JPH08246346A - ポリエチレン繊維不織布の難燃加工方法 - Google Patents
ポリエチレン繊維不織布の難燃加工方法Info
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- JPH08246346A JPH08246346A JP7057074A JP5707495A JPH08246346A JP H08246346 A JPH08246346 A JP H08246346A JP 7057074 A JP7057074 A JP 7057074A JP 5707495 A JP5707495 A JP 5707495A JP H08246346 A JPH08246346 A JP H08246346A
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- polyethylene fiber
- retardant
- woven fabric
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリエチレン繊維不織布に、ポリエチレン繊
維の本来有する優れた特性特に強度等の力学的特性をほ
とんど損うことなく、耐久性に優れる難燃性を付与する
方法の提供。 【構成】 ポリエチレン繊維不織布に、ビニールホスホ
ネートオリゴマーと、その2〜10重量%のトリメチロ
ールプロパントリアクリレート及び/又はトリメチロー
ルプロパントリメタアクリレートを含有する溶媒溶液を
付着させ、溶媒除去、乾燥後電子線を照射することを特
徴とするポリエチレン繊維不織布の難燃加工方法。
維の本来有する優れた特性特に強度等の力学的特性をほ
とんど損うことなく、耐久性に優れる難燃性を付与する
方法の提供。 【構成】 ポリエチレン繊維不織布に、ビニールホスホ
ネートオリゴマーと、その2〜10重量%のトリメチロ
ールプロパントリアクリレート及び/又はトリメチロー
ルプロパントリメタアクリレートを含有する溶媒溶液を
付着させ、溶媒除去、乾燥後電子線を照射することを特
徴とするポリエチレン繊維不織布の難燃加工方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業資材や家庭用品等
の種々の分野において使用されるポリエチレン繊維不織
布の難燃加工方法に関する。
の種々の分野において使用されるポリエチレン繊維不織
布の難燃加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステルやポリアミド等の高
分子から成る合成繊維の難燃加工方法については、例え
ば、ハロゲン又はリン含有難燃剤を前記高分子にブレン
ドしてから繊維化する方法と、繊維化の後に難燃加工す
る方法とが主として知られている。
分子から成る合成繊維の難燃加工方法については、例え
ば、ハロゲン又はリン含有難燃剤を前記高分子にブレン
ドしてから繊維化する方法と、繊維化の後に難燃加工す
る方法とが主として知られている。
【0003】しかしながら前者のブレンド法は、難燃剤
の添加によって、得られる繊維の物性が低下することや
そのような繊維から成る布帛製品を使用しているうち
に、例えば洗濯などの際に難燃剤が次第に溶出して難燃
性が低下するなどの欠点を有する。本発明の対象とする
ポリエチレン繊維不織布においては、このようなブレン
ド法の満足し得る難燃化方法の開示は見当らず、本発明
者らは例えこのような方法によって難燃化を試みたとし
ても前記合成繊維の場合と同様の問題を生ずるものと推
定している。
の添加によって、得られる繊維の物性が低下することや
そのような繊維から成る布帛製品を使用しているうち
に、例えば洗濯などの際に難燃剤が次第に溶出して難燃
性が低下するなどの欠点を有する。本発明の対象とする
ポリエチレン繊維不織布においては、このようなブレン
ド法の満足し得る難燃化方法の開示は見当らず、本発明
者らは例えこのような方法によって難燃化を試みたとし
ても前記合成繊維の場合と同様の問題を生ずるものと推
定している。
【0004】また、後者の繊維化後難燃加工する方法に
おいては、加工に使用する難燃剤の繊維への固着保持性
の確保が十分でなく加工した繊維による布帛は例えば耐
洗濯性に劣るなどの欠点を有する。本発明者らはポリエ
チレン繊維不織布について、このような方法を適用した
としても前記合成繊維と全く同様の問題を生ずるものと
推察している。
おいては、加工に使用する難燃剤の繊維への固着保持性
の確保が十分でなく加工した繊維による布帛は例えば耐
洗濯性に劣るなどの欠点を有する。本発明者らはポリエ
チレン繊維不織布について、このような方法を適用した
としても前記合成繊維と全く同様の問題を生ずるものと
推察している。
【0005】さらにまた、合成繊維の難燃後加工方法と
しては、合成繊維布帛を重合性難燃剤含有水溶液で含浸
処理後、電子線照射して、重合反応を起こさせて難燃性
布帛を得る提案もなされている。例えば特公平1−20
268号公報あるいは特開平5−163673号公報で
はこのような難燃後加工方法を前者はセルロース繊維お
よびセルロース繊維をポリエステル繊維と混用した衣料
用素材に適用することを提案し、後者はポリエステル・
綿混用繊維に適用することを提案している。
しては、合成繊維布帛を重合性難燃剤含有水溶液で含浸
処理後、電子線照射して、重合反応を起こさせて難燃性
布帛を得る提案もなされている。例えば特公平1−20
268号公報あるいは特開平5−163673号公報で
はこのような難燃後加工方法を前者はセルロース繊維お
よびセルロース繊維をポリエステル繊維と混用した衣料
用素材に適用することを提案し、後者はポリエステル・
綿混用繊維に適用することを提案している。
【0006】しかしながらこのような電子線照射を併用
する後加工方法は、上記のような合成繊維への適用につ
いて知られているに過ぎず、本発明の対象とするポリエ
チレン不織布の難燃加工方法として提案されているもの
は見出し得ない。本発明者らは、ポリエチレン繊維にこ
のような後加工方法を適用すると例え難燃性能を確保で
きたとしても、ポリエチレン繊維の物性特に強力低下が
激しく、実用性能を確保することが困難であろうと考え
ている。
する後加工方法は、上記のような合成繊維への適用につ
いて知られているに過ぎず、本発明の対象とするポリエ
チレン不織布の難燃加工方法として提案されているもの
は見出し得ない。本発明者らは、ポリエチレン繊維にこ
のような後加工方法を適用すると例え難燃性能を確保で
きたとしても、ポリエチレン繊維の物性特に強力低下が
激しく、実用性能を確保することが困難であろうと考え
ている。
【0007】以上から明らかなように、従来、ポリエチ
レン繊維不織布の十分満足し得る難燃加工方法は提案さ
れるに至っていないのである。
レン繊維不織布の十分満足し得る難燃加工方法は提案さ
れるに至っていないのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の課
題は、ポリエチレン繊維不織布に、ポリエチレン繊維の
本来有する優れた特性特に強度等の力学的特性をほとん
ど損うことなく、耐久性に優れる難燃性を付与する方法
を提供することにある。
題は、ポリエチレン繊維不織布に、ポリエチレン繊維の
本来有する優れた特性特に強度等の力学的特性をほとん
ど損うことなく、耐久性に優れる難燃性を付与する方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記本発
明課題を達成するために鋭意検討を繰返した結果、意外
なことに特定の難燃加工処理と電子線照射とを組合わせ
ることによって本発明課題を達成し得るポリエチレン繊
維不織布が得られることを見出し本発明を完成させるに
至った。
明課題を達成するために鋭意検討を繰返した結果、意外
なことに特定の難燃加工処理と電子線照射とを組合わせ
ることによって本発明課題を達成し得るポリエチレン繊
維不織布が得られることを見出し本発明を完成させるに
至った。
【0010】すなわち、本発明は、ポリエチレン繊維不
織布に、ビニールホスホネートオリゴマーとその2〜1
0重量%のトリメチロールプロパントリアクリレート及
び/又はトリメチロールプロパントリメタアクリレート
とを含有する溶媒溶液を付着させ、溶媒除去、乾燥後電
子線照射することを特徴とするポリエチレン繊維不織布
の難燃加工方法である。
織布に、ビニールホスホネートオリゴマーとその2〜1
0重量%のトリメチロールプロパントリアクリレート及
び/又はトリメチロールプロパントリメタアクリレート
とを含有する溶媒溶液を付着させ、溶媒除去、乾燥後電
子線照射することを特徴とするポリエチレン繊維不織布
の難燃加工方法である。
【0011】以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明におけるポリエチレン繊維不織布(以下PE不織
布と略記する。)とは、低密度又は高密度ポリエチレン
のメルトブロー法あるいはフラッシュ紡糸法等により得
られる繊維から成る不織布であり、スパンボンド法、ニ
ードルパンチ法等により、構成繊維の交絡度を高めたあ
るいは調整された不織布である。また本発明におけるP
E不織布は不織布を構成する繊維同士を接着剤により接
合させるか又は熱によって融着結合された不織布であっ
てもよいしポリエチレン繊維以外の繊維を含む不繊布で
あってもよいが、ポリエチレン繊維を30重量%以上含
有する不織布である。ポリエチレン繊維の含有量が30
%以下の不織布の場合は、不織布の特性がポリエチレン
繊維以外の他の繊維の特性に大きく影響され、ポリエチ
レン繊維の強度等の良好な物性を保持したまま、耐久性
のある難燃性を与えることが困難となるからである。
本発明におけるポリエチレン繊維不織布(以下PE不織
布と略記する。)とは、低密度又は高密度ポリエチレン
のメルトブロー法あるいはフラッシュ紡糸法等により得
られる繊維から成る不織布であり、スパンボンド法、ニ
ードルパンチ法等により、構成繊維の交絡度を高めたあ
るいは調整された不織布である。また本発明におけるP
E不織布は不織布を構成する繊維同士を接着剤により接
合させるか又は熱によって融着結合された不織布であっ
てもよいしポリエチレン繊維以外の繊維を含む不繊布で
あってもよいが、ポリエチレン繊維を30重量%以上含
有する不織布である。ポリエチレン繊維の含有量が30
%以下の不織布の場合は、不織布の特性がポリエチレン
繊維以外の他の繊維の特性に大きく影響され、ポリエチ
レン繊維の強度等の良好な物性を保持したまま、耐久性
のある難燃性を与えることが困難となるからである。
【0012】本発明において使用されるビニールホスホ
ネートオリゴマー(以下VPOと略称する。)は公知の
ものであってよく、例えば商品名CR−106(大八化
学工業(株)製)、ファイロール76(アクゾ社製)等
として容易に入手できるビニールホスホネートオリゴマ
ーであり、これらは本発明に好適に利用できる。本発明
においては、VPOを特定のアクリレート類を共存させ
た溶媒溶液である難燃加工液として用いる。
ネートオリゴマー(以下VPOと略称する。)は公知の
ものであってよく、例えば商品名CR−106(大八化
学工業(株)製)、ファイロール76(アクゾ社製)等
として容易に入手できるビニールホスホネートオリゴマ
ーであり、これらは本発明に好適に利用できる。本発明
においては、VPOを特定のアクリレート類を共存させ
た溶媒溶液である難燃加工液として用いる。
【0013】本発明におけるこのVPO加工液の溶媒と
してはメタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ルなどの低級アルコール類が特に好ましく用いられる。
本発明における前記特定のアクリレート類とは、トリメ
チロールプロパントリアクリレート(以下TMPTAと
略記する。)及びトリメチロールプロパントリメタアク
リレート(以下TMPTMAと略記する。)であり、こ
れらのアクリレート類は夫々単独で用いてもよいし、併
用して用いてもよい。
してはメタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ルなどの低級アルコール類が特に好ましく用いられる。
本発明における前記特定のアクリレート類とは、トリメ
チロールプロパントリアクリレート(以下TMPTAと
略記する。)及びトリメチロールプロパントリメタアク
リレート(以下TMPTMAと略記する。)であり、こ
れらのアクリレート類は夫々単独で用いてもよいし、併
用して用いてもよい。
【0014】本発明者らによれば、前記特定アクリレー
ト類以外のVPO用助剤を使用したとしても本発明課題
を達成することは困難である。本発明においては、本発
明の難燃加工液中のVPOの濃度は少なくとも10重量
%である必要がある。難燃加工液中のVPO濃度が10
重量%未満のときは、PE不織布を難燃加工液で処理し
た後の乾燥工程における乾燥エネルギーが多大となり、
他に特別の利点が得られ難いからである。
ト類以外のVPO用助剤を使用したとしても本発明課題
を達成することは困難である。本発明においては、本発
明の難燃加工液中のVPOの濃度は少なくとも10重量
%である必要がある。難燃加工液中のVPO濃度が10
重量%未満のときは、PE不織布を難燃加工液で処理し
た後の乾燥工程における乾燥エネルギーが多大となり、
他に特別の利点が得られ難いからである。
【0015】また、難燃加工液中の濃度を高めるにつ
れ、加工液の粘度が上昇すること及びVPOと共存させ
るべき前記特定アクリレート類の溶解度が低下して均一
な加工液となし難くなることから、本発明における難燃
加工液中のVPO濃度の上限値は60重量%である。従
って本発明における難燃加工液中のVPOは10〜60
重量%であることが好ましく、30〜50重量%が特に
好ましい。
れ、加工液の粘度が上昇すること及びVPOと共存させ
るべき前記特定アクリレート類の溶解度が低下して均一
な加工液となし難くなることから、本発明における難燃
加工液中のVPO濃度の上限値は60重量%である。従
って本発明における難燃加工液中のVPOは10〜60
重量%であることが好ましく、30〜50重量%が特に
好ましい。
【0016】本発明における前記特定のアクリレート類
は、難燃加工液中のVPO量の2〜10重量%とする必
要がある。2重量%未満では、得られるPE不織布に本
発明が目的とする耐久性のある難燃性効果をほとんど期
待できなくなり、また10重量%を越すと、その量の増
大に見合う特別の効果を得ることができなくなるばかり
かむしろ悪影響が認められるようになるからである。
は、難燃加工液中のVPO量の2〜10重量%とする必
要がある。2重量%未満では、得られるPE不織布に本
発明が目的とする耐久性のある難燃性効果をほとんど期
待できなくなり、また10重量%を越すと、その量の増
大に見合う特別の効果を得ることができなくなるばかり
かむしろ悪影響が認められるようになるからである。
【0017】本発明での難燃加工液のPE不織布への付
着率は、本発明課題を達成するためには40〜100%
であることが好ましい。本発明の難燃加工液のPE不織
布への付着方法は例えばグラビアロールによる方法、コ
ーティングマシンによる方法、噴霧による方法等、いず
れでも良いが、PE不織布内部に均一に付着される様
に、例えば、PE不織布を難燃加工液に浸漬し、拡布状
でロールで絞液する方法、即ち、パッド法が特に好まし
い。絞液後は、ピンテンター、ショートループ等により
乾燥するのがよい。乾燥温度、乾燥時間は風量にもよる
が、60〜120℃で2〜10分間が適当である。
着率は、本発明課題を達成するためには40〜100%
であることが好ましい。本発明の難燃加工液のPE不織
布への付着方法は例えばグラビアロールによる方法、コ
ーティングマシンによる方法、噴霧による方法等、いず
れでも良いが、PE不織布内部に均一に付着される様
に、例えば、PE不織布を難燃加工液に浸漬し、拡布状
でロールで絞液する方法、即ち、パッド法が特に好まし
い。絞液後は、ピンテンター、ショートループ等により
乾燥するのがよい。乾燥温度、乾燥時間は風量にもよる
が、60〜120℃で2〜10分間が適当である。
【0018】なお、本発明における前記パッド法におけ
る例えば絞率が60%の場合の難燃加工液の好ましい組
成は、30〜50%のVPO、1〜5%のTMPTA又
はTMPTMA、45〜69%の溶媒である。難燃加工
液を付着したPE不織布は次いで、電子線照射装置に導
入される。この際、VPOの酸素による重合障害を避け
るために窒素気流中で照射するのが好ましい。本発明に
おける電子線の加速電圧はPE不織布の密度、厚みにも
よるが50〜800KVとすることが好ましい。PE不
織布の密度が高くかつ厚ければ、PE不織布の内部、又
は電子線照射を行う面の反対面への電子線の到達を完全
ならしめる為に、電子線加速電圧を高くなし、PE不織
布の密度、厚みが低ければ加速電圧を低くなすのが経済
的である。電子線照射を行う面の反対面へ、電子線が到
達しない場合は、片面より電子線照射を行い、次いで、
他面より、電子線照射を行ってもよい。具体例を挙げれ
ば、厚み、0.2mm、密度、0.25g/cm3 のP
E不織布の場合は片面より100〜200KVの加速電
圧で電子線を照射するのが好ましい。
る例えば絞率が60%の場合の難燃加工液の好ましい組
成は、30〜50%のVPO、1〜5%のTMPTA又
はTMPTMA、45〜69%の溶媒である。難燃加工
液を付着したPE不織布は次いで、電子線照射装置に導
入される。この際、VPOの酸素による重合障害を避け
るために窒素気流中で照射するのが好ましい。本発明に
おける電子線の加速電圧はPE不織布の密度、厚みにも
よるが50〜800KVとすることが好ましい。PE不
織布の密度が高くかつ厚ければ、PE不織布の内部、又
は電子線照射を行う面の反対面への電子線の到達を完全
ならしめる為に、電子線加速電圧を高くなし、PE不織
布の密度、厚みが低ければ加速電圧を低くなすのが経済
的である。電子線照射を行う面の反対面へ、電子線が到
達しない場合は、片面より電子線照射を行い、次いで、
他面より、電子線照射を行ってもよい。具体例を挙げれ
ば、厚み、0.2mm、密度、0.25g/cm3 のP
E不織布の場合は片面より100〜200KVの加速電
圧で電子線を照射するのが好ましい。
【0019】本発明における電子線の照射線量は付着さ
せるVPOの量、希望する難燃性の程度、所望するVP
Oの固着率等によるが、1〜30Mradの範囲から選
ばれることが好ましく、特に好ましくは3〜15Mra
dである。このように低い電子線照射線量であっても、
本発明によればPE不織布にVPOを本発明課題を達成
し得るように固着させ得るのである。電子線照射線量が
1Mrad以下ではTMPTA又はTMPTMAを添加
していても、VPOの固着率は意外な程低く、必要な難
燃性を得るのに不都合である。30Mrad以上では強
度上の物性低下が激しく、本発明の目的趣旨に反する。
せるVPOの量、希望する難燃性の程度、所望するVP
Oの固着率等によるが、1〜30Mradの範囲から選
ばれることが好ましく、特に好ましくは3〜15Mra
dである。このように低い電子線照射線量であっても、
本発明によればPE不織布にVPOを本発明課題を達成
し得るように固着させ得るのである。電子線照射線量が
1Mrad以下ではTMPTA又はTMPTMAを添加
していても、VPOの固着率は意外な程低く、必要な難
燃性を得るのに不都合である。30Mrad以上では強
度上の物性低下が激しく、本発明の目的趣旨に反する。
【0020】本発明においては上述の電子線照射後、得
られるPE不織布から必要に応じて、未反応のVPOお
よびTMPTA又はTMPTMAを洗浄除去しても良
い。
られるPE不織布から必要に応じて、未反応のVPOお
よびTMPTA又はTMPTMAを洗浄除去しても良
い。
【0021】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例には限定されな
い。なお、本発明における固着率はPE不織布に難燃加
工液を付着させ電子線照射した後の試料を、試料の10
0倍の水量で1分間の水洗を2回繰り返し、未反応物質
を除去し、105℃で乾燥した後の、難燃加工液を付着
させる前のPE不織布に対する重量増加率(%)で表
す。破裂強さ(Kg/cm2 )はJISL1096.1
6.1A法(ミューレン形法)に拠る。
説明するが、本発明はこれらの実施例には限定されな
い。なお、本発明における固着率はPE不織布に難燃加
工液を付着させ電子線照射した後の試料を、試料の10
0倍の水量で1分間の水洗を2回繰り返し、未反応物質
を除去し、105℃で乾燥した後の、難燃加工液を付着
させる前のPE不織布に対する重量増加率(%)で表
す。破裂強さ(Kg/cm2 )はJISL1096.1
6.1A法(ミューレン形法)に拠る。
【0022】また、本発明における難燃性の評価方法
は、「防炎製品」の認定関係資料集(財団法人日本防炎
協会、平成5年2月発行)に拠る45°メセナミン法
(mm)及びコイル法(回)で表す。難燃性の耐久性
は、「防炎性能に係る耐洗濯性能の基準」(昭和61年
2月21日消防庁告示第1号)のうち、水洗い洗濯に拠
る。即ち、上記規定の方法で試料を採取し、規定の洗濯
機、脱水機、乾燥機を使用し、洗濯は規定の水にJIS
K3303(粉末洗濯石けん)1g/lを溶解し、規定
の操作を5回行った。「防炎製品の性能試験基準」に依
る分類毎の性能は、ふとん、敷布、及びカバー類の内、
側地類の45°メセナミン法は50mm以下、コイル法
は3回以上が合格である。
は、「防炎製品」の認定関係資料集(財団法人日本防炎
協会、平成5年2月発行)に拠る45°メセナミン法
(mm)及びコイル法(回)で表す。難燃性の耐久性
は、「防炎性能に係る耐洗濯性能の基準」(昭和61年
2月21日消防庁告示第1号)のうち、水洗い洗濯に拠
る。即ち、上記規定の方法で試料を採取し、規定の洗濯
機、脱水機、乾燥機を使用し、洗濯は規定の水にJIS
K3303(粉末洗濯石けん)1g/lを溶解し、規定
の操作を5回行った。「防炎製品の性能試験基準」に依
る分類毎の性能は、ふとん、敷布、及びカバー類の内、
側地類の45°メセナミン法は50mm以下、コイル法
は3回以上が合格である。
【0023】
【実施例1】フラッシュ紡糸法により得られ、部分的に
熱融着された厚さ0.17mm、目付け50gr/m2
のポリエチレン繊維100%からなる不織布〔旭化成工
業(株)製、商品名ルクサー、銘柄、H3530XX〕
に、40重量部のVPO(アクゾ社製、商品名、ファイ
ロール76)と、ファイロール76に対し5%のTMP
TA及び58重量部のメタノールからなる難燃加工液を
付着させ、ロールで絞液した。絞率は60%であった。
次いで、105℃で2分間乾燥し、加速電圧150KV
の電子線照射装置を使用し、窒素気流中、5Mradの
電子線照射を行い、試料の100倍の水量で1分間の水
洗を2回行って難燃加工したPE不織布を得た。
熱融着された厚さ0.17mm、目付け50gr/m2
のポリエチレン繊維100%からなる不織布〔旭化成工
業(株)製、商品名ルクサー、銘柄、H3530XX〕
に、40重量部のVPO(アクゾ社製、商品名、ファイ
ロール76)と、ファイロール76に対し5%のTMP
TA及び58重量部のメタノールからなる難燃加工液を
付着させ、ロールで絞液した。絞率は60%であった。
次いで、105℃で2分間乾燥し、加速電圧150KV
の電子線照射装置を使用し、窒素気流中、5Mradの
電子線照射を行い、試料の100倍の水量で1分間の水
洗を2回行って難燃加工したPE不織布を得た。
【0024】
【実施例2】実施例1において、TMPTAをTMPT
MAに変更した以外は、実施例1と同様に行った。
MAに変更した以外は、実施例1と同様に行った。
【0025】
【比較例1】実施例1において、40重量部のファイロ
ール76と、ファイロール76に対し1%のTMPTA
及び59.6重量部のメタノールからなる難燃加工液を
付着する以外は実施例1と同様に行った。
ール76と、ファイロール76に対し1%のTMPTA
及び59.6重量部のメタノールからなる難燃加工液を
付着する以外は実施例1と同様に行った。
【0026】
【比較例2】実施例1において、40重量部のファイロ
ール76と、ファイロール76に対し15%のTMPT
A及び54重量部のメタノールからなる難燃加工液を付
着する以外は実施例1と同様に行った。
ール76と、ファイロール76に対し15%のTMPT
A及び54重量部のメタノールからなる難燃加工液を付
着する以外は実施例1と同様に行った。
【0027】
【比較例3】実施例1において、40重量部のファイロ
ール76と60重量部のメタノールからなる難燃加工液
を付着する事、および15Mradの電子線照射を行う
事以外は実施例1と同様に行った。実施例で使用した未
加工のPE不織布と実施例1、2および比較例1〜3で
得られたPE不織布の破裂強さ、難燃性、難燃性の耐久
性と、実施例および比較例において使用した難燃加工剤
の固着率を表1に示す。
ール76と60重量部のメタノールからなる難燃加工液
を付着する事、および15Mradの電子線照射を行う
事以外は実施例1と同様に行った。実施例で使用した未
加工のPE不織布と実施例1、2および比較例1〜3で
得られたPE不織布の破裂強さ、難燃性、難燃性の耐久
性と、実施例および比較例において使用した難燃加工剤
の固着率を表1に示す。
【0028】比較例1はコイル法における耐久性が無
く、比較例2は45°メセナミン法における耐久性が無
く、比較例3は破裂強さの著しい低下が観察される。比
較例に対し、実施例1および2共に、破裂強さは殆ど低
下せずに、45°メセナミン法およびコイル法共に耐久
性ある難燃性を示していることが明らかである。
く、比較例2は45°メセナミン法における耐久性が無
く、比較例3は破裂強さの著しい低下が観察される。比
較例に対し、実施例1および2共に、破裂強さは殆ど低
下せずに、45°メセナミン法およびコイル法共に耐久
性ある難燃性を示していることが明らかである。
【0029】
【発明の効果】PE不織布に対するVPOの高い固着率
を得る為に、電子線の照射線量を増加させると、PE不
織布の破裂強さを低下させ、使用に耐えなくなるが、本
発明は、VPOと特定のアクリレート類である適量のT
MPTAまたはTMPTMAを含有する難燃加工液を使
用する事により、PE不織布の破裂強さを殆ど低下させ
ない範囲の電子線の照射線量で、VPOの高い固着率お
よび耐洗濯性に優れる難燃性PE不織布を得る事が出来
る。
を得る為に、電子線の照射線量を増加させると、PE不
織布の破裂強さを低下させ、使用に耐えなくなるが、本
発明は、VPOと特定のアクリレート類である適量のT
MPTAまたはTMPTMAを含有する難燃加工液を使
用する事により、PE不織布の破裂強さを殆ど低下させ
ない範囲の電子線の照射線量で、VPOの高い固着率お
よび耐洗濯性に優れる難燃性PE不織布を得る事が出来
る。
【0030】
【表1】
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリエチレン繊維不織布に、ビニールホ
スホネートオリゴマーとその2〜10重量%のトリメチ
ロールプロパントリアクリレート及び/又はトリメチロ
ールプロパントリメタアクリレートを含有する溶媒溶液
を付着させ、溶媒除去、乾燥後電子線を照射することを
特徴とするポリエチレン繊維不織布の難燃加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7057074A JPH08246346A (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | ポリエチレン繊維不織布の難燃加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7057074A JPH08246346A (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | ポリエチレン繊維不織布の難燃加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08246346A true JPH08246346A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=13045320
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7057074A Withdrawn JPH08246346A (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | ポリエチレン繊維不織布の難燃加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08246346A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009197386A (ja) * | 2006-09-28 | 2009-09-03 | Hiroshi Miyamoto | 繊維素材の加工方法 |
| WO2013003574A1 (en) | 2011-06-28 | 2013-01-03 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Flame retardant flexible substrates and process of manufacture thereof |
-
1995
- 1995-03-16 JP JP7057074A patent/JPH08246346A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009197386A (ja) * | 2006-09-28 | 2009-09-03 | Hiroshi Miyamoto | 繊維素材の加工方法 |
| JPWO2008041570A1 (ja) * | 2006-09-28 | 2010-02-04 | 宮本 博 | 後染め用繊維素材 |
| WO2013003574A1 (en) | 2011-06-28 | 2013-01-03 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Flame retardant flexible substrates and process of manufacture thereof |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020604 |