JPH08242260A - 周波数オフセットキャンセル回路 - Google Patents
周波数オフセットキャンセル回路Info
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- JPH08242260A JPH08242260A JP4264895A JP4264895A JPH08242260A JP H08242260 A JPH08242260 A JP H08242260A JP 4264895 A JP4264895 A JP 4264895A JP 4264895 A JP4264895 A JP 4264895A JP H08242260 A JPH08242260 A JP H08242260A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- frequency offset
- correction value
- signal
- frame
- Prior art date
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- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Circuits Of Receivers In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】位相検波出力に対する位相シフト量の補正で等
価的に周波数オフセットキャンセルを行う方式に対し、
識別誤りに伴う周波数オフセットキャンセルへの誤り伝
搬を防止し、正しい周波数オフセットキャンセルを実行
する。 【構成】受信信号を局部発振器3のローカル信号を用い
てミクサ2で周波数変換する。周波数変換後の受信信号
を検波4する。照合データ8に対応する受信タイミング
で位相検波出力θと照合データ8として記憶したθ0を
用いてΔθ検出7を実施する。複数回Δθを求めて平均
化してΔθ補正値を決定9し、記憶10する。確定した
Δθ補正値を位相検波出力に加算11することで以降は
Δθキャンセル即ち周波数オフセットキャンセルが実行
される。補正後の位相検波出力に対して識別/復号5し
てデータを再生して出力端子6に出力する。 【効果】周波数オフセットキャンセル能力を高める。デ
ィジタル化による集積化、装置の小型化ができる。
価的に周波数オフセットキャンセルを行う方式に対し、
識別誤りに伴う周波数オフセットキャンセルへの誤り伝
搬を防止し、正しい周波数オフセットキャンセルを実行
する。 【構成】受信信号を局部発振器3のローカル信号を用い
てミクサ2で周波数変換する。周波数変換後の受信信号
を検波4する。照合データ8に対応する受信タイミング
で位相検波出力θと照合データ8として記憶したθ0を
用いてΔθ検出7を実施する。複数回Δθを求めて平均
化してΔθ補正値を決定9し、記憶10する。確定した
Δθ補正値を位相検波出力に加算11することで以降は
Δθキャンセル即ち周波数オフセットキャンセルが実行
される。補正後の位相検波出力に対して識別/復号5し
てデータを再生して出力端子6に出力する。 【効果】周波数オフセットキャンセル能力を高める。デ
ィジタル化による集積化、装置の小型化ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線受信機に使用される
周波数オフセットキャンセル回路、更に詳しくいえば、
角度変調されたディジタルデータを受信機内部のキャリ
ア周波数と受信周波数の偏差に伴う周波数変換してデー
タを識別及び復号する無線受信機のオフセットキャンセ
ル部の構成に関する。
周波数オフセットキャンセル回路、更に詳しくいえば、
角度変調されたディジタルデータを受信機内部のキャリ
ア周波数と受信周波数の偏差に伴う周波数変換してデー
タを識別及び復号する無線受信機のオフセットキャンセ
ル部の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】複数キャリアの中から受信すべき周波数
帯の角度変調信号を選択して受信する無線受信機では、
通常は複数回の周波数変換と周波数帯域制限を行う。こ
の種の無線受信機は、図2に示すように、受信信号を入
力端子1から入力し、局部発振器3のローカル信号を用
いてミクサ2で周波数変換を行う。周波数変換された信
号を位相検波器4で検波した後、識別/復号器5でデー
タを再生して出力端子6に出力する。中心周波数f1の
受信信号に対して、式(1)の関係があるローカル周波
数f0の信号をミクサ2に入力して周波数f2の信号に
周波数変換する。
帯の角度変調信号を選択して受信する無線受信機では、
通常は複数回の周波数変換と周波数帯域制限を行う。こ
の種の無線受信機は、図2に示すように、受信信号を入
力端子1から入力し、局部発振器3のローカル信号を用
いてミクサ2で周波数変換を行う。周波数変換された信
号を位相検波器4で検波した後、識別/復号器5でデー
タを再生して出力端子6に出力する。中心周波数f1の
受信信号に対して、式(1)の関係があるローカル周波
数f0の信号をミクサ2に入力して周波数f2の信号に
周波数変換する。
【0003】
【数1】
【0004】現実には、受信周波数f1やローカル周波
数f0には偏差(固定的あるいは時間的)が発生する。
数f0には偏差(固定的あるいは時間的)が発生する。
【0005】この偏差によって周波数変換後の受信信号
の周波数f2’は周波数f2に周波数オフセットΔfが
加わり式(2)のようになる。
の周波数f2’は周波数f2に周波数オフセットΔfが
加わり式(2)のようになる。
【0006】
【数2】
【0007】検波及び識別の方式に依存するが、上記周
波数オフセットΔfは受信性能に影響を与え、極端な場
合は受信不能となる。そこで、周波数オフセットΔfを
除く周波数オフセットキャンセル回路が用いられる。既
に多くの周波数オフセットキャンセル回路が採用されて
いる。
波数オフセットΔfは受信性能に影響を与え、極端な場
合は受信不能となる。そこで、周波数オフセットΔfを
除く周波数オフセットキャンセル回路が用いられる。既
に多くの周波数オフセットキャンセル回路が採用されて
いる。
【0008】4相位相遷移変調(以下、QPSKと称す
る)方式を用いた無線システムにおけるオフセットキャ
ンセル回路をもった従来の受信機の構成例を図3に、位
相検波出力の識別点でのコンスタレーションを図4に示
す。本来あるべき位相検波出力θ0に対して周波数オフ
セットΔfに相当する位相シフトΔθが加わり、式
(3)に示す位相検波出力θ(t)が得られる。
る)方式を用いた無線システムにおけるオフセットキャ
ンセル回路をもった従来の受信機の構成例を図3に、位
相検波出力の識別点でのコンスタレーションを図4に示
す。本来あるべき位相検波出力θ0に対して周波数オフ
セットΔfに相当する位相シフトΔθが加わり、式
(3)に示す位相検波出力θ(t)が得られる。
【0009】
【数3】
【0010】正しくθ0が識別できれば検波出力から識
別結果を引くことでΔθが求められる。図3において、
検波出力から本来有るべき最も近い識別点との差分を求
めてΔθ検出7を行う。雑音等による変動成分を抑圧す
るために複数回Δθを求めた後、補正値決定部9でΔθ
補正値を求める。求めたΔθ補正値に相当するΔfを求
めて周波数制御部12で局部発振器3の周波数オフセッ
トが無くなるようにする無線受信機がある。
別結果を引くことでΔθが求められる。図3において、
検波出力から本来有るべき最も近い識別点との差分を求
めてΔθ検出7を行う。雑音等による変動成分を抑圧す
るために複数回Δθを求めた後、補正値決定部9でΔθ
補正値を求める。求めたΔθ補正値に相当するΔfを求
めて周波数制御部12で局部発振器3の周波数オフセッ
トが無くなるようにする無線受信機がある。
【0011】また他のオフセットキャンセル回路をもっ
た従来の受信機の構成例を図5に示す。この受信機は検
波出力の周波数オフセットΔfに伴う位相Δθの補正を
行うものである。図3の方法と同様に、Δθ検出、平均
化及びΔθ補正値決定を行い、Δθ補正値を記憶手段1
0に記憶し、そのΔθ補正値を検波出力に加算器11で
加算した後に識別/復号部5でデータを再生する。この
受信機は検波出力を用いているので比較的信号周波数が
低く、周波数変換後の受信信号をディジタル信号に変換
してディジタル信号処理による実施が可能である。そこ
で、検波器内に組み込むことが可能となり、装置の小型
化に有効である。この種の技術を記載した文献として、
公開特許公報、特開平5−191465号がある。
た従来の受信機の構成例を図5に示す。この受信機は検
波出力の周波数オフセットΔfに伴う位相Δθの補正を
行うものである。図3の方法と同様に、Δθ検出、平均
化及びΔθ補正値決定を行い、Δθ補正値を記憶手段1
0に記憶し、そのΔθ補正値を検波出力に加算器11で
加算した後に識別/復号部5でデータを再生する。この
受信機は検波出力を用いているので比較的信号周波数が
低く、周波数変換後の受信信号をディジタル信号に変換
してディジタル信号処理による実施が可能である。そこ
で、検波器内に組み込むことが可能となり、装置の小型
化に有効である。この種の技術を記載した文献として、
公開特許公報、特開平5−191465号がある。
【0012】実際の受信機には雑音成分を含んでいる。
雑音Nを加えた検波出力の位相を式(4)に示す。
雑音Nを加えた検波出力の位相を式(4)に示す。
【0013】
【数4】
【0014】式(4)から明らかなように、瞬時出力を
用いると雑音Nによる位相誤差が生じる。雑音N(t)
が正規分布ならば平均値は0であり、複数の検波出力に
ついて平均化を行うことにより正確な位相シフトΔθが
求められる。
用いると雑音Nによる位相誤差が生じる。雑音N(t)
が正規分布ならば平均値は0であり、複数の検波出力に
ついて平均化を行うことにより正確な位相シフトΔθが
求められる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来の無線受信
機の説明では、θ0が正しく識別できたと仮定している
ため、図3に示した無線受信機では周波数オフセットΔ
fが、図5に示した無線受信機では位相シフトΔθが補
正できる。しかし、雑音N(t)が大きくなるとθ0が
正確に識別できるとは限らない。式(4)の検波出力に
おいて識別誤り、すなわちθ0を誤った場合の位相シフ
トΔθの補正を以下に検討する。図4の第1象限に着目
し、正規分布する雑音Nが加わったときの位相シフトΔ
θの確率分布を図6に示す。図6(a)は周波数オフセ
ットΔfがない場合であり、Δθ=0を中心に雑音Nに
よる広がりを持つ。図6(b)は周波数オフセットΔf
を持つ場合であり、周波数オフセットΔfに伴う定常的
な位相シフトΔθ0を中心に雑音Nによる広がりを持
つ。ここで、周波数オフセットΔfの分布や識別タイミ
ングの偏差はないと仮定した。また、雑音Nによる広が
りは、検波回路で発生する雑音の影響が小さいとすると
検波前受信信号の信号対雑音比(以下、C/Nと称す
る)によって決まる。
機の説明では、θ0が正しく識別できたと仮定している
ため、図3に示した無線受信機では周波数オフセットΔ
fが、図5に示した無線受信機では位相シフトΔθが補
正できる。しかし、雑音N(t)が大きくなるとθ0が
正確に識別できるとは限らない。式(4)の検波出力に
おいて識別誤り、すなわちθ0を誤った場合の位相シフ
トΔθの補正を以下に検討する。図4の第1象限に着目
し、正規分布する雑音Nが加わったときの位相シフトΔ
θの確率分布を図6に示す。図6(a)は周波数オフセ
ットΔfがない場合であり、Δθ=0を中心に雑音Nに
よる広がりを持つ。図6(b)は周波数オフセットΔf
を持つ場合であり、周波数オフセットΔfに伴う定常的
な位相シフトΔθ0を中心に雑音Nによる広がりを持
つ。ここで、周波数オフセットΔfの分布や識別タイミ
ングの偏差はないと仮定した。また、雑音Nによる広が
りは、検波回路で発生する雑音の影響が小さいとすると
検波前受信信号の信号対雑音比(以下、C/Nと称す
る)によって決まる。
【0016】図6(a)に示したΔθの確率密度関数は
式(5)で表される。
式(5)で表される。
【0017】
【数5】
【0018】ここでσは雑音NによるΔθの標準偏差を
表す。また、図6(b)に示したΔθの確率密度関数は
式(6)で表される。
表す。また、図6(b)に示したΔθの確率密度関数は
式(6)で表される。
【0019】
【数6】
【0020】ここでμはΔθの平均値を表し、周波数オ
フセットΔfに対応する位相シフトΔθ0に相当する。
フセットΔfに対応する位相シフトΔθ0に相当する。
【0021】Δθをn回測定してその平均を求める。識
別誤りがなければ、式(5)、(6)から、次式が導か
れる。
別誤りがなければ、式(5)、(6)から、次式が導か
れる。
【0022】
【数7】
【0023】ここでσnはn回平均後の標準偏差であ
り、式(8)となる。
り、式(8)となる。
【0024】
【数8】
【0025】また、μnはn回平均後のΔθの平均値で
あり、図6aの場合はμn=0、図6bの場合はμn=
Δθ0である。式(7)、(8)からサンプル数nを大
きくすることでより正確に平均値μnが求められる。
あり、図6aの場合はμn=0、図6bの場合はμn=
Δθ0である。式(7)、(8)からサンプル数nを大
きくすることでより正確に平均値μnが求められる。
【0026】識別誤りがなければ、以上示した確率Pで
周波数オフセットΔfに対応する位相シフトΔθ0を求
めることができる。しかし、図4において本来第1象限
にあるべきときに雑音やΔθによって他の象限に移って
しまうと、識別時にいる象限の識別点を誤って判断する
ことになる。識別点を誤ると、そこを基準にΔθを求め
ることになる。言い替えると、図6において検波出力|
θ|がπ/4を超えると、当該象限とは別の領域となり
識別誤りを生じることに対応する。この場合、Δθの測
定値としては−π/4〜π/4を周期として折り返して
重なることになる。隣接する象限への識別誤りを考慮し
た時のΔθの測定値の分布を図7(a)、(b)に示
す。図7(a)は周波数オフセットΔfが無い場合であ
る。Δθ=0を中心として対称であり、平均値μn=0
となる。
周波数オフセットΔfに対応する位相シフトΔθ0を求
めることができる。しかし、図4において本来第1象限
にあるべきときに雑音やΔθによって他の象限に移って
しまうと、識別時にいる象限の識別点を誤って判断する
ことになる。識別点を誤ると、そこを基準にΔθを求め
ることになる。言い替えると、図6において検波出力|
θ|がπ/4を超えると、当該象限とは別の領域となり
識別誤りを生じることに対応する。この場合、Δθの測
定値としては−π/4〜π/4を周期として折り返して
重なることになる。隣接する象限への識別誤りを考慮し
た時のΔθの測定値の分布を図7(a)、(b)に示
す。図7(a)は周波数オフセットΔfが無い場合であ
る。Δθ=0を中心として対称であり、平均値μn=0
となる。
【0027】一方、図7(b)に示した周波数オフセッ
トΔfがある場合には、Δθ=Δθ0を中心とした対称
形にはならない。この場合のΔθ測定の平均値μcは式
(9)となる。
トΔfがある場合には、Δθ=Δθ0を中心とした対称
形にはならない。この場合のΔθ測定の平均値μcは式
(9)となる。
【0028】
【数9】
【0029】ここで、積分区間は−π/4〜π/4であ
り、μ0=Δθ0である。
り、μ0=Δθ0である。
【0030】また、Φ(x)は誤差関数であり、式(1
0)で表される。
0)で表される。
【0031】
【数10】
【0032】式(9)から、識別誤りがある場合にはΔ
θ0が正確に求められず、右辺第2項の誤差が常に生じ
ることになる。
θ0が正確に求められず、右辺第2項の誤差が常に生じ
ることになる。
【0033】Δθをn回測定した後に平均化してΔθ補
正値を決め、図5のΔθキャンセルを実行した後のΔθ
の確率密度関数を求めると次式となる。
正値を決め、図5のΔθキャンセルを実行した後のΔθ
の確率密度関数を求めると次式となる。
【0034】
【数11】
【0035】ここで、σcは次式で表される。雑音を含
む測定値を用いてΔθキャンセルを実行するために、平
均化の母数nに依存して標準偏差が大きくなる。
む測定値を用いてΔθキャンセルを実行するために、平
均化の母数nに依存して標準偏差が大きくなる。
【0036】
【数12】
【0037】式(11)を用いてΔθキャンセル後の識
別誤り率(すなわちシンボルエラーレート:SER)を
求めると次式となる。
別誤り率(すなわちシンボルエラーレート:SER)を
求めると次式となる。
【0038】
【数13】
【0039】ここで、
【0040】
【数14】
【0041】であり、σsはC/Nから定まるΔθの標
準偏差σに対してΔθをπ/4で規格化したときの標準
偏差を指す。
準偏差σに対してΔθをπ/4で規格化したときの標準
偏差を指す。
【0042】雑音Nを含むQPSK方式の変調信号を遅
延検波で復調したときのSERとビット誤り率(BE
R)、雑音Nの関係が次式となることが知られている。
延検波で復調したときのSERとビット誤り率(BE
R)、雑音Nの関係が次式となることが知られている。
【0043】
【数15】
【0044】ここでσNは雑音Nの規格化した標準偏差
を表している。なお、QPSKにおいて、C/NとBE
Rの関係が遅延検波の場合に次式となることが知られて
いる。
を表している。なお、QPSKにおいて、C/NとBE
Rの関係が遅延検波の場合に次式となることが知られて
いる。
【0045】
【数16】
【0046】周波数オフセットΔfに起因して遅延検波
出力に位相シフトΔθを有する時のBERを検討する。
周波数オフセットΔfに対して、図5のΔθキャンセル
を実施した後のBERをΔθ測定平均回数をパラメータ
として求めた結果の一例を図8に示す。周波数オフセッ
トが無いときのBERを設定し、そのときの雑音Nに対
応する位相偏差を式(15)から求めて初期状態とし
た。周波数オフセットがない時にBER=10E−2、
10E−3、10E−4となる条件を求めた。次に周波
数オフセットを与え、その時のBERを求め、破線で示
した。次にΔθ測定回数n=4、∞としてΔθキャンセ
ルを実施した後のBERを求め、実線で示した。
出力に位相シフトΔθを有する時のBERを検討する。
周波数オフセットΔfに対して、図5のΔθキャンセル
を実施した後のBERをΔθ測定平均回数をパラメータ
として求めた結果の一例を図8に示す。周波数オフセッ
トが無いときのBERを設定し、そのときの雑音Nに対
応する位相偏差を式(15)から求めて初期状態とし
た。周波数オフセットがない時にBER=10E−2、
10E−3、10E−4となる条件を求めた。次に周波
数オフセットを与え、その時のBERを求め、破線で示
した。次にΔθ測定回数n=4、∞としてΔθキャンセ
ルを実施した後のBERを求め、実線で示した。
【0047】式(13)及び図8の計算例から、雑音N
に起因する位相偏差のσsが大きくなる(すなわちC/
Nが低くなる)と、周波数オフセットキャンセル能力が
低下することがわかる。言い替えると、BERが高い
(すなわちσsが大きい)と、式(9)からΔθ測定値
とこれによるΔθ補正値の誤差が大きくなり、結果的に
十分な周波数オフセットキャンセルが実行できなくなる
ことに対応する。さらに式(14)及び図8の計算例か
ら、周波数オフセットキャンセルを施したことによる誤
差の増加に伴い、Δθ測定平均回数nに応じて定常的な
BERの劣化が生じることも分かる。なお、図3に示し
た方式でも識別誤りに伴うΔf検出誤りが帰還される点
から同様の現象が生じると容易に予測できる。
に起因する位相偏差のσsが大きくなる(すなわちC/
Nが低くなる)と、周波数オフセットキャンセル能力が
低下することがわかる。言い替えると、BERが高い
(すなわちσsが大きい)と、式(9)からΔθ測定値
とこれによるΔθ補正値の誤差が大きくなり、結果的に
十分な周波数オフセットキャンセルが実行できなくなる
ことに対応する。さらに式(14)及び図8の計算例か
ら、周波数オフセットキャンセルを施したことによる誤
差の増加に伴い、Δθ測定平均回数nに応じて定常的な
BERの劣化が生じることも分かる。なお、図3に示し
た方式でも識別誤りに伴うΔf検出誤りが帰還される点
から同様の現象が生じると容易に予測できる。
【0048】従って、本発明の主な目的は、上記の識別
誤りに伴う周波数オフセットキャンセルへの誤り伝達を
防止して、正しく周波数オフセットキャンセルを行う周
波数オフセットキャンセル回路を実現することである。
誤りに伴う周波数オフセットキャンセルへの誤り伝達を
防止して、正しく周波数オフセットキャンセルを行う周
波数オフセットキャンセル回路を実現することである。
【0049】本発明の他の目的は、上記目的を達成する
と同時に、無線受信機の周波数変換後のオフセットキャ
ンセル処理をデジタル信号処理回路で実施できるように
することである。
と同時に、無線受信機の周波数変換後のオフセットキャ
ンセル処理をデジタル信号処理回路で実施できるように
することである。
【0050】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のオフセットキャンセル回路では、図5のよ
うな、検波出力の位相を補正する方式をとり、かつΔθ
検出部をディジタルデータの中の確定されたデータに対
して行う構成とした。ディジタルデータの中の確定され
たデータとしては既知のデータ及び識別誤りの可能性の
あるデータで、後で識別誤りを検出して識別誤りのある
データを除いて正しく識別したデータとがある。
め、本発明のオフセットキャンセル回路では、図5のよ
うな、検波出力の位相を補正する方式をとり、かつΔθ
検出部をディジタルデータの中の確定されたデータに対
して行う構成とした。ディジタルデータの中の確定され
たデータとしては既知のデータ及び識別誤りの可能性の
あるデータで、後で識別誤りを検出して識別誤りのある
データを除いて正しく識別したデータとがある。
【0051】上記既知のデータとしては、オフセットキ
ャンセルのために送信ディジタルデータに付加されたト
レーニング信号、時分割多元接続(TDMA)方式のよ
うに複数のフレームを時分割で伝送する場合の各フレー
ムの先頭部に配置されるタイミング抽出用のプリアンブ
ル信号又はフレーム同期用のユニークワードの一部を使
用する場合がある。
ャンセルのために送信ディジタルデータに付加されたト
レーニング信号、時分割多元接続(TDMA)方式のよ
うに複数のフレームを時分割で伝送する場合の各フレー
ムの先頭部に配置されるタイミング抽出用のプリアンブ
ル信号又はフレーム同期用のユニークワードの一部を使
用する場合がある。
【0052】
【作用】識別点が既知のデータを用る場合の例として図
4において第1象限に本来の識別点がある時を考える。
雑音や周波数オフセットによって識別時に他の象限にあ
っても予め第1象限に本来の識別点があるはずと分かっ
ているため、正しい位相シフト量Δθを求めることがで
きる。図6を用いると|Δθ|>π/4であってもΔθ
が検出できる。これにより式(9)右辺第2項の誤差成
分を排除でき、正しいΔθが検出できる。Δθ検出エラ
ーがなくなると、Δθをn回測定して平均化を行うこと
でΔθ0が求められる。Δθ補正(又はΔf補正)後の
検波信号のΔθ確率分布はΔθ=0を中心とする正規分
布となり、次式で表される。
4において第1象限に本来の識別点がある時を考える。
雑音や周波数オフセットによって識別時に他の象限にあ
っても予め第1象限に本来の識別点があるはずと分かっ
ているため、正しい位相シフト量Δθを求めることがで
きる。図6を用いると|Δθ|>π/4であってもΔθ
が検出できる。これにより式(9)右辺第2項の誤差成
分を排除でき、正しいΔθが検出できる。Δθ検出エラ
ーがなくなると、Δθをn回測定して平均化を行うこと
でΔθ0が求められる。Δθ補正(又はΔf補正)後の
検波信号のΔθ確率分布はΔθ=0を中心とする正規分
布となり、次式で表される。
【0053】
【数17】
【0054】ここで、σcは前述の式(12)で表され
るものと同じである。
るものと同じである。
【0055】式(17)を用いてΔθキャンセル後の識
別誤り率(すなわちシンボルエラーレート:SER)を
求めると次式となる。
別誤り率(すなわちシンボルエラーレート:SER)を
求めると次式となる。
【0056】
【数18】
【0057】ここで、σscは前述の式(14)で表され
るものと同じである。
るものと同じである。
【0058】式(18)には周波数オフセットΔfに伴
う位相シフトΔθを含まない。これにより識別誤りを回
避することによってΔfの値に関係無くなることが分か
る。なお、|Δθ|<πの条件があることは自明であ
る。周波数オフセットキャンセル後のSERがΔθの測
定回数nに依存することが式(14)から分かる。同時
に式(14)から測定回数nを極めて多くすると周波数
オフセットΔfがない場合のSERに一致することも明
白である。Δθ測定回数nと周波数オフセットキャンセ
ル後のBERの関係の計算例を図9に示す。
う位相シフトΔθを含まない。これにより識別誤りを回
避することによってΔfの値に関係無くなることが分か
る。なお、|Δθ|<πの条件があることは自明であ
る。周波数オフセットキャンセル後のSERがΔθの測
定回数nに依存することが式(14)から分かる。同時
に式(14)から測定回数nを極めて多くすると周波数
オフセットΔfがない場合のSERに一致することも明
白である。Δθ測定回数nと周波数オフセットキャンセ
ル後のBERの関係の計算例を図9に示す。
【0059】識別誤りのある場合にもΔθ検出し、複数
回のΔθ測定時に対して識別誤りがなかったときのデー
タのみを用いる。すなわち後で識別誤りを検出してデー
タに対するΔθ測定値を廃棄して正しく識別したときの
みのΔθ測定値を使用するものでは、識別誤りの検出手
段を付加することで識別点が既知ではない場合への対応
ができる。識別誤りの検出手段については実施例に述べ
ることとし、ここではΔθ検出能力を説明する。識別誤
りが生じたときのΔθ測定値を除くことは図6において
|Δθ|<π/4となるデータのみを用いることに対応
する。これにより、図7に示した識別誤りに伴うΔθ検
出の折り返しがなくなる。但し、−π/4〜π/4の区
間平均を求めるため、既知のデータを用いるものとは異
なりΔθ検出の平均値はΔθ0とは若干の誤差を持つ。
しかし、図7(b)に示した従来方式と比較して、より
正確なΔθ検出が実行できる。
回のΔθ測定時に対して識別誤りがなかったときのデー
タのみを用いる。すなわち後で識別誤りを検出してデー
タに対するΔθ測定値を廃棄して正しく識別したときの
みのΔθ測定値を使用するものでは、識別誤りの検出手
段を付加することで識別点が既知ではない場合への対応
ができる。識別誤りの検出手段については実施例に述べ
ることとし、ここではΔθ検出能力を説明する。識別誤
りが生じたときのΔθ測定値を除くことは図6において
|Δθ|<π/4となるデータのみを用いることに対応
する。これにより、図7に示した識別誤りに伴うΔθ検
出の折り返しがなくなる。但し、−π/4〜π/4の区
間平均を求めるため、既知のデータを用いるものとは異
なりΔθ検出の平均値はΔθ0とは若干の誤差を持つ。
しかし、図7(b)に示した従来方式と比較して、より
正確なΔθ検出が実行できる。
【0060】
<実施例1>図1は本発明による周波数オフセットキャ
ンセル回路を用いた無線受信機の一実施例の機能ブロッ
ク図である。入力端子1に入力した受信信号は角度変調
されたディジタルデータである。受信信号を局部発振器
3のローカル信号を用いてミクサ2で周波数変換する。
周波数変換後の受信信号を検波器4で検波する。Δθ補
正値を加算器(補正部)11で加算することで周波数オ
フセットキャンセルを実行するが、初期状態ではΔθ補
正値の記憶手段10は初期化されている。記憶手段8の
照合データに対応する受信タイミングで位相検波出力θ
と照合データとして記憶したθ0を用いて検出部7で位
相差Δθを検出する。平均化、補正値決定部9では複数
回Δθを求め平均化しΔθ補正値を決定し、記憶手段1
0にΔθ補正値として記録する。位相補正部11でΔθ
補正値を位相検波出力に加算することで以降はΔθキャ
ンセル、すなわち周波数オフセットキャンセルが実行さ
れる。
ンセル回路を用いた無線受信機の一実施例の機能ブロッ
ク図である。入力端子1に入力した受信信号は角度変調
されたディジタルデータである。受信信号を局部発振器
3のローカル信号を用いてミクサ2で周波数変換する。
周波数変換後の受信信号を検波器4で検波する。Δθ補
正値を加算器(補正部)11で加算することで周波数オ
フセットキャンセルを実行するが、初期状態ではΔθ補
正値の記憶手段10は初期化されている。記憶手段8の
照合データに対応する受信タイミングで位相検波出力θ
と照合データとして記憶したθ0を用いて検出部7で位
相差Δθを検出する。平均化、補正値決定部9では複数
回Δθを求め平均化しΔθ補正値を決定し、記憶手段1
0にΔθ補正値として記録する。位相補正部11でΔθ
補正値を位相検波出力に加算することで以降はΔθキャ
ンセル、すなわち周波数オフセットキャンセルが実行さ
れる。
【0061】識別/復号部5は位相補正後の位相検波出
力に対して識別及び復号してディジタルデータを再生し
て出力端子6に出力する。制御部18は上記各機能部を
制御するもので、記憶手段8、10の書き込み、読み出
し、演算部7、9のタイミング設定、演算の指令等行
う。検波出力をA/D変換し、ディジタル回路で構成す
る。また、検出期7、補正値決定部9、制御部18はマ
イクロプロセッサ等の汎用信号処理回路で構成してもよ
い。Δθキャンセル動作の詳細は前述の通りであり、図
9に示した特性を持つ。
力に対して識別及び復号してディジタルデータを再生し
て出力端子6に出力する。制御部18は上記各機能部を
制御するもので、記憶手段8、10の書き込み、読み出
し、演算部7、9のタイミング設定、演算の指令等行
う。検波出力をA/D変換し、ディジタル回路で構成す
る。また、検出期7、補正値決定部9、制御部18はマ
イクロプロセッサ等の汎用信号処理回路で構成してもよ
い。Δθキャンセル動作の詳細は前述の通りであり、図
9に示した特性を持つ。
【0062】以下、ディジタルデータの具体的データフ
ォーマットを例に挙げて実施例の動作を説明する。図1
0は識別点が既知の信号としてトレーニング信号を用い
たデータフォーマットを示す。同図において、PRはタ
イミング抽出用のプリアンブル信号(以下PRと略
称)、UWはフレーム同期用のユニークワード(以下U
Wと略称)を、TSはトレーニング信号(以下TSと略
称)を、Dataは通信データを表している。例えばT
DMA(時分割多元接続)方式を用いた場合、先頭部に
PR、UWをもつ複数のフレームが時分割に伝送され
る。予めTSを準備して送受双方の無線機に記憶する。
上記実施例において、TSに対応する位相検波出力を参
照データとして用いてΔθの補正を行った後、通信デー
タDataを受信する。
ォーマットを例に挙げて実施例の動作を説明する。図1
0は識別点が既知の信号としてトレーニング信号を用い
たデータフォーマットを示す。同図において、PRはタ
イミング抽出用のプリアンブル信号(以下PRと略
称)、UWはフレーム同期用のユニークワード(以下U
Wと略称)を、TSはトレーニング信号(以下TSと略
称)を、Dataは通信データを表している。例えばT
DMA(時分割多元接続)方式を用いた場合、先頭部に
PR、UWをもつ複数のフレームが時分割に伝送され
る。予めTSを準備して送受双方の無線機に記憶する。
上記実施例において、TSに対応する位相検波出力を参
照データとして用いてΔθの補正を行った後、通信デー
タDataを受信する。
【0063】図10(a)はTDMA方式のフレーム毎
にTSを挿入してフレーム毎に周波数オフセットキャン
セルすなわち位相差Δθの補正を行う例であり、図11
にそのフローチャートを示す。各フレームの先頭受信時
に記憶手段10を初期化し(11−1)、TS受信タイ
ミングで照合データと位相検波出力を比較して位相差Δ
θを検出する(11−2)。検出した位相差Δθの平均
化を行った(11−3)後に、Δθ補正値を決定し(1
1−4)、Data受信時にΔθの補正を実施する(1
1−6)。従って、Data受信時には周波数オフセッ
トをキャンセルした信号が識別/復号部5に加えられ
る。ここでTSの挿入位置をPRあるいはUWの前に置
くことも考えられるが、同期が確立していないとTSの
正しい位置が検出できない点を考慮しなければならな
い。例えば、前回のフレームでの同期条件を記憶して当
該フレームでのTSの位置を予測する。
にTSを挿入してフレーム毎に周波数オフセットキャン
セルすなわち位相差Δθの補正を行う例であり、図11
にそのフローチャートを示す。各フレームの先頭受信時
に記憶手段10を初期化し(11−1)、TS受信タイ
ミングで照合データと位相検波出力を比較して位相差Δ
θを検出する(11−2)。検出した位相差Δθの平均
化を行った(11−3)後に、Δθ補正値を決定し(1
1−4)、Data受信時にΔθの補正を実施する(1
1−6)。従って、Data受信時には周波数オフセッ
トをキャンセルした信号が識別/復号部5に加えられ
る。ここでTSの挿入位置をPRあるいはUWの前に置
くことも考えられるが、同期が確立していないとTSの
正しい位置が検出できない点を考慮しなければならな
い。例えば、前回のフレームでの同期条件を記憶して当
該フレームでのTSの位置を予測する。
【0064】図10(b)は初期化のタイミングを変更
し、前回で求めたΔθ補正値をTS受信直前まで保持す
る方法である。これにより、PR、UWに対しても周波
数オフセットキャンセルを実施でき、受信周期が比較的
短くてフレーム間での周波数オフセット量の変動が小さ
い場合には有効である。図10(a)、(b)では、T
Sを全てのフレームに必要とするため、これによるオー
バーヘッドによって実行伝送効率が低下する欠点があ
る。実行伝送効率が低下を改善するため、図10(c)
のように複数フレーム毎にTSを挿入する。図10
(d)は、複数フレームに渡ってΔθ検出を行ってΔθ
補正値を微調する例である。
し、前回で求めたΔθ補正値をTS受信直前まで保持す
る方法である。これにより、PR、UWに対しても周波
数オフセットキャンセルを実施でき、受信周期が比較的
短くてフレーム間での周波数オフセット量の変動が小さ
い場合には有効である。図10(a)、(b)では、T
Sを全てのフレームに必要とするため、これによるオー
バーヘッドによって実行伝送効率が低下する欠点があ
る。実行伝送効率が低下を改善するため、図10(c)
のように複数フレーム毎にTSを挿入する。図10
(d)は、複数フレームに渡ってΔθ検出を行ってΔθ
補正値を微調する例である。
【0065】<実施例2>図12及び図13はそれぞれ
本発明による周波数オフセットキャンセル回路が採用さ
れた無線受信機の第2の実施例の機能ブロック図及びそ
の動作を示すフローチャートである。図において図1の
実施例と同一機能部については同じ番号を付し説明を省
く。また制御部18も省く(以下の実施例についても同
じ)。本実施例は図10(d)のように、複数フレーム
に渡ってΔθ検出を行ってΔθ補正値を微調する実施例
である。
本発明による周波数オフセットキャンセル回路が採用さ
れた無線受信機の第2の実施例の機能ブロック図及びそ
の動作を示すフローチャートである。図において図1の
実施例と同一機能部については同じ番号を付し説明を省
く。また制御部18も省く(以下の実施例についても同
じ)。本実施例は図10(d)のように、複数フレーム
に渡ってΔθ検出を行ってΔθ補正値を微調する実施例
である。
【0066】周波数オフセットキャンセル動作のスター
ト時に初期化を行い(13−2)、Δθ補正値記憶手段
10の内容をクリアする。図10(a)で説明した実施
例と同様に、TS受信時にΔθ検出部(13−4)、平
均化(13−5)とΔθ補正値決定(13−6)を行
う。1回目のフレームでは、記憶手段10のΔθ補正値
がクリア(13−2)されているため、加算部13での
加算は事実上ない。加算の結果をΔθ補正値として記憶
手段10に記憶し、図10(d)における最初のフレー
ムのDataに対してΔθ補正、すなわち周波数オフセ
ットキャンセルを行う(13−9)。次回以降のフレー
ムでは再び初期化しない限り、TS受信時に記憶装置1
0の記憶内容に応じたΔθ補正が既に実施される。従っ
て、Δθ検出部7でのΔθ検出はΔθ補正後の差分が検
出される。この結果を用いてΔθ補正値決定部9は平均
化を行い、Δθ補正値として記憶部10に加算部13で
加算することでフレーム毎にΔθ補正値の微調(13−
7)が行われる。これは式(12)、(14)における
nの値、すなわち平均化母数を増すことに相当し、より
精密な周波数オフセットキャンセルを行うことになる。
以上の実施例において、周波数オフセット量の時間的変
化とオフセットキャンセルの追従時間などを考慮してT
Sの挿入周期やTSの信号長、初期化周期を決定する必
要がある。
ト時に初期化を行い(13−2)、Δθ補正値記憶手段
10の内容をクリアする。図10(a)で説明した実施
例と同様に、TS受信時にΔθ検出部(13−4)、平
均化(13−5)とΔθ補正値決定(13−6)を行
う。1回目のフレームでは、記憶手段10のΔθ補正値
がクリア(13−2)されているため、加算部13での
加算は事実上ない。加算の結果をΔθ補正値として記憶
手段10に記憶し、図10(d)における最初のフレー
ムのDataに対してΔθ補正、すなわち周波数オフセ
ットキャンセルを行う(13−9)。次回以降のフレー
ムでは再び初期化しない限り、TS受信時に記憶装置1
0の記憶内容に応じたΔθ補正が既に実施される。従っ
て、Δθ検出部7でのΔθ検出はΔθ補正後の差分が検
出される。この結果を用いてΔθ補正値決定部9は平均
化を行い、Δθ補正値として記憶部10に加算部13で
加算することでフレーム毎にΔθ補正値の微調(13−
7)が行われる。これは式(12)、(14)における
nの値、すなわち平均化母数を増すことに相当し、より
精密な周波数オフセットキャンセルを行うことになる。
以上の実施例において、周波数オフセット量の時間的変
化とオフセットキャンセルの追従時間などを考慮してT
Sの挿入周期やTSの信号長、初期化周期を決定する必
要がある。
【0067】<実施例3>図14は、本発明によるオフ
セットキャンセル回路を用いた無線受信機の第3の実施
例の機能ブロック図である。本実施例は、図10
(b)、(c)とほぼ等価な動作をする。図1に示した
実施例と異なり、フィードフォワード型の構成である。
第1回目のフレームで記憶手段10のΔθ補正値をクリ
アする。TSを用いてΔθ補正値を決定後、Δθ補正値
を記憶してΔθ補正を開始する。次フレーム以後はこれ
を繰返し、TSによるΔθ補正値決定毎にΔθ補正値の
記憶内容を更新する。これにより、第2フレーム以後
は、前フレームでのΔθ補正値を保持することでPR、
UW、TSに対してもΔθ補正を実施できる。
セットキャンセル回路を用いた無線受信機の第3の実施
例の機能ブロック図である。本実施例は、図10
(b)、(c)とほぼ等価な動作をする。図1に示した
実施例と異なり、フィードフォワード型の構成である。
第1回目のフレームで記憶手段10のΔθ補正値をクリ
アする。TSを用いてΔθ補正値を決定後、Δθ補正値
を記憶してΔθ補正を開始する。次フレーム以後はこれ
を繰返し、TSによるΔθ補正値決定毎にΔθ補正値の
記憶内容を更新する。これにより、第2フレーム以後
は、前フレームでのΔθ補正値を保持することでPR、
UW、TSに対してもΔθ補正を実施できる。
【0068】TSを用いず既存のフレーム構造を活用し
て、周波数オフセットキャンセルによる実行伝送効率の
低下を防止する実施例を以下に示す。図15はプリアン
ブル信号PRを利用した実施例のデータフォーマットを
示す。図15(a)は図1の周波数オフセットキャンセ
ル回路で、図15(b)に示した実施例は図12の周波
数オフセットキャンセル回路でそれぞれ位相補正を実行
できる。基本動作は前述のTSを用いる実施例と同様で
あり、トレーニング信号としてPRを用いることで、周
波数オフセットキャンセルを目的とした付加信号TSが
不要となる。PR前半部でタイミング抽出した後にΔθ
の評価と補正を行うことで周波数オフセットキャンセル
を行う。通常のシステムではPRは固定データパタンで
あり、容易にトレーニング信号として使用できる。条件
として、タイミング抽出後にΔθの評価を行う余裕があ
るPRの信号長が必要である。PRの信号長が比較的短
い場合には図15(b)に示した複数フレームに渡るΔ
θの評価と補正を行うことで対処できる。これは前述の
ように、複数フレームにわたってΔθの評価を行うこと
で、式(12)、(14)におけるnの値、すなわち平
均化の母数を増すことによる精度向上を活用する。
て、周波数オフセットキャンセルによる実行伝送効率の
低下を防止する実施例を以下に示す。図15はプリアン
ブル信号PRを利用した実施例のデータフォーマットを
示す。図15(a)は図1の周波数オフセットキャンセ
ル回路で、図15(b)に示した実施例は図12の周波
数オフセットキャンセル回路でそれぞれ位相補正を実行
できる。基本動作は前述のTSを用いる実施例と同様で
あり、トレーニング信号としてPRを用いることで、周
波数オフセットキャンセルを目的とした付加信号TSが
不要となる。PR前半部でタイミング抽出した後にΔθ
の評価と補正を行うことで周波数オフセットキャンセル
を行う。通常のシステムではPRは固定データパタンで
あり、容易にトレーニング信号として使用できる。条件
として、タイミング抽出後にΔθの評価を行う余裕があ
るPRの信号長が必要である。PRの信号長が比較的短
い場合には図15(b)に示した複数フレームに渡るΔ
θの評価と補正を行うことで対処できる。これは前述の
ように、複数フレームにわたってΔθの評価を行うこと
で、式(12)、(14)におけるnの値、すなわち平
均化の母数を増すことによる精度向上を活用する。
【0069】図15(a)に示した実施例とほぼ等価な
動作を図14のフィードフォワード型オフセットキャン
セル回路で実行可能である。スタート時のみ初期化を行
い、次フレームのPR受信時には、Δθ検出を実行する
とともに前フレームで決定したΔθ補正を実施する。
動作を図14のフィードフォワード型オフセットキャン
セル回路で実行可能である。スタート時のみ初期化を行
い、次フレームのPR受信時には、Δθ検出を実行する
とともに前フレームで決定したΔθ補正を実施する。
【0070】図16は、UWを利用した実施例のデータ
フォーマット例を示す。システムで予め定められたUW
の照合を行い全データが一致するタイミングを基本とし
てフレーム同期を行う。なお、UW内で複数のビット誤
りを許容する場合もあり、システム仕様に依存してい
る。
フォーマット例を示す。システムで予め定められたUW
の照合を行い全データが一致するタイミングを基本とし
てフレーム同期を行う。なお、UW内で複数のビット誤
りを許容する場合もあり、システム仕様に依存してい
る。
【0071】<実施例4>図17及び図18はそれぞれ
本発明による周波数オフセットキャンセル回路を使用し
た無線受信機の第4の実施例の機能ブロック図及びその
動作を示すフローチャートである。本実施例は図16の
データフォーマットを利用する。初期化(18−1)
後、UWが受信されると予想されるタイミングにマージ
ンを与えて複数シンボルに渡って位相検波出力を記憶部
14に期臆する(18−2)。この時点ではΔθの補正
は行っていない。UWを捕捉した時点でフレーム同期が
確立する。フレーム同期確立によって、記憶した位相検
波出力におけるUWのスタート点が判明する(18−
3)。そこで、記憶部14に記憶した位相検波出力とU
Wの全体又は一部に対応する識別点から、複数シンボル
に渡るΔθ検出を検出部7で行い(18−4)、平均化
(18−5)とΔθ補正値決定(18−6)を補正値決
定部9で行う。これを記憶手段10に記憶し(18−
8)、補正部11で当該スロットのUW以後の受信信号
に対するΔθ補正(18−9)すなわち周波数オフセッ
トキャンセルを行う。なお、UW直後に通信データが受
信される場合が多く、Δθ補正値を決定に要する処理時
間を考慮してUWの一部を利用するのが現実的である。
図16(a)はフレーム毎に上記処理を実施する方法で
あり、図16(b)は複数フレームに渡って微調を繰り
返す方法である。なお、図16(b)の場合は、各フレ
ームにおいて更新すべきかの判定(18−10)、初期
化すべきかの判定(18−11)及び加算部13による
微調整(18−7)のステップが加わる。いずれの場合
もUW信号を確認できずにフレーム同期確立ができなか
った時には、Δθ検出(18−4)を見合わせる必要が
ある。
本発明による周波数オフセットキャンセル回路を使用し
た無線受信機の第4の実施例の機能ブロック図及びその
動作を示すフローチャートである。本実施例は図16の
データフォーマットを利用する。初期化(18−1)
後、UWが受信されると予想されるタイミングにマージ
ンを与えて複数シンボルに渡って位相検波出力を記憶部
14に期臆する(18−2)。この時点ではΔθの補正
は行っていない。UWを捕捉した時点でフレーム同期が
確立する。フレーム同期確立によって、記憶した位相検
波出力におけるUWのスタート点が判明する(18−
3)。そこで、記憶部14に記憶した位相検波出力とU
Wの全体又は一部に対応する識別点から、複数シンボル
に渡るΔθ検出を検出部7で行い(18−4)、平均化
(18−5)とΔθ補正値決定(18−6)を補正値決
定部9で行う。これを記憶手段10に記憶し(18−
8)、補正部11で当該スロットのUW以後の受信信号
に対するΔθ補正(18−9)すなわち周波数オフセッ
トキャンセルを行う。なお、UW直後に通信データが受
信される場合が多く、Δθ補正値を決定に要する処理時
間を考慮してUWの一部を利用するのが現実的である。
図16(a)はフレーム毎に上記処理を実施する方法で
あり、図16(b)は複数フレームに渡って微調を繰り
返す方法である。なお、図16(b)の場合は、各フレ
ームにおいて更新すべきかの判定(18−10)、初期
化すべきかの判定(18−11)及び加算部13による
微調整(18−7)のステップが加わる。いずれの場合
もUW信号を確認できずにフレーム同期確立ができなか
った時には、Δθ検出(18−4)を見合わせる必要が
ある。
【0072】<実施例5>図19は本発明による周波数
オフセットキャンセル回路を使用した無線受信機の第5
の実施例の機能ブロック図を示す。本実施例は、フレー
ム構成が固定のシステムでは、一旦フレーム同期が確立
すると次フレームのUWの位置が推定できること利用
し、フレーム同期後に次フレームのUW受信タイミング
を予測し、予測したタイミングでΔθ検出し、平均値と
Δθ補正値を決定する。このまま利用すると、予測した
タイミングが誤っていると受信データと照合データの位
置にずれが生じた時、求めたΔθ補正値に意味がないこ
とは明らかである。当該フレームでフレーム同期が維持
できた時に、予想したタイミングでUWを受信したか否
かを確認し、求めたΔθ補正値を利用可能か否かを判定
する判定部15をΔθ補正値決定部9の出力側に設け
る。そして、予測したタイミングでUWを受信した時の
みΔθ補正及び微調を実行する。
オフセットキャンセル回路を使用した無線受信機の第5
の実施例の機能ブロック図を示す。本実施例は、フレー
ム構成が固定のシステムでは、一旦フレーム同期が確立
すると次フレームのUWの位置が推定できること利用
し、フレーム同期後に次フレームのUW受信タイミング
を予測し、予測したタイミングでΔθ検出し、平均値と
Δθ補正値を決定する。このまま利用すると、予測した
タイミングが誤っていると受信データと照合データの位
置にずれが生じた時、求めたΔθ補正値に意味がないこ
とは明らかである。当該フレームでフレーム同期が維持
できた時に、予想したタイミングでUWを受信したか否
かを確認し、求めたΔθ補正値を利用可能か否かを判定
する判定部15をΔθ補正値決定部9の出力側に設け
る。そして、予測したタイミングでUWを受信した時の
みΔθ補正及び微調を実行する。
【0073】<実施例6>図20は本発明による周波数
オフセットキャンセル回路を使用した無線受信機の第6
の実施例の機能ブロック図を示す。本実施例は、UWを
用いた他の実施例で、セレクタ16を制御してフレーム
同期前は図17の回路と同じ動作を行い、フレーム同期
後に図19の回路と同じ動作を行う。
オフセットキャンセル回路を使用した無線受信機の第6
の実施例の機能ブロック図を示す。本実施例は、UWを
用いた他の実施例で、セレクタ16を制御してフレーム
同期前は図17の回路と同じ動作を行い、フレーム同期
後に図19の回路と同じ動作を行う。
【0074】<実施例7>図21は本発明による周波数
オフセットキャンセル回路を使用した無線受信機の第7
の実施例の機能ブロック図を示す。本実施例は、UWを
用いた位相検波出力を一旦記憶するもので、フィードフ
ォワード型の構成でフレーム毎にΔθ補正値を更新し、
かつPR及びUWの周波数オフセットキャンセルを実行
できる。前フレームで検出したΔθ補正値を当該フレー
ムでのΔθ補正値決定直前まで保持する。
オフセットキャンセル回路を使用した無線受信機の第7
の実施例の機能ブロック図を示す。本実施例は、UWを
用いた位相検波出力を一旦記憶するもので、フィードフ
ォワード型の構成でフレーム毎にΔθ補正値を更新し、
かつPR及びUWの周波数オフセットキャンセルを実行
できる。前フレームで検出したΔθ補正値を当該フレー
ムでのΔθ補正値決定直前まで保持する。
【0075】<実施例8>図22は本発明による周波数
オフセットキャンセル回路を使用した無線受信機の第8
の実施例の機能ブロック図を示す。本実施例は、UWを
用いたUW受信タイミングを予測する他の実施例で、フ
ィードフォワード型の構成でフレーム毎にΔθ補正値を
更新し、かつPR及びUWの周波数オフセットキャンセ
ルを行う。前フレームで検出したΔθ補正値を当該フレ
ームでのΔθ補正値決定直前まで保持する。図21、2
2いずれの実施例も初期化は基本的に周波数オフセット
キャンセルのスタート時に行う。
オフセットキャンセル回路を使用した無線受信機の第8
の実施例の機能ブロック図を示す。本実施例は、UWを
用いたUW受信タイミングを予測する他の実施例で、フ
ィードフォワード型の構成でフレーム毎にΔθ補正値を
更新し、かつPR及びUWの周波数オフセットキャンセ
ルを行う。前フレームで検出したΔθ補正値を当該フレ
ームでのΔθ補正値決定直前まで保持する。図21、2
2いずれの実施例も初期化は基本的に周波数オフセット
キャンセルのスタート時に行う。
【0076】<実施例9>図23、図24及び図25は
それぞれ本発明による周波数オフセットキャンセル回路
を使用した無線受信機の第9の実施例の機能ブロック
図、それに使用されるデータフォーマット図及びフロー
チャート図を示す。本実施例は、通信データDataの
識別誤りを検出してΔθ補正を行うか否かを判断し、周
波数オフセットキャンセルを行うものである。図24の
データフォーマット図において、通信データDataに
誤り検出符号(ED)を付加する。フレーム内のDat
aに誤りがなければEDによって確認される。図23に
おいて、Δθ補正値決定部9の出力側に判定部15を設
け、受信誤りが無い、すなわち識別誤りが無いと時のみ
Dataを用いたΔθ補正値決定部9の出力を選択す
る。すなわち当該フレームのDataの誤りの有無よっ
て、求めたΔθ補正値の使用を判定15する。前述のP
RやUWを使用するものと比較してフレーム内のDat
aのデータ量は一般的に多いため、短時間で多くのサン
プルに対する評価が実行でき、図9に示したように多数
のデータによるΔθ補正値に関する収束時間の短縮がで
きる。
それぞれ本発明による周波数オフセットキャンセル回路
を使用した無線受信機の第9の実施例の機能ブロック
図、それに使用されるデータフォーマット図及びフロー
チャート図を示す。本実施例は、通信データDataの
識別誤りを検出してΔθ補正を行うか否かを判断し、周
波数オフセットキャンセルを行うものである。図24の
データフォーマット図において、通信データDataに
誤り検出符号(ED)を付加する。フレーム内のDat
aに誤りがなければEDによって確認される。図23に
おいて、Δθ補正値決定部9の出力側に判定部15を設
け、受信誤りが無い、すなわち識別誤りが無いと時のみ
Dataを用いたΔθ補正値決定部9の出力を選択す
る。すなわち当該フレームのDataの誤りの有無よっ
て、求めたΔθ補正値の使用を判定15する。前述のP
RやUWを使用するものと比較してフレーム内のDat
aのデータ量は一般的に多いため、短時間で多くのサン
プルに対する評価が実行でき、図9に示したように多数
のデータによるΔθ補正値に関する収束時間の短縮がで
きる。
【0077】<実施例10>図26は本発明による周波
数オフセットキャンセル回路を使用した無線受信機の第
10の実施例の機能ブロック図を示す。本実施例もDa
taを利用するもので、フィードフォワード型に構成し
たものである。本実施例は、識別誤りが無い時に図21
の回路においてΔθ補正値の微調の代わりに更新を行
う。当該フレームで識別誤りが発生した場合には、前フ
レームのΔθ補正値を保持してそのまま記憶する。
数オフセットキャンセル回路を使用した無線受信機の第
10の実施例の機能ブロック図を示す。本実施例もDa
taを利用するもので、フィードフォワード型に構成し
たものである。本実施例は、識別誤りが無い時に図21
の回路においてΔθ補正値の微調の代わりに更新を行
う。当該フレームで識別誤りが発生した場合には、前フ
レームのΔθ補正値を保持してそのまま記憶する。
【0078】以上示した実施例の組合せた実施例を次に
示す。実効伝送速度の観点からは、PR、UW、TS等
の付加信号を低減することが望ましい。現実のシステム
において、初期同期に多くの付加データを与え、同期後
の定常状態では同期保持に必要最小限の付加データを残
したデータフォーマットに変更する方法が取られる場合
が多い。時間的にフレーム構成が変化する場合の実施例
に関するデータフォーマット例を図27に示す。図27
のデータフォーマットでは、PR信号を同期前後で変更
する場合の実施例を示している。図27(a)は周波数
オフセットキャンセルにPRとUWを併用した例を示
す。これを実行する受信機の基本的な機能ブロックは図
19又は図20となる。タイミング抽出時でPRが長い
時は、PRを用いてΔθ補正値を求めてΔθ補正を開始
する。その同一フレーム内でUWを用いてΔθ補正値を
微調する。この結果として短時間でΔθ補正すなわち周
波数オフセットキャンセルの精度を高めることができ
る。タイミング抽出が確立するとタイミング保持に必要
なPR長を短縮してDataを増す。この状態に入る
と、UWのみを用いてΔθ補正値の微調を繰り返す。こ
れを実行する受信機の基本的な機能ブロック図は図1
7、19、20のものと同様である。PRとUWのいず
れを使用するかの状況に応じて、記憶手段8の照合デー
タの切替え、判定部15やセレクタ16を制御すること
で達成できる。
示す。実効伝送速度の観点からは、PR、UW、TS等
の付加信号を低減することが望ましい。現実のシステム
において、初期同期に多くの付加データを与え、同期後
の定常状態では同期保持に必要最小限の付加データを残
したデータフォーマットに変更する方法が取られる場合
が多い。時間的にフレーム構成が変化する場合の実施例
に関するデータフォーマット例を図27に示す。図27
のデータフォーマットでは、PR信号を同期前後で変更
する場合の実施例を示している。図27(a)は周波数
オフセットキャンセルにPRとUWを併用した例を示
す。これを実行する受信機の基本的な機能ブロックは図
19又は図20となる。タイミング抽出時でPRが長い
時は、PRを用いてΔθ補正値を求めてΔθ補正を開始
する。その同一フレーム内でUWを用いてΔθ補正値を
微調する。この結果として短時間でΔθ補正すなわち周
波数オフセットキャンセルの精度を高めることができ
る。タイミング抽出が確立するとタイミング保持に必要
なPR長を短縮してDataを増す。この状態に入る
と、UWのみを用いてΔθ補正値の微調を繰り返す。こ
れを実行する受信機の基本的な機能ブロック図は図1
7、19、20のものと同様である。PRとUWのいず
れを使用するかの状況に応じて、記憶手段8の照合デー
タの切替え、判定部15やセレクタ16を制御すること
で達成できる。
【0079】<実施例11>図28は本発明による周波
数オフセットキャンセル回路を使用した無線受信機の第
11の実施例の機能ブロック図を示す。本実施例は、図
27(b)に示すPRとDataを併用したデータフォ
ーマットを用い、初期状態ではセレクタ17を制御して
初めにPRを用いてΔθ補正値を求めてΔθ補正を行
い、次に同一フレーム内でDataを用いてΔθ補正値
の微調を実行する。すなわちタイミング抽出が確立して
定常状態に入ると、セレクタ17を制御してDataを
用いたΔθ補正値の微調を繰り返す。
数オフセットキャンセル回路を使用した無線受信機の第
11の実施例の機能ブロック図を示す。本実施例は、図
27(b)に示すPRとDataを併用したデータフォ
ーマットを用い、初期状態ではセレクタ17を制御して
初めにPRを用いてΔθ補正値を求めてΔθ補正を行
い、次に同一フレーム内でDataを用いてΔθ補正値
の微調を実行する。すなわちタイミング抽出が確立して
定常状態に入ると、セレクタ17を制御してDataを
用いたΔθ補正値の微調を繰り返す。
【0080】<実施例12>図29及び図30はそれぞ
れ本発明による周波数オフセットキャンセル回路を使用
した無線受信機の第12の実施例に使用されるデータフ
ォーマット図及び無線受信機の機能ブロック図を示す。
本実施例は本発明の周波数オフセットキャンセル回路と
図5に示した従来例としてフィードフォワード方式の周
波数オフセットキャンセル回路とを併用するものであ
る。識別誤りが発生すると従来例ではΔθ補正値に定常
的な誤差が生じることを前述した。しかし、識別誤りの
発生頻度が低ければ定常誤差が少ないことも既に述べ
た。ここまで述べた実施例を用いることでΔθ補正を実
行した後の位相検波信号に関する識別誤りが低減できる
ことから、Δθ補正後の位相検波信号に対して従来のフ
ィードフォワード方式を適用可能となる。前述の各実施
例においては、各フレームの先頭部の位相検波信号から
求めたΔθ補正値、あるいは前回までのフレームで求め
たΔθ補正値を使用している。従って、フレーム内での
周波数オフセット変動量が大きいと追従できない場合が
起こりうる。フレーム内のData受信中に従来例とし
て示したフィードフォワード方式を用い、比較的短いデ
ータ数でΔθ補正の微調を実行することで周波数オフセ
ット変動に対応することができる。
れ本発明による周波数オフセットキャンセル回路を使用
した無線受信機の第12の実施例に使用されるデータフ
ォーマット図及び無線受信機の機能ブロック図を示す。
本実施例は本発明の周波数オフセットキャンセル回路と
図5に示した従来例としてフィードフォワード方式の周
波数オフセットキャンセル回路とを併用するものであ
る。識別誤りが発生すると従来例ではΔθ補正値に定常
的な誤差が生じることを前述した。しかし、識別誤りの
発生頻度が低ければ定常誤差が少ないことも既に述べ
た。ここまで述べた実施例を用いることでΔθ補正を実
行した後の位相検波信号に関する識別誤りが低減できる
ことから、Δθ補正後の位相検波信号に対して従来のフ
ィードフォワード方式を適用可能となる。前述の各実施
例においては、各フレームの先頭部の位相検波信号から
求めたΔθ補正値、あるいは前回までのフレームで求め
たΔθ補正値を使用している。従って、フレーム内での
周波数オフセット変動量が大きいと追従できない場合が
起こりうる。フレーム内のData受信中に従来例とし
て示したフィードフォワード方式を用い、比較的短いデ
ータ数でΔθ補正の微調を実行することで周波数オフセ
ット変動に対応することができる。
【0081】以上う本発明の本実施例について述べた
が、本発明は上記実施例に限定されるものでない。ま
た、実施例の組合せに関しては、個々に示した以外にも
複数ありうることは明白であり、個々の基本構成例の特
性は前述の通りであるので説明を省く。
が、本発明は上記実施例に限定されるものでない。ま
た、実施例の組合せに関しては、個々に示した以外にも
複数ありうることは明白であり、個々の基本構成例の特
性は前述の通りであるので説明を省く。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、周波数オフセットに伴
う位相検波出力の位相シフト量の評価に際して、識別誤
りを考慮して実行するため、周波数オフセットキャンセ
ル能力を高める効果がある。本発明では位相検波出力に
対する位相シフト量の補正で等価的に周波数オフセット
キャンセル行う。対象とする位相検波出力の信号周波数
が無線周波数帯とは異なり比較的低周波であることか
ら、ディジタル化による集積化に適し、装置の小型化へ
の効果がある。
う位相検波出力の位相シフト量の評価に際して、識別誤
りを考慮して実行するため、周波数オフセットキャンセ
ル能力を高める効果がある。本発明では位相検波出力に
対する位相シフト量の補正で等価的に周波数オフセット
キャンセル行う。対象とする位相検波出力の信号周波数
が無線周波数帯とは異なり比較的低周波であることか
ら、ディジタル化による集積化に適し、装置の小型化へ
の効果がある。
【図1】本発明による周波数オフセットキャンセル回路
を用いた無線受信機の第1の実施例の機能ブロック図
を用いた無線受信機の第1の実施例の機能ブロック図
【図2】従来の無線受信機の機能ブロック図
【図3】従来の周波数オフセットキャンセル回路をもつ
無線受信機の機能ブロック図
無線受信機の機能ブロック図
【図4】QPSK位相検波出力コンスタレーション図
【図5】従来の周波数オフセットキャンセル回路をもつ
無線受信機の機能ブロック図
無線受信機の機能ブロック図
【図6】位相差Δθの確率密度分布図
【図7】識別誤り発生時のΔθ測定値の確率密度分布図
【図8】従来技術の問題を説明するための周波数オフセ
ット対BER特性図
ット対BER特性図
【図9】本発明によるΔθ測定回数対BER特性図
【図10】本発明の周波数オフセットキャンセル回路の
実施例に使用されるトレーニング信号(TS)を用いた
データフォーマット図
実施例に使用されるトレーニング信号(TS)を用いた
データフォーマット図
【図11】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第1の実施例の動作を示すフロー
チャート
路をもつ無線受信機の第1の実施例の動作を示すフロー
チャート
【図12】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第2の実施例の機能ブロック図
路をもつ無線受信機の第2の実施例の機能ブロック図
【図13】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第2の実施例の動作を示すフロー
チャート
路をもつ無線受信機の第2の実施例の動作を示すフロー
チャート
【図14】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第3の実施例の機能ブロック図
路をもつ無線受信機の第3の実施例の機能ブロック図
【図15】本発明の周波数オフセットキャンセル回路を
もつ実施例に使用されるプリアンブル(PR)を用いた
データフォーマット図
もつ実施例に使用されるプリアンブル(PR)を用いた
データフォーマット図
【図16】ユニークワード(UW)を用いた周波数オフ
セットキャンセル回路をもつ実施例のデータフォーマッ
ト図
セットキャンセル回路をもつ実施例のデータフォーマッ
ト図
【図17】発明による周波数オフセットキャンセル回路
をもつ無線受信機の第4の実施例の機能ブロック図
をもつ無線受信機の第4の実施例の機能ブロック図
【図18】発明による周波数オフセットキャンセル回路
をもつ無線受信機の第4の実施例の動作を示すフローチ
ャート
をもつ無線受信機の第4の実施例の動作を示すフローチ
ャート
【図19】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第5の実施例の機能ブロック図
路をもつ無線受信機の第5の実施例の機能ブロック図
【図20】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第6の実施例の機能ブロック図
路をもつ無線受信機の第6の実施例の機能ブロック図
【図21】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第7の実施例の機能ブロック図
路をもつ無線受信機の第7の実施例の機能ブロック図
【図22】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第8の実施例の機能ブロック図
路をもつ無線受信機の第8の実施例の機能ブロック図
【図23】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第9の実施例の機能ブロック図
路をもつ無線受信機の第9の実施例の機能ブロック図
【図24】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第9の実施例に使用されるデータ
フォーマット図
路をもつ無線受信機の第9の実施例に使用されるデータ
フォーマット図
【図25】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第9の実施例のフローチャート
路をもつ無線受信機の第9の実施例のフローチャート
【図26】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第10の実施例の機能ブロック図
路をもつ無線受信機の第10の実施例の機能ブロック図
【図27】時間的にフレーム構成が変化する場合の実施
例に関するデータフォーマット
例に関するデータフォーマット
【図28】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第11の実施例の機能ブロック図
路をもつ無線受信機の第11の実施例の機能ブロック図
【図29】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第12の実施例に使用されるデー
タフォーマット図
路をもつ無線受信機の第12の実施例に使用されるデー
タフォーマット図
【図30】本発明による周波数オフセットキャンセル回
路をもつ無線受信機の第12の実施例の機能ブロック図
路をもつ無線受信機の第12の実施例の機能ブロック図
1:入力端子 2:ミクサ 3:局部発振器 4:位相検波器 5:識別/復号器 6:出力端子 7、7a、7b:Δθ(位相シフト量)検出部 8:照合データ記憶手段 9、9a、9b:平均化/Δθ補正値決定部 10、10a、10b:Δθ補正値記憶手段 11、11a、11b:加算(Δθ補正)部 12:周波数制御部 13:加算(Δθ補正値微調)部 14:θ(位相検波出力)記憶手段 15:判定 16、17:セレクタ 18:制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 信田 仁 東京都羽村市神明台二丁目1番1号 国際 電気株式会社羽村工場内 (72)発明者 名古屋 喜則 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 赤塚 邦昭 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 濱田 克徳 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内
Claims (21)
- 【請求項1】ディジタルデータを角度変調した信号を位
相検波する検波器と、上記検波器の出力の周波数オフセ
ットを除いた信号を識別し上記ディジタルデータを復号
する識別/復号器をもつ無線受信機の周波数オフセット
キャンセル回路であって、上記ディジタルデータの中の
確定された特定のデータに対する位相情報を前もって参
照データとして保持する第1の記憶手段と、上記検波器
の出力と上記参照データとの位相差を検出する位相差検
出部と、上記位相差を複数データに渡って平均化して位
相補正値を決定する補正値決定部と、上記位相補正値を
記憶する第2の記憶手段と、上記第2の記憶手段に記憶
された位相補正値を用いて上記検波器の出力の位相補正
を行う位相補正部を持つことを特徴とする周波数オフセ
ットキャンセル回路。 - 【請求項2】請求項1に記載の周波数オフセットキャン
セル回路において、上記ディジタルデータの中の確定さ
れた特定のデータが、オフセットキャンセルのために付
加されたトレーニング信号であることを特徴とする周波
数オフセットキャンセル回路。 - 【請求項3】請求項2に記載の周波数オフセットキャン
セル回路において、上記ディジタルデータが複数のフレ
ームに時間的に分割された信号であり、各受信フレーム
の各先頭部で上記第2の記憶手段の記憶内容をゼロに初
期化し、上記トレーニング信号に対応する位相検波出力
から上記位相補正値を決定して上記第2の記憶手段に記
憶し、上記位相補正部が当該フレーム内で上記トレーニ
ング信号以後に受信した位相検波出力に対する位相補正
を行うように上記第2の記憶手段、上記補正値決定部及
び上記位相補正部を駆動する制御部を設けたことを特徴
とする周波数オフセットキャンセル回路。 - 【請求項4】請求項2に記載の周波数オフセットキャン
セル回路において、上記ディジタルデータが複数のフレ
ームに時間的に分割された信号であり、受信フレームの
トレーニング信号直前に上記第2の記憶手段の記憶内容
をゼロに初期化し、上記トレーニング信号に対応する位
相検波出力から上記位相補正値を決定して上記第2の記
憶手段に記憶し、上記位相補正部が当該フレーム内で上
記トレーニング信号以後に受信した位相検波出力に対す
る位相補正を実行するとともに上記第2の記憶手段の記
憶内容を次フレームまで維持し、次フレームで上記トレ
ーニング信号直前で上記第2の記憶手段の記憶内容をゼ
ロに初期化するまで、受信した位相検波出力に対する位
相補正部を実行するように上記第2の記憶手段、上記補
正値決定部及び上記位相補正部を駆動する制御部を設け
たことを特徴とする周波数オフセットキャンセル回路。 - 【請求項5】請求項2に記載の周波数オフセットキャン
セル回路において、上記ディジタルデータが複数のフレ
ームに時間的に分割された信号であり、予め設定した周
期で上記第2の記憶手段の記憶内容をゼロに初期化し、
上記第2の記憶手段の記憶内容をゼロに初期化したフレ
ーム内の上記トレーニング信号に対応する位相検波出力
から上記位相補正値を決定して上記第2の記憶手段に記
憶し、当該フレーム内の上記トレーニング信号以後から
上記第2の記憶手段の記憶内容を次にゼロに初期化する
まで、受信した位相検波出力に対する位相補正を実行す
るように上記第2の記憶手段、上記補正値決定部及び上
記位相補正部を駆動する制御部を設けたことを特徴とす
る周波数オフセットキャンセル回路。 - 【請求項6】請求項2記載の周波数オフセットキャンセ
ル回路において、上記ディジタルデータが複数のフレー
ムに時間的に分割された信号であり、予め設定した周期
で上記第2の記憶手段の記憶内容をゼロに初期化し、上
記第2の記憶手段の記憶内容をゼロに初期化したフレー
ム内の上記トレーニング信号に対応する位相検波出力か
ら上記位相補正値を決定して上記第2の記憶手段に記憶
し、当該フレーム内の上記トレーニング信号以後に受信
した位相検波出力に対する位相補正を実行するとともに
上記第2の記憶手段の記憶内容を次フレームまで維持
し、次フレーム以後は上記第2の記憶手段の記憶内容に
よる位相補正を実施した後の位相検波出力に対してフレ
ーム内の上記トレーニング信号に対応する位相検波出力
から位相補正値を決定して上記第2の記憶手段の記憶内
容を微調するように上記第2の記憶手段、上記補正値決
定部及び上記位相補正部を駆動する制御部を設けたこと
を特徴とする周波数オフセットキャンセル回路。 - 【請求項7】請求項1に記載の周波数オフセットキャン
セル回路において、上記ディジタルデータの中の確定さ
れた特定のデータがタイミング抽出用プリアンブル信号
の少なくとも一部であることを特徴とする周波数オフセ
ットキャンセル回路。 - 【請求項8】請求項7に記載の周波数オフセットキャン
セル回路において、上記ディジタルデータが先頭部に上
記プリアンブル信号をもつ複数のフレームが時間的に分
割された信号であり、上記複数のフレームの各先頭部で
上記第2の記憶手段の記憶内容をゼロに初期化し、上記
プリアンブル信号に対応する位相検波出力から上記位相
補正値を決定して上記第2の記憶手段に記憶し、当該フ
レーム内で上記プリアンブル信号以後に受信した位相検
波出力に対する位相補正を実行するように上記第2の記
憶手段、上記補正値決定部及び位相補正部を駆動する制
御部を設けたことを特徴とする周波数オフセットキャン
セル回路。 - 【請求項9】請求項7に記載の周波数オフセットキャン
セル回路において、上記ディジタルデータが先頭部に上
記プリアンブル信号をもつ複数のフレームが時間的に分
割された信号であり、予め設定した周期で上記第2の記
憶手段の記憶内容をゼロに初期化し、上記第2の記憶手
段の記憶内容をゼロに初期化したフレーム内の上記プリ
アンブル信号に対応する位相検波出力から上記位相補正
値を決定して上記第2の記憶手段に記憶し、当該フレー
ム内の上記プリアンブル信号以後から上記第2の記憶手
段の記憶内容を次にゼロに初期化するまで、受信した位
相検波出力に対する位相補正を実行するように上記第2
の記憶手段、上記補正値決定部及び上記位相補正部を駆
動する制御部を設けたことを特徴とする周波数オフセッ
トキャンセル回路。 - 【請求項10】請求項7に記載の周波数オフセットキャ
ンセル回路において、上記ディジタルデータが先頭部に
上記プリアンブル信号をもつ複数のフレームが時間的に
分割された信号であり、予め設定した周期で上記第2の
記憶手段の記憶内容をゼロに初期化し、上記第2の記憶
手段の記憶内容をゼロに初期化したフレーム内の上記プ
リアンブル信号に対応する位相検波出力から上記位相補
正値を決定して上記第2の記憶手段に記憶し、当該フレ
ーム内の上記プリアンブル信号以後に受信した位相検波
出力に対する位相補正を実行するとともに上記第2の記
憶手段の記憶内容を次フレームまで維持し、次フレーム
以後は上記第2の記憶手段の記憶内容による位相補正を
実施した後の位相検波出力に対してフレーム内の上記プ
リアンブル信号に対応する位相検波出力から位相補正値
を決定して上記第2の記憶手段の記憶内容を微調するよ
うに上記第2の記憶手段、上記補正値決定部及び上記位
相補正部を駆動する制御部を設けたことを特徴とする周
波数オフセットキャンセル回路。 - 【請求項11】ディジタルデータを角度変調した信号を
位相検波する検波器と、上記検波器の出力の周波数オフ
セットを除いた信号を識別し上記ディジタルデータを復
号する識別/復号器をもつ無線受信機の周波数オフセッ
トキャンセル回路であって、上記ディジタルデータがフ
レーム同期用ユニークワード信号をもち、上記ユニーク
ワード信号の少なくとも一部に対応する位相検波出力を
参照データとして記憶する第1の記憶手段と、上記ユニ
ークワード信号タイミングの前後に余裕を与えて受信信
号から得た位相検波出力を記憶し上記ユニークワードに
よるフレーム同期確立によって判明するユニークワード
信号タイミングに応じて読出し位置を指定する第3の記
憶手段と、上記第3の記憶手段に記憶した位相検波出力
と上記照合データとの位相差を検出する位相差検出部
と、上記位相差を複数データに渡って平均化して位相補
正値を決定する補正値決定部と、上記位相補正値を記憶
する第2の記憶手段と、上記第2の記憶手段に記憶され
た位相補正値を用いて上記検波器の出力の位相補正を行
う位相補正部とを持つことを特徴とする周波数オフセッ
トキャンセル回路。 - 【請求項12】請求項11に記載の周波数オフセットキ
ャンセル回路において、受信フレームの各先頭部で上記
第2の記憶手段の記憶内容をゼロに初期化し、上記ユニ
ークワード信号に対応する位相検波出力から上記位相補
正値を決定して上記第2の記憶手段に記憶し、当該フレ
ーム内で上記ユニークワード信号以後に受信した位相検
波出力に対する位相補正を実行するように上記第2の記
憶手段、上記補正値決定部及び上記位相補正部を駆動す
る制御部を設けたことを特徴とする周波数オフセットキ
ャンセル回路。 - 【請求項13】ディジタルデータを角度変調した信号を
位相検波する検波器と、上記検波器の出力の周波数オフ
セットを除いた信号を識別し上記ディジタルデータを復
号する識別/復号器をもつ無線受信機の周波数オフセッ
トキャンセル回路であって、上記ディジタルデータがフ
レーム同期用ユニークワード信号をもつ複数のフレーム
に時間的に分割した信号であり、上記ユニークワード信
号の少なくとも一部に対応する位相検波出力を照合デー
タとして記憶する第1の記憶手段と、フレーム同期確立
後のフレームに対して上記ユニークワード信号が受信さ
れるタイミングを予測し、予測したタイミングで当該フ
レームの位相検波出力と上記照合データとの位相差を検
出する位相差検出手段と、上記位相差を複数データに渡
って求めて平均化して平均値に基づく位相補正値を決定
する補正値決定部と、当該スロットでのフレーム同期確
立タイミングから上記予測したタイミングで上記ユニー
クワード信号が受信されたか否かによって上記位相補正
値の利用を決定する判定部と、上記判定部による判定結
果に応じて上記補正値を記憶する第2の記憶手段と、上
記第2の記憶手段の位相補正値を用いて位相検波出力の
位相補正を実行する位相補正部をもつことを特徴とする
周波数オフセットキャンセル回路。 - 【請求項14】請求項11又は13に記載の周波数オフ
セットキャンセル回路において、予め設定した周期で上
記第2の記憶手段の記憶内容をゼロに初期化し、上記第
2の記憶手段の記憶内容をゼロに初期化後のフレーム同
期確立後のフレームで上記位相補正値の決定を実行して
上記第2の記憶手段に記憶し、当該フレーム内で上記ユ
ニークワード信号以後に受信した位相検波出力に対する
位相補正を実行するとともに、その後のフレームで上記
位相補正値が再決定されるか上記第2の記憶手段が初期
化されるまで上記第2の記憶手段に記憶した内容を保持
するように上記第2の記憶手段、上記補正値決定部及び
上記位相補正部を駆動する制御部を設けたことを特徴と
する周波数オフセットキャンセル回路。 - 【請求項15】請求項14に記載の周波数オフセットキ
ャンセル回路に関し、上記補正部が上記第2の記憶手段
への記憶内容確定後のフレームにおいて上記ユニークワ
ード信号を含む位相検波出力に対する上記位相補正を実
行し、上記補正値決定部が上記位相補正後の上記ユニー
クワード信号を用いて上記位相補正値決定を実行し、当
該フレームで求めた位相補正値によって上記第2の記憶
手段の記憶内容を微調することを特徴とする周波数オフ
セットキャンセル回路。 - 【請求項16】ディジタルデータを角度変調した信号を
位相検波する検波器と、上記検波器の出力の周波数オフ
セットを除いた信号を識別し上記ディジタルデータを復
号する識別/復号器をもつ無線受信機の周波数オフセッ
トキャンセル回路であって、上記ディジタルデータが複
数のフレームに時間的に分割した信号であり、かつ各フ
レーム内の通信データに誤り検出符号が付加した信号で
あり、通信データの少なくとも一部に対応する位相検波
出力が正しく受信できたと仮定して正規の識別点からの
位相差を検出する位相差を検出部と、上記位相差を複数
データに渡って求めて平均化を実行して平均値に基づく
位相補正値を決定する補正値決定部と、当該スロットで
の誤り検出結果から識別誤りがなかったことが確認でき
た時に上記位相補正値の利用を決定する判定部と、上記
判定部による判定結果に応じて上記位相補正値を記憶す
る第2の記憶手段と、次フレームで上記第2の記憶手段
に記憶した上記位相補正値を用いて上記検波器の出力の
位相補正を実行する位相補正部をもつことを特徴とする
周波数オフセットキャンセル回路。 - 【請求項17】請求項16に記載の周波数オフセットキ
ャンセル回路おいて、上記第2の記憶手段への記憶内容
確定後のフレームにおいて位相検波出力に対する上記位
相補正を実行し、位相補正後の通信データを用いて上記
位相補正値決定を実行し、当該フレームで求めた位相補
正値によって上記第2の記憶手段の記憶内容を微調し、
次フレームでの位相補正値を決定するように上記第2の
記憶手段、上記位相補正部、及び上記補正値決定部を駆
動する制御部を設けたことを特徴とする周波数オフセッ
トキャンセル回路。 - 【請求項18】ディジタルデータを角度変調した信号を
位相検波する検波器と、上記検波器の出力の周波数オフ
セットを除いた信号を識別し上記ディジタルデータを復
号する識別/復号器をもつ無線受信機の周波数オフセッ
トキャンセル回路であって、上記ディジタルデータが複
数のフレームに時間的に分割したし信号であり、かつ各
フレームがタイミング抽出用プリアンブル信号とフレー
ム同期用ユニークワード信号ともち、請求項7に記載の
周波数オフセットキャンセル回路と請求項11に記載の
周波数オフセットキャンセル回路とを併用することを特
徴とする周波数オフセットキャンセル回路。 - 【請求項19】請求項18に記載の周波数オフセットキ
ャンセル回路において、上記プリアンブル信号を用いた
第1の照合データとユニークワード信号を用いた第2の
照合データを第1の記憶手段に記憶し、上記プリアンブ
ル信号と上記ユニークワード信号のいずれを用いるかに
応じて照合データを選択する選択手段と、受信信号から
得た位相検波出力と上記第1又は第2照合データとの位
相差を検出する手段と、上記プリアンブル信号と上記ユ
ニークワード信号による照合データ数に応じて複数デー
タに渡って求めて平均化を実行して平均値に基づく位相
補正値を決定する補正値決定部を設けたことを特徴とす
る周波数オフセットキャンセル回路。 - 【請求項20】請求項2、請求項7、請求項11又は請
求項16のいずれかに記載の周波数オフセットキャンセ
ル回路に、位相補正後の位相検波出力が正しく受信でき
たと仮定して正規の識別点からの位相差を検出する他の
検出手段と、上記位相差を複数データに渡って求めて平
均化を実行して平均値に基づく位相補正値を決定する第
2の補正値決定部と、上記第2の補正値決定部による判
定結果に応じて上記位相補正値を記憶する第5の記憶手
段と、当該フレームでて上記第5の記憶手段に記憶した
上記位相補正値を用いて上記位相補正後の位相検波出力
に再度位相補正を実行する第2の位相補正部とを設けた
ことを特徴とする周波数オフセットキャンセル回路。 - 【請求項21】ディジタルデータを角度変調した信号を
位相検波する検波器と、上記検波器の出力の位相を補正
する請求項1ないし20のいずれかに記載した周波数オ
フセットキャンセル回路と、周波数オフセットを除いた
信号を識別し上記ディジタルデータを復号する識別/復
号器をもつことを特徴とする無線受信機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4264895A JPH08242260A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 周波数オフセットキャンセル回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4264895A JPH08242260A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 周波数オフセットキャンセル回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08242260A true JPH08242260A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=12641841
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4264895A Pending JPH08242260A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 周波数オフセットキャンセル回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08242260A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US10564417B2 (en) | 2016-10-09 | 2020-02-18 | Lumus Ltd. | Aperture multiplier using a rectangular waveguide |
| US11523092B2 (en) | 2019-12-08 | 2022-12-06 | Lumus Ltd. | Optical systems with compact image projector |
-
1995
- 1995-03-02 JP JP4264895A patent/JPH08242260A/ja active Pending
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