JPH08243390A - 貴金属担持チタニア及びそれを用いたピペコリン酸類の製造方法 - Google Patents

貴金属担持チタニア及びそれを用いたピペコリン酸類の製造方法

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JPH08243390A
JPH08243390A JP7047051A JP4705195A JPH08243390A JP H08243390 A JPH08243390 A JP H08243390A JP 7047051 A JP7047051 A JP 7047051A JP 4705195 A JP4705195 A JP 4705195A JP H08243390 A JPH08243390 A JP H08243390A
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titania
noble metal
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JP7047051A
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Hiroshi Akikazu
博 古南
Takeshi Matsuura
武志 松浦
Yoshinari Kera
善也 計良
Fumiaki Otani
文章 大谷
Kunihiro Iwai
邦浩 岩井
Seiichi Nishimoto
清一 西本
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Tosoh Corp
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Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光触媒反応において高活性を示すチタニア担
持貴金属触媒及び該触媒を用いたL−リシン類の光触媒
反応によるピペコリン酸類の製造方法を提供する。 【構成】 水熱合成法で調製したチタニアに貴金属が担
持されている貴金属担持チタニア、及び光触媒反応によ
りL−リシン類からピペコリン酸類を製造するにあたり
該貴金属担持チタニアを使用するピペコリン酸類の製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】光触媒分野で用いられる高活性な
貴金属担持触媒及びそれを用いた医薬・農薬の中間体等
として有用なピペコリン酸類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】チタニアに貴金属を担持した貴金属担持
チタニア触媒は、水素化・脱水素触媒等として当業界で
は公知のものである。また、この貴金属担持チタニア触
媒を光反応用の触媒として用いることも知られている。
【0003】例えば、特開平2−229152号公報に
は、チタニアに担持した白金触媒を用いたL−リシンの
光触媒反応によるピペコリン酸の製造が記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−229152号公報に記載の触媒では極めて長時間
の反応時間が必要でピペコリン酸の生成速度が工業的に
みて不十分であった。
【0005】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、光触媒反応において高活性を示す
チタニア担持貴金属触媒及び該触媒を用いたL−リシン
類の光触媒反応によるピペコリン酸類の製造方法を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高活性光
触媒について、またL−リシン類のピペコリン酸類への
反応について鋭意検討した。その結果、水熱合成法で調
製したチタニアに貴金属が担持されている貴金属担持チ
タニアが、光触媒反応において高活性な触媒であり、該
触媒を用いたL−リシン類の光触媒反応でピペコリン酸
類が高活性で得られることを見出し本発明を完成するに
至った。
【0007】即ち本発明は、水熱合成法で調製したチタ
ニアに貴金属が担持されていることを特徴とする貴金属
担持チタニア及び光触媒反応によりL−リシン類からピ
ペコリン酸類を製造するにあたり該貴金属担持チタニア
を使用することを特徴とするピペコリン酸類の製造方法
である。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明において使用するチタニアは、チタ
ンのアルコキシドを原料とする水熱合成によって調製さ
れる。即ち、有機溶媒に溶解したチタンのアルコキシド
をオートクレーブに入れ、所定量の水を用いて所定の温
度で所定の時間保ち加水分解し、その後、生成物を乾燥
し、所定温度で焼成して得られたチタニアを用いる。
【0010】本発明の方法において、使用するチタンの
アルコキシドに特に制限はなく種々のアルコキシドを使
用できる。例えば、チタンエトキシド、チタンプロポキ
シド又はチタンブトキシド等を具体例として挙げること
ができる。
【0011】また有機溶媒としては、チタンのアルコキ
シドを溶解できるものであれば特に制限はなく、例え
ば、メタノール、エタノール、ヘキサノール、オクタノ
ール、デカノール等のアルコール類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族化合物を用いることができる。
【0012】水熱合成に使用する水の量は、チタンのア
ルコキシドのモル数に対して規定できる。即ち、水とチ
タンのアルコキシドのモル比は、アルコキシドの反応速
度の向上及びチタニアの生産性の向上のため、通常0.
5〜500、好ましくは1〜200である。
【0013】本発明で使用するチタニアを調製する水熱
合成温度は、特に限定するものではないが、反応速度の
向上のため、通常100℃〜400℃、好ましくは12
5℃〜350℃である。水熱合成温度が400℃を越え
ると装置が大がかりとなりチタニアの製造コストが高く
なる。
【0014】水熱合成後の焼成温度は特に限定するもの
ではないが、チタニアの表面積が焼成温度で大きく変化
するため、焼成温度は300℃〜1000℃とするのが
好ましい。1000℃以上としても差支えないが、表面
積の大きな物とするためには、1000℃を越えない方
が好ましい。
【0015】本発明においてはこの様にして調製された
チタニアに貴金属を担持する。貴金属の担持方法は特に
限定するものではないが、例えば、含浸法、沈着法、混
練法等の公知の方法で担持することができる。これらの
うち含浸法が簡便で好ましい。
【0016】使用できる貴金属は、特に限定するもので
はないが、周期率表第VIII族の貴金属を好ましい例
として挙げることができる。これらのうち、パラジウ
ム、白金、ルテニウム、ロジウム、イリジウムがさらに
好ましい。またこれら貴金属は、二種以上が担持されて
いても構わない。
【0017】担持する貴金属の原料は、最終的に貴金属
が0価の金属となればよく、特に限定するものではな
い。例えば、パラジウムを例として挙げれば、塩化パラ
ジウム、臭化パラジウム等のパラジウムのハロゲン化
物、テトラアンミンパラジウムジクロライド等のパラジ
ウム錯体、カルボニル錯体、酢酸パラジウム等の有機塩
等を挙げることができる。これらの原料を溶媒に溶解
し、ここにチタニアを加え、乾燥する。
【0018】乾燥した触媒前駆体は、気相又は液相で還
元してチタニアに担持された0価の貴金属とする。気相
で還元する場合、最終的に0価の貴金属が得られればよ
く、特に限定するものではないが、例えば、水素、一酸
化炭素等の還元力を有するガスにより還元して貴金属担
持触媒とすることができる。また、液相で還元する場合
には、例えば、ヒドラジン、蟻酸等の還元力を有する液
中で還元して触媒とすることができる。
【0019】本発明の貴金属担持チタニアにおける貴金
属担持量は、担体であるチタニアと貴金属の合計に対す
る重量%で、触媒活性の向上及び経済性のため、通常
0.05〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%
である。
【0020】本発明においては、この様にして得られた
チタニア担持貴金属を触媒として用い、L−リシン類の
光触媒反応によりピペコリン酸類を製造する。
【0021】本発明の方法では、原料としてL−リシン
類を用いる。本発明の方法においてL−リシン類とは、
L−リシン及びL−リシンの骨格を有する各種誘導体を
いう。L−リシン誘導体の例として、Nε−カルバミル
−L−リシンを挙げることができる。L−リシン類はど
の様に調製されたものでも特に差し支えなく用いること
ができる。
【0022】L−リシン類は、適当な溶媒に溶解させて
光反応を行うのが好ましい。用いる溶媒としては、L−
リシン類が溶解すればよく特に限定するものではない
が、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類、
ジエチルエーテル、グライム等のエーテル類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、水等を用いるこ
とができる。これらを二種以上混合した混合溶媒も使用
できる。また所望に応じて反応溶液を酸又は塩基を用い
て溶液の水素イオン濃度(pH)を制御して反応させる
こともできる。溶媒中の原料L−リシン類濃度は、高す
ぎると分子間反応が起こり易くなるため、通常50重量
%以下、好ましくは30重量%以下である。
【0023】光触媒反応の反応方式は特に限定するもの
ではなく、回分式、半回分式又は連続流通式の何れの反
応方式でも実施できる。
【0024】触媒量は反応方式により異なり特に限定す
るものではないが、例えば、回分式又は半回分式の場合
には、原料と溶媒の合計重量に対して通常0.5〜30
重量%、好ましくは、1〜20重量%である。また連続
流通式反応の場合には、原料を含む溶液の単位触媒体積
当たり、単位時間当たりの負荷が、通常0.1〜10h
-1となる量の触媒量とすれば良い。
【0025】反応温度は特に限定するものではないが、
原料及び生成物の熱安定性から、150℃以下が好まし
い。より好ましくは0〜100℃である。
【0026】反応圧力は、常圧、減圧又は加圧の何れで
も構わない。
【0027】また反応時間は、本発明の触媒は極めて高
活性であるため、回分又は半回分式反応の場合には、通
常1分〜24時間、好ましくは5分〜12時間である。
連続流通式反応においては、接触時間が前記範囲であれ
ば差し支えない。
【0028】反応は、不活性ガス雰囲気で行うのが好ま
しく、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気で反応を行
うことができる。
【0029】本反応は光触媒反応であるため、反応器内
部又は反応器外部から光を照射して反応を行う。光源は
特に限定するものではなく、例えば、高圧水銀灯等を用
いることができる。
【0030】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例のみに限定されるものでないこと
は言うまでもない。
【0031】調整例1〜調整例3 n−ブトキシチタン15mmolをトルエン70mlに
溶解した溶液をガラス製容器にいれ、オートクレーブに
仕込んだ。ガラス容器とオートクレーブの壁面の隙間に
15mlの水を入れた。系内を窒素で置換した後、毎分
2.3℃で300℃まで昇温し、300℃に2時間保っ
た。放冷後、生成物をアセトンで洗浄し、風乾した。乾
燥した粉末を焼成炉に入れ、毎分10℃で500℃まで
昇温し、500℃で1時間焼成し、チタニア(1)を得
た。また、同様にして焼成温度を550℃としてチタニ
ア(2)を、さらに600℃としてチタニア(3)を得
た。
【0032】実施例1 塩化白金酸を水に溶解し調製した水溶液をチタニア
(3)に加えた後、攪拌下60℃で乾燥した。塩化白金
酸の量は、最終的な触媒である白金とチタニア(3)の
合計重量に対し、0.5重量%となるように調節した。
乾燥した粉末を電気炉にいれ、アルゴン気流下で300
℃まで昇温し、水素に置換した後さらに450℃まで昇
温した。450℃で3時間水素還元し、0.5%Pt/
チタニア(3)[450]触媒を得た。
【0033】実施例2、実施例3 最終還元温度を500℃又は600℃とした以外は実施
例1と全く同様にして、それぞれ0.5%Pt/チタニ
ア(3)[500]触媒、0.5%Pt/チタニア
(3)[600]触媒を得た。
【0034】実施例4〜実施例6 白金の担持率がそれぞれ0.05重量%、0.2重量%
又は0.5重量%となるように、塩化白金酸の量を調節
し、さらにチタニア(3)の代わりにチタニア(2)を
用いた以外は実施例2と全く同様にして、0.05%P
t/チタニア(2)[500]触媒、0.2%Pt/チ
タニア(2)[500]触媒及び0.5%Pt/チタニ
ア(2)[500]触媒を調製した。
【0035】実施例7 チタニア(2)の代わりにチタニア(1)を用いた以外
は実施例6と全く同様にして、0.5%Pt/チタニア
(1)[500]触媒を調製した。
【0036】比較例1 チタニアとして触媒学会の参照触媒TIO−4を用い、
水素還元温度を480℃とした以外は実施例1と全く同
様にして0.5%Pt/チタニア(TIO−4)[48
0]触媒を調製した。
【0037】比較例2 白金の担持率を2.0重量%となるように塩化白金酸の
量を調節した以外は、比較例1と全く同様にして2.0
%Pt/チタニア(TIO−4)[480]触媒を調製
した。
【0038】実施例8〜14 硬質ガラス管中の0.02mol/lのL−リシン水溶
液5mlに、実施例1〜7で得られた触媒をそれぞれ5
0mg加え、攪拌下またアルゴン雰囲気下で25℃で高
圧水銀灯の紫外光(>300nm)を30分照射した。
気相と液相の生成物をそれぞれガスクロマトグラフ及び
高速液体クロマトグラフにより定量した。結果を表1に
示す。
【0039】
【表1】
【0040】比較例3、比較例4 高圧水銀灯の紫外光(>300nm)照射時間を1時間
とし、比較例1、比較例2の触媒を用いた以外は、実施
例8〜14と全く同様にしてL−リシンの光触媒反応を
行った。結果を表1に合わせて示す。
【0041】
【発明の効果】水熱合成法で調製したチタニアを担体と
し、これに貴金属を担持した貴金属担持チタニア触媒
は、光触媒反応に対し高活性であり、従来長い工程を経
て合成されていたピペコリン酸類をL−リシン類から一
段で合成でき、安価なピペコリン酸が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩井 邦浩 京都市京都市左京区北白川堂ノ前町28向陵 荘207号室 (72)発明者 西本 清一 奈良県奈良市朱雀1−17−20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水熱合成法で調製したチタニアに貴金属
    が担持されていることを特徴とする貴金属担持チタニ
    ア。
  2. 【請求項2】 貴金属が周期率表第VIII族から選ば
    れる1種又は2種以上の貴金属であることを特徴とする
    請求項1に記載の貴金属担持チタニア。
  3. 【請求項3】 光触媒反応によりL−リシン類からピペ
    コリン酸類を製造するにあたり、請求項1又は請求項2
    に記載の貴金属担持チタニアを使用することを特徴とす
    るピペコリン酸類の製造方法。
JP7047051A 1995-03-07 1995-03-07 貴金属担持チタニア及びそれを用いたピペコリン酸類の製造方法 Pending JPH08243390A (ja)

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