JPH08242902A - ソール射出成形材料にラミネート埋込み体を備えた靴製品 - Google Patents

ソール射出成形材料にラミネート埋込み体を備えた靴製品

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JPH08242902A
JPH08242902A JP8045156A JP4515696A JPH08242902A JP H08242902 A JPH08242902 A JP H08242902A JP 8045156 A JP8045156 A JP 8045156A JP 4515696 A JP4515696 A JP 4515696A JP H08242902 A JPH08242902 A JP H08242902A
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JP
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shoe
sole
laminate
outer layer
area
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JP8045156A
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English (en)
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Liviu-Mihai Pavelescu
パヴェレスク リヴィウーミハイ
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Akzo Nobel NV
Original Assignee
Akzo Nobel NV
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D35/00Producing footwear
    • B29D35/06Producing footwear having soles or heels formed and joined on to preformed uppers using a moulding technique, e.g. by injection moulding, pressing and vulcanising
    • B29D35/065Producing footwear having soles or heels formed and joined on to preformed uppers using a moulding technique, e.g. by injection moulding, pressing and vulcanising by compression moulding, vulcanising or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B7/00Footwear with health or hygienic arrangements
    • A43B7/12Special watertight footwear
    • A43B7/125Special watertight footwear provided with a vapour permeable member, e.g. a membrane

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ安価に製造することができ、かつ反
回動作時における高い歩行確実性と十分かつ永続的な水
密性とを有することができる靴製品を提供する。 【解決手段】 ラミネート2の下端部範囲2′が靴底7
の下側面に対してほぼ平行に方向付けられており、ラミ
ネート2の下端部範囲2′の、靴製品内部範囲に向けら
れた上側面が、靴底7の、靴製品内部範囲に向けられて
いて靴底7の下側面に対してほぼ平行な上側面と共に、
連続的な面8を形成しており、ラミネート2の遮断層
が、ラミネート2の、靴底7の下側面に対してほぼ平行
に方向付けられた下端部範囲2′と、ラミネート2の角
隅縁とにおいて、靴底7と水密に結合されており、しか
も外層1の下端部範囲1′とラミネート2とがもっぱら
靴底7を介して結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水密な靴製品であ
って、靴脚部と靴底とを備えており、靴脚部が少なくと
も、外層と該外層の内側に配置されたラミネートとから
成っていて、該ラミネートが少なくとも、水密でかつ水
蒸気透過性の遮断層と、ライニング層とを有しており、
外層の下端部範囲の少なくとも一部が、靴底の下側面に
対してほぼ垂直に方向付けられている形式のものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】靴を水密にかつ水蒸気透過性に構成する
ことは、靴脚部の繊維製の又は皮状の外層に内側面に、
例えば微小孔構造の又は均質のダイヤフラムが配置され
ていて、このダイヤフラムが水に対しては非透過性であ
るが、しかしながら使用者の足の汗によって靴製品内部
範囲において生じる湿気に対しては透過性であることに
よって、達成することができる。例えばドイツ連邦共和
国特許出願公開第3821602号明細書に記載された
靴製品では、その靴脚部は、外層とライニングと水密性
で水蒸気透過性でかつ微小孔構造の機能層(Funktionss
chicht)と、靴脚部の下側範囲に一体に射出成形された
水密なプラスチックソールとから成っている。外層の下
側範囲は、多孔性の材料によって、例えば、一体に射出
成形されるプラスチックソール材料によって貫通可能で
かつライニング及び機能層と縫合されているスペーサに
よって形成される。
【0003】前記刊行物の記載によれば、プラスチック
ソールの液状の材料は、靴脚部への一体的な射出成形時
に、外層の多孔性の下側範囲を貫いて機能層にまで、も
しくは機能層を有するラミネートにまで達することがで
きる。そしてこれによって、一体に射出成形されたプラ
スチックソール材料は靴の内底と機能層と外層との間に
おける結合縫い目の縫い目孔をシールすることができ
る。しかしながらこの公知の構成においては次のような
ことが観察される。すなわちこの場合、液状のプラスチ
ックソール材料は確かに靴脚部の多孔性の下側範囲の孔
及びスペーサの孔に進入することができるが、しかしな
がらこれによっては、靴脚部材料における水の侵入に対
してなんら改善がなされていない。それというのはこの
場合、継続的な反回(Abrollen:歩行時においてまず初
めに踵で着地し最後に前足底で押し上げるような、靴又
は足のいわば転動もしくはころがり運動)時における靴
製品の高い機械的な負荷によって、孔壁に亀裂が入った
り、又は少なくともスペーサの孔からプラスチックソー
ル材料が剥がれたりして、これによって当然ながら、プ
ラスチックソール材料とスペーサとの間におけるなお完
全な結合部に対する負荷が増大されるからである。そし
て外層において底部に向かって侵入した水は、亀裂又は
剥がれによって惹起された、多孔性のスペーサ及び多孔
性の靴脚部外層材料における間隙及び裂け目を通って、
長手方向案内効果に基づいて、スペーサと機能層との間
の領域に侵入することができ、終いには、上に述べたの
と同様な機械的な負荷及びその結果にさらされる縫い目
を介して、機能層を通って靴内部範囲にまで達すること
になる。
【0004】このような水の侵入可能性は先行技術にお
いて過小評価されている。それというのは水は、特に毛
管現象によって強化されて、かつ縫い目材料のいわゆる
燈芯作用(Dochtwirkung)、つまり、種々異なった層を
貫通し理想的なウォータブリッジとして働く縫い目孔を
備えた糸のいわゆる燈芯作用によって強化されて、靴内
部範囲にまで達することができるからである。
【0005】さらに判明したことであるが、特に、靴脚
部材料の下側範囲において多孔性に構成されている汎用
の靴では、靴の側部における横方向の安定性(以下にお
いて側部安定性と呼ぶ)が制限されていて、使用者の足
が反回時に横方向で内方又は外方に向かって滑ってしま
い、この結果十分な歩行確実性を保証することができな
い。
【0006】同様に観察されたことであるが、この先行
技術は、靴脚部もしくはスペーサの下側範囲のために多
数の孔を必要とし、そして亀裂発生のおそれは、当然な
がら孔の数と共に増大する。また、統計的に見れば、孔
壁の亀裂発生の可能性は、規定された単位面積当たりの
孔の数が多くなればなるほど、大きくなる。これに加え
て、靴脚部材料の構造が穿孔によって強く破壊されれば
されるほど、つまり靴脚部材料の負荷耐性は小さくな
り、このようなことはとりもなおさず、靴製品の継続的
な使用時に使用者における整形外科的な健康障害の発生
を阻止するために、回避することが望まれている状況で
ある。
【0007】汎用の靴構成にはさらにまた同様に製造技
術上の欠点もある。それというのは、汎用の靴構成は多
数の作業ステップを必要とし、これらの作業ステップは
高い精度をもって手によって実施する必要があり、しか
も製造コストを高騰させる原因にもなるからである。特
に、靴脚部材料の折り返された端部範囲をスペーサによ
って正確に被覆することや、結合材料又はスペーサを靴
底縁部から十分な間隔をおいて正確に方向付けることの
ような作業工程が必要であり、このことによって、この
靴の大量生産は複雑化され、多くの時間と労働力が浪費
されることになる。これに加えてさらに、孔の多い結合
材料を、靴脚部の下端部に襞や折り目なしに、つまり該
結合材料がヒール範囲や爪先範囲のような湾曲した範囲
においても平らに接触するように、方向付けることが必
要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ゆえに本発明の課題
は、従来技術における欠点を排除すべく、冒頭に述べた
形式の靴製品を改良して、簡単かつ安価に製造すること
ができ、かつ反回動作時における高い歩行確実性と十分
かつ永続的な水密性とを有することができる靴製品を提
供することである。
【0009】さらに靴は、靴整形外科の範囲においても
益々高くなる使用者の健康意識に基づいて、靴製品に課
せられた足ベッド構成のような整形外科的な要求を満た
すことが望まれている。この場合、靭帯や筋肉の過負荷
によって観察される土踏まず(Traggewoelbe)の降下、
もしくは使用者の足の鉛直方向における静止状態の損失
を低減することができるように、靴製品が構成されてい
るとこが望ましい。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための構成は、特許請求の範囲の請求項に記載されて
いる。
【0011】すなわち請求項1に記載の構成では、ラミ
ネート埋込み体を備えた水密な靴製品であって、靴脚部
と靴底とを備えており、靴脚部が少なくとも、外層と該
外層の内側に配置されたラミネートとから成っていて、
該ラミネートが少なくとも1つの水密でかつ水蒸気透過
性の遮断層と、ライニング層とを有しており、外層の下
端部範囲の少なくとも一部が、靴底の下側面に対してほ
ぼ垂直に方向付けられている形式のものにおいて、ラミ
ネート2の下端部範囲2′が靴底7の下側面に対してほ
ぼ平行に方向付けられており、ラミネート2の下端部範
囲2′の、靴製品内部範囲に向けられた上側面が、靴底
7の、靴製品内部範囲に向けられていて靴底7の下側面
に対してほぼ平行な上側面と共に、連続的な面8を形成
しており、ラミネート2の遮断層が、ラミネート2の、
靴底7の下側面に対してほぼ平行に方向付けられた下端
部範囲2′と、ラミネート2の角隅縁とにおいて、靴底
7と水密に結合されており、しかも外層1の下端部範囲
1′とラミネート2とがもっぱら靴底7を介して結合さ
れている。
【0012】
【発明の効果】このような靴製品を製造する場合には、
靴脚部の外層1と、該外層1の、靴製品内部範囲に向け
られた側、つまり外層内側に配置されたラミネートとが
靴型の上に置かれ、この際にラミネート2の下端部範囲
2′は靴型の上に折り返される。1実施例ではこの場合
ラミネート2は、有利には水蒸気透過性である汎用の接
着剤を用いて、外層1と互いに結合されている。この場
合靴底7は靴型に圧力下で一体に射出成形され、そして
この際にラミネート2の下端部範囲2′の、靴型に向け
られた表面は、一体に射出成形された靴底7の、靴型に
向けられた表面と共に連続的な面を形成する。
【0013】この靴製品の製造は次のように、すなわち
ラミネート2の下端部範囲2′に、繊維布帛11又は内
底(Brandsohle)を結合することによっても行うことが
できる。そしてこの場合両者の結合は次のように行われ
る。すなわちラミネート2の下端部範囲2′と繊維布帛
11もしくは内底の外縁部とが互いに間隔をおいて配置
されて、靴底材料がラミネート2の下端部範囲2′と繊
維布帛11もしくは内底の外縁部との間の間隔に、靴底
の一体的な射出成形時に侵入することができ、そしてラ
ミネート2の下端部範囲2′との間隔範囲において連続
的な面を形成することができ、この連続的な面は、繊維
布帛11もしくは内底によって靴製品の真ん中に向かっ
て延長される。
【0014】「連続的な面」(stete Flaeche)という
のは、ラミネート2の表面と靴底7の表面との間の移行
範囲8に隆起部や凸部又は凹部がまったく存在しない平
らな面のことである(もしこのような隆起部や凸部又は
凹部が存在すると、本発明による靴製品を使用者が使用
した場合に不都合な押圧箇所が発生してしまう)。この
結果移行部8は滑らかな面として構成されることにな
る。したがって内底を省くことも可能であり、これによ
り、1つの作業ステップつまり内底の敷設の省略及び材
料の節約に基づいて、本発明による靴製品製造コスト
を、従来技術に比べて安価にすることが可能である。
【0015】本発明の有利な構成では、ラミネート1の
遮断層の下端部範囲2′が、靴底の下側面に対してほぼ
平行に方向付けられており、かつラミネート2の下端部
範囲2′の、靴製品内部範囲に向けられた表面が、靴底
7の、靴製品内部範囲に向けられていて靴底下側面に対
してほぼ平行な上側面と共に、連続的な面を形成してい
る。このように構成されていると、次いで高温で一体的
に射出成形されて遮断層と密に接着されるプラスチック
ソールに基づいて、靴脚部の良好な側方案内ひいては十
分な歩行確実性が得られる。
【0016】本発明による水密な靴製品の別の有利な構
成では、靴脚部と射出成形された靴底とを備えており、
靴脚部が少なくとも、外層1と該外層の内側に配置され
たラミネート2とから成っていて、該ラミネートが少な
くとも1つの水密でかつ水蒸気透過性の遮断層とライニ
ング層とを有しており、外層1の下端部範囲の少なくと
も一部が、靴底7の下側面に対してほぼ垂直に方向付け
られている形式のものにおいて、ラミネート2の下端部
範囲2′が靴底7の下側面に対してほぼ平行に方向付け
られており、ラミネート2の下端部範囲2′が両側にお
いて、靴底7のプラスチックソール材料によって取り囲
まれており、靴底7の、靴製品内部範囲に向けられた表
面が、連続的な面7′を形成しており、しかも外層1の
下端部範囲1′とラミネート2とがもっぱら靴底7を介
して結合されている。このような構成においても内底を
省くことが可能である。
【0017】この構成において「両側において」という
のは、プラスチックソール材料が、ラミネート2の、靴
底7の下側面に向けられた側と、靴底7の下側面とは反
対の側とに配置されていることを意味する。
【0018】さらに本発明による靴製品では、適当な靴
型表面構成によって射出される靴底7の一体成形時に、
整形外科的な要求を満たす足ベッドを、簡単に構成する
ことが可能になる。
【0019】従来技術とは異なり本発明による靴製品で
は、靴脚部材料の下端部範囲における亀裂や間隙を生ぜ
しめるおそれが発生しない。さもないと、このような亀
裂や間隙は、多孔性の材料に基づいて不足している内的
な強度によって容易に発生してしまう。
【0020】ライニング層の下端部範囲もまた同様に、
靴底7の下側面に対してほぼ垂直に方向付けられていて
もよく、このようになっている場合には、靴製品内部範
囲に向けられた面全体を、敷き皮(Einlegesohle)によ
って覆ってクッション性を与えることができ、このこと
は、本発明による靴製品の履き心地を高めるのみなら
ず、必要な場合には、暖かい敷き皮の使用をも可能にす
る。
【0021】さらに本発明による構成の利点として次の
ことが判明している。ラミネート2の下端部範囲2′特
に端縁部とプラスチックソール材料との間における接着
もしくは固着によってシール作用が得られ、そして水が
実際に外層において下に向かって侵入した場合でも、水
には、靴製品内部範囲に達することができる経路は与え
られない。なぜならば本発明による靴製品では、上に述
べた汎用の靴とは異なり、縫い目が存在しないからであ
る。縫い目が存在する汎用の靴では、縫い目における縫
合糸によって燈芯作用が惹起され、これによって、まさ
に外層の下端部範囲における水を靴内部範囲へと導くた
めの理想的な水導路が形成されてしまう。
【0022】本発明による靴製品は次の理由により良好
であることが示されている。すなわち本発明では、靴型
の上に靴脚部材料を被せ、ラミネート2を折り返し、次
いでプラスチックソール材料を一体的に射出成形すると
いう作業工程によって、良好な履き心地を備えた本発明
による靴製品が安価に製造可能であり、しかも大量生産
における条件下で次のような靴製品が、つまり十分な水
密性を有し、多孔性の靴脚部材料が存在しないことによ
って十分な側部安定性を保証し、かつ使用者の足の長手
方向及び横方向に延びる土踏まずに対する整形外科的な
足ベッド適合を可能にするような靴製品が得られる。
【0023】外層1の、靴製品内部範囲とは反対の側つ
まり外側を、少なくとも、プラスチックソール材料の一
体的な射出成形時に又はプラスチック製の靴底7の接着
時に覆われる範囲において、表面処理することもまた有
利である。この範囲に一体に射出成形されたプラスチッ
クソール材料は、シールリップとも呼ばれる。表面処理
はこの場合例えば、外層1として使用される皮もしくは
皮状の繊維層を機械的に又は化学的に粗面化することに
よって行うことができる。このことによって、外層1と
靴底7との固着性又は接着性が高められるのみならず、
これにより接着されていない欠落箇所の数が減じられる
ことに基づいて、外層1と靴底7との間の結合部の水密
性もまた高められる。
【0024】本発明による靴製品の製造形式を簡単化す
るため及び靴型表面へのぴったりとした適合を達成する
ために、本発明による水密な靴製品は一体に射出成形さ
れた靴底7を有することができ、この場合外層1はその
下端部範囲1′に、靴底7の範囲における外層1の下側
範囲を形状付与するための手段を有しており、該手段が
外層1と結合されている。
【0025】形状付与のための手段は有利には、先端範
囲に又は先端範囲の一部につまり前方範囲に配置されて
いる。付加的に又は択一的に、形状付与のための手段を
本発明による靴製品のヒンジ範囲において構成すること
も可能である。
【0026】「先端範囲」というのは、靴先端から、使
用者の爪先側のヒール補強部の端部(該端部は通常靴製
品のヒンジ範囲(Gelenkbereich)と呼ばれる)が配置
されている箇所に至るまでの範囲のことである。
【0027】また「ヒンジ範囲」というのは、先端範囲
に接続した範囲であって、この範囲には、使用者の爪先
側のヒール補強部の端部が配置されている。そしてヒン
ジ範囲は、ほぼ蝶形骨及び舟状骨の範囲を成している。
【0028】本発明の別の有利な構成では、形状付与の
ための手段が延長部13である。この場合延長部13
は、外層1の、靴製品内部範囲に向かって折り返された
端部範囲1′である。延長部13は、靴製品内部範囲に
向かって折り返されても、靴製品外部範囲に向かって折
り返されてもよい。延長部13が靴製品内部範囲に向か
って折り返されている場合には、延長部13が、靴底7
の下側面に対してほぼ垂直に、少なくとも一度切り込ま
れていると有利である。このようになっていると、延長
部13が外層1の下側範囲の、靴製品内部範囲に向けら
れた側に平らに接触している場合には、延長部13の面
は、有利には前方先端に配置された切込みの両側におい
てオーバラップすることができる。面のこのようなオー
バラップは場合によっては使用者の足における押圧箇所
(Clavus)を生ぜしめることがあり、そしてこのような
押圧箇所は角質層の肥厚(Hyperkeratose)を引き起こ
すことがあるので、互いにオーバラップする面は、切欠
き14の縁部同士が留め継ぎ(Schraegstoss)又は突き
合わせ継手(Stumpfstoss)のように接触するように切
り取られる。縁部は有利には外方に向かって折り返され
て、互いに縫合されている。この場合に重要なことは、
折り返された延長部が、靴製品内部範囲に向けられた側
において可能な限り平らになっていることである。外方
に向かって折り返されて縫合された部分は、先端範囲に
おいて、形状付与のための必要な保持をもたらし、かつ
完成した靴においてはソール材料に埋め込まれている。
【0029】「外層の下側範囲」というのは、プラスチ
ックソール材料によってシールリップとして覆われた外
層範囲から、使用者に向けられた靴脚部上端部とは反対
方向に延びる、外層1の範囲を意味している。
【0030】さらにまた、本発明による靴製品の上に述
べた又は以下に述べる構成において、2つ以上の切欠き
を設けることも可能である。切欠き14は有利には靴製
品の前方先端に設けられているが、しかしながらまた前
方範囲に接続した靴製品の側部範囲に単数又は複数の切
欠きを配置することも可能である。
【0031】「前方先端」というのは、靴製品の先端範
囲の最も前の部分のことである。
【0032】延長部13は例えば接着又は縫合によっ
て、外層1の下側範囲と堅く結合されていることができ
る。本発明による靴製品の静止状態(Statik)のために
はまた、延長部13の、切欠き14の範囲において接触
している縁部同士が互いに縫合されていると、有利であ
る。
【0033】延長部13が靴製品の外側範囲に向かって
折り返されている場合には、延長部13は、有利には靴
底7の下側面に対してほぼ垂直に切り込みを有してい
る。このような構成においても同様に、外層1の、靴製
品内部範囲とは反対の側に平らに接触している延長部1
3は、外層1と接着されていることができる。切欠き1
4の、互いに離れる方向に開いている縁部は、織物製の
結合部材を介して例えば縫合によって結合されていても
よい。
【0034】延長部は有利には本発明による靴製品の前
方範囲に配置される。
【0035】「前方範囲」というのは、両側において前
方先端に接続していて先端範囲のほぼ円弧状の範囲を形
成していて使用者の足の爪先に接触するような、先端範
囲のことを意味している。
【0036】本発明による靴製品を形状付与するための
手段としては、特にヒンジ範囲においては、繊維布帛1
5が適しており、この布帛は靴底7のプラスチックソー
ル材料によって貫通されている。例えばフリース、フェ
ルト、編成物、製織物、経編品等である繊維布帛15
は、靴底7の下側面に対して有利には垂直に又は平行に
方向付けられた、外層1の下端部範囲1′と、例えば縫
合によって結合されていると有利である。このような構
成では、ヒンジ範囲に配置されていてかつ形状付与のた
めの手段によって条件付けられた特殊な固定部材によっ
て、靴製品に確固たる形状を与える外層1が固定される
ので、これにより、使用者の足の土踏まずの沈み込みや
欠落箇所が、足ベッドとして構成された靴底上側面によ
って減じられ、そして使用者の足の鉛直方向における静
止状態の損失を少なくとも制限することができる。
【0037】同様に、ヒンジ範囲における形状付与のた
めの手段は、ガイドループ5における引きひも6をガイ
ドするためのガイドループ5として構成されていてもよ
い。ガイドループ5は例えば、外層1の下端部範囲に配
置された縫い目又は、外層1の下端部範囲1´に縫い付
けられたループであってもよい。この場合有利には、外
層1の、ヒンジ範囲において延びている下端部範囲1′
は靴製品内部範囲又は靴製品外部範囲に向かって、引き
ひも6を案内するガイドループ5を形成しながら、折り
返されており、かつ接触している外層と接着及び/又は
縫合されている。外層1とラミネート2とガイドループ
とを備えた靴脚部材料は、分離層を備えた靴型の上に被
せられ、引きひも6はガイドループを通して案内され、
かつ引きひも6の両端部は結び合わされ、そしてこれに
より液状のプラスチックソール材料の一体的な射出成形
時に結び目はヒンジ範囲において該プラスチックソール
材料によって取り囲まれて埋め込まれ、この結果結び目
は全面的に覆われて、良好な履き心地が得られる。
【0038】さらに、汎用の靴製品では、挿入物を使用
した場合に、足の回動時に挿入物によって外層が強く側
方に向かって負荷されたり、又は外層もしくは靴脚部材
料の局部的に制限された過負荷に基づいて、外層もしく
は靴脚部材料が継続的な使用によって靴底長手方向軸線
に対して垂直に横方向にシフトしたりすることが見られ
る。これに対して本発明による靴製品ではこのような不
都合の発生は、足ベッドとして構成された靴底上側面に
よって及び/又は特にヒンジ範囲に配置された形状付与
のための手段によって、少なくとも時間的に抑制されて
いるか又は完全に阻止されている。
【0039】「靴底上側面」というのは、靴底7の、靴
製品内部範囲に向けられた側のことである。
【0040】本発明の別の有利な構成では、形状付与の
ための手段が、ガイドループにおける引きひも6を案内
するためのガイドループ5として構成されている。ガイ
ドループ5は例えば縫い目又は縫い付けられたループで
ある。この場合、外層1の下端部範囲1′が靴製品内部
範囲に向かって又は靴製品外部範囲に向かって折り返さ
れていて、隣接した外層範囲と縫合又は接着されている
と有利である。
【0041】本発明による靴製品を製造する場合、靴脚
部は靴型の上に被せられ、例えばガイドループ5を通し
て延びている引きひも6を用いて靴型の回りに引き寄せ
られ、これによって靴脚部が靴側の表面にぴったりと合
わせられるようになっている。なお残っている覆われて
いない靴底表面に分離剤(Trennmittel)を塗布した後
で、液状のプラスチックソール材料が下から靴型に射出
され、これによって靴底7の、靴製品内部範囲に向けら
れた表面の極めて高い構成、もしくは靴型の表面に対す
る靴底7の適合が可能になり、ひいては整形外科的に十
分に構成された足ベッドを備えかつ数少ない製造ステッ
プで製造された水密性の本発明による靴製品を準備する
ことが可能になる。
【0042】本発明のさらに別の有利な構成では、形状
付与のための手段である繊維布帛9,11が、靴底7の
プラスチックソール材料によって貫通されている。繊維
布帛は、例えばフリース、フェルト、編成物、製織物、
経編品等である。このような構成が有利であるのでは、
次の理由による。すなわちこのように構成されている
と、これによって生ぜしめられた歩行安定性及びサイド
安定性に基づいて、本発明による靴製品の静止状態を補
うことができ、これによって足の申し分のない反回が保
証され、かつ多孔性でない靴脚部材料が使用されていな
いことに基づいて、靴脚部材料の構造に手を加えること
なしに、スポーツシューズにおいてしばしば生じるよう
な靴底に対する急激で衝撃的な負荷の発生時にも、高い
負荷耐性を得ることができる。
【0043】十分な側部安定性をさらに高めるために
は、靴底7の先端範囲において外層1の下端部範囲が繊
維布帛9と縫合されていると、有利である。まさに例え
ば登山靴、トレッキングシューズ、スポーツシューズの
ように、特に足サイドガイドが極めて高い負荷にさらさ
れるような靴製品においては、側部安定性を次のような
構成によって高めることも可能である。すなわちこの場
合、ラミネート2の、靴底7の下側面に対して平行に方
向付けられた下端部範囲2′は、別体の繊維布帛11と
例えば縫合によって連結されている。さらにまた、本発
明による靴製品のこの構成の側部安定性は、側部に接着
又は射出成形された靴底7の改善された固着及びヒール
キャップ3の取付けと相俟って、著しく高められ、この
結果本発明による靴製品は、内側の土踏まずの扁平化
(Senken)に基づいて、外反扁平足(Knick-Senkfuss)
において見られる踵骨の外反(Knicken)や、ひいては
変形つまり外方又は内方への変形発生時に、使用者の足
が側方に滑ることを、十分に防止することが可能であ
る。
【0044】この場合、繊維布帛9,11が単に先端範
囲においてだけ、ラミネートの下端部範囲と堅くしっか
りと結合されていれば、十分な効果の得られることが判
明している。
【0045】さらにまた、高い負荷を受ける靴製品にお
けるサイド安定性はリヤキャップ3又はサイドキャップ
を取り付けることによってさらに高めることが可能であ
る。このようなリヤキャップ3又はサイドキャップは、
外層1の外側に接着及び/又は縫合されて接触していて
もよいし、又は外層1とラミネート2との間に接着及び
/又は縫合されて配置されていてもよい。
【0046】汎用の靴を製造する場合には、例えばスペ
ーサの敷設や適正な方向付けや、足の爪先及びヒール範
囲のような臨界領域における、折り返された靴脚部材料
へのスペーサの折り目のない平らな設置や、靴脚部材料
の穿孔等のような時間及び手間のかかる作業ステップが
不可欠であり、これによって汎用の靴の製造コストは著
しく高騰してしまう。これに対して本発明による靴製品
の製造時には、単に靴脚部材料を靴型の上に被せてラミ
ネートの下端部範囲を靴型に簡単に敷設した後で、プラ
スチックソールを一体に射出成形又は接着させればよい
ので、上に述べたような汎用の靴において必要な面倒な
作業ステップを、省くことができる。汎用の靴において
はその大量生産時に、スペーサの折り目のある設置形式
に基づいて接着領域において結合欠落箇所が生じ、これ
によって十分な水密性を得ることができないが、上に述
べたように構成することによって、本発明による靴製品
では汎用の靴におけるこのような欠点を確実に回避する
ことができる。
【0047】本発明による靴製品はラミネート2を有し
ていて、このラミネート2が、水密性ではあるが水蒸気
透過性である遮断層を有していることに基づいて、本発
明による靴製品はさらに良好な履き心地の点で傑出して
いる。それというのは、足の汗による湿気は靴製品内部
範囲から難無く外部に向かって運ばれるからである。こ
の場合遮断層は例えば、有利には水密性で水蒸気透過性
の材料によって被覆又は含浸されたフリース、フェル
ト、編成物、製織物、経編品等である繊維布帛である支
持層である。遮断層はまた単数又は複数の支持層の他
に、水密性でかつ水蒸気透過性の材料から成る少なくと
も1つのダイヤフラムを有している。
【0048】水密性でかつ水蒸気透過性の材料を製造す
るためには、微小孔構造のポリマーのマトリックスを形
成するのに適したポリマーを使用することができ、この
ようなポリマーは、ポリエチレン-ポリピレン-コポリマ
ー、ポリエチレン、テレフタレート、ポリカプロラクタ
ム、ポリ弗化ビニリデン、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエステルコポリマー及びポリテトラフルオロエ
チレンのようなポリオレフィンを有している。水密性で
水蒸気透過性の材料は、コポリエーテルエステル-基層
にポリマーを被覆した被覆体又はコポリエーテルエステ
ル-基層にポリマーを含浸させた含浸体又はコポリエー
テルエステル-基層にポリマーを備えたダイヤフラムで
あっても、又は有利には微小孔構造のポリウレタン-被
覆層を備えた延伸されたポリテトラフルオロエチレン
(Gore-tex)であってもよい。この場合、高い湿気透過
性の特性と高い水密性と耐久性との基づいて材料として
は、コポリエーテルエステル-基層上のポリマー(Sympa
tex)が、傑出していることが証明された。
【0049】水密性で水蒸気透過性の材料としては有利
には、コポリエーテルエステル-基層上のポリマー(Sym
patex)が使用される。コポリエーテルエステルは、直
鎖内において繰り返される多数の長鎖及び短鎖のエステ
ル単位から成っており、これらの長鎖のエステル単位と
短鎖のエステル単位とはランダムにエステル結合を介し
て先頭と末端とが連結されており、この場合長鎖のエス
テル単位は下記の式
【0050】
【化1】
【0051】に相当し、かつ短鎖のエステル単位は下記
の式
【0052】
【化2】
【0053】に相当しており、前記式中、Gは二価の基
であり、この基は、600〜6000の平均分子量と
2.0〜4.3の炭素と酸素との原子比とを有する少なく
とも1つの長鎖のグリコールから成る少なくとも1つの
最終的なヒドロキシ基から離れた後で、残ったものであ
る。この場合長鎖のグリコールの少なくとも20重量%
は、2.0〜2.4の炭素と酸素との原子比を有してお
り、かつコポリエーテルエステルの15〜50重量%を
形成する。Rは二価の基であり、この基は、300未満
の分子量の少なくとも1つのジカルボン酸から成るカル
ボキシ基から離れた後で、残ったものである。Dは二価
の基であり、この基は、250未満の分子量の少なくと
も1つのジオールから成るヒドロキシ基から離れた後
で、残ったものである。この場合使用されるジカルボン
酸の少なくとも80モル%は、テレフタル酸からか又は
エステル形成するその等価物から成っており、かつ小さ
な分子量を有するジオールの少なくとも80モル%は、
1.4ブタンジオールからか又はエステル形成するその
等価物から成っており、テレフタール酸又はエステル形
成するその等価物であるジカルボン酸の分子パーセント
と、1.4ブタンジオールでもエステル形成するその等
価物でもない小さな分子量を有するジオールの分子パー
セントとの総和は、最高でも20パーセントであり、か
つ短鎖のエステル単位はコポリエーテルエステルの40
〜80重量パーセントである。
【0054】有利にはポリマーは全体として又は部分的
にコポリエーテルエステルであり、この場合使用される
ジカルボン酸の少なくとも70モル%は、2.6-ナフタ
リンジカルボン酸か又はエステル形成するその等価物で
あり、かつ小さな分子量を備えた使用されるジオールが
少なくとも70モル%である場合には、1.4ブタンジ
オール又はエステル形成するその等価物であり、2.6-
ナフタリンジカルボン酸でもエステル形成するその等価
物でもないジカルボン酸のモルパーセントと、1.4-ブ
タンジオールでもその等価物でもない小さな分子量を有
するジオールのモルパーセントとの総和は、最高でも3
0パーセントであり、かつ短鎖のエステル単位は、コポ
リエーテルエステルの35〜80重量パーセントを形成
している。
【0055】コポリエーテルエステルであるポリマーは
さらに有利であり、この場合コポリエーテルエステル
は、直鎖内において繰り返される多数の長鎖及び短鎖の
エステル単位から成っており、これらの長鎖のエステル
単位と短鎖のエステル単位とはランダムにエステル結合
を介して先頭と末端とが連結されており、この場合長鎖
のエステル単位は下記の式
【0056】
【化3】
【0057】に相当し、かつ短鎖のエステル単位は下記
の式
【0058】
【化4】
【0059】に相当しており、前記式中、Gは二価の基
であり、この基は、600〜4000の平均分子量と
2.0〜4.3の炭素と酸素との原子比とを有する少なく
とも1つの長鎖のグリコールから成る少なくとも1つの
最終的なヒドロキシ基から離れた後で、残ったものであ
る。この場合長鎖のグリコールの少なくとも20重量%
は、2.0〜2.4の炭素と酸素との原子比を有してお
り、かつコポリエーテルエステルの15〜50重量%を
形成する。Rは二価の基であり、この基は、300未満
の分子量の少なくとも1つのジカルボン酸から成るカル
ボキシ基から離れた後で、残ったものである。Dは二価
の基であり、この基は、250未満の分子量の少なくと
も1つのジオールから成るヒドロキシ基から離れた後
で、残ったものである。この場合使用されるジカルボン
酸の少なくとも70モル%は、2.6-ナフタリンジカル
ボン酸か又はエステル形成するその等価物から成ってお
り、かつ2.6-ナフタリンジカルボン酸でもエステル形
成するその等価物でもないジカルボン酸のモル%と、
1.4ブタンジオールでもエステル形成するその等価物
でもない小さな分子量を有するジオールのモル%との総
和は、最高でも30パーセントであり、かつ短鎖のエス
テル単位はコポリエーテルエステルの35〜80重量%
である。
【0060】別の実施例において支承されるコポリエー
テルエステルポリマー-ダイヤフラムは、10μmか又
は15μmの厚さを有することができ、かつ2700g
/m2(24時間、ASTM E 96 66 方法 Bに基
づく)を越える高い水蒸気透過性によって傑出してい
る。
【0061】ライニング層としては、テリー織り布地
層、山羊革ライニング層、羊革ライニング層、牛革ライ
ニング層、豚革ライニング層、ビロード層、ラクダ毛材
料層、編成された又は製織された毛皮層(Fellschich
t)、織布層等を使用することができ、この場合織布層
の材料は、有利には木綿、羊毛、合成繊維及び/又は再
生された及び/又は改質されたセルロースである。
【0062】外層1は、皮革層、繊維層、繊維状の層及
び織布を包含するグループの少なくとも1つの代表であ
ってもよい。外層のためには表面材料として、帆布、布
地、厚地更紗、テリー織り製品、ビロード、マンチェス
タ、コール天、ベルベット、皮布、皮ビロード、緯編さ
れた又は経編された織布、サテン、毛皮、毛皮イミテー
ション、粗面の皮、滑らかな皮、ラッカ仕上げされた皮
又は研磨された皮、型押しされた皮、皺を形成された皮
又は粗面化された皮等を、使用することができる。
【0063】外層1とラミネート2とを接着するために
は、親水性の接着剤が適している。それというのは、例
えばポリウレタン基層又はアクリラート基層上の親水性
の発泡された接着剤であるこのような接着剤は、水蒸気
の透過を妨げないからである。同様にまた高温接着も可
能である。
【0064】プラスチックソール材料としては、例えば
ゴム、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル並びにその誘導体
及び混合物のような水密性の材料が適している。
【0065】さらに本発明の有利な構成では、例えば遮
断層と外層1との間に蓄熱性の絶縁材料層が設けられて
おり、この絶縁材料層は、その多孔性に基づいて水蒸気
及び空気透過性である。
【0066】上に述べたような従来技術における欠点、
すなわち制限された弾性、不十分な転動特性、高い製造
コスト、及び製造時に消費される大きな時間のような欠
点は、本発明による靴製品によって予期しないほど良好
に排除されることができる。
【0067】
【発明の実施の形態】次に図面につき本発明の実施の形
態を説明する。
【0068】図1に示されているように本発明による靴
製品は、ウールライニング層とシャグリーン牛皮製の
(aus genarbtem Rindsleder)外層1とから成ってい
る。ラミネート2としてはすべての実施例において、ポ
リエステル製の保護層と水密性でかつ水蒸気透過性のダ
イヤフラムとを備えた織布が使用されており、前記ダイ
ヤフラムは、直鎖内に多数の長鎖及び短鎖の繰り返しエ
ステル単位を有するコポリエーテルエステルを有してお
り、この場合長鎖のエステル単位と短鎖のエステル単位
とはランダムにエステル結合を介して先頭と末端とが連
結されている(Sympatex)。
【0069】外層1は該外層1の下端部範囲1′の上に
おけるラミネート2と、接着剤4有利には水蒸気透過性
の接着剤4を用いて接着されている。ポリウレタン製の
プラスチックソール材料は、外層1とラミネート2とを
備えた靴脚部を靴型に被せて残りの覆われていない靴型
上側面を分離手段によって被覆した後で、圧力と熱とを
加えて靴型に射出成形され、この際に、シールリップを
形成する外層1の下端部範囲1′を備えた靴底7と、ラ
ミネート2の下端部範囲2′の、靴底7の下側面に向け
られた側(下側面)との間における密な接着が行われ
る。この場合ラミネート2の下端部範囲2′から、靴底
7の、靴製品内部範囲に向けられた上側面への移行部8
は、連続的な面として構成されている。
【0070】図2〜図4に示されているように、外層1
の下端部範囲は靴内部範囲に向かって、引きひも6を案
内するためのガイドループ5を形成しながら、折り曲げ
られている。外層1とラミネート2との間には環状のヒ
ール範囲に、本発明による靴製品のリヤキャップ範囲を
付加的に補強するために、リヤキャップ3が配置されて
いる。少なくとも靴製品の下側範囲においては、つまり
接着ステップを省いて、外層1と接着されていないラミ
ネート2を備えた靴脚部が、靴型に被せられた後で、引
きひも6が引き付けられ、この引きひも6の両端部は解
離不能に結びつけられ、かつプラスチックソール材料と
一体に射出成形される。そしてこの射出成形時に、下側
面のみならず同様にラミネート2の下端部範囲2′の、
靴製品内部範囲に向けられた側(内面側)にも、プラス
チックソール材料から成る層7′が載設される。ラミネ
ート2が靴製品内部範囲に向けられた側にライニング層
を有しているので、確かにライニング層とプラスチック
ソール材料から成る層7′との間における密な接着は行
われないが、しかしながらこの結合は、使用者の足のた
めの歩行確実(trittfest)なステップ面(Auftrittsflae
che)を可能にするためには十分である。靴製品内部範囲
の水密性は既に、ラミネート2の下端部範囲2′の縁部
範囲及び下側面とプラスチックソール材料との密でかつ
水密な接着によって、十分に保証されている。
【0071】この場合「縁部範囲」というのは、ラミネ
ート2の下端部範囲2′の、ソール長手方向軸線に向け
られた範囲を意味する。
【0072】図5及び図6に示されているように、外層
1の下端部範囲の、靴製品内部範囲に向けられた縁部に
は、先端範囲において、繊維布帛9ここではポリエステ
ル製の織布が接触しており、この布帛9は、縫い目10
を用いて外層1と結合されている。側部における安定性
をさらに高めるために、さらに別の繊維布帛11ここで
はポリエステル製の織布が、ラミネート2の下端部範囲
2′の縁部範囲に、縫い目12を用いて縫い付けられて
いる。安定化のために、ラミネート2の端部範囲2′と
結合されているこのような繊維布帛11は、図1〜図4
に示された実施例においても使用することができる。
【0073】液状のプラスチックソール材料を成形する
ことによって、該プラスチックソール材料は織布を貫通
して、靴型の表面に合わせられた表面を形成し、そして
さらに織布と密に接着する。転動動作時における水密な
靴製品の側部安定性を高めるために、薄いしかしながら
形状安定性の弾性的な皮から成るリヤキャップ3が、外
層1とラミネート2との間に縫い込まれている。
【0074】上に述べた実施例では靴製品内部範囲は、
特に、水密でかつ水蒸気透過性の材料としてコポリエー
テルエステルをベース層にしたポリマー(Sympatex)が
使用されている場合には、水分の多い環境における靴製
品のたびたびの反回時にも、水の侵入に対して十分なシ
ール作用を有している。
【0075】さらにまた次のことも明らかである。すな
わち、少なくとも外層1に連結された繊維布帛9(図5
及び図6)と、靴底7及びラミネート2の下端部範囲
2′の、足ベッド(Fussbett)として構成された上側面
とによって、使用者のために快適な、拘束感のない保持
感覚が得られる。
【0076】図9に示された別の実施例では、靴底7の
下側面に対してほぼ垂直な、皮製の外層1の下端部範囲
1′が、ヒンジ範囲(Gelenkbegeich)において縫い目
16を用いて、繊維製の面状織布であるポリエステル織
布15としっかりと結合されている。液状のプラスチッ
クソール材料を圧力下で射出することによって、該プラ
スチックソール材料によってポリエステル織布は貫通さ
れて、皮製の外層1ラミネート2との間における永続的
で耐摩耗性でかつ水密な結合部が形成される。そしてこ
れによって、靴製品内部範囲は液体である水の侵入を密
にシャットアウトすることができる。皮製の外層1の下
端部範囲1′は、前方範囲において、本発明による靴製
品の靴脚部を安定化させるために折り曲げられており、
かつ外層1の下側範囲の、靴内部範囲に向けられた側
と、面状に接触するように接着されている。前方先端に
設けられた切欠き14の縁部は、外方に向かって折り曲
げられていて、互いに縫い合わせられている。
【0077】上に述べたすべての実施例において本発明
による靴製品は、十分な水密性を有しており、かつ足の
湿気を靴製品内部範囲から外部に向かって発散させるの
に極めて適しており、したがって本発明による靴製品で
は、湿気が集まることによってしばしば発生するきのこ
の発生及びバクテリアの感染を確実に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一体に射出成形された靴底と外層に接着された
ラミネートとを備えた本発明による靴製品を示す横断面
図である。
【図2】靴底なしでガイドループを備えた本発明による
靴製品を下から見た図である。
【図3】本発明による靴製品の先端範囲を図2のA−A
線に沿って断面して示す図である。
【図4】一体に射出成形された靴底とガイドループとを
備えた、図3に示された本発明による靴製品の下側範囲
Xを拡大して示す図である。
【図5】靴底なしで外層に繊維布帛を備えた本発明によ
る靴製品を下から見た図である。
【図6】本発明による靴製品の先端範囲を図5のB−B
線に沿って断面して示す図である。
【図7】靴底なしで外層及びラミネートに繊維布帛を備
えた本発明による靴製品を下から見た図である。
【図8】本発明による靴製品の先端範囲を図7のC−C
線に沿って断面して示す図である。
【図9】靴底なしでヒンジ範囲における外層に繊維布帛
を備えた本発明による靴製品を下から見た図である。
【符号の説明】
1 外層、 1′ 下端部範囲、 2 ラミネート、
2′ 下端部範囲、3 リヤキャップ、 4 接着剤、
5 ガイドループ、 6 引きひも、 7靴底、
7′ 層、 8 移行部、 9,11 繊維布帛、 1
0,12 縫い目、 15 ポリエステル織布、 16
縫い目

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラミネート埋込み体を備えた水密な靴製
    品であって、靴脚部と靴底とを備えており、靴脚部が少
    なくとも、外層と該外層の内側に配置されたラミネート
    とから成っていて、該ラミネートが少なくとも1つの水
    密でかつ水蒸気透過性の遮断層と、ライニング層とを有
    しており、外層の下端部範囲の少なくとも一部が、靴底
    の下側面に対してほぼ垂直に方向付けられている形式の
    ものにおいて、ラミネート(2)の下端部範囲(2′)
    が靴底(7)の下側面に対してほぼ平行に方向付けられ
    ており、ラミネート(2)の下端部範囲(2′)の、靴
    製品内部範囲に向けられた上側面が、靴底(7)の、靴
    製品内部範囲に向けられていて靴底(7)の下側面に対
    してほぼ平行な上側面と共に、連続的な面(8)を形成
    しており、ラミネート(2)の遮断層が、ラミネート
    (2)の、靴底(7)の下側面に対してほぼ平行に方向
    付けられた下端部範囲(2′)と、ラミネート(2)の
    角隅縁とにおいて、靴底(7)と水密に結合されてお
    り、しかも外層(1)の下端部範囲(1′)とラミネー
    ト(2)とがもっぱら靴底(7)を介して結合されてい
    ることを特徴とする、ソール射出成形材料にラミネート
    埋込み体を備えた靴製品。
  2. 【請求項2】 ラミネート埋込み体を備えた水密な靴
    製品であって、靴脚部と一体に射出成形された靴底とを
    備えており、靴脚部が少なくとも、外層と該外層の内側
    に配置されたラミネートとから成っていて、該ラミネー
    トが少なくとも1つの水密でかつ水蒸気透過性の遮断層
    とライニング層とを有しており、外層の下端部範囲の少
    なくとも一部が、靴底の下側面に対してほぼ垂直に方向
    付けられている形式のものにおいて、ラミネート(2)
    の下端部範囲(2′)が靴底(7)の下側面に対してほ
    ぼ平行に方向付けられており、ラミネート(2)の下端
    部範囲(2′)が両側において、靴底(7)のプラスチ
    ックソール材料によって取り囲まれており、靴底(7)
    の、靴製品内部範囲に向けられた上側面が、連続的な面
    (7′)を形成しており、しかも外層(1)の下端部範
    囲(1′)とラミネート(2)とがもっぱら靴底(7)
    を介して結合されていることを特徴とする、ソール射出
    成形材料にラミネート埋込み体を備えた靴製品。
  3. 【請求項3】 靴製品が一体に射出成形された靴底
    (7)を有しており、外層(1)がその下端部範囲
    (1′)に、靴底(7)の範囲における外層(1)の下
    側範囲を形状付与するための手段を有しており、該手段
    が外層(1)と結合されている、請求項1又は2記載の
    靴製品。
  4. 【請求項4】 靴製品が、形状付与のための手段を靴底
    (7)の先端範囲に、有利には靴底(7)の前方範囲
    に、有している、請求項3記載の靴製品。
  5. 【請求項5】 靴製品が、形状付与のための手段を靴底
    (7)のヒンジ範囲に有している、請求項3又は4記載
    の靴製品。
  6. 【請求項6】 形状付与のための手段が延長部(13)
    である、請求項3から5までのいずれか1項記載の靴製
    品。
  7. 【請求項7】 延長部(13)が、外層(1)の、靴製
    品内部範囲に向かって折り返された下端部範囲(1′)
    であり、該下端部範囲(1′)が先端範囲の前方先端に
    次のような切欠き(14)を、すなわち折り返された延
    長部(13)が外層(1)の下側範囲の、靴製品内部範
    囲(13)に向けられた側において平面的につまり平ら
    に接触するような切欠き(14)を有している、請求項
    6記載の靴製品。
  8. 【請求項8】 形状付与のための手段が、靴底(7)の
    プラスチックソール材料によって貫通された繊維布帛
    (9)を有している、請求項3から7までのいずれか1
    項記載の靴製品。
  9. 【請求項9】 形状付与のための手段が、引きひも
    (6)を備えたガイドループ(5)である、請求項3か
    ら8までのいずれか1項記載の靴製品。
  10. 【請求項10】 ガイドループ(5)が縫い目又は縫い
    付けられたループである、請求項9記載の靴製品。
  11. 【請求項11】 縫い付けられたループが、外層(1)
    の下端部範囲(1′)の折り返しによって構成されてい
    る、請求項10記載の靴製品。
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