JPH08250011A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH08250011A
JPH08250011A JP5453095A JP5453095A JPH08250011A JP H08250011 A JPH08250011 A JP H08250011A JP 5453095 A JP5453095 A JP 5453095A JP 5453095 A JP5453095 A JP 5453095A JP H08250011 A JPH08250011 A JP H08250011A
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JP
Japan
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circuit breaker
arc
extinguishing device
trip
arc extinguishing
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JP5453095A
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Inventor
Shozo Kaneko
省三 金子
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Terasaki Electric Co Ltd
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Terasaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短絡電流を早く遮断することによって容器を
強固にする必要がなく短絡遮断性能を向上できる回路遮
断器を提供する。 【構成】 接触・開離可能なように固定接点4と可動接
点5とが各々固定接触子3と可動接触子6とにより支持
されている。開閉機構部52を介して可動接触子6を回
動させ、それにより固定接点4と可動接点5とを接触・
開離させるように引外し機構部52が設けられている。
また接触子4と5との開離時に生ずるアークを消滅させ
るための消弧装置2が設けられている。消弧装置2は、
アークの発生により押圧される壁面を有し、かかる壁面
が押圧されることによって変位可能なようにケース1内
に支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回路遮断器の遮断性
能の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】電気回路に短絡電流のような大きな電流
が流れたときは、その電流によって発生する機械的およ
び熱的エネルギによって電線や機器に損傷が与えられ
る。このため、電流が大きければ大きいほど、早く電流
を遮断することが望ましい。
【0003】このような大きな電流が回路遮断器に流れ
てその開閉接触子が開離したときは、開閉接触子間にア
ークが発生する。このアーク発生時の電気エネルギは熱
や光や音のエネルギとなる。熱のエネルギは、付近の金
属などを溶融させたり気化させるが、固体を気化するこ
とによって体積が異常に増加するため回路遮断器の容器
の内部の圧力が著しく上昇する。
【0004】従来の回路遮断器は、このアークをできる
だけ早く消滅させるために通常、複数の鉄板を含む消弧
装置を備えている。つまり、この消弧装置が、アークを
誘引しアーク長を長くしたり、鉄板によってアークを冷
却してアーク抵抗を増加させることによってアークの消
滅を早めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように回路遮断器
では、大電流が流れたとき、できるだけ早く接触子を開
離させ早くアークを消滅させる必要がある。しかし、従
来の回路遮断器のように、消弧装置を単に備えるだけで
はアークを消滅させる性能が十分でなく容器内部の圧力
がかなり高くなる。このため、回路遮断器を小型化すれ
ばするほど容器を強固にしなければならなかった。
【0006】また従来の回路遮断器には、できるだけ早
く接触子を開離させるため固定コアーと可動コアーとを
含む電磁石による引外し装置が備えられていた。この引
外し装置は、大きな電流が流れたとき即座に動作を開始
して開閉機構を動作させて接触子を開離させていた。し
かし、この電磁石は、そのコアーのサイズが制限される
ため磁束の飽和現象が存在する。このため、ある値の電
流値を超えると電磁石の可動コアーの吸引速度が一定と
なり遮断を早くすることができなくなり、したがって遮
断容量を大きくすることができなかった。
【0007】したがってこの発明の目的は、短絡電流を
早く遮断することによって容器を強固にする必要がな
く、短絡遮断性能を向上できる回路遮断器を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の回路遮
断器は、接触・開離可能な1対の接触子と、1対の接触
子のいずれか一方を回動させる開閉機構と、動作するこ
とによって開閉機構を介して一方の接触子を回動させて
1対の接触子を開離させる引外し機構と、1対の接触子
が開離する時に生ずるアークを消滅させるための消弧装
置とを有し、少なくとも1対の接触子と消弧装置とが同
一容器内に収納される回路遮断器であって、消弧装置
は、壁面を有し、アークにより生じたガスで壁面が押圧
されることにより変位可能なように容器内に支持されて
いる。
【0009】請求項2に記載の回路遮断器では、消弧装
置は回動可能に容器内に支持されている。
【0010】請求項3に記載の回路遮断器は、消弧装置
を1対の接触子の接触部方向へ偏倚させるばね手段を有
している。
【0011】請求項4に記載の回路遮断器では、消弧装
置の変位により引外し機構を動作させる連動部材が備え
られている。
【0012】請求項5に記載の回路遮断器では、引外し
機構を動作させる短限時引外し要素が備えられている。
【0013】
【作用】請求項1に記載の回路遮断器によれば、短絡電
流を遮断したときに発生する圧力の高いアークガスが消
弧装置の変位方向に交差して設けられる壁面を押圧して
消弧装置を動かす。このように短絡電流のエネルギの一
部を消弧装置の運動エネルギとして消費させることによ
って、容器内の圧力が低減する。したがって、回路遮断
器を小型化しても容器を強固にする必要はない。また運
動エネルギとしても消費するため、アークの消滅が早
く、遮断性能を向上することができる。
【0014】請求項2に記載の回路遮断器によれば、回
動中心によって支持することになるため、収納時の位置
が安定し、かつ直線的に移動させるよりも動作を円滑に
行なうことができる。
【0015】請求項3に記載の回路遮断器によれば、ば
ね手段の強さによって消弧装置を変位させる電流値を制
御することができる。また短絡電流が流れていないとき
はばね手段によって消弧装置を接触部方向の容器壁面に
押付けることもできるため、消弧装置は自由状態にはな
らない。
【0016】請求項4に記載の回路遮断器によれば、電
流による電磁反発力によって接触子が開離したとき発生
するアークガスの圧力の大きさ、すなわち消弧装置を押
圧する力は、短絡電流の値に応じて増加するため短絡電
流が大きくなればなるほど引外しに要する時間が短くな
る。
【0017】請求項5に記載の回路遮断器によれば、こ
の回路遮断器に大きな電流が流れた場合でも、その電流
の大きさや電圧の高さによって消弧装置を動かすほど内
圧が上昇しない場合は、短絡電流を瞬時に遮断せず短限
時引出し要素が動作して時間遅れをもって遮断する。こ
の時間遅れ以内に外部要因によって短絡電流が消滅すれ
ば、この回路遮断器は遮断には至らない。この場合、負
荷側への給電を維持できる。
【0018】
【実施例】第1の実施例 本発明による回路遮断器の第1の実施例を図1ないし図
3を用いて説明する。
【0019】図1と図2とは、この発明の第1の実施例
における回路遮断器の投入状態を示す側面断面図と要部
平面図である。また図3は、この発明の第1の実施例に
おける回路遮断器の短絡電流を遮断する終期の状態を示
す側面断面図である。なお、図1は、図2のII−II
線に沿う断面を示している。
【0020】まず図1と図2とを参照して、本実施例の
回路遮断器は、3極型回路遮断器であって、成形絶縁物
のカバーおよびベースからなるケース1の中に収納され
る導電部51と、消弧装置2と、開閉機構部52と、引
外し機構部53とを有している。導電部51および消弧
装置2は各極ごとに設けられ、導電部51は開閉接触部
を含む。また開閉機構部52および引外し機構部53は
各極共通に設けられ、開閉機構部52は開閉接触部を開
閉し、引外し機構部53はこの開閉遮断器に所定値以上
の電流が流れたとき動作して開閉機構部52を動作させ
て開閉接触部を開離させる。
【0021】導電部51は、電源側端子を兼ねる固定接
触子3と、固定接触子3に固着した固定接点4と、固定
接点4と接離可能な可動接点5と、可動接点5を固着し
た可動接触子6と、可動接触子6から負荷側端子7に順
次接続される可とう線8、中継端子9および中継導体1
0とを有している。
【0022】可動接触子6は、可動接触子ホルダ11に
備えられた軸29によって回動可能に軸支され、可動接
触子6と可動接触子ホルダ11の一端との間に張架され
る接圧ばね12によって図中反時計方向に偏倚する。こ
れにより、図1の投入状態において、固定接点4と可動
接点5との間に接触圧力が発生する。
【0023】開閉機構部52は、回動可能に軸支されこ
の開閉機構を手動で操作するハンドル13と、固定軸に
回動可能に軸支されるトリップレバー14と、固定の軸
36によって回動可能に軸支される可動接触子ホルダ1
1と、各極の可動接触子ホルダ11を一体的に連結する
クロスバー15と、可動接触子ホルダ11の軸29およ
びトリップレバー14の軸間にそれぞれが互いに回動自
在に連結されるリンク16およびリンク17と、リンク
16およびリンク17の連結部とハンドル13との間に
張架される開閉ばね18とを有している。
【0024】図1の投入状態においては、リンク16と
リンク17とはほぼ一直線状態にあり、それらの連結部
は開閉ばね18によって図中左方向に偏倚している。こ
の開閉ばね18による作用力は、トリップレバー14を
図中反時計方向に付勢している。またリンク16とリン
ク17との一直線の状態は、図示されないストッパによ
り維持されている。またトリップレバー14は、後述す
る引外し機構部53のトリップラッチ19によって係止
されている。
【0025】引外し機構部53は、それぞれ回動可能に
軸支され図示されないばねによって図中反時計方向に偏
倚したトリップラッチ19およびトリップ中継ラッチ2
0と、図中時計方向に偏倚したトリップシャフト21と
を有している。
【0026】この図1に示す投入状態においては、トリ
ップラッチ19は、トリップレバー14の図中反時計方
向の偏倚力によって図中時計方向に回動力を与えられて
いる。この回動力により、トリップラッチ19は、自身
の偏倚力に抗して、トリップ中継ラッチ20に備えられ
る係止ピン22と係合している。
【0027】トリップ中継ラッチ20は、このトリップ
ラッチ19との係合によって、図中時計方向に回動力を
与えられている。この回動力により、トリップ中継ラッ
チ20は、自身の偏倚力に抗してトリップシャフト21
の一端と係止している。トリップシャフト21の回動
は、図示されないストッパによって停止している。
【0028】なお、このトリップシャフト21の他端に
は引外し動作棒23が対向配置されている。この引外し
動作棒23は、動作したときトリップシャフト21を図
中反時計方向に回動させる。またこの引外し動作棒23
は、過電流引外し装置24が動作したとき動作する。こ
の過電流引外し装置24は、比較的小さい短絡電流が流
れたとき数十ミリ秒ないし1秒程度の時間遅れをもって
動作する短限時引外し要素と、定格電流以上の電流で比
較的小さい電流が流れたとき秒単位以上の時間遅れをも
って動作する長限時引外し要素とを有している。
【0029】消弧装置2は、図2に示すように平面的に
見て「V」字状に切欠きのある複数の磁性材料からなる
グリッド26と、断面が「コ」字状に形成された絶縁材
料からなるグリッドサポート27とを有している。複数
のグリッド26は、グリッドサポート27の対向する側
板27aによって間隔をもって保持されている。またグ
リッドサポート27の双方の側板27aを連結する連結
板27bの上部には排気口27cが形成されている。ま
たグリッドサポート27の側板27aには係合孔27d
が形成されており、双方の側板27aの下部には半円状
の切欠き27eが形成されている。
【0030】消弧装置2の装着について説明すると、ま
ずグリッドサポート27の切欠き27eを、ケース1の
内壁下部に形成される断面が半円状の突起1aに嵌合さ
せる。次にグリッドサポート27の連結板27bの上部
とケース1の壁との間にばね28を装着する。このばね
28により、消弧装置2を図中時計方向に偏倚させて、
双方の側板27aの辺をケース1の対向する内壁に形成
した段部1bに押圧させる。このようにして、消弧装置
2を静止した状態でケース1の中に装着している。な
お、突起1aや段部1bの位置は、可動接触子6の先端
部がグリッド26の切欠き部分を移動できるように設定
されている。
【0031】さらにこの回路遮断器には、トリップ板3
0が装着されている。このトリップ板30は、図示され
ないガイドに沿って図中左右方向に移動可能で、かつ図
示されないばねによって図中右方向に偏倚している。こ
のトリップ板30の一端30aは、トリップ板30が図
中左方向に移動したときトリップシャフト21を図中反
時計方向に回動させるようにトリップシャフト21の他
端と対向する。またトリップ板30の他端には、グリッ
ドサポート27の係合孔27dを挿通する係合棒31が
装着されている。
【0032】なお、係合棒31は、消弧装置2が図中反
時計方向に回動したとき消弧装置2とともに図中左方向
へ移動するように係合孔27dの辺と係合する。
【0033】このように構成される本実施例の回路遮断
器の動作について以下に説明する。図1および図2の状
態において、この回路遮断器に大きな短絡電流が流れた
とき、固定接点4と可動接点5との間に電磁反発力が発
生する。この電磁反発力によって、接圧ばね12の作用
力に抗して可動接触子6が軸29を支点として一点鎖線
で表わされるように図中時計方向に回動する。これによ
り、可動接点5は固定接点4から開離してアークが発生
する。なお、この動作中、開閉機構部52は動作しない
ため、可動接触子ホルダ11は回動しない。
【0034】発生したアークは消弧装置2の方向に誘引
され、高温であるがゆえに固定接触子3、固定接点4、
可動接点5、可動接触子6、グリッド26などの金属の
一部を溶融したり気化させて多量のガスを消弧装置2の
周辺に発生させる。このアークガスが排気口27cから
外部へ排出されるとき連結板27bを押圧する。この押
圧力により、消弧装置2はケース1の突起1aを支点と
して、ばね28の作用力に抗して図中反時計方向に回動
する。
【0035】この消弧装置2の回動によって係合棒31
を介してトリップ板30が図中左方向に移動し、その一
端30aがトリップシャフト21を図中反時計方向に回
動させる。この結果、トリップシャフト21とトリップ
中継ラッチ20との係合が解消し、トリップ中継ラッチ
20が図中時計方向に回動して、係止ピン22とトリッ
プラッチ19との係合が解消する。これにより、トリッ
プラッチ19が図中時計方向に回動し、トリップレバー
14との係合が解消して、トリップレバー14は図中反
時計方向に回動する。この回動により、開閉ばね18の
作用力によってリンク16と17とを介して、可動接触
子ホルダ11が図中時計方向に回動し、図3の位置に移
動する。
【0036】上述の動作が行なわれている間にアーク
は、消弧装置2の方向に誘引されてそのアーク長が長く
なり、またアークはグリッド26に接触して冷却されそ
のアーク抵抗が急速に増加する。このようにしてアーク
が消滅して短絡電流が遮断される。遮断が完了すると消
弧装置2は図1に示される元の位置に復帰し、可動接触
子6は接圧ばね12の作用力により、図3の一点鎖線で
表わされる位置まで回動して停止する。
【0037】以上より、この回路遮断器は、以下に述べ
る(1)〜(5)の効果を有する。 (1) 消弧装置2を回動させるエネルギをアークエネ
ルギから消費させているため、アークの消滅が早くなり
遮断性能を向上することができる。
【0038】(2) アークガスは短絡電流が大きいほ
ど、また回路電圧が高いほど多く発生するため、消弧装
置2を回動させる速度は短絡電流が大きいほど速くな
る。したがって、引外し機構部53の動作速度は短絡電
流値によって飽和することなく、大電流・高電圧でも優
れた遮断性能を発揮できる。
【0039】(3) ばね28の作用力を変更すること
によって、消弧装置2の回動可能電流値、すなわち引外
し機構部53の動作電流値を調整することができる。
【0040】(4) ばね28は、短絡電流が流れると
き以外は消弧装置2を段部1bに押圧して静止させてい
る。このため、運搬状態で消弧装置2ががたつくことは
なくなる。また回路遮断器はほとんどの場合、電源側を
上方にして垂直に取り付けられるが、たとえば水平位置
や横位置に取り付けられても、消弧装置2は初期の動作
を維持することができる。ただし、垂直取り付けに限定
すれば、消弧装置2は動作後、自重で復帰するためばね
28は必ずしも必要ではない。
【0041】(5) この回路遮断器を図4の主幹遮断
器C1として使用したとき、短絡事故に関して信頼性が
あり、かつ経済的な電気回路を構成できるという、より
優れた効果を発揮する。以下、そのことについて詳細に
説明する。
【0042】図4は、本実施例の回路遮断器を使用した
電気回路の例を示す図である。図4を参照して、まず短
絡事故がA点で発生したときは、全短絡電流をこの主幹
遮断器C1が遮断することになり流れる電流も大きく、
消弧装置2が回動して素早く遮断して電気回路を保護す
る。この場合は主幹遮断器の負荷側に並列に接続される
分岐回路遮断器C2、C3およびC4への給電は停止
し、全停電となるがやむを得ない。
【0043】なお、短絡電流が消弧装置2を回動させる
に到らないような短絡電流に対しては短限時引外し要素
が動作して、多少の時間遅れがあるがこの電流を遮断す
ることができる。このような電流は比較的小さいため時
間遅れがあっても差し支えはない。
【0044】次に、この電気回路の短絡電流が分岐回路
遮断器の定格遮断電流を超過する場合でも安全に遮断で
きるため、遮断容量の小さい廉価な分岐回路遮断器を採
用でき、経済的な構成にできるという効果も生じること
を説明する。
【0045】すなわち、短絡事故がB点で発生した場
合、この短絡電流が流れたとき主幹遮断器C1と分岐回
路遮断器C2の接触子はほぼ同時に電磁反発力によって
開離する。このため、双方のそれぞれの接触子間の電圧
は単独で遮断する場合のほぼ半分になり、双方にとって
負担が軽くなり短絡電流を容易に遮断し、実際に回路に
流れる電流もかなり限流する。すなわち、双方の遮断器
が協力して短絡電流を遮断するバックアップ遮断とな
る。
【0046】このバックアップ遮断をできるシステムで
は、推定短絡電流(全く遮断しないときに流れる電流)
が分岐回路遮断器C2の定格遮断電流を超過するような
回路にも、その分岐回路遮断器を使用することができ
る。このため、定格遮断電流の大きい高価な分岐回路遮
断器を選定する必要がないため経済的である。上述の説
明の理解のためにこれらの現象が発生した場合流れる電
流の波形を模式的に示したのが図7である。この図7で
(a)は推定短絡電流の波形である。(b)は短絡事故
が図4のA点で発生し、主幹遮断器C1で短絡電流を遮
断した場合の波形である。(c)は短絡事故が図4のB
点で発生し、主幹遮断器C1と分岐回路遮断器C2が協
力して短絡電流を遮断した場合の波形である。(a)>
(b)>(c)と順次電流が小さくなる。
【0047】さらに、このバックアップ遮断のとき主幹
遮断器C1では、接触子が電磁反発力によって開離する
が、接触子間の電圧は単独で遮断する場合のほぼ半分で
ある。このため、実際に流れる電流も単独で遮断する場
合よりも小さくなる。したがって、接触子間に発生する
アークエネルギも極めて小さくなり、消弧装置2を回動
させるまでには到らない。このため、引外し機構部53
や開閉機構部52は動作しないゆえに、その接触子は接
触状態に復帰し、他の分岐回路遮断器C3およびC4の
回路には継続して電気を供給でき、事故が発生した回路
だけを選択して遮断するという選択遮断が可能であり、
信頼性の高い電気回路となる。
【0048】なお、主幹遮断器C1の接触子が接触位置
に復帰しても、分岐回路遮断器C2の接触子が開離状態
を維持しているため、短絡電流が再び流れることはな
い。
【0049】第2の実施例 この発明による第2の実施例を図5および図6を用いて
説明する。
【0050】図5と図6とは、この発明の第2の実施例
における回路遮断器の投入状態と短絡電流を遮断する終
期の状態とを示す側面断面図である。
【0051】図5と図6とを参照して、この第2の実施
例では、消弧装置32の構成が第1の実施例と異なる。
つまり、本実施例の消弧装置32は、第1の実施例のよ
うに回動可能に装着されるのではなく、この回路遮断器
の取付面と直角方向に直線状に移動可能に装着されてい
る。
【0052】具体的には、この消弧装置32は、ケース
1の取付面に対して直角で互いに平行に形成される段部
1bおよび1cの間に装着されている。この消弧装置3
2の上部には天井板35が備えられており、この天井板
35はグリッドサポート33の対向する側板33aの上
部に支持されている。ケース1の内壁と消弧装置32の
天井板35との間にばね34が装着され、これにより消
弧装置32は図中下方向へ押し付けられている。
【0053】なお、消弧装置32は、「V」字状の切欠
きを有する複数のグリッド26と、断面が「コ」字状に
形成された絶縁材料からなるグリッドサポート33とを
有している。複数のグリッド26は、グリッドサポート
33の対向する側板33aによって間隔をもって保持さ
れている。またグリッドサポート33の双方の側板33
aを連結する連結板33bの上部には排気口33cが形
成されており、側板33aには係合孔33dが形成され
ている。この係合孔33dには、消弧装置33が図中上
方へ移動したとき係合棒31を介してトリップ板30を
図中左方向に移動させるように斜辺が形成されている。
【0054】これ以外の構成については、上述した第1
の実施例とほぼ同様の構成であるため、同一の部材につ
いては同一の符号を付しその説明を省略する。
【0055】この第2の実施例の回路遮断器に短絡電流
が流れたときは、アークガスの内圧が天井板35を介し
て消弧装置32を図中上方へ移動させて、トリップ板3
0を図6に示すようにトリップ方向へ移動させて第1の
実施例と同様に短絡電流が遮断される。
【0056】本実施例の回路遮断器は、上述した第1の
実施例と同様の効果(1)〜(5)を奏する。
【0057】上述したようにこの発明は、短絡電流が流
れたとき発生するアークガスの圧力によって消弧装置を
動かし、電気エネルギを消費させて短絡遮断性能を向上
させており、第1および第2の実施例以外に図示はしな
いが、消弧装置を取り付け面に平行に移動するようにす
ることなどによっても実現することができる。
【0058】
【発明の効果】この発明による回路遮断器は、簡単な構
成で短絡遮断性能を向上できるとともに内圧を抑制でき
るため強固な容器も不要で経済的に優れている。
【0059】また、短限時引外し要素を設ければ経済的
で信頼性のある電気回路を構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例における回路遮断器の
投入状態における側面断面図である。
【図2】この発明の第1の実施例における回路遮断器の
要部平面図である。
【図3】この発明の第1の実施例における回路遮断器の
短絡電流を遮断する終期の状態を示す側面断面図であ
る。
【図4】この発明の第1の実施例における回路遮断器を
使用した電気回路の例を示す図である。
【図5】この発明の第2の実施例における回路遮断器の
投入状態における側面断面図である。
【図6】この発明の第2の実施例における回路遮断器の
短絡電流を遮断する終期の状態を示す側面断面図であ
る。
【図7】この発明による回路遮断器を電気回路に使用し
たときの動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 ケース 1a 突起 1b 段差 2 消弧装置 3 固定接触子 4 固定接点 5 可動接点 6 可動接触子 26 グリッド 27、33 グリッドサポート 28、34 ばね 51 導電部 52 開閉機構部 53 引外し機構部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触・開離可能な1対の接触子と、前記
    1対の接触子のいずれか一方を回動させる開閉機構と、
    動作することによって前記開閉機構を介して前記一方の
    接触子を回動させて前記1対の接触子を開離させる引外
    し機構と、前記1対の接触子が開離する時に生ずるアー
    クを消滅させるための消弧装置とを有し、少なくとも前
    記1対の接触子と前記消弧装置とが同一容器内に収納さ
    れる回路遮断器において、 前記消弧装置は、壁面を有し、前記アークにより生じた
    ガスで前記壁面が押圧されることにより変位可能なよう
    に前記容器内に支持されていることを特徴とする、回路
    遮断器。
  2. 【請求項2】 前記消弧装置は回動可能に前記容器内に
    支持されていることを特徴とする、請求項1に記載の回
    路遮断器。
  3. 【請求項3】 前記消弧装置を前記1対の接触子の接触
    部方向へ偏倚させるばね手段を有することを特徴とす
    る、請求項1または2のいずれかに記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】 前記消弧装置の変位により前記引外し機
    構を動作させる連動部材が備えられることを特徴とす
    る、請求項1、2または3のいずれかに記載の回路遮断
    器。
  5. 【請求項5】 前記引外し機構を動作させる短限時引外
    し要素が備えられることを特徴とする、請求項4に記載
    の回路遮断器。
JP5453095A 1995-03-14 1995-03-14 回路遮断器 Withdrawn JPH08250011A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003151423A (ja) * 2001-11-08 2003-05-23 Mitsubishi Electric Corp 回路遮断器
JP2012216378A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Tempearl Ind Co Ltd 異常過熱検出構造を有する回路遮断器
CN104779129A (zh) * 2015-04-16 2015-07-15 北京人民电器厂有限公司 一种双层极联结构的断路器

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