JPH08244094A - シートの製造方法 - Google Patents

シートの製造方法

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JPH08244094A
JPH08244094A JP7052546A JP5254695A JPH08244094A JP H08244094 A JPH08244094 A JP H08244094A JP 7052546 A JP7052546 A JP 7052546A JP 5254695 A JP5254695 A JP 5254695A JP H08244094 A JPH08244094 A JP H08244094A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 BN等の鱗片状粒子の面方向がシートの厚み
方向に垂直又はそれに近い状態で充填させたシートを生
産性よく安価に製造すること。 【構成】 樹脂及び/又はゴムと鱗片状粒子を含む混練
物を複数の帯状可塑物に押出成型しながらそれらをリッ
プで集成しシート化した後硬化させるか、又はシート化
しながら硬化させることを特徴とするシートの製造方
法、及び該方法において、帯状可塑物が縦長断面を有す
るものであることを特徴とするシートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鱗片状粒子の充填され
たシートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トランジスタやサイリスタ等の発
熱性電子部品は、使用時に発生する熱を放散させるた
め、放熱フィンや金属板に電気絶縁性・熱伝導性シート
(以下、放熱シートという)を介して取り付けられてい
る。この放熱シートとしては、シリコーンゴムにBN粉
末を含有させたものが知られている。
【0003】ところで、放熱シートの熱伝導性を高める
にはBN粉末等の熱伝導性粉末の充填率を高めればよい
が、その場合は機械的強度が著しく低下するので高充填
には限度があった。BN粒子は鱗片状粒子であり、その
熱伝導性は鱗片状粒子の面方向で約60W/mK、垂直
方向で約3W/mK程度であり約20倍の異方性があ
る。従って、BN粒子の面方向とシートの厚み方向を同
じにする、すなわちBN粒子をシートの厚み方向に立た
せることによって放熱シートの熱伝導性を向上させるこ
とができる。しかし、従来のカレンダーロール法、ドク
ターブレード法、押出法等の成型法では、ダイス壁付近
に存在するBN粒子はシートの厚み方向に立つが、ダイ
ス壁付近以外に存在するBN粒子は寝てしまうので(図
13参照)、BN粒子の面方向がシート面方向と平行と
なったシートとなり(図2参照)、熱伝導性を十分に発
現させることができなかった。
【0004】そこで、BN粒子等の鱗片状粒子の充填さ
れたシリコーンゴムを成型機で直接シート化するのでは
なく、あらかじめ鱗片状粒子の充填されたシリコーンゴ
ムを成型機でブロック化しそれを垂直方向にスライスさ
せて鱗片状粒子を直立に配向させることが知られている
(特公平6−38460号公報)が、この方法では多工
程が必要となるのでコスト高になるという問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題を解決し、BN等の鱗片状粒子の面方向がシートの厚
み方向に垂直又はそれに近い状態で充填させたシートを
生産性よく安価に製造することを目的として種々検討し
た結果、複数の開口部を有するダイスを用いて複数の帯
状可塑物を押出成型しながらそれらをリップに供給し集
成してシート化すればよいことを見いだし、本発明を完
成させたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、樹
脂及び/又はゴムと鱗片状粒子を含む混練物を複数の帯
状可塑物に押出成型しながらそれらをリップで集成しシ
ート化した後硬化させるか、又はシート化しながら硬化
させることを特徴とするシートの製造方法、及びこの製
造方法において、帯状可塑物が縦長断面を有するもので
あることを特徴とするシートの製造方法である。
【0007】以下、更に詳しく本発明について説明す
る。
【0008】本発明で使用される樹脂及び/又はゴムと
しては、付加反応により加硫する液状シリコーンゴム、
過酸化物を加硫に用いる熱加硫型ミラブルタイプのシリ
コーンゴム等のシリコーンゴム、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のオレフィン系樹脂、エポキシ樹脂などをあ
げることができるが、トランジスタ、サイリスタ等の発
熱面及び放熱フィン面との密着性が要求される放熱シー
トの場合には、柔軟性の高いゴム弾性を有するシリコー
ンゴムが最適である。
【0009】本発明で使用される鱗片状粒子は、粒子の
平面方向の最大広がり(最大径)に対する厚み方向の最
大膨らみ(最大厚み)が1未満であるものが一般的であ
り、その具体例をあげればBN、二硫化モリブデン、黒
鉛、雲母等であるが、BNが好適であるので以下それに
ついて更に詳しく説明する。
【0010】BNは、図3に示されるように六方晶構造
を有し、その熱伝導性は六角環状網目面方向(a軸)で
約60W/mK、六角環状網目面に対して垂直な方向
(c軸)で約3W/mK程度であって約20倍の異方性
がある。
【0011】本発明で使用されるBN粒子の好ましい最
大径(a軸方向)は、2〜150μmである。150μ
mをこえるとシート表面にBN粒子が突き出たり柔軟性
が損なわれたりして発熱性電子部品の発熱面及び放熱フ
ィン面との接触が悪くなる。また、BN粒子の最大厚み
(c軸方向)は、0.5μm以上であることが好まし
く、0.5μm未満では樹脂及び/又はゴムに充填させ
る際の圧力によって粒子が破壊する恐れがある。
【0012】以上のようなBN粒子は、粗製BN粉末を
アルカリ金属又はアルカリ土類金属ほう酸塩の存在下、
窒素雰囲気中、約2000℃の温度で3〜7時間加熱す
ることによって製造することができる。BN純度を高め
たいときには硝酸等の強酸で精製処理を行う。
【0013】本発明においては、鱗片状粒子と樹脂及び
/又はゴムの配合割合は、樹脂及び/又はゴム100重
量部に対し鱗片状粒子100〜500重量部特に250
〜350重量部であることが好ましい。100重量部未
満では鱗片状粒子をシートの厚み方向に直立又はそれに
近い状態で充填させることが困難となり、また500重
量部をこえるとシートの機械的強度が低下する。
【0014】本発明は、鱗片状粒子と樹脂及び/又はゴ
ムとを必要により溶剤を用いてロールミル、ニーダー、
バンバリーミキサー等の混合機で混合した後、それを例
えば図4に示されるようなベント式押出機を用いてシー
トを製造するものであるが、その際、以下の工夫がなさ
れていることが特徴である。
【0015】すなわち、通常のシート成型においては、
横長断面の開口部12を有するダイス8(図5参照)で
直接シート化されるが、本発明では縦長断面の開口部及
び/又は縦/横比が通常のダイスよりも著しく大きい横
長断面の開口部の複数の開口部13を有するダイス9
(図6〜図9参照)で先ず複数の帯状可塑物を成型し、
次いでそれらを最終シートの断面形状となる横長断面の
開口部15を有するリップ10(図11参照)で集成し
シート化される。
【0016】本発明で使用される複数の開口部を有する
ダイスの例を図6〜図9に示した。図6はダイスの斜視
図であり下部ダイス9aと上部ダイス9bで構成されて
いることを表す。また、図7〜図9は下部ダイス9aの
一例を示したものであり、(A)は正面図、(B)は平
面図である。図7の例は全体に一連の突起14を設けて
複数の開口部が形成されるようにしたものであり、図8
の例は入口付近に、また図9の例は出口付近にそれぞれ
一連の突起14を設けて複数の開口部が形成されるよう
にしたものである。上部ダイス9bの構造については、
図6に示したように断面コ字状の平板が一般的である
が、その内面に適宜数・適宜長さの突起が設けられたも
のであってもよい。
【0017】開口部の断面形状については、縦/横比が
0.1以上の矩形であることが好ましい。特に、次工程
で帯状可塑物がリップ10で集成されシート化される
際、それぞれの帯状可塑物の幅広方向が最終シートの厚
み方向になることが最適であるので該縦/横比は1をこ
える矩形であることが望ましい。なお、開口部断面の形
状は必ずしも矩形である必要はなく、円形、楕円形、多
角形であってもよい。また、開口部の数としては数本〜
数十本が好ましい。
【0018】以上のような複数の開口部を有するダイス
9を用いることによって、鱗片状粒子と樹脂及び/又は
ゴムを含む混合物(コンパウンド)は開口部の数に応じ
た複数の帯状可塑物に分割され、しかも従来のダイス8
を用いた場合よりも鱗片状粒子の立った割合が多い状態
で押出されてくる(図10参照)。
【0019】次いで、上記複数の帯状可塑物は、通常、
その押出された状態を保持しながらリップ10で集成さ
れシート化されることによって、鱗片状粒子がシートの
厚み方向に垂直又はそれに近い状態で充填されたシート
を成型することができる(図1及び図12参照)。
【0020】本発明で使用されるリップ10は、例えば
図11に示されるように横長断面の開口部15を有する
ものが使用される。その寸法は、先ず開口部15の長さ
については、複数の開口部を有するダイス9の開口部1
3の終点からリップ10までの長さと開口部15の長さ
との合計長さが上記開口部13の長さLに対して50%
以下となる長さが好ましい。50%をこえるとリップ1
0で複数の帯状可塑物を集成する際に鱗片状粒子が寝て
しまう恐れがある。このような観点から、複数の開口部
を有するダイス9とリップ10とは距離を置くことな
く、例えばリップ10付きダイス9とする等、両者を一
体化しておくことが望ましい。一方、リップ10の開口
部15の厚み(縦)と幅(横)の長さについては、所望
するシート厚みとシート幅となるように設計される。
【0021】成型されたシートの硬化は、加熱ゾーン1
1を通過させながら行ってもよく、またシート化後に別
に行ってもよい。シートの厚みとしては、シートが放熱
シートである場合には0.1〜1.0mmが適当であ
る。
【0022】本発明で用いられる成型機は、一般に用い
られているゴム、樹脂用の押出機で十分であるが、コン
パウンドを押出すための混練部5は−100kPa程度
の真空下となるように設計されたもの(一般にベント式
と呼ばれる)であることが好ましく、それによって気孔
の少ない電気絶縁性の大きなシートを製造することがで
きる。
【0023】また、複数の開口部を有するダイス又はリ
ップの材質についても一般のゴム、樹脂用のダイス材質
で十分であるが、複数の開口部を有するダイスの場合に
はその内面に設けられた突起によってコンパウンドの粘
度が通常のゴム、樹脂の押出に比べて高くなるので硬度
の高い材質、例えば超硬鋼、高張力鋼が好ましい。
【0024】
【実施例】以下、実施例と比較例をあげてさらに具体的
に本発明を説明する。
【0025】実施例1〜2 ミラブル型シリコーンゴム(東芝シリコーン社製商品名
「TSE29113U」)とBN粉末(電気化学工業社
製商品名「デンカボロンナイトライド」:平均粒子幅1
5μm、平均粒子厚み1μm)を表1に示す割合で配合
し、更に加硫剤(2、4−ジクロロパーオキサイド)
1.5重量部、難燃付与剤(白金含有イソプロピルアル
コール)1重量部、及び分散剤(日本ユニカー社製「商
品名A−173」)をBN粉末に対して1重量%を配合
し、市販ミキサー(神戸製鋼社製「BBミキサー」)を
用いて混合しコンパウンドを調製した。
【0026】このコンパウンドを、ベント式押出機の原
料ホッパー6に入れ、開口部13(縦0.3mm、横
0.1mm、開口部長さ50mm)を25個有するダイ
ス9(図6及び図7参照)により25本の帯状可塑物を
押出成型しながら開口部15(縦0.3mm、横50m
m、長さ2mm)を有するリップ10に供給し集成して
シート化した後、250℃の熱空気雰囲気に保たれた加
熱ゾーン11内を2分間通過させ加硫・硬化させてシー
ト(幅50mm、厚み0.3mm)を製造した。なお、
リップ10はダイス9に接触させて配置した。
【0027】比較例1〜2 複数の開口部を有するダイス9と集成ダイス10の両方
を使用するかわりに、ダイス8(開口部12の寸法:縦
0.3mm、横50mm、長さ50mm)によりコンパ
ウンドを直接押出成型しシート化したこと以外は、実施
例1〜2と同様にしてシートを製造した。
【0028】参考例1 市販品で優れた熱伝導性を持つものの一つとされている
放熱シート(電気化学工業社製商品名「LC−30」)
を用いた。
【0029】上記で製造されたシートをTO−3型銅製
ヒーターケースと銅板との間に挟み締付けトルク5kg
f−cmでセットした後、銅製ヒーターケースに電力1
5Wをかけて4分間保持した際の銅製ヒーターケースと
銅板との温度差を測定し、(1)式により熱抵抗を算出
した。 熱抵抗(℃/W)= 温度差(℃)/電力(W)・・・(1)
【0030】また、銅製ヒーターケースと銅板(伝熱面
積6cm2 )を用いて(2)式により熱伝導率を算出し
た。
【0031】また、シートの引張強さをJIS K63
01に準じて測定した。
【0032】更に、シート内のBN粒子の配向性を評価
するため、シート面方向よりX線を入射し、得られたX
線回折図の(002)面、(100)面の比率よりBN
粒子の配向度を求めた。X線回折図の(002)面のピ
ーク面積は入射されたX線がBNの六角環状網目面に当
たっていることを示し、(100)面のピーク面積は入
射されたX線がBNの六角環状網目の側面に当たってい
ることを示すものであり、両者の比からシート内におけ
るBN粒子の配向度を知ることができる。一般的にはB
N粒子がランダムな方向に存在していれば(002)面
/(100)面=6.7であり、該値が小さいほどBN
粒子がシート面方向に対して直立した状態にあるもので
ある。
【0033】以上の結果を表1に示す。表1より、本発
明の実施例1〜2によって製造されたシートは、通常の
ダイスを用いて製造された比較例1〜2のシートに比べ
て引張強さは同程度にあるにもかかわらず熱伝導性が大
幅に向上していることがわかる。また、市販品と比較し
ても熱伝導性に優れたシートであることがわかる。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、鱗片状粒子をその面方
向がシートの厚み方向に垂直又はそれに近い状態で多数
充填させてなるシートを生産性よく安価に製造すること
ができる。従って、近年、急速に進行している発熱性電
子部品の高密度化、小型化による熱伝導性の優れた放熱
シートの要求に対し十分対応できるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によって製造されたシートに充
填されている鱗片状粒子の配向状態を示す模試図。
【図2】本発明の比較例によって製造されたシートに充
填されている鱗片状粒子の配向状態を示す模試図。
【図3】BN粒子のモデル図。
【図4】本発明のシートの製造方法の一例を示す工程
図。
【図5】一般のシート成型用に使用されるダイスの斜視
図。
【図6】本発明で使用されるダイスの一例を示す斜視
図。
【図7】本発明で使用される下部ダイスの一例を示すも
のであり、(A)は正面図、(B)は平面図。
【図8】本発明で使用される別の下部ダイスの一例を示
すものであり、(A)は正面図、(B)は平面図。
【図9】本発明で使用される更に別の下部ダイスの一例
を示すものであり、(A)は正面図、(B)は平面図。
【図10】本発明で使用されるダイスを使用した場合の
開口部における鱗片状粒子の配向状態を示す要部斜視
図。
【図11】本発明で使用されるリップの一例を示す斜視
図。
【図12】本発明で使用されるリップを使用した場合の
開口部における鱗片状粒子の配向状態を示す要部斜視
図。
【図13】従来のダイスを使用した場合の開口部におけ
る鱗片状粒子の配向状態を示す要部斜視図。
【符号の説明】
1 シート 2 樹脂及び/又はゴム 3 鱗片状粒子 4 BN粒子 5 ベント式押出機の混練部 6 ベント式押出機の原料ホッパー 7 ベント式押出機のベント孔 8 一般のシート成型に使用されるダイス 9 複数の開口部を有するダイス 10 リップ 11 加熱ゾーン 12 ダイスの開口部 13 ダイスの複数の開口部 14 突起 15 リップの開口部 a BN粒子の六角環状網目面方向(a軸) c BN粒子の六角環状網目面に対して垂直な方向(c
軸) L ダイスの複数の開口部の長さ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂及び/又はゴムと鱗片状粒子を含む
    混練物を複数の帯状可塑物に押出成型しながらそれらを
    リップで集成しシート化した後硬化させるか、又はシー
    ト化しながら硬化させることを特徴とするシートの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 帯状可塑物が縦長断面を有するものであ
    ることを特徴とする請求項1記載のシートの製造方法。
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