JPH08247876A - 圧電性膜およびこれを用いた流体振動検出センサ並びにフルイディック流量計 - Google Patents

圧電性膜およびこれを用いた流体振動検出センサ並びにフルイディック流量計

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JPH08247876A
JPH08247876A JP7448895A JP7448895A JPH08247876A JP H08247876 A JPH08247876 A JP H08247876A JP 7448895 A JP7448895 A JP 7448895A JP 7448895 A JP7448895 A JP 7448895A JP H08247876 A JPH08247876 A JP H08247876A
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piezoelectric film
pressure
fluid
fluid vibration
pressure chamber
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JP7448895A
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English (en)
Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Hideo Kato
秀男 加藤
Katsuto Sakai
克人 酒井
Soufumi Satou
左右文 佐藤
Shinichi Sato
真一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 打ち抜き加工後の圧電性膜の柔軟性を増し、
流体振動センサの筒状支持部材に対する取付作業を容易
とし、2つの圧電性膜間で張力などの取付状態を同じに
でき、同相の圧力変動や機械的振動などの影響を十分に
排除できるようにする。 【構成】 圧電性膜本体35aには1条の襞部35cが
形成されている。この襞部35cは、圧電性膜本体35
aの表面から上方に向かって突出するように弯曲形成さ
れている。襞部35cの平面形状は、圧電性膜本体35
aの周縁部35bと同心円をなすように円形となってい
る。この圧電性膜35は、シート状の圧電性材料を所定
の大きさの形状(円形)に打ち抜くことにより圧電性膜
本体35aを形成した後、この圧電性膜本体35aを加
圧成形して襞部35cを形成することにより製造され
る。襞部35cにより圧電性膜本体35aの柔軟性が増
し、筒状支持部材に対して無理なく取り付けることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体振動に基づく差圧
により振動し、差圧に応じた電気信号を出力する圧電性
膜、およびこれを用いた流体振動検出センサ並びにフル
イディック流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧電性膜としては、フル
イディック流量計に適用されたものが知られている。こ
のフルイディック流量計は、圧力変動検出部の2つの圧
力室間に圧電性膜を張設させると共に、一対のフィード
バック流路を交互に流れる流体の流体振動に応じた圧力
を2つの圧力室に導入し、2つの圧力室間の差圧に応じ
て圧電性膜を振動させるもので、圧電性膜の圧電性を利
用して流体振動に応じた電気信号を出力するものであ
る。
【0003】この流体振動検出センサとして、例えば実
開平1−58119号公報に開示されたように、同相の
圧力変動および外部からの機械的振動などのノイズを除
去する目的で、一対の圧力変動検出部を備えたものがあ
る。この流体振動センサでは、流体振動による圧力が2
つの圧電性膜間では互いに逆方向となるように加わるの
に対し、同相の圧力変動および外部からの機械的振動な
どによる圧力の場合には各々同一方向となることを利用
し、2つの圧電性膜の出力を相殺させることによりその
影響を排除している。従って、この種の流体振動センサ
では、その検出精度を確保するために、2つの圧力変動
検出部それぞれにおいて、圧電性膜の均一性、並びに圧
力室に対する取付状態が均一である必要がある。
【0004】ところで、従来の流体振動検出センサで
は、その圧電性膜は、平らで大きなシート状態のものか
ら円形状に打ち抜くことにより製造されており、打ち抜
き後においては、図11に示したように、圧電性膜13
5は打ち抜き方向に球面状に反り返った状態となる。一
方、図12および図13に示したように、圧電性膜本体
135aの周縁部135bを両面から把持するための筒
状支持部材136A,136Bにおける把持面136
a,136bは水平面であり、これら把持面136a,
136bにより圧電性膜135を固定させるようにして
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の方法では、2つの圧力変動検出部に用いる圧電性膜
135各々を互いに均一に形成したとしても、圧電性膜
135は反り返ったままの柔軟性に乏しい状態であるた
め、2つの圧力変動検出部間では取付状態(取付時の圧
電性膜135に生ずる張力、球面度の差など)を完全に
同じにすることは困難であった。そのため、2つの圧電
性膜135それぞれの機械的特性が大きく異なり、前述
の同相の圧力変動や外部からの機械的振動などのノイズ
が生じた場合には、これらの影響を十分に排除すること
ができないという問題があった。
【0006】また、筒状支持部材136A,136Bに
対する圧電性膜135の取付作業も煩雑であるという問
題があった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、打ち抜き加工後の柔軟性が高
まり、流体振動センサの筒状支持部材に対して無理なく
取り付けることができ、取付作業が容易になると共に、
本体に加わる張力などの取付状態を実質的に均一にする
ことができる圧電性膜を提供することにある。
【0008】また、本発明の第2の目的は、筒状支持部
材の工作作業が容易であり、かつ圧電性膜の筒状支持部
材への取付作業も簡易とでき、更には同相の圧力変動お
よび外部から加わる機械的振動などの影響を充分に排除
することが可能であり、検出精度の向上した流体振動検
出センサを提供することにある。
【0009】更に、本発明の第3の目的は、本発明の流
体振動検出センサを用いることにより、流体振動を精度
良く検出して正確な流量を演算できるフルイディック流
量計を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電性膜は、シ
ート状圧電性材料を打ち抜き加工することにより形成さ
れる圧電性膜であって、圧電性膜本体と、この圧電性膜
本体の周縁部に沿うと共に、前記圧電膜本体の表面から
突出するように弯曲形成された少なくとも1条の襞部と
を有するものである。
【0011】この圧電性膜では、圧電性膜本体に対して
襞部が形成されているため、打ち抜きにより反り返った
状態に形成されたとしても、襞部により圧電性膜本体全
体の柔軟性が高まる。従って、筒状支持体に対して無理
なく取り付けることができ、取付作業が容易になると共
に、圧電性膜の取付状態(すなわち圧電性膜本体に生ず
る張力など)を均一にすることが可能になる。
【0012】なお、圧電膜本体に形成する襞部は、複数
条の襞部がともに圧電膜本体の表面から同一方向に突出
してなる態様、複数条の襞部の隣接する襞部同士が互い
に圧電膜本体の表面から異なる方向に突出してなる態
様、複数条の襞部の隣接する襞部同士が互いに連続して
設けられてなる態様、複数条の襞部のうち隣接する襞部
同士が互いに一定の距離を隔てて設けられてなる態様の
いずれとしてもよい。
【0013】本発明の流体振動センサは、互いに対向配
置された一対の圧力室間の差圧変動を基に流体振動を検
出するための流体振動検出センサであって、前記一対の
圧力室間に配設されると共に前記2つの圧力室間の差圧
変動に応じて振動する請求項1ないし5のいずれか1に
記載の圧電性膜と、各々前記圧電性膜との接触面が前記
圧電性膜の配設方向に対して実質的に平行な平坦面とな
るように形成され、これら平坦面により前記圧電性膜の
周縁部を両面から把持する一対の筒状支持部材とを備え
たものである。
【0014】この流体振動検出センサでは、柔軟性の増
した本発明の圧電性膜を用いるため、一対の筒状支持部
材各々の圧電性膜との接触面(把持面)が圧電性膜の配
設方向に対して実質的に平行な平坦面となるように形成
しても、圧電性膜を筒状支持部材へ容易に取り付けるこ
とができる。すなわち、筒状支持部材の圧電性膜との接
触面を、打ち抜き加工後の圧電性膜の形状に対応させた
傾斜面としなくてもよく、よって、筒状支持部材の工作
作業が容易であり、かつ圧電性膜の筒状支持部材への取
付作業も簡易になる。
【0015】また、本発明の流体振動検出センサは、第
1の圧力室および第2の圧力室を有する第1の圧力変動
検出部と、この第1の圧力変動検出部の第1の圧力室お
よび第2の圧力室に対して互いに位置関係が逆に設定さ
れた第1の圧力室および第2の圧力室を有する第2の圧
力変動検出部とを備え、流体が交互に流れる2つの流路
のうちの一方の流路の流体振動に基づく圧力を前記第1
の圧力変動検出部および前記第2の圧力変動検出部の第
1の圧力室に導入し、かつ他方の流路の流体振動に基づ
く圧力を前記第1の圧力変動検出部および前記第2の圧
力変動検出部の第2の圧力室に導入するようにしてなる
流体振動検出センサであって、前記第1の圧力変動検出
部および第2の圧力変動検出部それぞれにおいて第1の
圧力室と第2の圧力室との間に本発明の圧電性膜を配設
させたものである。
【0016】この流体振動検出センサでは、第1の圧力
変動検出部および第1の圧力変動検出部各々において、
差圧変動により各圧電性膜が振動する。ここで、第1の
圧力変動検出部および第1の圧力変動検出部において、
第1の圧力室同士および第2の圧力室同士の位置関係が
互いに逆となるように設定されていることから、各圧電
性膜が互いに逆方向に振動して流体振動に応じた電気信
号が出力される。一方、同相の圧力変動が生じたり外部
から機械的振動などが加わると、2つの圧電性膜はとも
に同一方向に振動することから、流体振動の場合と区別
される。
【0017】このとき、本発明の流体振動検出センサで
は、第1の圧力変動検出部および第2の圧力変動検出部
それぞれにおいて本発明の圧電性膜を用いているため、
2つの圧電性膜の取付状態(圧電性膜に加わる張力等)
の個々の差が減少して、実質的に均一、すなわちその機
械的特性が同じになる。このため、同相の圧力変動や外
部から加わる機械的振動などの影響を十分に排除でき、
その結果、流体振動の検出精度が向上する。
【0018】本発明のフルイディック流量計は、流体を
受け入れる入口部と、この入口部より受け入れた流体を
通過させて噴流を発生させるノズル部と、このノズル部
を通過した流体をノズル部の噴出口側へ導く一対のフィ
ードバック流路と、この一対のフィードバック流路を交
互に流れる流体を導入して流体振動を検出する請求項6
または7記載の流体振動検出センサと、この流体振動検
出センサによって検出された流体振動に基づいて前記入
口部より受け入れた流体の流量を演算する流量演算手段
とを備えたものである。
【0019】このフルイディック流量計では、入口部よ
り受け入た流体がノズル部を通過して噴流となり、この
噴流が一対のフィードバック流路を交互に流れる。この
一対のフィードバック流路を交互に流れる流体の流体振
動が、本発明の流体振動検出センサによって検出され
る。更に、この検出した流体振動に基づいて入口部より
受け入れた流体の流量が演算される。本発明のフルイデ
ィック流量計では、流体振動の検出精度の向上した本発
明の流体振動検出センサを用いているため、流量検出精
度が向上する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0021】図1は本発明の一実施例に係るフルイディ
ック流量計の概略構成を表すものである。このフルイデ
ィック流量計は、流量計本体10の内部に形成された一
対のフィードバック流路21,22を交互に流れる流体
の流体振動を、流体振動検出センサ30によって検出
し、この流体振動が流体の流量と相関関係があることに
基づいて流量演算部60により流体の流量を演算するも
のである。
【0022】図2は本実施例に係る流量計本体10の断
面構成を表すものである。流量計本体10は、流体を受
け入れる入口部11と流体を排出する出口部12とを有
している。流量計本体10内には、入口部11と出口部
12との間に流体流路13が形成されている。流体流路
13内には、入口部11から受け入れられた流体を通過
させて噴流を発生させるためのノズル部14が設けられ
ている。ノズル部14の下流側には、拡大された流路を
形成する一対の側壁16,17が設けられている。これ
らの側壁16,17の間には、所定の間隔を開けて、上
流側にターゲット18、下流側にターゲット19がそれ
ぞれ配設されている。側壁16,17の外側には、ノズ
ル部14を通過した流体を各側壁16,17の外周部に
沿ってノズル部14の噴出口側へ帰還させる一対のフィ
ードバック流路21,22を形成するリターンガイド2
3が配設されている。フィードバック流路21,22の
各出口部分と出口部12との間には、リターンガイド2
3の背面と流量計本体10とによって、一対の排出路2
4,25が形成されている。ノズル部14の噴出口の近
傍にはフィードバック流路21,22に対応して導圧孔
26,27が設けられている。これら導圧孔26,27
は、後述の流体振動検出センサ30(図3参照)に連通
されている。
【0023】図3は本実施例に係る流体振動検出センサ
30の断面構成を表すものである。この流体振動検出セ
ンサ30は密閉容器31を備え、この密閉容器31の内
部空間が中容器32によって第1の圧力変動検出部とし
ての圧力変動検出部33および第2の圧力変動検出部と
しての圧力変動検出部34に区画されている。中容器3
2は絶縁性の合成樹脂により形成されている。中容器3
2と密閉容器31との間には図示しないシール部材(O
リング)が配設されており、圧力変動検出部33,34
各々の気密性をそれぞれ確保している。
【0024】圧力変動検出部33は第1の圧力室として
の圧力室33Aおよび第2の圧力室としての圧力室33
Bを有しており、これら圧力室33A,33Bの間は圧
電性膜35によって仕切られている。同様に、圧力変動
検出部34は第1の圧力室としての圧力室34Aおよび
第2の圧力室としての圧力室34Bを有しており、これ
ら圧力室34A,34Bの間も圧電性膜35によって仕
切られている。
【0025】圧電性膜35は、2つの圧力室間の隔壁を
なすと共に、圧力変動検出部33,34内に導入された
圧力変動に基づく2つの圧力室間の差圧の変動による圧
力を受けて、それを電気信号に変換して出力するもの
で、膜状の圧電性材料によって形成される。具体的に
は、例えばポリビニリデン・フロライド(PVDF)膜
等の高分子圧電膜が用いられる。圧電性膜35の両表面
にはそれぞれアルミニウムなどの金属を蒸着することに
より電極が形成されている。なお、これら電極の表面は
腐食を防止する目的で、図示しない被覆膜によって被覆
されている。
【0026】この圧電性膜35は圧電性膜本体35aを
有し、その圧電性膜本体35aの周縁部35bが、円筒
形状の筒状支持部材36A,36Bによって両面から把
持されると共に、圧力室33A,33B間および圧力室
34A,34B間にそれぞれ張設された状態となってい
る。筒状支持部材36A,36Bは圧力変動検出部3
3,34各々の内周面に沿って配設されている。圧電性
膜35と筒状支持部材36A,36Bとの間には図示し
ないシール部材(Oリング)が配設されており、圧力室
33Aと圧力室33Bとの間、および圧力室34Aと圧
力室34Bとの間の気密性をそれぞれ確保している。
【0027】図4は圧電性膜35の半径方向に沿った断
面形状を表すものである。圧電性膜本体35aの周縁部
35bの近傍には、周縁部35bに沿って例えば1条の
襞部35cが形成されている。この襞部35cは、圧電
性膜本体35aの表面から上方にに向かって(すなわ
ち、一面(一方の分極極性の面)から他面(他方の分極
極性の面)に向かって突出するように弯曲形成されてい
る。
【0028】この襞部35cの平面形状は、本実施例に
おいては圧電性膜本体35aの平面形状が円形であるた
め、圧電性膜35の周縁部35bと同心円をなすように
円形(リング状)に形成されている。ここで、この圧電
性膜35は、シート状に形成された圧電性材料を適宜の
大きさの形状(本実施例においては円形)に打ち抜くこ
とにより形成されるもので、圧力変動検出部33,34
内に取り付けられる前は図4に示したように球面状に反
り返っていることは前述の通りである。
【0029】図5は筒状支持部材36A,36Bを取り
出して表すものである。筒状支持部材36Aは圧力室3
3Aおよび圧力室34A各々を構成し、筒状支持部材3
6Bは圧力室33Bおよび圧力室34B各々を構成して
いる。筒状支持部材36A,36Bの対向面はそれぞれ
把持面36a、36bとなっており、これら把持面36
a、36bはそれぞれ圧電性膜35の配設方向に対して
実質的に平行な平坦面となっている。
【0030】本実施例の圧電性膜35は襞部35cの形
成により柔軟性が増しており、その周縁部35bが筒状
支持部材36A,36Bに把持されると、図4に二点鎖
線で示したように、圧電性膜本体35aの打ち抜き加工
による反り返りの状態が修正され、全体としてほぼ水平
に張設された状態となる。なお、この圧電性膜35は図
示しない導線を介して後述の回路基板40に接続され
る。
【0031】図3に戻って説明を続けると、圧力変動検
出部33の圧力室33Aおよび圧力変動検出部33の圧
力室34Aは、中容器32に形成された導圧孔32Aお
よび密閉容器31に形成された導圧口31Aを介して、
流量計本体10の一方のフィードバック流路21に形成
された導圧孔26に対しそれぞれ連通され、フィードバ
ック流路21を流れる流体の流量に応じた圧力がそれぞ
れ導入されるようになっている。
【0032】圧力変動検出部33の圧力室33Bおよび
圧力変動検出部33の圧力室34Bは、中容器32に形
成された導圧孔32Bおよび密閉容器31に形成された
導圧口31Bを介して、流量計本体10の他方のフィー
ドバック流路22に形成された導圧孔27に対してそれ
ぞれ連通され、他方のフィードバック流路22を流れる
流体の流量に応じた圧力がそれぞれ導入されるようにな
っている。すなわち、一対のフィードバック流路21,
22を交互に流れる流体の流体変動により、圧力変動検
出部33では圧力室33Aと圧力室33Bとの間、圧力
変動検出部33では圧力室34Aと圧力室34Bとの間
の差圧が変動し、これにより圧電性膜35が中央部を中
心にして振動するようになっている。
【0033】なお、圧力変動検出部33,34は同一の
大きさであり、かつ各圧電性膜35は互いに平行に配設
されており、一方のフィードバック流路21を流れる流
体の圧力が同時に導入される圧力室33Aと圧力室34
Aとは、この圧電性膜35に対して上下方向の位置が互
いに逆になるように設定されている。すなわち、本実施
例では、圧力室33Aが圧電性膜35に対して上、圧力
室34Aが圧電性膜35に対して下の位置に設定されて
いる。また、他方のフィードバック流路22を流れる流
体の圧力が同時に導入される圧力室33Bと圧力室34
Bとの圧電性膜35に対する関係も、圧力室33Aと圧
力室34Aとの関係と同様になっている。なお、2つの
圧電性膜35は同一方向の面が互いに逆の分極極性とな
るよう配設されている。すなわち、圧力室33A,34
Aが各圧電性膜35の一面(一方の分極極性の面)にそ
れぞれ面し、圧力室33B,34Bが各圧電性膜35の
他面(他方の分極極性の面)にそれぞれ面している。
【0034】密閉容器31内には中容器32によって区
画された空間部31Cが設けられている。空間部31C
内には上述の圧電性膜35から出力された電気信号を検
出するための回路基板40が配設されている。回路基板
40は中容器32に対してリードネジ41により固定さ
れている。
【0035】図6はこの回路基板40の具体的な回路構
成を表すものである。この回路基板40には、圧力変動
検出部33,34各々の圧電性膜35から出力された電
気信号を増幅するための増幅回路45A,45Bと、こ
れら増幅回路45A,45B各々から出力された増幅信
号をそれぞれ検出するための信号検出回路42A,42
Bと、これら信号検出回路42A,42B各々の出力を
加算するための加算回路43と、この加算回路43の出
力に基づいて流体振動の周波数(すなわち流体が一対の
フィードバック流路21,22を交互に流れる切り換わ
り周波数;フルイディック発信周波数ともいう)を演算
するための演算回路44とが形成されている。
【0036】演算回路44の出力端は図1で示した流量
演算部60の入力端に接続されており、演算した周波数
信号を流量演算部60に対して出力するようになってい
る。
【0037】このような構成を有する流体振動検出セン
サ30は次のようにして製造される。まず、シート状の
圧電性材料を適宜の大きさの形状(円形)に打ち抜くこ
とにより圧電性膜本体35aを形成すると、前述のよう
に圧電性膜本体35aが反り返った状態となる。次い
で、加圧成形によって圧電性膜本体35aの周縁部35
b近傍に襞部35cを形成する。そののち、圧電性膜3
5の両表面にそれぞれ金属を蒸着して電極を形成する。
【0038】そして、この圧電性膜本体35の周縁部3
5bをその両面から筒状支持部材36A,36Bの把持
面36a,36bで挟むように取り付け、圧電性膜35
を圧力変動検出部33,34内にそれぞれ配設させる。
【0039】このとき本実施例では、圧電性膜本体35
aに襞部35cが形成されているため、この襞部35c
により圧電性膜35全体の柔軟性が増している。従っ
て、把持面36a,36bが圧電性膜35の配設方向
(水平方向)に対して実質的に平行な平坦面となるよう
に形成された筒状支持部材36A,36Bに対して圧電
性膜35を容易に取り付けることができる。すなわち、
圧電性膜35との接触面を打ち抜き加工後の圧電性膜3
5の形状に対応させた傾斜面としなくてもよく、よっ
て、筒状支持部材36A,36Bの工作作業が容易であ
り、かつ圧電性膜35を水平状態に保持した状態で、無
理なく、筒状支持部材36A,36Bに対して取り付け
ることができるので、その取付作業も簡易になる。従っ
て、圧力変動検出部33,34における2つの圧電性膜
35の取付状態(張力など)にばらつきがなくなる。
【0040】次に、本実施例に係るフルイディック流量
計の動作について説明する。
【0041】まず、フルイディック流量計が流体を受け
入れていないときは、流量計本体10の一対のフィード
バック流路21,22には流体が流れておらず、流体振
動検出センサ30の圧力室33A,34Aと圧力室33
B,34Bのいずれの室内圧も変動しない。従って、こ
の状態では、圧電性膜35は差圧を受けることがなく、
図3に示したように、圧電性膜35は平衡状態を保持し
ている(以下、初期状態という)。
【0042】フルイディック流量計が流体を受け入れる
と、流量計本体10の入口部11から受け入れられた流
体は、流体流路13を経てノズル部14に入る。ノズル
部14を通過した流体は、噴流となって噴出口14より
噴出される。噴出口14より噴出された流体は、一対の
フィードバック流路21,22を交互に流れる。
【0043】ここで、一方のフィードバック流路21に
流体が流れると、圧力変動検出部33の圧力室33Aお
よび圧力変動検出部34の圧力室34A各々の室内圧は
初期状態に比べて低くなる。これに対して、圧力変動検
出部33の圧力室33Bおよび圧力変動検出部34の圧
力室34B各々の室内圧は初期状態と同じである。従っ
て、圧力変動検出部33,34では、その差圧により圧
電性膜35が圧力室33A,34A側に向かって(すな
わち互いに逆方向に向かって)それぞれ変位する。
【0044】逆に、他方のフィードバック流路22に流
体が流れると、圧力変動検出部33側の圧力室33Bお
よび圧力変動検出部34側の圧力室34Bの室内圧が初
期状態に比べて低くなる。これに対し、圧力室33A,
34Aの室内圧は初期状態と同じになっているので、各
圧電性膜35は圧力室33B,34B側に向かって(す
なわち互いに逆方向に向かって)それぞれ変位する。以
下、同様の動作により圧電性膜35が流体振動に応じて
上下に振動する。
【0045】このような圧電性膜35の振動に応じて、
2つの圧電性膜35から電気信号が出力される。2つの
圧電性膜35から出力された電気信号は、それぞれ増幅
回路45A,45Bにより所定の大きさにそれぞれ増幅
された後、信号検出回路42A,42Bによって検出さ
れる。そして、これらの信号検出回路42A,42Bに
よって検出された信号は加算回路43に対してそれぞれ
出力される。加算回路43は、信号検出回路42A,4
2Bの各出力信号を加算したのち、その加算値を演算回
路44に対して出力する。演算回路44は、加算回路4
3の出力に基づき、一対のフィードバック流路21,2
2を流れる流体の流体振動の周波数(すなわちフルイデ
ィック発振周波数)を演算し、その周波数を流量演算部
50に対して出力する。流量演算部50は、一対のフィ
ードバック流路21,22を流れる流体の流体振動が流
体の流量と相関関係があることに基づいて、演算回路4
4の出力から流体の流量を演算する。
【0046】このとき、流体振動に加えて外部から機械
的振動などの影響を受けると、各圧電性膜35は、流体
振動による圧力の他に、この機械的振動などによる圧力
も受ける。この機械的振動などによる圧力は、流体振動
による圧力とは異なり、各圧電性膜35に対してともに
同一方向に加わる。従って、一方の圧電性膜35には外
部からの機械的振動などによる圧力に応じた分だけ増加
した信号が発生し、他方の圧電性膜35には外部からの
機械的振動などによる圧力に応じた分だけ減少した信号
が発生する。
【0047】ここにおいて本実施例の流体振動検出セン
サでは、前述のように圧電性膜本体35aに襞部35c
が形成され、圧電性膜本体35aの柔軟性が高まってい
るので、取り付け時において、2つの圧力変動検出部3
3,34間において、圧電性膜35に生ずる張力を同じ
にすることが容易である。従って、圧電性膜35が受け
る圧力と発生する電気信号との関係が2つの圧電性膜3
5では同じとなる。すなわち、外部からの機械的振動な
どの影響を受けたときの一方の圧電性膜35から出力さ
れる電気信号の増加量と他方の圧電性膜35から出力さ
れる電気信号の減少量とが同じになる。従って、信号検
出回路42A,42Bによってそれぞれ検出された電気
信号を、加算回路43によって加算することにより、外
部からの機械的振動などの影響を排除でき、そのため検
出精度が向上する。
【0048】なお、本実施例においては圧電性膜本体3
5aに対して襞部35cを1条形成したが、図7に示し
たように、複数条の襞部35cを圧電性膜本体35aの
周縁部35bと同心円をなすように形成するようにして
もよい。
【0049】また、複数の襞部35cの突出方向は同じ
方向に限らず、互いに異なる方向に突出させるようにし
てもよい。そして、この場合、図8に示したように、襞
部35cに対して反対方向に突出する襞部35dを襞部
35cと隣接して形成するようにしても良く、また、図
9に示したように、襞部35dを襞部35cと所定の距
離を隔てて形成するようにしてもよい。更には、図10
に示したように、上述の襞部35cと襞部35dとの組
み合わせを複数(図では2条づつ)形成するようにして
もよい。
【0050】このように、圧電性膜35aに対して互い
に反対方向に突出する襞部35cと襞部35dとを形成
することにより、圧電性膜35が一方向に変形した場合
と他方向に変形した場合とで機械的特性を同じにするこ
とができ、その結果、同相の圧力変動や外部からの機械
的振動などによる影響をより有効に排除することができ
る。
【0051】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の均等の範囲内で、種々変形可能で
ある。例えば、上記実施例では、2つの圧電性膜35を
同一方向の面がそれぞれ逆の分極極性となるよう並設し
たが、同一方向の面がそれぞれ同一の分極極性となるよ
う並設してもよい。また、上記実施例では、圧電性膜3
5の平面形状を円形としたが、圧力室の形状に合わせて
その他の形状としてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし5の
いずれかに記載の圧電性膜によれば、圧電性膜本体の周
縁部に沿って少なくとも1条の襞部を設けるようにした
ので、圧電性膜本体が打ち抜きにより反り返った状態に
形成されたとしても、襞部により圧電性膜本体全体とし
ての柔軟性が高まる。従って、流体振動検出センサの筒
状支持体に対する取付作業が容易になると共に、圧電性
膜本体に加わる張力などの取付状態を同じにすることが
可能になるという効果を奏する。
【0053】また、請求項6記載の流体振動検出センサ
によれば、柔軟性の増した本発明の圧電性膜を用いるた
め、一対の筒状支持部材各々の圧電性膜との接触面を、
圧電性膜の配設方向に対して実質的に平行な平坦面とな
るように形成しても、圧電性膜を筒状支持部材へ容易に
取り付けることができる。すなわち、圧電性膜との接触
面を打ち抜き加工後の圧電性膜の形状に対応させた傾斜
面としなくてもよく、よって、筒状支持部材の工作作業
が容易であり、かつ圧電性膜の筒状支持部材への取付作
業も簡易になるという効果を奏する。
【0054】また、請求項7記載の流体振動検出センサ
によれば、第1の圧力変動検出部および第2の圧力変動
検出部それぞれにおいて第1の圧力室と第2の圧力室と
の間に本発明の圧電性膜を配設させるようにしたので、
2つの圧電性膜の取付状態(張力等)が均一、すなわち
その機械的特性が均一になり、同相の圧力変動や外部か
ら加わる機械的振動などの影響を十分に排除することが
可能となり、これにより従来に比べて流体振動の検出精
度が向上する。
【0055】特に、この流体振動検出センサに請求項3
記載の圧電性膜を用いた場合には、襞部が圧電性膜本体
の両面それぞれから突出するように形成されているの
で、圧電性膜本体の両面間での機械的特性に差がなくな
る。従って、同相の圧力変動や外部からの機械的振動な
どによる影響をより有効に排除することができ、より検
出精度が向上する。
【0056】更に、請求項8記載のフルイディック流量
計によれば、流体振動の検出精度の向上した本発明の流
体振動検出センサを用いるようにしたので、流量検出精
度が向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るフルイディック流量計
の概略構成を表すブロック図である。
【図2】図1に示したフルイディック流量計における流
量計本体の構成を表す断面図である。
【図3】図1に示したフルイディック流量計における流
体振動検出センサの構成を表す断面図である。
【図4】図3に示した流体振動検出センサの圧電性膜を
取り出して表す断面図である。
【図5】図3に示した流体振動検出センサの筒状支持部
材を取り出して表す分解斜視図である。
【図6】図3に示した流体振動検出センサの回路構成を
表すブロック図である。
【図7】図4に示した圧電性膜の変形例を表す断面図で
ある。
【図8】図4に示した圧電性膜の他の変形例を表す断面
図である。
【図9】図4に示した圧電性膜の他の変形例を表す断面
図である。
【図10】図4に示した圧電性膜の他の変形例を表す断
面図である。
【図11】従来の圧電性膜の構成を表す断面図である。
【図12】従来の圧電性膜の筒状支持部材に対する取付
前の状態を表す断面図である。
【図13】従来の圧電性膜の筒状支持部材に対する取付
後の状態を表す断面図である。
【符号の説明】
10 流量計本体 11 入口部 14 ノズル部 21,22 フィードバック流路 30 流体振動検出センサ 33,34 圧力変動検出部 33A,34A 圧力室(第1の圧力室) 33B,34B 圧力室(第2の圧力室) 35 圧電性膜 35a 圧電性膜本体 35c,35d 襞部 36A,36B 筒状支持部材 36a,36b 把持面 50 流量演算部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状圧電性材料を打ち抜き加工する
    ことにより形成される圧電性膜であって、 圧電性膜本体と、 この圧電性膜本体の周縁部に沿うと共に、前記圧電膜本
    体の表面から突出するように弯曲形成された少なくとも
    1条の襞部とを有することを特徴とする圧電性膜。
  2. 【請求項2】 複数条の襞部を有し、これら襞部がとも
    に前記圧電膜本体の表面から同一方向に突出してなる請
    求項1記載の圧電性膜。
  3. 【請求項3】 複数条の襞部を有し、これら襞部の隣接
    する襞部同士が互いに前記圧電膜本体の表面から異なる
    方向に突出してなる請求項1記載の圧電性膜。
  4. 【請求項4】 複数条の襞部の隣接する襞部同士が互い
    に連続して設けられてなる請求項2または3記載の圧電
    性膜。
  5. 【請求項5】 複数条の襞部のうち隣接する襞部同士が
    互いに一定の距離を隔てて設けられてなる請求項2また
    は3記載の圧電性膜。
  6. 【請求項6】 互いに対向配置された一対の圧力室間の
    差圧変動を基に流体振動を検出するための流体振動検出
    センサであって、 前記一対の圧力室間に配設されると共に前記2つの圧力
    室間の差圧変動に応じて振動する請求項1ないし5のい
    ずれか1に記載の圧電性膜と、 各々前記圧電性膜との接触面が前記圧電性膜の配設方向
    に対して実質的に平行な平坦面となるように形成され、
    これら平坦面により前記圧電性膜の周縁部を両面から把
    持する一対の筒状支持部材とを備えたことを特徴とする
    請求項1記載の流体振動検出センサ。
  7. 【請求項7】 第1の圧力室および第2の圧力室を有す
    る第1の圧力変動検出部と、この第1の圧力変動検出部
    の第1の圧力室および第2の圧力室に対して互いに位置
    関係が逆に設定された第1の圧力室および第2の圧力室
    を有する第2の圧力変動検出部とを備え、流体が交互に
    流れる2つの流路のうちの一方の流路の流体振動に基づ
    く圧力を前記第1の圧力変動検出部および前記第2の圧
    力変動検出部の第1の圧力室に導入し、かつ他方の流路
    の流体振動に基づく圧力を前記第1の圧力変動検出部お
    よび前記第2の圧力変動検出部の第2の圧力室に導入す
    るようにしてなる流体振動検出センサであって、 前記第1の圧力変動検出部および第2の圧力変動検出部
    それぞれにおいて第1の圧力室と第2の圧力室との間に
    請求項1ないし5のいずれか1に記載の圧電性膜を配設
    させたことを特徴とする流体振動検出センサ。
  8. 【請求項8】 流体を受け入れる入口部と、 この入口部より受け入れた流体を通過させて噴流を発生
    させるノズル部と、 このノズル部を通過した流体をノズル部の噴出口側へ導
    く一対のフィードバック流路と、 この一対のフィードバック流路を交互に流れる流体を導
    入して流体振動を検出する請求項7記載の流体振動検出
    センサと、 この流体振動検出センサによって検出された流体振動に
    基づいて前記入口部より受け入れた流体の流量を演算す
    る流量演算手段とを備えたことを特徴とするフルイディ
    ック流量計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018017733A (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 キストラー ホールディング アクチエンゲゼルシャフト センサパッケージを備えたwimセンサ
CN115036594A (zh) * 2022-08-09 2022-09-09 中国第一汽车股份有限公司 电池异常监测装置、方法、电池总成及电动车辆

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