JPH08246084A - 生体用インプラント部材 - Google Patents
生体用インプラント部材Info
- Publication number
- JPH08246084A JPH08246084A JP7045303A JP4530395A JPH08246084A JP H08246084 A JPH08246084 A JP H08246084A JP 7045303 A JP7045303 A JP 7045303A JP 4530395 A JP4530395 A JP 4530395A JP H08246084 A JPH08246084 A JP H08246084A
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- JP
- Japan
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- less
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- alloy
- cast product
- dental
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 生体機能への為害性はなく、機械的強度も良
好であり、形状が複雑・小型であっても高精度に製作す
ることができる新規な生体用インプラント部材、とりわ
け歯科用部材として有用な部材を提供する。 【構成】 この生体用インプラント部材は、Al:5.5
0〜6.50重量%,Nb:6.50〜7.50重量%,T
a:0.50重量%以下,Fe:0.25重量%以下,O:
0.20重量%以下,C:0.08重量%以下,N:0.05
重量%以下,H:0.009重量%以下,残部がTiから
成る合金の鋳造品であり、クラウン,インレー,クラス
プ,義歯床,人工歯根に用いて有用である。
好であり、形状が複雑・小型であっても高精度に製作す
ることができる新規な生体用インプラント部材、とりわ
け歯科用部材として有用な部材を提供する。 【構成】 この生体用インプラント部材は、Al:5.5
0〜6.50重量%,Nb:6.50〜7.50重量%,T
a:0.50重量%以下,Fe:0.25重量%以下,O:
0.20重量%以下,C:0.08重量%以下,N:0.05
重量%以下,H:0.009重量%以下,残部がTiから
成る合金の鋳造品であり、クラウン,インレー,クラス
プ,義歯床,人工歯根に用いて有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生体用インプラント部材
に関し、更に詳しくは、為害性の虞れもなく、鋳造品で
あるにもかかわらずその機械的強度が優れていて、とく
に歯科用部材に用いて好適な生体用インプラント部材に
関する。
に関し、更に詳しくは、為害性の虞れもなく、鋳造品で
あるにもかかわらずその機械的強度が優れていて、とく
に歯科用部材に用いて好適な生体用インプラント部材に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近、クラウン,インレー,クラスプ,
義歯床,人工歯根などの歯科用部材として、Au合金に
代わって、純Tiの鋳造品が注目を集めかつ実使用に供
されている。この純Tiは、耐食性が良好で生体細胞と
の組織反応を起こしにくいため為害性が少ない。そし
て、Au合金に比べて軽量であり、比強度も大きいの
で、薄肉にしても破損,変形,たわみなどが起こりづら
く、その歯科用部材を生体歯や口腔内に装着しても違和
感を与えず、体積感が少ないという利点を備えている。
義歯床,人工歯根などの歯科用部材として、Au合金に
代わって、純Tiの鋳造品が注目を集めかつ実使用に供
されている。この純Tiは、耐食性が良好で生体細胞と
の組織反応を起こしにくいため為害性が少ない。そし
て、Au合金に比べて軽量であり、比強度も大きいの
で、薄肉にしても破損,変形,たわみなどが起こりづら
く、その歯科用部材を生体歯や口腔内に装着しても違和
感を与えず、体積感が少ないという利点を備えている。
【0003】しかしながら、この純Tiの鋳造品は、そ
の引張強度が500MPa前後の値であり、機械的特性
の点で必ずしも満足のいく強度水準にあるわけではな
い。このようなことから、生体用インプラント部材に
は、一般に純Tiよりも高強度であるTi合金を用いる
ことが検討されている。ところで、インプラント部材に
Ti合金を用いた事例としては、Ti−6Al−4V合
金の鍛造品で製作した人工股関節のステムや人工肘関節
などが知られている。
の引張強度が500MPa前後の値であり、機械的特性
の点で必ずしも満足のいく強度水準にあるわけではな
い。このようなことから、生体用インプラント部材に
は、一般に純Tiよりも高強度であるTi合金を用いる
ことが検討されている。ところで、インプラント部材に
Ti合金を用いた事例としては、Ti−6Al−4V合
金の鍛造品で製作した人工股関節のステムや人工肘関節
などが知られている。
【0004】しかしながら、上記したTi−6Al−4
V合金は、それに含有されているV成分が生体機能に悪
影響を及ぼす虞れがあるとの指摘が成されている(歯科
材料・器械,Vol. 8, No. 5,第648〜652頁,19
89年を参照)。そのため、最近では、V成分に代え
て、Vと電子的・物理的性質が類似しているNbを配合
して成るTi−6Al−7Nb合金がインプラント材料
として有望視されるようになっている。
V合金は、それに含有されているV成分が生体機能に悪
影響を及ぼす虞れがあるとの指摘が成されている(歯科
材料・器械,Vol. 8, No. 5,第648〜652頁,19
89年を参照)。そのため、最近では、V成分に代え
て、Vと電子的・物理的性質が類似しているNbを配合
して成るTi−6Al−7Nb合金がインプラント材料
として有望視されるようになっている。
【0005】例えば、Biomaterials 1992, Vol. 13,
No. 11,p781〜788には、Ti−6Al−7N
b合金の鍛造品の表面をTiNで被覆したインプラント
部材が提案されている。また、ASTM F1295−
92では、Ti−6Al−7Nb合金の鍛造品であっ
て、引張強度900MPa以上,0.2%耐力800MP
a以上の機械的特性を有する材料をインプラント材とし
て規格化している。
No. 11,p781〜788には、Ti−6Al−7N
b合金の鍛造品の表面をTiNで被覆したインプラント
部材が提案されている。また、ASTM F1295−
92では、Ti−6Al−7Nb合金の鍛造品であっ
て、引張強度900MPa以上,0.2%耐力800MP
a以上の機械的特性を有する材料をインプラント材とし
て規格化している。
【0006】しかしながら、上記した部材は、いずれ
も、鍛造して製作したものであるため、確かにその機械
的特性は優れているものの、次のような問題を及んでい
る。すなわち、この部材の製作に当たっては、所定組成
の鋳造インゴットを製造し、そのインゴットを鍛造して
所望形状に賦形することが必要であるため、得られる鍛
造品の形状は、人工股関節のステムのように比較的形状
が単純でかつ大型なものに制限されてくるという問題で
ある。逆にいえば、形状が複雑でかつ小型である部材
を、前記したようなASTMで規格化する鍛造品として
製作することは非常に困難である。
も、鍛造して製作したものであるため、確かにその機械
的特性は優れているものの、次のような問題を及んでい
る。すなわち、この部材の製作に当たっては、所定組成
の鋳造インゴットを製造し、そのインゴットを鍛造して
所望形状に賦形することが必要であるため、得られる鍛
造品の形状は、人工股関節のステムのように比較的形状
が単純でかつ大型なものに制限されてくるという問題で
ある。逆にいえば、形状が複雑でかつ小型である部材
を、前記したようなASTMで規格化する鍛造品として
製作することは非常に困難である。
【0007】しかしながら、前記したような歯科用部材
は、いずれも、その形状が小型であるとともに、装着時
に違和感や機能不良を起こさせないために、その形状は
複雑であり、しかも高精度に製作されることが必要であ
る。例えば、義歯床の場合、口腔内表面と密着する床面
は当該口腔内表面の形状に正確にマッチした形状になっ
ていることが必要になるが、そのような形状を鍛造法で
造形することは事実上不可能である。
は、いずれも、その形状が小型であるとともに、装着時
に違和感や機能不良を起こさせないために、その形状は
複雑であり、しかも高精度に製作されることが必要であ
る。例えば、義歯床の場合、口腔内表面と密着する床面
は当該口腔内表面の形状に正確にマッチした形状になっ
ていることが必要になるが、そのような形状を鍛造法で
造形することは事実上不可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、生体
用のインプラント部材にはTi−6Al−4V合金やT
i−6Al−7Nb合金のようなTi合金が用いられる
こともあるが、それは、現在までのところ、前記した規
定に基づき鍛造品として製造されている。本発明は、従
来のTi合金のインプラント部材が鍛造品であることに
伴う上記した問題を解決し、製作対象の形状が複雑でか
つ小型であってもそのことに充分適合して製作されてい
て、かつその機械的特性も適正である生体用インプラン
ト部材、とりわけ歯科用部材に用いて好適なインプラン
ト部材の提供を目的とする。
用のインプラント部材にはTi−6Al−4V合金やT
i−6Al−7Nb合金のようなTi合金が用いられる
こともあるが、それは、現在までのところ、前記した規
定に基づき鍛造品として製造されている。本発明は、従
来のTi合金のインプラント部材が鍛造品であることに
伴う上記した問題を解決し、製作対象の形状が複雑でか
つ小型であってもそのことに充分適合して製作されてい
て、かつその機械的特性も適正である生体用インプラン
ト部材、とりわけ歯科用部材に用いて好適なインプラン
ト部材の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、Al:5.50〜6.50重量
%,Nb:6.50〜7.50重量%,Ta:0.50重量%
以下,Fe:0.25重量%以下,O:0.20重量%以
下,C:0.08重量%以下,N:0.05重量%以下,
H:0.009重量%以下,残部がTiから成る合金の鋳
造品であることを特徴とする生体用インプラント部材、
とりわけ、クラウン,インレー,クラスプ,義歯床,人
工歯根のいずれかの歯科用部材が提供される。
ために、本発明においては、Al:5.50〜6.50重量
%,Nb:6.50〜7.50重量%,Ta:0.50重量%
以下,Fe:0.25重量%以下,O:0.20重量%以
下,C:0.08重量%以下,N:0.05重量%以下,
H:0.009重量%以下,残部がTiから成る合金の鋳
造品であることを特徴とする生体用インプラント部材、
とりわけ、クラウン,インレー,クラスプ,義歯床,人
工歯根のいずれかの歯科用部材が提供される。
【0010】本発明の部材を構成する材料は、上記した
組成に調整されたα+β型のTi合金である。この組成
はASTM F1295−92で規定する組成であっ
て、生体機能に為害性を及ぼさない。上記組成におい
て、Alは六方晶であるαチタン相を安定化させるため
の元素であり、そのことにより合金のαチタン相とβチ
タン相との可逆的な変態温度を上昇させる。その含有量
が5.50重量%より少ない場合は上記した効果が発揮さ
れず、また6.5重量%より多くなると、靱性の低下を招
くので不都合である。
組成に調整されたα+β型のTi合金である。この組成
はASTM F1295−92で規定する組成であっ
て、生体機能に為害性を及ぼさない。上記組成におい
て、Alは六方晶であるαチタン相を安定化させるため
の元素であり、そのことにより合金のαチタン相とβチ
タン相との可逆的な変態温度を上昇させる。その含有量
が5.50重量%より少ない場合は上記した効果が発揮さ
れず、また6.5重量%より多くなると、靱性の低下を招
くので不都合である。
【0011】Nbは立方晶であるβチタン相を安定化さ
せ、合金の塑性加工性の向上に資する。その含有量が6.
50重量%より少ない場合はβチタン相を室温までもち
きたすことができず、そのため得られた合金に上記した
効果が発現せず、また7.50重量%より多くなると、コ
スト上昇が引き起こされてくる。TaもNbと同じよう
にβチタン相を安定化させる元素であるか、あまり多く
含有されていると、同じくコスト上昇を招くのでその含
有量は0.50重量%以下に規制される。
せ、合金の塑性加工性の向上に資する。その含有量が6.
50重量%より少ない場合はβチタン相を室温までもち
きたすことができず、そのため得られた合金に上記した
効果が発現せず、また7.50重量%より多くなると、コ
スト上昇が引き起こされてくる。TaもNbと同じよう
にβチタン相を安定化させる元素であるか、あまり多く
含有されていると、同じくコスト上昇を招くのでその含
有量は0.50重量%以下に規制される。
【0012】Feもβチタン相の安定化元素であるが、
あまり多く含有されていると、耐食性の低下が生じてく
るので、その含有量は0.25重量%以下に規制される。
O,N,Hは、いずれも、Ti合金の調製時にガス成分
として合金に固溶する成分であり、しかもαチタン相の
安定化に資する。しかし、その固溶量があまり多くなる
と、合金が室温下において脆性になりはじめてインプラ
ント部材にしたときにその機械的特性の低下を招くの
で、その含有量は、それぞれ、O:0.20重量%以下,
N:0.05重量%以下,H:0.0009重量%以下とな
るように合金は調整されなければならない。
あまり多く含有されていると、耐食性の低下が生じてく
るので、その含有量は0.25重量%以下に規制される。
O,N,Hは、いずれも、Ti合金の調製時にガス成分
として合金に固溶する成分であり、しかもαチタン相の
安定化に資する。しかし、その固溶量があまり多くなる
と、合金が室温下において脆性になりはじめてインプラ
ント部材にしたときにその機械的特性の低下を招くの
で、その含有量は、それぞれ、O:0.20重量%以下,
N:0.05重量%以下,H:0.0009重量%以下とな
るように合金は調整されなければならない。
【0013】Cは上記したガス成分とおなじように合金
に固溶してそのαチタン相の安定化に資する元素である
が、あまり多く含有されていると、靱性の低下を招くの
で、その含有量は0.08重量%以下に規制される。本発
明の部材は、上記した組成のTi合金を鋳造して製造さ
れる。鋳造の方法としては、通常、精密鋳造法が適用さ
れる。
に固溶してそのαチタン相の安定化に資する元素である
が、あまり多く含有されていると、靱性の低下を招くの
で、その含有量は0.08重量%以下に規制される。本発
明の部材は、上記した組成のTi合金を鋳造して製造さ
れる。鋳造の方法としては、通常、精密鋳造法が適用さ
れる。
【0014】それを、義歯床の製造の場合について説明
する。まず、常用の印象材を用いて対象患部の型どりを
行う。ついで、型どりした型をセラミックスを主成分と
するスラリーに浸漬して当該型の表面を前記スラリーの
層で被覆したのち、全体を所定温度に加熱して、前記印
象材を溶融除去するとともにスラリー層を固化する。
する。まず、常用の印象材を用いて対象患部の型どりを
行う。ついで、型どりした型をセラミックスを主成分と
するスラリーに浸漬して当該型の表面を前記スラリーの
層で被覆したのち、全体を所定温度に加熱して、前記印
象材を溶融除去するとともにスラリー層を固化する。
【0015】その結果、内部空間は印象材の型と同じ形
状の中空部になっている鋳型が得られる。ついで、この
鋳型を市販の歯科用精密鋳造装置にセットし、装置内を
真空またはArなどの不活性雰囲気にし、また、装置内
に前記した組成のTi合金のペレットを配置し、当該ペ
レットを例えばアーク溶解しながらその溶湯を前記鋳型
の中空部に注入する。
状の中空部になっている鋳型が得られる。ついで、この
鋳型を市販の歯科用精密鋳造装置にセットし、装置内を
真空またはArなどの不活性雰囲気にし、また、装置内
に前記した組成のTi合金のペレットを配置し、当該ペ
レットを例えばアーク溶解しながらその溶湯を前記鋳型
の中空部に注入する。
【0016】鋳型を冷却したのち全体を装置から取り出
し、ついで鋳型を粉砕し、目的とする鋳造品を得る。印
象材によって対象患部は正確に模写され、そして鋳型の
中空部にそれは正確に転写され、その転写された鋳型に
Ti合金の溶湯が接液した状態で固化するので、得られ
た鋳造品の形状・表面は対象患部を正確に複写した義歯
床になる。
し、ついで鋳型を粉砕し、目的とする鋳造品を得る。印
象材によって対象患部は正確に模写され、そして鋳型の
中空部にそれは正確に転写され、その転写された鋳型に
Ti合金の溶湯が接液した状態で固化するので、得られ
た鋳造品の形状・表面は対象患部を正確に複写した義歯
床になる。
【0017】この精密鋳造時に、装置内に比較的多量の
O2 が存在すると、得られた鋳造品にはTiO2 などが
副生し、それに基づいて鋳造欠陥が発生してその機械的
強度の低下が引き起こされるので、装置内の雰囲気制御
は充分に行われることが必要である。
O2 が存在すると、得られた鋳造品にはTiO2 などが
副生し、それに基づいて鋳造欠陥が発生してその機械的
強度の低下が引き起こされるので、装置内の雰囲気制御
は充分に行われることが必要である。
【0018】
実施例,比較例 表1に示す組成のTi合金のインゴットを2種類用意し
た。
た。
【0019】
【表1】
【0020】これらのTi合金のインゴットを、Ticast
super-R(セレック(株)製の歯科用精密鋳造装置の商
品名)にセットした。鋳型としてセレベストCB(セレ
ック(株)製の鋳型の商品名)を用い、装置内をAr雰
囲気とし、6kVAのアーク放電で前記インゴットを溶
解し、その溶湯を前記鋳型内に遠心鋳造した。
super-R(セレック(株)製の歯科用精密鋳造装置の商
品名)にセットした。鋳型としてセレベストCB(セレ
ック(株)製の鋳型の商品名)を用い、装置内をAr雰
囲気とし、6kVAのアーク放電で前記インゴットを溶
解し、その溶湯を前記鋳型内に遠心鋳造した。
【0021】このようにして、全長20mm,平行部の直
径3mmの引張試験用の鋳造品を、それぞれ5個製作し
た。ついで、これら鋳造品の表面にサンドブラスト処理
を施したのち、ただちに、引張試験に供した。引張試験
は、AG−2000B(機種名、島津製作所(株)製の
インストロン型試験装置)を用いて、室温・大気中で行
った。その結果を応力−ひずみ曲線として、実施例に関
しては図1,比較例に関しては図2に示した。
径3mmの引張試験用の鋳造品を、それぞれ5個製作し
た。ついで、これら鋳造品の表面にサンドブラスト処理
を施したのち、ただちに、引張試験に供した。引張試験
は、AG−2000B(機種名、島津製作所(株)製の
インストロン型試験装置)を用いて、室温・大気中で行
った。その結果を応力−ひずみ曲線として、実施例に関
しては図1,比較例に関しては図2に示した。
【0022】実施例の鋳造品5個のうち2個は、ひずみ
量が3〜4%の時点で破断した。破断した鋳造品にはそ
の断面を横ぎるようにして空洞が存在していた。また、
比較例の鋳造品の場合は、そのうちの2個はひずみ量が
2%程度の時点で破断し、その破断面には実施例の場合
と同様の鋳造欠陥が認められた。実施例,比較例のそれ
ぞれの鋳造品の機械的特性につき、破断したものも含め
た平均値を表2に示した。
量が3〜4%の時点で破断した。破断した鋳造品にはそ
の断面を横ぎるようにして空洞が存在していた。また、
比較例の鋳造品の場合は、そのうちの2個はひずみ量が
2%程度の時点で破断し、その破断面には実施例の場合
と同様の鋳造欠陥が認められた。実施例,比較例のそれ
ぞれの鋳造品の機械的特性につき、破断したものも含め
た平均値を表2に示した。
【0023】
【表2】
【0024】本発明の鋳造品のうち、残り3個の鋳造品
は、その最大引張強度が900〜950MPa程度であ
り、そのひずみ量は約8%程度の値を示している。この
最大引張強度は、比較例の鋳造品の値(950〜100
0MPa)に比べて若干低い値であるが、この程度の強
度であれば、この鋳造品で義歯床を製作したとしてもそ
れは充分に実使用に耐えることができる。
は、その最大引張強度が900〜950MPa程度であ
り、そのひずみ量は約8%程度の値を示している。この
最大引張強度は、比較例の鋳造品の値(950〜100
0MPa)に比べて若干低い値であるが、この程度の強
度であれば、この鋳造品で義歯床を製作したとしてもそ
れは充分に実使用に耐えることができる。
【0025】一方、実施例の鋳造品はそのたわみ量がお
よそ8%程度の値を示している。すなわち、本発明の鋳
造品は、比較例の鋳造品が最大でも約6%程度であるこ
とに比べて延性に優れ、義歯床に用いたときに有用であ
る。
よそ8%程度の値を示している。すなわち、本発明の鋳
造品は、比較例の鋳造品が最大でも約6%程度であるこ
とに比べて延性に優れ、義歯床に用いたときに有用であ
る。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
部材は、Vを含有しないので生体機能に対する為害性を
もたず、また、従来のTi−6Al−4Vの材料から成
る部材に比べてもその機械的強度はそれぼど低下してい
ない。そして、鋳造品であるため、形状が複雑で高精度
を必要とする小型部材として製造することができ、とく
に歯科用部材としてその工業的価値は大である。
部材は、Vを含有しないので生体機能に対する為害性を
もたず、また、従来のTi−6Al−4Vの材料から成
る部材に比べてもその機械的強度はそれぼど低下してい
ない。そして、鋳造品であるため、形状が複雑で高精度
を必要とする小型部材として製造することができ、とく
に歯科用部材としてその工業的価値は大である。
【図1】本発明の鋳造品の応力−ひずみ曲線を示すグラ
フである。
フである。
【図2】Ti−6Al−4Vの鋳造品の応力−ひずみ曲
線を示すグラフである。
線を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 6/04 (72)発明者 浜中 人士 東京都中野区丸山1丁目2番6号 (72)発明者 米山 隆之 神奈川県藤沢市片瀬山3−16−3 (72)発明者 小林 郁夫 埼玉県川口市本町4−8−12−1103 (72)発明者 土居 寿 千葉県千葉市美浜区稲毛海岸5丁目5番地 28棟104号
Claims (2)
- 【請求項1】 Al:5.50〜6.50重量%,Nb:6.
50〜7.50重量%,Ta:0.50重量%以下,Fe:
0.25重量%以下,O:0.20重量%以下,C:0.08
重量%以下,N:0.05重量%以下,H:0.009重量
%以下,残部がTiから成る合金の鋳造品であることを
特徴とする生体用インプラント部材。 - 【請求項2】 前記鋳造品が、クラウン,インレー,ク
ラスプ,義歯床,人工歯根のいずれかの歯科用部材であ
る請求項1の生体用インプラント部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7045303A JPH08246084A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 生体用インプラント部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7045303A JPH08246084A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 生体用インプラント部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08246084A true JPH08246084A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12715562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7045303A Pending JPH08246084A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 生体用インプラント部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08246084A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109161724A (zh) * | 2018-02-09 | 2019-01-08 | 沈阳中核舰航特材科技(常州)有限公司 | 一种生物医用钛合金tc20棒/线材的制造方法 |
-
1995
- 1995-03-06 JP JP7045303A patent/JPH08246084A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109161724A (zh) * | 2018-02-09 | 2019-01-08 | 沈阳中核舰航特材科技(常州)有限公司 | 一种生物医用钛合金tc20棒/线材的制造方法 |
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