JPH0824256A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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- JPH0824256A JPH0824256A JP16257794A JP16257794A JPH0824256A JP H0824256 A JPH0824256 A JP H0824256A JP 16257794 A JP16257794 A JP 16257794A JP 16257794 A JP16257794 A JP 16257794A JP H0824256 A JPH0824256 A JP H0824256A
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- transducer
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Abstract
(57)【要約】
【構成】拡散ビーム走査により3次元的表示可能な超音
波診断装置において、拡散された超音波ビームによるエ
コー信号に基づき得られるほぼ同一部位の複数枚の画像
情報を加算合成する手段を備え、加算合成された画像情
報を表示手段に表示する。 【効果】拡散ビーム走査によりリアルタイム性、プロー
ブの走査性、装置の低価格性に優れた3次元的表示を可
能にすると共に、拡散ビーム走査に起因する感度劣化を
改善し、3次元的表示における誤認を防止することがで
きる。
波診断装置において、拡散された超音波ビームによるエ
コー信号に基づき得られるほぼ同一部位の複数枚の画像
情報を加算合成する手段を備え、加算合成された画像情
報を表示手段に表示する。 【効果】拡散ビーム走査によりリアルタイム性、プロー
ブの走査性、装置の低価格性に優れた3次元的表示を可
能にすると共に、拡散ビーム走査に起因する感度劣化を
改善し、3次元的表示における誤認を防止することがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は超音波を用いて体内の
断層像を表示する、いわゆる超音波診断装置に関するも
のであり、とくに生体血流(血管)の3次元的情報をリ
アルタイムで収集、表示することによって、広範囲の形
状あるいは流れの状態を把握することが可能となる超音
波診断装置に関する。
断層像を表示する、いわゆる超音波診断装置に関するも
のであり、とくに生体血流(血管)の3次元的情報をリ
アルタイムで収集、表示することによって、広範囲の形
状あるいは流れの状態を把握することが可能となる超音
波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波パルスを生体内に放射し、各組織
からの反射波(エコー)により生体情報を得る超音波診
断法は、超音波断層法と超音波ドプラ法の2つの技術開
発により近年急速な進歩を遂げた。今日最も普及してい
る電子走査型の装置は、配列型の超音波トランスデュ−
サを用い、これを電子的に高速度に制御し走査すること
によってリアルタイム表示を可能としたものである。
からの反射波(エコー)により生体情報を得る超音波診
断法は、超音波断層法と超音波ドプラ法の2つの技術開
発により近年急速な進歩を遂げた。今日最も普及してい
る電子走査型の装置は、配列型の超音波トランスデュ−
サを用い、これを電子的に高速度に制御し走査すること
によってリアルタイム表示を可能としたものである。
【0003】ここではリニア(またはコンベックス)電
子走査型診断装置を用いた方式について述べる。リニア
電子走査方式は、図7に示すように、振動子を機械的に
移動させる代わりに、多数の振動子を直線状に配列し、
電子スイッチによってこれらを順次切り替えて作動させ
る方式である。超音波ビームの絞り、分解能を良くする
ためには送信時に使用される振動子幅(開口)をある程
度大きくする必要があり、また走査密度を高めるために
は配列間隔を小さくする必要があるため、振動子を複数
個まとめて作動させ、超音波の送受信が行われるたびに
1素子ずつシフトさせる方式が採られている。
子走査型診断装置を用いた方式について述べる。リニア
電子走査方式は、図7に示すように、振動子を機械的に
移動させる代わりに、多数の振動子を直線状に配列し、
電子スイッチによってこれらを順次切り替えて作動させ
る方式である。超音波ビームの絞り、分解能を良くする
ためには送信時に使用される振動子幅(開口)をある程
度大きくする必要があり、また走査密度を高めるために
は配列間隔を小さくする必要があるため、振動子を複数
個まとめて作動させ、超音波の送受信が行われるたびに
1素子ずつシフトさせる方式が採られている。
【0004】解像度の優れた画像を得るためには超音波
ビームを収束させることが望ましく、その方法としては
一般に音響レンズや凹面振動子法などがあるが、配列振
動子を用いる電子走査方式の場合には電子収束法が採用
されている。
ビームを収束させることが望ましく、その方法としては
一般に音響レンズや凹面振動子法などがあるが、配列振
動子を用いる電子走査方式の場合には電子収束法が採用
されている。
【0005】電子集束法では、送受信に使用する複数個
の振動子のうち中央部の振動子ほど送信用駆動信号ある
いは受信信号に大きな遅延時間を与えることにより、凹
面の波面を形成させ、超音波を所定の位置に収束させて
いる。
の振動子のうち中央部の振動子ほど送信用駆動信号ある
いは受信信号に大きな遅延時間を与えることにより、凹
面の波面を形成させ、超音波を所定の位置に収束させて
いる。
【0006】このように、走査方向の超音波ビーム幅は
送受信遅延回路によって電子的に制御される。これに対
し、走査方向と直角な方向(以下スライス方向と呼ぶ)
のビーム幅は一般的には音響レンズによって(特殊な場
合には凹面振動子によって)制御されており、従来は分
解能を高めるためにいずれも所定の距離に収束させる方
式がとられてきた。
送受信遅延回路によって電子的に制御される。これに対
し、走査方向と直角な方向(以下スライス方向と呼ぶ)
のビーム幅は一般的には音響レンズによって(特殊な場
合には凹面振動子によって)制御されており、従来は分
解能を高めるためにいずれも所定の距離に収束させる方
式がとられてきた。
【0007】最近では、このような従来の超音波診断装
置を用い、超音波診断法の診断能をさらに向上させるた
めの3次元血流表示の研究報告がなされている。これら
の研究としては、従来の断層像観察用に開発された超音
波プローブを機械的に移動させて3次元的な生体内の血
流情報を求め、これに3次元的位置情報を加えて合成表
示する方法が採用されている。(例えば、第59回日本
超音波医学会講演論文集(1991年11月)、pp9
29−930、「カラ−ドプラによる血管の3次元立体
視表示」参照)
置を用い、超音波診断法の診断能をさらに向上させるた
めの3次元血流表示の研究報告がなされている。これら
の研究としては、従来の断層像観察用に開発された超音
波プローブを機械的に移動させて3次元的な生体内の血
流情報を求め、これに3次元的位置情報を加えて合成表
示する方法が採用されている。(例えば、第59回日本
超音波医学会講演論文集(1991年11月)、pp9
29−930、「カラ−ドプラによる血管の3次元立体
視表示」参照)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように従来の超音波プローブを機械的に移動させる方式
をとった場合には、移動機構やその移動量を検出するエ
ンコーダ等の位置検出器が新たに必要となる。
ように従来の超音波プローブを機械的に移動させる方式
をとった場合には、移動機構やその移動量を検出するエ
ンコーダ等の位置検出器が新たに必要となる。
【0009】したがって、これらの機構がプローブに付
加されるためプローブ周辺機構が大きくなってしまい、
操作性が著しく劣化してしまうという問題点があった。
また機械的にプローブを移動しているため信号収集に長
時間を要することになってしまい、超音波診断法の大き
な利点でもあったリアルタイム性が損なわれてしまうと
いう問題点もあった。一方、3次元的画像処理の観点か
らは、高速信号処理を実現するためには高価、大規模な
ハードウエアが必要となるため、3次元表示技術は未だ
研究段階にあるといえる。
加されるためプローブ周辺機構が大きくなってしまい、
操作性が著しく劣化してしまうという問題点があった。
また機械的にプローブを移動しているため信号収集に長
時間を要することになってしまい、超音波診断法の大き
な利点でもあったリアルタイム性が損なわれてしまうと
いう問題点もあった。一方、3次元的画像処理の観点か
らは、高速信号処理を実現するためには高価、大規模な
ハードウエアが必要となるため、3次元表示技術は未だ
研究段階にあるといえる。
【0010】そこで本発明は、3次元的表示技術に求め
られてきたリアルタイム性、プローブの走査性、装置の
低価格化を実現するために、従来、収束ビーム形状をと
ってきたスライス方向の超音波ビームを拡散型ビーム形
状に変更し、この方向に関しては所定の厚みの範囲内で
の信号を同時に取得し透過的に表示することよって生体
内血流の立体的な情報をTVモニタ上で観察できるよう
にした超音波診断装置を提供することを目的とする。
られてきたリアルタイム性、プローブの走査性、装置の
低価格化を実現するために、従来、収束ビーム形状をと
ってきたスライス方向の超音波ビームを拡散型ビーム形
状に変更し、この方向に関しては所定の厚みの範囲内で
の信号を同時に取得し透過的に表示することよって生体
内血流の立体的な情報をTVモニタ上で観察できるよう
にした超音波診断装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る発明は、超音波振動子と、
前記振動子を駆動し超音波ビームを送信する送信手段
と、超音波エコー信号を受信する受信手段と、前記振動
子から超音波を所定の方向に送受信させる走査手段と、
超音波ビームを走査方向とほぼ直交する方向に拡散させ
る拡散手段と、前記受信信号に基づき得られるほぼ同一
部位の複数枚の画像情報を加算合成する手段と、前記加
算合成手段により得られた画像情報を表示する表示手段
とを備えたことを特徴とするものである。
め、本発明の請求項1に係る発明は、超音波振動子と、
前記振動子を駆動し超音波ビームを送信する送信手段
と、超音波エコー信号を受信する受信手段と、前記振動
子から超音波を所定の方向に送受信させる走査手段と、
超音波ビームを走査方向とほぼ直交する方向に拡散させ
る拡散手段と、前記受信信号に基づき得られるほぼ同一
部位の複数枚の画像情報を加算合成する手段と、前記加
算合成手段により得られた画像情報を表示する表示手段
とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の請求項2に係る発明は、超
音波振動子と、前記振動子を駆動し超音波ビームを送信
する送信手段と、超音波エコー信号を受信する受信手段
と、前記振動子から超音波を所定の方向に送受信させる
走査手段と、超音波ビームを走査方向とほぼ直交する方
向に拡散させる拡散手段と、前記受信信号に基づき得ら
れる画像情報を表示する表示手段とを具備した超音波診
断装置において、前記受信手段は受信指向性の異なる複
数の受信系を有した並列同時受信機能を備えることを特
徴とするものである。
音波振動子と、前記振動子を駆動し超音波ビームを送信
する送信手段と、超音波エコー信号を受信する受信手段
と、前記振動子から超音波を所定の方向に送受信させる
走査手段と、超音波ビームを走査方向とほぼ直交する方
向に拡散させる拡散手段と、前記受信信号に基づき得ら
れる画像情報を表示する表示手段とを具備した超音波診
断装置において、前記受信手段は受信指向性の異なる複
数の受信系を有した並列同時受信機能を備えることを特
徴とするものである。
【0013】また、本発明の請求項3に係る発明は、超
音波振動子と、前記振動子を駆動し超音波ビームを送信
する送信手段と、超音波エコー信号を受信する受信手段
と、前記振動子から超音波を所定の方向に送受信させる
走査手段と、超音波ビームを走査方向とほぼ直交する方
向に拡散させる拡散手段と、前記受信信号に基づき得ら
れる画像情報を表示する表示手段とを具備した超音波診
断装置において、前記拡散手段は少なくとも前記振動子
前方に装着された第1の音響レンズと前記第1の音響レ
ンズ面にアダプタとして着脱可能に取り付けられる第2
の音響レンズとから構成されることを特徴とするもので
ある。
音波振動子と、前記振動子を駆動し超音波ビームを送信
する送信手段と、超音波エコー信号を受信する受信手段
と、前記振動子から超音波を所定の方向に送受信させる
走査手段と、超音波ビームを走査方向とほぼ直交する方
向に拡散させる拡散手段と、前記受信信号に基づき得ら
れる画像情報を表示する表示手段とを具備した超音波診
断装置において、前記拡散手段は少なくとも前記振動子
前方に装着された第1の音響レンズと前記第1の音響レ
ンズ面にアダプタとして着脱可能に取り付けられる第2
の音響レンズとから構成されることを特徴とするもので
ある。
【0014】
【作用】請求項1に係る発明によれば、拡散された超音
波ビームによるエコー信号に基づき得られるほぼ同一部
位の複数枚の画像情報を加算合成する手段を備え、加算
合成された画像情報を表示手段に表示しているので、拡
散ビーム走査に起因する感度劣化が改善され連続性のよ
い3次元的画像を得ることが可能となり、3次元的な誤
認を防止することのできる3次元的画像表示可能な超音
波診断装置を実現することができる。
波ビームによるエコー信号に基づき得られるほぼ同一部
位の複数枚の画像情報を加算合成する手段を備え、加算
合成された画像情報を表示手段に表示しているので、拡
散ビーム走査に起因する感度劣化が改善され連続性のよ
い3次元的画像を得ることが可能となり、3次元的な誤
認を防止することのできる3次元的画像表示可能な超音
波診断装置を実現することができる。
【0015】また、請求項2に係る発明によれば、受信
手段は受信指向性の異なる複数の受信系を有した並列同
時受信機能を備えているので、特にリアルタイム性に優
れた拡散ビーム走査による3次元的画像表示可能な超音
波診断装置を実現することができる。
手段は受信指向性の異なる複数の受信系を有した並列同
時受信機能を備えているので、特にリアルタイム性に優
れた拡散ビーム走査による3次元的画像表示可能な超音
波診断装置を実現することができる。
【0016】また、請求項3に係る発明によれば、拡散
手段は少なくとも前記振動子前方に装着された第1の音
響レンズと前記第1の音響レンズ面にアダプタとして着
脱可能に取り付けられる第2の音響レンズとから構成さ
れているので、レンズアダプタを交換するだけで1つの
プローブで容易に超音波ビームの拡散角度を変えること
のできる3次元的画像表示可能な超音波診断装置を実現
することができる。
手段は少なくとも前記振動子前方に装着された第1の音
響レンズと前記第1の音響レンズ面にアダプタとして着
脱可能に取り付けられる第2の音響レンズとから構成さ
れているので、レンズアダプタを交換するだけで1つの
プローブで容易に超音波ビームの拡散角度を変えること
のできる3次元的画像表示可能な超音波診断装置を実現
することができる。
【0017】
【実施例】図1は拡散ビーム走査の原理を説明するため
の図である。ここでは電子走査型装置にて通常使用され
ているリニアアレイ振動子を用いて説明を行う。図1
(a)に示す如く、走査方向をX方向、スライス方向を
Y方向、超音波の送受信方向をZ方向とする。この時の
走査方向ビームは、図1(b)に示すように従来の2次
元断層像を得る場合と同様に超音波ビームは電子的な制
御法(すなわち各素子の送受信信号の遅延時間制御)に
よって所定の距離(Z方向深さ)に収束(ビーム幅W
X )される。これに対し、スライス方向へは、従来の収
束されたビーム形状(図1(c)の破線で示す)とは異
なり、図1(c)の実線に示すように拡散した超音波ビ
ーム(所定の深さ距離にてビーム幅WY )が形成され
る。
の図である。ここでは電子走査型装置にて通常使用され
ているリニアアレイ振動子を用いて説明を行う。図1
(a)に示す如く、走査方向をX方向、スライス方向を
Y方向、超音波の送受信方向をZ方向とする。この時の
走査方向ビームは、図1(b)に示すように従来の2次
元断層像を得る場合と同様に超音波ビームは電子的な制
御法(すなわち各素子の送受信信号の遅延時間制御)に
よって所定の距離(Z方向深さ)に収束(ビーム幅W
X )される。これに対し、スライス方向へは、従来の収
束されたビーム形状(図1(c)の破線で示す)とは異
なり、図1(c)の実線に示すように拡散した超音波ビ
ーム(所定の深さ距離にてビーム幅WY )が形成され
る。
【0018】拡散レンズは、その材料中を伝搬する音速
値が生体媒質より速いもの(例えばアクリル材)を使用
した場合には凸面形状、遅い音速の材料を使用した場合
には凹面形状となることは周知の通りであるが、生体と
の接触性を考慮した場合には前者の凸面形状のものの方
が好ましい。例えばプラスチックのように生体より音速
の速い材料の場合には拡散レンズは凸面になる。
値が生体媒質より速いもの(例えばアクリル材)を使用
した場合には凸面形状、遅い音速の材料を使用した場合
には凹面形状となることは周知の通りであるが、生体と
の接触性を考慮した場合には前者の凸面形状のものの方
が好ましい。例えばプラスチックのように生体より音速
の速い材料の場合には拡散レンズは凸面になる。
【0019】ここで、スライス方向に対して拡散した超
音波ビームにて通常に断層像を得るように走査すれば、
スライス方向の情報が積算されるので、X線透視画像に
類似した画像(3次元的画像)をTVモニタ上に表示す
ることができる。また、プローブをZ方向を軸にしてゆ
っくりと回転させて走査すれば、3次元回転表示も容易
に実現することができる。
音波ビームにて通常に断層像を得るように走査すれば、
スライス方向の情報が積算されるので、X線透視画像に
類似した画像(3次元的画像)をTVモニタ上に表示す
ることができる。また、プローブをZ方向を軸にしてゆ
っくりと回転させて走査すれば、3次元回転表示も容易
に実現することができる。
【0020】また、スライス方向の情報は拡散ビームに
よる1回の走査で得られるため、走査時間は従来の2次
元画像の場合と何等変わることはない。したがって、拡
散ビーム走査にて断層像を求める処理を行うだけで3次
元的画像を得ることができるので、従来行われていたス
ライス方向への機械走査が不要であり、よって大がかり
な機械走査機構の必要もなくなるので、検査時のプロー
ブの操作性も、従来とは異なり3次元画像走査の場合で
も劣化することは無い。
よる1回の走査で得られるため、走査時間は従来の2次
元画像の場合と何等変わることはない。したがって、拡
散ビーム走査にて断層像を求める処理を行うだけで3次
元的画像を得ることができるので、従来行われていたス
ライス方向への機械走査が不要であり、よって大がかり
な機械走査機構の必要もなくなるので、検査時のプロー
ブの操作性も、従来とは異なり3次元画像走査の場合で
も劣化することは無い。
【0021】このように、拡散ビーム走査によれば、3
次元的画像を得るのに従来(通常)の断層像走査と同じ
処理をするだけでよく、特別な画像処理を必要としない
ため、回路規模を大きくすることなくリアルタイム性よ
く3次元的画像を観察することができる。したがって、
この方法を用いて血流(血管)観測を行った場合には、
X線の血管造影法の如く血管が連続して観察ができるた
め、医用診断に有効な手段となりうる。
次元的画像を得るのに従来(通常)の断層像走査と同じ
処理をするだけでよく、特別な画像処理を必要としない
ため、回路規模を大きくすることなくリアルタイム性よ
く3次元的画像を観察することができる。したがって、
この方法を用いて血流(血管)観測を行った場合には、
X線の血管造影法の如く血管が連続して観察ができるた
め、医用診断に有効な手段となりうる。
【0022】ただし本法は超音波ビームを拡散している
ため、送受信感度が従来の超音波断層法より劣化してし
まうことは避けられない。これを解決するため、本発明
では図2に模式的に示すように、本プローブによって複
数枚の画像を取得した後加算合成し、感度劣化(S/N
不足)(位相干渉の影響も含む)を改善して連続性のよ
い画像を得るようにしている。
ため、送受信感度が従来の超音波断層法より劣化してし
まうことは避けられない。これを解決するため、本発明
では図2に模式的に示すように、本プローブによって複
数枚の画像を取得した後加算合成し、感度劣化(S/N
不足)(位相干渉の影響も含む)を改善して連続性のよ
い画像を得るようにしている。
【0023】さらに複数画像の加算合成によって問題と
なるリアルタイム性(毎秒表示される断層像フレーム
数)の低下を補うため、本発明では並列同時受信技術を
採用している。なお、並列同時受信法についての詳細に
ついては本出願人によって既に出願された特願平1−8
1785号(特開平2−261435号公報)に記載さ
れている。
なるリアルタイム性(毎秒表示される断層像フレーム
数)の低下を補うため、本発明では並列同時受信技術を
採用している。なお、並列同時受信法についての詳細に
ついては本出願人によって既に出願された特願平1−8
1785号(特開平2−261435号公報)に記載さ
れている。
【0024】また、ここでは複数断層像の加算手段と並
列同時受信を組み合わせると述べたが、いずれか一方の
みを採用して3次元的画像を表示するようにしても良い
ことは言うまでもない。即ち診断部位によっては拡散ビ
ームによる超音波走査でも十分感度のとれる場合もあ
り、このような場合には上記加算手段による加算を行わ
ず、並列同時受信技術のみを採用すれば、リアルタイム
性の一層優れた立体視画像を得ることができるからであ
る。また、リアルタイム性のあまり要求されない場合に
は、加算手段のみを取り入れ、解像度に優れた立体視画
像を得るようにしてもよい。
列同時受信を組み合わせると述べたが、いずれか一方の
みを採用して3次元的画像を表示するようにしても良い
ことは言うまでもない。即ち診断部位によっては拡散ビ
ームによる超音波走査でも十分感度のとれる場合もあ
り、このような場合には上記加算手段による加算を行わ
ず、並列同時受信技術のみを採用すれば、リアルタイム
性の一層優れた立体視画像を得ることができるからであ
る。また、リアルタイム性のあまり要求されない場合に
は、加算手段のみを取り入れ、解像度に優れた立体視画
像を得るようにしてもよい。
【0025】次に、本発明の超音波診断装置の実施例の
全体構成を図3を用いて説明する。なお、本実施例装置
における超音波プローブは、後述する拡散ビーム走査可
能な音響レンズを備えた超音波プローブを用いている。
全体構成を図3を用いて説明する。なお、本実施例装置
における超音波プローブは、後述する拡散ビーム走査可
能な音響レンズを備えた超音波プローブを用いている。
【0026】超音波を生体内(あるいは媒質内)に送信
する場合には、まずレートパルス発生器1によって超音
波パルスの繰返し周期を決定するレ−トパルスが出力さ
れる。このパルスはm(mは走査方向同時駆動振動子
数)チャンネルから構成される送信用遅延回路2に送ら
れ、送信時の走査方向超音波ビ−ムの収束距離を決定す
る遅延時間が与えられた後、mチャンネルの駆動回路3
に供給される。
する場合には、まずレートパルス発生器1によって超音
波パルスの繰返し周期を決定するレ−トパルスが出力さ
れる。このパルスはm(mは走査方向同時駆動振動子
数)チャンネルから構成される送信用遅延回路2に送ら
れ、送信時の走査方向超音波ビ−ムの収束距離を決定す
る遅延時間が与えられた後、mチャンネルの駆動回路3
に供給される。
【0027】この駆動回路3では、超音波振動子5を駆
動し超音波を発生させるための駆動パルスが形成され、
その駆動パルスの発生タイミングは送信用遅延回路2の
出力によって決定される。
動し超音波を発生させるための駆動パルスが形成され、
その駆動パルスの発生タイミングは送信用遅延回路2の
出力によって決定される。
【0028】この駆動回路3の出力は、電子スイッチ4
により、走査方向に配列されたM個の超音波振動子5の
うちの連続して隣合うm個に供給され、m個の超音波振
動子5を駆動し超音波を発生させる。このときの超音波
ビームは、後述する拡散ビーム用音響レンズを介して拡
散されて放射される。
により、走査方向に配列されたM個の超音波振動子5の
うちの連続して隣合うm個に供給され、m個の超音波振
動子5を駆動し超音波を発生させる。このときの超音波
ビームは、後述する拡散ビーム用音響レンズを介して拡
散されて放射される。
【0029】一方、生体内に放射された拡散超音波ビー
ムは反射され、再び超音波プロ−ブの超音波振動子5に
よって受信され、プリアンプ7を介した後、mチャンネ
ルの受信用遅延回路8にて受信時の超音波ビ−ムの走査
方向超音波ビ−ムの収束距離を決定する遅延時間が与え
られ、加算器9に送られる。加算器9ではmチャンネル
の受信用遅延回路8の出力信号の加算合成(整相加算)
を行う。
ムは反射され、再び超音波プロ−ブの超音波振動子5に
よって受信され、プリアンプ7を介した後、mチャンネ
ルの受信用遅延回路8にて受信時の超音波ビ−ムの走査
方向超音波ビ−ムの収束距離を決定する遅延時間が与え
られ、加算器9に送られる。加算器9ではmチャンネル
の受信用遅延回路8の出力信号の加算合成(整相加算)
を行う。
【0030】なお、本実施例の受信回路は、受信指向性
の異なる複数の受信系を有した並列同時受信機能を備え
たものであり、各受信系毎に受信用遅延回路8にて異な
る指向性の遅延時間が与えられ、同時に異なる走査方向
からの整相加算信号が求められる。
の異なる複数の受信系を有した並列同時受信機能を備え
たものであり、各受信系毎に受信用遅延回路8にて異な
る指向性の遅延時間が与えられ、同時に異なる走査方向
からの整相加算信号が求められる。
【0031】これら整相加算信号は対数増幅器10、包
絡線検波回路11にて対数圧縮、検波され、A/D12
にてA/D変換された後、1フレーム毎に画像メモリ1
3に一旦ストアされる。さらに、ストアされた信号はテ
レビフォ−マットで出力され、モニタ14に超音波断層
像として3次元的に表示される。
絡線検波回路11にて対数圧縮、検波され、A/D12
にてA/D変換された後、1フレーム毎に画像メモリ1
3に一旦ストアされる。さらに、ストアされた信号はテ
レビフォ−マットで出力され、モニタ14に超音波断層
像として3次元的に表示される。
【0032】一方、加算器9の出力は2つの直交位相検
波回路、すなわちミキサ15−1、15−2に送られ
る。また基準信号発生器21からは所定の周波数(f
o)をもった連続波が、π/2移相器22にてその位相
を90度シフトされてミキサ回路15−2に入力され、
ミキサ15−1には基準信号発生器21の出力が直接入
力される。このミキサ15−1、15−2の出力は、ロ
−パスフィルタ(LPF)16にて和の周波数成分が除
去され差の周波数成分のみとして抽出される。この差の
周波数をもった信号はA/D17にてディジタル信号に
変換された後、図示しないメモリに一旦ストアされる。
ドプラ信号を算出するためには同一部位を連続的に走査
しそのときの複数の信号を用いる必要があるため、この
ときの複数の信号を一旦記憶し、所定のデ−タ数がそろ
った時点で演算器18にてドプラ信号の信号解析を行
う。
波回路、すなわちミキサ15−1、15−2に送られ
る。また基準信号発生器21からは所定の周波数(f
o)をもった連続波が、π/2移相器22にてその位相
を90度シフトされてミキサ回路15−2に入力され、
ミキサ15−1には基準信号発生器21の出力が直接入
力される。このミキサ15−1、15−2の出力は、ロ
−パスフィルタ(LPF)16にて和の周波数成分が除
去され差の周波数成分のみとして抽出される。この差の
周波数をもった信号はA/D17にてディジタル信号に
変換された後、図示しないメモリに一旦ストアされる。
ドプラ信号を算出するためには同一部位を連続的に走査
しそのときの複数の信号を用いる必要があるため、この
ときの複数の信号を一旦記憶し、所定のデ−タ数がそろ
った時点で演算器18にてドプラ信号の信号解析を行
う。
【0033】ここで、超音波血流イメ−ジング法におい
て表示される物理量としては、スペクトルの中心(流速
度の平均値)やスペクトルの分散値(流速の乱れの状
態)などがあるが、ドプラ信号の強度情報(パワー情
報)のみをカラーで表示する方法がむしろ3次元画像と
しては分かりやすい。そこで、本実施例では演算器18
にてドプラ信号の強度を求めている。なお、信号強度以
外の上述した物理量等を求めるようにしてもよいことは
勿論である。
て表示される物理量としては、スペクトルの中心(流速
度の平均値)やスペクトルの分散値(流速の乱れの状
態)などがあるが、ドプラ信号の強度情報(パワー情
報)のみをカラーで表示する方法がむしろ3次元画像と
しては分かりやすい。そこで、本実施例では演算器18
にてドプラ信号の強度を求めている。なお、信号強度以
外の上述した物理量等を求めるようにしてもよいことは
勿論である。
【0034】そして演算器18にて算出された値は演算
器18内の図示しないメモリに一旦記憶される。リニア
電子走査型装置(コンベックス走査型も同様)の場合に
は、このような送受信制御の関係を保ったままレートパ
ルスのタイミングに同期して送受信振動子を1個分ずつ
順次シフトしながら走査が行われ、このとき得られる信
号からドプラ成分が抽出され、上記演算器18内のメモ
リに1フレーム分のデータが形成されるまで逐次記憶さ
れる。このようにして1フレーム分のドプラ画像情報が
形成されると、この画像情報はメモリ19(メモリ19
内のメモリ1)に改めて蓄積される。同様にして、超音
波プローブをほぼ同一の場所に設定して微小時間間隔で
ほぼ同一部位の連続した第2、第3、……、第n番目の
画像を求め、メモリ19内のメモリ2、メモリ3、…メ
モリnに蓄積する。
器18内の図示しないメモリに一旦記憶される。リニア
電子走査型装置(コンベックス走査型も同様)の場合に
は、このような送受信制御の関係を保ったままレートパ
ルスのタイミングに同期して送受信振動子を1個分ずつ
順次シフトしながら走査が行われ、このとき得られる信
号からドプラ成分が抽出され、上記演算器18内のメモ
リに1フレーム分のデータが形成されるまで逐次記憶さ
れる。このようにして1フレーム分のドプラ画像情報が
形成されると、この画像情報はメモリ19(メモリ19
内のメモリ1)に改めて蓄積される。同様にして、超音
波プローブをほぼ同一の場所に設定して微小時間間隔で
ほぼ同一部位の連続した第2、第3、……、第n番目の
画像を求め、メモリ19内のメモリ2、メモリ3、…メ
モリnに蓄積する。
【0035】その後、少なくとも2枚以上の画像情報を
前記メモリ19から出力し、合成器20にて合成(例え
ば加算均)を行う。この合成により、拡散ビーム走査に
基づく感度劣化(S/N不足)(位相干渉の影響も含
む)を改善して連続性のよいドプラ画像が得られる。
前記メモリ19から出力し、合成器20にて合成(例え
ば加算均)を行う。この合成により、拡散ビーム走査に
基づく感度劣化(S/N不足)(位相干渉の影響も含
む)を改善して連続性のよいドプラ画像が得られる。
【0036】そして、この合成器20の出力は前記画像
メモリ13に一旦記憶されたのち、上述した超音波断層
像と同様にテレビフォーマットで読み出され、モニタ1
4上に例えばドプラ成分の信号強度に応じたカラー画像
として表示される。
メモリ13に一旦記憶されたのち、上述した超音波断層
像と同様にテレビフォーマットで読み出され、モニタ1
4上に例えばドプラ成分の信号強度に応じたカラー画像
として表示される。
【0037】このように本発明の実施例によれば、ほぼ
同一部位のドプラ画像を複数枚求め加算合成しているの
で、拡散ビーム走査に基づく感度劣化(S/N不足)を
改善して、血流像の欠けることのない連続性のよいドプ
ラ画像を得ることができ、3次元的誤認を防止すること
ができる。
同一部位のドプラ画像を複数枚求め加算合成しているの
で、拡散ビーム走査に基づく感度劣化(S/N不足)を
改善して、血流像の欠けることのない連続性のよいドプ
ラ画像を得ることができ、3次元的誤認を防止すること
ができる。
【0038】また、本実施例装置によれば、受信回路に
並列同時受信機能を備えているので、特に複数画像の加
算合成によって問題となるリアルタイム性(毎秒表示さ
れるフレーム数)の低下を補うことができる。
並列同時受信機能を備えているので、特に複数画像の加
算合成によって問題となるリアルタイム性(毎秒表示さ
れるフレーム数)の低下を補うことができる。
【0039】本発明において表示される画像は、生体内
からの超音波反射強度を画像化した断層像(Bモード
像)と超音波のドプラ信号から血液あるいは生体組織の
動きの様子を画像化したドプラ画像であり、これらを両
方表示する場合あるいはドプラ画像のみを表示する場合
に本発明は特に有効である。なお、ドプラ画像はカラー
表示に限らず白黒表示しても差し支えない。
からの超音波反射強度を画像化した断層像(Bモード
像)と超音波のドプラ信号から血液あるいは生体組織の
動きの様子を画像化したドプラ画像であり、これらを両
方表示する場合あるいはドプラ画像のみを表示する場合
に本発明は特に有効である。なお、ドプラ画像はカラー
表示に限らず白黒表示しても差し支えない。
【0040】さらに、本実施例では複数画像の加算合成
と並列同時受信機能とを組み合わせた構成となっている
が、いずれか一方のみを採用して3次元的画像を表示す
るようにしても良い。即ち診断部位によっては拡散ビー
ムによる超音波走査でも十分感度のとれる場合もあり、
このような場合には上記加算合成を行わず、並列同時受
信技術のみを採用すれば、リアルタイム性の一層優れた
立体視画像を得ることができる。また、リアルタイム性
のあまり要求されない場合には、加算合成のみを取り入
れ、解像度に優れた立体視画像を得るようにしてもよ
い。
と並列同時受信機能とを組み合わせた構成となっている
が、いずれか一方のみを採用して3次元的画像を表示す
るようにしても良い。即ち診断部位によっては拡散ビー
ムによる超音波走査でも十分感度のとれる場合もあり、
このような場合には上記加算合成を行わず、並列同時受
信技術のみを採用すれば、リアルタイム性の一層優れた
立体視画像を得ることができる。また、リアルタイム性
のあまり要求されない場合には、加算合成のみを取り入
れ、解像度に優れた立体視画像を得るようにしてもよ
い。
【0041】次に本発明における拡散ビーム超音波プロ
ーブの実施例について述べる。本発明における超音波プ
ローブは、拡散ビーム走査を可能とするため拡散ビーム
用音響レンズを振動子の前方に装着する。例えば音響レ
ンズとして音速が生体より速い材料を使用した場合に
は、前述したように凸型の音響レンズがプローブの前面
に装着されることとなる。
ーブの実施例について述べる。本発明における超音波プ
ローブは、拡散ビーム走査を可能とするため拡散ビーム
用音響レンズを振動子の前方に装着する。例えば音響レ
ンズとして音速が生体より速い材料を使用した場合に
は、前述したように凸型の音響レンズがプローブの前面
に装着されることとなる。
【0042】図4に本発明におけるプローブの構成を示
す。配列された振動子の前面には生体と振動子の音響イ
ンピーダンスを整合し、波数の少ない超音波を効率よく
生体内に放射するための整合層が設けられている。この
音響インピーダンス整合層の上に拡散用の音響レンズが
つけられる。この音響レンズはできるだけ生体に近い音
響インピーダンスをもった材料が好ましく、生体より速
い音速の材料としてはポリメチルペンテン(プラスチッ
ク)(音速2000m/sec)、遅い音速材料として
はシリコンゴム(音速950m/sec)などがあり、
前者は凸面形状、後者は凹面形状となる。ただし生体と
の接触性を考慮すれば図4のような凸面形状をもつ前者
の材料を使用する方が望ましい。
す。配列された振動子の前面には生体と振動子の音響イ
ンピーダンスを整合し、波数の少ない超音波を効率よく
生体内に放射するための整合層が設けられている。この
音響インピーダンス整合層の上に拡散用の音響レンズが
つけられる。この音響レンズはできるだけ生体に近い音
響インピーダンスをもった材料が好ましく、生体より速
い音速の材料としてはポリメチルペンテン(プラスチッ
ク)(音速2000m/sec)、遅い音速材料として
はシリコンゴム(音速950m/sec)などがあり、
前者は凸面形状、後者は凹面形状となる。ただし生体と
の接触性を考慮すれば図4のような凸面形状をもつ前者
の材料を使用する方が望ましい。
【0043】ところで、拡散ビームの拡散角度は対象臓
器によって最適化がなされなくてはならない。すなわち
対象臓器の大きさに比較してビーム拡散角度が大きすぎ
ると関心領域以外の周囲臓器からの信号が混入してしま
い、画像を劣化させるのみならず感度劣化が起きてしま
う。一方、ビーム拡散角度が狭い場合には立体的な観察
が困難となる。しかしながら、曲率の異なる前記凸面形
状のレンズが振動子前方に装着されたプローブを複数本
持ち、選択して使用する方法は、使用者側の経済的な負
担が大きい為あまり現実的ではない。
器によって最適化がなされなくてはならない。すなわち
対象臓器の大きさに比較してビーム拡散角度が大きすぎ
ると関心領域以外の周囲臓器からの信号が混入してしま
い、画像を劣化させるのみならず感度劣化が起きてしま
う。一方、ビーム拡散角度が狭い場合には立体的な観察
が困難となる。しかしながら、曲率の異なる前記凸面形
状のレンズが振動子前方に装着されたプローブを複数本
持ち、選択して使用する方法は、使用者側の経済的な負
担が大きい為あまり現実的ではない。
【0044】そこで本実施例では、図4に示すような凸
面形状で着脱可能な第2の音響レンズ(例えばシリコン
ゴム)のアダプタを、プローブに直接装着された第1の
レンズの上に装着する方法をとる。なお、この第2の音
響レンズとしては、凸レンズ、凹レンズいずれの方法も
ある得る。
面形状で着脱可能な第2の音響レンズ(例えばシリコン
ゴム)のアダプタを、プローブに直接装着された第1の
レンズの上に装着する方法をとる。なお、この第2の音
響レンズとしては、凸レンズ、凹レンズいずれの方法も
ある得る。
【0045】例えばシリコンゴムを使用してビーム拡散
角のより大きなものを得ようとする場合には凹レンズが
用いられ、ビーム拡散角の小さなものが必要な場合には
凸レンズが用いられる。このように第1、第2の音響レ
ンズを組み合わせて用いる場合には、第1の音響レンズ
材の音速は第2のレンズ材の音速より速ければよく、例
えばブタジェンゴム(音速1520m/sec)のよう
に生体音速とほぼ等しい材料を用いることができる。
角のより大きなものを得ようとする場合には凹レンズが
用いられ、ビーム拡散角の小さなものが必要な場合には
凸レンズが用いられる。このように第1、第2の音響レ
ンズを組み合わせて用いる場合には、第1の音響レンズ
材の音速は第2のレンズ材の音速より速ければよく、例
えばブタジェンゴム(音速1520m/sec)のよう
に生体音速とほぼ等しい材料を用いることができる。
【0046】図5は、第1の音響レンズ材(音速V1 )
をブタジェンゴム、第2の音響レンズ材(音速V2 )を
シリコンゴム、生体音速(V3 )を1500m/sec
としたときに、第2の音響レンズを凸レンズとした場合
及び凹レンズとした場合の断面図及び音線を示した図で
ある。
をブタジェンゴム、第2の音響レンズ材(音速V2 )を
シリコンゴム、生体音速(V3 )を1500m/sec
としたときに、第2の音響レンズを凸レンズとした場合
及び凹レンズとした場合の断面図及び音線を示した図で
ある。
【0047】本実施例のプローブでは、図5(a)、
(b)に示すような曲率の異なる第2の音響レンズのア
ダプタを複数個準備しておき、ビーム拡散角度の必要性
に応じて最適な仕様のものを選択して用いる。したがっ
て、レンズアダプタを交換するだけで1つのプローブで
容易に超音波ビームの拡散角度を変えることが可能とな
り、対象臓器の大きさに合わせて最適な拡散角度のビー
ム走査を行うことができるので、費用が安くすみ、しか
も拡散角度の変更も簡単である。
(b)に示すような曲率の異なる第2の音響レンズのア
ダプタを複数個準備しておき、ビーム拡散角度の必要性
に応じて最適な仕様のものを選択して用いる。したがっ
て、レンズアダプタを交換するだけで1つのプローブで
容易に超音波ビームの拡散角度を変えることが可能とな
り、対象臓器の大きさに合わせて最適な拡散角度のビー
ム走査を行うことができるので、費用が安くすみ、しか
も拡散角度の変更も簡単である。
【0048】なお、上述した本発明の実施例の説明にお
いてはリニア電子走査方式を取り上げたが、本発明はこ
れに何等限定されるものではなく、コンベックス走査方
式、セクタ走査方式、ラジアル走査方式においても適用
可能であることはいうまでもない。例えば、図6に示す
ように拡散ビーム専用コンベックスプローブとレンズア
ダプタとの組み合わせにより拡散ビーム走査を行うよう
にしてもよいことは勿論である。また、超音波プローブ
は体表から用いるものに限る必要はなく、プローブを体
内に挿入するいわゆる体腔内走査用超音波プローブにお
いても適用可能である。さらに本発明は、電子走査型装
置のみでなく機械走査方式においても有効である。この
場合は、例えば走査方向には凹面、スライス方向におい
ては凸面となる形状の振動子を機械的に回転ないし移動
させることにより容易に実現することができる。
いてはリニア電子走査方式を取り上げたが、本発明はこ
れに何等限定されるものではなく、コンベックス走査方
式、セクタ走査方式、ラジアル走査方式においても適用
可能であることはいうまでもない。例えば、図6に示す
ように拡散ビーム専用コンベックスプローブとレンズア
ダプタとの組み合わせにより拡散ビーム走査を行うよう
にしてもよいことは勿論である。また、超音波プローブ
は体表から用いるものに限る必要はなく、プローブを体
内に挿入するいわゆる体腔内走査用超音波プローブにお
いても適用可能である。さらに本発明は、電子走査型装
置のみでなく機械走査方式においても有効である。この
場合は、例えば走査方向には凹面、スライス方向におい
ては凸面となる形状の振動子を機械的に回転ないし移動
させることにより容易に実現することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波診
断装置によれば、拡散ビーム走査にて通常の2次元画像
を求める処理を行うだけで3次元的画像を得ることがで
きるので、従来行われていたスライス方向への機械走査
が不要であり、よって大がかりな機械走査機構の必要も
なくなるので、検査時のプローブの操作性も、従来とは
異なり3次元画像走査の場合でも劣化することは無い。
また、スライス方向の情報は拡散ビームによる1回の走
査で得られるため、走査時間は従来の2次元画像の場合
と変わらずに3次元超音波血管画像を高感度かつリアル
タイムに観察することができる。
断装置によれば、拡散ビーム走査にて通常の2次元画像
を求める処理を行うだけで3次元的画像を得ることがで
きるので、従来行われていたスライス方向への機械走査
が不要であり、よって大がかりな機械走査機構の必要も
なくなるので、検査時のプローブの操作性も、従来とは
異なり3次元画像走査の場合でも劣化することは無い。
また、スライス方向の情報は拡散ビームによる1回の走
査で得られるため、走査時間は従来の2次元画像の場合
と変わらずに3次元超音波血管画像を高感度かつリアル
タイムに観察することができる。
【0050】したがって、拡散ビーム走査によれば、3
次元的画像を得るのに従来の断層像走査と基本的に同じ
処理をするだけでよく、特別な画像処理を必要としない
ため、回路規模を大きくすることなくリアルタイム性よ
く3次元的画像を観察することが可能となる。また、こ
の方法を用いて血流(血管)観測を行った場合には、X
線の血管造影法の如く血管が連続して観察ができるた
め、医用診断に有効な手段となりうる。
次元的画像を得るのに従来の断層像走査と基本的に同じ
処理をするだけでよく、特別な画像処理を必要としない
ため、回路規模を大きくすることなくリアルタイム性よ
く3次元的画像を観察することが可能となる。また、こ
の方法を用いて血流(血管)観測を行った場合には、X
線の血管造影法の如く血管が連続して観察ができるた
め、医用診断に有効な手段となりうる。
【0051】しかも、ほぼ同一部位のドプラ画像を複数
枚求め加算合成することにより、拡散ビーム走査に基づ
く感度劣化(S/N不足)を改善して、画像の欠けるこ
とのない連続性のよいドプラ画像を得ることができ、3
次元的誤認を防止することができる。
枚求め加算合成することにより、拡散ビーム走査に基づ
く感度劣化(S/N不足)を改善して、画像の欠けるこ
とのない連続性のよいドプラ画像を得ることができ、3
次元的誤認を防止することができる。
【0052】また、受信回路に並列同時受信機能を備え
ることにより、特に複数画像の加算合成によって問題と
なるリアルタイム性(毎秒表示されるフレーム数)の低
下を補うことができる。
ることにより、特に複数画像の加算合成によって問題と
なるリアルタイム性(毎秒表示されるフレーム数)の低
下を補うことができる。
【0053】また、スライス方向へビーム拡散を行うた
めの拡散レンズを着脱容易なレンズアダプタとすること
により、レンズアダプタを交換するだけで1つのプロー
ブで容易に超音波ビームの拡散角度を変えることが可能
となるので、対象臓器の大きさに合わせて最適な拡散角
度のレンズアダプタを選択するだけで良好な立体視画像
を得ることができる。
めの拡散レンズを着脱容易なレンズアダプタとすること
により、レンズアダプタを交換するだけで1つのプロー
ブで容易に超音波ビームの拡散角度を変えることが可能
となるので、対象臓器の大きさに合わせて最適な拡散角
度のレンズアダプタを選択するだけで良好な立体視画像
を得ることができる。
【図1】本発明における拡散ビーム走査の原理を説明す
るための図。
るための図。
【図2】本発明の概略説明図。
【図3】本発明の実施例装置のブロック図。
【図4】本発明の実施例プローブを示した図。
【図5】本発明の実施例プローブの音響レンズ系におけ
る音線の屈折を示した図。
る音線の屈折を示した図。
【図6】本発明における拡散ビーム専用のコンベックス
プローブとレンズアダプタとを示した図。
プローブとレンズアダプタとを示した図。
【図7】従来のリニア電子走査型装置の原理を示した
図。
図。
1 レートパルス発生器 2 送信用遅延回路 3 駆動回路 4 電子スイッチ 5 超音波振動子 7 プリアンプ 8 受信用遅延回路 9 加算器 10 対数増幅器 11 検波回路 12 A/D 13 画像メモリ 14 モニタ 15 ミキサ 16 LPF 17 A/D 18 演算器 19 メモリ 20 合成器
Claims (11)
- 【請求項1】 超音波振動子と、 前記振動子を駆動し超音波ビームを放射する送信手段
と、 超音波エコー信号を受信する受信手段と、 前記振動子から超音波を所定の方向に送受信させる走査
手段と、 超音波ビームを走査方向とほぼ直交する方向に拡散させ
る拡散手段と、 前記受信信号に基づき得られるほぼ同一部位の複数枚の
画像情報を加算合成する手段と、 前記加算合成手段により得られた画像情報を表示する表
示手段とを備えたことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項2】 超音波振動子と、 前記振動子を駆動し超音波ビームを送信する送信手段
と、 超音波エコー信号を受信する受信手段と、 前記振動子から超音波を所定の方向に送受信させる走査
手段と、 超音波ビームを走査方向とほぼ直交する方向に拡散させ
る拡散手段と、 前記受信信号に基づき得られる画像情報を表示する表示
手段とを具備した超音波診断装置において、 前記受信手段は受信指向性の異なる複数の受信系を有し
た並列同時受信機能を備えることを特徴とする超音波診
断装置。 - 【請求項3】 超音波振動子と、 前記振動子を駆動し超音波ビームを送信する送信手段
と、 超音波エコー信号を受信する受信手段と、 前記振動子から超音波を所定の方向に送受信させる走査
手段と、 超音波ビームを走査方向とほぼ直交する方向に拡散させ
る拡散手段と、 前記受信信号に基づき得られる画像情報を表示する表示
手段とを具備した超音波診断装置において、 前記拡散手段は少なくとも前記振動子前方に装着された
第1の音響レンズと前記第1の音響レンズ面にアダプタ
として着脱可能に取り付けられる第2の音響レンズとか
ら構成されることを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項4】 前記受信手段は受信指向性の異なる複数
の受信系を有した並列同時受信機能を備え、 前記拡散手段は少なくとも前記振動子前方に装着された
第1の音響レンズと前記第1の音響レンズ面にアダプタ
として着脱可能に取り付けられる第2の音響レンズとか
ら構成されることを特徴とする請求項1記載の超音波診
断装置。 - 【請求項5】 前記拡散手段は少なくとも前記振動子前
方に装着された第1の音響レンズと前記第1の音響レン
ズ面にアダプタとして着脱可能に取り付けられる第2の
音響レンズとから構成されることを特徴とする請求項1
または請求項2記載の超音波診断装置。 - 【請求項6】 前記第2の音響レンズの音速は前記第1
の音響レンズの音速よりも遅いことを特徴とする請求項
3乃至請求項5いずれか1項記載の超音波診断装置。 - 【請求項7】 前記第2の音響レンズの音速は生体の音
速よりも遅いことを特徴とする請求項3乃至請求項6い
ずれか1項記載の超音波診断装置。 - 【請求項8】 前記受信手段は受信指向性の異なる複数
の受信系を有した並列同時受信機能を備えることを特徴
とする請求項1または請求項3記載の超音波診断装置。 - 【請求項9】 前記表示される画像情報は、受信信号の
ドプラ成分に基づき得られる血流画像であることを特徴
とする請求項1乃至請求項8いずれか1項記載の超音波
診断装置。 - 【請求項10】 前記血流画像は、前記ドプラ成分の信
号強度に基づき得られる画像であることを特徴とする請
求項9記載の超音波診断装置。 - 【請求項11】 前記血流画像は、前記ドプラ成分に応
じてカラー表示されることを特徴とする請求項9または
請求項10記載の超音波診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16257794A JP2914871B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16257794A JP2914871B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 超音波診断装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0824256A true JPH0824256A (ja) | 1996-01-30 |
| JP2914871B2 JP2914871B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=15757234
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16257794A Expired - Fee Related JP2914871B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2914871B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010133893A (ja) * | 2008-12-08 | 2010-06-17 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 鋼中介在物の検出評価方法 |
| JP2010187975A (ja) * | 2009-02-19 | 2010-09-02 | Aloka Co Ltd | 超音波診断装置 |
| JP2014195498A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | セイコーエプソン株式会社 | シート及び超音波測定システム |
-
1994
- 1994-07-15 JP JP16257794A patent/JP2914871B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010133893A (ja) * | 2008-12-08 | 2010-06-17 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 鋼中介在物の検出評価方法 |
| JP2010187975A (ja) * | 2009-02-19 | 2010-09-02 | Aloka Co Ltd | 超音波診断装置 |
| JP2014195498A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | セイコーエプソン株式会社 | シート及び超音波測定システム |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2914871B2 (ja) | 1999-07-05 |
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