JPH08249480A - Cadシステム,ならびにcadシステムにおけるベジェ曲線のデータ変換装置および方法 - Google Patents

Cadシステム,ならびにcadシステムにおけるベジェ曲線のデータ変換装置および方法

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JPH08249480A
JPH08249480A JP7346932A JP34693295A JPH08249480A JP H08249480 A JPH08249480 A JP H08249480A JP 7346932 A JP7346932 A JP 7346932A JP 34693295 A JP34693295 A JP 34693295A JP H08249480 A JPH08249480 A JP H08249480A
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啓 岩本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3次ベジェ曲線を始点および終点における勾
配を保存し,かつ,ほぼ同じ形状になるように,5次ベ
ジェ曲線に変換する。 【構成】 3次ベジェ曲線上の点を与えるパラメータが
等間隔で計算される。計算されたパラメータと3次ベジ
ェ曲線を規定する制御点を用いて3次ベジェ曲線上の点
が計算される。3次ベジェ曲線の始点および終点におけ
る単位接線ベクトルが計算される。計算されたパラメー
タ,3次ベジェ曲線上の点,ならびに始点および終点に
おける単位接線ベクトルを用いて,5次ベジェ曲線を規
定する制御点が計算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,CAD(Computer Aided Desi
gn) システム,ならびにCADシステムにおけるベジェ
曲線のデータ変換装置および方法に関する。
【0002】
【背景技術】新しい製品をデザインするときにデザイナ
(またはイラストレイタ)とエンジニアが協働する場合
がある。デザイナが製品の新しい形状のイラストを作成
し,このイラストを基にエンジニアが技術的な観点から
詳細な設計(製品設計と呼ばれる)を行う。
【0003】デザイナが製品のイラストを作成するとき
には,イラストの作成に適した(イラスト用プログラム
が組込まれた)CADシステム(以下,「簡易CADシ
ステム」という。)が使用される。この簡易CADシス
テムにおいては,点,直線(線分),自由曲線(3次ベ
ジェ曲線等)等の図形要素(セグメントまたは部品と呼
ばれることがある)を用いて様々な製品のイラストを作
成することができる。簡易CADシステムでは,製品の
作成されたイラストに関するデータがEPSF(Encapsu
lated PostScript Format)のフォーマットにより記述さ
れる。
【0004】エンジニアが製品の設計を行うときには,
設計支援用CADシステムが用いられる。設計支援用C
ADシステムにおいても,点,直線(線分),自由曲線
(たとえば,5次ベジェ曲線等)等の図形要素を用いて
様々な製品の形状を設計することができる。設計支援用
CADシステムでは,製品の設計された形状に関するデ
ータがこのシステムに固有のフォーマットにより記述さ
れる。
【0005】簡易CADシステムと設計支援用CADシ
ステムでは異なるフォーマットでデータが記述されるの
で,一方のCADシステムから他方のCADシステムへ
データ・ファイルを伝達することはできない。データ・
フォーマットの変換のためにデータ交換仕様が用意され
ている。データ交換仕様の一例としてIGES(Initial
Graphics Exchange Specification )がある。このデー
タ交換仕様によってデータ・フォーマット変換をすれ
ば,異なるシステム間でデータを授受することができる
ようになる。
【0006】簡易CADシステムでは自由曲線は3次ベ
ジェ曲線で表わされ,設計支援用CADシステムでは高
い精度が要求されるので,自由曲線は高次(たとえば5
次)ベジェ曲線で表わされる。データ変換仕様によって
3次ベジェ曲線を表わすデータを5次ベジェ曲線を表わ
すデータに変換することはできない。このため,簡易C
ADシステムで作成された自由曲線データを含む製品に
関するイラスト・データを,そのまま設計支援用CAD
システムで利用することはできない。従来は,デザイナ
が簡易CADシステムを用いて作成したイラストによっ
て表わされる製品の形状と同じものを,エンジニアはデ
ザイナが用いた簡易CADシステムとは別の設計支援用
CADシステムを用いてはじめから作成しなおさなけれ
ばならなかった。すなわち,簡易CADシステムで作成
したイラスト・データを設計支援用CADシステムにお
いて利用することができなかった。
【0007】
【発明の開示】この発明は,簡易CADシステム(第1
のCADシステム)で作成されたイラストに関するデー
タを,設計支援用CADシステム(第2のCADシステ
ム)で利用できるようにするものである。とくに,簡易
CADシステムのデータを,設計支援用CADシステム
で利用するためにはベジェ曲線に関するデータの次数変
換が必要である。
【0008】この発明は,CADシステムにおいてn次
ベジェ曲線をこれより高次もしくは低次,または同次の
m次ベジェ曲線に変換できるベジェ曲線のデータ変換装
置および方法を提供することを目的としている。この発
明はまた,このようなデータ変換装置を含むCADシス
テムを提供する。ここで,nおよびmは3以上の整数で
ある。
【0009】この発明によるCADシステムは,製品を
表わす画像を表示するために,その画像を表わすデータ
をビット・マップ・メモリ上に展開するために必要な基
礎データのファイルであって,製品の曲線を表わすn次
ベジェ曲線を規定する制御点データを含むCADデータ
・ファイルを記憶するCADデータ・ベースを備えてい
る。
【0010】この発明による,n次ベジェ曲線を規定す
る制御点データをm次ベジェ曲線を規定する制御点デー
タに変換するデータ変換装置は,上記CADデータ・ベ
ースに記憶されたCADデータ・ファイルからn次ベジ
ェ曲線を表わすデータを抽出するベジェ曲線抽出手段,
n次ベジェ曲線上の(m+1)個の点をそれぞれ与える
(m+1)個のパラメータを,あらかじめ定められたパ
ラメータのとりうる範囲内で等間隔に決定する第1のパ
ラメータ決定手段,上記第1のパラメータ決定手段によ
って決定された(m+1)個のパラメータと,n次ベジ
ェ曲線を規定する制御点データとを用いてn次ベジェ曲
線上の(m+1)個の点を表す座標データを決定する座
標決定手段,n次ベジェ曲線の始点および終点のそれぞ
れにおける勾配を表す2つの単位接線ベクトルを,n次
ベジェ曲線を規定する制御点データを用いて決定する接
線ベクトル決定手段,ならびに上記n次ベジェ曲線上の
(m+1)個の点をそれぞれ与える(m+1)個のパラ
メータと,上記n次ベジェ曲線上の(m+1)個の点を
表す座標データと,上記n次ベジェ曲線の始点および終
点のそれぞれにおける2つの単位接線ベクトルとに基づ
いて,n次ベジェ曲線の始点および終点における勾配を
保存し,かつn次ベジェ曲線上の点またはその近傍を通
るように,m次ベジェ曲線を規定する制御点データを決
定する制御点決定手段を備えている。
【0011】この発明によるCADシステムにおけるベ
ジェ曲線のデータ変換方法は,上記CADデータ・ベー
スに記憶されたCADデータ・ファイルからn次ベジェ
曲線を表わすデータを抽出し,n次ベジェ曲線上の(m
+1)個の点をそれぞれ与える(m+1)個のパラメー
タを,あらかじめ定められたパラメータのとりうる範囲
内で等間隔に決定し,上記(m+1)個のパラメータ
と,n次ベジェ曲線を規定する制御点データとを用いて
n次ベジェ曲線上の(m+1)個の点を表す座標データ
を決定し,n次ベジェ曲線の始点および終点のそれぞれ
における勾配を表す2つの単位接線ベクトルを,n次ベ
ジェ曲線を規定する制御点データを用いて決定し,上記
n次ベジェ曲線上の(m+1)個の点をそれぞれ与える
(m+1)個のパラメータと,上記n次ベジェ曲線上の
(m+1)個の点を表す座標データと,上記n次ベジェ
曲線の始点および終点のそれぞれにおける2つの単位接
線ベクトルとに基づいて,n次ベジェ曲線の始点および
終点における勾配を保存し,かつn次ベジェ曲線上の点
またはその近傍を通るように,m次ベジェ曲線を規定す
る制御点データを決定するものである。
【0012】この発明の一実施態様においては,3次ベ
ジェ曲線を規定する制御点データが5次ベジェ曲線を規
定する制御点データに変換される。すなわち,n=3で
あり,かつm=5である。
【0013】この発明は,低次から高次への変換(n<
m)に限られず,高次から低次への変換(n>m)も行
うことができる。また同一の次数(n=m)に変換する
こともでき,これは特に制御点の縮退を無くするときに
有効である。
【0014】この発明によるCADシステム,ならびに
データ変換装置および方法は次のようなデザイン・シス
テムにおいて特に有用である。
【0015】このデザイン・システムは第1のCADシ
ステムと第2のCADシステムとから構成される。
【0016】第1のCADシステムは第1のデータ・フ
ァイルと第1の変換手段とを備えている。第1のデータ
・ファイルは曲線をもつ製品のイラストを表わすデータ
の集まりであり,上記曲線を表わすn次ベジェ曲線を規
定する制御点データを含む。第1の変換手段は,上記第
1のデータ・ファイルを,複数種類のCADシステムに
共通のデータ・フォーマットを持つ共通データ・ファイ
ルに変換するものである。
【0017】第2のCADシステムは第2の変換手段と
CADデータ・ベースとを備えている。第2の変換手段
は,第1のCADシステムから伝達された上記共通デー
タ・ファイルを,第2のCADシステムに固有のデータ
・フォーマットを持つCADデータ・ファイルに変換す
るものである。CADデータ・ベースは,n次ベジェ曲
線を規定する制御点データを含む,変換後のCADデー
タ・ファイルを記憶するものである。
【0018】この発明によるCADシステムは上記デザ
イン・システムにおいて,第2のCADシステムに相当
する。
【0019】上述した例で言うと,簡易CADシステム
が第1のCADシステムに,設計支援用CADシステム
が第2のCADシステムに相当する。
【0020】簡易CADシステムにおいて作成されたイ
ラストを表わすデータは,共通データ・ファイルである
IGESデータ・ファイルに変換された上で出力され
る。設計支援用CADシステムにおいては,IGESデ
ータ・ファイルがCADデータ変換手段によりCADデ
ータ・ファイルに変換され,CADデータ・ベースに記
憶される。IGESデータ・ファイルに含まれる自由曲
線はn次(3次)ベジェ曲線により表わされているか
ら,CADデータ・ベースに記憶されているCADデー
タ・ファイルに含まれる自由曲線もn次(3次)ベジェ
曲線により表わされる。
【0021】この発明によると,n次ベジェ曲線上の
(m+1)個の点をそれぞれ与える(m+1)個のパラ
メータがあらかじめ定められたパラメータのとりうる範
囲内で等間隔に決定される。この(m+1)個のパラメ
ータとn次ベジェ曲線を規定する制御点データとを用い
てn次ベジェ曲線上の(m+1)個の点を表す座標デー
タが決定される。n次ベジェ曲線を規定する制御点デー
タを用いてn次ベジェ曲線の始点および終点のそれぞれ
における2つの単位接線ベクトルが決定される。(m+
1)個のパラメータと,(m+1)個の点を表す座標デ
ータと,2つの単位接線ベクトルとに基づいて,n次ベ
ジェ曲線の始点および終点における勾配を保存し,かつ
n次ベジェ曲線上の点またはその近傍を通るように,m
次ベジェ曲線を規定する制御点データが決定される。
【0022】すなわち,簡易CADシステムにおいて作
成された製品のイラストに関するIGESデータ・ファ
イルを変換して得られるCADデータ・ファイルに含ま
れるn次ベジェ曲線を規定する制御点データが,設計支
援用CADシステムにおいて要求されるm次ベジェ曲線
を規定する制御点データに変換される。この変換後のC
ADデータ・ファイルによって表されるイラスト(図
面)を基礎として,設計支援用CADシステム上で製品
の形状を作成することができる。
【0023】このようにして,簡易CADシステムで作
成されたイラストを表わすデータを,設計支援用CAD
システムにおいてCADデータとして利用することがで
きるようになる。設計支援用CADシステムにおいてエ
ンジニアはCADデータを用いて製品の設計を行うこと
ができる。
【0024】したがって,エンジニアは簡易CADシス
テム上で作成した製品のイラストと同一の製品の形状
を,設計支援用CADシステム上で最初からその全部を
作成しなおす必要がなくなり,その手間が省ける。ま
た,m次ベジェ曲線の制御点データは,n次ベジェ曲線
の始点および終点における勾配を保存し,かつm次ベジ
ェ曲線がn次ベジェ曲線上の点またはその近傍を通るよ
うに変換されるから,製品の形状は簡易CADシステム
において作成された製品のイラストと同じまたは非常に
近い形状となる。
【0025】この発明によるCADシステムは,このよ
うにして得られたCADデータに基づいて製品を表わす
画像を表示装置に表示するための表示制御手段を備えて
いる。
【0026】この表示制御手段は,データ変換手段によ
り変換されたm次ベジェ曲線を規定する制御点データを
含むCADデータに基づいて製品を表示するためのデー
タを作成する手段,および上記表示データをビット・マ
ップ・メモリ上に展開する手段を備えている。ビット・
マップ・メモリ上に展開されたデータによって反映され
る製品の画像がCADシステムの表示装置に表示され
る。
【0027】n次ベジェ曲線を規定する制御点が縮退し
ている場合がある。縮退とはベジェ曲線の始点または終
点において,2つの制御点が重なっていることことをい
う。制御点が縮退している始点または終点においては接
線ベクトルを定義できない。
【0028】この発明によると,始点または終点におい
て制御点が縮退している場合にも,m次ベジェ曲線を規
定する制御点データを算出できる。
【0029】この発明の好ましい実施態様においては,
n次ベジェ曲線の始点または終点において制御点が縮退
しているときには,単位接線ベクトルが近似して決定さ
れる。
【0030】このようにして,始点または終点で制御点
が縮退していても,縮退した端点における単位接線ベク
トルを決定することができるから,m次ベジェ曲線を規
定する制御点データを得ることができる。
【0031】n次ベジェ曲線の始点または終点において
制御点が縮退しているときは,次数変換後のm次ベジェ
曲線を規定する制御点も縮退したものとなることがあ
る。
【0032】このような場合,この発明ではm次ベジェ
曲線を規定する制御点が縮退しないように,それらの制
御点を決定できるようにしている。
【0033】この発明のさらに好ましい実施態様におい
ては,上記座標決定手段によって決定されたn次ベジェ
曲線上の(m+1)個の点を表す座標データを用いて,
n次ベジェ曲線の始点から各点までのn次ベジェ曲線の
長さに応じた(m+1)個のパラメータを決定する第2
のパラメータ決定手段がさらに設けられる。上記制御点
決定手段は,上記第1のパラメータ決定手段によって等
間隔に決定されたパラメータの代わりに,上記第2のパ
ラメータ決定手段によってn次ベジェ曲線の長さに応じ
て決定されたパラメータを用いて,上記制御点データを
決定する。この制御点データの決定のやり方は制御点が
縮退していない場合にも利用できる。
【0034】この実施態様によると,n次ベジェ曲線上
の(m+1)個の点を表す座標データを用いて,n次ベ
ジェ曲線の始点から各点までのn次ベジェ曲線の長さに
応じた(m+1)個のパラメータが決定される。このn
次ベジェ曲線の長さに応じた(m+1)個のパラメータ
と,n次ベジェ曲線上の(m+1)個の点を表す座標デ
ータと,n次ベジェ曲線の始点および終点のそれぞれに
おける2つの単位接線ベクトルとに基づいて,m次ベジ
ェ曲線を規定する制御点データが決定される。
【0035】したがって,n次ベジェ曲線の始点または
終点において制御点が縮退している場合であっても,制
御点が縮退していないm次ベジェ曲線を規定する制御点
データを得ることができる。
【0036】
【実施例】
目次 1 概要 2 ベジェ曲線 3 簡易CADシステム 3.1 図形要素の描画 3.2 EPSFデータ・ファイル 3.3 IGESデータ・ファイル 4 設計支援用CADシステム 4.1 CADデータ・ファイル 4.2 3次ベジェ曲線から5次ベジェ曲線への次数変換
(縮退がない場合) 4.2.1 パラメータの計算 4.2.2 3次ベジェ曲線上の点の計算 4.2.3 始点,終点における単位接線ベクトルの計算 4.2.4 5次ベジェ曲線の制御点の計算 4.3 3次ベジェ曲線から5次ベジェ曲線への次数変換
(縮退がある場合;その1) 4.3.1 始点,終点における単位接線ベクトルの近似計算 4.4 3次ベジェ曲線から5次ベジェ曲線への次数変換
(縮退がある場合;その2) 4.4.1 パラメータの再計算 4.5 n次ベジェ曲線からm次ベジェ曲線への次数変換 5 ベジェ曲線の描画 5.1 ハードウェア構成 5.2 ベジェ曲線の表示のための処理
【0037】1 概要 図1は,簡易CADシステムおよび設計支援用CADシ
ステムにおけるソフトウェア上の構成の概要を示すブロ
ック図である。
【0038】簡易CADシステム10および設計支援用C
ADシステム20はそれぞれ,プログラムされたコンピュ
ータ・システムによって実現される。簡易CADシステ
ム10および設計支援用CADシステム20は,通信ケーブ
ルまたはネットワークにより接続される。2台のCAD
システムが接続されていない場合には,データ・ファイ
ル等は,フロッピィ・ディスク等の記憶媒体を用いて簡
易CADシステム10から設計支援用20に伝達される。簡
易CADシステム10と設計支援用CADシステム20とを
1台のコンピュータ・システムによって実現することも
できる。
【0039】簡易CADシステム10は公知のシステムで
あり,デザイナがマウス等を用いて製品のイラストを描
くことができるものである。
【0040】簡易CADシステム10は,EPSF(Encap
sulated PostScript Format)データ・ベース11およびI
GES(Initial Graphics Exchange Specification )デ
ータ変換処理12を備えている。
【0041】EPSFデータ・ベース11には,簡易CA
Dシステム10において作成された製品のイラストに関す
るEPSFデータ・ファイルが記憶される。EPSFデ
ータ・ファイルは,詳細は後述するが,ページ記述言語
PostScriptで記述されたものである。
【0042】IGESデータ変換処理12は,EPSFデ
ータ・ファイルをIGESデータ・ファイル(詳細は後
述する)に変換するものであり,既に知られているもの
である。
【0043】設計支援用CADシステム20はエンジニア
がマウス等を用いて,製品の形状を表わすデータを作成
するものである。
【0044】設計支援用CADシステム20は,CADデ
ータ変換処理21,CADデータ・ベース22および次数変
換処理23を備えている。
【0045】CADデータ変換処理21はIGESデータ
・ファイルをCADデータ・ファイル(詳細は後述す
る)に変換するものであり,既に知られているものであ
る。
【0046】CADデータ・ベース22には,この設計支
援用CADシステム20において設計された製品の形状を
表すCADデータ・ファイル,上記CADデータ変換処
理21により変換されたCADデータ・ファイル,または
後述する次数変換処理23により変換されたCADデータ
・ファイルが記憶される。
【0047】次数変換処理23は,後述する3次ベジェ曲
線を規定する制御点データを5次ベジェ曲線を規定する
制御点データに変換するものである。
【0048】データ・ベース11,22はメモリ装置により
実現される。メモリ装置は半導体メモリ,磁気ディス
ク,光ディスク等を含み,コンピュータ・システムの内
部メモリであるか,外部メモリであるかを問わない。各
種処理12,21,23はそれぞれの目的を達成するためにコ
ンピュータ・システムがプログラムにしたがって行う系
統的な一連の動作または機能のまとまりを意味する。し
たがって,各種処理はコンピュータ・システムとその処
理をコンピュータに実行させるプログラムとの結合によ
って実現される。
【0049】簡易CADシステム10および設計支援用C
ADシステム20上においては,点,直線,自由曲線,自
由曲面等の図形要素を複数組合わせることによって,製
品のイラストおよび形状がそれぞれ作成される。一般
に,自由曲線はベジェ曲線,有理Bスプライン曲線等に
より表される。簡易CADシステム10においては自由曲
線が3次ベジェ曲線によって表され,設計支援用CAD
システム20においては自由曲線が5次ベジェ曲線によっ
て表される。
【0050】簡易CADシステム10および設計支援用C
ADシステム20においては,図形要素の客観的記述,図
形要素に対する処理および解析等を行うため,図形要素
は数学的に記述される。図形要素は,システム毎に,そ
のシステムにおいて処理等が容易に行えるフォーマット
でデータ・ファイルに記述される。簡易CADシステム
10においてはデータ・ファイルがEPSFにより記述さ
れ,設計支援用CADシステム20においてはそのシステ
ムに固有のフォーマットで記述される。
【0051】このようにCADシステム毎に異なるフォ
ーマットのデータ・ファイルをもつため,異なるCAD
システム間においてデータ・ファイルを伝達することな
できない。データ・フォーマット変換のためのデータ交
換仕様が用意されており,このデータ交換仕様としてI
GESがある。
【0052】簡易CADシステム10は,EPSFデータ
・ファイルとIGESデータ・ファイルとを相互に変換
するIGESデータ変換処理12を備えており,IGES
データ・ファイルを入,出力することができる。
【0053】設計支援用CADシステム20は,このシス
テムに固有のCADデータ・ファイルとIGESデータ
・ファイルとを相互に変換するCADデータ変換処理21
を備えており,IGESデータ・ファイルを入,出力す
ることができる。
【0054】デザイナが簡易CADシステム10において
作成した製品のイラストを表わすデータを基礎データと
して利用して,設計支援用CADシステム20上において
製品の形状を設計するためには,次のようにすればよ
い。
【0055】簡易CADシステム10において作成された
製品のイラストに関するEPSFデータ・ファイルをE
PSFデータ・ベース11から読出し,このEPSFデー
タ・ファイルをIGESデータ変換処理12によりIGE
Sデータ・ファイルに変換する。このIGESデータ・
ファイルが簡易CADシステム10から設計支援用CAD
システム20に,データ転送,または記録媒体を介して与
えられる。
【0056】設計支援用CADシステム20においては,
与えられるIGESデータ・ファイルをCADデータ変
換処理21によりCADデータ・ファイルに変換し,この
CADデータ・ファイルをCADデータ・ベース22に記
憶する。
【0057】上述したように,簡易CADシステム10に
おいては自由曲線が3次ベジェ曲線で表され,設計支援
用CADシステム20においては自由曲線が5次ベジェ曲
線で表される。IGESデータ・ファイルから変換され
たCADデータ・ファイルから3次ベジェ曲線が抽出さ
れ,この3次ベジェ曲線に関する制御点データが次数変
換処理23により5次ベジェ曲線に関する制御点データに
変換される。
【0058】エンジニアは,変換された5次ベジェ曲線
に関する制御点データを含むCADデータ・ファイルに
よって表される形状を基礎として設計支援用CADシス
テム20上で製品の設計を行う。
【0059】これにより,エンジニアは,デザイナが作
成した製品のイラストと同一の形状を表わすデータを最
初から作成する必要はなく,デザイナが作成した製品の
イラスト・データを利用して設計を行うことができる。
【0060】2 ベジェ曲線 簡易CADシステム10および設計支援用CADシステム
20において自由曲線を表すために用いられるベジェ曲線
について説明する。
【0061】一般に,n次ベジェ曲線P(t)は次のベ
クトル式によって表される。ただし,P(t)=(x
(t),y(t),z(t))である。
【0062】
【数1】
【数2】
【0063】式(1) において,Qi は,n次ベジェ曲線
を規定する制御点である。制御点Qi はXYZ三次元直
交座標を用いて,Qi =(Qi,x ,Qi,y ,Qi,z )と
表わされる。制御点はn次ベジェ曲線ではQ0 ,Q1
2 ,…,Qn の(n+1)個存在する。tはn次ベジ
ェ曲線上の点を与えるパラメータである。
【0064】式(2) において,Bi,n (t)は Bernste
in基底関数(Bernstein Basis Function)である。
【0065】3次ベジェ曲線P(t)は式(1) において
n=3と置くことにより次式で表される。
【0066】
【数3】
【0067】3次ベジェ曲線は4個の制御点Q0
1 ,Q2 およびQ3 によって規定される。
【0068】式(2) においてn=3と置き,それを式
(3) に代入して整理すると,3次ベジェ曲線P(t)は
次式で表される。
【0069】 P(t)=(−t3 +3t2 −3t+1)Q0 +3(t3 −2t2 +t)Q1 +3(−t3 +t2 )Q2 +t3 3 …(4)
【0070】式(4) をt,t2 およびt3 について整理
すると,3次ベジェ曲線P(t)を表わす式は次のよう
になる。
【0071】 P(t)=(−Q0 +3Q1 −3Q2 +Q3 )t3 +3(Q0 −2Q1 +Q2 )t2 +3(−Q0 +Q1 )t +Q0 …(5)
【0072】3次ベジェ曲線の始点は,式(5) において
t=0と置くことにより,次式で与えられる。
【0073】 P(0)=Q0 …(6)
【0074】3次ベジェ曲線の終点は,式(5) において
t=1と置くことにより,次式で与えれる。
【0075】 P(1)=Q3 …(7)
【0076】式(6) および式(7) から分かるように,3
次ベジェ曲線の始点P(0)は制御点Q0 に一致し,終
点P(1)は制御点Q3 に一致する。この性質は一般に
n次ベジェ曲線においても成立つ。
【0077】3次ベジェ曲線上の点P(t)における接
線ベクトルは,式(5) の3次ベジェ関数P(t)をパラ
メータtで微分することにより得られ,それは次式で表
される。
【0078】
【数4】
【0079】3次ベジェ曲線の始点P(0)における接
線ベクトルは,式(8) においてt=0と置けば得られ,
それは次式で与えられる。
【0080】
【数5】
【0081】また,3次ベジェ曲線の終点P(1)にお
ける接線ベクトルは,式(8) においてt=1と置いて整
理することにより得られ,それは次式で与えられる。
【0082】
【数6】
【0083】式(9) および式(10)から分かるように,3
次ベジェ曲線の始点P(0)における接線ベクトルは制
御点Q0 とQ1 を用いて表され,終点P(1)における
接線ベクトルは制御点Q2 とQ3 を用いて表される。こ
の性質は一般にn次ベジェ曲線について成立つ。
【0084】3 簡易CADシステム 3.1 図形要素の描画 簡易CADシステム10におけるイラストの作成について
簡単に説明にする。イラストは,上述のように,直線お
よび3次ベジェ曲線を複数組合わせることにより描かれ
る。
【0085】3次ベジェ曲線を簡易CADシステム10上
でデザイナが描く方法が図2a〜図2dおよび図3a〜
図3cに示されている。これらの図において矢印は簡易
CADシステム10の表示画面上のカーソルの位置を表
す。
【0086】図2a〜図2dを参照して,デザイナはま
ず,マウスを操作してカーソルを所望の位置(点A)に
動かし,マウスのボタンをプレスして始点Aを指定する
(図2a)。次にその始点Aからマウスをドラッグして
カーソルを所望の位置(点B)まで動かして始点におけ
る接線方向(接線ベクトル)を決め,マウスのボタンを
リリースする(図2b)。始点Aにおける接線方向がよ
く分るように,点Aを中心として点Bと点対象の位置
と,点Bとをつなぐ直線が表示される。続いてマウスを
操作してカーソルを所望の位置(点C)まで動かし,マ
ウスのボタンをプレスして終点Cを指定する(図2
c)。最後にその終点Cからマウスをドラッグしてカー
ソルを所望の位置(点D)まで動かして終点における接
線方向を決め,マウスのボタンをリリースする。すると
点Cを中心として点Dと点対称の位置に点Eが指定され
ることになる(図2d)。点Aから点Cまでの曲線が3
次ベジェ曲線であり,4点A,B,EおよびCがそれぞ
れ制御点Q0 ,Q1 ,Q2 およびQ3 となる。
【0087】このようにして描かれた3次ベジェ曲線に
関するEPSFのデータは次のようになる。
【0088】 Q0,x 0,y m Q1,x 1,y 2,x 2,y 3,x 3,y
【0089】「m(moveto)」は,このコマンド「m」の
前に記述された点が始点をであることを示すグラフィッ
クス・コマンドであり,「c(curveto) 」は,このコマ
ンド「C」の前に記述された点を制御点として3次ベジ
ェ曲線を描くべきことを示すグラフィックス・コマンド
である。簡易CADシステム10は二次元のイラストを描
くものであるから,制御点の座標データはx座標および
y座標のみである。3次ベジェ曲線は,2つのグラフィ
ックス・コマンドと,4組の制御点データとによって規
定される。
【0090】上記のEPSFのデータによって表わされ
る3次ベジェ曲線に連続して他の3次ベジェ曲線または
直線が描かれるときには,上記他の3次ベジェ曲線また
は直線を表わすEPSFのデータはQ3,x ,Q3,y を始
点として上記EPSFのデータに続いて記述される。
【0091】マウスのボタンをプレスして点Cを指定し
た後(図2c),終点Cにおける接線方向(点D)を指
定することなくマウスのボタンをリリースしても,点A
から点Cまでの3次ベジェ曲線が描かれる。この場合に
は,点Eが定義されていないので,制御点Q2 が定義さ
れないことになる。
【0092】このようにして描かれた3次ベジェ曲線に
関するデータは,以下のように記述される。
【0093】 Q0,x 0,y m Q1,x 1,y 3,x 3,y
【0094】「y」も3次ベジェ曲線を描くべきことを
示すグラフィックス・コマンドである。グラフィックス
・コマンドが「y」のときには制御点Q2 の座標データ
がないので,制御点Q2 は強制的に制御点Q3 と同一の
座標データをもつことになる。すなわち,制御点Q2
3 が一致することになる。このように2つの制御点が
一致することを縮退といい,終点(制御点Q3 )と制御
点Q2 とが一致していることを終点が縮退しているとい
う。
【0095】3次ベジェ曲線は次のようにして描くこと
もできる。
【0096】図3a〜図3cを参照して説明する。デザ
イナはマウスを操作してカーソルを所望の位置(点A)
まで動かし,マウスをクリックして始点Aを指定する
(図3a)。次にマウスを操作して所望の位置(点B)
まで動かしてマウスのボタンをプレスして終点Bを指定
する(図3b)。最後に終点Bからマウスをドラッグし
てカーソルを所望の位置(点C)まで動かして接線方向
を決め,マウスのボタンをリリースして点Cを指定する
(図3c)。このとき,点Bを中心として点Cと点対称
の位置に点Dが指定される。点Aから点Bまでの曲線が
3次ベジェ曲線である。3点A,DおよびBがそれぞれ
制御点Q0 ,Q2 およびQ3 となり,制御点Q1 は定義
されない。
【0097】このようにして描かれた3次ベジェ曲線に
関するデータは次のように記述される。
【0098】 Q0,x 0,y m Q2,x 2,y 3,x 3,y
【0099】「v」は3次ベジェ曲線を描くべきことを
示すグラフィックス・コマンドである。グラフィックス
・コマンドが「v」のときには制御点Q1 の座標データ
がないので,制御点Q1 は強制的に制御点Q0 と同一の
座標データを持つことになる。すなわち,制御点Q0
1 が一致することになる。このように,始点(制御点
0 )と制御点Q1 とが一致していることを,始点が縮
退しているという。
【0100】直線は次のように描かれる。
【0101】図3aおよび図3bを参照して,デザイナ
はマウスを操作してカーソルを所望の位置(点A)まで
動かしてマウスをクリックして始点Aを指定し(図3
a),他の所望の位置(点B)でマウスをクリックして
終点Bを指定する(図3b)。始点Aから終点Bまでの
間に直線が描かれる。
【0102】直線に関するEPSFのデータは次のよう
に表わされる。
【0103】 x0 0 m x1 1
【0104】x0 ,y0 は始点Aの座標,x1 ,y1
終点Bの座標をそれぞれ表す。「l(lineto)」は直線を
描くべきことを示すグラフィックス・コマンドである。
【0105】以上のようにして,簡易CADシステムに
おいて図形要素が描かれる。
【0106】3.2 EPSFデータ・ファイル 図4は簡易CADシステムにおいて描かれた製品のイラ
ストの一例を示す。この製品のイラストはボトルを表し
たものであり,ボトルの上面図と正面図とである。ハッ
チングで示す領域は実際には着色されている。
【0107】図5,6および7はEPSFデータ・ファ
イルの一例を示し,図4に示すボトルのイラストの一部
を表わすEPSFデータを含む。このEPSFデータ・
ファイルは,簡易CADシステム10のEPSFデータ・
ベース11に記憶される。
【0108】このEPSFデータ・ファイルにおいて,
最初の「%!PS-*d*b*-3.0 … %%Endsetup」(図5第1
行〜図6第6行)の部分には作成システム(ソフトウェ
ア)名,作成者名,ファイル名,作成日時等のコメン
ト,色等の設定パラメータ等が記述される。最後の「%%
PageTrailer … %%EOF 」(図7下から9行〜末
行)の部分には,設定パラメータの終了が記述される。
これらの間に図形要素に関するデータが記述される。
【0109】たとえば,このEPSFデータ・ファイル
において,最初の図形要素(3次ベジェ曲線(縮退な
し))に関するデータ(図6第15行〜第16行)は図8に
示す要素C1に関するものである。図7第1行〜第2行
は要素L21を表わす直線に関するデータであり,それに
続く図7第3行は要素C22を表わす図形要素(3次ベジ
ェ曲線(始点が縮退している))に関するデータであ
る。
【0110】3.3 IGESデータ・ファイル EPSFデータ・ベース11に記憶されたEPSFデータ
・ファイルは上述したように,IGESデータ変換処理
12によりIGESデータ・ファイルに変換される。
【0111】図9,10および11はIGESデータ・ファ
イルの一例を示す。このIGESデータ・ファイルは図
5,6および7に示すEPSFデータ・ファイルを変換
することにより得られたものである。
【0112】IGESデータ・ファイルは開始部
(S),グローバル部(G),ディレクトリィ 部
(D),パラメータ部(P)および終結部(T)から構
成される。
【0113】開始部にはコメント等が記述される。開始
部は第73桁がSで表されている。
【0114】グローバル部には精度,単位等が記述され
る。グローバル部は第73桁がGで表されている。
【0115】ディレクトリィ部には図形要素(直線また
は有理Bスプライン関数)毎に,図形要素の種類を表す
番号(直線:TYPE 110,有理Bスプライン関数:TYPE 1
26),レベル,線幅等が記述される。ディレクトリィ部
は第73桁がDで表されている。
【0116】パラメータ部には,図形要素がそれぞれ異
なる形式で記述される。パラメータ部は第73桁がPであ
り,その前の数値がディレクトリィ部における行番号を
表している。
【0117】直線に関するパラメータには,直線の始点
の座標と終点の座標がある。
【0118】有理Bスプライン関数に関するパラメータ
にはノット・ベクトル,ウェイト・ベクトル,制御点等
がある。ノット・ベクトルおよびウェイト・ベクトルを
適切に選択することにより,EPSFデータ・ファイル
の3次ベジェ曲線を有理Bスプライン曲線によって正確
に表現することができる。有理Bスプライン関数とベジ
ェ曲線の次数は同じであり,有理Bスプライン関数の制
御点と3次ベジェ曲線の制御点とは等価である。
【0119】直線の始点,終点および有理Bスプライン
関数の制御点は,x座標,y座標およびz座標で表され
ている。EPSFデータ・ファイルでは座標データがx
座標とy座標のみで表されていたので,IGESデータ
・ファイルではz座標はすべて「0.0 」となる。EPS
Fデータ・ファイルとIGESデータ・ファイルとでは
違う単位系を用いているのでx座標およびy座標の数値
は異なる。
【0120】終結部(T)には開始部,ディレクトリィ
部およびパラメータ部のレコード数(行数)が記述され
る。図9〜図11に示すIGESデータ・ファイルでは,
開始部のレコード数Sが「1」であり,グローバル部の
レコード数Gが「3」であり,ディレクトリィ部のレコ
ード数Dが「78」であり,パラメータ部のレコード数P
が「 103」である。
【0121】IGESデータ変換処理12により変換され
たIGESデータ・ファイルは簡易CADシステム10か
ら設計支援用CADシステム20に与えられる。
【0122】4 設計支援用CADシステム 設計支援用CADシステム20におけるデータ変換に関す
る処理手順を以下に説明する。図12は設計支援用CAD
システム20における全体的な処理手順を示している。
【0123】簡易CADシステム10から出力されたIG
ESデータ・ファイルが取込まれ(ステップ101 ),こ
のIGESデータ・ファイルがCADデータ変換処理21
によりCADデータ・ファイルに変換される(ステップ
102 )。この変換によって,有理Bスプライン関数は3
次ベジェ曲線に変換される。変換されたCADデータ・
ファイルはCADデータ・ベース22に記憶される(ステ
ップ103 )。
【0124】CADデータ・ベース22に記憶されたCA
Dデータ・ファイルから3次ベジェ曲線を規定する制御
点データが要素毎に抽出され(ステップ104 ),3次ベ
ジェ曲線を規定する制御点データが5次ベジェ曲線を規
定する制御点データに次数変換処理23により変換される
(ステップ105 )。CADデータ・ファイルにおいて,
抽出された3次ベジェ曲線を規定する4個の制御点デー
タが,変換された5次ベジェ曲線を規定する6個の制御
点データに更新される(ステップ106 )。CADデータ
・ファイルに含まれるすべての3次ベジェ曲線につい
て,ステップ104〜106 の処理が行われる(ステップ107
)。
【0125】4.1 CADデータ・ファイル 図13はCADデータ・ファイルの一例を示す。これは図
9〜図11に示すIGESデータ・ファイルをCADデー
タ変換処理21によって変換することにより得られたCA
Dデータ・ファイルである。
【0126】CADデータ・ファイルには,要素番号,
要素のタイプおよび座標データが含まれる。
【0127】要素番号は要素を識別するための番号であ
る。
【0128】要素のタイプは直線(LINE)であるか,ま
たは自由曲線(CRVE)であるかを表す。自由曲線は上述
のように5次ベジェ曲線である。要素のタイプは直線と
自由曲線の2つに限られず,その他に円,円弧等が用い
られることがあり,このような場合にはそれらのタイプ
を表す記号が用いられる。
【0129】座標データは,タイプがLINEの場合には直
線の始点および終点の座標データであり,タイプがCRVE
の場合には制御点の座標データである。
【0130】CADデータ変換では,IGESデータ・
ファイルでTYPE 110(直線)の図形要素に関するパラメ
ータ部の始点と終点の座標データがそのまま,直線(LI
NE)の座標データとなり,TYPE 126の有理Bスプライン
関数の図形要素に関するパラメータ部の制御点の座標デ
ータがそのまま,自由曲線(CRVE)(3次ベジェ曲線の
制御点)の座標データとなる。
【0131】図14は,図13に示すCADデータ・ファイ
ルによって表される製品の図面である。この図は,図4
に示すボトルのイラストにおいて色彩が省略されたもの
と等価である(色彩に関する情報はEPSFデータ・フ
ァイルからIGESデータ・ファイルに変換するときに
抜け落ちてしまう)。
【0132】図15は,3次ベジェ曲線である要素C1と
要素C22とについて制御点(「×」で表されている)を
表示した図である。要素C1は縮退していないので4個
の制御点が存在するが,要素C22については始点が縮退
しているので,見かけ上3つの制御点しか存在していな
い。
【0133】4.2 3次ベジェ曲線から5次ベジェ曲線
への次数変換(縮退がない場合) 次数変換処理23(図12;ステップ105 )において行われ
る3次ベジェ曲線の5次ベジェ曲線への変換処理につい
て以下に詳述する。次数変換処理23における処理は,そ
の一部または全部を専用の演算回路(ハードウェア)に
より実現することも可能である。
【0134】上述のように,簡易CADシステム10では
自由曲線が3次ベジェ曲線であり,設計支援用CADシ
ステム20では5次ベジェ曲線である。
【0135】簡易CADシステム10において作成された
製品のイラストと,設計支援用CADシステム20におけ
る次数変換処理23により得られたデータによって表わさ
れる製品の形状とは,同一の形状でなければならない。
【0136】この要請を満たすために,3次ベジェ曲線
から5次ベジェ曲線への次数変換は,3次ベジェ曲線の
始点および終点における接線ベクトルがそれぞれ5次ベ
ジェ曲線において保存され,かつ5次ベジェ曲線が3次
ベジェ曲線とほぼ同じ形状になるように行われる。すな
わち,3次ベジェ曲線を規定する4個の制御点Qi (i
=0〜3)に基づいて,3次ベジェ曲線の始点および終
点における接線ベクトルをそれぞれ5次ベジェ曲線にお
いて保存し,かつ5次ベジェ曲線が3次ベジェ曲線とほ
ぼ同じ形状になるように,5次ベジェ曲線を規定する6
個の制御点を求める。
【0137】5次ベジェ曲線を規定する6個の制御点
を,K0 ,K1 ,K2 ,K3 ,K4 およびK5 と置く。
以下,5次ベジェ曲線の制御点を,Ki (i=0,1,
…,5)で表す。ただし,Ki =(ai ,bi ,ci
である。5次ベジェ曲線の始点および終点はそれぞれ,
3次ベジェ曲線の始点および終点に一致する。
【0138】図16は3次ベジェ曲線から5次ベジェ曲線
への変換手順を示している。図17a〜図17cは3次ベジ
ェ曲線から5次ベジェ曲線への次数変換を説明する図で
ある。
【0139】4.2.1 パラメータの計算(図16;ステップ
121 ) 3次ベジェ曲線を規定する4個の制御点Qi (i=0〜
3)に基づいて,3次ベジェ曲線の始点および終点にお
ける接線ベクトルを5次ベジェ曲線においてそれぞれ保
存し,かつ5次ベジェ曲線が3次ベジェ曲線とほぼ同じ
形状になるように,5次ベジェ曲線を規定する6個の制
御点Ki (i=0〜5)を計算するために,3次ベジェ
曲線上に6個の点を特定することが必要となる。3次ベ
ジェ曲線上の6個の点を計算するためには,それらの点
を与える6個のパラメータが必要となる。
【0140】t=0(3次ベジェ曲線の始点)からt=
1(3次ベジェ曲線の終点)の間を5等分することによ
り,6個のパラメータt0 ,t1 ,t2 ,t3 ,t4
よびt5 を計算する。以下,3次ベジェ曲線上の点を与
える6個のパラメータを次式で表す。
【0141】 tj =j/5 (j=0,1,…,5) …(11)
【0142】算出された6個のパラメータtj =(j=
0〜5)は,次数変換処理23に付随するメモリに一時的
に記憶される。
【0143】4.2.2 3次ベジェ曲線上の点の計算(図1
6;ステップ122 ) 次に,算出された6個のパラメータtj (j=0〜5)
を用いて3次ベジェ曲線上の6個の点を計算する(図17
a参照)。
【0144】t=tj における3次ベジェ曲線上の点を
j (=(xj ,yj ,zj ))と置く。点Pj は式
(3) から次式で表される。
【0145】
【数7】
【0146】式(12)を用いて点Pj (j=0〜5)を計
算すると演算量が膨大になり演算時間が長くなるため,
前進差分法により点Pj (j=0〜5)を計算すること
にする。Bi,3 (tj )(i=0〜3,j=0〜5)は
定数であるから,これらをあらかじめ計算しておき,P
j (j=0〜5)を式(12)にしたがって計算してもよ
い。前進差分法に代えて後進差分法を用いてもよいし,
その他の方法を用いてもよい。
【0147】前進差分法において,初期値(t=t0
0)における第0階差分P0 ,第1階差分ΔP0 ,第2
階差分Δ2 0 および第3階差分Δ3 0 が計算され
る。これらはそれぞれ,3次ベジェ曲線を規定する4個
の制御点Qi (i=0〜3)を用いて次式で表される。
ただし,δは前進差分である。
【0148】 δ=1/5 …(13) P0 =P(0) =Q0 …(14) ΔP0 =ΔP(0) =P(δ)−P(0) =(−Q0 +3Q1 −3Q2 +Q3 )δ3 +3(Q0 −2Q1 +Q2 )δ2 +3(−Q0 +Q1 )δ …(15) Δ2 0 =Δ2 P(0) =ΔP(δ)−ΔP(0) =6(−Q0 +3Q1 −3Q2 +Q3 )δ3 +6(Q0 −2Q1 +Q2 )δ2 …(16) Δ3 0 =Δ3 P(0) =Δ2 P(δ)−Δ2 P(0) =6(−Q0 +3Q1 −3Q2 +Q3 )δ3 …(17)
【0149】t=tj (j=1〜5)における第0階差
分Pj ,第1階差分ΔPj ,第2階差分Δ2 j および
第3階差分Δ3 j は,t=tj-1 における第0階差分
j-1 ,第1階差分ΔPj-1 ,第2階差分Δ2 j-1
よび第3階差分Δ3 j-1 を用いて次式で表される。
【0150】 Δ3 j =Δ3 j-1 …(18) Δ2 j =Δ2 j-1 +Δ3 j …(19) ΔPj = ΔPj-1 +Δ2 j …(20) Pj = Pj-1 + ΔPj …(21)
【0151】ここで,点P5 は3次ベジェ曲線の終点で
あるので,式(7) からP5 =P(1)=Q3 である。した
がって,点P5 は,前進差分法に基づいて計算すること
なく,P5 =Q3 により計算することもできる。
【0152】図18は,前進差分法による3次ベジェ曲線
上の6個の点Pj (j=0〜5)の計算手順を示してい
る。
【0153】jが0に初期化され(ステップ131 ),t
=t0 における第0階差分P0 ,第1階差分ΔP0 ,第
2階差分Δ2 0 および第3階差分Δ3 0 がそれぞ
れ,式(13)〜(17)により計算される(ステップ132 )。
【0154】jがインクリメントされ(ステップ133
),t=tj における第0階差分Pj,第1階差分ΔP
j ,第2階差分Δ2 j および第3階差分Δ3 j がそ
れぞれ,式(18)〜(21)により計算される(ステップ134
)。
【0155】jが5になるまで,ステップ133 ,134 の
処理が繰返される(ステップ135 )。
【0156】このようにして,前進差分法により計算さ
れた第0階差分P0 ,P1 ,P2 ,P3 ,P4 およびP
5 の値が,3次ベジェ曲線上の6点をそれぞれ表わす値
となる。得られた点P0 ,…,P5 は次数変換処理23に
付随するメモリに一時的に記憶される。
【0157】4.2.3 始点,終点における単位接線ベクト
ルの計算(図16;ステップ123 )3次ベジェ曲線から5
次ベジェ曲線への次数変換において,3次ベジェ曲線の
始点および終点における接線ベクトルが保存されるとい
う条件を満たすために,,3次ベジェ曲線の始点におけ
る単位接線ベクトルEi および終点における単位接線ベ
クトルEf が計算される(図17b参照)。
【0158】3次ベジェ曲線の始点における接線ベクト
ルは式(9) により与えられるから,その単位接線ベクト
ルEi は制御点Q0 とQ1 の座標データを用いて次式に
より表される。
【0159】
【数8】
【0160】3次ベジェ曲線の終点における接線ベクト
ルは式(10)により与えられるから,その単位接線ベクト
ルEf は制御点Q2 とQ3 の座標データを用いて次式に
より表される。
【0161】
【数9】
【0162】以上のようにして,3次ベジェ曲線の始点
における単位接線ベクトルEi と,終点における単位接
線ベクトルEf とが算出される。算出された単位接線ベ
クトルEi およびEf は,次数変換処理23に付随するメ
モリに記憶される。
【0163】4.2.4 5次ベジェ曲線の制御点の算出(図
16;ステップ124 ) 3次ベジェ曲線上の点を与える6個のパラメータt
j (j=0〜5)と,3次ベジェ曲線上の6個の点Pj
(j=0〜5)と,2つの単位接線ベクトルEi および
f とに基づいて,3次ベジェ曲線の始点および終点に
おける接線ベクトルがそれぞれ保存され,かつ3次ベジ
ェ曲線とほぼ同じ形状にならなけらばならないという条
件にしたがって,5次ベジェ曲線を規定する6個の制御
点Ki (i =0〜5)を計算する(図17c参照)。
【0164】5次ベジェ曲線が3次ベジェ曲線とほぼ同
じ形状にならなけらばならないという条件を満たすため
に,5次ベジェ曲線が3次ベジェ曲線上の6個の点Pj
(j=0〜5)またはその近傍を通るように,5次ベジ
ェ曲線の6個の制御点Ki (i =0〜5)を決定する。
すなわち,t=tj における5次ベジェ曲線上の点(式
(1) においてn=5と置いたときのP(tj ))と,3
次ベジェ曲線上の点Pj との誤差(距離)が最小になる
ように,制御点Ki (i =0〜5)を計算する。
【0165】t=tj (j=0〜5)における5次ベジ
ェ曲線上の点P(tj )と,3次ベジェ曲線上の点Pj
との誤差rは次式で表される。
【0166】
【数10】
【0167】5次ベジェ曲線の始点および終点をそれぞ
れ,3次ベジェ曲線の始点P0 および終点P5 と一致さ
せるためには,次式が成立つように,5次ベジェ曲線の
6個の制御点Ki (i =0〜5)を決定する。
【0168】
【数11】
【数12】
【0169】式(25)および(26)を用いて式(24)を整理す
ると,次式が得られる。
【0170】
【数13】
【0171】5次ベジェ曲線の始点K0 における単位接
線ベクトルと,3次ベジェ曲線の始点P0 における単位
接線ベクトルEi とが同一になり,かつ5次ベジェ曲線
の終点K5 における単位接線ベクトルが3次ベジェ曲線
の終点P5 における単位接線ベクトルEf と同一となる
ようにするという条件を利用して,5次ベジェ曲線の制
御点K1 およびK4 を以下のように求める。
【0172】5次ベジェ曲線の始点における単位接線ベ
クトルが3次ベジェ曲線のそれと同一になるようにする
ためには,制御点K1 は制御点K0 を始点として単位接
線ベクトルEi を延長した延長線上にある必要がある。
制御点K0 とK1 との間の距離をdi と置くと,制御点
1 は制御点K0 ,単位接線ベクトルEi および距離d
i を用いて次式で表される。
【0173】 K1 =K0 +di i …(28)
【0174】制御点K4 についても同様に,制御点K5
とK4 との距離をdf と置くと,制御点K4 は制御点K
5 ,単位接線ベクトルEf および距離df を用いて次式
で表される。
【0175】 K4 =K5 +df f …(29)
【0176】また,3次ベジェ曲線の始点P0 および終
点P5 をそれぞれ5次ベジェ曲線の始点および終点と一
致させ,さらに5次ベジェ曲線の始点および終点をそれ
ぞれ制御点K0 およびK5 に一致させるという条件から
次式が成立する。
【0177】 K0 =P0 …(30) K5 =P5 …(31)
【0178】式(30)を式(28)に代入し,式(31)を式(29)
に代入すると,5次ベジェ曲線の制御点K1 およびK4
はそれぞれ次式により表される。
【0179】 K1 =P0 +di i …(32) K4 =P5 +df f …(33)
【0180】式(27)において,Σ内の各項のうちi =
0,1,4および5につ関する項をΣの外に出し,式(3
2)および(33)を代入すると,次式が得られる。
【0181】
【数14】
【0182】式(34)に,Pj =(xj ,yj ,zj ),
i =(ai ,bi ,ci ),Ei=(Ei,x
i,y ,Ei,z )およびEf =(Ef,x ,Ef,y ,E
f,z )を代入すると次式が得られる。
【0183】
【数15】
【0184】式(35)において,未知数は,di ,df
2 ,a3 ,b2 ,b3 ,c2 およびc3 である。
【0185】誤差rが最小になる条件は誤差rを各未知
数により偏微分して得られる偏微分値をそれぞれ0と置
くことによって表わされる。
【0186】
【数16】
【数17】
【数18】
【数19】
【数20】
【数21】
【数22】
【数23】
【0187】式(35)により表される誤差rを未知数di
により偏微分すると次式が得られる。
【0188】
【数24】
【0189】式(44)を整理すると,次式が得られる。
【0190】
【数25】
【0191】式(35)により表される誤差rを未知数df
により偏微分すると次式が得られる。
【0192】
【数26】
【0193】式(46)を整理すると,次式が得られる。
【0194】
【数27】
【0195】ここで,単位接線ベクトルEi およびEf
は単位ベクトルであるから,次式が成立する。
【0196】 |Ei |=(Ei,x 2 +Ei,y 2 +Ei,z 2 1/2 =1 …(48) |Ef |=(Ef,x 2 +Ef,y 2 +Ef,z 2 1/2 =1 …(49)
【0197】また,図17bに示すように,単位接線ベク
トルEi を延長した直線とEf を逆方向に延長した直線
との交点における角をθと置くと次式が成立つ。
【0198】 Ei ・Ef =Ei,x f,x +Ei,y f,y +Ei,z f,z =|Ei ||Ef | cosθ = cosθ ∴ cosθ=Ei,x f,x +Ei,y f,y +Ei,z f,z …(50)
【0199】式(48),(49)および(50)を用いて式(42)お
よび(43)を整理するとそれぞれ次のようになる。
【0200】
【数28】
【数29】
【0201】式(35)により表される誤差rを未知数
2 ,a3 ,b2 ,b3 ,c2 およびc3 により偏微分
するとそれぞれ次式が得られる。
【0202】
【数30】
【数31】
【数32】
【数33】
【数34】
【数35】
【0203】ここで,式(51)〜(58)における定数項を式
(59)〜式(61)のように置き,式(36)〜(43)を用いて整理
すると,式(62)〜式(69)に示す方程式が得られる。
【0204】
【数36】
【数37】
【数38】
【数39】
【数40】
【数41】
【数42】
【数43】
【数44】
【数45】
【数46】
【0205】ここで,未知数di ,df ,a2 ,a3
2 ,b3 ,c2 およびc3 を,次のように,ベクトル
により表現する。
【0206】
【数47】
【0207】また,式(62)〜(69)をまとめてベクトル方
程式により表現すると,AおよびBを定数行列として,
次式により表現できる。
【0208】 AX=B …(71)
【0209】定数行列Aは,次のように表現される。
【0210】
【数48】
【数49】
【数50】
【0211】A(i,k) は行列Aのi 行k列の要素を表
し,A0 (i,k) は行列A0 のi 行k列の要素を表す。C
j (i) は行列Cj のi 列の要素を表し,Cj (k) は行列
j のk列の要素を表す。
【0212】また定数行列Bは次のように表現される。
【0213】
【数51】
【数52】
【0214】定数行列AおよびBは既知であるから,式
(71)〜(76)により表される方程式にガウスの消去法を適
用することにより未知ベクトルXが計算される。すなわ
ち,制御点K0 とK1 との距離di ,制御点K5 とK4
との距離df ,ならびに制御点K2 =(a2 ,b2 ,c
2 )およびK3 =(a3 ,b3 ,c3 )が計算されるこ
とになる。
【0215】ガウスの消去法をコンピュータ(ディジタ
ル計算機)上で実行する具体的な方法(ソフトウェア)
については一般に知られており,たとえば,「サイエン
ス社UNIXワークステーションによる科学技術計算ハ
ンドブック[基礎篇C言語版] pp 148〜 151」に記載
されている。
【0216】制御点K1 およびK4 はそれぞれ,算出さ
れた距離di およびdf を用いて式(32)および(33)によ
り計算される。
【0217】図19は5次ベジェ曲線を規定する制御点の
計算手順を示している。
【0218】以下,この計算手順を,5次ベジェ曲線の
制御点データの計算をコンピュータにより実行する処理
として説明する。この計算処理は,その一部または全部
を専用の演算回路(ハードウェア)により実現すること
もできる。
【0219】始点P0 および終点P5 の座標データがメ
モリから読出され,制御点K0 およびK5 が式(30)およ
び(31)により計算される(ステップ151 )。
【0220】パラメータtj (j=0〜5),点P
j (j=0〜5),ならびに単位接線ベクトルEi およ
びEf がメモリから読出され,式(72)〜(74)により定数
行列Aが計算され,式(75)および(76)にしたがって定数
行列Bが計算される(ステップ152 )。
【0221】算出された定数行列AおよびBを用いてガ
ウスの消去法を実行することにより未知ベクトルX(距
離di およびdf と制御点K2 およびK3 )が計算され
る(ステップ153 )。
【0222】算出された距離di およびdf に基づい
て,式(32)および(33)を用いて,制御点K1 およびK4
がそれぞれ計算される(ステップ154 )。
【0223】以上のようにして,5次ベジェ曲線を規定
する6個の制御点Ki (i =0〜5)が算出される。
【0224】たとえば,図13に示すCADデータ・ファ
イルにおいて,要素C1について次数変換を行うと,図
20に示す制御点の座標データが得られる。この要素C1
について次数変換により得られる制御点K0 〜K5 は図
21に示すようになる。
【0225】4.3 3次ベジェ曲線から5次ベジェ曲線
への次数変換 (縮退がある場合;その1) 4.3.1 始点,終点における単位接線ベクトルの近似計算 3次ベジェ曲線の始点において制御点が縮退していると
きは,Q1 =Q0 であるから式(9) においてP(0)/
dt=0となり,始点おける単位接線ベクトルEi が計
算できない。同様に,3次ベジェ曲線の終点において制
御点が縮退しているときは,Q2 =Q3 であるから式(1
0)においてP(1)/dt=0となり,終点における単
位接線ベクトルEf が計算できない。
【0226】このように,縮退しているときには始点お
よび終点における単位接線ベクトルEi およびEf が得
られないため,上述した「4.2.4 5次ベジェ曲線の制御
点の計算」の方法によると,5次ベジェ曲線の制御点を
算出することができない,すなわち,3次ベジェ曲線を
5次ベジェ曲線に次数変換できない。
【0227】3次ベジェ曲線の始点または終点において
制御点が縮退しているとき,単位接線ベクトルを次のよ
うにして近似計算する。
【0228】3次ベジェ曲線の始点P0 において制御点
が縮退しているときは,Q1 =Q0であるから,式(8)
においてQ1 =Q0 と置くと次式が得られる。
【0229】
【数53】
【0230】式(8) において,t→0とするとき,第1
項(t2 の項)は第2項(tの項)に比して無視できる
から,第2項の係数6(−Q0 +Q2 )は接線ベクトル
を表わすと考えることができる。したがって,始点にお
ける単位接線ベクトルEi は,制御点Q0 とQ2 の座標
データを用いて次式により近似計算できる。
【0231】
【数54】
【0232】3次ベジェ曲線の終点において制御点が縮
退しているときにも,始点の場合と同様にして,終点に
おける単位接線ベクトルEf が,制御点Q1 およびQ3
の座標データを用いて次式により近似計算される。
【0233】
【数55】
【0234】このようにして,3次ベジェ曲線の始点に
おける単位接線ベクトルEi と,終点における単位接線
ベクトルEf が近似計算される。
【0235】図22は,制御点が縮退しているとき,3次
ベジェ曲線から5次ベジェ曲線への次数変換の処理手順
を示している。この図22において,図16に示す処理と同
一処理には同一符号を付して重複説明を避ける。3次ベ
ジェ曲線の始点と終点における単位接線ベクトルを近似
計算するステップ123Aにおける処理のみが図16に示すも
のと異なる。
【0236】図23はステップ123Aにおける単位接線ベク
トルの計算処理手順を示している。
【0237】制御点Q0 とQ1 と一致しているかどう
か,すなわち,始点において制御点が縮退しているかど
うかが判断される(ステップ161 )。
【0238】Q0 ≠Q1 のときには(ステップ161 でN
O),始点が縮退していないので制御点Q0 とQ1 の座
標データを用いて式(22)にしたがって単位接線ベクトル
i が計算される(ステップ162 )。
【0239】Q0 =Q1 のときには(ステップ161 でYE
S ),始点が縮退しているので制御点Q0 とQ2 の座標
データを用いて,式(78)にしたがって単位接線ベクトル
iが近似計算される(ステップ163 )。
【0240】制御点Q2 とQ3 とが一致しているかどう
か,すなわち,終点において制御点が縮退しているかど
うかが判断される(ステップ164 )。
【0241】Q2 ≠Q3 のときには(ステップ164 でN
O),終点が縮退していないので制御点Q2 とQ3 の座
標データを用いて,式(23)にしたがって単位接線ベクト
ルEfが計算される(ステップ165 )。
【0242】Q2 =Q3 のときには(ステップ164 でYE
S ),終点が縮退しているので制御点Q1 とQ3 の座標
データを用いて,式(79)にしたがって終点における単位
接線ベクトルEf が近似計算される(ステップ166 )。
【0243】以上のようにして,3次ベジェ曲線の始点
における単位接線ベクトルEi と,終点における単位接
線ベクトルEf が算出される。
【0244】このようにして算出された単位接線ベクト
ルEi およびEf を用いて,制御点が縮退していても3
次ベジェ曲線を5次ベジェ曲線に次数変換できることに
なる。
【0245】たとえば,図20に示すCADデータ・ファ
イルにおいて,始点が縮退している要素C22について次
数変換を行うと,図24に示す座標データが得られる。こ
の要素C22について次数変換して得られる制御点K0
5 は図25に示すようになる。図25および図24から分か
るように,要素C22の5次ベジェ曲線において,次数変
換する前の3次ベジェ曲線と同じように始点K0 ,K1
が縮退したままになっている。
【0246】4.4 3次ベジェ曲線から5次ベジェ曲線
への次数変換 (縮退がある場合;その2) 3次ベジェ曲線の始点または終点で制御点が縮退してい
る場合は,上述の「4.3 3次ベジェ曲線から5次ベジェ
曲線への次数変換(縮退がある場合;その1)」におい
て説明したように,縮退している点における単位接線ベ
クトルを近似計算することにより,3次ベジェ曲線を5
次ベジェ曲線に次数変換することができる。
【0247】しかし,3次ベジェ曲線の始点において制
御点が縮退しているときには(Q0=Q1 ),得られた
5次ベジェ曲線の制御点Ki (i =0〜5)のうち,制
御点K1 とK0 とは同じ値またはほぼ同じ値になり,変
換後も縮退はとれないままである。3次ベジェ曲線の終
点において制御点が縮退しているとき(Q2 =Q3 )に
も同様である。
【0248】図26は,制御点の縮退を無くすることので
きる次数変換の処理手順を示している。この図26におい
て,図22に示す処理と同一処理には同一符号を付し詳細
な説明を省略する。図26では,ステップ124Aにおける処
理が加わっている。この処理では,ステップ121 におい
てパラメータtの軸上で等間隔に設定したパラメータt
j (j=0〜5)を,制御点の縮退を無くするために,
再計算するものである。
【0249】4.4.1 パラメータの再計算 パラメータtj は,3次ベジェ曲線の始点P0 から曲線
上の点Pj までの長さを,始点P0 から終点P5 までの
全長を用いて正規化することにより再計算される。
【0250】パラメータtj を再計算することによっ
て,5次ベジェ曲線の始点と終点の間で制御点Kj (j
=0〜5)をほぼ均等に分散させることができる。これ
により次数変換後の制御点Kj の縮退を無くすることが
できる。
【0251】図27を参照して,3次ベジェ曲線を,3点
j ,Pj+1 およびPj+2 (j=0〜3)を通る円とし
て近似する。
【0252】直線分Pj j+1 ,直線分Pj+1 j+2
よび直線分Pj j+2 のそれぞれを表すベクトルを,
u,vおよびwと置くと,これらのベクトルは次式で表
される。
【0253】 u=(xj+1 −xj ,yj+1 −yj ,zj+1 −zj ) …(80) v=(xj+2 −xj ,yj+2 −yj ,zj+2 −zj ) …(81) w=(xj+2 −xj+1 ,yj+2 −yj+1 ,zj+2 −zj+1 ) …(82)
【0254】3点Pj ,Pj+1 およびPj+2 を通る円の
半径Rは,ベクトルu,vおよびwを用いて次式で表さ
れる。
【0255】
【数56】
【0256】弧Pj j+1 の弧長L2j+1および弧Pj+1
j+2 の弧長L2j+2は,次式で与えられる。
【0257】 L2j+1=2R・arcsin(|u|/2R) …(84) L2j+2=2R・arcsin(|w|/2R) …(85)
【0258】jを0から3まで1ずつインクリメントし
ながら,弧長L1 〜L8 を計算する。
【0259】3次ベジェ曲線を円に近似したときの点P
0 から点Pj (j=1〜5)までの長さMj (j=1〜
5)は,次式によって算出される。
【0260】 M1 =L1 …(86) M2 =L1 +(L2 +L3 )/2 =M1 +(L2 +L3 )/2 …(87) M3 =L1 +(L2 +L3 )/2+(L4 +L5 )/2 =M2 +(L4 +L5 )/2 …(88) M4 =L1 +(L2 +L3 )/2+(L4 +L5 )/2 +(L6 +L7 )/2 =M3 +(L6 +L7 )/2 …(89) M5 =L1 +(L2 +L3 )/2+(L4 +L5 )/2 +(L6 +L7 )/2+L8 =M4 +L8 …(90)
【0261】上記の式(86)〜(90)において,(L2 +L
3 )/2は3次ベジェ曲線上の点P1 から点P2 までの
曲線の長さを表わし,j=0とおいたときの弧P1 2
の弧長L2 と,j=1とおいたときの弧P1 2 の弧長
3 との平均値である。同様に,(L4 +L5 )/2は
3次ベジェ曲線上の点P2 から点P3 までの曲線の長さ
を表わし,j=1とおいたときの弧P2 3 の弧長L4
と,j=2とおいたときの弧P2 3 の弧長L5 との平
均値であり,(L6 +L7 )/2は3次ベジェ曲線上の
点P3 から点P4 までの曲線の長さを表わし,j=2と
おいたときの弧P3 4 の弧長L6 と,j=3とおいた
ときの弧P3 4 の弧長L7 との平均値である。
【0262】パラメータtj の再計算は,点P0 からP
j (j=0〜5)までの3次ベジェ曲線の長さMj (j
=1〜5)を,その全長M5 によって正規化することで
あるから,その計算は次式により表される。
【0263】 t0 =0 …(91) t1 =M1 /M5 …(92) t2 =M2 /M5 …(93) t3 =M3 /M5 …(94) t4 =M4 /M5 …(95) t5 =1 …(96)
【0264】このようにして,新たなパラメータt
j (j=0〜5)が得られる。
【0265】図28は,ステップ124Aにおけるパラメータ
の再計算処理の手順を示している。
【0266】jが0に初期化され(ステップ171 ),3
点Pj ,Pj+1 およびPj+2 が選択される(ステップ17
2 )。選択された3点の座標データを用いて式(80),(8
1)および(82)により,ベクトルu,vおよびwが計算さ
れる(ステップ173 )。
【0267】計算されたベクトルu,vおよびwを用い
て式(83)により,3点Pj ,Pj+1およびPj+2 を通る
円の半径Rが計算される(ステップ174 )。計算された
半径R,ならびにベクトルuおよびwを用いて式(84)お
よび(85)により,弧Pj j+1 の弧長L2j+1および弧P
j+1 j+2 の弧長L2j+2が計算される(ステップ17
5)。
【0268】jをインクリメントしながら(ステップ17
7 ),jが3を超えるまでステップ172 〜175 の処理が
繰り返し行われる。j=3となれば,点P0 から点Pj
(j=1〜5)までの長さMj を算出するのに必要な弧
長L2j+1,L2j+2の計算が終了したことになる。
【0269】jが4になると(ステップ176 でNO),点
0 から点Pj までの長さMj (j=1〜5)が式(86)
〜(90)により計算される(ステップ178 )。算出された
各点Pj までの長さMj を,点P0 から点P5 までの3
次ベジェ曲線の全長(長さM5 )により正規化すること
によって(式(91)〜(96)),新たなパラメータtj (j
=0〜5)が得られる(ステップ179 )。
【0270】以上のようにして,パラメータtj (j=
0〜5)が再計算される。
【0271】図26,ステップ124 の処理においては,ス
テップ124Aにおいて再計算されたパラメータをtj 用い
て5次ベジェ曲線の制御点Ki (i =0〜5)が計算さ
れる。
【0272】たとえば,図13に示すCADデータ・ファ
イルにおいて,始点が縮退している要素C22について次
数変換を行うと,図29に示す座標データが得られる。こ
の要素C22についての次数変換後の制御点は,図30に示
すようになる。図25と図30を比較すると分かるように,
要素C22の5次ベジェ曲線の制御点は,パラメータtj
を再計算する前は,図25のように,始点が縮退したまま
になっているが,再計算した後は,図30に示すように,
縮退がなくなり,6個の制御点K0 〜K5 が別個の位置
に現われている。
【0273】4.5 n次ベジェ曲線からm次ベジェ曲線
への次数変換 上述した3次ベジェ曲線から5次ベジェ曲線への変換を
一般的に,n次ベジェ曲線からm次ベジェ曲線へ次数変
換に応用することができる。ここで,nおよびmは3以
上の整数である。
【0274】次数変換には,低次から高次への変換(n
<m)もしくは高次から低次への変換(n>m),また
は同次の変換(n=m)がある。
【0275】低次から高次への変換は,たとえば上述の
簡易CADシステムから設計支援用CADシステムへデ
ータ・ファイルを伝達する場合である。高次から低次へ
の変換は,たとえば設計支援用CADシステムから簡易
CADシステムへのデータ・ファイルを伝達する場合で
ある。同次の変換は,制御点の縮退を無くする場合に行
われる。
【0276】n次ベジェ曲線からm次ベジェ曲線への変
換について説明する。
【0277】n次ベジェ曲線からm次ベジェ曲線へ次数
変換するとき,(n+1)個の制御点Qi (i =0,
1,…,n)を用いて,(m+1)個の制御点Ki (i
=0,1,…,n,…,m)を計算することになる。
【0278】n次ベジェ曲線がm次ベジェ曲線に変換さ
れるから,(m+1)個のn次ベジェ曲線上の点が必要
となる。(m+1)個のパラメータtj (j=0〜m)
が0〜1の間で1/mに等間隔に次式により計算され
る。
【0279】 tj =j/m …(97)
【0280】t=tj におけるn次ベジェ曲線上の点を
j と置くと,点Pj は式(1) から次式で表される。
【0281】
【数57】
【0282】式(98)を用いて(m+1)個の点Pj (j
=0〜m)の座標を計算すると演算量が多大になり時間
を要するので,点Pj の座標は点P0 から順に前進差分
法により計算するとよい。この前進差分法は3次ベジェ
曲線から5次ベジェ曲線への次数変換の場合と同様であ
る。
【0283】n次ベジェ曲線上の(m+1)個の点Pj
(j=0〜m)の座標を計算し,n次ベジェ曲線の始点
0 から各点Pj までの長さMj (j=1〜m)を近似
計算する。近似計算した各点Pj (j=1〜m−1)ま
での長さMj (j=1〜m−1)をn次ベジェ曲線の全
長Mm を用いて正規化することによりパラメータt
j(j=0〜m)を再計算する。このパラメータの再計
算は,3次ベジェ曲線から5次ベジェ曲線への次数変換
の場合と同様である。
【0284】n次ベジェ曲線の始点または終点おいて制
御点が縮退していないとき,始点および終点における単
位接線ベクトルEi およびEf はそれぞれ,制御点Q0
とQ1 およびQn-1 とQn の座標データを用いて次式で
算出される。
【0285】
【数58】
【数59】
【0286】n次ベジェ曲線の始点において制御点が縮
退しているときはQ0 =Q1 であるから,n次ベジェ曲
線の始点おける単位接線ベクトルEi は,制御点Q0
よびQ2 を用いて次式で与えられる。
【0287】
【数60】
【0288】n次ベジェ曲線の終点において制御点が縮
退しているときはQn =Qn-1 であるから,n次ベジェ
曲線の終点おける単位接線ベクトルEf は制御点Qn
よびQn-2 を用いて次式で与えられる。
【0289】
【数61】
【0290】m次ベジェ曲線がn次ベジェ曲線上の点P
j (j=0〜m)またはその点の近傍を通るという条件
から,m次ベジェ曲線上の点とn次ベジェ曲線上の点P
j との誤差rは,次式で表される。
【0291】
【数62】
【0292】ここで,m次ベジェ曲線の始点および終点
は,n次ベジェ曲線の始点P0 および終点Pm と一致す
るから,次式が得られる。
【0293】
【数63】
【数64】
【0294】式(104) ,(105) を式(103) に代入する
と,次式が得られる。
【0295】
【数65】
【0296】m次ベジェ曲線の始点P0 および終点Pm
はそれぞれ,制御点K0 およびKmに一致するから,次
式が成立つ。
【0297】 K0 =P0 …(107) Km =Pm …(108)
【0298】制御点K0 とK1 との距離をdi と置き,
制御点Km とKm-1 との距離をdfと置く。始点におけ
る単位接線ベクトルEi および終点における単位接線ベ
クトルEf がそれぞれ保存されるという条件から,m次
ベジェ曲線の制御点K1 ,Km-1 はそれぞれ,次式で表
される。
【0299】 K1 =K0 +di i …(109) Km-1 =Km +df f …(110)
【0300】式(107) および(108) をそれぞれ,式(10
9) および(110) に代入すると,次式が得られる。
【0301】 K1 =P0 +di i …(111) Km-1 =Pm +df f …(112)
【0302】式(111) および(112) を式(106) に代入す
ると次式が得られる。
【0303】
【数66】
【0304】さらに,Pj =(xj ,yj ,zj ),K
i =(ai ,bi ,ci ),Ei =(Ei,x ,Ei,y
i,z )およびEf =(Ef,x ,Ef,y ,Ef,z )を式
(113) にすることにより,次式が得られる。
【0305】
【数67】
【0306】式(114) において,未知数はdi ,df
2 ,a3 ,…,am-2 ,b2 ,b3 ,…,bm-2 ,c
2 ,c3 ,…,cm-2 である。3次ベジェ曲線から5次
ベジェ曲線への変換と同様にして,式(112) の誤差rを
各未知数で偏微分して0と置き,それらによって得られ
るベクトル方程式をガウスの消去法を実行することによ
り解き未知数を得る。
【0307】このようにして,距離di およびdf と,
制御点K2 〜Km-2 とが得られる。得られた距離di
よびdf を用いて,式(109) および(110) から,制御点
1およびKm-1 が得られる。制御点K0 およびK
m は,式(107) および(108) から得られる。
【0308】上記の説明では,単位接線ベクトルの近似
計算と,パラメータの再計算を含めて説明しているが,
制御点が縮退していなければそれらの処理を省くとこと
ができる。
【0309】以上のようにして,n次ベジェ曲線の(n
+1)個の制御点Q0 〜Qn から,m次ベジェ曲線の
(m+1)個の制御点K0 〜Km を算出することによ
り,n次ベジェ曲線からm次ベジェ曲線への次数変換が
行われる。
【0310】5.ベジェ曲線の描画 上述のようにして5次ベジェ曲線を表わすデータが設計
支援用CADシステム20において得られた。このデータ
を用いてベジェ曲線をCRT表示画面上に描画する処理
について説明する。
【0311】5.1 ハードウエア構成 図31は設計支援用CADシステム20のハードウエア構成
の概要を示している。
【0312】設計支援用CADシステム20は上述したよ
うにコンピュータ・システムによって構成され,CPU
30を備えている。このCPU30には,ハードディスク・
ドライバ31,FD(フロッピーディスク)ドライバ32,
RAM33,入力装置34,VRAM35,表示制御回路36等
が必要なインターフェイス(図示略)を介して接続され
ている。
【0313】ハードディスク・ドライバ31はハードディ
スク31A にデータ(プログラムを含む)書込む,または
ハードディスク31A からデータを読出すものである。ハ
ードディスク31A は上述したCADデータ・ベース22
(図1参照)として用いられる。また,CADデータ変
換処理21,次数変換処理23,後述する表示処理等をCP
U30に実行させるために,CPU30を制御するプログラ
ムがハード・ディスク31A に格納されている。
【0314】FDドライバ32はFD32A にデータを書込
む,またはFD32A からデータを読出すものである。C
ADデータ・ベース22をFD32A によって実現してもよ
い。CADデータ変換処理21,次数変換処理23,表示処
理等のコンピュータ・プログラムをFD32A に格納して
もよい。
【0315】RAM33はCADデータ変換処理21および
次数変換処理23において生成されるデータの一時記憶,
その他の目的のためのワーク・メモリとして用いられ
る。
【0316】入力装置34はキーボード,マウス等を含
み,設計支援用CADシステム20における一連の動作の
ための指令およびデータを入力するために用いられる。
【0317】VRAM35はビット・マップ・メモリとし
て用いられるもので,CRT表示装置37に表示する画像
(図30に示されるような製品の設計図)を表わすデータ
を,CRT表示装置37の表示面の画素ごとに記憶する。
【0318】表示制御回路36は,CPU30の制御の下
に,VRAM35に記憶された画像データに基づいて製品
を表わす図形をCRT表示装置37に表示するための映像
信号を生成して出力する。
【0319】5.2 ベジェ曲線の表示のための処理 ベジェ曲線P(t) は式(1) および式(2) においてn=5
と置き,整理すると次式で表わされる(制御点の記号Q
i をKi で置きかえる)。
【0320】 P(t) =(1−5t+10t2 −10t3 +5t4 +t5 )K0 +5(t−4t2 +6t3 −4t4 +t5 )K1 +10(t2 −3t3 +3t4 +t5 )K2 +10(t3 −2t4 +t5 )K3 +5(t4 −t5 )K4 +t5 5 (0≦t≦1) …(115)
【0321】変換後の5次ベジェ曲線の一例として,図
30に示される曲線C1を考えると,その制御点Ki (i
=0〜5)を表わす座標データは図29に示されており
(CRVE1のデータ),次の通りである。
【0322】 K0 =(K0,x ,K0,y ,K0,z ) =(136.1315,248.0133,0.0 ) K1 =(136.1315,248.3959,0.0 ) K2 =(129.0745,266.662 ,0.0 ) K3 =(117.4764,268.6526,0.0 ) K4 =(109.691 ,269.6551,0.0 ) K5 =( 99.8779,269.6551,0.0 )
【0323】式(115) で表わされる5次ベジェ曲線をC
RT表示装置37に表示するためのCPU30による表示処
理手順が図32に示されている。説明を簡単にするため
に,5次ベジェ曲線を表わすデータに,拡大,縮小また
は平行移動処理を施すことなく,このデータによって表
わされる5次ベジェ曲線をそのまま表示する処理につい
て説明する。また,図29に示す座標データではΖ座標は
すべて0.0 であるから,二次元平面上における表示とす
る。
【0324】ベジェ曲線の表示処理はパラメータtを小
刻みに変化させながらベジェ曲線の座標を式(115) にし
たがって計算し,隣接する2つの座標の間に直線を引く
ものである。したがって,パラメータtの変化分が小さ
ければ小さいほど,より多くの直線分によって曲線が表
わされるので,より滑らかな曲線表示が可能となる。
【0325】まず,t=0と置いて式(115) を計算し,
始点P(0) の座標を求める。この点P(0) のx,y,座
標をPx ,Py とする(ステップ181 )。
【0326】次に,t+Δt(=t)と置いて式(115)
を計算し,t+Δtによって規定されるベジェ曲線上の
点P(t+Δt)の座標を求める。この点P(t+Δ
t)のx,y座標をPx+Δ,Py+Δとする(ステップ18
2 )。Δtは画像の解像度(または拡大率)に応じて適
切に定めればよい。たとえばΔt=0.02。
【0327】このようにして求めた2つの点(Px ,P
y )から点(Px+Δ,Py+Δ)まで直線を引く(CRT
表示装置37の表示画面上で直線を表示する)(ステップ
183)。
【0328】2つの点の座標を表わすデータが与えられ
たときに,それらの間に直線を描画するハードウエアは
知られている。表示制御回路36がこのハードウエアを含
んでいれば,このハードウエアに算出した2つの座標デ
ータを与えることにより直線描画を達成できる。ステッ
プ183 の処理をソフトウエアで実現する例については後
述する。
【0329】Px+ΔをPx と置き,Py+ΔをPy と置く
(ステップ184 )。
【0330】この後,ステップ182 に戻り,先のt+Δ
tを新たなtと置いて,この新たなtにΔtを加算して
得られる新たなパラメータ(t+Δt)を用いて再びP
x+Δ,Py+Δを算出する。
【0331】ステップ182 〜184 の処理はt=1.0 とな
るまで繰返される。
【0332】3次元ベジェ曲線の場合にも同じようにし
てその表示を行うことができる。この場合にはΖ座標に
ついても式(115) にしたがう計算が行なわれる。3次元
空間における座標点を2次元平面に撮影すれば,表示の
ためのデータが得られる。
【0333】ベジェ曲線を拡大,縮小または平行移動し
て表示する場合には,CADデータ・ファイル内の座標
データ(図29に示すデータ)に拡大,縮小または平行移
動のための演算を施したのちに,図32に示す表示処理を
行えばよい。とくに,拡大,縮小の場合にはパラメータ
tの変化分Δtを適切になるように変更する。たとえ
ば,拡大倍率を大きくしたときには変化分Δtを小さく
することが好ましい。
【0334】CRT表示装置37の画面上への表示のみな
らず,他の出力装置(たとえばプリンタ)を用いたベジ
ェ曲線の描画も同様に可能である。
【0335】ソフトウエアによる直線の表示処理(ステ
ップ183)について説明する。
【0336】CRT表示装置37の表示画面の分解能また
は解像度(画素数)は装置に応じて定まっている。図33
はCRT表示画面の構造を模式的に示すものであり,格
子点が画素の中心である。一画素ピッチ以上離れた2つ
の点(Px ,Py )と(Px+Δ,Py+Δ)とを結ぶ直線
を表示する場合には,これらの2点を結ぶ直線(鎖線で
示す)が通る画素(ハッチングで示す)を光らせる。
【0337】図34は直線表示処理ルーチンを示すもので
ある。このルーチンは既に知られているものであるから
簡単に説明する。2つの点(Px ,Py ),(Px+Δ
y+Δ)が与えられているものとする。これらの2つの
点を結ぶ直線を表わす方程式が作成される。
【0338】パラメータIは表示すべき画素を求める計
算の基礎となるX軸上の位置を定めるものである。(表
示画面の座標のスケールとデータの座標のスケールとが
一致している場合には,Iによって表示画面上の画素が
X軸方向に1つずつ歩進される)。このパラメータIが
1に設定される(ステップ191 )。
【0339】上記の直線の方程式に基づいて,設定され
たパラメータIにおいて,表示すべき(光らせるべき)
画面上の画素の座標(x,y)を求める(ステップ193
)。表示すべき画素は1個の場合と2個の場合とがあ
る。
【0340】このようにして求められた画素が表示画面
内にあれば(ステップ194 でYES),その画素を光ら
せる(ステップ195 )。求められた画素が表示画面内に
ない場合にはその画素の表示は行なわれない。
【0341】この後,パラメータIがインクレメントさ
れ(Px+Δ>Px の場合),またはデクレメント(Px
>Px+Δの場合)され(ステップ196 ),ステップ192
に戻る。
【0342】パラメータIが(Px+Δ−Px )よりも大
きくなるまで,ステップ193 〜196の処理が繰返される
(ステップ192 )。
【0343】表示画面上の画素を光らせる処理(ステッ
プ195 )は,VRAM35上で,その画素に対応する記憶
場所のビットを1にする(白黒表示の場合)ことにより
達成される。表示制御回路36の制御の下にVRAM35内
のビット・マップ画像データがCRT表示装置37の表示
画面に反映される。
【0344】一般にビット・マップ・メモリは表示装置
37の各画素に対応する記憶場所を持っている。CPU30
は,表示すべき画像データを,表示画面上の画素に対応
する記憶場所に書込む。カラー表示の場合には,一画素
の画像データは一般に複数ビットの三原色R.G.Bデ
ータから構成される。グレイ表示の場合には一画素の画
像データは複数ビットの画像データから構成され,白黒
表示の場合には画像データは一画素当り1ビットで表現
される。
【0345】白黒のビット・マップ・ディスプレイにつ
いて図35を参照して簡単に説明しておく。
【0346】表示画面のサイズを640 ×480 画素とす
る。画面の左上を原点としてXY座標が設定される(x
=0〜639 ,y=479 )。
【0347】VRAM35(ビット・マップ・メモリ)の
先頭アドレスをA0000番地とする。1つのアドレスによ
って指定される記憶場所には8ビットのデータ(すなわ
ち8画素分の表示データ)が格納できる。VRAM35の
アドレスは画面の水平,垂直走査の順に多くなるように
設定されている。
【0348】表示画面上の各画素の位置は,VRAM35
のアドレスによって指定される記憶場所内のビット位置
と対応している。たとえば,表示画面上の(x,y)=
(0,12)の点Pは,VRAM35ではアドレスA0001番
地内の第5ビット目に対応する。
【0349】CPU30は,表示すべき表示画面上の画素
のデータが求まると,その画素に対応するVRAM35の
アドレスと,そのアドレス内のビット位置とを算出し,
そのビット位置に1ビット・データ「1」を書込む。こ
れが図34,ステップ195 における処理である。
【図面の簡単な説明】
【図1】簡易CADシステムおよび設計支援用CADシ
ステムのソフトウエア上の構成を示す機能ブロック図で
ある。
【図2】簡易CADシステム上において,制御点が縮退
していない3次ベジェ曲線の描き方を説明する図であ
り,(A) は始点が指定された様子を示し,(B) は始点に
おける接線が指定された様子を示し,(C) は終点が指定
された様子を示し,(D) は終点における接線が指定され
た様子を示す。
【図3】簡易CADシステム上において,制御点が縮退
した3次ベジェ曲線の描き方を説明する図であり,(A)
は始点が指定された様子を示し,(B) は終点が指定され
た様子を示し,(C) は終点における接線が指定された様
子を示す。
【図4】簡易CADシステムによって描かれた製品のイ
ラストの一例を示す。
【図5】EPSFデータ・ファイルの一例を示す。
【図6】EPSFデータ・ファイルの一例を示す。
【図7】EPSFデータ・ファイルの一例を示す。
【図8】図4に示すイラストにおいて,その一部の図形
要素を強調して示すものである。
【図9】IGESデータ・ファイルの一例を示す。
【図10】IGESデータ・ファイルの一例を示す。
【図11】IGESデータ・ファイルの一例を示す。
【図12】設計支援用CADシステムにおける次数変換
処理の全体的な手順を示すフロー・チャートである。
【図13】CADデータ・ファイルの一例を示す。
【図14】設計支援用CADシステム上で表示される,
CADデータ・ファイルによって表される製品を示す。
【図15】図14の製品を表す図において,一部の図形要
素について制御点を示すものである。
【図16】3次ベジェ曲線から5次ベジェ曲線への次数
変換処理の手順を示すフロー・チャートである。
【図17】3次ベジェ曲線から5次ベジェ曲線への次数
変換を説明するものであり,(A)は3次ベジェ曲線を規
定する4個の制御点と3次ベジェ曲線上の6個の点とを
示し,(B) は始点および終点における2つの単位接線ベ
クトルを示し,(C) は次数変換された5次ベジェ曲線を
規定する6個の制御点を示す。
【図18】3次ベジェ曲線上の点を計算する処理手順を
示すフロー・チャートである。
【図19】5次ベジェ曲線を規定する6個の制御点を計
算する処理手順を示すフロー・チャートである。
【図20】縮退がない3次ベジェ曲線を次数変換して得
られるCADデータ・ファイルの一例を示す。
【図21】縮退がない3次ベジェ曲線を次数変換して得
られるベジェ曲線の制御点を示す。
【図22】3次ベジェ曲線の始点または終点において制
御点が縮退している場合の3次ベジェ曲線から5次ベジ
ェ曲線への次数変換の処理手順を示すフロー・チャート
である。
【図23】3次ベジェ曲線の始点または終点において制
御点が縮退している場合の始点および終点における単位
接線ベクトルを計算する処理手順を示すフロー・チャー
トである。
【図24】縮退をもつ3次ベジェ曲線を次数変換して得
られるCADデータ・ファイルの一例を示す。
【図25】縮退をもつ3次ベジェ曲線を次数変換して得
られる5次ベジェ曲線の制御点を示す。
【図26】3次ベジェ曲線の始点または終点において制
御点が縮退している場合の3次ベジェ曲線から5次ベジ
ェ曲線への次数変換処理の手順を示すフロー・チャート
である。
【図27】5次ベジェ曲線上の点を与えるパラメータの
再計算を説明する図である。
【図28】5次ベジェ曲線上の点を与えるパラメータの
再計算処理の手順を示すフロー・チャートである。
【図29】3次ベジェ曲線を5次ベジェ曲線に次数変換
することによって得られるCADデータ・ファイルを示
す。
【図30】3次ベジェ曲線を5次ベジェ曲線に次数変換
することによって得られるCADデータ・ファイルによ
り表される製品の形状を示す。
【図31】設計支援用CADシステムのハードウエア構
成を示すブロック図である。
【図32】ベジェ曲線を表示する処理の手順を示すフロ
ー・チャートである。
【図33】表示画面上で直線を描画する様子を示す。
【図34】直線の描画の処理手順を示すフロー・チャー
トである。
【図35】表示画面上の座標とビット・マップ・メモリ
の記憶場所のデータとの関係を示す。
【符号の説明】
10 簡易CADシステム 11 EPSFデータ・ベース 12 IGESデータ変換処理 20 設計支援用CADシステム 21 CADデータ変換処理 22 CADデータ・ベース 23 次数変換処理

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のCADシステムと第2のCADシ
    ステムとから構成されるデザイン・システムであって,
    上記第1のCADシステムは第1のデータ・ファイルと
    第1の変換手段とを備え,上記第1のデータ・ファイル
    は曲線をもつ製品のイラストを表わすデータの集まりで
    あり,上記第1のデータ・ファイルは上記曲線を表わす
    3次ベジェ曲線を規定する制御点データを含み,上記第
    1の変換手段は,上記第1のデータ・ファイルを,複数
    種類のCADシステムに共通のデータ・フォーマットを
    持つ共通データ・ファイルに変換するものであり,上記
    第2のCADシステムは第2の変換手段とCADデータ
    ・ベースとを備え,上記第2の変換手段は,上記第1の
    CADシステムから伝達された上記共通データ・ファイ
    ルを,上記第2のCADシステムに固有のデータ・フォ
    ーマットを持つCADデータ・ファイルに変換するもの
    であり,上記CADデータ・ベースは,3次ベジェ曲線
    を規定する制御点データを含む,変換後の上記CADデ
    ータ・ファイルを記憶するものである,そのような上記
    デザイン・システムにおいて,上記第2のCADシステ
    ムはさらに,3次ベジェ曲線を規定する制御点データを
    5次ベジェ曲線を規定する制御点データに変換するデー
    タ変換手段と,このデータ変換手段によって変換された
    CADデータ・ファイルに基づいて製品を表わす画像を
    表示装置に表示する表示制御手段とを備え,上記データ
    変換手段は,上記CADデータ・ベースに記憶されたC
    ADデータ・ファイルから3次ベジェ曲線を表わすデー
    タを抽出するベジェ曲線抽出手段,3次ベジェ曲線上の
    6個の点をそれぞれ与える6個の第1のパラメータを,
    所定の範囲内で等間隔に決定する第1のパラメータ決定
    手段,上記第1のパラメータ決定手段によって決定され
    た6個の第1のパラメータと,3次ベジェ曲線を規定す
    る制御点データとを用いて3次ベジェ曲線上の6個の点
    を表す座標データを決定する座標決定手段,3次ベジェ
    曲線の始点および終点のそれぞれにおける勾配を表す2
    つの単位接線ベクトルを,3次ベジェ曲線を規定する制
    御点データを用いて決定し,3次ベジェ曲線の始点また
    は終点において制御点が縮退しているときには近似して
    決定する接線ベクトル決定手段,上記座標決定手段によ
    って決定された3次ベジェ曲線上の6個の点を表す座標
    データを用いて,3次ベジェ曲線の始点から各点までの
    3次ベジェ曲線の長さに応じた6個の第2のパラメータ
    を決定する第2のパラメータ決定手段,ならびに上記3
    次ベジェ曲線の長さに応じて決定された6個の第2のパ
    ラメータと,上記3次ベジェ曲線上の6個の点を表す座
    標データと,上記3次ベジェ曲線の始点および終点のそ
    れぞれにおける2つの単位接線ベクトルとに基づいて,
    3次ベジェ曲線の始点および終点における勾配を保存
    し,かつ3次ベジェ曲線上の点またはその近傍を通るよ
    うに,5次ベジェ曲線を規定する制御点データを決定す
    る制御点決定手段を備え,上記表示制御手段は,上記デ
    ータ変換手段により変換された5次ベジェ曲線を規定す
    る制御点データを含むCADデータに基づいて製品を表
    示するためのデータを作成する手段,および上記表示デ
    ータをビット・マップ・メモリ上に展開する手段を備
    え,上記表示データをビット・マップ・メモリ上に展開
    たデータによって反映される製品の画像が上記表示装置
    に表示される,CADシステム。
  2. 【請求項2】 3次ベジェ曲線を規定する制御点データ
    を含むCADデータ・ファイルを記憶したCADデータ
    ・ベースと,上記3次ベジェ曲線を規定する制御点デー
    タを5次ベジェ曲線を規定する制御点データに変換する
    データ変換手段と,このデータ変換手段によって変換さ
    れたCADデータ・ファイルに基づいて製品を表わす画
    像を表示装置に表示する表示制御手段とを備え,上記デ
    ータ変換手段は,上記CADデータ・ベースに記憶され
    たCADデータ・ファイルから3次ベジェ曲線を表わす
    データを抽出するベジェ曲線抽出手段,3次ベジェ曲線
    上の6個の点をそれぞれ与える6個の第1のパラメータ
    を,所定の範囲内で等間隔に決定する第1のパラメータ
    決定手段,上記第1のパラメータ決定手段によって決定
    された6個の第1のパラメータと,3次ベジェ曲線を規
    定する制御点データとを用いて3次ベジェ曲線上の6個
    の点を表す座標データを決定する座標決定手段,3次ベ
    ジェ曲線の始点および終点のそれぞれにおける勾配を表
    す2つの単位接線ベクトルを,3次ベジェ曲線を規定す
    る制御点データを用いて決定し,3次ベジェ曲線の始点
    または終点において制御点が縮退しているときには近似
    して決定する接線ベクトル決定手段,上記座標決定手段
    によって決定された3次ベジェ曲線上の6個の点を表す
    座標データを用いて,3次ベジェ曲線の始点から各点ま
    での3次ベジェ曲線の長さに応じた6個の第2のパラメ
    ータを決定する第2のパラメータ決定手段,ならびに上
    記3次ベジェ曲線の長さに応じて決定された6個の第2
    のパラメータと,上記3次ベジェ曲線上の6個の点を表
    す座標データと,上記3次ベジェ曲線の始点および終点
    のそれぞれにおける2つの単位接線ベクトルとに基づい
    て,3次ベジェ曲線の始点および終点における勾配を保
    存し,かつ3次ベジェ曲線上の点またはその近傍を通る
    ように,5次ベジェ曲線を規定する制御点データを決定
    する制御点決定手段を備え,上記表示制御手段は,上記
    データ変換手段により変換された5次ベジェ曲線を規定
    する制御点データを含むCADデータに基づいて製品を
    表示するためのデータを作成する手段,および上記表示
    データをビット・マップ・メモリ上に展開する手段を備
    え,上記表示データをビット・マップ・メモリ上に展開
    されたデータによって反映される製品の画像が上記表示
    装置に表示される,CADシステム。
  3. 【請求項3】 第1のCADシステムと第2のCADシ
    ステムとから構成されるデザイン・システムであって,
    上記第1のCADシステムは第1のデータ・ファイルと
    第1の変換手段とを備え,上記第1のデータ・ファイル
    は曲線をもつ製品のイラストを表わすデータの集まりで
    あり,上記第1のデータ・ファイルは上記曲線を表わす
    n次ベジェ曲線を規定する制御点データを含み,上記第
    1の変換手段は,上記第1のデータ・ファイルを,複数
    種類のCADシステムに共通のデータ・フォーマットを
    持つ共通データ・ファイルに変換するものであり,上記
    第2のCADシステムは第2の変換手段とCADデータ
    ・ベースとを備え,上記第2の変換手段は,上記第1の
    CADシステムから伝達された上記共通データ・ファイ
    ルを,上記第2のCADシステムに固有のデータ・フォ
    ーマットを持つCADデータ・ファイルに変換するもの
    であり,上記CADデータ・ベースは,n次ベジェ曲線
    を規定する制御点データを含む,変換後の上記CADデ
    ータ・ファイルを記憶するものである,そのような上記
    デザイン・システムにおいて,上記第2のCADシステ
    ムはさらに,n次ベジェ曲線を規定する制御点データを
    m次ベジェ曲線を規定する制御点データに変換するデー
    タ変換手段と,このデータ変換手段によって変換された
    CADデータ・ファイルに基づいて製品を表わす画像を
    表示装置に表示する表示制御手段とを備え,上記データ
    変換手段は,上記CADデータ・ベースに記憶されたC
    ADデータ・ファイルからn次ベジェ曲線を表わすデー
    タを抽出するベジェ曲線抽出手段,n次ベジェ曲線上の
    (m+1)個の点をそれぞれ与える(m+1)個の第1
    のパラメータを,所定の範囲内で等間隔に決定する第1
    のパラメータ決定手段,上記第1のパラメータ決定手段
    によって決定された(m+1)個の第1のパラメータ
    と,n次ベジェ曲線を規定する制御点データとを用いて
    n次ベジェ曲線上の(m+1)個の点を表す座標データ
    を決定する座標決定手段,n次ベジェ曲線の始点および
    終点のそれぞれにおける勾配を表す2つの単位接線ベク
    トルを,n次ベジェ曲線を規定する制御点データを用い
    て決定し,n次ベジェ曲線の始点または終点において制
    御点が縮退しているときには近似して決定する接線ベク
    トル決定手段,上記座標決定手段によって決定されたn
    次ベジェ曲線上の(m+1)個の点を表す座標データを
    用いて,n次ベジェ曲線の始点から各点までのn次ベジ
    ェ曲線の長さに応じた(m+1)個の第2のパラメータ
    を決定する第2のパラメータ決定手段,ならびに上記n
    次ベジェ曲線の長さに応じて決定された(m+1)個の
    第2のパラメータと,上記n次ベジェ曲線上の(m+
    1)個の点を表す座標データと,上記n次ベジェ曲線の
    始点および終点のそれぞれにおける2つの単位接線ベク
    トルとに基づいて,n次ベジェ曲線の始点および終点に
    おける勾配を保存し,かつn次ベジェ曲線上の点または
    その近傍を通るように,m次ベジェ曲線を規定する制御
    点データを決定する制御点決定手段を備え,上記表示制
    御手段は,上記データ変換手段により変換されたm次ベ
    ジェ曲線を規定する制御点データを含むCADデータに
    基づいて製品を表示するためのデータを作成する手段,
    および上記表示データをビット・マップ・メモリ上に展
    開する手段を備え,上記表示データをビット・マップ・
    メモリ上に展開されたデータによって反映される製品の
    画像が上記表示装置に表示される,CADシステム。
  4. 【請求項4】 n次ベジェ曲線を規定する制御点データ
    を含むCADデータ・ファイルを記憶したCADデータ
    ・ベースと,上記n次ベジェ曲線を規定する制御点デー
    タをm次ベジェ曲線を規定する制御点データに変換する
    データ変換手段と,このデータ変換手段によって変換さ
    れたCADデータ・ファイルに基づいて製品を表わす画
    像を表示装置に表示する表示制御手段とを備え,上記デ
    ータ変換手段は,上記CADデータ・ベースに記憶され
    たCADデータ・ファイルからn次ベジェ曲線を表わす
    データを抽出するベジェ曲線抽出手段,n次ベジェ曲線
    上の(m+1)個の点をそれぞれ与える(m+1)個の
    第1のパラメータを,所定の範囲内で等間隔に決定する
    第1のパラメータ決定手段,上記第1のパラメータ決定
    手段によって決定された(m+1)個の第1のパラメー
    タと,n次ベジェ曲線を規定する制御点データとを用い
    てn次ベジェ曲線上の(m+1)個の点を表す座標デー
    タを決定する座標決定手段,n次ベジェ曲線の始点およ
    び終点のそれぞれにおける勾配を表す2つの単位接線ベ
    クトルを,n次ベジェ曲線を規定する制御点データを用
    いて決定し,n次ベジェ曲線の始点または終点において
    制御点が縮退しているときには近似して決定する接線ベ
    クトル決定手段,上記座標決定手段によって決定された
    n次ベジェ曲線上の(m+1)個の点を表す座標データ
    を用いて,n次ベジェ曲線の始点から各点までのn次ベ
    ジェ曲線の長さに応じた(m+1)個の第2のパラメー
    タを決定する第2のパラメータ決定手段,ならびに上記
    n次ベジェ曲線の長さに応じて決定された(m+1)個
    の第2のパラメータと,上記n次ベジェ曲線上の(m+
    1)個の点を表す座標データと,上記n次ベジェ曲線の
    始点および終点のそれぞれにおける2つの単位接線ベク
    トルとに基づいて,n次ベジェ曲線の始点および終点に
    おける勾配を保存し,かつn次ベジェ曲線上の点または
    その近傍を通るように,m次ベジェ曲線を規定する制御
    点データを決定する制御点決定手段を備え,上記表示制
    御手段は,上記データ変換手段により変換されたm次ベ
    ジェ曲線を規定する制御点データを含むCADデータに
    基づいて製品を表示するためのデータを作成する手段,
    および上記表示データをビット・マップ・メモリ上に展
    開する手段を備え,上記表示データをビット・マップ・
    メモリ上に展開されたデータによって反映される製品の
    画像が上記表示装置に表示される,CADシステム。
  5. 【請求項5】 製品を表わす画像を表示するために,そ
    の画像を表わすデータをビット・マップ・メモリ上に展
    開するために必要な基礎データのファイルであって,製
    品の曲線を表わすn次ベジェ曲線を規定する制御点デー
    タを含むCADデータ・ファイルを記憶するCADデー
    タ・ベースを備えたCADシステムにおいて,n次ベジ
    ェ曲線を規定する制御点データをm次ベジェ曲線を規定
    する制御点データに変換するデータ変換装置であり,上
    記CADデータ・ベースに記憶されたCADデータ・フ
    ァイルからn次ベジェ曲線を表わすデータを抽出するベ
    ジェ曲線抽出手段,n次ベジェ曲線上の(m+1)個の
    点をそれぞれ与える(m+1)個のパラメータを,あら
    かじめ定められたパラメータのとりうる範囲内で等間隔
    に決定する第1のパラメータ決定手段,上記第1のパラ
    メータ決定手段によって決定された(m+1)個のパラ
    メータと,n次ベジェ曲線を規定する制御点データとを
    用いてn次ベジェ曲線上の(m+1)個の点を表す座標
    データを決定する座標決定手段,n次ベジェ曲線の始点
    および終点のそれぞれにおける勾配を表す2つの単位接
    線ベクトルを,n次ベジェ曲線を規定する制御点データ
    を用いて決定する接線ベクトル決定手段,ならびに上記
    n次ベジェ曲線上の(m+1)個の点をそれぞれ与える
    (m+1)個のパラメータと,上記n次ベジェ曲線上の
    (m+1)個の点を表す座標データと,上記n次ベジェ
    曲線の始点および終点のそれぞれにおける2つの単位接
    線ベクトルとに基づいて,n次ベジェ曲線の始点および
    終点における勾配を保存し,かつn次ベジェ曲線上の点
    またはその近傍を通るように,m次ベジェ曲線を規定す
    る制御点データを決定する制御点決定手段,を備えたC
    ADシステムにおけるベジェ曲線のデータ変換装置。
  6. 【請求項6】 上記接線ベクトル決定手段は,n次ベジ
    ェ曲線の始点または終点において制御点が縮退している
    とき,単位接線ベクトルを近似して決定するものであ
    る,請求項5に記載のデータ変換装置。
  7. 【請求項7】 上記座標決定手段によって決定されたn
    次ベジェ曲線上の(m+1)個の点を表す座標データを
    用いて,n次ベジェ曲線の始点から各点までのn次ベジ
    ェ曲線の長さに応じた(m+1)個のパラメータを決定
    する第2のパラメータ決定手段をさらに備え,上記制御
    点決定手段は,上記第1のパラメータ決定手段によって
    等間隔に決定されたパラメータの代わりに,上記第2の
    パラメータ決定手段によってn次ベジェ曲線の長さに応
    じて決定されたパラメータを用いて,上記制御点データ
    を決定するものである,請求項6に記載のデータ変換装
    置。
  8. 【請求項8】 m次ベジェ曲線を規定する制御点データ
    を含むCADデータに基づいて製品を表示するためのデ
    ータを作成し,この表示データをビット・マップ・メモ
    リ上に展開する手段をさらに備え,上記ビット・マップ
    ・メモリ上に展開されたデータによって反映される製品
    の画像が表示装置に表示される,請求項5に記載のデー
    タ変換装置。
  9. 【請求項9】 n=3およびm=5である,請求項5に
    記載のデータ変換装置。
  10. 【請求項10】 製品を表わす画像を表示するために,
    その画像を表わすデータをビット・マップ・メモリ上に
    展開するために必要な基礎データのファイルであって,
    製品の曲線を表わすn次ベジェ曲線を規定する制御点デ
    ータを含むCADデータ・ファイルを記憶するCADデ
    ータ・ベースを備えたCADシステムにおいて,n次ベ
    ジェ曲線を規定する制御点データをm次ベジェ曲線を規
    定する制御点データに変換するデータ変換装置であり,
    n次ベジェ曲線上の点を与えるパラメータと,n次ベジ
    ェ曲線上の点を表す座標データと,n次ベジェ曲線の始
    点および終点のそれぞれにおける勾配を表す2つの接線
    ベクトルとに基づいて,n次ベジェ曲線の始点および終
    点における勾配を保存し,かつn次ベジェ曲線上の点ま
    たはその近傍を通るように,m次ベジェ曲線を規定する
    制御点データを決定する手段,および決定された制御点
    データを上記CADデータ・ベースに記憶する手段,を
    備えたCADシステムにおけるベジェ曲線のデータ変換
    装置。
  11. 【請求項11】 製品を表わす画像を表示するために,
    その画像を表わすデータをビット・マップ・メモリ上に
    展開するために必要な基礎データのファイルであって,
    製品の曲線を表わすn次ベジェ曲線を規定する制御点デ
    ータを含むCADデータ・ファイルを記憶するCADデ
    ータ・ベースを備えたCADシステムにおいて,n次ベ
    ジェ曲線を規定する制御点データをm次ベジェ曲線を規
    定する制御点データに変換するデータ変換方法であり,
    上記CADデータ・ベースに記憶されたCADデータ・
    ファイルからn次ベジェ曲線を表わすデータを抽出し,
    n次ベジェ曲線上の(m+1)個の点をそれぞれ与える
    (m+1)個のパラメータを,あらかじめ定められたパ
    ラメータのとりうる範囲内で等間隔に決定し,上記(m
    +1)個のパラメータと,n次ベジェ曲線を規定する制
    御点データとを用いてn次ベジェ曲線上の(m+1)個
    の点を表す座標データを決定し,n次ベジェ曲線の始点
    および終点のそれぞれにおける勾配を表す2つの単位接
    線ベクトルを,n次ベジェ曲線を規定する制御点データ
    を用いて決定し,上記n次ベジェ曲線上の(m+1)個
    の点をそれぞれ与える(m+1)個のパラメータと,上
    記n次ベジェ曲線上の(m+1)個の点を表す座標デー
    タと,上記n次ベジェ曲線の始点および終点のそれぞれ
    における2つの単位接線ベクトルとに基づいて,n次ベ
    ジェ曲線の始点および終点における勾配を保存し,かつ
    n次ベジェ曲線上の点またはその近傍を通るように,m
    次ベジェ曲線を規定する制御点データを決定する,CA
    Dシステムにおけるベジェ曲線のデータ変換方法。
  12. 【請求項12】 n次ベジェ曲線の始点または終点にお
    いて制御点が縮退しているとき,単位接線ベクトルを近
    似して決定する,請求項11に記載のデータ変換方法。
  13. 【請求項13】 上記n次ベジェ曲線上の(m+1)個
    の点を表す座標データを用いて,n次ベジェ曲線の始点
    から各点までのn次ベジェ曲線の長さに応じた(m+
    1)個のパラメータを決定し,上記等間隔に決定された
    パラメータの代わりに,上記n次ベジェ曲線の長さに応
    じて決定されたパラメータを用いて,上記m次ベジェ曲
    線を規定する制御点データを決定する,請求項12に記載
    のデータ変換方法。
  14. 【請求項14】 m次ベジェ曲線を規定する制御点デー
    タを含むCADデータに基づいて製品を表示するための
    データを作成し,この表示データをビット・マップ・メ
    モリ上に展開する,請求項11に記載のデータ変換方法。
  15. 【請求項15】 n=3およびm=5である,請求項11
    に記載のデータ変換方法。
  16. 【請求項16】 製品を表わす画像を表示するために,
    その画像を表わすデータをビット・マップ・メモリ上に
    展開するために必要な基礎データのファイルであって,
    製品の曲線を表わすn次ベジェ曲線を規定する制御点デ
    ータを含むCADデータ・ファイルを記憶するCADデ
    ータ・ベースを備えたCADシステムにおいて,n次ベ
    ジェ曲線を規定する制御点データをm次ベジェ曲線を規
    定する制御点データに変換するデータ変換方法であり,
    n次ベジェ曲線上の点を与えるパラメータと,n次ベジ
    ェ曲線上の点を表す座標データと,n次ベジェ曲線の始
    点および終点のそれぞれにおける勾配を表す2つの接線
    ベクトルとに基づいて,n次ベジェ曲線の始点および終
    点における勾配を保存し,かつn次ベジェ曲線上の点ま
    たはその近傍を通るように,m次ベジェ曲線を規定する
    制御点データを決定し,決定した制御点データを上記C
    ADデータ・ベースに格納する,CADシステムにおけ
    るベジェ曲線のデータ変換方法。
  17. 【請求項17】 製品を表わす画像を表示するために,
    その画像を表わすデータをビット・マップ・メモリ上に
    展開するために必要なCADデータ・ファイルを記憶し
    たCADデータ・ベースと,コンピュータとを備えたC
    ADシステムにおいて用いられる記録媒体であり,この
    記録媒体には上記コンピュータが読取可能なプログラム
    が記録されており,このプログラムは,製品の曲線を表
    わすn次ベジェ曲線を規定する制御点データをm次ベジ
    ェ曲線を規定する制御点データに変換するデータ変換プ
    ログラムを含み,このデータ変換プログラムは,上記C
    ADデータ・ベースに記憶されたCADデータ・ファイ
    ルからn次ベジェ曲線を表わすデータを抽出する処理を
    上記コンピュータに行なわせるためのベジェ曲線抽出コ
    ード群,n次ベジェ曲線上の(m+1)個の点をそれぞ
    れ与える(m+1)個の第1のパラメータを,所定の範
    囲内で等間隔に決定する処理を上記コンピュータに行な
    わせるための第1のパラメータ決定コード群,上記第1
    のパラメータ決定処理によって決定された(m+1)個
    の第1のパラメータと,n次ベジェ曲線を規定する制御
    点データとを用いてn次ベジェ曲線上の(m+1)個の
    点を表す座標データを決定する処理を上記コンピュータ
    に行なわせるための座標決定コード群,n次ベジェ曲線
    の始点および終点のそれぞれにおける勾配を表す2つの
    単位接線ベクトルを,n次ベジェ曲線を規定する制御点
    データを用いて決定する処理を上記コンピュータに行な
    わせるための接線ベクトル決定コード群,上記座標決定
    処理によって決定されたn次ベジェ曲線上の(m+1)
    個の点を表す座標データを用いて,n次ベジェ曲線の始
    点から各点までのn次ベジェ曲線の長さに応じた(m+
    1)個の第2のパラメータを決定する処理を上記コンピ
    ュータに行なわせるための第2のパラメータ決定コード
    群,ならびに上記n次ベジェ曲線の長さに応じて決定さ
    れた(m+1)個の第2のパラメータと,上記n次ベジ
    ェ曲線上の(m+1)個の点を表す座標データと,上記
    n次ベジェ曲線の始点および終点のそれぞれにおける2
    つの単位接線ベクトルとに基づいて,n次ベジェ曲線の
    始点および終点における勾配を保存し,かつn次ベジェ
    曲線上の点またはその近傍を通るように,m次ベジェ曲
    線を規定する制御点データを決定する処理を上記コンピ
    ュータに行なわせるための制御点決定コード群を含んで
    いる,記録媒体。
  18. 【請求項18】 製品を表わす画像を表示するために,
    その画像を表わすデータをビット・マップ・メモリ上に
    展開するために必要なCADデータ・ファイルを記憶し
    たCADデータ・ベースと,コンピュータとを備えたC
    ADシステムにおいて用いられる記録媒体であり,この
    記録媒体には上記コンピュータが読取可能なプログラム
    が記録されており,このプログラムは,製品の曲線を表
    わすn次ベジェ曲線を規定する制御点データをm次ベジ
    ェ曲線を規定する制御点データに変換する,次のステッ
    プからなる方法を遂行するためのものである;上記CA
    Dデータ・ベースに記憶されたCADデータ・ファイル
    からn次ベジェ曲線を表わすデータを抽出し,n次ベジ
    ェ曲線上の(m+1)個の点をそれぞれ与える(m+
    1)個のパラメータを,あらかじめ定められたパラメー
    タのとりうる範囲内で決定し,上記(m+1)個のパラ
    メータと,n次ベジェ曲線を規定する制御点データとを
    用いてn次ベジェ曲線上の(m+1)個の点を表す座標
    データを決定し,n次ベジェ曲線の始点および終点のそ
    れぞれにおける勾配を表す2つの単位接線ベクトルを,
    n次ベジェ曲線を規定する制御点データを用いて決定
    し,上記n次ベジェ曲線上の(m+1)個の点をそれぞ
    れ与える(m+1)個のパラメータと,上記n次ベジェ
    曲線上の(m+1)個の点を表す座標データと,上記n
    次ベジェ曲線の始点および終点のそれぞれにおける2つ
    の単位接線ベクトルとに基づいて,n次ベジェ曲線の始
    点および終点における勾配を保存し,かつn次ベジェ曲
    線上の点またはその近傍を通るように,m次ベジェ曲線
    を規定する制御点データを決定する。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113848922A (zh) * 2021-09-29 2021-12-28 上海仙工智能科技有限公司 对含有直线路径轨迹的简并拼接方法、装置及其存储介质

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CN112100712A (zh) * 2020-08-11 2020-12-18 广州南方卫星导航仪器有限公司 基于cad的道路放样转换方法及存储介质
CN113848922A (zh) * 2021-09-29 2021-12-28 上海仙工智能科技有限公司 对含有直线路径轨迹的简并拼接方法、装置及其存储介质
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