JPH08246464A - 岩盤法面植生工法 - Google Patents

岩盤法面植生工法

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JPH08246464A
JPH08246464A JP7941895A JP7941895A JPH08246464A JP H08246464 A JPH08246464 A JP H08246464A JP 7941895 A JP7941895 A JP 7941895A JP 7941895 A JP7941895 A JP 7941895A JP H08246464 A JPH08246464 A JP H08246464A
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JP
Japan
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rock
cutting
vegetation
slope
cutting machine
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Pending
Application number
JP7941895A
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English (en)
Inventor
Tadao Nishitani
忠夫 西谷
Mitsuo Taniguchi
美津男 谷口
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OKUMURAGUMI DOBOKU KOGYO KK
Nisshoku Corp
Original Assignee
OKUMURAGUMI DOBOKU KOGYO KK
Nisshoku Corp
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Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 岩盤法面の掘削工事を精度良く効率的に行え
て、岩盤法面で樹木を確実に生育させると共に、法面表
面の安定保持および岩盤法面の緑化が同時に行える岩盤
法面植生工法を提供すること。 【構成】 複数個の切削ビット4を備えたドラム3を回
転させて岩盤Rを切削する岩盤切削機2を用いて、該切
削機2の作動方向に略平行に、かつ、所定間隔をおいて
順次、岩盤Rを切削して掘り下げることにより、略等高
線状に連続させた段部1を、階段状に複数段形成した岩
盤法面において、段部1上に、少なくとも肥料12を収
納した可撓性を有する袋体13を設置した後、該袋体1
3を含む前記岩盤法面の全面にネット15を張設し、段
部1に植栽木17を植栽し、植物の生育に必要な植生基
材20を吹付けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、道路造成等により形
成される岩盤法面において、岩盤法面表面の安定保持な
らびに植生基材による緑化が同時に行える新規な岩盤法
面植生工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、岩盤法面を緑化させるために、例
えば、樹木の植栽が行われていた。この樹木の植栽は、
部分的に穴を掘って肥土を投入してポット苗を植える
か、あるいは、コンクリート、木材等で法面にテラス、
植え箱等の土留め部を設けて実施されていた。
【0003】すなわち、前者の植栽工法は、まず、図1
1に示すように、岩盤法面(以下、単に法面という)4
0に植え穴41を掘り、続いて、掘り取った土42とバ
ーク堆肥等の土壌改良材43とを混合し(図12参
照)、ポット44から取り出されたポット苗45を植え
穴41の中心部に据え付けるとともに、土壌改良材43
を混合した土42を植え穴41に戻して植え穴41の深
さ調節を行い(図13参照)、しかる後、ポット苗45
の根鉢が隠れる程度に覆土を行って植え穴41の周囲に
土42を埋戻す(図14参照)ことからなる。
【0004】また、後者の植栽工法は、図15におい
て、法面40に斜め方向に筋掘りを行い、杭50を打
ち、例えば、竹51を組んで土留め部52を形成し、土
留めを行った後、その掘り跡に植栽に適した上土を埋め
てポット苗45を植え、最後に土をわら54で覆ってこ
れを縄で固定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、岩盤法
面では、植え穴を掘削するのは極めて困難なことであ
り、杭打ちも実際上難しい。したがって、前記両工法は
相当に手数と時間を要するものとなっていた。
【0006】又、岩盤法面を、例えば、油圧装置や薬剤
を使った静的発破工法を採ることによって掘削する方法
が提案されている。これは、騒音、振動および飛石など
の問題を解消した発破工法であるけれども、作業効率が
大幅に悪くなるとともに、例えば、岩盤における切削面
の横断勾配や高さを予め決められた値に維持するのが難
しく、精度の高い切削が行えず植栽を行う上で不向きで
ある。
【0007】この発明は以上のような問題に鑑みてなし
たもので、その目的は、岩盤法面の掘削工事を精度良く
効率的に行えて、岩盤法面で樹木を確実に生育させると
共に、岩盤法面表面の安定保持および岩盤法面の緑化が
同時に行える岩盤法面植生工法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の岩盤法面植生工法は、複数個
の切削ビットを備えたドラムを回転させて岩盤を切削す
る岩盤切削機を用いて、該切削機の作動方向に略平行
に、かつ、所定間隔をおいて順次、前記岩盤を切削して
掘り下げることにより、略等高線状に連続させた段部
を、階段状に複数段形成した岩盤法面において、前記段
部上に、少なくとも肥料を収納した可撓性を有する袋体
を設置した後、前記段部に植生種子と植物の生育に必要
な基材とが混合された植生基材を吹付けてなる。
【0009】また、請求項2に係る発明の岩盤法面植生
工法は、複数個の切削ビットを備えたドラムを回転させ
て岩盤を切削する岩盤切削機を用いて、該切削機の作動
方向に略平行に、かつ、所定間隔をおいて順次、前記岩
盤を切削して掘り下げることにより、略等高線状に連続
させた段部を、階段状に複数段形成した岩盤法面におい
て、前記段部上に、少なくとも肥料を収納した可撓性を
有する袋体を設置した後、前記段部に植栽木を植栽し、
植物の生育に必要な植生基材を吹付けてなる。
【0010】また、請求項3に係る発明の岩盤法面植生
工法は、複数個の切削ビットを備えたドラムを回転させ
て岩盤を切削する岩盤切削機を用いて、該切削機の作動
方向に略平行に、かつ、所定間隔をおいて順次、前記岩
盤を切削して掘り下げることにより、略等高線状に連続
させた段部を、階段状に複数段形成した岩盤法面におい
て、前記段部上に、少なくとも肥料を収納した可撓性を
有する袋体を設置した後、該袋体を含む前記岩盤法面の
全面にネットを張設し、前記段部に植栽木を植栽し、植
物の生育に必要な植生基材を吹付けてなる。
【0011】また、請求項4に係る発明の岩盤法面植生
工法は、複数個の切削ビットを備えたドラムを回転させ
て岩盤を切削する岩盤切削機を用いて、該切削機の作動
方向に略平行に、かつ、所定間隔をおいて順次、前記岩
盤を切削して掘り下げることにより、略等高線状に連続
させた段部を、階段状に複数段形成した岩盤法面におい
て、該岩盤法面の全面にネットを張設した後、前記岩盤
法面に、植生種子と植物の生育に必要な基材とが混合さ
れた植生基材を吹付けてなる。
【0012】また、請求項5に係る発明の岩盤法面植生
工法は、複数個の切削ビットを備えたドラムを回転させ
て岩盤を切削する岩盤切削機を用いて、該切削機の作動
方向に略平行に、かつ、所定間隔をおいて順次、前記岩
盤を切削して掘り下げることにより、略等高線状に連続
させた段部を、階段状に複数段形成した岩盤法面におい
て、前記段部上に、少なくとも肥料を収納した可撓性を
有する袋体を設置した後、該袋体を含む前記岩盤法面の
全面にネットを張設し、前記岩盤法面に、植生種子と植
物の生育に必要な基材とが混合された植生基材を吹付け
てなる。
【0013】そして、請求項6に係る発明の岩盤法面植
生工法は、複数個の切削ビットを備えたドラムを回転さ
せて岩盤を切削する岩盤切削機を用いて、該切削機の作
動方向に略平行に、かつ、所定間隔をおいて順次、前記
岩盤を切削して掘り下げることにより、略等高線状に連
続させた段部を、階段状に複数段形成した岩盤法面にお
いて、該岩盤法面の全面にネットを張設し、前記段部に
植栽木を植栽した後、植物の生育に必要な植生基材を吹
付けてなる。
【0014】
【作用】請求項1乃至請求項6に係る発明では、いずれ
も、岩盤切削機を用いて、岩盤法面上に略等高線状に連
続させた段部を階段状に複数段形成するので、この段部
に降雨水が貯わえられることになる。よって、乾燥の被
害を受けるのを防止できる。そして、岩盤法面に植生基
材の吹付けを行うので、全面緑化による美観の確保が可
能である。
【0015】また、複数個の切削ビットを備えたドラム
を回転させて岩盤を切削する岩盤切削機を用いているの
で、静的発破工法に比して、岩盤法面の掘削工事を精度
良く効率的に行える。すなわち、軟岩から硬岩まで、幅
広い領域の岩盤に適用でき、効率的な切削ができるとと
もに、例えば、岩盤における切削面の横断勾配や高さ
は、レベルコントローラーの働きで自動的に決められた
値を維持できるため、精度の高い切削が行える。
【0016】請求項1に係る発明では、袋体により植生
基材に対する肥料養分の供給が行えるとともに、この袋
体は少なくとも肥料を収納した状態では可撓性を有する
ので、たとえ段部の上面に凹凸面があっても、凹凸面に
袋体が馴染むことから、施工性を向上でき、さらに、袋
体と凹凸面の間から植生基材がこぼれることを防止で
き、したがって、根の生育不良をきたし生育不良や風に
よる風倒木の発生も回避できる。しかもこの袋体を用い
た工法は、単に、袋体を段部の上面に設置するだけであ
るので、この点でも施工性が良好である。また、この袋
体は雨水を貯えることができ、したがって、段部に降雨
水が貯わえられる有利さに加えて、植生基材が乾燥の影
響をさらに受け難くなり、水分不足による枯死の防止を
図ることができる。そして、植栽木の植栽を不要にして
も、植生種子を混合した植生基材を岩盤法面へ吹付ける
ことで、岩盤法面に植生基材の吹付けを行うので、全面
緑化による美観の確保が可能である(後述する図10参
照)。
【0017】請求項2に係る発明では、前記袋体を設置
した段部に植栽された植栽木は、その根・茎が乾燥の被
害を受けることなく段部に沿って生育する。したがっ
て、風倒木の被害を受けることはない。そして、植栽後
に植生基材の吹付けを行うので、全面緑化による美観の
確保を有利に行える(後述する図9参照)。
【0018】請求項3に係る発明では、袋体を含む岩盤
法面の全面にネットを張設するので、植栽木および吹付
け材料としての植生基材が流失するのを防止し易くでき
るとともに、植栽木および植生基材が乾燥の影響をさら
に受け難くなり、水分不足による枯死の防止を図ること
ができる。そして、生育基盤となる盛土材料を植生基材
と同時に吹付けると、前記ネットにより、植生基材のみ
ならず、盛土材料をも流失するのを防止し易くでき、岩
盤法面を含む生育基盤自体を良好に保護できる。また、
袋体内にも植生種子を含めておけば、更なる全面緑化に
よる美観の確保も可能である。しかも、この袋体を段部
の前端部分に設置すると、何よりも前端部分を安定化で
き、ひいては法面表面の安定保持に寄与できる。したが
って、請求項3に係る発明では、この発明の目的であ
る、岩盤法面において、樹木を確実に生育させると共
に、法面表面の安定保持ならびに草木による緑化が同時
に行える最も好ましい岩盤法面植生工法を提供できる
(後述する図1参照)。
【0019】請求項4に係る発明では、植栽木を植栽し
ない場合も、植生種子を混合した植生基材を岩盤法面へ
吹付けることで、全面緑化による美観の確保が可能であ
る。また、生育基盤となる盛土材料を植生基材と同時に
吹付けると、前記ネットにより、植生基材のみならず、
盛土材料の流失も防止できる。すなわち、植栽木を持た
ないにもかかわらず、前記植生種子が発芽・生育するこ
とにより、植生の茎・葉、根系などが前記盛土材料、植
生基材の流亡を防止し、生育していることにより植生基
盤の保水性を保ち、乾燥を防止する。したがって、請求
項4に係る発明では、法面表面の安定保持ならびに草木
による緑化が同時に行える好ましい岩盤法面植生工法を
提供できる(後述する図7参照)。
【0020】請求項5に係る発明では、植栽木を植栽し
ない場合も、植生種子を混合した植生基材を岩盤法面へ
吹付けることで、全面緑化による美観の確保が可能であ
り、上述した請求項3に係る発明と同様の岩盤法面植生
工法を提供できる(後述する図6参照)。
【0021】請求項6に係る発明では、吹付け材料とし
ての植生基材が植生種子を含んでいなくても、植栽木の
植栽を行うから、全面緑化による美観の確保が可能であ
り、上述した請求項4に係る発明と同様の岩盤法面植生
工法を提供できる(後述する図8参照)。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
なお、この発明はそれによって限定を受けるものではな
い。図1は、段部上に、袋体を設置した後、岩盤法面の
全面にネットを張設し、植栽木を植栽し、植生基材を吹
付けたこの発明の第1実施例を示す。
【0023】岩盤法面に、ウバメガシ、シラカシ等のカ
シ類の植栽木を植栽するには、まず、図1(A),図2
に示すように、岩盤法面上に略等高線状に連続させた段
部1を、階段状に複数段形成する。
【0024】まず、この段部1を形成する岩盤切削機2
について説明する。段部1は、図3に示すような岩盤切
削機2を用いて、山等の岩盤R(図4参照)を切削して
掘り下げることにより形成される。
【0025】図2〜図4において、3は、例えば、交換
可能な160本の切削ビット4が設けられたドラムで、
前後のクローラー5,5を矢印Gで示す方向(反時計回
り)に作動させて切削機2を矢印Fで示す方向に移動さ
せながら、ドラム3が、矢印Hで示すアップカット方向
(時計回り)に回転して岩盤Rを切削する。このクロー
ラー5,5は、例えば、作動経路に段差P(図3参照)
があっても切削機2を水平に維持する。また、ドラム3
のほぼ全幅にわたって切削ビット4が設けられており、
かつ、駆動装置による出張りが無いため、岩盤法面・壁
・障害物に近接して切削できる。
【0026】切削ビット4はドラム3に螺旋状に配置さ
れており、ビット4を固定するセグメント6が、切削し
た岩7を中央に集め、一次ベルトコンベア8に送り込ま
れる。このコンベア8に送り込まれた岩7は、積込ベル
トコンベア9を通ってトラック10等に積込まれたりし
て、盛土材料の一つとして使用できる。
【0027】この積込ベルトコンベア9は、左右に18
0°転回が可能で、切削機本体の左・右・後方のいずれ
の側からでも積込むことができる。切削した岩7の粒径
は、例えば、300mm以下になるため、2次破砕をす
る必要がなく、そのまま盛土材料として使用できる。ま
た、コンベア9は、使用しないときは、切削機本体から
取り外しできる。
【0028】また、切削機2を用いると、軟岩から硬岩
まで、幅広い領域の岩盤に適用でき、効率的な切削がで
きる。そして、岩盤Rにおける切削面の横断勾配や高さ
は、レベルコントローラー(図示せず)の働きで自動的
に決められた値を維持できるため、精度の高い切削が行
える。
【0029】なお、図3において、11はキャビン、1
2はスクレーバー、13はエンジン設置部であり、切削
機2には、更に、後方監視カメラや夜間照明等が安全保
安設備として設置されている。
【0030】次に、段部1の形成方法について簡単に説
明する。切削機2の作動方向(F方向)に略平行に岩盤
Rを切削すると、1サイクルの切削作業が完了し、例え
ば、20〜50cmの幅Lで、20〜50cmの高さM
を有する段部1を形成できる。この段部1の切削面(法
面)Nは略平坦である。そして、幅Lを維持しながら、
岩盤Rを掘り下げることにより、順次、上記の切削作業
を行っていくと、略等高線状に連続させた平らな切削面
Nを有する段部1を、階段状に複数段形成できる。
【0031】そして、図1(B)に示すように、これら
各段部1の前端部分1aに、少なくとも肥料12を収納
した状態では可撓性を有する袋体13を設置する。
【0032】袋体13は不織布、布等からなり、通気性
を有しており、肥料12以外に植生に必要な保水材等を
収納して客土を行う。また、この実施例では、肥料袋と
しての袋体13にさらに植生種子を収容することで、袋
体13が植生袋を兼ねている。なお、14は袋体固定用
のアンカーである。
【0033】次に、図1(C)に示すように、袋体13
を含む段部1上からネット15を張設する。そして、ア
ンカー16等を用いてネット15を固定する。
【0034】このネット15としては腐食性を有する金
網やプラスチックネットが好ましいが、これらに限らな
い。
【0035】続いて、図1(D)に示すように、各段部
1に植栽木17の植栽を行う。
【0036】このとき、各段部1毎に、横方向(図5に
おけるTで示す矢印方向)に平行な方向に適宜の間隔W
を有して植栽木17を段部1に設置する。この植栽木1
7は、ネット15の目合いを介して段部1に設置され
る。ここで、植栽木17の設置場所である段部1は、植
え穴が形成し難い岩盤でできているので、植栽すべきポ
ット苗等の植栽木17の安定化を図ることが必要であ
る。その処置として、この実施例では、例えばアンカー
17a等の固定手段を用いて根元を岩盤に固定する。す
なわち、植栽木17の根・茎が集中している鉢17bを
アンカー17aで固定する。
【0037】なお、植栽木17としては、本実施例で使
用したウバメガシ、シラカシ以外に、ネズミモチ、ケヤ
キ、シャリンバイ、ヤシャブシ等を代表的なものを挙げ
ることができる。
【0038】最後に、図1(E)に示すように、袋体1
3、ネット15および植栽木17を含む段部1上から、
公知の吹付け機18で、盛土材料19を混ぜた植物の生
育に必要な植生基材20(図5参照)の吹付けを行い、
厚層21(図5参照)を形成する。この吹付け機18と
しては、圧搾空気を用いるモルタルガン機や、スクイズ
式ポンプを用いる客土吹付け機等が挙げられる。また、
比較的薄い液体状の植生基材の場合にはハイドロシーダ
ー等がある。
【0039】この吹付けは、例えば、3〜5cm厚にな
るまで行う。
【0040】そして、植生基材20としては、植生種子
を含まずに、バーク、ピートモス等の有機質堆肥、パー
ライト等の保水材、一般の肥料およびベントナイト等を
混合したものを使用し、盛土材料19としては、(1)
鹿沼土(肥土等)と、(2)一般の土壌と、(3)バー
ク,ピートモス等の有機質堆肥と、(4)バーミキュラ
イト・パーライト等の保水効果を増すための保水材と、
(5)一般の肥料および(6)ベントナイト等とを挙げ
ることができ、適宜これらを組み合わせたものが用いら
れる。そして、この盛土材料19は、上述したように、
植生基材20と混合されて前記吹付け機で段部1の法面
Nに容易に吹付けることができる。
【0041】なお、上述したように、牧草種子、野草種
子、木本種子、花の種子等の植生種子(図示せず)を袋
体13に収納してもよい。
【0042】このように、本実施例では、切削後の法面
Nは、階段状になるため、その平坦面を利用した法面緑
化を行うことができる。また、ネット15を張設するの
で、植栽木17および吹付け材料としての植生基材20
が流失するのを防止し易くできるとともに、植栽木17
および植生基材20が乾燥の影響をさらに受け難くな
り、水分不足による枯死の防止を図ることができる。更
に、生育基盤となる盛土材料19を植生基材20と同時
に吹付けたので、ネット15により、植生基材20のみ
ならず、盛土材料19の流失も防止でき、岩盤法面を含
む生育基盤自体を良好に保護できる。
【0043】図6は、植栽木の植栽を不要にして、植生
種子22aを混合した植生基材22を岩盤法面へ吹付け
るようにしたこの発明の第2実施例を示す。
【0044】この植生基材22に含まれる植生種子22
aとしては、例えば、以下に示す牧草種子、野草種子、
木本種子、花の種子を挙げることができる。 牧草種子…ケンタッキー31フェスク、クリーピングレ
ッドフェスク、レッドトップ、バミューダーグラス、ケ
ンタッキーブルーグラス等。 野草種子…よもぎ、めどはぎ、すすき等。 木本種子…やまはぎ、いたちはぎ等。 花の種子…カスミソウ、コスモス、ヤグルマソウ、カワ
ラナデシコ、セキチク、オオキンゲイソウ等。
【0045】この実施例では、植栽木を植栽しない場合
も、植生種子22aを混合した植生基材22を岩盤法面
へ吹付けることで、全面緑化による美観の確保が可能で
ある。
【0046】図7は、ネット15上から植生種子22a
を混合した植生基材22を岩盤法面へ吹付けるようにし
たこの発明の第3実施例を示す。
【0047】この実施例では、植栽木の代わりに、植生
種子22aを吹付けたので、全面緑化による美観の確保
が可能である。また、生育基盤となる盛土材料19を植
生基材22と同時に吹付けると、ネット15により、植
生基材22のみならず、盛土材料19の流失も防止でき
る。
【0048】図8は、この発明の第4実施例を示し、植
生基材20が植生種子を含んでいなくても、植栽木17
の植栽を行うから、全面緑化による美観の確保を可能に
できるとともに、ネット15により、植生基材20のみ
ならず、盛土材料19の流失も防止できる。
【0049】図9は、この発明の第5実施例を示し、袋
体13を設置した段部1に植栽された植栽木17は、そ
の根・茎が乾燥の被害を受けることなく段部1に沿って
生育する。したがって、風倒木の被害を受けることはな
い。そして、植栽後に植生基材20および盛土材料19
の吹付けを行うので、全面緑化による美観の確保を有利
に行える。
【0050】図10は、この発明の第6実施例を示し、
袋体13により、植生種子22aを混合した植生基材2
2に対する肥料養分の供給が行える。また、この袋体1
3は肥料を収納した状態では可撓性を有するので、たと
え段部1の法面Nに凹凸面があっても、凹凸面に袋体が
馴染むことから、施工性を向上でき、さらに、袋体13
と凹凸面の間から植生基材22がこぼれることを防止で
き、したがって、根の生育不良をきたし生育不良や風に
よる風倒木の発生も回避できる。そして、植栽木を植栽
しない場合も、植生種子22aを混合した植生基材22
を吹付けることで、全面緑化による美観の確保が可能で
ある。
【0051】なお、上記各実施例では、岩盤切削機とし
て、図3に示す構成のものを用いたが、この構成に限定
されることなく、要は、切削ビットの付いたドラムを回
転させて岩盤を切削する切削手段を備えたものであれば
よい。
【0052】また、上記各実施例では、植栽木の植栽
と、植生種子を含む植生基材の吹付けとを併用しないも
のを示したが、この発明は、併用する場合においても適
用できる。そして、併用する場合には、植生基材に混入
した前記植生種子が発芽・生育することにより、植栽を
施してある植栽木を被圧して植栽木を枯死に至らしめる
ことがあるけれども、一方で、前記植生種子が発芽・生
育することにより、植生の茎・葉、根系などが前記盛土
材料、植生基材の流亡を防止したり、生育していること
により植生基盤の保水性を保ち、乾燥を防止できる利点
を有する。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項6に係る発明では、いずれも、岩盤切削機を用いて、
岩盤法面上に略等高線状に連続させた段部を階段状に複
数段形成するので、この段部に降雨水が貯わえられるこ
とになる。よって、乾燥の被害を受けるのを防止でき
る。そして、岩盤法面に植生基材の吹付けを行うので、
全面緑化による美観の確保が可能である。また、岩盤法
面で樹木を確実に生育させると共に、法面表面の安定保
持を行える。
【0054】さらに、複数個の切削ビットを備えたドラ
ムを回転させて岩盤を切削する岩盤切削機を用いている
ので、静的発破工法に比して、岩盤法面の掘削工事を精
度良く効率的に行える。すなわち、軟岩から硬岩まで、
幅広い領域の岩盤に適用でき、効率的な切削ができると
ともに、例えば、岩盤における切削面の横断勾配や高さ
は、レベルコントローラーの働きで自動的に決められた
値を維持できるため、精度の高い切削が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例における岩盤法面植生工
法の全工程を示す構成説明図である。
【図2】上記実施例における要部構成説明図である。
【図3】上記実施例で用いた岩盤切削機を示す構成説明
図である。
【図4】上記実施例における段部の形成過程を示す構成
説明図である。
【図5】上記実施例における岩盤法面植生工法の最終工
程を示す構成説明図である。
【図6】この発明の第2実施例における岩盤法面植生工
法の全工程を示す構成説明図である。
【図7】この発明の第3実施例における岩盤法面植生工
法の全工程を示す構成説明図である。
【図8】この発明の第4実施例における岩盤法面植生工
法の全工程を示す構成説明図である。
【図9】この発明の第5実施例における岩盤法面植生工
法の全工程を示す構成説明図である。
【図10】この発明の第6実施例における岩盤法面植生
工法の全工程を示す構成説明図である。
【図11】従来工法の第1工程を示す構成説明図であ
る。
【図12】従来工法の第2工程を示す構成説明図であ
る。
【図13】従来工法の第3工程を示す構成説明図であ
る。
【図14】従来法における植栽工法の第4工程を示す構
成説明図である。
【図15】他の従来工法を説明するための構成説明図で
ある。
【符号の説明】
1…段部、2…岩盤切削機、3…ドラム、4…切削ビッ
ト、12…肥料、13…袋体、15…ネット、17…植
栽木、18…吹付け機、19…盛土材料、20,22…
植生基材、22a…植生種子、N…切削面、R…岩盤。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の切削ビットを備えたドラムを回
    転させて岩盤を切削する岩盤切削機を用いて、該切削機
    の作動方向に略平行に、かつ、所定間隔をおいて順次、
    前記岩盤を切削して掘り下げることにより、略等高線状
    に連続させた段部を、階段状に複数段形成した岩盤法面
    において、前記段部上に、少なくとも肥料を収納した可
    撓性を有する袋体を設置した後、前記段部に植生種子と
    植物の生育に必要な基材とが混合された植生基材を吹付
    けてなる岩盤法面植生工法。
  2. 【請求項2】 複数個の切削ビットを備えたドラムを回
    転させて岩盤を切削する岩盤切削機を用いて、該切削機
    の作動方向に略平行に、かつ、所定間隔をおいて順次、
    前記岩盤を切削して掘り下げることにより、略等高線状
    に連続させた段部を、階段状に複数段形成した岩盤法面
    において、前記段部上に、少なくとも肥料を収納した可
    撓性を有する袋体を設置した後、前記段部に植栽木を植
    栽し、植物の生育に必要な植生基材を吹付けてなる岩盤
    法面植生工法。
  3. 【請求項3】 複数個の切削ビットを備えたドラムを回
    転させて岩盤を切削する岩盤切削機を用いて、該切削機
    の作動方向に略平行に、かつ、所定間隔をおいて順次、
    前記岩盤を切削して掘り下げることにより、略等高線状
    に連続させた段部を、階段状に複数段形成した岩盤法面
    において、前記段部上に、少なくとも肥料を収納した可
    撓性を有する袋体を設置した後、該袋体を含む前記岩盤
    法面の全面にネットを張設し、前記段部に植栽木を植栽
    し、植物の生育に必要な植生基材を吹付けてなる岩盤法
    面植生工法。
  4. 【請求項4】 複数個の切削ビットを備えたドラムを回
    転させて岩盤を切削する岩盤切削機を用いて、該切削機
    の作動方向に略平行に、かつ、所定間隔をおいて順次、
    前記岩盤を切削して掘り下げることにより、略等高線状
    に連続させた段部を、階段状に複数段形成した岩盤法面
    において、該岩盤法面の全面にネットを張設した後、前
    記岩盤法面に、植生種子と植物の生育に必要な基材とが
    混合された植生基材を吹付けてなる岩盤法面植生工法。
  5. 【請求項5】 複数個の切削ビットを備えたドラムを回
    転させて岩盤を切削する岩盤切削機を用いて、該切削機
    の作動方向に略平行に、かつ、所定間隔をおいて順次、
    前記岩盤を切削して掘り下げることにより、略等高線状
    に連続させた段部を、階段状に複数段形成した岩盤法面
    において、前記段部上に、少なくとも肥料を収納した可
    撓性を有する袋体を設置した後、該袋体を含む前記岩盤
    法面の全面にネットを張設し、前記岩盤法面に、植生種
    子と植物の生育に必要な基材とが混合された植生基材を
    吹付けてなる岩盤法面植生工法。
  6. 【請求項6】 複数個の切削ビットを備えたドラムを回
    転させて岩盤を切削する岩盤切削機を用いて、該切削機
    の作動方向に略平行に、かつ、所定間隔をおいて順次、
    前記岩盤を切削して掘り下げることにより、略等高線状
    に連続させた段部を、階段状に複数段形成した岩盤法面
    において、該岩盤法面の全面にネットを張設し、前記段
    部に植栽木を植栽した後、植物の生育に必要な植生基材
    を吹付けてなる岩盤法面植生工法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006121917A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Furukawa Co Ltd 岩盤植栽方法
JP2008178371A (ja) * 2007-01-26 2008-08-07 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 爆薬を用いた緑化方法及び岩盤植木鉢

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