JPH0824998B2 - 電磁撹拌方式による半凝固金属の製造方法および装置 - Google Patents
電磁撹拌方式による半凝固金属の製造方法および装置Info
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- JPH0824998B2 JPH0824998B2 JP1306436A JP30643689A JPH0824998B2 JP H0824998 B2 JPH0824998 B2 JP H0824998B2 JP 1306436 A JP1306436 A JP 1306436A JP 30643689 A JP30643689 A JP 30643689A JP H0824998 B2 JPH0824998 B2 JP H0824998B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は非樹枝状初晶が金属融体中に分散した固体
−液体金属混合物(簡単のため半凝固金属と呼ぶ)を電
磁誘導攪拌方式によって製造する方法および装置に関す
るものである。
−液体金属混合物(簡単のため半凝固金属と呼ぶ)を電
磁誘導攪拌方式によって製造する方法および装置に関す
るものである。
半凝固金属を製造する方法としては、大別して、機械
的攪拌法と電磁誘導的攪拌法とが知られている。電磁誘
導攪拌(簡単のため電磁攪拌と呼ぶ)法は機械的攪拌法
に比べて、攪拌効率は悪いが、装置材料に対する制約が
少なく生産性も高いと云う利点があり、従来から多くの
考案がなされている。
的攪拌法と電磁誘導的攪拌法とが知られている。電磁誘
導攪拌(簡単のため電磁攪拌と呼ぶ)法は機械的攪拌法
に比べて、攪拌効率は悪いが、装置材料に対する制約が
少なく生産性も高いと云う利点があり、従来から多くの
考案がなされている。
(従来の技術) 特公昭61−7148号公報および特公昭62−25464号公報
には、電磁攪拌方式により半凝固状態の金属スラリーを
連続的または半連続的に製造する方法について、また後
者の広報にはさらにそのための装置に関して開示されて
いる。
には、電磁攪拌方式により半凝固状態の金属スラリーを
連続的または半連続的に製造する方法について、また後
者の広報にはさらにそのための装置に関して開示されて
いる。
これらの開示の内容は、2極電動機ステータ等による
回転磁界を発生させる電磁攪拌手段を用い、その内側に
冷却手段を有する鋳型を設置し、溶融金属を上方から鋳
型内に供給し、冷却すると同時に回転磁界により回転流
動させることにより、攪拌し、縮退したデンドライトの
1次固体粒子が溶融金属中に分散した半凝固金属の金属
スラリーを得るというものである。
回転磁界を発生させる電磁攪拌手段を用い、その内側に
冷却手段を有する鋳型を設置し、溶融金属を上方から鋳
型内に供給し、冷却すると同時に回転磁界により回転流
動させることにより、攪拌し、縮退したデンドライトの
1次固体粒子が溶融金属中に分散した半凝固金属の金属
スラリーを得るというものである。
ここに良好な半凝固状態の金属スラリーをつくる条件
としては、十分に小さな固体粒子を得るための強冷却と
デンドライトを剪断するための強烈な攪拌強度が必要で
あるが、電磁攪拌方式では、この2つの条件が相反する
関係にあり、上記の従来方法および装置では必ずしも満
足できるものではない。
としては、十分に小さな固体粒子を得るための強冷却と
デンドライトを剪断するための強烈な攪拌強度が必要で
あるが、電磁攪拌方式では、この2つの条件が相反する
関係にあり、上記の従来方法および装置では必ずしも満
足できるものではない。
(発明が解決しようとする課題) 従来の電磁攪拌方式による半凝固金属の製造方法およ
び装置についての問題点を以下に述べる。
び装置についての問題点を以下に述べる。
(1)良好な半凝固金属を製造するためには、溶融金属
を冷却しながら強烈な攪拌効果を与える必要があるが、
電磁攪拌方式で強攪拌すなわち高速回転流動を狙うと、
溶融金属は遠心力により回転流動の中心部の湯面には大
きな渦へこみが発生し、反面外周部は嵩高となることか
ら、冷却攪拌槽上部から溶融金属の飛散、ガスの巻込み
の増大などにより、安定操業が不可能となる。したがっ
て高速回転流動すなわち強い攪拌効果を狙うことはでき
ない。
を冷却しながら強烈な攪拌効果を与える必要があるが、
電磁攪拌方式で強攪拌すなわち高速回転流動を狙うと、
溶融金属は遠心力により回転流動の中心部の湯面には大
きな渦へこみが発生し、反面外周部は嵩高となることか
ら、冷却攪拌槽上部から溶融金属の飛散、ガスの巻込み
の増大などにより、安定操業が不可能となる。したがっ
て高速回転流動すなわち強い攪拌効果を狙うことはでき
ない。
(2)溶融金属の回転流動の中心部は高速回転はしてい
るが、攪拌効果は殆んどなく、したがって断面内におけ
る攪拌効果が不均一である。また、溶融金属の粘性に応
じて回転速度すなわち攪拌効果が左右される特性があ
り、半凝固状態となって見掛粘性が高くなると、攪拌効
果が低下し、特に回転中心部では混合効果もなく、偏析
の発生する危険が大きくなる。
るが、攪拌効果は殆んどなく、したがって断面内におけ
る攪拌効果が不均一である。また、溶融金属の粘性に応
じて回転速度すなわち攪拌効果が左右される特性があ
り、半凝固状態となって見掛粘性が高くなると、攪拌効
果が低下し、特に回転中心部では混合効果もなく、偏析
の発生する危険が大きくなる。
(3)良好な半凝固金属を製造するためには、十分に小
さな固体粒子を得るための強冷却が必要であるが、電磁
攪拌方式の場合、冷却攪拌槽の内壁面すなわち冷却壁の
面積に対し、内容積が大きいため溶融金属の熱容量が大
きいことと、回転磁界によって生ずる電流による発熱が
あって、冷却速度をあまり大きくすることができない。
さな固体粒子を得るための強冷却が必要であるが、電磁
攪拌方式の場合、冷却攪拌槽の内壁面すなわち冷却壁の
面積に対し、内容積が大きいため溶融金属の熱容量が大
きいことと、回転磁界によって生ずる電流による発熱が
あって、冷却速度をあまり大きくすることができない。
また、内壁面に水冷銅板を採用して、強冷却を実施す
ると内壁面に凝固シエルが付着成長して回転磁界の磁束
が大きく減衰し、回転速度すなわち攪拌効果が大きく低
下することになり、内壁面の冷却強度を大きくすること
にも限界がある。
ると内壁面に凝固シエルが付着成長して回転磁界の磁束
が大きく減衰し、回転速度すなわち攪拌効果が大きく低
下することになり、内壁面の冷却強度を大きくすること
にも限界がある。
(4)電磁攪拌方式における溶融金属の回転流動の中心
部すなわち冷却攪拌槽の中心部は、半凝固金属を製造す
ることに対してデッドスペースになっおり、有害無益で
ある。
部すなわち冷却攪拌槽の中心部は、半凝固金属を製造す
ることに対してデッドスペースになっおり、有害無益で
ある。
以上のように、従来の技術で残された種々の問題につ
いて、この発明はその有効な解決を目指し、溶融金属の
飛散をなくし、ガスなどの捲き込みがなく、攪拌および
冷却効果を高め、安定操業を可能とすることを重点項目
とした。
いて、この発明はその有効な解決を目指し、溶融金属の
飛散をなくし、ガスなどの捲き込みがなく、攪拌および
冷却効果を高め、安定操業を可能とすることを重点項目
とした。
(課題を解決するための手段) 前記問題点を解決するためには、冷却攪拌効果にほと
んど関与しない溶融金属の回転流動の中心部すなわち冷
却攪拌槽の中心部の溶融金属を排除することが最も有効
であると考え、実験研究を重ねた結果この発明に到達し
たものである。その要旨は以下のとおりである。
んど関与しない溶融金属の回転流動の中心部すなわち冷
却攪拌槽の中心部の溶融金属を排除することが最も有効
であると考え、実験研究を重ねた結果この発明に到達し
たものである。その要旨は以下のとおりである。
1.溶融金属を冷却攪拌槽内に収容し、冷却攪拌槽の内壁
面からの抜熱によって冷却しつつ、冷却攪拌槽の断面を
横切って働く回転磁界によって溶融金属を回転流動させ
ることによる攪拌を加えて半凝固金属を製造する方法に
おいて、溶融金属を冷却攪拌槽の中心部にそなえた非磁
性、不導電性の中子の外壁面と、冷却攪拌槽内壁面との
間で旋回流動させることを特徴とする電磁攪拌方式によ
る半凝固金属の製造方法。
面からの抜熱によって冷却しつつ、冷却攪拌槽の断面を
横切って働く回転磁界によって溶融金属を回転流動させ
ることによる攪拌を加えて半凝固金属を製造する方法に
おいて、溶融金属を冷却攪拌槽の中心部にそなえた非磁
性、不導電性の中子の外壁面と、冷却攪拌槽内壁面との
間で旋回流動させることを特徴とする電磁攪拌方式によ
る半凝固金属の製造方法。
2.溶融金属を冷却する手段を有する冷却攪拌槽と、冷却
攪拌槽の断面を横切って働く回転磁界を発生する電磁誘
導コイルとをそなえ、冷却攪拌槽内に供給した溶融金属
に回転磁界による回転流動を強いることによる攪拌を加
える半凝固金属の製造装置において、冷却攪拌槽中心部
に非磁性、不導電性の中子をそなえることを特徴とする
電磁攪拌方式による半凝固金属の製造装置。
攪拌槽の断面を横切って働く回転磁界を発生する電磁誘
導コイルとをそなえ、冷却攪拌槽内に供給した溶融金属
に回転磁界による回転流動を強いることによる攪拌を加
える半凝固金属の製造装置において、冷却攪拌槽中心部
に非磁性、不導電性の中子をそなえることを特徴とする
電磁攪拌方式による半凝固金属の製造装置。
上記方法は、溶融金属の旋回流動が中子の昇降移動に
よる置換流動を含むことが実施上好適であり、上記装置
は、中子を冷却攪拌槽内で繰返し昇降移動させることを
可能とすること、中子を回転可能に支持しトルク計を介
して固定すること、円筒形中子で中子の外径を冷却攪拌
槽内径の30〜60%の範囲となることなどが何れも実施上
のぞましい。
よる置換流動を含むことが実施上好適であり、上記装置
は、中子を冷却攪拌槽内で繰返し昇降移動させることを
可能とすること、中子を回転可能に支持しトルク計を介
して固定すること、円筒形中子で中子の外径を冷却攪拌
槽内径の30〜60%の範囲となることなどが何れも実施上
のぞましい。
なお、冷却攪拌槽内壁面形状は、円筒状が好ましい。
また中子外壁状は円筒状を基本とするが、攪拌効果の向
上などのため他の形状としてもよく、さらに中子の位置
は冷却攪拌槽の中心軸と中子の中心軸とを必ずしも合致
させなくともよい。
また中子外壁状は円筒状を基本とするが、攪拌効果の向
上などのため他の形状としてもよく、さらに中子の位置
は冷却攪拌槽の中心軸と中子の中心軸とを必ずしも合致
させなくともよい。
(作用) この発明においては、溶融金属を冷却および回転磁界
での回転流動による攪拌によって半凝固金属を製造する
に当って、溶融金属の回転中心部すなわち冷却攪拌槽の
中心部に、非磁性、不導電性材料、たとえば耐火材また
はセラミック製の中子をそなえることにより回転中心部
のデッドスペースから溶融金属を排除する。
での回転流動による攪拌によって半凝固金属を製造する
に当って、溶融金属の回転中心部すなわち冷却攪拌槽の
中心部に、非磁性、不導電性材料、たとえば耐火材また
はセラミック製の中子をそなえることにより回転中心部
のデッドスペースから溶融金属を排除する。
かくすることにより、溶融金属は中子の外壁面と冷却
攪拌槽内壁面との間で旋回流動による攪拌が行なわれ
る。この旋回流動の回転速度は中子を使用しない場合に
くらべ小さくなるが、湯面の渦へこみが実用的な範囲ま
で小さくなって溶融金属の飛散がなく安定操業が可能と
なり、さらに適正の大きさの中子を選定することによ
り、回転速度が小さくなる割には攪拌効果を低下させな
いですむことも明らかとなった。また、中子を昇降移動
させることにより置換流動による混合攪拌が行なわれ、
均質な半凝固金属を製造することができる。
攪拌槽内壁面との間で旋回流動による攪拌が行なわれ
る。この旋回流動の回転速度は中子を使用しない場合に
くらべ小さくなるが、湯面の渦へこみが実用的な範囲ま
で小さくなって溶融金属の飛散がなく安定操業が可能と
なり、さらに適正の大きさの中子を選定することによ
り、回転速度が小さくなる割には攪拌効果を低下させな
いですむことも明らかとなった。また、中子を昇降移動
させることにより置換流動による混合攪拌が行なわれ、
均質な半凝固金属を製造することができる。
つぎに、この発明による半凝固金属の製造装置を第1
図により説明する。第1図は全体図で、冷却攪拌槽は、
冷却円筒2と水冷ジャケット3とから構成され、その外
周に電磁誘導コイル4が設置されている。冷却円筒2お
よび水冷ジャケット3は貫通する磁束の減衰をできるだ
け小さくするため、薄肉の非磁性金属板で作られてい
る。そして冷却水13を下部から給水し、冷却円筒2の外
面を高速で通水し、上部から排水13され、適当な冷却効
果を与える様設計されている。この冷却円筒2の内壁面
は適当な厚さの耐火材をコーティングすることもある。
電磁誘導コイル4は、多くの場合2極3相誘導電動機の
固定子コイルが使用され、3相交流14を通電することに
よって中心を貫通した回転磁界が得られ、その磁束密度
に比例した回転トルクにより冷却攪拌槽内の溶融金属が
回転流動し攪拌される。
図により説明する。第1図は全体図で、冷却攪拌槽は、
冷却円筒2と水冷ジャケット3とから構成され、その外
周に電磁誘導コイル4が設置されている。冷却円筒2お
よび水冷ジャケット3は貫通する磁束の減衰をできるだ
け小さくするため、薄肉の非磁性金属板で作られてい
る。そして冷却水13を下部から給水し、冷却円筒2の外
面を高速で通水し、上部から排水13され、適当な冷却効
果を与える様設計されている。この冷却円筒2の内壁面
は適当な厚さの耐火材をコーティングすることもある。
電磁誘導コイル4は、多くの場合2極3相誘導電動機の
固定子コイルが使用され、3相交流14を通電することに
よって中心を貫通した回転磁界が得られ、その磁束密度
に比例した回転トルクにより冷却攪拌槽内の溶融金属が
回転流動し攪拌される。
この冷却攪拌槽の上端には、耐火材1′を内張りした
受湯タンデイッシュ1が接続し、底部には排出ノズル5
が設けられている。
受湯タンデイッシュ1が接続し、底部には排出ノズル5
が設けられている。
次にこの冷却攪拌槽中心部には、非磁性不導電体たと
えば耐火材製の中子6をそなえている。この中子6は図
示したように支持アーム8に軸受7を介して回転可能に
支持し、支持アーム8は支持台11に油圧シリンダー12等
の昇降手段を介して昇降可能に取付けることが好まし
い。
えば耐火材製の中子6をそなえている。この中子6は図
示したように支持アーム8に軸受7を介して回転可能に
支持し、支持アーム8は支持台11に油圧シリンダー12等
の昇降手段を介して昇降可能に取付けることが好まし
い。
さらに、中子6は連結軸9を介してトルク計10に接続
して固定することがのぞましい。
して固定することがのぞましい。
さて、溶融金属15は連続的に受湯タンデイッシュ1に
供給され、冷却攪拌槽に流入する。この溶融金属は冷却
攪拌槽で適当な冷却作用と、電磁誘電コイル4によって
発生する回転磁界によって中子外壁面と冷却攪拌槽内壁
面との間で旋回流動による攪拌が行なわれ、生成しつつ
ある樹枝状初晶をその枝部が消失ないしは縮小して丸味
を帯びた形態に変換して半凝固金属15′として底部の排
出ノズル5から連続的に排出される。この場合中子6
は、定位置に固定してもよいが、置換流動による混合攪
拌を促進さす目的で昇降移動を行なうこともよい。ま
た、中子6に直結したトルク計10により、中子に作用す
る半凝固金属15′の粘性トルクを測定し半凝固金属の性
状および攪拌状況について推定することも可能である。
供給され、冷却攪拌槽に流入する。この溶融金属は冷却
攪拌槽で適当な冷却作用と、電磁誘電コイル4によって
発生する回転磁界によって中子外壁面と冷却攪拌槽内壁
面との間で旋回流動による攪拌が行なわれ、生成しつつ
ある樹枝状初晶をその枝部が消失ないしは縮小して丸味
を帯びた形態に変換して半凝固金属15′として底部の排
出ノズル5から連続的に排出される。この場合中子6
は、定位置に固定してもよいが、置換流動による混合攪
拌を促進さす目的で昇降移動を行なうこともよい。ま
た、中子6に直結したトルク計10により、中子に作用す
る半凝固金属15′の粘性トルクを測定し半凝固金属の性
状および攪拌状況について推定することも可能である。
操業が終了した場合、中子6は油圧シリンダー12によ
って支持アーム8を介して上方に退避し、更に支持アー
ム8が旋回して、冷却攪拌槽の保守点検を便利ならしめ
ている。
って支持アーム8を介して上方に退避し、更に支持アー
ム8が旋回して、冷却攪拌槽の保守点検を便利ならしめ
ている。
つぎに攪拌作用の特徴について説明する。第2図は従
来の電磁攪拌方式、第3図はこの発明による電磁攪拌方
式の攪拌作用を示す原理図であり、第4図はその攪拌効
果を数値化したグラフを示す。第2、3図において、金
属製冷却円筒2と水冷ジャケット3から構成された冷却
攪拌槽とその外周に配置した電磁誘導コイル4は共通し
ているが、第3図には中子6を冷却攪拌槽内にもうけて
いる。第2図に示す従来装置においては、回転磁界によ
り強力に攪拌すればするほど、冷却攪拌槽中の溶融金属
15は高速で回転し、その回転速度(Ω)は第4図に示す
通り、中心部で最大となり、遠心力によって中心に大き
な渦へこみ(Ho)を発生することになる。この渦へこみ
(Ho)が大きくなり過ぎると、冷却攪拌槽上部からの溶
融金属の飛散、ガスの巻込みなどの問題が発生し、実用
的に成り立たなくなる。なお、中心部は非常に高速で回
転しているが、樹枝状晶の変化に必要なせん断力は小さ
い、すなわち、攪拌効果はほとんどないという欠点を有
する。そこでこの発明においては第3図に示す様に、冷
却攪拌槽の中央に半径r1の円筒状で耐火材製の中子6を
もうけている。この発明方法に、従来方法と同じ強さの
回転磁界を作用させたとすると、溶融金属15に生ずる旋
回流動の回転速度(Ω)は、冷却円筒2の内壁面と中子
6の外壁面とで0となり、最高回転速度も小さくなる。
そのため遠心力による渦へこみ(Hoは相当小さくなり、
実用的な問題点が解消される。そして断面内に発生する
攪拌効果、すなわちせん断応力は、従来方法にくらべ、
回転速度が小さくなっているにもかかわらず、断面内平
均値としてはほぼ同一であり、有効に攪拌効果を与えて
いることになる。
来の電磁攪拌方式、第3図はこの発明による電磁攪拌方
式の攪拌作用を示す原理図であり、第4図はその攪拌効
果を数値化したグラフを示す。第2、3図において、金
属製冷却円筒2と水冷ジャケット3から構成された冷却
攪拌槽とその外周に配置した電磁誘導コイル4は共通し
ているが、第3図には中子6を冷却攪拌槽内にもうけて
いる。第2図に示す従来装置においては、回転磁界によ
り強力に攪拌すればするほど、冷却攪拌槽中の溶融金属
15は高速で回転し、その回転速度(Ω)は第4図に示す
通り、中心部で最大となり、遠心力によって中心に大き
な渦へこみ(Ho)を発生することになる。この渦へこみ
(Ho)が大きくなり過ぎると、冷却攪拌槽上部からの溶
融金属の飛散、ガスの巻込みなどの問題が発生し、実用
的に成り立たなくなる。なお、中心部は非常に高速で回
転しているが、樹枝状晶の変化に必要なせん断力は小さ
い、すなわち、攪拌効果はほとんどないという欠点を有
する。そこでこの発明においては第3図に示す様に、冷
却攪拌槽の中央に半径r1の円筒状で耐火材製の中子6を
もうけている。この発明方法に、従来方法と同じ強さの
回転磁界を作用させたとすると、溶融金属15に生ずる旋
回流動の回転速度(Ω)は、冷却円筒2の内壁面と中子
6の外壁面とで0となり、最高回転速度も小さくなる。
そのため遠心力による渦へこみ(Hoは相当小さくなり、
実用的な問題点が解消される。そして断面内に発生する
攪拌効果、すなわちせん断応力は、従来方法にくらべ、
回転速度が小さくなっているにもかかわらず、断面内平
均値としてはほぼ同一であり、有効に攪拌効果を与えて
いることになる。
また、電磁攪拌方式においては、溶融金属内に発生す
る電磁誘導の回転力で溶融金属自ら回転するため、溶融
金属または半凝固金属の回転速度すなわち攪拌効果自体
が、溶融金属または半凝固金属の粘性によって左右され
るという特徴を有し、回転速度すなわち攪拌効果の把握
が困難であったが、中子6に直結したトルク計による粘
性トルクから攪拌効果を推定可能にしたこともこの発明
の大きな利点である。
る電磁誘導の回転力で溶融金属自ら回転するため、溶融
金属または半凝固金属の回転速度すなわち攪拌効果自体
が、溶融金属または半凝固金属の粘性によって左右され
るという特徴を有し、回転速度すなわち攪拌効果の把握
が困難であったが、中子6に直結したトルク計による粘
性トルクから攪拌効果を推定可能にしたこともこの発明
の大きな利点である。
つぎに、有効な攪拌効果を与えるための冷却攪拌槽内
径(冷却同筒2)と中子外径との関係について述べる。
内径170mmの冷却攪拌槽に600ガウスの回転磁界を与え、
冷却攪拌槽の円筒内面の中心軸と中子の円筒外面中心軸
を合致させて中子を冷却攪拌槽にそなえた場合の計算結
果を第5図(a),(b)および第6図に示す。第5図
(a),(b)はそれぞれ、中子半径と冷却攪拌槽内壁
面および中子外壁面におけるせん断歪速度を固相率fsを
パラメーターとして示し、第6図は、中子半径と中子外
壁面における渦へこみHoとの関係を固相率fsをパラメー
ターとして示した。これらの図の斜線部分は渦へこみが
小さく実用的であり、かつせん断歪速度が大きい最適中
子半径範囲を示したもので、この範囲は中子の外径が冷
却攪拌槽内径の30〜60%に相当する。
径(冷却同筒2)と中子外径との関係について述べる。
内径170mmの冷却攪拌槽に600ガウスの回転磁界を与え、
冷却攪拌槽の円筒内面の中心軸と中子の円筒外面中心軸
を合致させて中子を冷却攪拌槽にそなえた場合の計算結
果を第5図(a),(b)および第6図に示す。第5図
(a),(b)はそれぞれ、中子半径と冷却攪拌槽内壁
面および中子外壁面におけるせん断歪速度を固相率fsを
パラメーターとして示し、第6図は、中子半径と中子外
壁面における渦へこみHoとの関係を固相率fsをパラメー
ターとして示した。これらの図の斜線部分は渦へこみが
小さく実用的であり、かつせん断歪速度が大きい最適中
子半径範囲を示したもので、この範囲は中子の外径が冷
却攪拌槽内径の30〜60%に相当する。
(実施例) 内径170mm(r2=85mm)を有する円筒状冷却攪拌槽に
2極3相の攪拌コイルによって、中心磁束密度800ガウ
スの回転磁界を発生させた場合について述べる。
2極3相の攪拌コイルによって、中心磁束密度800ガウ
スの回転磁界を発生させた場合について述べる。
従来方法では、溶融金属の回転速度は中心部で最大10
00r.p.m.となり、回転中心部の渦へこみHoは1200mmに達
する。
00r.p.m.となり、回転中心部の渦へこみHoは1200mmに達
する。
これに対し、外径100mm(r1=50mm)の円筒状中子を
そなえたこの発明方法においては、溶融金属の回転速度
は中子外面と冷却攪拌槽内面の中間点で最大となり200
r.p.m.程度、中子表面での最大へこみHoは70mmに激減
し、安定操業が可能となった。
そなえたこの発明方法においては、溶融金属の回転速度
は中子外面と冷却攪拌槽内面の中間点で最大となり200
r.p.m.程度、中子表面での最大へこみHoは70mmに激減
し、安定操業が可能となった。
さらに、攪拌効果をせん断歪速度で表わして理論推定
計算を行うと、従来方法による場合は冷却攪拌相内面で
最大250sec-1で回転中心部は0になるのに対し、この発
明方法による場合は冷却攪拌相内壁面と中子外壁面で最
大230sec-1が発生することが明らかとなり、有効な攪拌
効果を与えている。
計算を行うと、従来方法による場合は冷却攪拌相内面で
最大250sec-1で回転中心部は0になるのに対し、この発
明方法による場合は冷却攪拌相内壁面と中子外壁面で最
大230sec-1が発生することが明らかとなり、有効な攪拌
効果を与えている。
(発明の効果) 電磁攪拌方式による半凝固金属の製造において、この
発明の方法および装置を用いることにより、以下の効果
が期待される。
発明の方法および装置を用いることにより、以下の効果
が期待される。
(1)強力な旋回流動による攪拌を与えても渦へこみが
小さく、溶融金属の冷却攪拌槽上部からの飛散の危険が
なく、安定した実用的な操業が可能になる。
小さく、溶融金属の冷却攪拌槽上部からの飛散の危険が
なく、安定した実用的な操業が可能になる。
(2)同じ回転磁界に対し、回転速度は低下しても、攪
拌効果はほぼ同じであり、むしろ従来方法では回転中心
部がほとんど攪拌効果がないデッドスペースとなるのに
対し、この発明ではほぼ均一な攪拌効果が得られる。
拌効果はほぼ同じであり、むしろ従来方法では回転中心
部がほとんど攪拌効果がないデッドスペースとなるのに
対し、この発明ではほぼ均一な攪拌効果が得られる。
(3)溶融金属中の中子の体積に見合う量の溶融金属が
排除され、この分の熱容量が小さくなるため同じ冷却能
力でも溶融金属の冷却速度が向上し、より粒径の小さい
半凝固金属を製造できる。
排除され、この分の熱容量が小さくなるため同じ冷却能
力でも溶融金属の冷却速度が向上し、より粒径の小さい
半凝固金属を製造できる。
以上この発明により、電磁攪拌方式による半凝固金属
製造の実用化に大いに役立つものである。
製造の実用化に大いに役立つものである。
第1図はこの発明の構成全体を断面で示す説明図、 第2図は従来の電磁攪拌方式の攪拌作用を示す原理図、 第3図はこの発明による電磁攪拌方式の攪拌作用を示す
原理図、 第4図は従来方式およびこの発明の攪拌効果を数値化し
たグラフ、 第5図(a),(b)は中子の半径と、冷却攪拌槽内壁
面および中子外壁面側におけるせん断歪速度との関係、
また第6図は中子半径と渦へこみの関係を示すグラフで
ある。 1……受湯タンデイッシュ 1′……内張耐火材、2……冷却円筒 3……水冷ジャケット、4……電磁誘導コイル 5……排出ノズル、6……中子 7……軸受、9……連結軸 10……トルク計、11……支持台 12……油圧シリンダー
原理図、 第4図は従来方式およびこの発明の攪拌効果を数値化し
たグラフ、 第5図(a),(b)は中子の半径と、冷却攪拌槽内壁
面および中子外壁面側におけるせん断歪速度との関係、
また第6図は中子半径と渦へこみの関係を示すグラフで
ある。 1……受湯タンデイッシュ 1′……内張耐火材、2……冷却円筒 3……水冷ジャケット、4……電磁誘導コイル 5……排出ノズル、6……中子 7……軸受、9……連結軸 10……トルク計、11……支持台 12……油圧シリンダー
Claims (6)
- 【請求項1】溶融金属を冷却攪拌槽内に収容し、冷却攪
拌槽の内壁面からの抜熱によって冷却しつつ、冷却攪拌
槽の断面を横切って働く回転磁界によって溶融金属を回
転流動させることによる攪拌を加えて半凝固金属を製造
する方法において、溶融金属を冷却攪拌槽の中心部にそ
なえた非磁性、不導電性の中子の外壁面と、冷却攪拌槽
内壁面との間で旋回流動させることを特徴とする電磁攪
拌方式による半凝固金属の製造方法。 - 【請求項2】溶融金属の旋回流動が中子の昇降運動によ
る置換流動を含むことからなる請求項第1項に記載した
電磁攪拌による半凝固金属の製造方法。 - 【請求項3】溶融金属を冷却する手段を有する冷却攪拌
槽と、冷却攪拌槽の断面を横切って働く回転磁界を発生
する電磁誘導コイルとをそなえ、冷却攪拌槽内に供給し
た溶融金属に回転磁界による回転流動を強いることによ
る攪拌を加える半凝固金属の製造装置において、冷却攪
拌槽中心部に非磁性、不導電性の中子をそなえることを
特徴とする電磁攪拌方式による半凝固金属の製造装置。 - 【請求項4】中子を冷却攪拌槽内で繰返し昇降移動可能
に配置した請求項第3項に記載した電磁攪拌方式による
半凝固金属の製造装置。 - 【請求項5】中子を回転可能に支持し、トルク計を介し
て固定することを特徴とする請求項第3項または第4項
に記載した電磁攪拌方式による半凝固金属の製造装置。 - 【請求項6】中子が円筒形で、その外径が冷却攪拌槽内
径の30〜60%の範囲であることを特徴とする請求項第3
項、第4項又は第5項に記載した電磁攪拌方式による半
凝固金属の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1306436A JPH0824998B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 電磁撹拌方式による半凝固金属の製造方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1306436A JPH0824998B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 電磁撹拌方式による半凝固金属の製造方法および装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03170629A JPH03170629A (ja) | 1991-07-24 |
| JPH0824998B2 true JPH0824998B2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=17956990
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1306436A Expired - Lifetime JPH0824998B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 電磁撹拌方式による半凝固金属の製造方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0824998B2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6225464B2 (ja) | 2013-04-17 | 2017-11-08 | 株式会社リコー | 情報処理装置、印刷設定引継方法、及びプリンタドライバ |
-
1989
- 1989-11-28 JP JP1306436A patent/JPH0824998B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6225464B2 (ja) | 2013-04-17 | 2017-11-08 | 株式会社リコー | 情報処理装置、印刷設定引継方法、及びプリンタドライバ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03170629A (ja) | 1991-07-24 |
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