JPH08243843A - 粉末混入放電加工用加工液及び粉末混入加工液を使用する放電加工方法 - Google Patents

粉末混入放電加工用加工液及び粉末混入加工液を使用する放電加工方法

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JPH08243843A
JPH08243843A JP8197695A JP8197695A JPH08243843A JP H08243843 A JPH08243843 A JP H08243843A JP 8197695 A JP8197695 A JP 8197695A JP 8197695 A JP8197695 A JP 8197695A JP H08243843 A JPH08243843 A JP H08243843A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉末混入加工液を使用する放電加工用の加工
液で、被加工体の加工面に面性状及び硬度特性の優れた
被覆変質層を含む表面層の形成を可能とする粉末混入放
電加工用加工液を提供すること。 【構成】 炭化水素系の鉱物油系放電加工液に、平均粒
径が0.5〜15μmφ、好ましくは1〜10μmφ
の、金属元素(M)がTi,V,Cr,Zr,Nb,M
n,Mo,Fe,Co,W、又はNiから成るMSi2
型のケイ化物粉末を3〜50g/l、好ましくは4〜3
5g/l添加混合した加工液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工体に対し加工電
極を微小間隙を介して相対向させ、前記間隙に加工液を
介在させた状態で両者間に休止時間を置いた間歇的な電
圧パルスを印加して放電を発生させ、前記対向方向に相
対的に加工送りを与えて加工する放電加工方法、そし
て、上記放電加工方法としては、被加工体に対し棒状・
総型等の型状加工電極を加工槽内の加工液中に於て微小
間隙を介して相対向させ、両者間に間歇的な電圧パルス
を印加して放電を発生させ、前記対向方向の相対的な加
工送りと共に、必要に応じ前記対向方向と直角方向の並
進運動送りを与えながら穿孔若しくは型彫り放電加工を
するもの、及び前記加工電極としてワイヤ電極を用い、
一対の間隔を置いて配置した位置決めガイド間に張架し
たワイヤ電極を軸方向に更新送りしながら前記軸方向と
略直角方向から被加工体を微小間隔を隔てて相対向させ
た放電間隙を加工槽内の加工液中に形成せしめた状態で
両者間に間歇的な電圧パルスを印加して放電させ、前記
直角方向に所望輪郭形状の相対的加工送りを与えて切断
加工するワイヤ放電加工をするものを包含し、特に前記
放電間隙に流通介在等供給せしめられる加工液として炭
化水素系の鉱物油を主成分とする所謂油系放電加工液に
導電性乃至半導電性の固体粉末を混入した粉末混入加工
液を使用する放電加工方法、及び前記固体粉末として新
規、有用な粉末を混入した粉末混入放電加工用加工液に
関する。
【0002】
【0002】
【従来の技術】前述の固体粉末を混入した加工液を用い
る粉末混入放電加工は基本的には周知、例えば特公昭5
5−43,849号公報、同52−26,357号公
報、及び特開昭54−159,798号公報等であり、
又、該粉末混入放電加工を被加工体の加工面の表面層処
理又は一種の表面被覆等として使用することも、例えば
特公昭59−2,746号公報、特開平2−83,11
9号公報及び特開平3−277,421号公報等に記載
の如く良く知られている所である。
【0003】そして、上記後者の粉末混入放電加工が前
述穿孔若しくは型彫り放電加工の分野での高速での小面
積から大面積に及び被加工体加工面の鏡面仕上げ加工技
術(上記特開平3−277,421号公報等)として利
用される状況にあると共に、近時前述ワイヤ放電加工の
分野に於ても利用される趨勢にある(例えば、特開平6
−206,121号公報、同6−320,342号公報
等)ようである。
【0004】
【0003】そして、上述した各種の先行技術によれ
ば、前記粉末混入放電加工用の前記粉末として各種各様
のものが、例えば、上記特開平3−277,421号公
報によれば、粉末の種類として、シリコン、ゲルマニウ
ム、アルミニウム等、或いはさらに、タングステンやモ
リブデン等の金属又はタングステンカーバイトや硼化ジ
ルコニウム等の化合物、又は各種の半導体の粉体、粉末
の大きさとして粒径分布の平均値が5〜10μmの範囲
内のもの、そしてケロシン油系又は水溶性加工液に対す
る添加混合量が濃度20g/lと記載され、又例えば、
ワイヤ放電加工に係る上記特開平6−320,342号
公報によれば、粉末の種類として硅素、炭素、鉄、アル
ミニウム、銅、炭化珪素、炭化チタン、窒化チタン、酸
化硅素等の粉末、その大きさとして0.1〜5μmφ、
又その添加混合量として0.5〜5%等と記載されてい
るものである。
【0005】しかしながら、上記何れの文献を見ても、
その具体的な実験例や実験結果としては、粉末の種類と
して炭素(グラファイト、黒鉛、C)とシリコン(硅
素、Si)が主であって、その他の各種粉末については
具体的な実証に欠けるものであり、そして上記粉末中鏡
面仕上げ加工ができる実験例等があるのは、上記後者の
シリコン粉末を炭化水素系の油系放電加工液に添加混合
した場合に実質上限られているものである。また、該添
加混合するシリコン粉末の量については、大凡重量比で
約0.5〜3%(約5〜30g/l)程度で、ほぼ共通
しているが、その粉末の大きさ寸法については、上述の
ものの外3〜30μm、10〜40μm、及び20〜4
0μm等可成りのばらつきがあったものである。
【0006】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そして、上記シリコン
(Si)粉末混入加工液を使用する粉末混入放電加工に
よれば、SUS′304や13Cr鋼、もしくは高速度
鋼の被加工面が緻密なシリコン薄膜又は金属との合金膜
によって隙間なく覆われた王水にも耐える高耐食性の、
かつ耐高温酸化性のある、耐摩耗性の強い鏡面層の被覆
が形成される(特開昭62−24,916号公報、及び
前出特開平2−83,119号公報)と紹介されている
もので、被加工面の面性状乃至は面特性等については、
今一つ判然とせず、利用用途の開発が遅れていたもので
ある。
【0007】
【0005】例えば被加工体としてSKD61等の金型
用鋼材をSi粉末混入加工液を用いる放電加工により、
必要に応じ荒加工条件から中加工、及び中仕上げ加工と
順を追って加工し、加工面を例えば4〜6μmRmax
程度の面粗さ及び所望の形状精度に面付け加工をした
後、粉末混入放電加工処理すると、加工面が大凡0.5
μmRmaxの面粗度に仕上った約5〜6μm前後厚の
被覆変質層が形成されることが良く知られているが、該
被加工体の加工面の断面を表面側から性状、特に硬度
(2度測定の平均)を調べて行くと、下記表1のように
被覆変質層の表面部分は大幅に硬度が大きく、母材に近
づくに従って母材硬度に近い値迄低下し、そして特に母
材の浅い部分で一旦母材硬度よりも大幅に低下した後母
材硬度に迄回復して行くと言う、一種の弱点部分が形成
されており、前記被覆変質層の厚さが用途によっては薄
い所から、場合によっては研磨仕上げされる金型面、さ
らにはその強度等の点で問題があるものである。
【0008】
【0006】
【表1】
【0007】表1に於て、No.9は被加工体母材部分
の硬度であり、No.4は前記被覆変質層直下の母材の
上記弱点部分である。
【0009】このため本発明者等は、粉末混入加工液を
使用する放電加工に付き、種々の実験・研究を行なった
結果、被加工体の被加工面に、緻密な高硬度の耐摩耗性
の鏡面状の被覆変質層を前述シリコン粉末混入加工液を
使用する放電加工の場合よりも厚く、そして上記被覆変
質層直下の母材部分に前述No.4の如き大幅に硬度の
低下した弱点部分に当るものが形成されない粉末混入放
電加工用加工液及びその粉末混入加工液を使用する放電
加工法を見出したことにより本発明が提案されるもので
ある。
【0010】
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題は、(1)被
加工体に対し加工電極を微小間隙を介して相対向させ、
前記間隙に固体粉末を混入した加工液を介在させた状態
で両者間に休止時間を置いた間歇的な電圧パルスを印加
して放電を発生させ、前記対向方向に相対的に加工送り
を与えて加工する放電加工用加工液に於て、前記加工液
が炭化水素系の鉱物油から成ると共に、前記混入固体粉
末がケイ化物から成る粉末混入放電加工用加工液とする
ことにより、(2)又前述の課題は、Mを金属元素、S
iを珪素元素とすると、前記ケイ化物がMSi2 型の化
合物である前記(1)に記載の粉末混入放電加工用加工
液とすることにより、(3)又前述の課題は、前記ケイ
化物を構成する金属元素Mがクローム元素(Cr)であ
る前記(1)又は(2)に記載の粉末混入放電加工用加
工液とすることにより(4)又前述の課題は、前記ケイ
化物粉末の大きさが0.5〜15μmφ、好ましくは1
〜10μmφ、更に好ましくは1.5〜8μmφである
前記(1)、(2)、又は(3)に記載の粉末混入放電
加工用加工液とすることにより、(5)又前述の課題
は、前記ケイ化物の加工液に対する添加混合量が3〜5
0g/l、好ましくは4〜35g/l、更に好ましくは
5〜25g/lである前記(1)、(2)、(3)又は
(4)に記載の粉末混入放電加工用加工液とすることに
より、より良く達成されるものである。
【0011】
【0009】(6)又前述の課題は、被加工体に対し加
工電極を微小間隙を介して相対向させ、前記間隙に固体
粉末を混入した加工液を介在させた状態で両者間に休止
時間を置いた間歇的な電圧パルスを印加して放電を発生
させ、前記対向方向に相対的に加工送りを与えて加工す
る放電加工方法に於て、前記加工液が炭化水素系の鉱物
油系放電加工液から成ると共に、前記混入固体粉末が平
均粒径が0.5〜15μmφ、好ましくは1〜10μm
φの、Mが金属元素Ti,V,Cr,Zr,Nb,M
n,Mo,Fe,Co,W、又はNiから成るMSi2
型のケイ化物の粉末で、3〜50g/l、好ましくは4
〜35g/lの割合で前記鉱物に添加混合されて成り、
放電加工工程が、前記粉末混入加工液、又は粉末非混入
油系放電加工液を使用する加工面粗度と寸法・形状精度
を所望に仕上げる前記電圧パルス等の電気的加工条件が
荒加工、中加工、及び仕上げ加工の如く順次に切換えら
れる2工程以上の放電加工の段階と、前記電気的加工条
件が前記所望の加工面粗度及び寸法形状精度に仕上げら
れた加工面に対する光沢面仕上げの粉末混入加工液使用
の放電加工の段階とから成る粉末混入加工液を使用する
放電加工方法とすることにより、(7)又前述の課題
は、前記の放電加工が被加工体に対し棒状・総型等の型
状加工電極を加工槽内の加工液中に於て微小間隙を介し
て相対向させ、両者間に間歇的な電圧パルスを印加して
放電を発生させ、前記対向方向の相対的な加工送りと共
に、必要に応じ前記対向方向と直角方向の並進運動送り
を与えながら穿孔若しくは型彫り放電加工をする前記
(6)に記載の粉末混入加工液を使用する放電加工方法
とすることにより、(8)又前述の課題は、前記被加工
体を所望の加工面粗度及び寸法・形状精度に仕上げる電
圧パルス等の電気的加工条件が荒加工、中加工、及び仕
上げ加工の如く順次に切換えられる2工程以上の放電加
工の段階が、前記加工条件が加工電極低消耗、好ましく
は無消耗の条件に設定された前記(6)、又は(7)に
記載の粉末混入加工液を使用する放電加工方法とするこ
とにより、(9)又前述の課題は、前記被加工体を所望
の加工面粗度及び寸法・形状精度に仕上げる電圧パルス
等の電気的加工条件が順次に切換えられる2工程以上の
放電加工の段階における電圧印加極性が逆極性で、該面
粗度及び寸法・形状精度が所望に仕上げられた加工面に
対する光沢面仕上げの粉末混入放電加工の段階に於ける
電圧印加極性が正極性である前記(6)、(7)、又は
(8)に記載の粉末混入加工液を使用する放電加工方法
とすることにより、(10)又前述の課題は、前記所望
の加工面粗度及び寸法・形状精度に仕上げられた被加工
体加工面に対する光沢面仕上げの粉末混入放電加工の段
階の電気的加工条件が、加圧電圧パルス源と放電間隙間
の給電線が低キャパシタンス給電線に選定されると共に
直列にインダクタンス線輪と抵抗体との並列回路が挿入
され、2〜5μsのパルス幅で、振幅2〜8Aの放電パ
ルスが供給されるように設定された前記(6)、
(7)、(8)又は(9)に記載の粉末混入加工液を使
用する放電加工方法とすることにより、より良く達成さ
れる。
【0012】(11)又前述の課題は、前記の放電加工
が、前記加工電極としてワイヤ電極を用いる、一対の間
隔を置いて配置した位置決めガイド間に張架したワイヤ
電極を軸方向に更新送りしながら前記軸方向と略直角方
向から被加工体を微小間隔を隔てて相対向させた放電間
隙を加工槽内の加工液中に形成せしめた状態で両者間に
間歇的な電圧パルスを印加して放電を発生させ、前記直
角方向に所望輪郭形状の相対的加工送りを与えて切断加
工するワイヤ放電加工である前記(6)に記載の粉末混
入加工液を使用する放電加工方法に於ても達成されるも
のである。
【0013】
【0010】
【作用】本発明の粉末混入放電加工用加工液は前述のよ
うな構成を有することにより、狭い加工面積から広い加
工面積の加工迄、1μmRmax以下の微細加工面粗度
で光沢のある鏡面状の被覆変質層を従来のシリコン粉末
混入加工液を使用する放電加工の場合に比べて充分厚
く、かつ該被覆変質層を直下母材部分に母材硬度低下等
の弱点部分を生ぜしめない状態で形成させることがで
き、かつ前記の厚い被覆変質層が高い硬度で耐磨、耐食
性を有する所から各種の金型や部品等の放電加工成形仕
上げの際の粉末混入放電加工用加工液として有用なもの
である。
【0014】又、本発明の粉末混入加工液を使用する放
電加工方法によれば、上記粉末混入放電加工用加工液を
使用した放電加工に於て、被加工体の被加工面に目的と
する高硬度の厚い、光沢ある鏡面状の被覆変質層を確
実、かつ所望に形成させることができる。
【0015】
【0011】
【実施例】図1は本発明の放電加工方法を穿孔若しくは
型彫り放電加工法に於て実施する場合の穿孔若しくは型
彫り放電加工用の主として仕上げ加工を主とした加工用
電源回路の実施例説明図で、1は銅又はグラファイト等
の穿孔若しくは型彫用型電極、3は加工槽20内の加工
液中に浸漬状態に配置されたワークスタンド4に取付け
られた被加工体、21は前記加工液で、後述する粉末混
入加工液が加工槽20と加工液循環供給装置22との間
で循環供給され、混入粉末が沈澱堆積等して混入粉末濃
度が変化することがないように加工槽20及び加工液供
給装置22に夫々撹拌装置23,22Aが設けられると
共に、加工液中の加工屑を分離除去するフィルタが適宜
の循環経路中、又は主として被加工体3の加工屑で通常
強磁性体である前記加工屑を選択的に磁気吸着分離する
磁気吸着体22Bが適宜の位置に設けられるものであ
る。
【0016】而して、電極1は被加工体3に対し加工槽
20内の粉末混入放電加工液中に於て微小間隙を介して
相対向せしめられ、両者間に休止時間を置いた間歇的な
電圧パルスを印加して放電を発生させ、前記対向方向の
相対的な通常サーボ制御による加工送りが与えられると
共に、必要に応じ、加工中に電極又は被加工体に前記サ
ーボ制御加工送りとは別の相対的な近接開離の往復運動
を間歇的に行なわせ、及び/又は更に前記対向方向とは
ほぼ直角方向の並進運動を与えながら穿孔又は型彫り放
電加工をするものである。
【0017】
【0012】5は前記間歇的な電圧パルス供給回路で、
通常加工の間歇的な電圧パルス供給回路6と、前記通常
加工の電圧パルスよりも高い電圧で小電流容量の電圧パ
ルスを供給する間歇的な第2の電圧パルス供給回路8と
が並設されており、前述通常所謂荒加工条件の加工や、
中加工工程等に於て使用する、特に加工電流増加用回路
の類は省略して示していない。
【0018】而して、前記通常加工の電圧パルス供給回
路6は、約60〜260Vと可変であるが、例えば通常
は約80V程度のほぼ一定電圧として使用される直流電
圧源6Aと、電流容量に応じて複数個が並列に接続され
うMOS−FETトランジスタ等の電子スイッチ素子6
Bと、例えば約100Ω等の切換え可能な電流制限抵抗
6Cと、および逆電圧防止整流器6Dとの直列回路から
成る、従来最も通常の間歇的な電圧パルスの生成供給回
路6であって、前記荒加工工程や中加工工程において
は、好ましくは切換スイッチ9と、その接点9A,9B
により、単線や燃線等の低キャパシタンス給電線10B
から同軸ケーブル等の低インダクタンス給電線10Aを
選択切換えて電極1と被加工体3間の放電間隙へ接続さ
れ、前記間歇的な電圧パルスは、パルス制御装置7によ
るスイッチ素子6Bの制御により所望に生成される。
【0019】
【0013】即ち、制御装置7の前記スイッチ素子6B
の制御装置部分としては、スイッチ素子6Bを放電間隙
の放電状態検出信号による変更制御をする場合を除き、
あらかじめ選択設定した一定のオン時間信号τONとオフ
時間信号τOFF とを規則的に交互に繰り返して電圧パル
スを生成供給する場合と、スイッチ素子6Bのオン時間
信号を放電間隙に電圧パルスの印加開始後放電間隙で放
電が開始するまでの該放電開始遅延期間の関数とし増大
する、即ち各放電パルスの放電持続時間を設定の一定値
とするよう電圧パルス印加開始後放電間隙での放電開始
時より前記オン時間信号の計測を開始し、計測完了によ
りスイッチ素子6Bをオフとしてオフ時間に移行させる
制御をするもの等があり、以下の説明では、主として前
記後者の場合について説明を加えるが、本発明は何等こ
れに限定されるものではない。又、前記給電線10Aと
10Bを切換える切換えスイッチ9の接点9A、9Bを
正負の両給電回路の一方の側にのみ設け、他方の側の給
電線10Bを低インダクタンス給電線10Aの一方に常
時兼用させた接続構成とすることもできる。
【0020】
【0014】又、前記第2の電圧パルス供給回路8は、
可変直流電圧源8Aとスイッチ素子8Bと電流制限抵抗
8C及び逆電圧防止整流器8Dとの直列回路からなるも
う一つの電圧パルス供給回路であって、該第2の電圧パ
ルス供給回路8は、開閉スイッチ8Eにより所望に応じ
て使用されるものであるが、例えば、直流電圧源8A
は、通常出力電圧が一定の直流電圧源6Aの約80〜2
60Vに対し、可変で電圧値は同等以上の約100〜3
50V、例えば約150V、又は280〜300Vであ
り、電流制限抵抗8Cは、抵抗6Cに対し大きな設定、
例えば約1kΩで、回路8の電流容量を小さなものと
し、スイッチ素子8Bをパルス制御装置7により、例え
ばスイッチ素子6Bとオン・オフ同期印加、又は遮断等
と称して前記電圧パルス印加に先だって電圧印加を開始
し、放電間隙での放電開始及びスイッチ素子6Bオンを
検出してスイッチ素子8をオフとすることにより電圧印
加を遮断するなどの制御をする等して、間隙の平均加工
電圧を高めることにより放電開始を促進させると共に、
間隙電圧検出によるサーボ制御作動をやり易くして安定
加工を維持させるなどの作用をする副電源であって、本
発明の実施に必須のものではない。
【0021】
【0015】以上の如き間歇的な電圧パルス供給回路5
は、本発明の、光沢面形成の仕上げ加工を行なうに際し
ては、好ましくは切換えスイッチ9,9A,9Bにより
前記の低インダクタンス給電線10Aから撚線や単線等
の低キャパシタンス給電線10B,10Bに切換えられ
て放電間隙に接続されるが、本発明は更にその接続放電
回路中に前記電圧パルス供給回路5からの供給放電パル
ス放電電流の波形成形を行なうインダクタンス線輪11
と抵抗体12との並列回路が開閉スイッチ13の接点1
3A開により直列に挿入されている。14は電圧パルス
供給回路5の出力端に前記開閉スイッチ13の接点13
B閉により並列に接続される還流回路で、整流器14A
と抵抗体14Bとの直列回路から成り、光沢面形成の仕
上げ加工を行なうために電圧パルス供給回路5に設定さ
れた放電電流パルスの加工条件、例えば前記放電電流パ
ルスを供給するためのスイッチ6B,8Bに電流が流れ
ているオン時間が1〜5μsで、設定電流振幅が2〜8
Aのパルス電流を、抵抗体12により電流振幅を低減さ
せると共に、インダクタンス線輪11により電流立ち上
りを押さえて滑らかにし、かつその際に線輪11に放電
電流のエネルギーの一部を電磁エネルギーとして蓄積
し、そしてスイッチ6B,8Bがオフになって放電電力
の供給が停止した後、当該放電を停止することなくイン
ダクタンス線輪11蓄積エネルギーを、加工間隙及び前
記還流回路14を介して放電回路に放出して放電パルス
を伸長させ、前記電圧パルス供給回路5に於ける設定放
電電流パルス条件に対し、放電回路、即ち加工間隙を実
際に流れる放電電流パルスのパルス幅が前記設定条件1
〜5μsの2倍以上と長く、かつ放電電流振幅が立ち上
り部分を除き設定条件2〜8Aの1/2以下と低い値の
放電電流パルスとするものである(なお、この加工条件
等に付いては、例えば特公昭60−3932号公報等に
詳しい)。
【0022】
【0016】そして、上述の実質上最終仕上げ加工工程
である粉末混入加工液使用による光沢面形成の仕上げ加
工は、被加工体3を正極、電極1を負極とする所謂正極
性加工で行なわれるが、該仕上げ加工工程より前の荒加
工、中加工、及び中仕上げ加工等の加工工程に於ては、
加工液としては最終仕上げ加工工程の粉末混入加工液を
そのまま用いても良いが、穿孔若しくは型彫等の型電極
1を用いる加工に於ては、型電極1の消耗変形を避ける
ために、電極低消耗乃至は無消耗の加工条件設定に必要
な極性切換器24を電圧パルス供給回路5出力と加工部
放電間隙間に設け、前記荒加工等の加工工程に於ては前
記極性切換器24により、電極1を正極、被加工体3を
負極とする逆極性の切換え設定をするものである。
【0023】
【0017】本発明は、前記粉末混入加工液21に混入
されている粉末の種類の点にも重要な要旨とする点が存
するもので本発明は前記粉末としてケイ化物粉末を使用
するものであり、そしてそのケイ化物粉末としては、好
ましくはMが金属元素Ti,V,Cr,Zr,Nb,M
n,Fe,Mo,Co、W、又はNi等から成るMSi
2 型のケイ化物の粉末で、平均粒径が0.5〜15μm
φ、好ましくは1〜10μmφで、3〜50g/l、好
ましくは4〜35g/lの割合で炭化水素系の所謂油系
放電加工液に添加混合するものである。
【0024】
【0018】而して上記ケイ化物は、珪素とそれよりも
電気的に陽性な元素との化合物で、通常金属との二元化
合物のことを言い、多くは炭化物と類似して金属間化合
物に近い組成及び性質を有し、そして組成は必ずしも原
子価を満足せず、Li,Cu,Cr,又はNi等との化
合物であるM3 Si型、Ca,Fe,Co,又はNi等
との化合物であるM3 Si2 型、Cr,Mo,W,又は
Ni等との化合物であるM2 Si3 型、又はCo等の化
合物であるMSi3 型等もあるが、通常的には前述Mi
Si2 型、及びこのMSi2 型と同様な金属と化合物を
造るMSi型とM2 Si型が入手し易いものである。そ
して之等のケイ化物は、一般的に堅くて脆く、容易に粉
砕が可能なものであり、リチウムとアルカリ土金属珪化
物丈が水と作用し、稀酸に対して加水分解してシラン、
水素等を発生する外は化学薬品に対する抵抗力が強く、
カルシウム珪化物が塩酸の作用によりシロキサン(Si
63 3 )を生ずる外は酸化し難く、低ケイ化物は耐
熱性にも富むものである。
【0025】このため一部の金属珪化物粉末は、耐熱、
耐酸化性セラミックス材として使用され、又耐酸化性の
高いMoSi2 は大気中の高温ヒータとして使用されて
おり、又比較的融点が低い前記MSi2 型のものは、減
圧プラズマ溶射などにより耐酸化性のある表面コーティ
ング等に用いられている丈でなく、焼結用や粒子分散複
合材用等としても用いられている。
【0026】
【0019】これ等のケイ化物中本発明の粉末混入放電
加工用の加工液構成体として有用な添加混合用粉末とし
ては、比較的により入手が容易なMSi2 型のケイ化
物、特にTiSi2 ,ZrSi2 ,NbSi2 ,TaS
2 ,CrSi2 ,MoSi2、又はWSi2 等であっ
て、之等のケイ化物の一部の物理定数等の大凡の値を示
すと下記表2の通りである。
【0027】なお、之等のケイ化物は、成分元素の直接
化合によるか、二酸化珪素を過剰の金属で還元するか、
または二酸化化珪素と各金属酸化物とを高温で炭素によ
って還元する等して得ることができ、粒径が大凡6〜1
2μmφの粗粒と大凡2〜5μmφの微粒に篩分けたも
のが市販されている。
【0028】
【0020】
【表2】
【0021】次に本発明を具体的な実験例により説明す
る。
【0029】 被加工体 材質 SKD61 電極 材質 電気銅 寸法 40mmφ 加工液 種類 炭化水素油(第3類第4石油類) 粘度 1.885cSt/40℃ 引火点 100℃ 全酸化 0.01 比重 0.7629g/cm3 加工液混合粉末 粒度及び不純物組成
【0022】
【表3】
【0023】上記表3中、TiSi2 ,CrSi2 ,M
oSi2 、及びWSi2 の各約5μmφの粉末を上記加
工液に種々の割合で添加混合し、種々の放電加工の加工
条件で加工した所、選択設定した加工条件と整合した組
合せとなったと思われる上記CrSi2 粉末使用の際に
最も良い加工結果が得られ、次いで上記WSi2 粉末、
そしてMoSi2 粉末の順であった。下記表4は、粉末
として上記CrSi2粉末を用いて、上記電極、被加工
体の組合せにより加工処理した場合の上記以外の各種の
加工条件及びデータである。
【0030】
【0024】
【表4】
【0025】表4中に於て、電圧パルス源(6)は図1
の前述電圧パルス供給回路6に、又電圧パルス源(8)
は電圧パルス供給回路8に夫々符合し、加工工程の1乃
至2は、電極減寸値が−0.4(片側)の電極で、電極
ジャンプと前記並進運動(オービット型)を併用し、加
工時間が150分に及び、電極低消耗乃至無消耗の荒加
工(1)及び(2)で、荒加工(2)の終了後、電極減
寸値−0.15(片側)の電極に交換し、加工工程3乃
至5は加工時間が約100分で電極低又は無消耗、又電
極ジャンプと並進運動を併用し、そして各加工工程毎の
加工送り長さが各記載値の中仕上げ加工(3)及び仕上
げ加工(4)及び(5)でこの第5加工工程迄で被加工
体の加工面は、鏡面状の光沢付け加工処理を可能とする
乃至は実現するための面付け加工の処理工程であり、前
記加工面は約10μmRmaxの面粗度に仕上げられて
いるものである。そして、通常この第5加工工程迄の加
工で上述加工面粗度の面付けと、目的とする形状及び寸
法精度に仕上げておいて、次の光沢付け加工に移行する
ものである。又この加工工程迄は各放電パルスの放電エ
ネルギ及び密度が大きい所から、混入粉末材等の加工面
に対する付着残置現象等が生ずることなく加工堀り進み
が進行するから、加工液交換等の面倒を避けるための荒
加工(1)から粉末混入加工液を使用しても良いが、仕
上げ加工(5)迄通常の油系放電加工液により加工する
ようにしても良い。
【0031】
【0026】そして、上記加工工程(5)の後加工液を
ケイ化クローム(CrSi2 )の約5μmφサイズの粉
末を6g/l混入した油系放電加工液とし、加工電圧極
性を極性切換器24により正極性に切換えると共に、電
圧パルス供給回路5からの給電線をスイッチ9,9A,
9Bにより低インダクタンス給電線10Aから低キャパ
シタンス給電線10Bに切換え、供給放電パルスのエネ
ルギーをパルス幅約2〜5μs、電流振幅約2〜8Aと
し、開閉スイッチ13の接点13A及び13Bを夫々開
及び閉して波形成形回路11,12及び還流回路14を
機能するようにして光沢付けの仕上げ加工(6)及び
(7)を表4記載の条件で夫々15分ずつのタイマ加工
(加工送り込みの設定がないので、加工処理時間の設定
による加工)により加工面粗度約0.7μmRmaxの
鏡面に仕上がり、加工面に約6〜8μm強の厚さの被覆
変質層が形成されていた。
【0032】
【0027】表5は、前記ケイ化クローム(CrS
2 )粉末混入加工液を使用する放電加工により、上述
被加工体加工面に形成された被覆変質層及び該形成部分
近傍の被加工体母材の性状、特に硬度を、前述シリコン
粉末混入加工の結果の表1と同様にして示したものて、
被覆変質層と母材との接合部よりも更に母材内部側のN
o.6及びNo.7の約12〜15μm前後の部分に母
材自体よりも僅かに硬度が低下した部分があるが、弱点
部分と言う程のものではなく、そして上記の厚く形成さ
た被覆変質層部分全体にわたって高い硬度を維持してお
り、放電加工金型や部品等として有望なものである。
【0033】
【0028】即ち、本発明のような放電加工面、更には
斯種粉末混入加工液を使用する放電加工により加工面に
形成される鏡面状の面は、変質層の存在により、機械加
工面等に対し耐腐食性に勝るものであるが、塩水噴射試
験によれば、粉末混入加工液を使用した加工面の赤錆
は、綿棒による軽摩擦により除去されて元の光沢を取り
戻したが、ケイ化クロム(CrSi)混入の上記試験
例のものに格別優位性は認められなかった。
【0034】しかし、電極銅20mmφによる小面積加
工では、被加工体の加工面を或る一定の加工面粗さ、例
えば約7μmRmaxに仕上げた後、粉末混入加工液に
より約10〜15分間の光沢付け加工処理をした時の電
極先端の加工送り方向の消耗長さは、シリコン粉末の場
合の約10μmに対し、上記実験例に従うものは約3μ
mであり、炭化チタンは(TiC)及び炭化クロム(C
)粉末使用の場合の約4μmより少ない傾向に
あり、炭化タングステン(WC)粉末使用の場合の約3
μmと同等であった。そして、この電極消耗が少ないこ
とより、寸法精度出し加工が正確に行なわれ、その後に
加工面の面付け加工ができるから、良好な形状精度が得
易いと言う利点もある。
【0035】又、加工面粗度に付いてみると、未だ適合
加工条件の探求不足の問題はあるが、ケイ化クロム(C
rSi)は、シリコン(Si)及び炭化クロム(Cr
)とほぼ同等であるが、炭化チタン(TiC)や炭
化タングステン(WC)より優れている傾向がみられ、
又表5の硬度の点に於ても表面の最高値をみると、通常
の加工液:824HV、シリコン(Si):885H
V、炭化チタン(TiC):914HV、炭化タングス
テン(WC):946HV、炭化クロム(Cr
):982HV、そしてケイ化クロム(CrSi
):1018HVと言う値も得られており有望なもの
である。
【0036】
【0029】
【表5】
【0030】加工液に混合するケイ化クローム(CrS
2 )のサイズとしては、加工工程の1放電パルス当り
の放電エネルギーの大きさや、その波形特性等によって
大小或る程度変更選定する必要があるようであるが、鏡
面状の光沢付け加工を前述表5記載のような加工条件設
定により行なう限りに於ては、被覆変質層が所望に形成
されるようになる0.5μmφ以上で、加工状態に疑似
短絡状等の障害を与えない15μmφ以下で、好ましく
は1〜10μmφ、更に好ましくは1.5〜8μmφに
選定するのが良く、又油系放電加工液に対する添加混合
量は粉末粒子の大きさにも少し影響されるが被覆変質層
が所望に形成されるようになる少なくとも3g/l以上
とすることが必要で、他方最大添加量は加工状態に不良
放電状態が現われ始める50g/l以下とすることが必
要で、好ましくは4〜35g/l、更に好ましくは5〜
25g/l添加混合し撹拌しながら加工をするものであ
る。 なお、上記添加混合する粉末の種類によっては、
例えば、ケイ化タンタル(TaSi2 )とかケイ化タン
グステン(ウオルフラム、WSi2 )のような高比重粉
末の場合には、少なくとも粉末の微細化か、上述よりも
増量添加が必要なようである。
【0037】
【0031】表6は、加工電極として100mm×10
0mmの大加工面銅電極を用いて、同じくSKD61被
加工体を加工した場合の詳細な加工条件及び加工データ
を示すもので、之以外の加工条件は、前述表4に係る加
工条件と同様のものである。
【0038】表6に於て、加工工程(1)及び(2)は
約150分の荒加工、加工工程(3),(4)及び
(5)は中仕上げ乃至仕上げ加工で、累計約240分間
の加工により加工面を約15μmRmaxの加工面粗度
に仕上げ面付けし、加工工程(6)に於て前述表4の加
工工程(5)及び(6)の場合と同様に、粉末混入加工
液、加工電圧極性、波形成形回路等を切換選定すると共
に加工条件を切換え、タイマ加工により約60分間光沢
付け加工処理を行ない、加工面粗度約0.9μmRma
xの鏡面状とすることができ、前記加工面の被覆変質層
は、前述表4の実験の場合とほぼ同様に形成されてい
て、その面性状等も前述表5とほぼ同様であった。
【0032】
【表6】
【0033】なお、本発明者等は、粉末混入加工液を使
用する放電加工の粉末粒子として、炭化物粉末、特に炭
化チタン(TiC)の微粉末をワイヤ放電加工の際に使
用することを提案しているが、該炭化チタン粉末の場合
には、被覆変質層の最表層部の硬度は一段と高いもの
と、電気伝導度が高いためか、形成される被覆変質層は
Si粉末の場合よりも一般的に薄く、表面層から内部母
材にかけての硬度特性は、前述表1のSi粉末混入加工
液の場合とほぼ同一の特性傾向にあり、即ち、位置N
o.4〜5の部分に、母材硬度の1/2前後の低硬度部
分があって、用途等に制限があったのであるが、本発明
は上記の如き欠点を克服したものである。
【0039】
【0034】又上述のような本発明の粉末混入放電加工
用加工液は、加工用電極として軸方向に更新案内される
ワイヤ電極を用いる所謂ワイヤ放電加工の場合にも適用
可能であって、その場合には本発明者等が、前記粉末と
して炭化チタン(TiC)微粉末を添加混合した加工液
及び該加工液を用いるワイヤ放電加工方法として先に提
案した下記の特許出願 整理番号 P95−004 出願日 平成7年(1995年)2月2日 出願番号 平成7年特許願第 号 発明の名称 粉末混入加工液を使用する放電加工方法
及び粉末混入放電加工用加工液 の図1に示した本発明の図1と類似の放電加工用電源回
路、及び図2、図3に示した回路を用いることが推奨さ
れるものであるが、放電パルスの電流特性をパルス幅が
2〜5μsで、振幅が2〜4Aの立ち上りの滑らかな放
電を持続させるように制御すれば良く、上述MSi2
粉末として、ケイ化クローム(CrSi2)を用いた場
合には、先に提案の炭化チタン(TiC)程に微細粒と
する必要はなく、平均粒径約1μmφ前後の粉末混入加
工液で、光沢付け加工が可能である。
【0040】
【0035】
【発明の効果】本発明の粉末混入放電加工用加工液は前
述のような構成を有することにより、狭い加工面積から
広い加工面積の加工迄、1μmRmax以下の微細加工
面粗度で光沢のある鏡面状の被覆変質層を従来のシリコ
ン粉末混入加工液を使用する放電加工の場合に比べて充
分厚く、かつ該被覆変質層を直下母材部分に母材硬度低
下等の弱点部分を生ぜしめない状態で形成させることが
でき、かつ前記の厚い被覆変質層が高い硬度で耐磨性を
有する所から、各種の金型や部品等の放電加工成形仕上
げの際の粉末混入放電加工用加工液として有用なもので
ある。
【0041】又、本発明の粉末混入加工液を使用する放
電加工方法によれば、上記粉末混入放電加工用加工液を
使用した放電加工に於て、被加工体の被加工面に目的と
する高硬度の厚い、光沢ある鏡面状の被覆変質層を確
実、かつ所望に形成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電加工方法を実施する主として仕上
げ加工用の電源回路の実施例説明図。
【符号の説明】
1 型電極 3 被加工体 4 ワークスタンド 5 電圧パルス供給回路 6,8 第1及び第2の電圧パルス供給回路 6A,8A 直流電圧源 6B,8B 電子スイッチ素子 6C,8C 電流制限抵抗 6D,8D 逆電圧防止整流器 7 制御装置 8E 開閉スイッチ 9,9A,9B 切換スイッチ、及び開閉接点 10A 低インダクタンス給電線 10B 低キャパシタンス給電線 11 インダクタンス線輪(波形成形回路) 12 抵抗体 13,13A,13B 開閉スイッチ、及び開閉接点 14 還流回路 14A 整流器 14B 抵抗体 20 加工槽 21 粉末混入加工液 22 加工液循環供給装置 22A,23 撹拌装置 22B 磁気吸着体 24 極性切換器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工体に対し加工電極を微小間隙を介
    して相対向させ、前記間隙に固体粉末を混入した加工液
    を介在させた状態で両者間に休止時間を置いた間歇的な
    電圧パルスを印加して放電を発生させ、前記対向方向に
    相対的に加工送りを与えて加工する放電加工用加工液に
    於て、前記加工液が炭化水素系の鉱物油から成ると共
    に、前記混入固体粉末がケイ化物から成ることを特徴と
    する粉末混入放電加工用加工液。
  2. 【請求項2】 Mを金属元素、Siを珪素元素とする
    と、前記ケイ化物がMSi2 型の化合物であることを特
    徴とする請求項1に記載の粉末混入放電加工用加工液。
  3. 【請求項3】 前記ケイ化物を構成する金属元素Mがク
    ローム元素(Cr)であることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の粉末混入放電加工用加工液。
  4. 【請求項4】 前記ケイ化物粉末の大きさが0.5〜1
    5μmφ、好ましくは1〜10μmφ、更に好ましくは
    1.5〜8μmφであることを特徴とする請求項1,
    2,又は3に記載の粉末混入放電加工用加工液。
  5. 【請求項5】 前記ケイ化物の加工液に対する添加混合
    量が3〜50g/l、好ましくは4〜35g/l、更に
    好ましくは5〜25g/lであることを特徴とする請求
    項1,2,3,又は4に記載の粉末混入放電加工用加工
    液。
  6. 【請求項6】 被加工体に対し加工電極を微小間隙を介
    して相対向させ、前記間隙に固体粉末を混入した加工液
    を介在させた状態で両者間に休止時間を置いた間歇的な
    電圧パルスを印加して放電を発生させ、前記対向方向に
    相対的に加工送りを与えて加工する放電加工方法に於
    て、 前記加工液が炭化水素系の鉱物油系放電加工液から成る
    と共に、前記混入固体粉末が平均粒径が0.5〜15μ
    mφ、好ましくは1〜10μmφの、Mが金属元素T
    i,V,Cr,Zr,Nb,Mn,Mo,Fe,Co,
    W、又はNiから成るMSi2 型のケイ化物の粉末で、
    3〜50g/l、好ましくは4〜35g/lの割合で前
    記鉱物油に添加混合されて成り、放電加工工程が、前記
    粉末混入加工液、又は粉末非混入油系放電加工液を使用
    する加工面粗度と寸法・形状精度を所望に仕上げる前記
    電圧パルス等の電気的加工条件が荒加工、中加工、及び
    仕上げ加工の如く順次に切換えられる2工程以上の放電
    加工の段階と、前記電気的加工条件が前記所望の加工面
    粗度及び寸法形状精度に仕上げられた加工面に対する光
    沢面仕上げの粉末混入加工液使用の放電加工の段階とか
    ら成ることを特徴とする粉末混入加工液を使用する放電
    加工方法。
  7. 【請求項7】 前記の放電加工が被加工体に対し棒状・
    総型等の型状加工電極を加工槽内の加工液中に於て微小
    間隙を介して相対向させ、両者間に間歇的な電圧パルス
    を印加して放電を発生させ、前記対向方向の相対的な加
    工送りと共に、必要に応じ前記対向方向と直角方向の並
    進運動送りを与えながら穿孔若しくは型彫り放電加工を
    するものであることを特徴とする請求項6に記載の粉末
    混入加工液を使用する放電加工方法。
  8. 【請求項8】 前記被加工体を所望の加工面粗度及び寸
    法・形状精度に仕上げる電圧パルス等の電気的加工条件
    が荒加工、中加工、及び仕上げ加工の如く順次に切換え
    られる2工程以上の放電加工の段階が、前記加工条件が
    加工電極低消耗、好ましくは無消耗の条件に設定された
    加工であることを特徴とする請求項6又は7に記載の粉
    末混入加工液を使用する放電加工方法。
  9. 【請求項9】 前記被加工体を所望の加工面粗度及び寸
    法・形状精度に仕上げる電圧パルス等の電気的加工条件
    が順次に切換えられる2工程以上の放電加工の段階に於
    ける電圧印加極性が逆極性で、該面粗度及び寸法・形状
    精度が所望に仕上げられた加工面に対する光沢面仕上げ
    の粉末混入放電加工の段階に於ける電圧印加極性が正極
    性であることを特徴とする請求項6、7、又は8に記載
    の粉末混入加工液を使用する放電加工方法。
  10. 【請求項10】 前記所望の加工面粗度及び寸法・形状
    精度に仕上げられた被加工体加工面に対する光沢面仕上
    げの粉末混入放電加工の段階の電気的加工条件が、加圧
    電圧パルス源と放電間隙間の給電線が低キャパシタンス
    給電線に選定されると共に直列にインダクタンス線輪と
    抵抗体との並列回路が挿入され、2〜5μsのパルス幅
    で、振幅2〜8Aの放電パルスが供給されるように設定
    されて成ることを特徴とする請求項6、7、8、又は9
    に記載の粉末混入加工液を使用する放電加工方法。
  11. 【請求項11】 前記の放電加工が、前記加工電極とし
    てワイヤ電極を用いる、一対の間隔を置いて配置した位
    置決めガイド間に張架したワイヤ電極を軸方向に更新送
    りしながら前記軸方向と略直角方向から被加工体を微小
    間隔を隔てて相対向させた放電間隙を加工槽内の加工液
    中に形成せしめた状態で両者間に間歇的な電圧パルスを
    印加して放電を発生させ、前記直角方向に所望輪郭形状
    の相対的加工送りを与えて切断加工するワイヤ放電加工
    であることを特徴とする請求項6に記載の粉末混入加工
    液を使用する放電加工方法。
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