JPH0824488B2 - ひまわりの栽培法 - Google Patents

ひまわりの栽培法

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JPH0824488B2
JPH0824488B2 JP5217891A JP21789193A JPH0824488B2 JP H0824488 B2 JPH0824488 B2 JP H0824488B2 JP 5217891 A JP5217891 A JP 5217891A JP 21789193 A JP21789193 A JP 21789193A JP H0824488 B2 JPH0824488 B2 JP H0824488B2
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良治 長岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はひまわりの栽培法の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】ひまわり(Helianthus an
nuus)は、キク科に属する1年草で、普通、茎の高
さは2〜3mに達し、その茎の頂に直径10〜20cm
の大きな頭花をつける。このひまわりは、本来、吸水性
および吸肥性が高く強靱な性質をもった植物であり、そ
の栽培は日当たりのよいところでさえあれば、特に地質
を選んだり施肥をすることなく行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近時、生け花用などの
いわゆる観賞用ひまわりとして、頭花が小振りで、茎が
小径のひまわりの需要が増える傾向にあり、これを大量
に品揃えできるとその需要はさらに増大するものと考え
られている。
【0004】しかし、ひまわりは、上記のように吸水性
および吸肥性が高く強靱な性質をもった植物であるため
に、根が地中に自由にしかも深く伸長して水分および肥
料成分を吸収して成長し、草丈を高く伸ばし、頭花、茎
および葉を大きくするとともに上下の葉の間隔を拡げ
る。また、水分や肥料成分を吸収し過ぎると全体として
軟弱になり、頭花および葉は大きくなり過ぎると垂れ下
がり、さらに、上下の葉の間隔が拡がると頭花とのバラ
ンスを悪くする。このため、小振りの頭花でしかも小径
の茎の商品価値の高いひまわりを品揃えすることは極め
て困難であるという問題があった。
【0005】出願人は、この問題を解決すべく鋭意研究
し、根の地中への伸長を制限した状態において所定の栽
培管理をすることにより、小振りの頭花をもつととも
に、茎が小径でありながら固くしっかりした高品質のひ
まわりを栽培できるとの知見を得て本発明を完成したも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明ひまわりの栽培法
は、遮水性シート1の上に所要の厚さの床土2を敷設し
て栽培床Aを造成し、その栽培床Aに、ひまわりの種子
または苗を直播きまたは移植し、上記遮水性シート1に
より根が該シート1の下の地中に伸長するのを制限した
状態にして、かつ、背丈が約3cmに成長した後は下部
の葉が垂れ下がる程度まで水切りした後、しかも、少な
くとも上記遮水性シート1の上に水が溜まることのない
ように灌水を行うことを内容とする。上記において、床
土2の上方に補助ネットDを張架し、その高さをひまわ
りの背丈が高くなるのに対応させて高くすることによっ
て倒伏するのを防止し、あるいはまた、栽培床Aとして
は、地面Cに浅底凹処3を掘削形成してその浅底凹処3
に遮水性シート1を敷設し、その上に掘削土を入れて床
土2とするのが好適である。
【0007】
【作用】栽培床が遮水性シートの上に床土を敷設して造
成され、その床土に種子または苗を直播きまたは移植さ
れたひまわりは、根が地中に伸長するのを上記遮水性シ
ートで制限されていて従来のように地中深く伸長しない
ばかりではなく、背丈が約3cmに成長した後は下部の
葉が垂れ下がる程度まで水切りした後、しかも、少なく
とも上記遮水性シートの上に水が溜まることのない灌水
によって、所期のひまわり、すなわち、上向きで小振り
の頭花をもつとともに、茎が小径で固くしっかりした高
品質のひまわりを大量に栽培できる。
【0008】
【実施例】以下には本発明の実施例を添付図面を参照し
ながら詳細に説明する。Aは、ビニールシート等の遮水
性シート1の上に所要の厚さの床土2を敷設してなる栽
培床である。この栽培床Aは、例えばハウスB内に次の
ようにして造成する。
【0009】すなわち、ハウスB内全域の地面Cをトラ
クターで耕し、そこに、例えば幅員約1m,深さ約10
cm,長さ20〜30mの浅底凹処3を、その左右に所
要幅員の通路4,4を設けながら複数面掘削形成する。
その各浅底凹処3に、ビニールシート(厚さ0.05〜
0.15mm)等の遮水性シート1を、それの左右辺縁
部1′,1′を左右の通路4,4の辺縁に載せた状態に
して敷き(図1)、その遮水性シート1上に上記の掘削
土を入れ、厚さ8〜10cmの床土2とする。これによ
って、栽培床AがハウスB内の地面Cに数面造成され
る。
【0010】Dは各栽培床Aの上面を覆う補助ネット
で、それは、合成樹脂製であってかつ一辺10cmの方
形網目のものである。この補助ネットDは、左右の通路
4,4に所要の間隔で設立した支柱6に係止することに
より所要の緊張状態にして各栽培床Aの上方至近高さの
ところに張架されている。5,5は補助ネットDの長さ
方向両端を係合した縁板であって、これら縁板5,5を
左右の通路4,4の長さ方向両端に設立した支柱6,6
に係止することにより補助ネットDの長さ方向を緊張し
ている。
【0011】Eは所要の間隔で噴水ノズル7を列設した
給水管で、それは、各栽培床Aの左右の通路4,4の辺
縁に敷設され、配水主管8に給水バルブ9を介して分岐
接続している。上記噴水ノズル7は栽培床Aの全域にむ
らなく散水できる所要の状態に配置されている。
【0012】上記構成の栽培床Aを使用してひまわりを
栽培するには、種子を直播きする方法と苗箱で別途育苗
した苗を移植する方法とがある。前者は種子を、また、
後者は約3cmの背丈になった苗を、100cm当た
り1粒または1本の割合で、それぞれ播種または移植す
る。その播種または移植は、上記補助ネットDの方形網
目を利用しその中心に対応する位置に行うことにより縦
横に所定の間隔をおいて正確に揃列させることができ
る。
【0013】灌水は次のように行うが、いずれの時期ま
たは段階においても遮水性シート1に水が溜まることの
ないように注意することが肝要である。
【0014】播種後発芽までは床土表面が全日にわたり
乾かない程度に、また、ほぼ全面的に発芽し背丈約3c
mになるまでは少なくとも午後から床土表面が乾く程度
の灌水とする。直播きし背丈が約3cmになった後、あ
るいは約3cmの背丈の苗を移植した後は、特に灌水過
剰にならないように注意し、下部の葉が下向きに垂れ下
がってきたとき、あるいはそれに加えて上部の葉が萎れ
始めてきたときにおいて灌水を行うこととし、これを開
花まで繰り返す。この場合にも上記同様に少なくとも午
後から床土表面が乾くようにする。
【0015】しかも、上記直播きまたは移植のいずれの
場合においても、背丈が10〜15cm伸びるたびに、
補助ネットDを各支柱6に沿って約10cm上方に上
げ、各網目によって茎を支持できるようにし、それが倒
伏するのを防止する。
【0016】一般に、ひまわりは、床土自体の肥料濃度
ECが0.6〜0.8であるかぎり特に施肥することな
く栽培できるものであるが、もちろん生育中の葉の色や
茎の太さ等を観察して慣行に応じ必要な追肥をする。た
だし、多肥にならないように注意し徒長を防ぐ必要があ
る。
【0017】実験によれば、4月下旬に直播きした場
合、播種後2,3日で発芽し、約40日で背丈約40c
m、葉段数10〜13段となり、花芽分化が確認され
た。約77日で、葉段数はほぼ13段どまりであるが節
間が延びて背丈約1m20cmとなり、開花したものが
約10%に達した。その頭花は上向きで直径は5〜6c
m,茎は直径7〜8mm,葉は比較的小さい卵型で上部
の6〜7段のものは花下30cmの間に密についたもの
であった。最初の約10%が開花した後約2週間で残り
全部が開花し終えた。
【0018】また、2月中旬に移植した場合、移植後約
17日で背丈約15cm、葉段数4〜5段となり、花芽
分化が確認された。移植後約45日で、背丈50〜60
cm、葉段数4〜5段となり、開花したものが約20%
に達した。その頭花は、上記と同様、上向きで直径は5
〜6cm,茎は直径7〜8mm,葉は比較的小さい卵型
でであった。最初の約20%が開花した後10〜15日
で残り全部が開花し終えた。
【0019】上記において、直播きは、播種後約40日
で背丈約40cmにまで成長し、約77日後であってし
かも約1m20cmの背丈になって約10%が開花して
いるのに対し、移植では、約45日で50〜60cmの
背丈合になって約20%が開花しているという相違があ
る。この相違は、直播きか移植かに起因するというより
は、日長、日照、気温等に関係するものであって、夜が
長くかつ日照量が少なくしかも気温が低い2〜4月とい
う時期の方が、反対に、夜が短くかつ日照量が多くしか
も気温が高い4〜7月という時期にくらべて、成熟生長
を速く行うひまわりの植物生理作用によるものと認めら
れる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明によれば次の効果を奏する。頭花が上向きにして
かつ小振りで、茎が小径で固く、しっかりした高品質で
あって、出荷輸送にも十分に耐えることのできる商品価
値の非常に高いひまわりを容易に栽培でき、特に品揃え
の要請に十分応えられる。すなわち、栽培床が遮水性シ
ートの上に床土を敷設して造成され、その床土に種子ま
たは苗を直播きまたは移植されたひまわりは、根が地中
に伸長するのを上記遮水性シートで制限されるので、従
来のように地中深く伸長しないばかりではなく、背丈が
約3cmに成長した後は下部の葉が垂れ下がる程度まで
水切りした後、少なくとも上記遮水性シートの上に水が
溜まることのない灌水によって、所期のひまわりを簡単
に大量に栽培できるものである。上記のように、根が地
中に伸長するのを遮水性シートで制限しているので、灌
水および追肥を、葉の垂れ具合や色等を状況判断をしな
がら自由に管理して所望のひまわりを栽培できるメリッ
トはきわめて大きく、ひまわりの栽培法として画期的で
あるということができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するのに使用する栽培床の造成に
おいて、浅底凹処に遮水性シートを敷設した状態の一部
省略断面図である。
【図2】同上において、さらに支柱を使って補助ネット
を張架した状態の一部省略断面図である。
【図3】同上において、さらに噴水ノズルを列設した給
水管を敷設した状態の要部の斜視図である。
【図4】造成した栽培床の一部を縦断して示す要部の斜
視図である。
【符号の説明】
A 栽培床 B ハウス C 地面 D 補助ネット E 給水管 1 遮水性シート 1′ 左右辺縁部 2 床土 3 浅底凹処 4 通路 5 縁板 6 支柱 7 噴水ノズル 8 配水主管 9 給水バルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遮水性シートの上に床土を敷設してなる栽
    培床に、ひまわりの種子または苗を直播きまたは移植
    し、上記遮水性シートにより根が該シートの下の地中に
    伸長するのを制限した状態にして、かつ、背丈が約3c
    mに成長した後は下部の葉が垂れ下がる程度まで水切り
    した後、しかも、少なくとも上記遮水性シートの上に水
    が溜まることのないように灌水を行うことを特徴とする
    ひまわりの栽培法。
  2. 【請求項2】遮水性シートの上に床土を敷設するととも
    にその床土の上方に補助ネットを張架してなる栽培床
    に、ひまわりの種子または苗を直播きまたは移植し、上
    記遮水シートにより根が該シートの下の地中に伸長する
    のを制限した状態にして、かつ、背丈が約3cmに成長
    した後は下部の葉が垂れ下がる程度まで水切りした後、
    しかも、少なくとも上記遮水性シートの上に水が溜まる
    ことのないように灌水を行うとともに、上記補助ネット
    の張架高さを、ひまわりの背丈が高くなるのに対応させ
    て高くすることを特徴とするひまわりの栽培法。
  3. 【請求項3】栽培床が、地面に掘削形成した浅底凹処に
    遮水性シートを敷設し、その上に上記の掘削土を入れて
    床土としてなることを特徴とする請求項1または2記載
    のひまわりの栽培法。
  4. 【請求項4】栽培床がハウス内に複数面列設してなるこ
    とを特徴とする請求項1,2または3記載のひまわりの
    栽培法。
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JPH0750930A JPH0750930A (ja) 1995-02-28
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