の一端開口部を封止する材料、及
びモノマー重合後にクラッド材の他端を封止するものと
して、封止栓を用いることができる。この場合、封止栓
としては、透明性が要求される場合には石英ガラス、多
成分ガラス、サファイヤ、水晶、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ABS樹脂、アクリロニトリル・スチレン共
重合樹脂、スチレン・ブタジエン共重合体、アクリロニ
トリル・スチレン共重合樹脂、スチレン・ブタジエン共
重合体、アクリロニトリル・EPDM・スチレン三元共
重合体、スチレン・メチルメタクリレート共重合体、メ
タクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリメチルペンテン、ア
リルジグリコールカーボネート樹脂、スピラン樹脂、ア
モルファスポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリアリレート、ポリサルホン、ポリアリルサル
ホン、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルイミド、ポ
リイミド、ポリエチレンテレフタレート、ジアリルフタ
レート、フッ素樹脂、ポリエステルカーボネート、シリ
コン樹脂などの透明材料を用いることが好ましく、この
中でも石英ガラス、パイレックスガラス、多成分ガラス
等の無機ガラスは透明性のみならず、耐熱性にも優れ、
また化学的にも安定であるため、好ましく用いられる。
【0041】封止栓に透明性が要求されない場合には、
上記材料の他に金属やセラミック材料も用いることがで
きる。この場合には封止栓で光を反射させ、側面からの
発光を増加させるために、封止栓の少なくともコアと接
する面を研磨したり、反射膜を設けることが好ましい。
【0042】以上のようにして得られる光伝送チューブ
は、泡状空隙や界面剥離などの内部欠陥がなく、光伝送
性能に優れているため、装飾照明、水中照明、防爆照
明、ディスプレイ等の用途に好適に用いられる。
【0043】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0044】〔実施例〕メチルメタクリレート30重量
部、ラウリルメタクリレート70重量部、ラウロイルパ
ーオキサイド0.8重量部を含むモノマー混合液を長さ
12m,外径13mm,内径12mmの四フッ化エチレ
ン−六フッ化プロピレン共重合体チューブ内にそれぞれ
チューブの各開口端から10cmのところに液面が形成
されるように充填し、該チューブの両端開口部よりそれ
ぞれ窒素ガスを圧力3kgf/cm2で供給し、上記モ
ノマーの両液面をそれぞれ加圧しながら80℃の水槽中
で2時間重合し、10mの光伝送チューブを得た。この
光伝送チューブは、コアとクラッドとの界面剥離がな
く、コアに欠陥のないものであった。
【0045】〔比較例〕実施例と同様のチューブの一端
開口部を封止し、これに実施例と同様のモノマー混合液
を開口端より20cmのところに液面がくるように充填
し、他端開口部より窒素ガス3kgf/cm2で供給
し、モノマーの液面を加圧しながら実施例と同様にして
重合を行い、10mの光伝送チューブを得た。この光伝
送チューブは、加圧側端部より5m程度までの部分は欠
陥が見られなかったが、5〜10mの範囲は加圧の効果
が小さく、クラッドとの界面剥離及びコアの偏平等の欠
陥が見られた。
【0046】〔参考例1〕直径13mmのFEP(四フ
ッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)チューブ
中で表1に示すモノマーを重合開始剤として使用し、7
0℃,3時間重合した(パーオキサイド重合)。次い
で、これを50cmに切断し、手で曲げた場合の変形の
可否を評価すると共に、上記コアの20℃における弾性
率(粘弾性、レオメトリックス)、670nmの可視光
透過率をそれぞれ調べた。結果を表1に示す。
【0047】
【表1】 注:MMA メチルメタクリレート SLMA 高級アルキル(炭素数12,13の混合アル
キル)メタクリレート 曲げ ×…45°に折曲すると折れる ○…45°に折曲しても折れない 弾性率 レオメトリックス(周波数10Hz、歪2%)
【0048】〔参考例2〕MMAとSLMAとを50:
50の重量比で用い、このMMAとSLMAとの混合物
100重量部に対し添加剤としてTBP(トリブチルフ
ォスフェート)、TOP(トリオクチルフォスフェー
ト)、DEP(ジエチルフタレート)、DBA(ジブチ
ルアジペート)、n−ヘプタン酸、PG(プロピレング
リコール)、HO(2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト)又は9G(ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト,上記式(5)においてm=9のもの)20重量部及
びパーオキサイド0.5重量部を加え、これを直径6m
mのFEPチューブに入れ、75℃で3時間重合した。
次いで、これを50cmの長さに切断し、温度60℃、
相対湿度90%の条件下に240時間放置した前後の光
透過性(670nmの透過率)を調べた。結果を表2に
示す。
【0049】
【表2】
【0050】表2の結果より、添加剤を配合しないと高
温高湿下で白濁し、可視光透過率が著しく低下するもの
であったが、上記添加物の添加で白濁が生じることが防
止され、特にリン酸エステル、グリコール(メタ)アク
リレートの効果が高いことがわかった。
【0051】
【発明の効果】本発明の光伝送チューブの製造方法によ
れば、コア材とクラッド材との界面に泡状空隙や剥離が
生じないため、内部欠陥のない光伝送性能が良好な光伝
送チューブを容易かつ確実に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法において、モノマーを加圧す
る状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 クラッド材 2 モノマー 3 一端開口部 4 他端開口部 P 圧力

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が開口した中空管状の透明クラッド
    材内にこのクラッド材よりも高い屈折率を有する透明重
    合体を形成可能なモノマーを充填し、上記クラッド材の
    両端開口部よりこのモノマーの両液面をそれぞれ上記ク
    ラッド材の軸方向に加圧しながら該モノマーを重合して
    コア材を形成することを特徴とする光伝送チューブの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 クラッド材の各モノマー液面より上方の
    中空部にそれぞれ不活性ガスを加圧状態に供給して上記
    モノマーの加圧を行うと共に、上記中空部を不活性ガス
    で置換するようにした請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 モノマーが、アクリル酸及びメタクリル
    酸並びにこれらの低級アルコールエステルから選ばれる
    モノマーと、下記一般式(1) 【化1】 (式中、Rは水素原子又はメチル基、Rは炭素数8
    〜20のアルキル基を示す。)で示されるモノマーとの
    混合物である請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記モノマーにリン酸エステル、芳香族
    カルボン酸エステル、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボ
    ン酸エステル、グリコール類及びグリコール(メタ)ア
    クリレート類から選ばれる1種又は2種以上を添加した
    請求項3記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001201643A (ja) * 2000-01-14 2001-07-27 Three M Innovative Properties Co 光ファイバー

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