JPH0825145A - ワイヤカット放電加工機における加工方法 - Google Patents

ワイヤカット放電加工機における加工方法

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JPH0825145A
JPH0825145A JP6183054A JP18305494A JPH0825145A JP H0825145 A JPH0825145 A JP H0825145A JP 6183054 A JP6183054 A JP 6183054A JP 18305494 A JP18305494 A JP 18305494A JP H0825145 A JPH0825145 A JP H0825145A
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JP
Japan
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machining
contour shape
coreless
path
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JP6183054A
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Inventor
Teruo Baida
照生 倍田
Yuuji Tsuboguchi
勇次 坪口
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Original Assignee
Fanuc Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting
    • B23H7/06Control of the travel curve of the relative movement between electrode and workpiece
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H2600/00Machining conditions
    • B23H2600/10Switching of machining conditions during machining
    • B23H2600/12Switching from rough cutting to finish machining

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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 抜き加工における荒加工から仕上げ加工まで
を自動化することができるワイヤカット放電加工機の加
工方法を提供する。 【構成】 ワイヤカット放電加工機による抜き加工にお
いて、加工領域の輪郭形状Aを指定し、その指定された
輪郭形状Aの形状データに基づいて、輪郭形状Aの内側
にワイヤの通過する加工経路C,Dを演算によって求
め、求めた加工経路C,Dに沿ってワイヤカット放電を
行って、輪郭形状A内の中子の除去するコアレス加工を
行うこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤカット放電加工
機における加工方法に関し、特に、ワークの不要部分を
取り除いて加工を行う抜き加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤカット放電加工機において、被加
工物であるワークの内側部分を抜き取る抜き加工と呼ば
れる加工を行う場合がある。この抜き加工を行う場合、
中に残る部分(以下、中子という)は不要であるため除
去する必要がある。従来、この中子の抜取りには、例え
ば、(1)荒加工が終了した後に中に残る中子を除去
し、その後仕上げ加工を行う方法や、(2)一定の切り
残し量を設定して荒加工から仕上げ加工までを行い、最
後に切り残しておいた部分を切断して中子を切り落とす
方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来のワイヤ
カット放電加工機における抜き加工の方法では、中子の
除去において、中子を直接人手によって取り除いたり、
中子が切り落ちる際のワイヤの断線を防止するために要
するオペレータの手動介入等の、人手による操作が必要
となり操作性に問題がある。一般に、この抜き加工にお
ける中子の除去において、加工する部分の形状が小さい
場合には、不要部分を加工して粉として取り除くことで
きる(以下、この加工をコアレス加工という)。そこ
で、前記の問題点を解決して人手による操作を省くこと
ができる加工方法として、自動プログラミング装置等を
用いて、コアレス加工用のNCデータを作成し、プログ
ラムによって抜き加工を行うことも可能である。しかし
ながら、この方法では、コアレス加工を可能とするよう
な加工経路をあらかじめ設定して、その加工経路に基づ
いてプログラムを作成するため、ワイヤの移動経路をす
べて設定しておかなければならず、長く複雑なプログラ
ムが必要であるという問題点がある。
【0004】また、このプログラムの作成を簡略とする
ために、図形の拡大縮小や、オフセット変更の機能によ
って、最終的な加工経路からワイヤの加工経路を形成す
る方法が考えられるが、この方法では単純な輪郭形状に
しか対応できないという問題点がある。そこで、本発明
は前記した従来のワイヤカット放電加工機における加工
方法の問題点を解決して、抜き加工における荒加工から
仕上げ加工までを自動化することができる加工方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワイヤカット
放電加工機による抜き加工において、加工領域の輪郭形
状を指定し、その指定された輪郭形状の形状データに基
づいて、輪郭形状の内側にワイヤの通過する加工経路を
演算によって求め、求めた加工経路に沿ってワイヤカッ
ト放電を行って、輪郭形状内の中子を除去するコアレス
加工を行うことにより、前記目的を達成するものであ
る。本発明において、ワイヤカット放電加工機のワイヤ
は演算により求められた加工経路を通過するものであ
り、該ワイヤの加工経路の通過によって、被加工物の加
工領域を中心から輪郭に向かって順に、不要部分を粉と
して取り除きながら加工し、不要物を残さないコアレス
加工を行うものである。本発明における加工経路は、輪
郭形状内に設けた基準点と輪郭形状の凸状部分とを結ぶ
線分上の点を通過することにより形成することができ、
この線分は輪郭形状と交差しないよう設定されるもので
ある。そして、この加工経路は、輪郭形状内の基準点と
輪郭形状の凸状部分とを結ぶ線分を求め、該線分が輪郭
形状と交差しない場合には該線分上の点を通過点とし、
該線分が輪郭形状と交差する場合には前後の交差しない
凸状部分間を結んだ線分上の点を通過点とすることによ
り求めることができる。
【0006】また、本発明における加工経路は、輪郭形
状内に複数個設けることができ、ワイヤはこの複数個の
加工経路の内で内側の加工経路から外側の加工経路に向
かって順に通過するよう設定することができる。また、
本発明における複数個の加工経路は、輪郭形状内の加工
開始点から輪郭形状の最も遠い部分までの距離と最大切
り込み量により定まる経路数により設定することができ
る。さらに、本発明の加工方法によるコアレス加工の
後、仕上げ加工を行うこともできる。
【0007】
【作用】本発明によれば、はじめに被加工物において抜
き加工を行う加工領域の輪郭形状を指定する。この輪郭
形状の指定は、例えば、通常のNC加工装置の加工プロ
グラムにおけるブロック指令により行うことができる。
そして、この指定された輪郭形状の形状データ、及び仕
上げ代やワイヤ径等のワイヤカット放電加工における加
工条件によるオフセット量等のデータに基づいて、輪郭
形状の内側にワイヤが通過する加工経路を演算によって
求める。この加工経路を求める演算においては、輪郭形
状内に設けた基準点と輪郭形状の凸状部分とを結ぶ線分
であって輪郭形状と交差しない線分を求め、該線分上の
点を加工経路の通過点として求めるものであり、輪郭形
状内の基準点と輪郭形状の凸状部分とを結ぶ線分を求
め、該線分が輪郭形状と交差しない場合には該線分上の
点を加工経路の通過点とし、該線分が輪郭形状と交差す
る場合には前後の交差しない凸状部分の間を結んだ線分
上の点を加工経路の通過点とし、それらの求めた通過点
を結ぶことよって一順する加工経路を形成する。
【0008】この一順する加工経路を、輪郭形状内の中
心から輪郭形状に向かって複数個設け、ワイヤをこの複
数個の加工経路の内で内側の加工経路から外側の加工経
路に向かって順に通過させてワイヤカット放電を行い、
不要部分を粉として取り除きながら加工し、不要物を残
さずに中子の除去するコアレス加工を行う。この複数個
の加工経路は、輪郭形状内の加工開始点から輪郭形状の
最も遠い部分までの距離をワイヤの最大切り込み量で除
して得られる値より大きな整数値を経路数とすることが
でき、この経路数の設定により不要物を残さない加工を
行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳
細に説明する。本発明のワイヤカット放電加工機におい
て、被加工物であるワークの内側部分を抜き取る抜き加
工において、不要部分を加工して粉として取り除くこと
により中子の除去を行う加工をコアレス加工ということ
にする。このコアレス加工は荒加工の一態様であり、こ
の加工の後に仕上げ加工を行う場合もある。図2は、ワ
イヤカット放電加工機における加工の手順を示す図であ
る。なお、図2において、未加工の部分を斜線部で示し
ている。図2において、被加工物であるワーク(図中の
(a)に示す)に実線で示す輪郭形状Aの抜き加工を行
う場合、荒加工であるコアレス加工が終了していないと
きは(b)に示すコアレス加工を行い、コアレス加工が
終了しているときには(c),(d)の仕上げ加工を行
う。(b)のコアレス加工は、図中の破線で示すオフセ
ット経路Cをワイヤが通る経路とすることにより行われ
る。このオフセット経路Cは、輪郭形状Aに対してコア
レス加工における仕上げ代c1 とワイヤ径補正番号d1
の分だけオフセットして形成した経路であり、このワイ
ヤ径補正番号d1 はワイヤ径等のワイヤカット放電加工
の種々の加工条件によるオフセット量を表すものであっ
て、あらかじめ求めてメモリ等に格納しておくことがで
きる。
【0010】このコアレス加工が終了した後に仕上げ加
工を行う場合には、(c),(d)に示す仕上げ加工の
処理を行う。図では2回の仕上げ加工を行う場合を示し
ている。この仕上げ加工においても、一点鎖線あるいは
二点鎖線で示す仕上げ加工経路をワイヤ経路とすること
により行われる。なお、図では、仕上げ加工経路を設定
するための仕上げ代cとワイヤ径補正番号dを、それぞ
れ1回目の仕上げ加工ではc2 ,d2 として、2回目の
仕上げ加工ではc3 ,d3 により表している。
【0011】次に、本発明のコアレス加工における加工
方法について説明する。本発明のコアレス加工は、第1
の輪郭形状の指定と、第2の該輪郭形状に基づくオフセ
ット経路の形成と、第3の該オフセット経路による加工
の概ね3つの段階により形成されている。図1は、本発
明のコアレス加工を説明するための加工経路図である。
図1において、斜線部分は被加工物の未加工部分であ
り、その斜線部分によって囲まれる空白の部分がコアレ
ス加工によって取り除かれる部分を示している。そし
て、図中の太い実線で示す形状が放電加工によって形成
しようとする輪郭形状Aであり、その内側に矢印ととも
に示される経路はほぼ輪郭形状Aを形成するためにワイ
ヤが通過するオフセット経路Cである。そして、さらに
その内側に矢印とともに示される複数個の経路は、コア
レス加工を行うためにワイヤが通過するコアレス加工経
路Dである。
【0012】なお、図1ではオフセット経路CをP1〜
P10により表している。また、図ではオフセット経路
Cにより加工される加工形状Bを細い一点鎖線により示
しており、この加工形状Bをさらに仕上げ加工を行うこ
とにより輪郭形状とすることもできる。図示するコアレ
ス加工経路Dによる加工においては、輪郭形状A内の基
準点O{X(x2),Y(y2)}から輪郭形状A上の
点Q{X(x1),Y(y1)}に向かって加工を開始
し、最も内側のコアレス加工経路Dと交差する点からそ
のコアレス加工経路Dに沿って加工を行い、最内側のコ
アレス加工経路Dを加工する。この最内側のコアレス加
工経路Dの加工が終了すると、再び点Q{X(x1),
Y(y1)}に向かって進み、次のコアレス加工経路D
と交差する点からそのコアレス加工経路Dに沿って加工
を行う。この加工を順に外側のコアレス加工経路Dにつ
いて行い、最後にオフセット経路Cによる加工を行う。
前記コアレス加工の加工手順を図3のコアレス加工の加
工手順を示す図を用いて説明する。コアレス加工は、図
3の(a)から図3の(d)に示すコアレス加工経路に
よる加工を行い、図3の(e)によってオフセット経路
Cによる加工を行う。なお、図3の(a)中の破線で示
す形状はオフセット経路Cによる加工形状Bを表してい
る。
【0013】はじめに、図3の(a)の輪郭形状Aの内
側に設けた基準点Oからワイヤによる加工を開始する。
ワイヤはこの基準点Oから輪郭形状A上の点Qに向かっ
て加工し、次に最も内側にあるコアレス加工経路bとの
交点Rにおいてコアレス加工経路bに沿って加工を行
う。コアレス加工経路bによる加工が終了すると、次
に、ワイヤは基準点Oから点Qを結ぶ線上の直線cを次
のコアレス加工経路dとの交点Sまで加工し、その後コ
アレス加工経路cに沿って加工を行う。同様に、図3の
(c)及び(d)において、直線eとコアレス加工経路
f、及び直線gとコアレス加工経路hに沿った加工を行
う。図3の(e)ではコアレス加工経路b,d,f,h
の外側に設けられたオフセット経路Cを示しており、コ
アレス加工経路hの加工の終了した後直線iに沿って点
Qに向かって進み、コアレス加工経路hとの交点Vから
コアレス加工経路hに従った加工によりオフセット経路
Cによる加工を行う。このオフセット経路Cによる加工
で形成される加工形状Bは、輪郭形状Aに対してコアレ
ス加工における仕上げ代c1 とワイヤ径補正番号d1
分だけオフセットした寸法となる。
【0014】(本発明の加工方法を実施するプログラム
例)次に、本発明の加工方法を実施するプログラム例に
ついて説明する。本発明の加工方法を実施するプログラ
ムは、例えば、以下に示す〔コアレス加工指令〕と〔輪
郭形状指令〕と〔仕上げ加工指令〕により構成される。 〔コアレス加工指令〕 G81 P(ns) Q(nf) K(Δd) R(c1 ) D(d1 ) S( s1 ) F(f1 ); 〔輪郭形状指令〕 N(ns) G01 X(x1) Y(y1) [G41 D(dd) G51 T(tt)]; ・ ・ D(dd) S(ss) F(ff) ・ N(nf) X(x2) Y(y2) [G40 G50]; 〔仕上げ加工指令〕 G80 P(ns) Q(nf) R(c2 ) D(d2 ) S(s2 ) F( f2 ); G80 P(ns) Q(nf) R(c3 ) D(d3 ) S(s3 ) F( f3 ); G80 P(ns) Q(nf); 前記プログラムにおいて、〔コアレス加工指令〕の部分
はコアレス加工を行うことを設定するブロックであり、
「G81」で表される指令がコアレス加工指令を定義す
るものであり、その後に続く「P(ns)」は輪郭形状
指令ブロック群の先頭シーケンス番号nsを設定するも
のであり、「Q(nf)」は輪郭形状指令ブロック群の
終了シーケンス番号nfを設定するものであり、「K
(Δd)」はコアレス加工における最大切り込み量Δd
を設定するものであり、「R(c1)」はコアレス加工
における仕上げ代c1 を設定してコアレス加工の終了時
に輪郭形状に対して仕上げ代分オフセットした形状を設
定するものであり、「D(d1 )」はコアレス加工にお
けるワイヤ径補正番号d1 を設定してワイヤ加工におけ
る加工条件によるオフセット量を設定するものであり、
「S(s1 )」はコアレス加工における加工条件番号s
1 を設定するものであり、「F(f1 )」はコアレス加
工における定速送り速度f1 を設定するものである。こ
の〔コアレス加工指令〕によって、以下の輪郭形状指令
及び仕上げ加工指令で使用する変数の設定が行われる。
【0015】次の〔輪郭形状指令〕は、コアレス加工を
行う輪郭形状を決定する指令の部分であり、NC装置に
おける通常の形状プログラミングと同様の直線補間(G
01)、円弧補間(G02/G03)等の指令ブロック
の組み合わせによって形状指定を行うことができる。プ
ログラム例において、「N(ns) G01 X(x
1) Y(y1)」の「N(ns)」は輪郭形状指令の
最初のブロックであることを示し、「G01X(x1)
Y(y1)」は、はじめに加工開始点(図1中の基準
点O)から輪郭形状へのアプローチ指令であることを示
している。この「X(x1) Y(y1)」で表される
点は、図1中の点Qに対応している。また、[G41
D(dd) G51 T(tt)]の内で、「G41
D(dd)」はワイヤ径補正の量ddを設定するもので
あって、例えばワイヤの進行方向に対する左側のワイヤ
径補正の量を設定し、「G51 T(tt)」はワイヤ
のテーパ補正量ttを設定するものである。「N(n
f)」は、この輪郭形状指令ブロック群の終了のブロッ
クであることを示し、「X(x2) Y(y2)」は、
輪郭形状の指定において基準点Oに戻ることを示してい
る。また、[G40 G50]は、前記[G41 D
(dd)G51 T(tt)]で設定したワイヤ径補正
の量及びワイヤのテーパ補正量をキャンセルすることを
示している。
【0016】なお、この輪郭形状の指令中において、
「D(dd) S(ss) F(ff)」により、ワイ
ヤ径補正番号,加工条件番号,及び定速送り速度を変更
することもできる。前記「N(ns)」から「N(n
f)」のブロックによって輪郭形状の設定が行われる
と、ワイヤカット放電加工機を制御するCPUあるい
は、ワイヤカット放電加工機に接続される制御装置は、
この輪郭形状のデータに基づいてコアレス加工を行うた
めのコアレス加工経路を演算し設定する。この輪郭形状
からコアレス加工経路の算出については、後述する。輪
郭形状に基づいて設定されたコアレス加工経路によって
コアレス加工が終了すると、ほぼ輪郭形状に近い形状の
抜き加工が行われることになる。その後、仕上げ加工を
行う場合には、前記プログラム中の〔仕上げ加工指令〕
のブロックを設定する必要がある。
【0017】この〔仕上げ加工指令〕のブロックにおい
て、「G80 P(ns) Q(nf)」中の「G8
0」は仕上げ加工指令を定義するものであり、「P(n
s)Q(nf)」は輪郭形状指令ブロックの最初から最
後までの仕上げ加工を行うことを示している。そして、
「R(c2 ) D(d2 ) S(s2 ) F(f2 )」
で示される仕上げ加工における仕上げ代c2 ,仕上げ加
工におけるワイヤ補正番号d2 ,仕上げ加工における加
工条件番号s2 ,及び仕上げ加工における定速送り速度
2 によって仕上げ加工を行うものである。この仕上げ
加工は、前記と同様のブロックを指令することにより複
数回行うことができる。このとき、「R(c3 ) D
(d3 ) S(s3 ) F(f3 )」として、それぞれ
仕上げ加工における仕上げ代をc3 ,ワイヤ補正番号を
3 ,加工条件番号をs3 ,定速送り速度f3 に変更す
ることにより加工精度を上げることできる。
【0018】(オフセット経路,及びコアレス加工経路
の形成)次に、輪郭形状に基づくオフセット経路,及び
コアレス加工経路の形成方法について、図4〜7を用い
て説明する。ここでは、オフセット経路,及びコアレス
加工経路を直線ブロック,及び円弧ブロックにより形成
する場合について説明する。図4を用いて直線ブロック
によるオフセット経路C,及びコアレス加工経路Dの形
成方法を説明する。図4において、輪郭形状Aは、前記
プログラムに示す輪郭形状指令(ns〜nf)によって
設定される。はじめに、オフセット経路Cの設定を行
う。このオフセット経路Cの設定においては、仕上げ代
1 とワイヤ径補正量d1 を考慮して、この分だけオフ
セットしたオフセット経路Cを求める。図4においてオ
フセット経路Cのワイヤの通路は、点P1〜P10によ
って設定される。このオフセット経路Cは、NC装置の
CPUあるいはNC装置と接続される制御装置において
前記輪郭形状指令と仕上げ代c1 とワイヤ径補正量d1
とを入力し、演算処理することにより求めることができ
る。演算したオフセット経路Cは、記憶手段に格納して
おき、コアレス加工経路Dの演算やオフセット経路Cに
基づく加工の際に読み出し実行することになる。
【0019】次に、基準点Oとオフセット経路Cの各点
P1〜P10とを結ぶベクトル(OP1)〜(OP1
0)において、各ベクトルの長さ|OP1|〜|OP1
0|の中から最大値|OPimax|を求める。図4に
おいては、基準点Oと点P2との間の距離が最大値とな
る。次に、この最大値|OPimax|とワイヤ加工の
最大切り込み量Δdとによってコアレス加工経路Dの個
数(以下、切り込み回数Nという)を求める。この切り
込み回数Nを求めるには、以下の式を満足する最小の整
数を用いることができる。 N≧|OPimax|/Δd …(1) 次に、この求めた切り込み回数Nとオフセット経路Cの
点Pからコアレス加工経路Dを求める。最も内側の第1
回目のコアレス加工経路bは、各ベクトル(OP1)〜
(OP10)を1/N倍した点Pi.1を求め、これら
の点Pi.1を結ぶ経路を形成することにより求めるこ
とができる。この第1回目のコアレス加工経路bによる
コアレス加工は、基準点Oから点Qに向かう直線であっ
てコアレス加工経路bと交差するまでの直線aを通り、
その後コアレス加工経路bを通ることにより行われる。
【0020】また、コアレス加工経路bの外側の第2回
目のコアレス加工経路dは、各ベクトル(OP1)〜
(OP10)を2/N倍した点Pi.2を求め、これら
の点Pi.2を結ぶ経路を形成することにより求めるこ
とができる。そして、この第2回目のコアレス加工経路
cによるコアレス加工は、基準点Oから点Qに向かう直
線であってコアレス加工経路dと交差するまでの直線c
を通り、その後コアレス加工経路dを通ることにより行
われる。同様にして、図4においては、コアレス加工経
路dの外側の第3回目のコアレス加工経路fは、各ベク
トル(OP1)〜(OP10)を3/N倍して得られる
点Pi.3を結ぶ経路を形成して求めることができ、こ
の第3回目のコアレス加工経路fによるコアレス加工
は、基準点Oから点Qに向かう直線であってコアレス加
工経路fと交差するまでの直線eを通り、その後コアレ
ス加工経路fを通ることにより行われる。このコアレス
加工経路b,d,fによる加工を行うことによりコアレ
ス加工が終了する。最外側の経路はオフセット経路Cと
なり、コアレス加工経路fによる加工が終了した後直線
gを通りオフセット経路Cに至るものである。
【0021】このオフセット経路Cによる加工によっ
て、コアレス加工における仕上げ代c1 とワイヤ径補正
量d1 をオフセットした形状が形成される。前記したコ
アレス加工経路D及びオフセット経路Cは、演算して求
めた後記憶装置に格納しておき、加工時にそのデータを
読み出して実行することができる。
【0022】次に、図5〜図7を用いて円弧ブロックに
よるオフセット経路C,及びコアレス加工経路Dの形成
方法を説明する。円弧ブロックは、複数個の直線ブロッ
クに置き換えることによって、前記した直線ブロックに
よるコアレス加工経路Dの形成方法を適用することがで
きる。図5は円弧が凹円弧の場合の円弧ブロックを説明
する図であり、図6は円弧が凸円弧の場合の円弧ブロッ
クを説明する図である。図5において、輪郭形状Aの一
部を形成する円弧niは凹円弧であり、円弧の内側を切
削加工する。半径rの円弧ブロックniが指令されたと
き、図7に示すような半径Rの円Eを想定し、その円E
が外接円となるような正N角形(N=4,8,12,1
6,32・・・)を求める。ここで、正N角形の角数N
は以下の式を満たす最小の数に設定される。 Δr≦Δd(最大切り込み量) …(2) これによって、r・cos(π/N)≧(r−Δd)の
関係を得ることができる。
【0023】また、図6において、輪郭形状Aの一部を
形成する円弧niは凸円弧であり、円弧の外側を切削加
工する。半径rの円弧ブロックniが指令されたとき、
図7に示すような半径Rの円Eを想定し、その円Eが内
接円となるような正N角形(N=4,8,12,16,
32・・・)を求める。ここで、正N角形の角数Nは前
記した式(2)を満たす最小の数に設定される。これに
よって、cos(π/N)≧r/(r+Δd)の関係を
得ることができる。さらに、円弧niの中心角φより円
弧niの分割数Mを設定する。この円弧niの分割数M
は、以下の式を満たす最小の整数により定めることがで
きる。 M≧N・(2π/φ) …(3) そして、これによって、円弧niをM個に分割し、分割
された直線ブロックのオフセット通路の交点(Pi,P
i+1,・・・Pi+M)を演算して求め、コアレス加
工経路Dを決定する。このオフセット経路Cは、前記し
た直線ブロックと同様に、NC装置のCPUあるいはN
C装置と接続される制御装置において前記輪郭形状指令
と仕上げ代c1 とワイヤ径補正量d1 とを入力し、演算
処理することにより求めることができる。演算したオフ
セット経路Cは、記憶手段に格納しておき、コアレス加
工経路Dの演算やオフセット経路Cに基づく加工の際に
読み出し実行することになる。
【0024】(本発明の加工方法の手順)さらに、本発
明の加工方法の手順を、図8のフローチャートを用いて
説明する。なお、このフローチャートでは、ステップS
の符号を用いて説明する。はじめに、ワイヤカット放電
加工機においてコアレス加工を行うか否かを、加工プロ
グラム中のコアレス加工指令の有無によって判定する。
この判定においては、例えば、前記した〔コアレス加工
指令〕を示す「G81」の指令の有無を調べることによ
り行うことができる。コアレス加工指令がある場合には
以下のステップS2〜ステップS16の処理を行い、コ
アレス加工指令がない場合には以下のステップS21〜
ステップS26の処理を行う(ステップS1)。コアレ
ス加工指令がある場合には、コアレス加工の処理の終了
状態を表示するフラグFの値を、未処理を表す「0」と
し(ステップS2)、ステップS3でこのフラグFの値
を判定する。
【0025】フラグFの値が「0」でコアレス加工が未
処理の場合には、以下のステップS4からステップS1
6の処理を行い、フラグFの値が「1」でコアレス加工
が終了している場合には、ステップS21〜ステップS
26の処理を行う(ステップS3)。コアレス加工にお
いて、はじめに、前記プログラム中の「G81 P(n
s)Q(nf) K(Δd) R(c1 ) D(d1
S(s1 ) F(f1 );」のブロックで示したよう
に、コアレス加工に用いる種々のパラメータを読み込
み、解析する(ステップS4)。そして、輪郭形状指令
を読み込み、加工を行う輪郭形状を導入する(ステップ
S5)。前記ステップS4及びステップS5で読み込ん
だパラメータと輪郭形状に基づき、ワイヤ径補正を行っ
た通路を計算して経路を求め(ステップS6)、求めた
経路を記憶装置等のバッファに記憶する(ステップS
7)。ステップS5からステップS7の処理を全ての輪
郭形状指令が終了するまで行い、加工を行う輪郭形状を
完成させる(ステップS8)。次に、前記したように輪
郭形状からコアレス加工経路,及びオフセット経路を形
成する。このコアレス加工経路,及びオフセット経路に
おいては、コアレス加工経路がオフセット経路に対して
干渉が生じないか否かの判定を行う必要がある(ステッ
プS9)。
【0026】以下、コアレス加工経路のオフセット経路
に対する干渉チェックについて、図9,図10を用いて
説明する。図10において、前記したオフセット経路
C,及びコアレス加工経路の形成方法により、オフセッ
ト経路C(図10中の実線)に対して基準点O0 を用い
てコアレス加工経路(図10中の一点鎖線)を形成する
場合、基準点O0 とオフセット経路C上の点P1(P1
0)〜P9とを結ぶ線分(図10中の破線)とオフセッ
ト経路Cとの交差状態を調べる。このとき、図10にお
いては、点P1(P10),P2,P3,P7,P8,
P9は交差しないが、点P4,P5,P6は交差する
(図10中の□印参照)。この交差する点P4,P5,
P6上にコアレス加工経路の通過点を形成すると、図1
0中の一点鎖線により示されるようなコアレス加工経路
が形成される場合がある。このコアレス加工経路はオフ
セット経路Cと干渉し、図中の斜線部で示すように加工
を要さない部分を加工して除去してしまうことになる。
そこで、コアレス加工経路とオフセット経路Cとの交差
が有るか否かを調べることにより干渉の有無を判定し
(ステップS9)、干渉する範囲がある場合にはステッ
プS11に進んで輪郭形状を分割して干渉がないような
輪郭形状とする(ステップS10)。
【0027】このステップS9及びステップS10にお
ける干渉のチェック処理は、ステップS6で求めたオフ
セット経路Cのデータと基準点のデータを基づいて、オ
フセット経路Cと、基準点とオフセット経路上の点とを
結ぶ線との交差点を求める演算により算出することがで
きる。また、ステップS11の輪郭形状の分割は、次に
示すように、干渉が生じないような別の基準点を形成し
て輪郭形状を分割することにより行うことができる。前
記図10に示したように、点P4は基準点O0 とを結ぶ
直線がオフセット経路Cと交差する。そこで、この基準
点O0 の代わりに、点P4を結ぶ直線がオフセット経路
Cとが交差しないような新たな基準点を求める。この新
たな基準点は、干渉が発生する直前の点と干渉が解除さ
れる点とを結ぶ線分の中点を基準点とするものである。
点P4の例では、干渉が発生する直前の点は点P3であ
り、干渉が解除される点は点P7であるから、この点P
3と点P7を結ぶ線分(P3,P7)の中点を基準点O
1 とする。そして、この新たな基準点O1 を基にして、
同様に干渉のチェックを行う。この場合には、基準点O
1 と点P4とを結ぶ線分がオフセット経路Cと交差して
干渉が生じることになる(図9中の△印参照)。そこ
で、再び、干渉が発生する直前の点である点P3と干渉
が解除される点は点P5を結ぶ線分(P3,P5)の中
点を基準点O2 とする。この基準点O2 によれば、点P
4とを結ぶ線分とオフセット経路Cとの干渉は生じな
い。
【0028】そこで、点P1,P2,P7,P8,P9
については基準点O0 を基準点とし、点P3,P5,P
6については基準点O1 を基準点とし、点P4について
は基準点O2 を基準点としてコアレス加工経路を形成す
る。干渉が解消された輪郭形状が形成されると、前記の
(オフセット経路,及びコアレス加工経路の形成)の項
で説明したように、式(1)で示されるよな切り込み回
数Nを求め(ステップS12)、前記した直線ブロック
及び円弧ブロックによってコアレス加工経路の通路計算
を行う(ステップS13)。さらに、これらの演算した
コアレス加工経路は記憶装置に格納され、その経路デー
タを読み出してNC装置に指令することにより加工を行
う(ステップS14)。このステップS13とステップ
S14の加工処理は、コアレス加工の処理が終了するま
で行うことになる(ステップS15)。コアレス加工の
処理の終了した後、フラグFの値を「1」としてコアレ
ス加工が処理したことを表示する(ステップS16)。
【0029】また、ステップS21以下の仕上げ加工に
おいては、はじめに仕上げ加工指令の有無を判定して仕
上げ加工を行うか否か定める(ステップS21)。仕上
げ加工指令により仕上げ加工を行う場合には、前記プロ
グラム中の「G81 P(ns) Q(nf) K(Δ
d) R(c1 ) D(d1 ) S(s1 ) F
(f1 );」のブロックで示したように、コアレス加工
に用いる種々のパラメータから必要とするパラメータを
解析する(ステップS22)。そして、輪郭形状指令を
読み込み、加工を行う輪郭形状を導入し(ステップS2
3)、読み込んだパラメータと輪郭形状に基づき、ワイ
ヤ径補正を行った通路を計算して仕上げ加工の経路を求
める(ステップS24)。求めた仕上げ加工経路に従っ
てワイヤを移動することにより、コアレス加工による荒
加工された被加工物の仕上げ加工を行い、仕上げ加工が
終了するまでステップS23〜25を繰り返す(ステッ
プS25,26)。
【0030】(実施例の効果)本発明の実施例弐寄れ
ば、通常の加工と同様のフォーマットで輪郭形状を指定
するだけで、輪郭形状内のコアレス加工及び仕上げ加工
を行うことができる。また、複雑な輪郭形状であって
も、コアレス加工及び仕上げ加工の経路を自動で設定す
ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、抜き加工における荒加工から仕上げ加工までを自動
化することができるワイヤカット放電加工機の加工方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコアレス加工を説明するための加工経
路図である。
【図2】ワイヤカット放電加工機における加工の手順を
示す図である。
【図3】本発明のコアレス加工の加工手順を示す図であ
る。
【図4】本発明の直線ブロックによるオフセット経路,
及びコアレス加工経路の形成方法を説明する図である。
【図5】本発明の円弧が凹円弧の場合の円弧ブロックを
説明する図である。
【図6】本発明の円弧が凸円弧の場合の円弧ブロックを
説明する図である。
【図7】本発明の円弧ブロックによるオフセット経路,
及びコアレス加工経路の形成方法を説明する図である。
【図8】本発明の加工方法の手順を説明するフローチャ
ートである。
【図9】本発明のコアレス加工経路のオフセット経路に
対する干渉チェックを説明する図である。
【図10】本発明のコアレス加工経路のオフセット経路
に対する干渉チェックを説明する図である。
【符号の説明】
A 輪郭形状 B オフセット経路による加工形状 C オフセット経路 D コアレス加工経路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤカット放電加工機による抜き加工
    において、加工領域の輪郭形状を指定し、前記輪郭形状
    の形状データに基づいて、輪郭形状の内側にワイヤの通
    過する加工経路を演算して求め、前記加工経路に沿って
    ワイヤカット放電を行うことにより輪郭形状内の中子を
    除去するコアレス加工を行うことを特徴とするワイヤカ
    ット放電加工機における加工方法。
  2. 【請求項2】 前記加工経路は、輪郭形状内の基準点と
    輪郭形状の凸状部分とを結ぶ線分上の点を通過し、該線
    分は輪郭形状と交差しないものである請求項1記載のワ
    イヤカット放電加工機における加工方法。
  3. 【請求項3】 前記加工経路は、輪郭形状内の基準点と
    輪郭形状の凸状部分とを結ぶ線分を求め、該線分が輪郭
    形状と交差しない場合には該線分上の点を通過点とし、
    該線分が輪郭形状と交差する場合には前後の交差しない
    凸状部分間を結んだ線分上の点を通過点とする請求項1
    記載のワイヤカット放電加工機における加工方法。
  4. 【請求項4】 前記加工経路は輪郭形状内に複数個設
    け、ワイヤは該複数個の加工経路の内側の加工経路から
    外側の加工経路に向かって順に通過する請求項1,2,
    または3記載のワイヤカット放電加工機における加工方
    法。
  5. 【請求項5】 前記加工経路は、輪郭形状内の加工開始
    点から輪郭形状の最も遠い部分までの距離と最大切り込
    み量により定まる経路数により設定される請求項1記載
    のワイヤカット放電加工機における加工方法。
  6. 【請求項6】 前記コアレス加工の後、仕上げ加工を行
    う請求項1記載のワイヤカット放電加工機における加工
    方法。
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