JPH08247194A - ガスステイ - Google Patents

ガスステイ

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JPH08247194A
JPH08247194A JP5068995A JP5068995A JPH08247194A JP H08247194 A JPH08247194 A JP H08247194A JP 5068995 A JP5068995 A JP 5068995A JP 5068995 A JP5068995 A JP 5068995A JP H08247194 A JPH08247194 A JP H08247194A
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Yoshihiro Matsunobu
吉弘 松延
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスステイの伸長速度が伸び切り直前で低下
するようにして、バックドアに適用した場合に、全開時
の衝突音の発生防止ならびに衝撃の低下を図り、さら
に、「ばたつき」を防止することができるガスステイを
提供すること。 【構成】 ピストン4にオリフィス孔4aを形成すると
ともにオリフィス孔4aを開閉する弁体7を設け、さら
に、シリンダチューブ1にはこの弁体7の係合突起と係
合してピストン4のストロークに伴って弁体7を回動さ
せるガイド溝11を設け、伸び行程時には周方向に変位
した伸側ガイド部11bにより係合突起をガイドしてガ
スステイGSの伸び切りの直前でオリフィス孔4aの開
口面積が小さくなって減衰力が生じるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のバックドアの
バランサとして用いるのに好適なガスステイに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の跳ね上げ式のバックドア
には、ドア重量のバランサを設定して操作力の適切化を
図っており、このバランサとしては、トーションバーや
ガスステイが知られている。このようなガスステイとし
ては、例えば、自動車工学全書13巻(昭和55年4月
20日 株式会社山海堂発行)の第157頁に記載され
たものが公知である。
【0003】この従来のガスステイは、シリンダチュー
ブに出入り可能に設けられたピストンロッドの先端部
に、シリンダチューブ内を上部室と下部室とに画成する
ピストンが設けられ、シリンダチューブ内には、ガスと
オイルが充填されているとともに、ピストンロッドの伸
び切り時にそれ以上の伸び方向ストロークを規制するス
トッパが設けられた構成となっている。そして、シリン
ダチューブの基端部が車体に取り付けられている一方、
ピストンロッドの先端部がバックドアに取り付けられ、
バックドアの開閉に伴ってガスステイが伸縮する。すな
わち、バックドアを全閉にすると、ガスステイが短縮さ
れて内部ガス圧が高まり、バックドアの重量の作用する
モーメントに抗する向きにガスステイのガス圧が作用す
る。
【0004】図7は、バックドアの開度に対応した開閉
速度特性を示すもので、上述の従来技術の特性を、図に
おいてaの点線で示している。この図においてで示す
範囲はバックドアの重心がガスステイのガス反力の作用
点よりも後方に位置しているためバックドアが自重で閉
じる範囲であり、図においてで示す範囲はバックドア
の重心がガスステイのガス反力の作用点の近傍に位置し
ていてバックドアの重量とガスステイ反力とがバランス
する範囲であり、図において,で示す範囲はバック
ドアの重心がガスステイのガス力作用点よりも前方に移
動してがバックドアが跳ね上がる範囲である。この図に
おいて点線aで示すように、全開位置に近付くにつれて
バックドアの開閉速度が急に高まる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のガスステ
イにあっては、バックドアが全開位置に近付くにつれて
バックドアの開閉速度が急に高まる特性であったため、
バックドア全開時(ガスステイの伸び切り時)には、ピ
ストンが最高速度でストッパと衝突することになり、大
きな衝突音が発生するという問題があるとともに、この
衝突の衝撃が大きく、耐久性が低下するという問題があ
る。さらに、上述のようにピストンがストッパに高速度
衝突すると、この衝突の反力でバックドアが上下に振れ
るいわゆる「ばたつき」が生じるという問題もあった。
【0006】また、衝突音の防止のためには、ゴムブッ
シュなどの弾性体をストッパに設けることが考えられる
が、この場合、その弾性力の作用により上記「ばたつ
き」がいっそう高まるという不具合が生じる。
【0007】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、ガスステイの伸長速度が伸び切り直前
で低下するようにして、バックドアに適用した場合に、
全開時の衝突音の発生防止ならびに衝撃の低下を図り、
さらに、「ばたつき」を防止することができるガスステ
イを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明では、一端からピストンロッドが進退可能に
挿入され、内部にガスを含む流体が充填されたシリンダ
チューブと、このシリンダチューブ内をピストンロッド
が出入りする側の上部室とその反対側の下部室とに画成
して摺動自在に設けられ、前記ピストンロッドの先端に
連結されたピストンと、前記ピストンロッドがシリンダ
チューブから最大に退出した伸び切り時にピストンの伸
び方向へのストロークを規制するストッパと、を備えた
ガスステイにおいて、前記ピストンに、上部室と下部室
とを連通する貫通孔が形成され、前記ピストンには、ピ
ストンの軸心と同方向の中心軸を中心に回動して貫通孔
の開口面積を変更可能に形成され、かつ、外周に係合突
起が突設された弁体が設けられ、前記シリンダチューブ
の内周には、前記係合突起と係合してシリンダチューブ
に対する弁体の回動角度を決定するガイド溝が形成さ
れ、このガイド溝は、係合突起と周方向で係合可能であ
るとともに係合突起をシリンダチューブ軸方向に案内可
能に延在された圧側ガイド部と、この圧側ガイド部に並
設されて係合突起と周方向で係合可能であるとともに係
合突起をシリンダチューブ軸方向に案内可能に延在され
た伸側ガイド部と、この伸側ガイド部の伸び行程方向端
部と前記圧側ガイド部の伸び行程方向端部とを接続して
周方向に延在された伸び切り接続部と、前記伸側ガイド
部の圧行程方向端部と圧側ガイド部の圧行程方向端部と
を接続して周方向に延在された縮み切り接続部とにより
周状に形成され、前記伸側ガイド部は、伸び切りの直前
で前記貫通孔の開口面積を最小とする一方、縮み切り状
態では流体が貫通孔を円滑に移動可能な所定開口面積と
すべく周方向に変位した形状に形成され、前記圧側ガイ
ド部は、前記貫通孔を前記所定開口面積以上を維持させ
る形状に形成され、前記弁体には、前記弁体を回動付勢
するスプリングが設けられ、前記伸び切り接続部の近傍
あるいは縮み切り接続部の近傍位置には、前記弁体の一
部に当接してピストンストローク方向への弁体の動きを
弁体の前記スプリングの付勢方向とは逆方向の回動に変
換するカム面が設けられている構成とした。
【0009】また、請求項2記載の発明では、前記ピス
トンロッドとシリンダチューブの一方を、跳ね上げ式の
バックドアに連結し、他方を車体に連結した。
【0010】
【作用】本発明のガスステイでは、縮み切り状態からの
伸び行程では、弁体の係合突起がガイド溝の伸側ガイド
部に沿って移動し、この伸側ガイド部の周方向に変位し
た部分において係合突起が周方向に案内されることで弁
体が回動し、これにより貫通孔の開口面積が変化する。
すなわち、貫通孔の開口面積は、縮み切り状態では、流
体の流通が円滑に成される所定開口面積であったもの
が、伸び切り直前では最小となる。したがって、伸び行
程の初期には貫通孔で減衰力が発生することなく円滑な
行程が成されていたのが、伸び切り直前では円滑な流通
が妨げられて減衰力が発生する。
【0011】したがって、伸び切り時のピストンのスト
ローク速度が低下し、伸び切り時にストッパによりピス
トンのストロークを規制した際の衝撃が小さくなる。
【0012】そして、このようにガスステイが伸び切っ
た時には、係合突起は、伸側ガイド部の伸び行程方向端
部であって周方向に延在された伸び切り接続部との接続
位置に配置される。したがって、弁体は回動可能とな
り、スプリングの付勢力、あるいはカム面との当接によ
り発生した回動力により周方向に回動して、係合突起が
圧側ガイド部の伸び行程方向端部まで移動する。なお、
この弁体の回動により、貫通孔の開口面積は流通抵抗の
小さな所定開口面積以上となる。
【0013】次に、この伸び切り状態から圧行程が成さ
れると、貫通孔が所定開口面積以上となっているから、
減衰力が発生することなくスムーズなストロークが成さ
れ、この時、係合突起は圧側ガイド部を移動する。
【0014】そして、ガスステイが縮み切り状態となる
と、弁体の係合突起は圧側ガイド部の圧行程方向端部で
あって周方向に延在された縮み切り接続部が接続されて
いる位置に達して、弁体が回動可能となり、カム面との
当接により発生した回動力、あるいはスプリングの付勢
力により弁体が回動し、係合突起が縮み切り接続部を移
動して伸側ガイド部の圧行程方向端部に移動する。
【0015】このように係合突起が縮み切り接続部を移
動して圧側ガイド部の圧行程方向端部から伸側ガイド部
の圧行程方向端部に移動するため、次に、伸び行程が成
される際には、係合突起が伸側ガイド部に沿って移動し
て上述した動作が得られるものである。
【0016】よって、跳ね上げ式のバックドアのバラン
サとして用いた請求項2記載のガスステイでは、バック
ドアの全開直前にガスステイに減衰力が生じて開速度が
遅くなって、全開を規制した際の衝撃が小さくなるとと
もに、その反力が小さくなってバックドアのばたつきが
抑制される。
【0017】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】図2は本発明実施例のガスステイGSをバ
ックドアバランサとして適用した自動車を示す斜視図で
あり、図示のように自動車の後部には、上下に回動して
開閉可能にバックドアBDが設けられている。そして、
実施例のガスステイGSは、一端をこのバックドアBD
に連結し、他端を車体に連結して、ガス圧によるばね力
がバックドアBDを開く方向に作用するように設けられ
ている。
【0019】図1は実施例のガスステイGSを示す断面
図で、従来技術と同様にガスが充填されたシリンダチュ
ーブ1と、このシリンダチューブ1内を上部室2と下部
室3とに画成してシリンダチューブ1内を軸方向に摺動
自在に設けられたピストン4と、このピストン4に基端
が結合されてシリンダチューブ1の上端に設けられたガ
イド1cから出入り自在に挿入されたピストンロッド5
と、ピストンロッド5がシリンダチューブ1から退出す
る方向のピストン4の移動を所定位置で規制してガスス
テイGSの最大伸長を規定するストッパ6とを備えてい
る。なお、前記シリンダチューブ1の下端には、車体に
連結するための取付ブラケット1bが一体に設けられ、
ピストンロッド5の上端にはバックドアBDに固定する
ための取付ブラケット5bが一体に設けられている。ま
た、このようにシリンダ1とピストンロッド5とは、そ
れぞれ車体とバックドアBDとに連結されるから、ピス
トン4はシリンダチューブ1に対してピストンロッド5
を中心に回動することはない。
【0020】そして、前記ピストン4には、上部室2と
下部室3を連通する複数のオリフィス孔(貫通孔)4a
が貫通形成されているとともに、このオリフィス孔4a
を開閉する薄板状の弁体7がピストン4の下面にピスト
ンロッド5の先端軸部5aを中心として回動自在に取り
付けられている。すなわち、ピストン4には、図3に示
すように、オリフィス孔4aが軸心から等距離の位置に
90度の角度で合計4個形成されている。一方、前記弁
体7は、円板状に形成され、前記オリフィス孔4aと同
円周上に、この円周に重なる円弧形状の開閉穴7a,7
b,7c,7dが形成されている。これらの開閉穴7a
〜7dは、周方向の長さの長い2個の穴7a,7cとそ
れよりも長さが短い2個の穴7b,7dの2種類が形成
されている。したがって、図示のようにピストン4に対
して弁体7が回動することによりオリフィス孔4aの開
口面積が変化するもので、全開閉穴7a〜7dが全オリ
フィス孔4aと上下に重なった全開状態[図中(a)
(b)なお、2形態の全開状態が存在する点については
後述する]と、逆にいずれの開閉穴7a〜7dもオリフ
ィス孔4aと重ならない全閉状態[図中(d)]との間
で、各開閉穴7a〜7dとオリフィス孔4aとの重なり
状態に応じてオリフィス孔4aの開口面積を変更可能に
構成されている。なお、図中(c)は2個のオリフィス
孔4aのみが開閉穴7a,7cと重なった半開状態であ
る。
【0021】また、図4に示すように、前記弁体7に
は、外周に1個の係合突起7eが外径方向に突出されて
いるとともに、1個のカム突起7fが下方に突出して形
成されている。
【0022】そして、前記弁体7には、一端が弁体7に
係合されている一方で他端がピストンロッド5の先端軸
部5aに係合されて弁体7を全開方向(図3の反時計周
り方向)に回動付勢するスプリング8が設けられている
(図1参照)とともに、この全開状態でスプリング8の
付勢力によりそれ以上回動するのを規制するストッパ
(図示は省略するが、突起と溝などにより簡単に構成す
ることができる)が設けられている。
【0023】前記弁体7の係合突起7eは、前記シリン
ダチューブ1の内側のガイド溝11に係合されている。
すなわち、前記シリンダチューブ1は、図1に示すよう
に、ピストン4のストローク範囲で二重に形成されてお
り、この内側に設けられている薄肉の内筒1aに、前記
ガイド溝11が形成されている。
【0024】このガイド溝11は、図5の説明図に示す
ように、軸方向に形成されてバックドアBDを全閉状態
から図2の全開状態の間で開閉する時のガスステイGS
のストローク量に等しい軸方向寸法の長さの圧側ガイド
部11aならびに伸側ガイド部11bと、これら両ガイ
ド部11a,11bの上端どうしを接続する伸び切り接
続部11cならびに両ガイド部11a,11bの下端ど
うしを接続する縮み切り接続部11dとにより周状に形
成されている。そして、前記縮み切り接続部11dは、
図示のように圧側ガイド部11aから伸側ガイド部11
bに向かうにつれて下方に変位するよう傾斜されてい
る。すなわち、上記ガイド溝11は、ピストン4のスト
ローク時に前記係合突起7eを案内して周方向に変位さ
せることにより弁体7を回動させるもので、圧側ガイド
部11aは周方向に変位することなく軸方向に一直線に
形成され、係合突起7eが圧側ガイド部11aを移動す
る状態では、弁体7は図3図(a)の全開状態に保たれ
る。また、伸側ガイド部11bは、途中の2か所に周方
向に変位する第1変位部11eと第2変位部11fを有
し、縮み切り接続部11dから第1変位部11eの間
が、全開ガイド部11gであり、係合突起7eがこの位
置に配置された場合、弁体が図3(b)の全開状態とな
り、第1変位部11eと第2変位部11fとの間が半開
ガイド部11hであり、係合突起7eがこの位置に配置
された場合、弁体が図3(c)の半開状態となり、第2
変位部11fと伸び切り接続部11cの間が全閉ガイド
部11jであり、係合突起7eがこの位置に配置された
場合、弁体が図3(d)の全閉状態となる。なお、前記
スプリング8の付勢力は、係合突起7eを図5において
右方向に移動させる向きに弁体7に対して作用してい
る。また、縮み切り接続部11dの上側には図中左上り
の傾斜面11kが形成されている。
【0025】そして、図1に示すように縮み切り接続部
11dの下縁位置には、カム面9aが設けられている。
このカム面9aは、図6の斜視図に示すカム部材9の上
面に形成され、縮み切り時に前記カム突起7fが当接す
る位置に配置されており、このカム突起7fが圧行程方
向に当接することで前記スプリング8による付勢方向と
は反対方向の回動力が生じる向きに傾斜している。な
お、前記カム部材9は、内筒1aの下端部に加締られて
いる。
【0026】次に、実施例の作用について説明する。
【0027】a)バックドア開時 バックドアBDの全閉時には、ガスステイGSは縮み切
り状態となっており、弁体7の係合突起7eは、ガイド
溝11の縮み切り接続部11dの図5中左端に位置して
おり、弁体7は図3(b)の全開状態となっている。そ
して、ピストンロッド5が最もシリンダチューブ1内に
進入していることからシリンダチューブ1内のガス圧は
最大圧となっている。
【0028】この状態からバックドアBDを開き始める
と、ガスステイGSのガス圧が伸長方向に作用して、バ
ックドアBDを開く方向に付勢して開操作を補助する。
【0029】図7は、バックドアBDの開度とバックド
アBDの開閉速度の関係を示す開閉速度特性図であっ
て、上述の開操作初期のバックドアBDの開度が図7の
の範囲ではバックドアBDの重心がガスステイGSの
取付位置から後方に離れたところに位置し、開操作をや
めるとバックドアBDが自重で閉じる範囲であって、こ
の時、弁体7の係合突起7eは、ガイド溝11の伸側ガ
イド部11bの全開ガイド部11gに位置してオリフィ
ス孔4aを全開状態としている。したがって、ピストン
4のストロークに伴う上部室2の容積縮小にともない上
部室2内の流体が下部室3に流通する際に、オリフィス
孔4aでは減衰力が生じることはなく、この開操作はス
ムーズに成される。
【0030】次に、上記よりもバックドアBDの開度が
大きくなった図7のの範囲では、バックドアBDの重
心がガスステイGSの取付位置に近づいてバックドアB
Dの重量とガスステイGSのガス圧によるばね力とが釣
り合う範囲であって、この時も、弁体7の係合突起7e
は、ガイド溝11の伸側ガイド部11bの全開ガイド部
11gに位置してオリフィス孔4aを全開状態としてい
る。
【0031】次に、さらに、バックドアBDの開度が大
きくなった図7のの範囲では、バックドアBDの重心
がさらにガスステイGSの取付位置に近づいてバックド
アBDが跳ね上げられる範囲であって、従来では図7で
点線で示すように開閉速度が急速に高まっていた範囲で
ある。この範囲までバックドアBDが開いた時には、弁
体7の係合突起7eが、まずガイド溝11の伸側ガイド
部11bの第1変位部11eを越えて半開ガイド部11
hに達してオリフィス孔4aが半開状態となり[図3
(c)]、上部室2と下部室3との間の流体の流通抵抗
が高まり減衰力が生じる。したがって、この減衰力によ
り図7に示すように従来に比べて開閉速度の上昇が抑制
されて開閉速度はほとんど上昇しない。
【0032】さらに、図7のの範囲では、弁体7の係
合突起7eはガイド溝11の伸側ガイド部11bの全閉
ガイド部11jに達してオリフィス孔4aが全閉状態と
なり[図3(d)]、上部室2と下部室3の間ではガイ
ド溝11を含みピストン4の外周とシリンダチューブ1
(内筒1a)の内周との間でのみ流体が流通可能となっ
て、最大の減衰力が生じる。したがって、図7に示すよ
うに、従来ではバックドアBDの全開近傍では、開閉速
度が極めて高くなっていたのが、逆に本実施例では、全
開近傍では開閉速度が低下する。
【0033】よって、バックドアBDの全開時にピスト
ン4がストッパ6に衝突する時の速度が低く、従来のよ
うに大きな衝突音が生じないとともに、オリフィス孔4
aを全閉としたことで得られる大きな減衰力によりバッ
クドアBDが「ばたつく」こともない。
【0034】そして、バックドアBDが全開状態となっ
た時には、ガスステイGSは伸び切り状態となり、弁体
7の係合突起7eが伸側ガイド部11bの上端、すなわ
ち、伸び切り接続部11cの図5中左端部に達して、矢
印方向への係合が外れ、その結果、弁体7は、スプリン
グ8の付勢力で係合突起7eが伸び切り接続部11cの
図5中右側端部に移動するまで回動し、この回動により
オリフィス孔4aは図3(a)の全開状態となる。
【0035】b)バックドア閉時バックドアBDを全開位
置から閉じると、弁体7の係合突起7eは圧側ガイド部
11aを移動することになり、オリフィス孔4aの全開
状態が保たれる。したがって、ガスステイGSでは減衰
力が生じることがなくバックドアBDの閉回動はスムー
ズに成される。
【0036】そして、バックドアBDが全閉状態となっ
た時には、ガスステイGSは縮み切り状態となり、弁体
7の係合突起7eは図5に示す圧側ガイド部11aの下
端、すなわち、縮み切り接続部11dの図中右端部に達
し、さらに、カム突起7fがカム面9aに押し当てら
れ、このカム面9aの傾斜により図5の左方向、すなわ
ちスプリング8の付勢方向とは逆方向に移動し、これに
より弁体7が回動して係合突起7eが伸側ガイド部11
bの下端位置に達する。また、この弁体7の回動でオリ
フィス孔4aは図3(b)の全開状態となる。
【0037】このようにバックドアBD全閉時にカム突
起7fがカム面9aの傾斜により圧側ガイド部11aの
下端から伸側ガイド部11bの下端に移動するため、次
にバックドアBDを開いた際には、係合突起7eが圧側
ガイド部11aを上方に移動することなく伸側ガイド部
11bを上方に移動して上述した動作が得られるもので
ある。また、傾斜面11kを形成していることにより、
伸び行程初期に圧側ガイド部11aに戻ることはない。
【0038】以上説明したように、本実施例のガスステ
イGSにあっては、ピストン4にオリフィス孔4aを形
成するとともに弁体7を設け、さらに、シリンダチュー
ブ1の内筒1aにはこの弁体7の係合突起7eと係合し
てピストン4のストロークに伴って弁体7を回動させる
ガイド溝11を設け、バックドアBDの全開時、すなわ
ち、ガスステイGSの伸び切りの付近でオリフィス孔4
aが弁体7により閉じられて減衰力が生じるように構成
したため、バックドアBDの全開直前の開閉速度を低下
させることができ、これにより、ピストン4がストッパ
6に衝突する時に生じる衝突音を抑制することができ、
しかも、この衝突の反力によるバックドアBDの「ばた
つき」を防止することができるという効果が得られる。
【0039】また、上述のようにガスステイGSは伸び
行程の際には、伸び切り直前でオリフィス孔4aを閉じ
るように構成したが、伸び切り状態からの圧行程では、
オリフィス孔4aは上述のような開度変化が成されるこ
となく全開状態に保たれるため、バックドアBDを閉じ
る操作力が重くなることがなく、スムーズに閉じること
ができるという効果が得られる。
【0040】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発
明に含まれる。
【0041】例えば、実施例では、カム面9aを有した
カム部材9を設け、弁体7のカム突起7fがカム面9a
に当接するように構成した例を示したが、このカム面を
設ける位置ならびにカム面に当接させる部材はこれに限
定されることはなく、ガイド溝にカム面を形成しこのカ
ム面に係合突起を当接させるように構成してもよい。そ
して、実施例のように縮み切り接続部11d側にカム面
を形成するのではなしに伸び切り接続部11cに右上り
のカム面、すなわち伸びストロークにより図5の右方向
の回動力を形成するようにしてもよく、この場合、スプ
リングによる弁体の回動付勢方向は実施例とは逆に設定
する。
【0042】実施例では、貫通孔として4個のオリフィ
ス孔を形成した例を示したが、その個数や形状は実施例
に限定されるものではなく、例えば、実施例とは逆に貫
通孔の断面形状を実施例の開閉穴7a〜7dの形状と
し。開閉穴の形状をオリフィス孔の形状としても、実施
例と同様の作用が得られる。
【0043】また、実施例では、シリンダチューブ1と
ピストンロッド5とをそれぞれ車体とバックドアBDに
連結することで、ピストン4がシリンダチューブ1に対
して回動しない構成となっているが、シリンダチューブ
1のガイド1cとピストンロッド5との間に、例えば、
突起と溝などの回動を規制する構成を設けてピストン4
の回動を防止するようにしてもよい。
【0044】また、実施例では、バックドアにBDのバ
ランサに適用した例を示したが、適用範囲はこれに限ら
れない。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように請求項1記載の
ガスステイにあっては、ピストンに貫通孔を形成すると
ともに貫通孔を開閉する弁体を設け、さらに、シリンダ
チューブにはこの弁体の係合突起と係合してピストンの
ストロークに伴って弁体を回動させるガイド溝を設け、
伸び行程時には周方向に変位した伸側ガイド部により係
合突起をガイドしてガスステイの伸び切りの直前で貫通
孔の開口面積が小さくなって減衰力が生じるように構成
したため、伸び切り時のストローク速度を低下させるこ
とができ、これにより、ピストンのストロークがストッ
パにより規制される時に生じる衝突音を抑制することが
できるという効果が得られ、かつ、この時の衝撃を抑え
て耐久性を向上できるという効果が得られる。また、こ
のように伸び行程で減衰力が生じるように構成しながら
も、ガスステイの伸び切り状態からの圧行程では、伸び
行程の際に係合突起をガイドする伸側ガイド部とは異な
る圧側ガイド部を通るように構成して、所定以上の貫通
孔の開口面積を維持するようにしたため、圧行程時には
大きな減衰力が生じることなくスムーズに圧行程を行う
ことができるという効果が得られる。
【0046】また、請求項2記載のガスステイでは、バ
ックドアを開くときには、バックドアの全開直前で貫通
孔の開口面積が小さくなって減衰力が生じてバックドア
の開速度が低下するため、全開時の衝突音が小さくなる
とともに、バックドアのばたつきを防止できるという効
果が得られる。なお、バックドアを閉じる際には、上述
のように減衰力が生じないから、バックドアを閉じる操
作力が重くなることがなく、スムーズに閉じることがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のガスステイを示す断面図であ
る。
【図2】実施例のガスステイを適用した自動車の斜視図
である。
【図3】弁体の動作を示す動作説明図である。
【図4】弁体の斜視図である。
【図5】ガイド溝を示す拡大図である。
【図6】カム部材の斜視図である。
【図7】実施例ならびに従来技術のバックドアの開閉速
度特性図である。
【符号の説明】
GS ガスステイ 1 シリンダチューブ 2 上部室 3 下部室 4 ピストン 4a オリフィス孔(貫通孔) 5 ピストンロッド 6 ストッパ 7 弁体 8 スプリング 9a カム面 11 ガイド溝 11a 圧側ガイド部 11b 伸側ガイド部 11c 伸び切り接続部 11d 縮み切り接続部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端からピストンロッドが進退可能に挿
    入され、内部にガスを含む流体が充填されたシリンダチ
    ューブと、 このシリンダチューブ内をピストンロッドが出入りする
    側の上部室とその反対側の下部室とに画成して摺動自在
    に設けられ、前記ピストンロッドの先端に連結されたピ
    ストンと、 前記ピストンロッドがシリンダチューブから最大に退出
    した伸び切り時にピストンの伸び方向へのストロークを
    規制するストッパと、 を備えたガスステイにおいて、 前記ピストンに、上部室と下部室とを連通する貫通孔が
    形成され、 前記ピストンには、ピストンの軸心と同方向の中心軸を
    中心に回動して貫通孔の開口面積を変更可能に形成さ
    れ、かつ、外周に係合突起が突設された弁体が設けら
    れ、 前記シリンダチューブの内周には、前記係合突起と係合
    してシリンダチューブに対する弁体の回動角度を決定す
    るガイド溝が形成され、 このガイド溝は、係合突起と周方向で係合可能であると
    ともに係合突起をシリンダチューブ軸方向に案内可能に
    延在された圧側ガイド部と、この圧側ガイド部に並設さ
    れて係合突起と周方向で係合可能であるとともに係合突
    起をシリンダチューブ軸方向に案内可能に延在された伸
    側ガイド部と、この伸側ガイド部の伸び行程方向端部と
    前記圧側ガイド部の伸び行程方向端部とを接続して周方
    向に延在された伸び切り接続部と、前記伸側ガイド部の
    圧行程方向端部と圧側ガイド部の圧行程方向端部とを接
    続して周方向に延在された縮み切り接続部とにより周状
    に形成され、 前記伸側ガイド部は、伸び切りの直前で前記貫通孔の開
    口面積を最小とする一方、縮み切り状態では流体が貫通
    孔を円滑に移動可能な所定開口面積とすべく周方向に変
    位した形状に形成され、 前記圧側ガイド部は、前記貫通孔を前記所定開口面積以
    上を維持させる形状に形成され、 前記弁体には、前記弁体を回動付勢するスプリングが設
    けられ、 前記伸び切り接続部の近傍あるいは縮み切り接続部の近
    傍位置には、前記弁体の一部に当接してピストンストロ
    ーク方向への弁体の動きを弁体の前記スプリングの付勢
    方向とは逆方向の回動に変換するカム面が設けられてい
    ることを特徴とするガスステイ。
  2. 【請求項2】 前記ピストンロッドとシリンダチューブ
    の一方が、跳ね上げ式のバックドアに連結され、他方が
    車体に連結されていることを特徴とする請求項1記載の
    ガスステイ。
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