JPH0824206A - 粘着クリーナー - Google Patents

粘着クリーナー

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Publication number
JPH0824206A
JPH0824206A JP6167235A JP16723594A JPH0824206A JP H0824206 A JPH0824206 A JP H0824206A JP 6167235 A JP6167235 A JP 6167235A JP 16723594 A JP16723594 A JP 16723594A JP H0824206 A JPH0824206 A JP H0824206A
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JP
Japan
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adhesive
roller
antibacterial agent
pressure
weight
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Pending
Application number
JP6167235A
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English (en)
Inventor
Noritaka Kazuse
能孝 数瀬
Tetsuji Sugii
哲次 杉井
Toshiyuki Yamamoto
敏幸 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用時には有害生物を拡散させず、使用後は
煩雑な焼却等の手段を用いずとも有害生物を無害化し、
感染を防止できる粘着クリーナーの提供。 【構成】 粘着ローラーAを有してなる粘着クリーナー
であって、少なくとも粘着ローラー表面の粘着剤層1に
抗菌剤が含まれることを特徴とする。粘着ローラーがロ
ーラー治具Bに保持され、スペアの粘着ローラーと交換
可能な態様が挙げられる。粘着ローラーの構成として、
芯上に粘着テープを巻回したものが挙げられ、さらに、
粘着テープが基材の片面上に粘着剤層を有する構成が挙
げられる。ローラー治具は、少なくとも粘着ローラーを
回転させうる軸およびこの軸に連結された把手部を有す
る。また、少なくとも粘着ローラーがケースに収納され
る態様が挙げられる。粘着剤層以外に、ローラー治具の
一部または全部、粘着ローラーの芯、基材、ケース等が
抗菌剤を有する材料よりなる態様が挙げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着クリーナーに関
し、詳しくは殺菌、抗菌、有害生物の拡散防止および感
染防止等の作用を持つ粘着クリーナーに関する。
【0002】
【従来の技術】粘着クリーナーは、衣服、カーペット、
床等の種々のゴミ、塵埃を対象物とし、これを粘着によ
って除去し、清掃機能を有するものとして知られてい
る。また、一般に用いられる場合は勿論のこと、病院等
の医療現場や、無菌を必要とする場所において使用され
る場合は特に、細菌類やダニ等を捕獲できることが期待
されていた。以下本明細書においては、これら細菌類や
ダニ、その他真菌、カビ、ウィルス、ゴキブリ幼虫等の
小動物等を総称して、単に「有害生物」という。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように医療の現
場等において用いられる粘着クリーナーに対して、本発
明者等は、捕獲した有害生物が死滅しないことを問題と
して取り上げた。即ち、粘着クリーナーの使用中におい
ては、連続的にローラーを転がして使用すると、有害生
物が粘着クリーナーを介して拡散する可能性があり、清
掃行為が逆に感染を助長する結果となる恐れがある。ま
た、粘着クリーナーの使用後においては、使用済みのも
のをそのまま放置したり、ゴミ箱等に捨てると、粘着ク
リーナー自体が捕獲した有害生物の繁殖の培地となっ
て、病院内の新たな感染源となる。この為、焼却や殺菌
処理など、後処理のために煩雑な手間を必要とする。こ
のように、医療の現場等において用いられる粘着クリー
ナーには、使用中・後における感染や後処理の問題が含
まれていたのである。
【0004】本発明の目的は、使用時には有害生物を拡
散させず、使用後は煩雑な焼却等の手段を用いずとも有
害生物を無害化し、感染を防止できる粘着クリーナーを
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着クリーナー
は、以下の特徴を有するものである。 (1) 粘着ローラーを有してなる粘着クリーナーであっ
て、少なくとも粘着ローラー表面の粘着剤層に抗菌剤が
含まれることを特徴とする粘着クリーナー。 (2) 粘着ローラーが、ローラー治具に保持されてなる
(1)記載の粘着クリーナー。 (3) 粘着ローラーが、スペアの粘着ローラーと交換可能
なものである (2)記載の粘着クリーナー。 (4) 粘着ローラーが、芯上に粘着テープを巻回して構成
されたものである (1)〜(3)のいずれかに記載の粘着ク
リーナー。 (5) ローラー治具が、粘着ローラーを回転させうる軸お
よびこの軸に連結された把手部を有するものである(2)
または (3)記載の粘着クリーナー。 (6) 少なくとも粘着ローラーがケースに収納されてなる
(1)〜(5) のいずれかに記載の粘着クリーナー。 (7) ローラー治具の一部または全部が、抗菌剤を配合し
てなる材料よりなる(2)または (5)記載の粘着クリーナ
ー。 (8) ケースが、抗菌剤を含有してなる材料よりなる (6)
記載の粘着クリーナー。 (9) 粘着テープが基材の片面上に粘着剤層を有するもの
であって、粘着ローラーの芯および/または基材が抗菌
剤を含有してなる (4)記載の粘着クリーナー。
【0006】本明細書において抗菌剤とは、有害生物の
繁殖を阻止する抗菌作用を有する抗菌剤はもちろん、有
害生物を死滅させることのできる殺菌、殺虫作用を有す
る抗菌剤をも包含する。
【0007】
【作用】本発明の粘着クリーナーは、上記の構造によっ
て、次のような作用を示す。本発明の粘着クリーナーで
有害生物を捕獲すれば、粘着剤層に含まれる抗菌剤によ
り、ダニ、細菌類等の有害生物は直ちに死滅し、無害化
できる。また捕獲されなかった有害生物も、抗菌剤を含
む粘着剤層に接触することによって死滅させることも考
えられる。これにより、粘着剤層で有害生物が繁殖する
ことなく、同じ粘着クリーナーを連続して別の場所で使
っても、有害生物は拡散せず、感染も起こらない。また
粘着材料によっては、抗菌剤が被処理体の方へ転写し、
積極的な殺菌効果を発揮する。さらに、ローラー治具や
ケース等が抗菌剤を配合してなる材料よりなることによ
って、これらに有害物質が付着しても繁殖することなく
死滅し、感染を防止できる。このように、本発明の粘着
クリーナーはその使用にあたって、殺菌、抗菌、有害生
物の拡散防止および感染防止等の作用を示す。
【0008】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明をより詳細に
説明する。図1は、本発明による粘着クリーナーの一実
施例を模式的に示す図である。同図に示すように、本発
明の粘着クリーナーは、粘着ローラーAを有してなるも
のであって、少なくとも粘着ローラーAの外周表面の粘
着剤層1に抗菌剤が含まれることを特徴とするものであ
る。
【0009】先ず、本発明による粘着クリーナーの全体
の構成について説明する。粘着ローラーは、単独で使用
することもできるが、図1に示すように、ローラー治具
Bに保持された構成が好ましい態様である。また、粘着
ローラーAは、ローラー治具Bに対して容易に着脱でき
る構成とし、スペアの粘着ローラーAと交換可能な態様
であることが好ましい。ローラー治具Bの態様に関する
詳細な説明は後述する。
【0010】粘着ローラーは、芯の外周表面に粘着剤層
を直接形成したものや、芯上に粘着テープを粘着側が外
側となるように巻回して構成されたもの等が例示され
る。また芯は、中空、中実のいずれであっても良い。
【0011】粘着ローラーの芯は、粘着剤層をローラー
状に形成するための土台となるものであって、図2に模
式的に例示するように、後述するローラー治具の軸部と
の関係によって種々の態様が挙げられる。同図(a)
は、芯5が筒状を呈する場合の図であって、中心の孔6
をローラー治具の軸部2が貫通する構成である。同図
(b)は、同図(a)に示す態様をさらに実使用上好ま
しいように変更した一例を示す図であって、ローラー治
具の軸部2を回転可能に支持する小径の筒5cと、粘着
剤層を支持する大径の筒5dとが、筒5cの周囲に放射
状に設けられた複数の支柱5eによって同心状に結合さ
れた構成である。また、同図は、軸部2が片持ちである
場合の態様であって、5fは、軸部2を筒5c内を貫通
させたときの抜け止めである。同図(c)は、芯5が中
実の円柱状を呈する場合の図であって、その両端面の中
心に穴6a、6bが形成され、これにローラー治具から
突起した軸部2a、2bが挿入され、芯の回転が支持さ
れる構成である。同図(d)は、芯5が中実の円柱状を
呈する場合の図であって、その両端面の中心に軸5a、
5bが突起し、これがローラー治具の穴6c、6dに挿
入され、芯の回転が支持される構成である。これらの構
成のなかでも、回転や着脱に関する機構はローラー治具
側にまかせ、芯を同図(a)、または同図(b)に示す
ような筒状とすることが、簡単な構成となり好ましい。
また、芯を外側・内側の複数層に分離可能とし、外側の
芯を粘着剤層形成のための土台とし、内側の芯を上記軸
部の回転に係る構造とすることは、上記スペアの粘着ロ
ーラーの形成の点で好ましい態様である。粘着ローラー
の芯の材料としては特に限定されないが、特に芯が筒状
の場合には、ボール紙等の紙材、プラスチック成形体等
が好ましい材料として挙げられる。特に抗菌剤練り込み
の容易性においては、プラスチック成形体等が好ましい
材料として挙げられる。
【0012】粘着剤層を形成する材料は、塵埃、有害生
物等を捕獲でき得る粘着性を有し、かつ抗菌剤を配合し
得るものであれば、特に限定されず、例えば天然ゴム
系、合成ゴム系、シリコーン系粘着剤、あるいはポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロ
ース、ポリビニルエーテル、ポリビニルエステル、ポリ
アクリル酸系および/またはポリアクリル酸塩系高分子
化合物、スチルバゾリウム化ポリビニルアルコール、エ
チレン−酢酸ビニル共重合物、アクリル酸エステル、ア
クリル系水性エマルジョン等からなる粘着剤が挙げられ
る。中でも、溶解性、分散性の点から、水溶性抗菌剤に
対してはアクリル系水性エマルジョンやポリアクリル酸
系および/またはポリアクリル酸塩系高分子化合物が、
油溶性抗菌剤に対してはアクリル酸エステル系が好まし
い。
【0013】本発明では、上記粘着剤に、必要に応じて
粘着付与剤、老化防止剤、架橋剤、充填剤、顔料等の常
用の添加剤を配合することができる。
【0014】粘着剤層の厚さは、粘着力の発現の点から
厚い方が、ローラー巻回数の向上の点から薄い方が良
く、これらの点から5〜100μmが好ましく、10〜
50μmがさらに好ましい。
【0015】粘着テープは、粘着剤層だけで構成される
ものや、図3に示されるような基材7の片面上に粘着剤
層1を有するもの等が例示され、粘着ローラーAの芯5
に巻回してなるものである。
【0016】粘着テープが基材の片面上に粘着剤層を有
するものである場合、自体既知の方法で製造されるもの
であってもよい。例えば、基材の片面に粘着剤を塗布あ
るいはラミネートして、もう一方の面に剥離処理を施す
ことによって本発明に用いる粘着テープを得ることがで
きる。
【0017】粘着テープの基材は、通常使用されている
ものであれば、特に限定はされないが、布、不織布、
紙、ポリエチレンラミネート紙、ゴムシート、ポリエス
テル、ポリエチレン、塩化ビニル等が例示される。中で
も、廃棄の容易さ、コストの点から、紙、ポリエチレン
ラミネート紙、ポリエチレンが好ましい。
【0018】粘着テープの基材の厚さは、強度の点から
厚い方が、ローラー巻回数の向上の点から薄い方が良
く、これらの点から5〜200μmが好ましく、20〜
100μmがさらに好ましい。
【0019】また、粘着テープの基材の粘着剤層を設け
る面とは反対の面に、巻回によって積層された粘着テー
プ同士が互いに容易に剥離するように処理を施すことが
好ましい。該処理は、公知の剥離剤を用いて処理を行え
ば良く、例えば剥離用シリコーン処理、剥離用長鎖アル
キル処理、シリコーンブレンド系ポリエチレン処理等が
挙げられる。
【0020】ローラー治具は、粘着ローラーを回転可能
に保持しうるものであればよい。ローラー治具の主な構
成としては、図1に示すように、粘着ローラーAのロー
ラー回転の中心軸となる軸部2と、この軸部2に連結さ
れた把手部4を有する構成が例示される。軸部2の態様
は、前記、粘着ローラーの芯の説明において述べたよう
に、粘着ローラーの芯自体がローラー回転の中心軸とし
て機能し、ローラー治具の軸部側は軸受けとなる場合も
あるが、図2(a)に示すように、粘着ローラーの芯5
が筒状であり、中心の孔6を貫通する直線状のローラー
治具Bの軸部2のような態様が好ましい。さらに、図
(b)に示す態様は、芯の軽量化の点で好ましい。軸部
2が直線状の軸を呈する場合、該軸の外径は、粘着ロー
ラーが回転し得るように、粘着ローラーの芯の内径に従
って選択する。その構造は、単一の材料からなるもの又
は複数の材料からなる多層のものが例示される。把手部
4は、一般の把手に見られるように、握るのに好ましい
形状を呈するものであればよい。軸部2と把手部4とを
連結する部分として図1に示すような連結部3を設け、
粘着ローラーAを回転させる際に良好な操作性が得られ
るように、これを適宜湾曲させる態様が好ましい。ロー
ラー治具の具体的な構成例としては、図1に示すよう
に、1本の金属棒を曲げ加工することによって軸部2、
連結部3および把手部4を一体的に形成し、軸部2およ
び把手部4に各々、樹脂を成形し被覆する例が挙げられ
る。
【0021】ローラー治具材料としては、特に限定され
ないが、軸部、連結部および把手部が一体的に形成され
る構成であれば、金、銀、銅、亜鉛、錫、鉛、鉄等の金
属やプラスチック、木材等が例示され、強度の点から、
主に鉄等、構造用の材料が用いられ、メッキやコーティ
ング等、種々の表面処理が施される。また、軸部・把手
部に付与される樹脂部分の材料としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、塩化
ビニル、ABS(アクリルニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体)樹脂、ナイロン6等の高分子化合物が挙
げられる。
【0022】本発明の粘着クリーナーには、これを未使
用時に収納・保管するための、あるいは、使用時にも付
帯して保護カバー等として機能するような、ケースが付
与されることが好ましい。ケースの態様としては、粘着
クリーナーを部分的にカバーするものや、全部をカバー
するものが例示される。図4は、ケースの一実施例を模
式的に示す図であって、ケースが粘着ローラー部分だけ
をカバーするものである場合の一例を示すものである。
同図に示すケースは、ケース本体部K1と、蓋部K2と
からなり、これらが蝶番部Pを中心として開閉自在に結
合されており、ケース本体部K1と、蓋部K2とが閉じ
られたときに形成される内部空間Qに、粘着ローラー部
分だけが好ましく適合して収納される構成である。同図
に示すケースの例では、ケース本体部K1にケースの把
手部K3等も設けられている。ケースの材料は、高分子
化合物が例示され、該高分子化合物は前記のローラー治
具に用いられるものと同様である。
【0023】本発明の粘着クリーナーは、少なくとも粘
着ローラー表面の粘着剤層に抗菌剤が含まれる。該粘着
剤層以外に抗菌剤が含まれる箇所としては、特に限定さ
れないが、上記ローラー治具の一部または全部、ケー
ス、粘着ローラーの芯、基材等が例示される。
【0024】粘着剤層に含まれる抗菌剤は、使用する粘
着剤に溶解あるいは均一に分散するものであれば、特に
限定されず、例えば天然物では、孟宗竹抽出物、ヒノキ
チオール、ニンニクエキス、カンゾウ等の漢方成分が挙
げられる。また、銀、銅、亜鉛、錫、鉛、金等の無機抗
菌剤が挙げられ、必要に応じてこれら無機抗菌剤の担体
としてゼオライト、ヒドロキシアパタイト、炭酸カルシ
ウム、シリカゲル、ケイ酸アルミニウムカルシウム、ポ
リシロキサン化合物、リン酸ジルコニウム、硫酸ジルコ
ニウム、イオン交換体、酸化亜鉛等が使用できる。合成
物では、2−ピリジンチオール−1−オキサイド、p−
クロロ−m−クレゾール、ポリヘキサメチレンヒグアナ
イド、ハイドロクロライド、塩化ベンゼトニウム、アル
キルポリアミノエチルグリシン、ベンズイソチアゾリ
ン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オン、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、
2,2’−ジチオ−ビス−(ピリジン−1−オキサイ
ド)等が挙げられる。中でも、抗菌力、溶解性の点か
ら、2−ピリジンチオール−1−オキサイド、ベンズイ
ソチアゾリンが好ましい。また、これらを2種以上混合
して用いても良い。抗菌剤は、溶解あるいは均一に分散
させて粘着剤層に含有させる。
【0025】粘着剤層に含まれる抗菌剤の使用量は、そ
の抗菌力によって異なるが、粘着剤100重量部に対し
て0.01〜10重量部が好ましく、0.1〜5重量部
がさらに好ましい。粘着剤100重量部に対して、抗菌
剤の使用量が0.01重量部未満になると抗菌力が発現
しにくくなる傾向があり、10重量部以上になると粘着
剤の接着力が低下する傾向がある。
【0026】ローラー治具、ケース、粘着ローラーの
芯、基材等の材料である高分子化合物に含有される場合
の抗菌剤は、例えば、銀、銅、亜鉛、錫、鉛、金等の無
機抗菌剤が挙げられ、必要に応じてこれらの担体として
ゼオライト、ヒドロキシアパタイト、炭酸カルシウム、
シリカゲル、ケイ酸アルミニウムカルシウム、ポリシロ
キサン化合物、リン酸ジルコニウム、硫酸ジルコニウ
ム、イオン交換体、酸化亜鉛等が使用できる。また、こ
れら無機抗菌剤でメッキする方法も挙げられる。さら
に、ジチオ−2,2’−ビス(ベンズメチルアミド)、
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、1,1−ヘ
キサメチレンビス(5−(p−クロロフェニル)ヒグア
ニド)ジヒドロクロリド、メチルベンズイミダゾール系
化合物、2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾー
ル、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、2−ピリジンチオール−1−オキサイド等の有機抗
菌剤が例示される。また、これらを2種以上混合して用
いても良い。
【0027】高分子化合物に抗菌剤を含有させる場合、
該抗菌剤の使用量は、高分子化合物100重量部に対し
て0.01〜50重量部が好ましく、0.05〜5重量
部がより好ましい。抗菌剤の使用量が、高分子化合物1
00重量部に対して、0.01重量部未満の場合、抗菌
力の発現が困難になる傾向があり、また50重量部を超
える場合は成形樹脂への練り込み加工が困難になる傾向
がある。
【0028】高分子化合物に抗菌剤を含有させる方法と
しては、高分子化合物中へ練り込む、塗布する等が例示
され、材料中あるいは材料表面に均一に分散させる。
【0029】ローラー治具等の材料である金属に抗菌性
を付与する場合、該材料を、それ自体が抗菌力を持つ
金、銀、銅、亜鉛、錫、鉛としてもよいが、強度的、コ
スト的な問題から、これら金属によるメッキ等が挙げら
れる。また、前記抗菌剤を含有する高分子化合物を用い
たコーティングも好ましい態様である。
【0030】粘着ローラーの芯、基材等の材料である紙
材に含有される場合の抗菌剤は、例えば2−ピリジンチ
オール−1−オキサイド、p−クロロ−m−クレゾー
ル、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−
オン等、また銀、銅、亜鉛、錫、鉛、金等の無機抗菌剤
等が挙げられ、必要に応じてこれら無機抗菌剤には前述
の担体を使用することができる。
【0031】紙材に抗菌剤を配合してなる場合、該抗菌
剤の使用量は、紙材100重量部に対して0.01〜5
0重量部が好ましく、0.05〜5重量部がより好まし
い。抗菌剤の使用量が、紙材100重量部に対して、
0.01重量部未満の場合、抗菌力の発現が困難になる
傾向があり、また50重量部を超える場合は紙材への充
填、塗布が困難になる傾向がある。
【0032】紙材に抗菌剤を含有させる方法としては、
紙材に塗布するまたは含浸させる等が例示され、材料中
あるいは材料表面に均一に分散させる。
【0033】本発明では、上記基材、高分子化合物に、
必要に応じて可塑剤、安定化剤、老化防止剤、架橋剤、
充填剤、顔料等の公知の添加剤を配合することができ
る。
【0034】〔粘着ローラー製造例1〕市販のポリアク
リル酸(日本純薬社製、10H、平均重合度40,00
0)100.5重量部を水84重量部に溶解する。さら
に、ポリアクリル酸(日本純薬社製、10LP、平均重
合度40,000)86重量部とグリセリン217重量
部を加熱しつつ溶解する。次いで、水酸化ナトリウム3
5重量部を添加混合し、60%のケン化度のポリアクリ
ル酸ソーダ/グリセリン混合含水ゲル溶液を得た。この
溶液100重量部に、抗菌剤として2,2’−ジチオ−
ビス−(ピリジン−1−オキサイド)0.6重量部およ
び架橋剤としてトリグリシジルイソシアヌレート0.4
重量部を水19重量部に溶かして添加し、ポリアクリル
酸ソーダ濃度が20重量%のゲル溶液を得た。該ゲル溶
液を、厚さ70μmのポリエチレンラミネート紙上に厚
みが20μmになるように塗布し、150℃×30分間
乾燥した。これを、70℃×3時間の条件で架橋した
後、長さ15m、巾160mmに切断し、抗菌剤塩化ベ
ンゼトニウム10%(三共社製、ハイアミン10%)を
含浸させたボール紙からなる筒状の芯に巻回して粘着ロ
ーラーを得た。
【0035】〔粘着ローラー製造例2〕スチルバゾリウ
ム化ポリビニルアルコール(平均重合度2,300、ケ
ン化度99.5モル%、Sbq導入率0.5モル%)の
12.5重量%水溶液70重量部に、カルボキシメチル
セルロースナトリウム(平均分子量10万〜11万)の
6.5重量%水溶液30重量部およびソルビトール40
重量部を加えて含水ゲル溶液を得た。この溶液に、市販
の抗菌剤塩化ベンゼトニウム10%(三共社製、ハイア
ミン10%)6重量部を添加し、スチルバゾリウム化ポ
リビニルアルコールおよびカルボキシメチルセルロース
ナトリウムの濃度が7.3重量%の粘着剤溶液を得た。
該粘着剤溶液を、厚さ80μmのポリプロピレンラミネ
ート綿不織布上に、厚さが30μmになるようにファウ
ンテンコーターで塗布し、100℃×2分間乾燥して連
続的に巻き取った後、出力2kWのUVランプにて片側
1000mJ/cm2 ずつ両面に照射し、さらにコバル
ト60を線源とするγ線(照射線量2.5kGy)を照
射した後、長さ15m、巾160mmに切断し、ボール
紙からなる筒状の芯に巻換えて粘着ローラーを得た。
【0036】〔粘着ローラー製造例3〕市販のアクリル
エマルジョン溶液(高圧ガス工業社製、ベース濃度60
重量%)99.5重量部に抗菌剤2,2’−ジチオ−ビ
ス−(ピリジン−1−オキサイド)0.5重量部を添加
して粘着剤溶液を得た。該粘着剤溶液を、厚さ70μm
のシリコン剥離処理したポリエチレンラミネート紙上
に、剥離処理面と反対の面に厚さが40μmになるよう
にグラビアコーターにて塗布し、300℃×1分間乾燥
した。これを、長さ10m、巾160mmに切断し、ポ
リエチレン100重量部および抗菌剤2−n−オクチル
−4−イソチアゾリン−3−オン5重量部からなる筒状
の芯に巻換えて粘着ローラーを得た。
【0037】〔粘着ローラー製造例4〕エチレン−酢酸
ビニル共重合物100重量部、テルペン変性フェノール
樹脂20重量部、ジオクチルフタレート10重量部、ト
リレンジイソシアネートトリメチロールプロパン2.5
重量部および抗菌剤として1,2−ベンズイソチアゾリ
ン−3−オン2重量部をトルエン500重量部に溶解し
て粘着剤溶液を得た。該粘着剤溶液を、厚さ60μmの
ポリエチレンシートに、厚さが10μmになるように熱
排風型連続塗工機にて塗布し、90℃×1分間乾燥し
た。これを、長さ15m、巾160mmに切断し、ポリ
エチレン100重量部および抗菌剤2−n−オクチル−
4−イソチアゾリン−3−オン5重量部からなる筒状の
芯に巻回して粘着ローラーを得た。
【0038】〔ローラー治具製造例1〕鉄を成形加工し
て、抗菌性を付与する為に亜鉛メッキを施し、図1に示
される軸部および把手部の骨子部分を有するローラー治
具の部品を得た。
【0039】〔ローラー治具製造例2〕銅を成形加工し
て、図1に示される軸部および把手部の骨子部分を有す
るローラー治具の部品を得た。
【0040】〔ローラー治具製造例3〕ポリプロピレン
100重量部に対して、抗菌剤として2−n−オクチル
−4−イソチアゾリン−3−オン−酸化亜鉛担体1.0
重量部(内抗菌剤0.5重量部)混合し、これを220
℃で射出成型することによって、図1に示されるローラ
ー治具製造例1の軸部および把手部を被覆する樹脂を得
た。
【0041】〔ローラー治具製造例4〕ナイロン6樹脂
100重量部に対して、抗菌剤として銀−ゼオライト担
体1重量部(内抗菌剤0.5重量部)を混合し、これを
230℃で射出成型することによって、図1に示される
ローラー治具製造例1の軸部および把手部を被覆する樹
脂を得た。
【0042】〔抗菌作用確認実験〕粘着ローラー製造例
3、ローラー治具製造例1および3の部品を組み合わせ
て粘着クリーナーを得、これを用いて以下の実験例1お
よび2を行った。また、従来の粘着クリーナーとして、
粘着ローラー製造例3、ローラー治具製造例1および3
と同様の方法で抗菌剤を使用せずに製造した粘着クリー
ナーを用いて比較実験を行った。
【0043】実験例1 粘着テープを粘着剤層を下にして寒天培地に埋め込ん
で、平板ディスク法によって、黄色ブドウ球菌、カンジ
ダ・アルビカンス、大腸菌および枯草菌の阻止円の直径
を測定した。また、把手の部分についても、同様にして
阻止円を測定した。培養条件は、25℃×2日間であっ
た。この結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】実験例2 本発明および従来の粘着クリーナーを用いて、素手で把
手を持ち、1週間使用後のベッドシーツを16cm×3
0cmの範囲で3往復させて清掃した。これを、15分
間保存した後、粘着面および把手の部分に日水製薬株式
会社のフードスタンプ(生菌用標準寒天)を当て、37
℃×24時間培養して、生菌数を測定した。この結果を
表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】表1および表2から明らかなように、従来
の粘着クリーナーに比べて、本発明の粘着クリーナーは
優れた抗菌作用を持つことが確認された。
【0048】〔清浄化作用確認実験〕粘着ローラー製造
例1、ローラー治具製造例2および4の部品を組み合わ
せて本発明の粘着クリーナーを得た。また同様にして、
抗菌剤を使用せずに従来の粘着クリーナーを得た。これ
らを用いて、1週間使用後のベッドシーツを16cm×
30cmの範囲で3往復させて清掃した。清掃直後およ
び15分間保存した後のベッドシーツにフードスタンプ
を当て、実験例2と同様の方法で生菌数を測定した。こ
の結果を表3に示す。
【0049】
【表3】
【0050】表3から分かるように、本発明の粘着クリ
ーナーは殺菌効果が認められ、優れた清浄化作用を示す
ことが確認できた。
【0051】〔有害生物の拡散を防止する作用の確認実
験〕粘着ローラー製造例3、ローラー治具製造例1およ
び3の部品を組み合わせて本発明の粘着クリーナーを得
た。また同様の方法で、抗菌剤を使用せずに従来の粘着
クリーナーを得た。これらを用いて、1週間使用したベ
ッドシーツ上16cm×30cmの範囲で3往復回転さ
せた。これを15分間保存した後、乾熱滅菌後、紫外線
照射した新たなベッドシーツ上を同様の範囲で3往復回
転させた。この新たなベッドシーツのローラー処理部に
フードスタンプを当て、実験例2と同様の方法で生菌数
を測定した。この結果を表4に示す。
【0052】
【表4】
【0053】表4から明らかなように、本発明の粘着ク
リーナーは有害生物の拡散を防止しうる作用を持つこと
が確認できた。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明の粘着クリーナー
は、使用時には細菌類、ダニ等の有害生物を拡散させな
い。また、使用後は煩雑な焼却や殺菌処理等の手段を用
いなくても有害生物を無害化し、感染を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による粘着クリーナーの一実施例を模式
的に示す図である。
【図2】本発明に使用される粘着ローラーの芯およびロ
ーラー治具の軸部との関係の一実施例を模式的に示す図
である。
【図3】本発明に使用される粘着ローラーの一実施態様
を示す図である。
【図4】本発明に使用されるケースの一実施態様を示す
図である。
【符号の説明】
A 粘着ローラー B ローラー治具 1 粘着剤層 2 軸部 3 連結部 4 把手部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着ローラーを有してなる粘着クリーナ
    ーであって、少なくとも粘着ローラー表面の粘着剤層に
    抗菌剤が含まれることを特徴とする粘着クリーナー。
  2. 【請求項2】 粘着ローラーが、ローラー治具に保持さ
    れてなる請求項1記載の粘着クリーナー。
  3. 【請求項3】 粘着ローラーが、スペアの粘着ローラー
    と交換可能なものである請求項2記載の粘着クリーナ
    ー。
  4. 【請求項4】 粘着ローラーが、芯上に粘着テープを巻
    回して構成されたものである請求項1〜3のいずれかに
    記載の粘着クリーナー。
  5. 【請求項5】 ローラー治具が、粘着ローラーを回転さ
    せうる軸およびこの軸に連結された把手部を有するもの
    である請求項2または3記載の粘着クリーナー。
  6. 【請求項6】 少なくとも粘着ローラーがケースに収納
    されてなる請求項1〜5のいずれかに記載の粘着クリー
    ナー。
  7. 【請求項7】 ローラー治具の一部または全部が、抗菌
    剤を配合してなる材料よりなる請求項2または5記載の
    粘着クリーナー。
  8. 【請求項8】 ケースが、抗菌剤を含有してなる材料よ
    りなる請求項6記載の粘着クリーナー。
  9. 【請求項9】 粘着テープが基材の片面上に粘着剤層を
    有するものであって、粘着ローラーの芯および/または
    基材が抗菌剤を含有してなる請求項4記載の粘着クリー
    ナー。
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